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半身
半身
サラ・ウォーターズ、中村有希/東京創元社
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総合評価

79件)
3.6
10
29
28
5
1
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    読了後の 何ともやるせない気持ち… マーガレット寄りに読んでいたから。 寂しく 薄暗い気持ちにさせられた シライナの過去と マーガレットの現在が 交互に綴られている形式は 面白みもあって この時代の霊媒という 魅力あるテーマに 惹き込まれた 監獄の生活を思うと 今の私の幸福度が とてもありがたく思えて 時に読むのが苦しく感じつつも 身のひきしまる思い。だった 純粋に2人を応援していた マーガレットと共に感じていた 不思議さと恐れと渇望と… 結末に私も心を乱した 私の未来も取り上げられたような 気持ちになった 危ない 危ない… 少し意味の分からない 描写もあったので また読む事になりそうだ

    0
    投稿日: 2025.08.26
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    物語が始まって最初の数ページはなんだかよくわからない。この世とあの世を繋ぐ不気味な儀式が行われているようなのだけど、それがいったいいつのことで、場所はどこで、何のためにやっているのか、いまいち掴めないままだ。 その後、時間と視点人物が切り替わり、とある夫人が女囚の慰問に訪れる場面になる。話は、二つの時間軸で起きた「降霊」に関する出来事のあらましとなる。でもやっぱりよくわからない。ここで起こっていることの何が真実なのか、もっと端的に言うならば「霊は存在しているのかどうか」、それがはっきりしないまま読み進めることとなり、謎は謎のまま。これはミステリーなのだろうか。それともゴシックホラー?精緻な文章には文学的な味わいもあり、舞台が19世紀後半ということも手伝って歴史小説という趣もある。そんな感じで読んでいくがなかなか展開せずやや退屈……。と思いきや3/4を過ぎたあたりから急展開し、ラストは意外なオチにたどり着く。なんちゅうか評価の難しい本だ。シスターフッドの物語かと思ったらそれも微妙に裏切られるし、中盤までのトロトロした流れも伏線として見ると必要なものだった気がするし、読後感としてはダークで好いもん読んだなあという気持ちが強い。でもこの本を薦めるとしたらどうやって紹介したらいいのだろう。感想文を書いといてなんだけど、それがやっぱりよくわからない。ひとつ言えるのは、この本が好きだという人とは気が合うだろうなということ。

    3
    投稿日: 2025.07.13
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    19世紀イギリスで女囚刑務所へ慰問に訪れた令嬢マーガレットが、詐欺罪・暴行罪で服役中の霊媒師シライナと出会って心惹かれていき、やがては狂おしいほどに恋焦がれていく…という話。 霊媒師が主役で「心霊現象は実在する」という立場で書かれたゴシックホラー小説のようであるが、地に足の付いたミステリ小説的な種明かし・どんでん返しで幕を閉じる。

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    ノブレス・オブリージュで女囚刑務所へ傾聴慰問を始めた精神的不安定で引きこもりのマーガレットは、慰問先の刑務所で詐欺罪で収監されている美しい霊媒師シライナと出逢う。 こうなるんじゃないかな、こうなるんじゃないかなという嫌な予感と、恋という形を取った依存がじりじりと強くなっていく状態を、「良くない、ああ、良くない」という不安と焦燥でもって読ませる一冊だった。 ゴシックホラーとも違う、ミステリとも違う、ラブロマンスとは言えない、カテゴライズしにくい作品。 マーガレットがシライナに入れ込んでいく様は、モリエール著「タルチュフ」のタルチュフに騙される金満家オルゴンと同じで、古今、詐欺師に騙される人の心情とはこうしたものなのだろうなと思う。 ******* 「あなたがいつ世間なんて気にした?なぜいまさら気にするの?」

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    マーガレットがシライナに惹かれていく様子や看守に見つからないようにこっそりと触れ合う様子の描写が本当に綺麗だったので普通に辛かったです

    0
    投稿日: 2024.10.29
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    ミルバンク監獄に慰問に訪れる令嬢と女囚の交流と思って読み始めた。何度も私が囚人でないことは恵まれていただけで現実や社会に馴染めない私こそ其処に居るべきだと感じた。読み進めていく内にそのような物語でないことに気付きながら目を瞑ってマーガレットと共に甘美な夢を見た。結果として酷い喪失感が有る。一日で読み終えていたらシライナの名を直ぐに忘れられただろうか。半身が居たらと思うものの誰もそれぞれの独房から出られないのだろう。

    0
    投稿日: 2024.05.13
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    これはなかなか読み応えがあってね。 いや文字多いわーってことでへこたれそうになるかと思いきやなんか上手いこと読ませてきて。そんなドラマチックな展開があるわけでもないようにも思うんだけど。。アレだ、言葉の魔術師。てきな。 で、何が読ませるって老嬢と呼ばれてしまう30女の悲哀というかもう男も女もこの年までモニャモニャしてるとろくな事にならないというか厨二病的な情けなさを持って同じく厨二病を患う読者の心にグイグイくる。 最後もまぁ酷いというか切なくなるわけで、こういう暗いというかパーティーピーポーには分からないぜこの気持ちみたいなのは小説の醍醐味ではないか。

    0
    投稿日: 2023.09.16
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    途中でこいつが犯人でラストはこうなるだろうと思っていたとうりになった。「このミス」で一位になっていたので期待していたがガッカリである。

    0
    投稿日: 2023.06.24
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    前半はめちゃくちゃ退屈、中盤で結末はハッキリと予想出来る(実際に何から何まで予想通りでした) こんなんもう駄作確定じゃないですか でも面白かったんだよなぁ なんていうか凄い高級車な感じなんですよね お、なんか上手い例えかもしれん サラ・ウォーターズの文章は高級車を思わせる 洗練されていて美しくゆとりがある空間 スピードを上げる場面では力強く加速するけどスムーズでバタつかない サスペンションも高性能でどんなデコボコ道でもそれを感じさせない そんな文章 あれ、伝わる?

