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【カラー版】アヘン王国潜入記
【カラー版】アヘン王国潜入記
高野秀行/集英社
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総合評価

140件)
4.3
55
57
13
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    このレビューはネタバレを含みます。

     1995年に、ミャンマー北部でアヘンをとるためのケシの生産が主産業の村で七ヶ月過ごした筆者のルポルタージュ。    日本では、麻薬としてアヘンの生産も使用も禁止されている。そのために、『アヘンを生産する村』というと、秘密厳守で人々が強制労働しているような蟹工船まがいのイメージが浮かぶかもしれない。だが、このルポを読めば、そのイメージはことごとく裏切られる。そこは一見すると、貧困の中にはあるものの、それなりに穏やかな農村である。  このルポを読むと、自分の常識の外にある世界が分かりやすく伝教えられる。また、なぜ村人がアヘンを作るのか(アヘン生産が当時の貴重な現金収入を得る手段であり、彼等にとって換金作物である点ではタバコやカカオと違いはないだろう)、軍と密接に関わるアヘン生産にまで想いを馳せれば、貧困や社会について改めて考えるきっかけとなりうる。  また、アヘンを実際に吸ってみて、気持ち良さを知って見事にアヘン中毒となってしまった様を詳細に書くなど、何よりエッセイとして読んでいて面白い。好奇心のままにどこまでもいく筆者の文は軽快で、読めば日頃の鬱蒼とした物思いが晴れたような清々しさを味わえる。  大変面白い内容だが、17年前のルポなので、現地の生産状況やアヘンを取り巻く世相がこの話と現在では大幅に違うことには注意が必要。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    ミャンマーのワ州に潜入して実際にアヘンを作ってしまうというルポ。 すごいとしか言いようがない。 やってる事は不法入国だったりアヘン栽培だったりするのに 高野さんのユーモラスで読みやすい文体のおかげで深刻になりすぎず とても面白く、分かりやすい。 高野さんがアヘン中毒になるくだりは「こうやってはまっていく」感じが 出ていてとても興味深かった。 渾身のルポで非常に面白い。

    0
    投稿日: 2012.12.31
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    高野氏のミャンマー作品を読むのは3つめ。知れば知るほどよくわからないミャンマー。これって本当に国家なの!?ってかそもそも国家ってなに?自分がミャンマーの国民だなんて全く思ってない彼らも、世界からみたらミャンマー人。不思議がいっぱいのワ州とミャンマー。いやビルマと呼ぶべきか。ニュースを見たってわからないことがいっぱい。実際に行ったらもっと驚くんだろうけど正直行きたくはない。なので、高野さんがこうして本を書いて情報発信してくれることに深く感謝。

    0
    投稿日: 2012.11.14
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    麻薬で黄金の三角地帯と呼ばれる地で半年ほど生活した滞在記である。そこは、中国国境に近くビルマ少数民族であるワ族の数十人の村で、ラジオも入らず、筆者をアメリカとかではなく白人国から来たと思うほど世界から隔絶したところである。でも、礼を知り、祖先を敬い、シャイな彼らには、本で読む昔の日本人かと思うほどの親近感を感じる。文明はないが独自の文化を育み、極悪人ではなく素朴な村人が住んでいることを現地の生活に根ざして紹介した筆者の功績は大きいと思う。今後、アヘンを取り巻くパワーポリティクスの影響が彼らにも及ぶだろうが、それが不幸にならないことを願う。この本を読めば、この本の写真を見れば、誰もが同じ感想を抱くだろう。

    0
    投稿日: 2012.10.10
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    ゆるく気楽に書いているが、ビルマ政府から半ば独立自治を行っているワ州に潜入し、実際にアヘンの種まきから収穫まで、はてはアヘン中毒になるまでの七ヶ月を綴ったノンフィクション。誰にも出来なかった現代の冒険を愉快に書きつつ、問題点について鋭く切り込むのも興味深かった。

