
総合評価
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powered by ブクログ主に哲学対話に関するエッセイ集。哲学エッセイは初めて読んだけど面白かった! 先に読み始めていたのが『バラバラな世界で共に生きる』だったわけだけど(読み途中)、この本の中に「もっともっとバラバラになろう。」って言葉が出てきたり、引用された『キレイ』の「人間とは多面体であって」にウルフの『自分ひとりの部屋』に出てくるコールリッジの両性具有の精神を思い出したり、ドラゴンラージャの「私は単数ではない」を思い出したり、めっっっちゃ自分が読むべくして読む本だったと感じた! でも文章自体もすごく好きだった、わからなさとかについて肯定的に捉えようとすることが好きだから。1番好きだったのは「シャベル両手で持つ」!
0投稿日: 2026.10.04
powered by ブクログ正直、哲学に全く興味がなく読み切れる気もせず、でも読書好きの方々がおすすめされていたので気になって手に取った本。 巡り巡って、素敵な言葉に出会うってこういう事だなと感じた。 感想がうまくまとまらないけど、そもそも興味を持てていない人にとっても良い伝わるような優しく少しクスリとする表現で書かれているので読みやすい。 他人はどうしても他人で、絶対に一緒になることはないのだけど、だからこそ考える続ける。相手の話をよく聞いて、拙くても自分の言葉で伝えること。それらを考え続けることが大切なのだと思った。
0投稿日: 2026.09.27
powered by ブクログ哲学を身近に感じることができた。問い続けることって大切だなと思う。悩むではなく問う。それだけで未来に光がさす気がする。
0投稿日: 2026.09.20
powered by ブクログ「わからない」ことに真っ直ぐに向き合うことは勇気のいることだ。 でも、この著者はそんな「わからないこと」を既存の言葉に還元せず、無理やりわかろうともせず、真摯に向き合っている。好感が持てる。
0投稿日: 2026.09.17
powered by ブクログ考え続けるのってめんどくさいけど、問い直すことで見えることってあるよね。 弁証法の話が面白かった。
0投稿日: 2026.09.16
powered by ブクログこの本は2025年11月に図書館で予約して、来たのが2026年8月末だから、10ヶ月待ったぐらい人気だった。本屋大賞にノミネートされてたらしい! 哲学がテーマだけど、昔の偉い哲学者が考えたことを学ぶ、とかじゃなくて、「自分で考えること」を「哲学」と読んでる感じだった。 そして文体は、エッセイというか、ほぼポエムで、なんかようわからん、ってところもいっぱいあった… 話題の本が自分には良くわかんない時、 わたしは世間一般の人よりアホで、この本の素晴らしさが理解できないんだろうか… って心配になるけど、心配しても頭が良くなるわけではないしな、と思い直す(^^; でも、哲学対話って怖いなぁ、私にはきっとできない。 私は考えるのに時間がかかる。なんなら数日後とかに、突然考えがひらめく時もある。そのぐらい遅い。 あと、対面だと、本当に考えてることは怖くて発言できないと思う。 変だと思われるかもしれない。 誰かを傷つけてしまうかもしれない。 何も言わなければ、その心配はゼロだから、わざわざ危険を犯す理由がない。 でも考えることは好きなんだよね。 だから読書ログを書いたり、AIに考えを聞いてもらったりする。対AIだと、変だと思われたり傷つけてしまう心配はないので、自分の考えを思いっきりぶつけられる。 それを対人間でやってる永井さんはすごいなぁ。
2投稿日: 2026.08.31
powered by ブクログ「もともと世界はいつだって、多様で、複雑で、曖昧で、不確実だ。その意味でわたしたちはみんなみじめで、みんな平等にひとりぼっちだ。」 タトゥーにしたいくらい良い言葉
2投稿日: 2026.08.26
powered by ブクログ全体を通してクスリと笑える軽やかな文体がとても心地よく、哲学という言葉の堅苦しさも感じずサラリと読めました。 特に心に残ったのは、身近な人との関係性についての気づきです。 どんなに近い人であっても、他人は他人。背景も考え方も感覚も違います。身近にいるからこそ、つい自分と同じように感じてしまって甘えたり勘違いしたり…実は近くにいる人のことほど見えていないことが往々にしてあるのだと気づかされます。 でも、相手と自分が違っていることは決して悪いことではないし、同じ1人でも人間は多面体だから、綺麗さと汚さのような一見矛盾する面を同時に持っているのが当たり前。縁遠い人に対しても、そして大切な身近な人に対してこそ、違いを恐れずに「知るための対話」を楽しんでいきたいと思えました。 また、永井玲衣さんが取り組まれている哲学対話の良いなと思ったところは、必ずしも即座に答えを出す必要がない点にあります。 問いを立てて対話し続けること。それによって答えに近づくのはもちろん、そのプロセス自体がお互いを深く理解し合う時間になります。これは大人の議論だけでなく、日常の親子の会話などにもぜひ取り入れていきたい大切な姿勢だなと感じました。 毎夜気楽に読みながら、思わず声を出して笑ったり、急に真剣に考え込んだり、楽しい時間が過ごせる一冊でした。
59投稿日: 2026.08.23
powered by ブクログ永井玲衣さんが「手のひらサイズ」に切り分けてくれる哲学の話が好きだ。 哲学対話の話を読んでは、「このテーマについて、私だったらどう発言するだろう」と考えた。何かのテーマについて発言することも、その発言について反応をもらうことも、想像するだけでどきどきするけど、きっとおもしろいんだろうな。私とあなたの同じところを喜ぶだけじゃなくて、違いをおもしろがれる人でありたいなあ、と思った。 【読んだ目的・理由】『世界の適切な保存』が好きだったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.5 【一番好きな表現】逡巡、困惑、どうやったらこれを伝えられるのか、どうやったら相手を傷つけないかと考えをめぐらすあの間。そしてそれを、決して見逃すまいとするように集中してじっと待つ瞬間。それはわたしたちの人生に起こる放送事故でもあり、つるつる、すべすべ、サクサクとした日々に、挟まれるささやかな休息である。
2投稿日: 2026.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んだきっかけは、多分ネットで、永井さんのことを知り、面白そうだと思って、図書館で予約したんだと思う。穂村弘さんのエッセイも好きなので、穂村さんが勧めているなら、という動機もありつつ。 想像していたよりもとても読みやすくて、読んで良かった。 世界とうまく折り合いがつけられない、と悩む日々を、少し前向きに面白くとらえることができそうな気がする。
3投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログ本の雑誌・ロングセラー特集から。著者のことはどこかで目にしたことがあり、一度その作品に触れてみたいと思っていたもの。この機に。スラスラ読めて、なんとなく哲学の入り口に立てた気になってしまうという、下手にタイトルに入門書を謳っているものより、こちらの方がずっと良質なはじめの一冊。著者の他作品にも触れてみたくなった。
