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桜の森の満開の下
桜の森の満開の下
坂口安吾/講談社
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総合評価

119件)
4.2
45
36
25
1
0
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    電子で。 久々に読んだけどおもしろいのは最初だけじゃなかった。 読むたびにおもしろさがわかってくる。

    0
    投稿日: 2026.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    山で暮らし、都に下りては強盗を繰り返す男が押し入った家で美しい女に恋し、夫を殺してさらってくる。そして女に言われるがまま次々と人を殺し首を持ち帰る。山暮らしで人と関わることがなかった彼が女の望むまま都に住み、侮蔑や嘲笑に初めて接するも何も感じない。しかし女に苦笑された時に初めて胸の痛みを感じる。愚かな故に自らに湧き起こる負の感情を名付けることも消化することもできず、彼もまた女と共に狂気に向かっていく。そして最後に桜木の下でその女の首を絞め…という話。

    0
    投稿日: 2026.02.24
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    恐ろしさと美しさが交錯していて、情景がありありと浮かんで、頭の中で花びらが舞っているような気がした。 何に対してもだけれど、人間が想像力故に未知の物に対して恐怖を覚える事は、いつの時代も変わらず傲慢であると思う。

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    ゼミで扱われる関係で表題作「桜の森の満開の下」を読んだのと、たまたまその流れで「土の中からの話」、解説で紹介されていた「夜長姫と耳男」の計三遍を読んだ。 語り手は冒頭、桜の花の下について、次のように語っている。 (前略)近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になりますので、能にも、さる母親が愛児を人さらいにさらわれて子供を探して発狂して桜の花の満開の林の下へ来かかり見渡す花びらの陰に子供の幻を描いて狂い死して花びらに埋まってしまう(このところ小生の蛇足)という話もあり、桜の林の花の下に人の姿がなければ怖しいばかりです。(p99) これに続いて、物語の舞台となる鈴鹿峠の街道が、桜の森の話の下を通らなければならないがために、旅人の気が狂ってしまい、しだいに「人の子一人通らない山の静寂にとり残されて」しまったと言い(p100)、鈴鹿峠のある山に住む山賊の話が語られる。山賊は、人の命を絶つことも気にしない「ずいぶんむごたらしい男(p100)」だったが、そんな男でさえも、鈴鹿峠の桜の森の花の下は怖ろしく、気が変になったという。 男は、追い剥ぎを続けるうちに、鬼である女と暮らすことになる。物語の最後、女が鬼であることに気がついた男は、自らの手で締め殺してしまうが、そのときそれまで怖ろしくて坐っていられるような場所ではなかった桜の下に、坐っていることができたのだった。 この物語は、桜の森の下を怖れていた山賊が、一人の女(正体は鬼)を得て都での生活を経験したことで、桜を怖れなくなった物語だとひとまずまとめることができる。語り手は、一貫して桜の森の下が恐ろしい場所であることを語ろうとするわけだが、なぜ桜の花の下に、そのように人の気を狂わせる力があるのかは、結局分からない。 男は始めて女を得た日のことを思いだしました。その日も彼は女を背負って峠のあちら側の山径を登ったのでした。その日も幸せ一ぱいでしたが、今日の幸せはさらに豊かなものでした。 (中略) 男は桜の森の花ざかりを忘れてはいませんでした。然し、この幸福な日に、あの森の花ざかりの下が何ほどのものでしょうか。彼は怖れていませんでした。(p128〜129) (前略)彼は始めて桜の森の満開の下に坐っていました。いつまでもそこに坐っていることができます。彼はもう帰るところがないのですから。 桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分かりません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました。(p129〜130) 語り手は、桜の森の下の恐怖の正体を、そこに満ちている「孤独」に求める。山賊の男は、女を得たことで「孤独」でなくなり、女を殺したことで「孤独自体」になってしまった。だから、桜の下に満ちている「孤独」を怖れなくて済むようになったというのである。 それにしても、ここで言う「孤独」とは一体何なのか? 山賊の男は、これまでにもたくさんの女を得てきたのにも関わらず、彼の「孤独」を癒すのに、この女=鬼でなくてはならなかったのは、なぜなのだろうか? それは、女の欲しがるものを満たしてやれるのが、自分だけだと思い込んだからである。 「でも俺は山でなきゃ住んでいられないのだぜ」 「だから、お前が山へ帰るなら、私も一緒に山へ帰るよ。私はたとえ一日でもお前と離れて生きていられないのだもの」 女の目は涙にぬれていました。男の胸に顔を押しあてて熱い涙をながしました。涙の熱さは男の胸にしみました。 たしかに、女は男なしでは生きられなくなっていました。新しい首は女のいのちでしt。そしてその首を女のためにもたらす者は彼の外になかったからです。彼は女の一部でした。女はそれを放すわけにいきません。男のノスタルジィがみたされたとき、再び都へつれもどす確信が女にはあるのでした。(p125〜126) 女は、強かに都で暮らしたいという自分の願いを果たそうと生きている。とはいえ、ここには、結局のところ、男に従うしかない女という構造がある。その意味で、いかにも家父長制的とも言えるような気がする。 しかし、皮肉なことに、そんな自分自身を必要としてくれる女というのは、鬼なのである。ここに男の「孤独」を満たしてくれる女というものが、どのようなものかという批判性があるような気がする。 まったく関係がないが、以前にこの「桜の森の満開の下」を読んだことがあると思っていたのだが、実際に読んでみたら、まったく覚えがなかった。梶井基次郎の「桜の樹の下には」と間違えていたことに、巻末の「作者案内」を見て気がついた(p442)。それと、どうでもいいことなのだが、何回見ても、「桜の森の満開 下」と読み違えてしまう。なんだか、「桜の森の満開 上」があって、上下巻なのだという想像が、付きまとってくる。 なんだか、紛らわしいテクストだなと思う。それだけ、自分の中で坂口安吾が、確固たる作家性の領域を作っていないのだと思う。なんだか、坂口安吾が好きで、今回このテクストを選んだ発表者に、申し訳ない気がする。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    短編集、桜の森の満開の下についてはどゆこと?となった、解説読まないと全然分からない、、花びらになっちゃったの、、?

    0
    投稿日: 2025.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    >桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。 桜の下に人の姿がなければ、桜は怖しい。なぜなら あの下を通る時、果てしない孤独を感じるから。 そういえば、「花見」文化の始まりは、豊作祈願の神事ですよね。桜の木に、神様が降りてくるからだとされています。桜の木の下の怖しさに、一種の神々しさみたいなものを感じて、神事を始めたのでしょうか。それとも、神様がいるから神々しくて怖しい?