    0
    投稿日: 2012.10.09
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    タイとラオス、ミャンマーの三国の境を接する地域は、ゴールデン・トライアングルと呼ばれ、麻薬の王といわれるアヘンをはじめ、非合法のモルヒネ、ヘロインの世界最大の生産地となっている。 とりわけ、ミャンマー北部に位置するワ州は、反政府ゲリラが支配しているため、政府の権限は全く及ばない辺境地域であり、平地に乏しく農作物が育ちにくく、換金作物はおろか自給自足も成り立たない。 そんなワ州は、「絶対悪」であるケシ栽培、アヘン生産による取引が合法的に認められている、まさに「善悪の彼岸」であり、高野氏はそこで暮らす住民と一緒に、ケシの種まきから収穫まで約7か月をかけて麻薬生産に従事する。 ワ州ムイレ村の住民たちとの悲喜交々の人間模様や経済事情、軍部へのアヘン=合法モルヒネ・プロジェクトの草案提出、そして自らアヘン中毒になりながらの決死のルポタージュは、いつもながら、ここまでやるかと、笑わされ、驚かされる。

    0
    投稿日: 2012.06.23
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    いつもの「破天荒な高野秀行」をイメージして読むと肩透かしを喰らうかも。いや、いつも通り破天荒だ。もちろん毎度の独特のウィットにも富んでいる。しかしながら、アヘンのゴールデン・トライアングルを鳥瞰ではなく当事者として体験するという発想、ビルマやアヘンの歴史的背景の記述など、他作品とは一線を画すジャーナリスティックな作品に仕上がっている。 「アヘン中毒」という刺激的な紹介が多いですが、麻薬栽培に携わる村人や軍幹部を「人間臭い人間」として著者目線で描く点を是非感じて欲しい。

    1
    投稿日: 2012.05.02
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    「辺境作家」改め、「ノンフィクション作家」として「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それをおもしろく書く」高野秀行の著書。 ゴールデン・トライアングルとして有名なアヘンの生産地ビルマはワ州で実際にケシの種まきからアヘン収穫まで体験してみようと試み、実際に世界的にも例のない7ヶ月という長期滞在期間での体験記。なんと終いにはにはアヘン中毒になってしまう。 今や政治情勢が変わり、二度と同じ体験はできないようだ。入国も難しいどころか、少なくとも表面上はケシも作っていないらしい。 読むだけでどこかノスタルジーを感じる現地の民族との生活や、ケシづくりについて楽しく書くだけでなく、一変社会派ライターのような、ワ軍幹部とのやり取りや分析も見せる。何よりもすごいと感じるのは行動力もそうだが、少数民族の言葉まで使いこなしてしまう言語能力。

    0
    投稿日: 2012.03.08
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    個人的には『ワセダ三畳~』のほうが好き!アヘン王国は非日常・ワセダ三畳のが日常に近いからか?ミャンマーやビルマにあまり興味がなくても『アヘン王国』と聞くと読みたいと思えるのは素敵。

    0
    投稿日: 2012.02.02
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    これまで読んだ高野さん本とちょっと趣が違って、ジャーナリスティックというか、ノンフィクションぽいというか。中国、ビルマ、ワ州の政治の話とかは、そのあたりの情勢がまったくわかってないわたしにはちょっとわかりずらい部分もあったけれども、高野さんって、実は(実はってこともないが)ものすごく優秀なジャーナリストなんだと思い、尊敬と信頼をあらたにした感じ。今までは、ヘタレなとこもある無茶な冒険家、って感じだったんだけど、ちゃんとしたジャーナリストで、研究家で、と。とはいえ、実際にワ州の村で村人にまじってアヘン栽培をしたりっていうところは、やっぱりヘタレなとこもある冒険家って感じなんだけど。

    0
    投稿日: 2011.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これぞ読書の醍醐味かと。アジアの辺境に行って、アヘンを種から育てて、ひたすら草むしりして、最後にはアヘンプチ中毒になるなんて、まず自分では体験できない。イイなぁと思うのは、作者が上から目線ではなく、滞在する村に溶け込む努力をしながら、でも、どうやっても異邦人であることを認識しながら書いてあること。愛があります。

    0
    投稿日: 2011.09.16
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    これまで麻薬、アヘンを栽培する村に潜入するだけのジャーナリストはいたけど、まさかのそこに潜入して、村人と一緒にアヘンを栽培する!さすが高野秀行。でも栽培だけにはとどまらず、アヘンに手を出しついにアヘン中毒になってしまう!というミイラ取りがミイラになる的なオチですが、ゴールデン・トライアングル、ミャンマーの事なども書いてます。

