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新装版 虚無への供物(上)
新装版 虚無への供物(上)
中井英夫/講談社
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総合評価

111件)
3.8
23
34
37
3
0
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    実際にあった沈没事件をモデルにし殺人事件が続く三大奇書とされるミステリーの上巻。4人の探偵役がそれぞれ推理を披露するので読解力がない身からすると疲れてくる。

    9
    投稿日: 2026.01.01
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    チャカポコしていて読みにくいのかと思っていたが、むちゃくちゃ引き込まれる。 「奪取そちて以上は洞爺丸から紫雲丸まで、全部実際の出来事とからみ合って起るので、そうした調べも実は、残る隈なく出来上がっているのだ」@中井さんの日記 洞爺丸、黄変米不祥事、もく星号滑落事件…今も繰り返されているような重要な事件、何もしらなかった。 「その動機、それがここ二年間、己の書きたくてたまらないことなのだが、」「しかし何が不足しているのか、己にはこれを原稿用紙の上に実現してゆく力がない。もうほんとに、涙の出るくらいあがいて、全身を傾けて試みたけれど、やはり、虚無への供物だった。そういいながら、まだもう一度、やってみようという気はしている。」@中井さんの日記

    1
    投稿日: 2025.08.29
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    日本三大奇書の一冊。始まりはミステリーの入りだけれど、探偵役4人がそれぞれ謎解きを行い、どれもピンと来ない。最後に現れた5人目が一応のまとめはつけるのだけど、その後も事件が起こることを匂わせて下巻へ。 探偵役が各々、ミスリード役であり、話せば話すほど真相が不透明になっていく感じが不思議。

    1
    投稿日: 2025.07.26
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    はじめてのミステリ三大奇書。1954年(s29)代々祟りの噂ある氷沼家は洞爺丸転覆により氷沼家当主夫妻弟夫妻が死去。蒼司紅司兄弟いとこ紺司住む館でワトソン役も呼ばれた中、紅司が密室浴室で死亡。続いて6名での麻雀の最中叔父が寝室でガスで絶命。自称探偵達の推理合戦が始まるがどれも決めてに欠け下巻へ

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    洞爺丸の後の時代背景がノスタルジックで、時々感じる違和感、疑問は時代のせいとして読み進めた。密室、様々な見立てと、楽しめる要素満載、それがどう解決されるのか期待しながら読み進めた。(下に続く)

    0
    投稿日: 2025.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    えええ、犯人いるのー!?いないのー!!気になる。しかもかなり思わせぶりなところで下巻に!いやー気になる。続きが早く読みたい。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    なぜ本書を読もうとブクログに登録しておいたかは忘れてしまったが、年月が経ち偶然読み始める。 読んでみるとリンチのツイン・ピークスとの繋がりからかとも思ったが、本書は英訳されていないようだし、ウェブ上でもそれらしき関連性を指摘しているものはない。偶然だろう。一応以下のような共通点はある。 青いバラ 赤の部屋 小人 ドッペルゲンガー 架空の人物が実在する 連続殺人事件の奇妙な捜査 呪いと神話 「悪」の存在 不思議な暗号と奇妙な偶然 家族と家の物語 サスペンスや「謎解き」の枠から外れていくユーモアと社会文学 「三代奇書」と呼ばれるものだが、現代では類似の作品はあり、その先鞭としては評価されているのだと思う。 また、50年以上前に書かれたものとなると文体の変を相当感じる。特に小説のような口語が出てくるものはヤバく、コントを観ているよう。 「看護婦あがりのブスケだって紅司君がくさしてた。」51 これなどはコントどころか、平成生まれには意味すら解らないだろう。誤字だと指摘するかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東西ミステリー国内版の第2位であり三大奇書の本作を読了。現時点では"楽しみ方"が"数撃ちゃ当たる式の推理合戦を楽しむ"、"衒学的な蘊蓄を楽しむ"位しか見つけられず。今後、どうなるか。 8/7:序章を読破。出て来る単語が知らない単語ばかりで若干引く。登場人物リストを見ながら開始。 8/8:第一章読了。推理合戦パート等、若干面白くなるが全体として重たい部分が多く時間はかかる。衒学テイスト。 8/9:第二章終了。2人目と3人目の殺害発生。またしても推理合戦勃発。 アンチミステリーって分類されてる時点でどの推理も構造的にひっくり返されるんだろうなと想像しながら読み進める。

    0
    投稿日: 2023.08.09
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    ずっと読んでみたいと思っていたが、意外に面白く、読みやすくてびっくりした。(他二つは挫折中…) 警察が事故死と処理した事で、刑事も介入しない。 古き良き時代の探偵、推理小説が続々と登場!あらすじや犯人になんかにも触れていて、知っていれば更に面白いし、そちらも読んでみたくなる。 さすが東大?!頭の回転の速度が違う。ついて行くのがやっとだが、さすが面白い。 各々が探偵役の推理合戦に華が咲き、見方も変わってきてわくわくする。 「ザ・ヒヌマ・マーダー」 誰が犯人なのか、下巻も楽しみである。

    22
    投稿日: 2023.05.25
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    有栖川有栖先生の学生アリスシリーズにおいて、江神二郎とアリスの出会いの場面に登場した名作ミステリです。 昭和29年、東京。登場する人々の記憶にまだ戦争は生々しかったことでしょう。ゲイ・バア“アラビク”で、「黒蜥蜴(by江戸川乱歩)」めいた幕が上がり、洞爺丸沈没事故で親族を失った氷沼家を襲った悲劇。事故か、密室殺人か?  最初に読んだ時は、推理合戦なんていい気なもんだと思ったのですが、いろいろミステリを読んだ後で読み返すと、江戸川乱歩を始め、たくさんの名作ミステリが散りばめられているのが分かってきました。これからもっと古典的なミステリを読んでいくと、更に面白さが分かるのでしょうか。 そうか、だから江神さんが7回も読み返すのですね。

    0
    投稿日: 2022.12.05
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    色と死に魅入られた氷沼一族。何やら因縁のありそうな家族の歴史と鬱屈した思い。ゲイバーだの緋色の十字架だの、なんとなく戦後の退廃したムードがあって良い。 こういうのはトリックを推理せず雰囲気に流されて登場人物が勝手にガヤガヤ言ってるのを眺めていれば良いと思う。

    0
    投稿日: 2022.05.21
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    密室殺人。各々の推理。まだ犯人は明らかではなく、自殺か自然死か他殺か。謎が残ったまま。(下)もすぐに読みたい。推理小説史上の大傑作のふれ込み通り、面白かった。

    0
    投稿日: 2022.04.13
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    他のミステリ作品に出てきたので読んでみたシリーズ タイトルからして難解で読みにくい文章なのかと思いきやそうでもなくわりとサクサク読める感じ しかし何が何だかよく分からないまま上巻終わり 下巻に期待 戦後の東京はゲイバァが多かったとか物語当時の世情が面白い なるほど美輪明宏なんかはこういう文化圏の人だったのだなぁと

    1
    投稿日: 2022.02.08
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    途中放棄 頑張って400ページほど読んだけれど、とても下巻まで読める気がしないので。 折角買ったのに、もったいない。

