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変半身(かわりみ)
変半身(かわりみ)
村田沙耶香/筑摩書房
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総合評価

126件)
3.5
19
35
43
12
4
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    みなさんの感想を読んで… かわりみ 狂って笑えるw意味不明wと思える我々の環境の良さに、気付いたがちゃ。 満潮 何も変なことない。誰しも性的なことに主体性を持っていいし、信頼関係が1番大事。 性的に消費されて辛いというストーリーのはずが、ここでもキモいだの私なら別れるだの否定的な態度を取られて、あなた達こそ作品をレイプしてるじゃんwwって感じでした。

    0
    投稿日: 2026.03.13
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    村田沙耶香ワールド全開。 人間は弱いからこそ何かを信じたい生き物である。 信じることは、考えることをやめること。 世の中には支配する人支配される人、騙す側の人騙される側の人が確かに存在している。信仰なしでは生きらない。歴史や伝統、世の中のルールなどはすべて誰かに創作された宗教のようなもの。途中でそれが全部誰かの利益のために変えられたとしても、人間は何の疑問も持たず受け入れて生きてく皮肉な生き物である、そんなメッセージ性を感じた作品。 昔からのお祭りや地元の言い伝え。それってもしかしたら伝統なんて何もなくて、誰かがただ面白おかしくエロ目的で作ったものだったりする。その事実を知らずに、信仰し続けている可能性がある。 今自分が生きているこの世界何もかも信じられなくなった。 人間として生まれたって思ってるだけで実はこの事実すらも操られてるのかなぁと地面がぐらっとひっくり返るような感覚。 2作目は夫婦がクジラしたくてひたむきに頑張る爽やかエロストーリーです。(笑)

    16
    投稿日: 2026.02.14
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    村田さん独特の世界観が広がっていて面白かった。 昔純粋に信じてた物は大人が作り出した嘘偽りの「真実」だったのかもしれない そう思うと、全てが怪しく見え自分すらも偽物に感じた。 信じていた真実が塗り替えられるとき誰かが犠牲になる。 受け入れ信じたものを変えることは計り知れないほどの気力がいる。 だからこそ、取り残される者たちがいる。 令和はこうとか昭和はこうだった。 そんな日常に当たり前に蔓延る言葉を理解できず今まで気持ち悪いと思っていたけど、理解できた気がする。

    1
    投稿日: 2026.01.25
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    世界99が気になりつつも読みやすそうな 村田沙耶香さんの本を読んでみようと なんとなく手にしたこちらの本。 結論、奇妙な本だったなあという印象。 変半身のラストシーン、目がチカチカしました。 外側の話ではなく、内側の話は 現代にも問われる、それ本当? その概念ほんとに合っている?と 疑って生きて行くの是非を問われた気がする。 満潮、も不思議な話ではあったけど 所々思ったことがある文があった。 女の方が性的な部分で有利だから フリができる、とかね。 自分の体なのに中身は全然わからなくて なんかちょっと怖いところとか。 レビュー見て構えてはいたものの、 読みやすく、奇妙だったけど 読んだ意味はあったなあとおもいました。

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変半身(かわりみ) 人間は信じていたいものを信じている。 慣習も、常識も、人間の暮らしさえも人間たちが作り出した偶像なのかもしれないと思った。 文化も誰かに作られている偽物なのかも、という主張は確かに、と思ったものの、エロもどりも読んでいて気持ちの良い話ではないからあんまり好きになれなかった。 満潮 夫婦で潮を吹くことを目指している話。 女性の夢精も男性の潮を吹くもなんなんだろうと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    「変半身」「満潮」の2作。表題作はある島の伝統ある祭のルーツを明らかにすることで、私達の慣れ親しんだ「あたりまえ」が不確かで作られたものであるということが強烈な描写で描かれている。2作目は自分の体は自分だけのものという主題があるように思うものの、もはやそんなことはどうでもよくなってしまうくらいぶっ飛んでいた。2作読むと、不確かな世界に踊らさせられるのではなく自分や自分の体を信じよう、信じてきた常識を疑ってみようという気持ちになる。ときれいにまとめてみたけれど、なんだか自分の真の感想ではないような・・・

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変半身 要素が多すぎて、圧倒されてる間に終わっていった。p107「目の前の生き物たちは、いつでも、新しい「真実」を喜んで受け取る。それに飽きてくると、今度は次の新しい真実を受け取る。まるで、真実を食べ続ける化け物みたいに。」 結局これが言いたかったことなのだろうか…? 満潮 自分の体を、大事にしたい話だと受け取った。潮を笑う人達を許せない。友人の雪子のように、「男が潮を出したいなんて許せない!」とも思わない。ただ男女関係なく、自分の体にある、まだ見たことない神秘みたいなものを見てみたい。要求されても液体を出せない夫と一緒に、それを主人公は体験してみたい。 変半身あらすじ 島の奇祭「モドリ」で生贄と無差別のまぐわいから逃げた中学時代から一転、「勝ち組」を装う会社の夫と結婚。島の奇祭は最近淫行目当てに作られ歴史的根拠がないと知らされる。久しぶりに訪れた島はポーポー様もなにも消え、別のプロデューサーが作り出した歴史に塗り替えられ主人公は反発する。「モドリ」は復活し、生贄だった少年は卵を産まされ、と思ったら千年の「ニンゲン」の祭りの終わりが来る…

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    変半身:秘祭の生贄を逃れ島脱出。大人になり島へ戻る陸達を無謀だと思う。卵を産み続ける高城君。歴史捏造,人間非実存。型破りで狂気の世界。読後,現実には戻れない。 満潮:塩噴探究する夫婦

    16
    投稿日: 2025.10.17
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    前他の村田沙耶香さんの本でもポポポポ言うてたな? 世間で当たり前になってることをもう一度なんで??ってとこから始める本が多い気がする。

    0
    投稿日: 2025.08.28
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    中編と短編。 とある離島の謎の秘祭から逃げ出す所から始まり、物語が反転に次ぐ反転をして最後には隕石でも落ちてきたかのような着地点の見えない大どんでん返し、天変地異。 カタストロフィー若しくはユートピア。 他の作品とは違った角度から飛んでくるクエスチョンに初めて感じるスッキリはしない読後感。 短編の方も他の作品とは何か違った。 テーマは女性の夢精と男の潮吹き。字面だけみたらエロ小説なんですが、エロい描与はほほなく、歪んだ性描写もほぼなく、海辺の3人の老婆のシーンはよく意味がわからなかったけど何故か妙に印象的で記憶にこびり付いてる。 何も解決していないようで何かスッキリした。そんな終わり方。クレイジーさとしては初級編かも。

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変半身(かわりみ)…島の伝統文化の話。 島はすごい嫌な風習…ある世代の男達が作ったものだったことがきっかけで、島を出るがタカヤという夫の会社の社長のいいなりになっている。。 結末がよくわからなかった。ほんとにポーポー原人なの?花蓮はそのことを知っていた?ただみんなをおちょくっていただけ?高城くんは洗脳されておかしくなってしまった? まともな人が誰もいなかった印象。あき姉さんも本州で嫌な思いをしたからといって、島に戻り嘘をついても生きていく選択をしたのは現実的なのか…? 誰1人幸せではないような、どろっとした作品。 満潮…ある夫婦が潮を噴きたい話。 読んでいて気持ちが悪かった。 主人公は、性的なことが苦手?あまり関心がないが、潮を噴くために挑戦を始める。。 性的なことではなく、興味本位?で潮を噴くとは正直意味がわからなかった。。でも、世の中にはそんな人、夫婦もいるのだろうと感じた。 老婆はなんだったのか… 村田さんの作品の着眼点がすごいなと…

