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あなたの言葉を
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辻村深月/毎日新聞出版
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総合評価

197件)
4.1
64
72
38
1
1
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    実は辻村深月さんが好きです。といってもまだそんなに作品を読めていないのですが、「かがみの孤城」が素晴らしすぎてこのひとつの作品だけで好きになりました(ポッ)。 そして、最近、「自分の言葉」に自信がないことに気づきました。5年日記をつけ始めて数年経つのですが、5行くらいにぎゅっとその日の出来事や自分の気持ちを書き表すということが全然上達しないし、たまに友達との会話を思い出しては「あそこであの言葉選びは違ったな」とあとあとクヨクヨしたりするし、なんといってもこのブクログ。読書の途中、そして読後、すごく感動して「あぁ、早くこの感動をブクログに・・・!」と思って、いざ書き出しても、感動を伝えきれる言葉が、表現が、出てこない。くぅ、悔しいぜ!と毎回思います。 前置きが長くなりましたが、そんなこんなで、タイトルと、著者が辻村さんということだけで本書が気になり読み始めました。 本書は毎日小学生新聞に連載された記事を書籍化したものです。小学生向けにやさしくわかりやすい言葉で、まるで話しかけるように書かれています。 「どうして本を読まないといけないのか」といった率直な質問や、「読書が好きだけれど国語の成績につながらない」といった悩み、「創作で人のマネはダメですよね?」といった深い(と私は思った)質問にも、”一緒に考えていきましょう”というスタンスで、丁寧に順を追うように辻村さんの考えや説明が綴られています。 全体を通して、「好き」という思いを大事にして欲しい、友達との関係の中で素直に表現できないことがあるとしても「あなたの言葉」を大切にして欲しい、という辻村さんの思いが溢れるものでした。「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?」という質問が辻村さんに投げかけられたとのことですが、本当にそう思います。私はすっかり忘れているというか、想像力がないというのか・・・。辻村さんに「こうこうこうだから、こうなんだよね?」と書かれると、「あ!そうだったわ、そんな風に感じてたわ、昔」とか「昔はそんなふうに尖ってたわ」と、いわゆる若さゆえの斜に構えた姿勢や、友達関係の中で本来の自分とはちょっと違う自分を演じてたりしていたことを、引き出されるように思い出しました。やっぱり辻村深月さん、すごいな、と思いました。 本書の感想とは少し離れますが、辻村さんが「かがみの孤城」を書いていた時に話を伺ったというスクールカウンセラーの先生の、「子どもを支える仕事は風のようでありたい」という話がすごく心に残っていて、本書にもその話がまた書かれていて、小躍りしたくなるほどうれしかったです。あぁ、またこの素敵なお話に巡り合えたと。そのスクールカウンセラーの先生いわく、「この先生のおかげで平気になった」と思われるようじゃまだまだで、「気づいたら平気になっていた」とその子が思えるくらい風のようでありたい、と。初めてこの文章を読んだのが、いつなのか、どこでなのかも思い出せませんが、初めて読んだ時感動しました。その後、これが「かがみの孤城」に関係するものだったと知り、そしておそらく今回3度目に出会ったという感じ。私自身、先生でもなんでもありませんが、これはたぶんずっと忘れることはないと思います。 ということで、最後本書の感想ではなくなってしまいましたが、子どもはもちろんのこと、大人が読んでも「うんうん」と頷くことができる本だと思います。大人も、自分の好きや、自分の言葉を大事にしていきたいですね。

    81
    投稿日: 2024.09.25
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    子供に向けて質問に答えたり、著者の子供の頃を思い出して、子供たちを勇気づけたり、終始優しい言葉に満ちていました。 総じて、自分の感じたことや思っていること、自分の言葉を持つことの大切さを説いていたような気がします。 思考は言葉をつくり、言葉は行動を、行動は習慣を、習慣は性格を、性格は運命を作るとマザーテレサも言っていたように、思考を体現する言葉は重要です。 またある本では、言葉をコントロールすることで思考をコントロールするするという恐ろしい試みも描かれていました。 思考を表したり、思考に影響を与えうる言葉。だからこそ「あなたの」言葉が重要なんだなと思いました。

    16
    投稿日: 2024.09.24
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    読んでいる時、「あー、私もそう思っていたことがあったな」「その感覚、大人になって理解できたんだよな」と思う事がたくさんあった。自分だけでなく、他の人も同じ気持ちだったんだと思うと嬉しくなった。印象に残った話は、「本って読まないとダメ?」という話のところ。本は読むべきだと思う。特に小学校〜中学校の年頃の子どもたちは読むべきだと思う。私は小さい頃から本が好きだったからたくさん本を読んだ。その中でも高校生の頃読んだ本に人生を変えてもらった。本は人の人生を変えることができるが、それは読み手側の状態に関係してくる。高校生の私が読んだからこそ、人生が変わったのだと思う。子どもの頃は心がごちゃごちゃして、何かの答えを探しているように悩んでいる時間が非常に多い。その時期に本を読むことに意味があるんじゃないかな。 辻村さんの言葉は本当に優しく、包み込んでくれるような感覚がある。他の本も読んでみたいと思った。

    4
    投稿日: 2024.09.23
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    小学生新聞に掲載されたものを1つの本にまとめたもの。今の小学生は自分が思っているより大人(という言い方が良いのかと思いつつ)なのだなと思いました。自分が小学生の時は割とたくさん本を読んでいたので、本中に出てきたズッコケシリーズは懐かしいですね。 中学生から漫画やゲームに移行しましたが、今になって周りの読書好きに影響されて戻ってきました。 映画やドマラも大好きですが、本も良いな〜と改めて感じています。 読むだけでなく、自分も書いてみたいという憧れはあるので、勇気をもらえました。

    3
    投稿日: 2024.09.12
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    子供向けのエッセイ。でも大人が読んでも面白かった。将来、自分の子供が小学生になったら渡したいな。 私は小中学生の頃は本が好きだった。でも国語も読書感想文も苦手で、段々と本からも離れていった。今社会人になって好きな本を自由に読んで、また読書が好きだと思えてる。本を通じて更に新しい小説やエッセイと出会える瞬間が楽しい。 好きと得意は違うよ、どんな感想を持ってもいいんだよ、物事には何事も意味があるんだよ、など、、、優しく包んでくれるような文章に心が温まった。

    2
    投稿日: 2024.09.10
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    何にも流されない私自身の言葉。他人の言葉に引きずられないで、自分の言葉で気持ちを伝えられるようになるために書かれたエッセイ集。毎日小学生新聞に月一で連載されたものを書籍化したものです。

