Reader Store
新装版 虚無への供物(下)
新装版 虚無への供物(下)
中井英夫/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

112件)
3.8
21
37
33
6
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビビって数年積んでた日本三大奇書の1つに挑戦。作家の恩田陸さんはこの本を小6で読んだとか。 氷沼家を巡って起こる連続殺人事件。氷沼家の知人達、素人探偵によって推理合戦が繰り広げられるのだが、推理は現実離れしたものが多く、特に女探偵久生の推理は的外れすぎて、その推理を披露してしまうのか・・・と久生が登場するたびに勝手に恥ずかしくなってしまった。 終章で犯人は分かるのだが、何が真実なのか?全部作り話だったのか?あやふやな点も残り、もやもやとした読後感。謎解き重視の本格ミステリーではないけど、国内外の色んな古典ミステリー小説が登場するところは好き。作者のミステリーへの愛が溢れていると思う。 うーん、頑張って読み終えたけど難解だったな。時間を置いてまた再読してみたい。

    9
    投稿日: 2026.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スッキリしないというのが率直な感想。かなり作り込まれているので読み込んだ時に分かるだろうけど。なので再読して感想をあげ直す予定。

    8
    投稿日: 2026.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白いけど難しかった 色々自分なりに推理とかしたけど全然でした 作中に出てくる曲を聴いてみたりしてそこらへんも楽しめた

    1
    投稿日: 2025.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中井さんが書きたかった動機の部分。何度も読み返す。迫力がすごい。いったい何の話を聞かされていたのだ…という最後、つけたしかのような部分。サービス精神満点。 虚無にも供物にもなりたくない

    1
    投稿日: 2025.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     三大奇書、2冊目読了。こんなに、いろいろな知識を出しながら推理を繰り返す小説は他にあまり知りません。そして、その推理がことごとく違う。最終的には犯人の動機もあまり良く理解できませんでしたが、キャラはたっており、興味深く読めました。

    2
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻はアパートでの毒殺死、五色不動の謎、まだ起きていない第四密室殺人事件の素人探偵推理、犯人の告白編。気の毒にぐらいしか考えていない物見高い御見物衆達は現代にも通ずる。推理小説ではなくアンチミステリーらしい。

    2
    投稿日: 2025.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久生の婚約者、牟礼田敏雄(本名は俊夫だけどルレタビーユに因んで)が登場、名推理を披露するのか?と思いきや…事件は続き、久生やアリョーシャは頭を捻り、やはりミステリやサイエンスや1950年代の東京都内などのピースが散りばめられ、作中作に目を眩まされ、どうなっちゃうのか分からなくなりそうでした。 でも、ラスト(真犯人の心情吐露)まで来て、牟礼田がとった態度、そしてこの作品が「反推理小説」と呼ばれる理由が、私なりに納得できました。 それにしても、この登場人物たちは裕福ですね。お洒落だし、生活苦も無さげだし。私は親から戦後の物資の乏しさを、中学の制服の布が買えなくて祖父の着物を染め直して仕立てた話とかを聞いていましたので。

    11
    投稿日: 2025.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長かった。作中作との入れ子構造をとったりと、以外な形で謎が明かされる過程は面白かった。最後はちょっと消化不良でした。

    0
    投稿日: 2025.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    周りの人間の推理合戦がうるさい。 本筋と関係ない適当な推理がてんこ盛りで話がややこしい。と思ってイライラしていたけど、それ自体が作者が仕込んだテーマだった様です。 殺人事件という不幸な出来事をエンタメとして楽しむ周囲(読者含む)の不謹慎さ。 周囲の存在がミステリー作品を求めてまた架空の殺人事件が作られる!よく無い! って事らしい。 でもでもだってしょうがないよ!みんな人間関係の噂話が大好きで、殺人って人間関係の終極地点なんだから。そりゃ興味津々で聞きたくもなるよ。

    5
    投稿日: 2025.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。ミステリーというジャンルが持つ不謹慎さをあえて押し出すことでアンチ・ミステリの極北となった小説。事件かどうかもわからない段階から探偵気取りが変死の謎を解こうとしたり、実際に何らかの事件が起きたら嬉々として推理合戦を繰り広げたり、ミステリー小説やミステリー作家の言葉を引用して遊ぶように謎解きしてみたり、殺人事件をエンタメとして扱うミステリーというジャンルの不謹慎で不真面目で不用意な部分をあえて押し出すようにして話が進んでいく。 それらすべては真犯人が語るテーゼに繋がっており、都合の良いように事象を解釈し、勝手な意味づけを行い、あまつさえそれを楽しんでさえいる探偵、さらにはそれを物語として消費している読者をも巻き込み、その罪を告発する。 三代奇書の中では犯人像にしても探偵たちにしても割とマイルドで、文章も読みやすいのでとっつきやすい。途中の推理合戦は冗長に感じるけれど、ところどころにある爽やかで人情味を醸す場面は好き。ミステリーの教養と登場人物たちへの愛着次第で評価が上がりそうな気もするのだが、しかし飲み込みやすいぶんインパクトの弱さは否めない。

    9
    投稿日: 2024.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    古典を読んでみようシリーーズ!! 題名とミステリの金字塔的な位置づけ?(違うかも)なのぐらいしか知らずに読んでみましたが、…こんな感じかぁ~という感想。 なんか耽美な感じ??最近でいうと古野まほろみたいな??? とりあえず脳内再生のアイちゃんは若いころの美輪明宏さんでした(笑)

    0
    投稿日: 2024.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本三大奇書という情報だけを知り、読み始めた作品だった。話の入りを読んでいき長編推理小説か!と話にのめり込んでいった。話が二転三転としていき一体どういうオチに繋がるのだろうと不安になるほどであった。最後まで読んでいくと話はきれいに纏められ、現実なのか夢なのかと思っていた分からなくなっていた気持ちが急に現実へと引き戻された。終章で訴えられていたことは50年以上経った今、情報の拡散性が向上し、より受け取り手の解釈に左右されるようになっている。奇書って一体なんだろうと読み始めた一作だったが、改めて考えさせられる一冊になった。

    0
    投稿日: 2024.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    つまりはこの作品は、"「ミステリ読者がこうなるだろうな」と言う想定を予め意識してハズす"、それ自体をミステリ小説にしました。 と言うお話なんだろうな、と言う感想。 舞城王太郎の「煙か土か食い物」を読んだ時と似た読後感を持ちました(あっちはミステリを下書きに家族愛を、こっちはミステリを下書きにミステリ論を)。 さて、一般読者として読む価値は無くは無いけど、僕にとってミステリはお勉強の要素もありつつ、あくまで娯楽なのでこればかりをやられると時間の消耗になってしまうな、と言うのが偽らざる本音では有ります。 "ミステリ評論を自分でも書く作家の作品以外とつまらない説"を象徴するような作品。

    0
    投稿日: 2023.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」は、どうにか読み終えたものの、理解出来ずに撃沈! 次は、日本三大ミステリのもうひとつ「虚無への供物」。 「推理小説史上の大傑作が大きい活字で読みやすく!!」の言葉に励まされて読んでみました。うん、確かに読みやすかったです。しかし、ミステリの醍醐味だと思う「すっかり納得できる」と言うものとは全然違うんですね。解説でも、アンチミステリーだと書かれていました。何か胸の中にモヤモヤを抱えたまま最後を迎えてしまいました。とくに、重要な探偵役と思われた牟礼田俊夫の行動(謎はすっかり解けた、それを君たちに話す前に云々…)にはモヤモヤ、モヤモヤ。 やはり私は沈没でした。

    1
    投稿日: 2023.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不幸が相次ぐ氷沼家の事件の謎を自称探偵達が推理する話。上下巻なんやけど、上の推理が割とぶっ飛んでてこの先どうする気や、と思ったら下巻で繋がってくるの凄い。下巻がまじでどう転ぶのか楽しみすぎて一気に面白くなった。最後の批判は現代にこそ刺さる。

