Reader Store
本のエンドロール
本のエンドロール
安藤祐介/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

(119件)
4.3
48
51
14
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こんなたくさんの工程を経て本ができていくのかと改めて分かった。面白い。選ぶ言葉やカバーなど、こだわりを全てカタチにして新たに生み出していくのは素敵だ。会社あるあるなやり取りが見られて職場体験したような感覚になれるのでおすすめ。

    0
    投稿日: 2026.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本がいち読者へ届くまで、何となくたくさんの人が関わっているとは思っていたが、想像を超えてきた。 まさに「みんなで造りました」 「具体的に考え、動け」 これを実践してくれる人たちがいるから成り立っている。 昨今文庫本でも1000円を越えるものが珍しくなく、高いと感じていたが、これを読むと全然安いんじゃないか むしろこの値段で読ませてもらって良いのだろうかと思ってしまった。

    2
    投稿日: 2026.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本に携わる人が登場する小説をいくつか読んだことがありますが、印刷会社が舞台のものは初めてでした。 主人公は印刷会社の営業マン。作家や編集者、デザイナーに振り回され、トラブル対応に追われる姿は読んでいて胃が痛くなりそうでした。営業って大変だな…(^_^;) 印刷や製本の職人さんがいるから、いろんな装丁の本が店頭に並んでいることを恥ずかしながら初めて意識しました。デジタル化が進んでいますが私はやっぱり紙が好き。これからも紙の本を読んでいきます!

    9
    投稿日: 2026.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    難しく考えることはないはずなのに、少し考えさせられる。 本という題材を用いて、緩やかに失われつつあるニーズの対象がどのように存在し続けていくか?それに携わるものは何を考えるのか?三者三様の接し方があるよな、と受け止めた。 例えばこういう人もいるんじゃないか?いやこういう人もいるよな…と想像しうる必要十分な人材が、登場人物として現れるためよく練られているなと思う。 これから物体としての本がどこへ向かうのか。ほんのり考えるきっかけになった。

    2
    投稿日: 2026.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の夢を熱く語る営業、一番苦手なやつだ。サラリーマンの仕事なんて理不尽なことも面倒なこともたくさんあるけど、とにかく地道に確実に積み重ねていくものだ。自分は全くできていないけど、目指していたのはこの小説の主人公のような熱血系ではなく着実に実績を上げる先輩営業。こっちを肩入れして読んでいくか。 日の当たらない仕事の裏にも多くの人たちの努力、技術、拘りがあり、それを積み重ねるところにドラマがある、というのは企業小説の定番のようだが、出版とか書店とかは何となくお手盛りな感じもして、今ひとつ引き込まれない。全く偏見で自分の勝手だけど。 ストーリーは予想通り先輩、上司、取引先、職人と言った関係者が主人公の熱意に絆されるようにして、いい書籍を作り上げようと奔走する。幾多の困難を乗り越えながら。捻くれ者のサラリーマン小職も何となくその話を見過ごせなくなって、最後はこの会社とその界隈で働く人たちを応援したいという気持ちになった。紙の本は好きだし必需品だ。出版業界も夢見ていかなければいい本を作り続けられないだろう。これからもよろしくお願いします。

    101
    投稿日: 2026.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「印刷会社はメーカーだ」 著者、出版社、印刷、デザイン、データ制作、製本。本が造られるまでにどのような人たちが関わっているのか、その人たちは何を考えているのか。印刷会社営業の浦本を中心として彼らの仕事と矜持を描くお仕事小説。 40年作家をやっていても自分の本が造られる過程を知らなかった。作中で一条早智子が語った内容だけど、読者である自分にとっても考えてもみなかったことだった。作品名であるところの本のエンドロール:奥付も読んだことなかったし、そこに書かれる会社名の奥にこんなに熱い想いを持った人たちがいるんだと思うと、ますます本が好きになりそう。特に『世界でいちばん透きとおった物語』については読んだ当時は「えーすごい!」くらいの感想だったが、この小説を読んで、そのすごさがより感じられるようになったと思う。これこそ、本を造った人たち全員の作品ということを強く感じる。 最初は本を造りたいという想いが先行する浦本に対して、肯定的な人、否定的な人がいる感じだったが、浦本の気持ちと仕事に対する姿勢が製造の野末や営業の先輩 仲井戸をはじめとした人たちの心に影響を与えていき、出版業界の厳しい情勢は変わらずとも、皆が前を向いて仕事ができるようになっていた。理想論でも綺麗ごとでも、語ってそれを実現しようと足掻く様は周囲の人々に良い影響を与えるということを感じられた。最初は浦本のことを顧客の要求を丸呑みして厄介な仕事を押し付けてくる伝書鳩だと揶揄していた野末が、同じ伝書鳩扱いながら、最後には浦本に想いを託すようになる。浦本がやっていることは同じはずなのにこんなにもストーリーの雰囲気が違って見えるものなんだなあと感心してしまった。 また仕事はお客のため世のためにすることではあるけど、根っこでは自分のためにやっていいんだということもかなり共感した。自分のためにというのはそのままの意味というより、自分が良い影響を与えた周囲のひとたちが自分のためになることをしてくれるという面が強いと思っている。そのほうが自分が自分を幸せにしようとするより何倍も幸せになれる。浦本の様子はそれを体現しているようで、こんなふうに仕事ができれば幸せだなあと思った。

    2
    投稿日: 2026.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何か大事件があった訳じゃない。最後に代どんでん返しがある訳でもない。ただ粛々と自分たちの仕事と向き合い、情熱を持って本をつくっている人々の日常だった。 豊澄印刷株式会社の営業担当である浦本が主人公。彼を取り巻く印刷会社の実態や、印刷工場で働く野末、ジロさん。作家さんや、本の編集者さん、実際に本ができるまでどんな工程を踏み、どのように読み手に届くのかが詳しく書かれている。私が衝撃をうけたのが、本には色々な仕掛けがあるということ。本のカバーに本物の火薬の粉末を使用したり、紙にも色々種類があったり、読者の気づかない仕掛けが色々あるんだ、という視点に気付けたことが良かった。そう思うと、この本の表紙も、印刷工場で仕事をしている職人さんが暗闇の中で仕事をしているこの写真が、「ほんのエンドロール」というタイトルに最もぴったりなような気がする。作家さんが書くだけじゃなく、たくさんの人が本を作ってると知れたのがとても良かったし、感動した。 好きなセリフが「たとえ天職じゃなくてもいい。この仕事をやっていてよかった。そう思える瞬間が日々の端々、所々にあればそれはきっと幸せなことだろう。」確かになぁ、納得した。

    7
    投稿日: 2026.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった! いい本だったなあー これまで1000冊以上の本を読んできたはずなのに、本を読み終わった後、本当の”最後の1ページ”までじっくり読んだのは初めてだ。 奥付、なんていう呼び名も知らなかったし、本ができるまでの工程に思いを馳せたことはあれど、追求して調べようと思ったこともなかった。 紙の本を愛してお世話になりまくっているのにも関わらず、今までこんな大事なことに気がついていなかったことを恥じるとともに、それを教えてくれた本書には感謝しかない。 一方で、電子書籍に関する話題も出てきた上で、実際に印刷機会が削減されるかどうかという現実的なテーマに向き合う必要も出てくる。これが書かれた時に比べると、生成AIの登場も相まってますます本の世界は先行きが不透明になってきてもいる。 でもどうなろうと、これまで紙の本に救われてきたことは間違いがないし、たとえ絶滅するようなことがあっても、人類が紙の本の上で成長し続けてきて今があるということは揺るぎのない事実だ。 紙であれ電子であれ、私は一生本を読むことを止めない。

    1
    投稿日: 2026.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社の営業浦本君が、 業界特有の困難な案件に直面するも、 若さゆえの未熟さ経験不足で周囲を巻き込みながら、本作りへの情熱や理想でチームに一石を投じ、新しい視点での解決策を見出していく また浦本君自身の社会人としての成長も見届ける事ができました 斜陽の出版業界 紙の本が消えゆく未来 避けられない社会の趨勢に抗いながらも 後ろ向きではない覚悟を持つ業界の人達の思いにも触れることができました 読み手である私たちにも 覚悟が求められているのでしょうか 物語中に出てくる問いかけ 「どうして紙の本を読むのか」 私は本を手にした時の重みや手触りを感じながら 本の世界に入っていくのが好きです まさにこの手の中に別な世界が広がっている感覚 だから紙の本がなくなる事は考えたくもないなぁ 文庫版の特別掌編を読んだ後 実際に「本のエンドロール」を作り上げたスタッフ達の名前を見つけたときに この物語はフィクションだったけれど そこに描かれていた思いや覚悟は全て現実のもので 私たち読み手に向けて真摯に熱く届けようとする思いは本物なのだとわかって 今この手に感じる本の重みをずっと忘れずにいようと思いました

    113
    投稿日: 2026.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「本を造りたい」という思いを一つに本は造り上げらている。 1冊の本が世に出るまでに関わる全ての工程にスポットライトが当てられていて、これからは奥付けの社名の後ろに存在する見えない人たちにまで想像を膨らませて感謝をしたいなと思った。 彼ら一人一人に役割りと矜持があり、物語がある。 熱い思いが形になることに感動して涙した。 購入本

    37
    投稿日: 2026.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読書好きとして本の製作過程がここまで細かく描写された物語に出会えて本当に良かったと思う。メーカーに勤める身としても、各人が果たす役割とその矜持を感じることが出来た。ものづくり、仕事、人間関係、本など大切なことに学びが多い一冊だった。

    2
    投稿日: 2026.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと読みたかった作品。 やーーーーっと本屋さんで見つけて購読。 本が好きな人、まさにこのアプリやってるような人には響く作品だと思う。だから評価も高いんだろうなぁ。 色んな人がいて、性格が合う合わないもあるかもしれないけど、影響を受け、刺激を受け、たとえ天職じゃなくても自分なりに一生懸命働く。本のメーカーの人たちの話だったけど、働く姿勢はどんな仕事にも共通してるものがあると思う。 楽しんで仕事をしてる登場人物たちはキラキラしてて、みんなかっこよかった。私も明日も仕事がんばるぞ!