    32
    投稿日: 2022.07.05
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    後半4分の1の面白さとそれまでの退屈さと極端な作品。以前読んだ『荊の城』が面白くて読んだのですが。1800年代半ばのヨーロッパの監獄に収監されている女囚の慰問を行う、平たく言えば、愚痴を聞く高貴な女性の話。愚痴を聞いているうちに、霊媒師の女囚を好きになって、二人で逃亡を企てる。ここまでが4分の3で、ここに至るまでが無駄に長くて退屈でした。でも残りは目が離せない展開でしたので、まあまあというところです。監獄内の表現が不気味でリアリティがありました。

    1
    投稿日: 2022.02.11
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    久しぶりの帰省で見つけた本を備忘録として登録。 自分でも内容をよく覚えてないのでレビューが書けません。

    7
    投稿日: 2021.12.28
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    ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」に勝るとも劣らないミステリアスな物語を読んだ。 19世紀の霧渦巻くロンドンのテムズ川河畔の監獄に収監されているうら若き女性の霊媒。そこを慰問に訪れる貴婦人は老嬢(といっても20代だろうが、今なら普通)、美しくないがゆえに、個性がありすぎるゆえに愛に飢えている。 美しい霊媒の女囚「シラナイ」に傾斜していく。いや、ゆがんだ愛ゆえに嫉妬に狂い、正気を失うヒロイン「マーガレット・ブライア」。 ミルバンク監獄の不気味さに(史実という)ぞっとし、霊媒というまがまがしさに迷わされ、ヒロインと女囚の交互に書かれる日記形式の構成の巧みさに、いよいよ謎が濃くなってくる。 後半すっかり夢中になって一気に読んだ。人間の性質の不思議さ。他人の行動を感知してしまう鋭い人が必ずいるのだ。 だましがこの世から無くならず(現実のあとを絶たない詐欺被害事件など)、だます人が多いなら、だまされる人ももっと多いのにかねがね不思議に思ってきたが、サラ・ウォーターズに完璧脱帽。 そくそくと迫るミステリが好きなら、おすすめ。 ミステリばかりではなく女性なら関心のあるもどかしいばかりの自己確立の物語でもある。何層にも意味が取れる内容に筆者の非凡さをみる。また、伏線がいたるところにあったということが後でわかり読み返したくもなる。 次作『荊の城』期待してしまう。

    0
    投稿日: 2021.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の人生酷すぎない?書いてる部分はまだ先を考えてるけど、時間が経って現実を受け止めたらもう耐えられないでしょ。一回未遂もしてる訳だし。 と思いながらも、最終章もあまりショックをうけないまま読み終えてしまった。この手のストーリーでハッピーエンドはそうないわな。

    0
    投稿日: 2021.07.02
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    少々頭のおかしいとされ抑圧されてるレズの女性の話がどう転んでいくんだろうと我慢しながら読み続けて、最後にようやく種明かし。読み返せばピーターが実在していて、最初からレズの話なんだとわかるけど、ピーターが実在するのかしないのかが最後まで分からない。降霊術を当時の人がどう捉えていたという設定なのかが分からないので、そこが最後まで引っかかった。この後、この時代だとどうなったのか、は気になる。

    0
    投稿日: 2021.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シライナ・アン・ドーズが霊となって自宅に”脱獄”してくることをマーガレット・プライアと同じく本用に信じていた… 霊媒師であるシライナ・アン・ドーズはペテン師であった訳だが、最後まで信じられなかった… シライナ・アン・ドーズの逃避行のために、マーガレット・プライアはある意味”半身”であったのかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.05.06
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    倫敦の監獄を訪れた「わたし」が出会った不思議な女囚シナイラ。気品ある彼女は霊媒。なぜ監獄に?そしてわたしはシナイラと交流していく。戸惑うわたしの前で恐るべき謎が解かれていく。この話はジャンルがわからない。歴史ミステリのような、でもホラーのような。そして衝撃の結末へ。ラストで明らかになる「謎」の意味。この仕掛け、手が込んでいる。ウォーターズはCWA賞も受賞するが、この作品でサマセットモーム賞を取り、他の3つの作品でブッカー賞候補になっている。

    0
    投稿日: 2021.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

     雰囲気や筆致は好きだったが、描写される箇所が少なく、もう少しこの世界観を色々なところにまで広げて欲しかった。  話も面白かったけれど、如何せん派手ではなく、後半は一気に読んだが、ぐいぐい引き付けられて離れられないというほどでもなかった。肝の部分が終盤に集約されていて、それまではシライナと主人公の交流に重点がおかれている。その交流も、ときおり大きく進展はするものの、基本的には遅々としたもので、終盤の展開のためにここまで長い物語にする必要があったかはちょっと疑問。  しかも結末が、そういうこれまでの展開を一気に投げ捨てるようなものだったから、腑に落ちる感覚はあれど、期待に沿うようなものではなかった。霊媒がある程度真実性を持って語られ続けていたのに、それがそうではないと終盤になって明かすのは、ちょっとアンフェアな気もするし...。  不条理さは好みではないものの、面白くはあった。もう少し短ければ良かったと思う。これまでの描写が全部伏線で...ということにするには、色々な粉飾が多過ぎたし、膨らんだ前提部に反して、オチがあっさりし過ぎている。

