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2020年の恋人たち
2020年の恋人たち
島本理生/中央公論新社
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総合評価

(59件)
3.7
9
24
22
1
0
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    恋愛で感じた絶望と、そこにあったあたたかさを思い起こさせてくれました。 30歳を過ぎてから、どうしたって今すぐには手に入らないものさえ、周りと比べてしまい、落ち込む日が増えました。 そんな私に、「そんなあなたでも大丈夫だよ」とそっと励ましてくれるような内容でした。 疲れたなんて言わないで、運や出会いを素直に受け止めてみようかなと思えました。

    0
    投稿日: 2026.10.02
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    やっぱり島本さんのどの作品も、描く男女の会話の空気感がすごく好きで心地良くて、じんわりと広がっていく感じがたまらない。

    0
    投稿日: 2026.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そんなにすきではない。 引きこもりの彼氏と同棲していた主人公が、母のワイン店を継いだり、不倫したりする話 彼氏がひきこもってしまった原因は、主人公が無断で子供を堕ろしたことにあることが途中で明らかになる。彼はどうなるのだろうと納得できない。 主人公と私の考え方が違いすぎて共感できなかった。

    0
    投稿日: 2026.08.19
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    主人公の女友達になった気分で思わず読み進めて、共感できたりできなかったり。 恋愛の難しさと複雑さが描かれているけど全体的に読みやすくて気付いたら夜中まで読んでて読了。

    0
    投稿日: 2026.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    島本さんらしい、恋愛の苦さがわかる作品。読みやすくてどんどん惹き込まれていった。 作品自体はおもしろいけど、個人的には葵のことあんまり好きになれないなぁ。 来るものは拒まず、去る者は追わずって感じかと思いきや、母親の愛情を真に受けていないのもあってか、回避型の恋愛をするタイプなのかな。 モテるのはいいけど、30代ってこんなに会う人会う人と恋愛しないでしょ。あまりにも恋愛体質というか、寂しいのかな。「自称」サバサバ女って感じがする。友だちだったら会うたびに違う男の話してくれておもしろいかもしれない。 葵の恋愛観はともかく、出てくる男性陣はみんな危うい魅力があるというか。島本さんはこの辺の書き方がほんとにうまい。海伊さんがいちばんどこにでもいそうなちょっと古いタイプの男性だったかな。 港がもうちょっと暴れてくれたり、瀬名さんとの恋愛がこじれてごちゃごちゃしたりしたら、より好きだったかも。それはありきたりだけど、ありきたりな展開もいい。 まさか海伊さんとスペイン行って一瞬で別れるとは思わなかったけど笑

    8
    投稿日: 2026.07.15
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    3.5 知らない世界すぎてはまらず。生い立ちのトラウマが結婚にも、恋愛にも前向きになれない女子が主人公。実際、自分の恋愛対象だったらめんどくさく感じるだろうな。異性愛、女子から見たらこの主人公に共感はあるのか?は興味あり。

    0
    投稿日: 2026.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母の突然の死、母が開くはずだったお店を葵がオープンすることをきっかけに、葵の人生は動き出す… 葵の人生を規定してきた存在、すなわち母とその周りの人々からの脱却。そして、なににも縛られず生き方を自らの手で選べるようになっていく。… 葵の義理の妹・瑠衣の人生は多くは語られないが、彼女も葵と同じくらい傷ついてきているのだと思う。でも彼女は青年期ですでに「葵を慕う」という自らの意思を選択することができているのは、育ちの環境もあるのかもしれないが彼女の強さなのかもしれない。 ほかにも魅力的な登場人物がそれぞれ蒼に脱却のためのヒントを与えていく。部長は一見ガサツなのかもと思いきや、その人の奥深くのもやっとした部分を察して重くはならない程度のちょうどいい言葉を送ることができる。芹さんはわずかな登場にもかかわらずどこか葵の生き方の手本的な存在な感じもある。障がいを隠しつつも明るくさわやかに葵を支える松尾くん、深く疲れたときに葵に優しく手を差し伸べることができる海伊さん。 全てがうまく回るわけではないけれど、葵の新しい人生の周りに残った人々は、みな彼女自身の自分で選択した生き方をを尊重できる人だと思う。

    0
    投稿日: 2026.06.21
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    30代って外殻がくっきりし始める年齢なんだろうなと感じた 何かを始めることや、相手との距離感 全ての選択に人柄が浮き彫りになる HALT(Hungry Angry Lonely Tired) 葵にとってお酒を飲むことで出現する負の感情 怒り、悲しみ、自己否定 たとえ負の感情でもそれを吐き出すきっかけが必要で、 美味しいワインとご飯を吸収して、 そこから出てくるのが寂しさや虚しさ怒りでもいいじゃないかと思ったし共感した 葵はもちろん、松尾くん、瀬名さん、芹さん、弓子さん、瑠衣、海伊さん、みんな芯があって生き生きしてた その芯の強さが時にぶつかり合ったり、傷つけたり、距離を縮めたり離したり その部分がくっきり書かれていて良かった 「僕らは、それなくしては生きられないものほど軽蔑したがりますから。金もセックスも家族も、必要だということの重みに耐えかねて、軽蔑するもんです。だから恥じるのは、それほど自分が大切にしている証拠だと思いますよ。」 弱さも強さとして捉えてくれるような、こんな寛大な言葉ってあるんだと思った 何気ないセリフでも一言のインパクトが大きい作品だった

