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家族喰い――尼崎連続変死事件の真相
家族喰い――尼崎連続変死事件の真相
小野一光/太田出版
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総合評価

68件)
3.5
5
23
25
6
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    葉真中顕さんの『家族』を読み本作へ。 『家族喰い』を先に読んでいたら 角田ファミリーを始め多くの人名に混乱したと思う。 家系図に書かれている(死亡)の表記が悲しい。 角田美代子は周到に計画を練り実行に移った。 罪の無い多くの人が財産と家族を奪われ 人生を狂わされた。 苦しみの中で助けを求める声。 それは警察により消されてしまった。 挙げ句の果て美代子を死なせてしまう失態。 悔しさが悲しさが痛いほど伝わってくる。 この事件は、ドラマでもなく実際に起こったこと。 葉真中顕さんの『家族』 小野一光さんの『家族喰い』 2冊を読み終え、複雑な思いでいる。 身内に手を挙げざる得なかった人たち。 残された遺族のその後が穏やかでありますように。 そう願わずにいられない。

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家族間で殺し合いをした程度の浅い知識で、北九州の松永太の事件と違いがわかっておらず、ある日突然猛烈に気になったので「消された一家」とともに読みました。 美代子と遠い親戚や赤の他人なのに、ありふれたひょんなきっかけから家族ごと支配されるに至るまでがこんなことありえる?!の連続でこれが現実とは思えず恐ろしかった。 美代子に反◯の存在を匂わされ、それにビビってしまったり金を借りる等の弱みを握られたら一気に喰われ逃げることができなくなる。 一方できちんと対応してくれる警察や弁護士の助けを借りたり、本職との繋がりがあった人が美代子の手から逃れる事ができていたり、被害者とその逃げられた人との差とは知性や運なのか。 結果論ですが茉莉子については助かった命な気がしてならないです。 免許更新センターで拉致された時にもっと頼りになる男性含めた友達を連れて行けば、警察が家出少女だと思わず対応してくれていれば、、 警察は民事不介入とはいえ、被害者は加害者でもあり家族ごと監禁されているからチクったら他の家族に被害が及ぶので被害届が出せないジレンマが読んでいるだけでも息苦しかった。 美代子を自殺させてしまったのは警察の大失態だと思う。 ノンフィクションだからこその後味の悪さでした。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    角田美代子の生い立ちが興味深かった。 自分なら絶対にそんなものには巻き込まれない、と思いながらも読み進めるにつれてやっぱり無理かも、逃げられないかも……とだんだん自信がなくなってくる。

    0
    投稿日: 2025.01.30
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    事実は小説よりも奇なりすぎ なんでこんなことになる 主犯は幼少期の愛情不足とか思春期の劣悪な家庭環境とかで人格形成に影響があったり、親子供を人質にとられて服従しちゃった共犯たちはまぁ、全然理解はできないけどまぁ、1ミリぐらいは同情できなくもないけど、ちょっとした義理のために加担してる奴が1番こえーよ

    0
    投稿日: 2024.07.01
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    犯人の生い立ちを知り、寂しい人なんだと思った。ニュースでしか知らなかったこの事件、この本を読んで人間味が増した。犯罪者の心理をもっと知りたくなった。

    0
    投稿日: 2023.03.31
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    尼崎連続変死事件のルポ。この本を読むまで、ここまで人間関係が複雑だとは思わなかったし、いくら美代子に脅されたとしても、大の大人が本当の家族に対して、暴行を加えたりするようになるなんて考えたくもない。また被害者達が警察に訴えても、「民事不介入」と言って取り合ってもらえないなんて、一体どこにすがればいいんだろう。もっと早くに警察が動いていれば、こんなに多くの犠牲者が出ることもなかったんじゃないかと思うといたたまれない。「仲間だって残っとるし、同じようなんはなんぼでもおるんやから…」という最後の言葉は恐ろしい。

    0
    投稿日: 2023.02.12
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    戦場での取材も行う作者だからこそ聴取できたような内容が事細かに書かれており、事件の詳細まで想像できるような一冊。 時折挟まれるいくつもの被害者/加害者家族の家系図、また巻末の人物相関図がこの事件の禍々しさを物語る。途中、複数人が交錯して分かりづらい部分もあったものの、実際の事件が事件なだけに仕方がないかと思う。 読了後もスッキリとはできないが、それだけに重々しい満足感があって個人的には読んでよかった。

    0
    投稿日: 2021.07.02
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    こわいこわいこわい。 ひとりのなんでもない中年女性がどうして、何人もの人を死に追いやり身内を死に追いやったのか。 時間をかけてひとりひとり糸をつなぐように聞き出していった。 人物相関図を見ても結局よく把握できなかった。家族が全滅していたり、逮捕と死亡が絡まりめちゃくちゃになっていた。 彼女が自殺してはいおしまい、ではなく、類似した組織があちこちにあるような記述が一番怖かった。 まったく関係なくても、ある日突然そうなってしまって、しかも警察は助けてくれない、となると結局どうしたらよかったんだろう。 負の連鎖は断ち切れないのかな、救いは、ないのかな。

    3
    投稿日: 2020.08.18
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    ネット等では載ってない事件の詳細や、美代子の過去の事などもたくさん載っており勉強になった。家系図は複雑すぎて、結局のところ最後まで全ては理解できなかった。美代子の生い立ちは両親にあまり構ってもらえないという、かわいそうなものであったが、それを理由に罪のない人を傷つけ追い込み殺してもいい理由にはならない。恵まれない過去があったとして、そこからどうするかというのは、その人次第だと思った。本当に異常な事。少し思ったのは著者の方は熱血型で、情がふかそう。著者の方の主観が少し強い感じがしましたので、読む時は注意してください。

    3
    投稿日: 2020.05.06
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    p.86 通常声掛けは年配の女性の役目ですので、「美代子が男たちに直接声をかける想像は誤っている」と感じました。

    0
    投稿日: 2019.11.12
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    【もし悪魔という存在を具現化するとしたら,それは一目見てわかる邪悪な顔ではなく,このような屈託のない顔をしているだろう】(文中より引用) 家族間での殺害といった特異な手法により,日本中を震撼させることになった尼崎連続変死事件。留置所内で自殺した角田美代子の生い立ちをたどりながら,いかにしてこの凄惨な事件が引き起こされたかに迫るノンフィクション。著者は,事件及び戦場ルポで高い評価を得る小野一光。 ここまで読者を絶句させる作品も珍しいのではないでしょうか。見知らぬ家族の中に文字通り巣喰い,金と命と尊厳を巻き上げられるだけ巻き上げていくその行為に,恐怖以上の何かを感じました。数ある事件ノンフィクションの中でも出色の一冊です。 読んだ後にドッと疲労感に襲われます☆5つ

