
総合評価
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powered by ブクログ女は強い。女はシビア。 改めて、そう感じた一冊。 主人公の理気子は、男性経験のない34才ポルノ作家。 その肩書き(?)を聞くと、容姿が著しく悪いのかとイメージしてしまうけど、そうではないように思わせる描写も。 長身で、怪力であることは間違いないようですが。 彼女は、自身には女としての魅力が著しく欠けているのではないかと考えており、けれど、とにかく経験はしておきたい、という願望を強く抱いています。 そんな彼女が惹かれ、そんな彼女に惹かれた男性は、妻帯者でー。 とにかく面白おかしい一冊。けれど単なる、薄っぺらなラブコメではありません。 恋愛中の盲目・陶酔・自己保身…そういったものが、恋愛中であるはずの理気子の視点できちんと分析されていて、そして、こんな分析ができてしまう自身がやはり、女としての魅力に欠けているという思考に落ち着く… そんな書き方が、この作品にはとてもちょうど良く、ふむふむ、参考になるなと思ってしまいます。 恋愛をすると「分からなくなる」人とそうはならない人がいる。何となく、頭では分かっていたけれど、この作品を読んで、すっきり理解できました。 好きだから分からなくなるという言い訳で、自己保身をし、言い訳をし、意志力のなさ・覚悟のなさをひた隠し、そんな自分を見ない事にして、恋愛という現象でちょっと美化して語る。 それができれば、きっと楽。 無意識にしてるのが男性で、自分でも気付かずに、そう演じられるのが女性。 ※もちろん、そうではない人もいるけれど。 やっぱり女は強くてシビア。
1投稿日: 2022.10.03
powered by ブクログ「処女三部作」のラストらしい。 文体に馴れなくて面食らったけど、徐々に馴れた。1,2も読んでみようかな。
0投稿日: 2022.09.13
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「ぼくは好きになったらその女といつもいっしょにいたい。だからいっしょに暮らしたい。部屋にいて、とくになにかをふたりでするわけじゃない。かたほうが本を読んでいて、かたほうはうとうとしていたりする。そうすると、うとうとしている耳に、本のページを繰る音がときおり聞こえたり、聞こえなかったり、そんな時間を持っていたいと思う」 「私は……レンタルでじゅうぶんなの」 どちらもとても解るから困ったもんだなと。 そういうの置いといて、初めて姫野カオルコさんを読んだ時は独特な文章について行きづらいなと思ったけど、なんだか読んでいるうちにどんどんはまってきた感じがする。これが4作目か。たぶんほかのも読むだろうな。
0投稿日: 2021.07.30
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不倫と書いてレンタルと読む。 そうか、そうか。 要するに不倫っていうのは、相手をレンタルする(貸していただく)ってことか。 「いや、違う。出会うのが遅かっただけで、本当に純粋な愛なの」っていう方もいるとは思いますが、気持ちはさておき形態としては、不倫ってレンタルなのね。 そう思うとのぼせあがっていた気持ちがさめる人もいるのではないかしら、と思ったり。 主人公の力石理気子のように、30過ぎて処女だと焦る気持ちはまだ想像もできるけど、だからと言って相手を好きであると自分に暗示をかけてまで恋愛関係に持ちこむ気持ちっていうのが理解できない。 作者も多分「恋愛至上主義、ばかばかしいよねえ」って思いながら書いているのだろうけれど。 そのばかばかしさの最たるものが、相手の男・霞 雅樹だ。(苗字と名前のあいだには必ずブランクが入る) フランス式(作者命名)の持って回った無意味な文章が、句点でつながれて延々と続く。 ああ、フランスねえ。 フランス文学もフランス映画も苦手だからなあ。 と一歩引きながらも、基本的に姫野カオルコの小説は小気味がいいのでさくさく読める。 「ぢん・ぢん・ぢん」より、はるかに愉快に読みました。
0投稿日: 2020.08.13