    1
    投稿日: 2025.02.14
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    芸術性という寓意をわざわざ探すことなくとも、歴史や風土といったモチーフのファンタジーとして十分に興味深い。その上でさらに寓意の意味するところを探っていくと空恐ろしい雰囲気を読み取ってしまう。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    恐ろしいものは美しいし、美しいものは恐ろしい。 坂口安吾の作品2個目だけど、恐ろしいものを描写するときの生々しさが凄まじいな。体の芯が冷えるほど恐ろしくて、でも美しくて、儚くて。 桜の樹の下には死体が埋まってるなんて話は聞いたことあるけど、桜をこんな風な見方をするのは初めてかも、、!

    2
    投稿日: 2023.12.12
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    坂口安吾を一冊通して読むのは初めて。十月桜が咲いている今日この頃、有名な表題作が気になっていたところ、たまたま書店で面だしされていたので読んでみようかなと。 驚いたのが、著者は歴史小説を書いていたんですね。知らなかったです。 『二流の人』では、大河ドラマの黒田官兵衛のシーンが脳裏に浮かびましたが、小西行長に関しては、日本の会社の駄目な部分の走りを感じました。話しは時間軸が前後しながらも、内容が破綻せずに無理なく読み進められます。『梟雄(きょうゆう)』は、斎藤道三の一代記が書かれており、最後の描写には男気を感じますね。 さて、表題作ですが、女性の残酷な行動が、なんともまあ…。ともあれ、不器用で一途な山賊の心境が、その女性との出会い以後に変化して行く様が読みどころかな。例えば、女性の装身具から物の中にも命を見い出したり、都に出て世の中の世知辛さを知り、そして山へと戻る途中の馴れ初めの会話から、お互いが人間らしさを取り戻した後で印象的な終局を迎えます。このラストの描かれ方が、男と女で違うところが良かった。もし、ここの描かれ方が男女一緒であったなら、ただ残酷なだけの小説に終わってしまったでしょうね。 あと『夜長姫と耳男』も強烈な印象を残すストーリー。途中、村人が次々に亡くなるのを姫が見て言う一言は、地獄少女のセリフ「いっぺん、◯んでみる?」に並ぶ強烈な一言!まるで、姫の恍惚とした表情が目に浮かぶようです。そして、ラストの姫のセリフは「喧嘩するほど仲がいい」に通じることを、一線を越えてしまう選択をしてしまうところが、この小説がこうなるべくしてこうなったのだなと、妙に納得がゆくのでした。 他にも『閑山』や『紫大納言』のような寓意に長けた短篇や、逆道場破りの歴史・剣豪小説『花咲ける石』など、収録されている13篇は貴重な読書体験になりました。

    6
    投稿日: 2023.10.28
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    初の坂口安吾。 短編と侮るなかれ。読後に振り返るとあらゆる思索に耽ることになる さぁ頭の無い怪物どもよ、いつまでも慣れ合うがよい。

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    寓話物なら表題作の「桜の森の満開の下」よりも「夜長姫と耳男」の方が断然良かった。設定もセリフも気迫が満ちていて読んでいて心地よい。 「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして・・・」   歴史物なら「二流の人」という黒田如水の話が良かった。上杉謙信→直江兼続→真田幸村の系統が「横からとびだしてピンタをくらわせてやろう」という「風流人で、通人で、その上戦争狂」という分類がなるほど。これも主題とは関係ないが、豊臣秀吉が甥の秀次を殺して自分も死ぬまでの狂って堕ちていく描き方が迫力があった。

    3
    投稿日: 2022.06.12
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    昭和から平成になる頃は坂口安吾ばかり読んでました。今ではもう、開いて読むことはないけれど、この表紙を見るとあの頃の想いを、心の形として明確に思い浮かべることができます。 この本に若い頃に出逢えて本当に良かったと思います。

    1
    投稿日: 2022.05.05
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    桜の森の満開の下 妖術的な魅力をもつ女性に取り憑かれてしまった山賊の話。文体が綺麗な上に内容が狂気じみていて凄い。大人になってから桜を好きになるのは、儚い死を桜を通して感じることで生きることを噛み締めているからだと思ったりした。

    1
    投稿日: 2022.02.03
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    欲望を満たすため、居場所を探すため生きていく。怖いものは避けて通るが、好奇心には勝てず踏み込んでしまう。そこで待っているものは何か。 歴史を振り返って見た時、世の中というものは、大きな意思で動いているのではないかと思わせられます。 今、がどんな意思で動いているのか、考えさせられました。

    0
    投稿日: 2022.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めてこの作品を読了し、最近の漠然と感じでいた自分の不安、悩みが揺さぶられたような気がした。今まで読んだ作品の中でもとりわけ強い印象とともに記憶に残った作品であった。桜が美しいものだと言う固定概念を覆し、恐ろしいものというのを前提に物語が進められていく。そして登場人物である山賊は自分の中の気持ちも上手く理解できず言葉にできない場面も多くある。それが女に出会うことによって知り得ない感情に出会うという状況を自然に作り出していて山賊が極悪ではあるもののスッと感情移入することができた。そして山賊は女を見た時、その美しさに桜を連想させています。さらに、女を介して都という場所に出会うことで自分の知らない世界があることへの羞恥が男の新たな側面としてあらわれた。私はこの男の抽象的であるが細やかな心境の変化が一貫してあることで非道なだけでない、より人間味あふれる人物として浮かび上がっていると感じた。そこから女の手となり足となりさまざまな願望に応えていくのだが、次第に女の要求はエスカレートする。多くの首を要求する女は狂気であるが、殺す行為を行なってきた山賊にはそこは問題ではなかった。際限ないから、退屈であるから山に戻りたいという願望が山賊に浮かんだ。想像と反して自身もついていくという女のセリフに幸福感に満ちた様子で山へ帰っていく。その幸福感から満開の桜に足を踏み入れても大丈夫だと思い進めば、女を老婆だと思い絞め殺してしまう。この一連の話からひしひしと伝わってくるのは人間とは切っても切れない孤独そのものだった。私はこの作品を進める中で感情を揺さぶられている原因がわかった気がした。そこはかとなく恐れていた孤独への感情だ。作中で、首を絞め殺してしまった後に亡くなったこを確認し女を抱き抱えて泣くシーンがある。恐ろしくも幻想的な桜の木の下で、耐えきれぬような真の孤独に出会ってしまった悲しみが大きく私に押し寄せてきた。7人の妻が居た時も、女が居た時も遭遇したことのない状況である中、感情の理解に乏しくもあった山賊が咽び泣く情景には感じ入るものがあった。一連の話でラストには、鮮やかな桜の色が脳裏をよぎり静謐さと孤独な静けさが覆うなんとも幻想的であり不気味な感覚を味わうことができた。映像のような美しさすら感じた。女のグロテスクな狂気さと桜の美しさが強く対比されたことも印象的であった。今後、何度も読み返してしまう作品となりそうだ。

