
総合評価
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powered by ブクログ不意に日常に潜む猛毒に触れてしまったかのような本…。 全部面白かった。特に気になった数話の感想を書いておこうと思う。 「名所」そうくるか…。1話目から惹き付けられる。誘いだし突き落としてるのは何者なんだ。 「さきのばし」肥後ちゃんにイライラしつつもどんどん面白くなり、こんなのも有りだよねーなんて笑っていたらとんでもなく怖かった。でもギリギリ社会に留まって生きてる人の中にはこういう人がいるのかな…。たまに信じられないような事件あるけど、全部悪い人間が起こしてるのではなく、その中には足りない人がいるんだろうな。 「満員電車」日常に潜む不気味。ループものかと思ったら少し違う。地味だけれどとても好きな話。おばさんは何者?仕事に疲れた皆は何に巻き込まれた? 「はしのした」実際に父から言われたら冗談とは思えないな。あの日入れ代わってしまったのか、違うのか。電話の向こうの息子はどこに?電話が偽物? 「通夜の帰り」なんだか辛い、切ない。世の中信じられないくらい嫌な奴っているけど、そんな奴でも可哀想な亡くなりかたすると同情するね。私の嫌な奴もどこかで寂しく終わってくれてたらいい。 「喫茶店の窓から」いじめられっ子に同情して色々なものが付いてきている、なのか、先祖や親が恨みをかって息子に災いが起きてるのか。読解力がないからかわからず、でも怖い。 「無題」子供が帰らない、様子がおかしいが戻ってくる、警察から電話…ここまでで語り手と同じ想像をしていた。何が帰ってきたんだろう…。 「夢殺」犯人お前やないか! 「冷たい時間」死者と生者を色分けしてたのかな。くみたんにとっては楽しい同窓会だった。進めてたらいいね、よかった。 「残された日記」語り手の気持ちがわかる。転落した陽キャの噂を聞きたくて仕方ない時期もあった。でもそれ以上に自分の事を知られたくなくて、ほとんどの繋がりを切ってしまった。大成功してる人がいれば田舎だし伝わる。何も聞かないということは威張ってた側も虐げられた側もただの田舎者でしかなかったということ。その事実に時々安心してるってことを思い出さされた…。語り手は苛められたわけでもなく、迷惑陽キャに虐げられた全体のうちの1人なのに異常に執着し続けたことが良くなかったのか。プライドが高すぎたね。私もだ。
0投稿日: 2026.03.23
powered by ブクログ結婚式の話、怖かった。 明確な表記はないけど、共謀してやったんだろうな。 喪服で顔を花束で隠したように見える人がいたら、それこそ怖いわ。。。 あと、ホテルで読んでたんだけど。 人が入ってくるのような音がするってところで、誰かが部屋を間違えたのか。 それとも、隣の部屋からなのか。 ガチャガチャと、扉を開ける音がタイミング良過ぎるくらいに鳴って縮み上がってしまった。。。
0投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数ページしかない短編。 僕と大介くんが出会った黒い人で暴行を加えて遊んだが実は暴行を加えたのは僕と黒い人で暴行を加えられたのは大介くん、のような供述トリックのようなものも多数。 短い話でも恐怖を与えてくる話が詰まった本だが、この作者の書く人間の抱える恐ろしさや優しさを見るには短編では足りない。やはり長編が読みたくなる。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログホラー小説は初めて読みました。 短編小説で読みやすかったです。 化物の怖さや人間の怖さがあり、読み応えがありました。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ⭐︎3.8 以前『けんごの小説紹介』を読んだ時に気になっていた作品。ショートショートが21編も入っていて、気軽にホラーが楽しめる。 特に好きだった・印象深かったのは「せんせいあのね」、「血」、「保護者各位」。 「せんせいあのね」 ほんの3〜4ページに怖さが凝縮されていて1番好き。まさかの真相にゾッとした。 「血」 奇妙で気持ち悪い一族の感じがたまらなかった。世界観が独特すぎて印象に残る。 「保護者各位」 学校からのお便り書面4枚のみでちゃんとストーリーが展開していてすごい。アイデアが新鮮で面白かった。 怖さも程良く、色んなアイデアが盛り沢山の楽しいショートショート集で、澤村さんデビューにはぴったりだったかも。
0投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログホラーのショートショート21編。どれも短いからすぐ読めて、ちゃんと怖くて面白い。いろんな種類のホラーを楽しませてもらいました。
36投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログオカルトありヒトコワありのホラー短編集。 個人的には『さきのばし』が面白かった。途中までコントみたいに会話が笑えて「あれ?この話だけギャグ?」って思ってたけどラストでゾッとなれてしっかりホラーでした。 1つの話が10ページ前後くらいなので隙間時間にちょっとずつ読み進められるところもグッド。
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて読む作家さん。他の読書アプリで話題になっていたので、興味を持っていた。ひとつひとつが短いので進みが早い。怪談、というより、都市伝説?みたいに感じた。昔、夢中になって読んだ「新耳袋」を思い出した。 「名所」 なるほど、こうきたか。人間が怖い、というオチだな。 「みぞ」 少し閉所恐怖症のところがあるので、とても怖い。人物入れ替わりについては不思議な感じしかしない。 「せんせいあのね」子どもが純粋っていうのは思い込みだと思う。 「君島くん」洒落怖で有名になった「コトリバコ」に関連した話で、昔は持ち回りで集落で回していたものがあった、という話がちょっと出てきたことがある。そんなことを思い出した。 「保護者各位」この本で一番食いついたのがこの話。間違い探しのように前回との違いを探した。「かにく」がなんなのかは分からないけれど、ブルーノ・マーズとコラボしている「APT」のリズムで「かーにく、かにく」と頭の中で回ってしまった。 「血」怖いというより、エロより。 「かみさまとにんげん」信じる人がいなくなれば神も死ぬのか、と考えてしまう。 「ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート」 すべてに意味があるわけではないのだろうけれど、すべてに意味づけを考えてしまいがちなる。 「さきのばし」オチはなんとなく、途中から気づいたけれど、その前まではギャグなのか?と思ってしまった。矢島さんがいい人過ぎる。 「深夜長距離バス」ひょっとしたら実話かも、なんて思える話。 「内見」…いったい誰なんだろう。その意味も含めて怖い。 「満員電車」顔見知りじゃないけれど、顔を知っている関係。体験した人は多いと思う。でもこれは迷惑千万。 「空白」後のほうの話でもあるが、見栄を張る、という話がいくつかある。そして受け入れられないことを記憶から抹消する。哀しい。 「はしのした」えーっと、頭がこんがらがってきた。息子は本当の息子? 「青黒き死の仮面」新郎新婦だけが害されるのだったらいいけど、他の人にも影響与えすぎ。 「通夜の帰り」人には親切にしようと心から思いました。馬鹿にしちゃいけない。 「喫茶店の窓から」自分が見ているものに自信がなくなる、のはこういう時。 「無題」奥さんが無事だったのか、教えて欲しい… 「夢殺」これは、怖い。本人の立場になると、めちゃめちゃ怖い。 「冷たい時間」くみたんの境遇はなんとなく予測できたけれど、ヤノッチとタケル君は予想外。まさかの両方ともクズ。しおりんはどうして死んだ、と聞くが、死にたくなる気持ちは分かるように思う。それでも未練があるんだよなあ。しおりんの特殊能力?は身近な人に働くと辛かろうなあ。 「残された日記」人の不幸せばかり追いかけて嗤っても、自分が幸せになるわけじゃないよなあ。それに気づけないと不幸になる。 ひょっとしたら、分かってないオチがあるのかもしれないけれど、まずまず面白かった。
4投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ幽霊、怪奇現象、人怖、モキュメンタリーなど、様々なホラーの掌編が集められた作品集でした。短いのでサクッと読めます。 今作の中で一番好きだったのは『さきのばし』という話です。 トロくてなかなか言いたいことを言えない肥後ちゃんという女性が出てきます。 肥後ちゃんは、中一のときのテストの採点ミスを先生に言おうとしながら、やっと言えたのが中三の卒業式だった…という、とんでもなくトロい性格です。主人公は最初は肥後ちゃんになんとか親切にしようとしますが、とあるきっかけで、肥後ちゃんのあまりのトロさに怒りが爆発してしまいます。ここまでは、まさにコントのような展開なのですが、油断して笑っていると、ラストに向けて急転直下ホラーになるのです。予想外のラスト。そして、笑いから恐怖へと転落するその落差にゾクっとしました。