    5
    投稿日: 2023.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ面白かった。 想像は時として現実をも凌駕し、新しい物語を生み出す。蓋を開けてみれば、なんだ、こんな感じ? なんだけど、時代の背景と相まって、なんとも言えないスカッとしない感じが底にあって面白い。 読んだ本と知識が半端なくすごいと思うのだが、 『黄色い部屋の秘密』なんかも、あ、犯人言っちゃうんだ… 『現実に耐えられなくて逃げこんだ非現実の世界は、現実以上の地獄で、おれはその針の山を這いずるようにして生きてきたんだ。』 終章の蒼司の告白が最高だった。考えて考えて考え出した答えは歪曲し、別の方向へ怒りとして矛先をかえる。自分が納得した形があれだ。 無責任な好奇心の創り出すお楽しみ... どうやって自殺を食い止めるのか。 真犯人は私たち御見物衆。ちょっとだけ無責任な好奇心の先にある物語。まさに虚無への供物。 この本は読めてよかった。

    15
    投稿日: 2023.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本三大奇書のひとつであり、アンチ・ミステリの金字塔とも言える作品。 探偵達の永遠に続く推理合戦に、現実と虚構が混ざり合い、一気にワンダランドへ連れてかれました。 犯人の独白が痺れたしミステリファンには刺さるんじゃ無いかなぁ

    3
    投稿日: 2023.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    三大奇書の一角にしてアンチミステリーの代表作、という前情報は得ていたので途中から段々「あれ?もしかしてこれ全部ただの事故や自殺なのに探偵役らが勝手に殺人事件に思い込んでキャッキャしてるだけなのでは…?」とヒヤリとしましたがちゃんと犯人はいました。よかった(?) アンチミステリーの所以たる一連の『他人の不幸をよってたかってエンタメにしてんじゃねーよバーカ!』の流れにはギクリとした方も多いことでしょう。ハイわたしです。 巻末には約20年後の短編が収まっておりなんだかんだで皆元気そうで何より。 …ところで玄次の事件ってただの自殺ってことになってますがあの不可解な状況や齟齬は結局なんだったんですかね…?

    2
    投稿日: 2023.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「事件が起きる前に、殺人を犯しそうな人物を予想する」まではまだ理解できたんですが、これが「起きるに違いない事件を小説に書き下ろしてみて、その犯人とトリックを推理する」までくると理解できるようなできないようなで、さらにそこから「叙述トリックがありました!」って、叙述も何もまだその殺人起きてないんだけど!?とまさにワンダランドの世界。 推理合戦で一度は否定された推理がやっぱり正しかったり、かと思わせておいて正しくなかったり、読み終わった時には”面白かった”以前にようやく迷宮を抜けた達成感がありました。

    1
    投稿日: 2022.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでる時確かに退屈は感じたんだが、面白そうな映画をものすごく遠くから、目を凝らして見よう見ようとするのだけれども全く内容が入ってこないまま終わってしまう、といった種類の退屈さだった。

    1
    投稿日: 2022.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「虚無への供物」を初めて読んだのは、確か中学生の頃で、母方の伯母が読みさしを譲ってくれた、蜜柑箱一杯の文庫本の中に、講談社文庫版が混じっていたのだ。とはいえ、一読、そのすごさ、おもしろさに驚倒して夜を徹し、と言うなら自慢もできるが、ミステリは横溝正史氏あたりを読み始めばかりの中学生のこと、途中までは面白かったが、最後は支離滅裂、なにが四大奇書だよ、てな感想しか抱けなかったのではどうにもならない。それ以来の再読だが、中学生の俺、レベル低かったなと正直に思う。そのくせ、お話のディテール、例えば、最初の推理合戦で久夫が的外れは推理を延々披露したあげく、藍ちゃんに一蹴される辺り、ほぼ完璧に覚えていたから、さすが十代の記憶力と言うべきか。 止まれ。 四大奇書だの、アンチ・ミステリの金字塔だのの惹句を前にすると、尻込みもしたくなるが、実物の筆致は拍子抜けするほどに軽やか。さらさらと流れるようでありながら、表層よりはずっと手強い文体はともかく、自称探偵群以下の賑々しい顔ぶれを眺めれば、まるで今のラノベを先取りしたかのような、立ったキャラが揃っている。彼らが丁々発止を繰り広げる、推理合戦の面白さは言うまでもなく(身内で人死が出たのにこんなことやってていいのか的なことは思わないでもないが、これは伏線だから)、続々と起こる怪事、これでもかと繰り出される、的外れとも言い切れない、密室の謎解き。これほど愉しいミステリも少ない。「虚無への供物」を呼んだと言えば、自慢できるし、まずは読むべし。

    4
    投稿日: 2022.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「虚無への供物は、それでも次々と葉を噴き出していた。その葉も白緑に若々しく、縁のギザギザだけがうっすらと紅い。とげはまだオルゴールの針に似て固いが、これもすぐ蜜蝋をたらしたように透きとおってゆくのであろう。」 凶鳥の黒影。1955年。洞爺湖転覆。連続火災。奇怪な事件。密室に次ぐ密室。存在しない花の組み合わせ、五色の不動尊や色との不気味な暗合。 緑司や玄次の死、アイヌなど、大して種明かしはなく偶然や思い込みで片付けられてしまって、トリックが一貫した動機の解明と満足感があるかというと、そうではない。また、登場人物の会話と推理がすぐれているかというとそうでもない。推理小説としてより幻想文学として、言葉や巧みな隠喩と、洋楽や他の文学作品の知識に裏打ちされた世界観が次々と繰り出される様で、不在と予感のうちに事件が幕を閉じる、咲かないままに抜かれる薔薇「虚無への供物」のような小説があってもいい、そういう意味での「奇書」なのかと思いました。

    0
    投稿日: 2022.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻もなんだかよく分からないまま読了 でもこの世界観はなんとなく楽しかった 東京旅行のお供に読んでてそうとは知らずに池上本門寺へ行ったら、作中に名前が出てきた力道山のお墓があってビックリ

    1
    投稿日: 2022.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アンチミステリの世界 これは… なるほど。 『ドグラマグラ』とも『黒死館殺人事件』とも違う。奇書と構えて読むからか、胸に遺物が残る読後感。 1955年が舞台。 1年前に起きた洞爺丸沈没事故により両親を亡くした氷沼蒼司、紅司、藍司。 ある晩、藍司はアイヌの格好をした不審者を目撃し、紅司は、アイヌの呪いや洞爺湖の蛇神の祟りだと怯える。 藍司が働くゲイバーの客であり、蒼司の友人、光田亜利夫は氷沼家と仲を深めるが、そこで謎の密室殺人事件が起きてしまい、巻き込まれてゆく。 家系・密室系のミステリーです。 ノックスの十戒はもちろんだが、江戸川乱歩や不思議の国アリスの話などがポンポン出てくる。 複数人による推理合戦が繰り広げられ、読んでいる方は次々に湧いて出る容疑者やトリックに惑わされてしまう。 それぞれの人が独自の見解で犯人を推理しているので、まるでゲームのエンディングが幾つもあるような錯覚に陥るが、ちゃんと真相は1つなので安心して下さい^ ^ 奇妙な推理合戦も魅力ですが、最後まで読んでこの作品の本当の魅力が分かります。 読後は『暗黒館の殺人』と同じようなモヤが心にかかります。 (暗黒館の殺人が大好きなので、すぐ基準にしますが、深い意味はありませんw)

