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ピクサー流 創造するちから
ピクサー流 創造するちから
Ed Catmull、Amy Wallace、石原薫/ダイヤモンド社
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総合評価

70件)
4.2
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30
9
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    これは読んでからかなり時間が経ってしまっているからもう一度読みたい。 とにかく素晴らしい作品だったと記憶している。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    2025/09/20 創造性をつくるには規律を作りすぎない。 →95%の正常な人を戒めるだけ、5%の常識乱用者には個別で対応すべき ポジティブな声かけ →p148 ジョブスの太々しさ →自分の信念をつらぬく必要性を再認識。相手に否定された時も自分の意思・信念を貫くことも大切。 p74 無知と、旺盛な成功欲求との組み合わせ以上に、短期間での学習を促すものはない p148 指摘の仕方 「このシーンの脚本がいまいち」よりも 「見終わった観客にあのセリフがよかったよねって言ってもらいたくない?」 →事実を伝えるよりも、その先の人をイメージさせる 人の知覚について ①人格は、自らのメンタルモデルによって歪められ、目の前にあるものを正しく認識することができない。 ②人間の認識において外から入ってきた新しい情報と確立された既存のメンタルモデルの間に境目はなく、両方を1つの経験として認識していること。 ③自らの個人的な解釈に意識にとらわれていると、頑なに目先の問題に対処する能力が低下すること ④仕事や生活を共にしている人のメンタルモデルは、互いの近さや過去の共有により互いに深く絡み合っていること 職場で社員が率直に意見を交わさないようには多くの理由がある。その理由を見つけて対処することが、まず第一の仕事である。同様に自分に同意しない人は理由があって、そうしているので、その理由の元となっている原因を理解しなければならない。 読み終わるのに半年位かかりました。とても面白い本を訳して頂き感謝です。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    ピクサー秘話にとどまらず、マネジメント本としても良い一冊。ただ、他のピクサー本(レヴィの「世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」)と同じく、最終章のジョブズとの思い出の章で全体の印象が上書きされてしまうのがズルい。私は読み終えた後しばらく、ピクサーではなくジョブズについてしばらく考えてしまった。 「彼はよく言っていた。アップルの製品はどんなにすばらしくとも、最後は埋立地にいく運命だが、ピクサーの映画は永遠に生き続ける。」(p393) 個人的には、トイ・ストーリーのウッディがディズニー上層部の意見によりどんどん意地悪なキャラになっていき、ストーリーの魅力が失われたとか、トイ・ストーリー2の当初の出来は悲惨で、それを立て直すためにジェシーのWhen she loved meのシーンなどが挿入された話も印象的だった。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    ピクサーの創造性が生み出される仕組みをそれを作った本人が解説している本。普通の企業とピクサーは異なるが、自由闊達な議論、早いアクション、忌憚ない振り返り、は取り入れる価値のある仕組みであり、それを担保する心理的安全性は良いものを作る、というポリシーに共感してこそのものと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    あまりにも組織としてのものづくりにおける芯をとらえ過ぎていて本当に感動する。 クリエイティブな組織を作りそれを守っていくためには凄まじい覚悟と忍耐が必要。

    1
    投稿日: 2025.02.11
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    感想 アイディアを価値に成長させる。上から下まで風通しをよくする。だがあくまで組織の形は保っておく。その中で創造性を発揮できる仕組みを作る。

    0
    投稿日: 2024.06.03
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    ピクサーの理念や創造的な仕事をする上で大事なマネジメント、バランスの大切さを学んだ。 適切な環境、人材がいてこその優れたアイデアなんだと学んだ。どんな作品も始めは駄作といった言葉が印象に残った。その駄作を試行錯誤を繰り返して納得のいくものに作り変える根気と発想力、協力する力を身につけたい。

    0
    投稿日: 2023.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    英語のタイトルは Creativity, Inc. 。ピクサーの歩みを振り返りながら、創造的な組織をつくるエッセンスを述べている。ピクサーの映画を漏れなく観ていたらと、もっと面白く読めたかもしれない。巻末付録のポイントが仕事や生活の参考になるので、メモしておく。 *************************** 1. よいアイデアを凡庸なチームに与えればそのアイデアを台無しにし、凡庸なアイデアを優秀なチームに与えれば、それをテコ入れするかもっといいアイデアを返してくれる。よいチームをつくればよいアイデアに恵まれる。 2. 人を採用するときには、そのときの能力レベルよりも、これからの伸び代を重視すべきである。今できることより、将来できるようになることのほうが重要である。 3. つねに自分より優秀な人を採用するよう心がける。それが脅威に感じられる場合でも、つねによりよいほうに賭けること。 4. 組織の中に、アイデアを自由に提案できないと感じている人がいたら、それは損失だ。予想外のソースからのアイデアを軽視すべきではない。インスピレーションは誰にでもある。 5. 他人のアイデアを受け入れるだけでは不十分。能動的かつ継続的に社員の集団的知力を動員すること。マネジャーとして、スタッフからアイデアを引き出し、定期的な貢献を促すこと。 6. 職場で社員が率直に意見をかわさないのには多くの理由がある。その理由を見つけて対処するのはマネジャーの仕事である。 7. 同様に、自分に同意しない人は、理由があってそうしている。マネジャーはまずその結論の元にある理由を理解しなければならない。 8. さらに、組織の中に不安や恐れが生じている場合、それにも理由がある。マネジャーは、①その原因を突き止め、②理解し、③その根絶に努めなければならない。 9. 他の視点を遮断したいなら、自分が正しいと確信することほど効果的なことはない。 10. 一般的に、人は波風を立てるようなことを言いたがらない。自分の考えを言ってもいいということを強調するためにブレイントラスト会議、デイリーズ、反省会、ノーツ・デーなどがある。これらはすべて真実を明るみに出すための自己評価のメカニズムである。 11. 会議室より廊下で真実が語られているとしたら、会社として問題がある。 12. 人より後に部下から問題の報告を受けたり、会議で初めて問題を知らされたりすことをけしからんと思うマネジャーが多いときには、対処が必要である。 13. 問題を小さく見せようとして慎重に発した「メッセージ」を、社員はマネジャーに嘘をつかれ、裏切られ、無視されたと受け止める。問題を分かち合うことで社員に当事者意識や事業全体に対する責任感が生まれる。 14. 成功や失敗から最初に導き出す結論はまちがっている。プロセスを評価せずに成果を正しく測定することはできない。 15. ミスを防げば、ミスに対処する必要がなくなるという幻想に陥ってはならない。実際には、ミスを防ぐためのコストのほうが、ミスに対処するコストよりはるかに高く付く場合が多い。 16. 変化と不確実性は、人生につきものだ。それらを拒むのではなく、予想外の出来事が起こったときに回復できる力を養うことが必要である。つねに目に見えない問題を明るみに出し、その本質を理解する努力をしなければリーダーの資格はない。 17. 同様に、リスクを回避することはマネジャーの仕事ではない。リスクを犯しても大丈夫なようにすることがマネジャーの仕事である。 18. 失敗は必ずしも悪いことではない。むしろ、全く悪いことではない。新しいことをするときに必要な成り行きである。 19. 信頼とは、相手が失敗しないことを信じるのではなく、相手が失敗しても信じることである。 20. 計画実行の最終的な責任を持つ社員には、問題が起こったときに承認を得なくても問題に対処できる権限を与えなければならない。問題を見つけて対処するのは全社員の仕事である。誰もが生産ラインを止められるべきである。 21. 物事をなんでもスムーズに運ぼうとするのは、まちがった目標である。それは社員を問題解決能力ではなく、失敗に基づいて評価することにつながる。 22. 人に見せる前に完璧にしようとしないこと。早く頻繁に人に見せること。途中段階は見られたものではないが、だんだん見られるようになる。そうあるべきだ。 23. 会社の意思伝達構造は、組織構造を反映したものであってはならない。誰でも好きな相手と話せるべきである。 24. 規則をつくりすぎないこと。規則はマネジャーの仕事を楽にするかもしれないが、問題を起こさない95%の社員にとっては屈辱的だ。5%の社員をコントロールする目的で規則をつくってはならない。常識の乱用には個別に対処する。仕事は大変になるが、そのほうが結局のところより健全である。 25. 限界を課すことで創意工夫が促進される場合がある。卓越性は、厄介な状況や、理不尽とも思える状況から生まれることがある。 26. 並外れて困難な問題に取り組むことで、新しい考え方が生まれる。 27. 組織は、それを構成する個人よりも、集団として保守的であり変化を嫌う。基本合意だけで変化が起こることを期待してはならない。メンバーが揃っていても、グループを動かすには、それなりのエネルギーが必要だ。 28. 各部門のアジェンダは違えど、相互依存の目標を持つ部門によって構成される組織が健全な組織である。一つのアジェンダが勝れば、組織はだめになる。 29. 「すばらしいアイデアが生まれるためには、すばらしくない段階が必要」なことを理解しない人から新しいアイデアを守ることが、創造的な環境におけるマネジャーの仕事である。過去ではなく、未来を守ること。 30. 新しい機器の訪れを必ずしも嘆く必要はない。会社の進化を試し、実証するからだ。問題解決のプロセスは社員を結束させ、組織文化を維持させる。 31. 「卓越性」「品質」「優秀」は、自ら言う言葉ではなく、他社から言われるべき言葉である。 32. 間違っても安定を目標にしてはならない。安定よりもバランスのほうが重要である。 33. プロセスと目標を混同してはならない。プロセスをよりよく、より簡潔に、より効率的にする努力は不可欠で、継続しなければならないが、それは目標ではない。すばらしい商品をつくることこそが目標である。 ***************************

    0
    投稿日: 2022.07.13
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    1.映画では常にヒット作を出し続けるピクサーがどんな会社なのか、内情を知りたくて読みました。 2.ピクサーは誰しもが情熱を持って仕事をしており、自分の創造力を常に発揮しながら映画を制作しています。これは、自分自身の力だけでは衰退してしまったり、削いでしまうことがあります。マネージャーとして、ピクサーがどうあるべきなのか、どうしたいのか、どのような人を採用し、育てていくのかが述べられています。 また、著者自身がどのような経験を経てピクサーを育ててきたのか、周りの人間関係をどのように乗り越えてきたのが述べられています。 3.常に情熱を注げられる組織にすることはとても難しいと感じました。大抵の人はできない理由を探し、「でも、だって、いや」と否定の言葉を繰り返し、指摘することで優越感に浸っています。ですが、それによって与える影響を考えてません。自分に囚われ、創造力が欠落しているしています。 ピクサーは創造力が勝負のお仕事です。いかにして、やる気を出させ、クリエティブな能力を形成していくかが会社の明暗を分けます。 人を基点に置いて物事を進めていく様子をみて、見習いたいと思いましたし、もっと人とコミュニケーションを取って行きたいと思いました。

