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総合評価

209件)
4.1
80
68
41
4
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    表題作は言わずもがな、水底の村、サクラサクが特に沁みた。積んだ期間は数ヶ月。今夜も生でさだまさしと中の人一緒なんだよなあ、、と思いながら読了。

    11
    投稿日: 2025.12.04
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    文体が重松清に似ている。 と思っていたら、解説が重松清だった…。 以前読んだことがあったけれど、妻が長崎出身で、何度か長崎に足を運んでいたので、改めて読んでみようと思った。 長崎弁がちゃんと頭に入ってくる。 「解夏」もよかったが、全編、心に残る作品だった。 「秋桜」はわかってはいたが、泣いてしまった。。 さださん、いいね。

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説集 どの話も良かったが特に描写や設定が好きだったのは『水底の村』 『サクラサク』は家族を顧みてもう一度繋ぎ直そうと奮起したところは素敵だったが、私が上手くいっていない家庭の子供の立場でもし親が急に仕事を休んで夜明けに「車に乗れ」しか言わずに家族旅行に連れていかれたらこのあと一家心中するのではないかと疑って純粋に楽しめなさそう!と思った。サクラサク、良い話だったが家族を大切にするために会社をブッチするのはなんか違わないか!?何かを得るためには何かを犠牲にしなければならなくても報連相というか…会社に居るのも同じ人間ですけど… でも全部の話が面白かった

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマ愛し君への原作ときいて、閲読。 花言葉や花の由来と絡めた話ですごく素敵な文章だった。 一生に一度しか咲かない竜舌蘭。 メキシコ生まれの秋桜。 最後のサクラサクの話も心にくるものがあった。 痴呆症。よく理解ができていなくて自分の身の周りにおきたらって怖かった。 恥ずかしくて症状がでているふりをしていた主人公のお父さん。そんなことがあるなんて知らなかった。読んで良かったと思う。 さだまさしさん歌手のイメージが強かったけど他の本も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    【概略】  葛飾の小学校で教鞭をとっていた高野隆之は、フィアンセに別れを告げ故郷の長崎に戻っていた。その理由はベーチェット病と呼ばれる眼の病気、その行きつく先「失明」と向き合っていくため。長崎まで隆之を追ってきたフィアンセの陽子と隆之は、ひょんなことから禅宗にまつわる結夏と解夏という言葉とその由来を知ることとなる。失明に対する恐怖を行として捉えた隆之は、残された時間、解夏までの時間を陽子と過ごすことにする。タイトルとなった「解夏」の他三編が織り込まれた短編集。 2024年10月21日 読了 【書評】  「福祉関係の書籍を読んで研修準備してるんだよね」と話したら、友人から「だったら『解夏』に収録されてる『サクラサク』を読んでごらんよ」と推薦されて手に取ってみた。大正解だった(笑)大泣き(笑)  「解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」と、当然に前から読んでいったのだけど、結果的に「解夏」が「サクラサク」に対する布石・伏線のような形になっていたね。  「解夏」では、概略の部分で触れたように結夏から始まった禅宗のお坊さんの雨安居・夏安居(90日間、座禅しながら過ごす)が解夏で終わる部分に、視力がどんどん奪われ失明するという恐怖を行になぞらえられてる。その感覚が、「サクラサク」では日を追うごとに惚けが進行していく父親という現実を直視しながら、その記憶が消されていく最期の瞬間に対して恐怖(不安)する部分と重なってね。そして当然、50歳を迎え、両親がいよいよもってそういう領域に入っていこうとするステータスである読者・喜餅は、自分に重ねる訳ですよ。「ついに結夏が来たか。解夏はいつなのだろうか?」ということを思いながら「サクラサク」を読み進めてしまったよ。  さださんのフレージングって、なんだろうね、あたたかいマシュマロみたいな。ほわっとした、でも残る。「暗闇というものは、光が見えない者には存在しない」「好奇心は生命力でもある」「生きることは、頭で考えるようには簡単ではないのだ」・・・切り取ると普通な感じがするかもだけど、文脈に置くと色んな素敵な石に変化する。  それぞれの話、アウトラインはおそらくは定番・・・さださんは落語が大好きだから、きっと落語なんだろうなぁ・・・王道なのですよ、展開から着地までが。でも、細かな状況設定と人物描写で彩が新しくみえる。うん、やっぱり落語だ。  良い作品をオススメしてもらいました。さださんの作品、これからも読んでいこう。そして、自分の両親の変化が始まった時、この作品を思い出そう。

    0
    投稿日: 2024.10.22
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    著者、さだまさしさん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 さだ まさし(本名:佐田 雅志〈読み同じ〉、1952年4月10日 - )は、日本のシンガーソングライター、俳優、タレント、小説家。國學院大學、東京藝術大学客員教授。ファンとスタッフの間では「まっさん」の愛称で親しまれている。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く-。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。 ---引用終了

    41
    投稿日: 2024.08.24
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    さだまさしさんの短編集。 表題作はドラマとか映画化されたっけ? ブグログ内でも凄い評価の高い一冊。 感動と感涙の嵐だそうです。 だから騙されないで下さい。私のレビューに。★の数に。 きっと私がおかしいっていうか、一般的じゃないのでしょう。 だって、本当につまんな、…………いやいや、ちっとも合わなくって。 ・解夏(げげ)   ベーチェット病を罹った小学校の教師は故郷の長崎に帰郷する。 ・秋桜   外国人の嫁と姑の問題。 ・水底の村   ダムに沈んだ村出身の幼馴染の二人が再開。 ・サクラサク   痴呆の父親と向き合うことで家族が再生。 基本的に良い人たちしか出てきません。ワルもクズも存在しない世界のようです。 一番良かったのは表題作の解夏かな。視力を失う難病だが、視力を失うと同時にその病自体は無くなり、その他の症状も消えるという。勉強になりました。 おかしいな? 俺も感動していいはずなのに、まったくこない。 「ふうん」という感想しか持てない。 とうとう心が死んだかな(笑) なんかね。上手く言えんけど放物線みたいなのよ。ホームランの。 こういう角度でこういう勢いなら、こういう円を描いてここに落ちてくるだろうなっていう。 先が読めるっていうのとも少し違うけど、違和感も驚きもとっかかりもなく、スッと上がってスッと落ちて来て当たり前に終わる物語。ライナー性だったり、やたら滞空時間の長い山なりだったりの違いはあるけど。 可もなく不可もない薄味のお茶の間ドラマの脚本みたいだなと感じた。 やっぱり歌の方が好きだな。 好きな人にはごめんなさいm(__)m

    30
    投稿日: 2024.06.17
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    全て暖かく、ふるさとや思い出が素敵な短編集。いろいろな作品を読んできたけど、ここまで見事な短編集は久しぶり。

    12
    投稿日: 2024.06.04
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    4作ともとても良い話でした。 文章や言い回しがとてもきれい。言葉選びが素敵。 解説にある、未来・現在・過去を全ての作品に盛り込んで、その後どうなったんだろうと余韻を残す終わり方は秀逸。 さだまさしは天才なのか? サクラサクがイチオシでした。

    4
    投稿日: 2024.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     目が見えていた頃は小学校の教師をしていた主人公が、 視野が狭くなって長崎後に戻った後、幼き日の事や教師 時代の生徒の事を思い出しながら長崎の地を巡る物語や、 ダムの地になるため沈んだはずの故郷が渇水で干上がっ て思い出と共に浮かび上がり思いを寄せる物語や、後少 しで会社の取締役に就ける所まで頑張ってきた主人公が そっちよりも痴呆を抱える父や気持ちがバラバラになり かけていた家族の方を選ぶ物語などがありました。

    1
    投稿日: 2023.12.20
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    感想 暗闇に落ちていく。その恐怖。季節の色を失い、愛する人の顔が消えていく。だが声は、匂いは、手触りは残る。光はすぐ側にある。

