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食堂かたつむり
食堂かたつむり
小川糸、石坂しづか/ポプラ社
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総合評価

(1309件)
3.6
244
458
364
112
42
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    むかーし映画で観た記憶があり、原作読んでなかったなーってうっかりしていた食堂かたつむり。 食べ物が人を幸せにする話が好きでとても良かった。 最後、一緒に暮らしてきたエルメスを手にかけて余すことなく料理に仕上げる場面。 心が痛かった、、、。 命をいただくことを痛感したし、こんなに度胸のある倫子はたくましくて本物の料理人だし人一倍優しい子だし。 食物として供養すること。 命を無駄にしない。 命をいただくことをありがたく尊く思い、美味しく食べて自分の明日に繋げていけるように。

    34
    投稿日: 2026.09.10
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    意外とぶっ飛んだ設定で、 「コレは伏線かな」と思わせておいて、そのままスルー。 優しい話なのに、ところどころ妙にサイコパス。 それが小川糸さん。

    1
    投稿日: 2026.08.30
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    食材に対して命をくれたという考え方が凄く良かった 鶏や牛なども生きたいけど人間の食料の為に命を落としているから、その命を無駄にしない為にも大切に残さず食べようと思えた。 倫子の本当の名前の由来を聞いて、いいお母さんだなと思ったし倫子の思い込みで、おかんのことを忌み嫌っていて、おかんが亡くなってから仲良くすればよかったと後悔していたので親はいつ亡くなるか分からないからコミュニケーションをしっかり取って思い込みで判断するのは辞めようと思えた。 最後のハルミくんとサクラちゃんのエピソードもとても素敵でホッコリした。 ハルミくんの気遣いと言葉遣いにキュンとしたし、見習おうと思えた。 おかんの希望でエルメスを食べてしまうシーンが悲しかった。でも生き物の食材に感謝して食べようと思えた。鳩を食べるシーンがあって鳩って食べれるんだってなった笑

    0
    投稿日: 2026.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつか、声が出るときが、くる。 読みたい本に登録していたけれど読んでいなかった本。 小川糸さんのエッセイばかり読んでいて、小説はあんまり読んでいなかった。 カップルの結婚祝いディナーを届けたあと、「誰かのために料理を作れるだけで、本当に、心の底から幸せ」と思えた倫子さん。 その一文を読んで、幸せってそうか、こんなに身近で日常の中にあるんだった、と思い出させてもらえた。たしかに、誰かのために料理をしている時間や自分のこと、結構好きだったりする。 そして、力強く「幸せ」と思えている倫子さんを誇らしく感じ、自分もそうありたいと思えた。 新しい商品の情報や、他人の楽しそうな情報などを目にしていると、頭にその情報が入ってきて占拠されてしまうのだけれど、いま自分が手にしているもの、自分が与えられている(自分にも与える力がある)という事実が幸せであるということを忘れずに毎日を過ごしたい。 大切に育ててきたエルメス(豚)の解体作業と料理の描写は、まさにこれがいのちをいただくということなんだと、本当の意味を思い知らされた。 リアルな解体シーン、美味しそうな調理シーン、この2つが1つの物語に存在していること。本当は2つで1つ。別々のことではなく、つながっている。こうしてわたしたちは美味しいご飯にありつけている。 これもまた、忘れないでいたい。 同棲していた恋人に出ていかれてひとりぼっちになったときから、声が出せなくなっていた倫子さんが、声を取り戻すシーンも印象的。 いま、体調が不安定で、心の中がどうなっているのか、自分でもわからないときがある。日々過ごしていれば、ふと、いつか、声が出るようなときはくるのかもしれない。ふんわり、うっすらと、希望を持ってみてもいいのかも。 偶数ページに2ページ分ページ数振ってあるの、画期的だしおしゃれ。 コクトーの絵、描けそうで好き(失礼)。 女系家族の隔世遺伝説。わたしは母とも祖母とも仲がいいが、たしかに趣味趣向は母より祖母の方に似ているような気がする。