10投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ2025/10/06 読了。 最初の作品に惹かれて、ただ後の話は投げっぱなしジャーマンみたいな読了感。 でもその残ってる気持ち悪い読了感も味なのかもしれない。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログサクッと読める掌編小説集なので、ちょっとした気分転換に読むのに良い。 そして短いけどホラー特有の何とも言えない嫌な感じも有り、本当に飽きずに読めました。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログさまざまなジャンルのホラーを集めた掌編小説集。 掌編集だけあって一つ一つのボリュームはそれほどではありませんが、その分色々な味わいがあっていいですね。 ヒトコワもあれば怪異もあり、多種多様な恐怖を味わえました。 個人的なお気に入りは「通夜の帰り」ですかね。
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ程良い程度の怪談を読むことができて良かった。最初の物語の名所は特に面白かった。ショートショートのいい所はスキマ時間でサクッと読めるところ。忙しい人などにも超おすすめです!!さきのばしという短編は最初は本当にホラーなのかと疑いましたが最後はゾクッとしてしましたね。
72投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ怪談ショートショート集。 気味の悪いすっきりしないお話が沢山読めてたのしい…。 いろんな手法の怪談が読めるので、なるほどなるほどと唸ってました
0投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ新宿紀伊國屋一階のホラーコーナーで購入。 (夏だからか、ショートホラーが流行ってるのか。筒井康隆も恩田陸もホラー掌編集出してるとは知らなかった) 怖かったあぁ! 先日挑戦したホラー映画はジャンプスケアの場所を旦那にガイドされながら3m先から観たほどのビビリなんだけど、この短さならなんとかギリギリ読める。 本屋から家までの間にほとんど最後まで、一気に読んでしまった。 激辛ラーメンが生活に支障を来たすと分かっているのに汁まで食べてしまう的なやつ。 著者紹介で、有名な「ぼぎわんが、来る」の作者だと知った。 映画の最初と中盤と最後の10分くらいずつ遠くから観てたけど、面白そうだったな。見れないけど。 もう、人影も話し声も怖いし、もちろんお風呂も怖い。 日常が少し歪み、その歪みが裂け目となり、知らない顔がのぞく。 そんな怖い本。 後日、カバーを外してみたら、外してもちゃんと成立する装丁になっていて良かった。本への愛情を感じる。
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どの話もじわじわと怖くなってきた。短編だから、読みやすく満足感もあるから良い本だと思う。個人的に一番好きだった話は「保護者各位」という題名のものだった。他の物語と少し違って、実際に配られるプリントのように書かれているのが余計怖かった。
0投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ図書館にて。 前に一度借りてきていたのだけれど、ブクログに登録していなかったので再読。 短かく、読みやすい短編集。 短いのでスタートダッシュですぐ怖い感じ。 ラストもドカンというよりジワリと怖い感じ。 どうしてか、暑くなるとこういうのが読みたくなってくる。
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ掌編集なのでとても読みやすかったです。 どの話も想像を掻き立てる得体の知れないものばかり出てきます。 学校のプリントの話が特に印象的でした。 あと『 血』という話のなにが血なのか気になって夜しか眠れない
0投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ澤村先生はSSになってもちゃんと怖い。そして面白い。ゾッとする。 それらを証明されてしまった……。 どれもこれも怖面白いんだけど、なんだか現代の日常にありそうなリアル寄りな話が多かったな…。他人事じゃない………。
1投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ名前も知らない顔見知りの乗客ばかりが乗っている満員電車で病気の人を助ける話が一番好き あとはカブトムシ
2投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ読みやすく、丁度良い怖さとイヤな感じとを味わえる掌編集。 この作家は差別的な目線、居心地の悪さ、予測が確定した恐怖みたいなにがらがある中で、意図がわからない繋がりがわからないものへの恐怖に自分が入ることのありふれた怖さを、別角度で読めたような気がする。 こちら側とあちら側というのが正しい見方かはわからないけれど、片一方で腰を据えねばならないと覚悟した者の意地の悪さはやはり怖い。話の根幹の部分よりも怖かったりする。 好きな話は さきのばし 無題 夢殺
0投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログある自殺スポットについて語られる『名所』、愚鈍なバイト仲間との会話から洒落にならない事態になる『さきのばし』、最初と最後で印象がガラッと変わる『冷たい時間』などショートショートの怪談が21編収録されていて、どの話も短いながらも読者の恐怖を煽るものばかりで充分満足感があった。
0投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログなんやかんやで、澤村伊智さんの本領が発揮されるのは短編ホラーなんです。 短いストーリーの中にいかに歪さを残し、思考を混濁させ、読み手の考察意欲を削ぐか。 一寸先は闇、ではなく。 一寸先の闇、です。 触れるも触れないも境界も曖昧な、目と鼻の先に広がる闇。気づけば包まれているような寒気を伴う物語です。 ホラー考察なんて、意味ないよ。
58投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ1日で読み切ってしまいました。ただちょっと不気味でぞっとする話が好きな私にとって、描写が少しグロテスクに感じてしまう部分も…それで星が1つへってます。でも全体的に引き込まれてしまうオススメの1冊です。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ凄く好みが分かれると思う。 過程や結末がハッキリとしていないので、考察等が好きじゃないと、嵌まらないかも。 心霊的な怖さと人間の怖さの半々。 一度読んだら、二回目は読まないかなぁ。 面白くない訳ではなく、合うか合わないかの方が大きい作品。
0投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ得体の知れない怪異や人怖などにまつわる短編集です。僕は人怖に分類されるであろうさきのばしと冷たい時間が好きでした。個人的に考察したりオチのない話が得意ではないので合わなかったですが、そうゆうのが好きな人にはいいと思います。
1投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
怪談集と聞いて読んでみたが、趣味に合わない。怪談ではなくただの恐怖譚というか、わかりやすい正体不明の怪異に遭遇してグロテスクな目に合う話が多く、被害がどうにも直接的に過ぎる。ゴーストではなくモンスター、それも物理系でなんというかギリギリ人間の悪意でも再現できませんか?感。あるいは「粘液質な何かのしたたる音」ではなく「窓ガラスにぶちまけられた血しぶき」を見せられている感。 掌編集ということで仕方ないが、登場人物の一人が実は幽霊とか、電話の向こうの取り替え子とか、題材が似通ったものが多いのも気になる(それぞれ読み味や結末は違うとはいえ)。解説でも取り上げられていた「どパァん!」だけは効果音としてなるほど注目に値するので、巻頭に持ってきたのは正しいと思う。あと「ぼぎわん」の人と聞いてなるほど
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ怪談だったり、人怖だったり、幽霊と人怖が組み合わさっていたり、はたまた奇妙だったり。 薄気味悪く、狂気を感じる短い話が21話。 一つ一つがダラダラせず端的に纏められているので読みやすかった。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ得体のしれないもの(モノ)を淡々と描くのが、この人は本当に上手い。そして怖い、おぞましい。 語り口調もリアルで自然体だから、読みやすくすぐに話に没入できる。 怪談を集めたこの掌編集もまた、他作に劣らずヒヤリとするものばかり。 なかにはメンタルにくる話もあるから、個人的に一気読みはできなかった。 それでもやっぱり澤村作品は面白くてやめられない。 【全21編】
4投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ本当にショートでさくっと読めた 保護者各位がぞくっとしてお気に入りです 内見は2人のやり取りに笑ってしまった
10投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「名所」こういうテイスト好き 「保護者各位」これも好き。校長がお気の毒ですが・・・ 「血」これはいまいちでした 「さきのばし」笑う話?と思ったらそんなはずなかったですね 「深夜長距離バス」後ろのお兄さんどうなっちゃったんでしょう 「満員電車」身近で起こりそうで怖い 「無題」「はしのした」もそうだけど何と入れ替わっちゃった?