    2
    投稿日: 2021.07.31
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    森見登美彦さんの『新釈 走れメロス』の中で桜の森の満開の下の現代版を読んで原作が気になったので。 想像以上……なんて恐ろしい話なのだろうか。 美しい女が怖すぎた。まさかこんな原作だったとは。 恐ろしいのに物語に引き込まれてしまって一気に読んでしまいました。

    1
    投稿日: 2021.06.12
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    花といえば奈良時代は梅だが、平安以降は桜がクローズアップされる。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」在原業平は不安に駆られるほどの桜の美しさと恋心を重ねて、あんなもんなければのどかな心でいられるのに、と詠んだ。桜は狂気を呼び込む。坂口安吾の「桜の森の満開の下」は美しく残酷な女に翻弄される山賊の話だ。金品同様攫った女を自分のものにするしかない山賊の暮らし。山賊が魅せられた女は人間の生首を集めて並べたがる。満開の時に通ると気が狂うと言われる桜の森で、男は鬼女になったその女を斬り殺す。すると女は花びらと共に風に飛ばされ消えて行ったという狂気と幻想の話だ。花吹雪の中、立ち尽くす男に残されたのは永遠の孤独と狂いそうなまでの虚無。 子供の頃はお彼岸の墓参りついでに墓地で親戚と一緒にお花見したものだ。墓地には必ず桜が咲いている。柳田國男がどこかで書いていたが、桜は人が大勢亡くなった跡に植えられるもので、地名に桜がつく土地は元々死体捨て場だった、と。さくら染は地中にある死体の血を吸い上げてほんのりピンクに染まるという話もある。梶井基次郎は「桜の樹の下には死体が埋まっている」と書いた。そう考えないと不安になると言った。かつての日本人にとってこの感覚は自然だったのだと思う。きれいな薔薇に棘があるように、きれいな桜は死と狂気を招く。死の国と繋がり美しく舞い散る花びらに狂気を感じる。

    1
    投稿日: 2021.03.29
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    桜の森の満開の下(講談社文芸文庫) 著作者:坂口安吾 発行者:講談社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 美的な文章が光る安吾文学の傑作。

    1
    投稿日: 2021.03.23
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    深い群青色の闇夜に淡くぼうっと浮かぶ桜の花。 春夜の冷気が頬を撫でる。一瞬で散っていく花びらに、孤独さと空虚さと。風が生暖かく変わり季節が移ろいでいく様子に、かすかな期待と終わりが無いという絶望を感じる。 眼前に広がる圧倒的な虚無。この空虚な世界を生きていかなければならないという救いようの無い恐怖。そんな孤独の中に存在する美。孤独とは美そのものなのだ。 たぶんそんな感じのお話。

    1
    投稿日: 2020.02.13
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    読書会きっかけで読んでいたものの、読書会過ぎて漸く読み終わりました。 面白かったです。 時代物・歴史物のお話たちでした。 課題本だった表題作が好きです。 狂い咲く桜と、血を求める女とそれを叶える男…狂気的ですが幻想的です。「彼自らが孤独自体でありました」全て桜の花弁になるラストシーンの凄絶な美しさも素敵でした。 「夜長姫と耳男」も好きです。「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ」

    1
    投稿日: 2019.06.09
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    戯曲が先だったのもあって目の前に山や町の景色が広がるよう。桜が満開の夜にぶわっと吹く風は冷たい。感覚に来る感じ。

    0
    投稿日: 2019.05.06
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    映画を1本見終えた時の様に柔らかく余韻が身体を暖めてくれます、一文字一文字がビジュアライズされ、読み終えた時に何故だか「目が覚めた!」と感じた。

    0
    投稿日: 2019.01.04
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    [桜の森…]桜は本来は畏怖の対象だったというグッとくる書き出し。美しさの中にグロテスクが内包された幻想的な怪奇小説。亭主を殺された美女は、殺した山賊を尻に敷き山賊の女を殺させる。都へ移り山に戻り桜の森で鬼となり桜となる。なんとも身勝手な女と欲のままに生きた山賊。なのにどうして儚い物語になるのか。ただ或る桜の森に対して得体の知れない恐怖と耽美を感じる不朽の名作。 [夜長姫…]「好きな物は呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。… いま私を殺したように立派な仕事をして・・・」この一文が全て。恐ろしい小説。

    3
    投稿日: 2018.06.04
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    何度も読み返す数少ない作品。 昔話のような物語なのだが、 表現がとても美しい。 題名は日本文学史に残る傑作。

    0
    投稿日: 2017.05.01
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    この世でいちばん好きな本です。 (今のところ…) 満開の桜や、花吹雪の中女を背負って歩いていく男が目に浮かんできます。 桜の頃になると読みたくなって、読み終えるとなんとなく寂しくなって、しばらくボーっとしてしまいます。

    1
    投稿日: 2017.02.26
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    怖かった…。 想像以上! ただ最後…本当に美しかった。 ぞっとするほど。 ひそひそと花が降ります。 ひそひそ…がすごくいい。

    0
    投稿日: 2017.01.27
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    安吾の言葉から、血の力がプツプツと泡立ちながら吹きだしている。凄まじい叙情性の記録映画の中に、入り込んでしまったような錯覚。 表題作「桜の森の満開の下」に至っては、活字が次第に文字言語でさえなくなってしまうような耽美性、危険な力が充満していた。眠る前に読んだ時、桜の舞い散る嵐の中で死を夢想しながら佇んでいる、現実と夢との境界が崩壊したような生々しい夢を見た。

    0
    投稿日: 2016.09.19
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    満開の桜を見ると、何故かいつも胸がざわつきます。 音もなく静かに散り、静かに地面を埋めてゆく優しい淡いピンク色には「綺麗」なだけではない、正体不明の怖さがあります。 不安定な気持ちになるのに惹かれてしまう。そんな魅力を桜に感じるのは、この本に書かれている出来事が、かつて本当にあったからではないだろうか、と思ってしまいます。 美しく、怖い、なのに目をそらすことが出来ない。そんなお話です。