    8
    投稿日: 2022.01.17
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     ピクサーを特別足らしめているもの、それは「問題は必ず起こる」と思って仕事をしていることだ。問題の多くは隠れて見えない。それを明るみに出すことが自分たちにとってどれほど不快なことであっても、その努力をする。そして、問題にぶち当たったときは、全社全精力を挙げてその解決にあたる。盛大なイベントでも、砲塔のある仕事場でもなく、それがあるから私は毎朝会社に来たいと思う。私にやりがいと、明確な使命感を与えているのはそれなのだ。  …問題について考え、対処するのは、爽快でやりがいのある仕事だった。我々の目的は、ただヒット作品を生み出すスタジオをつくるのではなく、問いかけを続ける創造的な企業文化を育てることにある。  …映画をつくり続ける中で、私がそれまでピクサーが成功してきた理由だと思っていたことの中に、後で勘違いだとわかったことがいくつかあったが、まちがいようのないことが一つあった。それは、持続する創造的な企業文化を築く方法をみつけること―率直さ、卓越さ、コミュニケーション、独自性、自己評価といったものが重要だと口先で言うのではなく、それがどれほど不快な思いを伴っても、それを有言実行すること―は、片手間ではできない。日々努力のいるフルタイムの仕事だ。そしてそれを私はやりたいと思った。  …いいアイデアよりも、適切な人材と適切な化学反応を得ることのほうが重要なのだ。  このころ、ジョンが新しいフレーズを考えついた。「品質は、最良のビジネスプランである」。品質は、行動の結果ではなく、どう行動するかを決める前提条件であり心の持ちようだと彼は言う。品質が大事だと誰もが言うが、言う前に実行すべきだ。品質は日常の一部であり、考え方であり、生き方であるべきだ。最高品質の映画しかつくりたくないと社員が訴えたとき、そしてその理想に対する覚悟を証明するために限界に挑んだ時、ピクサーのアイデンティティは定まった。この会社は決して妥協しない。失敗をしないという意味ではない。創造に失敗はつきものだ。だが失敗したときには、自己弁護せずに向き合い、変化を厭わない。『トイ・ストーリー2』の制作での苦労を通して、内なる目が芽生えた。自分を批判的に見つめ直し、自己認識を改めるきっかけになった。この瞬間がピクサーを決定づけたと言ったが、私はそれを動的な意味で言っている。内省の必要性と実践はこのとき始まったばかりだった。  アンドリューが言うように、「それが批評と建設的な批評の違いです。後者の場合、批評すると同時に建設している。壊しながら建てている。たった今バラバラにしたピースを使って新しいピースを生み出している。それ自体が一つの技でしょう。どんな指摘をするにしても、相手を考えさせることが大事だとつねに思っています。『あの子に宿題をやり直したくさせるにはどうしたらいいか』というふうに。だから学校の先生と同じことをします。問題点を言い方を換えながら五十回指摘すると、そのうちのどれかが響いて相手の目がぱっと開く。『ああ、それならやりたい』って思ってくれるんです。『このシーンの脚本がイマイチ』と言う代わりに、『見終わった観客にあのセリフよかったよねって言ってもらいたくない?』と言う。挑発ですね。『これがやりたいんじゃない?やってよ!』って」  …まちがいは、新しいことを試みたすえの当然の結果だ(だからその価値が認められるべきだ。それなくして独創性はない)。けれども、失敗を受け入れることが学習において重要だといくら言っても、それを認識するだけでは不十分なこともわかっている。なぜなら失敗は苦痛を伴い、それが失敗の価値を理解する妨げとなっているからだ。失敗のいい点と悪い点を分けて考えるためには、苦痛という現実と、その結果として得られる成長というメリットを両方を認識する必要がある。  …一般的に言って、やり方を考えることにエネルギーを注ぎ、行動に移すのは早すぎると言っている人は、何も考えずにどんどん進める人と同じくらいの頻度で失敗している。計画が入念すぎる人は、失敗するまでに人より時間がかかる(そしてつまづいたとき、失敗したという感情に押し潰されやすい)。これも当然の結果だ。時間をかけて考えたぶんだけ、そのやり方に対する思い入れが強くなる。それがぬかるみの轍のように頭の中で凝り固まる。そこから抜け出せなくなり、一番やらなくてはいけない「方向転換」が困難になる。  要は、マネジャーが部下と腹を割って話せるかどうかだ。秘密主義で部下に何でも隠し、かえって失敗しているマネジャーは多い。それはまちがいだ。マネジャーの基本モードは、秘密主義ではいけないと思う。秘密主義のコストとリスクを比較してほしい。秘密主義に走るのは、相手に信用できないと言っているのと同じ。率直に話をすることで、相手の信用していること、何も恐れる必要がないことが相手に伝わる。部下を信頼して大事な話をすると、相手はその情報に対して当事者意識を持つ。そのため、打ち明けられた情報を人に漏らす可能性も低い。私はそれを何度も見てきた。  独創性はもろい。…本当に醜く、ぎこちなく、いびつで、攻撃されやすく、不完全だ。時間をかけて辛抱強く育てなければ、一人前にはなれない。それはどういうことかというと、野獣との共存は難しい、ということだ。  「見えないものを解き明かし、その本質を理解しようとしない人は、リーダーとして失格である。」 ■マネジメントについての私の見方 ①人の知覚は自らのメンタルモデルによって歪められ、目の前にあるものを正しく認識することができない ②人間の認識において、外から入ってきた新しい情報と、確立された既存のメンタルモデルの間に境目はなく、両方を一つの経験として認識している ③自らの個人的な解釈に無意識に囚われていると、頑なになり、目下の問題に対処する能力が低下する ④仕事や生活をともにしている人のメンタルモデルは、互いの近さや過去の共有により、互いに深く(ときに絶望的なほど)絡み合っている ■ピクサーが集合的な思考の意識変換を図るために使用しているメカニズム ①全員で問題解決 ②現地調査でつかむ本物感 ③制約の力 ④テクノロジーとアートの融合 ⑤短編で実験する ⑥観察力を養う ⑦反省会 ⑧学び続ける(ピクサー・ユニバーシティ) ■反省会をやる理由 ①学んだ教訓を集約する ②水平展開する ③わだかまりを残さない ④反省会の「予定」が反省を促す ⑤次につなげる ■反省会を最大限活用するためのテクニック ①やり方を変えながら実施する ②どれほど促しても、出席者はあからさまな批評をしたがらない、ということを忘れてはならない ③データを活用する  過去や未来に関する自分の思いや考え方に邪魔されることなく、この瞬間に注意を向けることが重要だ。なぜかと言うと、それによって人の意見の入る余地ができるからだ。人の意見を信頼できるようになり、さらに重要なことに、それが聞けるようになる。新しいことを試みたいと思うようになり、失敗する可能性のあることでも安心して試せるようになる。自らの意識に働きかけ、注意を向けることがいっそう注意力を高めるような自己増殖循環を生み出す。創造的に前進するためには何かを手放さなくてはならないことに気づかせてくれる。 ・よいアイデアを凡庸なチームに与えればそのアイデアを台無しにし、凡庸なアイデアを優秀なチームに与えれば、それをテコ入れするかもっといいアイデアを返してくれる。よいチームをつくればよいアイデアに恵まれる。 ・人を採用するときには、そのときの能力レベルよりも、これからの伸び代を重視すべきである。今できることより、将来できるようになることのほうが重要である。 ・つねに自分より優秀な人を採用するよう心がける。それが脅威に感じられる場合でも、つねによりよいほうに賭けること。 ・組織の中に、アイデアを自由に提案できないと感じている人がいたら、それは損失だ。 予想外のソースからのアイデアを軽視すべきではない。 インスピレーションは誰にでもある。 ・他人のアイデアを受け入れるだけでは不十分。能動的かつ継続的に社員の集団的知力を動員すること。 マネジャーとして、スタッフからアイデアを引き出し、定期的な貢献を促すこと。 ・職場で社員が率直に意見を交わさないのには多くの理由がある。その理由を見つけて対処するのはマネジャーの仕事である。 ・同様に、自分に同意しない人は、理由があってそうしている。マネジャーはまずその結論の元にある理由を理解しなければならない。 ・さらに、組織の中に不安や恐れが生じている場合、それにも理由がある。マネジャーは、①その原因を突き止め、②理解し、③その根絶に努めなければならない。 ・他の視点を遮断したいなら、自分が正しいと確信することほど効果的なことはない。 ・一般的に、人は波風を立てるようなことを言いたがらない。 自分の考えを言ってもいいということを強調するためにプレイントラスト会議、デイリーズ、反省会、ノーツ・デイなどがある。これらはすべて真実を明るみに出すための自己評価のメカニズムである。 ・会議室より廊下で真実が語られているとしたら、会社として問題がある。 ・人より後に部下から問題の報告を受けたり、会議で初めて問題を知らされたりすることをけしからんと思うマネジャーが多いときには、対処が必要である。 ・問題を小さく見せようとして慎重に発した「メッセージ」を、社員はマネジャーに嘘をつかれ、裏切られ、無視されたと受け止める。問題を分かち合うことで社員に当事者意識や事業全体に対する責任感が生まれる。 ・成功や失敗から最初に導き出す結論はまちがっている。プロセスを評価せずに成果を正しく測定することはできない。 ・ミスを防げば、ミスに対処する必要がなくなるという幻想に陥ってはならない。実際には、ミスを防ぐためのコストのほうが、ミスに対処するコストよりはるかに高くつく場合が多い。 ・変化と不確実性は、人生につきものだ。それらを組むのではなく、予想外の出来事が起こったときに回復できる力を養うことが必要である。つねに目に見えない問題を明るみに出し、その本質を理解する努力をしなければリーダーの資格はない。 ・同様に、リスクを回避することはマネジャーの仕事ではない。リスクを冒しても大丈夫なようにすることがマネジャーの仕事である。 ・失敗は必ずしも悪いことではない。むしろ、まったく悪いことではない。 新しいことをするときに必要な成り行きである。 ・信頼とは、相手が失敗しないことを信じるのではなく、相手が失敗しても信じることである。 ・計画実行の最終的な責任を持つ社員には、問題が起こったときに承認を得なくても問題に対処できる権限を与えなければならない。問題を見つけて対処するのは全社員の仕事である。誰もが生産ラインを止められるべきである。 ・物事を何でもスムーズに運ぼうとするのは、まちがった目標である。それは社員を問題解決能力ではなく、失敗に基づいて評価することにつながる。 ・人に見せる前に完璧にしようとしないこと。早くに人に見せること。途中段階は見られたものではないが、だんだん見られるようになる。 そうあるべきだ。 ・会社の意思伝達構造は、組織構造を反映したものであってはならない。誰でも好きな相手と話せるべきである。 ・規則をつくりすぎないこと。規則はマネジャーの仕事を楽にするかもしれないが、問題を起こさない九五%の社員にとっては屈辱的だ。五%の社員をコントロールする目的でつくってはならない。常識の乱用には個別に対処する仕事は大変になるが、そのほうが結局のところより健全である。 ・限界を課すことで創意工夫が促進される場合がある。卓越性は厄介な状況や、理不尽とも思える状況から生まれることがある。 ・並外れて困難な問題に取り組むことで、新しい考え方が生まれる。 ・組織は、それを構成する個人よりも、集団として保守的であり変化を嫌う。基本合意だけで変化が起こることを期待してはならない。 メンバーが揃っていても、グループを動かすには、それなりのエネルギーが必要だ。 ・各部門のアジェンダは違えど、相互依存の目標を持つ部門によって構成される組織が健全な組織である。一つのアジェンダが勝れば、組織はだめになる。 ・「すばらしいアイデアが生まれるためには、すばらしくない段階が必要」なことを理解しない人から新しいアイデアを守ることが、創造的な環境におけるマネジャーの仕事である。 過去ではなく、未来を守ること。 ・新しい危機の訪れを必ずしも嘆く必要はない。 会社の真価を試し、実証するからだ。問題解決のプロセスは社員を結束させ、組織文化を維持させる。 ・「卓越性」「品質」「優秀」は、自ら言う言葉ではなく、他者から言われるべき言葉である。 ・まちがっても安定を目標にしてはならない。 安定よりもバランスのほうが重要である。 ・プロセスと目標を混同してはならない。 プロセスをよりよく、より簡単に、より効率的にする努力は不可欠で、継続しなければならないが、それは目標ではない。すばらしい商品をつくることこそが目標である。

