charohaさんのレビュー
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10
このユーザーのレビュー
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解夏
さだまさし / 幻冬舎文庫
読み応えのある短編集です
4
5つの作品が収められている短編集ですが、どれも読みごたえがあります。
「解夏」は既に映画化されており、「サクラサク」も2014年4月に映画が公開される様子。
この本に収録されている作品は、重いテーマを…扱っているものであっても、読後感が爽やかで幸せな気持ちになれる話ばかりです。さだまさしの著書には、人間への温かい眼差しが感じられます。
個人的には「解夏」に衝撃を受けました。闇というのは、光が見えてこそ感じられるものなのですね。見えなくなること自体より、失明するまでの過程が恐怖なのですね。「解夏」というタイトルが絶妙だと思いました。
読んでいると、大好きな長崎の街並みが目に浮かぶようでした。
続きを読む投稿日:2014.02.15
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花競べ 向嶋なずな屋繁盛記
朝井まかて / 講談社文庫
素敵な作品です
3
江戸の花師のお話、というのに惹かれて読みました。
最近、江戸時代に興味があるのですが、江戸の人々の生活を新たに少し知ることが
だきたようで嬉しいです。
一人ひとりの登場人物が魅力的で、様々な花に関する…エピソードも印象的。
全体的なストーリーの構成も良いと思います。
花の命名についてのエピソードは、フィクションだろうと分かっていても
「もしかして本当?」と思いそうになりました。
季節を意識して読み始めたわけではありませんが、これから桜の咲く時期に
読んで良かったなぁと思います。
続きを読む投稿日:2014.03.23
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神様のカルテ
夏川草介 / 小学館文庫
信州旅行の友に
2
松本・安曇野への旅行の際に読みました。この作品は、長野が舞台であることがとても重要だと思います。目の前に広がる風景と作品で描かれる世界が自分の中で融合し、旅もこの作品も大切なものとなりました。長野が恋…しくなったら、またこの作品を読もうと思います。 続きを読む
投稿日:2014.01.08
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ちゃんちゃら
朝井まかて / 講談社文庫
面白かったですが
1
朝井まかて氏の作品で初めて読んだ、「花競べ 向嶋なずな屋繁盛記」がとても良かったので、こちらを購入しました。
江戸という時代設定、庭師の仕事についての詳細、登場人物のキャラクター等、魅力はいっぱいで、…グイグイと読み進みました。
面白かったのですが、私自身は「花競べ…」の方が好きです。たぶん、悪役(?)登場人物の陰湿さや、クライマックス場面の展開が、「花競べ…」に比べて「派手」だからだと思います。読んでいると映画のシーンのような情景が頭に浮かびました。私は、他愛ない日常生活を描いたような、ひっそりとしたお話が好きなので、こういう感想になったのだと思います。 続きを読む投稿日:2014.05.23
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天地明察 上
冲方丁 / 角川文庫
江戸時代に興味をもつきっかけになりました
0
この本を読んでから、江戸時代の歴史にどんどん興味がわいてきました。
そもそも、暦というものにも歴史があるということに気付いていなかったので(大まかには学校で習ったはずですが)、暦をめぐって繰り広げられ…る様々な人々の努力、政治的な駆け引き、時代背景などが面白く、新たな興味の対象が広がってきました。
特に保科正之という名君の存在が、印象的でした。この人のことや、江戸時代の政治についてもっと知りたいと思い、次の1冊に「逆説の日本史 16 江戸名君編~水戸黄門と朱子学の謎」を購入しました。この流れでいくと、「光圀伝」も購入することになりそうです。 続きを読む投稿日:2014.02.14