    2
    投稿日: 2024.09.09
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    辻村深月さんの子供向けエッセイ。終始優しいひだまりのような温かさで進む中で、大人が読んでも「子供の頃に読みたかったな」なんて考えるきっかけをもらえる一冊です。 ■同調圧力 P22あたり 周りに流されるなといいつつ、「同調圧力」という言葉がある。確かに。大人が実践できていないことを子供に押し付けていることがあると気が付かされました。大人のわたしたちは、「子供は大人のいうことを聞くのが正しい」と思いがちです。が、子供は、言うことを聞くだけでなく、自分なりに向き合い方を考えて行動できたほうが、同調圧力に立ち向かえる大人になれるなと気が付かされました。 ■お手本 就学するまでは自由な表現をしている子供がお手本どおりにみんなやるようになってしまった、という話の中で、「お手本は何も浮かばなかったときに役立つ」という言葉に驚きました。著者はなんて、1つのことにいろんな視点でものを見られる人なんだろう!小学校は個性を潰してしまうなんて面が強調されますが、図工が苦手な人にとっては自由にやらされてもなにも浮かばず苦痛でしかないからです(わたしです)。自由な発想のためにお手本をなくすのではなく、お手本チックでもいいし、個性的でもいい。というのが本当の自由なんだろうなと思わされました。 ■こどもにぜひ読んでほしい と思って、小3の息子にわたしてみましたが、読んでもらえませんでした。自分だったら絶対読みふけるのに残念。。絵が少ないからかな。本好きなお子さんにおすすめです。

    6
    投稿日: 2024.09.03
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    めちゃめちゃ優しいエッセイ。うまく言えない気持ちを上手に表現できる辻村さんはすごい。私の気持ちを代弁してくれている。小学生に向けて書かれたものなのに、こんなに自分のこととして受けとめる51才の私(笑)はじめにと終わりにだけでもみんなに読んで欲しい。 ⭐1章の感想 私がこどもたちにかけたい思いが書いてある。 学校に行けなくなる子、生きていること自体つらくなる子に、 大人はついつい、解決を求めてしまう。 何が原因で、正しいとは何なのかとか。 そういうことじゃないのは分かってるんだけど。 いろいろ完敗です。 ⭐3章の感想 私が本が好きな理由が書いてある。 よく本のどこがそんなに好きなの?って聞かれるんだけど、うまく答えられないことが多い。読むことに関わるいろんな気持ちや情熱を書いてくれてて、3章が丸ごと私が読むことが好きな理由です。

    9
    投稿日: 2024.09.02
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    辻村氏が小学生らティーンに向けて書いた作品。子どものときに悩んだり、考えたりしたことを思い出させてくれる、そんな作品。

    1
    投稿日: 2024.08.30
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    辻村先生の言葉は、どんな時でも寄り添ってくれます。 共感できる内容を読むと、頭も心も整理させる事がわかり、2ヶ月くらい掛けて少しずつ読み進めました。読み終えるのがとても勿体ない気持ちでした。

    1
    投稿日: 2024.08.26
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    小学生向けに書かれた本だけど、大人の私が読んでも勉強になる内容でした。 小学生の甥っ子にも思わずおすすめしちゃいました。

    4
    投稿日: 2024.08.24
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    辻村深月さんの本は何冊か読んでてどれもとても好きで興味を持ちこちらを読みました。 優しさがにじみ出てる感覚の本だなと思いました。 大人が読んでもとても面白いと思います。 面白いというより、何かに行き詰まっていたり 苦しい日々を過ごしている時に、ふと読めたらいいなと思える本でした。

    2
    投稿日: 2024.08.22
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    転職して良かったことは、 欲しい本を我慢せずに買えるようになったこと。 と言っても無限ではないし、なんなら忙しくて読む余裕がないこともあるけれど。 だけど、本を買えるって私にとっては大きい。 辻村さんが毎日小学生新聞に連載で掲載していたもの。 対象が小学生だからか、言葉が柔らかくて優しい。 あったかくて挿絵もかわいい。 休日の朝と寝る前に、大切に読みました。 自分の気持ちの底にあるものを、 考えて考えて言葉にすること。 かなり大人の私ですが、取り組み中です。

    9
    投稿日: 2024.08.17
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    後になって読み返したくなるような言葉小学生でもわかるような語彙で書かれていた。自己啓発のような要素もある

    3
    投稿日: 2024.08.11
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    辻村さんの経験から、子どもたちに教えられること。 柔らかい言葉で、子どもたちに寄り添って書いてくれている感じがとても好印象でした。

    10
    投稿日: 2024.08.05
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    え、なにこれ、最高じゃん。 辻村先生が「やっぱり好きだ」と思った一冊。 本が好きで、テスト期間中でも読んじゃうし、小説をこっそり書いてて、それが良くないって、役に立たないって言われて悲しかったけど、でも少しワクワク感があったり。 読んでいて共感や発見があった。 読書感想文にもおすすめ。

    2
    投稿日: 2024.08.02
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    小学生向けの新聞に掲載していた短編の文章が本になった作品。 友達ってなんだろう、このモヤモヤってなんだろうなど日々言葉にできなかった部分を切り取って、大丈夫だよって優しくぽんと背中を押してくれるような温かな本です。 「皆さんは将来の夢はありますか」 本を読んでいる中ですごくハッとした一節。 大学生の時まで、就活の時まで当たり前のように問われていた質問を最近は考えていなかった。 「将来の夢」 あまりにも漠然としていて遠い存在、 けれど想像するとワクワクするようなそんな言葉を投げかけられたのが嬉しかった。 そんな改めてを考えさせられるとても素敵な本です。

    1
    投稿日: 2024.08.01
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    辻村さんは老若男女問わず虜にする作家で、結構精神的に来るものから、小学生が読んでも楽しめるもの、感動するものが色々取り揃えられていてその才能には舌を巻きます。 そんな彼女が平易な言葉で小学生に語り掛ける本です。

    3
    投稿日: 2024.08.01
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    小学生の子供たちに、自分の子ども時代を思いをはせつつ悩みや困りごとに語りかける、子どもたちへの応援の言葉。

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブクログ登録1000冊目。 辻村深月さんは大好きな作家さん。 これは毎日小学生新聞に連載されていた記事なので、ターゲットは子どもだろうなと思った。 けれど、まあ自分も昔は子どもだったわけだし、問題なかろうと。 そしたら冒頭の「はじめに」の中で、「なぜ、大人なのに、子どもの気持ちがわかるのか?」という問いに対し、 「私も昔、子どもだったから」ということが書かれていた。 ああ、やっぱりやん。だとすれば、子どもに向けた辻村さんの言葉は私にもきっと届くだろう。 私だって昔、子どもだったのだから。 ということで、自信を持って??読みだしたのだったが、ほんとにおもしろかった。 ついつい泣きそうになった話がたくさんあった。 各話の締めくくり、子どもたちに呼びかける辻村さんの言葉にほっこりした。 子どもの時にこれを読みたかった。 いろんなことを思い出した。 うまくやれたこと、やれなかったこと。楽しい思い出も、苦い思い出も。 あの頃のことは、今の自分にどう影響しているのだろうか。 そして、あの頃はもう戻ってこないんやなあと少しセンチメンタルな気持ちにもなった。 いろんな感情に揺れ動いた読書体験で、ほんと貴重な時間をいただけました。 辻村さん、ありがとう。 特にいいなと感じた話、言葉を挙げようと思ったけど、多すぎてほんとムリだわ。