    0
    投稿日: 2026.06.21
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    面白かったし、ワイン飲みたくなる ちょうど人生について考えている時で、色々と心に刺さってしまった 分かってはいるんだけどっていうことを、葵はきちんと決断できていて羨ましい 自分が納得できる生き方をしたい

    0
    投稿日: 2026.04.05
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    島本理生さんの書く文章が本当に好きで、幾つか読んできた中でも1番好きな作品かもしれない。葵を取り巻く男性陣の嫌なところ、惹かれてしまうところが存分に描かれていて、読んでいて惹かれてしまう所もありながら危険だと思って身を引きたくなる。 彼女が幸せになるにはどう進むべきか、すぐには答えを出せないような複雑な人物だったが寧ろ好感を抱いた。媚びず、芯を持って歩いていきながらも弱い所を持つ彼女が凄く好きだ。松尾くんとの関係性もよく落ち着いてくれた。 そして松尾くん、本当に良い。松尾くんみたいな方と恋愛させてください。

    1
    投稿日: 2026.04.04
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    久しぶりにすごく面白かった。 男に媚びない女すきだー!そうでなくっちゃ。 物語の中にでてくるK216という白ワインが気になる。何かを頑張ってる人はとてもセクシーで魅力的なんだなあ。私は仕事かな

    0
    投稿日: 2026.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ワインバーを営むお母さんの死をきっかけに始まる30代未婚女性の物語。口を聞くことのない同棲相手、愛人契約を持ちかけてくる年上男性、既婚の余裕で誘ってくる年上男性、優しくて自分のことを大切にしてくれる男性、お仕事仲間の可愛い年下男子(同居中)、などなど、、、恋多き女性の悩み辛みを描く文章。人生って大変だぁ、30代の私よ、もう少し落ち着いたプライベートを送っていてくれい!と思ってしまった笑 ・お店が飲みたくなるきっかけ"HALT" →Hungry Angry Lonely Tired ・してもしなくてもいいのだ、と気づいた。恋なんて。誰に強いられることもなく自分が望んなのなら、どちらだって。ましてや大事なものは一つじゃなくてもいい。 ・だから守ったり叶えたいなら、ただ一つ、「私」を手放さなければいいのだ。

    0
    投稿日: 2026.02.08
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    葵が感じていた、付き合っているはずなのにしっくりこない違和感や孤独がとてもリアルだった。二人でいるのに一人のような感覚に強く共感した。 部長に出してた山梨 甲州 白ワインのK216が気になるなぁ、飲みたいな

    0
    投稿日: 2026.02.06
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    なんかじわじわと好きになる作品だった 葵出会い多すぎでしょ〜いいな 年上の落ち着いた男性に惹かれるのわかるけどやっぱそういう人には相手がいるんだよね 松尾くんとの雰囲気ずっと好きだった これ読んでると美味しいワイン飲みたくなったのでコロナ明けたらのみにいきたい

    1
    投稿日: 2025.12.28
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    島本さんのはすごく読みやすい。 瀬名さんがもっと絡んでくるかと思っただけに、少し意外な展開だった。 次々とやってくる男性に、ありえる?とは思いつつ なんだか切なくて、自分も同じ恋愛をしているような感覚になった。 島本さんは描写がとても余韻があるというか、はっきり書かれていて想像しやすいのにどこか切なさが香ってくる不思議な作品だなと思う。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    事故死した母のワインバーを継いだ主人公と彼女を取り巻く男性たちとの人間模様を描いた作品。初めての島本さん作品だったので、どんな話なのか分からないまま読み進めていたが、途中から作中に登場する芹さんのような気持ちで主人公の恋愛を俯瞰して見ていた。好みの作品ではないけど、主人公の背景や性格、それに惹かれる男性たちの描写が非常にリアルなので、技量の高い作家さんだと思う。他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    恋なんて、してもしなくてもいい。 ただ一つ、「私」を手放さなければいいのだ。 …それが難しいんだよな、と