    0
    投稿日: 2020.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3+ ゆっくりとゆっくりと毛糸玉で殴り続けておきながら、実は中に剃刀を仕込んでましたというような趣き。いやまあ何かあるのは匂わせているので通常驚かないのだが、毛糸玉殴りが長過ぎてうんざりさせられるのが効いていたか。

    0
    投稿日: 2020.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そ、そういうオチね(^_^;) かなーり楽しく読んでたのが、ラストのネタバラシで一気に冷めてしもうた…。こういう雰囲気小説は最後まで雰囲気で押し通して欲しい派なんだよな〜

    0
    投稿日: 2019.05.07
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    東京創元推理文庫・その3 コメントは「東京創元推理文庫・その1」でご覧下さい。 2019/05/10 更新

    0
    投稿日: 2019.05.02
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    このミス海外編2004年版1位。当時評判になったという記憶あったし期待して読んだけど、読了までにえらい時間かかったしさっぱりわかりませんでした。かれこれ1か月ぐらいかかったかも。最初全然進まなくって、大体物語世界のルールが分らないまま読み進めなけりゃいけないやつってしんどいんですよね。最初にこれはファンタジーとかリアルな現実世界を舞台にした本格ミステリーとか言ってくれないと。んで、最後の50ページぐらいでなるほどそういうルールなのねってなってからは、凄い勢いで一気読みになったけど、結局よくわりませんでした。どうして主役の人が巻き込まれたのかってとこがいまいちわからないのですよね。んで、解説はきちんと解説してくれてんだろと思ったけど全然本書の謎解きしてくれなくって、「◇ここから先は、本書読了のかたのみお読みください」ってとこから期待して読んだけど全然踏み込んでこなくって、こんなん、読了してないやつが読んでも全然OKやろと思ったりしました。多分、自分的にこの本の評価値が低いのはひとえに自分の読解力のなさに起因するものだと思うし、もう1回読めば、おおスゲーてなりそうな気もするのですが、読み返すのは面倒だし、次もこ人の本読むことになってるんでそっちを真面目に読むことにします。

    0
    投稿日: 2019.01.08
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    マーガレットは初めてミルバンク監獄にやってきた。囚われている女囚の慰問のために。盗人、赤ん坊殺し、詐欺、色々な過去を持つ女囚のなかで、一人静謐な雰囲気を持つ女囚がいた。その名はシライナ・ドーズ。霊媒だったという。彼女に引き寄せられながらマーガレットはミルバンク監獄に慰問に通う。そしてだんだんと生活の中に監獄にいるドーズのことが占めるようになってきた。それはマーガレットを何処に導くのか。

    0
    投稿日: 2018.10.11
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    読むのに時間がかかってしまったけれど、読み終わって何とも言えない声が出た…。 時間ができたらまたゆっくり読み直したい。2回目はまた楽しめそう。

    0
    投稿日: 2018.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心霊、霊媒の話が忠心で、ミステリなのか?これ、と思いながら読んでいたら、最後はミステリになっていた。しかもイヤミス寄り。晴天の霹靂の結末…ではあるが、おおっ!ではなくええー…という感じだった。 シライナというよりは相方半端ないと思いつつ、マーガレット視点で物語を読んでいた立場としてはなんともいえない気分。ミルバンクの描写は舞台装置として雰囲気を盛り上げていた。

    0
    投稿日: 2017.08.16
  • 星5つ+3

    好き嫌いが分かれる作品だと思います。 私は、この独特な雰囲気にどっぷりハマってしまって、読み終えた後も、本の中から抜け出せないような不思議な感覚に陥りました。 出会えて良かった1冊です。

    0
    投稿日: 2017.07.03
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    結末があまりに残酷で、つらい…。でも静かに少しずつ展開していくストーリーが終盤で一気にそれまでの伏線が回収され、夢中で読みました。 マーガレットの熱情、少しずつシライナに惹かれていく心理描写がとてもよかった。

    0
    投稿日: 2017.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「死をもちて赦されん」の後ろで見かけて。 残念ながらだまされることはなかった。 なんともいえないゴシック調と言うか、 ヴィクトリア朝と言うかの雰囲気の盛り上げ方はとてもうまいと思うし、 霊媒の女囚に魅かれていく様の描き方も上手だが、 恋愛小説またはホラー小説で終わることはないと疑い続けていたので。 なんの根拠もなく、 実は亡くなった父の遺産をほとんどを相続していた主人公が、 母親に命を狙われているかと思いこんでいたので、 結末はそれほど衝撃的ではなかった。

    0
    投稿日: 2016.04.22
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    真相の残酷さにもんどりうつ。 過酷な状況でも、霊媒師の女の決して手折れない美しさが印象的。 そしてその強さがどこからきたのかを知ると、「ヒィ!」と息を呑んでしまう…… 確かに長いけれど、途中から止められなくなった。 ラストのあの人物のセリフ、恐ろしいけど、シビレル。

    1
    投稿日: 2016.04.05
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    これをミステリーと呼ぶべきか。 むしろわたしは恋愛小説と呼びたいと思うくらいに、主人公の純真な恋心を見事に描いている。 19世紀のイギリスに存在した牢獄を舞台にしたお話。 牢獄を慰問のために訪れる役についた少女と、その牢獄にとらわれている霊媒少女との謎と恋の物語である。 ストーリーというよりは、その雰囲気を読むべき小説。 何故少女ふたりは恋に落ち、そしてその恋はふたりをどこへ向かわせるのか。重苦しい世界を描きながら、暗い空の下で浄化しそうな恋のため息が聞こえてきそうな物語です。

    0
    投稿日: 2015.07.25
  • "このミス1位(2004年)"の作品なのでとりあえずオチまでは、と歯を食いしばって読んだが...