    25
    投稿日: 2022.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、単純に面白い。奇書とか墓碑銘とか何も気にせずに読んだとしても、不動ー薔薇ー犯罪の符号(特に黄色の薔薇には驚かされた)や、三重の密室トリックはとてもレベルが高く、珍説もあるものの、推理合戦はかなり楽しかった。 そして”楽しんだ”後に訪れるのがあの仰天とも肩透かしともとれる真相。 しかし、これは「肩透かし」だと思ったらもう十分に犯人たる資格を有していることになるのだ。事件が起こる前からヒヌマ・マーダーなどと騒ぎ立てている久夫たちと同じく、これは殺人事件でなにか突飛なトリックが使われているに違いないと思い込み、”楽しみ”にしているということなのだから。 反推理小説であり、著者自身は「反地球での反人間のための物語」とまで言った作品だが、やはりこれほどまでに評価され読まれ続けているのは、解説にもある通りこの作品自体が面白いからに他ならない。 流暢で読みやすく、それでいて独自の世界を築いている文体もどこかクセになる。 これからも推理小説史に間違いなく燦然と輝き続けるだろう。

    5
    投稿日: 2022.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2021-12-12 なるほど。反推理小説とはこういう意味だったか。語り継がれるにはそれだけの意味があるという事。もちろん、コレを出発点としてさらに進化して今のものがある訳だが。 何よりも、ただ面白いというのが第一にあるわけだ。 さて、後は黒死館殺人事件読めば三大奇書制覇だな。

    2
    投稿日: 2021.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。 久しぶりの中井英夫文体に実家のような安心感をおぼえた。解説の出口裕弘は美文の度がすぎると思っていたようだが、シンプルではないにせよハッキリとしたスタイルを持つ文章はそれだけで読むストレスが少ない。 探偵気取りのキャラが何人もでてきて、推理を披露するや「いやいや…」と否定され失敗していくタイプのミステリーが好きだと最近自覚したんだけど、その源流は『虚無への供物』だったんだなと。この形式の面白さは「一つの事件につき幾つもの解釈法を読ませてもらえるお得感」だと思う。けれど、この〈推理ゲーム〉がゲームであること自体に意味を持たせているのがこの作品のすごさ。推理小説が殺人事件を創り出し、探偵による秩序の回復をエンターテイメントに変える虚構の謂だと知っていれば、真犯人の動機と小説の構成が織りなすテーマの見事さにクラクラすることだろう。

    5
    投稿日: 2021.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻は登場人物のキャラクターを飲み込むだけで精一杯だった。事件が起きても早く真相が知りたい!という気持ちまで至らず読むのに相当時間がかかってしまった。 下巻でテンポが変わり面白くなってきた!と思ったらまたまた色んな意味で振り回される。読後はなんかすごい疲れた...という感じ。 私には読みきるのがやっとで、物語の本筋をきちんと捉えられた気がしない。ちゃんと理解したいので誰か現代版アレンジしてくれないかなぁという甘えがでてきてしまった..

    0
    投稿日: 2021.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリ好きとしては伝説的な本作をなんだかんだではじめて読みました。感想は上下あわせてのものです。 なんというか・・・ところどころ楽しく面白く読んではいたんですが、読み終わってみると「ピンとこない」の一言・・・ですかね。まあ序盤からしてミステリ好き達が実際の事件をおもしろおかしく話しまくってるのを見てどことなく不謹慎さを感じつつも「そういう時代だったのかなあ」と思っていたらそれこそが・・・という。最後になって急に登場人物に糾弾されましたが「いやお前が言うな」という気分に。 あとミスリードな部分とか探偵役の思わせぶりな話とかがさすがにちょっとしつこく感じましたかね。 ところで自分が読み逃してしまったのか理解が及ばなかったのか・・老人ホーム火災の「一人増えた遺体」は結局誰なんでしたっけ??

    0
    投稿日: 2021.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「どうやらやっと、あたしにはワンダランドの入口が見つかったような気がするの。」 上巻に続き、展開は目まぐるしく変わっていくんだけど、なんとなく入り込めず、読み終わるのに時間がかかってしまった。 上巻の推理合戦ではとんでもない推理ばかり飛び出していたから、このお話はちゃんと終わるのか心配だったけど、一応きれいに収まったのかなぁという印象。 戦後間もなくだから時代に暗い影があるし、被害者もたくさん出て重たくなりそうな話だけど、その中で久生がいいキャラをしてる。 確かに場を引っかき回してるけど、あの明るさがあったから読めたのかもしれない。 牟礼田さんは、結局全部お見通しだったのか。それにしてははっきりしない行動が多かった気もするけど。 久生は早く結婚してあげてほしい。 2021.8.27 読了

    1
    投稿日: 2021.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本三大奇書の一つ。なんだかんだで初読み。存在自体はだいぶ前から知ってはいたが「アンチミステリ?それよりも正統派の本格ミステリが読みたいやい!」といった感じで中々手が出せなかった。しかしいざ読んでみるとその読後感は正統派の上等な本格ミステリを読んだ時とさほども変わらず。むしろ違うベクトルで本格ミステリを追い抜いているといったところ。真犯人の動機は確かに高尚すぎるだろうが、それでもその犯人の言葉は今現在を暗喩しているような気がしてならない。

    2
    投稿日: 2021.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    様々な推理や要素が出てくるので、頭の中で整理しながら読み進めないと、何が真実でどれが本筋と関係があるのかわからなくなる。 紛れもない名作で面白かったのは確かだが、全て理解出来たかどうかは全く自信がない。 とりわけ最後に語られた真相も本当なのだろうかと疑いたくなってしまうような作品だった。

    0
    投稿日: 2021.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わってすぐの感想は、あんまり奇書感無かったな。と。 で、アンチミステリと言われる所以は、突然作中作が挿入されるところと、クライマックスで蒼司が亜利夫を始めとする探偵ポジションの登場人物たちを痛烈に批判するところかと思ったら、ネット上の見解では事件が起こる前に推理合戦が盛り上がるところを指してるらしい。 私自身はどれもトンデモ推理だったから「この話大丈夫?」としか思えなかった。 ちょっと抱いた感覚を間違えちゃったみたい(笑)。 舞台となっている1954〜55年の実際の社会事件を取り入れながら物語は進むんだけど、語り口が少し後世から振り返ってる視点なので、ちょっと分かりにくい。もう少しストレートに描写して欲しい。 ほかにもいろい読みにくいところがあって、誰か得手のストーリーテラーにリライトして欲しいと思った。京極夏彦あたりとか。違う話になりそう(笑)。 でも、残り6分の1くらいまでは「これマトモに終わるの?」って気分だったけど、真相に近づくにつれトンデモ推理だったものが伏線となって少しずつ真実に迫っていたことが明らかとなる過程は、普通に作品として素晴らしかった。犯人候補が何度となく入れ替わる展開も見事で、果てに行き着いたホントの真相もちゃんと合理的で納得できるものだった。 蒼司の亜利夫達に向けた魂の叫びのような批判は心に刺さったし、読み応えあった。 悲しいことがあった時、精神の逃げ場になる妄想力が欠如した理系人間は大変なんだな…(←そこ?) 何が言いたいかといえば、牟礼田の出し惜しみ感がムカツク。ホント何をしたいのか分からない。 だからこそ、ラストの久生から牟礼田への「お前こそが黒幕だ」との糾弾は、本作品の(私にとっての)価値を高めてくれた。 その意識で再読してみるといいかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻に入って一気に面白くなる。牟礼田は相変わらず思わせぶりなことを言うばかり。最初から最後まで人のよいアリョーシャがあわれ。黄色い部屋の謎も読まないと。読者が犯人とされる小説と聞いてどんなカラクリだろうと思ったのだが、事件でもないものを事件と騒ぎ立てる探偵やそれを喜ぶ読者に対する批判と読み取ればよいのかな。なるほどアンチミステリーであり奇書である。