2投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログ怪談掌編集。「さきのばし」が共感した上に振り回されてうわぁってなる。こんな奴おりそうでそれがまたやだ。あと「満員電車」の共感させといて一気にんな馬鹿なってなる展開、こんな奴おったら嫌すぎる。色んなタイプのゾッとするような短編集って感じ。
2投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1話目の1行目で、もうコワイ。 人が落ちた時の音が、どパァん!て‥。 実際に聞いた事あるんだろうか。 この話のコワイは、人だけど、この世ならざる者がコワイ話も、もちろんある。 ちょっと変わった感じで怖かったのは、「さきのばし」。わりと終盤近くまで、コメディか?という感じだったのが、急に不穏になって、ああ、さきのばしね‥となる。 このオチはどういう意味だろう?と、すっきりしない話もあり、読み終わった後は、なんかざらざらした気持ちになる。さすが、澤村伊智。
6投稿日: 2024.10.18
powered by ブクログ物語21編が掲載されているホラーショート集で有りまして、一気に読みました。 特に帯裏にも紹介されている最初の「名所」は、たった数ページに極上の驚きと恐怖が詰まっておりまして、非常に怖かったです。
2投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログ「ドン!」でもなく「バァン!」でもなく「どパァん!!」…だと?! それもう、色々と出ちゃってるよね、中身が… 今夏、最後の納涼祭りはこちら。続け様に納涼しすぎて震えるわ…。 1Q84O1さん(今まで0と書いていたけど敢えて直さない男気)のレビューで拝見して頭から「どパァん!」が離れなくなり、こちらで最後を飾る事に相成りました。 瞬間納涼度は2、じわり度4。後から怖くなって来る… こちらは物凄く短編集。数ページというのもありますので数が多いです。私の感想では短編集はそれぞれに簡易の感想を書いていくのがお決まりですので、超短編スタイルで行きましょう。 『名所』 こちらでは軽快な「どパァん!」が年に1、2回お楽しみ頂けます。 お越しの際には、壁に書かれた遺言もお見逃し無く。更に楽しまれるために、是非ともお客様ご自身にも書いて頂く事をお勧めします。 はい、どパァん!! こんな名所あってたまるかい!!涙 『みぞ』 Xファイルですね。モルダーもびっくりのみぞ人間。思い出すなあ、幼少のみぎりに見た、下水道の緑の化け物…。トラウマ… 『せんせいあのね』 ぼくは、おともだちの家にいる黒いおにんぎょうとなかよしです。おにんぎょうはたまに、ケタケタとわらいながらおはなししてくれます。でもおにんぎょうはぼくのおともだちがキライです。ある日おにんぎょうがぼくに言いました。 「あいつ、ぐるぐるにまいてすててこいよ」 『君島くん』 誰?あなた…誰なんですか?!どんな姿をしてるんですか?! 学校に来なさいよ!!クラスメイトに迷惑をかけるんじゃありませんよ!!怖いから! 『保護者各位』 こんな怖い連絡が何通も来たら、私が親なら音速で子供を転校させます。いや、引っ越します。校長先生に何があったのかだけ、教えて欲しい…。 『血』 まさに変態一族!!私も変態だとブクログで根も葉もない噂を立てられて困惑していますが、真の変態とはこの事!! そこに痺れる、憧れ……ない!!! こんな事で童貞を捨てて良いのか?!少年よ!! 『かみさまとにんげん』 祭りじゃー!!気持ち悪い祭り開催じゃー!! 『ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート』 楽しかったー♡とか書く人、本当にいるんですかね? 魅惑の地、ラブホテルには怪談が付き物ですからね、健全な私は足を踏み入れませんよ。ええ、それはもう!プラトニックですから!(相手がいないだけとも言う) どうでも良いけどホテルの名前よ…「勉強部屋」というホテルを見た時は噴いたなあ… 『さきのばし』 ドジっ子とのろまな子のドタバタ☆コメディ♪ かと思いきや…。 なんという薄ら寒さ…。なるほど、7番目ね… 事故物件待った無しじゃないか!! 『深夜長距離バス』 次に新潟の友達の所へ行く時は、飛行機にしようと心に決めました。 『内見』 次に内見をする時は、自分に塩を撒いてからにしようと心に決めました。(伯方の塩) 『満員電車』 迷惑な乗客No.1 『空白』 旅館でVHSとは、また古風な趣き。きっと、くる~♪的なアレ?!と身構えていましたが、読者に委ねる感じの不思議なお話でした。 色々と考察してしまったなあ。 『はしのした』 本当の自分は何者なのでしょう。本当に私?それともあの時の私?私は私で、あの時の私も私で… 結論。 足が異様に速いお婆さんは無条件に怖い。 『青黒き死の仮面』 因果応報。皆さん、人には優しく清く…無くても良いから人様に危害を加えないように生きて行きましょう。でないと…。 ごぼごぼごぼごぼ…。 『通夜の帰り』 ちょっぴり切ない。こういう怪談話はリアルに有りそうですし、遭遇しても怖くないかも。死ぬ時までこんな思いを抱えてるのは辛いなあ。少しでも安らかにお眠り下さい。 『喫茶店の窓から』 2ページと1行でゾクリと出来るタイパホラー。本当に怖いのは人間の筈なのに…もしかしたら認識を改めないといけないかも…。 『無題』 やっぱりね、妙ないわく付きの家とか山とか、足を踏み入れたらろくでもない事になるんですよ。だってほらね、無差別テロみたいな事が起こりますから。 ご家族が帰宅されたら、まず様子がおかしくないかチェックをし、こいつはヤバいと少しでも思われましたら音速で伯方の塩を頭からぶち撒きましょう。 『夢殺』 迷惑な能力No.1 『冷たい時間』 こちらも少し悲しいお話。数人視点で物語が展開して行きます。見栄も張りたくなるよね、人間だもの。 そこに潜む悪意にだって気付かないもの。 うん、やっぱり1番怖いのは人間。 でも、優しいのも人間…。 『残された日記』 ○月×日 昨日で8月が終わりました。 本当は昨日までに終わらせないといけない課題があったのに納涼をしてしまいました。 僕はもっとやれる人間だと思っていました。 遠くで洗濯機が動いています。 引越しの際に、水道代を引き落としにする手続きを忘れて面倒くささから未だにコンビニで支払っています。前に払ったのがいつだったかもう記憶にありません。 もしかすると水道が明日で止まってしまうかもしれません。 洗濯機がピーピー言っています。 部屋干しになりそうです。 さようなら。 いかがだったでしょうか。気になるお話はございましたか? どれもかなりショートなので隙間時間にさらりと読めてしまいます。お手軽に澤村さんワールドを味わいたい方は是非どうぞ。 残暑がまだまだ厳しそうですが、納涼貯金で無事に乗り越えようと思います。 皆様も、体調を崩しやすい時期ですのでどうぞご自愛ください。 それでは、屈指の名所であるらしい某マンションに行かないかと女の子に誘われていますので私はこの辺で失礼致します。 最終バスがもうすぐ出てしまいます。 なんて書こうかなあ… 『水道料金を…』 どパァん!!!!!