    25
    投稿日: 2026.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心に残るフレーズが最後にあって、心に留めている。 ホウレンソウをしない主人公に少し腹立たしい気持ちになったり

    2
    投稿日: 2026.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    フォロワーさんのおすすめ 物語(魂)に“本”という肉体を与える印刷会社=本の助産師。紙の本のぬくもりと、電子・音声の便利さの両方を実感。AIに頼る中で「自分で考える力」と向き合うきっかけに。何が成功かは自分で決める。

    2
    投稿日: 2026.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本は誰が作っているのか? 本に携わる職業とは何か? この問いに、以前は「漫画家・小説家」「出版社」と答えていただろう。しかし、本書を読んで、この答えは正解でもあり間違いでもあったと気づいた。もちろん、物語という土台を作っているのは漫画家さんや小説家さんで、それを出版社が支えていることに間違いはない。けれど、それだけでは今私たちが読んでいる本は本として存在できない。それを改めて痛感させられた。 奥付。本書で言う「本のエンドロール」を、私は注意深く読んだことはなかったが、これからは意識して読もうと思う。私の趣味であり、大切な本を形作ってくれる人達がそこに記されているのだから。 さて、肝心の内容に関する感想としては、本が好きな方にはぜひ手に取って読んで欲しい1冊だ、の一言につきる。特に、電子より紙の本を読むという人に読んでほしい。 紙の書籍から電子書籍へ移り変っている今の時代、本は紙で読むべきか否かについて改めて考えさせられた。私は紙の書籍が好きなため、今後も電子ではなく紙の本を購入し続ける。けれどそれがいつまで叶うのか、少し不安を覚えた。 しかし一方で、印刷会社で働いている人達にフォーカスが当てられたこの書籍からは、本を作る印刷会社だからこその意地や覚悟が垣間見えて良かった。 この本はノンフィクションという位置づけでもよいのではないか。そう思うくらい、今の時代にあったリアリティのある話だった。 また、仕事に対して取り組む姿勢が勉強になった。まだ学生の身で働いたことはないが、これから社会に出ていく時に「ああ、この考え方は大切だな」と思える箇所があった。物事を見る時の目線であったり、取り組む姿勢であったりと、とても勉強になった。

    2
    投稿日: 2026.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    目の前のことに立ち向かい、一生懸命になる人達の生き方、気持ちの揺れが描かれていた。 なんのために働くのだろう。 なんのためにこれをするのだろう。 誰にでも当てはまる疑問を登場人物たちも抱えていた。 先が不安だからやめようという ……ではなく、 先が不安でも今を頑張ろう という気持ちの切り替え方、私もまねしたい。 そして、本を作る過程を学ぶこともできたのが良かった。

    1
    投稿日: 2025.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本が好きな人は読むべし! 地方の弱小出版社としては、印刷後に誤字を見つけるとかひぃ〜!ってなるし、締切を伸ばすがいかに無茶かがわかったし、特色とか印刷の話が面白い。 印刷営業、工場勤務、編集、データ制作、表紙デザイン…と、1冊の本がこんなにもたくさんの人の力でできているのだと感じられる。みんなそれぞれ仕事内容や立場はもちろん仕事観も違って、それでも「良い本を作りたい」という思いだけは共通。 …ただ野末、お前はダメだ。仕事はできるのかもしれないけれど、家庭内での態度が…。作者は結構年配の人なのかな?今は令和だぞ?

    2
    投稿日: 2025.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社が舞台のお仕事小説で、使用した用紙の種類が記載してあるところ、タイトルにちなんで奥付の前のページにエンドロール風にオペレーターたちの名前が記載してあるところが良かったです。 紙の本を読む人が減り、私は電車の中で文庫を読んでいますが、周囲には殆ど見かけません。誰も彼もがスマホばかりを見ている時代です、それでも斜陽産業と言われる本に関係す出版社、印刷所、製本所で、皆に読まれる良い本をと頑張る人達の話は感動的です。 図書館や電子書籍も良いけど本を大切にしましょう。

    1
    投稿日: 2025.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お仕事小説であり、本が作られ手元に届くまでの裏側が知れてますます本が好きになっちゃう小説。 いつも本は文庫になるのを待ってから買うか、図書館で借りることも多かったのですが、紙の本を愛する者として、読みたい本はケチケチしてないで単行本も買おう!そして隅々まで味わおう!と思いました。 早速、お気に入りの本屋さんで新刊の単行本を買いました。 本に携わるすべての皆様に感謝します。

    0
    投稿日: 2025.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社を通して、本が完成するまでのストーリーを描いた作品。 改めて本が好きだな〜と思わせてくれる素敵な作品だった。

    0
    投稿日: 2025.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    印刷会社の営業って何してるの? お仕事小説、面白かったです。主人公は真面目で情熱のある印刷会社の営業マン。先輩、上司、他部署の人たちとのやり取り、ぶつかり合いも含めて他業種でもあるあるの出来事(主に予算と納期)で右往左往。電子書籍が後ろから迫ってきて追い抜いていきそうな恐怖。 納期が押しちゃうって装丁変更とかイメージ通りに刷れてなかったとか、色々あるんですね。私は手に取る本は昔からあまり装丁にこだわりはないタイプなので逆に作家や装幀家の方々がこんなにこだわりがあるんだなぁと驚きました。 良書だけどメディア展開がなさそうな理由もちょっと分かります。トラブルを持ち込む方々、改心しない方もちらほら。こだわりを持って仕事をされてるから、でしょうけど、特に最後のエピソードは変えてしまわないとダメだろうなぁ。 私個人は漫画は電子書籍に移行しましたが小説は紙の本がいいですね。電子書籍は各販売サイトにあって、一つの本棚に纏めて眺めることができないんですよね。これがわりとめんどくさい(笑

    2
    投稿日: 2025.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社から本、そして業界の内情や将来などを見据え、その中に仕事とは、家庭とは、という現実的な悩みも交え、大団円的に収束していく。 とてもよかった。本に携わっていくことに希望が湧いた気がします。

    0
    投稿日: 2025.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良い本でした。 機会があって、本を何度か出版しましたが、その裏側を改めて知れてよかったです。 事実を淡々と映すような文章でも伝わることはありますが、このような読み応えのある物語にしてくれたおかげでまた違う角度から理解できた気がします。

    0
    投稿日: 2025.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書店員、編集者、図書館員…本に関わるお仕事小説は数あるけれど、印刷会社にフォーカスした小説は初めて読んだ。 自分の主義や夢を持って働く登場人物たちを応援したくなる。 印刷会社といっても、ただ印刷するだけでなく、原稿からゲラに起こしたり、装丁をデザインしたり、出版社と印刷工場のスケジュールを調整したりと、色んな仕事があるのだと初めて知った。 印刷会社の見学ツアー、行ってみたいなぁ! 本好きにはぜひ読んでほしい。本のありがたみが分かるお話です。

    11
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本は昔から好きだけど、作家や編集者以外の本作りに携わる人のことは想像したことがなかったので、どのような流れで本が作られていくかを知るきっかけになった。 主人公の浦本が熱い人間で、周りの人が振り回されながらも最終的にはやれやれ、、笑といった感じで要望を聞いてあげているのは、彼の人望によるものなんだなあ。自分もそんな営業でありたいとおもった。 ただ、自分はお金のために日々仕事している側面が強いので、この物語に出てくる人々の熱さに少し気圧されてしまったかも、、、( ; ; )ちょっと後半読んでいるのが辛かった。何の目標や向上心もなく仕事している自分が悪いような気がして。 また違うタイミングで読んだらもっと響くのかな〜

    0
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社で働く人々のお話。主人公浦本の苦悩や挫折が忠実に描かれておりついつい共感してしまう。登場人物全員が考え方は違えど、己の信念に基づいて仕事をしており衝突もしながらも成長していく描写は何か熱くなるものを感じずにはいられない。仕事をしている人間なら誰もが楽しめる1冊。

    0
    投稿日: 2025.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前職を思い出した 奥付に全員の名前がのってるのがじんときた 本1冊作ることの大変さがわかる1冊 作り手の思いも考えながらこれからも本を読み続けたい

    0
    投稿日: 2025.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社の営業マンが主人公のお仕事小説。 1冊の本が出来上がるまでの流れがよく分かるし、 何よりも各描写がリアルすぎて、たくさん取材されて書かれたことが痛いほど伝わってくる。 ただ、少し期待しすぎてしまった感が否めない。 話の展開が似ていて、同じ話を何回も聞かされている感覚になってしまった。 ラストのメッセージも、割と使い古された内容でうーん…という印象。