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    投稿日: 2021.11.21
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    分厚いタフな本だったが、 スティーブ・ジョブズが登場したあたりから、 やはり面白くなりました。 日本のアニメ映画業界だけではないと思いますが、 まあ勝てないですよね…。この企業文化に。 でも、身近なチームから、出来る範囲から、 こういうのを意識するべきですね。 とても参考になりました。

    0
    投稿日: 2021.10.03
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    ピクサー作品の制作秘話だけでなく、ピクサーという組織のあり方についても言及した一冊。 いつか自分が組織を束ねる時、部下をマネジメントする時にも読み返してみよう。

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    投稿日: 2021.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これまでに少なくとも70冊以上のビジネス書を読みましたが、この本が一番僕にはしっくり来ました♪世の中には、医師やパイロットと言った定型業務をミス無く遂行する事が要求される仕事や管理系業務をされている人も居るので、全ての人に対してBestな本かと言われるとそうでは無い気もしますが、少なくともクリエイティブさを要求される仕事をしている人は必見!! ジャンルで言えばビジネス書ですが、ジョブズやルーカスを始め、ググったらすぐ名前が出てくるような人たちの発言が出てきますし、様々なピクサー作品&ディズニー作品の誕生秘話も出てくるので、ドキュメンタリー小説(多分ですが文章の清書はエイミー・ワラスさんというジャーナリストさんが行ったと思われます)としても楽しめる作品だと思います♪ 耳障りの良い言葉を並べて分かったつもりになってしまうのが一番良くないと本著で主張されているのでとにかくまずは読んでみて欲しいですが、「あらゆるものは変化する」という事を常に意識すると共に、変わらないものに対する感謝の気持ちを忘れないようにしていきたいと思いました☆

    0
    投稿日: 2021.03.13
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    創造力についての本というよりは、大企業になったピクサーの社員が、創造力の阻害となっているものとその対策、頑張って生み出そうとしている試行錯誤が書かれている。特効薬的なテクニックがないということがわかり、それでも大切にするべきことが書かれている良書。惜しむらくはその記載されている内容は文章にすると当たり前に感じてしまうため、体験の1/100にも満たない理解にとどまってしまうことである。経験は何者にも勝るの典型であり、ぜひピクサーで働いてみたいと思う。

    1
    投稿日: 2021.02.14
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    創造性と問題解決力を育む環境で働きたいと思っているすべての人に向けた本。 読み物としても面白いし、創造性を育む職場環境を作るための本としても面白い。

    0
    投稿日: 2020.11.22
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    時々出てくるスティーブ・ジョブズの話が強烈で面白い。 ピクサーは技術者集団かと思っていたが、それが覆された。 技術以外の情熱や人々との交わりとアナログなものを重視しそれがピクサーの価値となっていることがわかる興味深い話だった。

    1
    投稿日: 2020.10.19
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    あらゆるものは変わる それにどう対応するのか 目指す姿は変わっていい、あくまで方向としてあるだけ

    0
    投稿日: 2020.09.28
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    ビジネス書を読み過ぎて新たな驚きは無くなってしまったけども… やはり、ピクサーという自分の幼少期を彩ったスタジオの内部事情をここまで詳細に知ることができるだけで読む価値はある。 そして、やはり第四章以降が特に面白い。 ディズニーとの合併から名門の再興まで。 そしてスティーブジョブスについて。 同シリーズのお金のはなしでもジョブスについて記載があったが、彼の人間性や、結婚後の変化について同様の捉えられ方をされているので、今は亡き彼の人間性を垣間見ることが出来る点も評価。

    0
    投稿日: 2020.09.20
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    何かを創造する会社のための最高の"哲学書"だった。決してイケイケ会社社長にありがちな、真似できないハウツー本ではないと思う。これまで創造性をうむための苦労と学びを15章にわたって書かれていて、どれも説得力がある(ピクサー映画ファンにとって驚きの話もあって良い)。 「創造の難しさ」はピクサー限らず普遍的なテーマだから参考になる。肩書きに関係なく全員が強い情熱を持つ会社って本当にかっこいいなあ。あと、ピクサー社員に情熱がありすぎてスティーブ・ジョブズが謙虚になった話好き。

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    投稿日: 2020.09.19
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    有名作品の制作の裏側を知れて面白かったが、若干文章が読みづらい。個人的には「今まで語られなかったお金の話」の方が面白かった。

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    投稿日: 2020.06.03
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    トイ・ストーリー他、数多くのヒット映画を生み出してきたピクサーの想像力(Creativity)に迫った本。 第三者による批評ではなく、ピクサー社長本人による本なので、本の中身にリアリティーがある。 結構驚きだったのが、社長はもともとアニメーションを研究していた技術者で、 あんまり経営に精通していたとは思えない点。 しかし、技術者ゆえに、エンジニアやクリエイターの豊かな発想を維持するための企業文化や風土をとても大切にしている様子がよく分かる。 少し前に出た、ピクサーのCFOが書いた本も合わせて読めば、 ピクサーという不思議な会社を立体的に理解することができそうだ。 (自分は残念ながらまだ未読。→読みました。) ※PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話 https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4866511133#comment

    2
    投稿日: 2020.04.22
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    ピクサーの本でもあるし、クリエイティビティの本でもあるが、何より組織文化醸成、組織強化の本である。自分が読んだ中でも最高の部類に入る本。座右の書の一冊に加えさせていただきます。

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    投稿日: 2020.02.02
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    いつか見たテレビ番組で、ピクサーの社員は自分のオフィスを自由に改造できるってやってて。 その自由さに憧れた。 仕事で他社との交流をするとしたら? 見学に行くとしたら? と問われて、迷わず、ピクサー!!って答えた。ww そのピクサーの始まりから現在までのドキュメント。 会社に対する愛で溢れてる。

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    投稿日: 2020.01.19
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    ピクサー創業者 エド キャットムル 創業当初からディズニーにより買収までの話 コンピューターアニメーションの草分け その革新的な企業文化を発展させ、守った経営者からの視点

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    投稿日: 2019.11.08
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    失敗は新しいことをするときに必要な成り行き。 自分よりできる人は積極的にチームに入れるべき。 規則は作り過ぎちゃだめ、めんどくさいけど個人に合わせてくほうが結局健全。

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    投稿日: 2019.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピクサーがいまにいたるまでに、どうやって創業して、どうやって各映画を作り続けてきたかという映画。 面白かったところ ・ひとつの失敗から全ての知識を得ようとしては行けない 暑いストーブの上に座った猫は、二度とストーブに乗らない ・優秀な監督は、問題がおこったあとにどうするかではなく、怒る前に未然に防ぐ方法を考える ・常に状況は変わる避けられないこと。問題は常に起こる。だから余白が必要。 ていいアイデア平凡なチームに与えたら潰される。優秀なチームに与えたら、テコ入れするかもっといいものにする。 ・「最もいいと思ったところと、つまらなかったところは?」 ・リーダーが失敗の重要性を話してくれれば、社員も恐れなくなる