    0
    投稿日: 2019.09.04
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    我々の記憶に新しい、被疑者自殺で全貌解明が絶望的となった“尼崎連続変死事件”。その真相に迫った執念のルポ。 マスコミが挙って報道した事件当時、被害者の数も逮捕者の数も多く、またその殆どが“1人の女を介した親戚関係”にあるという、とんでもない事件だったのは記憶していたものの、新聞などで人物相関図を見たらとてつもなくややこしかったので読むのを放棄していた一冊。 いや、もっと早くに読めば良かったです。 この事件より10年ほど前に、北九州監禁殺人事件があり、これも1人の人物による親類への洗脳、監禁、暴行、殺人であったことを思い出した。 角田美代子のような怪物がどのようにして生まれたのか、なんとなくわかった気になった。 読めば読むほど、警察への不甲斐なさ(民事不介入を理由に相談に行っても対応してくれず、最後には角田美代子の自殺も止められず)を感じてしまった。

    1
    投稿日: 2019.08.29
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    生まれ育った環境や境遇は、人の価値観や人格を形成するのに少なからず影響を及ぼすのだろうとは思うが、私には角田美代子という人物が全く理解できなかった。 でも、確実にこういう人間が存在していた、もしかすると今もどこかにいるのかもしれないと思うと恐怖しか感じない。

    0
    投稿日: 2019.03.06
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    ここ日本では、俺みたいにのほほんとした日常を過ごしている人が大多数だろうけど、こんな荒んだ闇と地獄の日常を過ごしている人がいるということに戦慄を覚える。 それにしても民事不介入。わかっちゃいるけど、もうちょっと何とかならんのか。

    0
    投稿日: 2018.10.16
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    尼崎連続変死事件を追ったルポ。当時報道で見てた時はなんだかよくわからなかったが、本書を読んでなるほどこれは全容を理解するのは大変だわと納得。小説より奇なりな実話であるが何より恐ろしいのはこの事件、ある一線を超えなければこんなに話題にならなかったのだろうという読後感。確率低くても自衛の心が必要。書いてないけど地域性の問題もあるのだろうが。

    1
    投稿日: 2018.10.09
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    恐ろしすぎる。家族を人質に取られ、暴力で支配された人間は家族をも傷つけるのか… これが21世紀の事件ということが信じられない。警察は忙しいのかもしれないけど、こういう事件を見過ごしてきたということは罪深いし、責任を誰も取っていないというのも腹立たしい。 自分がこういう事に巻き込まれた時に家族を守れるんだろうか。自分は大丈夫と思っていても、身内や知り合いから飛び火してくることもあるので、弁護士の知り合いを何人か見つけておきたいところである …

    0
    投稿日: 2018.09.01
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    尼崎連続変死事件のルポルタージュ。 あの事件は当時TVの報道で見て、かなり衝撃を受けた。マンションのベランダに設置された「監禁小屋」はまだ記憶に新しい。今回この本で詳しく内容を知って、その異常さに改めて戦慄した。戦後まもなくの時代とかではなく、これがごく最近の出来事だということに驚く。 推理小説なら投げ出しているレベルで人物相関図がややこしい。身内や関係ない人をも巻き込んで、角田美代子という一人のおばさんが、暴力と洗脳でこんなに人を支配してしまえるものなのか。茉莉子さんや猪俣光江さんなど、救える命もあっただけに、警察が民事不介入ということで周りの訴えをことごとく無視していたことに怒りを覚える。角田美代子はその尋常ならざる洞察力と人を操るすべを、会社経営とかもっと正当なことに使えなかったのだろうか…。

    1
    投稿日: 2018.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    尼崎連続事件のノンフィクション。読むのが辛くなって途中から流し読みする。恐怖で支配されたためこのような悲劇が起こった。でも、やはり何故ここまでひどい目にあっても逃げなかったのかが理解できない。

    0
    投稿日: 2018.01.02
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    余罪あるなぁ‥。 これだけ?やないんだろう。 だって64年やもんね。 民事不介入‥、 殴られるんが他人なら、動いてくれるん? 身内がろくでなしなら、仕方ない。 殺されてもあきらめよう、なのか。 なんじゃそりゃ。 脅されて、庇って、黙るん 当たり前やろ。 忖度せい。 変えろ、法律。 イラつきました。 環境、大事やね。子供は保護して。 ダメな親からは離したげて。 加害者は、被害者でもあるから。 怒りが込み上げる。

    0
    投稿日: 2017.08.16
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    恐かった。怖ろしかった。「事実は小説よりも奇なり」と言うけれど、確かに普通の人間であれば考えつかない残酷な事件だ。鬼畜の所業とはこのことを言うのだろう。フィクションにありがちな硬さやまどろっこしさはなく、なかなかの筆力で小説のようにスラスラ読めてしまった。そして小説よりも胸にズシンと来た。インパクトが強すぎる。さてこの本から得た教訓は、警察はアテにならないと言うこと。また自分たちだけで解決しようとせず早い段階で弁護士などに相談するのが得策だと思った。

    0
    投稿日: 2017.01.05
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    怖い… 単純な感想としては、その一言に限る。 筆者の書いていることが、全てでないとしても現実に起きた事件、また今この時にも似たような状況が存在する事にただ驚いた。 Kindle Unlimite

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    投稿日: 2016.09.30
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    わたしは今慄然としている。少なくとも10人以上の連続変死事件が起きたこの尼崎事件の内容を読めば読むほど、わたしが事件を知るキッカケになった北九州監禁連続殺人事件との関連性があぶり出されるのである。北九州は7人の死者を出している。ただ、わたしが気に入らないのは、主犯角田美代子の自殺を隠れ蓑にして、角田ファミリーの7人が、果たして強制されて殺人したのか、或いは進んで自らの親族を殺したのかわからないことだ。その全容の解明がまだ明らかにされていないまま、どうやら次々と結審しているらしいことだ。 この本は、尼崎事件について書かれた詳しいルポの中の一冊である。それでも著者の認めている通り、事件の全容は不明のままだし、角田美代子の生い立ちは分かっても、彼女の人心コントロール方法はヒントぐらいしか書かれていない。読んだあとは、わたしは北九州事件のように裁判で明らかにするのだと思っていた。しかし、少しネットでググると兵庫の検察も裁判所も、兵庫県警や香川県警の失態を隠すかのように早々と幕引きを図ったようだ。それを汲んでか、ほとんどの容疑者が控訴しなかった。もしかしたら、もっと大きな闇が隠されているのかもしれない。 わたしがこのワイドショーネタのような事件に興味を持ったのは、遺族には申し訳ないが被害者に対する義憤からではない。このような、親族が親族を殺すような、しかも連続殺人をする人間の「システム」に興味があるからである。 北九州事件は、究極のマインドコントロールだったと思う。密室性、絶対的な権力者、通電による思考能力をなくさせる環境、それぞれを疑心暗鬼にさせ密告を奨励し孤立化させる仕組み、罪の意識の植え付けと殺人に無感覚になる価値観の変換。小さな綻びで事件は表面化したが、ひとつ間違えれば永遠に事件化されなかった可能性もある。一方尼崎事件は、被害者並びに被害親族が倍化しているし、容疑者も多くなり、「民事不介入」という新たな技も使っているという「新味」もある。しかし、全ての家族が何回も脱走していて、北九州のような徹底的なマインドコントロールではなかったのは明らかである。だから、いつかは事件は表面化したと思う。 わたしが空恐ろしく思うのは、徹底していなくても、子供が親を殺し、親族が姪を殺すような殺人が、この「密室性、絶対権力、環境、孤立化、価値観の変換」というシステムでは可能だったということだ。 わたしの問題意識は何処にあるか。そうです、これは戦時における「兵士の作り方」と同じだと思うのである。教育基本法の改悪、秘密保護法の成立、そして教師の政治活動の密告を奨励するような現政権のもとでは、この本にあるように価値観の変換が起こり、「戦時環境下」での「敵を殺す」事をなんとも思わない時代が来ないとも限らない。いくつかの条件が揃うと、人間という者は「やってしまう」のだ。わたしはホントに身の毛がよだつ想いだ。