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作「変半身」は、俗にいう因習村的なホラーチックな展開かと思いきや祭りの後から急ハンドルをきり、世界が足元から作り変えられるような感覚に陥った。 筑摩書房の特設サイトにあるように、「自由」って感じで、1つ1つのモチーフで作品にできそうなところを殻を破って破って外側にはみ出していく感じが面白かった。ポーポーポーポーで埋まったカオスなページから、自分たちが考えている「人間」の枠組みって案外脆いよなあと考えさせられる。たぶん江戸時代や平安時代にタイムスリップしたら、今の人間観ではいられないもんな~、と思ったりした。 個人的にはもうひとつの「満潮」の方が好みだった。 体液を出すように世界に追い立てられているというのは本当にその通りだと思う。世間が演出している恋愛や性の喜びにうまくフィットできない人間なので、すごく共感できた。とはいえ薄っすら感じていた違和感(自分の身体なのに他人に正常な反応を決められる・期待される)をここまで物語にされると圧倒される。 ラストの展開にはなんだか感動してしまった、泣き笑いみたいな感情。汚されていない、自由な友愛があった。

    1
    投稿日: 2025.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    満潮がすごく良かった、、さらっと読んでしまったけど、佳代が潮への探究を旦那と共に深めていく中で自分の身体の扱い方?在り方?みたいなのを前向きに捉えられるようになっていってる感じが読んでてなんか嬉しかったし元気出た

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    絶賛現実逃避中。 みんな持ってる感情や動向を抉り出すように書かれた小説でした。 私は比較的どの登場人物にも共感が出来たかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村田沙耶香はコンビニ人間に続いて2冊目。 多分この人の作風めちゃくちゃ刺さるんだろうなと思ってたけど、案の定ドタイプ。好きだ~天才過ぎないですか。 この本は変半身・満潮の短編2部作。 変半身:すごく好きだった。 島に昔から伝わる伝統的な秘祭がモチーフ。 伝統ってなんなんだろう?って考えさせられて大変面白かった。 陰謀論に通ずる考え方でなかなか皮肉が効いていてよかったです。狂っていた。。。 満潮:正直変な話すぎて良く分からなかった… どちらもコンビニ人間よりもかなりファンタジー要素が強め。 すっごい誇張してて狂っている話だったけれど、どれも現実にある問題で、皮肉を効かせつつ考えさせられる話でよくできてるなあと思った。好きです。天才!

    6
    投稿日: 2025.04.03
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    由佳のおすすめ(変だから読んでという謎のおすすめ笑) カオスで全然意味がわからないと聞いていたので、全く理解できない話かと思ったら、そんなことはなかった。でも変ではあった。 1つ目は、秘祭の秘祭の秘祭の秘祭の...という無限ループができそうな、何がホントで何がウソがわからないちょっと気持ち悪い話。本筋ではないけど、怪しいマルチの成功した男を演じる旦那の生活がなかなか面白くて良かった。ポーポーポー 2つ目は、潮の話。可哀想にね、消費されてる感とか、ムリに頑張らなきゃいけない感とか、気持ち悪いよね。せめて主人公に旦那という相棒がいてくれてよかったよ。

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    このような話は著者でしか書けないのではないか。 表題の話が興味深かった。 何を信じるかによって見えるものが変わってくる。

    9
    投稿日: 2025.03.30
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    終始不気味でかつ面白味のある物語だったがちゃ。見えているものが必ずしも真実でないことを伝えたかったのかあるいは、一つの極端なものに信仰していく人間の愚かさを伝えたかったのか。奇怪な物語でした。ポーポー!の文字の大群には驚いた。

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    いやぁ、本を読んでここまで笑ってしまったのは初めて。もう狂ってる世界すぎて笑えてくる。でもその狂ってる世界の中にも、本物のようなものも感じて、村田沙耶香作品でしか感じられないものを得られる。信じるということはなにも考えないということ。思考停止ってこと。確かにそうかもしれない。この世界は全部嘘なのかもしれないし、自分の目で見てないものは全て作り物の世界かもしれない。歴史だって誰かがビジネスのために作り上げたフィクションかもしれないし、自分たちが人間であるというのも偶像かもしれない。訳がわからないけど面白い。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    うーん、変な話を読んだなぁ。 というのが第一の感想でした。 「変半身」 島に伝わるポーポー様とポピ原人の話や、抗えないはずの秘祭、「モドリ」の役目――子どもの頃から叩き込まれた島の教えと、淡い初恋。閉塞感と信仰心に支配された思春期のひりひりした痛み……みたいな青春ものではないです。なぜなら村田作品なので。「はっ?」という展開が次から次に重なり、そして大人になった主人公もやはり「はあぁ…?」という生活をしている状態。そのあたりの不可解さとぶっとんだ設定展開はぜひ読んで楽しんでいただきたい(笑) ただ、結末はあまりにも「いや、なんでやねん!」と突っ込まずにはいられない締め方で(いや、締めてるのかこれは?)いままでの伏線らしきものは何だったの? となったのが(それが見どころかもしれないですが)、私としてはすこし残念でした。 で、タカヤさんは結局なんだったのか(笑) 私の読みが甘いんでしょうか。 「満潮」 潮を噴きたい気持ち、について真剣に考える夫婦の話。まぁまずもって、そんなテーマを掲げて中編を書こうと思い立って実践しちゃって、しかも最後まで読ませるという才能はさすが人並みはずれている、けれども理解しがたい。主人公がなぜそんなに性的なことをまじめに考え悩んでいるのかについては、きちんと過去の経験をふまえて説明されているのだけど、まぁ……あまり共感はできない。なので、よくわからないまま読み終えてしまった。 ちなみに、他作品と同様、性的な描写を露骨に描いているにもかかわらず、まったく性的な雰囲気はありません。 『コンビニ人間』『殺人出産』で村田沙耶香ワールドに衝撃を受け、『消滅世界』『生命式』『地球星人』など独特の視点で語られるクレイジーな世界観が好きですが、今回の作品は「?」が多すぎてすこしなじめなかったかも。 でも、まだまだ村田作品を読みたいです。

    8
    投稿日: 2025.01.12
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    一つの島を舞台に陰謀論を嘲笑う、村田沙耶香流フィクション。いつも予期せぬ方向から槍が飛んでくるような奇抜な小説を書く彼女ですが、今回はオマージュにしたあれこれが見える。彼女の作品にしては読みやすい。置いていかれないというか、ああ そういう文脈の話ね、となる。 「新しい真実を知るとき、人間の頭はクラッシュする。その瞬間だけが、本当に「無」になれるときなのよ」。 「知る」から「信仰する」に至るまでに流れる「無」。この一瞬って超心地よい。目の前のすべてが煌めいて見える。自由が雪崩のように流れ込んでくる。そう、真実は存在しないのだから、信じたいものを信じればいい。信じていたものが消えたのなら、新しく信仰を始めればいい。前提に立ち返り、それまでの常識を自ら破壊して、再構築する。それがきっと、希望を見失わずに生きるということ。

    1
    投稿日: 2025.01.10
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    かわりみ 何かを信仰しながら生きているのだと感じさせられた 満潮 夫も妻もぶっ飛んでてそれが面白過ぎて笑いました

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    表題作、変半身。中編なので、すぐに読めるは読めるけれども、別世界へ行って帰ってきたことへの疲労感が凄まじい。私の知っている人間の話ではなかった。 満潮。変わった夫婦の話。性欲は自分のもので、相手から引きずり出されるものでも、無理に絞り出すものでもない。自ら追い求めてもいいし、しなくてもいい。だからって、こんな方向性にいくことは変わってるなと思うけれども、それも他人が言うことではないんだろうな。愛の形はそれぞれ。