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    投稿日: 2019.09.15
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     この作品の最も根本的な問題は、ジョンが最初にチームを呼び集めたときに言った、脱出冒険物語なのに先が読めて、さほど感情に訴えないという点にあった。『トイ・ストーリー』の出来事からおよそ三年後を舞台とする物語は、ウッディがはたして収集家のアルの言いなりになってちやほやされる(が、遊んでもらえない)「収集品」として生きるのか逃げ出すのかを中心に描かれている。持ち主だったアンディの元へ帰るチャンスをつかむために戦うのか戦わないのか。映画として成立するには、いつかは成長し自分を捨ててしまうアンディのいる世界に戻るのか、安全だが愛してくれる人のいない場所にとどまるのか、というウッディの迷いを、観る人が本当のことのように思えなければならない。だが、観ている人は、ピクサーとディズニーの映画だからハッピーエンドで終わる、つまりウッディはアンディと再会を果たすために帰っていくに違いないと思っている。必要なのは、ウッディが本当にジレンマに陥ってると思わせることだ。それには観る人が共感できるジレンマでなければならない。言葉を換えれば、ドラマが必要なのだ。  物語のオープニング、ウッディがアンディとカウボーイ・キャンプに出かけようとするが、腕がちぎれてしまい、置いていかれる(アンディの母親の棚にしまわれる)のは原案どおりだが、ブレイントラストは、この時点で最初の重要な変更を二つ加えている。ペンギンのウィージーというキャラクターを登場させ、自分は鳴き声が出なくなってからずっと棚に置かれっぱなしだ、とウッディに告げる。どれほど気に入られたおもちゃでも、壊れてしまえば棚にしまわれ、相手にされず、ともすれば永遠に放っておかれる運命にあることを導入部でインプットするためだ。こうしてウィージーは物語の感情的な伏線を成立させている。  ブレイントラストが行った二つ目の根本的な手直しは、カウガール人形のジェシーの物語を補強することだった。ジェシーは自分の持ち主の女の子が大好きだったが、女の子が成長すると、ほかのおもちゃとともに相手にされなくなってしまう。自分がどれほど望んでも、大切に思っても、アンディもいつかは子どもじみたものを手放す日が来る、という。ジェシーからウッディへのメッセージは、サラ・マクラクランの歌う「ホエン・シー・ラヴド・ミー」をバックにモンタージュ(複数のカットを組み合わせて映像に意味を持たせる構成法)シークエンスを使って悲痛な調子で語られることになった。ジェシーは、ウィージーが切り出したテーマを取り上げ、黙示的だったテーマをウッディとのマセた会話を通してオープンにするわけだ。  ウィージーとジェシーが加わったことで、ウッディの選択は、より複雑なものになった。いつかは捨てられるとわかっていながら大好きな人のそばにいることもできるし、本来の愛のかたちではないがいつまでもちやほやされる世界に逃げることもできる。それは究極の選択であり、本質的な問いだ。クリエイティブチーム内ではこういう言い方をしていた。「あなたは永遠の人生と愛、どちらを選びますか」。その選択が持つ葛藤を感じることができて初めて、映画だと呼べるのだ。  取っ手と本体が数本の糸でかろうじてつながっている古くて重いスーツケースがある。その取っ手は、一見、的を射た奥深い言葉のように思える「プロセスを信じよ」か「物語が一番偉い」を表し、スーツケースは、このフレーズに飲み込まれてしまったあらゆるもの――経験、深遠なる知恵、努力の末に得られる真実――を表している。我々は取っ手だけを持って、スーツケースがないことに気づかないまま立ち去ってしまっている。それだけでなく、置いてきたもののことを考えもしない。要はスーツケースより取っ手のほうが何倍も持ち歩きやすいのだ。  一度スーツケースと取っ手の問題を知ると、それがやたらと目につくようになるだろう。人は格言や逸話が好きだが、実際の行動や意味をそれにすり替えているに過ぎない。広告は、商品の価値を伝える言葉を価値そのものの代わりに使用する。企業はよく、一流品しかつくらないという意味で、「卓越性を追求する」という。「品質」や「卓越性」といった言葉は使い古されてほとんど意味をなさない。マネジャーは、本や雑誌をあさって知識を得ようとするが、新しい用語を覚え、それで目標に近づいたと満足している。誰かが言った心に響くフレーズは拡散し、元の意味から離れて一人歩きし始める。  初めて参加するブレイントラスト会議。熟練の優秀なメンバーが部屋を埋め尽くしている。先ほど上映された映像について議論するためだ。この状況で、発言に慎重になる理由はいくらでもあるだろう。礼を失したくない。相手の意見を尊重し、できれば従いたい、恥をかきたくない。知ったような口をききたくない。自分が発言するときには、どんなに自信のある人でも、一度チェックするだろう。これはいいアイデアだろうか、それともくだらないアイデアだろうか。ばかなアイデアは何回までなら言っても許されるのだろうか。その主人公は現実味がないとか、第二幕がわかりにくいとか、監督に言ってもいいのだろうか。思ってもいないことを言ったり、何も言わずに済ませたいわけではない。この段階では、率直さなどそっちのけで、ばかだと思われないためにはどうするかしか考えていない。  もっとも厄介なのは、そういう葛藤と戦っているのは一人ではなく、皆がそうだということだ。社会的に自分より上の立場の人には本音が言いにくい。さらに、人が大勢いるほど、失敗できないプレッシャーがかかる。強くて自信のある人は、無意識にネガティブなフィードバックや批評を受けつけないオーラを放ち、周囲を威圧することがある。成否が問われる局面で、自分のつくり上げたものが理解されていないと感じた監督は、それまでのすべての努力が攻撃され、危険にさらされていると感じる。そして脳内が過熱状態になり、言外の意味まで読み取ろうとし、築き上げてきたものを脅威から守ろうと必死になる。それほどのものがかかっているとき、真に忌憚のない議論を期待するのはとうてい無理だ。  それでも、ピクサーの創業プロセスにとって、率直さほど重要なものはない。それは、どの映画も、つくり始めは目も当てられないほどの「駄作」だからだ。乱暴な言い方だが、私はよくそう言っている。オブラートに包んだら、初期段階の作品が実際にいかにひどいかが伝わらない。謙遜で言っているのではない。ピクサー映画は最初はつまらない。それを面白くする、つまり「駄作を駄作でなくする」のがブレイントラストの仕事だ。  作品の問題点を特定するのは比較的簡単だが、その要因を探るのはきわめて難しい。物語の不可解な展開や、現実味のない主人公の心変わりなどは、物語のどこか別のところに潜む些細な問題による場合が多い。この状況は、扁平足が原因だと気づかずに、膝の痛みを訴える患者にたとえるとわかりやすい。もし膝を手術したら、痛みは和らぐどころか悪化してしまう。痛みを和らげるには、根本原因を見つけて対処する必要がある。したがって、ブレイントラストの指摘は、特定の治療法を要求するものではなく、問題の本当の原因を浮かび上がらせるためにある。  アンドリューが言うように、「それが批評と建設的な批評の違いです。後者の場合、批評すると同時に建設している。壊しながら建てている。たった今バラバラにしたピースを使って新しいピースを生み出している。それ自体が一つの技でしょう。どんな指摘をするにしても、相手を考えさせることが大事だとつねに思っています。『あの子に課題をやり直したくさせるにはどうしたらいいか』というふうに、だから学校の先生と同じことをします。問題点を言い方を換えながら五0回くらい指摘すると、そのうちのどれかが響いて相手の目がぱっと開く。『ああ、それやりたい』って思ってくれるんです。『このシーンの脚本がイマイチ』と言う代わりに、『見終わった観客にあのセリフよかったよねって言ってもらいたくない?』と言う。挑発ですね。『これがやりたいんじゃない? やってよ!』って」  私がここで説明しようとしている試行錯誤の原則は、科学の分野では昔から重要だとされてきた。科学者は、疑問が浮かぶと、仮説を立て、実験し、分析して結論を出す。それをまた最初から繰り返す。その背後にある論法は単純だ。実験は事実の解明が目的であり、それが科学者の理解を少しずつ深める。つまり、だめな結果は一つもない。どんな結果も新しい情報を生み出すからだ。実験によって最初に立てた仮説が間違っていたことがわかったのなら、早くわかってよかったのだ。手に入れた新事実を基に、次の疑問に取り組めばいい。  集まったメンバーで、なぜまちがった選択をしてきたのか、仮説を立て検証した。監督候補を選ぶ際にこれまで見落としてきた、今後注意してみるべき重要な資質があるか、それ以上に、新人監督に、その心折れる仕事に立ち向かえるだけの十分な教育をしてあげていたか。「監督に失敗はさせない」と言いながら、何度失敗を許してきたか。  創業当初の映画の監督、つまりジョン、アンドリュー、ピートが皆、きちんとした訓練を受けずに監督になっていたことを当たり前のように思っていたが、それが特別なことだったのだと思えるようになった、ということも話し合った。アンドリューやピートやリーが何年間もジョンのすぐ隣で彼の教えーー決断から必要なことなどーーを吸収したこと、ジョンが相手と一緒になってアイデアを導き出すやり方についても話し合った。初めてジョンの後を継いでピクサーの監督になったアンドリューやピートは、その過程で苦労はしたものの、結果的に大成功を収めた。ほかの監督たちにも同じことを期待してきたが、会社が大きくなるにつれ、新人監督たちがそのようないい経験に恵まれる機会がなかったことは、事実として受け止めざるを得ない。  それから将来に目を向けてみた。監督として有望だと思われる人それぞれの強みと弱点を挙げ、彼らを育て、経験を積ませ、支援するための具体的な計画を立てた。失敗の後だったが、前に進むだけの安全な選択はしたくなかった。クリエイティブとして、リーダーとして、必要なリスクを冒さなければ自分たちらしくないという思いがあり、そのためには、時に従来の映画監督像に当てはまらない人にも鍵を渡さなければいけない。それでも、今までとは違う選択をする以上は、映画をつくるために必要な能力を備えていると見込んだ社員を教育するための明確なステップづくりが必要だということに全員が合意した。  そして、ベテラン勢が共有する経験値を監督の卵たちが自然に吸収するのをただ待つのではなく、ピートやアンドリューが、ジョンにぴったりくっついて仕事を覚えたようなことを再現できるような、正式な師弟教育プログラムをつくろうと決めた。今後、実績のある監督は全員、毎週、自分の担当スタッフの様子をチェックし、将来の長編作品になるかもしれないアイデアに取り組むスタッフに実践的なアドバイスや励ましを与えることになった。  後になって、アンドリューとこの合宿ミーティングについて振り返っていたとき、アンドリューが非常に含蓄ある言葉を言った。自分を含め実績のある監督は教育係を務める責任がある。自分の映画をつくり続けている間も、それを一番の仕事にすべきだと。「そのとき抱えている制作チームのメンバーで最高の映画をつくる方法を、監督になろうとするスタッフにどう教えるか。それを見つけることが命をつなぐことなんです。僕たちは必ずいつかいなくなるんですから、ウォルト・ディズニーはそうしなかった。だから、ディズニー・アニメーションは、彼を失ってから一五年も二0年もスランプに陥った。僕たちがいなくなった後、次の監督たちが自力で考えてやっていけるように教育できるか、それが本当に目指すべきことでしょう」  会社で一番その能力に長けている人以上に、適任者がいるだろうか。教えると言っても、講習会やかしこまった研修だけを指すのではない。先輩たちの行動や姿勢は、彼らに憧れと尊敬を抱くスタッフたちの生き方に、よくも悪くも影響を与える。そういうスタッフたちの教育や成長を会社全体の繁栄に貢献する望ましい方法だと望まれるような会社づくりをすべきだ。日常のあらゆることに教育のチャンスがあること、経験が効率的な学習方法だということを理解しているだろうか。会社の評価だけでなく、その志を高める社員を評価する組織文化を築くことも、リーダーが果たすべき最も重要な責任の一つだ。  社内の一部のスタッフは絵が描けた(それもすばらしく)が、大半のスタッフは芸術家ではなかった。しかし、描画の訓練にはある重要な基本原則があり、それを全員に理解してもらいたいと思っていた。そこで、ベティ・エドワーズによる一九七九年の著書『脳の右側で描け』(エルテ出版、河出書房新社)に影響を受けて、描画のワークショップを行っていたエリース・クレイドマンに来てもらい、観察力の高め方を教わることにした。  当時は、左脳思考、右脳思考という概念をよく耳にしていたが、それがのちにLモードやRモードと呼ばれるようになった。Lモードは「言語的・分析的」で、Rモードは「視覚的・直感的」だ。エリースによれば、多くの活動でLモードとRモードの両方が使われるが、絵を描くときにはLモードを遮断する必要がある。そのため、訓練の内容は、すぐに結論を出そうとする部分の脳の動きを抑制し、画像をオブジェクトとしてではなく単なる画像として見るものだった。  たとえば、人の顔を描くとき、ほとんどの人が鼻、目、額、耳、口をスケッチするが、ちゃんとした訓練を受けたことのない人が描くと、バランスがめちゃくちゃになり、誰にも似ていない顔になる。それは、脳から見ると、顔のパーツは平等につくられていないからだ。たとえば、コミュニケーションを行う目と口は、額よりも重要で、それを認識することにより重点が置かれるため、描くときにはどうしても大きく描きすぎ、額は小さくなりがちになる。人はありのままの額ではなく、自分のメンタルモデルに従って描いているのだ。  繰り返しておきたいことがもう一つある。社員に創造性を発揮させるためには、我々がコントロールを緩め、リスクを受け入れ、社員を信頼し、彼らの行く手を阻むものを取り除き、不安や恐怖をもたらすあらゆるものに注意を払わなければならない。これらをすべて実践しても創造的な組織文化を管理することは必ずしも楽なことではない。けれども、目指すべきは楽になることではなく、卓越することなのだ。