44投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログせんせいあのね、さきのばし、冷たい時間は好きだった。 さきのばしはシュールギャグっぽい感じで解説でも触れていたけど世にもみたいな感じ。 中長編の方が好きかな。
0投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ読みたくて探しまくってた一冊 ショートショートホラー集 ゾッとする話も切なくなる話も盛り込まれていて大満足 読む前は何とも思わなかった表紙の路地裏みたいな写真が、読み終わって本を閉じた時にはすごく怖いものに感じたり 何となく部屋の電気を点けてまわってしまったり 恐怖が本を飛び出してくる感じ 覚悟が決まらず長編を避けて澤村作品の中の短編ばかり読み漁っていたけど、いよいよ長編にも挑もうかという気持ちになった
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ毎日暑い!! 何かに刷り込まれてるのか、夏になるといつも以上に怖い話を欲してしまいます。 寝苦しい夜のお供でした。
7投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ心霊的な怖い話だけかと思ったら、人怖な話もありショートショート集でありながら読み応えはとてもありました。 何話かはオチがどういう事なのかわからない話があり、何度か読み返したりもしましたが結局わからず終いのままなのですが「わからない」という事が不気味さや不安を煽るというオチなのかな...と勝手に解釈しました。 それでも、終始ゾクゾクする話や最後のオチでゾッとする話などが多くてこの季節にはピッタリでした。 特に「みぞ」「せんせいあのね」「君島くん」など序盤に載っていた話が個人的には好きでした。
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログこの暑い中読むのに丁度いいかなと思い、手に取りました。読んで涼しくなるかなー、と思ったけど 私にはイマイチでした。話のオチがどうもよく分からなくて、結局どういう事なの?となる話が多かったかな。 『名所』、『さきのばし』、『満員電車』は好き。 人が怖い系の話で、映像で観た方がより怖いかもと思いました。
30投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒトコワも、得体の知れないものが起こす怪異も、まんべんなく組み込まれておりバラエティに富んだホラーを体験できる。 澤村伊智の“すご~く嫌な人間”を創造する能力が凄まじく、特に「冷たい時間」の読後の落ち込みがすごい。 「冷たい時間」では妻と幼い子供に日常的に暴力をふるっている男性が出てくるのだが、調子を崩している妻の「代わりにごみを出しに行ってほしい」という精一杯のお願いに「家事はお前の担当だろ」と言い捨てるだけでなく、妻を殴って会社へ行く。その時点で既に憤りを感じるのに、その後の男の「大切な妻を殴ってしまった。帰りにケーキでも買っていこう」という見当違いのフォローには「ケーキを買いに行くんじゃなくて、ごみを出せ!!!!」と呻いてしまったし、男が会社の帰りに“コンビニ”でケーキを買っている姿に、私は完全にとどめを刺されてしまった。 澤村伊智の人間の描写は凄まじい。
1投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログそんなに怖いわけじゃなかったけれど、ずっと不思議が側にある感じ。ぞっと一気にくるものもあれば、ぞわぞわと来るものも、意味が分からず取り残されるようなものまで。やっぱりホラーとショートショートは相性が良い。題材が良いから中編で読みたくなる様なタイトルもあったりしたけれど、満足。
27投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログじわじわ怖い感じ あとちょっと不気味で不思議な気持ちになった 「君島くん」は謎が強い 「満員電車」は電車通勤してる身としては本当やめてほしい
1投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ※ 各話短いのにしっかり怖い。 得体の知れなさや、 なんとも言い表しにくい嫌な感じが 恐怖なんだた痛感。 ーーーーー 名所★ みぞ せんせいあのね 君島くん 保護者各位 血 かみさまとにんげん ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート さきのばし 深夜長距離バス 内見★ 満員電車 空白 はしのした 青黒き死の仮面 通夜の帰り★ 喫茶店の窓から 無題 夢殺 冷たい時間★ 残された日記
8投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログホラーショートショート集。短めのお話ばかりですが、恐怖は一級です。 お気に入りは「せんせいあのね」「保護者各位」「内見」。このあたりが一番怖いと思った作品でした。特に「内見」のアレ、めちゃめちゃ怖くてしかたがありません。おどろおどろと恨み言を並べるようなわかりやすい怖さの方がまだましだと思いました。「保護者各位」のわけがわからない感じも、かなり怖い。 あと、面白かったのは「さきのばし」。これって怖いというよりとことんユーモラスで笑って読める話し、ほっこり話なのではとすら思えてしまったのですが、なるほどこう来るのかー!
3投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ2024.6.30 期待して読み始めましたが、怖い!と思う話はなく、惰性で読み終えました。やはり澤村さんは当たり外れが激しい… ショートショートなのによくわからない話が多かった。「怖ガラセ屋サン」はあんなに怖かったのに… 期待外れの一冊でした。
0投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログやはり澤村伊智はうまい。霊でもヒトコワでも読ませる文章力がすごい。 それだけに今作はちとB面集感が強いかなぁ… ホラーが…というよりは、全編にわたって、人の自分への思い込みと無自覚、そこから来る転落なり怪異被害、がテーマだったのかな?