2投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログなんだ、水中に居たのはわたしだけじゃなかった。永井さんの言葉が、思想が寄り添ってくれてうれしかった。よかった
1投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログ今年の母の日に息子から送られた本 とてもよかった。 誠実で優しい。ミクロだけれどマクロ。 子どもと関わる仕事をしてきたがこの本をもっともっと前に知っていれば子どもたちとこの本をきっかけにしていろいろな話ができただろうと思うと、残念でならない。 いろいろな人と、いろいろなことを語りたくなる本。
6投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログ自分の中にあった哲学というものに対する考え方が変わった。生きていく中で沢山の分からない事に出会い、そして悩み考える。答えが出なくて不安になる事もあるけれど、それでいいんだよってこの本に肯定してもらったような気がした。 物事に対する解釈は人様々で、哲学者の方でさえ分からない事もあるくらいだから答えを無理に見つけようとしなくても、考え問い続ける姿勢が大切だと気付く。下手に自分の考えを露出してしまえば、他人にどう思われるのかと気にし続けてきたが、哲学対話の話を聞いてると自分も誰かと繋がりたいとも思う。 哲学に対するハードルが下がっただけでなく、考え過ぎて水中の奥底にどんどん深く潜り込んでしまうこの感覚を前向きに受け取れるようになって嬉しかった。
1投稿日: 2026.08.13
powered by ブクログやらゆらした水中から世界を見つめるような、 水が流れるような文体。 いったい哲学ってなんなんだ? 生活の中にいったい哲学はあるのか? 淡明な言葉で描かれる作者さんの生活に根差した物語り的なエッセイ。 本当かどうかもわからないエッセンスが鏤められたおはなしたち。
2投稿日: 2026.08.11
powered by ブクログ自分自身を問い直すと、それまで自分の中にあった価値観や考え方が壊れて、代わりに新しい考え方が身につくことがある。それは一人で考えているときにも起こるし、誰かと話しているときにも起こる。 人は経験を積み重ねて成長すると言うけれど、実際には、これまでの考え方が一度壊れて、新しい考え方が自分の中にしっくり収まることなのかもしれない。 自分の中の何かが壊れることは、少し怖い。でも同時に、新しい自分になれるようなワクワクもある。人生は、そうやって何かが壊れ、また新しいものが身についていくことの繰り返しなのではないかと思った。 一方で、相手のアイデアを受け取ることは、相手の一部を受け取ることでもある。だから、それを雑に扱えば、相手との関係まで壊してしまうかもしれない。コミュニケーションには、いつもそういう怖さがあるのだと思う。 自分で考え、自分の中にあるものが壊れて、新しい考え方を得ることはよい。しかし、他人に干渉して、相手の中にあるものを壊すことにはリスクがある。 それでも、相手をよい方向に揺さぶり、新しい考え方を身につけるきっかけを与えることもできる。怖さはあるけれど、自分はそんなふうに、誰かによい変化を与えられる存在でありたいと思った。
1投稿日: 2026.08.03
powered by ブクログおそらく初めての哲学についての本 読みながら対話しているみたいで読みやすかった。 人と話す時は、「よく聞く」「自分の言葉で話す」「結局人それぞれにしない」「理由を述べてから話す」「変わることを恐れない」 とても大事だと思った
1投稿日: 2026.07.27
powered by ブクログ哲学の専門家が書いているのですが、軽いエッセイで自然と哲学に触れられる内容になってます。いわゆる難しいテツガク本ではありません。
10投稿日: 2026.07.21
powered by ブクログ2章がしっくりきて、全部読めた。哲学とは「なんで?」と問うことであってシンプルなものであるというのが、哲学を身近に感じることができてよかったし、著者が子どもの自転車にぶつかっちゃうといった事象を世間になじめないと感じるのにも共感できる。自分が誰もいない道や早朝を好むのは世間になじめてないからなのかも、と思いいたることができた。 一方で、2章以外は自分には合わなくて読み切ることができなかった。著者の考えていること自体には強く共感できるけど、文体が自分には向いていなかった。
1投稿日: 2026.07.21
powered by ブクログ---------------------------------- 「もっと普遍的で、 美しくて、圧倒的な 何か」を求めて。 第17回 「わたくし、つまりNobody賞」。 すべてはここからはじまった! あらゆる人に手のひらサイズの哲学を! きっと哲学対話をやってみたくなる、 ロングセラー前のめり哲学エッセイ ---------------------------------- ずっと気になっていたけど、 タイミングを逃して読まずにいた一冊です。 ちょこちょこ読んでたので、読了までに1ヶ月以上かかったかも。 まず装丁のデザインが可愛い。 そして紙の手触りが良いです。 ぜんぜんわからないこと。 大人になるにつれて色々知ってわかっていくと思ってたら、40になった今でもわからないことだらけ。 哲学って高尚な学問で敷居が高いと思っていましたが、本書は哲学対話や著者の日常を通して哲学に触れられます。 なんか…私でもわかるかも…! とちょっと嬉しい気持ちになりました。笑 問いを立てること。 聞くこと。 待つこと。 それでもわからないこと。 本書の言ってることはわかる気がするけど、 でもわからないことが溢れていて、 じゃあ自分はどうすればよいのか、 それもわからない。 だから深く潜る。 自分の中に問いを立てて。 良い読書体験でした。
8投稿日: 2026.06.27
powered by ブクログ水底へ続くスロープのように、日常から思考の世界へと入っていく感覚になった。読みやすく、刺激的で、控えめだけど確かにそこにいるという事実を感じられた。
1投稿日: 2026.06.26
powered by ブクログ!注意! この本は哲学教本ではありません。紛れもなく「哲学エッセイ」という新ジャンルを開拓した本です。 「あの日あのわたしの隣に座ったあのおじさんへ」。「だからここにいない君が好き」。エッセイのタイトルだけで心地よく、たゆたうように物思いにふけることができます。日々の暮らしの中で、まるで水中からポコポコと泡が浮いてくるように生じる疑問を、著者と一緒に感じて、考えてみたい、そう思える一冊です。
4投稿日: 2026.06.23
powered by ブクログ「世界は一見まともなようで、実はかなりすっとぼけている。」 始まりから想像を裏切られた。 しかも最後まで堅苦しくなく読み進められる哲学本って、珍しい。 「どうか、変わることをおそれないでください。」 私にも無意識になっているが、変わることへの恐れ、抵抗はある。変わってもいいんだと改めて思わせてもらえた。 子供の頃、砂場で飽きもせず固まり作ったなあ^_^
1投稿日: 2026.06.12
powered by ブクログなんだかわけならないんだけど、とてもよくわかる気もする。不思議な感覚。 なぜか本にしてくれてありがとうございますと思った。
1投稿日: 2026.06.11
