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妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。
妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。
ズュータン/ポプラ社
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総合評価

(18件)
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    題材そのものの重さに対して、作品としての“伝わり方”がどうにも弱く感じた。 家庭が壊れていく過程は本来なら胸を締めつけるようなはずなのに、感情や情景の描写が薄く、状況の悲惨さが立ち上がってこない。 書き手の体験談であるがゆえのリアリティを期待すると、かなり物足りなく感じる。 また、同じ展開や心情が何度も繰り返される構成が続き、読み進めるほど単調さが目立つ。 本当に伝えたい核心がどこなのかがぼやけ、長さに対して内容の変化が乏しい。 テーマは重く、語る価値も大きいだけに、もっと描き込みがあれば…という惜しさが強く残る。 題材の重さと語りの薄さが噛み合わず被害を実感出来なかった。

    3
    投稿日: 2025.11.22
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    怖いな、と。私は大丈夫、と思っているところがあかんかもだけど、こどもたち、大丈夫かな、と心配になる。 90

    0
    投稿日: 2025.03.09
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    1485 270P 幼少期に母親がマルチにハマったマルチ二世の人の話だけど、高校の時に出会った旦那さんがマルチにハマった毒母から守ってくれて今は幸せに暮らしてるってエピソードほんと泣きそうになった。生まれる家族は選べないけど、どういう人と家族になりたいかは選べるからこういう救いもあるよね。 LGBTのことに関して突っ込むと、「勉強が足りないね」とかLGBT活動家がおかしいと言うと、「あの人(就職歴無しのLGBT活動家)は勉強してるよ」みたいに言われたことがあるんだけど、マルチ商法とLGBT界隈ってなんか近しいものを感じる。 ダウンタウン松本問題で、ホテルに行く方が悪いと思う側なんだけど、これはマルチ商法に騙される方が悪いみたいな感じで言ってるんではなくて、実際、対価を得ようとして自分の意志で体を売りに行ったわけじゃん。自分が期待した対価ではなかったというだけで、それは騙されたとは違くない?例えば私の周りの軽度知的障害の子がマルチに騙されちゃったことがあったの。それはその時にだまわれる方が悪いよとは思わなかったし、マルチ商法に憎悪を覚えた。 そもそも、上司とセックスをすれば仕事がもらえて売れるかもしれないということが仮にでもある業界って異常な業界なわけじゃん。その異常な業界に行ってみようと志したのも大人のお前だし(子供なら可哀想)。 https://www.youtube.com/watch?v=p04slxbvkdc&t=10s 今体脂肪率35%だから、このデスク下足踏みでとりあえず20%にしたい。 肝機能の指標「AST」と「ALT」は、いずれもビタミンB6と結びつくことで酵素として働く体内成分。 ALTのほうがASTより3以上低いなら、疲労の原因となるB6不足の可能性があります。⇒ビタミンB6錠(ピリドキシン塩酸塩)AST121、ALT16差が5 自然派にハマってた人がマルチにハマったらしいから、自然派は警戒しとこうと思った。 3割ぐらい読んだら、意識高い系がマルチにハマってる感じがする。自堕落に生きている意識の低い人達ではないという印象がある。でもその方向性が違ったって感じがする。マルチにハマってる人は真面目な印象も受ける。 妻子持ちの男性が妻がマルチにハマって離婚せざるを得ない状況まで追い込まれた例なんだけど、もし単独親権だったら有無を言わさずこのマルチに洗脳された頭のおかしい母親のもとで娘が育つって事じゃん。この例見て単独親権ってやっぱり怖いなと思った。アタオカ屁ミニストは離婚は男が悪いって突きつけて共同親権に反対してるけど。 ズュータン 会社員。マルチ商法で家庭崩壊したことをきっかけに、2014年からマルチ商法の情報収集と情報発信を開始。次第に同じような境遇にある人たちの声が集まり、彼らの語りを記録する。その数は2016年から現在まで約70人。そのいくつかを公開した記事はnoteで30万PVを超え大きな反響を呼ぶ。著書に『妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話』(ポプラ社)Twitter(https://twitter.com/zyuutang) note(https://note.com/zyuutang) 同棲をはじめてすぐの頃だった。妻から「コーヒー浣腸」を勧められたのである。「コーヒー浣腸」とは、器具を使って薄めたコーヒーを直腸内に流し込む行為だ。過去に流行したが、科学的根拠は疑われている。2010年には「代替医学総合学院」なる施設で女子中学生らに「コーヒー浣腸」が行われ、医師法違反により逮捕者も出た。 しかしそのときの僕は、ちょっと変なのに手を出してしまったのかな、くらいの感覚で特段不安は覚えなかった。妻も、僕が断るとがっかりしたそぶりは見せたが、それ以上は勧めてこなかった。僕の見ていないところでしていたのかもしれないが、数週間もすると「コーヒー浣腸」のことは口にしなくなった。「コーヒー浣腸」みたいなバカげたことを真剣にしている妻のことを、「かわいいな」と思って笑っていた当時のマヌケな僕を責めたい。同棲中の微笑ましいできごと。