    0
    投稿日: 2025.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いい本だ。 1冊の本にどれだけの人が携わり、どれだけの手がかかっているか。そのとおりだよ!と、何度もうなずきながら読んだ。それを、巻末のエンドロールが物語っている。いや、エンドロールにあがっている名前だけではなく、本書内で描かれている職種だけではなく、たとえ奥付に名前はなくても、まだまだ本に関わっている人は大勢いる(そこまでカバーしている点で『重版出来!』は名作だと思う)。 本だけではなく、どんなモノもいろんな人が関わっているんだろうな、と想像させる。 仕事との向き合い方は、人それぞれ。その人のやり方をいかに尊重するか、それも考えさせられる小説だった。

    6
    投稿日: 2025.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良きお仕事小説。 本を作ると言っても工程がたくさんあり、知らないことも多い。 面白かったです。 奥付のエンドロールも良かった。

    0
    投稿日: 2025.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みたいリストの中から手に取った作品。 印刷会社営業、印刷オペレーター、DTPオペレーター…様々な視点から描かれる印刷会社を舞台としたお仕事小説。 一冊の本を造るために、こんなにたくさんの工程があり、こんなにたくさんの人が関わっているなんて…! 本がどのように造られているのか、本の価格設定がどのようにされているのか、など分かっているようで分かっていなかったことを今作を読んで学べた。 思ったより手作業が多いことにも驚いた。 印刷会社を沈みかけの船に例え、いつかは沈むとしても現役でいる間は絶対に沈ませない、よりよい本を造りたい、と奮闘する登場人物たち。 最初は不穏な感じが漂っていたが、営業の浦本を中心に数々の困難を乗り越える度にチームワークが深まっていく展開がとても胸熱だった。 彼らの労働を通して読み手も自分に問いかけたくなるのではないか。 「なぜ働くのか」 「なんのために働くのか」と。 巻末に設けられている奥付。 私は奥付を読むのが好きで、自分の本も子どもの本もまず奥付から目を通す。 でも全部の項目に目を通しているわけではなかったので、これからは隅々まで目を通そうと思った。 私が日々読んでいる本にはたくさんの方の想い、苦労が詰まっているのだということを心に留めておきたい。 私は電子書籍よりも紙の本が好き。 本が増えすぎて困るという悩みはあるけれど、これからも紙の本を愛読していこうと思った。 とても素敵な作品だった。

    32
    投稿日: 2025.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    24/11/29 ピンとこず。期待値高かったからかもしれないけど、痒いところに手が届かないまま終わってしまった感じ。 奥付の見方は少し変わるかも。

    0
    投稿日: 2024.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷会社社員のお仕事小説 以下、公式のあらすじ ---------------------- 彼らは走り続ける。機械は動き続ける。電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われようとも、この世に本がある限り。印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付に載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。 ---------------------- 新卒採用の説明会で「印刷会社はメーカーです」という言葉を放った浦本学 営業のエース 仲井戸が「夢は目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせることです」と言った後の反発した想いも含みながらも、あながち的外れではない ただ、工場の野末には「お前はただの伝書鳩だ」と自分の仕事を否定される 映画なら制作に携わった人たちの名前がクレジットされるのに、 本の場合は、奥付に記載される情報は著者、出版社、印刷会社、発行年月日程度 しかし、その裏には様々な人が携わっている 作者が綴った文章が、編集者、装丁デザイナー、DTOオペレーター、印刷者、製本者など様々な人の手を経て「本」になる そして、その本を配本し、書店でお客の手元に届ける仕事もある 5章で構成される物語の中で、それぞれ「紙の本」制作に関するドラマが描かれる ・スロウスタート ・長篠の風 ・ペーパーバック・ライター ・サイバー・ドラッグ ・本の宝箱 ・文庫版特別掌編「本は必需品」 特定の月に間に合わせるように出版したい作者、出版直前に発覚した致命的な誤植 連絡がつかなくなった編集者、有名デザイナーのこだわりと無茶振り ヒットに恵まれない作家が増刷をかけて背水の陣の決意で挑んだ意欲作、意外な販売戦略 紙の本と電子書籍の違いの現状 締め切りのない、作家の想いが込められた作品紹介 斜陽産業であることが確定的な中で、それでも業界に立ち続ける意義とは? 理想と現実の差異 そんな中で自分できることとは何か? 私自身、本を読むのは好きだけど、その業界で仕事をしたいとは思わない 斜陽産業であるのも理由であるけれども、自分はそこまでの熱意も知識もないからかな なので、今も尚本を出版するために携わっている人たちには感謝している あと、自分の仕事への矜持に関してもあまりないかな 特に望みがあるわけでもなく、何も問題なく運用できていればいいという思いはある なので、どちらかというと仲井戸のようなスタンスだろうか しかし、自分の仕事が天職と呼べるような人は羨ましいとも思う 「夢で飯が食えるのか」という嘲り いや、でも、もし自分が野末と同じような立場だとしたら、似たような感情を覚えるかもしれない 特にメロンのくだりのあたり まぁ、その後のはしゃぎっぷりに関してはもっと上手く誤魔化すけどね あと、調子の良いことを言って厄介なトラブルを持ち込む営業に対する反応としては正当な理由があるようにも思える 仲井戸さんなら余計な部分を捌いて持ってくるという対比があるからこそ尚更そう思う 知識のない部分に関しては伝書鳩になるのは仕方がないけれども、だとしたら営業の意義とは?を突きつけるのも仕方がない 電子書籍に関する議論 少しずつでもシェアを拡大しているし、しばらくは下がる見込みはない 私も紙の本の方が好きだし、それを仕事にしている人たちにとっては正に死活問題なのだろうけど ただ「紙の本をなくしてはいけない」といっているだけではジリ貧でしょうね 紙の本のメリットをもっとアピールするか、紙の本でしかできない付加価値をつけるとか、もしくは電子書籍との共存する中で如何に延命措置を図るかという方向性でいくしかないでしょ それにしても、出版社の電子書籍に対する販売戦略って適切なのか疑問 作中の人気作家のモデルは東野圭吾を想像してしまうわけだけれども 似たような事を京極夏彦は実際にやっている 「ルー=ガルー2インクブス×スクブス」の発売のとき 単行本、ノベルス、文庫、電子書籍の同時発売というアレ 結局売上的にどうだったんですかね? 京極夏彦も言っているように、単行本が買えないから文庫を買うわけでもなく文庫派だから文庫を買うという層もいるわけで 電子書籍も含めて出版の戦略のセオリーが通じない客も増えていると思うんですがね ちなみに私は文庫派だし 好きな作家さんでも出版と同時に買うような熱心なファンでもないので、出版業界がマーケティングで重要視している顧客ではない 電子書籍も未だ本格的には手を出していない 何かのきっかけに端末を手に入れたらどうなるかわからない マンガは電子書籍に移行してもいいかと少し思っている こんな層も結構いると思うし、こんな熱心ではないファン層が市場にはゴロゴロいるはずなのに、そっち向けの販売戦略ではないんだよなぁ 作者の印税が8%だとか10%が適切かどうかはわからない 出版社、取次、書店の分配もそう それぞれのリスクとコストの持ち分に関係しているようにも思える 電子書籍なら出版までのイニシャルコストはかかるものの、システムが既に出来上がっている環境であればロングテールの戦略を取れるし、もっと売り方としてできることが増えると思う 個人的にひっかかっている電子書籍のデメリットとして 電子書籍は閲覧権限であって、所有権ではないのがちょっとなぁ いつ出版差し止めになって閲覧でいなくなってもおかしくないし、一度購入したものでも、再ダウンロードできなくなるケースも聞いたことあるし メリットhは十分に理解しているけれども、やはり当面は紙の本を買うかな 最後の章は売上は見込めないけど作家の思い入れの強い本がテーマ 納期が決まっていないのでいくらでもこだわる事ができるし、デザインも二転三転ともなると 印刷会社として赤字は必至なので厄介な案件ですよね この仕事が後に繋がるという保証でもあればいいけど、口約束ではねぇ…… そして、文庫おまけの「本は必需品」 短期的にはそうではないかもしれないけど、長期的には本は必需品ですよね それにしても、文章を綴るのは作者だけど、それを「本」の形にして出版するのは名前が表には出ない人達あってこそ それがこの物語ではよくわかる 正にこの本のエンドロールのクレジットを見るに、相当な関係者に取材したんだろうなぁと思う

    1
    投稿日: 2024.10.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    500ページぐらいあるのに 一気に読めた 紙の本が作られるまでに こんなにも人の繋がりがあって 工程があること知れた 一人一人の本に対する想いが 胸熱すぎる… 電子書籍より紙の本派の人は是非!!