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    投稿日: 2019.07.29
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    いい意味で想像と違った。 すごく丁寧に、分析、表現された内容が積み上げられている。けど読みやすい。 一番印象に残ってるのは、失敗への考え方、率直に意見を交わすことの大切さと難しさ。 うちの会社は全然こんな会社ではないけど、この本読んでたら熱いものが湧いてくる気がする、、、! そしてピクサーもう一度全部見よう!

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    投稿日: 2019.07.08
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    問題は必ず起ると思って仕事をしている事だ。 問題の多くは隠れて見えない。 それを明るみに出すことが、どれだけ不快であってもその努力をする。 そして問題にぶちあたったら、全社全力をあげて解決にあたる。 それがやりがいと使命感をあたえてくれている。 マネージャーは手綱を引き締めるのではなく、緩めなければいけない。リスクを受け入れ部下を信じ、仕事をしやすいように障害物を取り除く。 マネージャーは優れたアイディアを持っているだけではダメ、アイディアを取り入れる人たちからの支持が得られないとダメ

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    投稿日: 2019.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚い本なので読むのを後回しにしていたのだが、それを後悔するほど深い洞察力と人間愛、そしてアニメーションとそれらに携わる人たちの未来を守るために、ピクサーがどれほど全力を尽くしているのかが描かれた優れたビジネス書でした。 この本に出会えて良かった。トゥイーンにはいつもお世話になっております! 特に最終章丸々さいてスティーブ・ジョブスへの尊敬と愛情(人々が思っているジョブス像は違うんだ!)については涙を禁じ得ませんでした。

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    投稿日: 2019.05.26
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    ピクサー社長のエド・キャットムルによる、ピクサーの歴史とそこでやってきたことの紹介。ピクサーの歴史はほぼ、CGアニメーションの歴史だった! 今では当たり前に使っているシェーダーやレイトレースをゼロから研究開発した人だったとは! 普通は武勇伝になってしまう昔話が、どれも興味深かった。ジョブスに関する話は、何回読んでも泣きそうになる。偉大な「クリエイティブファイヤーウォール」によって守られた人たちが大きく羽ばたいて今があるのか・・。 ビジネス書としても、身をもってやったことがベースの話なので、参考になる話しか載ってない。

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    投稿日: 2019.03.26
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    2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1216.html   「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」 2016年3月5日(土)〜 5月29日(日)東京都現代美術館 (MOT) ⇒ MOTのピクサー展へ行く 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」 『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ニモ』『カーズ』『カールじいさんの空飛ぶ家』『ドリー』・・・、映画で見て TVで繰り返し見ています。 ピクサーのアニメーション映画は大好き! 一体どんなふうに作品は作られるのかしら。 「ピクサー・アニメーション・スタジオ」について、もっと知りたいと、 ピクサー関連の本を数冊読んでいるところですが、この本は秀逸。 普通のビジネス本とは全く違い、すごく驚きに満ちた本です。  分厚さも苦にならない。ついに読み終わって感動です。 自分たちがやりたいこと・目指すことを追求して始めた会社が、努力と運で大きく成功していく。 それを維持するのがどんなに難しいことか、さらに初心を忘れず上を目指し続けることは至難の業。 本書では通り一遍でなく、本当に考え実践していったことの経緯が 読みやすく書かれていて、エド・キャットムルという人を知り尊敬しますし、ピクサーという会社の本当にすごいところがよくわかります。 最後に書かれたスティーブのことでは、これまでなんとなく好きになれなかったジョブズでしたが、本書を読み 人は変われる・成長するんだなぁと しみじみ思いました。 これからもピクサーの素晴らしい作品を楽しみにしています! (*^_^*)♪ 2016/05/26  予約 6/14 借りる。6/21 読み始める。 8/24 読み終わる。 ピクサー流 創造するちから ― 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

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    投稿日: 2019.01.12
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    小さな価値から大きな力を生み出す、経営者の意思決定シミュレーション。 http://www.shirayu.com/letter/2016/000722.html

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    投稿日: 2018.12.20
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    デザイン思考関係の参考書としてよく出てくるから読んでみた。分厚い。結構失敗してんだなってのが印象。 ・ベンチャーが試行錯誤しながら大きくなる苦労、楽しさ ・ジョブズを周りから見るとどう見えているのか、天才との関わり方 ・大組織化した後の創造性の守り方 読む人によっていろんな読み方ができる本だなと思った。 個人的には一番最後の見方が面白かった。一文で言うなら「信頼できる人を採用し、社員が誠実に仕事をしてもらえる環境を最優先する」 ・なんでそこまでコンピュータアニメーションにこだわったんだろ ・技術よりも、人を管理するのが難しかったらしい ・全然うまく行ってないし軌道に乗らないもんなんだなあ ・天才を扱うのは時間がかかりそう。 ・山登り型は山登れると力抜けちゃう ・管理することは簡単だが創造的に働いてもらうことは一長一短では行かない • 失敗がないと不安になる • 「繰り返しておきたいことがもう1つある。社員に創造性を発揮させるためには、我々がコントロールを緩め、リスクを受け入れ、社員を信頼し、彼らの行く手を阻むものを取り除き、不安や恐怖をもたらすあらゆるものに注意を払わなければならない。これらすべて実践しても創造的な組織文化を管理することは必ずしも簡単なことではない」

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    投稿日: 2018.08.10
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    ピクサーの歴史と、その背景にあるマネジメントについて書かれた一冊。結構思い出話が多かったものの、要所要所にマネジメントのポイントが書かれていて良かった。 1番最後にポイントもまとまっているので、一通り読んで要点を思い出したい時にも便利。 マネジメントに興味のある人はどうぞ〜。

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    投稿日: 2018.01.22
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    「スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで」の副読本として読む。 認知心理学、アジャイル、カンバンなど様々なマネジメントに関する知見が散りばめられいて興味深かった。

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    投稿日: 2017.07.02
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    ピクサーにおけるマネジメント、映画製作というビジネスをどうドライブしているのか、人事や教育、合併話などが事実に基づいて説明されていて、とてもわかりやすいマネジメントの書だと思う。「問題に目を光らせることと、問題に気づくことは違う」「映画(=ビジネス)は一つのアイディアではなく、たくさんのアイディアからできている」「プロセスは何も救ってくれない」「品質とは日常の一部であり、考え方であり、生き方であるべきだ」「正直になることの障壁をとりのぞくべきだ」「信頼とは、相手が過ちを犯さないことへの信頼ではなく、相手や自分が失敗した時に一緒になって解決に取り組むかどうかという意味だ」「起こったことは、起こらなかったことよりも不当に重視される」「重大さが異なる問題点でも、想像以上に多くの共通点がある」「何を求めているか。本物感だ」「次回もやろうと思っているこトップ5・二度とやりたくない失敗トップ5」「アイディアのソースではなく、アイディアそのものに注意を払う」

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    投稿日: 2017.06.26
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    誕生からディズニーとの合併に至るピクサーの歴史に准え、創造する力を如何にして組織単位で養ってきたかを詳述している。ジョブズに対するピクサー側からの視点なども含め、一ストーリーとしても大変アトラクティブであり、涙腺を刺激する。