powered by ブクログ名著やん。才能あるやん。哲学者って上から目線が多いイメージだけど、この人はナナメ下から話しかけてくれる。 人は変化していい、人の意見を聞いて論破されて意見を変えることは負けじゃない。 自由の尊重と責任の放棄は違う。 自分の意見を自分で考えて良いんだ。という気づき、自分の人生が自分に戻ってくる感覚。 なんで?と与えられた前提にイノセントな問いを投げかけて、うんうん考えたり、友達と話し合ったりするのが哲学なんだな、と思いました。哲学科には入れなさそうだけど、哲学は好きそう。
1投稿日: 2026.06.10
powered by ブクログ諦めたくない。諦めたくないなあ。考えたい。もっともっと考えたい。分からないことだらけのこの世界で、もっと考えたい。
1投稿日: 2026.06.08
powered by ブクログ読み始めたらもったいないような気がして、 買ってからしばらく部屋の隅で、あたためていた本。 永井玲衣さんの「わからない」が、わたしは大好きだ。 ずっとわからないと笑いながら、話してくれている。 世界が怖くて楽しくて、大好きなんだと言っている。 それがあまりに人を感じさせてくれて、わたしはホッとする。 わからないってことを言葉にして、 それに向き合って生きるって愛だよなぁって思えた。 対話だよなぁって思えた。 本当に、素敵な哲学本だった。 読み進めるほど、自分の心が微笑み、そのままの自分でいられるから、人生で何度も読む本になると思う。
14投稿日: 2026.05.28
powered by ブクログ哲学というと、なんだか専門的で難しくて触れにくいといったイメージがありました。でも意外と身近にあることに、この本を読んで気づきました。私は友達と一つのテーマについて「なんで?」と掘り下げて対話をすることがとても好きです。心がワクワクする瞬間です。そのこと自体も哲学だということを知りました。一つの質問に端的に答えるというのが私は苦手なのですが、それは哲学的な思考が私にあるということなのでしょうか? この本を読んで、哲学という分野にもっと興味を持ちました。 これまで哲学というと、大学の教授や研究者が一人で黙々と頭の中で考えて、思考を巡らせて生まれるものだと思っていました。でも相手がいると、なんで?が起きやすいと考えました。ある日、友達が「死んだ後の世界がわからないことが怖い」と言っていました。でも私は逆に、わからないから怖くないなと感じます。こういったことも、「なんでそう思うのか」などを深掘りしていって、自分にはない新鮮な意見になんで?と思うこともまた、哲学なのだなと思いました。哲学は対話なのだなと気付かされました。ひとりより、相手がいた方がもっと楽しく哲学できるなと感じました。
2投稿日: 2026.05.15
powered by ブクログこんなに沢山本を読んでいるのに読めば読むほど私がどんな人間なのかも分からなくなるなって思っていたけど、それも間違いじゃないなって思わせてくれた。 重い荷物を一緒に持ってくれたみたいで、温かくて柔らかくて美しい本。
2投稿日: 2026.05.11
powered by ブクログ言葉の使い方がとにかくおもしろい なんとなく考えたことがあることも 文章として、言葉として 改めて認識すると 私まで水中に潜っていきました 哲学と聞くと難しい そんな私の前提が覆りました 一緒になって、 意味のわからないことを分からないと言ってくれる くすっと笑える 考えれば考えるほど分からなくなる でもだからこそ 考えることは、問うことは おもしろいと思いました
2投稿日: 2026.05.08
powered by ブクログ著者が生きてきた感覚と学んできた哲学をベースに、10年以上続いてる哲学対話の現場でのやり取りを交えて哲学の面白さを教えてくれる。 ここで言う哲学は、昔からの王道的なものと言うより、「いま、ここ」で全ての前提や概念などの既視感あるものを捨てて、皆でとことん考え抜き対話する感じであって、その行為を激論があるにしても肯定されるプロセスが気持ちいい。 哲学対話に参加してみたい。
4投稿日: 2026.05.03
powered by ブクログ理論で説明しない五感で感じる哲学だと思った。 無数の問いの前に壁がある感覚も、なのに遠くに行く感覚もこれ知ってる、と思いながら読んだ。 世界の真理に触れたくなる気持ちはなんで備わってるんだろう。エウレカしたいなあ。
1投稿日: 2026.05.02
powered by ブクログ初めて哲学の本を読みました。 「こんな世界があったのか」という読み始めの印象でしたが、読み終わっても印象は変わりません。 しかし、読んだあとには ・日常の中に哲学があり、自分もその一部であり、哲学は身近なものなのかもと気づいた。 ・普段から考えていることを言葉にする、言葉にできなくても考え続けることが世界を感じたり理解したりすることなんじゃないか。 ・哲学って素敵だけれど、やっぱり面倒くさいな。話がいつまでも終わらなくなってしまう。 このようなことを思いました。 また、哲学の本を読むことがあるかはわかりませんが、気づいたら新しいのを探して読んでいる気もします。 自分としては楽しめたし、何が楽しかったのかを考えるのが楽しい一冊になりました。
1投稿日: 2026.04.29
powered by ブクログ哲学研究者の目線で生きると、こんな文章が書けるのか!ちょっとした日常に対しても「問い」を立てている。これが、手のひらサイズの哲学なのかと。 哲学ってもっと大それたものだけを扱うのかと思いきや、ささやかにも取り扱うことができることに気づけた。 文章としては難しい部分もあったけど、それでも面白く読めた。
0投稿日: 2026.04.25
powered by ブクログすごく読まれてる。 最初なかなか入り込めなかったが、ヘアカタログ誌の連載の2章から馴染めた。 ヘアカタログに哲学エッセイを、と企画した人すごいと思う。 高校時代の思い出の心理テスト、自分でやってふむふむとなった。家族にまでやらせてみた。そこが一番印象に残ったなんて人には言えない。言ってるが。 「手のひらサイズの哲学」ありがとうって感じだ。高尚な研究も大切だろうが、一般人の中に入り込んで、哲学を身近に、考えることを身近に、実践される試みはとても魅力的だ。 哲学対話参加してみたい。でも何も話せないかも。どんな感じなんだろう。
1投稿日: 2026.04.19
powered by ブクログ哲学者の書くエッセイ、エッセイを通じた哲学?とにもかくにも日常生活が哲学になっていく過程に魅了されてしまった。 哲学的対話に参加してみたい。有名な哲学者のことは何も知らないけれど、こんな風に考えてみたいと思った。
6投稿日: 2026.04.13
powered by ブクログ「私たちはできるはずのことができないときに不自由を感じるんです」 と言った人がいた。だって私たちは空を飛べないことを不自由だと言わないでしょう。そもそもできないことを私たちは不自由だと嘆かないんです。 『水中の哲学者たち』 / 永井玲衣 --- 哲学の本は遠回しな表現で難しく堅苦しく書いてあって読みづらい本が多かったけど、永井玲衣さんの本は日々不思議に思ったことを深掘りしてみた、くらいの軽さで描かれていてスッと頭に入ってくる。 わたしは最近あったこととか噂話とか表面的な雑談はあまり得意ではなくて「人は何のために生きているのか」とかいうことを大まじめに、でも笑いながら話したかったりする。 それを哲学対話ということを知った。深い話し好きな人、わたしと哲学対話しよう!