    8
    投稿日: 2024.07.27
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    小学生向けの連載とはいえ、大人、いやどんな年齢層でも何かを感じられるに違いない言葉と文章。 なんかこう、うまく表現出来ないなぁ…ともどかしく思える感覚が、さらりと読みやすいわずかな言葉と文章で表されてることに驚かされました。 時々思い出し、時々パラパラとめくり直したくなるであろう一冊でした。

    2
    投稿日: 2024.07.26
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    読んでいて、確かにこんなこと思ってた!そうそう!っていうのもあれば、へぇ〜こんなこと思う人もいるんだぁ、辻村さんはこう思ってたんだと思いながら楽しく読めました。 読んでる時たまに自分の小学生、中学生、もっと幼い時のことを思い出して、懐かしい感じがした。

    1
    投稿日: 2024.07.26
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    小学生に向けて語られる辻村深月さんの言葉が温かくて優しくて、涙が出そうになった。 子どもの気持ちに寄り添いたい、上から目線で語りたくないという想いと、けれど自分自身は大人だから、どうしても「大人からのメッセージ」になってしまうというジレンマをひしひしと感じる。 でも、そんな葛藤自体が、子どもに寄り添っていると思うし、それを読者である子どもたちも感じ取れるんじゃないだろうか。 「子ども」と「大人」の狭間で悩んでいる子、学校という社会に馴染めないでいる子、それに当てはまらない子ももちろん、たくさんの子どもたちに読んでほしい。 そして、かつて子どもだった大人たちにも、子ども時代の自分を救ってくれる言葉に出会えるかも。

    12
    投稿日: 2024.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    毎日小学生新聞に月一連載している記事をまとめた一冊 最初の20ページだけで鼻の奥がツンとした 小学生向けの文章なのに、何とも言えず…良い 辻村深月ファンの高3♀にも、受験勉強の合間にオススメしようっと

    1
    投稿日: 2024.07.23
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    自分の小学校の頃を鮮明に思い出せる一冊だと思います。 毎日小学生新聞に連載された記事をまとめたものなので、小学生向けに書かれたエッセイなのかと思いました。 ですが、この本を中学生以上にも是非おすすめしたい理由が、子どもの頃にうまく言葉にできなかった考え方をわかりやすく表現されているところです。 そして、作者の小学生の頃に感じた大人への不思議な感情や、友達との関わり合いなどに楽しさと切なさを味わいました。 過去の記憶を呼び起こすのに素敵な一冊でした。

    14
    投稿日: 2024.07.19
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    2024.7.11 小学生新聞の連載をまとめた一冊。 自分が小学生の時や中学生の時に出会っていたかった!と思う文章がたくさんあった。 “運動をすると体が鍛えられるのと同様に、本を読むと心が鍛えられます。ただの文字にしか過ぎないはずの文章から、誰かの姿を想像したり、思いを感じ取ったりできるのはすごいことですし、漫画や小説のような物語を通じて自分とは全然違う人の人生を生きることができたり、遠い世界の誰かと友達になれたような気持ちにもなれる。”

    1
    投稿日: 2024.07.12
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    辻村深月さんが、毎日小学生新聞で月に1度連載されているコーナー「“あなたの言葉”を」の記事を本にまとめたもの 小学生を対象にされているだけあって、子どもも理解しやすい表現や言い回しに注意して描かれている。もちろん、大人が読んでも、今更ながらに気付かされる発見がたくさん詰まった内容だった。 大人の目線で子どもに教え諭すのではなく、 子どもと同じ目線に戻って考える。 昔は子どもだったからこそ、辻村さん自身の体験を振り返り、気付けることもある。 穏やかで優しい言葉に包まれた、真っ直ぐなメッセージはたくさんの温かな愛に溢れていた。 これは疑う余地なく、親が子どもに読んで欲しい本だと思う。 私自身も子どもに戻れるなら、こんな作品を手にしたい。きっと毎日が少しだけ分かりやすくなったり、少しだけ自信や勇気が持てたんじゃないかなぁと思う。 余談だが、各記事の終わりの挿絵がとても可愛いので、是非こちらも注目して読んでみて欲しい。 以下、特に印象的だった記事をいくつか・・・ ●「苦手」と「嫌い」  大人になっていく上で、長くあなたを助けてくれるのは、案外、自分の中に残る「苦手だけど、好き」「役に立たないかもしれないけど、好き」と言う純粋な楽しみの時間なのかもしれません。 ●傷つけるのは誰? 自分とは違う立場、考え方、理解できないはずだった人の人生を読むことで、自分のものにすると、それは確実に「他社について想像する力」になります。その想像力は、感情のまま、ぱっと強い言葉が出てしまいそうなとき、あなたはきっと守ってくれるはず。 ●別れと後悔  子どものあなたが大切な友達とずっと仲良くいられますように、と祈りながら、だけど、この先に苦い別れがあったとしても、きっと大丈夫。つながれても、つながれなくても、あなたの時間があなたの人生を作っていく。

    31
    投稿日: 2024.07.11
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    自分がどうしてそう思ったのか、ちょっと立ち止まって考えてみる、自分の感情を大事にする 子供向けに書かれた本だとはいえ大人の私にもハッとしてしまう

    1
    投稿日: 2024.07.09
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    子どもたちへむけたコラムをまとめたもの。 習い事で習ったのは単なる技術ではなかったのかもしれない、姿勢を正して一つのことに集中して取り組む時間の過ごし方を学びそれが無駄になってないでなぜか涙がでました。 人生には余白というか余裕というか何か別なことをしている瞬間って大事ですよね。今の自分にも何か余白つくってあげなきゃなと思ったりした本でした。 小学生の頃読みたかったけれどあの頃は小説とかが好きすぎてコラムとかは読まなかっただろうなぁ。

    1
    投稿日: 2024.07.06
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    今、悩んだり、将来のことが不安だったり、なんとなくモヤモヤしたりしているたくさんの子どもたちに、分かりやすい言葉で真摯に伝えようとする著者の姿勢がとても良かった。子どもの頃、自分の意見を言うことが苦手だったので、「大人になって良かったことは「自分の言葉」で気持ちが伝えられるようになったこと」という著者の言葉にすごく共感した。 運動すると身体が鍛えられるように本を読むと心が鍛えられる。読むことで他者について想像する力がつき、それは一生自分を支えてくれる力になるということを、周りの子どもたちに伝えていきたいと思った。

