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ホーンテッド・キャンパス 狼は月に吠えるか
ホーンテッド・キャンパス 狼は月に吠えるか
櫛木理宇、ヤマウチシズ/KADOKAWA
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総合評価

(12件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オカルトな事件に邪魔されず、こよみちゃんと平和なデートをしたいというのが森司の願いであり、それは読者も同じ気持ちだと思う。 こっちだって、何の憂いなくキャッキャウフフする二人を見たいんだよ。 ただ作品の性質上、それは叶わぬ願いなのである。 ホワイトデーも、そのリベンジも、散々だった二人に涙を禁じ得ない。 でも、予想していたよりは、いちゃついてくれたので、案外満足できたことに自分でもびっくりしたり。 今回は「生霊」がテーマかな。 ここに「親子」も入ってくると思っていたのだが、最後の話がこれに該当しなかったので「生霊」の括りで。 ホワイトデーの話は、意図せず二人のデートの野次馬をすることになっちゃった黒沼コンビを巻き込んでの脱出ものに。 映画の蘊蓄がいろいろ出てきて興味深い話ではあったけれども、森司たちのことを思うと気の毒でならない。 初見の第三者からみた二人が、やっぱりむず痒くなるほどじれったいのが知れたのもよい。 二話目の真実は、もう余命いくばくもない人にとっては致命傷になりかねない残酷な真実に。 それでも、部長はある意味容赦がない。 でも、この部長の行動が、最後の話で活きてくるのが胸熱展開だった。 ラストの話は、ホワイトデーのリベンジデートの筈が、これまたとんでもないネタに巻き込まれる二人の話。 そんな最中でも、ちゃっかりいちゃついてくれたのは前述通り。 テーマパークの占い師に「あんたら付き合って二年は経ってるよ」(要約)と看過されたのには爆笑。 その占い師にちゃんと言葉にしろと言われたのに、やっぱり決定的な言葉を口にしない二人のもどかしさもあり。 でもスキンシップはするのです、そうなのです。 でも一番胸にぐんっと来たのは、部長が直接的にはいない中、部長の役割を森司とこよみちゃんが分担して務めていた点。 蘊蓄の解説は(途中部長にバトンタッチはしたものの)こよみちゃん。 そして、オカルト現象に対しての説得は森司が。 この「説得」する姿に、森司の成長を見て、不覚にも泣きそうになってしまった。 前二つの話で、いや、これまでずっと部長のそんな姿を見てきたからこそできた芸当。 成長と世代交代を感じた、心に残るシーンだった。 こよみちゃんも、さぞかし惚れ直したに違いあるまい。 ここで明かされた真実もまた、決して明るいものではなかったけれども。 寧ろ反転してしんどい展開だったけれども。 にしても、もう20作品超えてなお、正式な恋人にならないお二人。 占い師だけならいざしらず、初見の人にももどかしさを覚えられているお二人、さっさと引っ付け。 寧ろ今の状況、楽しんでいる節すらないかと思えてきた今日この頃である(特にこよみちゃん)

    0
    投稿日: 2026.09.04
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    こよみと森司の関係が進んでほしいと思いつつ、いつまでも両片思いが終わってほしくない気持ちも。 初めてこのシリーズを読んだ小学生中学生の時より、大学生となった今読むと、すごく解像度が上がってより楽しめる。 ここまで続いてくれて、ただただ感謝。

    1
    投稿日: 2026.01.24
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    映画の話は、ほぼ終始第三者目線で今までにない感じが新鮮だった! 若干いつものより蘊蓄少なめかな?って感じの本作。 でも2人の関係性には進展があったようで…。 既刊追いついてしまったので、次回作が楽しみ!

    0
    投稿日: 2026.01.17
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    シリーズ第22弾です。 とうとう現行出ているところまで読み終わっちゃいました(T . T) 寂しい‥。 次は来年の春頃ですかね? 森司とこよみちゃんもやっとカップルに。 良かったです。 今回のお話は三作とも生き霊のお話しでした。 普通に面白かったです!