    1
    投稿日: 2023.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2023年118冊目】 表題作、解夏の他4つの短編集で構成された一作。単刀直入に言うと、「解夏」以外全部泣きました笑 「解夏」 徐々に視力が失われていく主人公と、それを支える周りの人たちの話。いつ見えなくなるか分からない恐怖を戦いながらも、見える景色全てを記憶に刻みこもうとする、懸命さが光るお話でした。 「秋桜」 異国の地、日本にやってきたフィリピン人のアレーナのお話。日本人男性と結婚し、姑に敵意を向けられつつ、舅の温かさに助けられていた彼女。ところが、舅の死後、姑の当たりはますます強くなっていきます。例え人種が同じだとしても嫁姑問題はよくある話ですが、それを単純に描いたものではなかったです。いや、ツンデレか!泣いちゃったじゃん! 「水底の村」 け、結局誰の子どもだったんですか?!例え血が繋がってなかったとしてもそれでいいって、主人公は割り切ってたけど、一方で酷いことをしてしまったって悔やんでいたのが、ええい、はっきりさせんかい!となりました!話そ!とりあえず!対話から始めよ!まあ、泣いたんですけどね。駒田さんがいい人でした。 「サクラサク」 痴呆はつらいですよね、本人も辛いし、周りも辛い。緩やかに壊れていく父親とその息子家族の話。歯車のかけ違いで、すれ違っていた彼らですが、果たして修復できたんでしょうか。あとね、会社が気になって仕方ありませんでした。中川さんが可哀想過ぎませんか?恩を仇で返してません?旅の後がどうなったのか気になり過ぎますが、「帰ってきたところ」は泣きました。

    2
    投稿日: 2023.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    両手どころか両足の指まで使っても足りないほど、私には、この世で怖い人、怖い物、怖い事がある。あまりにも多すぎて並べられないほどだが、それでも、最も、一番、絶対に怖い事は決まっている。それは、視力を失ってしまう事だ。病気、怪我などで、何も見えなくなる事を、私はこの世で一等に恐れている。 そんな臆病な私の心にぶっ刺さってくる小説が、この『解夏』だ。映画と連続テレビドラマになっているので、読んだ事がある方も多いだろう。もしかすると、その人たちも、私と同じように、目が見えなくなる、つまり、本を読めなくなる事が最大の恐怖である人かもしれない。もちろん、さだまさしさんのファンって人もいるだろう。当然と言ってしまうのは失礼かもしれないが、この『解夏』は文章の構成が、さだまさしさんの歌のように美しかった。映画とドラマ、どちらが上か、それは決められない。その上で、あえて断言しよう、この原作が最高だ、と。 ある日、唐突に、目が見えなくなる事が決定している病に罹る主人公。彼の、自分が陥った災厄と向かい合い、受け入れ、時に、恐れおののき、絶望に浸り、そして、そんな自分を支えてくれる者の大切さを痛感し、自分が進むべき道を自分の眼で見据え、ついに、その時を迎える、この感情の流れ、その描き方、これが素晴らしい。大胆と繊細、実力がなければ、両立させる事が叶うはずのない要素が一つとなって、読み手の心を揺さぶり、涙腺を崩壊させてくる。果たして、私は、己の目が病気に食い潰され、「読書」が出来なくなる時、どのような選択を下すんだろうか、と考えながら、読み進め、答えを出せぬまま、読み終わってしまった・・・皆さんは、どうしますか? この台詞を引用に選んだのは、これは、さだまさしさんにしか、さだまさしさんだからこそ書ける、男の心の弱い面だな、と感じたので。 性差別と言われてしまうかもしれないが、男の弱さってものは、女性には理解や共感がし難いものだ、と思う。もちろん、男だって、女性の弱さを、正確に把握するのは不可能だ。 と言うか、人間は全員、違う弱さを抱えていて、一つとして同じ弱さはないんだから、他人の苦しみを100%理解するなんて、無理なのだ。 アナタの辛さが私には理解できますよ、と言う奴は、基本的に嘘吐きだ、と私は思ってしまう。 何だか、何を言いたいんだか、自分でも不明瞭になってしまったんだが、まぁ、要するに、この弱さの表現は的確だ、と感じたのだ。 自分の中にある弱さ、怖いもの、と直面した時、ほとんどの男は、こういう状態になってしまうんじゃないだろうか。 そうなってしまってしまった以上は受け入れるしかない、と頭で考えて結論を出し、心に納めたつもりでも、結局、それは自分を騙していたに過ぎない。 この作品では、失明に対する恐怖ではあるにしろ、他の事に対する恐怖であっても、やはり、男は、こういう風に取り乱してしまうだろう。きっと、私もこうなると思う。 しかし、こんな風に取り乱す事を、恥ずかしい、とは思わない。 これこそが、人間らしさじゃないだろうか。 怖いモノは怖い、それは受け入れるしかない。 みっともなく取り乱してしまうからこそ、心に生じる余裕もあるんじゃないか? 業と行は、一人一人で違っているし、取り乱し方も異なるだろう。 大事なのは、生きる事を諦めず、希望を捨てず、弱い自分をあるがままに認めてやる、それだと私は思いたい。 男は、自分の弱さを糧にし、どんなに辛い状況に追い込まれたとしても、自分の人生を、自分だけの力で切り拓き、自分だけの物差しを杖にして、自分のペースで前進していくしかないんだから。 うーん、結局、この台詞の良さを上手く伝えられないなぁ・・・まだまだ、修行が足りないか。 次の瞬間、隆之は空に向かって「ああっ!」と大声で叫んだ。 今まで魂の奥底に押し込めてきた得体の知れない絶望的な怒りが、発作のように突然に隆之の身体の奥の、そう、内臓の底から火を噴きながら駆け上がってきたような叫び声になった。 言葉にならない感情が隆之めがけて襲いかかってくる。 哀しさと、悔しさと、恥ずかしさと、寂しさと、怒り、そして不安が一斉に隆之を襲う。 「ああっ!」 もう一度叫んだあと、隆之は自分の右手で拳を作り口にあてがい、強く噛んだ。 俺は怖いのだ。本当は怖くて怖くて逃げだしたいのだ。 俺は強くない。俺は本当は弱虫なのだ。 ああ、一体俺はどれほどの悪いことをした報いでこんな目に遭うのだろう。 なぜ俺だけがこのような目に遭わねばならないのだ。 誰か、お願いだから、助けてください。 ばあちゃん、助けてください。 親父、助けてください。 自分で噛んだ右手の痛みが必死で隆之の背骨を支えた。 「助けて」だけは絶対に言わないと決めた言葉だったはずだった。 「ああっ!!」 隆之は振り絞るようにもう一度叫んだ。(by天の声)

    4
    投稿日: 2023.09.01
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    『解夏』 失明した瞬間に「失明することへの恐怖」から開放される。 こういう考え方があるんだと気付かせてくれて、少し気持ちが軽くなった。

    5
    投稿日: 2023.07.15
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    長編だと思ったら短編集だった。解夏と秋桜、心の正しい人が素直に自分の生き方を見つめる話は読んでいて気持ちがいい。重松清なんかよりもよほど深みがあり、しみじみする。

