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ヒロイン
ヒロイン
桜木紫乃/毎日新聞出版
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総合評価

123件)
3.9
23
60
31
3
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    超久しぶりに桜木紫乃、読み始めて何で今頃オーム真理教信者の話と思ったら、どうやら著者は女性の逃亡劇を書きたかったようだ、しかし女性の逃亡劇と言えば角田光代の「八日目の蝉」がある、それに比べるとどうだかなあという思いがある、それにこの物語まるで完結していないじゃないか、最後に男をダムに突き落とすぐらいの事はしてくれないと、完結しない物語は辛い、だからこの作者はフォロー対象外なのかもしれない.

    0
    投稿日: 2023.12.09
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    オウム真理教の地下鉄サリン事件を模した話。宗教の洗脳に人生を壊された主人公。きっと現実でもこんな人は何人もいる。

    0
    投稿日: 2023.12.05
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    バレエってこんなにダイエットが大変なのか、母の記憶から逃れられないから逃げているのかな、と。 最後に見つかって良かったと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    親によって、子どもの人生が決められる。親から物理的に離れた後もずっと離れられないと思った。何も悪くないのに指名手配され、名前も捨てて逃げ続ける人生は過酷でありながらも、誰かと生活する日々は幸せそうだった。どこかに紛れてても絶対わからない、同じ場所に留まり続けなければバレなかったと思った。それでもそこから逃げなかったのは、離れられなかったからではないかとも思った。

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    星3.5 桜木紫乃の小説、とっても技巧的?で、かつエロい。普通の文体が好きな私にはちょっと難しい。え、これってどういう意味なんだろう、といちいち読み直したりして案外時間がかかってしまった。ただ、小説らしい小説を読んだという読後感はある。 世の中には、名前を変えて生きているような訳ありの人がたくさんいるのだろうか。

    0
    投稿日: 2023.11.25
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    オウム真理教のサリン事件を模した「光の心教団」の実行犯として指名手配されながら17年間の逃亡生活を続けた岡本啓美。 母との葛藤の中で信仰宗教に入り込み、知らぬまま事件に巻き込まれ逃亡犯となってしまった彼女は流される様な人生の中で、愛する人を見つけ、友を作り、子供を宿す。 普通社会の裏側で生きる人々の優しさと逞しさ。 彼女の後悔する事なく生きる力強さと周りの人への包容力。この後の彼女の幸せを祈りたい。

