
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
レトロな古書堂の美人店主と、そこにひょんなことからアルバイトを始めることになった青年を軸に、古書にまつわる人間模様を描いた、ちょぴりミステリータッチの物語。 主人公の「俺」こと五浦大輔は、小さい頃のトラウマ体験からか、心理的に活字が読めない。でも、読書に憧れを持ち続けていた。 祖母の遺品『漱石全集』の1冊に「夏目漱石 田中嘉雄様へ」とのサインが。漱石本人の直筆サインかもしれないと、大輔はビブリア古書堂へ査定してもらいに行く。あいにく、店主は入院中とのことで、病院まで出向くことに。果たしてそこには、かつて青春時代に大輔がひそかにあこがれていた美人の店主がいた。が、かなり重度なコミュ障で、まともに会話も成立しない。しかし、ひとたび本に話となると、途端にスイッチが入り、滔々と古書のうんちくを述べ立てる。そう、彼女は稀代の本マニアだった。そのギャップに大輔は面食らってしまう。 持ち前の古書のうんちくをもとに、店主こと篠川栞子は、サイン入り漱石本の由来を推測する。大輔の祖母がかつて不倫していた相手に贈ったものだろうと。つまり、大輔の知らない祖父の存在が浮かび上がってきたのだ。 この縁がきっかけで、大輔は栞子の下でアルバイトを始めた。 次に登場するいわくつき古書は、小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』。常連客でせどり屋でもある志田の依頼で、本が盗まれたから探してくれという。栞子は病室から一歩も出ずに、本を盗っていった女子高生が何のために本を必要としたのか言い当ててしまう。事件をきっかけに、個性の強い志田と、ボーイッシュなその女子高生・小菅奈緒は意気投合。読書好き仲間となる。 それから『論理学入門』が売りに持ち込まれたことから、とある奇妙な夫婦との縁が生まれる。旦那は堅物の年配者。対して奥方はテンション高めな童顔のホステス風。旦那の坂口氏はその本を売りたいと持ち掛けるが、逆に妻しのぶは売るなという。一連の出来事から栞子は、坂口氏が前科者であったこと、さらに坂口氏が眼病を患っていて、おそらく失明するだろうということを当ててしまう。大輔と栞子に出合ったことから、坂口は心揺さぶられたのか、20年来秘密にしてきた前科者という経歴をカミングアウトしてしまう。それを自然な形で受け流すしのぶ。二人の愛はますます強まるのであった。 ラストは衝撃的事件の幕開けとなった。栞子の骨折は単なる事故ではなく、突き落とされたというのだ。請われて犯人追及に大輔も尽力する。犯人は、太宰治『晩年』の超レアサイン本にストーカー並みの異常な執着を見せていたのだが、それは栞子が祖父・父から譲り受けた大切な遺品。命に代えても守りたいという。犯人をおびき寄せる策としてレプリカ版を店内に展示し、相手方の反応を待つ。志田の仕事仲間の男爵こと笠井が実はその犯人で、栞子を突き落として以降、彼女の身辺の人間関係にもぐりこんで来たのだった。笠井は、本物の『晩年』が栞子の病室内の金庫に保管されていることを聞き出し、奪いに向かう。それを阻止しようと大輔。急転直下で栞子は笠井の目の前でその超レア本を燃やしてみせるのだった。一連の騒動の後、笠井の本名が「田中敏雄」と判明。もしかしてと笠井に祖父の名を訪ねる。果せるかな、その名は「田中嘉雄」。祖母の不倫相手であり、この敏雄と大輔とは従兄弟関係に当たることになる。 後日、大輔は栞子の前で推理してみせる。そう、本マニアの彼女が命よりも大事な本を燃やすはずがない。それもレプリカ版だったと。つまり、自分も志田も警察も、周り全ての人をだましてのだ。それだけ自分が信頼されていないことに大輔は失望し、衝動的にビブリア古書堂をやめてしまうところで物語は幕を閉じる。 1冊の本を巡ってこんなにも豊かな世界が展開され、色鮮やかな人間模様が描かれるのかと、ページをめくるたびに舌を巻く。文章も読みやすくテンポよい。構成も歯切れよく、無駄がない。なにより、各々のキャラクターがすこぶる個性的で、その都度ビジュアルに訴えかけてくるようだ。それだけ描写が微に入り細を穿つというわけではない。さらりとした筆致に終始しているのだが、少ない言葉で後は読者のイメージ力を掻き立ててくる。それはおそらく、キャラ立ち定番の公式に忠実であるからだと思われる。例えば、コミュ障だが特定のマニア魂に火が付くとキリリンッと性格が一変するメガネ美女、といった一連の属性だ。こうした公式を守る限り、読者も各キャラたちをビジュアライズするのにそれほど努力を要さない。この一連のシリーズがマンガ展開、アニメ展開、果てはドラマ展開へと広がりを見せていくこともさもありなん、と思う。
0投稿日: 2026.05.26
powered by ブクログミリオンセラーの「ビブリア古書堂の事件手帖」のマンガ版です。全3巻の第1巻で、原作小説第1巻の第1話、第2話をカバーしています。映画やテレビドラマになったお話です。 https://www.honzuki.jp/book/231300/review/284187/
0投稿日: 2023.02.05しっかりコミカライズできています
コミック→小説の順で読みました。 小説の1巻をコミックの1-3巻でまとめてあります。 内容としては95%は小説どおり!という印象でした。 小説もライトノベルのため読みやすいかとは思いますが, 長髪メガネの主人公がかわいい!という方や,小説が読めない体質の方は コミックから入るというのも選択肢としてお勧めだと思います。