    0
    投稿日: 2021.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    三大奇書のうちの一冊を、やっと読んだ。 ずっと、いつか読まなきゃと思っていて、竹本健治の『ウロボロスの基礎論』を読んで、いよいよ読む時が来たと、読まなくちゃいけないと思って、読み始めた。 アンチ・ミステリーというものがどういうものなのか、わかったような、わからないような。私にとっては、そういう呼ばれ方、ジャンルってあんまり関係ないのかも。 ただ、推理小説というもの、謎があって、それをどうにか解こうとする人たちとそれに付随する物語が好きなんだなと思った。 最後の告発、すごい迫力だった。 蒼司の告発も、牟礼田、久生のも、全部……。 推理小説を揶揄したり自嘲したりで「意外性を狙って探偵が犯人、犯人不在、果ては読者が犯人とか……」みたいな文章をたまに読むけれど、この物語が発端なんだろうか。 全部読んで、また最初から読み直したくなったし、何度も読み返す人がいるのもよくわかる。 蒼司はあのあとどうしたろう。 切ない。悲しい。 どうにもならない事故や災厄に、人間の作為、悪意をまぶせることで、どうにか自分の気持ちを落ち着けたくなる、人間として死んだのだと思いたいという、そういう気持ちは、今、この時代にもすごくわかる事のような気がする。 切ない。

    0
    投稿日: 2020.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    派手さはないしトリック自体はありきたりな感じだったけど、色んな推理が出てきては消えるところとか、メタ的な要素が出てくるところとか、話がうまく構成されていて一気に最後まで読んでしまった。ミステリとして、というより完成された本として楽しめた感じだった。

    0
    投稿日: 2020.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アンチミステリーだと知らずに読んだので、長かった。 この本を面白く読むには、解説が必要だなと思った。

    0
    投稿日: 2019.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【ネタバレあり】 とりあえず読んだだけでいっぱいいっぱいだった初読時よりは内容を理解できた…と思う…けど、正直どこまでが事件の本筋だったのか、あやふやな感じです。 紅司の殺害現場に意味ありげに洗濯機の中から出てきたゴム毬ですが、犯人いわく「なぜそんなことをしたのか、自分でも説明できないが、そうせずにはいられなかったから」という、力技にはちょっと笑った。なんじゃそりゃ。 ミステリ的には疑問に思うところもいっぱいあったけど、この小説の暗くて妖しい雰囲気はとても好き。 犯人は狂ってると思ったけど、一番恐ろしいのは牟礼田なんじゃないかという気がしました。 読者として読んでいる分には素人探偵たちの推理合戦は面白いけど、事件当事者としたら実際の事件をオモチャにされて引っ掻き回されて、たまったもんじゃないだろう。この小説の時代から60年以上経った今読んでも、ラストの犯人の台詞にはどきりとさせられる。新聞やテレビで報道される事件を、推理小説を読むように、心のどこかで面白がってはいないだろうか。ステージをネット上に変えて、現代の「虚無」が生み出されていくのだろう。

    1
    投稿日: 2019.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アンチミステリと聞いての読書でしたが、しっかりミステリとして楽しんで読んでいた気がします。やはり奇書と言われるだけあり、賛否両論で当然だと感じましたが、読後はなるほど題名通りの「虚無への供物」であり、あの地震を経験した後だとさらに身に沁みるものがありました。それでも全体を通してなんだか美しいとさえ感じてしまいます。まだ一度読んだだけではこの本を十分理解したとはとても思えず、あの本もその本も読んでからもう一度読みたい、と何度も読中から思っていました。是非また落ち着いて再読してみたいと思います。

    0
    投稿日: 2019.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻に引き続き、下巻も読了。ただ、自分にはこの本を楽しむための下地がなかったように思う。有名な推理小説をいくつか読んでから再読すると、より楽しめるような気がした。 この作品自体は、推理小説の体裁を取っている。発生した密室殺人事件に対して、登場人物がひたすらに推理を展開していく。でも、そこに違和感がある。多くの有名な推理小説の作品名が登場したり、密室トリックの類型みたいなものまで出てくる。自分は単純に推理小説を読んでいるはずなのに、登場人物の行動が「推理小説を楽しむ読者」のように思えてくる。表現しづらいけれども、これが違和感の正体で、この作品の魅力なのかなと思った。「メタフィクション」、「アンチ・ミステリー」といった言葉で表現されるけれども、この不思議な感覚を知ることができたのは大きな収穫と思う。 登場人物が作品の中で小説を執筆する描写がある。この小説が、本作『虚無への供物』自身を指しているよう。『虚無への供物』の中に、『虚無への供物』を執筆する人がいる。そういった自己言及的な描写も面白かった。同じく日本三大奇書『ドグラ・マグラ』にも同じ形式があった。 自分には一般的な推理小説の知識の他、この作品の舞台である1950年代の日本というものがわからず、それを理解してから再挑戦したい。多分、新たな発見があると思う。その時は★5つになる気がする。 今の自分は『ドグラ・マグラ』の方が好きかな。ただ、どちらも言葉で表現し難い、不思議な気分に浸れる作品だ。

    0
    投稿日: 2019.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    上下巻の感想。 途中まではついていけてたと思うんだけど… 色んな人がいろんな推理をして、それが全部覆されて、結局…あー、アンチミステリってそういうことか、と納得するも何かすっきりしない。 藍ちゃんがかわいかったり、蒼司の鎖骨が美しかったり、そういうところばかり気になってしまう…

    0
    投稿日: 2019.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2019.2.28 夢野久作「ドグラ・マグラ」、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」、本書の3つが国内ミステリー3大奇書。 中井英夫唯一のミステリーであり、著者自身が本書をアンチミステリーと呼んで初めてアンチミステリーという定義が生まれたらしい。 3大奇書で一番読みやすく、本格ミステリー色が強そうで本書から読むことにした。 だが!作中で「ドグラ・マグラ」のネタバレを突然、数行でさらっとされてしまった。(笑)やられた!…おい!と思って読み飛ばしたからセーフ? ともかく、早く残り2作を読もうと思った。本書は奇書って感じではなかった。奇書と言われる所以は、他2作で味わうしかなさそう。 上巻までの原稿を江戸川乱歩賞に応募して、乱歩から「冗談小説」と高い評価を受けたらしい。(作中に選評者のほとんどが出てきたため。) 上巻までだとほんとに意味不明の消化不良だと思うのだけど、いいのか?乱歩? 氷沼家に代々起こる悲劇の中で、紅司の密室事件をきっかけに、関係者たちの推理合戦が始まる。しかし推理は全て空振り、また次の密室事件が起こる。 薔薇の色や五色不動尊など、非現実な暗示が次第に深まったり、架空の人物が存在したりと二転三転していく。下巻は牟礼田が中心となって展開し、ラストは犯人の自供によって幕引き。 奇書と言われているし、上下で長いしと積本になっていたが、読んでみるととても読みやすくサクサク進めた。情景も心情も、言い回しもわかりやすく、入り込めた。 推理合戦はみんな抽象的で、非現実的で、空振りまくりで、ミステリファン的には圧倒的な探偵役を期待していたので、この人じゃない、この人でもない…?と散々期待外れな展開だった。が!色彩や薔薇や不動尊など、後々まで関わる複雑な展開に読む手が止まらず、無駄と思われる流れもリアリティの演出と情報錯誤として必要不可欠だと思った。 ただ…久生女史のウザさはまだ可愛げがある。問題は牟礼田!大口だけで結局なに?ってことが多すぎてイライラ。藤木田老や牟礼田の秘密主義に振り回されたと思うと解せない。久生、こんな男と結婚しなくて正解。そもそも蒼司とできてるのか。 上下ともに読み応えがあって、とてもたのしめた。複雑怪奇という意味での奇書。 ラストの虚無感もこれはこれであり。ただし、どこがというわけではないが、もやっとした倦怠感は残る。トリックも犯人の自供も概ね納得。虚無がどうの、御見物人がどうの…っていう例のアンチミステリーに言及した場面は、自分的に理解はしたつもり。事実は小説より奇なりってことでオッケ? 総評、大変良作。再読したい。