    22
    投稿日: 2025.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こよみちゃん、どんどんグイグイいってやって。 相変わらずもだもだしてる二人だけど、だんだん隣にいることに慣れてきたようで何より。 今回は生霊のお話ばかり。 行く先々で巻き込まれすぎててもう運命だね。大事なデート中でも、すんなり人助けに移行するところが、似たもの同士の二人。

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    ずっと愛読しているシリーズ。 櫛木理宇先生の著作にしてはマイルドなホラーで心にダメージがくる展開は少なく読みやすい。 ホラーというよりもはや恋愛小説だと思ってよんでいる。 怪異に対する蘊蓄などまだまだこんなネタがあるのかと毎度驚かされる。 死霊や無差別な呪いだけでなく、人の悪意や害意がしっかり練られていて読み応えがあった。 今回は表題作が好みだった。 今回は三編載っている。 さよならカサブランカ シネマバーで起こる空間が閉鎖する異常事態 原因は建物自体に棲みつくものか別にあるのか。 さえずりとドライブ ドライブ好きな姉と同乗する弟。 乗車後に車や飼う鳥に異常が起き始める。 狼は月に吠えるか 妹が恋人といるところに巻き込まれて重症に。 出現する狼は誰に取り憑く何なのか。

    1
    投稿日: 2025.07.17
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    ちょっと待て、まだ付き合ってなかったんかい!!! と冒頭から突っ込む人はどれほどいたでしょうか(笑)。でも今回はいよいよ進展が……? しかしやっぱりというか何というか、怪異によって邪魔されてしまうのですね。とはいえ怪異に対処する森司の優しさとカッコよさが際立つ気がするので、これは高ポイントかも? と、あのカップルの行方が何よりも気になってしまうこのシリーズですが、もちろんメインはホラーであり謎です。今回の作品はどれもが、生きた人間の情念によるもの。死んだ人間よりやはり生きた人間の方が怖い、というありがちな印象でありながら、どうしようもない悲しさも感じました。「さよならカサブランカ」は切ないし、「さえずりとドライブ」は身勝手といえば身勝手だけれど、意図したものでないなら悲しいこと。「狼は月に吠えるか」も恐ろしいものの、あまりに悲しくて。そしてあんな恐ろしい目に遭いながらもそちら側を理解し寄り添おうとする森司があまりに素晴らしい……なるほど、これは惚れるな。

    0
    投稿日: 2025.05.30
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    「さよならカサブランカ」 ホワイトデーは生き霊探し。 どれだけ近い存在であったとしても、他人に変わりないのだから勝手に決めつけてはダメだろ。 今回のことを何も知らずに選んだ店なのだろうが、こんなことに巻き込まれてしまったら頑張ってもムードなどを取り戻すことは不可能に近いだろ。 「さえずりとドライブ」 異変が起こるトリガーとは。 親しい仲で何か聞いていた訳でもないのであれば、憶測で故人を貶める発言は気分が悪いだろ。 最悪な形で親子であることが確実になってしまったが、問題の人物が亡くなっている以上は酷だが証明するにはこれしか関係を伝える方法がないな。 「狼は月に吠えるか」 誰のために襲いかかるのか。 いつ全ての出来事に気付いたのか分からないが、暴走寸前になっていた時は苦しかっただろう。 大切な人たちを護るために呼んでいたというのに、最期は自分のエゴに付き合わせてしまったのは誰にも知られたくない真実の一つだったのだろう。

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらずの森司とこよみだけど、少し進展したかな? 今回はキャンパス外の話が三つ。その内二つが森司とこよみのデート現場で起こっている まぁ進展する暇もないか。 なかなかホラーな三篇でした

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホーンテッド・キャンパスシリーズ23弾。23冊も出てまだこのレベルのいちゃつき方って中学生より速度遅いですぞ。 毎回言ってる気がするけど俺の寿命が尽きる前にまとまってくれるのだろうか? それはともかく今回は生霊がテーマの3部作で攻めてきた。 怪異という形で襲い掛かってくるけど、真に怖いのはやはりそれを生み出した人間というあたりがいつもの事なのに改めて怖くなる。そして早く次巻が読みたい。

    1
    投稿日: 2025.03.27
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    短編集。表題作の「狼は月に吠えるか」は狼憑きや人狼話で。をメインに置きつつミステリとしても面白かった。

    7
    投稿日: 2025.03.24
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    構成といい、怪異のアイディアといい、緊張と緩和のコンビネーションといい、どれを取っても上手いなぁ、しか出てこない。人外が引き起こす恐怖の裏に隠れている人間の闇や、社会の歪みも実に巧みで舌を巻いた。三話全部面白かった。甲乙つけ難い。 引用・参考文献を見ると無数の資料と格闘した形跡がありありと見て取れる。 本作は確かに森司&こよみのじれったい恋愛模様にホラーをミックスさせているから甘口に感じる人がいるのもわかるが、物語の構成やキャラクター描写は一級品で毎回楽しませてくれる。次巻も楽しみである。

    0
    投稿日: 2025.03.22