しかし、心にひっかかりはあった。 助産院で出産したいという妻に、僕は出産のことは何もわからなかったから、「したいようにすればいいから」と言った。むしろ、妻の話を聞いているうちに、助産院で出産するのは産婦人科で出産するよりも「高尚なこと」のような気がしてきた。ネットや助産院で「自然なお産」について学んでいる妻を見て、「うちの奥さんは助産院で自然なお産をするんだぜ!」と、誇らしささえ覚えていた。僕も妻も、産婦人科で出産する人のことを「どうして自然なお産をしないんだろう?」と見下すようになっていた。できるだけ妻が望む出産ができるように協力してあげたかった。 ――その手の本を好んで読んでいた。なかでも妻が夢中になったのは、自然流育児のカリスマ小児科医だった。 ・発熱や下痢は病気を治そうと必死に戦っている症状なので、1週間続いても病院に行く必要はない。 ・予防接種はワクチンを売り込むための国の陰謀、パンや牛乳は日本に売り込むためのアメリカの陰謀。 ・戦前の小児科医は、みんな私のようなスタイルで行っていて、それで問題なかった。 「経皮毒」と聞いてピンとくる人はどれぐらいいるだろうか。「経皮毒」とは、日常使われる製品を通じて、皮膚から有害性のある化学物質が吸収される――という説だ。オーガニック製品や無農薬野菜にこだわりを持つ自然派と呼ばれる人たちを中心に広まっているが、科学的根拠は否定されている。妻はこの「経皮毒」も信じていた。だから娘のおむつも、紙おむつではなく布おむつにしていた。 マルチ商法にハマることと、「トンデモ」を信じることは別ではないか、と思うかもしれない。しかし、このふたつは密接につながっているというのが僕の実感だ。 マルチ商法が取り扱う製品の多くはサプリメント、プロテイン、調味料、空気清浄機、浄水器、洗剤といった健康食品や日用品である。そして、一般的に「トンデモ」と指摘される情報の多くも、医療や健康や食に関するものである。なかには規定に反した勧誘を行う会員がいるが、その場合、製品の優位性を説明するときに「トンデモ」が話に混じることがある。 一度、マルチ商法企業のショッピングサイトを見てみてほしい。「サプリメント120粒5000円」「空気清浄機15万円」「浄水器13万円」――こうした製品を目にすると、品質は別としても、やや高価な値段設定に感じるのではないか。だからこそ会員は、こんなにも質の高いものが買えるのだと説明し、これは「良い買い物」「むしろお買い得」であるのだと、相手を納得させなければならなくなる。 以下は実際に、僕がカフェなどで勧誘現場に遭遇したときのメモや、勧誘体験者から聞いたことからの抜粋である。 「今の野菜は昔と比べて栄養素が3分の1しかない! だから現代人はビタミンが不足しているの!」 「農薬まみれの野菜は人体に危険だから子どもに食べさせてはいけないよ!」 「家のなかの空気は汚れている。寝ているときの空気の質で体調も寿命も変わってくるから空気清浄機は絶対に必要。みんな大手メーカーの空気清浄機なんて使ってるけど、あれは、おもちゃと一緒で意味がない」 「(実際のものとは異なる錆びた水道管の写真を見せて)こんなに汚れた水道管を通った水道水をそのまま飲むのは自殺行為に等しい!」 X社にハマってから、妻は読書に耽るようになった。隙間時間さえあれば本を開いていた。娘と3人で出かけるときも、電車に乗るときも、カフェに入ったときも。僕や娘のことはそっちのけで、何かに追い立てられるように。読んでいたのは『金持ち父さん貧乏父さん』や、情報商材で稼いだ人の成功本、引き寄せの法則やスピリチュアル、そして「〇〇は食べてはいけない!」「〇〇を食べるとガンになる!」「薬を飲んではいけない」のようなタイトルの健康本だった。「どうしてそういう本を読むようになったの?」と聞くと、平泉さんや徹子さんに勧められたからということだった。平泉さんや徹子さんに勧められたもの、X社の仲間のあいだで評判がいいからというものを片っ端から読んでいた。 製品を買っているだけで、誰かに勧めることはしていない。てっきりそう思い込んでいたが、僕がそうであってほしいと信じたかっただけなのかもしれない。妻が読んでいる本も、スピリチュアルや怪しい健康本以外に、情報商材の本が増えていった。「わたしもビジネスをしたい」と妻が頻繁に言うようになった。「だからってこういう本はちょっと……」とたしなめると、「こういうふうに稼いでいる人を批判する人がいるけど、何が悪いのかわからない」と真顔になる。 だけどX社だらけの家で、人格の変わってしまった妻と一緒にいることは耐えられなかった。相変わらずX社製品を買い込み、コンビニの前を通れば「コンビニに置いてあるものは身体に悪いものばかりだから」と怒りをおさえられない妻、スーパーに行けば放射能や農薬を気にして「こんな野菜を売るなんて」とおびえている妻、ドラッグストアに行けば「薬なんて身体に害しかないのに……、洗剤も化粧品もこんなにモノの悪い製品を置いているなんて」と愚痴をこぼす妻。そして空気清浄機の音に耐えられなくなった僕は、気づくとある朝「お願いだからX社をやめてくれ」と懇願していた。「X社はすごいんだよ。システムもTポイントカードみたいなものだよ!」と声を荒らげた妻に、僕は「マルチ商法だろ!」と言ってはいけないことを言ってしまった。それに対して妻は「X社はただの通販だよ!」と反射的に強い口調で言い返してきた。そのときの妻の目にはX社をマルチ商法というやつは許さないという揺るぎない意志があった。妻の目が怖かった。 調停委員との面会は、僕と妻が顔を合わせないように交互に行われる。妻の要求は早く離婚したいこと、それとお金のことだった。僕は離婚するのはしかたないと思っていたし、むしろ離婚してケリをつけたかった。ただ心配なのは妻が好ましくない形でマルチ商法に関わってしまっていることだ。離婚してお金を渡してもマルチ商法や高額な情報商材に費やしてしまうのではないか、何よりそのような状態の妻に育てられる娘のことが心配でならなかった。