
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
未来国家ブータン これで4冊目のブータン本。ちょっと一端のブータンファンの竹蔵であります。 国王のフェローとしてブータンの公務員を務めた令嬢、御手洗珠子さんの「ブータン、これでいいのだ」がとても勉強になる本だったので、世界の珍獣ハンターの高野氏のこの本もとても期待して読みました。 高野氏は優れたエンターテイメント小説家でもありすが、世界の不思議な生き物を追いかける探検家でもありまして、今回は生物多様性の調査を隠れ蓑にした雪男(イエイティ)の探索のルポであります。 ほぼ全編にわたって、ブータンの辺鄙な村のルポルタージュですが、表題にもあるように、氏のブータンに対しての考察(=未来国家)が語られます。 御手洗さんの本が、コンサルタントらしく何故ブータンの統治が優れているか?ブータンにはどんな問題があるのか?ということがわかる本でしたが、高野氏の本書は、自らの体験を元に、日本の平行世界としてあるかもしれないブータンという世界を未来国家と表現していてとても面白い視点だと思いました。 近代史を見ていると、どこの発展途上国も、近代化→富国強兵→経済発展→地域社会・家族の崩壊ととても幸せとは言えない経緯をたどるのに、ブータンは周回遅れのフロントランナーと言われるように別の道を歩んで来ているのか?という疑問に対して、エリート層の聡明さによる「選択肢の狭い導き」があるのでは?と看過しています。とても鋭い指摘だと思います。自由がありすぎることによる悩み、情報がありすぎることによる迷い。 改めて、幸せとは何か?という問いは深くて遠いものがあるなあと思った竹蔵でした。 竹蔵
2投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ「未来国家」というよりは「ロストワールド」ブータンだ、とつくづく思う。実際、高野秀行は今回の旅を称して「これは遠野物語的だ」と何度も言い放っている。「遠野」の人たちは昔話をするつもりで話したのではなかった。みんな「現実(リアリティ)」として喋ったのである。だから、みんな実在の地名と名前で喋っている。ブータンでも例えば「そういえば、つい2日前神隠しに遭った女の子が帰ってきた」という話が普通にドンドン出てくる。普通の民俗学者がこれを読んだら、「もう明日にでもブータンに行きたい!」と思うはずだ。私が未だ大学の常民文化研究会に居た若い20代ならば、きっとそう思ったはずだ。何故ならば、100年前の日本には其処彼処にあったそんな語り手は、現代では絶滅し(かかっ)ているからである。 2010年4月より遡ること数ヶ月前、高野秀行はブータンの農業省の国立生物多様性センターと提携して事前調査を依頼される。しかし、旅行費用は自前で。いくら辺境大好きだからと言って、それはない、と思った途端に彼にキラーワードが囁かれる。 「高野さん、ブータンには雪男(イエティ)がいるんですよ」 村人ではない。政府の高官が言っているのである。 高野秀行は即答する。「行きましょう!」 確かにブータンでは雪男(ミゲ)の話が其処彼処(そこかしこ)に語られる。でも決して映像に入るとか、実在の痕跡を見つけるとか出来ない。つい最近までの体験として語られる、というのは正しく「遠野物語」だ。 それどころか、謎の生物チュレイ(ロバやヤクに似ていて、赤い顔、赤い足の裏、長い前髪)の目撃譚も語られる。政府の役人と共に辺境を旅しながら、高野さんは伝統的な生活もきちんと記録し、人々の信仰、雪男や毒人間、精霊や妖怪も生き生きと伝えられてゆく社会を記録してゆく。 日本を含めたアジアの国々は悉く、近代化によって伝統文化を壊し、高度な教育や医療・福祉を実現し、環境を破壊して、知識人は国家を否定し或いは寄生し歪んで成長してきた。その一方で、ブータンは近代国家のいいところを吸収し、弊害を取り入れまいと意識的に努力しているかのようだ。それが高野さんが「未来国家」という根拠ではある。 ブータン国家論を展開すれば、また長い学術書になってしまう。私たちは「軽い読み物」として、高野秀行版ブータン版遠野物語を読んで「願わくばこれを語りて平地民を戦慄せしめよ(柳田國男)」となることを楽しみたいと思う。 表紙は、影山徹さんが本書のために描いた(と思う)、東京上空に天空の城ラピュタみたいに浮かぶブータンの山々。
75投稿日: 2022.04.12
powered by ブクログSFチックなタイトルですが、ブータンの現地人に取材した紀行文。ブータン人の文化に深く切り込んでいて、今まで触れたことのない価値観はとても面白い。
1投稿日: 2020.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下痢で悩まされたり、二日酔いで苦しんだり、なかなか話が聞けなかったり、実際はとんでもなく大変であろう旅程の描写がいちいち面白い。
0投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すっぴんに高野さんがゲストででてらしたので、どんなかなあっと思って借りてみる。 めっちゃおもしろかった。 これが9年前のことだから、今のブータンはどうなっているんだろう、と思う。 行きたい、とは思わない(なんか移動もたいへそうだし、これといって食べたい、っと思うもんがなかったので)けれど、ここの人たちに会ってみたいなあっとは思う。 生物多様性の研究の下見としては、どうだったんだろう?大丈夫だったのかな? 現金収入をかねた歓迎がウケた。 国がディズニーランドみたいなもん、とゆーのがちょっとなるほどなあっと思った。 その空間そのものが皆が幸せになるようにできている。 すごいなあー。 水戸黄門王様、カッコいいわあ。 二ェップのシステムはいいなあっと思った。 多様な人間と日常的に関わりあうってことは人間力を上げるんだな。 選択肢が少ない方が幸せってゆーのはあるかも。 迷いが人を苦しめる?
