神殿地下から魔物の大群が出現し、王都の町が次々に破壊される。そのうえ、空から降ってきた“島”が王城に突き刺さる。エルフの自治省での戦いでは、さすがのリョウも軽口が出ない。今回は緊迫感いっぱいでした。まさか、このまま王都が壊滅するのではと思ってしまった。

涼がダンダンとチートになってきてる。そして、ラノベの王道展開にならないことに悔しがる様子が可愛らしいし、 「何も起こらない」 という涼の言葉の真意がわからずに首をかしげるアベルも可愛らしい。 凄腕剣士のはずのアベルが、剣術でも涼で霞んでしまい目立たなくなっていくのは寂しい。もっと、前衛剣士と後衛魔法使いのコンビで互いに背中を合わせて戦う所を見たい。 そのぶん、セーラとラブラブ、イチャイチャな感じが前面に出てきてしまっているような？ とりあえず、王都の混乱が終わってルンに戻ったけれど、次は何が起こるのか？

王都編。涼は王都のいろいろな人物とかかわりを持つ。セーラも無理やりルンからやってきて、涼とデート（？）をする。突然、神殿から魔物があふれ、アベルや涼、セーラたちは王都の人々を守るための戦いに向かう。いろいろな人物の動きや会話など、なかなかうまく書かれていて面白い。結構、群像ものぽいか。