
私流 頑固主義 続・礼儀作法入門
山口瞳/集英社
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総合評価
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昭和の香り 漂うエッセイ
著者は洋酒の寿屋(いまのサントリー)の宣伝部員で、同僚に開高健がいたのは有名。 あとがきによると、このエッセイ、「GORO」という雑誌に連載されていたとのこと。 30代後半以上の人には懐かしい雑誌です。 「プレイボーイ」「平凡パンチ」などと並ぶ、若い世代を対象にしたグラビア雑誌です。 でもすごいですねえ。1970年代の若者は、こんなエッセイを読んでいたんですねえ。 「名刺の使い方」「接待の心得」「性生活の知恵」「読書について」「『粋』について」など。 若いサラリーマンを読み手として想定した内容です。 ちょっと年上の先輩が後輩に説いて聞かせる感じで、説教くさくないのが気持ちいい。文章のリズムも快適です。 「昭和」のにおいをたたえたエッセイ集でした。 山口は1961年から31年間、亡くなるまで続いたエッセイ「男性自身」の著者としても有名。『江分利満氏の優雅な生活』で、1963年に第48回直木賞を受賞しています。 ちなみに、山口は若い頃、ノーベル賞作家川端康成の隣に住んでいたそうです。 それが縁でもらった著書は、知人に貸して戻ってこないのだとか(「読書について」)。 返さない人もすごいけど、そんな本を貸してしまう山口の太っ腹なところもすごい。
1投稿日: 2014.11.28