    0
    投稿日: 2022.01.05
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    「再びいおう、その確証を掴むまで、ぼくは血まみれの手をした殺人者なのだから、と。」 読み始めてから三大奇書のひとつだと知った。 私は『ドグラ・マグラ』では挫折してしまったので、今回も読みきれるか心配になったけれど、この『虚無への供物』はかなり読みやすい方だと思った。 (『ドグラ・マグラ』が特殊なのもあるけれど) 素人探偵たちの推理合戦がよかった!突拍子のないものもある、というかほとんどがそう思えてしまったけど、こういうのすごく好き。 途中、他の物語がちょこちょこ登場するのも面白かった。『不思議の国のアリス』のたとえは解説があるまで気付かなくて、もう1回読み返した。 そして藍ちゃんがかわいい~! 終盤で、満を持してという感じで牟礼田さんが登場! 下巻でどんな活躍をするのか楽しみ。 2021.7.26 読了

    0
    投稿日: 2021.08.16
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    ゲイバーから物語は始まる。面白そうな予感。 ちょっと思い込みが激しいヒロイン久生。久生にいいように使われるアリョーシャ。このコンビで謎解きするのかと思いきや、事件の関係者を含めての推理合戦。 思わせぶりなことばかり言う久生の婚約者も登場。 下巻へ。

    0
    投稿日: 2021.04.02
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    死の因縁が蔓延る氷沼家の悲劇と告発。 命を名付け 密室を企て 物語を描け 事件を紡げ 謎を紐解けるのは、人間だけ。 人間だから、付き纏う… 誠実な嘘と醜悪な真実を、無邪気のマドラーで掻き混ぜ固めた種。庭に蒔いた時、貴方好みの薔薇は咲いただろうか?

    2
    投稿日: 2020.09.03
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    ドグラマグラの次に読む奇書としてかなり警戒してたが、ドグマグとはうってかわってかなり読みやすい。上巻は謎を振り撒きまくって終わった感じがあるので、下巻に期待

    0
    投稿日: 2020.05.24
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    新装版で再読。 初読がいつだったかと過去の登録を見てみると、2011年の丁度8月だった。当時の感想を読み返してみると「一度読んだだけでは理解できてないところも多いけど、とりあえず今は読みきったという達成感でいっぱいです。」と書いてあった。さて、8年経った今再読してみて、すごい!ほとんど忘れてる!!…というわけで、ほぼ初読のような気持で読みました。 氷沼一族周辺に降りかかる災難と殺人事件を素人探偵たちが引っ掻き回し、牟礼田登場で解決へ進むかと思いきやさらに話がややこしくなって行きます。なんでそうなるんだ?なんでなんだ…?すべて分かっている風の牟礼田の焦らしっぷりにはイライラさせられる。 最後の大オチだけは覚えているけど、どのようにそこに繋がって行くんだったっけ…下巻に続く。

    2
    投稿日: 2019.08.16
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    遅ればせながら「三大奇書を読もう!」イベントに参加し、ようやく積読から昇格しました。奇書というからどんなに読みにくいかと思って身構えて読んだせいなのか、地理的に知っているところが多くとっつきやすかったせいなのか、想像とは裏腹に意外とすんなり上巻を読み終えました。というか、今のところの感想は、なんで奇書?です。その理由がわかるであろう後半はどうなっていくのか期待して下巻へ。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    日本三大奇書。『ドグラ・マグラ』に続いて読んだ。 ネタバレしそうなので、前情報などは見ずに読み始めた。上巻を読み終わった今の状態だと、面白い本なのかどうかはまだ分からない。でも、不思議な感じがする。 ・舞台は1954年(昭和29年)の日本か?この年に発生した事件がいくつか出てくる。自分が生まれる前なので、どれも初耳。ネット検索してみると、どれも世間を騒がせた大事件だとわかった。  - 二重橋圧死事件  - 第五福竜丸事件  - 黄変米事件  - 洞爺丸事件  - 鏡子ちゃん殺人事件  - カービン銃ギャング事件 ・「アラビク」というゲイバーが出てくる。下谷・竜泉寺にあるとか。ゲイというのが物語にどう関わってくるのかは、よく分からない。 ・江戸川乱歩『続・幻影城』に収録されているという「密室トリック集成」というのが登場する。実在するものらしい。あまり考えたことがなかったが、ミステリーというのは様式化されていて、ルールのようなものがあるようだ。この作品は、それを逆手に取っている?? ・密室トリック集成を見ていると、ミーハーな自分は名探偵コナンを思い出してしまう。あー、アニメで同じトリックがあったな、と。 ・この本を読み、知らない単語を調べているうちに「アンチ・ミステリー」、「メタフィクション」という単語を知った。なんとなく、壮大な作品な気がしてきた。 ・殺人事件が起こり、それに対する推理が展開されていく。でも、推理する人たちは真剣に事件を解決しようという感じではない。ひたすら推理するのが好きな感じ。その違和感が、この作品の不思議さの原因か? 引き続き下巻も読んでいく。どう展開するんだろう?

    0
    投稿日: 2019.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    推理披露の回数が多くて楽しかった 途中の描写が日記として書かれてるのが怪しいと思ったら作中で先に現実との違いを指摘してるから逆に怪しくないのかも…と思ったり それにしても気になる終わり方してる! 鴻巣玄次も色の名前なんだよな…どう関わるのか気になる………! いろんな推理小説の名前が出てきてそっちも読みたくなるし純粋に先も気になるし忙しい

    0
    投稿日: 2018.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序章 1サロメの夜 2牧羊神のむれ 3月の夜の散歩 4蛇神伝説 5ザ・ヒヌマ・マーダー 6燐光の館 7 8 9 10 第一章 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 第二章 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

    0
    投稿日: 2018.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    意外に読みやすくて驚いた。 ミステリーランドシリーズを手掛けた宇山 日出臣氏、『建築探偵シリーズ』の登場人物、恩田陸氏等 おすすめだったので。 死人が出てしまったけれど、謎解きしあっていて 真実が判明していないので 下 でこれがどう展開していくのか楽しみ。

    0
    投稿日: 2018.04.17
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    2017/09/07 すべての推理が妄想で終わってしまった、その後に妄想ではない現実が明らかになる。 氷沼家への呪いか? 時代が古いだけで、今でも読みやすいのは新装版故か?