    ひたすらわがままで身勝手な主人公の行動にイライラさせられ、囚人シライナとの心の交流にも共感できないままだったので、何が多くの読者をこれほど引きつけたのか理解できなかった。 もしかしたら英国貴婦人のみだらな日記物としてではなくコン・ゲーム物として愉しんでいるのだろうか? この当時の降霊術の流行を知っていたのでその辺りは面白かったが、「お父さんは癌で亡くなった」との記述を読んで時代考証も中途半端だなと思った。

    0
    投稿日: 2015.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日記形式だけど主人公の心の描写が上手過ぎて、ねっとりとした感情が気持ち悪かった。もちろん同性愛云々ではなく。 せっかくのトリックも、集中できずに驚くところまでいかず。

    0
    投稿日: 2014.10.01
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    海外小説って苦手だなーという思いに拍車がかかった作品。 読むのが正直しんどかった。 女性が書く女性キャラって時に生々しすぎて反吐が出ます。

    0
    投稿日: 2014.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1874年のロンドンが舞台なので、そういう時代がかったお話が苦手な人はいるかもしれませんが、私はわりと苦にならない雰囲気でした。 ただ、題材が守護霊だったりレズ(?)だったりして、だいぶ後半まで「これはミステリなの?」というギモンがあり、「創元推理文庫」から出てるからにはたぶんミステリだよね?と思いつつ読んでました(笑 他人とうまくやれない29才の老嬢という主人公に感情移入しすぎて、これまた緊張で心臓が痛くなるシーンがありましたが、感情移入したゆえにラストは切なかったです。 そんなのあんまりだよー・・・(涙 一番印象に残ったのが、主人公のお母さんのセリフ。 「よそのお宅にうかがったら、もっと自分から話題を見つけなさい。ご夫人方のお子様の健康を気遣うなり、皆様のご旅行のお話をうかがうなり、絵や刺繍の出来栄えを誉めるなり。なにもなければ奥様のドレスを話題に・・・」   すごく勉強になりました。

    0
    投稿日: 2014.04.29
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    日々鬱屈とした毎日を送る貴婦人マーガレットが、世にもおぞましい場所であるミルバング刑務所に慰問に訪れるようになり、そこで出会った女囚人シライナに心惹かれてしまう…。というお話。 読者の時間を贅沢に使う作品だなと思います。 無駄というわけだはないのですが、速度が非常にゆるやか。いやんなるほど。しかしだからこそ彼女たちに近づけるような、でも奥深くまではいけないような。 物語は、マーガレットとシライナの日記が交互に綴られていく。 主軸となるマーガレットの日記は、基本的に主ミルバングと自宅を何度も何度も行き来するだけ。衝撃のラストに向けて物語は進行しているのですが、読んでるこっちはそれはもう気の遠くなるほどの繰り返しを追っていくことになる。 老嬢である主人公の惨めさとか、ミルバング刑務所のおどろおどろしさとか、マーガレットとシライナの関係とか、見どころはそれなりにあるので「退屈」とは感じなかったが、それにしても長い。”衝撃のラスト”があると知らなければ、正直読み終えられなかっただろう。 著者のサラ・ウォーターズに関しては、これよりもっと後の作品となる『エアーズ家の没落』を読了していた。こちらも文庫本二冊分とこれまた長いのであるが、堕ちていく一族や主人公の惨めさの内的描写が見事で、始終味わい深かった記憶がある。 それに対して今作品は、主人公が惨めという点において共通しているが、内的描写の深さはそこまでなかったように思う。 主人公は自分が惨めなことを認めつつも、日記では常に母親や周囲の視線やシライナについて描写する。 それは著者が”日記”というものをきちんと捉えているからなのかもしれない。日記でわざわざ自分の心を深く描写することはあまりない。 ただ、その分読者のこちらとしては胸をえぐられるような描写というのもなかった気がする。

    0
    投稿日: 2014.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

     ひやりとした独房の石の床から伝わる冷気、主人公の心の敏感な揺らめき、暗闇に灯る蝋燭の頼りなさ、浮かび上がる情景のひとつひとつに、いつの間にか物語りに呑み込まれるように読み進めた。 後半の物語の急展開に、かなりの動揺を覚えた。 読者である自分も、気付けばいつの間にか、美しいシライナの虜になっていたようだ。 衝撃的な結末。読了後、『真実』という言葉が静かに浮かび上がった。 記憶に残る作品だったと思う。 後味は悪いけれど、とても面白かった。

    0
    投稿日: 2013.12.13
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     え? この話はどっちに行くの? 何が起きるの? と読み進めるうちにだんだんと雰囲気に引き込まれていく。ドーズ嬢の魔性の美しさが恐ろしい。  さんざん振り回されるのに、オチまで読み切ると「なるほど」と納得できてしまうところがすごい。あの時代の貴婦人らというのはすごいね。戦後パンティストッキングと女性は強くなったというけれど、ほんとだなぁ。

    0
    投稿日: 2013.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わってひええと思わず呟く。 描写に容赦がないなぁ。 ヴィクトリア朝時代のおどろおどろしさもよく出てました。 ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「牢の中の貴婦人」を思い出しました。 どちらも救いはないけれど、こちらの方がより深く沈み込むような…。

    0
    投稿日: 2013.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    霊が絡んでくるので、どんな結末になるのかと思っていたら、やられました。こんなどんでん返しがあるとは。看守は予想がついたが、小間使いはノーマークでした。シライナの日記にも度々登場していたにも拘らず。この人の作品は初めて読みましたが、他のも読んでみたくなりました。というわけで「荊の城」も注文中。