    0
    投稿日: 2026.08.22
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    糸さんの本はご飯の話が多い。そして美味しそう。しかも温かくて優しい気持ちになる。 お母さんが破天荒すぎる。母の相手が嫌なキャラすぎたがご飯で静かに涙して気持ちを置いていくシーンは良かった。熊さんとくっつくかなと思ったがそうではなかった。フクロウ、そうきたかぁ。手紙がユーモアもあるしほろりとくる。 おっぱい山の頂上付近はレースのブラジャーをつけたようにうっすらと白くなっていた。とか表現が可愛かったりするところがまた良い。

    1
    投稿日: 2026.08.14
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    作者が意図的に入れている「生命への感謝」を喚起させるためのパートが、人にとって好き嫌いが出ると思います。例えば「自分の生理の血を見るのも・・・」みたいな台詞がサラッと入ってきたりしますが、これって意図的に引っかかるような表現を選んで入れいるんだと思います。こーゆー作為的な部分も人によって「深い」となったり「鼻につく」となったりするわけです。 私としてはもっと御伽噺にしてしまったほうが良かったと思います。「食堂かたつむり」はずーっとあり続けると思うので、続編があるのならば、ラストの短編のようにお客さん視点での話もありかなと。

    0
    投稿日: 2026.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から衝撃的な始まりで、 そんな事あるの!?とは思ったが、あるのかもしれない。 その後のラッキーな展開が、ラッキー過ぎて またそこでも、いやいやそんなに運がいいことある?と思ったが 話の続きに料理の描写がある事で引き込まれてしまった。 隔世遺伝、というのも何となくわかるような気もするし 最後にはやはり読んで楽しかったと思える小説だった。

    1
    投稿日: 2026.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとりの女性が、料理を通して周りの人を幸せにし、夢に向かってひたむきに努力する姿に読んでいるこちらが励まされた。倫子さんは魅力的だ。 エルメスの解体シーンにすごくドキドキしてしまったけれど、これが命を頂くということだよね。普段、何も気にせずに食事をしていたけど、命を貰うことって本来はこれほど重いことなのだよね。 きっと、昔だったらこの小説はハマらなかった。 自分が料理をする立場になったからこそ、この小説の良さがわかるようになった気がする。

    2
    投稿日: 2026.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    柴咲コウ主演で映画化もされた作品。 見たことも聞いたこともない料理が次々と登場するが、どれもただ美味しそうなだけではない。地産地消や大地の恵みを、その人の人生や想いごと血肉へと変えていくような、特別な一皿だった。 喪服を脱いだお妾さん。シニョリータに会えた熊さん。施設へ入る前の誕生日会で振る舞われた“大人のお子様ランチ”――。料理はお腹を満たすだけではなく、その人がもう一度前を向き、生きる力を取り戻すための「希望」として描かれていた。 物語自体は淡々と進むため、好みは分かれるかもしれない。それでも、言葉を失った(たとえ一時的だったとしても)りんごちゃんを、柴咲コウが映画でどう表現したのかはとても気になった。 母との確執、そして最後の手紙には思わず涙がこぼれた。エルメスのくだりは受け入れにくいと感じる人もいるだろう。しかし、それさえも命をいただくということへの感謝につながる描写なのだと思う。 この作品を読んで改めて感じたのは、食事とは単なる栄養補給ではなく、あらゆる命をいただき、自分の命へとつないでいく尊い営みだということ。 最近は「泣いた=名作」と短絡的に結びつけてしまいがちだけれど、作品の価値は涙の量では測れない。この物語は、静かに心へ染み込み、読後にじんわりと温もりを残してくれる一冊だった。

    3
    投稿日: 2026.07.31
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    中盤までは、よく言うならば平和で素敵な食事の話。物語の展開がテンポがいいというか唐突な感じであまり感情移入できない。 おそらく苦手な人が多いだろう例のシーンは、母親があの世でさみしくないようにというエゴが理由なのが納得いかない。綺麗事にもなっていない。 今年読んだ本の中では間違いなくワースト。