    0
    投稿日: 2017.09.07
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    ベスト級の傑作。日本ミステリ三大奇書の一つで、アンチミステリという言葉が本来指し示す唯一のミステリ。その酩酊感とペダンティックな内容は奇書好きにはたまらない。そして結末はミステリ史に名を残すもの。現実が虚構に飲み込まれ、すべてのミステリが本作を機に一度死んだとも言える。ミステリファンなら絶対に読んでおきたい名作。

    0
    投稿日: 2017.08.01
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    思ったより読みやすいです。三大奇書っていうレッテルのせいで、ちょっととっつきにくい印象を持ってしまっていたんですが、そういう意味では安心しました。先に「ドグラ~」とかを読んでしまったのがマズかったんですね、きっと。で、これが奇書とされているのは、ミステリ界隈を中心とした薀蓄が結構盛り込まれているせいでしょうか。確かにそのあたりをこだわり出すととまどいそうですが、まあぶっちゃけ、分からんところはザックリ斜め読みしちゃいました。挫折するよかマシかな、と。後半にまだまだ波乱がありそうな感じで前半が終わりましたが、この調子で読了しちゃいたいと思います。

    0
    投稿日: 2017.06.07
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    ミステリー成立の条件に対して懐疑を挟むことで、アンチミステリーになっている作品であると理解しました。 ミステリとは死者が生じ、事件となり、探偵が介入し、読者が楽しむという体裁をとる。しかしこのアンチミステリは逆に、娯楽を求める読者がいるから推理(合戦)があり、事件や死者があることを主張する。読者の視線と欲望を作中に登場させ、全体として入れ子構造の作品となった。また、戦争による膨大な死に慣れてしまい、洞爺湖事故などをはじめ戦後の大小の事件事故に対し、人々の感性が麻痺しているのではないかという危機意識を読み取ることもできる。

    1
    投稿日: 2017.01.15
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    三大奇書の類いを読んだことがないなと思い手に取ってみました。 まずは一番読みやすそうなこの本から。 殺人事件が起きて、探偵役に立候補したもの、または巻き込まれたものが推理合戦を繰り広げる今巻。 時代を感じさせる古めかしく何処か洒落た雰囲気がたっぷりで大変楽しく読めました。登場人物のキャラクターが濃いです。色々推理を披露しますが、結局はまだまだ結論は出ておらず。みんな楽しそうに自分の案を口にします。 連続殺人(?)にも関わらず人が死んで楽しんでるなあ、楽しそうだなあと思いました。 上巻最後の殺人のほうが無意味な死ではない的な台詞に、ん?と思いつつ、では犯人は?トリックは?と不思議が増すばかりです。 これでムレタが上巻最後で言った、いっそ殺人の方が意味がある死だみたいなことが伏線で、探偵役たちの推理は全部無意味で連続殺人事件はただの事故や病死だったみたいなオチだったらどうしようかなと思い始めました。どうなるのかな。 ここまでは普通のミステリーといった感じなので、何をもって奇書というのかは下巻かなと思うので楽しみです。

    1
    投稿日: 2016.11.07
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     この上巻では、氷沼家の次男・紅司と叔父の橙二郎が密室で死亡します。  その真相について、奈々村久生・光田亜利夫・氷沼藍司・藤木田誠の4人が推理合戦を展開。  ミステリ・ファンとしては楽しい展開ですが、実際に被害者になった人やその関係者からすると、とんでもないことでしょうね。  しかしこの4人の四通りの推理、どれももっともらしい。  同じ事件でもこんな風に色々と解釈できるのかと興味深い。 (ネット上では、馬鹿げた推理と書いてるミステリ上級者もいます。私は初心者なので、何を読んでもすごいと思うレベルです。)       それで、ミステリマニアの藤木田翁の退場と入れ替わりに登場したのが、奈々村久生の婚約者・牟礼田俊夫。  世界を駆け回る敏腕記者ということですが、あまりイメージ湧きません。  この牟礼田俊夫が残る3人の探偵役を集めて、いよいよ真相が判明か……と思ったら、意外な展開に。  牟礼田俊夫氏は思わせぶりなことを言いながら、結局は何事も言っていないのです。  他の人の推理を上から目線でダメ出しして、全員間違っていたとは判明するのですが、では真相はといえば、何も明らかにされていない。  聖母の園事件で焼死体が一つ多かった件についても、氷沼家と縁故のあるお年寄りでもう一人犠牲者がいて、誰か考えれば分かるはずだと言いながら明かさないし。  思わせぶり・知ったかぶりはいいけど、ではあなたの推理はどうなんですか、真相はどうなんですか。  テープに録音しておいたからもう一度聴いたら分かるとか言ってますが、そうなんでしょうか。  これでは全然納得いきません。  実は物語は前半が終わったところ。  後半に続きます。    http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20161015/p1

    1
    投稿日: 2016.10.16
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    時代感満載…… 嫌いじゃない、この空気。 キャラがことごとく立ちまくっていて爽快。 久夫がカワユイ。 しかしこの話は、これから一体どうなるのか……

    1
    投稿日: 2016.10.11
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    読むのは三度目か。 三大奇書のうちでは、最も整然としている。文章も読みやすい。もちろん骨董的な印象はあるが、発行した年月日を考えるととてもハイカラで現代的だと思う。 そして、作風がなお一層現代的。 社会風潮に動機を見出だし、アングラな流行を掘り下げ、古典的なガジェットを前衛的に散りばめる。加えてこの完成度だから、明日発行されても話題を集められる。 長く読まれて然るべき作品。 4-

    1
    投稿日: 2016.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「どんな花でも、どれか一色欠けている。」 三大奇書と言われている本の1つ。 そう言われていなければ手に取らなかったであろう。

    0
    投稿日: 2016.08.07
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    三大奇書。ドグラマグラが5分の1、黒死館が3行くらいで挫折した身としてはむちゃくちゃ読めました。しばらく、難しいのかなぁと思い後回しにしていた一作、普通にというか結構面白かったです^^アンチミステリとして有名ですが、今のところはTHEミステリ、贅沢三昧、とはいえ普通。事件について複数の人間が推理を述べる部分がほとんど。ですが、ミステリ好きでホームズかぶれした方や、ヘンリー卿を名乗ったりする方が現れ、なんか「遊んでいる感」が否めず…。この辺りが、アンチたる所以なのかなぁ。ということで下巻へ。

    1
    投稿日: 2016.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素人探偵がそれぞれ解答を持ち寄るが、どれも奇妙なものばかり。真の探偵が登場と思いきや、よくわからない解決となる。下巻は、どう展開するのだろうか。

    1
    投稿日: 2015.07.18
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    日本三大奇書の一つと言うことで読み出して見たが、女探偵久夫の態度とそのわりにレベルの低い推理にイライラの連続だった。 結局事件なの?事故なの? 下巻に期待!!

    1
    投稿日: 2015.06.03
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    他の方も書かれてますが、久生のドヤってる話を見てるだけで読む気が失せていっていたので、ラストの藍ちゃんの切り返しには拍手を送りたい。とにかく内容うんぬんより久生が気になってしまい読むのに時間がかかってしまった。10年後にまた読んでみたいとは思います。

    1
    投稿日: 2015.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    字が大きく、とても読みやすい!内容もセリフが多く読みやすい。「奇書」という言葉に警戒し過ぎていた。 はじめは小説的な殺人事件以外認めないと言うメタ的な内容や、推理小説のわりにキャラがしっかり立った登場人物たちの会話が面白く、楽しい気持ちで読んでいたが、だんだんと氷沼家の人ばかり死んでいき、悲しい気持ちなっていった。 物置の中が「びしょびしょに濡れて、いちめん血だらけ」だったというのは何だったのか 蒼司が犯人なのか 氷沼家の人は全滅するのか 気になる。 とりあえず、アクロイド殺しだけでも読んでおいてよかった。

    1
    投稿日: 2015.04.05
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    洞爺丸事故をモチーフにした推理小説。 有栖も大好きです。と言っていたくらい有名な作品なので、読んでみた。