    14
    投稿日: 2024.12.03
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    変半身の急展開感に驚いた。 ミステリー?ホラー?に見せかけたSFファンタジーでぶっ飛んでいた。 何ページかまとめてすっ飛ばしたのかとすら思った。 そんじょそこらのどんでん返しものよりインパクトがあった。 ハマる人の気持ちが分からなくもなかった。 高城くんの嘘だと知っても信仰をやめられないところが人間の弱さ危うさがあってよかった。 信じることで考えること、追求することを放棄しているように思った。 卵を産むあたりから高城くんのことが分からなくはなった。 こうやって振り返ったら結構面白かったのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    意味わからんカオス笑 第一章は、田舎の閉鎖的な世界から抜け出す若者の話かと思いきや全然違った。 何を基準にして自分の信頼を明け渡すか、自分の基準をちょっと考えとこうかなと思うような話だった。 うわやばこの村、って大体の人が思うだろうけど、自分に都合がよさそうな話であればフワッとした理解しかしてなくても信頼して任せてしまう、その指示に従ってしまうような人間は、この村で同じ生活をしたらきっとこうなるんだろうなと思った。 印象としてはヤバいんだけど、ヤバ〜笑だけで終わるとこの村の人たちと同じ運命を辿るのかもしれない。けどその方が楽だと思うし否定する気持ちはない。私もこの島に行ったらポーポー言う笑 第二章は短編かな? 性的なことに興奮できない男女が夫婦という形でくっついたお話。この夫婦がくっつけたことは本当に幸運だと思う。話の軸はエロなんだけど、夫婦も文章も全くエロじゃない。興奮どころか夫婦の苦痛を感じて萎える笑 けど一応性的なことに焦点を当てているものだから、苦手な人は一章だけでいいかも。 まあ一章もクセしかないけど笑

    0
    投稿日: 2024.11.08
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    標題の「変半身(かわりみ)」が物凄いです。ただ、ちょっといつもの村田作品と違う感じがして調べたら、松井周さんという舞台作家さんとコラボした作品だったのですね。「人間は自分に都合のいい嘘を信じる」「なにも信仰しないことはできない」まではまだ分かるとして、「架空の生き物である『ニンゲン』」…には度肝を抜かれました。村田さんの作品を読むと毎度のことながら、今ある自分の価値観がぶっ壊されて気持ち悪いような良いようなハイな気分になります。他の作家さんでは摂取できない養分があり、中毒性がほんとに高いです…。特に108〜109ページの狂気には脱帽!おそろしい作家さんです。

    1
    投稿日: 2024.10.01
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    村田沙耶香ワールド全開 毎度ですが、気持ち悪いと言うか理解出来ない 一章目の『変半身』は何かを一生懸命やってるのはわかったけど、よくわからんかった。 二章目の『満潮』‥他人に迷惑かけてないから良いバカップルですな_:(´ཀ`」 ∠):

    10
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村田沙耶香はやっぱりすごい。 なんとなく表紙の絵が怖いという理由でずっと読まずに積んでいたけど、持ち歩きやすい本を鞄に入れて行こうと思った昨日読み始めて、一気に読み終わった。 解説に書いてあった言葉と似るけど、絶望と希望が入り混じるみたいな作品は村田沙耶香でしか読んだことがないし、それがとってもすきだ。 あと、最近エッセイ?とか、誰かが何かを語ってるっぽいものを多く読んでいたけど、久しぶりに読む小説がとても良かった。もっと小説読みたい。善良と傲慢もずっと読みたいと言っている…そろそろ読むか、ずっと本屋さんの目立つところに置いてあってすごい。

    0
    投稿日: 2024.09.04
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    読むと、みんななにかを信仰していて、自分にとって都合のいい解釈をしたくなる生き物なのかな、と思う話。 真実はどこにあるのか、最終的に「ポーポー」と皆がなってしまう狂気じみた設定は世離れしていた。まさに村田さんの世界観が全面に出ていた。 二章の満潮も、言っていることの意味などは理解できても共感には程遠く、ただどうなっていくのか話を読み進めたくなってしまう要素はたくさんあったので、最後までサクサク読めた。 物語の概念自体が現実とフィクションが織り混ざった独特の世界観を味わえた一冊。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    やっぱり村田沙耶香先生のお話は好き。 女としての感情をぐちゃぐちゃにされる。 普段生きていての違和感を物語に落とし込むのがうますぎる。

    1
    投稿日: 2024.08.07
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    村田沙耶香さんって、ほんとにグロエロ上手だー!読んでると想像でうえってなりそうになる。 高城くん…、君がそんな、なんつーかその、とてつもなくキモいことを喜んでする人だとは思わなかったよ。主人公が片想いしてる人だし…。幻滅…。ポーポーポーポー、もう文字がうるさくってまじで聞こえてくるみたい。 もし、夫がさ、「俺潮吹きてぇー」とか言ったら、どうしよ。この主人公みたいに「私も吹こっかな」とか言えないと思うわ…。多分ドン引きして「さよなら」になると思う。

    9
    投稿日: 2024.05.21
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    恐怖と奇妙な感情が離れません。理解しようと思ってはいけない本です。たぶん何回読んでも理解はできない。 でも、このゾクゾクする感覚がなぜかまた村田さんの本を求めてしまいます。

    16
    投稿日: 2024.05.19
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    コンビニ人間の時も思ったけど、よくこんなキモい文章書けるなと思う グロい話とかじゃないのに、表現とか言い回しにキモさを感じる この作者の過去の経験とか知らないし、性とか性行為に偏った考えがあるのか分からんが、男ってこういうのがいいんでしょ、女ってこんな生き物なんでしょ?こんな下ネタ言ったら面白いんでしょ?って思ってるのかなって表現が多々ある。 全部奇怪な文章ではあるけど「ねえ、私ってやっぱ変な人よね?変わってるよね?」ってずっと言われてる気がしてくる。あんた達普通の人には変わり者の私のことなんて理解できないよねって 変わってる人ではあるけど、あえて「いいえ、あなたも普通の人間です」って言ってやりたくなる笑 「変半身」 人の奥にある、言い表しにくい心の闇的なものをほじくり出されてる感覚になった、宗教とか伝統とかなくても生活していく上で何かを信じてるし、それが正しいかはわからないけどそれを信じなきゃ前に進めないこともある。 ところどころ登場人物たちの言いたいことが分かる気がするんだけど、5秒後にそんなことなかったって思わせるくらい奇怪な展開だった 「満潮」 ええ、まぁ、、似たもの同士の夫婦でよかったねって感じ。 もし私の旦那が「俺は潮を噴いてみたいんだ!」って言ってきたらどう反応するんだろ自分 受け入れられる?応援できる? 悪い夢見たんか?って言うね でもこんなにキモい文なのに気づいたら読み終わってる、テンポの良さと文章の頭に入ってきやすさが凄い なんでこんなに意味不明なのに読みやすいんだほんと

    0
    投稿日: 2024.05.17
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    狂っている。奇書。 信仰の対象や信仰のための行為を理解できない外の人間には狂気としか思えない。 でも誰しもが何かを信じている。私が正しいと信じていることも、理解できない外の人間には狂気に見えるのだろうか。 生半可な気持ちで手を出してはいけない本。理解できない狂気は読んでいてところどころ気持ちが悪くなる。 読後この話を他者に説明すると、自分の頭がおかしいんじゃないかって思えてくる。なんだよポピ族って。なんだよポーポー様って。笑わずに説明できるか。でもこの作品の登場人物たちは真剣なんだよ。

    12
    投稿日: 2024.04.30
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    凄いカオス(笑) 世にも奇妙な物語みたい… 宗教とか信仰って 清くて、聖なるイメージもあるけど、 これは完全にイカれてるほう(笑) 生きていく上で人は、信仰からは 逃れられないっていう見えない恐怖みたいな… 宇宙が怖い感覚に似てる気がした。 分かる人いるかな?