    1
    投稿日: 2026.07.25
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    すごくスラスラ読めて興味深い内容であった。 だが、飼い豚のエルメスが殺されるシーンが私にはしんどかった…そして母の死もしんどく感じれてしまった。

    1
    投稿日: 2026.07.21
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    小川糸さんの本は心が少し弱っている時に読むと言葉一つ一つが暖かくて優しい涙が出てくる。気がつけばボロボロ泣けてふと優しくなれる魔法をかけられた気分になります。 主人公の倫子はインド人の恋人がぬか床以外の全ての荷物と一緒に姿を消してしまってショックで声が出なくなってしまう。というところから物語は始まって、いろんな人と出会い。苦手だった人の素敵な一面を知ったり、おかんとの仲も少しずつ縮まったり、命の大切さをより一層実感して感謝したり、失ったものを一つずつ拾い集めていくような、大切なことに気付いていくような、素敵なお話でした。 倫子でいう「料理」のような自分の軸や強みを何か一つでも持っておくべきだなと改めて思いました。その軸が何かあった時に自分に手を差し伸べて助けてくれる時がくるのかなと。それを探すのもまた人生である。みたいな事なのかな。 おいしそうなお料理が沢山でてきて、読後はいつもよりちょっとだけ手の凝ったお料理を作ってしまいました(笑)

    16
    投稿日: 2026.07.16
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    番外編はいらなかった 本編も、妙に現実味がないというか…白馬に乗っってくる人とか(笑) 捻くれた見方すると、 「女性の皆さん、こんなお話好きですよね〜」 という匂いがプンプンするお話

    1
    投稿日: 2026.07.03
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    生きることと食べることが深く結びついた物語でした。色んな食べ物が出てくるんですがなかなか想像できない難しい料理で想像しにくかったですが心あたたまる感動の物語でした。

    0
    投稿日: 2026.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ほっこりする系」の小説ということ、小川糸さんという人気の作家さんということだけを予備知識として読み始めたのだが、途中で違和感が。 話の流れに沿わない形で下ネタが組み込まれている謎。無駄に生理が、とか、食べものに陰毛を入れるとか、気持ち悪すぎる。食べものにいたずらをしてクレームを入れるというなら、髪の毛でも良いのに、なぜ陰毛? そこで気持ち悪くなってレビューを見たら気持ち悪いと言っている人が多くて、結末も気持ち悪そうだったので挫折。 ネタバレを恐れてレビュー未見で買ったけど、結局お金を無駄にしてしまった罪悪感だけが残った。

    0
    投稿日: 2026.07.01
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    糸さんの、解釈を読者に任せるような余韻のある文章 料理には詳しくないので、想像がついてこない部分もあったけど、読み進めるうちに気付いたらあたたかい気持ちで覆われている お茶漬けを作ったシーンからが、特に作者の、そして主人公の熱がこもっていく印象

    0
    投稿日: 2026.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単に美味しい料理を作って食べてもらう!それが幸せ!だけじゃなくて命をいただくっていう生々しい側面もあった でもエルメス、、、悲しかった(単純)

    0
    投稿日: 2026.06.29
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    お金ないのに、そんな素敵な食堂を作って1日1組って採算取れんだろうし一生借金返せんやろって思ってしまいました

    0
    投稿日: 2026.06.28
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    食堂かたつむりに集う人と、その人のためだけに供されるメニュー。思い出との微妙な距離感を近づけてくれる気がした。

    1
    投稿日: 2026.06.27
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    冒頭にでてきたインド人、何者だよ! まあ糠床が残っていただけマシか? などと読み手の心はさておき、さっさやと吸い寄せられるように地元へ戻り母とは一悶着あったみたいだし。 この先どうなるのかな、読み始めはライオンのおやつの方が勧めやすかった また更新します —— 読了です (あくまで本人にとって)どんなに浮かばない人生でも「私には料理がある」と言い切れる人がとても羨ましい 闇雲に得意作では無く、客の心情を読み取りながらその時の旬な食材を工夫して提供する過程はひとつの短編小説を読んでいるようだった そして最後の素材はぶったまげたが、理にかなった物だともつくづく思った