    2
    投稿日: 2024.07.04
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    【読書はその人を映す鏡のようだ】読んだ時の感じ方は、その人の抱える何かの現実が反映されたものかもしれない。ということは、感想にもそれが現れるということか。他の人の感想を読むことによって、こんな感じ方をするんだとか、そうそうと共感したり、会ってもいないのに、その人を知った感じになることはある。言葉とは、すごい力を持っている。人を傷つける言葉にならないよう、気をつけたい。

    2
    投稿日: 2024.06.29
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    私は著者と同年代で子供も2人います。共感ばかりの内容でした。とても読みやすく、読書の間の箸休めのような感覚で読めます。 時折昔の自分のことを思い出したり、重ねて考えたりしながら、暖かな穏やかな気持ちです。 ぼんやりとしていた心のうちを、軽やかに文字にしてくれたようで、とても心地よいエッセイだと思いました。

    3
    投稿日: 2024.06.27
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    「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?」 毎日小学生新聞の連載をまとめたエッセイ集。 あの時、上手く言えなくてのみこんだひと言、モヤモヤした思い、感じていた気持ち、そういうものを忘れずに大人になって、今は伝えられる言葉を持っている辻村さん。 そんな素敵な大人になれた辻村さんが、これから大人になる子供たちへ、自らの体験を元にまっすぐに語りかける。

    2
    投稿日: 2024.06.26
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    毎日小学生新聞に月に一度連載された記事をまとめた本。コーナー名も「"あなたの言葉"を」だったそう。小学生に向けて平易な言葉で日常の色々が語りかけられるように綴られた文章です。 あっ、そうだよなと思わされる優しい言葉にとても心が癒される本でした。 残念なのは小学生新聞連載なのに装丁やルビがやや大人向けなこと。中学生向けのルビでした。 装丁は大人っぽいけど、挿絵はとても良かったです(111ページの挿絵は最高)。白黒掲載でしたが、是非カラーにして、ルビを中学年程度にして出してジュニア文庫風で出して欲しいなぁ。 キノコの本エピソードと原爆記念日エピソード読んで、「この夏の星を見る」をちゃんと書籍で(新聞連載で読んだだけ)読み直さねばと思いました。 どのエピソードも良かったけど、「本になる意味」「あの人に会った」はかなり好きでした。

    3
    投稿日: 2024.06.26
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    はじめに あなたの言葉 第1章 じぶんの心を知る 第2章 書くことつくること 第3章 読むこと 第4章 あなたの時間があなたをつくる おわりに 先が見えないおもしろさ

    1
    投稿日: 2024.06.24
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    毎日小学生新聞で、月に一度連載している記事をまとめた本。 子供たちにわかりやすい言葉で、すすめられていく文章。 私も子供の頃、いろいろと折り合いをつけながら生活をしていたことを思い出した。 年齢を問わず、たくさんの人に手にとってほしい 読者に寄り添ってくれる本です。

    41
    投稿日: 2024.06.23
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    当たり前のことだったり、ちょっといつもと視点を変えただけの事柄だが、気づきにくいもの。そういうものを丁寧に言語化して一つの考え方を提示してくれるのが良かった。

    1
    投稿日: 2024.06.22
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    毎日小学生新聞に月一で連載している記事「"あなたの言葉"」の連載スタートの2020年4月から2024年1月までをまとめた本。 小学生に話しかけるように書かれた文章に辻村さんの人柄を感じとれる。小学生の2人のお子様持ちのお母さんだったとは知らなかった〜とか驚きもあった。

    1
    投稿日: 2024.06.22
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    自分も小学生時代に「毎小」を読んで(読まされて?)育った口だけれど、園山俊二さんの漫画「がんばれゴンベ」以外ほとんど印象に残っていない。もしその時にこんなに優しく、上から目線ではない、子どもの気持ちに寄り添った連載があったらどれだけよかっただろうと思う。大人でもなるほどと思わされたり、刺さる言葉に溢れている。コロナ禍以降の様々な思いも綴られているエッセー集、ファンなら必読。

    10
    投稿日: 2024.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/04/23予約 35 最後の「別れと後悔」 高校生の頃、親友が大好きな作家の本をプレゼントしてくれた、とその作家本人の前で伝えた。すると、作家から今も仲良しなのか?と聞かれた。 今は連絡先も知らない、あんなに大好きな友だちだったのに なんとなく繋がりが切れてしまった。 離れてしまった後悔はあるけれど、あの日々は今も色褪せてない。出会いと別れ、時間の積み重ねが今の私を作った。 そんなエピソード。 泣けそうになった。同じような経験があったから、それを私は後悔していたから。 でもそういう考えもあるんだ、ととっくに大人になったけれど教えられた感じ。 読むタイミングによって感じるエピソードは違うだろうな。 読みやすくいい本です、もちろん大人にも。

    3
    投稿日: 2024.06.17
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    あなたはあなたでいいんです、を優しく伝えてくれるほんわかエッセイ ただ大人には少しだけ刺激が足りなかったので、 super beaverでも聴くことにします

    1
    投稿日: 2024.06.15
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    新聞に連載されていたものを書籍化したらしい。 子供向けに書かれた言葉だが、大人達への心にも届く。さすが、辻村深月だなぁと思う。これからも良い作品を書いてほしい。

    1
    投稿日: 2024.06.15
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    大人にも良いです。子供の頃の不安感とか、今ならなんてつまらない事と思ってしまうことに思い馳せてたなあとか、懐かしさとちょっとした辛かったことを思い出したりして、良い機会を頂きました。

    1
    投稿日: 2024.06.13
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    「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?」 あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。 その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。 これから大人になる人たちへ、辻村深月が一緒に考える。 学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと―― 自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。

    1
    投稿日: 2024.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    優しい言葉と問いかけで、とても大切なことを伝えようとしている事が大人の私にも伝わってきました。こんな文章を読めるなんて贅沢だ。娘にはまだ早いけど、いつか必ず読んでほしいと思います。

    2
    投稿日: 2024.06.11
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    毎日小学生新聞に連載したエッセイ。 優しい言葉が優しい出汁の吸い物のように入ってくる。 「かがみの孤城」や「この夏の星を見る」のエピソードも書かれている。

    1
    投稿日: 2024.06.09
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    毎日小学生新聞の連載をまとめた本。 小学生向けに書かれていて、大人からの押し付けではなく、自分がどんなふうに思ったかを大切にしようというメッセージが印象的だった。 辻村さんは、子供の時や大人になってからも、さまざまな場面で自分が思ったことを大切にして、それを文章にすることが上手なんだなと思った。 私も本を読むのが好きだけど、それができる小説家さんはすごいなと思う。