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    男の自分からみても、 瀬名さんは引き込まれる大人の魅力がある。 いくつになってもモテる人っている。 東京で誰かと美味しいご飯とお酒飲みに 行きたくなる本。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    愛人の子として生まれ、自立して生きないといけないという想いを抱えてきた色気と影を感じる主人公のお話。 母のように女を売りにするのを嫌っていたのに、結局男の人からの支えを求めている印象だった彼女 母の死によって受け継いだワインバー、スペイン旅行、コロナ、過去のトラウマとの対峙、男性たちとの出会いと別れを経て 真の自立へと向かっていく。 そして、加藤シゲアキの解説が相変わらず深読みの鬼だった。 作中で散りばめられている白と赤の対比によって、主人公の失われた純潔の白への憧れが読み取れるなんて気づかなかったなぁ。

    1
    投稿日: 2025.04.29
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    「永遠に作っては壊していく場所だからな」 東京とは、そういうところだ__ 変わりゆく風景と同じように葵の人生にも変化が訪れる。本物と偽物が混じり合う中で、"私"を頼りに選び手放していく。 これは...私の中でのBest of 恋愛小説になりそう。 読了後の余韻最高! するすると読めたし、展開が気になって止まらなかった!主人公がモテすぎる部分は置いといて(笑) 恋のお相手では瀬名さん恐るべし、文字から色気と危うさが滲み出ていた。恋愛中の葛藤部分がリアルで良かったな〜(好きだけど違和感があるとか) あとは料理の描写も素敵で、ワイン飲みたくなります

    10
    投稿日: 2025.04.08
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    東京の情景が浮かんだりワインが飲みたくなるような描写は良かったけど、恋愛面で主人公の葵がどうも好きになれず。次々葵の周りに現れる男たちも絶妙に気持ち悪いし、、読んでるこっち側まで松尾くんが心の支えになった。松尾くん幸せになってほしい。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    「2020年の恋人たち」 今年(2024)はじめての買い物はじめての読書。 ここ数年で読んだ本の中で一番ページを捲る手が止まらなかった。一言一句留めておきたいセリフも多々。 一冊の本を読んで私は色んなことを履き違えてた、とまとめるのも違うのだけど、でもやっぱり履き違えてたんだと思わざるを得ないというか。 人間関係には可逆性があると思っていたけどそんなものただの理想でしかなくて、「べき像」に囚われて生きた人間が垂れ流す綺麗事なんだ、と。 時には戻れないからこそ、不可逆だからこそ美しいこともあるし、一瞬の汚点になったとしても「それも自分だ」と受容できる力があればどうにでも解釈できるし糧にもなる。 そこまでの境地に辿り着けるかはさておき。そんな未来ももしかしたらあるのかな、あって欲しいな、そう思った。願っている時点でまだまだなんだけど。 感想はいくらでも垂れ流せるのだけど、この位にしておく。つらつらと文を垂れ流したい気持ちと、もっと端的に芯食った日本語の使い手になりたい気持ちと。 「戻れることなんて、なくないですか?」 「根拠はないけど、ピンとくるものはないの?」 「知識をやみくもに増やすだけでなく、直感を楽しむことも(店の)個性として大事じゃないの?」 「してもしなくてもいいのだ。誰に強いられることでもなく自分が望んだのならどちらだって。ましてや大切なものは一つじゃなくていい。」

    3
    投稿日: 2025.01.13
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    初めて読む作家さんの本でした。図書館でたまたま目についた表紙と題名に惹かれて借りました。 読み始めはいろんな主人公が一気に出てきて情景を掴むのに苦戦しましたが、内容がとてもよくて個人的に好きなジャンルでした。

    11
    投稿日: 2025.01.09
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    加藤シゲアキの解説が面白くて、「この要素はそういう意味だったのか〜」と自分では思い至らなかったことばかりで興味深かった。主人公の自意識はちょっと中二っぽくて読んでいて恥ずかしくなる部分もあった。

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    精神疾患の元カレ、お母さんのお店の元常連、雇っているスタッフ、グルメ雑誌の副編集長、昼職の部長、近くのお店の料理人、ホテルで声をかけられたサラリーマン...時間と一緒にあらゆる男性が流れて行く感じが、リアルでとても良かった。 葵とお母さんの描写にしんどくなる部分もありつつ、自分と母、自分とこれから産まれてくる娘の関係がどういうものでありたいかを少し考えた。 女同士、少なからず(もはや結構な割合で)相手の人生への影響が大きいからこそ、どう娘と向き合うのか。親も完璧ではない、と親になる今そう感じる。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    the 大人の恋愛 どうしてその道を選ぶのか どうしてその人を選ぶのか 「そうだよね、辛いよね。そんなとき誰かに寄りかかりたいよね。」と共感する半面、「どうせまた気持ちが変わるんでしょ?」と冷たい眼差しを送りたくもなる。 見えてるものを軸に感情を動かし人と関わり人生の選択をし、ストーリーが進むにつれてやっぱり他人の見えてるものなんてほんの一部分でしかないと思うことが多かった。 人と関わる上で寄りかかるという一方的なものではなく、寄り添うことの温かみも感じた。