    0
    投稿日: 2023.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ボリュームのある作品だったが最後まで引きつけられた。 主人公 岡本啓美は「光の心教団」の引き起こした渋谷駅での毒ガス散布事件に関わった人物として指名手配される。 逃亡を続けた17年… 設定が現実にあったオウム真理教のテロ事件に似ているが、 本作はあくまでもフィクションである。 そのぶん、物語は大きくうねる。 啓美がそもそも入団したのは、バレエ講師である母の呪縛から逃れるためだった。 教団が引き起こした事件もぐうぜんその場に居合わせた啓美が首謀者 貴島についていく羽目になり、一般信者はなにも知らなかったのだ。 その場ですぐに出頭すればちがう人生が待っていたはずなのに、助けを求めることを知らない女は逃げる道を選んだ… 皮肉なものでバレエが嫌で逃げたのに、逃げるための助けになったのはバレエで培った体作りであり、時折なんの救いもなかった教団の教えが虚しくよぎる。 この物語は逃亡者 岡本啓美だけの物語ではない。 彼女を裏で支える女たちの話でもある。 みどり。啓美を助けた、父の再婚相手。 その娘 すみれ。 夫・父親からのDVを受けながらも、母子で夢のバレエの道を進めるよう入念な計画を立てて実行する。 じっくり時間をかけてDV男を社会から排除するよう仕向けていく。 それを知っても啓美は自分の実の父に同情すら浮かばない…むしろ自分と違い素質をもったすみれのこれからに期待を抱く。 鈴木真琴。啓美と貴島を匿いながら、告白本を出版しようと企てたフリーライター。 自分の身の上を貸し出して、祖母の梅乃と暮らさせた。スナックの常連たちは啓美を梅乃の孫として疑いもしない。 東京に暮らすフリーライター名のまことと連絡をとりつつ、「鈴木真琴」を生きてきた。 長い月日を経て梅乃の最後も看取り、血のつながりもない二人なのに分身のような関係が出来上がる。 あの日起こった事件で一変する。 ライターまことの狂気に震え上がる… そしてそれに同調した真琴(啓美)も怯むことなく、やるべきことをこなしていく… これが、逃亡を続けるふてぶてしさ、他の人間になりすまして生活する大胆さを持った人間たちなのだ。 女たちは図太く、狡猾に、堂々としている。 それぞれの人生を生きるのだ。 どんな名前になろうとも、死ぬまで人生は続く。 秘密の共有で、つながりは一層深く、 しかし、いつ裏切られるかも分からない不安。 一人では堕ちていけぬ、道連れのこの先。 これは「ヒロイン」というタイトルのダブルネーミングなのかもしれない。 ただ一人愛した男 ワンウェイ。 「片道切符」という意味にも取れる名前が、その先を暗示させる。 裏の世界に生きる者はどこまでも影がつきまとう。 ようやく世間でいうところの「幸せ」、働いて寝て食べて、となりにいっしょに生活する男がいる…そういう暮らしにたどり着いたはずなのに、まとも=ふつうの、度胸のない男では綻びは隠しきれない。 幸せの証として撮った記念写真。weddingの文字。 ラストまで読んだら、プロローグをもう一度読んでほしい。

    4
    投稿日: 2023.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地下鉄サリン事件を思い出す。 ある宗教団体にいた女性の逃亡生活の話。 続きが気になり一気に読んでしまった。 彼女自身はただ一緒にいただけなので、何が何やらで始まった逃亡生活。 同情の余地はあるけど、すぐに事情を話すために出頭すれば良かったのにとか、育てられないのに産むの?なんてエゴだとか、色々思うとこもありモヤっとしてしまった。 でもそこも含めて面白かった。

    4
    投稿日: 2023.11.15
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    地下鉄サリン事件を思い起こすような、ある宗教団体が起こした事件に関わった無実の女性のはなし。みつかっていない指名手配犯はこうやって日常にとけているのかもしれない、と思った。どうなるのか先が気になってどんどん読めた。

    0
    投稿日: 2023.11.08
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    オウム事件を思い出す様な話だった。そんな事件の後全然知らずに関わってしまった女性のその後の数奇な人生の話。とても重くて辛い半生最後はその後の人生に幸多いことを祈ってしまった。

    1
    投稿日: 2023.11.01
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    オウムの地下鉄サリン事件を思い出した。 ワンウェイは結局どうなったんだろう?  2人の関係がはかなくて読みながら切なくなった。

    11
    投稿日: 2023.10.30
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    あの事件を元にしたフィクションだけど、どうしても事実と重ねてしまい、ヒリヒリとした臨場感が伝わってくる。 著者が描く女性は、どうしてこんなに切なく強いのか。 なんだか読み進めるのが辛くもあり、女性のしたたかな怖さもリアルである。

    11
    投稿日: 2023.10.30
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    生を受けた名前を捨て「誰か」として生きる主人公 逃げる生活の中で本当の自分の心理と向き合い 「誰か」として自分の人生を生きるヒロイン どん底では小さな幸せでもきらきらと輝くのだろう

