
総合評価
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powered by ブクログ「幸福の王子」の童話は昔読んだことがあったと思うけど、こうして改めて提示されると結構意味深な童話だったりしますね。その「幸福の王子」をモチーフにしたようなミステリーですが、そのテーマを主において、各章の話はそれぞれ人間ドラマがある連作小説のようです。しかし、ミステリーですから謎も用意されていて、そのあたりが独特の構成力かなと思いました。こうした、なかなか面白いテーマの捉え方や、面白い構成など、注目の作家かもしれないぞと感じました。 これも、最近続けて読んでいる「横溝正史ミステリー大賞」受賞作シリーズの一環です。でも、このシリーズを読み続けるのもそろそろ終わりかな。 最近、医療関係のミステリーが多かったのですけど、これもそうです(医療現場のミステリーとは違いますが)。確かに昔は「生きている」と言うことと「死んでいる」と言うことしかなかったのに、今は脳死状態のような「死なない」と言う状態や(本書では「死に続けている」と表現していました)クローンなどの技術も出てきて、そこには従来の倫理観を越えた技術が存在することになり、生と死を考える上でも難しい時代になったのだと思います。人が生きると言うのは重要だけど、倫理観を越えて生きることってどんなことだろう、、、と本書とは関係ないところで悩んでしまいました。 20日ぶりくらいに読破しましたが、やや集中力を欠いていました。こういうときに読まれる本は可哀そう。
0投稿日: 2007.10.06
powered by ブクログテーマが臓器提供、カチカチのドキュメンタリーかといえばそうではなく、現代版幸福な王子。物語が終わったらいったいどうなってしまうんだろうと不安な反面最後まで飽きずに読ませてくれます。
0投稿日: 2007.10.06
powered by ブクログ脳死、臓器移植を物語の中心に据えたミステリ。ミステリというのが必ずしも殺人事件や推理小説のようなものでは無いということを改めて認識した。 「死に続けている」という奇妙な状態が確かに存在していて、それが人間の作り出した奇妙な基準のせいで成り立っているということについて考えさせられる作品だった。
0投稿日: 2007.09.22
powered by ブクログ脳死・臓器移植と童話の融合。 透明で繊細な物語。 葉月と昴は、互いに出逢えて幸せだったと信じたい。 もう少し早く出逢えていたら、と願って止まない。
0投稿日: 2007.08.14
powered by ブクログ―――ただ、彼に出会えればそれでいいのだ。 幸福な王子とリンクさせたこのお話が、考えさせられました。死とは、何を持って死とするのか。壮絶な内容に、逆転なラストが面白いです。
0投稿日: 2007.07.27
powered by ブクログ少し前から気になっていた本。期待以上の物語でした。「死に続けている」少女の願いを請けてその臓器を必要としている人達に届けることになった少年の物語。物語はオムニバス形式で進む。各章に出てくる人々もそれぞれ「生」と「死」の間で苦闘している。物語を通して「生」「死」について考えさせられます。加えて、その物語性の強さにグイグイ引き込まれる。最近買ったのが『三刷り』 もっと売れてなきゃおかしい。
0投稿日: 2007.07.18
powered by ブクログ――こんな絶望の世界があることを知ってたら、孤独なふりなんかするんじゃなかった―― 死とは、いかに曖昧なものか考えさせられます。「水の時計」の意味も意外。ラストは驚きの連続です。
0投稿日: 2007.04.22
powered by ブクログ私の一番好きな童話「幸福な王子」にインスパイアされた作品。 月明かりの夜だけに話すことができる脳死の少女。山奥の閉鎖された白い病院。 一見幻想的なファンタジーのように見せかけて、現代人の、こころとからだの病に焦点をあてて描く。 だからこそ、私たち一人一人の心のなかに誰もが持つ弱さや闇を暴かれたような気持ちにもなる。 物語は序章からどんどん救いがなく残酷な方向に流れていっているはずなのに、最後なぜか、心のどこかで何かが暖かくなってきて涙がとめどなく流れた。 「私は生きていて、人間の心を持っていたころ、涙とはどういうものか知らなかった。」これは童話の幸福な王子の言葉だけど、この物語の主人公、葉月の数奇な人生ともリンクしてるように感じ、切なくなる。 与える自由と与えられない自由。 健康なときに、話すこともできなかった小さな片思いの相手の人生を、自分の身体を蝕みながら再生させてゆく。
0投稿日: 2007.03.15
powered by ブクログ難しい。。 でも意外とさらっと読める本。すばるにしてもはづきにしてもあくたにしてもみんないろんなこと思ってそれぞれ影の部分があって。 考えさせられる本でした。
0投稿日: 2006.10.19
powered by ブクログ医学的には脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、言葉を話すことのできる少女、葉月。生きることも死ぬこともできない彼女が望んだのは、自らの臓器を移植を必要としている人々に分け与えることだった――。※なんとも言えない雰囲気のあるお話。綺麗で静かで暗くてせつない。
0投稿日: 2006.04.28