    0
    投稿日: 2024.12.18
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    少し前にトークショーを拝見したものの、読んだことがなかった島本理生先生。小説はみずからラブストーリーと銘打ったものを選ぶことはあまりなかったので、とても新鮮な気持ちでこの本を手にとってみた。 2020年、というのは、ちょっと身構えてしまうワードだ。現実世界に色んなことがあったせいで、過剰に意味がこもってしまう。作品の時間軸は主に2018年で、2020年は後日談として触れられる。解説でコロナ禍を踏まえた加筆修正があったとなっていたが、確かに時代の空気感が丁寧に織り込まれていた。この時代だからこそ、刺さる物語の着地になっていたように思う。 島本作品は初読なのだけれど、文章の湿度が高くて乾いた肌に染み込んでいく感触があった。なんでこの気持ち良い文体を今まで読んでこなかったのだろうか……。主人公の葵は、結構ヘビーなバックボーンを持つ。その実情は紡がれる人間関係の中で、少しずつ後出しされていく。だからだろうか、自然と葵の人間性が自分に透過してきて、苦しくなるほどの一時と、終盤に向けての開放感を、我が事のように感じることができた。 葵を取り巻く男性陣、バラエティに富んでいて、色々と考えさせられる。自立して生きていくこと、について改めて直面したような。といっても自分は葵ほど芯は強くないのだけれど。 それにしても……急死した母のワインバーを継ぐ、という舞台設定は、お酒もお料理も美味しそうすぎてハチャメチャに飲みに行きたくなった。葵と松尾君のいるワインバー、ふらりと訪れてみたい……。

    13
    投稿日: 2024.12.02
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     母が事故死した夜から、葵の日々は一変する。遺されたワインバーを継ぐか、同棲している無口な彼氏との関係をどうするか。仕事、家族、恋愛ーなど。  自分はまだ学生でこの作品の主人公の葵のように、家族を失う、同棲など経験したことないことが多い。しかし、作品の描き方だろうか。本だが映像が頭の中に浮かびリアルに感じることができた。良い人間ももちろん出てくるが、弱っているところに漬け込んでくる悪い人間もいる。年齢が32歳であるため婚期に焦り、人に依存してしまう、弱みに漬け込まれるなどリアルさが感じられすごく読みやすいと思う。  これからいろいろな経験をしたらまた違うとらえ方ができるのかなと思う。もう少し大人になって読み返してみようとも思った。

    1
    投稿日: 2024.11.14
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    大人の恋愛小説といえば、な島本理生さん。 主人公の葵と瀬名さんが行ったゴールデン街の空気感やカラオケバー、私にも思い入れがあって懐かしくてぎゅっと掴まれた。 テイラースウィフトもよく聞いてたな。 エモいってこのことか。 葵の周りは男性が多いね。 芯はあるけど恋にもたれていたい人なのかな。 なんだかんだで松尾くんが一番理解してくれてるし安心しあえてるのにって思うけどそういう関係になれないのは仕事の仲間だからかな。 出会い方が違っていたら、なんて思ったり。 そして食べ物やワインの表現が秀逸で、日本酒で炊いたすき焼きとかワインの味わいとか食への愛がじわじわ感じられる。

    48
    投稿日: 2024.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、主人公にあまり共感できないまま終わってしまった。独り立ちしたく、男性を嫌い、頼りたくないと思いながら、要所要所で恋をして、身の拠り所にして生きているところに矛盾を感じずにはいられなかった。ただ、人間はこういった矛盾の塊なのではないかなと思う部分もあるので、人間の複雑だがリアルな部分も映しているような感じがした。

    0
    投稿日: 2024.09.29
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    母親の遺したワインバーを継ぐことになった、32歳独身、メーカー営業、葵さんの大人の恋の物語。そうだよ。肩の力を抜いて、頑張りすぎないで正直に生きて欲しい。応援しています。

    3
    投稿日: 2024.09.21
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    静かなオシャレなお店でワインが飲みたくなる作品です。主人公が次から次へと男にモテまくるんてすが、一歩引いたどこか冷めた感じが嫌味なくていいなと思いました。 女に嫌われない女ですね。家庭環境がそうさせるのかもしれませんが、現実に葵がいたら友達になりたい。 出てくる男性陣の中で、距離の詰め方や引き際が良い瀬名さんが一番魅力的でした。既婚者の時点で駄目は駄目なんですが愛嬌があって憎めない。彼に引っかかる女性は多そうだなと思いました。 海伊さんは包容力のある登場だったけど、初見からモラハラ臭が漂ってて個人的にはちょっと苦手なタイプだなと思ってました。松尾くんとはビジネスパートナーとして接している方がメリットありそうだったので、イチオシは部長。二足のわらじなんてキツそうだし、会社辞めてワインバーに専念すれば部長と一緒になるのもありだと思ってたのでちょっと残念です。 新しいことを受け入れる柔軟さ、ブレない意思、自分の強味と弱味がしっかり分かっている冷静さ。前原葵という女性は素敵だなと思います。こういう女性になりたいですね。