2投稿日: 2026.04.10
powered by ブクログごぼぼぼぼぼと海で溺れている人生は自分にすらわからなくて 自説を開陳して去っていかれた描写にうっとなったり、変わったり変わらなかったり、神さまがいるとかいないとか考えて人生を過ごしたいねえ
0投稿日: 2026.04.01
powered by ブクログこの本は今までの哲学の概念をいい意味で壊してくれた。読んでいると、なんでもない日常に隠れている哲学を読み解くことでぐちゃぐちゃになっていた考えが整理されていく。日常のなんでもないことを深く考えなくてもいい。でも少し触れることで心のモヤモヤを消せるのだと実感する。
1投稿日: 2026.03.31
powered by ブクログわたしたちは、隣のあなたには声を張り上げなくても聞こえるから、近しいあなたには何を言っても伝わるから、なんて思って勝手に満足している。 p240
1投稿日: 2026.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初永井さん!名前だけは聞いたり見たりしていたのでようやく。わかるなあというところがあって、言葉として見ていて気づく気持ちやあの日の記憶。別の本も楽しみ(予約中) 「もう少しでわかりそう」という感覚は、「もう少しで思い出せそう」という感覚に似ている。たとえば、誰かの名前を思い出すとき。誰かを指し示す情報が、吸い寄せられるようにこちらへやってきては分散する。…思い出せない経験はかなりもどかしい。だが、確かに思い出す対象はこの世に存在する。そのことだけが記憶の中で溺れているわたしを励ましてくれる。 何かを思い出そうとするとき、人はもどかしさの苦痛に顔をゆがめつつも、その「何か」に、いとおしさを感じている。かつてわたしの中にいて、わたしのものだった「何か」。たまたまそれはどこかへ飛翔してしまったが、たしかにわたし所有していたのだ。だがもはやそれはひとかけらの姿もわたしには見せてくれない。 その代わりわたしは、それに途方もないなつかしさを感じている。かつてわたしのものであった何か、そしてそれを失ってしまった深いかなしみ。(p.20-21) プラトン・アナムネーシス 他者とわかりあうことはできません、他者に何かを伝えきることはできません、という感覚は、広く共有されているように思う。わかりあうことができないからこそ面白い、とか、他者は異質だからこそ創造的なものが生まれる、とかいう言説もあふれている。その通りだ。その通り。全くもって、完璧に、同意する。だがわたしはあえて言いたい。 それでもなお、わたしはなお、あなたとは完全にわかりあえないということに絶望する。(p.30) ひとは時に、周りはみんな同じで、みんなわかりあっていて、共感していて、自分だけがそこに馴染めないと思っている。だが本当は、世界は曖昧で、不確実で、複雑で、そこにひとびとは、なんだかんださみしかったりわからなかったりイライラしたり笑ったりしながら、生きている。「わたしだけ」がこの世には無数にあって、それぞれさみしくて、バラバラで、めちゃめちゃで、そういう意味でわたしたちは、平等である。… もっともっとバラバラになろう。バラバラになって、ちゃんと絶望しよう。もともと世界はいつだって、多様で、複雑で、曖昧で、不確実だ。その意味でわたしたちはみんなみじめで、みんな平等にひとりぼっちだ。(p.59) ひとは「一貫性」に憧れる。… 「不変」にも憧れる。…肉体が滅びてもバトンのように受け渡される不変の魂を夢想するように、時代や環境が変わっても動かない考えに惹きつけられる。 それはきっと、人間がうつろいやすい存在だからだ。運命を誓い合った恋人たちは、あっけなく別れてしまう。初心を忘れて欲に邁進する。変わる。変わってしまう。 だが同時に、わたしたちは変わるということがとても苦手だ。間違いを認めたり、信念を変えたり、前提を疑うことができない。立場を捨て去ることができない。…変わることは、鎧をゆっくりと脱いで、やわらかな肉をさらけ出すことだ。わたしの魂の、いちばんやわらかな部分を、ひとに触らせることだ。 先生の「変わることをおそれないでください」という言葉がリフレインする…(p.96) 世界は理不尽で、不条理で、めちゃくちゃで、暴力的で、意味不明である。だが言い方を変えれば、世界はボケつづけているとも言える。だって、せっかく生まれたけどわたしたちは絶対死にます、なんてマジで「なんでやねん」としか言えないレベルのボケである。 わたしは一生わたしのままで、あなたは永遠にあなた。… ここは地球というところです。地球は宇宙というところにあります。宇宙はよくわかっていませんが、めっちゃデカいです。なんでやねん。 あるものはあり、ないものはないです。なんでやねん。(p.206)
1投稿日: 2026.03.28
powered by ブクログ「水中の哲学者たち」永井玲衣 SNSで勧めてくれた人に感謝!哲学の本なのに、思わず声を上げて笑ってしまうとは驚きでした。著者の永井玲衣さんの瑞々しい感性は、難解なイメージの哲学を鮮やかに日常へと引き寄せてくれます。 特に印象的なのは「考える」と「悩む」の違い。ただ足踏みするのではなく、外の世界へ心を開く「哲学」には、ある種の鍛錬が必要なのだと気づかされました。日常を深く味わいたいすべての人に読んでほしい一冊です。
1投稿日: 2026.03.25
powered by ブクログ「水中の哲学者たち」というタイトルのように、ずっと透明できれいな、けれど水面も底もない水の中にずっといるような感覚だった。気持ちいいけど息苦しさもある、みたいなそんな感じ。 「わたしの人生は、わたしが決められて、本当だと思っていることにも、本当に?と問うてもいいのだ、と思った。」私は人生ではなく、歴史の授業に対して、恩師の授業開きで同じようなことを思ったな、ということを思い出した。「本当だと言われている歴史に対して、本当に?と問うてもいいのだ」と。私の今の職業の原体験だ。 「かと思えば、『存在と時間』『差異と反復』『物質と記憶』など、青春アミーゴの修二と彰さながらコンビ名っぽいものもある。」にやたらツボってしまった。嫌すぎるこんな抽象名詞を名乗ってるコンビ。笑
2投稿日: 2026.03.18
powered by ブクログ哲学が好きで装丁も題名も素敵だし、面白そう!と思っていたのですが、個人的にはあまり合いませんでした。。。 ちょっとよく分からなかったです。
0投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログ変化することを恐れないで、もっと寛容な人間になりたい!「ただ存在する」をする時があってもいい!わたしもささやかな社会運動であり、抵抗運動をしてみたり!