    1
    投稿日: 2024.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一冊の本が出来上がるまでの裏側について描かれた作品。 『本は必需品。不急ではあるけど不要ではない。』 『(中略あり)自分の仕事を天職と言い切れる人はほんのひと握りで、多くの人は今の仕事ではない別の仕事、今の人生とは違う別の人生にかすかな憧れを残し、ぼんやりと引きずって生きているのかもしれない。』 この作品の最後にあったエンドロール、どの作品にも載せたらいいのに、いや、載せるべきだと感じた作品だった。

    2
    投稿日: 2024.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昔から読書好きだけど、本がどうやってできるかを考えたことがなかったことに頭を殴られた。 本が本としてできあがるまでに、これほどの人や職人さんの技術がかかわっているとは。 お仕事小説かつ、本への賛歌でした。 電子書籍の黎明期&印刷業が斜陽という世相もふまえつつ、本作りに誇りをもっていた製本業界のリアル。 当初は紙の本は駆逐されないだろう見通しも、コロナ禍と断捨離思考で電子化はここ数年で一気に躍進した。 紙の本はなくならない、でも仕事としては淘汰されていくのを止められない悲しさ。 それでも誰かのための一冊が今日も生まれていく。 本当に読んで良かった本でした。

    2
    投稿日: 2024.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本づくりにかかわる人たち。仕事で奮闘する人たち。いろんな思惑が重なって展開する物語。こう書くと、私好みの要素が満載なのです。しかし、どうにも盛り上がらなかった。なんだろう。悪くはない。悪くはないけど、なんか鼻につく。上から糸を垂らして登場人物をコントロールしている著者の作為的なところが鼻についたんでしょうか。うーむ。不完全燃焼。【2024年3月20日読了】

    0
    投稿日: 2024.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1012 432P 電子書籍が完全流通しても、本が完全になくなることは無いよ。だってわざわざアナログカメラ使ったり、アナログレコードで音楽聴いてる人も居るんだから。 安藤 祐介 1977年生まれ、福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。2007年、『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞しデビュー。その他の著書に『六畳間のピアノマン』『夢は捨てたと言わないで』『不惑のスクラム』『テノヒラ幕府株式会社』『一〇〇〇ヘクトパスカル』『宝くじが当たったら』『大翔製菓広報宣伝部 おい! 山田』『営業零課接待班』などがある。 本のエンドロール (講談社文庫) by 安藤祐介 「印刷機の稼働率を上げることが、営業の使命だろう。受注を切らさないこと、社員約二百人が食べていくために何をすべきかを考えるのが最優先ではないのか」   逐一 正論だ。だがすんなり受け入れられない。 「それにもっとシビアな話、この先本が売れなくなるのは火を見るより明らかで、印刷業界は客観的に見れば 斜陽 産業、沈みかけた船だ」 周りを見る限り、満員の車内で本を開いている人はたったの一人。浦本自身も含めて多くの人がスマートフォンに見入っている。 〈この先本が売れなくなるのは火を見るより明らかで、印刷業界は客観的に見れば斜陽産業、沈みかけた船だ〉  小さな頃から、起きている時間の大半を読書に費やしてきた。  引っ込み思案で人と上手く話せなかった。ある日を境に、クラスメイトから無視と陰口の標的にされた。そんな毎日の中、現実世界との関わりを一切絶ち、フィクションの世界に没入できる時間は、福原にとって何物にも代え 難いものだった。  本と向き合うことで人との関わりから逃れていた自分が、二十三歳になった今、本を介して人と繫がっている。 「笑美りん、お疲れ。遅いから無理しないでね」  体を気遣ってくれる上司や仲間がいる。数年前までは考えられなかったことだ。今、この場所で、一目置かれているのも本のおかげだ。 「印刷会社は本の助産師みたいな仕事だと思っています。物語は本という身体を得て世に生まれてきます。生まれてくる時のお手伝いをする私たちは、本の助産師じゃないかと。だから、数え切れないほど多くの出産に立ち会える」  一冊でも多くの本の誕生を助けたい。  物語を書く小説家でもなく、本を企画する編集者でもなく、印刷会社の社員として本造りに関わることが福原にとって天職なのだ。 「人間って、この世に生まれてきたからには、誰かに影響を与えたり、与えられたり、そういう関連性から逃れられないですよね」 「難しい話だけど、まあ、そうだね」 「本も、同じだと思います」 人の出会いに縁があるように、本と人との出会いもまた縁だ。  本と人とは一対一で 対峙 する。  読者はたとえ「つまらなかった」と読み捨てた本からも、何かを受け取る。時には一冊の本が読者の心を突き動かし、人生を変えることもある。  本とはそういうものだ。  自分たちが造っているものは、そういう大切なものなのだ。 「物語はソフトで、本はハード。魂と肉体のようなものです。私たちの仕事は、物語という魂に、本という肉体を授ける仕事でもあるのではないかと思い至りました」 「彼に限らず、理想を語るような人間は信用できません。独りよがりで、自分らしさみたいなものを貫くためには他人の犠牲もいとわない連中ですから」 六時半、店主がテレビのチャンネルを変えた。Jリーグ・浦和レッズの試合中継が始まろうとしていた。サッカー観戦は数少ない趣味のひとつだ。最近はスタジアムへ行く余裕もなく、時折テレビで静かにレッズを応援している。 「お先に失礼します。これ見始めると、最後まで居る羽目になるので」  野末はテレビを指して言った。 「あ? まだ六時半だぞ」 「帰って子供とテレビ観戦しようかと」  試合中継を一緒に見てサッカーの話をすれば、子供たちとのわだかまりも解けるかもしれない。 「現実は小説より奇なり。私はこの地方プロレス団体の軌跡を読んでいるうちに、フィクションとノンフィクションの境界が分からなくなり、この物語に没入してゆきました」  苦楽を共にした相棒の離脱、団の分裂の危機、イベント会社による詐欺から生じた資金難。旗揚げから二十年の節目を迎え、年齢とともに衰えゆく必殺技シーサーラリアットを若き団員たちに託してリングを去る決意をするが……。 「しかし……シーサー仮面タケルさんは今もリングに立ち続けています。その理由は、皆さん、この物語を最終章まで読んでぜひ確かめていただきたいです」 「もしも全部が電子書籍になったら、こういう苦労なんてなくなるのかもしれないね。紙の手配はいらない、造本設計に凝る必要もなくなる」  浦本は、隣の電子書籍チームに目を遣った。十二名のチームが日々、電子化される作品の版を組み上げている。イーパブ(EPUB)という電子書籍の標準規格に変換する作業だ。  電子書籍化される作品は、年々増加し、電子書籍チームは今年度から二名増員となった。 「結局どの作品も、端末で読まれるわけですからね」  紙の本は、読書人口の減少と電子化という二つの逆風に直面している。 「他の印刷会社はどうしてるんだろうね」 「家族経営の小さな印刷会社は、後を継がずに廃業しているよ」  浦本がワールド印刷に勤めていた三年前でも、近隣の小さな印刷所が相次いで会社を畳んでいた。今はもっと加速しているはずだ。 「現にコミックの電子書籍市場は拡大の一途。既に売上の一〇%を超えてきています。電子書籍先進国のアメリカでは約二〇%です。それに比べて、文芸書は遅れている」 「遅れているという言い方は適切でないと思いますが」  データ制作部の白岡が険のある声で反論する。 「いや、遅れているんですよ。紙をありがたがる風潮が根強く残っている」 「いや、もっと力を入れるべきです。我々印刷会社は、毎日膨大な紙を使って本を刷っている。読者の手に届くまでいくつもの会社がマージンを取っていく。この際、正直に言いますが……」 「ほお、読者は本を読む手段を必要性で選ぶものだろうか」 「必要ならば使うし、必要でないなら使わないでしょう。他に何がありますか」 「利便性だよ。多くの読者がまだ電子書籍の利便性を知らない」 「知られていないのはなぜでしょう。結局、その利便性が評価されていないからですよね」  普段は冷静な仲井戸が、声を荒らげる。降旗は口元をゆがめて「いやいや、それは違う」と呟く。 「出版業界も印刷業界も、読者や世の中に対して、電子書籍という選択肢を真剣に提案していませんよね。それはなぜか。変化が怖いからでしょう」 一読者としては、物心ついた頃から紙の本の重みや手触りを愛してきた。時代は移り、今は液晶画面でも本を読める。本を世の中に送り出す印刷会社の一員として考えた時、無数の読者に思いを馳せた。そして幼い頃の自分と同じく、これから本に出会う小さな読者を思った。  素敵な本と出会ってほしい。本のある世界に生まれた喜びを感じてほしい。 「私が生まれて初めて出会った本は、こういう形をしていました」

    0
    投稿日: 2024.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「本のエンドロール」というタイトル通りに巻末に出版社だけでなく印刷会社や製本会社の各工程の担当者の名前が記されている。こんな本は今まで見た事がなく、本というのは本当にたくさんの人が関わって生まれるのだなと実感できる。 ストーリーはトラブルあり、厄介な人物ありのよくあるお仕事小説なのだけど、営業をはじめ製版や工場など、何をする仕事なのだろう?と思っていた印刷会社の仕事ぶりが丁寧に描かれていて勉強になった。あまりに詳細なので作者は元印刷会社の人なのかと思ったら、各所への綿密な取材のおかげらしい。 浦本は、少し理想主義ながらも共感できる主人公だったけど、野末は普通にモラハラなので嫌だな。

    0
    投稿日: 2024.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アツい仕事人たちの、心温まるストーリー。 私の行き先にはいつも本がいてくれる。その本に携わる人はどのくらいいるのか? 知っているようで知らなかった工程は、やはり人間同士の思いのぶつけ合いだ。 この作者さんのお仕事小説、好きだな。 全てのページを丁寧にめくっていくと、最後の粋なはからいによりグッときますね。