    4
    投稿日: 2023.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    標題作は読み進めるのがつらい。 『秋桜』(あきざくら)は、感動のツボを心得た中編。 『水底の村』は少し冗長な気がしないでもないがホッとできる温かさ。 『サクラサク』は、家族、会社、認知症、思慕、いろいろな思いを交錯させながら余韻を残す読後感。 4作に共通しているのは、良い出来事であれ、悪い出来事であれ、人生の分岐点、臨界点を迎えたときの登場人物たちの心の動き。 そして、重松清さんもさだまさし好きなんだろうな。 愛溢れる解説が花を添える。 僕は小学校から高校にかけて、「歌手・さだまさし」の大ファンで、今でも時々、 『長崎小夜曲』、『驛舎』、『夕凪』、『加速度』、『療養所』、『つゆのあとさき』、『フレディもしくは三教街―ロシア租界にて―』などを気が向いたときにカラオケで歌う。 小説家としてもすごいな、と今回改めて感じた。 読んでよかった。 サンキュー、オススメ、ありがとう! ①解夏(げげ) 小学校教師を辞め、婚約も破棄し、故郷に戻ってきた隆之は、母親にその理由を言い出せずにいた。 ②秋桜(あきざくら) 自分に辛く当たる姑、喜久枝の叫び声を聞きながら、なぜ私は祖国を離れ、日本の農家に嫁いでしまったのだろう。アレーナはいつも思う。 ③水底の村(みなぞこのむら) 小学校6年の時の同窓会の席で、純一は、敦子の名が出てきて思わず身を固くした。敦子は幼馴染で、そして人知れず付き合い、12年前に別れた間柄なのだった。 ④サクラサク 今年80歳になる父がちょっとおかしい、俊介が感じたのは昨年の秋、父が一人で出掛けて帰り道がわからなくなり、警察に保護されていた出来事がきっかけだった。

    16
    投稿日: 2023.03.03
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    さだまさしさんと言えば、NHKの長時間番組でゆるゆるお話ししている面白いおじさんという印象しかなかったが、こんなに温かい文章を書く人だということを初めて知った。 解夏 視力を失いつつある主人公にとって、失明する恐怖は行(修行)であり、失明した瞬間に失明するという恐怖から解放される。それが修行が終わる瞬間であり仏教の言葉で「解夏」というらしい。 視力を失う程ではなくても、人生は苦悩の連続であり、また死ぬことへの恐怖は誰もが抱えているだろうから、そういう意味では生きている間は行であり、死んだ瞬間が解夏ともいえるのではないかと思った。

    3
    投稿日: 2023.02.22
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    4つの短編どれも一冊の本になってもいいと思います。なかでも表題「解夏」はさだまさしさんの故郷である長崎の美しい情景を思い浮かべながら読むことができて途中から涙がとまらなくなりました。優しく、あたたかく、切ない…うまく表現できませんが母親が幼子の手を両手で包み込むような感覚です。重松清さんが解説をされていますがこの本を誉めるというよりは、この本を書いたさだまさしさんの表現力に嫉妬されているように感じました。さだまさしさんの作品を続けて読むことになりそうです。

    4
    投稿日: 2023.02.18
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    初さだまさし 自分が大人になるとこういう昔からいる有名人に抵抗が無くなる気がする笑 病気ものとか結構小狡い王道シナリオではあるけど暖かい文章で間違いない。

    3
    投稿日: 2022.12.11
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    父と母が大好きな、さだまさしさんの本を大人になって手に取り読んでみる。 素敵な小説だということは間違いなくて作家としての1面でしかまだ知ることが出来ないので音楽も聞いてみようかしら。 私は『秋桜』が好き。 そして『水底の村』に出てくる文 『色即是空』般若心経の意味を知れて良かった。

    9
    投稿日: 2022.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ベーチェット病に罹患した隆之がハヤシ老人に会って力を与えられるお話。 「『自分の眼の残りの時間の全てをかけて、歩いて歩いて、歩いてこの町の風景をぜんぶ眼の中に閉じ込めて記憶してしまおう』と決めた。」 さださんの文章力に驚いた

    2
    投稿日: 2022.10.04
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    小学生の時にドラマをみて、なんとなーく覚えていた「解夏」。 お堅い文章かなあと避けていたが今回本屋で見つけて読んでみることにした。この選択は間違ってなかったと思う。ここ最近手にした作品の中でいちばん良かった。 故郷長崎で恋人や母親、友人と過ごす日々。お互いがお互いを思いやる様や、だんだんと病に蝕まれていく主人公の気持ちが丁寧に描写されていて、自然と涙が溢れてきた。 最後の1文を読み終えた時、その1文の為だけにこれまで物語が紡がれていたような、なんとも言えない読了感を味わった。 他の短編も甲乙つけがたく、どれも素敵なお話だった。ぜひ周りの友人にも勧めたいと思う。

    2
    投稿日: 2022.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても好きな本。徐々に視力を侵されいずれは失明する病を患いながら、残された時間を仏教の「行」に例え、故郷の景色を己の中に刻もうとする表題作は、視力を完全に失うラストシーンを決して饒舌な文章ではないのにあれほど美しく書き切ったのは見事の一言。また解説で重松清氏も引用した「大好きだった祖母は死んだ後この樹のどこかに住まわせてもらっていることにしよう、と思ったとたん隆之は自分が救われたような気がしたのだった。」をはじめ、所々見えるさだまさし氏の生死感や人への暖かな眼差しが心地良いです。全4編の短編集ですが、どの話も珠玉の出来栄えなのでぜひ読んでほしい。

    2
    投稿日: 2021.09.09
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    表題作の「解夏」がとても印象に残りました。目が見えなくなる恐怖を想像するだけで不安な気持ちが強くなります。一番辛いのは主人公だと思いますが、主人公の母親の気持ちを想像すると胸が痛いです。生まれる前から大切に育て、同じ時間を過ごしてきた我が子の目が見えなくなる。描かれてはいませんが、どうしてあげることもできないという気持ちの葛藤があったのではないでしょうか。 この物語を読んで、私たちはたくさんのことを知り、想像する力をつけて行かなければならないと強く思いました。良い読書時間でした。

    1
    投稿日: 2021.05.23
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    著者は誰でも作風というか、語りの特徴というものがある訳だが、さだまさし氏の場合はそれが強すぎる様に思う… ただし、そうであっても、読者が本を閉じずに、最後まで読み進めさせるだけの力を感じるし、お決まりの“感動的終局”になると分かっていても、彼のテーマ選びのセンスが素晴らしいからか、その展開に身を委ねたくなってしまう…

    1
    投稿日: 2021.05.09
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    同じ病気の為に読んでみた、短編集だったのね、なんか物足りたりなかった感はあるが、小説版、ドラマ版、映画版、それぞれに感慨深い部分がある。 それ言うとドラマ版や映画版の脚本、演出はとても良かったのだなあ、と思う。

    1
    投稿日: 2019.07.27
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    文章のいたるところで、「好奇心が試される」 今の自分にとても寄り添うな、さださんの本。 縁を感じる。 最後の一文「解夏であった」 とてもとても染み入った。

    1
    投稿日: 2018.08.24
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    故郷とのいろんな関わり。 表現や感情が優しくて温かくじんわりと感動した。 ダムに沈んだ故郷との対面なんて想像出来ないけど、どんなに切ないことだろうか。 それでもそこに住んでいた人ごと沈んだわけでなく、人々はその人の人生をそれぞれ歩んでいるのか。 解説も重松清で良かったと思う。

    1
    投稿日: 2018.08.20
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    すごくいい、さだまさし天才か…。重松清に温かさのベクトルが似ているなぁと思っていたら、解説に重松清が…。どうでもいいところでも鳥肌。どの話も本当に素敵だったが、個人的には秋桜とサクラサクが好き。重松清に大人のテイストを加えた感じ。地理に明るいところが、渋みを出しているのかな?あまり歌は聞いたことないけど、この人が歌う歌なら聞いてみたいと思った。

    2
    投稿日: 2017.08.25
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    普段あまり短編小説は読まない。物足りなさを感じてしまうからね。でも、本屋でたまたま手にして、短編小説と知らずに買ったさだまさしのこの本はとても良かった。 どの話も登場人物たちの家族や夫婦、人生や運命などについて、悲しいような、ハッピーなような、胸が熱くなる話だった。本のタイトルにもなっている解夏以外が結構良かった。 さだまさしはいいね。