2投稿日: 2026.02.28
powered by ブクログ死ぬとは、なぜ私は日本に生まれてきてしまって、裕福に暮らしているのか。地球は滅亡してしまうんじゃないのか。家族がいつか死んじゃうんじゃないのか。 そういえば子供の頃にそんな恐怖に押しつぶされそうになって、しょっちゅう悪夢にうなされていた。すっかり滅亡しそうでゆっくり悪化していく地球環境に慣れ、やっぱ日本でよかったと安堵し、意外に人は死なないことに気づいてしまった。永井さんの本には、そんな忘れかけていた根本的な問いが溢れ、子供の頃の自分が横に並んで一緒にドキドキしながらページをめくっているようだった。 たまたまこの本を読み終えようとしていたある日、プラネタリウムでドラえもん達がミニチュア宇宙を旅すると言う学習アニメの投影を見た。天の川系銀河を眺めた後、「せっかくだから遠くに行ってみよう」というドラえもんの言葉で、宇宙船はさらに地球から遠ざかり、同じような銀河系が数千と存在すると言う宇宙の全景がプラネタリウムの丸い屋根に映し出された。怖い、私たちはこんなにも広い空間にポツンと浮いているのか。怖くなると共に、考えることも悩むこともなんだか一気に虚しくなる。そして、そろそろ戻ろうというドラえもんに導かれて太陽系が、そして地球が見えてきてホッとした。永井さんの本を読んでいたせいだろうか、小さい頃にドキュメンタリー番組を見て日々不安に駆られた自分が戻ってきたようで新鮮なプラネタリウム体験だった。 この本自体は決して暗くはないし、難しくない。例えて言うなら不条理4コマ漫画を読むような感じ。問いがあって出来事があってオチがある。ただただ時間が流れるだけの毎日を、ちょっと違う見方でちょっと違う生き方で生きてみたいかも、って思える本。
1投稿日: 2026.02.21
powered by ブクログたまにふと思い浮かぶ疑問を他者と対話し、自分たちなりの理解を得る。答えがあってもなくても、それが正解でも正解じゃなくても、私たちが感じたもの考えたものがすべてであり、それが正義だと感じさせてくれる。
0投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログところどころで泣いてしまった。 読んで良かったなぁとは思ったけど、哲学者って学者なん?答え永久に決まらないのに?ってのは読む前より思いましたw 救いとかにはなり得るとは思うけど。
9投稿日: 2026.02.16
powered by ブクログ作者の過去を振り返りながら、日常をきっかけに深く?考えていくショート哲学? いろんなこと考えすぎて、思考がとっちらかる
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログよく見かけるのでオーディブルでサッと聞いた ちょうど売れそう/売りやすそうな「哲学」だな〜となった オーディブルが本人の朗読 霜降り明星の「関節鳴らへんな〜」「豆でか!」「この道に出るんや〜」「つまらない人生!」はわたしも一生擦るくらい好きだ ホルモンバランスによって情緒が乱高下してばかりの女の身体に宿る「わたし」もソクラテスの「汝自身を知れ」に相当する「わたし」なのだろうか?はちょっと面白いひっかかりな気がしたけど別に掘り下げるでも斬り込むでもなくゆるく閉じる
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ哲学対話のpodcastから本書を知った。高校で倫理学の世界にハマり、大学で哲学をかじった者としては、「そーゆーのあるある!!」の連続だった。世界は疑問で溢れてるよね。
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ自分には良さは分からなかった。 哲学とはもはや関係なくエッセイ、日記のような印象。 参考文献で気になるものがあったのは良かった。
0投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ哲学と聞くとお堅そうとか難しそうとイメージしがちですが、この本を読むと身近なところに哲学は咲くのだなと思い知りました。 途中で字滑りしてしまって何度も同じところを読み直すということもあったけど、それもまた哲学を咀嚼しているのだということで、良し。
1投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ哲学は縁遠いものだと思っていたが、すでに私の生活の中に"在る"とは。まず、そこに驚いた。この本の中に書かれた様々な対話をひたすらに読んだ。各視点から見た世界はユニークで問いの数だけ広がってゆくようだ。変化を柔らかく受け入れる人になりたい。哲学対話面白そう!!