マルチ商法をやめて娘と幸せに暮らしてくれるならそれでいい。そのことを調停委員に伝えたが、調停委員もなかなかマルチ商法にハマるということを理解してくれず、妻の態度も頑なだった。 予定より1時間早く着き、カフェでビールを飲み煙草を吸って心を落ち着かせてから入口に行くと、妻の友達と手をつないだ娘がいた。僕は妻の友達に挨拶をした。娘は僕の顔を見ることもせず、直立不動で正面を見すえていた。「大きくなったね」と言って娘の手を取り握りしめた。娘は何もこたえなかった。娘は僕と手をつないだまま、正面を向いて僕と目を合わせず、声を出さずに涙を流しはじめた。 一緒に暮らしていた頃の娘は感情が豊かだった。よく笑っていたしよく泣いていた。泣くときはわんわん声を出して泣いていた。そのたびに僕は娘を抱きしめて泣き止ませていたことを思い出した。声も出さずに泣いている娘を見るのははじめてだった。妻の友達は「パパだよ」「〇〇ちゃん、パパ大好きなんだよね!」と声をかけてくれた。娘は正面を見たまま涙を流し続けていた。それを見て、妻の友達が泣きはじめた。僕は「すみません。無理です。僕、帰ります」と小さく声を出した。 「高校の部活の先輩から飲み会の誘いがあったんです。そのとき純子は『先輩と会って無駄なお金や時間を使うなら行きたくない』って言ったんです。『久しぶりだよ。みんなに会いたくないの?』って聞くと、『ちょっとまえに会ったけど、私のこと理解してくれなかった。今は理解してくれる人にお金をかけたい』と言って、飲み会に来なかったんです。ライブに行く約束もドタキャンされて、私が立て替えていたチケット代も渡してくれないから会って話したいと言ったら、『お金がないからお茶代も出したくない。会うならどっちかの家で会いたい』って言うので心配になってきたんです。事情を聞くと消費者金融からお金を借りていることがわかりました。連絡がつかなくなったときはケータイ代も払えなくなっていました」 短大で栄養学を学んでいたのに、純子さんがZ社の夫婦が教えてくれる栄養の知識に惹かれてしまったのはなぜなのだろう。サプリを飲めば健康になれる。プロテインを飲めば健康になれる。単純なことを「真理」だと信じることが、純子さんにはコツコツと短大で学ぶより楽で魅力的に映ったのかもしれない。 「Z社の上位会員は入会したばかりの人に、『Z社のセミナーや料理教室に来てることは家族や友人には言わないでね。みんなZ社のことを正しく理解していないから。ちゃんとあなたがZ社のことを理解してからみんなに話してね。そうじゃないと間違った情報を吹き込まれてしまうから』って言うということを知って、純子もそう言われてるんだろうなって思いました。上位会員やZ社仲間は純子をマインドコントロールするまえに、誰かに反対されるとZ社が怪しいということに気づかれてしまうから、『誰にも言わないでね』って念を押している。純子はそのとおりに行動していたんでしょうね」 群青色さんは、まえほどではないが、今でも純子さんと会っているという。肌や髪質に無駄にこだわって、群青色さんの顔を見てはシワやシミを指摘してくると愚痴をこぼした。共通の友人の多くは純子さんを見放したという。 僕のもとには学生が悪質なマルチ商法にハマってしまったという相談がときおりやってくる。友達やお子さんがハマっているという相談だ。マルチ商法のなかには学生は入会できないことになっているものもあるが、一部の会員が学生へアプローチしていることがある。学生でもマルチ商法の関係者と何度も接触しているあいだにハマってしまい、純子さんのように退学してまで入会したり、卒業と同時に入会して活動をはじめてしまうのだ。 今、群青色さんは栄養士として働いている。同じように栄養士になるはずだった純子さんは、群青色さんの姿を見て何を思うのだろうか。相変わらずZ社で学んだ健康や栄養の話を誰かにしているのだろうか。 お母さんは父親と仲の良い蜃気楼さんへ嫉妬したのかもしれない。娘を我が物にし夫を疎外するケースは、マルチ商法にハマる主婦の話を聞くなかで、よく出くわす。そして小学4年生の蜃気楼さんでもすぐにわかるぐらい、お母さんの様子はおかしくなっていく。洗剤を手はじめとして、空気清浄機、浄水器、鍋、調理器具、食品関係、サプリメント……、家のなかにX社製品が増えていった。 夜なのにX社製品デモパーティに引きずりまわす 行きたくなかった。参加してる大人は何かに取り憑かれたみたいに、みんな目が怖かった。本当は仲良くないのに、うわべだけの気持ち悪い仲良しごっこをしているということが、小学生ながらにわかり恐怖でいっぱいだった。 私の友達のお母さんが餌食になる 友達のお母さんに「お茶飲みにきてー。お話ししましょ!」と声をかけまくっていた。もちろんX社の勧誘目的だった。これで私の人間関係は崩壊した。仲の良かった友達に「〇〇ちゃんあそぼー!」と言っても「ごめん。××ちゃんとはお母さんが遊ぶなって……」と避けられるようになった。つらかった。 うまくいかないと八つ当たりされる 私は母のサンドバッグだった。母が勧誘に失敗したり、目標を達成できなかったり、X社のことでうまくいかないことがあると、汚い言葉を浴びせてきたり、物を投げてきたり、殴ったりしてきた。私には友達も頼れる人もほとんどいなかった。新しい友達を作っても、ぜんぶ母がぶち壊すことがわかっていた。私は絶望していた。 「どう見ても我が家が豊かになっていく様子はなかったです。家にはX社製品が溢れ、在庫のダンボールの山がつらなっていて。そこにはもう綺麗な声で絵本を読んでくれた優しい母の面影はなく、私は気味の悪い化け物と暮らしていました。すっかり壊れてしまった母とは日常会話も成り立たなくなりました。母は『幸せ』『感謝』という言葉を連発し、荒れ果てた生活から目をそらし続けていました。もう元の母には戻らないということを、私は子どもながらにわかっていました」 「いろいろありましたが、今こうやって温かい部屋で冷静に過去を振り返る余裕があるのも、すべて旦那のおかげです」 蜃気楼さんには小学生の頃から好きだった人がいた。