    17
    投稿日: 2023.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。実行犯として指名手配されたのは宗教団体「光の心教団」の幹部男性と、何も知らずに同行させられた信者であり、この物語の主人公、岡本啓美。長い逃亡生活で出会う人たちとの生活を描いたストーリー。 幼い頃からバレエを習い、厳しく指導していた母とは折り合いが悪く、離婚した父親を頼り、そこでだ父親の再婚相手みどりと異母姉妹のすみれと出会う。 さらに数年後には、鈴木真琴というジャーナリストと出会い、その名を借りてスナック「梅乃」の孫として生活する。中国からの技術留学生のワンウェイとの出会いが啓美の運命をさらに変えたんじゃないかと思う。 世間では犯罪者として指名手配されている啓美が、住んでいる場所や年齢も違う人たちと出会い生活していくなかで、それぞれに影響を与えていく。個人的には、父親の再婚相手みどりとその娘すみれが精神的に強くて憧れる。 まことの子はきっとバレエをやっていて、すみれの最後の舞台で花を贈呈したルナちゃんなんだろうなぁ。一見繋がりのないはずの2人が啓美を通じて知らないところで実は繋がってる。啓美を助けたはずの人が啓美にも助けられている。 啓美は逃亡中に自分の生き方を得ることができたんじゃないかと思う。

    3
    投稿日: 2023.10.27
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    宗教団体による毒ガス散布事件。その実行犯の幹部男性に、何も知らないまま同行させられた23歳の女性信者の17年にわたる逃亡劇を描いた作品。 万一山で迷ったら尾根側に登るのが鉄則。尾根に上がれば視界が開けて現在地の確認が容易になるうえ、登山道はピークや尾根を通っていることが多いから。そして沢などに沿って山を下るのは厳禁。崖や急流に道を阻まれて動けなくなったり、滑落したりする危険性が高いから しかし、何かあるたびに谷を選択する主人公です。滑落寸前まで行って危うく立ち直り、再び別の谷に。自らはたいして悪い事などしていないのに、何故か自分を追い詰めていく。ただ、行く先々で救いとなる人々との出会いがあり、ギリギリのところで持ちこたえる。そんな姿をこれでもかと描いて行く桜木さんの筆力。 サスペンスなのかな、今までと少し味の違う桜木作品。でもあまり好みではない。 それにしてもタイトルの「ヒロイン」はどういう意味だろう??

    7
    投稿日: 2023.10.26
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    片時も目が離せず、指名手配犯・岡本啓美の逃亡劇を見守り続けた。 母親の抑圧から逃げ「光の心教団」の信者となった啓美。 何も知らされないまま取った行動により、1995年に渋谷駅で起きた毒ガス散布事件の実行犯と見なされ、指名手配される。 彼女こそが被害者だったはずなのに…。 最初の判断を誤った事で、積み重なっていく嘘と罪。 名前を変え他人に成りすまし、束の間の幸せな時間を過ごす彼女に安堵する気持と、一方で残虐な犯罪に手を染める底知れぬ恐ろしさに感情が揺さぶられ続けた。 波乱に満ちた17年間の逃亡劇の全てを見届けて欲しい。

    1
    投稿日: 2023.10.21
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    桜木紫乃さんの本は初読みです。 モデルとなったのは某新興宗教が起こしたテロ事件でしょうか。ただ、最初の部分がモチーフになっているだけでその先は事件に触れられる事はあまりなく、主人公が所在を転々としながら人と関わっていく物語の展開です。 逃亡を続けながら出逢う人達との関わりを通し、流されるように生きていた主人公の強さを垣間見えました。

    7
    投稿日: 2023.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023/09/15 リクエスト 4 1995年、渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。 指名手配されたのは宗教団体「光の心教団」の幹部貴島と、なりゆきで同行させられた23歳の信者岡本啓美(おかもとひろみ)。 以来、啓美は別人になりすまして逃げる。 父の再婚相手みどりとその娘すみれ、雑誌記者の真琴、真琴の祖母梅乃など周りの女性に助けられ、17年もの歳月逃げ通す。 逃げる割には悲壮感などはなく、案外楽しそうに生きている。それなら無実でもあるので自首しても良かったのかな、なども考えた。 いつもの桜木紫乃とは少し違う感じの本。