13投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ新聞の4コマ漫画くらい気軽に読める哲学の本 読み始めた時 うわ〜文体苦手かも〜と思ってたのに知らないうちに慣れてた。 日常でそのへんに落ちてそうな話なのに、なぜ、なぜ、と考えていくうちに哲学になるのは面白かった。こんな言葉があるのかは知らんけどエッセイ的な哲学で、この話は刺さらないな〜と思ってもすぐ次の話になるのがありがたかった。 哲学書はよくわからん話を永久に続けてくることが多い。そして、だいたい胸焼けして読むのをやめる…。 読み進めていくうちに、哲学的思考って一つの物事をピントをいじって 多角的に考えることなんだなと実感できた。もちろん人の意見を聞いてピントを変えるでもよし。 面、人、考える方向性は色々あるけど、 同じことについて考えている私たちは、同じ海に潜っているんだなあ、今後もくだらないことでも色々考えて哲学しようと思います
0投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ『モヤ対談』で興味を持って読んだ。 文章が読みやすく、謙虚で不器用でかわいらしい人柄が伝わってくるようだった。知的なユーモアも感じられる。(茶目っ気のある岸本佐知子さん的な雰囲気) 小学校などでも行っているという哲学対話(問いを立ててみんなで語り合う)というイベントには興味を引かれたが、もうちょっと具体的にというか、踏み込んで書いて欲しい感じがした。 今までどういう問いで行われたかなど、文中にも記載はあったが、もっと知りたい。そしてみなさんの出した答えを知りたい。 ても、答えを知りたい、教えてくれと思ってしまうのは、違うんだろうな。自分で考えないと。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログたしか星野源さんの選書フェアで買った本。すごく読みやすくて、いろんなものごとを考える端緒になりそう。「哲学対話」にちょっと興味がわいた。
0投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログタイトルにあるように哲学は水の中に入るような体験だと解釈できるが、永井さんの文章も透き通った水のようで、ガブガブといくらでも飲めそうだ。クスリと笑ってしまう日常の穏やかなシーンをスローモーションのように切り取り、チクチクと痛む出来事を優しく解くような言葉で癒し、分からなさや心細さに寄り添う思考にとても勇気づけられた。おクーポン、今度使ってみたい言葉である。
1投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ作者の純粋な気持ちをそのまま吐露したような文章 感性が独特で呑み込まれそうになる これを美しいと捉えるのか どうかは読む人の腕にかかっているのだろうか 私にはとても難しくて、ここに揺蕩うことは出来なかった
0投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログいつの間にか、人と会話していても「なんで?」と問うことができなくなっていたことが分かった。掘り下げて聞かないからいつも表面的な話に終始していた気がする。もっと人と対話したいな。相手の考えを聞いて自分の考えをゆっくりでも良いからぶつけたいなと思った。焦らず、言い淀んでも構わないからちゃんと伝えたいな。
3投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ子どもとの哲学に関する話が特に、胸が締め付けられるような、涙が出そうな、そんな気持ちになる。 言葉にすることができなかった問いに、みんなで向き合い考えることのできる彼らが羨ましく、向き合えない彼らが疎ましく思う。 子どもの頃の自分がその場にいたら、きっとうまく言葉にできないまま考え続けていただろうこと。 大人になった私が、彼らに問いを投げかけられたら、きっと狼狽えてもごもごとありきたりなことしか言えなくなって、また考え続けてしまうだろうこと。 一つひとつ読むたびに、息を長く吐いて、心を落ち着かせる。私も哲学的なことばかり考えている子どもだったと思い返す。そして、今もずっと考え続けていて、たまに生きにくいと思う。だけど、どこかに同じように考え続けている人がいるという安心。分からないことは、分からないままでもいいこと、変わることをおそれないこと、そういうことを忘れそうになるたびに読み返したい。
1投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ哲学「対話」。相手を知り自分を知る。それが「対話」によって深まる。哲学ってそういうことなのかと簡単なようで難しい。詩的なエッセイで、軽やかながら深い読後感が残る淡い読書体験。
1投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ発刊当初、初めて書店で見た時から、「これはきっと良い本だ」と思った事を覚えています。 なにしろ装丁に作り手の愛が溢れている。 それから3年ほどの月日が経ち、ようやく本書を開きました。 思った通りの素晴らしい本でした。 哲学研究者としての探究の深さを感じつつ、エッセイ調のため言葉選びの優しさや繊細さも魅力で、哲学慣れしていない人もこの本から哲学の面白さを味わえるのではないでしょうか。 著者本人の「世の中にうまく嵌まっていない」という告白が個人的にとても好きで、仲間を見つけたような安心感をくれました。 私も哲学対話の世界に足を踏み入れたくなりました。
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ哲学は案外ありふれたところらから始めることの出来るもので、何歳になっても考えることって面白いんだと嬉しくなった。
0投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログなにかをつかめそうな感覚で、それがこぼれ落ちて、不安になり、でも、なにかが自分のなかに確かに染みこんだ感覚。 手のひらサイズの哲学というフレーズで、大層で難しい哲学から少し距離を置いて語ってくれる、だが本質は外さない本書には、笑わせてくれるものあり、泣きたくなるものあり、ハッと気づかせてくれるものあり、はたまたみんなそんなものだよねと安心させてくれるものあり…。 事あるごとに(事あるってなんだよ汗)読み返したい、拠り所にしたいと思った一冊でした。
23投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ永井玲衣さんのいう「手のひらサイズの哲学」とは、世界に根ざしながら世界を見つめて考えること、らしい…ん?? この問いへの一つの探究を、「哲学対話」を通して掘り下げた哲学エッセイです。 哲学という言葉からくる堅苦しい印象からは程遠い、軽やかさを感じました。そう感じる理由は、世界の「わからなさ」について、永井さん自身が「わからない」自分を隠さず晒している点だと思います。 何かを深く考えることは、しばしば水中に深く潜ることにたとえられるそうで、哲学対話は、ひとと一緒に考えるから、みんなで潜ることになります。 永井さんは、哲学対話で中立的な立場で合意形成を支援する進行役(ファシリテーター)を務めますが、哲学の面白さ、不思議さ、世界のわからなさを対話そのものが伝えてくれます。 哲学対話の主題は、素朴な疑問や悩み、日常の取るに足らないものでもOKのようです。小学校の授業での哲学対話の実践も多いようで、小学生にレイチェルと呼ばれたり、自身も"問いプードル"のイラストを書いたりし、親しまれるのもうなづけます。 分断の今の時代に、他者との対話は絶対に必要なのは言うまでもありません。その際、互いの「わからない」が出発点となるのは、問題ではなく前提になるのでしょうね。
93投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50270233 他校地の本の取り寄せも可能です
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログわかりそうで、わからなくて、とてもよかった。 哲学とは相手を尊重しわかろうとするその姿勢。質問を投げ合い、わかりそうでわからなくなる感覚そのもの。 所々涙してしまう部分もあった。 私は自分と意見や考え方の違う人に弓矢を向けていないか?見直すきっかけにもなった。 「どうか、変わることをおそれないでください」
3投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ過去の記憶に、そっと灯をかざしてもらえたことで、その過去の出来事にもカラフルな色彩があったことに気がつけた。確かにその経験はリアルな体験としてそこにあったのだ、と再体験できた。読書前は、記憶が灰色であることが普通すぎて、灰色であることも意識にあがっていなかったが。 自分に迷ったとき思い出したい文章を、フレーズに書きとどめておこう。