3投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログ古本屋を舞台にした、ミステリーと恋愛ものの融合的なお話。作者の本に対する想いが込められているのがよく分かります。 ドラマは見てない。
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ東京バンドワゴンといい、古本を扱った本はいいですねぇ。 のほほん系で面白かったです。 一気に読んじゃう。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログドラマを見てからの本。ドラマの時も思ったけど、私は古本好きの人がとても好きだという事。というか何かに夢中になってその知識が半端ない人に憧れる。古本も好きだし、雑貨も洋服も、テレビも音楽も映画も…なんて八方美人な私には到底できないから。 古本の物語だけじゃなくその本の手に届くまでの物語にも興味深い。ホントにそう思う。だからつい古くてきたない本ばかり手にとってしまう。 この本を読むたびにそんな気持ちをきちんと思い出させてくれるような気がしてつい購入してしまった。 ミステリーとして見るとちょっとあっさりだけど、小説としてみるととっても楽しい。読みやすいところもストレスなくて楽しい。 続きも読んでみようーっと。
0投稿日: 2013.07.15
powered by ブクログ前から気になっていた本。夏目漱石「こころ」から、栞子さんと主人公の関係が始まります。これを読んで、はじめて「こころ」を読みました。 このテイストは良い。本好きには堪らない。ちりばめられた蘊蓄、本好きにとっての「あるある」。 一つの本毎に一つのストーリーとなっているので、空き時間にも読める。それでいて、全体のストーリーも考えられている。売れているのも納得の一冊。
0投稿日: 2013.06.21
powered by ブクログ装画の本棚に惹かれてコミカライズ版も購入。 栞子さんのキャラが個人的には小説のしっとり感とは 違う感じがして違和感があったものの、「漱石全集」と 「落穂拾ひ」を丁寧に取り上げてくれていておもしろかった。 古本も古書店も大好きだけど、アレルギーがあるので 状態がいい本でないとくしゃみや涙が止まらなくなってしまう。 五浦さんと理由も原因も違うけれど、私にも一部の本を 読めない辛さがあるので、五浦さんはせめていつか 本が読めるようになってほしい。 本棚に並んだ本の背表紙を眺めるのが大好きだから 本が並んだ絵が出てくるたびにうっとりとうれしい♡
2投稿日: 2013.06.20
powered by ブクログおっぱい。 原作は知らないが、多分こんな話なのだろう。絵がとても上手いので非常に読みやすい。割りと万人受け。
0投稿日: 2013.05.27
powered by ブクログドラマが割と面白かったから購入。 好みの問題なのだけど、何というか、【間】が私と合わない感じ。 悪くはないから、続きも買う予定。
0投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログ勧められて。 角川エースの方の漫画も読んだが、どちらの漫画も絵柄や雰囲気については原作小説を読んでおらず自分のイメージが元々無いので特に気にならないですが、漫画の描き方?表現方法?はこちらのが好きかなあと。 絵での説明がうまいというか、セリフやモノローグで書きすぎないのが上手いな〜と感じた。 ドラマはテレビが無いのでみてない。 しかし栞子さんかわいすぎだろおっぱいおっぱい!
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログこんなお店が鎌倉にあったら行きたいな、と思いながら読みました。栞子さんと五浦さんの今後がどうなって行くのか知りたくなるな。
0投稿日: 2013.03.04
powered by ブクログ原作は読んでないのだけれどもこーゆー日常のささやかな謎解き嫌いじゃない…というかどっちかというと好き。
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ間違えて、漫画を登録してしまったみたいだけどまあいいや。どこかの雑誌に「ラノベが苦手なひとにこそ読んでほしい」って書いてあったがやっぱりダメだった。
0投稿日: 2013.01.13
powered by ブクログやっと読みました。栞子さんの推理がキレ過ぎてて、つーんとしました。古書が出てくるのもおもしろいけど、内容はそんなに踏み込まないのですね。最後の方はちょっとドキドキしました。
0投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログ栞子さんかわいいよ栞子さん。どうしても胸に目が行くが原作(表紙)準拠だから仕方がないね。脳内では文香はもう少し現代風なイメージだったりするが逆に新鮮かもしれない。p.104-105 の見開きはいい絵だと思う。 しかし、原作既読なのに「小山 清」の話の筋を忘れているのに絶望した。オチは思い出したのだが。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ栞子さんについて、越島 はぐの原画の印象とはかなり違うのですが、これはこれでありかなと思いました。 作品自体の雰囲気はかなり忠実に再現しているように思いました。
0投稿日: 2012.12.24