    0
    投稿日: 2019.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本SFの三大奇書として有名な本作だが 奇書という言い方は充分に誤解を招く 作者はアンチミステリとし「推理小説の墓碑銘」と評されたというけれども 現在ではそう言われることはない つまり『黒死館』や『ドグラマグラ』と違い 普通のミステリと呼ばれるものと違うものでは既にない ただ違うところがあり奇とするなら 日本人作家の書いたミステリとして 普通と違い良くできていることにのみ奇があり けれどそのことは不思議でなくミステリでもない

    0
    投稿日: 2019.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奇書と言われるほど、読みにくくもなく、それほど奇をてらったミステリーであるとも感じなかった。 唯一、事件の記述の一部に、登場人物が書いた小説の内容が断りなくいきなり挿入されていて、実際に起こった出来事との区別がつきにくい箇所があることだけは奇異に感じた。最後に読者に向かって、「真犯人はあなたたち御見物衆だ」と主張している点も目を引いた。 ミステリーとしての謎はごちゃごちゃしすぎていて見通しが悪く、推理合戦での推理の中身はこじつけが目立ち、密室トリックの仕掛けも文章による説明だけではわかりにくかった。また、犯人が動機を説明する箇所があるが、読んでもなぜこのようなことをしたのか、よくわからなかった。

    0
    投稿日: 2018.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    事件の真相、作中のどの推理よりもシンプルで説得力感じたので私にとってのワンダランドだった ずっとタイトルの意味を考えてたけど終章読んだらわかったような気がする この本を面白く読んでしまった時点で私は「お化け」で「虚無」でこの本は「供物」なのかもしれないですね…

    0
    投稿日: 2018.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先日読んだ三浦しをんさんのエッセイと、 穂村弘さんの対談集に出てきたので なんの前知識もなく読んでみた。 …なっが‼︎ まわりくどっ‼︎ なんじゃそりゃ‼︎ 途中まで、 京極夏彦を読んでるみたいな感じだったけど、 京極堂以上にもったいつけるタンテイだった。 以下、ネタバレ。 読了後のなんとも言えない気分を解消するため、 レビューなんぞをいろいろ検索してみた。 アンチミステリ、というジャンルらしい。 日本三大奇書らしい。 なるほどなぁ〜。 文章はとても読みやすくて、美しくて、 アイヌとか、薔薇のお告げとか、 五色不動とか、シャンソンとか、 宝石にちなんだ名前とか なんだかいろいろとワクワクさせる 装備がてんこ盛りで、 うわぁ✨✨ これ、どこまで風呂敷広がるんだろ〜 …って思って読んでたら すごーく大きな箱だった(°᷄д°᷅) たたまないのね。 伏線スルーなのね。 なんだか消化できないし、 実験的で刺激的な試みだとも思うけど わたしにはイマイチ良さがわからなかったなぁ。 登場人物に一人でも 共感できるような人がいれば良かったのかなぁ。 わりと、語り手のアリョーシャには 共感できたけど。 でも当時起きた実際の事件にリンクさせた ストーリー展開っていうのは、 リアルタイムを知っていれば面白かっただろう。 いつか再読してみようかな。

    0
    投稿日: 2018.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    しっかり騙されました。。。 「犬死」という言葉があるけれど、人が亡くなって悲しいのは当然だけれど それが偉人や有名な人の場合、理由が欲しくなるのかぁ、と。 解説出口裕弘氏。『カラマーゾフの兄弟』『Yの悲劇』きちんと読んでみたい。。 解説本多正一氏。帯の紹介。凄い的確な表現。 京極氏「終わることで始まる呪縛は、今も持続している。」 綾辻氏「陶酔と震撼の果てに 読む者は皆、『虚無』の虜囚となる。」 ストーリーを追う事に必死になったけれど 犯人や周りの人の心情を慮って再読したい。

    0
    投稿日: 2018.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ベスト級の傑作。日本ミステリ三大奇書の一つで、アンチミステリという言葉が本来指し示す唯一のミステリ。その酩酊感とペダンティックな内容は奇書好きにはたまらない。そして結末はミステリ史に名を残すもの。現実が虚構に飲み込まれ、すべてのミステリが本作を機に一度死んだとも言える。ミステリファンなら絶対に読んでおきたい名作。

    0
    投稿日: 2017.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻は至って普通のミステリ風で、奇書の中でもこれは全然普通じゃん、って思ってたけど、なるほど下巻において奇書ぶりが発揮される訳ですね。だから正直ちょっとしんどかったし、なんとなく読み流してしまうところもあったけど、とりあえず読了はしたし、作者のメッセージも何となく見えた気がします。ドグラとか黒死館は、つまらなくて途中で止めたから、そういう意味ではこれが一番好き、ってかマシ。でも、なぜこの三冊がミステリのオールタイムベストとして崇め奉られているのかは、結局理解出来ずでした。

    0
    投稿日: 2017.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半に引き続き怒涛の展開が万華鏡のようにめぐるましく動き、これは一体どうやって着地するのだろうと思えばラストは案外綺麗に終わりました。 ちゃんと「犯人」がおりました。 反推理小説、アンチミステリーと呼ばれる今作ですが、最後の独白のあと、エピローグになる部分を読むとなるほどなあと思わなくもないです。 御見物集が存在し、凄惨なものを面白がるからこそ事件が起きるのだという纏めは、推理小説を否定してるなあと思わずにはいられないです。 登場人物が矢鱈、事故で死んだものの魂を悼み、ただの事故死などで誰々が死んでいいはずがない。死には理由が必要なのだと力説するあたりも推理小説の否定なのかなと思いました。 面白かったです。耽美な作品でした。

    2
    投稿日: 2016.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     上巻はすっきりとまとまっていたのですが、下巻では次々に事件が起こって拡散していき、それらが解明されないままグダグダと続いてもう何が何やら分からない状態に。  最後まで読んで一応謎が解明されたのですが、本当にこれで全て解明されたのか、良く分かりません。  記憶が鮮明なうちに、もう一度再読して確認する作業が必要かも。      少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)  中井英夫『虚無への供物』ネタバレ感想会   http://sfclub.sblo.jp/article/177292872.html

    1
    投稿日: 2016.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    疲れ果てた、というのが率直な感想。 練りに練られた、事件の数々の幻惑。 あったようでなかった様々な事象に惑わされるうち、犯人の告白によって、第三者であるはずの読者自身までえぐる内容になっていくのはお見事の一言。 が、いかんせん、たどり着くまでが長い…… 「たどり着かない」ことすべてが「よくぞここまで」というくらい考え抜かれていたものだったけれど、正直、興をそがれる冗長さではあった。 とはいえ、キャラクターの魅力は特筆もの。 オシャレな久夫が魅力的。 そして腐女子に人気があるというのがよく分かる登場人物たちではありました……

    1
    投稿日: 2016.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「あれこれ考えるだけで非現実のワンダランドに結構入りこめるんだから、」 4つの密室殺人というテーマは面白かった。 しかし、実際の殺人は1つで残りの死には不明な点が多い。結局は何が正しいのかわからない小説だった。 読書がいるから犯人が生まれるという主張を掲げているので、すべての出来事が解決するわけではないという挑戦なのかもしれない。 三大奇書のブランドに支えられている作品だろう。

    1
    投稿日: 2016.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    起きてもいない殺人事件を勝手に作り上げて阻止しようとしたり、架空の人物を沢山作り上げたり、どんどん話がこんがらがってきて、訳が分からなくなってきた。 最後の犯人の独白は迫力があって、それまでぼんやりしていた分、強さが際立っていた。