    3
    投稿日: 2024.06.08
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    辻村さんの言葉で子供さん達の背中をポンッと押してくれるような、そんな内容でした。学生さんや子供さんがいる親御さんが読むともっと深く共鳴できる一冊だと思いました。

    1
    投稿日: 2024.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    毎日小学生新聞に連載されていたということで、小学生の読者に語りかけるエッセイです。 大人の私が読んでも面白く、もし子供時代にこの本が存在していたら心の支えになったかもしれません。

    1
    投稿日: 2024.06.06
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    丁寧で、優しい言葉。まっすぐで、でも考えられた言葉は、疲れ切った大人の心にもすっと入ってきて、じんわり沁みます。 変わり映えのない毎日だけど、あの頃のように、小さなことに悩んだり、ワクワクしたり、もうちょっと日常を楽しんでみようと思える。 子供向けに書かれた文章だけど、私は毎日を頑張る大人に読んでほしい本だなーと思いました。

    1
    投稿日: 2024.06.05
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    毎日小学生新聞での連載がまとめられた一冊。 〈「あなたの言葉を」探しに行きましょう〉というメッセージがこめられており、読書という行為や、その時々の出来事などに触れながら、まだ子どもである読者へ向けてたくさんの道標を示してくれているよう。 私はもうすっかり大人だけれど、自分の子ども時代をふりかえって「ああ、自分も同じように感じていた」となつかしんだり、現役小学生である娘たちへ「こんなふうに言葉を手に入れていってほしい」と参考になったり、ものすごく実りがありました。 辻村深月さんの綴る文章はとても真摯でやさしく、そして何より大人として、生粋の本好きとして、そしてプロの作家として、とてつもない信頼感を覚える。一人ひとりの心に寄り添ってくれるようで、泣くような内容じゃないのに、そのあたたかさに何度も涙がこぼれた。 これを読める子たちはラッキーだと思う。きっとみんな素敵な大人になれる。

    3
    投稿日: 2024.06.03
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    図書館の本㉔ 小学生の子供を対象とした、「子供だった頃の辻村さん」として、大人としての経験をも兼ねて語りかけているような本。 私は小学生ではないけれど、当時不思議に思っていたことや、「自分もそうだったなあ」と振り返ることができ、尚且つ辻村さんの言葉がスッと入ってくるので読みやすかったし、大人になってからも読むことができてよかった。 小学生の頃の自分にも読ませてあげたい本。 自分に子どもが生まれたらこの本をプレゼントしてあげたい。 印象的なフレーズ ・大人になった今、私は小学生の自分がその先でどんな運命をたどるのか、もう知っています。失敗しないための「正解」だってわかる。でも、それをあらかじめ知っていたら、きっとつまらなかったろうなぁ、と思います。この先の未来がどうなるかわからない不安や焦りの中で、その時々の自分が揺れながら決断したから辿り着けたこと、意味があったことがきっとたくさんありました。

    1
    投稿日: 2024.06.03
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    大人になってよかったと思うことのひとつは、「自分の言葉」で気持ちを伝えられるようになったことです――。学校のこと、友だちのこと、本のこと、将来のことなどを、やさしく語り掛けるように綴る。毎日小学生新聞に連載したエッセイ集。 大人が思う以上に子どもの生活は不自由だ。うまく言えなかった思いや、言われてひっかかった言葉は数えきれない。それでも、その思いを大切にして考え続けること。それはきっといつか自分の財産になる。「なぜ本を読まないといけないの?」という子どもの素朴な疑問に対する答えなど、大人が読んでも考えさせられる内容になっている。

    1
    投稿日: 2024.06.02
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    小学生だった頃、自分の気持ちを言葉で表現できず、もどかしい思いをしていた。それがこの本であの時の気持ちをうまく代弁してくれている。小説の中で理解できない人物の気持ちを想像しながら書いてるって言う部分を読み、「だからこそ辻村さんの小説はいつも引き込まれるんだ」と納得した。私も学校で働いているが子供達が当たり前のように問題を乗り越えていくお手伝いがしたいと思ったのは、辻村さんの小説の影響が大きい。小学生の頃の自分に贈りたい本。

    11
    投稿日: 2024.06.02
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    普段あまりエッセイを読まない私ではありますが、大好きな辻村深月さんのエッセイということで本作を手に取りました。小学生を対照に書いたこともあって、優しい先生が語りかけるような感覚があって、とても優しい気持ちになりました。 本作は辻村深月さんが毎日小学生新聞で連載をしていた内容を編集し、製本化したエッセイ集。コロナや読書、友人関係など、さまざまなトピックで辻村深月さんのメッセージを小学生に届けるといった内容です。 あくまで私の主観ではありますが、本作は毎日少しずつじっくり楽しむ方が良いような気がしました。というのも、辻村さんのメッセージがとても優しくて、いつまでもこの優しい世界に浸っていたいななんて思ってたからです。 小学生に向けて書かれた言葉ではありますが、辻村深月さんの人生観や人生の先輩としてのアドバイスは大人でもハッとさせられるのかなと思いました。個人的には、もし自分がこの本を小学生の時に読んでいたら、どんな感想を持つのかなとふと思いました。

    75
    投稿日: 2024.05.31
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    小学生の頃の自分と今の自分。 中身はほとんど変わっていないような感覚がある。 なんとなく、辻本深月さんもそういう方なのかな?と思う。 あの時のうまく言葉に出来なかった気持ちが、優しく繊細な文章で表現されていて、なんだか嬉しくなってしまった。 子どもだった自分に読ませてあげたいなぁ。

    39
    投稿日: 2024.05.30
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    子供に読んで欲しくて、本棚にさりげなく置いておいたのを、子供が寝た後にコソコソ読みました。 親ではなかなか伝えられない、言葉に出来ないことを辻村さんが元子供と親の両方の目線で丁寧に、一緒に考えてくれています。 辻村さんのことをますます好きになれる素敵なエッセイです。

    16
    投稿日: 2024.05.29
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    自分がまだ幼かったあの頃の記憶を開ける鍵。 今まで読んできたエッセイでこんなに温かい気持ちになる事はあっただろうか。 人を傷つけることも幸福にもできる「言葉」 読み進める度にもっと読みたいと思うと共に、寂しさを感じるほど愛おしい。 雨のにおいにはとても共感した。 私は雨が好きだ。いつもと違う音がして、お気に入りの傘をさせる特別な日。私だけの特別をくれた傘は何年も前に友達がプレゼントしてくれたものだ。今は少しボロボロになってきてしまっているけれど、まだ大切に使っているよ。次会った時に伝えるのが楽しみ。