    0
    投稿日: 2024.04.26
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    ⚪変半身 読み始めは田舎独特の閉塞感を感じていて、でもここから抜け出せば自由になれる、と思っていたけど。 ここで育ってきた時間は、呪縛みたいに身体に染み付く。 私自身も本当はポーポーで、ニンゲンごっこをしているだけの容れ物なのではないか、と思えてくる。 ⚪満潮 夫婦はお互いを尊重していて、ごく普通に社会に溶け込んでいるからこそ、なんだかワケのわからない話とのバランスが頭を混乱させるし、意味不明! でも、意味不明と言ってはいけない雰囲気。。なんやこれ〜(笑)

    1
    投稿日: 2024.03.31
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    【変半身】かわりみ・かはんしん 小さい信仰にでも安心していたいもの 信仰して劇場で演じながら生活する それが無くなるのが1番怖いこと 知ると信じるの間には無があって 疑い深いつもりが、簡単に色々と信じてる気がしてくる、"情報・信仰の入れ物" 筒抜けなのか蓋があるのかも分からん 半開きかも

    0
    投稿日: 2024.03.17
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    なんか、すごい作品でした笑 人間は信仰なしでは生きられず、歴史や伝統、世の中のルールなどもすべて誰かに創作された宗教のようなもので、途中でそれがごっそり変わったとしても、人間は何の疑問も持たず受け入れて生きてく皮肉な生き物である、そんなメッセージ性を感じました。 ただ、作品の設定、展開が村田沙耶香ワールド全開で、特に後半の『満潮』は世界観が全力ダッシュすぎて追いつけず、ぶっ飛び具合に笑ってしまいました。 でも読んでる間は独特な世界感に浸ることもでき、読後感もあり良い読書体験でした!

    12
    投稿日: 2024.03.06
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    村田さんの作品はコンビニ人間以来2作品目。2回目でやばいの引き当てちゃったな笑笑笑 とにかく「なんこれやばい」という感情だっけど、引き込まれる何かがあって、クスッと笑えて、面白かった。 変半身は、信仰することと日常を重ねて皮肉めいたメッセージ性を感じてハッとした。けど終わり方おもろすぎる最高。 満潮は、意味がわからない。奇作。でも終始性的な表現が使われているのに嫌な気がしないし、応援する自分さえいた。村田さん文才恐ろしい。

    0
    投稿日: 2024.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「なにがなんだかわからない」この言葉に尽きます。 「信頼出来る事実」や「共感できる価値観」はどこにもなく、私たちの世界を模したどこかチグハグなパラレルワールドのような世界でした。 変半身は、何を信じるのか、信じる根拠はなんなのか、この世界においてその根拠は本当に信じられるものなのかということを気味悪く書いています。 満潮は、結論から言えば潮を吹きたい夫婦の話ですが、自分の性がどこにあるのか、それは自分のものでは無いのからといった考えたこともない視点で話が展開されていました。

    0
    投稿日: 2024.01.12
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    満潮 やばい話だった。普通ではない事が、普通のように書かれてて読んでて違和感を感じる文章。これが刺さる人には刺さると思うがこれを、共感できる人いるのか?老婆らへんよくわからなすぎて逆に面白かった。夢みたいにおかしなことがおかしいことと扱われない違和感がすごい

    0
    投稿日: 2023.12.20
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    人は信じたいことを信じる。 ・変半身・ 人間を辞める、概念を全て忘れる。 人は役職や役割、立場を時に演じることがあるけど、この本は人間はニンゲンの役をしているという少し突飛な内容。それを受け入れた時、主人公の戸惑、混乱、葛藤、需要、そして行動までが最後のニンゲンらしさを感じた。 大きな流れに乗った方が幸せで楽という考え方は私の中にもある気がする。 ・満潮・ 性をテーマにある事にチャレンジするお話。 自分の性がいつしか相手を喜ばせる誰かのための性になったり、商品や価値、笑いの対象になる気持ち悪さや不快さ、とても分かる。私も、自分だけの性なのに、誰かの性になるのがとても気持ちが悪いの。この表現しにくい感情を文章化できる作者の凄みを感じます。

    0
    投稿日: 2023.12.17
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    「変半身」は突拍子なさすぎて,かえって怖くなかった。奇妙ではあるけど…極端すぎる世界観は相変わらずだけど,100数ページの中で世界が変容しすぎてついていけなかった。「世にも奇妙な…」っぽい。 「満潮」は本当にわからなかった…すみません…

    0
    投稿日: 2023.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2作品収録 「変半身(かわりみ)」☆☆☆ 封鎖的な離島の秘められた恐ろしい祭り事のお話…と思いきや、あれ?珍しく普通のお話?いや変わった夫婦関係だな…でもいつもよりは普通かな、ときて最後はやはり…と、何だかんだで村田ワールド全開のストーリーでした。一部の描写が他の作品よりグロくてちょっと苦手でした。 「満潮」☆☆☆☆ とてもいやらしい行いを見せられているはずなのに、全くいやらしい気持ちが起こりません。夫婦なのに、それぞれ自分で潮を吹こうと試行錯誤し 相手と行為をするという思考になりそうもないところが最高に村田先生って感じで好きです。村田先生の描く、性欲や愛情で繋がっているのではないけれどお互いを尊重し合う夫婦像がとても好き。本当に天才です。

    0
    投稿日: 2023.11.24
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    タイトルや表紙から想像していたお話とは全く違っていました。 人間の本質のようなものへ、私では絶対に思いつかないような方向から切り込んで、固定観念を破壊してくれるようなストーリーが今までにない読書体験となり、後半は想像を絶する怒涛の展開に、読み進める手が止まらなくなりました。 同書に収録されている「満潮」については性についての生々しい描写が目立ち、私の好みとは異なる作品ではありましたが、主人公には共感できる点もあり、読了後にはどこか清々しい気持ちを覚えたので、総合的には読んでよかったと思える作品でした。

    0
    投稿日: 2023.11.17
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    後半の「満潮」は読んでません。 変半身だけ読んだけど、気味が悪く、後味が悪く、意味が分からず終わりました。 なんかモヤモヤしている…。

    1
    投稿日: 2023.11.02
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    『変半身』 ポーポー祭り 意味分からんすぎる。話の展開は良いが、私の嗜好でない 『滿潮』 潮を噴いてみたいのか? 男も女も、想像できない

    0
    投稿日: 2023.10.26
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    自身が田舎の過疎地域出身なので、 他人事としては聞けない気持ち悪さがあった。 ただ、その気持ち悪さを求めてしまっている自分もあり、その感情が何なのか自分でもわからない。 全体を通して消化不良の部分もあり、自分以外の人の解釈を聞きたいと感じた。

    0
    投稿日: 2023.10.13
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    まず表紙が怖すぎないか。めっちゃ怖い。 「変半身」 怖い…怖いよ……。 作られた世界、捏造された世界。 この記憶なんてうそっぱちで、周囲の誰かが教えてくれた言葉の一つひとつだって全てが虚構なのかもしれない。 自分だってそれに押し流されて、しっちゃかめっちゃかになってしまう日がもうすぐそこかもしれない。 そんな疑いを持ってしまったら、もう戻れない。 これは現実の世界でもありえるかもしれない圧倒的リアルのディストピアである。 それにしても”ちょっとありえそうで、そうなったら本当に嫌過ぎるちょっと近未来ディストピア”を書かせたら天下一品だな、村田沙耶香先生…。 「満潮」 性欲ではない。 むしろ、歪んだ欲望によって自分自身を否定されてしまったからこその、逃避。 いや、ある意味では勇気なのかもしれない。 もしかして、すっごくハッピーエンドかコレ…??? しかし男の産卵の次に男の潮吹きぶち込んでくるんだから村田沙耶香は凄い。