    15
    投稿日: 2026.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋人との別れをきっかけに声を失った倫子が、ふるさとに戻り小さな食堂を開くという始まりはとても魅力的だった。出てくる料理もどれも美味しそうで、食材や調理法ひとつひとつにこだわりが感じられ、「誰かのために心を込めて料理を作ること」の温かさが強く印象に残った。 物語の途中からは想像とは違う展開になっていき、そこはやや置いていかれる感覚もあった。 エルメスを自らの手で調理し、人に振る舞う場面は読んでいて辛さもあったが、「命をいただく」ということの重みやありがたさを改めて考えさせられた。 最後の母からの手紙の場面では思わず涙。母も娘も、素直になれないまますれ違ってしまった。それでも最後に残された手紙によって、倫子が救われたように感じられ、読後感としては温かさの残る結末だった。

    0
    投稿日: 2026.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会社のリフレッシュルームにあったので読了。 心温まる素敵な物語だった。 ▼あらすじ 倫子は彼氏に振られ、声を失くし実家に帰る。お母さんから小屋を貸してもらい、お客様に合わせてオリジナルメニューを出す食堂かたつむりを開く。こだわりの美味しいご飯はもちろん、食堂に来た人は願いが叶うという噂が広まり、繁盛していく。そんな中、お母さんががんとなり、加えてお医者さんと結婚することになる。披露宴ではお母さんの要望でペットの豚のエルメスを出すことになる。またお母さんががんで新婚旅行に行けないため、ご飯で旅行気分を味わえるように考え、エルメスのほとんど全てを美味しい料理に仕立て振る舞い、披露宴は大盛況となった。 その後お母さんは亡くなり、倫子は憔悴しきっていたところにお母さんからの手紙が出てきて… 物語に出てくるご飯が全て美味しそうで、本当にこんな食堂があったらな〜と思った。特に、色んな野菜を煮込んだジュテームスープとザクロカレー。 拒食症のうさぎに甘いお菓子を作ってあげるのもよかった。 エルメスを殺して料理するシーンはちょっとグッときたが、生き物をいただくということの有り難みを改めて感じられた。 また、倫子が『料理は自分以外の誰かが心を込めてつくってくれるから、身体と心の栄養になるのだ』と言っていて、まさにその通りだと思った。 自分のために作るご飯もいいけど、人に作って喜んでもらう方が幸せな気分になる。誰かに作ってもらった時は特に、しっかり味わってご飯に向き合いたいなと思った。

    0
    投稿日: 2026.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ていねいに描写されており、イメージが湧いてきます。 少しのすれ違いなどからなかなか関係が良くならないことがありますが、最後はよい形にひとまずなるお話でした。 インド人はどこへ??

    0
    投稿日: 2026.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母親と不仲であった主人公の蟠りが溶けていき、最後にはまた料理を通して誰かを喜ばせたいという生きる希望を見つけられて良かったと思った。 エルメスが死ぬシーンはなんとも心苦しかったので、この評価

    0
    投稿日: 2026.06.09
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    初の小川糸さん テンポが早く、一気に読めた。全体的にほっこりとしたやさしい雰囲気。ただ、一部、生々しい描写にヒュッとなったり、非現実的なストーリーや早すぎる展開に冷静になってしまう部分もあった。 (かつて、なぜシュウ君は消えたの?) エルメスの描写はかなりしんどかったけど、食べ物を丁寧に、命のありがたみと感謝の気持ちを持っていただこうと思った。 ただ、やはりあまり好きなタイプではなかったかな。 作者の他の作品も、少し敬遠してしまいそう

    2
    投稿日: 2026.06.06
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    何が起きても生きていける。 周りを見渡すのが怖い時でも目の前だけを見れば、明日だけを信じて動けばいい。と思えた。 手に職が無いと。とかそういう事じゃなく、頼れる人って大切にしたい。