    2
    投稿日: 2024.05.29
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    大好きな辻村深月さんのエッセイ。辻村さんは子供の頃に感じたことのあるモヤモヤ(今でも感じているかも)を書いてくれる。何故そんなに分かってくれるのか、読んで少し分かった気がする。周りをよく見て、考えている、とても包容力のある方だなと思った。

    1
    投稿日: 2024.05.28
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    本を読むことで、理解力が高まる。自分の考えも構築出来る。いろいろな考え方を知る事が出来る。読むスピードが速くなる。短時間で多くの事を知る。人より多くの知識を増やせる可能性が高まる。

    1
    投稿日: 2024.05.27
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    成長するほど自分の言葉は聞こえにくい。だからこそ、この本にもっとはやく会いたかったと思いました。 自分の言葉に悩む時期に出会っていれば励みになるし、大人が読めばあの時はそうだったのかと気づきになる本だと思います。

    2
    投稿日: 2024.05.27
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    大好きな作家さんのエッセイ集。 どうしてこの方が書くお話がこんなに響くのか、なんとなくわかった気がします。 雨の匂いわかりすぎます。 子供が大きくなるにつれ、親がでしゃばって解決してあげられる機会がなくなっていく事に変な焦りがあったりもして、そんな時にこの一冊が心を軽くしてくれるんじゃないかなと思う。 何かいろいろ悩んでいる子供たちにぜひ読んでほしいな。

    62
    投稿日: 2024.05.26
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    優しい本。小学生向けに書いた文章をまとめたものだけど、大人な私も癒された。自分の中の昔子供だったころの自分に響いた。

    17
    投稿日: 2024.05.24
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    作者が、毎日小学生新聞で連載していた記事を1冊の本にまとめたもので、子ども向けの優しい文章で綴られています。 心に抱く感情の言語化(文章化)を大切にして欲しいという作者の想いをエピソードとともに、対象である小学生に伝えています。 子供向けに平易な言葉で書かれていますが、大人が読んでもハッとさせられます。昔々、自分も子どもだった頃に疑問に感じた大人の言葉を、知らず知らずに私も子どもにかけてしまっていたなと思い出させてくれる本です。

    1
    投稿日: 2024.05.21
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    大好きな辻村さん♪ 小説も好きだけど、エッセイも優しいお人柄が現れてて、ほんと大好き♡ ⁡ こちらは辻村さんが、小学生新聞に毎月連載してたエッセイ記事を1冊にまとめた作品。 ⁡ もちろん子供たち向けに書かれた内容なのだろうけど、そこには振り返ると思い当たる気持ちが書かれていたり、大人の私の心にもとても沁みた。 ⁡ 自分の気持ちに正直に、「あなたの言葉を」持つってとても大切なこと。 大人なはずな私にも感じいる所ありました。 ⁡ 子供たちに、自身の経験をまじえながら優しく語りかける文章はとても心強く、きっと子供たちの支えや勇気になるだろうと思う。 この作品がたくさんの子供たちに読まれるといいなぁ\♡︎/

    85
    投稿日: 2024.05.21
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    エッセイ集。子供さん向けの連載をまとめたものですが、大人の自分が読んでも、しみじみ味わい深かったです。特に前半が、心に響きました。

    67
    投稿日: 2024.05.19
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    子が読んでいる小学生新聞に載っているコーナーを本にしたもの。このコーナーのファンなのでまとめてもらえて嬉しいし、とてもよかった。辻村さんの子どもに寄り添う優しい眼差しと姿勢が大好き。私はもう大人になってしまったけど、なぜか子供の頃の私が慰められているような救われるような気持ちになる。

    9
    投稿日: 2024.05.19
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    辻村さんの優しい言葉の数々に心が温かくなるとともに、一方的に語りかけるような感じではなく、誰かの言葉や行動にハッとして自分の考えや感じ方を振り返ったり、辻村さんの心の柔らかさを随所に感じるエッセイでした。

    4
    投稿日: 2024.05.18
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    小学生向けの寄稿といっても、大人にも響く内容。言われてみると、そういうことだったのかも、と思う見解多数だが、子供のときの自分には、ここまでの思考はカケラほども出来なかった。 時間の経過、経験の積み重ねとは凄い財産になるのだと、読者の小学生にも響くと良いと思う。

    5
    投稿日: 2024.05.18
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    小学生新聞のエッセイなので、語り口が子供に向けたものですが、大人が読んでもハッとさせられる事があり、辻村さんらしい温かいエッセイでした。

    8
    投稿日: 2024.05.18
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    小学生新聞に連載している記事を本にまとめたもの、というだけあって、文章が分かりやすくすらすら読めた。 小学校時代の自分を思い出しながら、自分もそうだったなとか、今もそういうことがあるなとか、共感を覚えるエピソードが沢山あった。

    2
    投稿日: 2024.05.16
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    やさしく語りかけるような文章。 小学生の頃の自分と重ね合わせながら読んだ。 私が昔親や友人、周囲の人にどう伝えればいいのか分からず言えなかったこと、思っていた気持ちがあったことを著者が言語化してくれたおかげでたくさん思い出したのと同時に心がほぐれていく気がした。 小学生の頃にこの本と出会っていたらと思う。 読者一人ひとりに寄り添い、あたたかい言葉たちに背中を押されるような一冊。

    3
    投稿日: 2024.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「言葉」 それは、その人それぞれがもつ道具なんだ。 だから、いろんな種類をもっていればもっているほど、表現できる範囲が増えて便利。 増やすために、読む。書く。 好きを大事にしていく。 自分をゆっくり見て、考える。 こうじゃなきゃいけない、を置いて もう一度息を吸ってみる。 そうしたら、本音の自分が見えてくる。 子供たちだけじゃなく、大人にも大切なことが溢れている気がした。

    8
    投稿日: 2024.05.04
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    この本に出会えてよかった。 作者の辻村さんは、本当に真っ直ぐで綺麗な心をもった方なんだなと感じる。 定期的に読み返したいし、子供が大きくなったら読んで欲しい。自分が小さい頃に悩んでいたこと、不安に思っていたことを、優しく解きほぐしてくれる本。

    8
    投稿日: 2024.05.02
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    辻村さんの言葉は、まあるくて優しい。 『毎日小学生新聞』に連載されているエッセイを書籍化したものだが、大人が読んでもスッと心に沁み込んで来た。 読者の相談に対し決して否定しない。 真っ直ぐ受け止めて、考え方を認め解答する。 学校生活の中で感じる違和感やつまずきに、自身の体験を元に、分かりやすく話してくれる。 さながら保健師さんのカウンセリングのよう。 言葉が持つ多大な力と共に、言葉は凶器にもなり得る事を伝えてくれる。 多くの子ども達がこの本を読んで、未来が優しい言葉で溢れますように。 包容力と温もりに満ちた言葉の玉手箱。