    0
    投稿日: 2013.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予想外のどんでん返しに驚いた。 どんでん返しがあるような作品とすら思わなかったし、そんな雰囲気もまるでなかったので、これから読む人のために、ネタバレをチェック。 思いのほか百合色も強いし、前時代的な、薄暗く幻想的で耽美な雰囲気、作者の趣味が前面にでてるな、なんて気持ちで読んでいたら、最後の最後に畳みかけるような種明かし。 「謎解きしてやろう」という考えが全くなかったので、この展開と伏線の回収には脱帽。 他の作品も読みたくなった。

    0
    投稿日: 2012.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「老嬢」マーガレットは、慰問に訪れた刑務所で、霊媒師の女囚・シライナと出会う。 シライナの魅力に惹かれていくマーガレット。 シライナは何故、投獄されたのか? 彼女は牢獄で何を考えているのか? マーガレットとシライナの日記、という体裁の文章なので、好みが分かれるかもしれない。 幻想的な交霊会、寒々としたミルバンク…、マーガレットの息苦しさ。 とても面白い一冊だった。

    0
    投稿日: 2012.10.25
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    ブクログを始める前に読んだのか?アップしていなかったのに気づいたので… サラ・ウォーターズのデビュー作。 歴史ミステリ大好きなので、いい作家が出たと喜びました! 内容的には長編にのばしてあるけど、短編みたいな作りなので。ちょっと読み終わるとガクッと来るのが難点で☆4つ。 このミス1位になったのにはやや驚きましたが。 色んな人が1位でなくとも必ず上位にはあげていたんでしょうね。

    2
    投稿日: 2012.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幼い美少女に騙された二人の孤独な中年女性が憐れ。 心に影を持った貴婦人マーガレットが慰問先のミルバンク監獄で霊媒師シライナと出会い、交流を深めていく。家族の心配や看守の忠告など耳に入らず、まさに恋は盲目状態。霊の力を借りて脱獄し、二人でイタリアへ逃亡しようというシライナの計画を実現するため、あらゆる準備を整えるがシライナは来なかった。シライナはある看守の手引きで脱獄し、マーガレットの家の小間使いヴァイガーズと二人で姿を消してしまった。シライナが語りかけていた甘い愛の言葉は、マーガレットを通してヴァイガーズへ贈られたものだった。シライナの侍女だったルースがヴァイガーズであり、ピーターでもあったという種明かしにはビックリしたけれど、『茨の城』ほどの衝撃ではなかったのが残念。 最近TVで見た、国際ロマンス詐欺と似ていると思った。

    0
    投稿日: 2012.07.04
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    19世紀イギリス。良家の子女であるヒロインは、奉仕活動として監獄を訪問する。そこで出会ったのは、妖しくも魅力的な霊媒の少女だった。 父の研究を支え続けた結果、婚期を逃した良家の令嬢が出会う霊媒との語らい。彼女の魅力に取り付かれたヒロインは彼女を救い出そうとするが、思いもしない結末が待っていた。ビクトリア朝時代の憂鬱で退廃的な空気を味わえる作品。だけど、私にとってはものすごく後味の悪い結末でした。鮮やかといえば鮮やかだけど……、それはないだろう、という何とも言えないもやもやとした感触。その感触こそが作者の狙いなのだと思うと少し悔しい。 ゲーム「BAROQUE」のプロデューサー、米光一成氏がBAROQUEの世界観や空気に似ていると評していたので読んでみました。確かに、あのどんよりとした重苦しい鉛のような空気感がそこにあります。

    1
    投稿日: 2012.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでからかなり日にちが過ぎてから記録。 表紙が、クリベッリ。一瞬手が止まってしまい、なんだか興味惹かれたのでついでに買ってみたのです。 内容は、ランキングに載っていたので驚いた感じです。 辛口かな。期待をしすぎなかったら謎めいた美しき霊媒師に翻弄されてみるのも楽しいかもしれない。 犯罪予防にいいかも 「用心してください。囚人と接する時は・・例えば持ち物だ。女達の多くはスリだった。その目の前に懐中時計やハンカチーフをちらつかせたりすれば、悪癖に誘いをかけることになる。だからそのような女達の目に触れさせてはいけない。ちょうど、家で指輪や装身具を目につかない場所にしまって、使用人の出来心を誘わないのと同じだ」 「半身」サラ・ウォーターズ 東京創元社 28頁より

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    投稿日: 2012.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しいですね。 一体どこからミステリーに・・・?と思っていたら最後の最後で・・・衝撃度マックスです。 それにしても19世紀イギリス未婚アラサー女性の生き抜くさ。その哀れさがより最後の衝撃につながります。 この世界にひたれるか、ひたれないかで本の評価が変わりそう。 ひたれない人には辛いかもしれないですね。

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    投稿日: 2012.01.05
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    なんという……半端なさ。 サラ・ウォーターズは「茨の城」から入ったので、 てっきりああいう落ちだと思ってたんですよ。 なのに今回ミステリー要素が少なくて……なんていうか…… 怪しげなスピリチュアルの匂いがぷんぷん。 正直「霊媒にハマりすぎた典型的なヤバイ人」な感じ。 それでも「茨の城」を先に読んでいたから、 どこか信じていたのかもしれません。あの結果だと。 ところがどっこい。 すさまじい結果でした。もう、本当にお見事。 普段なら投げ捨てているところですが、 見事に騙されすぎてそれすら出来ない。 しっかしこの作者、本当に精神的に「痛い」の大好きだよなあ。 あとこの人が騙すのに使うパターンも把握した。 しかしほんと……納得することとスッキリすることとは別なんですね。