    1
    投稿日: 2011.09.09
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     ムベンべのときより文章力があがっているのか、だいぶ読み応えがありました。  ミャンマーの政治が複雑なことがわかったけど、アヘンを作っている人はそれをどれだけ理解しているのか。軍の幹部にしても、ちゃんと理解できてる人がどれだけいるんだろう。  わけは分らんけど、武器が手に入るから戦争してる、みたいな印象。書かれたときとはまた情勢は変わってるんだろうけど、誤解は誤解のままになってやしないか、とか心配。

    0
    投稿日: 2011.09.06
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    作品の紹介 ミャンマー北部、反政府ゲリラの支配区・ワ州。1995年、アヘンを持つ者が力を握る無法地帯ともいわれるその地に単身7カ月、播種から収穫までケシ栽培に従事した著者が見た麻薬生産。それは農業なのか犯罪なのか。小さな村の暖かい人間模様、経済、教育。実際のアヘン中毒とはどういうことか。「そこまでやるか」と常に読者を驚かせてきた著者の伝説のルポルタージュ、待望の文庫化。

    0
    投稿日: 2011.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ケシ栽培の村に住み込んで、種まきから収穫まで経験するだけでなく、自らアヘン中毒になってしまう・・・というオイオイという感じではあるが、高野さんらしいなーと何だか許せてしまう。

    0
    投稿日: 2011.07.07
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    生きるためにアヘンをつくる。 それは米をつくることと何らかわりない。 それを利用する軍やマフィアがそのサイクルを悪い方に利用している。

    0
    投稿日: 2011.04.01
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    相当面白い!始めて準原始共産制の村に学校というシステムが導入されて、学校の本質が画一的な管理教育であることに筆者が気付くことや国家を認めていない村人が始めて自分達の言語が方言であることを認識する場面に立ち会う下りは衝撃的だった! 発展するためには効率化な教育が必要で競争の中で、子供の比較やストレスが生まれていくんだなぁ。 そんな村でも文明から遠い村人がアヘンの投機で財テクをしているのも、人間の本質を感じる。 筆者が、ワ州でアヘンを栽培を通して体験した数ヶ月の日々はいいも、悪いも判断無く日本と近い文化を暮らす人々の生活が感じ取れて凄い。最後にアヘン中毒になって帰るあたりが本当にリアルな実体験! 虹の煙がどんな心地なのか気になる( *`ω´)

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    投稿日: 2011.03.31
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    ミャンマー北部、反政府ゲリラの支配区・ワ州。1995年、アヘンを持つ者が力を握る無法地帯ともいわれるその地に単身7カ月、播種から収穫までケシ栽培に従事した著者が見た麻薬生産。それは農業なのか犯罪なのか。小さな村の暖かい人間模様、経済、教育。実際のアヘン中毒とはどういうことか。「そこまでやるか」と常に読者を驚かせてきた著者の伝説のルポルタージュ、待望の文庫化。

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    投稿日: 2011.03.13
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    黄金の三角地帯というアヘン栽培の現場で何がおきているのか ワ民族の村に滞在しながら自らもアヘン中毒になりながら 取材した本。 文章を読むと力がぬけていて、やにさがっていない作者の態度に交換がもてる。 実は中国語、ビルマ語、ワ語と語学の勉強もしっかりしているし、英語のルポの読んだうえで現地に入るし、この体験も英語で出版しているし、しっかり一本筋が通っている。 しかし、どのページをよんでも脱力感は、あくまでも周りの状況や相手に態度を合わせてしまう高野さんのタオルケットのような姿勢にあるとみた。

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    投稿日: 2011.02.24
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    根底にあるものは、幸せに暮らせる生活。 みんなが助け合ってけんかして仲直りする。 普通の人間関係の後ろに潜むそれぞれの欲。 それさえも正義として進んでいる。 昔、税を米で支払ってた時代の日本を、思い出してしまった。 心からの笑顔は誰だってどこだって見ていて気持ちがいいもので。 半年以上も一緒に暮らした人々の消息が、 この時代に確認出来ない事実を知らなかった自分。 またいつか村の人たちと会えたら良いな、と思いました。

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    投稿日: 2010.11.19
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    アヘン生産で有名なゴールデントライアングル(タイ、ラオス、ビルマ(ミャンマー))へ潜入し実際に村に数ヶ月滞在してケシを栽培しアヘンを作りだすという 常識を逸脱した高野氏ならではの 体を張ったルポルタージュでした! もれなくアヘン中毒になっていたところが高野氏っぽくて面白かったです。 ただ私の歴史の教養が足りなかったため前半のビルマの社会的背景を理解するのが難しいかったのが残念でした。