    2
    投稿日: 2016.08.24
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    直接そのものを書くんじゃなくて、読み手にこう思わせたいんだろうなーこういう印象を抱かせたいんだろうなー的な技法がちょいちょい目につくものの、なかなか読みごたえのある一冊。 あと、事件発覚逮捕&みょーこちゃん自殺から、もうこんな年月が経ってるのか。他人事ゆえの忘却力って怖いなー。余りに荒唐無稽で、彼岸の出来事にしか思えへんもんなー。なんなら、お隣さんの家族構成なんか、知らんし。 めっちゃクリーピー。

    0
    投稿日: 2016.07.31
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    ★角田美代子がみせた「民事不介入」と「集団心理」の闇 尼崎連続変死事件のルポ。ルポライターの著者が、手探りで事件の情報を集め断片がどんどん繋がる形で話が展開するので、臨場感はあるが、解釈や学術的な観点はない。ルポなので当然と言えば当然だが、期待していた部分もあったので少し残念。 主犯格である角田美代子を中心にした家系図、すなわち親族の誰がどう関係して誰が誰を殺したのか、を整理して説明されているのが良い。この事件は、それが複雑すぎてその闇の深さがなかなか見えない側面があるが、この本を読むことで家系図がある程度頭に入った状態になるので、話を読み進めたり他の記事を見るとさらに理解が深まりやすくなる。 読んでいると、角田の直感的な「他人の足元を見る才能」をビシバシ感じる。おそらく、角田は考えてこの方法を編み出したのではない。 警察に何度かお世話になりながら、本能的に警察がどこまで自分が起こす問題に介入し、介入できないのかを掴んできたのだろう。いわゆる「民事不介入」だ。 最近DV法などが出てきてはいるが、それでも未だに家族・親族間の問題に対しては司法も行政(警察)も<役に立たない>ということは、この国の殺人事件の半数以上家族・親族間のものであるということが証明している。強い絆が生み出すのは愛だけではない。愛は憎しみと両輪だ。そういう意味で、ストーカー法も同じだ。ここ数年でこの手の法律が立て続けに出てきたということが、この「民事不介入」の闇に飲み込まれ犠牲になってきた人間が今までいかに多かったのかを象徴している。 警察に対する直感と同じように、自分以外の人間をどのように自由にし服従させるのかも本能的に学んだのだろう。どこまで踏み込み、どこまで自由にすれば、どんな風に自分の都合の良いように操れる人間に「教育」できるか。角田の用いた相手を徹底的に恐怖と緩和で服従させる人心掌握術は、ミルグリム実験で証明された人間の本質的な心理を、巧妙に利用している。しかし、彼女は集団心理学を学び論理的に戦術としてそれを取り入れたのではないだろう。 「家族」と聞いて思い描くイメージ。世の中には「家族」や「絆」という言葉に対して良いイメージを持つ人が、想像以上に多いと感じる。そういう人には、角田やこの事件は理解できないものなのかもしれない。 「民事不介入」という恐さを身をもって経験しているか否かは、この事件の恐怖を理解する上である程度必要な素養なのかもしれない。家族・親族間でなくても良いが、どうやら「民事不介入」と直面した時にようやく人は「社会は自分を守ってくれるわけではない」という重大な真実に気が付くらしい。非常に愚かだが、この感覚は犯罪に関するルポを読みく際には役立つ。 格差は、産まれた時から始まっている。どんな場所に、どんな家庭に、どんな身体と能力を持って産まれるか。角田は、自分がうまれたその場所で、最低な方向に才能を開花させたのだろう。いや、劣悪な環境の中だからこそ開花した才能なのかもしれない。その才能で、彼女は本当に恐ろしい事実に辿り着いたのだ。「最も効率の良く安全な金の儲け方は、家族や親戚からむしり取ること」だと。

    1
    投稿日: 2016.06.12
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    とりあえず人物関係図見て下さい。どんな大河小説にも勝てるよこの奇っ怪さ。 「脳が殺す」の、被虐待経験と精神疾患が殺人鬼を生む論をちらりと思い出したり。ただ角田美代子は自分で殺さないし、殺すのが目的じゃないから違うのだけど…でもネグレクトで被暴力な中で育てば素養はあろう。愛着に多大な問題があるのだろうね。人格障害に近いのかもしれない。そのへんの原因を追究できなかったのは本当にもう…中で散々語られてるけど言わせて下さい。兵庫県警。呆れる。すべてがなんつーかもう…抑止する気があるならこんな顛末にはならないよ。 総じて、ルポとしての語り口はあまり肌に合わなかったし凄惨すぎて読み苦しかったけど、悪を知ることができたこと、そして何よりこんな悲痛を語ってくれた方のために読みました。ありがとうございました。

    0
    投稿日: 2016.01.22
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    虚しい、本当に。 美代子が自殺して終わってしまってるなんてな…。 どれだけこの事件が解明されるのか。

    0
    投稿日: 2015.12.02
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     真相、というには外側からだなぁという印象。  書き手の調査の過程や、一筋縄ではいかない人間関係は垣間見えるのだけれども、あまりにも事件は遠くにある気がする。  警察が後手に回ったことは事実なのだが、じゃあなぜそれが起きたのか、警察に対しての調査はできないもんなんだろうか。できなかったんだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2015.11.09
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    こんな事件なんで起こるの? 何人も殺されてるのに、警察はどうなってるんでしょう。 角田美代子も恐ろしいけど 角田瑠衣も怖いな、まったく理解できない。