    1
    投稿日: 2015.01.12
  • 推理小説界のシュルレアリスム

    ______________________________________________________ (あらすじ) 宝石商として栄えた氷沼家には、先祖代々より、人生を全うできない死の呪いがかけられているといった言い伝えがあった。 1955年のとある晩、氷沼家の末裔、氷沼藍司は、窓の外に不自然に佇むアイヌ装束の男を見かける。そして、まるでそれが何かの暗示であるかのように、氷沼家一族の連続怪死事件が始まる。 氷沼家と親しい友人達、光田亜利夫、奈々村久生、藤木田誠、牟礼田俊夫、そして氷沼藍司の5人は、氷沼家の呪いに託けた連続怪死事件の真相を暴き、今なお続く怪死事件に終止符を打つべく、推理を繰り広げる。 ______________________________________________________ 推理小説界のシュルレアリスムとでも呼ぶべきでしょうか。 推理小説の体を様しながら、推理は疎か、事件そのものに捉えどころがなく、物語の大半が、読んでいて“虚無感”に付きまとわれる作品でした。 上巻では、捉えどころのない事件と、捉えどころのない推理が繰り広げられていきます。読んでいて飽きる事はないのですが、釈然としない気分に苛まれ続けることでしょう。 しかしながら、この「虚無的な事象」に対し「虚無的な解釈」を加えてく登場人物5人の姿に、人間としての性を感じました。 思えば、宗教、風習、マナー、現代科学等々、私達の文明/文化的発展は、類まれない人類の想像力によってもたらされてきました。仮え根拠がなかったり、虚構であったとしても、無意味、無秩序な事柄に対し、大それた理由や意義を与える事、あるいは、与えようとする事はとても人間的な行為です。 それと同じ様に、「虚無的な死(事件)」に対し、先祖代々の曰くや地理に纏わる暗示なといった「虚無的な解釈(推理)」を付加しようとする登場人物たちの行為が、人間の性を感じた所以です。さらに、作中で牟礼田俊夫も言っていた事ですが、こういった行為は事件その物にも人間性をもたらし、「無意味な死」から犠牲者を解放する供養にも値します。これがまさに『虚無への供物』なのかもしれません。虚無に虚無を重ね、有意義な事とする。まるでマイナス同士の掛け算の様です。 こうして、捉えどころない推理小説は、犠牲者の供養という人間ドラマ的な結末へと形を変え、無事幕を閉じる。 ……かと思いきや、浮世離れした推理が実は合っていたと思われるような事実が、最後の最後に発覚します。 混迷を極めるナンセンス推理劇の様相が、再び鎌首をもたげた所で、上巻は終わります。

    4
    投稿日: 2014.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] <上> 昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。 密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。 そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故? 駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。 「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。 <下> アパートの一室での毒殺、黄色の部屋の密室トリック―素人探偵・奈々村久生と婚約者・牟礼田俊夫らが推理を重ねる。 誕生石の色、五色の不動尊、薔薇、内外の探偵小説など、蘊蓄も披露、巧みに仕掛けたワナと見事に構成された「ワンダランド」に、中井英夫の「反推理小説」の真髄を見る究極のミステリー。 [ 目次 ] <上> <下> [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

    0
    投稿日: 2014.11.10
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    3度目の挑戦にして、ようやく上巻を読み切れた。やはりヤマは序盤の読みづらさ。ここの敷居の高さが出鼻を挫く要因だと思う。 しかし中盤あたりから急に読みやすくなる。ちょうど四人が四様の推理を展開していくあたりから。そこからは展望が開けたように項をめくることが出来た。 起こる事件はどれも密室がらみでごくありきたり。しかし、探偵役がそれぞれのバックグラウンドをもって他殺を前提に推理していくのが面白い。最後に牟礼田という探偵役が一人増えたことにより物語がどう集束していくのか?下巻につづく。

    1
    投稿日: 2014.10.06
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    カーテンが開いて物語が始まる  死と言う虚無へ美酒を与えんとするような行為。  ギミックが魔術的であるほか、仏教的なガジェットも登場する。  アイヌに関する黒歴史と、ホヤウカムイに関するものが何となく登場。

    1
    投稿日: 2014.10.03
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    昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。 (「BOOK」データベースより) 私が読んだのは、上下には分かれていませんでした。 だから分厚くて、持つのが大変でした(苦笑)。 面白く読みましたが、探偵役のみなさんの言動・行動が私には受け入れがたい部分が多く、また設定にも無理があるような気がしてなりませんでした。 時代的な影響もあるとは思いますが。 ヒヌママーダーとかのんきに言ってる場合? あまり好きになれる人物がいなかったのですが、藍ちゃんには幸せになってほしいなあ。 最終的には悲しい運命を背負った一族だということでのまとめってことでしょうか。

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    投稿日: 2014.03.30
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    印象的な表題は『風立ちぬ』と同様、フランスの詩人/批評家であるポール・ヴァレリーの詩篇から。三大奇書のうち他の二冊が1930年代に出版されているのに対して、本書だけは60年代と時代に開きがあるのは意外だった。作品内でも同じく三大奇書である『黒死館殺人事件』やノックスの探偵小説十戒、他の有名な推理小説への言及が幾度となく登場してくるのは本書をこうした推理小説の系譜へ位置づけようとする確信犯的行為なのだろう。鼻につく推理合戦も含め上巻を読んだ限りでは典型的なミステリの枠内に収まっているが、さて下巻ではいかに。

    2
    投稿日: 2014.02.08
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    ☆3 昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従兄弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態のっ風呂で紅司が死んだのだ。続いて叔父の橙二郎もガスで絶命――。これらは事故か、殺人か?駆け出し歌手の奈々村久生らの推理合戦が始まった! 「推理小説史上の大傑作」らしいけど、よくわからない。上巻しか読んでないからかな。 身内が死んでるのに推理合戦って・・・とも思うし。 それと文章がまだるっこしい。なんにしろ、下巻読むまでは評価できない・・・か?

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    投稿日: 2014.01.22
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    日本三大奇書という言葉に構えていたが、意外にすんなり読めた。ひろがっていった推理が、今後どう帰結していくのか気になってきた。 氷沼という名前には怪しい魅力がある。

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    投稿日: 2014.01.07
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    古めかしい表現が多かったが、思っていたよりも読みやすかった。 が、推理が推理とも呼べないような非科学的なものが多く、そこのところは楽しむことができなかった。下巻に期待。

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    投稿日: 2013.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    緑の薔薇が存在しないとか、青い薔薇が輸入したてとか、時代を感じる作品。 とはいえ矢車草のような青い薔薇は、まだ存在しないんだもんなぁ。 なかなかにつけつけと言う久生さんがおもしろかったけど、共感はできない系。 不思議の国のアリスになぞらえたり、かと思えば五色不動が出てきたり。 目まぐるしくあちらこちらへ振り回される上巻でした。

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    投稿日: 2013.10.03
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    怪しげなゲイバー、不気味な髭もじゃなアイヌ。 引き込まれずにはいられない、この空気。 そして、悲劇の続く氷沼家で事件が起こる。 次から次へとミステリの数々が紹介され、アリスのお茶会シーンまで描かれる。あれっぽいなあ、なんて考えると次のページでそのミステリが紹介されてバッサリ否定されてる。 うーん。病死で片付いた事件をここまで推理してしまう面々に一気に現実味を失って、身内なんだし、どうなんだろう?しかもいろいろルールまで設けたりして既にゲームだし。 妙にシラけてしまった。 探偵牟礼田さんの登場が待ち遠しい。