0投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログブータン国民がなぜ世界一幸せなのか? それは、「ブータン方式」が機能しているからである。 本書の中で触れられているブータン方式は、なかなか、いわゆる先進国と呼ばれる日本のような国では見られないシステムと感じる。 病気一つ直すにも、患者に様々な選択肢が与えられており、病院に通うもホメオパシーのような医療を受けるも自由である。 選ぶ自由があることによって、その選択肢が間違いだったとしても、自分で選んだのだからと自分を責める時もある。 けれど、 ブータン方式は違う。
0投稿日: 2018.09.30
powered by ブクログ筆者のモットーである「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をまさに体現したようなこの本。 国民総幸福量(Gross National Happiness)がとても高いとは聞くけれど、でも半鎖国体制を敷いているがために情報が少ない魅惑の国ブータンを自分の足で歩き、 現地の人と積極的に触れ合うことで得たブータンの生(なま)の情報が面白おかしく綴られた良書でした。 僕も含め旅行好きの人にとって、筆者の高野さんがブータンでやったことは読んでいてとてもうらやましく、自分もブータンに行ってみたいという衝動に駆り立てられます。 この本はしかし、単なる面白おかしい旅行記ではなく、ブータンという国の成り立ち、文化、民族、チベットとの関わりなど、高野さんが足で得た情報が多く綴られている他に、生物多様性の問題について切り込んでいる点も興味深かったです。 毎日たくさんの動物や植物が絶滅していく昨今、なぜ多くの種を残すことが重要なのか、なぜブータンという国は種を残す環境として最適で「生物多様性の聖地」とも呼べるのか、そしてそういう環境がどうしてブータン国民に幸福をもたらすのか、その謎に迫っています。 ブータンは、「周回遅れのトップランナー」とも呼ばれているそうです。 世界各国が競うように近代化していく中、鎖国をしていた(いまも半鎖国体制の)ブータンは近代化が遅れたが、環境保全や生物を大切にする思想など独自路線を貫いた。 資源を酷使して近代化した先進国は、今度はロハスだとか環境保全だとか国民の幸福の重要性といった、経済合理性を越えた「最先端の思想」にたどり着いた。 その結果、一周回って、ビリを走っていたブータンに追いついてしまった、という先進国への皮肉を込めた呼び方でもあるそうです。 謎が多い分、魅力的な国ブータン。 この国に興味がある方はぜひ読んでみてください。
1投稿日: 2018.05.08
powered by ブクログGNPではなくGHPを目指すという小王国ブータン、美男美女の国王夫妻の来日も記憶に新しい。 著者はひょんなことからブータンに滞在してその幸福度を実感していく。 教育はすべて無償(素晴らしい!) 小学校からの英語教育、と聞けば日本人はもう真似したくて仕方ないだろう。だが実は多民族国家ゆえに英語を共通語にするしかないそうだ。 国民の幸福度が高いのも何だか嘘くさいと思ってしまう。
0投稿日: 2017.07.31
powered by ブクログ「探検部」の著者の真骨頂は、怪獣がいると言われるアフリカの奥地とか、ソマリアの紛争地帯とか、無茶なところに、わりあいどうでもよい目的で行って、無茶なことをすること。ブータンに行くのも、雪男?が目的だが、雪男はもちろん見つからないし、ブータンは無茶というよりは牧歌的でのんびりしたところだし、いつもの旅と違ってガイドもついていれば旅程も決まっているし、結局「高野秀行と愉快な仲間たちのブータン民話採集の旅」みたいになってる。まあグダグダといえばグダグダなんだけど、目くじらたてるほどのことでもなあ、という感じの一冊。
0投稿日: 2016.12.03
powered by ブクログ今回読んだのは、高野秀行さんの『未来国家ブータン』だ。 ブータンといえば、若くてイケメンの王様がいる国として話題を呼んだが、子供の頃切手を収集していたぼくにとっては、当時鉄製の切手を発行していた国としての印象が強い。紙の封筒に鉄の切手を貼る。何とも間抜けな光景が目に浮かぶが、それ故にブータンという国に不思議な魅力を覚えた。 ブータンの王様に関していえば、現在は王政ではないので政治的な支配者ではないのだが、その存在の国民に与える影響は今でも凄まじいものがあるらしい。 高野さんの独特な表現によると、「日本で言うならジャニーズ事務所の全タレントとイチローと村上春樹を合わせたくらいのスーパーアイドル」くらいの人気を誇っているそうだ。 国としては、GDP(Gross Domestic Product/国内総生産)ではなく、GNH(Gross National Happiness/国民総幸福量)に重きをおく政策でも知られている。 ネパール難民に対する政策は、国外からも非難されているけれど、この本を読むとそれ以外の国民にとってブータンというのは確かにGNHが高いのだろうと納得した。 今回はじめて知ったのだが、全人口を合わせても八王子と同程度だという。今も半鎖国状態のブータンの知られざる一面を興味深く読みつつ、それに比べれば日本は悩みや葛藤が多い国だなと思った。だからといってそれが不幸せだとも一概には言えないと思うのだけど。