    1
    投稿日: 2024.09.17
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    32歳の主人公。それなりに自立しているから依存しすぎずリスクも回避しつつ、勢いに流されることもありながら、違和感への感度と信頼度の高さ、行動。帯の通り、まさに大人の恋愛小説。

    1
    投稿日: 2024.08.13
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     愛人の子として育った前原葵39歳OL。 母親の突然の事故死により、母のワインバーを引き継ぐことに。  母を愛人として囲ってた男性と、葵たち親子を忌み嫌うその息子、母の店の常連客で葵に執着する幸村、同棲してるのに会話もなく引きこもってる彼氏の港、店を手伝ってくれることになった松尾くん、試飲会で出会った既婚者の瀬名、困った時に助けてくれた海伊さん、昼の職場の上司。     色々な男性が出て来たけど、職場の上司が良い人だったな。お互いに恋愛感情がないからなのか、、、。  結婚している男性との恋愛を 「一時の甘さの代償として、精神的な負担の借金を重ねるようなものだと思う。」って表現してて、なんか納得。確実に負担の方が大きそうだもんね。不倫して美しくなった人見たことないんだけど。そもそも周りにあまりいないから?

    5
    投稿日: 2024.07.31
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    読み進めている途中は、昔の月9みたいな大人の恋愛ドラマ的な雰囲気を期待してまったが、葵にはどこかドライな印象を受けてしまう。 決して打算で付き合ってるわけではなく、かといって流されているわけではないのに、男性との関係が切れていかない葵に釈然としない気持ちも抱きつつ、ひとりの女性としての強さや自分の恋愛すら客観視しているような冷静さも相まって、意外とリアルな30代女性ってこんなもんかもなって感じられる部分もあった。2020年の恋人たちってタイトルも、葵にとってはこんなこともあったなーって一年なんだろうか。 千駄ヶ谷の鳩森八幡神社のあたりの静けさとちょっとした路地にある少し小洒落たお店、代々木界隈や国立競技場周辺の街並みなんかは、よく知る土地柄だけに目を閉じると雰囲気を感じられ、コロナ禍の描写も今では懐かしさすら覚える。 そういう意味では葵の2020年のリアルではあるのかもな。

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    主人公の葵。好きだ、こういう女性。大人の恋愛小説とあるけれど、大人の恋愛って苦しいよね。 松尾君といいお店を続けてほしい。

    0
    投稿日: 2024.07.01
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    葵は自立してるのか…? 嫌っている相手に結局頼るだけ頼って跳ね除けるとは中々に自己中心的ではないかと思ってしまった。 特に心に何か残るとかいうことはなかった。多分自分と価値観も環境も全て違いすぎてだと思う。

    4
    投稿日: 2024.06.20
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    主人公がモテ過ぎてジェラシー。 抑えたトーンの文体なのに、全体的にピンク色で主人公の心の移ろいに集中できず。 30代ってそんなものかと、遠い記憶を掘り返してます。

    8
    投稿日: 2024.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終始悶々とした空気を感じながら最後まで読み進んでしまった。 葵さんはすごく真面目、だけどちょっと卑屈なところもあり、彼女の過去がそうさせたのか、或いは持って生まれたものなのかは本人すら分かっていないけど、きっと真面目が故に考え過ぎなところが災いし、諸々上手く行かないのかな?そう思った。 しかし、幸村という登場人物の嫌らしさには正直ゾッとした。 深夜枠でドラマ化して放送したり、ネット配信ドラマ化したら結構受けそうな内容だと思う。

    6
    投稿日: 2024.06.01
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    自分から背負いにいってしまう女性。そんな彼女がさまざまな男性と出会い、お店を通じて、彼女自身を再認識する物語。 この後は自分の生活を整理しています。 私は男性だが、彼女に似て自分を忘れてしまう。私の場合、他人の意見に乗り自分を見失い苦しくなる判断と、自分を貫き後悔する判断をともに経験している。 最近は前者の方がなんだかんだ良かったりする。ただ、一般的には自分で決めたものの方が納得して今を生きることができるのだろう。しかし、自分流にアレンジするならば、自分の濃いファンがいる方、自分のファンが多い方に判断、行動するといい。

    0
    投稿日: 2024.05.26
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    主人公の葵の性格がサバサバしている。 その中に隠されている過去から自己の発見まで、 何かと不思議だからすらすら読める面白い作品だった

    0
    投稿日: 2024.05.25
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    最後の加藤シゲアキの解説を含めて完結した気がする。うまく生きていくのが苦手な女性だなあとつくづく思う。