    0
    投稿日: 2026.06.02
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    今年2冊目の読書は、小川糸さんの『食堂かたつむり』。同棲相手にすべてを奪われ、ショックから声を失った倫子。一文無しで帰郷した彼女を待っていたのは、長年確執のあった「おかん」だった。 「自分には料理しかない」と気づいた倫子は、実家の敷地で小さな食堂を始めることに――。 本作はいわゆる「料理小説」の枠に留まらない。倫子が心を込めて作る料理をベースに、母娘の確執と和解、そして主人公の心の再生が丁寧に描かれていく。 母との関係にはハラハラさせられるが、村の人々の温かさが物語を優しく包み込んでおり、終始心地よく読み進められる。そして終盤、予想もしなかった衝撃の展開が訪れ、思わず涙があふれてしまった。この感情の揺さぶり方は、さすが人気作家の手腕だ。 以前観たドラマ『ツバキ文具店』とも通じるエッセンスを感じ、「バリエーション違いの姉妹作」のようにも思える。心に深く残る一冊だった。

    0
    投稿日: 2026.05.28
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    小川糸さん2冊目。小川さんは本当に起承転結がしっかりしていて飽きずに読める。途中頓挫しかけても、また戻ってくる。なんだかジワジワはまる系である。料理(食)を通して人と自分と分かち合いながら生きていくの人間らしくていいです。珍しい食材や調理法が面白かったり、お客さんの人間模様も色々あって良かった。

    0
    投稿日: 2026.05.25
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    中学生の頃に読んだけどこの小川糸ブームの渦中、読むしかないと思い再読。最初の数ページで引き込まれる。ごはんも美味しそうだしほろりと泣ける。読んだあとは温かい気持ちになれる。りんごちゃんの性格が大好き。

    0
    投稿日: 2026.05.19
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    イライラしたり悲しい気持ちで作ったりしたお料理は、必ず味や盛りつけに現れますからね。食事を作る時は、必ずいいことを想像して、明るく穏やかな気持ちで台所に立つのですよ。 本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、鍵をかけてきっちりとしまっておこう。誰にも盗まれないように、空気に触れて、色褪せてしまわないように。風雨にさらされ、形が壊れてしまわないように。

    0
    投稿日: 2026.05.16
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    久しぶりに挫折してしまった、、 「ライオンのおやつ」は好きな作品だったので今回は映画化もされてるこちらの話題作を読んでみました!が、、私好みのグルメ小説ではなかった、、 食堂を開くまでのストーリーもあっさり、お客様一人一人のストーリーも浅い。 これは完全に個人的な好みですが、主人公が個性的すぎる(坊主にしたり笑)非現実的な描写が多いとちょっとちょっと冷めちゃう。。 ですが、今回はたまたまハズレだったのかもしれないので、他の作品も読んでみます!

    2
    投稿日: 2026.05.09
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    鳩のローストのシーンが印象的だった。 命をいただくことの重みを感じた気がする。 エルメスの話も記憶に残ってる。 やさしい雰囲気だけど、少し考えさせられる部分もあった。

    6
    投稿日: 2026.04.27
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    タイトルだけ見てずっと気になっていた本。 なんとなく料理に関連する話なんだろうなという簡単な予想を片手に、読み始めました。 読後には心の中が橙色の優しい灯りがほわっと灯ったように暖かくなりました。そして改めて周りの人に気持ちをきちんと伝えながら後悔のないように生きていきたいと感じさせてくれる内容でした。 料理を作る描写も丁寧で、この物語の中に出てくる料理全部食べてみたい。。食堂かたつむりに行って静かでゆっくりとした時間を過ごしてみたくなりました。

    0
    投稿日: 2026.04.26
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    4月になり、毎日が慌ただしく、読書をしていても、いまいち集中できず数ページ読むのに何日もかかっていた。 話題になっていたけど読んだことのない本を読んでみようと手に取ったのが『食堂かたつむり』だった。これまで読めなかったのが嘘のように、すらすら言葉が入ってきてあっという間に読めた。

    13
    投稿日: 2026.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっと料理を介していろんな人間との人間ドラマが見れるのかな?っておもったら1つ1つが結構薄くて残念、、ずっと不仲だったお母さんといい関係で終われたのはよかった。まさかエルメスを食べることになるとは思わなかったけど食育というか家族だったからこそなのか?