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2017年4月9日再読了。※ネタバレあり※ 官能小説家でありながら実は高齢処女の主人公。軍人の家に生まれ、一人娘なのに祖父に武道を叩き込まれ、男女の友情が成立してしまい、恋愛に発展せず。読者からの不倫相談にも「男とずるずるした関係になれるだけの女の魅力がある」と羨む。そんな彼女が人生初めての不倫を経験!するが、どうも「わけわかんなくなるくらい好き」なのが理解できない。だって仕事あるし病人の世話も確定申告もせなあかんし。でも相手の男がフランス式に悩んでわけわかんなくなっちゃう。これ男女逆転?wと悩む主人公。 とにかくおもしろく読んだ。でもラストでは、しっかり主人公の悩みの核心に迫っていて深い。「丸三日以上、自分以外の人間が80m2にいない状態」を経験したことのある人間の「ひとり」と、経験したことのない人間の「ひとり」は違う。だから不倫を「私はレンタルでじゅうぶんなの」と言う。霞さんのキャラ良かったなぁ。
1投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログ軽薄さと甘ったるさにチョップ! けど、軽薄さと甘ったるさを取ったら、世の中はスカスカになっちゃうなぁ。 「しおしおのぱー」が思いの外、面白かったから、星を五つにしよう。
0投稿日: 2019.05.27
powered by ブクログおもろい!笑笑 処女にして、官能小説作家の力石リキ子。しかもオーバー30。すでに設定からしてそう。甘くくど〜い恋愛小説なんてもってのほか。力石にかかればちゃっちゃとヤりたい。 もしくは微妙に話の噛み合わない男に心の中で爆笑しつつ、10セットでゲームセットなんだから早く次いきましょー。と、なんともサバサバとした力石リキ子の姿についつい魅了されてしまう。 そんな力石さんは処女にして官能小説作家っていうね。 うまぃなぁ。うまい。 噛み合わない男とのやりとりもうまいし、ちゃっちゃとヤりたい力石を口説いてどーにかしようという男の回りくどい意味のない言葉の羅列の描き方もうまい! それをリキ子は28字で要約してしまったり、彼から来たラブレターに赤ペン入れたり、恋愛と結婚、恋人と妻などへの考え方の潔いこと。よいこと。 リキ子乾杯。 リキ子万歳。 リキ子の大ファンです。
1投稿日: 2018.07.04
powered by ブクログブクログだったかな、どこかの記事で推薦本になってたので読んでみた。官能小説でもなければ、読ませるストーリーもない、なぜこの本が推薦されていたのか、とっても疑問である。
0投稿日: 2017.11.25
powered by ブクログギャグ?ってくらいに笑える内容でした。 言葉の魔術師!姫野カオルコすごい!面白い! 夜中に読んでて笑いがこみ上げる・・・ 文章のクドさも、主人公がライターだっていうの設定で、すんなり受け入れられます。 私の代わりに毒を吐いてくれてありがとう! 恋愛小説ではなく、コメディですよね。笑ったわ・・・ 読んでいてスッキリしました^^
0投稿日: 2016.11.23
powered by ブクログKindleにて。 すごく面白かった。不倫というタイトルからして、よくある愛とか葛藤とかと思いきや、全然違った。違いすぎて笑えた。 恋愛の大事な場面で、次から次と出てくる余計な知識(歌とかテレビのセリフとか) 頭でっかちになると、したくないのにいろんな連想が勝手にされてしまう。 苦しむ霞の頭を撫でるところなんて、はたからみたらすごく絵になる場面で、カッコよくさえみえるはずなのに、その時の力石さんが頭の中で思ってることが、全然カッコよくない。トホホな気持ち(笑) もうとにかく スコーンッ と突き抜けてる感じの作品でした。
0投稿日: 2015.04.02
powered by ブクログ「ドールハウス」から始まった処女三部作を全部読んだことになりますが、結局登場人物の誰一人として共感することができなかった。 作者さん自身、特に共感を得ようとして書いていた訳ではないと思われますが。 力石理気子というネーミングのセンスが凄い。 「しおしおのパー」とか、比喩表現でところどころ笑えたと思ったら、タグにコメディという項目があった。 そうか、コメディだったのか、納得。
0投稿日: 2014.08.06
powered by ブクログフランス語とか難しい言い回しがたくさん出てきてなかなか読みづらかった。古風でシュールな笑いについてけない。力石理気子のトーン、間は、嫌いじゃない。漢気があっていい。レンタルしてる感覚を持つこと。それがハマらないこつ。20140127.