    0
    投稿日: 2016.01.31
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    この作品に出会ったのは10年以上前なのですが、最初に読んだ時の印象は今も鮮明に残っています。 満開の桜は、美しく、怖しい。 一気に咲いて、数日足らずで散ってしまう短い命の儚さ。 桜を妖艶な美しさ、怖さととらえた安吾の表現に、日本人なら共感する人は多いのではないでしょうか。 物語の中では、主人公の山賊が次々に人を殺していくという残酷なお話なのですが、美しい人妻に魅せられて、操られる山賊に、不思議と残酷さを感じないのです。 美しさの前には、残酷なことも残酷とは思えなくしてしまう。 だから美しい満開の桜の奥には、とても残酷なものが隠されているのではないか・・・ その残酷なものを秘めた美しさに人は魅了されるのではないか。 わずか30ページの短編ですが、非常に完成度の高い洗練された文章で綴られており、いつまでも心に残る作品です。

    0
    投稿日: 2015.04.21
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    安吾は大好きな作家です。十年振りに読み返しましたが、やっぱり今読んでもいいなぁ。文体とか、ほんとに好みなんだなぁ。講談社のこの文庫に収録されているのは逸品揃いで、結局全て再読。『二流の人』エグいエピソードと間のいいカタカナ使いで安吾らしい戦国歴史絵巻。講談を聞いてるみたいで、するする読めて、ワクワクしちゃう。表題作と『夜長姫と耳男』は寓話的ゆえ、ついついこれらの物語が何を意味しているのか、などと分析してしまいそうになるけれど、それはつまらない。もう、そのまま、読むだけ。世界に浸るだけでいたい。

    1
    投稿日: 2015.01.29
  • 桜の森の満開の下

    安吾は怪談から恋愛もの、人間ドラマにドタバタとオール・ジャンルの作品を書いた器用な作家。太宰や漱石の作品に出てくる悩んで自殺するような弱々しい人物ではなく、血の通った逞しく生きる人間を描いている。それにしても、表題作のグロさは桁違いの凄さ。

    1
    投稿日: 2014.07.04
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    『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という近頃流行りのタイトルを見て、梶井基次郎の『桜の樹の下には』と、この『桜の森の満開の下』がベースになっているのではないかと思い読んでみた。とてもよかった。安吾も『堕落論』だけじゃないんだな。満開の桜の木の下では皆おかしくなってしまう、というか、花も盛りの一瞬には生命を燃やし狂ったようになるというような、生き物のSaGaを感じた。『櫻子さんの…』は多分読まない。このタイトルを書いてみたかっただけだろうから。

    0
    投稿日: 2014.06.23
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    坂口安吾が好きすぎて、冷静に判断できないのだけど この短編集はとにかくすべてが美しい。 安吾らしい冷徹さと温かみの混在した、 謎めいた、それでいてとことんリアルな世界観。 表題作はとにかく一読の価値ありです。

    2
    投稿日: 2014.05.29
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    青空文庫で表題作のみ読了。 タイトルからくるイメージと実際の内容が全然違う。桜の美しさと怖ろしさの対比がすごい。

    0
    投稿日: 2014.05.27
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    独特の世界を持つ短編集。  桜の花に思うことは、人によっても、時によってもさまざま。寓話のような、ホラーのような表題作は、この季節になると思い出す幻想的なおはなし。

    0
    投稿日: 2014.04.04
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    表題作は、たしか中学生のときに某通信添削の国語の教材に使われていて読んだ。 読んだときの衝撃。美しく恐ろしい物語。 何度も当時読み返した。 最近、青空文庫でもう一度読んだけれど、感動は色あせず。 坂口安吾の文章、あらためて素晴らしいと思う。

    0
    投稿日: 2014.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安吾は怪談から恋愛もの、人間ドラマにドタバタとオール・ジャンルの作品を書いた器用な作家。太宰や漱石の作品に出てくる悩んで自殺するような弱々しい人物ではなく、血の通った逞しく生きる人間を描いている。それにしても、表題作のグロさは桁違いの凄さ。

    1
    投稿日: 2014.03.03
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    桜の花の満開はあまりに美しい。そして、あまりに美しいものには、不気味がある。ふとした瞬間に冷静では居られなくなりそうな何かが。 「花の下は涯がないからだよ」 何度も読み返す、大好きな作品。

    2
    投稿日: 2014.02.26
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    一本の桜がひらひらと花びらを舞い散らせる光景は綺麗だ。 しかし数え切れないほどの桜の森で花びらが降り注ぐ光景というのは、音の無い、しんとした寒々しい世界を想像してしまう。 この話が何の寓意なのかはわからない。寂しさとか、そういうものなのかもしれない。 美しいけどもじっとその場でうずくまっていると、狂ってしまうような場所が、「桜の森の満開の下」だった。 表題作含め13作が収録されている。 持統~孝謙・称徳までの女帝時代の歴史小説、「道教」がおもしろかった。 悪人かと思ってたけどちょっと道教好きになった。孝謙・称徳女帝も好きだ。可愛い人だったんだな。 「梟雄」も好きだ。斎藤道三かっこいい!ってなる。

    0
    投稿日: 2013.11.23
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    表題作目当て。表題作が本当に素晴らしかった。溜め息が出るくらい素晴らしい。この小説の良さをうまく伝えられない自分がもどかしい。紫大納言と夜長姫と耳男も良かった。寓話が好きみたい。歴史小説は苦手なので読むのが辛かったけど…。岩波文庫の方も読んでみようかな。2011/410

    1
    投稿日: 2013.10.07
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    坂口安吾はこんな歴史小説もかいていたのですね。 報道にも言えることで、 同じ人物を描いた作品を複数の作家からの視点から捉え直して自らの理解とする、 って大事ですね。 桜の森の満開の下が読みたくて買ったものですが思わぬ拾い物でした。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    敢えて詳細に描写しないからこその妖しさと美しさ。 「恐怖と美しさと色気はマッチする」と何処かのホラーゲーム関連の書きこみで読んだことがありますが、まさにその通りだと感じる作品でした。

