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屁理屈に負けない!
屁理屈に負けない!
桑畑幸博/扶桑社
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総合評価

6件)
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    ハンロンのカミソリって格言ええなぁ。 たとえば、ランチで頼んだラーメンに髪の毛が入っていたとしましょう。これはほとんどの場合、単なる「ミス」です。衛生管理が甘かったという理由もあるのでしょうが、それにしても「悪意を持って髪の毛を入れた」というのは考えにくい。(もちろん悪意があった可能性もゼロではありません) こんなとき、「このラーメン屋は自分に悪意があるから、嫌がらせで髪の毛を入れたんだ」と言い出し始めたら、それこそ屁理屈にもほどがあり、身がもちません。 このようにミスや能力不足で説明できるモノゴトに対して、悪意を見い出しても仕方がないというのが、「ハンロンの剃刀」です。この格言を思い出すべき場面は、私たちの日常にいくつもあります。 「会議での彼のあのひどい発言は、自分を嫌いだからだ」 ……いや、その彼は表現が下手だっただけか、単に無神経なだけでは? 「このお客さんの質問は、自分を試そうとしているのだ」 ……いや、たぶんあなたの説明が理解できなかっただけでは?(どちらが無能?) いかがでしょう。相手に悪意などなく、単に知識やスキルが足りない、あるいは凡ミスなだけなのに、そこに「わざと」と悪意を見い出そうとする。ついつい、皆さんもやってしまうことはありませんか? この格言は、私たちひとりひとりが心に刻むべきです。 ただ、私たちの個人的な「思い違い」は、ほとんどの場合、私たちの身の回りという狭い範囲にしか悪影響を及ぼしません。一方、悪影響の範囲が広く、私たち以上に「ハンロンの剃刀」を心に刻むべきなのが「陰謀論」が大好きな人々です。

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    投稿日: 2025.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ファシリテーションに関する書籍を複数読んでおりますが、その中で「ディスカッションの場において、相手から屁理屈が提示された場合にどのように対応すべきか」という点に関心を持ち、本書を手に取りました。 本書の特徴は、屁理屈を体系的に整理し、具体的な対応策を提示している点にあります。著者は屁理屈をいくつかの類型に区分し(例:演繹的・帰納的な屁理屈、論点のすり替え、反論しにくい空気の形成、巧妙で見抜きにくい屁理屈など)、各パターンごとに「どういった屁理屈なのか」「どのように対処すべきか」を明確に解説しています。さらに、単なる対処法にとどまらず、発生を未然に防ぐための事前準備についても言及しており、たとえばファシリテーターが議論開始前に「自分のことは棚に上げておいてください」と伝える工夫は、実務の場面においても即座に活用可能な実践的示唆といえます。 また、自身が無意識に屁理屈を用いてしまわないための心得についても整理されています。常識や価値観の棚卸しを行い、最新の情報に基づきアップデートすること、自分なりの考えを養うトレーニングを積むこと、さらには傾聴力を高めることなどが推奨されており、これらはコミュニケーション能力全般の向上に資する内容だと感じました。 さらに、「ハンロンの剃刀」という格言が紹介されている点も印象的でした。すなわち、「ミスや能力不足で説明できる事象に、無理に悪意を見出しても意味がない」という考え方です。これを踏まえ、陰謀論に踊らされるリスクにも警鐘が鳴らされており、現代社会における情報リテラシーの観点からも示唆に富む内容となっています。 総じて、本書は屁理屈への具体的な対応法のみならず、自身の姿勢を省みる契機を提供してくれる点で有意義です。特に、会議やディスカッションの進行役を担うファシリテーターにとっては、場を円滑かつ建設的に運営する上で役立つ知見を多数含む実用書といえるでしょう。

    2
    投稿日: 2025.09.14
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    つれあいの屁理屈に負けたくなく図書館で借りたのだが、ぱっと見屁理屈がいっぱいだったので(当たり前だ)これ以上屁理屈と付き合いたくなく早々に返しちゃった。結局屁理屈に勝てない。