0投稿日: 2014.01.22
powered by ブクログ所々に姫野カオルコ節があっておもしろかったけど(男の手紙を採点したり、セックスまでの手間をかける女は資生堂だったりディオールと例えたりするところ)、 主人公の考えとかがイマイチわからなかった。 この人なにしたいんだー?と。 んー、登場人物に愛着もてないと 読む気がなくなるなー。
0投稿日: 2013.03.27
powered by ブクログ姫野さん、やっぱ好きやわ〜(大阪のおばちゃん風)!!言葉遊びが満載。つべこべ言わずに、それを楽しむべき。 主人公は34歳、身長170cm、武道有段者で処女の力石理気子。 これだけでもツボ(((^_^;) そして、初ロマンスのお相手、外見良しで既婚、振る舞いがまるでフランス人な霞雅樹。 まったくもって魅力のない霞。知性ゼロの話の長いカス男。しかし、中身が乙女な理気子の傾倒ぶりが笑える。 ラストで、本来の自分を取り戻しての行動が痛快(^^)v
1投稿日: 2013.03.22
powered by ブクログ「ドールハウス」「喪失記」と続く処女三部作の第三部。 主人公の力石理気子(なんつー名前)は、祖父に帝国軍人として育てられたせいか、30代になっても処女のままだ。(しかも職業はポルノ作家なのに。)そんな理気子にあるパーティーで出会いが待っていた。果たして脱処女の願いは叶うのか・・・。 理気子の独特な思考回路を象徴するような、独特なリズムの文体。かなり丁寧なあとがきも解説(斎藤美奈子)も読んだけど、う~ん、やっぱりよく分からなかった。あんなに大騒ぎしていた脱処女は、結局理気子にとってどんな意味を持っていたのか。すべての手間を省いてすぐさまセックスに持ち込みたいとヤキモキする理気子の態度が、解説いわく<私たちが「恋愛」と呼んでいるものの陳腐さを、みごとにあぶりだして>いるというのは何となく分かるが、なぜ恋愛のまだるっこしさが陳腐と呼ばれなければならないのか、そこが謎だ。
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エロ小説で生計を立てているのに、処女。なのに、男より男視点で不倫する力石理気子。おもろい。でもいろいろ鋭くえぐってる。さすが。 七つ転んで恥多き、そんな人生、送ってやらあ! サイコーの捨て台詞だわ。
0投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログ*手間を手間と感じない人間が恋愛体質である。 *人を好きになるということは、わけがわからなくなることなんだ。わけがわからなくなって、そのあげくに大好きな人間を両方とも傷つけてしまう。 *しかし、すべてははじめからわかって、それでも私は選択したのである。だれも私に強制などしなかった。私が自由に選択したのだ。 *(中略)ぼくはヤスペルス的なるものが根底にある恋愛は、それは形を変えた快楽主義のゲームになりかねぬ危険を見るのです。 *ずるずるした関係を、男につづけさせる女としての能力
0投稿日: 2011.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
実家に帰る用に借りた文庫だけど、エロい出だしについつい読んでしまう。全体的に斜め読みな感じ。エロ小説を書いている29歳処女が妻子もちの変な男とようやく関係を持つ、というもの。早くセックスがしたいという主人公の気持ちというかがとてもおかしい。ちょっとコメディっぽい。処女3部作の最終作だそうだ。ほんと、自分が処女だった頃や、今の彼との状況など、近いものが多くてするする読めた。しかし、この相手の男がほんと気に入らない。
0投稿日: 2011.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三部作らしい。劣等感女の日々。 久々に笑いながら本を読んだ。 主人公がマッスルで知的で乙女でクールなのが素敵だった。 女女した女友達との対比も面白かった。この作家わざとだろうなあ。面白い。
0投稿日: 2011.04.26