    8
    投稿日: 2024.05.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「大人の恋愛小説大賞」受賞作品、ってのがうかがえる大人の女の恋愛話だなーと言う印象。23時以降の30分ドラマになりそうな。 32歳の前原葵。母が事故死して残されたワインバーをどうするか?母の愛人にかなり資金を出してもらっていだその店は移転する予定で,店も決まってたのに。 愛人の長男(義兄と記されてるけどあってる?)に、OLの葵が持っててもしょうがないから処分すると言われたが、意地になって自分がやる!と決める。 昼は営業の仕事をして、夜はワインバーの開店のために奔走。そして、開店、コロナを経て・・・という流れのなかで、 会う男たちとの話って感じ。 最初は同棲相手の湊がいたが、彼はリストラにあい引きこもって話をすることもなくなる。そして、いなくなる。 住んでたマンションを離れ、海外生活から離婚問題で帰国してきた叔母と住む。 母の店の常連で、母の店を助けてくれていた幸村に言い寄られるが、幸村は結婚している。 ワインの試飲会で出会うグルメ雑誌の副編集長の瀬名と少しずつ進展していくが、彼も既婚者だと知って距離をとる。 オープンした店のご近所さんで,幸村から逃げようとしていたのを助けてくれた、海伊とは上手くいきそうでスペインに旅行するが、やっぱり違う。 店を一緒に切り盛りしてくれる松尾くんとは、恋愛でなはい。が、叔母が結局元サヤで海外に戻ったとき一緒に住む。やっぱ,恋愛じゃない。姉弟みたいな感じ。それが心地いい。(松尾くんはバツイチ子持ちの葵の妹とうまく行きかけてダメだった。妹は葵の部長と結婚した) 最終、コロナのせいで店をどうするか?ってとこまでいくけど、それは今できることをなるべくやっていこうーと言う形で終わった。 恋愛は当分いらないかーと思った途端、またとある場所でソレらしき人と出会ったところで終わる。 葵はこのまま、ちょっと付き合って(付き合う寸前までいって)別れて、を繰り返しそうだなと。 あと、まぁなんとオシャレな世界観だよ。私には縁のない世界だわー。ドラマでしかみないわー。って感じ。だから「深夜23時以降の30分ドラマ」って感じた。月9でやっても共感はぜったいされないやつだわー

    0
    投稿日: 2024.05.21
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     こんなにモテる主人公の話は初めてでした。本人は無意識なんだろうけど、異性を惹きつける何かがあるんだろうなぁと読んでいて思いました。  育てられた境遇のせいか、幸せになること?人自体に興味がない主人公。母が亡くなっても感情的な悲しみは伝わってこない…。  難しい主人公でしたが、面白かったです。

    11
    投稿日: 2024.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛はしてもしなくてもいい、振り返っても持ちたいものが無かった、というのが印象に残った。 読み始めた時、葵は恋愛体質な人なのかなと思った、自立してるけど甘えるさじ加減がめちゃ上手い気がしたので。 もちろん人それぞれだけど、恋愛はもういい、と思ったら10年以上恋愛しない人もいる。でも葵は気持ちのシャッター的なものを下ろさない人なんだなと思った。 でも、私の好きなようにしたらいいんだとちょっと思えた。何事にも無意識に一歩引く癖がついてしまったのは仕方ないけど、下がった所からでも見えるのになんでしなかったんだろうなぁって、なんか少しだけ、やわらかい思考になれるような気がした。

    8
    投稿日: 2024.04.27
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    金の力で何とかする男、妻子持ちの魅力的な男、無骨で職人気質な男、女性には色んな男が近づいてくるんだなぁ。

    1
    投稿日: 2024.04.21
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    この物語の主人公の葵は、なかなか厄介だ。男には頼りたくないと思いながらも恋をしやすく、女臭くはないタイプだけど男を惹きつけやすい。 ワインバーを営んでいた母が突然事故死してから、葵の生活は一変する。遺された店を継ぐのか、そして同棲しているのに会話をすることもなくなった引きこもりの恋人との関係はどうするのか。 というスタート。 強く決意して進んでいくというよりは、流れに身を委ねつつ、ある程度ドライに物事を決めていく、葵はおそらくそういう女性。 だからこそ恋愛にも男にもそれほど執着はしないのだけど(むしろ男から執着されやすい)恋愛をしないと決めている様子もなく、さらりと流れるように恋愛を重ねていく。 タイプもバラバラなところを見ると、やはりドライで執着心が薄いのだと思う。 そして「私は1人で強く生きていくわ」系の女性でもない。危うさもあり、魅力的な女性だと思う。 ワインバーを中心に、東京や京都のおしゃれな街や美味しいお店が出てくる、都会的な小説(←田舎者の感想。笑) 複雑な生い立ちの葵は母に対しても思うところがあって、だけどけして不幸というわけではなく、母の突然死もさらりと受け止めるが、まったく悲しんでいないわけではない。 現代を生きる32歳の女性の物語なのだけど、読んでいて「私も頑張ろう」と思える系統ではない。 だけどとても面白くて、一気に読んだ。 葵は厄介だけど、魅力的で、嫌いじゃない。 2020年を境に世の中は変わった。未知の疫病の登場により。 2020年までが物語のメインで、変化後はさらっと綴られているが、その変化後がとても重要だったりする。 最近は「恋愛ものを読むぞ!」と思うと島本理生さんの著作を選ぶことが多い。登場人物に共感はできなくても、何か好きで。 ちなみにこれを書きながら、すでに島本さんの別の小説を読んでいる。