2投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ同じ海に潜った時に、すぐ浮上する人と、深く潜って探索する人の、後者に関する本 深く物事考えられるのって、時間もゆっくり流れていいなぁ
1投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログいろんなことを考えたり悩んだり、そういうことは自分にもたくさんあるけど、そのことを覚えてたり、深く考えたりする、記録する習慣がない。 いろんな人と対話する中で確かに積み上がる思考と問い、こういうものを本にまとめてくれることに価値があるなと思う。
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログAudible で。 手のひらサイズの哲学ということばが耳に残る。 途中泣きたくなったり、暗くなったり、楽しくなったり、笑ったり。素敵な哲学書だったな。
2投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログよかった。 わたしは意志を持って今年の始まりの一冊は永井玲衣さんの著書で幕開けたのですが、その後この本は一気に読む・間があく・一気に読む・間が開くの繰り返しで、結局読了に9ヶ月かけてしまった…!長い…! それは退屈とか、読みづらいとかの話ではなくて、この本が迷い、考え、矛盾を孕みながら、なぜかを考え続ける永井さんの思考をまま辿れる本で、読む人にも同様の考えることや余韻を残すので、余韻を噛み締められる時に読みたい本だったから。一文一文が、丁寧に、「あなたに届くように」と書かれている気がして、わたしはもったいないなぁという気持ちで一つ一つの章を読みました。 大人になってから哲学に興味を持ったのだけど、小学校で対話する体験をできたみなさんはとても幸福だと思う。権威のない中で考えて対話するなんてとっても贅沢。わたしも何書いているかわからなくなっちゃったけど、私が持つ矛盾も肯定してもらえるような気持ちになる、そんな素敵な本です。
2投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログポップな調子で面白かったけども……、哲学……色んな余裕がないと無理だなと、余裕のない今の暮らしと脳みそを振り返って思い直す。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ哲学研究者の著者による哲学エッセイ。いろんな在り様に問いを立て、言葉に表している文章だけど、特に書名と同じ連載をまとめた1章目を読んだ時の感覚が面白かった。思考が浮つくような沈むような、気分は良いのに落ち着かない、そんな揺さぶられ方。 哲学の専門的なことを分かりやすく説明するような本かなと思ったら、普段の生活に哲学の芽が無数にあるという哲学の扉をたくさん並べてくれた一冊だった。 帯文「哲学対話をやってみたくなる」もとてもわかる。 美しさや深みに手が届きそうな感覚のようにしっとりとした手触りの文もあれば、まぶしくて明るくてひんやりするような目の覚める内容もあった。 感覚を文章で表したものから、とても感覚的な読み心地を受け取り、いまとてもゆらゆらしている。
1投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ難しそうな哲学者たちが専門用語でぐるぐる考えているのがトップダウンの哲学なのだとすればこれはボトムアップの哲学だ。市井の人々との対話を通じてあーでもない、こーでもないと問い続ける姿勢こそが哲学の原風景なのかもしれない。
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログあさイチで上白石萌音ちゃんが永井玲衣さんの書く言葉が好きと言っていたので読んでみた。『分からない』から対話する。優しい言葉たちでいっぱい。
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ好きな人が読んでいたから、こっそり真似て買った じわじわとニヤニヤと共感 プチプチを巻く間に流れる時間 電車のアナウンスに耳を傾ける集団の空間 の話が好みだった 好きな人は「飛ぶ」が好きと教えてくれた
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ装丁の美しさから本屋で手に取って、哲学は挫折するからな〜〜と渋って棚に戻してたけど、パートナーが購入したのを機に少しずつ読んだ。 感想としては、哲学の普遍的なところをつつく大変な本でもライフハックの勉強的な本でもなく、いいテンションで哲学のことを考えられたいい本だと思った。 章の区切りも私の中では読みやすく感じたのと、笑える文章が混ざっていたのも好きだったな〜。 悲観的でなく淡々とおもしろい。ただ、内容が思ったより濃くて一冊を1日で読むのは難しかった。電車とかで読むのがいいかも
3投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ永井玲衣さん。先に『世界の適切な保存』を読んだ。 文章の距離感が、一人称なんだけど、どこか自分には他人事のようなふわついた感じがあったり、かと言って、傷ついたときは、泣くらしい。 自分が自分でいることを不思議に思い、不可解に思い、驚き、戸惑う。 みんなわかったようなことを言いながら、本当の本当にわかってるのか。 それって本当だったっけ? 本当だとしたらなんでなんだっけ? そういうことを考える。 本書は、哲学対話というものをワークショップみたいにやっている活動日誌でもある。 小学生たちに、考えたいことを考えてもらう。 会社のイベントごとに呼ばれて対話のためのファシリテーションをする。 そういう毎日を送る人が、どんなことを考えているか。じつはなにもわからない。でも、知らないわけではない。 もっとみんなで考えたり、話しながら、問いの輪郭をはっきりさせたり、拡張したりしながら、考えを浮上させる。 その様子は、さながら水中にもぐっていくように例えられる。 みんなで潜って、ときに溺れて、浮上してぷはっと息を吐く。いつだって、空気が足りないときは息を吐くのだったな。
4投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ最初の方は、哲学対話がいかに素晴らしいかみたいな話でちょっと嫌になった。 でも生きてるとは何なのかについての哲学対話の話から、答えの出ない問いについて考えることについての楽しさってあるなぁと思った。
7投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログ本書にもあるように、「哲学」と聞くとやはり難しいものという印象はありますが、日常生活を送る上でふと心に浮かぶちょっとした疑問や問いかけなどを「手のひらサイズの哲学」として身近な存在として楽しむ事ができました。 おそらく特定の世代や対象に向けて書かれたものではありませんが、「考えることは楽しい」という根っこの部分や、それをワークショップなどで多くの人(特に社会に出る前の10代の若者)と共有したいという想いは、山田ズーニーさんの本や活動と通じるものがあるように感じました。 内容ももちろんですが、水中の透明感や涼しさを表現したような装丁が素晴らしい。電子書籍ではなくモノとして持っていたい一冊です。
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログクスッと笑えて、でもどうしようもなく胸に残って、時折ふっと思い出す。私にとっての哲学が、きっとそうなんだろうなぁと思う。
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当たり前のことに疑問を持ち人と対話する。人の考えを聞き疑問を深めていく。おもしろい学問ですね。まさに「学んで問う、問うて学ぶ」 腹にストンと落ちることが気持ちいいことを思い出させてくれました。 それから変な敬語も笑いました。言いたくなる気持ちも含めて。 お笑いをみてみようかな、なんでやねんと哲学。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ「人々と問いに取り組み、考える。」「借り物の問いではない、わたしの問い。」(5頁)美容院、哲学的で、刺激的な空間の話が一番身近に感じました。美容師さんの「どうしたいですか?」の問いに、わたしは考える。わたしと鏡に映る美容師さんと、鏡に映るわたし、3人で対話になるとのこと。ここは3ヶ月前に戻してくださいと言ってしまうところですが、「どういうあなたでありたいですか?」「どういう人生をあなたは送りますか?」という問いに対し考える機会と捉えて次回は真面目に考えようと思いました。