0投稿日: 2016.04.25
powered by ブクログブータンといえば幸福であるの国、というイメージしかなかったからどれも新鮮で面白く読んだ。ディズニーランドのような国というのが印象的。そして国王様すごすぎ!一ヶ月かけて全てを見て回れる規模というのは国土的にも、王と民との距離的にもちょうどいいんだろうな。教育と伝統の話もだし、西洋医学と伝統医学の話もだし、現地雇用のビジネスの話も、本当興味深い。
0投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログhttp://tacbook.hatenablog.com/entry/2015/06/12/230011
0投稿日: 2015.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幸せの国ブータンを垣間見える一冊。 構成に少し難があるかな。 著者のお気楽加減もあるしまあいいか。 再読するかといったらしないかな。
0投稿日: 2015.06.02
powered by ブクログおもしろい~。ブータンってなんとなく清貧の国、と思っていたけどそんなことないなあ。京都大学~梅棹忠夫さんにつながるものが流れている個所に萌え♡
0投稿日: 2015.05.06
powered by ブクログ決して地理的、エネルギー資源的に恵まれている訳でもないのに国民が幸福であるという。 本書では、その幸福の理由が国王にあるとらしいと指摘している。全国行脚を行い、国民から絶大な信頼を得ているブータン国王にリーダーシップのあり方を学ぶべきかも知れない。 まず置かれた状況が幸福であるというところからスタートしているのがポイントだろうか。そして目指すビジョンを先進国とは別の軸で定義している。非常にビジョナリーなリーダーだと思う。 また、ブータン国王同様に著者の高野氏も幸福な考え方を持っている様に感じる。どんな辺境に行っても現地の人と交わり、状況を受け入れる姿勢が素晴らしいと感じる。 もしかして、この本はビジネス書なんだろうか。 ビジョンに基づく国家戦略と現場主義を実行するリーダー。そしてその現場レポートにおいても徹底したコミュニケーションに基づく相互理解。 雪男は、現場でのコミュニケーションを促進するみたいなもの。つまり雪男の話題でアイスブレークしている訳だ。
1投稿日: 2014.07.13雪男と幸せを見つけに
「ブータンには未知の生物はいません。でも雪男はいますよ」。 そんな言葉を聞きつけた探検作家・高野秀行は、雪男を求めてブータンの雪山を目指します。 秘境と呼ばれるブータンで幾多の困難に立ち向かって行く彼ですが、中でも旅人を無理矢理酔い潰す「ツォチャン」という風習は恐ろしい。高山病と二日酔いのダブルパンチに苦しむ姿は痛ましいけれど、小気味良く書かれる体験談には思わず笑ってしまいます。 雪男を求める冒険譚だけでなく、高野の目を通して見つめる「幸福の国 ブータン」の実像も興味深い。
2投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログブータンのような国ばかりなら、きっと戦争は起きないだろう。 自由とはひどく不自由で、不幸であると思わせる。 もっとブータンとダライ・ラマについて知りたくなる。
0投稿日: 2013.08.31
powered by ブクログ●「ブータン方式とは、国民の自発性を尊重しつつ明確に指導すること、もう一つは巧みな保管システム」 企業にも当てはまる。こんな組織を作りたいな~ ●未来国家ブータン 私たちがそうなったかもしれない未来