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    投稿日: 2013.09.14
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    まだ途中なので当たり前ですが、真相が全く見えてこない。 異様な雰囲気もあり、どのような決着が着くのか楽しみです。

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    投稿日: 2013.09.14
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    日本ミステリー小説の三大奇書の一つです。 ミステリーを履き違えたかのような他の2冊に比べ、残る三大奇書最後の作品は、驚くべきことにまともな推理小説です。 読み始めは意外と「アレ・・・微妙?」と感じるかもしれませんが、三大奇書に選ばれるだけあって、アンチミステリーの名作です。 最後まで、安心してお楽しみくださいっ

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    投稿日: 2013.07.07
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    登場人物たちが提案する推理の数々。読者が思いつくあらゆる可能性を考慮しているが、その中に真相を突いたものはあるのか。 戦後の日本。目白にある氷沼家で起きた2件の事件は共に密室。殺人か自殺か事故か。 登場人物たちが始めた推理は、突飛なものから論理的なものまであり、どれも決め手がない。 入り乱れた推理劇は一体どんな収束を迎えるのか。 最後の文章で壮大な引きをつくって下巻へ続く。

    1
    投稿日: 2013.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん。何だろうこれ、上巻の最初の方はこの本の意味がよくわからず、ついていけずになんか混乱して、混乱して何を書いているのだろとおもっていた。 後半に行くにつれ、意味はわからないけど、面白くなってきたが、この本は何だろう。

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    投稿日: 2013.05.12
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    ドグラマグラ、黒死館殺人事件と並べて三大奇書と呼ばれると共に、後の新本格ミステリに大きく影響を与えた作品。密室、見立て殺人、作中作、推理合戦とこれでもかの山盛りさはさすが新本格の祖。次々に明らかになる事実と続く殺人と推理のイタチごっこは、以後の作品群を知っていると絶対二転三転するだろ、なんて思ってしまうのが良くない。確かに面白いけど、後半でどれだけ驚くべき真相を見せてくれるかで評価は変わってきそう。あとまだ「奇書」ってほどではないのも気になる。とりあえず下巻。

    1
    投稿日: 2013.05.01
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    日本三大奇書の一つ。昭和29年あたりが舞台。人が死んで、それを色々な人が殺人事件として様々な推理をする。本格のようであり、やはり奇書のようでもあり。

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    投稿日: 2013.04.28
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    三浦しをんさんのエッセイで知って気になっていて、帯の「史上すべての日本ミステリーの中で第2位」という煽り文句で買いました。 読む前は、「だいぶ古い時代のミステリーでしょ? 文章とか堅苦しいかも。おもしろいかなあ」といぶかしんでいましたが、読みやすかったです。 まだ上巻しか読んでませんが、これが一体今後どうなっていくわけ? 休みもせずに下巻を読まねばなりません。

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    投稿日: 2013.04.16
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    おかまバーの場面から入り、アイヌの呪い?洞爺丸の悲劇、 そして変死体。 この人たちの関係は?位置づけは? どこがどう結びつきミステリーとなって面白くなるの? というのが正直な感想でした。 下に続く。

    1
    投稿日: 2013.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは面白かった。名作はやっぱり早く読まないとなあ。 次々と不幸に見舞われる氷沼家に新たな悲劇ー密室殺人事件ーが。 事故死とする結果に反発し、久生と亜利夫は、調査を開始する。その指示を出す、久生の婚約者・牟礼田氏とは何者なのか。 一家に他人が出入りする、とういう光景は昭和独特で雰囲気がある。 私の推理では、不自然な狸寝入りやアリバイ作りから、藍ちゃんが犯人だと思っていたのだが、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、文中でも推理する犯人が次々に入れ替わる。最終的には、当主蒼司に落ち着くのだが、こうもコロコロ推理が変わると、それでも犯人は藍ちゃんなのでは、といつまでも勘ぐってしまう。 無責任な観客、周囲の人間を面白がらせ、喜ばせるための殺人(供物)、それこそが虚無への供物になってしまうという印象的な台詞 これは真似しようとしても真似できないミステリ。

    1
    投稿日: 2013.02.25
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    氷沼家をめぐる数々の悲劇。それは、探偵たちによって連続殺人事件へと仕立て上げられていく。真犯人は誰か。その深く哀しい動機を前にして、告発されるのは我々読手である。そう、我々の一人一人こそが、罪深い探偵であったのだ。虚無を嘘で飾るとき、薔薇は美しく光る。

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    投稿日: 2013.01.28
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     日本三大奇書の一つらしいです。中井英夫『虚無への供物』。残りは、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』だとか。全部読んでみたい!!  買ってからずいぶん「積ん読」だった本書ですが、読みはじめたら、面白い!昭和のゲイバーや、アイヌの呪いなど、怪しい小道具にもぞくぞくして、楽しく前編(第二章まで)を読み終えました。これから後編読むぞー!  booklog本棚に登録した通り、講談社の文庫版で読んだのですが、字が大きくて読みやすく、かなりお勧めです。私の利用した書店では、文庫コーナーに平積みされてました。    

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    投稿日: 2012.08.25
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    幻想小説の趣きもあり、ミステリに留まらない本。これ程悲しい犯罪動機はない。読了して暫くはそのカタルシスにぼうっとしてしまった。「虚無への供物」というタイトルも美しい。

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    投稿日: 2012.08.19
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    文句なし。 くるくる切り替わるカメラワーク、場面、演出、遊び心いっぱいの映画を観ているようだった。 俯瞰で見せたり、登場人物たちの真ん中に引っ張り出されたり、言葉巧みに翻弄されているのが読んでて気持ちよかった。 季節の移ろいの描写がものすごくきれい。人物の服装やその色がオシャレで生々しい。

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    投稿日: 2012.08.10
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    昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命――殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。

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    投稿日: 2012.07.28
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    ドグラマグラに続き三大奇書二冊目は、アンチミステリーの金字塔となる本作。バンコクで暇を持て余して購入してから半年、敷居の高いこの本をようやく読む気になった。 予期された事件に探偵気取りの部外者が片足を突っ込んで、ひたすら好き勝手に推理合戦。誰もが首肯せざる終えない推理が、伏在していた事実により幾度も覆りながらも、その先の結末は虚無に落ちて推理小説そのものを否定している。亜有夫の五色不動の推理には萌えた、下巻には衒学的な推理展開を期待してる。 道端で虚無への供物落として拾ってくれた人が…って妄想しながら持ち歩いてる(月光ゲーム参照。

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    投稿日: 2012.05.27
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    3/26 読了。 前半は素人探偵の推理が駄話になってしまう様を滑稽に描き、後半は"これから起こる事件を予告して防ぐための"作中小説を読まされ、ラストは社会風刺を含んだ大演説で終わる、これだけ読んだら満腹な小説。

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    投稿日: 2012.03.26
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    全ての原点。 ★5つでは足りない。 この本に出逢わなかったら、今の自分は無い。 自分が死ぬ時は、この本を棺桶に入れて欲しいぐらい。 「犯人」と呼ばれる人の魂が、どうか救われますように…。