    1
    投稿日: 2024.06.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    普段何気なく手に取っている本。深く考えたこともなかったが、一冊の本にはたくさんの人の手を経て私の手元にある、と深く理解できる。主人公の浦本は気持ちや思いが先回りして、周りの社員ともハマっていない感じがよく描写されている。その浦本の思いが少しずつ皆の考えや行動を変えていきつつ、本の制作にたくさんの人が関わっていることが丁寧に綴られている。本好きなら読んでもらいたい。

    5
    投稿日: 2024.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私にとって本は必需品です。書店(アマゾンなども)に本が並び、購入して本の世界に浸れることが当たり前だと感じていたが、1冊の本に携わる方がこんなにも多く、また、どんな思いで作っているのかを知った。物語が進むにつれ、会社や立場は違えど「本」を媒介として一つのチームになっていく様も良かった。 著者はこの本を書くにあたり、多くの関係者に話を聞いたそう(謝辞もぜひ読んで!)。本に携わる方の気持ちを代弁して書いたのだろうと思う。私たち読者は彼らのバトンを受け取り、思う存分本を読んで楽しみたい。巻末のエンドロールの皆さんが素敵な本を生み出してくれたことに感謝して…

    0
    投稿日: 2024.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「読んでよかった」と思える作品でした。 こんなにも関わる人がいて、紙、装丁、印刷、製本…そして価格決定され、私たちの手に渡る。技術やこだわり、思いなど…今後、書店で本を手に取るところから変わる作品です。 どうか書籍が無くなりませんようにと、思いを馳せながら、今後も書店に通い続けたいと思います。

    0
    投稿日: 2024.04.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    紙の書籍派である人間として、この本を買ってからしばらく読まずに積んでいることを後悔した。奥付に出版社だけではなく印刷会社も記載されていることは知っていたが、その裏にどういう人たちがいるか考えたことがなかった。自分も仕事をするようになって1つのサービスの裏にたくさんの人がいることを知っているはずなのに。彼ら、彼女らがいなくては私のもとには本が届かない。当たり前のように本が読めることに感謝しつつ、これからも紙の書籍の購入を続けていきたい。

    1
    投稿日: 2024.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    興味深く読んだ。 個人的にも紙の本に対しても書店に対しても、今後の行く末を心配している。 確かに電子書籍はとても便利だと思うのだけれど…どちらかというと私は、まだ紙派。 ただ、電子だと拡大とかできるから老眼鏡がなくても読めるし沢山の本を持ち歩く事もできる。便利でしかない。 何かが便利になると、何かが無くなってしまう。 そんなものが、今までにも数多くある。 お互い補い合って上手くいけばいいなと願う。

    0
    投稿日: 2024.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あらすじ 営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、本が本になるまでに関わる無数の人々。奥付の向こう側に隠された裏方の仕事を熱く描いたお仕事小説 総合点 4.7/5 めちゃくちゃ良かったです。 ストーリー  5/5 章ごとに一冊の小説が生まれていく構成。 その中で、キャラクター同士のストーリーも進行する読んでいても全く飽きない構成。 キャラクター 5/5 印刷会社の営業が主役。他にも本を愛する登場人物が数多くでるも、持ち場立場によって、本との向き合い方がちがうことが、一層ストーリーを面白くしています。 表現力 3.5/5 難しい表現はつかわず、読みやすい。 テーマ 5/5 紙の本の衰退、電子書籍の台頭。かなり熱いテーマでした。 満足度 5/5 本当に面白かったです。 人に紹介したいと思える本でした。

    0
    投稿日: 2024.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を作る人たちの物語です。 印刷会社の営業、浦本学が主人公。 紆余曲折しながらも素敵な本を作るために日々頑張る姿が描かれていました。 読書好きの人には面白い内容だと思います。 そしてこの本にはエンドロールが付いていて、それもとても興味深く読みました。

    0
    投稿日: 2024.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本ができる裏方の、印刷所の物語。 電子書籍にどっぷりの自分にとって、紙の本に対する価値観が改められる内容。 本が作られる過程を舞台にしつつ、裏方の熱い人間ドラマも描かれている。 この本はどんな思いでこの装丁に、紙質に、フォントになったのだろうと思いを馳せる。紙の本への見方が変わった一冊。

    0
    投稿日: 2024.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    普通に本を作る工程がおもしろくてスラスラ読んだ。 電子書籍で読んでしまいましたが。 私は特に昔は本とか全然好きじゃなくて、親に強制されて読む分、余計に嫌な記憶になって、自主的に本を読む人の気持ちなんか一生わからないと思った。 でもこうやって本を読んだりするのを楽しいと思えるようになったのは、本屋巡りをしてたくさんの紙の本の表紙やタイトルに出会ったから。 この楽しみ方は電子書籍にはできないから、やっぱり紙の本は残るといいよな、と思いながら読んだ。 『自分の仕事に誇りが持てるか』 各所に散りばめられていたテーマだったかと思う。ありがたいことに私は今の自分の仕事は好きだしもっと頑張りたいと思う環境にいるから、さらっと受け入れて読めたけど、もし自分が辛い思いをしてるタイミングだったらちょっと苦しいかも。

    0
    投稿日: 2024.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    4.5 一冊の本が世に出る為にどれだけの人が関わるのか、一冊の本の重みヒシヒシと感じました。 ・仕事は自分の為にする。 ・一つ一つを果たすことが自分の為になる。 ・ささやかでもこの仕事をやっててよかったと思える実感が毎日を下支えする 自分が好きな事を仕事にできる人は少ないかもだけど、こんな心持ちでいればちょっと前向きになれるな。

    3
    投稿日: 2024.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本好きにとっては感動の作品でした! 本は作家さんがすべてだと思っていましたが、 本作りにこんなにも沢山の会社と工程と人々が関わっていたなんて… 読みながら思わず家にある本のカバーや表紙や印刷の色味など確認してしまいました。 私はもっぱら図書館で借りるのが基本で、気に入った本のみ購入するというスタンスをとっていましたが、紙の本大好きなので月に一冊は購入して 紙の本を応援したいと思います!

    11
    投稿日: 2023.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を読むのは大好きだけど、本ができるところなんて考えた事無かった。 こんなにも人の手間と情熱が詰まっていて、文庫で1000円しないなんて、安すぎるんじゃないだろうか。 印刷会社の人たちの情熱に胸が熱くなる一冊。 紙の本がこれからも生き残りますように。

    1
    投稿日: 2023.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    “本がどうやって作られるのか”を作家さんでも出版社でもない“印刷会社”という視点から描いていて面白かった。「この仕事をやってよかった」と思える瞬間を感じられたらそれだけで幸せだ。本のエンドロールの向こう側の人達の物語に触れて、「紙の本が好きだなあ」と改めて思った

    2
    投稿日: 2023.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後半、中だるみしたものの傑作であることは間違いない。 子供の頃『はてしない物語』を読んでいて、主人公が読んでいる本と、自分が手に取っている本の装丁が同じことに気づいてすごく興奮したのを思い出しました。 この本は、よくある本を売ることの裏方や裏側を描くだけでなく、それをお仕事本として描いたところがよかった。電子書籍の有効性を説いたり、文庫の良さを説明したりと多角的で公平な意見も出てきてリアリティーもよかった。なにより、どの本も「売れて欲しい!」と心から思わせられたところが術中にはまって心地よかった。

    5
    投稿日: 2023.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと読みたい本だった。 読んで良かった。 本が出来るまで。 知らなかった苦労。 色んな人が携わってやっと1冊の本が出来上がる。 本屋に行けば簡単に手に入る。 本が出来る工程はあまり考えた事がない。 この本を読んで、1冊の本が出来上がるには、たくさんの時間がかかり、色んな方が試行錯誤を重ねているんだなぁと。 本が出来るまでの工程を私も見学してみたいと思った。 この本は本造りに関することだけではなく、(同じ目標でも)仕事への向き合い方、それぞれの考え方の違いなども描かれていて、いろいろ考えさせられました。 出会って良かった本になりました。

    6
    投稿日: 2023.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本の奥付、エンドロールに刻まれている印刷会社の話。印刷会社視点の話は新鮮で仕事な興味が湧く。営業、生産管理、工場、様々な分野が関わって今読んでる本になるのが感慨深い。青臭い浦本も現場主義の野末もどっちの気持ちも分かる!今後も紙の本が出続けてほしい。

    2
    投稿日: 2023.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読了。印刷会社のお仕事小説。めちゃくちゃ良かったです。今まで出版社や書店の話は見たり読んだりしてましたが、印刷会社の視点は初めてで、この本もこうやって出来たんだなぁとしみじみ思いました。

    1
    投稿日: 2023.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「この先本が売れなくなるのは火を見るより明らかで、印刷業界は客観的に見れば斜陽産業、沈みかけた船だ。」プロローグより そんな沈みかけた船が、少なくとも自分のいる間は沈まないようになんとか頑張る人たちの話。 しかし本の売上は落ちる一方で、時代の流れには逆らえない。彼らの苦労やプライドや喜びが、読んでいてひしひしと伝わってくる。 本が好きな人は読んだほうがいい。私は泣いた。