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ『謎の独立国家ソマリランド』が非常に面白かったので、そこで「似てる!」と高野氏が評していたブータンを書いた本書にも挑戦。 相変わらず面白い! 今回は自らの疑問を確かめに、というのではなく、仕事として依頼を受けての旅だったようだ。え~、なになに、生物資源調査…?医薬品や食品を作るための研究開発と。政府の公式プロジェクトで、本格的に始めるための第一弾調査ということらしい。 ご本人も、そんな専門知識もないのに調査なんて!と思いつつも、「雪男、いるらしいですよ」の一言にほだされて行くことしたとかなんとか。 う~む、さすが高野氏。 幸福の国ブータンにも被差別民はおり(政府としては解放されたとしているらしいが)、屠畜を生業とする者がその対象になるらしい。大乗仏教圏ではそういうところが多いのだそうだ。上座部仏教圏(タイやミャンマー)ではそうでもないというから面白い。 ソマリランドでも屠畜業者は差別されていると言っていたから、そのあたりが共通しているというのが興味深い。 昨年(?だったかしら?)来日されたワンチュク国王の記述もあり、「イケメン!」と評しているのがちゃんとイメージできるのでなんだか嬉しかったりして。 で、結局、高野氏の興味の中心、雪男やら未確認生物やらの話に終始し、高山病に苦しめられたり、あちらこちらで現地の人々にお世話になりまくり、珍道中のようになりながらもブータンを満喫(?)しているわけだが、私の読む限り、最後まで依頼された「生物資源調査」なるものはまったくされていないような気がする…。 果たしてこれで大丈夫だったのだろうか?? それとも私の読み込み不足?どっかでやってたっけ? それにしても高野氏、ブータンのゾンカ語まで喋れるようになっている。 一体、何か国語がおできになるのでしょう?
2投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログ今回は真面目な調査を依頼されたのに、雪男探しにテーマをすり替えて調査を始めてしまいました。幸せの国ブータンの裏を探るべく体当たりで臨まれましたが、今回は高山病などで辛そうでした。キーワードは「差別」と「毒人間」そして雪男…どれも煙に巻かれてしまった感じでした。 ブータン王国の政治は自然保護と生物多様性保全の観点から思想をしっかり持った非営利団体のようだ、国民の自発性を尊重しつつ明確に指導し、巧みな補完システムで国民の満足度を高めていると書いてありました。なるほど、国王は国民のアイドルでディズニーランドのような国というのも頷けます。
0投稿日: 2013.07.26
powered by ブクログすごく面白かったです! 高野さんが生物資源と少数民族の伝統的知識に関する情報収集をする任務を受けてブータンへ行くことになり、個人的には雪男を探したりするという話で、前に読んだソマリランドと同じように軽い文章でとても読みやすいです! 結局雪男も見つからず、生物資源も見つからなかった(か書いていないだけ?)のですが、ブータンの文化の考察などは読んでいてとても面白くて、ちょっと勉強になるところもちゃんとありました! 今度は高野さんのミャンマーの本も読んでみたいです!
0投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログいや~面白かったです。 ブータンという国のイメージは、あの震災後に日本に来てくれたワンチュク国王の凛とした様子、また龍の国であるという話しなどなどから、大変尊い素晴らしき桃源郷のような国であろうというように思っていた。 そうしたら、高野さん、人口はだいたい八王子と一緒くらいときた。雲の上の素晴らしき国と思っていた所が、急に身近と言うか、下世話な感じがしてきた。 今回の高野さんの表向きのミッションは国家プロジェクトの基礎調査。しかし本当の(!)調査は雪男をはじめとする不思議生物の存在を確認することだ。 いまどきはグーグルマップなどで世界中のどこでも家にいて見られるようになっているのだから、本当の未開の地なんてなく、不思議生物もいない…なんてことはなく、だからこそいるんじゃないか、いや絶対いるよって気持ちになり興奮しつつ読んだ。 あと、ブータンはつい最近まで、いや現在もというべきか、半鎖国国家だという点にも驚いた。
0投稿日: 2013.05.31
powered by ブクログブータンと聞いて思い浮かべるのは昨年国王夫妻が来日し民主党の馬鹿な大臣が欠席した話やGDPならぬGNH(国民総幸福度)などだろう。GNHそのものは経済的な発展をいらないと言ってるのではもちろんなく、持続可能かつ公正な社会経済的発展、環境の保全と持続的な利用、文化の保護と促進、良い統治が中心だそうだ。そしてそこにブータンでは仏教的な思想として欲望の抑制や殺生の禁止が含まれているようなのだがこの本に出てくるブータン人たちは仏教とGNHはそもそも成り立ちが違うと言う。また経済的な面では例えばブータンでは国のどこでも携帯がつながり、テレビが見れるようにと言った事業を進めている。反西洋文明みたいなイメージでとらえるとなかなか一筋縄では行かないのだ。 ブータンは下は熱帯で上はヒマラヤ山脈近くと狭い国土ながら上下さはすごい。しかも高野秀行の行き先はブータンの辺境とあってさらにすごいところだ。一応の目的は生物資源探索のために伝統的な知識の下調べをすることで依頼者はマレーシアに拠点を置くバイオベンチャーのニムラ。