
合本 功名が辻【文春e-Books】
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価
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凡人の中の凡人。天才には出来ない成功。
信長・秀吉・家康と同じ時代を生きた山内一豊と千代を中心とした出世物語です。 山内一豊は、戦でこれといった手柄を立てたわけではないものの、いつも何かしら手柄はちゃんと立ててくる。そして、自分には能力がないことを分かっているからこそ、人の話を聞き、それを尊重する。 自分ができることを愚直にやる、約束・義理は守るという性格。 律儀だけが取り柄の凡人が主人公。しかし、それを千代がうまく操作をしながら、出世を果たしていく物語です。 凡人だけれど、義理堅い、よくある物語ならば、ここからスーパースターへと変わっていくのでしょうが、この小説では本当に凡人のまま終わります。 最後の最後まで過ちを犯すこともありますし、最後の最後まで情けない主人公が見え隠れします。 なかなかこういう主人公の小説は読む機会がないため、すごく身近に感じられます。そして、読んだ後に、色々と考える小説でした。自分は凡人だな~と感じる方にこそ、読んで頂きたい本です。
2投稿日: 2016.05.08