0投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ短編集、ということで少しずつ読み進めました。 確かにヒヤリとはするのですが、もっと背筋が凍りつくようなホラーを期待していた為星3。 ですが寝る前や空き時間にサクッと読めるのがよかったです。
1投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログまあ、面白かったです。個人的に好きな話はさきのばし。話が秀逸で世にも奇妙な物語を見ている気分になりました。
0投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログオチが難しいのもあって 保護者各位なんか 隅々まで読んで 何とか解読しようと思ったよね 単純に怖いのもあったし 回りくどいのもあったり 難読なのもあったり それでも 最後まで読んじゃう
0投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ最初は「思ってた感じと違ったなぁ…」と思いつつ読み進めたけど 気付いたら ぐんぐん読み進め あっという間に読み終わってた。 自分の読解力不足を感じる話も いくつかあったけど それでも結果的には楽しく?読めたかな。 感想書く上で印象に残ってるのは ·さきのばし ·通夜の帰り ·夢殺 かなぁ……。
4投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ各数ページの21掌編。飛び降り自殺名所のマンション、どパァん!。小学校の通学路の途中にある溝に潜った男子。かわらから出てきた黒い人ぎょうとあそぶ。 まさにタイトルどおり。ショートショートでもブラックユーモアでもなくて、現代なんだけれど怪談。
1投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ短編集なので読みやすかったけど、個人的には読解力が無さすぎて、オチがよく分からないのが多かった。 個人的にはさきのばしが結構好きかな。途中のカブトムシのくだりとかは面白いのに、最後にゾクっとした。
1投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ澤村伊智のホラーショートショート集。 何作かアンソロで既読の作品がありました。 短くてサクッと読めるけど、どういうこと…?っていうオチが多くて微妙でした。 数日間行方不明になっていた娘が突然家に帰ってくる「無題」がシンプルながら怖くて好きです。数年前に話題になっていた韓国のオレオレ詐欺注意喚起の怖いCMを思い出した。あれは本当によくできたCMだと思う。
1投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ怪談のショートショート。 スキマ時間にさくっと読める感じ。 そこまで怖くは感じなかったけど、「満員電車」が面白かった。
4投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログ保護者各位がめちゃ怖かった。他のも怖いけど。 裏表紙の写真、人間を入れずに撮る事もできたはずなのにあえて入れたのはなぜかとか色々深読みしてしまう。
1投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログホラーもミステリもネタが解ってしまうので効かないmeだけど、一夜で読んでしまった。ショートショートってのがいい。
7投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ図書館で借りた 予約が多く人気のある本でした 何話かわからない話があったが 基本的にどの話も怖かった 一気に読んでしまったが 昼間に読んで良かったと思います 夜ならもっと怖かったと思います
25投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログ昔の世にも奇妙な物語みたいな話が多くて楽しく読めた。ひとつひとつが結構短めの短編集なのでしおりを使わずに読めて助かった。
1投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ4.1点 "ホラー版星新一" ホラーと一言でいっても様々な角度の話があり、一言では本来言い表せない内容。 とくに解説でも触れられている「さきのばし」 はあの短さで思わぬ展開を繰り返しが印象に残っている。 手元に置いて読み返すのもいいかもしれない。
2投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログどの話も、読みやすかった。 けど、どの話も、最後もやもや。。。 「どパァん!」 が、嫌ーーーな感じに残ってる(褒め言葉)
3投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログ【収録作品】名所/みぞ/せんせいあのね/君島くん/保護者各位/血/かみさまとにんげん/ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート/さきのばし/深夜長距離バス/内見/満員電車/空白/はしのした/青黒き死の仮面/通夜の帰り/喫茶店の窓から/無題/夢殺/冷たい時間/残された日記 ショートショートなのだけれど、ほんとに怖い。深夜バスも田舎も無理かもしれない。
12投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ人間の奥にある嫌な部分を探して抉るのが本当に上手い。『保護者各位』紙切れ一枚のお知らせなのにぞっとした。かにくおばさんの響きが気持ち悪くて、そういえば小学校の頃口裂け女や地域あるあるの怖い噂で、特に雨の日傘をさして一人で帰る時、後ろを振り向くのが怖かったことがあったなぁと思い出した。
10投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者3冊目。 日常に潜む21篇からなる怪談短編集。 コメディっぽいものから伝承的なものまでパターンは様々、たった2ページでしっかり怪談してる所は、さすが、の一言。 「さきのばし」と「冷たい時間」は少し長めな分、展開もあり、それぞれ非常に面白かったが、コメディ色の強い「さきのばし」の方が自分向きだったかもしれないww 非常に興味深かったのが「保護者各位」で、所謂学校からのお知らせプリント、こんな形で怪談話を作るとは非常に巧緻であり、著者のユニークさも伝わる。 多少の波はあっても全て平均点以上に読めた良作でした。
4投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログホラー短編集。21編。 なんでこの本図書館で予約したんだっけな。YouTubeで誰かが紹介してたのを見て、面白そうな本だなって勘違いしたんだと思う。読み始めて初めてホラーだって気づいた。私ホラー別に全然好きじゃない。 ホラーなのに昼間に読んだから全然怖くならなかった。 でも借りちゃったし、全部読んだ。 内容は全部覚えてない。 すごい!ある意味ホラー。
1投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ2、3ページ〜20ページ程の短編集。人怖だったり幽霊だったり、そのどっちもだったり。澤村伊智さんと言えば「得体の知れない、正体が結局わからないホラー」だと勝手に思っているのですが、そんな感じで怖かったです。「冷たい時間」が1番好きかも。
1投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語一つ一つがとても短くて、サクサク読めました。しかし敢えて最後まで書かれていない物語が多く収録されており、理解力・想像力がない私には上手く解釈出来ず、モヤモヤすることが多々ありました、、理解出来た数少ない話もオチが少し弱く、腑に落ちないことが多かったです。ただ、「さきのばし」は面白かったです。ということで星2つ!
0投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログこの作者特有の読みやすさに、ショートショートという形式が相まって、サクサクと読める。しかしながら、一編一編きちんとラストで厭な気持ちにさせてくれて、何て効率の良い読書なのでしょう。特に「さきのばし」が色んな意味でどうかしていて最高。
2投稿日: 2024.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
軽いの読みたいなと思って読んだ。どれも面白かった。 特に好きなのは「さきのばし」 ホラーとコメディーは紙一重というのがわかる。なんでそうなるんだ?なっとるやろがい!の連続で笑える。いや笑えない。最後のオチも良い。彼氏殺したのかと思ってたら子供か。そうか。親にはなれないなあ。なれても続けられないなあ。 「保護者各位」も良かった。学校からのプリント。まともそうな体裁でまともじゃない内容。校長も取り込まれちゃったのかな。この情報の断片でああじゃないかこうじゃないかと想像する楽しみがある。 「満員電車」も良かった。顔馴染みメンバー。ひそかなあだながテンポ良くハマって人助けかと思いきや、また。繰り返される出来事には恐怖しかない。倒れた人は本当に人なのか怪異なのか。どちらにせよ、これは異常という結論が良かった。 「内見」は笑っちゃう。お前が笑うんかい、というオチ。コントだよ。 他もそれぞれ面白かった。オチが読めても面白い。これこれ、これで良いんだよ、の感触。
3投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「名所」と「冷たい時間」は、語り手の使い方が面白く、ぞくぞくする怖さがあった。「君島くん」は、一体何者なのか、後ろから追っかけてくるのは、どんな生き物なのか、このルールを立ちきる生徒が現れるのか!?「さきのばし」は、仕事してるとよく先延ばしはしないようによく言われてたけど、誰でもあり得そうな習慣が少しずつ飛躍していって、そんなことあるかいって心のなかでクスッと笑ってたら、落ちが怖すぎた。。。
2投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログサクサクと読み進められる掌編・短編怪談。 特に好きだったのは、学校から保護者に宛てたプリントの体をした「保護者各位」。 どれも違ったアプローチとテイストで、怪談の秘める可能性のようなものを感じた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編! ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集 ◆「どパァん!……って感じやねん、飛び降り自殺の音って」 自宅マンションからの飛び降り件数が異常に多い理由とは?(「名所」) ◆とある町の小学生たちは、夏休みにも登校するという。「かみさま」を作るために。 僕にはそれがどういう意味を持つのかはわからないが、先生も、親も、その親もずっと続けてきたからだ――。(「かみさまとにんげん」) ◆愚鈍なバイト仲間の人生相談に乗ることになったバイトリーダーの私。 善意で引き受けただけだったが、雲行きはどんどん怪しい方向へ――その衝撃の結末とは?(「さきのばし」) ほか
2投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログサクッと読めるショートストーリーでした。 面白かった。話のその後は想像におまかせみたいなところが良かった。
1投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログ序盤は子どもが怖い目に逢う話が多くてかわいそうに…と思ってましたが、中盤から老若男女それぞれしっかり怖い目に遭っていてよかったです。 悪いことをした奴が酷い目に遭うだけでなく、少し悪い感情を持ってしまった人がたまたま何かに見つかってしまったり、そこに「居た」だけの人が遭遇してしまったりと日常の誰もが当事者になりうる感じが嫌でした(褒め言葉として)。
4投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
所謂居酒屋で酔っ払いながら仲間内で盛り上がった内容を文章に認めたらこうなったという例本。 この本の何がすごいってこれほどどうしようもない内容物をあたかも面白そうな感想を寄越したあとがきだ。擬音がどうとかそんなことどうでもよくない?あとから「5分で読める!~」シリーズのタイトルを集めた短編ものらしいけど、無理やりひねり出したストーリーほど読者に与えるストレスはない。ワリオのゲームでさえもっと考え作りこまれている。短時間で感動とか恐怖とかスマホ文化だからこそ今どきありふれすぎて神経にまで達しない。よほど脳内で想像力を駆使して感覚分泌液を出さねばならないので疲れてしまいそうだ。
0投稿日: 2023.12.16
powered by ブクログ著者の作品はお初です。 読了後、タイトル再確認して、 「そうか怪談か…」 と納得。 読み始め、 なんだこれは! と読み進めると、 結局わからないまま読み終える…。 「?」 解釈は読み手に任せるみたいな感じなんですかね? そういうテイストの作品が多かったです。 「血」「空白」「はしのした」「喫茶店の窓から」など。 色んな人の解釈、読みたくなりますね〜。 勿論、ストーリーがしっかり完結してる作品もあり、とても面白かったです。 お気に入りは、 「さきのばし」 少しコメディ入ってて、ついつい吹き出してしまいました。 これ実写化して欲しいなぁ。 バイトリーダーは3時のヒロインの福田さんで。 「保護者各位」 こんな書き方もあるんだなーと感心しました。 なんだか既視感のある作品もあったのですが、なんでなんでしょうかね?