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    投稿日: 2012.03.11
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    三大奇書の一冊に今ようやく(`・ω・´)キリッ じっくり読んでみた。 この時代の小説らしい文章で好きな感じ☆ 謎が錯綜していくのがとても面白い。 アンチミステリーとはよく言ったものだなと思った(゜-゜) イラストが笑える。

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    投稿日: 2011.09.19
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    日本三大奇書の一つである本作。 アンチミステリの元祖ともいわれる。 この作品は、ミステリでありながら、ミステリでない。 そしてとても社会派ですね。 時間が変わるとき時々挿入される時事が、 まさにこの作品を表していますね。

    1
    投稿日: 2011.07.20
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    中井英夫(1922-1993)、1964年の作。 〈犯人〉は「不条理」の中に「意味」を渇望して殺人を為し(「人間らしい悲劇」「人間らしい死」「人間の誇り」「人間の秩序」・・・)、〈探偵〉は「事件」の中に「解釈」を求めて推理という名の駄弁を弄する。そしてそれはいずれも、【虚無への供物】でしか在りようがなかった。 〈犯人〉は世界の不条理(因果な事件事故、及びそれがもたらす苦悶)と社会の虚無(〈探偵〉たちの駄弁)とに対峙していた。そして〈探偵〉とは、この物語を読み進めている他あろう我々〈読者〉の姿である。 この物語の冗長さは、〈探偵〉の則ち〈御見物衆〉〈読者〉〈我々自身〉の駄弁の冗漫さを表しているのではないか。 "物見高い御見物衆。君たちは、われわれが***の遺族だといっても、せいぜい気の毒にぐらいしか、考えちゃいなかったろうな。どれほどのショックだったか判るわなんぞといいながら、ザ・ヒヌマ・マーダーを待ち受けてゾクゾクしていたくらいだから、察しはつくよ。・・・。しかし君たち御見物衆が***や***という人形に魂を吹き込む役割を受け持ったことだけは、覚えておいてくれ。全部とはいわない、しかし、この一九五五年、そしてたぶん、これから先もだろうが、無責任な好奇心の創り出すお楽しみだけは君たちのものさ。何か面白いことはないかなあとキョロキョロしていれば、それにふさわしい突飛で残酷な事件が、いくらでも現実にうまれてくる、いまはそんな時代だが、その中で自分さえ安全地帯にいて、見物の側に廻ることができたら、どんな痛ましい光景でも喜んで眺めようという、それがお化けの正体なんだ。俺には、何という凄まじい虚無だろうとしか思えない。・・・、そんな虚無への供物のために、俺は一滴の血を流したんじゃあない。俺が***を殺したのは、人間の誇りのためにしたことだが、どっちにしろ海は、もうそんな区別をしやしない。俺のしたことも、別な意味で"虚無への供物"といえるだろうな" 社会は、私を匿名多数の眼差しに消してゆく。私の吐き出す言葉が、不可避的に社会そのものの一分子に堕し、私自身に疎遠な異物となり、ついには私自身を抹消する。私の実存は、社会という虚無に溶け消えていく。社会に在っては、私の言葉も、ここに出てくる〈探偵〉たちの駄弁と何ら変わらないのである。だからこそ、〈探偵〉は我々〈読者〉のことなのだ。現に、私は匿名多数の駄弁に取り囲まれているではないか。その中には、確かに私自身の声も混じっているのだ。「私は、それとは別の、何かなのだ」という叫び声が。匿名の誰かが発する虚しさとと同じ響きで。それはまさにこの文章のことであり、この文章の読者のことを云っているのだ。ここにははっきりと、自己関係的機制が表れている。 本書は、耽美のアイロニーに彩られた実存主義文学といえないだろうか。現代にまで響く告発の書である。そしてそれは不可避的に自己関係的機制をなすのである。ここにこそ、本書がメタ・フィクション、アンチ・ミステリとならねばならぬ理由があるのではないか。 "推理小説がもはや困難だという最大の理由は、現代にふさわしい、新しい悪の創造を、作家ではなく現実の事件のほうが片端からやってしまうせいだろう。"(中井英夫) "そしてそのジャンルについて、現代ではもはや成立不可能だという認識を持ってしまえば、打つ手は一つしかない。推理小説の形をとりながら、このジャンルの不可能性を――立証するとまではいわなくとも、強く暗示するような作品を書くことである。その「反推理小説」の中に、ゲームの純粋性からはみ出してしまうものを、推理小説としては不純な要素を、夾雑物を塗りこめることである。中井英夫の脳裏にはそうしたいわば敵中突破の戦法が閃いたのではないだろうか。"(出口裕弘) 私がメタ・フィクション、アンチ・ミステリに惹かれる所以である。 「三大奇書」という括りで色物扱いしてしまうには、余りに勿体ない傑作。

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    投稿日: 2011.07.18
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    アンチミステリーの代表作。 確かにミステリーって不謹慎極まりないなぁ 世界中で多くの人が殺人ものを読んで愉しむなんて。

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    投稿日: 2011.02.17
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    名作と言われるだけのことはある、とでしかいえないくらい名作。 昔の作品だとは思えないくらい現代的。

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    投稿日: 2011.01.24
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    日本三大奇書の1冊。他の2作より読みやすいです。 氷沼家にはアイヌの呪いが降り掛かって来る? 蒼司の友人からもたらされた氷沼家殺人事件の予言。 予言通りに急死した紅司。 更に犯人と目されていた叔父の死。 ミステリは初心者とはいえ、こういうのは初めてかも・・・ 探偵役が4人もいて、誰もが殺人事件にしようと それぞれの説を披露するのだが どれもなるほど!と思わせる。 でも、やたらと推理小説のトリックを引き合いに出して論じるのって、死に対して不謹慎じゃないのか?なんて思ってしまった。 その推理も、ことごとく翻されるんだけど・・・ それでも、どう着地させるのか期待しながら 下巻を読みます。

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    投稿日: 2011.01.07
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    とても有名な推理小説、という以外のことをほとんど知らずに読んで、あとから日本三大(四大)奇書のひとつと知った。 有名なのは、単純にアクロイドやオリエント急行のようにエポックメイキングな結末なのかと思っていた。それもある意味あたっていたが、それ以上に多様な解釈ができ、多彩なテーマを持つ作品だった。純文学、とまでは正直思わないが…。 名作と名高いのも納得だが、おそらく当時の読者にとっては、今私が読む以上に衝撃的だったのだろうとも思った。メタ的手法もまだ目新しかっただろうし、背景となる事件も、大人の読者だったら記憶にあったのに違いないから。 また、推理小説をある程度読みなれていないと、あえて作者が既存の推理小説の枠を踏襲したり外したりしていることが分からず、意味が分かりにくいかもしれない。 黒死館やドグラ・マグラ、匣の中の失楽も読んでみよう。