    0
    投稿日: 2013.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん うーーーーん? なんというか思ってた感じとは違ったような ホラーなの?違うよね…? なんとなく切ないような終わり方の気もしなくもないけど丸め込まれてるような気もする(素直に感動してしまっていいものかどうか…) 姫に全く魅力は感じないけれど男は悪い奴じゃない気がしてしまうという 首遊びは素直に気持ちが悪いです

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    投稿日: 2012.12.26
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    ファンタジーにカテゴライズしてもいいのだけど、やっぱり小説、にしました。 1冊の長編かと思っていたので、短編集で意外。 慣れるまでは、少し読みにくかったため、中々世界に入っていけなかった。 とにかく、とりあえずタイトルの「桜~」だけ読んでみたら、他のも読めるように。 思ったほど世界にのめりこめない。 でも、淡々と、ひたひたと浸みてくる感じ。

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    投稿日: 2012.12.11
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    この作品を読んで「桜」に対するイメージが変わりました。 美しいものに秘められた妖しさに人は魅了されるのでしょう。

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    投稿日: 2012.11.28
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    「青い文学シリーズ」でたまたま表題のアニメを見、原作を読んだ方が面白そうに思ったため、青空文庫さんにて表題のみを読了。女の危なげな美しさと満開の桜の情景のコントラストが、綺麗で怖い。桜の魔力。

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    投稿日: 2012.05.20
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    「桜の花が咲くのだよ」 「桜の花と約束したのかえ」 「桜の花が咲くから、それを見てから出掛けなければならないのだよ」 「どういうわけで」 「桜の森の下へ行ってみなければならないからだよ」 「だから、なぜ行って見なければならないのよ」 「花が咲くからだよ」 「花が咲くから、なぜさ」 「花の下は冷めたい風がはりつめているからだよ」 「花の下にかえ」 「花の下は涯がないからだよ」 「花の下がかえ」 「都ではお喋りができるから退屈しないよ。私は山は退屈で嫌いさ」 「お前はお喋りが退屈でないのか」 「あたりまえさ。誰だって喋っていれば退屈しないものだよ」 「俺は喋れば喋るほど退屈するのになあ」 「お前は喋らないから退屈なのさ」 「そんなことがあるものか。喋ると退屈するから喋らないのだ」 「でも喋ってごらんよ。きっと退屈を忘れるから」 「何を」 「何でも喋りたいことをさ」 「喋りたいことなんかあるものか」 東松照明の桜が似合う

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    投稿日: 2012.04.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    春、桜が咲く時期になると決まって 読みたくなる。 今こうしているうちにも 桜の花びらはひそひそと 降り積もっているのだろう。

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    投稿日: 2012.04.10
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    桜の森の満開の下、夜長姫と耳男、みたいなちょっと気味悪い話はすごくツボだったけど、歴史小説系はわたし自身が苦手なせいか眠くなるくらいだった。

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    投稿日: 2012.02.04
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    安吾にとって、「美」は「聖」であり「妖」であり、「畏怖」なのだと思う。また、「醜」を「俗」で「地」と捉えているらしいから、土に根を張り確かに存在していながらも美しい桜に歪さを感じるのね。 思ったより歴史物が多かった。 「堕落論」の題名の印象が強すぎて、太宰みたいな退廃的でひねくれまくった人なのかと思ってたけど、実際読んだら思ったより普通の作家だった。

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    投稿日: 2011.12.18
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    短編が何作か載っているけど、やっぱり書名にもなってる話が一番好き。桜の花の美しさと残酷さ、明暗の対比、頭の中に広がる色。日本人だから書けた、そんな気がします。暗黒日本昔話という感じ。

    1
    投稿日: 2011.12.04
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    表題作を読みたいが為に手に取ったのだが…いやはや何とも(苦笑)桜の魅惑。女の魅惑。幻影。全ては狂気の中に。

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    投稿日: 2011.11.22
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    要求をすることにより、自分の毎日(人生)を幸せに形作ってくれていた妻、しかし、徐々にその際限のない要求の繰り返される生活に退屈、そして嫌気を感じ始める自分。 桜の幻影に惑わされ、男が見ていた夢なのか、はたまた誰かの夢なのか。 虚空。 ラストの余韻は最高である。

    1
    投稿日: 2011.10.25
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    最後があまりにも秀逸。日本的な、怖くないのにゾワッと背筋にくる終わり方。 春に桜を見るといつもこの本を思い出します。 何より、「桜の木の下には死体が云々」という有名な台詞の本家本元。

    0
    投稿日: 2011.07.22
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    「夜長姫と耳男」は今もかなりの人気を誇っているのではないかと思う。個人的には「梟雄」もかなり好き。 非定住民たちの在り方に対する坂口氏の共鳴は、「安吾新日本地図」や「安吾新日本風土記」などを読んでも明らかだし、今更述べる事はないけれど、巷の人々が好きな私にとって居心地のよいほんであり何度も読み返す本でもある。

    1
    投稿日: 2011.06.21
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    昭和の時代に活躍した無頼派の作家で、ジャンルは多岐に渡る。 ということですが、「桜の森の満開の下」の中にも歴史、寓話など13短編が収められています。 もちろん、桜の森の満開の下も素晴らしかったですが、私は「夜長姫と耳男」が一番好きでした。 姫の寒気がする程の美しさに惹かれます。 その美しさは心が洗われるような、幸福感に満ち溢れたようなモノでは全くありません。 純粋な狂気を孕んだ、雪女のようなものを連想させるものでした。 読後の絶対的な喪失感はタマリマセン、、 名作!読むべし!

    0
    投稿日: 2011.06.16
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    これもギャグだ。妖しさや不気味さは中盤から吹っ飛ばされ、ヒロポン打ちのなんでもありテンポがにぎわう。しかし、エネルギーがあり、おもしろいのだ。もしプラトニックラブなら男女はこうして遊ぶがよい。

    1
    投稿日: 2011.05.07
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    桜が今まさに満開なので読んでみました。 オチは、最初から分かってしまうくらいだけど、それでも切ない。 文章がきれいであぁ、太宰っぽいなと。(太宰治が好きなのです。) お昼に桜の木のしたでお弁当食べたばっかだからこわかったぁ・・・ 確かに桜ってきれい過ぎて独りで見てると淋しいというか怖くなりますよね。でも私は皆で見るより独りでのほうがすきなんだけども また来年桜が満開になったころ読み返したい作品でした。