    1
    投稿日: 2016.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻スタート、そして展開の目まぐるしさに圧倒。殺人事件かすら分からない事件をこねくり回し、起きてもいない事件を解決しようとし、最終的に否定され。犯人の告白にはページをめくる手が、止まりません…。画面越しの死体を、紙一枚先の死体を、現実としてとらえられず、好奇心の対象として受け入れ本質に意味を与えないまさしく「虚無」のように受け入れてしまう、いやぁもうただ圧倒されるばかりで。真犯人もそうだですが、お遊び推理の作中の探偵たちにも考えるべきところがありそうです。真犯人の殺人は何十年たった今も続きます。面白い。

    1
    投稿日: 2016.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    推理の枠を壊す「アンチ推理・小説」というより、推理小説でありながら推理小説を批判する「アンチ・推理小説」といった印象を受けた。アンチミステリの意味がわかった。読み終わってみると献辞の【――その人々に】が胸に刺さった。 読み終わったあとは、おもしろかった~というより、読んでよかったといった思いのほうが強かったです。

    1
    投稿日: 2015.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    真相は意外ではあるが、それ自体の面白みは乏しい。亜利夫に藍ちゃん、そしてなにより久生の迷走が面白い。これがアンチ・ミステリーというものか。 また、ペダントリーにはGoogleで対抗。久生の衣装は大変勉強になった。

    1
    投稿日: 2015.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みづらいなと思いつつ、後半は一気に読ませる展開で読後感は面白かった。 トリックやら、時代背景やら、そのへん理解してるとなお楽しめるのかなと思います。 初めて読破出来た三代奇書でした。

    1
    投稿日: 2015.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なるほどこれがアンチミステリというものか。 個人的にはシリアスなオチよりも馬鹿馬鹿しいオチの方が楽しく読めたと思う。急に社外派小説のようになってしまって残念。ただそういう要素があったからこそ、推理小説を完全否定できていたとも言えるのかもしれない。とにかく起伏の激しい作品だった。

    1
    投稿日: 2015.04.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白いけれど消化不良な感じが残る。 すべてを読んだ時点で消化不良というわけではなく、一つ一つの事件が終わる度に消化不良のものが沈殿していく感じ。 前半の第二章までしかない未完成状態で江戸川乱歩賞に応募したと言う。 惜しくも受賞を逃すが反応は上々だったそうだ。 江戸川乱歩は「これは冗談小説だ。」と言った。 なぜなら小説内で一人を除き審査員全員について触れられていたから。 三大奇書の一つと言われるが、はたしてその資格はあるのだろうかと揶揄されることの多い本書。 文中に他の二作『ドグラマグラ』と『黒死館殺人事件』など他のミステリーのことにも触れられており、いわゆるファンブックというと怒られるかもしれないがそういうものだろうと思う。 この本に対して利害関係も思い入れもない、ただただ面白い本が読みたいだけの読者の一人の私としては、三大奇書を完成させるために誰かが押しも押されぬ様な奇書を新たに書いてくれはしないかと願うのみです。

    2
    投稿日: 2015.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    個性的な登場人物。推理合戦。等々面白く読めた。 ただ、よく分からないところもあり、ミステリにおける本作の評価が知りたいところ。

    1
    投稿日: 2015.01.12
  • 虚無感脱却への執念と、まさかの真相

    ______________________________________________________ (あらすじ) 宝石商として栄えた氷沼家には、先祖代々より、人生を全うできない死の呪いがかけられているといった言い伝えがあった。 1955年のとある晩、氷沼家の末裔、氷沼藍司は、窓の外に不自然に佇むアイヌ装束の男を見かける。そして、まるでそれを何かの暗示とでもしたかのように、氷沼家一族の連続怪死事件が始まる。 氷沼家と親しい友人達、光田亜利夫、奈々村久生、藤木田誠、牟礼田俊夫、そして氷沼藍司の5人は、氷沼家の呪いに託けた連続怪死事件の真相を暴き、今なお続く怪死事件に終止符を打つべく、推理を繰り広げる。 ______________________________________________________ シュールな物語は、下巻で更に拍車がかかります。 架空と思われていた人物が突然現れたり、反対に架空の殺人事件に対して真剣に推理を行ったり、まるで突っ込みのいないコメディでも読んでいるかの如く、滅茶苦茶な物語が大真面目に展開されていきます。 しかし、それら支離滅裂な出来事や考察は終盤ですべて理論的破綻なく収束し、最終的に一つの結論に至ります。 その結論を読んだとき、すべての出来事に対する合理性を理解すると同時に、上巻のレビューで述べた、物語のテーマである『虚無への供物』 ― 無意味な事象に“人間性”という意味を与えること ― に対する一貫性があった事に気づかされる事でしょう。冒頭から結論までを思い起こすと、作中の登場人物一人一人が、あらゆる事象に対して意義を求める人間臭さに溢れていました。 そして、この物語の面白い所は、結論のもう一歩先に、事件、推理、手がかり、動機、物語全ての根源たる真相が語られている点にあります。 無意味な死、無意味な事件、無意味な推理...。虚しい時代の虚しい物語。 その真犯人は私達読者であるという真相が。

    1
    投稿日: 2014.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] <上> 昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。 密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。 そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故? 駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。 「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。 <下> アパートの一室での毒殺、黄色の部屋の密室トリック―素人探偵・奈々村久生と婚約者・牟礼田俊夫らが推理を重ねる。 誕生石の色、五色の不動尊、薔薇、内外の探偵小説など、蘊蓄も披露、巧みに仕掛けたワナと見事に構成された「ワンダランド」に、中井英夫の「反推理小説」の真髄を見る究極のミステリー。 [ 目次 ] <上> <下> [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

    0
    投稿日: 2014.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワンダラーン。 三大奇書、という触れ込みが良くない。 先入観を持って本を読むのは本当に良くない。 そしてミステリ、謎解きをしようと思って読むのも良くない。 そもそも謎解きしながらミステリ読むのは下手だけど。 ミステリに造詣が深いわけでもない、謎解きができるわけでもない、計算式や数々の暗号や経文を読み解けるわけでもない私は ただ、読む だけでよかった筈なのに 中途半端な姿勢で読み始めて中途半端なまま終わってしまった。 前半はどんでん返しどんでん返しでわくわくしたけど後編少しダレたかも。牟礼田出てきたあたりから何でもアリになっちゃった。 キャラクターが魅力的でよかった。 古典ミステリの引用やら何やらがたくさん出てくるのでミステリ好きな人は楽しいだろうなあ

    1
    投稿日: 2014.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    3大奇書を読破しようという淡い希望を胸にする読者にはオススメできない。この作品にはドグラマグラの重大なネタバレが含まれます。順番はドグラ、虚無、黒死館の順で読みましょう。 思った以上に頭を掻き回される話だったと思う。 次から次に探偵役が出てきて、アレも違うコレも違う、もっともっと違うといった具合に... その中でも群を抜いて、鬱陶しかったのがホームズ役。

    2
    投稿日: 2014.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先入観というものは恐ろしい。本書をミステリの傑作として読めばそのアンチ・ミステリな仕掛けに一杯食わされるし、三大奇書という触れ込みで手を伸ばせば純ミステリ的手法に肩すかしを受けるだろうから。そして本書を純粋な娯楽として楽しもうとすればするほど、千人以上の死者を記録した戦後最大の海難事故、洞爺丸事故の悲劇が印象から薄れてしまうのだ。結局の所、書物が紡ぐ物語というのは私たちがそれとどのようにして出会うのかという点から切り離して考えることは不可能なのだろう。ただ一つ、「読む」という行為のみが現実として残される。

    4
    投稿日: 2014.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二転三転する展開に振り回されるのが、何とも快感でした。 目眩くワンダランドにたっぷり浸った後に現れる意外な真実もまた良い。