    1
    投稿日: 2015.11.20
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    人の善い部分が起こす奇跡に接してきたさださんのの心映えに触れる 曲の精霊流しを小説にしたり、また風に立つライオンという歌が、俳優大沢たかおさんに請われて映画化されたり、 その世界観は様々な姿でわれわれの前に現れます。 そのさださんの世界の根源は、人の善い所を見ているという事。 作中 人は心で生きている と書かれ、また 大介のことも咲子のことも、ちゃんと一所懸命に見つめていないのじゃないか? と諭すシーンも見られます。 根は善い人たちによる、感動の出来事がいくつか現れます。 それはさだまさしという人間が、人の事を良く見て、さらにその人の善い部分、良い部分をみつけようという心映えでできているからこその世界観なんだろうと思います。 全国を歌い訪ね歩く中で、様々な人を見て、人の善い部分が起こす奇跡に接してきた人だから書ける話なのだと思いました。 文中仏教を底とする言葉や考え方が多く現れます。 これを読む私のような人間は「さだ教」と言ってもいいでしょう。 さださんの節々からこぼれる言葉を胸に受け止めてます。主に月一の深夜番組「生さだ」(今夜も生でさだまさし)で。 最近は知的好奇心の観点から欲する宗教・哲学への興味が湧いてきておりますので、 美しい長崎の風景に心惹かれながらも、神社仏閣を見に行くのに何も長崎や京都に行くまでもなく、先ずは関東圏の人間ですので鎌倉があるだろうと思い立ちました。 中学生の定期テスト、そして大学入試センター試験の際一度全て叩き込んだはずの鎌倉時代の仏教大きく6つ、教祖と教義の特色、有名な寺社。鎌倉の寺の格付け。 そういったものを改めて、歴史背景からほぐし接することをしてから鎌倉を訪いたいという欲望がむくりと私の中にもたげたので、またまた読みたい本が増えたなと言ったところです。 しかし解夏という作品、映画化されているわけですが、というか映画になっていたことでこの作品があるという事を知ったわけなのですが映画という表現でこの解夏のシーンはどう描かれているのでしょうね。隆之の視界をそのままカメラに投影し、乳白色なんて映したら野暮ですからねえ。 最近は映画を見ずに原作を見てどんな演出をするのか心を巡らすのが楽しかったり。 蛇足ですが解夏のなかで安吾の話が出てきます。 私が読んでいる「7SEEDS」というマンガに出てくる安吾というキャラクターが夏のチームに属しているのですが、安吾とはこういうことなのか、と合点がいきました。 こうやって、全然関係のない作品の中で自分のシナプスが連結する瞬間を感じる事が出来るのも、いろんな本を雑多に読むことの愉しみの一つでございますね。

    1
    投稿日: 2015.09.23
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    優しさにつつまれた作品。失明していく恋人に寄り添う女性と長崎の風景。ダムの底にある故郷と初恋の人と少年と私。ミステリー的な展開。三人に幸あれ!

    1
    投稿日: 2015.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4つの短編集からなっています。 それぞれ違う視線があり、行き方の参考になる話です。 表題の「解夏」より「水底の村」がなんか好きになれました。

    1
    投稿日: 2015.03.21
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    支える側のつらさはちろんあるが、支えられる側のつらさが垣間見れて感じられる。そのつらさこそ相手への愛情なのだと思う。 舞台となった街へ訪れてみたくなる。

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    短編集。ちゃんとした小説でした。特に解夏は良かった。なんでもない文書の中に心を揺さぶる一言が出てきて胸が熱くなる。さすが詩人だけあって、短文、単語が洗練されてる。世界観もしっかりしてるけど、全体的に現実認識が若干甘い気がする。ファンタジーにまで昇華し切れてないっと言うか。人生を語るには中途半端。

    1
    投稿日: 2014.12.29
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    20140706読了。 「解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」 どれも良い小説です。 さだまさしさんの小説は全て読んだ訳ではないですが、どれも優しさを感じます。 読んでもらいたい本です。 私が読んで感じたことを、あなたも感じるかわかりませんが、優しい気持ちになれますよ。

    1
    投稿日: 2014.07.07
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    「解夏」の他にも「秋桜」「水底の村」「サクラサク」全部で4作品が綴られてます。 さださんって、とても素敵な時間をお持ちなんだなぁ って思いました。 どの作品もとても優しくゆっくりとした時間が流れてるような・・・ 作品の雰囲気が本当に素敵だなぁと思いました。 歌手としてのさださんも、歌詞の中に何とも言えない優しさが込められてるものがありますよね。 解夏は映画化されて『大沢たかお』さんが隆之の役をされたようですが。 大沢さん大好きなんです。 観てませんけど・・・ さださんの作品は「精霊流し」も読みました。 さだまさしって名前ではなく作家さんとして別の名前で出されてたら、なんの先入観もなく手にとられて読まれる人も多いのではないのかなぁ…って思うんですけど、それは考えすぎですか? とにかく優しく素敵な時間が訪れます。

    2
    投稿日: 2014.06.15
  • 読み応えのある短編集です

    5つの作品が収められている短編集ですが、どれも読みごたえがあります。 「解夏」は既に映画化されており、「サクラサク」も2014年4月に映画が公開される様子。 この本に収録されている作品は、重いテーマを扱っているものであっても、読後感が爽やかで幸せな気持ちになれる話ばかりです。さだまさしの著書には、人間への温かい眼差しが感じられます。 個人的には「解夏」に衝撃を受けました。闇というのは、光が見えてこそ感じられるものなのですね。見えなくなること自体より、失明するまでの過程が恐怖なのですね。「解夏」というタイトルが絶妙だと思いました。 読んでいると、大好きな長崎の街並みが目に浮かぶようでした。

    4
    投稿日: 2014.02.15
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    難病とされているベーチェット病になり、故郷の長崎に帰った主人公の目にうつる景色を描いた「解夏」。 風習の厳しい田舎村に嫁いだフィリピン女性の心に迫った「秋桜」。 家庭のいざこざから目をそらし続けた男性の変化を描いた「サクラサク」。 主人公の幼なじみとの切なく淡い物語を書いた「水底の村」。 の4つの短篇集。 どの話も日本の田舎の美しい風景が目に浮かぶように丁寧に表現されていて、だからなのか、どの話も色鮮やかに記憶されている。(普通短篇集だと、1つ、2つは内容を忘れてしまうが。) また、悪役がおらず、人間向きあえばみんな根本はいいやつと思える点が、温かい気持ちになれてよかった。

    0
    投稿日: 2013.12.09
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    私がはじめて手に取ったさだまさしの小説で、これからも何回も何回も何回も読み直す小説だと思う。 どのおはなしを思い起こしても、言葉の優しい余韻が心にひびきます。本当に、本当に好きです。

    0
    投稿日: 2013.10.09
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    さだまさしは小説家としても凄い。 4つの話のどれもが重く、その癖清々しい。いつかまた、読み返す日が来るだろう。

    0
    投稿日: 2013.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ペーチェット病という難病に侵される主人公の隆之。 失明を余儀なくされる病のため、婚約を約束した女性に別れを告げ、働いていた小学校も辞めて、実家のある長崎へ戻る事になるが、その人間的魅力故に、婚約者は彼を追い長崎で共に暮らす事を選択する。そして、彼の児童達もまた、先生への思いを手紙にのせて応援する。 寺での老人との出会いから、病を受け入れ強く生きていこうとする隆之。そして、その隆之を精一杯笑顔で支える婚約者の陽子。 もし自分が隆之の立場だったら、どのような人生が考えられるだろうか。そこに希望はあるのだろうか。闇しかないかもしれない。しかし、物語では、隆之を支える婚約者の存在、母の存在、そして、寺の老人の存在が、彼を明るく照らしている。 そこには失明しても変わらない確かな「つながり」が存在しているように思う。幸せとは何か考えさせる作品。