    0
    投稿日: 2023.09.22
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    秘祭の真実を知った時は、陸と同じ気持ちになって、吐きそうだった。この世の中の全てが薄っぺらで汚く見える。宗教とかも大概だよね。最後まで読むと大分慣れてきて、何だか楽しくなった。「満潮」は、ほのぼのとしていていい話だった(よね?)。自分の性は自分のものなのだ〜

    0
    投稿日: 2023.07.07
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    人間とはなんなのか。もっとも都合の良い真実を決めて、真実を消費して、また新たな真実を求めて生き続ける生き物。

    2
    投稿日: 2023.06.27
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    読み終えて、なんとも不思議な感覚。なにが真実なのか結局はそれを信じる人の思想でしかないのかもしれない。何かに縋りたいだけなのかも。

    0
    投稿日: 2023.06.01
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    この特有の不気味交わるのがやはり村田ワールド だなぁ。目の前の事、モノを真実だと受け取って それを信じようとするのが人間の性なのか。 その足元がぐらつく度に信じる対象が変化し、 多数派によってまた信実が変わる。 「新しい真実を信じるとき、人間の頭はクラッシュする。その瞬間だけが「無」になれるときなのよ」

    1
    投稿日: 2023.05.22
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    今回も最高でした。 文化や慣習や民俗学について。そういう決まりだから、習わしだからと従うということ、信じているとはどういうことか、当たり前を疑うことについて深く考えさせられました。 『満潮』もよかった。村田沙耶香さんの作品に出てくる夫婦、かなりシュールなんだけど、いつも相互理解と温かみがあって良いなと思います。

    0
    投稿日: 2023.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだ私はこの人を評価する言葉を持たない。 変半身では文化や人間の信仰について。それが揺らぐ瞬間が彼女の描きたい世界なのかなと感じた。 人間が新しい真実を信じる時クラッシュする。その時が無になれる。彼女は真実には興味がなくてクラッシュさせられないか?という可能性だけに興味があるのかな。 満潮は女性の潮吹き、男性の夢精というところに焦点をあててそれをズラしたらどうなるか?というのを実験したみたいな作品だった。

    2
    投稿日: 2023.04.01
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    村田さんの作品は個性や刺激が強くて読後すぐは圧倒されてしまうけど、新たな作品がまた読みたくなる。 突拍子もない設定の中に、現代社会のリアルが隠されていて妙に納得してしまうところがある‥ 今回で言うと人間という枠にはまり、支配されていること。 今日で人間終わり!と言われたらどうなるんだろう、、

    4
    投稿日: 2023.02.22
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    「変半身」「満潮」の2話収録。 前作『生命式』で感じたグロテスクさはなく、きっちりと読む事は出来たが、村田沙耶香ワールドをきっちりと理解する事は難しい。 「変半身」は架空の島・千久世島を舞台に繰り広げられる怪しい儀式と、これまた怪しい島の歴史が描かれている。 残酷さとエロとファンタジーにユーモアが融合されている様な感じで、頭であれこれ考えず感覚で味わうような作品。 ポーポーポーが後を引く。 「満潮」はある事に挑戦する夫婦の物語なのだが、エロかと思えばそうでもなくどこか哲学的な香りがする。 本作もクレイジーぶりは健在。

    2
    投稿日: 2023.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村田沙耶香さんの著作だが、この本は楽しめなかった。 書籍の冒頭に、この話が「小説&舞台のコラボプロジェクト作品」と明記されており、読んでみれば確かにそんな感じがした。他の村田さん作品を読んでいる感覚とは少し毛色が違う印象を持った。 島の神様であるポーポー様やモドリという生贄儀式という奇祭を誇る島で育った3人の少年少女、成人して里帰りしたら祭りプロデューサーによって別の伝説に塗り替えられており、島民はそれを観光資源にしていた。 そこからオチが用意されていて島民みんなで「ポーポーポーポー・・・・」と数ページに渡って連呼して終幕。舞台映えするインパクト狙いなのかもだけど、話の展開が突飛すぎて理解できないので感情移入もできず、小説としては楽しめなかった。 もうひとつ用意されていた「満潮」も、潮をテーマに現代人の性へのいびつな固定観念を批評してくれそうな雰囲気はあったが、いつもよりも切れ味が鈍い感じで、下ネタ+不思議な情景描写という感じで終わった。

    3
    投稿日: 2023.02.06
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    インパクトの強い作品だった。 過信する事の脆さ危うさが生々しく描かれていて背筋がゾッとする不気味さがあった。 「信じることは考えなくなるという事」の一文は、情報化社会で受け身に生きる現代の私達が自分の頭で考える事を放棄した結果、フェイクニュースに踊らされている現状をまざまざと叩きつけられたように感じる。 自分の信じている事、当たり前だと思っている事が果たして本当か?そもそも本当とは一休なんなのか?と作者から厳しい問題提起を受けているように感じた。

    2
    投稿日: 2023.02.02
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    図書館にて。 先日読んだ村田さんの本が衝撃的に面白かったので借りてみた。 ものすごくおかしなことを、ものすごくおかしいとわかっているのに、どうにも逃げられない…。 つい、だんだん、そっちの世界に行ってしまった方が楽なような気がしてくる。 自分の中にもそんな世界を発見する。 日常から少しだけずれたフィクションの世界だけれど、似たような、何かおかしな世界に納得しなければいけない経験はきっと誰にでもあると思う。 それがいいのか悪いのか、自分だったらどうするのか、どうしたのか…。 いたたまれない…。 1話目のお祭りの成り立ちのくだり、腹立たしすぎてむかついたけれど、今の日本の女の子たちが置かれている状況をデフォルメしただけと言ったら言い過ぎだろうか。 周りの状況とも合わせて、女の子の性に関する状況は軽んじられている上に残酷だ。 それを女子側から見た気持ち悪さをより気持ち悪く描いていると思う。 1話目を少し読んだところでこの本を夫に勧めてしまい、夫が最後まで読み終わって返されてから私も完読した。 特に2話目の「満潮」(この題名よ)、この話について感想を述べあうほどのさばけた夫婦ではない。 知らんふりしているがいたたまれない…。

    2
    投稿日: 2023.02.01
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    村田作品、5作目。 序盤、村田さんの作風にも慣れてきたとたかを括ったのも束の間、想定の斜め上を展開していった。今作も奇怪であった。 村田さんの作品を読むと、自分の身体を本当に自分のものとしてして扱っているか、と考えさせられる。 併録の「満潮」 男性の一方的な性ファンタジーを真面目にぶった斬ってて容赦ない。男性が読むとどうなんだろ。

    1
    投稿日: 2023.01.19
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    自分が今まで信じてきたものが、突然嘘だとわかったときの衝撃。自分は嘘だとわかっているのに、周りが正しいのだと言い出すと何が正しいのか何が嘘なのかわからなくなる。そして驚きのラスト。村田さんの世界観。他満潮の2作

    2
    投稿日: 2023.01.08
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    前半のかわりみだけちゃんと読みました。 冒頭はあいもかわらず、生物的に気持ち悪い描写が少しあり嫌でしたが、後半は文化そのものをリフレッシュする描写があり、とても爽快だった。村田沙耶香作品をあえて読む理由は、自分が日常的に感じている文化に対して、ある程度客観的な捉えられるようになるので、その文化へ馴染むことを潜在的に求められているような感覚から解放されることにあるかと思います。

    2
    投稿日: 2022.12.18
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    「純文学」というジャンルに入るのでしょうか。 2つの作品が収録されていますが、いずれも中盤の登場人物の心理描写は精密でしたが、結末がどうにも腑に落ちませんでした。 結局、何が言いたい作品だったのかわからず、置いてけぼりにされた感覚です。 「コンビニ人間」で惚れた作家さんではありますが、やや迷走されているのかな、とも思います。