powered by ブクログ「ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、普通くらいに書けば「艶やかな文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、ていねいに書けば「ロマンス小説」となり、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる」 以下著者の解説から 「成熟するとは、笑いの種類の数が増加することである。」「知性の低い霞 雅樹(彼のような人間がもっとも知性から遠いところにいると思うが如何)は、笑いを見下す。・・・霞の感受性は「泣けるもの=高尚、笑えるもの=低俗」という肌理の粗い判断をする。「軽い=明るい、重い=暗い」といった浅薄な判断ととても似ている、重くても明るい場合もあれば、軽くても暗い場合もあるのに・・・だが、霞 雅樹は馬鹿だと、彼(側にいる人間)だけを責めるわけにもいくまい。事実、低俗きわまる笑いがある。しかも多い。低俗な涙もあろうが、涙より笑いの方がはるかに綱渡り度が高い。左に転落すれば低俗の沼、右に転落すれば高尚の羽根布団。すれすれ、ぎりぎりの綱渡りをつねに課せられる感受性が、笑いである。」
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ爽快、かつ明快。 あとがきにもあったように、自分の持つ"恋愛"という概念を主人公力石理気子に一蹴にされたようだった。章ごとに見えてくる主人公の成長背景、性格、それを取り巻く人物像がすんなり入ってきた。姫野カオルコはそういう点がとても得意な作家だと思う。無理やり感がないのに、それであって順を追っているわけでもないのに、その人の人物像がすんなり受け入れられる。コミカルなのにちょっと切ないような、恋愛小説?でした。
0投稿日: 2010.03.14
powered by ブクログ「ドールハウス」「喪失記」に続く処女三部作の完結編。 もちろん三作品とも別個独立したモノではあるが、 それぞれの主人公の名前が、理加子・理津子・理気子と、 姉妹のように似た感じの名前でちょっと混乱。 ”不倫”と書いて”レンタル”と読ませるタイトルであるが、 重さはなく、むしろ、笑いの要素を取り入れた軽いタッチの話だ。 私はそれなりに楽しく読めたが、 好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品ではある。
0投稿日: 2010.03.10
powered by ブクログ2005.09.15. おもしろくなかっった。霞さんのおフランス式会話うざすぎ。主人公の理利子ちゃん(33歳)も、なんでそんな理屈っぽいのよ。読んでて共感できひんし。一生処女でいた方が良かったんでない?と、思った。
0投稿日: 2010.02.26
powered by ブクログ愚かブス、大人のおもちゃに処女を捧げ こわすぎる。笑 三部作で一番好き。 ぶっ飛んでる。
0投稿日: 2009.12.05
powered by ブクログ『ドールハウス』『喪失記』につづく三部作完結編。 高度経済成長期を経て滑稽に崩れ去った美意識を遠景に描きつつ、地を踏みしめて歩む主人公の力強さ。
0投稿日: 2009.11.26
powered by ブクログ2009/7/30 素晴らしい!エクセレント!ファンタスティック!…?? あとがきの 「成熟するとは笑いの種類の数が増加することである」ってのがまたすごい。 そうなのよ。 モヤモヤと感じてたものをスカッと言いきってくれてありがとう。 この本を読んでピンとこない人なら行き遅れたりせずに嫁に行ってるんだろうな。私と違って。
0投稿日: 2009.07.30
powered by ブクログこりゃいかん ハズレ 喪失記とドールハウスはすごい面白かったのになぁ ま、この三部作面白いといいつつも主人公達がわたしとは真逆だから共感には程遠いんだけど
0投稿日: 2009.07.29