    1
    投稿日: 2013.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    満を持して登場した牟礼田さんがあんまりにもあんまりだった件。 含みのあることを言いつつ、すぐはぐらかすし。ぎぎぎ。 久生さんよ、結婚はやめとけーやめとけー…と余計なことまで思いつつ。 藤木田翁は結局下巻は出番が無くて残念。 くどいけど、牟礼田さんのあとだと好感度が上がる不思議。ふっしぎー。 引用される推理文学の、ポーや乱歩は全然読んでないので読んでみたくなりましたねぇ。 コナン・ドイルも結構抜けてるの多いから、探してみようっと。

    1
    投稿日: 2013.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    やれやれ読み終わりました。 面白くない訳ではないけど、犯人は割りと早く分かってしまうので、思わせぶりな推理とかが長くて。 牟礼田さん探偵・・・だったのかなあ。 先日、また「犬神家の一族」を観てしまったからかもしれないけど「不幸な偶然が幾重にも重なったんです!」という台詞が頭をまわった。 でも、このお話の最後はけっこう好きです。 「これから先もだろうが、無責任な好奇心の創り出すお楽しみだけは君たちのものさ。何か面白いことはないかなあとキョロキョロしていれば、それにふさわしい突飛で残酷な事件が、いくらでも現実にうまれてくる、いまはそんな時代だが、その中で自分さえ安全地帯にいて、見物の側に回ることが出来たら、どんな痛ましい光景でも喜んで眺めようという、それがお化けの正体なんだ。」 犯人の気持を知ってもう一度読み直すのもいいかも。 それにしても、景色や季節の描写が綺麗。自分の語彙力の無さを思い知る。 墨田公園の桜の景色にうっとり。

    2
    投稿日: 2013.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    噂通りのアンチミステリーで面白かった。ただ、三大奇書にいれる本でもないと思う。やや作風が違うか?あとは黒死館だけ

    1
    投稿日: 2013.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    むつかしい文章で密室の事件を紡ぐ物語は、登場人物たちの推理と意外な事実によりやっと形が見えてきて…。 登場人物たちの突拍子もない推理は事件をどう示しているのか。 上巻最終行で示された事実を振り返ったところから、次第に事件の真相が明らかになっていく。 むつかしい文章とオカルト的推理に踊らされていたが、振り返ってみたらこれはすごいと驚いた作品。 上巻の伏線など、じっくり読み返したい。 解説を読む前に感想を書くのだけれど、解説でもアンチ・ミステリーを目指し、謎解きとは違う部分でくりかえし読み返す作品とあり、また共感できた。 *****以下多少ネタバレ***** 冒頭からの推理に興味が行っていたが…。下巻の感想で上巻の冒頭をしっかり読めといってももう遅いではないか! 嗚呼! ラストは少しメタなところもあって、奥深さを引き立たせていた。

    1
    投稿日: 2013.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一気に読み終わったが、なんというかみんな言葉遊びや訳の分からん因縁を追っていてどうなるかと思ったが、現実的な解釈と結果になって、まあ、納得できたので良かった。

    1
    投稿日: 2013.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻に引き続き、次々と発生する事件、謎に次ぐ謎や符合、そして登場人物によるかなり飛躍していると思われる推理。解説を読むとこれはアンチ・ミステリー、反推理小説として書かれたとのこと。なるほど。

    1
    投稿日: 2013.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    むむむ…。 おもしろくなかったわけじゃないけど……。 「一体全体本当は何なわけ?」と思う時間が長すぎて、疲れてしまいました。 クライマックスも、「ああハハハ、そうですか…」と素直に驚けず。

    1
    投稿日: 2013.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    伏線回収させました。 上を読んでいるときには???と思っていたら 下ではやっとわかってきて。 4大奇書とのこと。 ミステリーの世界は奥が深い。

    1
    投稿日: 2013.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三大奇(推理)小説と呼ばれるもののひとつ。 その名の通り、ミステリーとしてまっすぐにいかない奇抜な作品ではあったが、どうにも私には作者の独りよがりな感じが拭えず、最後まで純粋に楽しめなかった。

    1
    投稿日: 2013.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全く知らない作家、作品名だったんだけど、三浦しをんがエッセイで、推理小説の傑作だと激賞していたので読んでみた。 古めかしいというか、モダンというか、バタ臭いというか、とにかく濃い。 何となく、三島由紀夫が推理小説を書いたらこんな感じになりそうだと思ったり。 やたらと他の推理小説のことが会話内に登場するので、ホームズのことだけでも知ってて良かった。 ちなみに犯人は、この人じゃなきゃいいな、と思ってた人だった。大体いつもそう。

    1
    投稿日: 2012.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     刊行当時(1960年代)には非常に衝撃的な作品だったのだろうが、「アンチミステリ」としてはもっと強烈な作品(私が読んだものでは『匣の中の失楽』とか『夏と冬の奏鳴曲』とか)が存在する今となっては、正直なところ古さや甘さが否めない。同業の作家や評論家筋が異様なまでにこの作品を持ち上げるのが正直理解できなかった。

    1
    投稿日: 2012.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やけに壮大で難解なお話が飛び出したり、説明つかない偶然の符合が多かったりで読みにくい、分かりにくい話ではあると思います。ただ、ミステリーとして、こういう物をあえて読んでおく事も、思考実験として面白いと思います。

    1
    投稿日: 2012.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     ミステリーにおいて必ずしも、登場人物に好感を抱く必要はない。それでも比較的長いこの作品で、肝心の探偵役がうざったいほど身勝手なのが読んでて辛かった。それもそのはず、探偵役といっても素人同然なのだから。的外れな推理を繰り返したあげく、「私の推理が一番近かった」などと言って虚勢を張る姿が痛々しい。  アンチ推理小説と言われる本作。けれどもそこまで推理小説好きでもない身には皮肉が煙たいだけでした。

    1
    投稿日: 2012.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     寝るのを惜しんで朝まで読書!!久しぶりでした!息もつかずに一晩で下巻を読み終えました!  おもしろかった!

    1
    投稿日: 2012.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻と同じく、最高だった。素晴らしかった。文句なし。 服装から言葉遣いまで、いちいち細かく魅力的なキャラクター、それぞれがものすごく生き生きとしてた。 物語に関連しているせいもあるけど、みんな名前がきれい。

    1
    投稿日: 2012.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アパートの一室での毒殺、黄色の部屋の密室トリック―素人探偵・奈々村久生と婚約者・牟礼田俊夫らが推理を重ねる。誕生石の色、五色の不動尊、薔薇、内外の探偵小説など、蘊蓄も披露、巧みに仕掛けたワナと見事に構成された「ワンダランド」に、中井英夫の「反推理小説」の真髄を見る究極のミステリー。

    0
    投稿日: 2012.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    古い小説を読み慣れていないせいか、最初は少し読みずらかった。 序章が長いせいもあって、最初は少し飽き気味。 でも下巻に入ると、一気に終わりまで読んでしまった。 最後の数行を感じさせるために、今までの内容があったのか。 感想が難しいが、時代を超えて読むことができる名作であるとおもう。

    2
    投稿日: 2012.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全ての原点。 ★5つでは足りない。 この本に出逢わなかったら、今の自分は無い。 自分が死ぬ時は、この本を棺桶に入れて欲しいぐらい。 「犯人」と呼ばれる人の魂が、どうか救われますように…。

    1
    投稿日: 2012.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これは昔挫けたのを再読。 どんでん返しの繰り返しで、前提がすぐ覆される。途中で真実と推理の区別がつかなくなってきた…。 さすが三大奇書。 戦後って、混乱と、明るさに向かいながらもすぐそこに闇が潜んでるような不思議さがあると思っていて。 それが登場人物のキャラと奇妙なお屋敷の舞台に良く合ってて、私の好きな雰囲気でした。 ミステリーなのかな?最後まで読むとそう思わせない、やはり一筋縄でいかない本かと。