    0
    投稿日: 2011.04.15
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    坂口安吾の「物語・歴史小説世界」の短編集。中でも題名となっている「桜の森の満開の下」の短編は、今の時期に読むにはピッタリ。怪しいほどに美しい満開の桜…、美しいをとおりこし恐怖さえ覚える風景に盗賊と鬼の化身の美女を登場させ、不思議な世界を作り出しています。読書の後は、桜を見てはかない想いを感じるかもしれません。

    0
    投稿日: 2011.04.05
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    坂口安吾もはじめて読みました。何か、自分は桜が好きなようです。桜=狂気?的なイメージかなぁ、と思いながら読みました。 桜の下を通るときには用心したいと思います。

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    投稿日: 2011.01.30
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    宇宙みたいに真っ黒な夜をバックにした丘の上に、満開の桜が咲いていて静かに、音がしないんだけど風が吹いていて桜の花びらが静かに舞い散る映像が鮮明に頭に浮かびました。静かででも生命を感じる幻想的な描写の多い作品。内容はちょっと怖いけど切ないよ。

    1
    投稿日: 2011.01.24
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    女と出会うまでは、どうして山男はあんなにも桜を恐れていたのか。 きっと桜と自分しかいない空間は、「自我」を意識せざるを得ない環境だったからなんでしょうね。 でもそんなものを持ち合わせてはいない山男には、「自我」が有る、と言う感覚は得体の知れない恐怖でしかなかったのかもしれません。 だから、女への恋や街での人との出会いの中で「自我」を獲得した後は桜の中を通り抜ける事が何でもなくなった。 それまでは「他者」に触れ合う事が無かったので孤独を知りようが無かった山男が、恋を知る事で孤独を知り孤独に耐えることが出来るようになった。 子供が物心つく、というのもこのような感じなんでしょうか。 自我の芽生えについてあれこれ考えさせられる作品です。

    0
    投稿日: 2011.01.23
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    『桜の木の下には死体が埋まっている』 この文が急に気になって本屋に走った思い出があります。 もっと難しい話しばかりやと思ったですが 短編でどれも面白かったです。 ただ読んだのが随分前なんで詳しいコトは覚えてない・・・

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    投稿日: 2010.09.24
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    やっぱり坂口安吾好きすぎる。 「夜長姫と耳男」は芥川の地獄変に通じるものがあって暗い情念みたいな部分がすごくよかった。

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    投稿日: 2010.09.12
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    日本の花の象徴ともいえる桜、そしてそれがとりわけ美しい時期が作品の中で描写されているからか、不気味さと美しさがひきたっていてなんとも奇妙な気分でした。読んでいて、子供のような二人だなぁと。女は首遊びをしたり、豪華なものをねだったり、首を嫌ったり可愛がったり…わがままな所が小さなお姫様を彷彿させられます。日本だからこその文学。

    0
    投稿日: 2010.07.27
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    2010/04/12 16:40:29  文体に慣れなくて、なかなか進まないなぁ……。 -------------------------------------------------------------------------------- 2010/04/13 08:17:22 表題作を読み終わった。成る程ね~、色んなトコロで題材にされるのが解る。 -------------------------------------------------------------------------------- 2010/04/13 23:56:28 思うように進まない……。文体にまだ慣れないのか。 -------------------------------------------------------------------------------- 2010/04/16 17:03:59 『二流の人』とても読み難い……文章が合わないってあるんだなぁ。半ば義務感で読んでるが、まだ半分残ってる。辛いなぁ。 --------------------------------------------------------------------------------  やーーーーーッと! 読み終わったぁ~~~。  最初からちょっと、文体に慣れない所為か、読みにくいなと思っていたら、途中『二流の人』と『家康』が本当に読みにくくて(しかも『二流の人』が一番長い話)、何度も挫折しそうだったケド、その後の作品はサクサク読めた。  以前野田秀樹の『贋作・桜の花の満開の下』を観劇した時、『桜の花の満開の下』と『夜長姫と耳男』が混ざっている話だと聞いていたケド、確かにこの2編は同じ感じの話だなと思った。  舞台は『桜の花の~』の方が、ストーリー全体は『夜長姫~』の方が好みだった。

    0
    投稿日: 2010.07.23
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    何度読んでもぞくりとします。 現代文学しか読まなかった私が日本文学そのものに興味を持ったきっかけがこれです。

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    投稿日: 2010.05.29
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    満開の桜に惑わされる山賊の様を描いた表題作や、長者の娘である「姫」にバケモノ扱いされる大工の耳男は、姫を恐れつつも心惹かれて行く『夜長姫と耳男』などの寓話調の作品から、『二流の人』(黒田如水)『梟雄』(斎藤道三)『道鏡』(弓削道鏡)など、歴史上の人物にスポットを当てた作品など13編を収録。 表題作については今更言を要しない、と思う。初めて読んだ時は、題名から受けるイメージとはあまりに異なる毒々しい内容に少々驚いたけれど、桜の森の幻想的な描写はクセになるというか、桜の季節が来るたびに読み返したくなってしまう。 歴史物に関しては、これはこれでなかなか趣がある、と思う。普段その類はあまり読みつけない自分ではあるけれど。

    0
    投稿日: 2010.04.17
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    あと何年か前に読んでいたら、もっと感傷的に読めたかもしれない。 桜と孤独の描写が秀逸。 毎年桜の季節に思い出すだろう。

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    投稿日: 2010.04.10
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    毎年桜の時季になると、必ずこの本を開きます。 昔はこの作品に恐怖や畏怖の念を強く感じていましたが、 今は結末の印象によって寧ろ清々しく、 浄化されてゆく感覚を抱いています。 読後、夢幻能に似た神聖さを感じ、 「嗚呼、序破急の次には○が訪れるのか。」 なぞという思考が沸き起こりました。  (○は敢えて申し上げませんが、   結末付近で繰り返される単語のうちの一文字です) 左様に考えると、この作品を能楽の演目にしたら 中々趣があるのではないでしょうか。 散りもせず、無くなりもせず、唯あるべき処に還ったとすれば。 桜の満開のその後に、哀しみを覚える理はないと感じるのです。

    1
    投稿日: 2010.04.10
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    桜はとくべつ好きな花ではないけれど、読んでいる時あたまの中が満開になってキレイだった。 今も昔も恋愛ってあまり変わらないんだなぁ…。 と思った。

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    投稿日: 2010.03.24
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    すごいです。いろんな暗示が入ってますよね。 桜に対してそういう印象を持ったことはなかったけれども、 ひと時の美しさに“持って行かれる”感じをそう表現したのかと。 いろんな読み方があると思うので読書会が楽しみ。