    0
    投稿日: 2013.09.17
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    夏に三方五湖に行った時に「サクラサク」が来春(2014年)映画化されると云うことを知って、読んでみる。 「解夏」が映画化されたのは知ってたけど、こう云う話だったんですね。 しかし、さださんの歌詞はストーリーだといつも思ってるけど、その才能は小説書いても素晴らしいですね。さださんの小説を読むのは6冊目ですが、いつも感動させられてます。 「解夏」、「サクラサク」、共にとてもいい話でしたが、私が一番感動したのは「秋桜」の最後ですね。なるほど、それで「秋桜」なんだ。 あと、これくらいのページ数なら1冊で出てるものもある「水底の村」もぐっと来ます。先生、いい先生だよねえ~ 最後の解説が重松清さんて云うのもええわあ~

    0
    投稿日: 2013.09.15
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    タイトルにもなっている「解夏」(長崎)の他、長野、栃木、福井を舞台にした短編小説が集結した傑作。人情の機微を深く掘り下げた描写が、穏やかで優しい気持ちにしてくれます。タイトルのオチの深さと言い、さだ氏の言葉選びのセンスのよさを感じずにはいられない。各編で住人でないとわからないような場所がさりげなく紹介されており、リサーチ力にも脱帽。本書でさだ氏の小説に開眼した。

    0
    投稿日: 2013.07.06
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    面白かった。 「解夏」「水底の村」がとくによかった。 どちらも久々に最後のシーンに、震えました。 趣は違ったか、読みごたえがありました。 他の作品もなかなかです。 さださんの作品は最後の余韻が、すごくいいです。 作品がすくないのが、とても残念ですね。

    0
    投稿日: 2013.07.03
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    2013.6.7読了 さだまさしの短編小説。4つともいいが、特に水底の村が良かったな。しかし、この人、天才だわ。

    0
    投稿日: 2013.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    解夏、秋桜、水底の村、サクラサクの 4つの小説が収録されています。 何れも最低の状況なんだけど、 視点や考え方でその状況も良しと思うという感じの話です。 どの話も登場人物、風景の描写は非常に鮮やかです。 ストーリーも最後にしっかり完結する感じも良いです。 個人的には特に水底の村が面白かったです。 結末が途中から見えてくるんですが、 そこを裏切らずに、きれいに話がまとまるところが良いです。 もちろん表題の解夏も面白い。 主人公が病気で目が見えなくなるまでの生活を 描いた作品なのですが、見えなくなる前にやりたいことを やっていきながら、見えなくなる恐怖と葛藤する感じが 人間的で、非常に共感できました。 全体的には500ページ位ありますが、あっさり読めます。

    0
    投稿日: 2013.06.03
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    短編集て、あまり読まないけど、すごい満足感のある短編集だと感じました!恋愛、家族、親子の色んな気持ちが混ざり合って、綺麗な言葉と風景、素敵なストーリーも混ざり合って、素敵だなと感じました。どの話も感動てきでした!

    0
    投稿日: 2013.04.26
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    短編集ですが、それぞれの作品に心打たれます。さだまさし、言葉の使い方は昔からうまいけど、やっぱり小説も上手い。

    0
    投稿日: 2013.03.26
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    ああ、さださんらしい。 まず、そう思った。 やわらかなタッチで、見つめる視線がとてもやさしい。 人は悲しみに出会うと自分と向きあったりするけれど、 そんな中でのチクリとした胸の痛さや、揺らぐ気持ちの様子を、寄り添うようにしてつづられている。 じんわりほのかにぬくもりの残る読後感。 4編ともにどこか癒しを感じる、そんな作品集だった。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    「人の優しさ」「家族のあたたかさ」と、「家族であっても冷たい者」をうまく描いていると思う。長編かと思っていたら短編集で、サクサクと読めた。ただし涙必須の感動作ばかり。 「秋桜」が1番好きです。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    解夏・・・大切な人と一緒に歩む げげ・・・解夏・・・初めてみる言葉である。 結夏・・・旧暦の4月16日 雨期の始まる頃 生命が躍動するときに 外にでず、修業をはじめる。 解夏・・・旧暦の7月15日 修行生活で、それぞれの共同生活の中で気づいた、互いの欠点を指摘し、修行を終わりとする。 隆之は、ベーチェット病という難病にかかり、 次第に目が見えなくなる。 目が見えなくなるという行が始まり、 目がみななくなって、 初めて行が終わる・・それが解夏。 「光が見えないものには、暗闇が見えない。」 ・・・すごい印象的な言葉。 隆之は、恋人 陽子がいたが、 失明するというおそれから、結婚することを破棄する。 陽子は、その隆之のそばに一緒にいようとする。 目が見えなくなるというおそれの中で、 陽子が、なぜ隆之のそばにいようとするのか? 「隆之さんの眼が見えなくなるまでの、この、1日1日、 大切な日々を、一緒に歩かせてもらうことで、 私、いまとっても充実しているのです。 隆之さんは、婚約を解消することで責任をとったのです。 今度は私が隆之さんへの責任をとるのです。」といって、 隆之に寄り添う陽子 竜舌蘭の花を見ようとしたとき、隆之は、失明した。 そして、白いサルスベリ(百日紅)の花が、 心の中に鮮やかによみがえった。 隆之と陽子の「解夏」である。 さだまさしは、詩人である。 埋もれた言葉をうまく発掘して、 私たちに大切な人と どういきていくかを教えてくれる。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    さださんの作品には本当の優しさ、本当の強さのある老人、大人がいる そんな彼らの考え方、発言は印象に残るものが多く、読後の心温まる感情につながる

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    投稿日: 2013.01.13
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    何度読んでも良いですね。何と言うか、しばらく余韻に浸っていたいと思わせる作品ばかりです。全体的にとてもとても穏やかな雰囲気で、それはどの作品も『故郷』を中心に描かれているからだと思います。 母親、恋人 義父、義母 幼馴染 父親、そして妻と子 人は心で繋がっているのだなと思いました。言葉に出さなくとも、たとえ態度は真逆だとしても。取り返しがつかないことは、実はただそう思い込んでいるだけなのかもしれません。

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    アントキノ〜読んだ時も思ったけどさだまさしは作家業に専念すべき!人の表面を取り巻く負の感情と心の深いところにある優しさをしっかりと書いてくれる。避けられない現実にも温かさを感じさせてくれる。これは故郷の話たち。

    0
    投稿日: 2012.11.20
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    処分 1.解夏 徐々に目が見えなくなる病気を抱えた主人公が、仕事(小学校経論)を辞め、母の暮らす地元(長崎)に恋人と帰り、病気を受け入れていくというお話。 徐々に目が見えなくなる恐怖。完治=失明。原因不明。そんな病気があることも知らなかったけど、読んでるだけでその怖さが伝わってきて、最後には病気を受け入れる主人公に感動してしまった。 登場人物もいい。お母さんも恋人も解夏ということばの意味を教えてくれたお坊さん、全員に人間的な深みのようなものを感じる。 この章がなかったら★★★。 2.秋桜 フィリピンから日本人の農家に嫁いだアレーナ(愛)のお話。 秋桜がコスモスって読むこと、知らなかった(恥) 3.水底の村 テレビ局で構成作家をしている純一が、かつての恋人の敦子と再会するお話。 4.サクラサク 中年サラリーマンの父親の痴呆をきっかけに、家族の絆を築きなおすお話。