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    投稿日: 2017.06.11
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    原題『Creativity, Inc.』。 その言葉が象徴するような創造的な組織はどうやって生まれたのか? なぜピクサーはディズニーによる買収を選んだのか? なぜその後『アナ雪』のような名作がディズニーから生まれたのか? ピクサー社の転換期に登場するスティーブ・ジョブズとのエピソードは感動的であり、最後の章では読み終えたときに涙がとまらなくなった。 物語でありながらも創造力が求められる組織におけるマネジメントの手引書となっている本書は、最高に面白かった。

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    投稿日: 2017.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピクサーのお話。評価が高い通り、非常にいろんな要素が詰まった名著。時間があるときにまたゆっくり読んでみたい。 <メモ> ・問題は必ず起こると思って仕事をすること。問題の多くは隠れて見えないが、明るみに出す努力をすること。問題にぶち当たった時は全社全精力をあげてその解決に当たること。 ・いいアイデアといいスタッフどちらが大切か。それはスタッフ。本当に重要なのはそうした人同士の相互作用。チームとしてのパフォーマンスが重要。いいアイデアよりも適切な人材と適切な化学反応を得ることの方が重要。 ・学んだ教訓を集約すること ・水平展開をすること ・わだかまりを残さないこと ・反省会の「予定」が反省を促す ・次につなげること ・ミスを防ぐためのコストの方が、ミスに対処するコストよりもはるかに高くつく場合が多い。 ・常に目に見えない問題を明るみに出し、その本質を理解する努力をしなければリーダーの資格はない。 ・リスクを回避することはマネジャーの仕事出なくリスクを侵しても大丈夫なようにすることがマネジャーの仕事。 ・失敗は新しいことをするときに必要な成り行き。 ・信頼は相手が失敗しても信じること。 ・早く頻繁に人似見せること。 ・限界を課すことで創意工夫が促進される場合がある。 ・並外れて困難な問題に取り組むことで新しい考え方が生まれる。 ・素晴らしいアイデアが生まれるには素晴らしくない段階が必要。

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    投稿日: 2016.10.26
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    ジョブスを含め、仲間と会社のどちらが人生にとって大切かを説いてくれる。 考えれば考えるほど奥深い内容で構成されている。

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    投稿日: 2016.10.18
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    不安に陥ったスタッフを動かすには、”だます” 「本当にやったら大がかりな変更になるけど、試しに想像してみて」とか、「このとおりにやろうと思っているわけじゃないけど、ちょっと話だけ聞いてもらえるかな」などと言って、話しているだけ、ふざけているだけで、何もしないふりをする。そうしているうちに、これだという新しいアイデアが浮かんだらスタッフもヤル気になり、進んで変更に取り組むようになる。 目標はゆるく、意志は固く 自分の選んだ方向が間違っていなかったかを気にして立ち往生するより、思い切りのよさと、最初の判断を誤りだとわかったときに自分を許すことの方が大事 問題を解決する「正しい」方法にではなく、実際に問題を解決することに専念することが重要 リーダーの本当の謙虚さは、自分の人生や事業が目に見えない多くの要因によって決定づけられてきたことを理解することから始まる。 信頼とは、相手が失敗しないことを信じるのではなく、相手が失敗しても信じることである

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    投稿日: 2016.06.16
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    非常に良い内容だった。 ブレイントラスト 本音で語れる環境は大事 アイデアよりも人が大事 トイ・ストーリー2の時、データの保存はUnix、Linuxに置いていた ある日誰かが tm -r -f * をした。 バックアップシステムも動いていなかった 妊娠していた女性が自宅にバックアップをしていた助かった この時、犯人探しはしなかった それよりもバックアップシステムの改善や削除コマンドの権限化や社員の自由な行動に歯止めをかけなかった スティーブ・ジョブズも若いうちは非常に話しづらい印象だったが、nextやPIXARとの交流でどんどん怖いだけの人では無くなった。 PIXARに対しては本当に未来のことを考え、行動し守ってあげた

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    投稿日: 2016.05.25
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    原書タイトルは"CREATIVITY, INC." 個人的には、どちらかというと"INC."の方が強い意味合いで、「どうしたら創造的なアイデアを生み出せるか」という個人向けの本ではなく、「どうしたら会社全体の創造性を保ち、伸ばしていけるか」というコミュニケーションの本なのかなと。 アニメーション制作会社の話ということで、一般のサラリーマンとは随分毛色が違うかなと思っていたのですが、読んでいるうちに、チームで成果を出すという本質は変わらないと気付き、身近な例に当てはめながら読み進めました。 思い出語りではなく、生々しい経験と実践的な学びが詰まっていて、勉強になります。 キャットムル自身が社長なのでマネジメント寄りの観点も多く、いかにしてチームの文化を創造して管理するかについて書かれています。 ちなみに、日本のアニメ制作業界は結構デスマーチ的だという話を聞きますが、本書を読むとアメリカだってクリスマス休暇を返上したりしてます。どこだってこういう要素はあるもので、ただ時間を費やすだけでなく、問題意識を持ってコスト意識を持って粘り強く取り組むことの重要性を感じました。 終章のスティーブ・ジョブズとの思い出は非常に心温まる話でした。あと、巻末には要点をまとめたメモがついていて大変実用的。 手元に置いて、繰り返し読みたい本です。

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    投稿日: 2016.05.01
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    元々、昨年に上下巻あるスティーブジョブズの伝記を読んで、ピクサーにも興味があり、映画も何本か見ていたこともあったから本著を手にとってみた。 ビジネス書の類は大体熱意一辺倒だったり効率主義だったりで、学ぶことはあっても面白いと思うものは少ない。この著書はピクサーの歴史とともに経営学が語られる点において、経営哲学に物語があるため読んでいて面白いと感じられた。 本著の著者エドキャットムルについては、よくここまで神経質に、しぶとく、問題に対峙できる人間だなといった印象である。組織、人に係る問題は最適解というものがないためか、常に思考していて、気が休まる感じがしない。本著だけ読んでいると、常に部下に目を配っていて、海外に多いワンマン経営者とは、違うんだなと感じてしまうが、スティーブジョブズと意見がぶつかって、どちらも折れなかったら、自分の意見でとりあえず進めるあたりかなり強かな人だと感じられた。 ピクサーは今の所、商業的に大ゴケした作品はないと思う。今後今のやり方をしていてもなお、商業的に上手くいかなくなった時、エドキャットムル、ジョンラセターがどのような手腕を発揮するのか。そこがとても気になった。

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    投稿日: 2016.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

     経営に優れたCEOというのはたくさんいるかもしれないが、エド・キャットムルは超一級の研究者でもあるという点で稀有な存在ではないだろうか。彼が開発したテクスチャマッピングやZバッファは、もはやあらゆるCGにおいて使われている技術である。そのせいもあってか、本書からはギラギラした野心的なビジネスの匂いは感じられず、温かみのある、優しさに溢れたピクサーへの愛が伝わってくる。  ただ、優しさや愛だけではどうにも解決できない問題に対する苦悩やそれをいかに乗り越えてきたかが詳細に描かれており、一級のビジネス書になっている。  第一部「はじまり」では、エドとピクサーの歴史が語られている。ユタ大学のアイヴァン・サザーランドの下でCGを学び、CGで映画を作るという大目標を持ったエドが、ニューヨーク市立大学、ルーカスフィルムと渡り歩き、スティーブジョブズの助けによってピクサーを立ち上げてついにトイストーリーを完成させる。トイストーリー成功後の彼の気持ちの述懐は本当に喜びにあふれている。  自分自身で考えたアイデアの実現に向けて人を動かし、それを実現して周囲から認められる。こういう経験がほとんどない俺は、まずは目標を持つことが目標かもしれない。とても低レベルな話をしているようではあるが、俺みたいな人って、実はかなり多いと思う。  第二部「新しいものを守る」では、新しいアイデアを育てるための仕組み、そしてその過程でマネージャが直面する問題について書かれている。「ブレイントラスト」はいわゆるレビューのようなものだが、そのレビューを反映させるかどうかはレビューを受ける人自身に一任されているという点が特徴的である。偉い人から言われて直すのではなく、それを基にして自分で直す、この2つには大きな違いがあると思う。前者はあくまでも受身であり、当事者意識がないのだ。会社で働くうえでこの「当事者意識」をいかにして持つか、あるいは持たせるか、というのは大変に大きな課題であると感じている。当事者意識がなくても100%のものは出来上がるかもしれないが、果たして120%になるか。120%を要求してくるマネージャがいれば話は別かもしれないが、自分で考えて良くしていく、という姿勢は絶対に持ち続けたい。  また、変化や偶発性に対して建設的な姿勢で臨むことへの重要性も強調されている。これは言葉で言ってしまえばとても単純で当たり前だと思うのだが、いざ現実の場面になってみると誰もが変化を嫌がる。それに対する効果的な解決策が本書に書かれているわけではないが(おそらく存在しないと思うが)、やはりここでも変化に対して当事者意識を持って積極的に関わっていくことが重要なのではないか。だからこそ変化をもたらす側の人間には、説明責任と、皆が変化を受け入れやすくするような工夫をする義務があると思う。  第三部「構築と持続」では、各人が自分のメンタルモデルに固執することで組織が硬直することを避けるための仕組みとして、①全員での問題解決、②現地調査、③制約、④テクノロジーとアートの融合、⑤短編による実験、⑥観察力の養成、⑦反省会、⑧ピクサー・ユニバーシティを挙げている。  最も印象深かったのは「反省会」だ。もちろん反省会が重要なのは百も承知だが、実は反省会の準備することにも大いに意味があると本書には書かれている。反省会の準備に費やす時間は反省会と同じくらい価値があり、反省会の予定自体が自省を促すというのだ。アウトプットよりもそれを出すに至る過程が重要、と言い換えてしまえばまぁ当たり前のことを言っているような気もするが。  第四部「検証」ではピクサーがピクサーらしさを失わないために開催された「ノーツ・デー」の話が出てくる。社員全員が丸一日、通常の仕事を行わずにピクサーをよくすることだけを考える日。事前にアイデアを集めるために設置された投書箱に集まったメールの数は四千通。そこから120の議題が選ばれ、最終的に138人のファシリテーターが仕切る171のセッションが開催された。例えば「働きがいのある職場づくりとそれを理解する方法」というセッションで出たアイデアは、「仕事を交換して互いの理解を深める」や「クジを引いて誰とランチを食べるか決める」などだ。こうしたアイデアは、実際に会社を良くするために実行されているようだが、ノーツ・デーの最も重要な成果は、社員が安心して自分の考えを言えるようにしたことだとエドは言っている。  さて、これをうちの会社がやれるだろうか?おそらく、管理職を説得して開催すること自体はできるだろう。だが、たくさんの人が積極的に参加し、そこから本当に有効な策が一つでも見つかるかどうかは疑問だ。そもそも現状に課題意識を持ち、その解決方法を答えはないにしても継続的に考えている人ってどのくらいいるんだろう。普段から考えて意見を持っている人を集めないと、ブレストをやっても当たり前の事しか出てこない。とにかく普段から考えておく。これに尽きる。ノーツ・デーはそのアウトプットの日であるべきだ。