    1
    投稿日: 2026.04.23
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    小川さんの作品は初めてだったが、自然豊かな温かい世界と食材や料理の繊細な描写が素敵だった。 主人公が料理を通して人に思いを伝えたり、関係性を築いたりしていく展開が良かった。特に、後半のお母さんとの関係についてはめちゃくちゃ感動した。今までちゃんと向き合って話せなかった親子が食事や食材、そして手紙によってつながり、お互いの愛を実感することができたのかなと思った。 「本当は人は好きな人のそばにいられて、その人とささやかでも愛のこもった美味しい食べ物が食べられれば幸せなのかもしれない。その二つさえあれば、醜い争いもイジメも戦争も、起こらないかもしれない。」 この言葉はその通りだよなと思った。1番大切なことは、食べることや人とのつながりを通して生を実感するということで、本当はそれだけで人間は十分なんだと思う。

    0
    投稿日: 2026.04.23
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    なんだか生々しさのある表現が多かった。 小川糸さんの本は読んでてちょっと怖くなる時がある。 ホラーとかじゃなくて、ふわふわとした世界の中にある得体の知れなさ?のような。 独特な雰囲気を持つ作品だなと思った。

    0
    投稿日: 2026.04.19
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    『ライオンのおやつ』が小川糸さん初読み作品でした。その頃を思い出した『食堂かたつむり』 ■勝手に予告編 目が覚めると、昨日までの日常は綺麗に消え去っていた。恋人との想い出が詰まったマンションの一室は、今日で誰の部屋でもなくなる。 私の中の哀しさや空しさが、私の声をいつの間にか奪っていき、私は唯一残された大事な物を抱えて、みじめに実家へ帰ることとした。 失ったもの、残されたもの、様々なものが私の体を巡り、そして私は今日も『食堂かたつむり』の厨房に立つ。 ■読後の感想 冒頭に書いた通り、小川糸さんの作品を読むのは2作目となりますが、『ライオンのおやつ』と似ていて、食べ物と命をテーマに優しくも力強いメッセージが込められていました。 作中のエルメスが可愛くて、後半の展開に何度か「いや、(そんな展開は)ないだろう」と思っていたら、まさかの結果にやや放心(泣) 『ライオンのおやつ』の読後の感想に私は、「また数年後に読み返したくなる」と表現しましたが、小川糸さんの代表作である本作もまた、数年先も読まれ続ける一冊ですね♪

    43
    投稿日: 2026.04.19
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    同棲していたインド人の恋人に逃げられた倫子は一文無しになり、15歳の時以来に母の元に帰る。声が出なくなった倫子は母に借金して、食堂「かたつむり」をオープンさせる…サクッと1日もかからず読み終える。エルメスのリアルな解体の様子がかなりエグい。全体的にはのどかなお話だけど「死」を描くのは小川糸さんあるあるなのかも?

    1
    投稿日: 2026.04.12
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    「食」を通じて人のあたたかさを感じる1冊 自分も食堂かたつむりに行ってみたい! 読み進めるうちに母と娘のお互いを思いやる気持ちが伝わってきてそこにもグッときた

    0
    投稿日: 2026.04.11
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    豚肉を食べるたびにこの物語を思い出すかもしれません。生命に感謝ですね。この著者の書く下ネタはかわいいです。

    2
    投稿日: 2026.04.11
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    昔学校の図書館に置いてあって読みたい本のうちの1冊だったけれど、結局読まないうちに卒業したなあと思いながら手にとりました。 インド人の彼氏に振られた主人公の倫子が一文無しになり、ショックのあまり声が出ない状態に。行く当てもなく仲があまりよろしくない母親のいる田舎に帰り小さな食堂を営んでいくお話です。 出てくるお料理がザクロのカレーなど少し変わったものが多かったり、営業形態も特殊で予約の電話をしてくれた人とお話しをしてメニューを決めたりと一風変わった食堂でした。 そのせいか不思議と童話を読んでいるようなそんな気持ちになりました。 個人的に感情移入はしづらい作品でしたが、料理に使う野菜の素材の表現とか、エルメスを丁寧に調理していく過程の描写は倫子の好きや愛情が感じられて好きでした。 母から倫子への手紙は泣きそうになりました。 文体はとても読みやすくスルスルと読めます。