    0
    投稿日: 2010.03.17
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    桜の時期が近づくと必ず再読する定番の一冊です。 子供時代を南国の極彩色に囲まれて暮らした私には、 桜はどうも茫漠としてあまり美しいと思いませんでした。 でもこの物語が、日本人がどうして桜を美しいと思うのか、 美しい中にも怖さがあるのか、誰も教えてくれなかった感覚を ずばり教えてくれました。 安吾はこういった少し御伽噺のような幻想的な話を書かせると 絶品です。 褒めているわりにお気に入り度が低いのは、短編毎の質の バラつきが激しいからです。 「桜の~」「夜長姫と耳男」や歴史モノなど面白いものもありますが、 驚愕するほどつまらないものも。 本一冊に均すとこんな点数です。

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    投稿日: 2010.03.03
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    舞い散る薄桃色の中では時さえも止まる。 しんしんと降る桜の花弁の中でふと孤独を感じるのは、 昔から同じだと思う。

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    投稿日: 2010.02.26
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    男は女と出会い、その手を血に染め、何処までも堕ちて行く。 桜が美しいのは、その根元に死体が埋まっているから。 怪しくも美しい世界。

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    投稿日: 2010.02.25
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    桜を見るたびに思い出す。 美しさと恐ろしさっていうのは隣合わせ。 淡い桃色の桜の花は可憐なイメージしかなかったけれど、これを読んで桜のイメージが変わった。 坂口安吾の美しく妖しい世界。

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    投稿日: 2010.02.23
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    もともと野田秀樹さんの舞台を観て、読んでみたかったお話。 「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」はやたら読み返してます。 野田さんの脚本はどれも台詞回しが独特で、原作っていうのは設定とか役柄なんだろうな、と思ってたけども、読んでみたらあの独特な台詞も原作のものでビックリした覚えがあります。 うすら恐い雰囲気なんだけれども、やっぱりキレイ。 夜長姫は、うん、やっぱり可愛い。

    0
    投稿日: 2010.02.06
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    桜の話。 ドイツで怖いのは緑の森だし、日本で怖いのは桜。 私も京都の大原で怖くて走ったことがあります。

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    投稿日: 2010.01.26
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    短編集。ずっと読みたかった「桜の森の満開の下」。桜って…たしかにたくさんの桜がはてが見えないほど続いててその下に自分以外に誰もいなかったら怖いだろうなぁ…。物語は思ってたのと違い不気味で不思議な話でした。面白い。 「夜長姫と耳男」も読みやすく、これもまた女が不気味でいい。 歴史物は慣れないせいか私にはとっつきにくかったです。

    0
    投稿日: 2010.01.18
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      山賊が桜に見とれてしまいそこで会った女に一目ぼれし、使われていき最後には思いもつかないラストがあった

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    投稿日: 2010.01.14
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    こんなによく喋るとは思わなかった、坂口安吾。 表題作や「夜長姫~」は言わずもがなとして、「二流の人」が好きすぎて困る。文体が特に。 黒田官兵衛、豊臣秀吉、豊臣秀次、小西行長あたりが素晴らしい。度のきっついレンズ通した(偏見って意味じゃなく)こういう歴史物は大好き。 音読したら楽しそう、喉が嗄れるどころしゃないと思うけど。 「道鏡」も最高。女帝たちの小説。純愛ってこれなら言える。

    0
    投稿日: 2009.12.08
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    ずっと前に読んだ。難しかった。 電子辞書に入ってた「桜の森の満開の下」が面白かったので再読中。 読後感想 小学生の頃読んだときはFLASH作品で見た表題作しか理解できなかった。 今読んだら「紫大納言」と「夜長姫と耳男」は理解できたし面白かった。

    0
    投稿日: 2009.10.13
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    淡々とした文体で語られてゆく 不思議な物語。 ひとつひとつの文章から その光景が、わぁっと浮かんでくる。 エンディングの謎は、 何度読んでも解けない。

    0
    投稿日: 2009.06.13
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    この本で坂口安吾が好きになりました。 大学生の頃です。 読んで驚いたのを覚えています。 まるで桜が舞い散っているのが、見えるような文章でした。 桜の花の下で気が変になる。恐ろしい。 人を殺すのをなんとも思わない山賊でさえ恐ろしい。 「花の下では風がないのにゴウゴウ風が鳴っているような気がしました。 そのくせちっとも風がなく、一つも足音がありません。」 その空間だけが切り取られて、異世界が広がっているように思いました。 そして永遠に桜の花びらがはらりはらりと散っているような。 山賊がもらってきた綺麗な女はほかの女房を全て山賊に殺させます。 一番醜くてビッコの女以外は。 女が山賊が旅人から奪った櫛や、着物やその他のものから、美をつくりだします。 「個としては意味をもたない不完全かつ不可解な断片が集まることによって一つの物を完成する、 その物を分解すれば無意味なる断片に帰する」 それは女が行うひとつの妙なる魔術であるという言葉も好きです。 女のわがままに負けて、都へ3人は住み始めます。でも山賊はちっとも愉しくありません。 女は殺して奪ってきた首で「首遊び」をはじめます。 姫君の首、大納言の首、坊主の首・・・。 腐った首がくっついて肉がはがれ、ぺちゃぺちゃと音をたててくずれる描写も異常ですが 目が離せなくなります。 女はその遊びをしながら、カラカラと綺麗なすんだ声で笑います。 「薄い陶器が鳴るような爽やかな声」と坂口安吾は書いています。 都にすむことがいやになり、男は女を殺すことを考えます。 「あの女が俺なんだろうか?そして空を無限に直線に飛ぶ鳥が俺自身だったのだろうか? 女を殺すと、俺を殺してしまうのだろうか。俺は何を考えているのだろう?」 男や山へ帰ることを決めます。そして男がもたらす首なしでは生きていけなくなった女も一緒に帰ることになります。 そして、ふたりが桜の森の満開の木の下へきたとき、男は悟るのです。 女が、鬼であることを。 そして、鬼を殺したあとにのこった屍体は女でした。 男は生まれてはじめて泣きます。 そして、満開の森の真ん中で座っていました。いつまでもいつまでも座っています。 「男にはもう帰るところがないのですから。」 安吾は桜の森の満開の木の下の秘密を「孤独」だったのかもしれないと書いています。 男自身が孤独そのものになったときに、もう孤独を恐れる必要がなくなったのだと。 しかし、その後男には変化が訪れます。感情が生まれ、胸の中に悲しみがあふれるのです。 男が女の顔にかかった花びらをのけてやろうと手をのばしたとき、 女はいくつかの花びらになって掻き消えてしまいました。 そして、その花びらを手にしようとしたときに、彼自身も消えてしまったのです。 「あとには花びらと、冷たい虚空がはりつめているばかりでした。」