それが今の旦那さんだ。マルチ商法の地獄の日々から引きずり出してくれたのも旦那さんだった。「旦那とは高校2年のときからつきあいはじめました。旦那には母のことX社のこと、ぜんぶ話しました。後で知られて嫌われるくらいなら先に話したかった。私の置かれている状況を知った旦那は、私を守るために毎日家に遊びに来てくれました。それだけで母は私に手を出せなくなりました」 高校生で恋人がマルチ商法で苦しんでいることを理解していることに感心した。僕が高校生のとき、そんなふうに誰かがしんどい状況にいることを思いやったことがあっただろうか。 「その3年間、地元に帰るときは旦那の家に帰っていました。どうせ実家に帰っても私の居場所なんてありませんでした。部屋がない、布団がない、相変わらず借金に追われ、家のなかは荒れ放題で、ゴミ屋敷と化していました。実家は私が安心できる場所ではなかったんです。旦那の家しか安心できる場所がなかった。旦那の家族は本当にいい人しかいなかった。お父さんも優しい(お父さんがいるのがうらやましい)。おじいちゃんおばあちゃんはいつも『おかえり』と言ってくれる。お母さんはお料理がとっても上手。本当に素敵な家族で、だから旦那もこんなに素敵な人に育ったんだなって。その後、結婚して旦那の実家で1年過ごしました。今は旦那の収入も安定したのでふたり暮らしをしています」 実際に、とある大手マルチ商法の会員データを見てみると、20代の会員は2割しかいない。30代以上が8割を超え、その8割のなかでも50代以上が4割を占めている。さらに性別を見ると7割以上が女性である。日用品、美容、健康食品などの製品を扱っているマルチ商法は、だいたい似たような会員分布になっている。 こうしたデータや、僕が行ってきたインタビューをはじめとする調査から見えてくるのは、ハマるのは若者だけではないし、金欲しさだけが理由ではないということだ。よく考えてみれば、そうした製品を購入するのは、若者よりも、家庭の主婦であろうことを想像するのはたやすいはず。それなのに、僕たちはマルチ商法というと、なぜか若者がハマるものという想像を、まず先にしてしまいがちだ。行政がマルチ商法の注意喚起をするときも、まずは若者に対象が向けられる。それが、マルチ商法といえば若者がハマるものという固定観念を生みだしていないだろうか。 勧誘の多くは渋谷の喫茶店のような公衆の面前では行われていない。ここまで本書で書いてきたように、マルチ商法とは明かさずに何度も会ったり、ラインをしてコミュニケーションを取りながら、当人以外の目に触れないところで人間関係を築いていく、そうした巧妙な勧誘も数多く行われている。本来ならば、「はじめに」のあとでも書いたように、勧誘目的であることを隠してマルチ商法に勧誘することは特商法に違反しているにもかかわらず。だが、一般的な注意喚起は、若者に向けて「儲かる話には注意しましょう」と呼びかけるものばかりだ。 今の時代はベタに誘われるケースは影を潜め、マルチ商法色をうまく隠した誘い方が主流となっている。「おせちって自分で作ってる? すごくセンスのいい人が、かんたんにできる、おせちのつくり方を教えてくれるんだけど、どう?」「家でケーキが作れたら子どもも喜ぶよね……。すごく素敵な人が鍋ひとつあれば自宅でできるケーキのつくり方を教えてくれるんだけど……。来ない?」のように。 「夢ある?」「この先の人生どう考えてるの?」「自由な生活したくない?」「今の仕事に満足してる?」などを切り口に、「ありきたりな言葉だけど、人生一度きりだからさ、とにかくお金持ちで自由な生活をしている、すごい人がいるから、一度会ってみない?」「俺も先週、この仕事で稼いだ金でフィリピンで遊んできたよ」などと言われ、札束や仲間と楽しそうにしている写真を見せられる。カフェなどでこうした会話が繰り広げられているところに遭遇したことのある人もいるだろう。 そこまで親しくない知り合いから、「今、何してるの? これから何するの?」と連絡があって、「そういう話がしたいから一度会おう!」と続くのが王道のパターンである。とにかく会おうとしてくるのが特徴で、会うと、はじめは1対2、しだいに1対多人数で囲まれる状況を作られる。はじめは違和感を覚えても、「稼げる!」「チャレンジしないと!」「行動しないと人生変わらない!」などと、自信たっぷりに言われ続けていると、その考えに染まってしまうのは、抵抗するよりも相手に従ったほうが楽だという人間の心理なのかもしれない。 会うと必ず、仕事のこと、お金のこと、人間関係のこと、とにかく不満を聞かれ、「その不満を解消できる話があるよ」、金がないと言えば、「金が手に入る話があるよ」と解決策を示される。やはりお金の話になると、現状や将来に、どこかしら不安を抱えている若者は耳を傾けてしまいがちだ。「日本の経済は~」「若い世代は年金がもらえなくなる~」「生涯年収って考えたことある?」などと、ふわっとしたマクロな経済の話をされ、「知らないとやばいよ!」と煽られ、「このまま普通に働いていたらヤバイ!」「自分も勉強しなきゃ!」という気にさせられ、「もっとためになる話が聞けるから来ない?」と、経済やお金のことが学べるセミナーへ、あるいは、すごい人に会うように誘導される。 そこで話されるのは、本質的な経済やお金の知識ではない。「普通に働いていても労働力を搾取されるだけで将来は年金ももらえない」などと不安を煽るのがオチだ。「その不安を解消し、豊かな生活を送るためには不労所得が必要だ」という話になり、「我々と一緒にビジネスをしよう。こんなチャンスはない」と持っていかれる。実際は、僕が説明しているようにベタではなく、もっと上手に誘導されていくのだが。 マルチ商法の会員には、10年20年、何十人何百人と、勧誘をしてきた猛者がいる。フレンドリーで、外見も魅力的。聞き上手なうえ、話すことにも長けている。さらに褒め上手でもある。さりげなく相手の不安や不満を聞き出し、相手のニーズに合わせた言葉をあててくる。