    1
    投稿日: 2022.11.27
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    作者の妄想力を感じる作品。 変わり身に関しては最後まで何がこの小説ないの真実なのか確信が持てず、いい意味で不安にさせてくる。 満潮に関しても、不思議な世界観でありながら、どこかしっくりきてしまう感覚を抱いた。

    1
    投稿日: 2022.11.07
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    変半身 村の奇祭から炙り出される偽りの歴史、常識の脆さ、信仰する人々の寄生虫の様な生態。 私たちは真実を信仰しているわけじゃない。 都合のいいものを信仰しているだけだ。 私たちの信仰は、大人や何か大きなものに信じ込まされているのでなく、必ず自分自身の選択で行われている。 だから都合の悪い真実を知ると、人は簡単に次の都合のいい信仰に寄生虫の様に移っていくのだろう。 満潮 俗の性と聖なる性 俗の性は繁殖していくために必要だ。 だけど聖なる性も個としてのアイデンティティを確かめるために必要なものだろう。 自慰行為や、この作品でいう潮を吹くことは、自分の身体に向き合うこと。 人間は聖なる時間(生きる意味を問う、死を考える、自身の体と向き合う)を持つことで、集団のしての自分(繁殖としての人類の一部)だけでなく、個としての自分(他の違う個性のある一つの生命)を知ることが出来ると思う。

    2
    投稿日: 2022.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!が、特に満潮は終盤「??」となってしまいました。 高城くんが滑稽でもあり可哀想でもあります。引きこもりになっているし、頭では理解し内心で気に病んでいたのでは…?家族ぐるみでの信仰が当たり前の環境になっていて逃げ場がなかったのかなと考えてしまいます。 全くついていけてませんが、私は好きでした。もっと村田さんの作品を読みたくなりました。

    1
    投稿日: 2022.09.29
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    隔絶された離島で行われる奇祭と、それにまつわる言い伝えに人生を翻弄され、大人になり島へ戻る機会を得た主人公。 そこにはかつての島の面影はなかった。 相変わらずの価値観揺さぶり村田沙耶香!本当に実はこんなものかもしれないな、信仰なんて。 同時収録の満潮は適度にバカバカしさも混じっていて、気持ち悪さ(褒め言葉)が薄まって良い。

    1
    投稿日: 2022.09.23
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    彼女の作品は気持ち悪いと評価されがちだけど、 私は気持ち悪さを感じるのではなくて、こういう世界もあるのだと安堵することが多い  おそらく自分も世間からすれば共感されることのない人間だからかもしれない  友達や家族に悩みを話しても、一見は寄り添うような顔をして迎合するように話を進められる  誰も今のままでいいとは言ってくれない  相談には結論が必要であるという一般認識のせいなのか、私が世間に迎合する未来の話、時間に全てを委ねた解決がどれほど素晴らしいかを解説され、私はその有難い話に救われたことになり、相手が気持ち良くなって終わるのが関の山 一方で私の心は、素手で掻き乱され、ぐちゃぐちゃに黒くなり、ネトネトと溜まっていく 村田沙耶香の作品は、周りの言う通りに迎合することが正しいのだと思い込んで自分を殺して楽になろうとする私を引き止めてくれる  だから安堵する  私はこのままでいていいんだと肯定してもらった気分になる  彼女の書く世界は真実で、この世界が存在しないと私はきっと殺されてしまう 毎回読み終わったあと、よくこんな世界が思いつくな……とは感じるけど、実際あるのではないか、彼女が見た世界を実際に記録しているのではないかと信じて救われたい

    5
    投稿日: 2022.08.17
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    信仰心と今信じていることは本当なのか?と問いかけられる。もしかしたら、私たちの住む地域の伝統やお祭りも人工的に作られたものかもしれない。 終盤の島に帰省する辺りからの焦燥感がすごい。この村田さん特有の気持ち悪さが大好きだ。

    3
    投稿日: 2022.08.07
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    この著者の作品には、怒りというか、悪意というか、とにかく攻撃性のようなものをいつも感じる。 そして、たまらなく愉快になる。

    1
    投稿日: 2022.08.04
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    『消滅世界』に続いて、3連続での村田沙耶香san。 人間は変態する。ニンゲンを脱ぎ捨てろ。ポピ原人、ポーポー様、秘祭モドリなど。歴史は書き換えられ、世界は塗り替えられ、魂は入れ替えられていくー。 1話目「変半身」は、冒頭の記念式典に提出する絵を「海で溺れる家畜の絵にしよう」という中学生の会話から、閉ざされた小さな島(千久世島)の掟、秘祭からの緊迫した脱出、中盤からの島の変化、最後の「ニンゲン」の真実まで、好きな世界観でした(がちゃ)。 2話目「満潮」は、、うーん、ごめんなさい。性や身体の欲求という、深くて大切なテーマではあるとは思うのですが、私には合いませんでした。ただ、後半の海辺にいる老婆を「匹」で数えるところが、村田sanの厚み。 ちょっと休憩して、またこの世界に帰ってきます!

    2
    投稿日: 2022.07.24
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    表題作は、歴史への懐疑。 もうひとつの、満潮が素晴らしい。性のあり方に一つの光明を指し示した意欲作。

    1
    投稿日: 2022.06.19
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    表題作は物凄く不気味な世界観だった。歴史まで作り変えられるのだろうか……。表題中編と短編一本。村田さんの本は怖いもの見たさでつい手に取ってしまう……。

    1
    投稿日: 2022.05.30
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    変半身 最後??ってなった。だからもう一度通して読んだが、やっぱり??ってなった。 突拍子もなかったけど、自分の信じてるものが崩れることって全然起きうるよなあって思った。 潮 これは自分には良さがよくわからなかったです。

    1
    投稿日: 2022.05.19
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    ポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポーポー あの見開き1ページを見た時は 鳥肌が立った。 ポピ原人やらポーポー様やら ポーポ、ポハピピンポボピア星人など、 村田沙耶香は「ポ」が好きなのだろうか。 でも、確かに「ポ」には少し魅力を感じてしまう。 変半身を読んで、ハッとした。 私も洗脳されているのかもしれないと。 私だって家畜だ。 いや、 人間より家畜の方が綺麗か。 満潮を読んだということを 誰かに知られたら、かなりまずい。 この、文章を 真面目に語っている感じが 気持ち悪い。 でも、読む手は止まらなかった。

    44
    投稿日: 2022.05.08
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    村田沙耶香さんの作品は世界観が好きなのもあるけど、誰かに言ったら変な人と思われそうな自分の中で秘めてる思いをふとしたシーンで惜しめもなく丁寧に言語化してくれて救われる。

    2
    投稿日: 2022.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書備忘録644号。 ★★★☆。 これも、フォローさせて頂いている方が読んでいらしゃったので読みました。 はぁ。なんだかなぁ。笑 村田ワールドでした。 「変半身」 千久世島。ポーポー様とポピ原人。 秘祭モドリ。 最後はみんなポーポー幸いで終わる。 「満潮」 夢精する妻。 潮を噴きたい夫。 最後は夫婦で潮を噴く為に同志となる。 意味わからんけど、嫌ではない。でも★4つにはならない。

    3
    投稿日: 2022.03.09
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    変半身まで読了。 村田沙耶香さんのお話は価値観とか、世界とかひっくり返される。読了後、自分の世界に疑心が湧いてきて、怖いし、しんどいし、読まなきゃよかったとの後悔さえする。でも、また読んでしまう。 今話はついにここまでひっくり返すかと、驚愕しました。もうお手上げです。村田先生に一生ついて行きます。