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    投稿日: 2016.02.01
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    エド・キャットムルが、クリエイティブな組織をつくり維持するための取り組みが紹介される。クリエイティブな組織のマネージメントに関わる人にとっては、メンバーそれぞれのクリエイティビティをチーム全体に活かしていくためのヒントがいくつもでてくる。また同時にピクサーにはクリエイティブを高みに導いていくジョン・ラセターのような人物のリーダーシップがあってのマネージメントだとも思う。

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    投稿日: 2016.01.11
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    人、人、人。 美術的な技工を凝らそうと、物語がきちんとさえしていれば、視覚的に洗練されているかどうかなど問題にならないのだ。 日本人が生産を、作業者を巻き込んだ創造的活動にする方法を見いだしたことを知った。 確率過程のの自己相似性。フラクタル 『一つの体験からすべての知恵を引き出さないように注意すべきだ」マーク・トウェイン 次回もやろうと思っていることトップ5、二度とやらないと思っていることトップ5 会議での議論のポイントをアイデアのソースではなく、アイデアそのものに向けさせること。 スティーブ・ジョブズ>ジーンズの穴。くるぶしの真上に2つ。

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    投稿日: 2015.11.13
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    ピクサーの考え方の礎、変遷が具体的に書かれていて大変勉強になる本だと思う。 やっぱり組織を成長させるのに大切なのは「人」なんだと認識できる本だとも思う。 とはいえ、ちょっとしか読んでないけど。 ボリュームありすぎて、体力ないので気が向いたら読もう。良い本の匂いはする。笑

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    投稿日: 2015.10.18
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    創造的な組織を創り維持するためのマネジメント論。 すごい! 読み応えありすぎで時間がかかりましたが、これ一冊でピクサーが好きになると同時に、ディズニーアニメの復活の秘密も知ることができ、かつ、創造性を発揮する組織のマネジメント、リーダシップについて理解できる本です。 社員をいかに大事にしているか。 良いアイデアよりもよいスタッフ。 ブレイントラストによるレビュー、そしてそれを成り立たせるためのマネジメント。 失敗に対する考え方。 リーダのメンタルモデル。 ノーツデー。 などなど、映画製作のエピソードを交えながら、語られる話は、腹落ちするものばかりです。 巻末の付録としてピクサーの原則がまとめられています。 その中からいくつかご紹介(耳が痛い) ・職場で社員が率直に意見を交わさないのは多くの理由がある。その理由を見つけて対処するのがマネージャの仕事 ・自分に同意しない人は理由がある。マネージャはその理由を理解しなければならない ・組織の中に不安や恐れが生じている場合も理由がある。マネージャは原因を突き止め、理解し、根絶に勤めなければならない ・リスクを回避することはマネージャの仕事ではない、リスクを冒しても大丈夫にすることがマネージャの仕事 ・5%の社員をコントロールする目的で規則をつくってはならない 訳者のあとがきにもありましたが、それぞれの作品のメイキングを見たくなりました!! お勧め!! でもちょっと読むのが大変(笑)

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    投稿日: 2015.08.29
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    デスマーチすなわちプロジェクトが暗礁に乗り上げた時にそれを乗り越えて結果を出す。信じることの大切さを再認識させてくれる。ファンタジーでヒットを産み続けるのは血と汗と涙があったのだ。 映画がヒットするとは、多くの人の深いところの共感は不可欠だ。浅い検討無しではではマンネリに陥りやすい。映画の二作目がよく陥るはなしであり、これを避ける革新をし続ける必要がある。この点に成功している企業の一つがピクサーであり、その成功の秘密の一端を明らかにするのか本書である。 ピクサーとアッブルは全く成功の分野が異なるが、スティーブ・ジョブズに救われたという共通の要素があるのも偶然ではない。また、数々の作品の主人公たちが陥るよりも凄惨な状況をスタッフがくぐり抜けている。産みの苦しみがなく上手くいくことも無いという当たり前に改めて気づかされる。 ビジネス書の多くはシンプルにその成功要因を示すが、この本は泥臭い。それ故の説得力は計り知れない。ビジネス書のナンバーワンとも言われる本書の破壊力は半端ない。

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    投稿日: 2015.08.09
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    仕事術的なものとしても、ピクサーの歴史を楽しむ本としても面白いんでは。クリエイティビティはいかに産むことができるか。川上さんのジブリ本とかも合わせて読むと、比較になって面白そう。

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    投稿日: 2015.06.24
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    ピクサー創業者及びディスニースタジオの社長の著者が試行錯誤しつつ、経営とはなにか特にクリエイティビティは同育まれるのか考え抜いてまとめた書物。 ピクサーの完成品からはうかがい知れないバックグラウンドでの過酷さ、及びそれを切り抜けてきた努力の蓄積の数々が惜しげも無く披露されており、アンディグローブのOnly the paranoids can survive(確かこの題)に匹敵する経営の指針となるだろう本。 当初は技術者だった著者がコンピューターアニメーションへの情熱をベースにいろいろな人と組んでいき、その才能を活かして成長していく、その中にはジョンラセターやスティーブジョブズもいるわけでそんな幸運の数々にも恵まれるがそうはいっても未開拓の分野を切り抜けていく技術的、資金的、経営的困難はいくらでもやってきており、それを作品の質でねじ伏せていって、最後にはディズニーの改革にも成功する。

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    投稿日: 2015.06.16
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    【ジョブズではない】 ピクサーといえばジョブズが指揮して切り盛りしていたイメージがありますが、そうではないのですね。ジョブズはどちらかというと、ピクサーにあまりかかわっていません。お金はだしていますが。。。 ピクサーは会社として大きくなったが、精神としては起業当初とかわらないのがいいです。 映画はまさに作品という感じですが、ほかの仕事でも日々の仕事が作品であるという意識をもって仕事をすれば、われわれももっといい仕事ができるように感じます。 メール等の新しいツールができ、ますます仕事が増える方向にあります。最近、この大量の仕事をいかにはやくさばくかが、主目的になっており本来の目的を失いつつあるように感じます。 「いかに、すばらしい作品を提供するか」が、残念ながら見失われています。 ピクサーはこの気持ちを見失いかけては思い出し、また見失いかけては思い出しを繰り返しています。 すばらしい!

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    投稿日: 2015.05.26
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    天才が集まってチームで働くということがどういうことかということを、ロジカルに書いた本。 作品のクオリティを高めるために、制作中に何度も他のチームを含めてレビューをしたり、組織力を高めるためにオフィスや会議の空間で、コミュニケーションの円滑さや公平さを保つようにしたり、全社をあげて改善案を出し合う日を作ったり、色々な仕組みを取り入れてて面白かった。 ディズニーでも同じような手法を取り入れて立て直しを図って成功しているのだから、チームビルディングが上手くいってるんだろう。これだけ綿密に計算している相手に対して、ジブリや作家性は負けたなんて論はズレてる気がする。一つの作品に総力をつぎ込むだけではなく、成功をたくさん繰り返せるような仕組みを作るという点では、経営者の手腕が問われる部分だと思う。

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    投稿日: 2015.05.20
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    世界屈指のクリエイティブ集団 ピクサーを率いるエド・キャットムルの経営者としての経験を通じた、リーダー、マネージャー論。 クリエイティブなアイディアは卓越した個人から生まれるのではなく、ちょっとしたアイディアがグループの中で研鑚され、輝きだすのだ。それを実践する組織はどうあるべきなのかを、ピクサーやディズニー・アニメーション・スタジオの事例を取り上げながら、丁寧に語られている。

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    投稿日: 2015.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書は、ピクサーの創始者が書いた経営書です。 3Dアニメーション制作会社のピクサーは、誕生から現在までに、様々な困難を乗り越えてきました。豊富なエピソードを通して、ピクサーの社風『創造する組織』の作り方が語られています。 経営書と聞くと堅いイメージがあるかもしれませんが、本書はそんなことありません。 『トイ・ストーリー』から、最新作の『インサイド・ヘッド』(2015年7月公開)までの制作秘話が満載で、飽きずに読み進めることができ、映画好きにはたまらない内容となっています。 エド・キャットムル(著者)は、ルーカス・フィルムで映画の技術を開発中に、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを解雇されたジョン・ラセター(現・ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー)と出会い、3D長編アニメーションを作る夢を育てていきます。 そんななか、事情により著者の部署が、ルーカス・フィルムより売りに出されてしまいます。まったく買い手がつかないなか、手を上げたのは、Appleを追放されたスティーブ・ジョブスでした。 スティーブ・ジョブスのもと、ピクサーはコンピューターの制作・販売会社として、スタートしたのです。 コンピューターの販売の業績が振るわないなかも著者は、3Dアニメーションの制作の研究を続け、スティーブ・ジョブスは常にピクサーを支援し続けました。努力が実り、ピクサーはディズニーと二作の3D長編アニメーションの制作の契約を結びます。そして、『トイ・ストーリー』は公開され、大ヒットしました。 ヒット作を生み続けるなか、2006年にピクサーは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの傘下となります。ピクサーは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの一部となり、著者とジョン・ラセターは、低迷が続いていたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの再建を任されたのです。 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、かつての輝きを失い、創造性に欠けている職場環境でした。二人はピクサーの文化、社員が自由に創造性を発揮できる環境をウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに持ち込み、改革をスタートします。 そして、『塔の上のラプンツェル』、『アナと雪の女王』などの作品を生み出し、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオはかつての輝きを取り戻しました。 本書は、米・フォーブス誌に「これまで書かれた中で最高のビジネス書かもしれない」と書評されています。 社員の創造性を大切にする文化の作り方・育て方、マネージャーとしてのあり方、ポジティブで建設的なフィードバックの有効性と実施方法、社内の見えざるものへの対処の仕方、全社員参加による社内改変アイデア出しの会議の実施など、本書で紹介されているエピソードから様々なヒントを得ることができます。 424ページと読み応え抜群で、多くの気付きと学びを得られる素晴らしい一冊です。