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    投稿日: 2015.10.26
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    尼崎連続変死事件がどのように起こったのかを時系列ではなく、筆者視点で追うノンフィクションです。 筆者の事実が徐々に明らかになっていきますが、主犯とされる角田美代子の心理は結局闇の中で終わります。 ボクら一般人が凶悪犯罪の心理を知る目的は、単なる好奇心でしかないので、この事件をモデルとした小説を期待しています。

    1
    投稿日: 2015.10.05
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    あの尼崎連続変死事件の角田美代子を周辺人物を含め、取材したノンフィクション。 首謀者が被害者同士を総括させたり、痛めつけあったりする手法は日本赤軍のそれに似ていると思った。洗脳することで、見えない鎖で雁字搦めにすることもできるのだろう。 深すぎて、底の見えない井戸を覗き込んだような、不気味さ、果てのない恐怖を感じた。

    0
    投稿日: 2015.06.29
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    うーん。虚しい。 美代子が悪いのは百も承知。ここまで、事件が深刻化する前に、歯止めがかけられたはず。相変わらずのジャパニーズポリス品質。 亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。

    0
    投稿日: 2015.06.21
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    残忍・狡猾・執拗、どれか一つ持っているだけでも怖しいのに、角田美代子は全て持っていました。家族を人質に取り、暴力で支配する。警察が「民事不介入」を理由に放置することを知ると、凶行をエスカレートさせます。15年以上にわたる事件のさなか、幾度となく警察に駆け込んだ人たちがいます。警察は、自らの職務を煩わしいと思い、できればやり過ごしたいと思っているようです。でなければ、再発防止手法ができているのでしょうね。あの地区には、まだ同様の犯罪が広く深く進行しているといいます。今度こそ、警察への信頼を回復して下さい。

    0
    投稿日: 2015.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フィクションのエンタメもや純文学も好きなんだけど、 ノンフィクションも好きなんだよね。 東電OLや婚活殺人、 オンナが起こした事件が、あたしは特に気になるのだ。 「ホラー小説も逃げ出すくらいの気味の悪い本だった!」と 百田尚樹が帯によせているが、まさにその通り。 鬼畜の所業としか思えない。 何十年も平和に生きて暮らしてきた家族が あっという間に他者に破壊され、駆逐され、 乗っ取られていく。 小説でもこんな陰惨な話なかったことだろう。 つまり、本来の情を持つ人間には 思いもよらない恐ろしいことばかり。 婚姻や養子縁組で縁戚関係になっている人たちとの トラブルは 『民事不介入』といって警察は助けてくれないそうだ。。。 恐ろしい。。。 恐ろしすぎて結婚なんてできない。。 惚れた相手すらほんとうに正しい人間かもわからないのに その遠縁すべてをたどって全員が まっしろな人間だって言い切れる? だってここに出てきてこなごなにされた人々は、 あたしのように毎日、 めんどくさいなあと思いながらも会社に行って、働いて、 そんな人々のはずだ。 やっぱり他人と関わるのはコワいわあ・・・

    1
    投稿日: 2015.02.09
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    恐ろしい事件。人物相関図が複雑すぎてわけがわからない。家族間で殴り合わせたり、監禁させたり、ただのおばさんにそこまでさせる威圧感があったのが信じられない。いろいろな人が警察に駆け込み、近隣の人や友人も通報したりしたけど、警察は民事不介入と言って何もしなかったそうだ。調書も書いてもらえなかったり。法律はよくわからないけど、事件かどうかの判断が難しいなら介入すればいいのに。やりきれない。この手の話にしては、著者の踏み込み不足を感じた。当事者の話がなく、これでは単なる詳しいニュースのようだ。

    0
    投稿日: 2015.01.18
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    20140112 どうしてこんなひどいことが、できてしまうのか知りたくて読んだ。元を正せば、美代子の親がひどく、さらにひどくなってしまったのが、美代子だと思った。救えた命があったことが本当に悲しい。家族内で殴り合いをできてしまう精神状態は誰にも理解できないほど、つらいことなのだろう。そして、川村大江さんたちがそうだったように、いつ誰にふりかかるかわからないことが、怖くて仕方なかった。本としては少しわかりづらかったけど、仕方ないのかな、

    2
    投稿日: 2015.01.13
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    美代子の暴力団まがいの支配も恐ろしいが、助けを求めてきた人々を見殺しにした兵庫県警の反省が全く見られないのがもっと恐ろしい。

    1
    投稿日: 2015.01.05
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    こういう事件で本を読んでもわからないのは、なぜ角田美代子のようなおばさんにみんな言いなりになるのか?よほど言葉巧みなのか?もともとの家族ならいざ知らず苦情の相手をしたひとまでが丸め込まれて被害者になっている。それと本書を読んだ人なら警察の対応に対しても腹が立つと思う。

    0
    投稿日: 2015.01.03
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    主犯である角田美代子が留置所で自殺し、犯罪が被害者のプライバシーに深く関わることから、報道が停止してしまった尼崎連続殺人事件のルポ。 この事件の異常性は角田美代子を長とする家族グループが他人家族の住居に押しかけ、その家族を丸ごと監禁状態にして、自らの支配下においてしまう点だ。支配の方法は弱みを握ったり、子どもを手懐けたりと、様々。警察に告発しても、警察は家族間の争いには関わろうとしない。 支配された家族は家族同士で殴り合い、告げ口し合う。そして、不動産売却や退職金、サラ金などで得た金を角田美代子に貢ぐ。やがて、金も尽き、家族間の争いもエスカレートした結果、衰弱した者から亡くなっていく。その間、角田美代子は直接暴力を振るうことはなく、話術や仲間の指示によって家族間を相互不信にするようにコントロールする 他人家族に寄生し、財産を吸い尽くし、それが尽きればまた次のターゲットを探す。そんな「家族喰い」を職にして、10数年間生計を立てていた角田ファミリーは常識では理解し難い。 本書を読むと、どうしても比べてしまうのが「消された一家―北九州・連続監禁殺人事件」での事件。両事件とも、家族を軟禁状態にしてカネを貢がせ、殺人にまで発展した事件だ。家族の絆というのは、悪人から見るとメシの種になるのだな。

    0
    投稿日: 2014.12.23
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    ノンフィクションはほとんど読まない。この作品はどのフィクションより恐ろしい。警察に対する不信感が読み終えた後増した。この事件をきっかけに、同じような事件が2度と起こらないで欲しいと願うばかりだ。

    0
    投稿日: 2014.11.24
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    こんなになるまで、どうして何も出来なかったんだろうという気持ちがあるけれど、本当にこのような目に遭うことがあるかもしれないと思うと、この本を読んでおいて良かったと思う。それにしても警察は、見て見ぬ振りしか出来なかったのか。民事不介入という言葉、都合よすぎでは?