    0
    投稿日: 2012.11.09
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    読み終わった後は「今年読んだ本で一番よかった!」と思った。 でも心の中で反芻すると、ちょっと人物が薄くて軽くて、そこまででは ないか、と。 でも、とても惹きつけられて読めるし、日本の土地の描写がとても素敵。 ふっと重い一言もあったりして、とても良い物語。「物語」っていうのがぴったりだな。 すごい人だ。

    0
    投稿日: 2012.11.07
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    短編集でした。 それはそれは感動する優しい物語たちでした。4作品ありますので、少なくとも4回感動できます。 なぜもっと早くこの本を読まなかったのだろうと不思議に思います。 アントキノイノチもよかったけど、この4作品もすばらしい。 まよわず読めよ、読めばわかるさ、ありがとう。

    0
    投稿日: 2012.10.16
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    さださんずるすぎる。目を背けない、この感じ。 これを検索する時に出てきた映画の出演者が気になって、次は映画やな。

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    投稿日: 2012.09.23
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    表題作となった解夏が本当に素晴らしい作品。 ほかの短編もそうだが、情景描写が優れているせいなのか、それとも作品の持つ雰囲気なのか、どの作品も夏の日差しの強烈さとはかなさを同時に併せ持っている。 眩しくて、きれいで、せつない。零れるかがやきに目を細め、ブスな顔しながら読んだ。

    0
    投稿日: 2012.09.20
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    表題作の解夏を含んだ四つの短編集。 特に2作目の秋桜(※コスモスじゃなくて、和名のあきざくらと読む)がお気に入り。 もともとはメキシコ原産の花だそうですが、今や日本にもしっかり根付いている。そんなメタファーを主人公の愛とその家族がになっていて、あたたかみが伝わってくる。外国から来た人のことをしっかりわかっていないとこんな話はかけないだろうなとしみじみ。語学をたしなむものとしてこの気持ちを大切にしていきたいと思います。 ふるさとって人それぞれ違うけれど、過去から流れる現在と未来を感じることができる。 さだまさしさんの詩も合わせて聞くとより世界観を感じることができると思います。

    0
    投稿日: 2012.08.22
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    壊れかけたものをやさしく包み込んでいたわるようなお話。 さみしくって、いとしくって、切ない結末をさだまさし特有の文体でやわらかく綴ってます。

    0
    投稿日: 2012.08.19
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    短編小説集でした。 「解夏」をよみたくて買ったので、他の話でもあんなに心が震えるとは思わなかった。 泣きたいときにオススメ☆ * 実感することや、目に見えるもの、立場や名誉がすべてじゃないのに 得たものばかりに目がいってしまう。 視力を失うのは、真っ暗闇な世界に住むことだと思っていた。 でも「暗闇は、光が見えない者には存在しない」 いま“在る”から無くなることに恐怖を覚えるけど、本当は得た事実が大事なんじゃない。 何を悟れるかが生きることだ。 失って初めて得た悟り。 人間への皮肉でもあり、最大級の愛でもある。 さだまさしという人間は、いくつの哀しみを越えてきたのだろうか。 2012.2read

    0
    投稿日: 2012.08.16
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    眼が見えなくなるまでの過程、死と再生。外国人の複雑な思いがリアル。ダムのそこに沈んだ過去を息子(?)と探す。認知症の親と引きこもりの息子が家族をつなぐ。共感というよりなんか魅力的なテーマかも。

    0
    投稿日: 2012.08.08
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    解夏 段々視力を失っていく 秋桜 フィリピン人女性が田舎の農家に嫁いだ話。 水底の村 ダムの底に沈んだ村と幼馴染みの話。 サクラサク 認知症の父と家族の再生の話。

    0
    投稿日: 2012.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画は何回も見るぐらい好きだけど、原作もとても良かった。さだまさし、いいね。 『ここの百日紅はね、白いんだよ』 故郷の風景が自分の中に刻まれた、と気づいた。 解夏であった。

    0
    投稿日: 2012.05.20
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    個人的に印象に残った順は、「サクラサク」>「水底の村」>「秋桜」>「解夏」かな。 どの話も物語終了後の続きが気になる感じ。でも決して後味は悪くない。続きは読者の想像の中で、というスタンスなのかな。 読み終わって、歌の一フレーズを思い出した。「人間って哀しいね だってみんなやさしい それが傷つけあって かばいあって・・・」

    0
    投稿日: 2012.05.15
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    全部が解夏だと思っていたら短編だったので、ちょっと意外な気がしました。 みんな、人の心の弱さや温かさに気づかされる話でした。 「秋桜」が良いと思いました。

    0
    投稿日: 2012.05.04
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    「解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」 の4編。 生と死とか、扱っているものは重たいんですが、でもやわらかくあたたかい言葉と文章で、気持ちがゆったりするお話ばかりでした。 人が生きるということについて、考えさせられました。 人のあったかさって泣けるよね…。 心が弱ってるときに読むと、ほんまにしみると思う。

    0
    投稿日: 2012.05.03
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    短編ってイマイチ感情移入できないことが多いんだけど、これは結構感情移入できた。 さださんの本って、幸せは日常の中にあるんだよ。というのをいつも教えてくれてる気がする。 お気に入りは「秋桜」と「サクラサク」でした。(^^)

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    投稿日: 2012.03.21
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    『夏解』読了。タイトル作は映画やドラマで見ていたけれど、こんなに短編だったとは意外で驚き。すべての作品に、景色とその匂いが鮮やかに浮かび上がる。心に沁みます。

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    投稿日: 2012.02.23
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    どれも「じーん」ってくる。特に秋桜がきた。 仏教に関わる言葉がたくさん出てくるけど、どれも心地良い。 大きな川の流れみたいなものを感じるよーな話だなぁ…て思った。

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    投稿日: 2012.01.30
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    映画化・ドラマ化された作品『解夏』、他3作品が収録されている。 隆之を思う陽子の一途な気持ちが切ない。 自分なら、あんなに明るく支えようとできるだろうか。 でんでらりゅうの歌、なつかしい。 今でも歌える。 他の3作品も、家族・故郷をテーマにした泣ける話でした。 もー、さだまさし素晴らしい。

    0
    投稿日: 2012.01.28
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    確か高3の時に一回読んだ本。 あれから5年... 良さが分かるようになってた。 解夏とサクラサクが好き。 多くの人は「自分は弱い」って思い込んで、 そこに逃げてる気がした。 でも、本当の本当は人って強いんやなって。 そんな一冊。

    0
    投稿日: 2012.01.20
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    パートナーが病に侵されたら・・・・・ 育った場所も環境も違う二人が一緒に暮らしていくこと・・・そしてその家族とも価値観を合わせていくことの難しさ・・・・ 人生を重ねるということは楽しいことも辛いことも背負っていく荷物か増えること・・・・・ そして、老いていく親との関係・・・・・ とにかく一つ一つ考えさせられる感動のお話です 涙を流しながら読みたい方!ハンカチの準備をお忘れなく!!! http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-35.htmlより

    0
    投稿日: 2012.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    徐々に失明へ向う病を患った主人公、隆之。しかし、隆之をとりかこむ、恋人、家族、仲間、思い出、信仰、そして、隆之の強い信念を持った生き様。結局、病は解夏を迎えるが、きっと隆之はその後の人生を堂々と全うすると確信した。 「解夏」の内容も、印象的だった。雨季、外を満足に出歩くことのできない季節に、僧侶達が一期一会の雨安居。この解散-解夏-の際、互いの考え方の欠点を指摘しあうが、互いに礼を言い、互いに財分を割って散る。そして、この話を語った僧侶の「安定と堕落は同居しとる。」という台詞も心に残った。 この話の題材は失明だが、人の死についておおいに考えさせられた。人はいつか解夏(死)に至る。それまでの雨安居を我々は行っているし、そう考えれば、いずれ来たる解夏も悲観的なものでない。日々、生き急ぐ一方で、運命を受け入れ共生を測るという仏教的な精神も持ちたいと思った。 今更ながら、本作ではじめて、さだまさしさんの小説を読んだが、才能にあふれた方だと感じた。また、時間のある時に、DVD版も観ようと思う。

    0
    投稿日: 2011.12.30
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    いい本だった!!!短編集だけど、一番有名な解夏よりも他の話の方が好きでした。絆ってこういうことなのかと考えさせられました。

    0
    投稿日: 2011.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さだまさしって多才だなあぁ…。 短編4つで編成されているのですが、どれもずしっとくる重さがあり、なおかつ霞がかったような空気感ももっています。 どの作品もよかったですが、とくに 「解夏」 「水底の村」 が好きでした。

    0
    投稿日: 2011.12.13
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    東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集(amazonより抜粋) 解夏は先に映画を観てました。 なので改めて小説で読んでみると、まぁ・・うん。 映画の方がやっぱりジックリ描かれていたような気がします。 でもさだまさしさんは小説家としてもなかなか面白いと思います。 嫌いじゃない。 むしろ期待せずに読むと、思わぬカウンターパンチのような衝撃を受けます。 結構イイ!