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    投稿日: 2011.12.20
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    この方の他の作品を読んだことがあったのでこの作品も読んでみました。好き嫌いで言ったら苦手な話でした。 それにしてもこの間読んだ本もそうでしたが昔のイギリスの上流階級って交霊とか霊媒とかそういうのがそれほど好きだったのかなあ?と思いました。個人的には霊の存在は信じても信じていなくもないのですがそれを商売のタネにしていると言うのがなんともいかがわしですよねえ。 監獄の話は寒そうだなあと思いながら読みました…。きっと寒かったろうなあ。 そしてものすごいオチが待っておりました。 …イヤあ、今度はあちらの彼女の方からの手記を読んでみたいものですが読んでみたくないかも。 苦手な結末でした…

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    投稿日: 2011.09.16
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    ゴシックロマンというか、ミステリーだしホラー風味もあるし百合なかんじのラブストーリーとも言えなくはないし。何とも言えない不気味な気配に満ちた読み応えたっぷりの小説。読後感も悪さが何とも言えない。

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    投稿日: 2011.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者がレスビアンという情報を得ていたのですが、この作品の主人公たちもその香りがしました。霊媒が物語の中心にいるので、推理小説なのかオカルトなのか、途中までよく分かりませんでしたが、最後に一気に展開します。好みが偏る作品かもと思いました。

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    投稿日: 2011.07.17
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     ラストが、え〜つて感じで、いい意味でも悪い意味でも、ありのような、なしのような… ラストをどうとるかで好き嫌いが分かれる作品です。  自分も最初はなし派でしたが、先に読んでいた妻とあえこれ言いあっていたら、細部の仕掛けもわかってきて、あり派に転びました。  

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    投稿日: 2011.07.07
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    少々、異色のミステリ。 霊のできること、できないことがトリックとなっている点が秀逸。しかし、女性同士の恋愛感情に共感がいまいちできない。ミステリーを成立させるための、恋愛などない方がいいのではないだろうか。しかし、それでは物語が成立しない。難しいところ。

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    投稿日: 2010.11.23
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    図書館で借りてきました。 一応、気分はミステリモードだったので、それっぽいのを。 舞台は19世紀のイギリス。自殺未遂をしたことがあるという秘密を抱えたマーガレットはミルバンク監獄に女囚たちの慰問に訪れる。 灰色の壁、鉄格子、光の当たらない世界。 監房の一つで美しい女性シライナ・ドーズに出会う。 彼女は霊媒。傷害と詐欺の罪で囚われたと言う。 興味を持ったマーガレットは徐々に近づいていき…というお話。 監獄に囚われたシライナと、保守的な社会環境に傷つき癒しを求めるマーガレット。 シライナの起こした事件の真相は? 二人は自由を手に入れられるのか? 暗い。本当に暗い。 舞台設定もストーリーも。 でも、興味につられて読み進む。 日記形式なのでマーガレットの主観で描かれているところがミステリとしての肝(きも)ですね。 時々挿入される事件前のシライナの日記がヒントでありスパイスとなっている構成。 面白かったけど、ちょっと暗すぎ。 でも、ミステリ好きな人にはおススメです。

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    投稿日: 2010.09.11
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    雰囲気が断然好み! ほんと、「ミルバンク監獄俯瞰図」だけで既にやられましたって(笑)。 というわけで雰囲気にどっぷり浸って何も考えずに読んでいたら、とんでもなく驚いた次第。たしかにこれ、よくよく考えると分かりやすそうなんだけどなあ。もう作品の醸し出すオーラが「霊はそこにいますよ」と断言していたので(なんじゃそら)、完全に騙されっぱなし。「暗くて重苦しいけどどこか華麗な中世の雰囲気」が好きな人には、それだけで間違いなくオススメできる一作。 だけど29歳で「老嬢」ってなあ……これはひどすぎ(苦笑)。そうかそういう時代なのか。

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    投稿日: 2010.01.31
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    購入済み 内容(「BOOK」データベースより) 独房からは信じがたい静寂が漂ってきた。獄内の静けさを残らず集めたより深い静謐が。それを破ったのは溜息。わたしは思わず、中を覗いた。娘は眼を閉じ…祈っている!指の間には、鮮やかな紫―うなだれた菫の花。1874年秋、倫敦の監獄を慰問に訪れた上流婦人が、不思議な女囚と出逢う。娘は霊媒。幾多の謎をはらむ物語は魔術的な筆さばきで、読む者をいずこへ連れ去るのか?サマセット・モーム賞受賞。 商品の説明をすべて表示する Affinity by Sarah Waters

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    投稿日: 2010.01.23
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    他の著書も好きですが、これがいちばん印象深いです。いちばん最後に吃驚しました。交霊会って面白そうね・・・

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    投稿日: 2010.01.18
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     19世紀のロンドンの監獄を、慰問に来た上流夫人と、霊媒の娘の話。  帯に「この魔術的な筆さばき」ってあったけど、まさにそれ。ロンドンで、監獄で、その色をなくしたような世界の中で、所々にちりばめられた色彩が印象的。  ストーリーも、印象的だった。が、最後は、もうちょっと…もう数ページでいいから書き込んで欲しかったな。  とはいえ、後半へと引き込んでいくのは、すごい筆力だった。  今年のこのミスに入ってくるかもしれない、と、私は思うぐらいお勧めです。

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    投稿日: 2009.11.16
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    19世紀のイギリス、監獄に慰問に訪れた貴婦人マーガレットは、不思議な雰囲気をまとった囚人シライナと出会う。霊媒だと名乗るその少女はなぜ監獄に収容されているのか…。 「支配」に関する物語。ある人が自らの能動的な意志に基づいて行動していると信じている状態で、少しずつ他者が誘導する流れに乗せられてゆく。特定の感情をもって女性が女性を支配する淫靡さ。そういう暗〜い雰囲気が好きな人にはオススメかな。