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    投稿日: 2010.09.06
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    最高!ミャンマーのシャン洲に潜入して、現地の人にまじりアヘン栽培をしたり、アヘン中毒になったりアヘン中毒になったりする高野さん。まじで面白いよ!なんでそんなとこ行ってそんなことするん!って感じ。いつもだけど。しかしこんな本が他にあるだろうか。こんなに面白い本が1000円足らずで読めるなんて素晴らしいことだ。ほんとに。

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    投稿日: 2010.02.23
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    ビルマの中に在りながらビルマでない反政府ゲリラ・ワ軍の統括地、ワ州。そこで暮らす人々はビルマ語を解さず、ビルマを知らない。文化的にはむしろ中国圏だけど国境が領地を分かつ。その宙に浮いたような土地の主産業がアヘンである。著者はお国の事情をいろんな角度から紹介しながらとある村で約半年をかけてアヘンの種まきから収穫までを体験する。 題材的にジャーナリスティックな側面が強くシリアスな記述も多いけどなによりまず冒険家としての著者の姿勢に読まされる。登場人物すべて生きた人間として描かれ、またそいうスタンスだからこそ現地でアヘン中毒にもなる。こういうエンターテイメントを読むようなルポというのはそう滅多にないのではないか。 周辺地域の事情に精通している著者だからこその意外な発見というのに読みながら引きつけられる。誰もやったことのない無茶に挑むことがすでにおもしろいことだけど、幅広い知識に裏打ちされていてなおかつ自身に律する信条があって初めて信頼に足る作家になるのだなということをあらためて感じた。 現在ワ州のケシ畑は一掃され日本のODAでソバ畑になっているらしい。ムイレ村の人々のその後が気になる。

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    投稿日: 2009.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだまだ世界は広いことを思い知らされる…。 行きたくても行けないところが、まだこの世の中に存在するとは。 アヘンの実態を知るために、実際にケシの種まきから収穫まで、村に滞在しながら体験するなんて。 「誰もしないようなことをする」が高野さんのモットーというが、なかなか出来ることじゃない。 村人との交流が、笑えるところもあり、おもしろかった。 シラミに悩まされるくだりは、読んでてこちらまで体が痒くなってきた……。 服の縫い目という縫い目にビッシリと……ウゲー。 しかしワ州ってところは、ホント独特なんだなぁ。 ビルマであってビルマでない。 ビルマのお金も「なんだそりゃ」状態だっていうんだから。 日本でそんなところはまずないだろう。 高野さんの本を読むと、なんというのか、深窓のご令嬢がひょんなことから(本当は心優しい)不良と知り合って、いろんなことを体験していくうちに「この人は、私の知らない世界をどんどん見せてくれるわ!」と感じるのに似ている気がする。 まあ、私は深窓のご令嬢でもなんでもないけどさ。 願わくば、高野さんがもう一度、ムイレ村でお世話になった人たちの消息を探りに行って欲しいと思う。 もうきっと、行けないんだろうし、行けても見つからないだろうけど……。

    0
    投稿日: 2009.11.25
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    心苦しいせつなさが最後に残った。 政治的押し付けがなく、著者でなければ書けなかったろう語り口は、だからといって疎かになっておらず、不思議な魅力がある。

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    投稿日: 2009.08.22
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    ミャンマーの中の一種の独立武装地帯であるワ州の山奥深くに入り込み、ケシの種まきからアヘン精製までを行う記録。そこまでやるか?という驚きなしには読めない。歴史に残る本であろう。

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    投稿日: 2009.08.05
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    高野秀行という作家を知った一冊。 大学のゼミ研究資料を漁ってたときに釣れた。 ミイラ取りがミイラになっちゃうとこ、それをおもしろく書いちゃうとこ。 この人の魅力は辺境で無茶したり、さばけた語り口調だけじゃなく、 いちばんはフラットな熱過ぎない愛のある目線、だと思うんです。

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    投稿日: 2009.07.04
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    UMAを追っかけてどんな秘境にも行ったり、 アヘンを育てに秘境に行ったり、、、、 日本にはこんな凄い人がいます。