そうして相手がマルチ商法をやることを選択せざるを得ない状況を作っていく。勧誘のプロである猛者に狙われたら、逃げるのはかんたんではない。そして、僕の調査と集まった声から見た限り、そうした猛者ほど表には姿を現さない。いつも表に出てくるのは、そうした人をリーダーとした、グループ内の子会員や孫会員たちだ。 また、会話の切り口で、動物占い、血液型診断などの話をされがちだが、これは勧誘しやすい相手かどうかを測るリトマス試験紙の役割を果たしている。マルチ商法と、占いや血液型診断などは、どこか似ているところがある。どれも、複雑な世の中のあらゆる出来事を線引きしたり、カテゴライズしたり、単純に白黒つけてジャッジしてしまうところが。 たとえ同じ笑顔を見せられても、マルチ商法にハマると、以前とは別人のような印象を受ける。目つき、顔つき、言動までもが、今までのその人とはどこか違っていく。それは、前章までのエピソードでも触れてきたように、何を大切にして生きるかという価値観が、マルチ商法のものへと180度変わってしまうことに理由があるのではないか。価値基準が反転することを、ここではマインドセットと呼ぶことにしたい。 マインドセットで大きな役割を果たすのは、実体験の積み重ねである。マルチ商法の集まりでは、会員のキラキラした生活を見せられるが、それがジワジワ効いてくる。そんな単純なことでも繰り返し見せられると、心はグラグラ揺らいでしまう。「なんで、あの人がハマってしまったんだろう?」という話を聞くたび、僕は人間の価値観は変わりやすく、思っているほど絶対的なものではないと、理解するようになった。人間関係が変わり、偏って固定した考え方を、繰り返し聞かされる環境に身を置いていれば、人の価値観などかんたんに変わってしまうということを。 こうなると、家族や友達から「ちょっとおかしいのではないか?」と指摘されても、本人のなかでは、真理に辿り着いた気になっているので、矛盾を感じない。強く否定されたり、嫌がられたりするほど、のめり込んでいく。それはSNSで「いいね」を求めるのと、どこか似ている。自分を受け入れてくれない人はブロックして関係に距離を置き、話を聞いてくれる人を大事にするようになる。そして、自分を認めてくれるマルチ商法の人間関係に依存していったとき、いつのまにか周りはマルチ商法を通して得たつながりばかりになっていく。 僕は、なぜ妻がマルチ商法にハマったのかを考えない日はなかった。 妻と出会ってから離婚するまで約9年の月日が流れていた。妻と娘が家を出るまでの7年間は、ほぼ毎日一緒に過ごしていた。妻のことはなんでもわかっていると思っていたが、マルチ商法にハマってからの妻とのやりとりを、よく振り返ってみると、僕は妻のことを何も知らなかったと言わざるを得ない。妻が抱えていた悩み。妻が渇望していたもの。そして僕に何を望んでいたのか。 妻は気づかいがあって、ユーモアもあって、人気者、少なくとも僕にはそう見えていた。スーパーや駅のエレベーターで、見知らぬおばさんに「あなたかわいいわね」と声をかけられることもよくあった。僕は妻の良いところばかりを見ていたのかもしれない。働いて家にお金を入れて、家事や育児を手伝っていればそれで十分だろうと、そういう気持ちが僕にあったことは否めない。きっとそれだけではうまくいかないことは薄々感じていたのだが、気づいたとしてどうすればいいのか、それを考えるのが面倒だから、深く考えることを無意識に避けていた気がする。そのあいだに僕と妻はすれちがっていった。そして僕と妻の気持ちは決して交わることのない平行線をたどっていった。 僕と出会ってからはコーヒー浣腸を手始めに、次々とトンデモといわれるような医療や健康法にハマっていくことになった妻だが、その背景にはお父さんを亡くし、お母さんとの関係に悩む寂しさがあったのではないか。トンデモは妻の寂しさを埋めてくれたのだと思う。 徹子さんの自己啓発セミナーで、自己啓発やポジティブシンキングの影響を強く受けたり、お金に対する価値観を変えられてしまったのも見逃せない。これらは一般的には理解されないため、普通の人に話すと変な顔をされるが、X社のコミュニティでは学んだことを話すほど「理解できたんだね!」「勉強しているね!」と褒められる。X社で学んだことをそのように言われるのは自己啓発セミナーのことだけではなく、「質の高い情報」についてもそうなのだが、結果的に褒められてうれしいX社のコミュニティに依存してしまう。また、自分に置き換えても心当たりがあるが、人は自分が一度信じたものを正しいと思いたがると思う。「それおかしいんじゃないの?」と指摘されるより、「すごいね!」「がんばってるね!」「理解できたんだね!」と持ち上げてくれる場所のほうが居心地がいいだろう。 離婚後、1年間家に引き込もり、2年間週6でテレアポの仕事をし、そのあいだ人との接触も避けていた僕だったが、そろそろ昼間に身体を動かせるような仕事に就いてみようかなという気になっていた。水道メーターの検針の仕事に申し込もうとしていた頃に、旧知の社長から「何してんの?」と連絡があった。「人手が足りないから働かないか?」と誘われた僕は、だいぶブランクがあったので、まともに働けるか不安を覚えつつも、ありがたい話だと思い、その会社で働きはじめた。 娘のキッズ携帯の番号を知らせるメールが妻から届いた。「娘とショートメールをしてあげてほしい。そのために僕の電話番号を登録する必要があるから、僕の電話番号を教えてほしい」と。娘とショートメールをするかずいぶん悩んだ。1か月後、妻に電話番号を伝えると、娘からショートメールが届いた。「最近、学校で2分の1成人式をしたよ! 将来の夢をみんなの前で言ったり、10年後の自分に手紙を書いたりしたよ!」。娘の将来の夢が気になったが聞くのはためらわれた。X社でお金持ちになって海外旅行に行きたいとか、X社の製品をいろんな人に勧めたいと言われたりしないだろうかと。恐る恐る将来の夢を聞いてみた。娘の夢は風景カメラマンだった。