1投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログもう何を置いてもまずはこれを言いたい。 めちゃくちゃおもしろかったです。 澤村伊智さんの小説を手に取るのは初めてだったのですが、ショートショート集ということで、「まあひとつでも気に入る作品に出会えたらいいか」と気軽に図書館で借りました。するとびっくり、21篇中1篇のみ登場人物が肌に合わなかったものこそありましたが、ストーリー展開には全篇一切無理がなく、とっても面白かったです。 特に「せんせいあのね」「保護者各位」「冷たい時間」がお気に入りかな……。それぞれ違うベクトルでゾッとしました。 好きな作家、と呼べる方に出会えたかもしれない……。素敵な読書体験をさせて頂きました。澤村伊智さんの他の作品も読んでみようと思います。
3投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もちろん中途半端に終わり先が見えないからこそ自分たちの想像力でいくらでも怖く出来るから怖くなるんだろうけど、あまりにも短くてもやっとするばかりだった… 私には会ってなかったかも 先延ばしにする話は結構ちゃんと最後まであり、面白かった
0投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログ平凡な日常の一寸先に潜む闇を描くオカルトホラー掌編集。 ◇ 小学校高学年らしい少女が友だちを連れてニュータウンに建つマンションの階段を昇っている。このマンション・サンビレッジは自殺の名所として知られ、いろいろなところに住む人が夜間に身投げしに訪れるという。 少女は観光案内のように、人が地面に叩きつけられたときの様子や音を説明しながら、飛び降り地点に選ばれる13階と14階の間の階段踊り場まで昇ってきた。 ( 第1話「名所」)※全21話。 * * * * * 実はショートショートにはさほど興味がなくて、星新一さんや阿刀田高さんなどレジェンドと言われる方の作品でもあまり読んで来なかったのだけれど、澤村伊智さんの初ショートショートとあって読む気になりました。 結論から言うと、短すぎるものはやはり物足りなく感じました。かなり綿密に伏線を張り巡らせておいて、きれいに回収していく澤村さんの作風が好きなので、そのように感じるのかも知れません。 21話中おもしろいと思ったのは2つです。 1つ目は第9話「さきのばし」。 オカルトではなくブラックジョーク的な内容で、前半から中盤にかけてコミカルな場面が多くて楽しめました。そして雲行きが怪しくなる終盤に差し掛かり結末の予想もついたのだけれど、 40ページを費やしただけの満足感はありました。 ただ肥後ちゃんは、親密な彼氏が常にいるような女性に見えないので、そのへんの違和感が強く残りました。 2つ目は第18話「無題」。 これは14ページもので、作品中ではやや多め程度のページ数なのですが、なんとなくあの名作『ぼぎわんが、来る』を連想させる作りで、読み終わってうれしくなりました。 ミステリーなどにも活躍の場を広げていらっしゃるようですが、やはり澤村さんにはオカルトホラーがよく似合うと、改めて感じさせてくれる作品でした。
27投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログサブタイトルの通りなんで事情通の方なら必ずチェックするでしょうがやっぱり良いっすねぇ。 どの作品も違う趣向が凝らしてあって息を呑むものばかりでした。 なかでも学校からの配布資料だけで構成されている「保護者各位」、「さきのばし」の笑い話で終わらないところ、強制的に関係を結ばされるのも恐怖の要素の一つと気付かされる「満員電車」、結婚披露宴会場を舞台にしたゴシックホラー(ではない)「青黒き死の仮面」、ホラーというより上質なミステリーの「冷たい時間」(この作品だと男のありようがホラーか)は特に良かったです。 氏のファンはもちろん、1話1話が短いので最近忙しくてホラー風味が足りないな?と思う方でも短時間で良質な恐怖が得られるかと思います。
4投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ大好きなホラー短編集ということで購入。正直1つ目の話があまり好きではなかったのでどうかと思いましたが、2つ目の話が不気味でそこから引き込まれました。
2投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログホラーなはずなのに、最後の「さきのばし」の途中で笑い転げそうになってしまった。外で読んじゃいけないやつです。 「さきのばし」だけでもぜひ読んでほしい。
1投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログショートショート21編。ホラーなのですがそんなに恐怖といった感じでもなく世にも奇妙な系の要素が強い作品が多いかな。なかには少し笑える作品もあって多様な作品。面白かった。
1投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ真に怖いのは生きている人間だ。憎悪、憤怒、悲歎、嫉妬…負の感情に満ちた人物こそが恐怖である。恐怖と笑いは紙一重だと感じた『さきのばし』。掌編という潔さもいい。
1投稿日: 2023.10.30
powered by ブクログ現代のジャパン・ホラー・ノベルを語る上では外せない存在、澤村伊智による初のホラー・ショートショート集。著者の一ファンとして手に取ってみた。 収録されているのは、数ページで終わる21編のホラー・ショートショート。5~15分もあれば1編を読み終えることが出来る尺のものばかりなので、隙間時間で満足出来て○。満足出来ると言っても、あくまで1つの話を終えることが出来るという意味での満足感であって、内容的な満足感はイマイチ。(まあ内容的な満足感を与えてくれたショートショートなんて、これまで読んできた中でもほんの一握りしかないのだが。) 個人的に一番好きな作品は、一番始めに収録されている『名所』。「どパァん!」のインパクトと関西弁語りのスピード感がショートショートの中で輝く一編。ちなみにこの一編、全文が横山奈緒(CV:渡部優衣)で脳内再生された。奈緒推しなら当然だよねぇ?(どうでもいい。)
1投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ澤村さんも、本作も前から気になってました 図書館の新刊情報で本作を見つけたとき、すぐさま予約を入れて借りてきました! 結論からいうと…、 いいですね! どパァん! 最初の出だし一行目が「どパァん!」ですよw これなんだと思います? 飛び降り自殺の音ですって! マンションの十三階から十四階の踊り場から落ちたら「どパァん!」らしいです 残念! うちのマンションは十階建てだから「どパァん!」が聞けない… そこ、残念がるところでないですね すみません、不謹慎でした… 本作は短編集でどれもサクッと読めて、程よい怖さがいい! サクサク読みながら『さきのばし』の話になったとき、 んっ!? あれっ!? なんか作風が変わったと思いました これ、コメディー??と思いながら読んでましたが最後にゾワッとやられました 澤村さんの他の作品も読んでみたいです♪
47投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ解釈できないお話も多く、読解力の無い私はモヤモヤする怪談。何が何だか分からない怖さもあるのかも。頑張ってる人は報われてほしくなる。
8投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ21編のホラー。謎のままの得体の知れない怪異もある。おすすめは「せんせいあのね」「さきのばし」。「夢殺」は嫌いな人限定ではない,悪夢。
15投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログ驚かせる怪奇現象でも、恐ろしい幽霊のビジュアルでもなく、この世界のどこかで日常的に起きていそうな不安感を煽って恐ろしさを感じさてくれる。 短文でのどんでん返しも面白い。 幽霊や怪異って元は人間で、人の恐ろしさを再認識させる良いホラー!