    2
    投稿日: 2022.03.08
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    「変半身」と「満潮」の2作品入っている。 どっちも奇妙で変わってて村田さんらしい作品。 「変半身」は歴史や神を祭ることは人間が考えたことで、事実ではないということが、奇妙な話を通して、実際もこういう一面があるんだろうなと思わせられて面白かった。でも、奇妙すぎる。 「満潮」は、性に関する話で、基本的にはそういう話や描写は苦手なのに、村田さんが書く話は面白いと思う。とにかく変わった夫婦でぶっとんでるし、元彼との話は笑ってしまった。結構好き。

    1
    投稿日: 2022.02.19
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    変半身(かわりみ)と満潮の2本立て。 変半身に原案松井周ってあったので、いつもの作品と 違うんじゃないかと不安でしたが、 安定のぶっとんだ村田沙耶香ワールドでしたー笑 まぁー、ぶっとんでたー笑 陸の住んでいた島には、ポーポー様という神さまが いたという伝説があった。 さらにポピ原人という種族もいる…らしい。 それから、秘祭「モドリ」が行われていた。 結婚してから、夫の仕事の関係で島に行く機会があった。 でも、そこにはもぅ、ポーポー様もポピ原人もいない。 赤虫茶を観光客に飲ませ、島民の語尾は「がちゃ」。 島は別のことで、プロデュースされていた。 でも途中から、それ事態も秘祭「ニンゲン」であった。 自分で何の感想を書いてるか、わからなくなったー笑 とにかく、ぶっとんでる。 高城くんがポピってて、卵を産んでるし、 ポーポーポーポー言ってるし、 全部「ファンタスティック」でしたー笑 満潮は、夫婦で潮を出そうー!!って話だったよー。

    3
    投稿日: 2022.02.06
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    また新たな切り口を見たように思います。 村田さんの著作を読むと、安心するんですよね。 「普通」のレールを踏み外して「普通」のキャリアを積むことができなかった、そういうコンプレックスと自分への失望を抱えているんですが、何をもって「普通」とするの?と手を変え品を変え問うてくれる。 秘祭も潮噴きも、読んでいると滑稽で笑ってしまいます。 自分が「普通」と信仰し依存している生き方も社会も、もしかしたら滑稽で可笑しいのかもしれない。 そう思えるだけで、なんだか楽になります。

    3
    投稿日: 2022.01.23
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    村田沙耶香ワールド。 中編2話。 1話目は、伝統的な秘祭を作り上げられて、 それに縛られる話でしたが、 眠たくなり、途中で止めました。 2話目は潮吹きにこだわる夫婦の話で、 性的なことが苦手な方は 少し気持ち悪い内容かもしれませんが、 決して下品なことではなく、 夫婦愛のある話でした。

    4
    投稿日: 2021.11.25
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    村田さんらしい作品。変半身(かわりみ)は、とても皮肉が効いていて、日々湯水のように浴びせられている「自称真実」に右往左往させられている私達の姿のようだと思った。自分の中身なんて、実は案外空っぽで、それでも特に不自由はないのかもしれない。 満潮は、不思議な真面目さに悲しさを感じた。押し付けられる普通からはみ出ているものは、本当にだめなのものなのか。普通じゃない少数派なのか。そこで真面目に一生懸命にもがく姿が悲しくて愛おしく感じた。

    4
    投稿日: 2021.10.26
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    意味が分からなすぎて脳味噌がバグった。 全174Pで字も大きく2時間ほどで読めてしまう文量なのに疲労感がすごい・・・ 松井周(演出家)との共同原案で舞台にもなったらしい。 これを舞台に・・・その場はどんな空気だったのか・・・ 村田沙耶香ワールドは自分にはまだ早かったようです。

    3
    投稿日: 2021.10.09
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    社会の縮図を作るのがうますぎる。 伝統の起源の解釈好き。誰かの思惑で、誰かの願いで、事実無根だが信仰されて語り継がれるもの。聖書みたいな。 変半身、村田沙耶香さんの小説にたびたび出てくる、今見えている世界は本当は全て嘘なのではないか、人間の形を保つことがもしかしたら不自然なことではないのかという視点で、アイロニックに書かれている。もう何が本当かわからない、それでも自分たちは「容れ物」としてその場に与えられた役割を生きるしかない、だから何が本当かは最後どうでもいい。

    3
    投稿日: 2021.08.27
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    変半身から感じたのは 狭い世界で生きることの恐怖。 島というのは ある意味の鎖国状態の環境で生きることである その伝統と結束感に居心地の良さを感じる者もいるが 閉塞感を感じている者も事実だろう 特に若者にとってはそれは退屈でならない SNSが普及したこの世の中 同世代の子が渋谷や原宿で 「映えスポット」での休日を楽しむ姿をみて 羨ましさを覚えるのは無理のない話 そうしてどんどん島は過疎化が進み それをどうにかしたい島の住人と そこに漬け込む「敏腕プロデューサー」の登場で プライドのない島は即座に観光地と化す 旅行を検討する大多数の観光客の目に 目に留めることができれば 「適当な行先」として選ばれ 「敏腕プロデューサー」の功績として 彼らはまた次の島を見つけては プロデュースを仕掛けていくだろう こうしたシステムは 島の住人 プロデューサー 観光客 三社にとってwin-win-winであるとして 他者からしてもキレイに映る コロナが明けたら大自然に旅に出よう。 プロデューサーの息がかかっていない、適当な場所を行先に選んで。

    2
    投稿日: 2021.06.13
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    満潮の中盤辺りがとてもすきで わたしはここまで繊細ではないけれど 彼女が繊細だということは、弱さ、か弱さ、ではないんだって強く思う。 佳代のことも、そういう佳代を書かれた村田さんのことも、全肯定したい。 その後は安定のクレイジー。うあう。

    2
    投稿日: 2021.05.25
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    「変半身」は以前読んだ著者の「変容」に展開が似てて、デジャブ感が拭えなかった。それがなければもう少し楽しめたかも。

    1
    投稿日: 2021.04.20
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    変半身と満潮の2作が収録されていた。 どちらの作品も前半...というか問題提起はとても共感した。結末は村田ワールドで予想が絶対つかない内容だった。 文化は全てプロデューサーが作っていると想像すると、ゾッとする。結局のところご神体や文化のように信じるものがないと生きていけないのだろうな。決めつけも一種の宗教なのかもしれない。 村田さんの描く夫婦は歪で異常だと心から思う。でも、お互いに共存して支え合っているから個人的にはものすごく憧れる。 他の作品にも共通するけど、「仲良し」するだけが恋愛だとは思わないし、夫婦生活だとも思わない。どうして「仲良し」をしない夫婦は異常だと言われるのだろう。「仲良し」を経て「子育て」にシフトしていく過程だけが夫婦なのだろうか? 当たり前と思っていることは、案外当たり前じゃなくて、夫婦や家族は特に当たり前なんてものはない。 みんなと同じ家庭をつくる必要はないと思わせてくれる村田さんの作品に勇気づけられる。

    3
    投稿日: 2021.03.23
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    変半身と満潮の2つのストーリーが収録されています。 変半身が個人的にかなり衝撃的で引き込まれるストーリーで好きでした。読み始めた時、まさかこんな結末が用意されているとは思いませんでした。今までこうだと教えられてきたことは果たしてそうなのか?どこからどこまでが本当なのか?自問自答せざるを得ない内容でした。

    1
    投稿日: 2021.02.27
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    友人に進められ、2個目の満潮だけ読みました。 1行目から引き込まれたけど、なんとも妙ちくりんな話……かと思いきや人間の性を考える上での核心に迫るかのような読み応えのある作品でした。 他人の性を馬鹿にするような人間たちの描写がなんともリアル……。なんかもういろいろ凄い話でなかなか理解は追いつかないけど、自分の性は自分のもの、そう考えさせられたな〜という感じでした。

    1
    投稿日: 2021.02.21
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    いつもながら正気じゃねぇ。 村田沙耶香の作品で初めて気持ち悪いと思った。 (いつもドン引きする内容だけど、ある種の高揚感で楽しんで読めてた) 満潮は好き。