    0
    投稿日: 2014.11.15
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    確実に気分が悪くなるので、薄目で読んだ。 目を瞑りたいけど、知りたいし、知らねば。 虚構より現実のがキツイ。「モンスター」も読むか…

    2
    投稿日: 2014.10.15
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    あまりにも事件が入り組んでいて、初めは読むのを諦めようかと思ったほど。。 美代子の息子が二人とも実子ではないのにビックリ。 うーん・・・読んでて殺伐としてくるこの事件・・・。 警察ももう少し、早めに介入してほしいと思った。。 まりこさんとか、助けようと思ったら助かった人がたくさんいたと思う。家族同士の争いは入らない・・・ではなく変なババアがそばにいるんだから・・・もうすこし どうにかならなかったのかなあ・・・。

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    投稿日: 2014.09.17
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    どうして誰も抵抗しなかったのだろう、という当初の感想は、茉莉子さんの様に反抗した者は殺され、それを間近で見て抗えなくなった人たちが残っただけだと理解して、戦慄した。自分の周りでは想像できない濃密な人間関係、他人の家にもズカズカと上がり込むような近所付き合いは、確かにそういう慣習が残る地域もあり、こういった犯罪を生む素地になっていることが、丁寧に地元に密着した取材からも読み取れた。長大で複雑な人物相関だが、家族間で起きたこの事件の主犯である角田美代子とは誰一人血縁関係に無いという事実は、この女がいかに巧妙に家族に入り込み、寄生し、滅ぼしていったかを物語る。その力に対しあまりにも脆くバラバラにされていった家族の絆は、血のつながりによる信頼関係の脆弱さを思い知らされた。

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    投稿日: 2014.09.15
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    角田美代子容疑者に関しては、なぜこれだけ大勢の人物がいて、誰も抗うことができず、洗脳に近い形で言うなりになっていたのか疑問に思う。 家族に対しての監禁、暴行、死体遺棄など、普通の神経ではとうていできないはずである。 そこまで、人を変えてしまう何かとはいったい何なのだろう。 民事不介入で、どんなに訴えても警察が全く相手にしてくれなかったら、いったいどこに救いの手を求めたら良いのだろうか。 このような凄惨な事件を起こした美代子容疑者ではあるが、留置生活では、鬼畜とは違った、人恋しい寂しがりの面も見せる。 生まれながらにしての悪人はいないはずで、何が角田美代子をここまで変えたのだろうか。

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    投稿日: 2014.09.06
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    九州で起こった事件と、手口は似ている。どうして、家族が簡単にたったひとりに洗脳させ、操られてしまうのだろうとすごく思うが、こういう手口で人はやはり洗脳されていくのだ、とそう思った

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    投稿日: 2014.08.27
  • あぁ気色悪い。

    2012年10月の家宅捜査から次々死体が発見され12月に主犯の角田美代子が獄中で自殺、全貌はつかめないままだが著者の粘りの聞き込みで少しは何が起こったか見えてきている。角田家以外に巻き込まれたのが6家系、20世帯、50人以上が関連し、死者行方不明者が少なくとも12名で、逮捕者11名。多くの登場者が被害者でもあり加害者にもなっている。角田はいちゃもんをつけ、相手の家に乗り込み居座り、家族をバラバラにしお互いを虐待させ合う。しかし本人はほとんど手を下さず、暴力団の関与をにおわせ脅しているのだが、気色悪いのはなぜ普通の家族が角田に見入られたように言いなりになって行ったかだ。 時系列では角田家に出入りしていた橋本芳子さんが1987年に失踪し戸籍上死亡、しかしこの件では事件性があったかどうかは今ではわからない。何かあったとしても角田家の外には事件は拡がっていなかった。1998年美代子の母が無くなり、続いて伯父の嫁(仮名小春)が無くなった際、美代子の母の葬儀には顔を出さず、小春の葬儀を実家で出したことにいちゃもんをつけたのが最初のようだ。難は小春の妹(光恵、仮名)の嫁ぎ先I家に及んだ。光恵の4男と角田美代子の弟、そして養子になった戸籍上の妹三枝子は中学の同級生でどうやら昔からの知り合いでもあり、光恵の孫が二人美代子の養子になった(一人は後に解消)。美代子は光恵の子供達にも次々に難癖を付け一方で孫達には取り入り全ての子供夫婦は離婚させられ、会社を辞めさせ退職金を巻き上げ、家やマンションは自分の名義に変えさせている。きっかけは喪主を角田家から出さなかったことと葬儀代金を一時美代子が立て替えたことだけだった。光恵は子供達に殴られ虐待され99年に亡くなった。(事件にはなっていない)家族の誰かがその日のターゲットになり他の家族に殴らせる。美代子のもう一人の伯父の養子になった李正則が暴力団関係者としての脅し役なのだが光恵の子供達4人兄弟で10人以上いるのになぜこういう支配が可能になったのかがわからない。後にターゲットになった家族も同様に家庭内に被害者と加害者がうまれている。殺されたうちの3人は不起訴処分になったが他の殺人や傷害致死の容疑者でもある。 美代子の逮捕のきっかけになったのは大江香愛が監禁から抜け出し警察に駆け込んだことからだが、大江家が巻き込まれるきっかけになったのは電車でのクレームだった。香愛の妹裕美の夫川村博之は私鉄勤務で美代子のクレームに対応したとき逆に持ち上げられ裕美共々取り込まれて行く、脱サラして喫茶店をやりたいと言う話をして美代子の持つ不動産を使えと勧められ、数万円のコーヒーカップをプレゼントされ退職を後押しさせられた。美代子は川村の娘二人を甘やかして取り込み、川村の過去の浮気から裕美に離婚するようにけしかけた。そこから先がやはりわからないのだが川村の退職金はいつのまにか巻き上げられ、子供達には親の悪口を吹き込んで自宅に住まわせ、親族通しで殴らせるように誘導していった。そして大江家の2世帯住宅を自分の物にするため母の大江和代を呼び出し監禁し最後には衰弱死させ、同じように監禁した香愛(和代に対する加害者でもある)が逃げ出しやっと事件になったのだ。 なぜか美代子には脅しに屈する人間の見分けがついた様だ。同じように近づいても全く折れない人間相手にはさっさと手を引いている。それにしてもなぜこれだけの人間がいて結局大元の暴力装置も李正則ひとりで(彼も美代子に屈服させられているのだが)だれもがいいなりになってしまうのか。被害者の何人かがインタビューに応じているが警察に届けても家族間のことは民事不介入と取り合ってもらえず、かといって大勢で押し掛けてくる美代子達には対抗できず、それこそ金を払うしかないと言いなりになり、家族の虐待や手伝わされた窃盗をネタにさらに脅かされて行った。もうひとつ気持ち悪いのが逮捕された若い世代が親兄弟を死に到らしめているのにあまり後悔や反省の様子が見えず、ただ美代子の支配からは逃げたがっている所だ。 美代子の戸籍上の息子優太郎は内縁の夫鄭頼太郎と戸籍上の妹三枝子の実子で優太郎の妻瑠衣とともに瑠衣の姉茉莉子への殺人、監禁容疑がかかっている。茉莉子と瑠衣はその母初代に対する傷害致死容疑がかかったが不起訴となった。優太郎は美代子の逮捕直後バーを開店し店には主なき角田ファミリーが集まった。このバーで優太郎は自分もパクられるが死体遺棄だけなのですぐに出て来れると発言をし、また逮捕後の瑠衣は調書の中で「お母さんにはいい方向に変わって欲しいと思うし、もう変われないのなら、私はお母さんから離れて自立しようと思います」と美代子に決別している。この若い夫婦が子供と4人で写った写真では幸せそうな家族として写っている。