2投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログ恐怖が始まる先っぽで終わる話もあれば、きちんと(?)完結しているお話も有り。面白かった。さすがだなあと思う。会話が自然で、読んでいてストレスがない。あと、学生時代のカーストを書くのが上手いというか、「あの頃」が大人になった今でも続いていることを突きつけられて、苦い気持ちになり、ただそれがホラー展開に繋がっていくので好きだ。
1投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ言い様の無い狂気に背筋が凍るショートショート集。 非日常というよりは、身近で起こりうる体験という感じがするから怖い。 「喫茶店の窓から」なんて本当にありそう。 得体の知れなさでいうと「深夜長距離バス」と「満員電車」が強烈。 自分がその場にいたら、と思うとゾッとする。
1投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログどの作品もインパクトあって面白かったけど、やっぱり私は澤村作品の長編が好きなのだと改めて気づいた。澤村作品では怪異の背景にある人間の汚い部分が読みたいのだと再確認した。
0投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログソレは突然現れる。 ある時はマンションの踊り場に、又ある時は溝の中から。 時も場所も関係なく。 澤村さんが紡ぐ21編の物語はまるで恐怖の玉手箱。 開けたら最後、結末まで決して目を逸らす事は出来ない。 擬音語の不気味さに慄き、予測不可能な展開に翻弄され続ける。 其々の物語はどれも皆、狂気を孕んでいるが特に怖さを感じたのは「みぞ」「血」「さきのばし」「通夜の帰り」「残された日記」。 タイトル『一寸先の闇』の通り見通しが立たない真っ暗な場所に迷い込んだ感覚に陥った。 様々な恐怖を味わえるが説明がつかないものこそが一番恐ろしい。
3投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よくこんなにいろいろ書けるなぁ! めちゃくちゃ怖くはないけど、おぉ〜…って感じ?w 怪談で掌編って、絶対難しいと思うんだけど、どれもこれも、なかなか良い。第2弾もあるといいなぁ。 さすが伊智さんですな!
1投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ読んだ。どれもこわい。そして学校からの手紙の推移で表現するものや怪異側の一人称などいろんな書き方が試されていて面白い。
2投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは私の備忘録なので、ネタバレ、あらすじ迷わず書きます。 それにしてもあらすじ書くの流石に時間かかった。 まずは感想から。 この本は新作である。奥付を見ても、五篇を除き書き下ろしとある。 つまり、今まで私はこれを読んでいない。宝島社文庫を読んだことはないはずだ。 なのに記憶にある話があった。それは書き下ろしの作品だ。単なるデジャヴか、怪奇現象なのか。 保護者各位、が秀逸。しかし、不審者となった2人が呟く カニク とはなんだろう。解説の人も探したと書いてあった。もしかしたら、不審者の女性も元は教育者だったのだろうか。 さきのばし 予測したオチがあったのだが、全く違った。何か主人公が取り返しのつかないことに巻き込まれているのに、肥後ちゃんが言わないから、間に合わなくなって死ぬのだろうと思っていた。 それにしても、名前だけで7人目の子だとわかる主人公すごい。 君島くん 儀式、なのだろうか。プリントを届けるマニュアルが怖い。怖すぎるぞ。 みぞ は、小学生に怪談として話したいなあ。 以下あらすじ兼ネタバレ 名所 飛び降り自殺の名所で語られる話。死ぬつもりのなかった人たちが飛び降りたのは、言葉巧みに近づき、このマンションに連れていく語り手のせい。 みぞ そこに入って見つからなくなった子どもがいたという噂の溝。 中に入って出てきた子は別人の顔をしていた。しかし大人は誰ひとり違和感がないようだ。 せんせいあのね 叙述トリック。友だちと遊んでいるときに土から出てきた黒い人形。こいつで遊ぼうぜ、と言われて石をぶつけたり川に流したりするが… 人形にそそのかされて友だちを殺してしまった。 君島くん 一度も登校してこない君島くんのもとにプリントを届ける仕事。前任の宮本くんが転校したので回ってきた。 君島くんの家の中で行わなければならない謎の手順。 誰にも話してはならないとのことだが、母に君島くんの家に行っていることを打ち明けてしまう。母によると、この仕事は大人がやっていたり、下の学年の子がやっていたこともあるようだ。 君島くんの家の前で、母に話してしまったことを後悔していると、クラスメイトがやってきた。彼らは、この流れが宮本くんと同じだ、という。宮本くんとここで会ったとき、彼は何かを打ち明けようとするそぶりをみせたが、突然笑い出してどこかへ行ってしまい、その後転校したという。 そして語り手も笑い出す。 保護者各位 全てがお知らせ文書でできている短篇。 平成7年から、銀杏の木の下にいる女性に声をかけないように、とされている。 平成9年度の文書によると、12.3年前からいるようだ。 生徒を追いかけてくるらしい。外見が怖い。 この年度の校長は、この不審者退治をしたいようだ。 さらに文書により、この校長が休職したことがわかる。 令和4年には、女性に加え、男性不審者にも声をかけないようにとなっている。 校長の成れの果てだろう。 血 親類の集まりはつまらない。居間で大人たちは飲み食いし、外に出るとお供えものとして重箱を川に投げおとす。すると川の底から粘液に覆われた真っ白な女の子が浮かび上がる。従兄弟たちは川に飛び込んで彼女たちと交わり、大人たちはそれを眺める。主人公にはまだ早い。いつかその日がくるのが怖い。でもやりたい。 かみさまとにんげん 謎の神様の形をつくる風習。子どもが作らなければ神様 にならない。しかし子どもの数は少なくなり、神様を使い回すことに。 今年で風習は終わるだろう、と考える主人公と村の大人たち。風が吹くと大きな影が現れた。 ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート ラブホテルのノートに、幽霊がでるとの書き込みが。 昭和の頃、1月2日に死んだ女がいるといういわくを書き込む者、それを否定する者。 どうやら毎月2日には幽霊が現れ、このノートに書き込んでいたらしい、というのがノートの書き込みでわかる。 さきのばし 何もかもが遅く、タイミングを逃している肥後ちゃん。語り手は、彼女の相談にのる。 コントのようなやりとりののち、肥後ちゃんは出産し、七海か菜々のどちらがいいか考え始める。 語り手はゴミだらけの肥後ちゃんの家の片付けを申し出るが、ベランダに置かれたクーラーボックスに烏が集まっているのをみて気づく。あの中に6人入っているのだと。 深夜長距離バス 長距離バスの中で聞こえる笑い声のために眠れない主人公。目を開けると、自分と後ろの席の人以外は木の人形になっていた。それでも笑い声は聞こえていて、窓の外は真っ暗。バスは傾いた鳥居の中を通り過ぎていくのだった。 後ろの席の人が怯えているのがわかるが、自分も何もできない。