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    投稿日: 2020.08.10
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    演繹法は、前提条件が正しければ結論も正しくなる。 前提条件が間違っていたら、間違う。前提条件に注意。 帰納法は、あくまでも推論。見落とした情報やサンプルがないか。軽率な一般化。情報のサンプリングが正しいか、に注意。 演繹法の前提条件も、もとは帰納的な推論が積み重なったもの、が多い。常識と思われていること、など。 イデオロギーが絡む問題は「我こそ正義」と思っている。 論点ずらしの屁理屈ばかり。 人格が攻撃されたら、まず謝ってしまう。そのうえで、本来の論点について話す。謝ったら死んでしまう病、にかからない。 「おまえだって論法」は、よく使われている。ディスカッションの時は、自分のことは棚に上げる。 相手を追い込まない。保身のために苦し紛れに使っている。 ご飯論法=うやむやにする=ご飯は食べていないが、パンは食べた。いわれていることには答えない。相手の回答を限定してしまうとこれを使えない。 藁人形論法=攻撃を目的とした論点のすり替え。拡大解釈したり、故意に捻じ曲げる。そんなことは言ってない、と即座にいう。 同情論証=それは違う、いう雰囲気を作る。寄付を募る場合など。 レッテル貼り=楽して叩く、ための道具。 陰謀論=悪意を捏造する陰謀論。

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    投稿日: 2020.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    R:なんでこの本に興味を持った?  嫁が買って面白そうやなって思ったから。  自分が普段「屁理屈」を使っていないかチェックしてみようと思った。 A:読んでどうだった?  いろんな表現の仕方で人を自分の思い通りにコントロールする方法が各論的に説明されていて、各論に説明・具体例・対処法が説明されていてので読みやすかった。 今まで何となく「この人の言ってることおかしい」とか思うことはあったが、こうやって体系的に読んでみてこんなにいろんな種類の屁理屈があるんやってちょっと感心した。 本書に対処法も載っているので、自分で「この人の言ってることおかしい」っていうところを見抜く目は持つ必要があると強く感じた。 P:心に留まったフレーズ ・人の思考、意見には言葉にできるできないはあれど、必ずその人なりのロジック、背景がある。でもそのロジックが弱い、見当違いがあるときに無理くりロジックを使って押し通すことが「屁理屈」の正体。 ・自分の考えている常識は、狭い常識、古い常識、個人の価値観ではないか?と疑って、間違った前提条件をなくす必要がある。相手の常識も同じ。(演繹法) ・結論ありきで都合の良い情報のみピックアップしていないか?常に考える。(帰納法) ・論点すり替え=人格攻撃による印象操作は誰でもしてしまうことをまずは自覚すべき。された場合はさっさと誤って話の本筋に戻せば、相手の優位はなくなる。 ・「わら人形論法」=言ったことを拡大解釈されたり故意に捻じ曲げて解釈される。対処するには「事実」をきちんと伝える。相手が捻じ曲げていることを伝える。 ・「権威論証」=上の人が言っていたからで意見を通そうとする。対処するにはあなたはどう思っているか聞き、相手の言っていることに納得できなかったら拒否する。  権威を使う場合は相手は自分の意見に自信がない場合が多く、言ってきてる人が自信がないのにその意見に賛成する必要はない。 ・「同情論証」=感情に訴えて反論しにくくする。この場合はまず初めに共感する意思を示した後に、論点を戻す。 ・「新しさに訴える論証」。これは新しい以外の根拠、ロジックを聞く。新しいからいいとは限らない。 ・「伝統に訴える論証」。これは現状に照らしたときにホンマに価値がある、合理的かを確認する。 ・「無知に訴える論証」=悪魔の証明を使い相手の主張に反論し自分が正しいと主張する。対処法は相手に自分の主張を立証させる。 ・「多数論証」=数で押し切ろうとする。対処は誰が言っているのか、みんなって誰?を聞く。

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    投稿日: 2020.06.28
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    読んでいると「いるわ…こういう人…」と思うケースがあって、あの時こうしていればと思った本。 知っているだけで面倒な人への対処がしやすくなるし、話していて「あの本でこう言ってたな」と思うだけで冷静になれると思う。

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    投稿日: 2020.06.03