ブータンには世界の生物資源の6%が有ると言われておりニムラがブータン政府と契約して海外企業との窓口を務めるのだがなぜここに高野秀行が出てくるかと言うと辺境愛好家として既知の二村社長に専門家は視野が狭いので高野が適任だと言われたことと、それ以上にブータンには雪男がいると釣られたから。実際には行く先々で行き当たりばったりに雪男や幻の動物を探し時々思い出したように伝統的な知識、例えば民間療法や薬草などを聞くのだが、正面突破では田舎の人たちはなかなか話をしてくれなかったり、と思えば一緒に宴会をして仲良くなったりと話は蛇行を続ける。 そもそも雪男の出だしが二村しによればこうだ。 二村「ブータンには謎の生き物はいませんか?」プロジェクト主任「そんなもんはいませんよ。」二村「では、雪男もいませんか?」主任「ああ、雪男ならいますよ」・・・・ そこそこに出てくるブータンの民話もなかなかシュールだ。雪男の話では雪男は人間にだまされてよもぎ団子の変わりに馬糞を食わされ、さらにはマッサージをまねしたつもりで毛にバターを擦り込み火をつける。仲間の雪男は水に飛び込めと言った所、水と仲間が同じ発音だったので仲間の所に飛び込み雪男はまとめて焼け死にました・・・とか、ある果物を食べた後泉の水を飲むと甘い味がした。そこでその男は持ってた矢筒に水を入れて家族に飲ませた所、毒矢の毒で家族はみんな死にました・・・とか。雪男やチュレイと言う謎の生き物の話は度々出てくるが、これらを見たら死ぬと言う言い伝えがセットにあったり、運が落ちている状態で見るとか怪しいはなしなのに時々見たと言う人が出てくる。まあ実在の生き物と言うより物の怪のたぐいだ。 ブータンの良い習慣はニェップという知り合いの家に押し掛けて泊まる制度。逆に一番恐ろしいのはツォチャン。よそ者は酒を買おうとしても売ってもらえないのだが夜になると近所の人たちが焼酎を持って集まってくる。飲んだらお礼をする、飲まずに金を払うのも飲んで払わないのも失礼にあたり飲むしか無い。飲めば飲むだけついでくる。しかも高地で酒がよく回るらしい。冷たい焼酎はもう無理と断ると、鍋にどぼどぼと5本ほど注いで暖めてくる。翌朝二日酔いの高野が二日酔いの伝統薬を聞いた所進められたのが迎え酒。あやうく逃げ出したが翌朝もツォチャンの続きにわらわらと集まってきていたそうだ。まあとにかく辺境で苦しみつつも楽しんでいるようで何よりだ。
2投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ブータンはなぞにつつまれた王国で、規模的には八王子市くらいの大きさ。 ブータンの王様がいろいろな村に足をのばし、国民ひとりひとりに目配りしている。ブータンの王様はまるでアイドルのように国民に愛されている存在。 ツオチャンという歓迎コンパ?が面白い。倒れるまで飲むという姿勢が求められる。中途半端に飲めると、すごいことになりそう。別名、ツオチャン・テロ。 いつか雪男を探しに行ってみたい。
0投稿日: 2013.05.01
powered by ブクログ国土の津々浦々まで足を運び民の話しを聞く現場主義の国王。純真な瞳と素敵な笑みを絶やさない官僚たち。選択の自由を尊重されつつ迷う場面には明確な指導を受ける国民。民主主義というより専制君主国家のようだけど、それが高いGNHを生むしくみならそれでもいいのかも。古き良き時代を失わず独立を守るため世界に認められる国家への道を模索するブータンでは雪男は見つからなかったけど、いつか行ってみたい。
0投稿日: 2013.04.17
powered by ブクログ選択肢が少ない社会のほうが若者は悩まない。自由と平等は階級制を否定したけど、そのかわりのものを自己責任にうちに求めた。「近代化」のパラドクス。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログブータン、GNHは知っていましたが本当はどんな国なんだろうと気になってました。 秘境で文明が遅れているからとマイナスイメージもありましたが、良い国じゃありませんか。 両大国に挟まれ、大変かもしれませんが最後に残るのはこの国なのでしょうね。
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログブータンは日本のずっと未来を行っている。生物多様性、環境、地方自治・・・・そして、雪男。 なんだかまじめな調査報告を依頼された著者だけど、UMA(未確認生物)の大家の著者の関心はもちろん雪男。雪男の目撃談を求めて仕事は横に置いて、聞き取りを進める。そしてその結果は・・・・・。 ブータンっていい国だなー。 残念だけど、かつての著者の「熱さ」が感じられない。ムベンベを追ったり、ミャンマーの密林を歩いた時のあの熱さはどこに行ってしまったのか? かつては、本から、そのページからものすごい熱気が立ちあがっていた。その熱気を感じることが出来なかった。 それが歳をとることなんだったら、わかるけど、残念。僕が歳をとったのか、著者が歳をとったのか・・・・。たぶん、どちらも。