    11
    投稿日: 2026.04.10
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    小川糸さん初めて読んだ。表紙からゆっくりと進んでいく話かと思ったら全然ジェットコースターだった。インド人彼氏に家財道具から箪笥貯金まで全て持ち逃げられるところからスタート。そこから食堂を開店するまでや食堂オープンからの料理への知識の豊富さがすごすぎる。食べ物に例えられる情景とか心情とかも様々であっという間に読み終わった小説だった。

    1
    投稿日: 2026.04.04
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    読み易かったー。なんかずっと寒かった。雪が多かったっけな。すこーしだけうるうる泣いてしまいましたが、良かったです。お母さんルリコと倫子のところよかったなあ

    4
    投稿日: 2026.03.26
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    祖母、母の愛。 地域の人からの愛。 そっと傍にいてくれるブタちゃんのエルメス。 あたたかくて、「堂々と胸を張って生きてちょうだい」と背中をされた気持ちになる。 ただあたたかいだけじゃなくて面白いからすぐに読んでしまった。 お客さん目線のエピローグもとても好き

    3
    投稿日: 2026.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テンポが早くて読みやすかった。 失恋されてからウジウジ絶望する日々が何ページもあると思ったら意外とスピーディーに食堂開いてて、展開が早くて良き。 途中までほのぼの日常系な話だと思ったら後半から怒涛の展開だった。 こりゃ感動していけねえや。

    3
    投稿日: 2026.03.17
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    情景の表現が綺麗だなぁ。 『空には玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぴったりと貼り付いている。』 『生みたての卵の黄身みたいな、ツルンとした濃いオレンジ色の太陽。』 『クラゲのような薄い雲が広がっている。』 『夕焼け空が広がっている。まるで、地球をそのまま巨大なはちみつのビンに沈めたみたいだった。』 この感性で人の機微を表現しているのだから、読んでいてとても暖かくなる。 凝り固まっている様に見える女性3代に渡る関係性が料理を通して解れていく。 その他にも色々な人間関係が温かい心のこもった料理を通してポジティブな一歩を踏み出せる。 そんな温かい温度を感じる作品でした。 素晴らしい料理を作る本人が救われてくれて良かったなぁ。

    12
    投稿日: 2026.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    母とのすれ違い、恋人との突然の別れなど不運があっても前向きに料理を通じて人を幸せにする主人公に魅了された。 誰かのことを思って料理を作ることの素敵さと仕事に対する熱意を感じて、自分も家事や仕事を頑張ろうと思えた。 最後に実の母の思いを知れたのはよかったと思うが、生きている間に言葉にしなければわからないこともあるというのを痛感した。 全体を通して美味しそうな料理が多く、最も気になったのはイチゴのカレーである。ぜひ食べてみたいと思った。

    1
    投稿日: 2026.03.13
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    命をいただくことの有り難みを再認識しました。読んでいると心があったかくなったり、苦しくなったりして、感情が忙しかったです。 最後の番外編もすごくよかったです!! 私の勘違いで、エルメスはスナック常連の比喩だと思っていたのですが、本当に豚だったのでひっくり返りました(笑)

    10
    投稿日: 2026.03.13
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    久しぶりに涙がほろほろ、いつの間にか涙が止まらなくなっていった本です。親の計り知れない愛を感じ、また、生きること、食べることといった基本的なことを丁寧にしていこうと思った素敵な本です。

    3
    投稿日: 2026.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても素敵な大人の童話でした。 たのしくきちんと料理できる人になりたい。 それには愛がなくっちゃよ。 おばあちゃんとの暮らし、義母を思い出しちゃった。 おばあちゃんはおばあちゃんで色々あったとのこと…でした… ドーナツ、愛でした……食べたいナ