    8
    投稿日: 2024.04.30
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    矛盾こそこの世の真実って思えた。辻村さんはバランス感覚がいい。シンパシーに注目してたけど、エンパシーかぁ。いじめの加害者が元は正義感から動くって考え方、目から鱗。でもカスハラもそうって聞いたことある。

    34
    投稿日: 2024.04.29
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    辻村深月さんの作品は『太陽の坐る場所』を 映画で観たのみで、著書を手に取るのは 今回が初めて。 「毎日小学生新聞」の連載記事を集めたもの なので、子ども (児童) にも伝わるような 読みやすい文章構成と言い回しがされていた。 ※読後だとこの表現をしてしまう自分に違和感が…… 辻村さんの誰も否定しない、 読者を包みこんでくれる考え方や表現、語り口は、 自分の中にある後ろめたさや、 日常でふと感じるズレに対して、 「それでもいいんだよ」と背中を押してくれる 不思議な力を感じた。 そんな辻村さんの描く世界を 覗いてみたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.04.29
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    私が大好きな作家さん、辻村深月さんのエッセイ。子供向け新聞で連載されていたものだが、成人を過ぎてしまった私でも共感できる内容だった。ところどころ、自分が感じてきたこと・考えて実践してきたことを言語化してもらえた感覚があって嬉しかった。 自分の中から生まれてきた自分だけの言葉を大切にしてもいい。 私は物語が好き。読むのも書くのも昔からずっと好き。空想するのが、言葉にして書き出すのが、怖いけど好き。この本を読んで、好きでいてよかったし、好きで居続けていいんだと思えた。

    2
    投稿日: 2024.04.28
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    大人の心にも沁みるエールの数々。ただ読み終えた時には、すでにそうした珠玉のことばは霞に覆われ…。それでも読書には意味があると思いたい。「自分に合わない、と感じたら最後まで読まなくていい」と深月さんは仰るが、「この先にきっと何かある。面白くなる」と思って最後まで読んでしまうのですよ、凡人は。失敗しないための正解、今だにわからない。正解なんてないのだから。

    10
    投稿日: 2024.04.28
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    エッセイ。 肩肘張らなくて良いんだよと言われているような心地よい気持ちになった。 自分は何かを観たり読んだりして感動したのに、周囲の人はそうではないとき、そっと自分の気持ちはしまいこんでしまう経験、あったなぁ。 思えば、年齢を重ねていくにつれ、素直に感動することができるようになった気がする。 周りの評価も多少は気になるが、自分が好きならそれで良いと思えるようになったのはいつからだったのだろうか。 幼い頃は、なかなか自分の思っていること、伝えたいことがうまく言葉にできず諦めてしまったこともあった。 辻村さんのこのエッセイを当時読んでいたら、もう少し自分がどう感じているのかを突き詰めて考えていたかもしれない。 一番好きなエッセイは、パン・パーティーの話。自分の好きなパンを持ち寄って皆で共有し合うといったものだが、友人が好きな物を自分も好きになると言うのは、幸せなことだな。逆もまた然りで、独り占めしているより人と楽しさを共有した方が数倍楽しいと私は思っている。

    9
    投稿日: 2024.04.27
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    小学生新聞の連載記事を加筆修正したもので、 辻村さんが日々の生活で感じたことをもとに、小学生に伝えたい感覚、経験、言葉がつまった一冊です。辻村さんの語りかける文体がとてもとても優しくて、私も小学生の時に読みたかった…!

    8
    投稿日: 2024.04.26
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    以前辻村深月さんの「かがみの孤城」を読んだ時、どうしてこんなに子どもの気持ちがわかるのだろうと思ったことがありましたが、この本のはじめにを読んでなるほどと思いました。 私はもう大人だし子どもの頃の気持ちは忘れてしまっているのかなと寂しい気持ちになる事がありましたが、私も昔子どもだったんだから悲しまなくても良いかも?と思えて少し救われた気分になりました。 この本の中には「自分の言葉で考える」というのがテーマとして出てきますが、小学生を対象として向けられた言葉でも大人にとっても凄く大切なことだと思います。改めて自分の気持だったり価値観などを色々考えてみるいいきっかけになりました。

    15
    投稿日: 2024.04.22
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    感想 自分の言葉で話す。その前には自分だけの思考がある。考えて考えて意見を持つ。どこかで見たような答えになってもいい。自立と独立への一歩。

    2
    投稿日: 2024.04.22
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    毎日小学生新聞で連載されていた辻村さんのエッセイ。小学生を対象とした文章ですが、かつて小学生だったすべての大人にもぐっとくる言葉がたくさん詰められています。辻村さんの小説もエッセイも根本が優しいから好き。わたしも、子どもも自分の気持ちを大事にしてねと思える本です。、

    10
    投稿日: 2024.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学生新聞掲載のエッセイ集。 辻村さんの描写の豊かさや感情移入してしまうくらい繊細な機微はこうして生まれるのかと引き込まれる。昔子供だったから、とその時の気持ちを紡いでくれる辻村さんに童心が疼く。 同調圧力に屈さず穏やかに席を立って離れる勇気、そういう手があったのだと過去の私に告げたいし、今からでも刻みたい。 「風景の描写を頑張らず、主人公の目から見えることだけを無理せず書く。目から見えたことだけを丁寧に心の動きに沿って書く」だからこそ、主人公に感情移入して読めるのかもしれない。 あとこの夏の星を見るのキノコ図鑑のくだりが実話からの引用!とか発見があって楽しい。 小説にハマるきっかけの辻村さんは私にとって風ではなくがっつり運命やね

    1
    投稿日: 2024.04.21
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     辻村深月さんの『図書室で暮らしたい』には、日本経済新聞の週刊エッセイが収められていました。本書は、毎日小学生新聞に約4年間毎月連載した記事をまとめたもの。その新聞のコーナー名をそのまま本書のタイトルにしたのだそうです。  4章立てで全43編。平易な文章で読みやすく、いつでもどこからでも紐解けます。  温かく優しい筆致で、語りかける言葉・文章が読み手に染み渡ります。何よりも上から目線ではなく、子どもの目線に立って共に考えてみましょう、というスタンスが心地よいです。  借り物でない自分の言葉をもつことの大切さを説き、それが将来の自分を支えて気持ちを伝える武器になるのだと‥。共感以外の何ものでもありません。   友だち関係で悩んだり、集団の中での自分の立ち位置に迷ったりしている子たちには、心に響き気持ちが軽くなるでしょう。  大人が読んでも頷ける部分がかなりあって、我が身を振り返り、どれだけ自分の言葉をもち、どれだけ書いたり伝えたりできていたか、全く心許ありません。「内なる言葉」はコミュニケーション以前の言葉で、考えを深めるために大事ですね。年相応の「内なる言葉」をもちたいと思う此の頃です。