    2
    投稿日: 2024.04.06
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    住んでいるところ、職業、家庭環境など自分とはかけ離れたところでの話だが、実年齢だけは登場人物達よりは上。こんな世界もあるんだろうなと想像、妄想しながら ちょっと羨ましいなと感じながら読んでました。 出会った人達が意外とあっさり去っていくところがサッパリしていていい。主人公 葵 の自立していて、たまに寄っかかるところも 全体的にサッパリ感があり、ちょっと遠くから眺めている感じがして、入り込めなかったかな。個人的にはもうちょい内面の直接的な表現が欲しいと思いました。

    9
    投稿日: 2024.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真ん中あたりまでは、 すごく共感できたし、瀬名さんは魅力的だった。 とにかく登場するメンズとは、 一線越えるか、越えそうかを繰り返し、 依存的な面もあるんだろうが、 途中から共感できなくなってしまった。 島本さんの本は、文章が好きで、 美味しそうだったり、 好きになっちゃいそうな人が出てきたりするだけに、 この展開は少し残念だった。。

    0
    投稿日: 2024.03.12
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    ついにアラフィフとなってしまった私は、恋愛モノの本を読んでもイマイチ共感しきれなかったけど。この本の主人公の考え方&感覚にはとたも共感できた。 例え愛に飢えていても、なんでもいいのではない。 むしろ自分が求める心地の良い愛というのは、ストライクゾーンは年を追うごとに、経験を積むほどに狭くなる気がしている。 そうだよね。 私のそんな考えを正面から肯定してもらった気がする。

    0
    投稿日: 2024.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    加藤シゲアキさんが解説されているとのことで購入。コロナ禍のお話と聞いていましたが、コロナ禍は最後の方のみでした。複雑な家庭事情にある主人公の葵の恋愛にまつわる気持ちの変化が描かれています。母に対する思い。嫌悪していても影響されていることに気付きます。恋愛要素だけでなく、家族、特に母娘の関係について考えさせられました。

    0
    投稿日: 2024.02.27
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    大好きな島本さんの作品がまた一つ増えました。 彼女の描く食と恋愛の描写は本当に唯一無二で。 恋愛で満たされることと食事で満たされることって共通する何かがあると最近思うんだよね。 そこで満たされなくても生きていけるけど満たされたときの幸福は凄まじい。 ずっと読みたくて文庫化されるの待ち望んでいた本。 それでも期待以上で私の大好きな本が更新された。 本当に面白かった! 舞台が現在に一番近くて、主人公の自立したいって気持ちがすごく理解できて。 自分の弱いところを他人に埋めてもらおうとするところもわかってしまって。 そんな葵が最後に残した言葉は私の心にもずっと残しておきたいなと思うものだった。 恋なんてしてもしなくても良い。大事なものも一つじゃなくていい。生きていれば幸も不幸もやってくる。だから、ただ一つ、「私」を手放さなければいい。 私らしく、恋も人生もしたいこともしたくないことも 全部選んで生きて行こう。

    1
    投稿日: 2024.02.16
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    島本理生さんの瑞々しさは今も変わらない。 女性の心の内にある言葉を丁寧に描くことに関して、島本さんは特に長けていると思う。 主人公の葵がいくつもの経験を重ね前に進んだり、立ち止まったり、でも彼女は決して後戻りなんてしていない。 そんな中で印象に残る言葉、 「どうして自分の責任でしたことに、後悔しなければいけないの?」 著者の島本さんが本作で描きたかった、伝えたかった本質がこの言葉の中にあると思う。 物語は以外な展開に進み、最初の予想とは違った末章を向かえるけれども、それは決して葵にとって結果ではなくて過程なんだろうな、きっと彼女はこれからも色んな積み重ねをしていくんだろうな、と思うと一人の人間の重さが伝わってくる。 物分かりが良くて人に従順な人間が良い人、なんかじゃやない。 こうして悩んで、苦しんで人と出会うことの大切さを感じる一冊。

    15
    投稿日: 2024.02.16
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    同棲していても、つまらなくなり、突然去られる。でもそこからまた良縁が繋がり、様々な人と交流を重ねる。2020年、居酒屋にとって大変だった年のエピソードも描かれており、まさにタイトル通り。