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    投稿日: 2024.04.12
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    「妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。」 タイトルだけでものすごいインパクトのある、ノンフィクションエッセイです。  収録されているのは、著者の体験+ネットで知り合った人(被害者)5人の体験談+αです。 ***以下、やや感情的な感想です。予めご了承ください***  私は自分も娘という立場なので、著者の娘さんや、蜃気楼さんの視点がとても分かりやすかったですし、感情移入して読んでしまいました。  ズュータン氏がどれほどの心労を抱えていたかということよりも、置いてけぼりにされて、父と再会しても泣くことしかできなかった、逃げられなかった娘さんのことを不憫に感じました。  父親は一人の大人であり、(さまざまな苦労があるにしろ)嫌だなと思った相手からは離れられる。必要とあらば、家族を捨ててでも逃げることができる。  でも、幼い娘は何をすることもできないのですから、その辺り、父親という立場の人には今一度考えてみてほしいなと感じました。  久しぶりの再会時に泣いてしまう娘を見た著者が「これ以上、僕と一緒にいさせるのは可哀そうだった」と表現していますが、これは私には「逃げ」にしか見えませんでした。蜃気楼さんという、娘の立場からの意見を聞いた後になっても、ズュータンさんは内心が変わっていないことが見て取れてガッカリしました。  それからもうひとつ気になったのは、「ひとりで懸命に育児をしていた妻にとって」って、何故こんなに育児に他人事なのかも疑問に感じました。  そういうスタンスだったから、奥さんは(表面上)優しくしてくれる人、(表面上)理解しようとしてくれる人に騙されてしまったのではないでしょうか。自分は傍観者、という感じで家庭を眺めていたからではないか、と思わずにはいられませんでした。  著者は十分に苦い経験をされましたし、私があれこれ言うのはお門違いなのも理解していますが、同じく、誰かの娘である私から見た著者はこんな感じでした。  娘さんが幸せに暮らしていることを願うばかりです。  マルチ商法は合法なビジネスではありますが、人を不幸に陥れることも多い。その不幸に足をすくわれないためにできることは、普段からつけ入る隙を作らないこと、マルチ商法の情報を得ること、大切な人から目を離さないことに尽きるのかな、と思いました。