    82
    投稿日: 2024.04.21
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    辻村先生の言葉は、かつて子どもだった私にそっと寄り添って固まった心を解きほぐしてくれるあたたかな感覚があって不思議に思っていた。あのときのみこんだ言葉や感じていた気持ちをどうしてこんなに鮮やかに思い出させてくれるんだろうって。 それは「私も昔、子どもだったから」。子どもの私の気持ちを載せたまま大人と呼ばれる時間まで流れ続けているからだそうで。 幼稚園の先生のような柔らかさで語りかけてくれるので、優しい気持ちになりながらひと息に読み終えた。私は自分の言葉でやさしく伝えられる大人になれているかな。なりたいな。子どものとき、こんな大人が側にいてほしかったから。

    6
    投稿日: 2024.04.19
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    辻村さんの言葉は本当に癒されるし、自分の中で言葉に出来なかった想いを的確に掬い出してくれる。 読んでて『そうそうそれなのよ!』とか『分かるーーー…』と何度もなった。 共感もあれば、辻村さんの物事を捉える視点って凄くいいな…いいお母さんだなと感じ入る事も沢山あった。

    13
    投稿日: 2024.04.19
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    #あなたの言葉を #読了 素晴らしすぎる一冊。辻村さんの思考や寛大な心がこの一冊に濃縮している。 読了した後でも、ここまで考えや、気持ちを言語化できるの本当に凄いの一言。 そして『言葉は人類最大の発明』だと改めて思いました。

    11
    投稿日: 2024.04.18
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    辻村さんの言葉が子どもへの愛情にあふれていて、読んでいてすごく癒された。子どもに向けてのメッセージなのだけれど、自分の子ども時代にまでさかのぼって、過去の傷やモヤモヤしたことを優しく包み込んでくれる。 また、辻村作品の小話や、本を書くこと、本を読むことについても語られているのも魅力的だった。 『この夏の星を見る』は、このエッセイが新聞に連載されているときに執筆・発表されたもので、私はまだ読んだことがないので(積読本をなんとかしてからになるけれど)読みたいなと思った。

    36
    投稿日: 2024.04.16
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    とても読みやすかった。 今を生きる小学生向けに書かれた内容であるものの、大人が読んでも昔経験した出来事への新しい気づきを得ることができる。"「自分の言葉」をもっているこころが、無意識に怖かったのではないでしょうか"(p.17)など、誰しも一度は通った道だけれども、言語化しにくい状態を表現する力がすごい。 ====  読書の秋です。昔読んだ本をもう一度読むのもいいし、あるいは、今読んでいるその本を、時を経てまた読んでみるのもよいかも。今はまだわからない隠れたメッセージを、未来の自分が驚きや感動と一緒に受け取れるのだとしたら、読書って、今の自分から未来の自分に贈るプレゼントみたいで、すてきだと思いませんか?(p.133) ==== 「児童書はその子の一生の地下水になる」という趣旨の話で、絵本を再読した時に得られる気づきについて、ちょうど塩谷舞『小さな声の向こうに』でも書かれているのを読んで、それと同じように「未来の自分に贈るプレゼント」と優しく表現するところなどがけっこう好きだった。『14歳からの哲学』の横に置いて、時々手に取って読みたくなる気がしている。

    4
    投稿日: 2024.04.14
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    すごく丁寧に言葉が紡がれています。自分が小学生の時にこの本に出会っていたら、心の拠りどころになっていたに違いないでしょう。もちろん大人が読んでも、あなたはそのままでいいんだよ、自分の気持ち・言葉を大切にねって温かく背中をおされているような本で、読んで良かったと思いました。

    30
    投稿日: 2024.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は小学生向けに書かれた記事をまとめたものだが、大人の自分でも気付きや共感が得られて読んで良かったと思える一冊だった。 どの記事も言葉選びが丁寧で筆者の誠実さや読者に寄り添う姿勢を随所に感じられた。

    6
    投稿日: 2024.04.09
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    今月から大学生の私が読むには少し遅かった気もしますが、読みました。 この本は、毎日小学生新聞の連載記事をまとめたものです。短いエッセイが40以上収録されていてとても読みやすかったです。 この本を読んで、人の意見=自分もそうであるという前提でしか今まで考えてこなかったことに気づきました。「自分の言葉で」の大切さを知ることのできる本です。 苦手だけど好き!があってもいいという考えには感動しました。苦手=嫌いと思って私は本を避けていたのかも…そして、お話にもあった、『大人からの「本を読め」に無意識の期待が込められていること』に気づき反抗したくなったからかも笑 最近、私は学びたいことを決めて将来を見据えた行動を取らなきゃ!無駄なことなんてしてる暇がない!と思っていたけれど、「何かのためとか役に立つ、立たない」とかで物事を決めてはいけないというお話にはハッとさせられました。焦りすぎもよくないですね、、 主に小学生向けに書いているお話ですが、大人になっても思わぬ気づきに出会える素敵な本だと思います。 生き急いでしまう時に心を落ち着かせるために読みたいです。

    23
    投稿日: 2024.04.06
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    #あなたの言葉を #辻村深月 24/4/2出版 https://amzn.to/4alkP10 ●なぜ気になったか 『かがみの孤城』『この夏の星を見る』の2作しか読んでいないけど、どちらもすごく夢中になって読めた相性のよさだった。本作は小学生新聞の連載記事集、楽しめるか確認したい ●読了感想 小学生向けに書かれていることもあり、とても読みやすかった。かといって物足りないってことはなく、心に響くフレーズも結構あったし、辻村深月ワールドを生みだす考え方にも触れられて楽しめた #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き

    10
    投稿日: 2024.04.03
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    エッセイだけど、泣く人いるんじゃないかな。ずっと幼稚園の先生とお話してるみたいだった。私にとっての信頼出来る大人は、幼稚園の先生だった 私が辻村さんが好きだからと、母が届けてくれた本。そうやってこの言葉たちが誰かにプレゼントされるといいな。この本はみんなの未来を思ってる本だから

    10
    投稿日: 2024.04.02
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    辻村深月さんが毎小新聞で連載しているエッセイをまとめた一冊。小学生を対象に書かれたものですが、年齢に関係なく理解できる•感じられる何かがたくさんあると思います。 丁寧な言葉のひとつひとつが、するりと胸の内に入りこみ、暖かな気持ちになれました。著者の小説ではいつも緻密な心理描写に驚かされ、「どうすればこんな風に考えられるのだろう?」と不思議に思っていましたが、本作を読んで辻村深月さんの視点が少し垣間見えた気がします。 これからも一読者として作品を楽しみにしています!

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    投稿日: 2024.03.31