    1
    投稿日: 2023.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私自身、モノづくりのメーカーに勤めているので、あぁこの状況よくわかるなぁ…という場面が幾つかありました。工場のベテランさん(ジロさん、キュウさん)の存在ってありがたいですよね。新しいことに挑戦する人が評価されがちだけど、「目の前の仕事を毎日手違いなく終わらせる」ためには、積み重ねてきた経験や技術が不可欠だと感じます。モノがあるのが当たり前みたいな日本だけど、その裏には色んな人の努力があること、学校とかでしっかり教えてほしいです。 けっきょく自分のために働いている、っていう言葉がとても響きました。そして、そんなことを確認できる同僚がいることは幸せだなと思います。

    2
    投稿日: 2023.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公が同僚だとしたらイライラしそうだなあと思いながら読みました。中盤までダラダラ感がありましたが、終盤はざあっとまとまっていき、職業小説のよさが詰まっていました。題名がとてもいいです。 読んだ後からは、奥付を気にせずにいられなくなります。また1つ、本で楽しむところが増えました。

    0
    投稿日: 2023.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    印刷会社で働く主人公・浦本が自身の仕事に対して働く意味を見出す物語。印刷会社はメーカーだと夢を語る浦本とそれに反して先輩の仲井戸がミスせず仕事をすることを強調するという導入から、様々な案件を経てお互いの信条にリスペクトを抱くという構成はとても清々しくて良かった。本を作る工程の学びにもなり、おそらく本作を読んだほとんどの人はこれまで以上に本の奥付に興味を持つことになっただろう。 夢を語りそれに向けて邁進する浦本はまぶしく主人公といった感じだが、自分は野末の方に感情移入していた。野末の場合は家庭環境が原因というのもあるだろうが、仕事に夢や理想を持ち込むということが自分もできないからだ。 印刷業界が斜陽産業だからこそわかりやすく働く意味という点が浮き彫りになっていたが、業界を問わずなんのために働くかと聞かれてはっきり答えられる人は少ないのではないかと思う。自分の場合だとなんだかんだでお金のためだと答えるだろう。だからこそ、本作最後に出たこの仕事をやっていてよかったと日常的に思えることが幸せという一つの答えには、胸がすく思いがした。仕事でうまくいったときや給料が振り込まれるときも、意識していなかっただけで実際はこの仕事をやっていてよかったと日常的に感じている。この今の状況を幸せとして受け止めていいのだと認められた気がした。

    2
    投稿日: 2023.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こだわりなんて、見方によってはばかばかしいものだ。だが、こだわりを捨てたら、俺たち職人は職人じゃなくなる。飯食うためだけに仕事してんなら、こだわりなんて邪魔かもしれないがね。 より具体的に考え、動け。シンプルだが忘れがちなことだ。 厚み、重み、手触り。紙やインキの香り、ページをめくる音、表紙カバーのたわみ。五感の端々に伝わるもの全てが本なのだと思う。 誰かの役に立つこと、あるいは何かの役に立つことは、自分の幸福につながる。自分のために働いていいのだ。

    1
    投稿日: 2023.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと前から「読みたい」に入れていたが、ようやく中古本屋で見つけて購入。 ものづくりの面白さとそれに携わる人々が描かれていて、とても面白く読んだ。 営業・生産管理・工場のぶつかり合いからスタートするが、かつて地方工場で勤務した時のことを思い出した。 増産や短納期になれば管理部門とて他人事ではなく、人の手当てや稼働時間延長の労組との折衝、場合によっては間接部門からの応援など色んなことが降りかかってくる。 自分たちが携わったものが店頭に並んだのを見た時の誇らしい気持ちは、よって管理部門の人間でも変わりはない。 お荷物扱いされていたデクノ、ずっと昔から動き続けお役御免間近の一号機。工場で印刷機が動いている場面を読むだけでジンとしてきて、つくづくメーカー育ちを実感する。 営業の浦本、工場で印刷機を動かす野末 DTPオペレーターの福原。この三人の視点から話は進む。 青臭く理想を語る浦本は、現場一筋の野末が苦手とする気持ちもよく分かるが、差し入れを持ってきたり作業服を着て手伝いに来たり、メーカーの営業はこうでなくっちゃねというところもあり。 営業部や工場で周りを固める面々も多士済々。 中でも手堅い仕事ぶりの仲井戸、かつては敏腕営業として鳴らした毛利部長、職人気質丸出しのジロさんやキュウさんなど、「いたよね、こういう人たち」という人ばかり。 紙の本が読書人口の減少と電子化という二つの逆風に直面している中で、印刷機の稼働率向上に取り組む印刷会社の面々に、通常業務の他にゲラやプルーフを読んで販促までする書店員の姿に好感。 彼らの働きぶりを通して、何のために仕事をするのかという問いも掘り下げられる。 この歳になっても答が見つけられず、もはやお金のために働いているようなところもあるのだが、仲井戸が言う『目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせること』の難しさと自分の仕事ぶりを照らし合わせると、確かにお金のためだけで人に嫌なことを言ったり頭を下げたりが多い仕事をしているわけでもないなと思うところはあり。 エピローグの家族見学ツアーの場面はなんだか自分の家族のことのようでもうウルウル。野末の家族も壊れなくて良かったよ。 本の最後にSTAFFとして記され並んだ役割とお名前に粛然とした。

    47
    投稿日: 2023.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本だけではない。 AI(人工知能)が今後色々な職やアートを奪うのではないかという脅威にも、どこか結びつく話。 また、働くとはどういうことなのか、という自分の中での問いにひとつのヒントをくれる本でした。 読む人によって、響くポイントが複数ある本。 仕事、本、家族、など。

    0
    投稿日: 2023.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たとえ天職だとは言いきれなくても、少しでも仕事を楽しく、達成感を得るために、みんな頑張ってるんだなぁ、私も頑張ろうと思えた。 本造りってほんと大変な仕事なのだと初めて知れた。 奥付なんてじっくり見たことなかったし、印刷の色、紙の質もじっくり見たこともなかったけど、本を造る人たちはこだわって造ってくれてるんだ。 これからは本の感触、質感までじっくり味わおう。 私も本は断然紙派なんで、紙の本がなくならないように祈る。

    7
    投稿日: 2023.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2023/05/19予約 本当に大変なことなのだ、知らない世界がたくさんある。 だからお仕事小説は人気のジャンルなのだろう… それぞれのやるべき場所で輝いているのが、素敵だった。

    0
    投稿日: 2023.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本好きなら感動せざるを得ない作品だ。途中で涙腺が緩んでしまったほどだ。 奥付が本のエンドロールだなんて発想なかったし、気にとめなかった。一冊の本がこんなに沢山の方々の手によって造られていることを改めて再認識させられた。更には本作の中に後付けとは別にまさしくエンドロールが付いていて感動した。 以前と異なり最近は電子書籍版をスマホで購読する機会が多い。紙に印刷された本も電子書籍も本に違いは無いし、ニーズや目的に合わせて選択すればいいと思ってきた。いわゆる貸本(図書館も含め)や古本と違って作者や出版社などにも利益が分配されるわけだし、頑なに電子書籍化に抵抗する作家に違和感すら覚えてきた。 本書の中にも登場する「電子書籍は本なのか」「電子書籍化が出版や販売業界の衰退に拍車をかけている」といった議論について、本作なりの答えにある意味腑に落ちる思いがした。

    18
    投稿日: 2023.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本好きなら、読めばきっと熱くなる。 本が作られる過程は、正直あまり考えた事もなかった。 印刷されるんだなぁ〜くらいで。 その世界がこんなにも困難に満ちていて、多くの人の関わりや苦労の中で生まれるものだとは知らなかった。 奥付けは本のエンドロール。会社名だけかもしれないけれど、その中には関わった人全ての名前があるのだ。 本書のエンドロールには、関わった方の名前や役職、さらには色の表記までまでされていて、なかなかに乙な演出だと思った。 もっと本が好きになっちゃうじゃないか。

    4
    投稿日: 2023.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本のエンドロールを読み終えた今、本を造っているのは印刷会社、製本会社だと胸を張って言えます!本が好きで本を売る仕事に就いたけど、こんなにもたくさんの方が関わって本が造られていることを初めて知りました。そして本を造るときに手違いはあってはならない。仕方なく送り出される本があってはならないのです。熱く夢を語る主人公と、冷静ながらもあえて逆境に立ち向かう同僚のコンビが好きでした! 私が就活中、面接で聞かれた質問。 “書店業界厳しいけど、なぜ志望しますか” その答えがこの本の中にありました。 「廃れゆくことは敗れることではない。廃れてゆくものを守る人間もまた必要なのだと思う。そんな仕事だからこそ、好きでなければ続けていられないと思うのだ。」 緩やかに廃れてゆくかもしれないけれど、そこに寄り添って好きなものを守ってゆきたい。だから私はこの業界にいたい!読んで良かった〜!

    4
    投稿日: 2023.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ★3.5 本ってこんなにたくさんの人が関わって作られているんだなって思った。衝撃だった。わりと単行本の表紙?装丁見て、うっとりしちゃうタイプの人間なので、この本は読んでて面白かったし、何度も目頭が熱くなるシーンがあった!