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    投稿日: 2009.06.22
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    ゴシック百合ミステリー。 薄汚い女子牢獄から、上流階級のおうちまで ヴィクトリア朝ロンドンの雰囲気をたのしめます。 主人公をとりまくあやしい雰囲気に浸っていたら… …! …! また 騙されたな

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    投稿日: 2009.04.21
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    たしか「このミス」で何位だかになって話題をさらった本だと思ったけど、全然ミステリーじゃないじゃん。まあ、おもしろいからいいけど。とか思っていたら…終盤にきて愕然。立派な、いや見事なミステリー。そして、とにもかくにも、このうえもなく残酷なお話でした。女性が自由に生きられる時代には程遠い、じめじめと薄暗いイギリスで、周囲と折り合いをつけて生きていくことがどうしてもできないヒロイン。それだけでも相当に痛々しいのに。最後にこれですか。ぜひ映画化してほしいが、ドーズは20年前のニコール・キッドマンでお願いしたい。って無理を承知であえて言いたい。

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    投稿日: 2009.03.22
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    荊の城をお勧めして下さった方がこれもと勧めてくれた本。 最初はちょっと難しいなぁと思ったけど、 ラストは一気に読んでしまう程の勢い。 また騙された…!凄いなぁ! ラスト一行が誤訳では無いかという議論もあるそうですが、 私はこれで正しいと思うなぁ。

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    投稿日: 2008.11.16
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    始めは、長いなあ〜…とか思いながら読んでいたんですが後半の怒濤の急展開は、本当に濁流の様でした。 前半部分の流麗な状況説明は、全て後半の展開の為に存在していたのでした。 ただ内容が女性同士の同性愛が描かれておりますので、苦手な方はご注意を。

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    投稿日: 2008.09.03
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    ジェットコースターの醍醐味を味わおうと思ったら、まずは急勾配の坂を上っていかなければならない。 それはひどくゆっくりしたものだが、やがて頂上に達するとそこからは絶叫の連続だということが、予想できているからこそ、あのゆっくりゆっくしとした昇りの中で次第に精神は高揚していくのである。 しかし、それがいつまでもいつまでも続くと、実はこの上り坂は絶叫マシーンにつながっていないのではないかという懐疑的な気分になってしまう。 まさしくこの長編小説がそうだった。 いつまでもいつまでも長い上り坂が続くのだ。 約480ページの文庫本の3分の2までがこんな調子だったのだ。 「はてさて、この長編小説は一体何を描こうとしているのだろうか…」と思った途端、ガタンと車体が揺れて、さあそこから始まる始まる絶叫の連続。 「このミステリーがすごい」2004年度海外編第1位。 サマセット・モーム賞受賞作。

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    投稿日: 2008.06.27
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    BBCのTVドラマの「荊の城」を見たので、読んでみました。先が知りたくて、でもとっても長くて、読み飛ばしてしまいました。もう一度読み直すべきでしょう。ラストの衝撃は「荊の城」の方が大きそうです。「荊」もよまなくては。

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    投稿日: 2007.11.07
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    厳密には「ミステリ」ではないような気もするが…もやもやとした部分が一気に解決されるラストの読後感は、確かに「ミステリ」なのかも。19世紀のロンドンを舞台に繰り広げられる、監獄と霊媒と鬱屈した女性の幻想的な物語…と、思いきや。ラストは、目の前の霧が晴れたようなスッキリ感もありながら、ぞっと来るほど絶望的でもある。重たい霧が立ち込めるロンドンの秋を、冷え冷えと体感できる一冊。

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    投稿日: 2007.08.30
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    ●これは愛の物語です、とかアオろうとしたら、全然違った。なんじゃこりゃっ!? あいたたた。 ●舞台はヴィクトリア朝ロンドン。 主人公の名は、マーガレット・プライア。貴婦人だ。 ふとしたきっかけで、女囚たちの収監されたミルバンク監獄へ慈善の慰問を始めるようになった彼女は、貴婦人を殺した罪に問われて刑に服している美しい霊媒、シライナと出会う・・・。 ●小説の形態は、マーガレトとシライナ双方の日記が、入れ替わり示されると言う形式。 常に、どちらかの視点で描かれていると言うわけですな。これがポイント。 ・・・だと思うんだーけーどー。ストーリーのあまりに暗さに、けっこう流し読み気味だったので、読了後、不明な点がいろいろと。 二人は、いったいどうやって連絡を取り合ったのか、とかね。 ●【以降ネタバレ有】しかし、何がいちばん私に「やられた!」感をもたらしたかと言うと、やっぱりラスト。 マーガレットの眼を通して見た、シライナが起こす神秘現象(!)の数々が描かれることで、すっかりゴシック恋愛ロマン(笑)のつもりで読んでたら、ちゃんとすべてが理に落ちてしまった正統派(?)叙述ミステリだったと言う。 テーブルのつもりで使ってたら実は箪笥だったとか。変なたとえですが。 ミステリだと思って読んでたら、論理の彼方へ飛翔して大カタストロフが起こってしまう麻耶雄嵩とは対極と言うてよろしかろう・・・。苦笑。 ●すっきり爽快♪ な気分になりたい人には、決して勧めない小説でした。 ちなみにマーガレットのキャラは、まじで痛いっ痛すぎるう。爆。 本人は根暗で不器量、趣味は本と芸術。憧れの地はイタリア。 いつまでたっても嫁き遅れているため、元から反りの合わない母親とは顔を合わせるたびに心労を感じる。 自殺しようとした経験あり。 ・・・・・・・・うっかり彼女に感情移入して読んでしまうと大変イタい思いをするので、それでもあえて読むと言う勇者は、冷静な気分の時に読みましょう。