1投稿日: 2025.08.13
powered by ブクログ読みやすく、面白かった。 著者のあっけらかんでひょうきんな文章で、なんだか、完璧でなくていいし、弱くてもいい、という至極当たり前のことを思い出した。 今後の思考の足がかりに
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ2025年7月27日。 今までにないような結果となった国政選挙の直後に、この本に出会えてよかった。 「このめちゃくちゃで美しい世界の中で、考えつづけるために、どうか、考えつづけましょう。」
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログ哲学勉強中。なんで?なんで?の会話ができるのってなんて素敵だろう!わたしもしたい。なんで?を深掘っていくことができないというのはわたしにとって恐ろしいことだけど、無意識に掘らないようにしていることもあるし、人によっては掘りたくないところもあるんだろうなと思う。なんでできる人とお話したいな。レイチェルに「なんで?」して欲しい。笑
2投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ初読みの永井玲衣さん。 読みながら心にグサグサ刺さる表現がたくさんあって、私は読みながら泣いてしまいたくなった。考えること、問うこと、その問いによって誰かを傷つけてしまったり、助けられたり。他人と繋がることって難しいけれど、私は私、あなたはあなたでいいんだよと永井さんに言ってもらえているような気持ちで最後まで読みました。
1投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ日常を細部まで見落とさないにしているような、繊細で純粋なとても優しい綺麗な文章だなと思って読んでいた。電車の中や学校の教室、誰かとの会話の中に流れる空気感が柔らかい感じがしてとても素敵だった。
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ哲学ってこういうことなんだ!とはハッキリ思えないまま読み終わってしまいましたが、哲学がその基礎知識となるような偉人たちの知を必ずしも必要としないということは伝わってきました。哲学対話おもしろそうだなって思いました。
5投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
哲学研究者のエッセイ。著者は哲学対話をたくさん主催しているようで、哲学対話の会での体験が多く綴られている。漢字をひらいた柔らかい文体を使っていて、繊細でみずみずしい感性でときにユーモアを交えながら人間や世界のわからなさ、こわさ、うつくしさに相対していく様子を素朴に書いていて良かった。本をゆっくりじんわりと読みたい気分だったのでちょうどその気分にマッチしていたというのもあるが、かなり好みの文章だったので心が安らいだ。 著者は、哲学対話などで問いについて深く考えていくことを「水中に潜る」というように表現する。 「わたしはあなたの苦しみを理解しない。あなたのかなしみを永遠に理解しない。だから、共に考えることができる。彼女の涙が、しんしんと降り注いで、気がつけばわたしたちは水中にいる。共に息を止めて、深く潜って、集中する。 わたしたちはバラバラで、同じ海の中でつながっている。」 ここが好きだ。特に一緒に潜るというのが好き。問いというのは、水中というままならないぶよぶよした空間であり、苦しく集中を要する空間であり、共に潜れる空間であり、どこか心地良さを感じる空間でもあるのだ。 そういう空間を共有するのって、普通に生活しているとなかなかない。問いを設定して対話を行ういわゆる哲学カフェなどに今まであまり興味が持てなかったが、ちょっと行ってみたいと思うようになった。普段あんまり物を考えてないし、哲学のこともよく分からないしで敬遠していたけど、学識や意見を表明する場でなくてみんなで考えればいいのなら面白そうかも。 そういう専門用語なしのルール設定の哲学対話にいきなり専門用語むきだしでぶっこんでくる大先生の発言を「大きく鮮やかな花火が打ち上がる」と表現しているところもすごく好きなのだが、著者の言う通り見えない、見たくない花火ではある(笑)。 世界の見え方も、興味の幅もちょっと広がった気のする読書になった。
1投稿日: 2025.06.24
powered by ブクログ永井玲さんの本を初めて読んだ。 一節のエッセイの中だけで、冒険しているみたい。 迷子になりそうになりながらも、あぁここに辿り着くのか、みたいな文章を書く。 ユーモアも素晴らしい。 そうだよ、考えるとは海の中に潜ってるみたいなんだ。苦しい時間の方がたぶん長くて、でも光が差したり、みたことのないものに出会える時があるから、次もまた潜るんだ。 その海が繋がってるって考えは、とっても素敵で、ロマンだ。 哲学って、どこかむつかしくて、遠い存在だと思っていた。自分で遠ざけてた。カントとか知ってるけど知らんしって。何言ってんだって。 でも、こんなに身近だったし、自分は哲学をしていた。ずっと隣にいたんだって。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログAudibleで聞いた。 哲学対話に関する話を聞きながら、私自身も色々な事を考えたり思い出したりしていて、一言一句漏らさずに理解するというより、永井さんの声をBGMに水中に深く潜っていくような不思議な体験だった。 思い返せば子どもの頃から、なんで?が多い子どもだったと思う。 それは答えを知りたいという好奇心というより、答えのない問いを大人と一緒に、なんでだろうね、不思議だね、とわからなさを共有する時間が好きだったのだと思う。 そんな事を思い出させてもらえて嬉しかった。
13投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ哲学は身近あるものというイメージは持てたが、哲学対話の話があまりよく分からず、自分には合わなかった。
1投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ序文から引き込まれて、宝物にしたくなる言葉に次々出会う。急ぐのをやめて立ち止まりたくなったとき、深呼吸して自分に問い直したくなったとき、何度でもお守りのように開きたい。
1投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ心当たりがあることがそこかしこに ・バランスをとりたくなりがち すぐ反論をしたくなったり 面倒なやつやなあ まあええか ・なぜ自分が自分なのか これはたしかに小学生の頃グルグルふすまを見つめながら考えてた 最近は考えなくなったな だれかの人生を歩みたいとも思わない でも少しだけ歩んでみたら面白いかも?とは思うようになってきたかな ・曖昧、ぐにゃぐにゃ、うまく言葉にしなくていい これは本当に信頼できる相手にしかできない 私も心を閉ざしがちなのかも コミュニケーション断絶型? でもパートナーにはできてる ええパートナーやんか、我ながら。
0投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ最初、哲学ってなんなのか全然わからなかった。哲学とは?と検索した。第二章まできて、やっとどういうことなのか分かってきた。子供の頃、なんで生きてるんだろう?って、よく考えた。そういうことなんだ!って気がついてから、楽しく読むことができた。私も哲学対話してみたい。
0投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ館山の小さな本屋さんで、お店の雰囲気と表紙のきれいさに惹かれて中身をよく見ずに買ってみた本。 読み終えるのにだいぶ時間が経ってしまったけれど、人間への愛しさと分からなさが溢れる素敵な本だった。。。 日々、スピード感を持って答えを出さなければいけない毎日を送っている中で、自分の常識を崩されたり、相手を多面的にみるなんてことはなかなかないし、できていない。したい気持ちと、そんなことしていたら仕事が一生進まないよ、、と途方に暮れる気持ちが両方自分の中にはある。 いつか、哲学対話に参加してみたい。水中に深く潜ってみたいなー。
0投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログこの本は哲学の難しい言葉や内容はあまり出てこない。 哲学対話を通して、一般の人がどう考えているかを突き詰めていく。 テーマに沿って自分の意見を言ったり、他の人の意見に反応する。 それぞれよく考えないとなかなか言葉に出来なさそう。 子供の方が気兼ねなく発言できそうで、内容もストレートになる気がする。大人になると、周りの目を気にしながらの発言になってしまい、哲学対話自体を成り立たせるのが難しそうだなと思った。
0投稿日: 2025.04.05