    1
    投稿日: 2014.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先日の「モンスター」と違い、取材したまんまの書き方。結局背後にはヤクザがいた、みたいな書かれ方で、こないだのと一緒じゃないかと思う。「モンスター」の方が早く出版されたんだっけ。この人は自殺は家族に裏切られたから説をとってるけど。連載してたからか、残酷なのは少な目に書いてあるけど、ほんと切ない。角田美代子だけでなく、警察の怠慢をもっと怒るべきではないか。この家庭内には入りません、っていうの、何とかならんもんかね。ていうか、児童虐待とかで警察も入ってくれるようになったんじゃないのか、2000年代には。裁判とかどうなってんだろうな。ほんと美代子が死んだら、全然やらなくなった。情報がないのか。結局、家族が人質に取られていようと、警察を呼ぶなり断固拒否する態度を示すことが大事なのだ。親族会議なんてしちゃならん。

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    投稿日: 2014.08.10
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    「尼崎連続変死事件」は「気味が悪い事件」という一言に尽きる。事件そのものに寒気がし、理解しがたい全体像に慄き、角田美代子容疑者の死によって真相は闇の中へ。 これだけ複雑怪奇な事件を紐解くべき取材に奔走する姿勢は買うものの、美代子容疑者の写真掲載について疑義を持ちながらもQの話は裏付けもとらず信用してしまう姿や、想像の域を出ないレベルの美代子容疑者の動機推察など、『桶川ストーカー殺人』といった同類のノンフィクションと比べると若干見劣りしてしまう。

    0
    投稿日: 2014.08.07
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    尼崎の連続殺人事件を追いかけたノンフィクション。ニュースになっていたときは、何とも理解不能な事件だった。この本を読んで、結婚・離婚・養子縁組などとあいまって相当複雑な事件だったということがよくわかった。ワイドショーを横目で見てては理解できなくても仕方ないレベル。 『家族喰い』とタイトルにあるように、主犯格の角田美代子はターゲットにした家族を有無を言わさず暴力的に搾取していった。暴力団とのつながりを示唆して脅しすかして精神的に追い込む。ターゲットにされた家族の間で格差を作り、家族間で暴力を振るうようにする。実際に家族の中から被害者と加害者が出ている。また家族間の争いとすることで狡猾にも「民事不介入」という警察の不作為の言い訳を準備する。 著者は、角田美代子のケース以外にも似た事例があることを示唆する。弱者を食い物にする集団だ。美代子の自殺により真相の究明だけでなく、問題の深層についても闇の中に置かれてしまうことを残念がっているようだ。 それにしても、尼崎のイメージは相変わらず相当悪いわな。パナの工場もつぶれたし...

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    投稿日: 2014.08.03
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    角田美代子被告の自殺で永久に事件の真相・動機が葬り去られてしまった尼崎事件。著者は事件の関係者への丹念な取材のもと、なぜ家族乗っ取りが遂行できたのか、親族間の暴行死が発生したのかを描いている。 警察の民事不介入の原則、恐ろしい。事件にならないと動けないのはわかるけど被害者がもっと少ない時点で犯行が明るみにされてれば…、乗っ取りに遭った被害者が警察への悔しさとやるせなさを口にしてるけど私もそう思う。 それにしても美代子被告の鬼畜っぷりったらない。彼女の心の奥底、深淵をのぞいてみたかった。

    0
    投稿日: 2014.07.23
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    尼崎事件の角田美代子について迫ったルポ。人物相関図がレヴィストロースみたいになっていて、思わず笑ってしまった。でも笑ってばかりもいられなくて、やがてこれでもかと角田の人心掌握術の巧みさと恐ろしさを見せつけられる。ヤクザの威の借り方、その場で一番偉いのは誰かをわからせる空気のつくり方、押すときは一気呵成、引くところは引くという状況判断力と臨機応変さ。特に思春期の子供の心理を知り尽くしていて、本人たちが意識しているいないかの反抗心や憎しみにすばやく輪郭と対象(親)を差し出し、後戻りさせなくするところがすごい。そして尼崎という土地のいかがわしさ。出てくる証人たちも一癖も二癖もある怪しい人ばかりで、もっと言えば、そのなかでのらりくらりと取材をつづける著者も充分に怪しい。

    0
    投稿日: 2014.07.08
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    主犯の美代子は子供の頃からネグレクトの中で育った。 現在服役中の実弟も、彼女と同じく非常に暴力的なことから、 おそらく暴力は日常的だったのだろう。 誰にも愛されない孤独な寂しさと不条理な暴力が、人間形成に大きく作用し、 負の感情だけがとてつもなく増殖してしまったようだ。 乗り込んだ家の子供を引き取る際、 不当な暴力に立ち向かえない情けない親の姿を見せつけ、 親への失望を子供の心に植え付け、互いに殴り合いを命じる。 このやり口は、子供の頃自分が感じた辛さを同じように体感させることで、 自分の気持ちを誰かに解って欲しかったのではないか? そして優しさを装い手なずけて、ファミリーに加えた後は絶対的な忠誠を求めた。 彼女をよく知る人は口を揃えて、「本当は寂しがりや」だと言うそうだ。 留置場で同房だった30代の女性には、気持ち悪いほど甘えたらしい。 これは勝手な推測であり、もとより弁護する気など毛頭ないが、 美代子の心に空いた底なしの穴のような寂寥と、家族に対する狂おしいほどの渇望が、 この事件の根源ではないだろうか。 自殺という卑怯な手段で全てから逃げたことが、 弱く憐れな本当の彼女を物語っているように思った。

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    投稿日: 2014.07.05
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    尼崎事件については「モンスター」に続いて読みました。詳しいのは「モンスター」の方が詳しい。角田美代子の死に至らせた原因の解釈の違いが読めただけでもよかった。