powered by ブクログ姫野 カオルコの【不倫】を読んだ。 なんともストレートなタイトルだが、これは不倫と書いてレンタルと読む。 以前に姫野 カオルコの【喪失記】という本のことを書いたが、実は【喪失記】と【不倫】そ して【ドールハウス】は3部作であり、【不倫】は一応完結篇である。 一応と書いたのは、これはあくまで3部作であって、3連作ではないからだ。どの本を単体で読んでも、 物語として成立する。 しかし、3部に共通する点は多く(【ドールハウス】は未読)、主人公は名前や職業こそ違えど、 同一人物をモチーフとしている。主人公の設定は「処女」である。 【喪失記】は主人公がドライバーで処女膜を破瓜して終わる。【不倫】はその続きの物語というべきか、 遂に念願の初体験を成し遂げ、その先に見出した世界観が描かれる。 本書の著者あとがきで明らかにされるのだが、実はこの3部作は姫野カオルコの私的小説であるという。 つまりは自分の体験記でもある。しかし、小説家が、自分の日記を作品として読者に読ませるわけにはい かない。そこには「小説」としての創意工夫がいたるところに散りばめられているのだ。今流行りの携帯 小説とは訳もレベルも違う。 さて、本作品であるが【喪失記】に見られたような悲壮感はない。むしろラブコメディに近い印象が見受 けられる。(読む人によってはポルノに感じるかも知れないが)よって実にテンポよく面白く読めた。 【不倫】の主人公の力石理気子はアッシュ作家である。力石理気子という名前は理気子を「次の戦いに備 えて育てる」べく時代錯誤の軍国主義、「大日本帝国陸軍、万歳!」と言って死んでしまったおじいちゃ んがつけた名前だ。 ちなみにアッシュ作家とはいわゆるポルノ作家であり、アッシュとは人間の肉体のことである。 本作の冒頭部で理気子は(つまり姫野カオルコ)は名言を吐く。原文そのままに書いてみる。 『ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、ふつうくらいに書けば「艶やか な文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、ていねいに書けば「ロマンス小説」とな り、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる』 おっしゃるとおり。まさに歴史的な名言だ。この名言を知ってしまってから今までに読んだ小説が この概念に当てはまってしまい、違う意味で面白くなってしまった。 本作に話を戻すが、理気子は恋愛における「手間」の良さがよくわからない。あくまで目的はセックスを してもらう事であるから、セックスにたどり着くまでの、デートや食事やロマンチックな時間が手間であ り、そんなことはいいから早くセックスをしていただけませんでしょうか?ということになっているの だ。その感覚も面白いが、それをとても冷静に考察する理気子の思想がとても面白い。どちらかというと 「男的」な思想である。言ってしまえば男の目的意識は「セックス」であり、女の目的意識は「手間=恋 愛」だからだ。よって理気子にとって「不倫」という文化は願ってもいない好都合な環境なのである。目 的がはっきりしているから。この作品で注目すべきは理気子が美人であるという事だ。男に相手にされな いような環境ではないということ。それで30半ばまで処女。現実的にありえない設定ではない。 理気子の相手、霞 雅樹は手間を好むフランス的な男であり、不倫にも関わらず「不幸な恋」を演じる。 というかのめり込む。ひとりで。理気子もその手間を味わおうと努力し、染まろうとするのだが、やはり 最後の最後でその手間に馴染めない。 最後のほうになると、もう笑うしかない理気子の言動、思想のオンパレードだ。 『処女は気持ちよくなるのに100回はかかるって。100回するのに1年半くらいか、スケジュール込 みで2年かそこらか。男は1人の女に飽きるのに100回だって。ならばちょうどいいじゃん、〜中略〜 セックスだけしてくれ』 こんな始末だ。しまいには 『きみはぼくの体だけが目当てなのか、と言われたら、今の私、反論できない。(うるさいっ。バイブが 悩むな!)こう言ってのけれたら、どんなに世界は理路整然とするだろう。だが、ボンジュール・トリス テス、まぶたを閉じる。「私は・・・レンタルでじゅうぶんなの」』 すごい結論である。最後は霞 雅樹を殴り飛ばす。そしてこう誓う。 『七つ転んで恥多き、そんな人生、送ってやらぁ!』 実に爽快(?)でシュールな世界観が広がる、大人の恋愛小説であった。
0投稿日: 2009.07.27
powered by ブクログちょうど「ハルカ・エイテイ」が読みたくてブックオフでであった一冊 ちょっと面白そうと思って手にとって見ました。 意外と面白い!! 不倫がすすんでいくメインの話はまぁ、、、こんなかなぁだけど、主人公の突っ込みっぷりが愉快! これ3部作の一つなんだと! ハルカ・エイティの前にあと二つも探してきて読むかな!