0投稿日: 2012.11.24
powered by ブクログやっと読み終えた~~~^^;面白くなくはないんだけど併読していたこともあってなんだか切れ切れな感じでぼちぼち読んだ。 生物多様性をテーマにブータン国内を1ヵ月かけて闊歩した高野さんのルポ。 高山病にかかったり酷い下痢で苦しんだり激しい二日酔いだったり 大変な思いをしながらもどこか彼はいつも楽しそうだ。 たぶん辺境探検家の血が騒ぐのだろう(笑) ブータンは八王子市に相当する人口。 国王も先日ご夫婦で来日され日本では有名だけど イケメンってだけじゃなく国をくまなく歩き国民のために土地の登記状態を調べたりするらしい。 まるで水戸黄門という高野さんの例えが可笑しかったけれど。 ブータンという国は例えていうなら“ディズニーランド”のように細やかな気配りの利いた国らしい。 高野さん、いつでも例えが分かりやすくて楽しいな。 日本の政治家たちにもぜひぜひ読んでブータンを見習って欲しい。
1投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログブータンに存在するといわれる雪男を探しに行くという名目でブータンを巡り、その時の旅を通して著者が感じたブータンという国、ブータン人について書かれています。 著者の本の魅力は、面白可笑しく軽いタッチでコミカルに書いている文章の中に、はっと気がつかされることが必ずある事。 例えはブータンの殺傷感の件、 「ブータン人にとって、大きくても小さくても命は命」 「体の大小より命の数」 日本人(のみならず欧米人)は「可愛い」という理由で判断しがちだけどブータン人は違う。外見がどうであれ、命の重みは同じ。 ブータンというこの小さな国から学ぶべきことがまだまだ多くあるのではないかと著書を読んで思いました。
1投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログいいなあ、ブータン。 先進国の間違いをすり抜けて、後進幸せ国になってる。 エリートなのに純粋とかあり得ないでしょ、、、。 エリートは斜に構えるモノの方が多そうなのに。 それなのに、信仰がのこり、村社会があり、偏見があり、宗教があり、威厳があり、威光が届いている。 色んな面を持っている国、というのはある意味当たり前だと思うけれど、あの狭い土地に、極端な環境が両立しているのが面白い。 コミュニケ-ションの仕方も独自だし、村っぽいのに、国際的。 なんでしょう、今の世界の認識からすると明らかに後進国なのに、理想型にみえちゃう。 北欧の次はブータンか???なんて、、、、
0投稿日: 2012.08.30
powered by ブクログあいかわらず楽しげにバカだなぁ~ 2012.8.21
0投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログバイオベンチャーの代表、二村氏からブータンの生物資源探索のミッションを受けた高野氏。最初はあまり乗り気ではなかったが、ブータンにはイエティ(雪男)というUMAがいるとの情報で色めき立つ。 ノープランで現地に入り、道中、おばちゃんの猛烈なお酒の接待に二日酔い。高山病で死にかけるが、ブータンのあまりの桃源郷さに天国を感じ、死を受け入れ始める。 これほどブータン人に世話になる人はいないのだろうが、これこそ高野氏の為せる術。 インドと中国に境を接しながら、未だに半鎖国的国家なるブータン。 西洋医学と伝統療法。国家主導の経済発展と鎖国的体制。ダブルバインドな要素を持つ国家でありながら、登場するブータン人は皆とても幸せなのだ。 これまでのUMA探索本とはやや趣を変え、辺境ハンターならではの国家観や、比較文化論が語られ、興味深い。新たなテーマになるのだろうか。 中尾佐助「秘境ブータン」(岩波現代文庫)も読みたい。
1投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話題のブータン秘境見聞記。私は雪男にあまり興味がない。しかし読むほどに幻の生物探求に引き込まれる。 のろのろ亀さんが、気がついたら一回りしてきた私たち(?)のような汚染された先進国の一歩前にいて、説得力あるそのパワーに近寄りたい・・というか知りたい・・という気分の昨今、ぴったりの本である。
0投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログやっぱり高野さんの本は、なんだか優しい。 今回は、GNH世界最高の国家ブータン。 また秘境にズンズン分け入って、現地の人たちとグイグイ酒を飲む。 その行動力には毎回驚かさせるんだけれど、もっとすごいのは毎回その土地の言葉をしゃべれるようになってしまう事。 一緒になって酒を飲めるくらいにはマスターしてしまう。 一体何か国語しゃべれるんだろう。