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    投稿日: 2010.12.28
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     氷沼家の紅司と、その叔父にあたる橙二郎が密室で死亡する。一見両方とも事故死の様な有様なのだが、なにやら謎めいた部分があり他殺の可能性を本書ではだらだらと読まされる。それが氷沼家代々にわたる因縁めいたものだったり、アイヌの呪いだなどと話を広げて、さて読み手に何を示唆しようというのだろう。  他殺なのだといいだけ推理をさせて、最後は全て事故死でしたというのであれば逆にすごいのかもしれない(笑)。表題の「虚無」とは天中殺のことを指すのだそうだ。なにやらそれっぽいと一人納得をするのだった。下巻にさほど期待も出来ない、良い意味で裏切って欲しい。

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    投稿日: 2010.12.20
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    「そうだ、奇書を読もう!」となぜか唐突に思い立ち、とりあえず図書館にあったから借りてきたのがこの作品。 三大奇書、っていうくらいだから、さぞ常人には理解できない難解な内容なのだろう、と身構えてましたが、そんなことはなくてちょっと拍子抜け。 時代の古さによる読みにくさが多少あるものの、慣れるとかなり読みやすいです。 とある一族の怪死事件を、部外者が首突っ込んでひたすら推理合戦を繰り広げるのが上巻の内容。 まどろっこしいので、推理内容を吟味せずかなり飛ばし気味で読んでしまいました。 まだ上巻しか読んでない現時点では、一体どこが奇書たる由縁なのかさっぱりです。 そういう意味では下巻が楽しみ。事件は事故なのか殺人なのか、そして犯人はいるのかいないのか、気になります。

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    投稿日: 2010.11.25
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    昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命―殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。「推理小説史上の大傑作」が大きい活字で読みやすく。

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    投稿日: 2010.04.12
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    日本探偵三大奇書の一つ。  ドグラ・マグラよりは読みやすかったがまだ分かんないことだらけ。 謎すぎるだろ・・・

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    投稿日: 2010.01.31
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    昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲いかかる。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。この「氷沼殺人事件」をめぐって、駆け出し歌手兼ラジオライターの奈々村久生、アリョーシャこと光田亜利夫、事件渦中の藍司と、氷沼家に関わる藤木田老の4人で推理合戦を始めた!各々の推理でストーリーはより複雑に、謎は深まるばかりの「推理小説史上の大傑作」がここに!

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    投稿日: 2010.01.06
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    想像していたよりは読みやすかった。 登場人物が勝手に推理を始めるので 何が何だか分からなくなってしまうところもあったけれど ラストはなかなか考えさせられた。 秋葉原や土浦での連続通り魔事件や火災現場で 携帯のカメラをかざし、テレビ局に提供する野次馬の人だかり。 あの群衆を思い出してしまった。

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    投稿日: 2009.11.24
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    ミステリの墓碑銘と噂高い作品。 確かに二転三転するストーリー、複数の探偵役の異なる推理など最近の軟弱なミステリでは描ききれないものがある。 下巻も楽しみ。

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    投稿日: 2009.10.17
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    日本三大奇書、という事で心して読みはじめたのですが意外に軽いノリにびっくりした。 蒼司さんが好きです。彼が出てくると顔がにやけるw

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    投稿日: 2009.07.03
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    初めて読みました。 噂に違わず衝撃的な、アンチミステリの金字塔ですね。。 物見高い読み手を刺してくるメタフィクション。 探偵たちのもったいぶりがすさまじく、ペダンチックさが荒唐無稽すぎて最後には読むのが少し面倒くさくなってしまいました。

    1
    投稿日: 2009.05.07
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    三大奇書その2 推理小説なのに、「四次元のドア」とか言っちゃうのにはびっくりしましたよ。 どうなることかと思ってたら、ちゃんと着地しました。 正直、途中からわけわかんなくなってたところもあったけど、面白かった。

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    投稿日: 2009.02.22
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    夢野久作の「ドグラ・マグラ」、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」とともに、日本探偵小説史上の三大奇書と並び称される作品。所謂アンチミステリーとして有名。 ストーリーのベースは氷沼家を舞台にした連続密室殺人事件。氷沼家では昭和の初めより、祖父の光太郎をはじめ、長女の朱美が広島で爆死、洞爺丸の事故で長男の紫司郎、三男の菫三郎が水死しており、当主の氷沼蒼司、弟の氷沼紅司、従弟の氷沼藍司、同居人の伯父橙二郎が残るのみである。 この小説のワトスン役を務める光田亜利夫(アリョーシャ)は、当主の氷沼蒼司と学年は異なるが、同じ高校の出身である。亜利夫と幼馴染で駆け出しのシャンソン歌手の奈々村久生、久生の婚約者で新聞記者の牟礼田俊夫、そしてアイちゃんこと氷沼藍司が探偵役。事件が起きる度に各自へっぽこな推理を展開し、ザ・ヒヌマ・マーダーを解明するww 正直言って難解だった。謎を明かされた後もまだピンとこない。動機も高尚すぎてようわからん。私にはまだ無理だったようだ。 話はゲイバーから始まり、アイヌ奇譚、マージャン大会、色彩学、五色不動縁起、シャンソン、不思議の国のアリス、薔薇談義、浅草や上野界隈の地理案内、大阪弁の奔流、戦後日本の時事モザイクなどなど、仕掛けの精緻さがものすごくてついていけない。多くの作品からの流用等、読んでいないものは気付く術もなく。第三章でチラと登場する藤間百合夫は三島由紀夫氏がモデルだそうで、三島氏は当時中井英夫が遊びに出かけていた出先まで探して、わざわざ駆けつけて感想を述べたそうだ。という話をあとがきで読むまで三島由紀夫なんぞチラとも頭に浮かばなかった。情けなか。 「…この長い、突飛な物語が、健康で正常なこの惑星の住人に迎えられぬとしても、それは仕方もないことであろう。私は、さしあたって乙女座のM87星雲――反宇宙が存在するというそのあたりへ旅立って、おずおずとこの本を差し出すほかはない。これは、いわば反地球での反人間のための物語だからである。」 とご本人はおっしゃってます。ウルトラマンのご親戚だったのかもしれませぬ。 小説の内容より、中井英夫の父親が植物学者で、亡くなったとき植物葬にされたという事や、母親の髪が立つと足元まであった事、その母親が自分で訳してくれた『秘密の花園』のノートを読んで育ったことなんかが印象に残ってしまった。

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    投稿日: 2009.02.10
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    これで3大奇書制覇が完了。面白さではドグラ・マグラと双璧です。 意外性に富みまくりの奇想天外な展開に、ゾクゾクきたシーンがいくつもあった。一度読み始めたら止められなくなるほどの傑作ですよ。

    1
    投稿日: 2009.01.29
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    1964年(昭和39年)。三大奇書、第三弾。 中井英夫の代表作。小栗虫太郎「黒死館殺人事件」、夢野久作「ドグラ・マグラ」と共に、本邦ミステリの三大奇書と呼ばれている。推理小説であることを拒否するという意味で、アンチ・ミステリ(反推理小説)とも呼ばれているが、三大奇書の中では文体も内容も一番とっつきやすく、普通に推理小説として読み進められる作品である。 かつて宝石商として栄えた氷沼家で、立て続けに不幸が起きる。すべて病死や事故死として処理されてしまったが、本当にそうだろうか? ミステリマニアの素人探偵たちが推理合戦を繰り広げる一方、事態はいっそう複雑な様相を呈してきて…。 トリックも面白いが、犯人の動機がとても印象的。この作品の発表から既に約半世紀たっているが、それでもなお読者の胸にグサリと刺さる、耳の痛い告発である。日航飛行機墜落事故、薬害エイズ事件、福島第一原発事故…。犯人が嘆いた虚無の時代は、今日まで連綿と続いている。 スパイスの効いたトリッキーな作品。「ブラックユーモアですよ」とおどけて、あくまでミステリの枠から出ようとしない所が、何とも憎い。