    0
    投稿日: 2009.05.21
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    安吾の本、久しぶりに読んだ。 学生の頃に新潮文庫から出てる「堕落論」「白痴」を読んで以来。 安吾の作品の面白さを再発見。 彼の文章には毒があって、そこが自分にはピッタリ合う感じがする。 表題作の「桜の森の満開の下」は呉智英が「日本三桜小説」なんて形容していたような気がしたけど、桜ってのは美しさだけで人を魅了してるわけではなのかも・・・なんて思った。 それにしても安吾って人は田舎が嫌いなんだねえ。 堕落論の中でも「田舎に文化なんぞあるか」と書いていたが、この本の「土の中からの話」でも農村に厳しい突っ込みを入れている。 田舎者から見ると至極真っ当な指摘で納得できるけど(笑)。

    0
    投稿日: 2009.03.14
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    表題の語感のセンスがまず秀逸、「桜の森の満開の下」これだけでも何度でも声に出して読みたくなる。物語も最高、破壊を覆う美しき桜の花の情景、背中の上にちらちらと降ってくる花びらは悲しみの象徴、美しさの根源。

    0
    投稿日: 2008.12.15
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    「花の下には涯がない」 桜の美しさと妖しさを、 端的に、そして的確に表現した言葉だと思います。 坂口安吾の小説は、なんだかとてもカッコイイ!

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    投稿日: 2008.12.14
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    大好きな坂口安吾の作品はいっぱいあるんですが、 ここはスタンダードに『桜の森の満開の下』で。 彼の作品は色んなタイプがありますが、 これは王朝物に分類されるのかな? とにかく美しい文章で、 こちらの息が苦しくなるような静謐な世界に どっぷりと浸ることができます。 『私は海を抱きしめていたい』とかが大好きなんですが、 この人の書く女性って、とても美しいですよね。 『白痴』とかを読んでさえ、私は美しい、と感じるんです。 きっと、この人は女性が大好きなんだろうな、って。 決してイヤらしい意味ではなく、 女性という自分とは別の存在をすごく 大事にしてくれている感じが私はするんです。 この作品も女性の美しさや怖さを書いているけれど、 結局それは男の目というフィルターを通した女でしかなくて。 こんな女であって欲しい、とか こうなんだろうな、という欲求とか願望が透けて見えて、 かわいいな、と思ってしまうんですよね?。 あー、書いていて私って本当に ダメな男が好きだよな?、と再確認(笑)

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    投稿日: 2008.11.05
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    初見:21歳 短編集。なぜか読み返すときは「道鏡」「二流の人」など歴史物のほうに目がいく。 ほかの作家さんにはあまりない、ぐいーっと猛烈に物語に引き込まれる感覚がある。 あまりに、はかなすぎて・・・・

    0
    投稿日: 2008.08.14
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    桜の下には死体が埋まっている、桜には鬼が棲んでいて桜の木の下にいると攫われる、そんな伝承がよく聞かれます。 桜は日本を代表する花ですが、それにまつわる話はとても多いです。 この小説の舞台は、満開の桜の森。 主人公は、その森で盗賊をしていて怖いものなんかなにもないと豪語する男。 でもその男には、唯一怖いものがある。それが、満開の桜の森。 幻想的で、昔話のように綴られる物語には、怖さもあれば美しさもある。 思わず引き込まれる語りには、舞台で演じられているものを見ているような鮮明さがあります。

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    投稿日: 2008.08.13
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    基本的に恋愛小説ってあまり好きじゃないんですけど、これは別格。ジャンルとしては純愛小説だと思う。ただ、その「純度」があまりに高いから、相当に頭のおかしいストーリーになってしまってはいるのだけれど。

    0
    投稿日: 2008.07.29
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    桜の下には死体が眠るというような、神秘的な風情を思わせる桜についての物語。他歴史小説。歴史小説なので若干お値段は高いですが・・・・

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    投稿日: 2008.06.01
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    狂おしいほど美しい桜。 美しく果てしない欲望を持つ女。 それらに翻弄される山賊。 最後に残ったのは、桜の花びらと孤独。 綺麗。

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    投稿日: 2008.04.10
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    坂口安吾の短編集。 全作品は読めなかったが、表題作の「桜の森の満開の下」は大変良かった。 少し古い言い回しが何とも言えず好きだ。 手元に置いて、少しずつ読みたい本。

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    投稿日: 2008.04.04
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    こちらの書誌は実際手にとって確認していませんが、多分この中に、小さな部屋、という短編が併録されていると思います。 私は白痴よりも、桜の〜よりも、その、小さな部屋、が大好きです。鬱屈として、明るいところがないのですが、情けない男の人(達)が、女の胸を借りて泣くところが良い。特に結末の台詞には言い様もなく胸キュン。グッとくる。そしてそんな情けない男の人は、私の中で安吾の映像で動くので困ります。

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    投稿日: 2008.02.03
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    安吾はカタカナ多用している小説しか面白くない、のが持論。 『夜長姫と耳男』は物凄く好き。 『道鏡』は孝謙様萌え小説だ!

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    投稿日: 2007.11.12
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    すばらしく綺麗なお話です。 胸に迫ってくるような寂しささえ感じます。 でも贋作の方も好きです(笑)

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    投稿日: 2007.05.20
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    大好きな坂口安吾の作品の中でも一番好きなもの。出版社違いで、幾つも所持していたり…(汗)いまは絶版になっていたり…。中でも大切にしているのは審美社出版の【絵本・桜の森の満開の下】文字通り?絵本です…墨絵の…。 【桜の木の下には、死体が埋まっている…】安吾の【美しい文語】が印象的な作品だと…絶品♪

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    投稿日: 2007.05.16
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    満開の桜の下には鬼が出るという伝説。 果たしてこれは夢なのか… まるで幻想の様に美しく、地獄の様に恐ろしい。

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    投稿日: 2007.05.10
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    有名な表題作。血生臭い描写と幻想的な桜の描写が対照的で感覚に訴えてきます。醜くも美しい、寓話的な逸品です。

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    投稿日: 2007.05.07