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    投稿日: 2011.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    。 でもまぁこれは…短篇がいくつか入っていてそのどの作品もイイ、ととある筋から聞いたので買ってみたのですけれど。 今までさだまさし、と言えば特に曲も聞かなかったしそこまで意識してなかった。(私たちの世代じゃだいたいはそうでしょう) だけど…してやられました。 私の中のさだ まさし株急上昇ですよ!(笑) この単行本には「解夏」、「秋桜」、「水底の村」、「サクラサク」と四つの短篇が入っております。 解夏は映画化されているし、なんとなくストーリーを知ってるって方も多いと思います。 でも他の作品も良いですよ! なんて言うのかなぁ。なんか心に響くって言うか…。 私は「秋桜」と「サクラサク」がじんときました。(いえ、解夏も良かったんですけどね…) 「サクラサク」なんて外で読んでたから思わずじわっときた涙を必死に押し殺してましたよ! 「秋桜」は異国人が日本へ嫁ぐ話。 日本でもよくある話だけど姑と仲があまりよろしくないのですね。 でも舅は異国人である彼女を守るんですよ。 その「守り方」って言うのがサ! 彼女が舅のことをサムライって言うのがなんとなくわかりました。 これぞ男!です。 まぁ、そこで話が終わるわけではないのですけれどね。 それは読んでのお楽しみってわけで。 「サクラサク」は年老いた父親のお話。 痴呆になっていく父親が主人公にいろんなことを教えて行くのです。 元がしっかりした人だから余計こう…。 私はこの話が一番好き。 ああ、なんか感想になってない…! いや、もうこれは自分で読んで感動を得るしかないですよ! 四つの話に共通するテーマは「ふるさと」 一言に「ふるさと」と言ってもみんな環境が違うし状況も違うけれどだけどなぜか涙してしますます。 私はふるさとが恋しくなるくらい長く生きていないけれど…もし親元を離れて働いて家庭を持って…ふと、ふるさとが恋しくなったらまたこの本を手に取ってみたいと思うの。

    2
    投稿日: 2011.11.16
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    読むだけで人の心を温めるような文章を書ける人がいたなんて 無性に人恋しくなるこの季節におすすめの一冊!!

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    投稿日: 2011.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4つの短編集。 綺麗な日本語で書かれたそのお話それぞれが心に染みました。すべてに当てはまるテーマは「人と人のつながり」。一番を選ぶのはとても難しいけど、敢えて選ぶのであればサクラサクです。 「解夏」ー教師だった隆之がベーチェット病に冒される。徐々に視力が衰えいずれ失明してしまう。恋人の陽子とのこの先を悩んでいるところ、お寺で老人と出会い、そこで陰暦七月十五日が「解夏」である事を知る。失明までのわずかな日々を大切な人と過ごす温かい話。 「秋桜」ー田舎の農家に嫁いだフィリピン女性アレーナのお話。心から慕っていた利春の父、春夫が他界してから、利春の母、喜久枝の風当たりが強くなる。外国人であると言う事の周りの目に耐えながら生活をする。そんな日々の中、喜久枝が「秋桜はメキシコの花、でも誰もそんなことは思わない。今はもう大切な日本の花。お前も、秋桜になるんだよ」とアレーナに伝える。心温まります。 「水底の村」ー幼馴染み、川田敦子と純一の恋愛。恩師をきっかけに再会するふたり。敦子には息子がおりその子は自分の子ではないかと思い始める。ある日ダムの水が急激に減り、水没してしまっていたかつての村が蘇ろうとしていた。純一が決めた事とは・・・。 「サクラサク」ーからからになった家族が、おじいちゃんの痴呆症をきっかけに潤いを取り戻す。 文中の好きな一説 「蛇口さえ腐っていなければ、水は通ってゆく。初めは錆びた濁り水が続くだろうが、諦めなければ、また水は澄んでゆくだろう。」 日本の典型的な社会現象を描きつつも、親として、夫として、息子として出来る事を最後に見いだし貫いた男の話。素敵です。

    0
    投稿日: 2011.10.17
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    さだまさしの本は初めてです。 じんわりと心に響きました。 やさしい気持ちになります。 悲しい出来事、辛い出来事、嬉しい出来事も含め 生きているといろんな事があるけど その中で人はどう感じ取っていけるか。 それで生き方が変わっていくのかもしれない。 また読み返したくなる本です。

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    投稿日: 2011.10.09
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    4つの心暖まる話で構成される短編集。 その中の1つ「解夏」は映画化もされたらしいですが、個人的には「水底の村」「サクラサク」が大変気に入りました。 どのストーリーも、悩み抜いた末に気持ちが晴れたときの景色描写が絶妙。 とても美しい世界観です。

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    投稿日: 2011.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっとさだまさしづいている今日この頃w。 この人が書くお話の「ジーン・・」は重松清の「ジーン・・」に似てるなあと思ってたら、解説に重松さんが登場(*O*)。 一番好きだったのは「秋桜」。お話の義理の両親の言葉がウチの夫の実家の言葉(三重)と似ているせいかしら??  親の介護を扱った「サクラサク」もなんだか人事じゃない年齢になってきたので考えさせられた。。。 「解夏」は映画になったとの事だけど、小説の映画化はこのくらいの短編を扱うのが良いと思う。長いストーリーをはしょって映画やドラマにするのは私はちょっとがっかりするんだよな~~。。

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    投稿日: 2011.09.14
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    表題作を含めた4つの短編が収録されている。どれもほろりとさせられ、暖かく終わる。長野の農家に嫁いだフィリピン人を題材とした「秋桜」が個人的には一番いいなと思った。

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    投稿日: 2011.09.13
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    さださんの本を初めて読みました。解夏、すごく暖かい気持ちになりました。陽子さんのような女性になりたい。林先生に会いたい。 物語の長さもちょうど良かったです。長崎弁もよかばい!! 仕事柄、ベーチェット病はよく知ってましたが、目が見えなくなると、ただの真っ暗闇だと勝手に思い込んでました。病と闘った人たちを向かい入れるのが暗闇じゃなくて良かった。。