    0
    投稿日: 2023.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お仕事小説。社会で働く人には共感できる部分があります。 昨今、本が電子化される中で、紙の本がどうやって作られているのかを垣間見ることができます。 少し残念なのは、主人公浦本の描写があっさりしていたり、脇の野末にスポットが当たりすぎたり…濃淡がとっ散らかっている印象がありました。

    0
    投稿日: 2023.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読めば、きっともっと本が好きになる。奥付に名前の載らない「本を造る人たち」の物語。文庫版特別掌編『本は必需品』収録。

    0
    投稿日: 2023.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    印刷所が主役の仕事小説。出版社ではなく印刷所。紙の選定とかインクの調合とか原稿からゲラ作るとか、どんなところにも職人技というものがあるのだな。少しのミスも許されないシビアな世界。面白かった。

    0
    投稿日: 2023.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を「創る」という手触りを感じさせてくれた本。 フィクションであるがリアルで、読めばきっと本のことを愛おしく感じると思う。

    0
    投稿日: 2023.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奥付を見ることはあっても、『印刷』や『製本』まで見たことはなかったな、と今更ながらに気づく。それなりの冊数の本を読んでいるのに。巻末のエンドロールが圧巻で、そうか、この文庫本一冊世に送り出すのに、これだけの役割がああり、これだけの人がかかわったのかと、本文読んだあとだと感動さえ覚えてしまう。確かにこれから電子書籍は増えていくだろうけれど、やっぱり紙の本はいいし(ページをめくるときのワクワク感、紙の手触りやなんだったら匂い)、本屋巡りだって例え買わなくてもでもやっぱりワクワクする時間なんだよな。 紙の本、絶対なくならないで欲しい。あと、謝辞に上がる名前に仮名がふってあるのもいいなと思った。

    0
    投稿日: 2022.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本が好きならば絶対に読むべき作品だ この本を読んでしまったら紙の本が手放せなくなる 紙の本を作る それはどんな風に作られているのか、私は全く知らなかった 営業の人が橋渡しをして、本の文字や表紙、紙質、印刷工程など、全てに多くの人達が関わっている 本が生まれるまでに沢山の人の手がかかってるんだなって 今読んでいるものは当たり前のものではないのかもしれない 何かが拗れたら世にでなかったかもしれないのだろう 多くの人の拘りと信念と、そして料金や品質の現実とを合間ぜながら世に出回る本が生まれるのか どんどん電子書籍の時代になるとは思う 勿論電子書籍にはその良さがあるだろう 小説の中で描かれるように、絶版になった本が電子なら蘇る 電子で本に触れたならば、その人にとっての思い出の本は電子書籍での物語になるのかもしれない けれど私は紙が好きだ、紙の書籍が好きだ インクの匂いや本の重さ、ページに触れること、見てどれくらい読んだか分かること この本を読むことで、紙の本が好きって気持ちを再認識できる そして、電子書籍には少し拒否感あったけど、電子書籍の素晴らしい部分にも触れることができて使う人の理解ができたように思う 当たり前のことだけれど、小説を生み出すのは先生たち だけど本を生み出すことには多くの人が関わっていることを認識させられる 読んだら紙を愛したくなるし、そして紙の本がいつまでも続くように新品を購入したい やはり何事にも売り上げという現実が立ちはだかり、いつかそう言った面でも紙の本の危機が訪れるのかもしれない だから私が恩返しとしてできるのは、書店で選んで自宅にお迎えすることなんだろうなって思うんだ 携わる全ての人へ、本を生んで育ててくれてありがとうと感謝を伝えたくなる1冊

    6
    投稿日: 2022.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本好きなら読むべき!と思う内容でした。 一冊の本の完成までに本当にたくさんの人が携わっていて、その関わっている人だけ仕事に対する姿勢のあり方があるとわかり、心に込み上げてくる熱さを感じました。 お仕事漫画の「左利きのエレン」を読んだ時も、私たちの目に見えないところで働く人達にもそれぞれ信条がありとても熱い漫画だったので、身近なものにこそ大事なものや感動があるのかなぁと思いました。

    1
    投稿日: 2022.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主に本を印刷する中小印刷会社が舞台の若手営業マンを主人公にしたお話し。作家、装丁、印刷、インク職人や校正担当など、小説などがどんなふうにできて出版されていくのかが理解できて参考になった。いつも手にとっている本が制作される過程を知ることで、なんだか愛着が湧く。小説のストーリーとしてはよくある流れで、夢みがちな若手の営業マンが理想を掲げて奮闘し、出版社のゴリ押しや小説家のわがままに振り回され、上司や職人に迷惑をかけつつ、周囲の協力を得てなんとか仕事を成し遂げ、成長していくいもの。仕事は金儲けのためという同僚とぶつかったりするお決まりのパターンがやや残念。

    0
    投稿日: 2022.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出版社が舞台、編集者が主人公の小説はあっても、印刷所や印刷所の営業が主人公の小説はそうはない。本書は豊澄印刷の中堅営業・浦本学が、斜陽産業と言われる出版界の荒浪に抗いながら、「印刷所はメーカー」という信念をもって仕事に邁進していく物語である。本好きにはたまらない面白さ。 本はどうやって本になるのか、確かにこれは意外に知られていないかもしれない。本書のエピソードでもあるように、おそらく著者ですらも自分の本がどうやってできるのか知らない人が大半だろう。編集者、校閲者、DTPオペレーター、印刷所の技術者、特色工、デザイナー、イラストレーター、製本業者…。本書は比較的大きな出版社や印刷所が舞台だが、むしろ、多くの小規模会社では、一人が二役三役こなすことが普通だ。その間を取り持つのが、浦本のような印刷所の営業の役割である。日に何度かやってくる営業さんは、印刷会社によって色があり、他社の人なのに時に信頼のおける仲間のようになっていく。 本は、本という形になってからも、編集者、出版社の営業、取次、運送会社、書店さんと多くの人が関わる。もっとも、これはどの商品、サービスでも同じことだろう。目の前の商品は、実に多くの人が関わって、いま手元にあるのだということを本書は改めて実感させてくれる。そして、何のために仕事をするのかという問いをもう一度考えてみたくなる。どうせ働くなら、楽しんで、ある種の理想をもって働いていたい。

    16
    投稿日: 2022.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    青臭くも熱く真っ直ぐな主人公が取り巻く人達と支え合いながら本を作っていく。滑らかな流れでとても面白かった。仕事というのは多くの人の様々な力があって成り立つものという当然と言えば当然の話ですが、改めて思い直すことができました。流れの悪い本を読んでしばらく読書に向き合えませんでしたが、この本でスッキリしました。大好き度❤️❤️

    1
    投稿日: 2022.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1冊の本が出来上がるまで、本造りに携わっている人たちの熱い物語。 紙の本の手触りや匂いが大好で、こうして本を読める日々に感謝しかない。

    3
    投稿日: 2022.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を造る印刷会社の人たちの物語です。 普段本を読んでいて、作家、出版社の名前は表紙にも書かれていることもあり必ず目にしています。しかし、印刷会社の名前は、確かに本の奥付を見ると書かれていますが、正直あまり気にしたことがありませんでした。 この本を読んで、本を書く人、企画する人、作る人、配本する人、そして売る人がいて、みんなより良い本を造るために頑張っているという、当たり前のことを知ることができました。実際どのように本が造られているのか、全く知らない世界でワクワクしながら読みました。 本が私の手元に届くまでに多くの人たちが関わっていることを知ることで、奥付を見る楽しみも増えて、さらに本が好きになりました。 電子書籍も便利だし使うこともあるけれど、やっぱり私は紙の本も大好きです。私のような紙の本を読む人がいて、この本に出てくるような印刷会社の人たちを始めとするみんながいてくれる限り、紙の本はあるのだろうと思います。少しでも好きな本に貢献できるよう、本を買い続けたいと思います。

    1
    投稿日: 2022.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本は身近な職人の技! 本を作る人々の情熱が詰まったお仕事小説。 紙の本を作る工程、知ってましたか? 作者が物語を書いて、編集したり誤字脱字などを訂正したり…のイメージはあると思います。 でも、印刷や製本の工程と聞いてピンとくるものが私にはなかった。 巨大なプリンターで刷って、機械で製本…だと思ってたら、大間違い! アルミ板で本のハンコ作って、機械で紙にそのハンコを押す。 表紙に至っては、そのインクを手で作ることも。 紙は湿度や気候によって状態が変わるから、印刷設定も人の管理が必須。 乾かしたら、製本も人と機械の共同作業。 こんなに人が関わって作ってのか!とビックリしました。 電子も良いけど、やっぱり紙の本を愛おしいと思える1冊。 私はこれからも紙の本を大切に読み続けていきたいです。

    10
    投稿日: 2022.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    烏兎の庭 第七部 8.18.22 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/d2208.html#0818

    0
    投稿日: 2022.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022/7/6読了 本の製作に携わる人の様子を描いたお仕事小説。 いつも当たり前のように読んでいる本がどのように出来るのか、どんな思いで作られているのかが書いてあり、裏側をもっと知りたくなった。 なにもかも上手くいきすぎているところはあるが、仕事へのひたむきさや想いが読んでいて伝わった。 作者の方は本当にいろんな方に感謝されているんだろうなと感じた。 仕事の姿勢ややる気は見習わないといけないところもあると思う。 本を作ってる様子をもっと知りたいと思ったし、これからは奥付も見てみたいと思うようになった。

    0
    投稿日: 2022.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文庫の方が安いし、軽いし、よっぽどじゃ無ければ単行本より文庫本を買ってたけど、紙の種類から何から何までこんなに考えて作られているなんて知らなかった!本に携わる人も、作家さんと編集者さんまでは何となく知ってたけど、それ以外にこんなにたくさんの人が関わっていたなんて!! この本を読んで1番良かったのはそれを知れたこと。これからは単行本にも目も向ける。 本を読むのは好きだけど、ただ読むだけじゃなく、紙質、表紙などその後ろにも想像力を働かせる。 読む楽しみに、それ以外の楽しみが増えて、人生すごく得した気分!