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    投稿日: 2023.09.22
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    科学的根拠のない説明。普段使っていたものが本当に安全なのかと疑問を突きつけられ、「心が揺れた」タイミングで「都合のいい解決策」を提示される。 相手の情報…関心、不安不満、コンプレックス…それらの解  決方法を提示する. マルチ商法…名前だけはなんとなく知ってたけど、この本を読んで詳しく知ることができた。怖い…

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    投稿日: 2023.04.16
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    SNSで大学の知り合いからマルチに興味があるか聞かれた程度で勧誘を受けたことも周りの人がやってたりすることもなかったので詳しく知ることができてよかった。 身近で体験したら気がおかしくなるだろうなと思う。周りの人の憔悴具合がリアルだった。 マインドコントロールの本も借りたのでこの後読もうと思う。理解が深まりそう。

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    投稿日: 2022.11.07
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    マルチ商法に限らず、今、再び話題のカルト宗教の類や、オンラインサロンも構造的には同じだろう。 自分にとっての「幸せ」をきちんと把握しておかないと、知らず知らずのうちに、こういう輩のカモにされてしまう。 キーワードは、ここでも「承認欲求」だ。

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    投稿日: 2022.08.15
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    連鎖販売商法いわゆるマルチ商法に嵌った妻との顛末そしてほか幾人かの体験談が語られる。どの話も後味が悪い。特にP52の奥さんのメールにある家族への切実な想いにぎゅっと胸を摘ままれる感を受けると同時に、一変してX社への思いを語る文は怖さを感じさせる。 昨今ではさすがに「騙されるほうが悪い」論調は少なくなったが、それでもネットワークビジネスに紛れ込み、日常に複雑に入り組み自分含めた自分の身近な人が同じ目に遭ってしまうのか計り知れない。まずこういう事実とそれは親しい人を巻き込んだものになるかもしれないことを知ることが大切だと思う。自分でどうにかしようとせず理解ある支援機関に頼ることも含め。

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    投稿日: 2021.11.07
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    マルチ商法、って、なんだかうさんくさい商売のことだよね、くらいの知識しかなかった自分だが、これを読んで、とんでもなく恐ろしいものだと思った。 要するに、マインドコントロール。 「すごい人がいて、ぜひ会わせたい!」 このキーワードが出たらヤバい……。 とにかく、これから社会に出て行く子どもたちには、しっかり伝えていかなければならないと肝に銘じた。

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    投稿日: 2021.10.06
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    note発の書籍化ということで、最近流行りのSNSかつ面白そうなタイトルだったことを受けて読了。 近年でも根強く生きるマルチ商法に焦点を当てている。この本を読めばマルチ商法の内容や勧誘プロセスに留まらず、なぜハマる人が一定数いるか、どのように関わりが増えていくかがよくわかる。ある意味、自分を客観視できるいい機会かもしれない。 総評としては、下手な小説や自己啓発本より圧倒的に面白い。特に1章。1章の内容の濃さよ。冗談のような話が読んでる最中はかなり鳥肌が立った。ただこれも振り返ればの話であって、当事者であればそれどころではなかったのだろうなと難しい感情に駆られたりもした。そして決して人ごとではないのだろう。 出典元がnoteという単発記事を集めたSNSではあるものの、かなり文才のある著者で読みやすかった。そしてよく内容がまとまっててよかった。 個人的には3章はつぶつぶの事例の紹介にとどまった印象が強く、会社も同じように見受けられたので印象に残らなかった。どちらかというと著者の話をもっと聞きたかったなという思いが強い。 別にこの商法自体をやることが間違ってるとか稼げないとかではない。面白い人や魅力的な人が多いのも事実なので、自分の特性と照らし合わせてよく考えたい。 わたしも若き頃に気づかずこの流れに乗りかけたことがあった。当時は「このままの働き方で良いか?」「独立したくないか?」という今思えばありきたりなキャッチフレーズに捕まっていた。でも上級会員に紹介される直前でリタイアしたのだが、その理由は”その過程で出会った人たちと今後も関係を続けたいとは思わなかった”ところにある。今思えば懐かしく、今思えばあれで良かったと言える。 今はYouTubeが流行り、撃退することを活動理念にしたチャンネルもあり、関わり方も多様化するだろう。いずれにしても、1つの物事への依存度の深さや多さについては偏りすぎないことが重要かもしれない。