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    投稿日: 2011.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4話収録の短編集。作者は物語の設定が巧みで、場面の描写が美しくてよい。 「解夏」 ベーチェット症候群という難病にかかった男の物語。この病気は発症した後徐々に視力が衰えていき、失明した時点で病気の進行は終了する。発症後失明するまでの約3ヶ月を仏教でいう「行」としてとらえ、故郷長崎の風景を記憶にとどめようとする日々。行の入りのことを結夏(けっか)、終わりを解夏(げげ)というらしい。失明した瞬間にその恐怖から解放される、苦しく切ない行。そしてその日が来る。 「秋桜」 農家の長男に嫁いだフィリピン出身のアレーナ。周囲の目や姑との衝突に悩みながらも、義父の優しさに包まれた温かい日々を振り返る。 メキシコ原産のコスモスはもう大切な日本の花。そんなコスモスになってほしい、という姑の一言に心温まる。 「水底の村」 ダム建設のため、今は水没してしまった村出身の幼なじみ・純一と敦子。恩師が縁になり、偶然再会した二人は複雑な過去を持つ。敦子の一人息子・純平が純一に近づき、二人に親子のような奇妙な関係が生じる。ひょっとして自分の子ではないだろうか。充実した二人の時間を過ごす純一。淋しく哀しい、奇妙な幸福感が純一を包んだ。 そして、吹っ切れた純一の目に青空が落ちる。

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    投稿日: 2011.09.04
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    隆之は視力を徐々に失う病気に侵され、故郷の長崎に帰る。 恋人の陽子もやってきて、隆之を支えようとする。

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    投稿日: 2011.08.28
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    4編の短編集。 ごくごく日常的な出来事のなかで、別に特別なことを書いてるわけじゃないんだけど、1話1話が読了後にすごく心にしみる作品。 ・解夏…ベーチェット病を発症した若者が次第に視力を失っていく過程の苦悩 ・秋桜…フィリピン人の妻と姑 ・水底の村…かつての恋人の息子と連絡をとっていくうちに知る真実 ・サクラサク…認知症の父がきっかけで壊れそうになる家族

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    投稿日: 2011.08.16
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    以前、読んだことのある一冊なのですが、行方知れずになったので、古本屋で再開したので、再び購入。読後感前線違ってびっくりです。 仕事柄、映画も見た『解夏』には感情が入ってしまいますが、『秋桜』を含むそのほかの3つの短編も家族に焦点を絞った作品でかなりしみました。 しかも、あとがきが重松清でびっくりです。(大、大好きなんです、重松清。。。)

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    投稿日: 2011.08.04
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    表題作「解夏」他3篇を含む短篇集。 「解夏」:視力を徐々に失う難病に罹った男性が長崎に帰郷する話。 「秋桜」:日本の農家に嫁いだフィリピン人女性が、慕っていた舅亡き後、自分の居場所を見つけるまで。 「水底の村」:ダム建設によって川底に沈んだ村出身の幼なじみ男女が、12年ぶりに再会。 「サクラサク」:祖父の老人性痴呆症発症を機にバラバラだった家族が変わって行く。 まず最初の「解夏」から読み始めたのだが、これが文体が自分に合わないのか「うーん」という感想だったので、次の「秋桜」を読むのを少し躊躇ってしまった。しかしこちらは読み始めてみると面白く、すいすい読める。勢いのまま後は一気に最後まで読んでしまった。 話としてはドラマ要素の強い「水底の村」が一番面白かったかな。しかし最も胸に迫るものがあったのは最後の「サクラサク」。「解夏」以外はどれもホロリとしてしまった。 「解夏」の印象が自分にとって薄いのは、やはりこの4篇の中で一番自分と関わりが薄い題材だからだと思う。あくまで個人の感想だが「解夏」は家族との絆も描かれているがそれよりも自己の内面へのアプローチの方が深いように感じたので、おそらく"家族の絆"がストレートに扱われている他の3篇により感情移入したのだろう。 文章は非常に素朴で淡々としていて読み易い。それでいてどこか温かみがある。 また、主人公達が故郷に帰った時の描写などは、簡潔な文章を読んでいるだけなのにまるで目の前に澄んだ川面の輝きや青々と茂る緑が浮かんでくるようだ。これが日本の原風景というものだろうかと思ってしまうほど。 図書館で何気なく手に取った本だったが、さだまさし氏の他の著書も気になってきた。次は『精霊流し』辺りを読んでみようかな。

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    投稿日: 2011.08.04
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    すごく物語の空気が伝わってきた。 さださんの本は初めて読んだけど、ハマってしまいそうです。 すごく温かい一冊。

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    投稿日: 2011.08.03
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    いや…すっごく、良い本、だった。 たまにはこういう、何も考えずに読めて、心にじんとくる小説もいいですね。 何より、最近の作家の文章に何か相容れないものを感じる私にとって さだまさし氏の文章ってすごく心地よかった。平易淡泊で、“伝える”ことを第一としている印象。レトリカルな技巧に過ぎない、飾らない、気取らない、素朴でストレートな文体。すっごい好き。 内容に関しては、可もなく不可もなし。ストーリーはやや平凡だけど、それが文章とマッチしてる。その素朴な味わい。 身近なものに感謝したくなる。そばにいる人を愛したくなる。 そんな当たり前のことに気づかされた。 それにしても、さだまさしって、歌も唄えて文章まで書ける多能な方なんですね。改めて尊敬しました。

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    投稿日: 2011.06.27
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    短編集。 収録されているどの話も、読む度に胸がじんわり暖かくなります。 家族を想う気持ち。 上手く伝わってこなかったり、伝えられなかったり。 でも、日頃傷つけ合っていてもやっぱり家族。 遠くにいる家族に連絡取りたく…はならないけど、私の理想とする家族の在り方です。 舞台はそれぞれの話ごとに日本の田舎と呼べるような地域が設定されています。 現実は幸せばかりじゃないけれども、どんなに強く願おうと通じる思いばかりではないけれども、ここかしこに登場人物たちの愛情のかけらが見え隠れします。 どこまでも美しい風景描写も秀逸です さだまさしという人は、根っからのストーリーテラーですね。 歌も物語性のあるものが多いのですが、本当に美しい日本語を紡ぐ人です。 その後も何冊か小説を書いてますが、やはり一番最初に読んだこの本が個人的に一番思い入れが深いです。

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    投稿日: 2011.05.25
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    高校生のときに読んだ本だけど、今でもたまに思い出す本。ベーチェット病という、いつかは眼が完全にみえなくなってしまう病気になった人のお話。お寺の住職の言葉で「解夏とは仏教用語で業から解放されること。あなたにとっての業とは、眼が見えなくなることでは無く、いつかは眼が見えなくなるかも知れないという恐怖が業ですなぁ」という部分が非常に印象に残った。 と、うろ覚えで書いてみたけど、大体こんな感じだったはず。また読みたいなぁ。 あとさだまさしさんの文章は綺麗な景色が頭に鮮明に浮かんでくるので、読んでいてすごくスッキリした気持ちになれると思います。

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    投稿日: 2011.05.06
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    実家に戻ると、必ず手にする本。 「解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」。どれも悲しみの中にほのかな優しさと温かさを感じる。 光が見えるから暗闇が見える…この言葉の放つものに思いをはせる。 さだまさしさんの世界観、好きだなぁ。

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    投稿日: 2011.05.02
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    『解夏』の他にも短編小説がはいってます。 すごい深くて心打たれて、電車の中で涙出そうになった。 すごい深くてじっくり味わいたかったのですが、 本の分厚さの割りには、あっという間に終わったので、 もっと長ければと思いました。

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    投稿日: 2011.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さださんは、ストーリーを書いているようで、実際はあるテーマを描いているのだと感じた。たとえば、故郷。たとえば、日本の地域社会。日本の原風景。親子の絆。小説のストーリーは、それらを描くためのきっかけというかラインにすぎないという感じ。 読みながらそれを感じてしまうから、本当には共感できないし、入り込めない。好きな人にはどんぴしゃな作品だと思うけれど、私には文章の向こう側にさださんの存在が見え、居心地が悪い。 あたたかさは感じる。

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    投稿日: 2011.04.02
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    解夏であった。 この最後の一文で、白い雲のような光の中にすーっと吸い込まれるようなかんじだった。 解ける夏。

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    投稿日: 2011.02.13