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鈴の神さま
鈴の神さま
知野みさき/大和書房
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総合評価

(8件)
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    自分の持ってる懐かしの風景を重ね合わせながら、その時その時の語り手の思いを一緒に感じながら、もう失なってしまっただろうか、いや、まだどこかに残っているんじゃないだろうかと、あたたかさの中にも寂しさを抱きながら存続を願ってしまう、高野町はそんな場所だった。 薄皮饅頭を筆頭に色んな和菓子食べたいなあ・・

    0
    投稿日: 2026.09.02
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    どこかで中学生向けに紹介されているのを見て読んでみた。今どきの中学生もこんなかわいらしい物語を読んでいるのならうれしい。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鈴の神様はすごく可愛かった。神様に関係する短編集が連なってる感じ。最初と最後が繋がったのは微笑ましく、素敵だった。どちらこというと、日常的でほのぼの読みたい時なのかな?アクションとかファンタジーとか望んでたら違うかも。

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    上絵師・律の似面絵帖シリーズを読んで好きになった茅野みさき。鈴の神さまは彼女のデビュー作だ。 四国の山あいの町で見える人しか見えない鈴の神さま。千百歳も生きているがその姿はずーっと5,6歳。話し方が古風で可愛らしく読んでいてほっこりする。話は5章に分かれていて、それぞれの時代で鈴の神さまに遭遇した人がこの土地神様のあどけなさに救われる。この鈴の神さまは雛屋(ひよこや)のお饅頭が大好きでその雛屋は話の中心にある。 茅野みさきの作品は温かみがあり、読んでいて穏やかな気分になるが、この作品も心を掴まれる話なので是非読んでみて欲しい。

    12
    投稿日: 2025.03.24
  • 小さな子ども姿の神さまの愛らしさに癒されます

    四国(おそらく愛媛県)の山間の村にある小山のてっぺんの神社の神さまをめぐる、時代も登場人物も様々な5つの物語からなるオムニバス作品。 5つの物語に共通して登場する村の和菓子屋「雛屋(ひよこ)」。 雛屋のあんこのお菓子が大好きな鈴守の神さま安那(幼名 沙耶)。 着物を着て、頭の上でちょこんと髪を結んでいる5,6歳ぐらいのとても可愛い小さな男の子の姿。 その安那に小うるさいと言われるお目付け役兼家庭教師である狐目のひょろっとした着物姿の青年 楓。 彼らの世界はパラレルワールドのような違う時空で、時間がずっとゆっくり流れているようで、沙耶はちゃんと赤ちゃんの時があったそうだけど、千百歳を超える今も、小さな子供の姿。幸運にも周波が合い、二人の姿を見ることができたごく僅かの人たちに関する物語です。 第1話 「鈴の神さま 1996年 春」とその続編 第5話 「十四年目の夏休み 2010年 夏」への流れ、そして、そのエンディングが好きです。 第1話の主人公はもうすぐ中学3年になる少年 冬弥。 自分には才能がなく諦めたピアニストの夢を息子に押し付けるクラシック一辺倒の毒母。 対して、クラシックを面白くなく感じ、ジャズに興味を持ち始めた冬弥。 パリ国際ジュニアコンクール出場を目前に控えたある日、友達とふざけ合って突き指してしまい、それを毒母にぶちきられ、「もうコンクールに出ない、ピアノもやめる!」と初めて反抗し、毒母とピアノから逃避行した先は、退職後、四国の山間の村に移住した祖父の家。 愛車は黄色いミニ、元商社マンで、若い頃はヨーロッパを飛び回っていて外国語が堪能、遊び心があり、冬弥に対等に接してくれる祖父は毒母の実父とは思えない好人物。 そんな祖父の家を友人として訪れたのが鈴の神さま 安那。 冬弥はすぐ仲良くなり、幼名「沙耶」で呼ぶようになり、いっしょに楽しい春休み過ごします。 今度は夏休みにもっとたくさん遊ぼうと約束して東京に帰った冬弥ですが、不可抗力の事情により、約束が果たせないままになってしまうのです。 第5話は、それから14年後の6月、ロンドンのゲームソフト会社で働く冬弥が、祖父から譲り受けた四国の家を叔父と母が売ろうとしていると知り、長期休暇を取り、急きょ四国の村に向かい、沙耶と再会を果たすお話です。 神さまといっても、オーラはあるけれど、鈴を鳴らせる程度なのですが、しゃらん、というその音色は、「絶対的に正しい音。絶対的に美しい音。」としてダイレクトに響き、「降りてきた」音楽をあわてて書き留め、それをきっかけに作曲を始める冬弥。 全編を通じて、好奇心旺盛で、食いしん坊の安那(沙耶)の言動がいちいち可愛い。 「純粋培養」の沙耶は、化学調味料たっぷりのポテトチップスで蕁麻疹になり、アイスクリームでお腹を壊してしまい、普段はクールでお小言の多い楓が慌てふためく様は、どれだけ沙耶を大切にしているか察せられます。 読後、温かな余韻に浸り、あの後、冬弥と沙耶はどんな夏休みを過ごしたのだろう、と思いを馳せます。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    やさしい想いに満たされる、ほっこりファンタジー! 疲れた心にじんわり効きます。 四国の山間にある小さな町・高野町を舞台に、さまざまな時代に生きる人々と、 愛くるしい男の子の姿をした鈴の神さまのふれあいを温かく描いた短編連作。 中学生の冬弥は春休みに訪れた四国の祖父の家で、不思議な男の子・沙耶に出会う。 甘いものが大好きな可愛い子どもにしか見えない沙耶は、実は「鈴の神さま=鈴守」だった。 ずっと続けてきたピアノとの向き合い方に悩んでいた冬弥は、沙耶と過ごす時間を通して やわらかな気持ちを取り戻していく――表題作「鈴の神さま」のほか4編を収録。 おじゃる丸を想像しちゃう笑 最後泣けます。゚(゚´Д`゚)゚。 ブックサンタに♪

    31
    投稿日: 2023.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心がほっこり。おじいちゃんが急に亡くなったときは、その後の展開がとても不安でした。でも、神様の時間と人の時間の歩みの違いが、最後に楽しい時をもたらせてくれる。それが、とても嬉しかったです。私も沙耶様に会ってみたいです。 出来れば、冬弥と沙耶様の過ごした夏休みを、読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2023.03.28
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     鈴守なる子供の神様を巡って繋がれる様々な人間模様を描くファンタジー小説だ。神様は人間の住む世界のすぐ隣りにいながら、別の秩序、時間の中で生きている。でも、一部の人間とは交流が可能であり心を通わせることもできる。神というより、精霊とでも言うべき存在であるが、それが最後には時間と空間を超えて人や場所をつなぐ鍵となっているという話だ。  構成がうまく、引き込まれる内容である。日常とは別の世界で生きる存在を軸にするモチーフは他にも色々あるが、いつまでたっても成長しない子どもの神様をそこにおいたことによって緩和をもたらす存在として機能しているのがこの話の特徴だ。  産土神の信仰がどんどん薄れていく中にあってこういう物語はむしろファンタジーの素材になっていくということを痛感した。日本の神々は別の形でわたしたちの精神世界に棲み着こうとしているのかもしれない。

    1
    投稿日: 2018.07.24