    1
    投稿日: 2011.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ううん。結局不連続殺人だったのかー。 探偵役が4人もいて、そのうちの一人は犯人かもしれないという構図とか、とめどなくあふれ出すミステリーへの深い造詣とか、すごく前半が面白くて、下巻もこのままどーっと解決までいくかと思ったので、なんか残念。 作中小説の手法とか、空想の範囲を出ていなかった人間が急に存在し始めたりするというのは、読者をがっつりと裏切るのに。 あとはドグラマグラだなー。

    1
    投稿日: 2011.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻は一気に読めました☆純文学的な印象だったかな('◇')ゞ まさに十人十色な捉え方ができる一冊ですな。 個人的にはすごく好き。いろいろ考えさせられる話だったな。 五色不動や薔薇の色、シャンソン、アイヌの話等々、絡み合うのが面白かった。ラストも良かったと思う。

    1
    投稿日: 2011.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世の探偵小説に対する批判のように感じました。人の死に、複雑怪奇なからくりをこじつけないではいられないミステリーマニアへの強烈な皮肉。故人を悼むことなど二の次三の次で、自分の知識をひけらかすことと独自の推理を展開することに固執する人物達の姿は恐ろしく利己的で、醜く、時に腹立たしい。

    2
    投稿日: 2011.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本格だって、起きてしまうというわけだ。アンチミステリだろがなんだろが、本格ミステリ好きだから愛せるというもの。アンチだって大歓迎。

    1
    投稿日: 2011.04.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まず話の雰囲気がとってもよい。浸りながら楽しんで読んでいたら驚愕の動機。自分のなかでは衝撃の体験だった。トリック殺人?推理合戦?いろんな要素はあるけれど、最後は犯人の慟哭に耳を傾けずにはいられなくなる。

    1
    投稿日: 2011.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻から迷探偵の色彩幻想に憑かれ、じらされ、騙され、振り回され、結局のところ犯人と動機は何?と、イライラしながら読んでいましたが、最後の叫びに言葉を失いました。スゴイものを読んでしまったような気がします。著者の幼い頃に書いたという作品を読みたかったなぁ

    1
    投稿日: 2011.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     アンチ・ミステリーをwikiすると『狭義には三大奇書を、広義には推理小説上の「推理小説でありながら推理小説であることを拒む」という1ジャンルを指す』とある。こちらも三大奇書のひとつであることからしてアンチ・ミステリーな作品の代表格なのである。  推理小説であることは別段拒んでいるようには伺えないし、下巻でそれ相応な謎解きも展開されることを期待はしていた。だが正直、犯人とその動機もいまいち納得するには無理がある。無理があるからアンチなんだと割り切りが必要だ。その事とは別にして、最後まで一息に読ませるのだからこの小説は優れているのだろう。

    1
    投稿日: 2010.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一転、二転、三転……果たして何度ひっくり返ったかわからない結末。 いくつもの奇妙な符号。 そしてテーマとなっているアンチミステリー。 それぞれの要素だけでも面白いのにそれが絶妙に絡み合い一つの物語を作り出している。 ミステリ好きなら読まなければいけないとまでの作品だろう。

    1
    投稿日: 2010.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    10/14 枠組みを外す試み。 過去の推理小説や音楽、実際に起きた事件などをふんだんに用い、外への志向を見せるが、それは最終的に読者への"あなたが犯人だ"という指摘につながる。 途中まで「作者登場オチ」かと思ってました。

    1
    投稿日: 2010.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    素人探偵・奈々村久生と婚約者・牟礼田俊夫、友人のアリョーシャこと光田亜利夫、そしてこの「氷沼殺人事件」の渦中の中にいる氷沼藍司の4人で繰り広げる推理合戦。誕生石の色、薔薇の色、五色の不動尊、内外の探偵小説など、蘊蓄も披露、巧みに仕掛けた罠と見事に構成された「ワンダランド」に、中井英夫の「アンチミステリー」の真髄を見る、究極のミステリー!! 日本三大奇書の最後の作品として読みました。ドグラ・マグラも黒死館も作中に引用され、この作品を最後に読んでよかったと思いつつ、その内容は、舞台がゲイバー、トリックは誕生石やら薔薇やら美しくも妖しいものばかり。殺人は謎めいていて、その趣味があまりにエログロナンセンス、自分にハマりすぎて、一気に読み終えてしまいました!作品世界にどっぷりつかって夢中になれる一冊。

    1
    投稿日: 2010.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    真相は意外とあっさりだった。けど、ラスト近くのある人物の台詞が現代のマスコミやそれに対する一部の反応への皮肉にも聞こえる。

    1
    投稿日: 2009.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まだ半分くらいまで。 どれが小説の話でどれが実際の事件なんだかよく分かんなくなってきた。 あいてる時間にちょこちょこ読むより一気に読んじゃった方がいいかも。

    1
    投稿日: 2009.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢野久作の「ドグラ・マグラ」、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」とともに、日本探偵小説史上の三大奇書と並び称される作品。所謂アンチミステリーとして有名。 ストーリーのベースは氷沼家を舞台にした連続密室殺人事件。氷沼家では昭和の初めより、祖父の光太郎をはじめ、長女の朱美が広島で爆死、洞爺丸の事故で長男の紫司郎、三男の菫三郎が水死しており、当主の氷沼蒼司、弟の氷沼紅司、従弟の氷沼藍司、同居人の伯父橙二郎が残るのみである。 この小説のワトスン役を務める光田亜利夫(アリョーシャ)は、当主の氷沼蒼司と学年は異なるが、同じ高校の出身である。亜利夫と幼馴染で駆け出しのシャンソン歌手の奈々村久生、久生の婚約者で新聞記者の牟礼田俊夫、そしてアイちゃんこと氷沼藍司が探偵役。事件が起きる度に各自へっぽこな推理を展開し、ザ・ヒヌマ・マーダーを解明するww 正直言って難解だった。謎を明かされた後もまだピンとこない。動機も高尚すぎてようわからん。私にはまだ無理だったようだ。 話はゲイバーから始まり、アイヌ奇譚、マージャン大会、色彩学、五色不動縁起、シャンソン、不思議の国のアリス、薔薇談義、浅草や上野界隈の地理案内、大阪弁の奔流、戦後日本の時事モザイクなどなど、仕掛けの精緻さがものすごくてついていけない。多くの作品からの流用等、読んでいないものは気付く術もなく。第三章でチラと登場する藤間百合夫は三島由紀夫氏がモデルだそうで、三島氏は当時中井英夫が遊びに出かけていた出先まで探して、わざわざ駆けつけて感想を述べたそうだ。という話をあとがきで読むまで三島由紀夫なんぞチラとも頭に浮かばなかった。情けなか。 「…この長い、突飛な物語が、健康で正常なこの惑星の住人に迎えられぬとしても、それは仕方もないことであろう。私は、さしあたって乙女座のM87星雲――反宇宙が存在するというそのあたりへ旅立って、おずおずとこの本を差し出すほかはない。これは、いわば反地球での反人間のための物語だからである。」 とご本人はおっしゃってます。ウルトラマンのご親戚だったのかもしれませぬ。 小説の内容より、中井英夫の父親が植物学者で、亡くなったとき植物葬にされたという事や、母親の髪が立つと足元まであった事、その母親が自分で訳してくれた『秘密の花園』のノートを読んで育ったことなんかが印象に残ってしまった。

    1
    投稿日: 2009.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初の方、というかほとんど終りの方まではそこまで面白くは感じなかった。 でも犯人の動機が語られたとき、この本を読んでよかったと思った。

    1
    投稿日: 2008.12.31