0投稿日: 2008.12.06
powered by ブクログ今回読んだのは、昔の雑誌に出てた出版社の新刊リストに載っていた姫野カオルコさんの「レンタル」という小説だった。 何日か前に予約して、今日受け取ったのだが、表紙にはくっきり「不倫」の文字。ん?!私が予約したのは「レンタル」なんだけど?! よくよく見ると、「不倫」の文字の横には小さく「レンタル」の文字。そういう事だったのか。レンタルとはそぅぃぅ意味だったのか。 てなワケで、まぁともかく読んでみたワケです。図書館で扱ってるくらぃだから、変なポルノ小説ではなぃだろぅと(笑) しかし?身は性描写やや満載(笑)ストーリーは、処女でポルノ小説家の理気子、その友人と、旦那の、それぞれの不倫がテーマ。グロさとかはないけど、なんか読むんじゃなかった……笑
0投稿日: 2007.10.19
powered by ブクログなんちゅーくだらなさ…。娯楽小説としてはいい、かな。設定とかちょっとした小ネタにニヤリとさせられる。漫画みたい。
0投稿日: 2007.02.10
powered by ブクログ大好きな姫野カオルコ処女三部作(『ドールハウス』『喪失記』『不倫(レンタル)』)のうちの一作。『ドールハウス』で姫野カオルコにはまった私ですので、ぜひ読まねばと思いながら、ちょっとほっといてた。で、この本をもらいました。ある既婚者から。笑。私が姫野カオルコをオススメしたので、彼は読んだようですが、なぜこれを選ぶ?とか思いつつ・・・で、読み終わったらくれた。ちょっとこのテンションにはついていきにくかった。後半なんとか入り込めたが、ちょっと乗り切れない感じだった。でも、やっぱり根底に流れるところは心から共感、同意、という感じ。不倫に関する考え方、恋の仕方。恋と愛恋に対する冷めた感情と、二つの「好意」を分けて考えれるというところ。私もそうです。
0投稿日: 2006.12.02
powered by ブクログ処女三部作の第三作目です。 (私はたまたま最初にこれを手にしましたが 読む上ではまったく問題ありませんでした) 三作とも読みましたがこれが一番好き。 処女で三十路のポルノ作家理気子が キザでおフランスでスキンヘッドの男と不倫をする話。 とにかく面白いです。 似非インテリでおフランスな彼の描写が痛快。 ストーリー展開も痛快。 文体も軽快で明快。 何度も読み返してしまいます。 理気子とおフランス霞の風変わりな関係だけでなく、 星野夫妻の「ごくフツーにどろどろした」不倫が 対照的に描かれているのがまたいいなーと思います。 著者はいつもそういう「ごくフツー」だとか 薄っぺらな「オシャレ」といったものに対して 少し皮肉な、でもどこか暖かい、生ぬるい視線を向けている気がします。 そこが好きなんですが(*゚ー゚) 皆さんもぜひ読んでみてください。 そして霞の物まねをしましょう。
0投稿日: 2005.08.07
powered by ブクログ結婚、日常、恋愛、不倫、歯並び、、スカーフとチョコレートを区別できるあたしはきっと理気子タイプの人間だと思う。
0投稿日: 2005.01.07