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    投稿日: 2021.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりの村田さん作品。これまで生きてきた世界でためた知識や経験を脳からひっぺがされて、得体の知れないものを植え付けられるこの感覚!最高!大好き! 「取り替えられるだけの存在」としての蟻が久しぶりに登場。嬉しかった。 「ニンゲン」は信仰を入れる箱。今ある「当たり前」を信仰することでしか生きていけない。「当たり前」は常に誰か、何かによって、時には適当に更新され続け、生きていくためには必死にそれを飲み込んでいかないといけない。コロナ禍を生きる今、それを実感しています。 『満潮』は今までとはテイストが少し違うような気がしました。「性」は誰のものか。フェミニズム的な考えなのか?別で読んでいる本がフェミニズムを扱っているので余計にそう思うのかも知れないけど、確かに女性の「性」って男性から語られることが多いような気がする。それが「性的に消費される」ということにつながるのか?自分で探求する「性」は汚れていなくて、他人に扱われた「性」は汚れている、ということ?「潮」という言葉に惑わされて面白半分で読んでいたけど、これまであまりなかった感じで新鮮な読後感でした。

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    投稿日: 2021.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『変半身』  いつもと感じが違う、なんかドラスティック、と思ったら劇作家との共作だった。信じ込まされてるもの、信じてないけど信じてるフリをした方が都合が良いもの。読むほどに足元がぐらつく。 『満潮』  こっちは村田沙耶香っぽさが詰まってた。コンビニ人間売れて読者増えたはずなのに、この迎合しなさが良い。  でも読後感は全然良くない。性別の垣根のない性行為、決して男女どちらかが貶められていたりしないのに、何故か不快感が伴う。自分が持ってる性への認識に強い疑問符を投げかけられてるからかも。

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    投稿日: 2020.11.18
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    もうなんだろうこの、体内をざらついた指で撫でられたような気持ち悪さ。著者の割には抑えめの表現ではあるのだが、性と生をこねくり回す展開は、様々なものを突きつけてくる。 表題作は、過疎の島の異様な風習と歴史が実は……という物語。‬作中で書き換えられる「真実」、捏造とも言える伝説の改変、そして「この世の全てはプロデューサーが操っている!」という叫び。これって情報に踊らされる現代の我々の姿だよな、と思う。自覚的だろうが、無自覚だろうが、人は情報の前におぞましい姿に変質していく。その“かわりみ”が恐ろしい。‬ もう一編の「満潮」。いわゆる“潮を吹く”ことを、こんな形で突きつけられるとは思わなかった。だがそれ自体は本質ではない。快楽のために人が取り得る身勝手な姿を描き、合わせてストイックな態度を描くことで、性とは何かを考えさせられた。‬ ‪最後は不思議な展開でワシの理解を超えたけど。‬

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    投稿日: 2020.10.23
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    『僕たちはそういう生き物なんだ。信仰の入れ物なんだ。そういう風に作られてる。僕たちは遺伝子の家畜なんだよ』―『変半身』 このところ村田沙耶香を立て続けに読んでいる。その中で表題作は少しだけ毛色の変わった作品という印象を受ける。他の作品に比べて、ほんの少しだが、中立的な立場から書いているように見えるからだ。あるいは学術的、と言ってもいいのかも知れないが、理解してもらいたいという気持ちが他の作品に比べて強いように思う。 とはいえ主張(?)していることそのものは他の作品と大きな違いがある訳ではない。他人が当たり前と思っていることは本当に当たり前のことなのか、という疑義の提示。ファンタジーを描いているつもりはないのだろうな、ということは伝わってくるけれど、相変わらず言葉の描く先が普通の人々が想定している範囲から逸脱するのでディストピア風の世界が立ち上がる。けれど、その妙な律儀さとでも言ったら良いような態度と主張していることの常識からの乖離が諧謔的で面白い。繰り返すけれど、もちろんそれを意図している訳ではないだろうとは思う。 『夢の中で、私は下半身を洗濯機に入れて立っていた。洗濯機の水がぐるぐる回転し、泡に包まれているうちに爪先が心地よい痺れに包まれ、這い上がってきた快楽が脚の間でぱちんと破裂した』―『満潮』 村田沙耶香の多くの作品はどこか性的な感覚に通じるものがあるように思うが、これほどに直接的な表現で埋め尽くされているものは初めて読む。性的と言えば淫靡なものを想像しがちだが、淫靡さとは正反対であり、かと言って伊藤比呂美のようなあっけらかんとした性の解放的表現とも違う。語られていることは性的であり具体的でありながら、場違いな言明であるかのように俯瞰的なのだ。この作家の思い描く性はジェンダーという狭い枠を常に超えていて、いわゆる官能小説のように一方の立場から他方を貶めて性を描くことがないからこのような雰囲気になるのかも知れない、などとぼんやりと考えてみる。とはいえ、どこか正体不明なものを頭の中だけで解決しようと試みているような印象もまたつきまとうのではあるけれど。 松岡正剛との対談で、村田沙耶香は性に対する目覚めは早かった、と述べている。そして、身体的な目覚めが知識による刷り込みに先行していたためか、後年映像などで覚えた興奮がどこか後付けのように感じる、とも言っている。その為か、肉体的なものに対しては肯定的で、羞恥心を覚えるようなものとは思っていない、とも。これは淫靡という言葉が醸し出す「隠されたものを想像して感じる」類の興奮が、身体主導の自然な興奮とは異なり、「大人の」知識によって整理あるいは強制されたものであるということを訴えているのかも知れない。もしかすると、彼女はその自身の身体感覚と世間一般の性的なものに対する暗黙の了解のずれを違和感として作品に還元しているのか。どこか危うさを感じる作家であることを再認識する。

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    投稿日: 2020.10.09
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    村田氏最新作。劇作家の松井周氏との共作とのことだけど、これは村田作品の中で1番いただけなかった。田舎の土着の風習と、観光プロデュースによる演出のあざとさ、それに翻弄される人間を描いているのだろうけど、あまりに「俗っぽさ」を表現する描写や言葉の選択が邪魔して読んでいてイライラした。おかげでキャラの描き方も描いてるテーマ自体も薄くて浅い印象しか残らず。

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    投稿日: 2020.09.29
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    変半身 「だって、この島の連中は、皆、家畜を見る目で私たちを見るじゃない。メスはたくさん子供を産めそうな腰をしているか、乳の出はよさそうか、オスは力仕事に使えそうか、いい遺伝子を持っていて繁殖力がありそうか、誰と誰を交配したら質のいい新しい家畜が生まれるか。大人たちってそんなことばっかり」 「みんな、自分に都合のいい嘘を信じるんだ。人間ってそういう仕組みなのかな」 「僕たちはそういう生き物なんだ。信仰の入れ物なんだ。そういう風に作られてる。僕たちは遺伝子の家畜なんだよ」 満潮 『私は夫のために絶頂を引き受けようと思った。夫と違ってら私なら証拠を身体から出す必要はない。体が有利だと思った。自分のほうが、達する役に向いているなら、自分が背負おうと思った。』

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    投稿日: 2020.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤の閉鎖的な島の奇祭と妙な信仰の不穏さが良かった。神聖だったはずの信仰の正体が下劣なものだと分かったときの衝撃がきつい。信仰や神聖なものの領域に土足で踏み込みぐっちゃぐちゃにするグロテスクさと不快感と爽快感を、軒並み倫理観に欠けたの住人の行動が加速している。ポピ原人になる手術えぐい。 満潮 の方がアホみたいで面白かった。身体に対して異常に客観的なセックス観、地球人の身体を最近使い始めた別な生命体の目線みたいだった。

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    投稿日: 2020.08.06