    1
    投稿日: 2014.07.01
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    怖い。家族や親類の恥は他人に知られたくない。そんな人のことを食い物にしていく。普通の家族がぼろぼろになって行く様を、美代子は、どんな気持ちで見ていたのでしょうか。

    1
    投稿日: 2014.06.27
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    尼崎で起きた連続殺人事件の取材記。 角田容疑者の、事件の詳細や、関係者の心理描写もされていてよく取材されているのがわかる。 登場人物が多すぎてすこしわかり辛かった。。。

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    投稿日: 2014.06.19
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    ここまで整理して書いてあっても、人物同士の関係が把握しきれない。どうなってんだほんとに。 あと、男性ルポライターの人って、意外と叙情的なものの書き方するよね…。書いてる人が取材時に何をしてたかとか、どんな風に取材対象に思いを馳せてたかとか、こっちには全然関係ないんだけど…。なんていうか、主人公気取りなところがいくつかあって、ちょっと白けた。

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    投稿日: 2014.05.18
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    こんなことが本当に世の中に起こっていたんだ…と思うと恐ろしい。 登場人物が多いうえに、関係が複雑で何が何やらです。

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    投稿日: 2014.05.16
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    事件の顛末をある程度理解していないと、この本だけではあまりにも多い登場人物と事件の経緯を追うだけで終わってしまう。角田美代子や被害者を知る関係者のインタビューがほぼ会話文のまま掲載されているので、事実関係を追うのに苦労するが、その分臨場感はある。自分は一切手を下すことなく家族をバラバラに崩壊させ、痛めつけさせる角田美代子の「家族」への執着。最後まで血を分けた家族に恵まれなかった美代子のこの悲惨な事件への原動力がタイトルに集約されている気がする。

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    投稿日: 2014.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初っから人、人、人。 誰が誰だかよく判らない。 相関図も載ってるけど、コレ、マジで判りづらい! なぜなら登場人物が多過ぎるから。 流石 事実は小説よりも奇なり である。 とりあえず読み進めるとなんとなく見えて来るんだけど、やっぱり相関図はないとツラい。 こんなノンフィクションは初めてです。 マジで、フィクションなのでは?と思って思う程。 アガサ・クリスティーも真っ青だよ。 『誰が犯人か』って判らないんだもん。 警察は動かない、相談にも行っても相手にもされない。 しかも家族内でのもめ事だからと言って終。 発覚するのにかなりの時間を要して、結局犯人は自殺しているし。 こんな非道な人間が居ていいのだろうか? どうしてこんなにも酷い事が出来るのだろうか? ある意味精神的に問題のあった人なんだとは思う。 けれど、やった事は悪事だよ。 犯人の幼少時代が不憫でも、同情は出来ない。 だって、同じ境遇の人が同じ事をしていないから。 親子で殴って、殺して。 子供は取り上げられ、家族全員人質となり。 家は取り上げられたあげくに売られ。 財産も全て搾取され。 挙げ句の果てには殺されて… それが一家族ではない。 著者が調べただけでも7家族。 もしかしたら、家という事を切り離したらもっと沢山の人達が被害に遭っているのでは? どんだけ自己中なんだよ、犯人。 終いには自分一人で勝手に死んで。 私は読んでて寒気と吐き気がした。

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    投稿日: 2014.04.17
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    あぁ気色悪い。 2012年10月の家宅捜査から次々死体が発見され12月に主犯の角田美代子が獄中で自殺、全貌はつかめないままだが著者の粘りの聞き込みで少しは何が起こったか見えてきている。角田家以外に巻き込まれたのが6家系、20世帯、50人以上が関連し、死者行方不明者が少なくとも12名で、逮捕者11名。多くの登場者が被害者でもあり加害者にもなっている。角田はいちゃもんをつけ、相手の家に乗り込み居座り、家族をバラバラにしお互いを虐待させ合う。しかし本人はほとんど手を下さず、暴力団の関与をにおわせ脅しているのだが、気色悪いのはなぜ普通の家族が角田に見入られたように言いなりになって行ったかだ。 時系列では角田家に出入りしていた橋本芳子さんが1987年に失踪し戸籍上死亡、しかしこの件では事件性があったかどうかは今ではわからない。何かあったとしても角田家の外には事件は拡がっていなかった。1998年美代子の母が無くなり、続いて伯父の嫁(仮名小春)が無くなった際、美代子の母の葬儀には顔を出さず、小春の葬儀を実家で出したことにいちゃもんをつけたのが最初のようだ。難は小春の妹(光恵、仮名)の嫁ぎ先I家に及んだ。光恵の4男と角田美代子の弟、そして養子になった戸籍上の妹三枝子は中学の同級生でどうやら昔からの知り合いでもあり、光恵の孫が二人美代子の養子になった(一人は後に解消)。美代子は光恵の子供達にも次々に難癖を付け一方で孫達には取り入り全ての子供夫婦は離婚させられ、会社を辞めさせ退職金を巻き上げ、家やマンションは自分の名義に変えさせている。きっかけは喪主を角田家から出さなかったことと葬儀代金を一時美代子が立て替えたことだけだった。光恵は子供達に殴られ虐待され99年に亡くなった。(事件にはなっていない)家族の誰かがその日のターゲットになり他の家族に殴らせる。美代子のもう一人の伯父の養子になった李正則が暴力団関係者としての脅し役なのだが光恵の子供達4人兄弟で10人以上いるのになぜこういう支配が可能になったのかがわからない。後にターゲットになった家族も同様に家庭内に被害者と加害者がうまれている。殺されたうちの3人は不起訴処分になったが他の殺人や傷害致死の容疑者でもある。 美代子の逮捕のきっかけになったのは大江香愛が監禁から抜け出し警察に駆け込んだことからだが、大江家が巻き込まれるきっかけになったのは電車でのクレームだった。香愛の妹裕美の夫川村博之は私鉄勤務で美代子のクレームに対応したとき逆に持ち上げられ裕美共々取り込まれて行く、脱サラして喫茶店をやりたいと言う話をして美代子の持つ不動産を使えと勧められ、数万円のコーヒーカップをプレゼントされ退職を後押しさせられた。美代子は川村の娘二人を甘やかして取り込み、川村の過去の浮気から裕美に離婚するようにけしかけた。そこから先がやはりわからないのだが川村の退職金はいつのまにか巻き上げられ、子供達には親の悪口を吹き込んで自宅に住まわせ、親族通しで殴らせるように誘導していった。そして大江家の2世帯住宅を自分の物にするため母の大江和代を呼び出し監禁し最後には衰弱死させ、同じように監禁した香愛(和代に対する加害者でもある)が逃げ出しやっと事件になったのだ。 なぜか美代子には脅しに屈する人間の見分けがついた様だ。同じように近づいても全く折れない人間相手にはさっさと手を引いている。それにしてもなぜこれだけの人間がいて結局大元の暴力装置も李正則ひとりで(彼も美代子に屈服させられているのだが)だれもがいいなりになってしまうのか。被害者の何人かがインタビューに応じているが警察に届けても家族間のことは民事不介入と取り合ってもらえず、かといって大勢で押し掛けてくる美代子達には対抗できず、それこそ金を払うしかないと言いなりになり、家族の虐待や手伝わされた窃盗をネタにさらに脅かされて行った。もうひとつ気持ち悪いのが逮捕された若い世代が親兄弟を死に到らしめているのにあまり後悔や反省の様子が見えず、ただ美代子の支配からは逃げたがっている所だ。 美代子の戸籍上の息子優太郎は内縁の夫鄭頼太郎と戸籍上の妹三枝子の実子で優太郎の妻瑠衣とともに瑠衣の姉茉莉子への殺人、監禁容疑がかかっている。茉莉子と瑠衣はその母初代に対する傷害致死容疑がかかったが不起訴となった。優太郎は美代子の逮捕直後バーを開店し店には主なき角田ファミリーが集まった。このバーで優太郎は自分もパクられるが死体遺棄だけなのですぐに出て来れると言う様な発言をしている。また逮捕後の瑠衣は調書の中で「お母さんにはいい方向に変わって欲しいと思うし、もう変われないのなら、私はお母さんから離れて自立しようと思います」と美代子に決別している。この若い夫婦が子供と4人で写った写真では幸せそうな家族として写っている。あぁ気色悪い。