0投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログブータン…。未知の国であり、憧れの国。素朴で柔和、しかし、外からのものを受け入れないところもある。ますます行ってみたくなった。
0投稿日: 2012.06.16
powered by ブクログブータンの国王はすごいですね。全国各地を自らの足で歩き回り区画整理をしたり徴税の特例免除を決めたりと・・・。 そして環境立国と文化保護の政策もダライ・ラマの理想を追求する形で独自の発展を遂げて成功している。 だてに世界一幸福な国といわれているわけではありませんね。 高野さんのこういった未確認生物(本作では雪男)を追いかけながらも世界の辺境各地を描写してくれる旅行記は最高ですね! ブータンのいい面だけを取り上げて悪い面はあまり書かずに隠しているのかもしれませんが、それでも是非ブータンに一度足を踏み入れてみたくなりました。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
258ページの 高野秀行がこれまで見た アジア・アフリカの国の道筋と 自由に苦しまない幸せの国ブータンの比較が 高野秀行の実体験からの考察がなされており すばらしい ブータンが手放しにいいかというと そうではないかもしれない でもそんな国があるというのが なんだか幸せじゃないか 二村さんにどんな報告をしたのか 気になるが 今回は未知の生物ものとは 一線を画すエンタメノンフ
1投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログ最初は、高野さんは本当にいつでもバカだなぁ・・・と笑っていたけれど、意外にもかなりマジメな本だった。 特に、同行していたお役人の若い衆の、素晴らしい気の利かせようにはぐっときた。こういう人たちが国の将来を真剣に考えて、自分の利益より国の行く末を優先してモノを考えてるとか、まさに桃源郷。汚れた国に住んでる身としては、なんかの冗談かと思ってしまうほど。 そして、日本でも大フィーバーを起こした、あのハンサムな王様は、ブータンでもものすごい人気なのだそう。。。やはり。。。王様とお妃様の崇高さにしても、本当にこんなに素晴らしい人がいるのかというような気がしたものだ。 ブータン、行ってみたい気がしてきた。
1投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログムベンベ、イスラム飲酒紀行の高野さんのブータン紀行。ブータン政府の公式プロジェクトである生物多様性調査、という名目で雪男を探しに行くのです。 その活動を通じて、ブータンという国がどういう風になりたっているのか、そこにどんな人達がどう暮らしているのかを、なんだかとってもうらやましい感じで描く。 守ろうとするもの、発展しようとするものを、みんながわかっている印象です。豊かさとは選択の多用性だという話がありましたが、逆にブータンは選択肢のなさから幸福を見出しているようです。僕らの価値観では、それは幸福に見えないかもしれないけれど、ブータンはそれを「選んだ」国だと。あれ、雪男の話がどっかに行っちゃった…。
2投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ表向きは生物多様性の調査、実は雪男がいる、というちょっと不純な裏の動機を秘め、ブータンへ乗り込んだ著者が、村々をめぐり珍道中を繰り広げながら人々にインタビューをしていく。 現代に生きるブータンの人々の暮らしぶりが、おもしろおかしく生々しく伝えられる。 語り口は軽妙で読みやすく、さらっと読めます。 ブータンは世界の国々とは、別の進化をしている「未来国家」なのではないか、 でも、私たちはいくら時間を費やしてもブータンには追いつけない、あるいは戻れない、 という示唆には考えさせられる
0投稿日: 2012.05.02