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    投稿日: 2007.08.17
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    買った日・読んだ日失念。サラ・ウォーターズは「茨の城」上下も読んでいるはず。今作も、途中までの世界観は好きでハマれるのに、どんでん返しが弱いな、と言う印象。

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    投稿日: 2007.05.09
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    初版の発行が2003年5月なので、そんなに新しい本ではない。発行された年には、けっこう話題になったミステリー本。時は19世紀のロンドン。テムズ川沿いの女囚監獄を訪れる貴婦人が霊的能力を持った若い娘に出会う。物語は、この2人の日記で構成されている。ミステリーなので、内容は明かせられないが、とにかく結末が秀逸。文庫で480ページくらいの本であるが、最後の10ページのために、それまでの470ページがある、という感じである。結末に至るまで、少し冗長な印象を受けるが、これくらい伏線をはっておいたから、最後の結末が生きるということなのだろうと思う。

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    投稿日: 2007.01.06
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    中世のロンドンの貴族の女性が主人公。彼女の視点を中心に話が進む。先へ先へ寝る間も惜しんで読み進めると、衝撃の結末が!しばらく放心しました。

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    投稿日: 2006.11.16
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    中世の貴婦人が主人公。牢獄が舞台。ゴシック・サスペンス(そんな言葉があるのか?)と思いきや、意外な結末にびっくりです。4部まではとても面白いけれど、最後の最後、私は主人公に感情移入して読んでいたので、とてもショックを受けました。うーん、あんまり読後感がよくないですね。好みの問題だと思います。面白いとは思うんだけどね。

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    投稿日: 2006.10.26
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    なんかミステリーでも読もうか、と思ったところ、「2003年度このミステリーがすごい!第1位」の帯と、表紙の装丁にひかれて購読。…が、んーむ。まぁ、期待ハズレかな。オチはそれなりに「へー」とは思ったけど、「So what?」という気もする。あんまり読んでてすっきりしないし。っていうか、ミステリーなのか、これ?でも、それなりにばーっと読んじゃったので、それなりの面白さはあったんだけど。ちょっと期待が大きかったのかもなぁ。 (2005 Nov)

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    投稿日: 2006.10.19
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    本格的ゴシックミステリー。 怪しげなクリヴェッリの≪マグダラのマリア≫がこの小説の面白さを物語っているではありませんか。

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    投稿日: 2006.02.08
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    MY鬱のカリスマ、サラ・ウォーターズ。 この人の凄いところはちょっと目を閉じれば物語の情景が浮かび上がってくるところだ。 監獄で起こった女の悲劇。様々な意味で裏切られまくる。すばらしいミステリー。

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    投稿日: 2005.10.06
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    日記形式で面白い。 古城の監獄、というだけでツボなのに、ラストのどんでん返し(表現古い?)がすごいです。

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    投稿日: 2005.06.02
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     表紙に魅せられて手に取ってしまいました。ホント、いい装丁です。  暗くて、おどろおどろしくて、何だか良い雰囲気です。ラストはこうくるのか…、という感じで楽しめると思います。

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    投稿日: 2005.04.23
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    監獄を慰問に訪れた、心に傷を持つ上流婦人が、あるはずのない花を手にした不思議な囚人の娘に出会う。彼女は霊媒……罪状は詐欺と傷害。不思議な雰囲気を持つ娘に、彼女は徐々に心惹かれていく。 創元推理文庫なんだから、これはミステリ。そう思ったのが、浅墓である。そのせいで「霊現象」を超自然的なものと思えなかった私は、「これをするには内通者が少なくとも二人は必要だから、この人とこの人が協力者。」とかまたぞろ推理してしまい、しかもそれがおおかた当たってしまった。(守護霊ピーター・クイックの正体は、最後の最後まで分からなかったので、確かに「衝撃の結末」ではあった。) 訳者あとがきにもある通り、本書こそ「その本質が謎に包まれているほど、魅力的」な物語だろう。真っ白な心で、「これはいったいどういうこと?」と思いつつ、物語に思考を委ねて読むにふさわしい一冊なのだ。 以上、自分の罪を認めてミルバンク監獄に一分間服役した上で、不満を述べる。 長過ぎる。要は、霊媒がいかにして寂しい婦人を騙すか、という話である。騙しの仕組こそ、この小説の白眉である。婦人の「騙される素地」とでも言うべき過去(父の死・女友達の裏切り)や現在(不安・薬物常用)を綴るパートがこんなにも必要だろうか?半分とはいかずとも、三分の二にはなりそうだ。 読み終えて一番の謎は……どうしてこれが「このミス04」翻訳部門の第一位だったのか?ということ。そんなに「すごい!」か、これ?

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    投稿日: 2005.02.03
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    これもミステリになるのかあ。 でも読後に、まんまとだまされた!と言うか、やられた!と感じたのは確か。

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    投稿日: 2004.12.04
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    週刊文春の2003年傑作ミステリー海外部門一位ということで、平積みから買ってみた。19世紀末のロンドンの雰囲気がにじみ出てくる流麗な文章。でも、これってミステリー?なのだろうか。幻想文学というものか。主人公(中流の老嬢)や霊媒という生業の描き方が巧み。好き嫌いはあるだろう。

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    投稿日: 2004.10.22
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    本中の霊媒と心霊現象を信じられるかどうかに全てがかかっている。 そのため文章も構成も緻密。上手い。

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    投稿日: 2004.10.16
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    決して明るくはない話。それでもこの異様なゴシックロマンの世界。一度入ったら出られない。驚愕の最後までノンストップ。

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    投稿日: 2004.10.02