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    投稿日: 2021.09.03
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    奥さんがマルチ商法にハマって家庭崩壊したというズュータンさんの手記。 おそらくマルチ商法って「自己責任だろ」「ひっかかるヤツがアホ」「ある意味宗教」「ものはいいけど…」 誰もが自分は大丈夫…自分は関係ない…って思ってる人が多い。 この手記を読んで「あ~!わかる!!この感じ!」 と私は他人ごとには思えなかった。 できたら、私の話もズュータンさんに伝えたいぐらい… 私が大学を卒業して就職して1年目、親友から連絡がきた。なんか様子がおかしいな~と思っていたら…彼女はマルチ商法にどっぷりハマっていた。 なんとか彼女をマルチ商法から離したいと思って色々話もしたけど無理だった。で、結局、彼女の人生を変えた「すごい人」と会うことになって、ひと悶着もふた悶着もあったのだけど結局、親友はマルチ商法から抜けなかった。 この本にも書かれてたけどマルチ商法は誰でも陥る そしてその洗脳はなかなか解けない それが妻や夫、兄弟、姉妹、子供という家族がハマってしまったらもうそれは地獄の入り口でしかない ニセ化学&トンデモ学説 「砂糖は麻薬」「ワクチンはWHOの陰謀」「牛乳は人には毒」「サプリでガンが治る」「認知症も治る」「放射能や新型コロナもこの清浄機でクリーンになる」などなど… 世の中にはエビデンスのないニセ化学があふれている。 そのニセ化学がマルチの入り口だったりする。 と、書いている私も、もしかしたらある日突然マルチ商法に陥るかもしれない。 そんな恐ろしさと危機感はいつも自分の中にある この本を読むと、あらためてマルチ商法に陥る恐ろしさを感じる。それは根深くて闇が深い。

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    投稿日: 2021.09.02
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    離婚に至った経緯や離れて暮らす娘との向き合い方など著者への疑問を感じないわけではない。それでも、マルチ商法に対する警告は傾聴に値する。特商法で、予告なしの場や家に招いての勧誘の禁止など規制はないわけではない。しかし、多くの人を不幸に陥れている実態が今もまだある。もっと強い規制が必要なのではないか。立法側はもっと考えなければならない。勧誘手法は時とともに功名化する。騙されないと思っている人ほど気をつけなければいけない。「財政破綻論」に惑わされてきたのは何故か?普段から本質を見抜く習慣を身につけねばならない。

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    投稿日: 2021.08.07
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    おそらくx社はあそこでしょう。私も鍋を持っています。ママ友から。笑。当時旦那に怒られたわー。ママ友、ネズミ講ではないと説明してくれたけど理解できず。 Z社も出てきたけどどこかな?誰か教えてください。 あっという間に読み終わりました。

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    投稿日: 2021.05.08
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    こういう世界があるということを知れて良かった。本書にあるように他人事とせず、マルチで生活が崩壊する可能性があることは気をつけておきたい。

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    投稿日: 2021.05.06
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    この本の前半をまとめると、ホラーのようだという表現がしっくりくると思います。この本はマルチ商法の会社を「良い悪い」では判断しません。ただ自分と妻と娘の身に起こったことと、自分が感じたことを淡々と記録して残しているような話です。しかしこれを書くのは、相当お辛かった時もあるだろうと思います。妻から来るメールの恐ろしさは、読んでみないとわかりません。 ひとつ思いました。人はみな自分が正しいと思っていて、信じたいことを信じるのだと。それ自体は悪いことではありません。自分を否定したら壊れてしまいます。でもその信じているものが、嘘の情報だったら? 勧誘の仕方はマルチ商法も、新興宗教も、過激派テロ組織もみな同じです。怖がらせ、解決策として自らの組織を伝え、周りを勧誘させて、孤立させ、取り込むんです。 あるマルチ商法の会社が悪いというわけではありません。しかし実際、この著者の日常は奪われてしまいました。人のことなので、こう表現するのが良いのかどうか迷いますが、1人の人間の人生を壊してしまったのではないでしょうか。

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    投稿日: 2021.04.04
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    体験パートはホラー並みに怖い。年齢層の高さから若い人が搾取されてしまっている構造。まずは受け止め、話を聞くこと、ハマってしまった人の責任ではない、社会問題。日々の何気ないことにきちんと感謝を感じることの大事さにも気付かされる、など受け取るものが多かった。

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    投稿日: 2021.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすかったです。何故こうなってしまったのか悩んで悩み続ける著者の気持ちが切なかったです。 何より、娘さんの事を思うと涙が出そうになってしまいました。 今は元妻さんはどうしているのかな。娘さんは幸せにしてくれているかな。

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    投稿日: 2021.02.20
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    noteで大きな反響を呼んだ記事が書籍化。タイトルがマルチ商法となっているため一見すると「自分は騙されないよ」と舐めてかかりそうだが、2020年にコロナ禍や米大統領選で露呈したフェイクニュースや陰謀論、デマの問題にも通じる内容。期せずして今の時代にこそ読むべき一冊に。マルチ商法に対する先入観は一旦捨てて読むのがオススメ。

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    投稿日: 2021.02.13