    7
    投稿日: 2009.01.27
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    米澤穂信の100冊その98:どれほどブラックジョークに彩られたミステリを書こうとしても、何か心の中でブレーキが掛かるのは、この小説の「解決」の故だと、思えてならない。とのこと。

    1
    投稿日: 2009.01.16
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    一読ではちょっとわかりにくい感じ。 昭和29年とか船の沈没事故、ゲイバー、鞭跡など魅力的なワードが並ぶが ちょっとくどすぎるというか… 歌野晶午の【世界の終わり、あるいは始まり】ほどじゃないが、仮説がぐるぐるしすぎ。 あと…ヒロインが色んな意味でウザい。 でもそこそこは楽しめる作品と思う。

    1
    投稿日: 2008.09.11
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    これも純粋な探偵小説ではないです。 三大奇書の一冊「ドグラ・マグラ」を読了したので、ついでに他の奇書も読破するか!ってことで挑戦。

    1
    投稿日: 2008.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゲイバー「アクラビ」での光田亜利夫と奈々村久生の会合。踊り子おキミチャンの存在。遅れてきた氷沼藍司。藍司の前に現れたアイヌの民族衣装を着た男。氷沼家に伝わるアイヌの呪。洞爺丸事故で死んだ氷沼紫司郎夫妻と弟夫妻。氷沼家の当主となった蒼司。従兄弟の藍司、弟の紅司、叔父の橙二郎と共に屋敷に住む蒼司。亜利夫が氷沼家を訪れた日に密室の風呂場で死んだ紅司。病死との判断。殺人として推理を進める奈々。蒼司と橙二郎の間を取り持つために新潟からやってきた藤木田誠。推理合戦を行う亜利夫、奈々、藤木田。ガス中毒で橙二郎の死。原爆で死んだ蒼司の従兄弟・黄司の存在。  2009年5月21日初読

    0
    投稿日: 2008.07.28
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    ミステリの古典と名高い虚無への供物、タイトルや雰囲気からしてもっと敷居の高い小説かと勘違いしていた。 しかし読んでみると文体は軽妙でありながらも本格的ミステリの呈を残しており、実に先を読ませる。 事件は、まだ全容はつかめないものの、宝石商の一家氷沼家の親族が次々と密室で死んでいく、というもの。 そこに色彩やシャンソン、アイヌ、植物、不動明王と心躍るモチーフにはことかかない。 状況説明も簡潔かつ丁寧なので、読者に「推理させる」力にすぐれた小説だと思う。 さらには登場人物が絞り込まれているのでそれぞれのキャラクタに肉付けがなされ、誰に対しても愛着が持てる。ヒントらしきものはそこここに散らばっているのはわかるのだが、どう繫げ合わせていいのか、そもそも推理することに意味があるのか、下巻で答えが提示されるのが非常に楽しみである。

    1
    投稿日: 2008.06.04
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    次々に起こる事件とも事故とも分からない出来事を前に、推理小説好きたちが探偵気取りで勝手に推理合戦を行う・・・。 何が真実で、誰の考えが近くまで行っているかまるっきり分からないまま最後まで持っていかれた。何よりもストーリーテリングが上手く、話が楽しめるのがいい。 なお、自分は推理小説を殆ど読んだことがないので、この作品の「反推理小説」たる価値は分かりませんw

    1
    投稿日: 2008.02.29
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    ミステリーに分類していいのだろうか。 推理小説が好きだと言い張るわりに読むのがかなり遅い。名作なのに。 上巻:最初はまず人物関係とか名前とか背景に戸惑いました。予想していたものとだいぶ違ったので。で、読みすすめるうちにどんどん面白くなる。いざ下巻。 2008/1/9

    1
    投稿日: 2008.01.10
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    新装版が出たときに買ってたんやけど、なぜか最近まで放置やった。ようやくとりだして読んだ。 ここまで古典に近いと、読む時期が二年三年ずれてもいまさらって気はする。 おもしろかったけど、ほんまに心からおもしろいと思うにはミステリから離れすぎた気がする。むかしは「アンチ・ミステリー」なんて言葉を聞くと、 それだけでわくわくしたんやけど、いまでは普通に読み流してしまう。それでもしっかり面白いんやから、さすがという気がする。  読む前はもっと過剰に幻想的かと思ったんやけど、幻想というよりは「非現実」で、ここの区別は意外と大きい。重層的な構造とふんだんに傾けられた薀蓄と、意識して書かれた「型破り」な強引さなどは、練達の技ってかんじ。幻想性はなくても過剰に装飾された現実認識には、どこか浮遊感が付きまとっていて、リアルの感覚は追い出されてしまう。 ミステリーというジャンルは、「戒」に代表されるように枠の呪縛がめっちゃ強い。それを突破しようとする試みはたぶん無数にあって、これはそういう傾向の、究極的な達成のひとつに当たるんかも。現在に至ってこれを超えるような、「枠組み」へのケンカ吹っかけを、あたしはまだ読んだことがないから。

    1
    投稿日: 2007.10.04
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    キーワードは「アンチ・ミステリ」です。あのですね、これ、ここまでくるともはや芸術の領域だと本気で思うんですよね。名著傑作。何度読んでも飽きない、ページをめくる手が止まらない事を保証します。最後には鳥肌立つ事請け合いです。それからこの人の紡ぐ文章ったらもう、美。

    0
    投稿日: 2007.09.30
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    しをんさんが薦めてたし〜、っつーことで読んでみたんだけど、いやあ、ミステリっつーよりしょっぱなから舞台がゲエバアで始まるわ、寝タチ純タチだのいう単語にドギマギするわ、語り手役・亜利夫はアリョーシャなんて呼ばれてるわ(今カラマーゾフ読んでるからタイミング良く、よく笑えた)で、そういうペダンチックさにばっかり目が眩んじまいますわ。 「ミイ」(一人称)「ユウ」(二人称)が、もしかしたらギャグとして認識されてない時代があったんだろうか。ジャニーさんはもしかしたらこういう文化圏の人なんだろうか。(あり得る)

    1
    投稿日: 2007.09.22
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    わかったと思ったら違った、今度こそと思うのにやっぱり違う、どんでん返しの繰り返し。その先の結末って…。

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    投稿日: 2007.07.27
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    推理小説と思って読み始めたら流石は日本三大奇書、話があっちへ行きこっちへ行き、ぐちゃぐちゃになる。登場人物が全て話をややこしい方向へややこしい方向へ動かしていく。いいから警察に任せておきなよ。

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    投稿日: 2007.06.24
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    薔薇、色彩、不動明王、宝石、アリス、ポウ、方程式などなど。いったい人間の脳にはどれだけの知識が詰め込めて、なおかつそれらを生かした小説が書けるのか証明してみせますよと言わんばかりの衒学には驚いた。

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    投稿日: 2007.06.11