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    投稿日: 2015.04.15
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    この本の直前、偶然DeNA創業者・南場智子さんの「不恰好経営」を読んでいたのだが、同じくゼロから創造するクリエイティブな仕事を本業とする会社を設立、成長させてきた経営者の立場としての言葉が、非常に重なる部分が多くて共感できた。 どんな会社が伸びるのか。 結局は「人」ありきなのだ。 「どんな良いアイディアも人が動かさなければいいものは生まれない。」 「失敗を恐れない。むしろ失敗から学び乗り越えた先に成長がある。」 ありきたりの耳触りのいいフレーズだが、本書の「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「Mr.インクレディブル」など名作と呼ばれる作品が生まれてきた具体的なエピソードを読みながら、アートとテクノロジーとビジネスの融合は人で成り立ち、いかに社内で誰でもが意見を出し交換できる開放的な空気を作るかを徹底させた経営トップとそれに応えていったスタッフの繋がりあってのことなのだ。 面白かった!!!

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    投稿日: 2015.04.15
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    高い創造性を持った組織を持続させていくための経営論。 繊細な感受性を持ったクリエイターのやる気を保ち、卓越した映画を作り続ける会社を作るというプロジェクトの記録。 科学者らしい冷静で謙虚な態度が印象的。自身を含めどんな認識にもバイアスがかかっているという冷静な判断に基づく観察と、方法を意識した仕組みの作り方。 どんな本にも、読者にとって読むべきタイミングというのがある。今の私には本書は大きな示唆を与えてくれるものであった。

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    投稿日: 2015.04.03
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    問題は絶対起こる 言いやすい雰囲気 同じ目標を共有していること、そして優秀な人材が集まっているからこそ可能なのか、それとも、どんな集団にも当てはめられることなのか・・・

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    投稿日: 2015.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピクサーの創業者がクリエイティブな作品を生み出し続ける個人、組織のあり方について書いている。 著者は本文で「複雑な概念を簡単なスローガン風にまとめると、「わかったような幻想」を抱かせ、その力を弱める危険が有ることは承知している」と書いている。だからこし、ディテールに拘って書いた結果、少々冗長に感じられるのではないか。ただ、おっしゃる通り、そういう単純化したものは、口にしやすくなる一方で、行動に結びつかなくなるというのはよくわかるので難しいところ。 個人としてのクリエイティビティというより、組織としてのが主。 〈問い〉 ①クリエイティブな人の思考とは? ②チームでクリエイティブなものを生み出すには? ③クリエイティブになるには? ② ・社員がアイディア、意見、批評を率直に言い合える創造的文化 ・信頼あっての率直な議論という批評 ・ブレイントラスト:社員が忌憚なく作品を批評する場。権限がなく、出た意見を反映するかどうかは、監督の判断に委ねられる。そこにこそ価値が有る。 ・アイディアを提案する権利 〈ピクサーのクリエイティブを特徴づける考え方〉 1、物語が一番偉い(Story is King) 2、プロセスを信じろ(Trust the Process) 失敗作もビジネスの一部として、研究開発投資のように必要なもので、社員にも同じようにとらえるよう伝える。 作品のプロデューサーや会社の経営陣が、社員が抱く現状のやり方への疑問に対してオープンでないといけない。それは盲点の存在を認める組織文化から生まれた。自分には見えない問題の存在と、その解決策までを見つけられる部下がいることを上司が認めることが重要。 〈マネジメントについての考え方〉 1、人の近くは自らのメンタルモデルによってゆがめられ、目前にあるものを正しく認識することができない 2、人間の認識において、外から入ってきた新しい情報と、確立された既存のメンタルモデルの間に境目はなく、両方を一つの経験として認識している 3、自らの個人的な解釈に無意識にとらわれていると、頑なになり、目下の問題に対処する横領が低下する 4、仕事や生活を共にしている人のメンタルモデルは、互いの近さや過去の共有により、互いに深く(ときに絶望的なほど)絡み合っている 〈集合的な思考の意識転換を図るためのピクサーの手法〉 ①全員で問題解決 ②現地調査でつかむ本物感 ③制約の力 ④テクノロジーとアートの融合 ⑤短編で実験する ⑥観察力を養う ⑦反省会 ⑧学び続ける ③(全てではないが)観察力を磨くこと アニメーターは訓練によって観察力が磨かれる。観客が無意識に些細な動きを捉え認識することを知っている。どんな動作が観客にどんな心理的感情を抱かせるかを知ることで、キャラクターの動きに意味を与えられる。これにより観客の感情的な反応を引き出すことができる。 →非常に科学的に感じた。

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    投稿日: 2015.03.10
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    上司から頂いた一冊。ちょっと厚いけど、どんどん読めそう。ワクワクしてくる本です。 だいぶ前に読み終わりました。とても勇気をくれる本でした。最近、落ち込み気味なので、また読み返そうと思います。また、新しい元気をもらえるように。

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    投稿日: 2015.03.07
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    前半は、何もかも異常でてきそうするのは無理だと考えていたが、何を考え何を実行したかを追っていくうちにそうでは無いかもしれないと思える。

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    投稿日: 2015.03.06
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    所在:展示架 請求記号:778.77/C26 資料ID:11401593 最近では『アナと雪の女王』が世界中で大ヒットを記録し、更に世界中にその名を轟かせたピクサー。その映画制作の現場で学んだ体験や、ピクサー流アイデアの育て方、創造的組織づくりの秘密を語る! 選書担当:伴野

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    投稿日: 2015.01.21
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    ピクサーを特徴づける2つの基本的な考え ①Story is king. 何であってもストーリーの妨げになってはならない ②Trust the process プロセスを信じよ

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    投稿日: 2014.12.20
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    ピクサーの経営陣とスティーブ・ジョブスとの友情、信頼のエピソードがとても印象的でした。ディズニーがクリエイティブな作品を生み出せず苦しんでいた時期など、色々と学ぶべきことがありました。

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    投稿日: 2014.12.07
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    ピクサー映画を見返したくなりました。 クリエイティブな環境を守り、生かすためにピクサーも試行錯誤してきたことがわかるし、社員の反応も、普通の人間としての反応となんら変わりないんだなーと。 安定よりもバランス。 過去より未来を守る。

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    投稿日: 2014.11.24
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    こりゃいい。わかりにくい文とかもあるけど良い。優秀な人材が揃ってるとか言う経営者は見習わないかんし、言葉を額面通りに受け取るんじゃなくプラセスを理解せんとあかんのよ。

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    投稿日: 2014.11.15
  • ピクサーはジョブスやジョン・ラセターだけじゃない!

    ピクサーについて書かれている話は大体においてジョブスやジョン・ラセターの2人が目立っているが、エド・キャットムルを忘れてはいけない。そんなエドが書いた本書。ビジネス本でありながら、「クリエイター」がいかに頑張れる場を作るかを書いており、読み物としても非常に興味深い本です。しかも紙の場合、ページ数や版型もあいまって持ち歩くのに大変だけど電子版だといつでもどこでもよみやすい。おススメの一冊です。ほぼ紙版発売と同時リリースっていうものいいですね。

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    投稿日: 2014.11.04
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    芸術は技術を挑発し、技術は芸術に刺激を与える トイ・ストーリー以降、新入社員全員にソフトウェアの使い方教えるプログラム「ピクサー・ユニバーシテイ」が導入されていました。一部のスタッフはすばらしい絵を描けたが、大半のスタッフは芸術家ではなかった。しかし、描画の訓練にはある重要な基本原則があり、それを理解してもらうためのワークショップをおこなっていました。お互いにトップのレベルを維持するがために新しいことを学び続けることの大切さに気づくための努力を積み重ねています。ジョン・ラセターが言う「芸術は技術を挑発し、技術は芸術に刺激を与える」は、ピクサーの融合の理念を明確に表しています。すべてがあるべきように機能しているときは、芸術と技術は反応し合い、新たな高みに互いを押し上げる。二つに思考に大きな隔たりがあることを考えれば、両者が足並みを揃え、同じ方向に向かうことが難しい場合もあります。けれども、その努力はつねに報われる。人の専門的なスキルやメンタルモデルは、自分と違う人と結びつくことによってその真価が問われている。技術を芸術の追求のために活用し、自らのメンタルモデルをつねに変化させ、改善させ続けることができれば、いつまでも新鮮でいられます。ピクサーはこれまでの経過でそれを証明しています。ただし活気に満ちた創造的文化を維持するためには、一定の不確実性を恐れてはならないと。それもまた受け入れなくてはならない。目指すべきは楽になることではなく、卓越することなのだと言っています。「ピクサーをディズニーに売ろうかと思っている」スティーブ・ジョブズが言った。数ヶ月後の2006年1月、ディズニーはピクサーを買収しましたが、ジョブズはキャットムルとラセターにピクサーとディズニーの両方の経営を任せることをディズニーに提案していました。ジョブズはアップルでの過去の間違いから学んでいました。1980年代初頭、アップルはマッキントッシュとリサというプロジェクトを進めていたとき、ジョブズはリサ部門の責任者を任されました。しかしそれは彼が望んでいた仕事ではなく、仕事のやり方もまずかった。チームを鼓舞するどころか、すでにマックチームに負けている、いくら頑張っても報われないと言い放ち、チームの精神をくじいてしまった。この合併を進めるならば、「ディズニー・アニメーションの人たちに負けたと感じさせてはいけない、自信を持たせなければいけない」といった。

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    投稿日: 2014.10.30