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    投稿日: 2009.07.03
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    高野秀行のビルマ中国国境地帯、いわゆる黄金の三角地帯(ゴールデントライアングル)の中心地であるワ州への潜入記。妙にルポ調で、いつもにくらべて異様に政治的・歴史的背景について詳しく説明されていて、ちょっとうざい。筆者はこの作品についてあとがきで「心の支えになるような」「背骨となる」仕事だと、述べていて、非常に満足のいっている出来のようだが、高野秀行にこんなものは求めていないのだ。とはいえ、やはり高野秀行であり、その他のいわゆる旅行記的な部分は非常に読み応えがあって面白い。特にアヘン中毒になってしまうあたりはかなりリアリティがあって興味深かった。曰く、アヘンで身体がぼろぼろになるというのは嘘だが、アヘンは中毒性が強く、常用すると耐性ができてそのうち一日中吸っていなくては効果が現れなくなってしまうために、廃人のようになってしまうとのことである。やっぱり副作用があるのは精製や合成をされた人工ドラッグだけのようだ。また、明記されていないが、どうやら天然の未加工のアヘンはいわゆるダウン系に分類されるドラッグのようである。

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    投稿日: 2009.06.30
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    《ゴールデントライアングル-黄金の三角地帯》と呼ばれる東南アジアの麻薬地帯。そこでは普通の農業の感覚でケシの実(アヘン・ヘロイン等麻薬の原材料)が栽培されている。外界から完全に遮断されたミャンマーはワ州に滞在した著者7ヶ月のレポート。学術的にも大変評価されている。とはいっても、そこは高野氏。”アヘン、モルヒネ計画”で、オーなるほど!と膝を打たせ”自らアヘン中毒に落ちぶれる”で、なんじゃそりゃ!とツッコませてくれる。現地に溶け込んだレポートは著者ならでは。

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    投稿日: 2009.01.12
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    私は旅の本が大好きだが、これは単なる旅の本ではなかった。社会学的、文化人類学的考察がふんだんにおりこまれていて、とても面白い。ミャンマーに興味のある人はもちろん、社会学や人類学などに興味のある人にも大変興味のある内容だと思う。きちんと調べ込まれてまとめられているので、この本をきっかけに関連書を読みたくなる。

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    投稿日: 2008.09.05
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    高野さんの王国潜入記。 というか、これは近代国家とは?って本になっていると 自分は思います。 文明って、何だろう?と自分に問いかけたくなる。 そんなテーマを自然に読む人に思い出させる良作です。 あ、気軽な辺境の生活も書いてるので、そんなに おも〜い作品でもありませんよ。お勧めです。

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    投稿日: 2008.08.17
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    旅行記が好きだが、潜入記なんてそれを上回るワクワク感があるじゃありませんか。そしてその期待を裏切らない内容でした。文章もツボにはまり、色んな箇所で吹き出しました。

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    投稿日: 2008.08.06
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    こんなにハードな内容だとは、読む前には思ってもいず。とにかく無事に日本に帰ってきて、この本を書いてくれてありがとう、と著者には言いたい。中国と国境を接するミャンマー・ワ州では、両国のどちらにも属しない独自の生活が営まれていて、そこでは皆がケシ栽培を行っている。著者はそこで暮らし、ケシを栽培し、アヘンを吸いもする。ここまでやる人の言うことは信じるに値すると思う。

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    投稿日: 2008.02.10
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    タイ・ラオス・ミャンマー(ビルマ)の国境近く、ゴールデン・トライアングルと呼ばれる麻薬地帯、ワ州という地域に七ヶ月間滞在し村人とともにケシを植え草取りをし収穫をしアヘンを吸って直に体験したことを元にした旅行記(と言い切っていいかちょっと微妙ですが)。 タイトルとかアヘン中毒になったとか、作者来歴(早稲田大学探検部OB)だけ見ると突飛とか無謀とかセンセーショナルとかのイメージですが、読んでみると地道で真正直で泥臭く暖かい内容でした。面白かったです。 ワ州に入るまでの経緯が書いてある章にありましたが、大上段に構えたいわゆる世界情勢的な考察ではなくてそこに暮らす人たちが何を思って毎日過ごしているのかという、生活レベルでのことが知りたかったという高野さんの言葉の通り、べき論とか良い悪いとか日本と比べてどうとかいう切り口で勝手なことが語られるということは一切なく、ありのままの当事者の世界観価値観生活観をつかみたいそれに近づきたい、というような、そういう感じでした。毎日あちこちと違う家族のケシ畑の手伝いをするのはいろんな人と仲良くなりたいというのだけでなく、自分は素人だから迷惑がかかるだろうからそれをひとところに集中させては悪いぞ、という気配りもあったりして、行動は大胆で突飛だけれど、考えていることは真っ当でごく当たり前のことだし、すごく正直に(アヘン中毒になっちゃったことも含め)そのまま書かれている(と感じられる)ので、高野秀行さんというこの作者に対して、好感を持ちました。