powered by ブクログわれらが高野さんがあのブータンに行く。面白くないわけがない。目的がイマイチよくわからないところがちょっと不満だけど(依頼された調査って具体的に何をするの?「雪男」はどうなったの?)、高野さんが見て感じて伝えてくれるリアルなブータンの姿が説得力十分で、ま、それはどうでもいいかという気になる。 少し前から話題のブータン。あの国王夫妻も非常に鮮烈な印象だった。懐が深そうで実にきれいな合掌と礼拝をする若き国王と、凛としたまなざしの夫人の姿に、静かな威厳と温かさを感じた。 しかし、マスコミの「幸福大国ブータン」という取り上げ方にはすごく違和感がある。「物質文明を知らない素朴な人たち」というステロタイプな見方以上のものが感じられない。「私たちの忘れていたものがここにある」的な視線は不遜じゃないかと思う。 高野さんが描くブータンはそういうイメージからは遠く離れている。現在の姿は、中国とインドという強大な国に飲み込まれずになんとか生き残ろうと、知力を尽くして構築されたものだということを見出していくのだ。英明な前国王が定めた方針を官僚(という言葉はそぐわないなあ。お役人って感じ?)が血の通った施策で実にうまく機能させていることを、高野さんは村を回る中で実感していく。多様な環境を守っていくという点では、日本など足元にも及ばないほど進んでいて、それは決して「素朴な実践」などではなく、文明観に基づいた自覚的なものだというのだ。 ブータンが敬虔な仏教国であることと、国の規模がとても小さいことが、こうしたことを可能にしていると高野さんは考える。仏教とロハスは相性がいい。国王自らが辺境の村を歩いて回れる(これには驚いた!)ほどの国土である。言語の違う多民族を、仏教の教えと国王への崇敬の念で束ね、押し寄せる物質文明と対峙している国、というブータン像が浮かんでくる。 そもそもブータンが半鎖国状態にあることもわたしは知らなかった。そのやり方はしたたかだ。学校は無料で、英語で教育を行い、優秀な若者をどんどん海外に送り出す。そうやって科学文明の良い部分を取り入れつつ、外国の人や物が流入することは厳しく制限している。日本をはじめアジア・アフリカのほとんどの国が圧倒的な西欧文化に屈して同化していった、その轍を踏むまいという強い国家的意志があり、それがエリート層を中心に国民に共有されている。 高野さんは「エリート達の純朴な笑顔」に驚く、と繰り返し書いている。どこの国でもエリートになればなるほど、国を憂い、批判し、皮肉で不機嫌になるものなのに、と。そして、ブータン国民の幸福感の源は、実は「選択がないこと」ではないかと書いている。これには唸った。心の拠り所は仏の教えであり、そこに迷いはない。国土は小さく手にできるものには限りがある。つまり精神的にも物質的にも「不自由」であり、選べないから葛藤もない。うーん…。「選べる」私たちはどこまで行っても十全な幸福感とは無縁なのだな。そのことをあらためて感じた。 終わりの方で、著者はある懸念を書いている。ブータンはテレビを一般に導入しようとしているというのだ。テレビによって都会に憧れ「仕事のある田舎から仕事のない都会に出て行く」アジアの若者を見てきた高野さんは、テレビがこれまでのブータンの有り様を大きく変えるのではないかと危惧している。その気持ちはよくわかる。山また山、徒歩で何日もかかる村々の家にテレビがあって、ニューヨークの街かなんかが映し出される…なんともシュールな現実だ。
3投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログ高野さんがなんだか久しぶりに一つの旅を取り上げた一冊を出した気がします。やっぱり新しい経験をベースにした本は面白いですね。最近流行りのブータンですが、GDHって一体どんなものなのか、一体どんな国なのか、幸福を掲げられたときになんとなく感じた違和感みたいなものが解けて行ったような気もします。もちろん笑いも忘れず楽しく読める一冊でした。
1投稿日: 2012.04.15
powered by ブクログ今、最も旬な国といえばブータン。その国をタイトルにした本が溢れているが。そこに敢然と殴りこみをかけたのが「幻獣ムベンベ」等でお馴染みの高野秀行だ。 と、言うことで当然高野が書くのだから類書にあるような直球のブータン礼賛であるわけが無い。だが、何と彼は、ブータン政府と生物多様性プロジェクトを行う友人の会社の特別顧問としてプロジェクトの先遣隊を仰せ使い、そこでブータンの伝統知識=TK(Toraditional Knowledge)調査に出かけたのだ。つまり政府公賓扱いなのだ。 それだけを聞くと「あれっ、何時もの高野と違う」と思うだろうが、実はTK調査と言いつつ興味の対象は雪男なのだ。ブータンの生物多様性センターの受入れ側担当の主任研究者が「雪男なら居ますよ。私の遅々が若い頃に雪男を捕まえた経験がある」と云うのだ。主任は英国バーミンガム大学へも留学した経験のあるエリート科学者なのだ。これは凄いではないか。 そう高野のTKとはブータンの生物多様性研究を隠れ蓑に、ブータンの奥地まで旅が出来ることを利用してブータンの雪男を探そうというものなのだ。やはりこうでなくては高野じゃない。 まさかブータン政府も生物多様性のプロジェクトで訪問した人間が帰国後雪男で本を書くとは思いもしなかっただろう。と、思ったら実はブータンの受入れ側のトップである農業大臣は高野のことを「アマゾンに行ったりした作家だろ」と看過していたというのだからブータン恐るべしかもしれない。
1投稿日: 2012.04.08