    1
    投稿日: 2023.10.17
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    新興宗教による毒ガス散布事件。女性信者啓美は、何も知らされず同行しただけだったが実行犯と共に指名手配される。無実の彼女の17年に及ぶ逃亡生活が始まる。 無実なんだからさっさと出頭して全てを話せばいいのにと思うのは他人事だからか。なぜ逃げる?という思いがあるから今ひとつ肩入れできずにいる。 それでも、名前を変え、住む場所を変え、犯さなくてもいい罪を犯し、子供を産み、その子を捨て、何から逃げているのかもわからなくなって最後に捕まることが安らぎになるという17年の彼女の人生が苦しすぎる。 根っこのところに、母親との捻れた関係が巣食っているのが辛い。 逃亡生活の中で彼女を助ける女性たちは皆、強かに生きている。 それに対して男たちの情けないこと。 桜木紫乃が描く女性は、辛い境遇の中でも逃げずにそれでも生き続ける姿を見せてくれるが、今回の流されて行くだけのヒロインはちょっといつもと違うような気がする。舞台が北海道じゃないのもらしくなかったかな(釧路、網走は旅行で出たけど)。 捕まった後どうなったのか、その顛末を知りたいような気もする。

    8
    投稿日: 2023.10.13
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    新興宗教団体が起こした毒ガス散布事件に加担し、17年逃げ続けた女の話。 事件や団体はあれそっくりだが、それ以外はフィクションのようだ。ストーリー展開は悪くないのだが、作者が自分の言葉に酔っているようで、酒臭い息が臭ってくる。桜木紫乃は当たり外れが激しいが最近は外れが多い気がする。

    2
    投稿日: 2023.10.10
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     桜木紫乃さんの作品は初読みです。何作か読みたいものもあったけれど、この作品を図書館から借りることができたので、読んでみました。  主人公は、岡本啓美…母がバレエ教室を経営していることもあって、啓美も過大な期待のもとバレエに取り組んでいたが、それから逃れるように「光の心教団」に入信し、信者とともに共同生活を送っていた。その生活が一変するのは、1995年3月、渋谷駅で毒ガス散布事件が発生してからのこと…。教団幹部の貴島に事情も説明されまいままに連れまわされた渋谷で、犯行を実行したのは貴島だったが、貴島とともに実行犯として啓美まで指名手配されてしまい…その日から17年にも及ぶ逃亡生活について描く…。  17年…逃げていたのではなく、捕まらなかっただけだと、啓美は言います。23歳から40歳までの17年間…啓美に救われた人もいれば、逆に啓美と関わったために人生を狂わせてしまった人もいる…。なんとも波乱万丈で濃厚な人生の一部始終…!逮捕後の啓美はどうなったのか、啓美に関わった人たちはその後どうなったか…知りたくなります。17年の間に、啓美は罪を重ねてしまうけれど、啓美は愛し愛されたかっただけなのかな…と、そして啓美をキライにはなれない私がいたりします。結構ボリューミーな作品ですが、夢中になって読めました。

    56
    投稿日: 2023.10.10
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    日本を震撼させたある事件をモチーフに指名手配犯の女の17年間を描いた作品、逃げ続けた女の心情とそんな女を取り巻く人間模様があまりにリアリティがありすぎてこれはノンフィクションなのかと思わずにはいられず夢中になって読んでしまいました。

    6
    投稿日: 2023.10.03
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    母からバレエから逃げて入ったところが「光の心教団」だった。 そこでの生活から突如、幹部男性に何も知らされずに同行させられたのが23歳の時。 それが白昼のテロ事件であり、逃げ続けることになった岡本啓美。 名前を変え、場所を変え、生まれた赤ん坊とも別れ、いろんな傷をつけながらも年を重ねるごとに傷も癒えてしまったのではないのか…。 ワンウェイのことだけをいつまでも思いながらもジョーとの結婚写真を撮ったあとには、もう終わりだろうか、と思ったに違いない。 誰になったとしても、きっと終わりは来るだろうから。 そう感じたような最後だった。

    59
    投稿日: 2023.09.29