    0
    投稿日: 2022.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幼き頃から本を与えられ、その頃から今も すっと読書の楽しさを感じている。 電子書籍も便利だと思うが、 やはり、自分の手で紙をめくる読書の方が 読んでいる実感も強く、大切です。 そんな自分にとって、色々な人達の 苦労、努力、熱意で、素敵な本が出来上がるんだと 改めて感謝出来る素敵な題材でした。 最初は主人公にハラハラ、苛々したけれど 最後はこういう気持ちって大切だな~と。 良い本に出会えたなぁ。 そして、こういう人達のためにも、 紙の本が好きな自分のためにも これからも紙の書籍を購入していきます。 (持ち歩き、保管の関係で文庫専門ですが…)

    0
    投稿日: 2022.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中まで結構読みづらい……というか、私もこの、主人公浦本が人として苦手なタイプで困ったなあ、と思いながら読み進めた。紙の本が減っていることは間違いなく、また、市場がシュリンクしていくのとは裏腹にタイトルは増加している。そりゃ、印刷会社は困っちゃうよなと。 そのあたりの事情は何ら解決しないので、すっきりしないまま終わるのだけれど、最後の見開き、あれはよかった。ああこれがやりたかったのかと納得できる、この2ページのために買ったと思っても胸を張れる、そういう本だった。本のエンドロール。お見事。

    0
    投稿日: 2022.05.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を出版するために奮闘する人たち。 利益を出すために経費をどこまで削れるか。 作者や編集者の希望に、どこまで沿うことが出来るか。 出版に至るまでのさまざまな出来事。 これからは電子書籍の時代と覚悟はしているけれど、 本はやっぱり紙のほうが良い。

    1
    投稿日: 2022.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これまでは、奥付については、版くらいしか気にしていませんでしたが、これからは印刷所や製本会社にも目を向けたいと思います。 自分とは働く業界は全く異なりますが、「いいモノを造る」ために、同僚、先輩、上司、仕事先相手に、臆することなく意見を述べる姿勢には、頭が下がります。

    2
    投稿日: 2022.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    熱〜いお仕事小説!! 池井戸潤さんか!と思ってしまった。と言っても池井戸さん読んだ事ないんですが。笑 ドラマのイメージで。 ああいう感じ、実は苦手で、、 途中まで全然入り込めず、ものすごく読むのに時間かかってしまった//// でも本の印刷にまつわる話だったので、気がつくといつの間にかのめり込んでた! 1冊の本が出来るまで、こんなにも多くの人が携わっていたんだなぁ〜とほんとびっくり! 今まで、作家さんが描いて、出版社が出して、書店が売るみたいな行程しか頭になかったけど、印刷して、製本をする会社がなければ紙の本は出来ないってこと、改めて思い知らされた。 そして印刷や製本がこんなに大変で重要な仕事だという事も知りました。 電子書籍と紙の本、どちらにもメリット、デメリットはある。 私はもともと断然、紙派だったけど、この本を読むとますます紙の本が好きになる。 色んな人の一生懸命で1冊の本が出来る。 これからはそういう事を思いながら、大切に1冊1冊読んでいきたいなと思う。 最後のエンドロールにじーんときてしまった。 みんなで作った本。 映画に必ずエンドロールがあるように、本にもエンドロールがあったらいいのに。

    18
    投稿日: 2022.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お仕事小説あまり読んだことがなかったが、 営業の仕事について自分自身が理解できる部分もあり、 リアリティがあって面白かった 仕事のモチベーションが余りに下がってる時は 読めなかった 本づくりに関わる仕事について関心があったので、 裏側のストーリーを知ることができてよかった 何を仕事にするにしろ そこに面白さややりがいは見出したくなる より自分が好きだと思えるものに 関わってみたいと思えた

    1
    投稿日: 2022.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひさしぶりにお仕事小説読んだけどそれぞれの仕事への想いとか心の動きとか伝わってきてほんとよかった!!! そしてこの本だけは紙で買って欲しいと心から思う

    1
    投稿日: 2022.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仕事に関するゴタゴタの描写がリアルなので少しお腹が痛くなった。 一つのものを作り出すことが、どれほど大変かわかる。 本だけではなく、ありとあらゆるものに言えることだと思う。 今何気なく手にとっているペットボトルの水も、ありとあらゆる仕事が組み合わさって作られたものなのだろうと思った。 日常的に読書をする人には特に読んで欲しい一冊だ。

    0
    投稿日: 2022.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    印刷会社の営業マンとして本づくりに邁進する主人公。 本の印刷に携わりたくて、わざわざ大手から転職してきた彼は、周りからするとらちょっと暑苦しいくらい仕事に情熱的。 最初は、理想論ばっかで周りを振り回す仕事ぶりにちょっとイライラさせられたけど、そのアツさがブレることなく努力を続ける主人公に対して、徐々に応援する気持ちで読めるようになった。 物語の中の現実主義な同僚たちも、主人公の情熱に影響を受けて、仕事を楽しみ始める。その心の変化の過程にぐっときた。 執筆〜編集〜印刷〜製本〜流通〜販売という長い本のリレーの中に位置し、さらに営業という工程間・部門間の橋渡しポジションで働く人は、主人公みたく人を巻き込み、ちょっとずつ信頼を築ける人でないと務まらないんだろうな。 職人さんもいれば、そうやって人と人の間に入って働くプロもいる。改めて他人の仕事に敬意を持ちたいと思えた。 時代の流れの影響で、決して行く先が明るいとは言えない出版業界。登場人物たちも最後まで自分たちの仕事がなくなる不安を口にしていたが、そんな中でも「本づくりに関われている」という喜びと誇りを感じながら仕事できているのは羨ましく思う。 物語の中で、紙か電子かみたいな問題も出てきたけど、わたしは俄然、紙派です!

    3
    投稿日: 2022.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私の最初の会社は印刷会社だったので研修でやった印刷機に紙を積む作業や「刷版」「下版」の言葉も懐かしかった。 しかしこんなに毎回進めてた仕事が鶴の一声でひっくり返ってたら辞めたくなっちゃうな。笑

    1
    投稿日: 2022.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本を造る人の物語。印刷会社はメーカーと言う浦本。営業の仕事は注文された仕様を忠実に再現する仕事と言う仲井戸。ただ本を造りたい工場責任者、野末。楽しく仕事をする職人、ジロさん。夢を追いかけているDTPオペレーター、福原。横柄だけど熱いときは熱い出版社担当、奥平。編集でノルマを達成できず転社して取次へと転身した天草。電子書籍の台頭で印刷する本は沈みゆく船同然。だが夢を持つ人たちの手でまだまだ本は造られる。本は必需品だ。

    0
    投稿日: 2022.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本をどうやって造っているかを初めて知った。表紙は全部機械が印刷していると思っていたし、紙の種類もたくさんあるなんて知らなかった。私が本を読むまでにどれほどの人が関わってから発売されているのだろうかと考えると感謝でしかない。 本のエンドロールには数え切れないくらいの人たちが載っていると考えると本を読む時は本造りに関わった全ての人に感謝して読みたいと思う。

    1
    投稿日: 2022.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を手にしたのは、確か、電子書籍デバイスに対して懐疑的になっていた頃のことだったと思う。  帯に「私はこれからも紙の本を読み続けます」といった、書店員たちの強いメッセージが記されていたのが印象的だったのを覚えている。  物語はとある印刷会社の営業マン、浦本学が、就職説明で学生に対し「印刷会社はメーカーです」と言い放つ場面からはじまる。  それに対し、営業の先輩である仲井戸光二は「目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせることです」と現実的な夢を語る。  理想主義的な浦本が、作家や出版社、デザイナーや家族などを通じて、印刷会社の営業職という立場から、どのように成長していくか、というのが大きな見どころ。    そして無視できないのは、作家が原稿を仕上げ、本が制作され、販売されていく過程を事細かくドラマとして描いている点だ。  作家が作った原稿を本の体裁に整える人、印刷機械を動かし本を形にする人、「特色」と呼ばれる、機械では表現できない色を作り出す職人、電子書籍としてデータ化する人、本の魅力をお客様に伝え届ける書店員。  専門用語も多く、素人目にはイメージできないこともままあったが、一冊の本を仕上げるために、これほど多くの人が動いていることを知ることができたのは、大きな体験だった。  また、これらの過程や携わっている人々の数を、作家自身も知らないという点にも驚いた。  作中にもあった、「印刷工場ツアー」などがあったら、ぜひ参加してみたくなるほど、ありありとした本づくりの表現が印象的に残っている。

    0
    投稿日: 2022.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    年またぎで読む本にこれを選んで本当に良かった。登場人物全ての人が持つプライドと不安と葛藤と喜びが全部流れ込んでくるようなすごい話だった。自社と他社に挟まれた中で、なんとか自分に出来る最高を探して、動悸を感じながら折り合いつけて…っていう自分の20年前を思い出した。 物語の中で一番気になっていた野末さん家族から、不幸になる影が消えていた事が実は一番ホッとしたところ。

    1
    投稿日: 2022.01.03