    6
    投稿日: 2024.02.12
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    コロナに翻弄されている時に読んだ。 こんな時があるなんて予測できなかっただろうと。 でも主人公の葛藤にのせられ、違う2020を感じられました。

    2
    投稿日: 2024.01.28
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    自分の感情に正直に流される女性は 自分をしっかり持っているからこそ魅力的 たとえ表に出してないとしても気づく人は気づく ちゃんと地に足を着けて生きていければ ちゃんと気づけて後悔もないのかもしれない

    14
    投稿日: 2024.01.04
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    最後に大切なものが残るなら 冒険するのも楽しそう。 自分の好きを選んでいけばいい。 それが、恋でも愛でも 友情でも家族でも 対等ならいいね。

    4
    投稿日: 2024.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良かった。 「自分と他人は別の生き物」 「自分の気持ちを認めてあげていい」 「恋愛はしてもしなくてもいい」 「そのうえで他人とも対等でありたいね」 というテーマが一貫してると感じた。 出てくる男性が多いけど、その全員と向き合って選んで別れて答えを出せたのが良かったと思った。 「海伊くんとくっついてハッピーエンドにしたら、それって結局は男の人に救ってもらわなきゃ!みたいな感じにならん?私の感じすぎ?」って思ってましたがその違和感を作者が回収してくれたのが本当に嬉しかった。葵が作中でやったみたいに、私の感じたモヤモヤだって自分の気持ちとして認めていいんだよって言ってもらえたみたいな。 ナラタージュみたいな情熱的な恋の話も好きだけど、恋をあくまで人生の一部として扱って生きていける主人公もすごく好きだし、力をもらえる。 「恋愛などの価値観も含めて他人と自分とはどうしようもなく違っている」ということを認めるのも、恋愛や異性への依存から離れるのも、どちらもしんどいし大変ではあるけど でもそれを乗り越えたうえで、乗り越えたからこそ築ける関係性もある。 そしてそれに救われることもある。 恋愛だけで生きているわけじゃない。 葵と松尾くんの、恋人でも家族でもないビジネスパートナーだけど「君はそこにいて役に立ってるよ」って言い合える関係はまさにそれだと思う。 過去に向き合い、依存を手放した葵の手元に残ったものが対等かつ年上じゃない男性との信頼関係……というのは物語のラストに示された救いであり希望という気がする。そしてそれはつまり葵の人生への希望でもあるのだ。 嫌なものは選んで捨ててもいいけど、2020年の葵は「今やりたいことを簡単には手放さない!」って選択ができている。強くてしなやか。 島本理生さんの作品の主人公はいつもそう。みんなそう。傷ついても生きている。えらい。大好き。 赤ワインと白ワイン、赤いセーターと青が似合う あたりの対比も見事だった。 滲み出る分かり合えなさ。巧み。 加藤シゲアキさんの解説も興味深かった。 島本理生さんはキリスト教や信仰が深く関わる作品も書かれているので、そこと絡めてくれたのめちゃくちゃ嬉しかった。 酒の暗喩とか私だけじゃ一生気づけなかった。 ただ、白は純潔への渇望みたいな記述だけはちょっと「個人的に」いただけないなぁと思ってしまった。 「穢された」って表現は、女性の純潔に価値を見出して抑圧するような古臭い価値観から出るようなもののように感じられて、それって、人間が自分の意思や尊厳をないがしろにされた時の怒りや恐怖を表す言葉としては少し違うものなんじゃないかなと私は思った。穿ち過ぎと言われたらそれまでだが。 でもでもそれはそうと彼の著作も気になるので読んでみたいな!と思う。 芋づる式ハッピー読書! 芹さんとの対話も好き。 大きくなってから新しくできた友人って、互いの過去を共有してないからこそできる会話とか得られる気づきってあるよね。素敵な距離感。 本筋とは関係ないキャラ萌えの話をするとスーツ褒められて嬉しそうな義理の兄が可愛かった。 なんでそこだけ高慢ボンボンツンデレ萌えキャラなんだ。好きになっちゃったよ。 蛇足だけど、私はまだ飲酒できないし、外食もわけあってちょっとなかなか難しいからワインのこととか大人の食事の雰囲気とかもっと分かったら楽しいんだろうな〜と思った。けどこれは本当に個人の感想。 自立するとか簡単にいうけど、そもそも自立ってなんだろう?って今一度問いかけてくれるような、すごく良い作品でした。 依存したくなっちゃうことだってあるけど仕事して恋愛してお店継いで精一杯やってる葵の姿はまさに「自立」って感じだし、すっごくかっこよかった。推せる。 最高!

    2
    投稿日: 2024.01.02
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    楽しいときもあった。助けられたことも。だけどもう、いらない。母の死後、葵が選んだものは。本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞受賞作。〈解説〉加藤シゲアキ

    0
    投稿日: 2023.12.27