ひたすら耳を塞いでいるしかなかった。 バスが停まると朝7時で、みんな人間に戻っていたが、後ろの人はいなくなっていた。 内見 不動産会社に事故物件ばかり見せられている主人公。 最後の物件は墓場の隣だというだけだったので、そこに決めるが、営業マンはこれまでずっと主人公の隣に喪服の女がおり、母親と一緒に回っているのだと思っていたという。 その女は今、あごが外れそうなほどに大口を開け、声を出さずに腹を抱えて笑っていると言われるのだった。 満員電車 いつもと同じメンバーが乗っている電車。見知らぬ乗客の具合が悪くなり、チームプレイで助ける。 3日後、全く同じことがおき、また同じ乗客を助ける。たったひとつ違っていたのは、前回乗客に掛けたブランケットが戻ってこなかったため、掛けてやれなかったことだけだ。 半年後、またあの乗客が現れる。 みんなが怯える中、1回目に助けた時に掛けてやったブランケットを返したくて探していた、といい、何度もお礼を言いながらブランケットを渡す。 そして、「これでまた、一から助けてもらえますね」と言って泡を吹きながら倒れるのだった。 空白 子どものころ、家族で出かけた旅行先でみた謎のビデオ。そこに出てきた両手に包帯を巻いた若い女が自分の名前を呼ぶ。しかし同じものを見ていたはずの父も弟も、ゴジラを見ていたという。 同窓会に出ると、皆が、姉は元気かと尋ねる。自分には弟しかいないのに。 そして弟が言う。寝たきりの姉の面倒を見ろと。旅行先で姉が大怪我をしたのは彼のせいではないから、と。 はしのした 息子を保育園に迎えに行った帰り、老婆が追いかけてきた。必死で逃げる。老婆には角があるのが見えた。 息子を妻が風呂に入れていると、保育園から電話が。まだ子どもを迎えにこないのかと言う。 電話からは明らかに息子の声。そして電話は切れた。折り返しても通じず、翌日息子を預けに行っても、変わったところはなかった。 あの老婆は、違う息子を連れて行こうとしている自分を止めようとしたのかもしれない。 という話を、死に際に泣きながら、震えながら父が打ち明けた。 私はなんなのだろう?そして、父を呼んだ私はどこに行ったのだろう? 青黒き死の仮面 新婦の元カレは、遺書を残して車で海に飛び込んだというが、新郎か新婦、もしくは両方に殺されたのではないかという噂が。 結婚式には不穏な空気が。チャペルの窓には大量の蛾がとまり、キャンドルは点いたり消えたり。 結婚式の会場に現れた男は花束を持っていた。明らかに水死体だった。 男が新郎新婦に花束を差し出した瞬間、真っ暗になり、警察が来た時には、新郎新婦は海水にまみれ、目を見開いて死んでいた。 通夜の帰り 通夜の帰り道、10年ぶりに会った白川を阿部はバカにする。白川は太っており、声も小さい。 突然、白川が、ドスの利いた声で「うるさいぞ 阿部」という。 今日は阿部の通夜だった。阿部は白川以外の誰とも関係が築けずに自殺した。そんな彼が化けて出られるのは白川のところ以外なかったのだ。 喫茶店の窓から 夫が見たのはいじめられっ子の隣に立つ少女。妻が見たのは老婆。同じものを見たはずだが。 無題 5日前に行方不明になった娘がずぶ濡れで戻ってきた。怪談伝説のある山にいたという。 父親がビデオ通話にでると、そこに写っているのは警察と娘だった。山で保護されたという。 では、家に戻ってきたのは何か。 2階にいるはずの娘。階段の暗闇に、男とも女ともつかない白い顔が浮かんでいた。 夢殺 夢の中で知人を残虐に殺すと、現実の死体が見つかる女性。 君は悪くない。悪い夢を見ただけ。 冷たい時間 12年ぶりの中学校同窓会。タケルとヤノッチとしおりんと久美。久美はみんなと会えて本当によかったと思う。 タケルは久美を自殺に追い込んだ過去があり、ヤノッチは好きだった久美の代わりにタケルへ復讐するため、密かにタケルの悪行をタケルの妻にメールしている。 タケルが家に帰ると妻が自殺していた。タケルは子どもと一緒に心中することを決意する。 ヤノッチはタケルへの復讐を優奈という女性の協力で行っていたが、彼女によって自分が小学生を暴行していたのがバレてしまう。優奈が小学生の親に連絡したことを知り、ヤノッチは飛び降り自殺する。 しおりんにはもうすぐ死ぬ人がわかる。タケルとヤノッチが死ぬのも感じている。同窓会に幽霊の久美が来ていたことも。しおりんは久美の幽霊と中学生の頃の楽しさを語り、成仏を促す。 残された日記 サッカーのうまい裏田は、小学校の頃から人気者。 どこでも我が物顔をしていた裏田の人生が転落していくのを見ていく主人公。裏田はスポーツ推薦で入った学校を辞め、ぶくぶく太った。 主人公は充実した大学生活を送り、社会に出るが、生活に困窮する。それを両親や弟に知られたくないというプライドから、行政に頼ることもしない。そして、中学生の姿をした裏田の幻影を見る。 主人公は裏田に執着することしかしていなかったことに気づく。裏田になりたかったと思いながら死んでいくのだった。
2投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログ澤村さんの作品が好きな人にはたまらないと思います。 とにかく一つ一つの作品が短く、コンパクトにまとまっていますがほどよい怖さ、気味の悪さがあります。
3投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログ澤村先生は新刊の刊行がものすごく早いので、追いつくのが大変です!今回も楽しませていただきました。 中でも、「冷たい時間」が良かったですね。話し手が切り替わるたび、衝撃の事実が発覚するお話。 「ぼぎわんが来る」を彷彿とさせてくれました。
3投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ掌編集と言うだけあって、平均5ページ前後の話が21編。心霊、人ならざるもの(妖怪?)、ヒトコワ……バラエティーに富んでて、面白かった。旅行中の細切れ読書にピッタリだった。 【収録作品】 「名所」「みぞ」「せんせいあのね」「君島くん」「保護者各位」「血」「かみさまとにんげん」「ねぼすけオットセイQ町店301号室のノート」「さきのばし」「深夜長距離バス」「内見」「満員電車」「空白」「はしのした」「青黒き死の仮面」「通夜の帰り」「喫茶店の窓から」「無題」「夢殺」「冷たい時間」「残された日記」 正直言ってしまうと、結構似通ったオチのため、途中で予想がついてしまったものもいくつか。ただ、小説ならではの、言葉の技巧が施された作品もあり、唸った(「名所」「せんせいあのね」「保護者各位」「内見」「冷たい時間」)。 想像すると怖いなと思ったのは、「君島くん」「血」「空白」「青黒き死の仮面」「夢殺」。
7投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログ豊富なパターンで恐怖を演出される澤村先生らしい短編集。人も怖ければ怪異も怖い、逃げ道の無さが流石としかいいようがなく、鳥肌がたつ。 ストーリーとして完全に結末がはっきりしているものが好きな方には向きません。笑
2投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログさすがの澤村伊智。 どの話も面白く、えらべないが、印象に強いのが、「せんせいあのね」と「さきのばし」、「冷たい時間」。 一番恐ろしいのは、人間以外の何者でもない。
5投稿日: 2023.06.30