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    投稿日: 2008.01.30
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    他の高野作品に(あまり)ない『重厚さ』を持つ本書。 お馴染みの飄々とした雰囲気もあるが、しっかりと訴えの詰まった一冊になっている。ベストセラーには、なりにくいかも知れないケドとても面白く、愉しめる。

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    投稿日: 2007.10.18
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    いやあ、すごい。色んな意味で。「アヘンは現場から作られている」とばかりにゴールデン・トライアングルに本当に行き、実際アヘン栽培をし、現地の人と一緒に暮らし・・・。それは高野氏をもってしても容易なことではなく、現場に入るまでも多くの人の手をわずらわす一苦労。入ってからは畑仕事にヒーフーフー。やりたいと思ってやっちゃう、その好奇心と行動力に脱帽です。「世界には知らないことがまだまだ山盛りにある」ということを力づくで教えてくれる良書。目からウロコを落としたいときにどうぞ。時代背景がくっきり出ちゃってる部分もあるので、解説の入っている文庫判がお勧めです。

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    投稿日: 2007.06.06
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    なんとなく興味があって読んでみました。 中国との国境にあるアヘン栽培地域ゴールデントライアングル。その一つであるワ州で著者自身のアヘン栽培を体験レポート。

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    投稿日: 2007.05.07
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     沢木耕太郎の本を読むと旅に出たくなる。 一方で、こんな旅したくない、と思わせるライターがいる。 したくないというか、できない。この人でなければ、こういう旅、こういう体験はできない。 高野秀行。『幻獣ムベンベを追え』では、アフリカ・コンゴにある湖に怪獣探しに出かける。しかし、食糧不足になり怪獣探しというよりジャングルでのサバイバルとなる。 今回はミャンマー奥地、ゴールデントライアングルと呼ばれる地域の村に住み、村人といっしょにケシを栽培しアヘンを収穫する。マラリアにかかり生死をさまよう。シラミに刺され猛烈な痒みに襲われる。 つらそう。痛そう。 しかしそんな旅というか生活でしか見えてこないものがある。 語学の能力に長けていることもあるが、外国から来た有名な作家(取材許可を得るため建前はそうなっている)、なんて存在ではなく、どこか知らないところから来た変わったヤツ、くらいにしか村人に思われない。 女たちといっしょにケシ畑の草取りをし、男たちといっしょに酒を飲みアヘンを吸う(!)。高野と村人との距離はものすごく近い。 そんな村の生活の中でわかってくることがある。この地域は反政府ゲリラの支配地域だ。 村人は、その反政府軍に徴兵されたり、収穫したアヘンの半分近くを税として取られる。生活はつらく貧しい。 そういうミャンマーのゴールデントライアングルの状況がよく理解できる。すぐれて読みやすいルポルタージュだ。 著者は同じミャンマーものとして、やはり集英社文庫から『ミャンマーの柳生一族』という本を出している。 こちらのほうが最近の旅を記しているのだが、著者はこの本を、中央ミャンマー政府を徳川幕府に、反政府ゲリラを監視する役人を柳生一族に例え、書いている。 しかし歴史物に疎い私(地理は得意)、徳川幕府の知識に乏しく、例えが例えにならなかった…。 それはともかく、行きたい! とは思わないが、読みたい! と本が出るたびに思わせるライター、それが高野秀行だ。

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    投稿日: 2007.04.19
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    早大探検部出身の著者が、数少ない秘境として政治的に入れないゴールデントライアングルの80%のアヘンを産出するというビルマ(またはミャンマー)のワ州に滞在し、村人といっしょにケシ畑を耕した7ヶ月間の記録。この人のルポの面白いところは、高所からの視線ではなく、一緒に過ごした人々の顔が見えること。アヘンを作る人々のごく普通の表情が垣間見えるルポはなかなかない(ついでに「非合法入国です」「アヘン中毒になりました」とはっきり言うルポも……)。ここから数年後にワ軍と対立するビルマに入国する『ミャンマーの柳生一族』もとても面白い。あわせて読むのをオススメします。

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    投稿日: 2007.03.31