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    投稿日: 2014.04.09
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    ニュースや新聞だけでは事件の概要は把握し切れず、本書のお陰でようやく詳細を知ることが出来ました。 ただ、「真相」と銘打っている割には既出の内容が多かったので、そこはやや期待外れでした。 「信じていた者に裏切られた」という身勝手な理由(憶測ですが)で自殺した角田美代子、民事不介入で尽く対応を断った兵庫県警に対し許せない気持ちでいっぱいです。特に谷本茉莉子さんの件は何とかならなかったのか、読んでいて非常に歯痒い思いでした。

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    投稿日: 2014.04.03
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    テレビでみた相関図がわからなすぎて、読んだらわかるかなと。いや、わかんねーし。なんで小汚いオバサンに、よってたかって支配されてしまったの??読んでもわからないよ!

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    投稿日: 2014.03.26
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    もし私が当事者となった時、自分の倫理観を保ち家族を守れるだろうか。 被害家族の大黒柱たる男性達の無力さにかなしくなる。市民の生活を守るべき警察の対応に腹が立つ。 この本を読んで事件の真相を知ったつもりになったとして、被害者の苦しみ全てを理解する事は不可能だ。平和な日々に身を置いているうちは。

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    投稿日: 2014.03.26
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    フリージャーナリストによる尼崎の殺人事件に関する本。角田美代子容疑者を含む大量の容疑者・被害者の方々。警察に事件扱いにされず、行方不明の方も居るようなので被害者はもっとたくさん居る模様。複雑な人間関係と巧妙な手口を使った殺人や詐欺行為などにゾッとする。サイコパス集団による犯罪としか思えない。頭の中を空っぽにして整理して読まないと混乱する。この事件は警察の怠慢によって被害が拡大してしまった事件である。角田美代子も自殺をし、この事件の謎は深まるばかり。永久に謎のまま。

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    投稿日: 2014.03.04
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    読み終わってもまだ疑問が残るし、この角田ファミリーが捕まったところで事件は終わってないんだなと分かった。もやもやするが、ニュースで理解できなかった部分に迫れて、多くの人物の関係性も少しだが把握することができただけでも読む価値があった。タイトルの「家族喰い」が角田美代子のやり方、考え方を集約している気がする。

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    投稿日: 2014.03.04
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    角田美代子という現代の怪物に操られた周囲の人々。彼女の心の中には何があったのか?関係者の多さに、事件の全てがなかなか把握出来なかった。ノンフィクションで、彼女が自殺してしまっただけに不明な点が残る。

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    投稿日: 2014.02.15
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    家族がバラバラにされ、死者行方不明者10名以上、主犯格の角田美代子は逮捕後、留置場で自殺。 この事件では、登場人物が多く、話がわからなくなってしまう。ネットではサザエさんの例をだしてわかりやすく説明している。大変不謹慎なのを承知で引用しよう。 「サザエがノリスケと共謀して、1、タラちゃんの嫁のリカちゃんを支配下において、リカちゃんちを滅茶苦茶にし、リカちゃんママの実家を滅茶苦茶にし、リカちゃんパパの兄弟も殺害 2、カツオの彼女の花沢さん死亡 3、ワカメのダンナの堀川君は沖縄で崖から落ちる、親兄弟行方不明 4、全然関係ないアナゴさんちとイササカ先生の家にも押し掛けて洗脳、一家離散、行方不明、死亡者多数 アナゴさんのお母さんがドラム缶に詰められてたところで発覚(出典:http://honz.jp/35621) 類似した事件として取り上げられるのが、北九州連続殺人事件。マインドコントロールをして、家族同士で殺し合いをさせ、死体を解体し、ミキサーで粉々にし、トイレに流す。こちらの事件の方が、主犯格についての記述が少ないからか気味が悪い。 本書の欠点は書き方である。登場人物が多いのにもかかわらず、誰の話をしているのか途中まで恣意的に隠している。そして調査過程を丁寧に記述することによって、事件の話がわかりにくくなってしまっている点が残念。 角田美代子、死んだらその罪はなくなるのでしょうか? (まっちー)

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    投稿日: 2014.01.27
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    事実は小説よりも奇なり。 この本にエンターテイメント性を求めているのであれば、 これよりもずっと面白いフィクションのミステリ等いくらでもあるのでそちらをおススメします。 これは、あくまでも、現実のお話。 ですが、簡単には信じがたい事実がここにはあります。 この本を読んでいて私が折に触れて思ったことは、 これと同じ現象はすでに我々が年端もいかぬ幼少期において起こっているということ。 退路もない、仲間もいない、疑心暗鬼の中、互いに傷つけあうことしかできない世界。 支配者がいて、生贄がいて、傍観者がいる世界。 これと似たようなことは、いまや学校や会社、どこにでも起こってる。 ただただ、読んでいて一番恐ろしかったのは、 『民事不介入』の一点張りで警察が一切関与しなかったこと。 ある時は血だらけで、ある時は泣きながらに訴えているにも関わらず、一切の助けがないことが、 一体どれほどの絶望を彼らにもたらしただろうか。 何度文章を読み返しても、想像すらできない世界。 まさに『地獄』としか形容できない。

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    投稿日: 2014.01.17