    0
    投稿日: 2026.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    15年ほど前に読んだことがあったものの内容を結構忘れてたので再読。当時と印象が結構違った。良い意味で。 夢を叶えるため懸命に働き、実現も近付いてきたかと思われた頃にそれまで愛し合った男性が倫子のすべて、本当になにもかも持ち去ってしまう。 辛うじて残されていた、祖母との思い出が詰まった糠床の存在が救いになったのか直ぐに絶望的な状況から立て直す行動力を見せてくる。かと思えばやっぱりふとした時に涙がこぼれる様子が見られる。そりゃそうだ声も失くしてしまうほどだし。 料理に対する信念が揺るがない倫子。母の最期の望みとはいえエルメスを手にかけることも食と誠実に向き合う姿勢が素晴らしかった。 出生の秘密は『水鉄砲』ではない真相が匂わされている。不器用ながらに倫子を愛しそうとしたルリコママの最後の手紙の場面はこちらも思わず涙が出そうになった。

    2
    投稿日: 2026.02.27
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    何となく既視感があったので昔読んだのかもしれない(こんなに綺麗に忘れる事に驚く...)自然や料理の描写は丁寧で、風を感じて料理の湯気や匂いも感じられました。暖かい人々に囲まれて...でも豚の屠殺やいくつか生々しく読めなかった描写があり残念。もう少し頁をさいて倫子親子の心に触れたかったです。でも丁寧に生きようと思える小説でした。

    2
    投稿日: 2026.02.27
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    ほんわかした話なのかと思ったら、生き物の生がとても生々しく、目を逸らせないぐらい事実として書かれていて、「食べる・生きる・死ぬ」にシンプルにまっすぐ向き合うしかなかった。 でもそのシンプルさが心地いい。 人間は他の生き物を消費するしかなくて、どこまでも自然に生かされてると思う。人間は与えてくれる生き物たちになにをあげられてるんだろう。 チョコムーン良かったなあ

    1
    投稿日: 2026.02.24
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    近すぎて傷つくなら、一定の距離を保つ。 結局は話さなければわからない事はあるし、話してくれなければわからない事なんて沢山ある。 言いたくなったら言えばいいし、言いたくなかったら言わなければいい。 本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、鍵をかけてきっちりとしまっておこう。 誰にも盗まれないように。

    15
    投稿日: 2026.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰かのためを想ってごはんを作ることのあたたかさや愛がたくさん詰まった本。ただ料理のシーンの温かさと、いやーな家族関係の描写や、家畜を絞め殺す場面の描写の落差がきつかった。でも、料理をするというのは命をいただくことだし、嫌な家族関係も、実は知らなかっただけで愛されていたとわかるという、「そうかあこれも込みで人生か」と感じる場面が多い話だった。 おかんからの手紙はずるいというか、まあずるい、泣かないで読むことはできなかったよ。

    0
    投稿日: 2026.02.22
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    2010年(発出2008年) 290ページ 最近続けて食がテーマのお話を読んだ。料理が出てくる物語は結構好きだ。その中で、このお話は、圧巻のシーンが登場する。 辛口レビュー注意⚠️ 現実離れとご都合主義、人物造形が浅いところが気になるお話で、ファンタジーとかおとぎ話と思って読んだ方が良い物語。 気になる料理の描写は、どんな素材を使った、入れた、揚げた、ミックスした、とかの表現ばかりで、料理の音や匂いや味が伝わる表現がなく想像できなかった。なんか、すごい料理を作ってるってのはわかるんだけど。 その印象が、最後でひっくり返った。命をいただく「いただきます」という言葉をあらためて認識できた。残酷という感想もあるけど、屠殺、解体業のおかげで人間は生きていけるのだ。 大事に育てたペットの豚を食べてしまうというストーリーと、主人公の倫子が、屠殺解体処理のテクニックをどうやって身につけたのかは果てしない疑問だけど、この部分は目を逸らさず読んだ。スーパーでパック詰めされてる肉しか見てないから想像できないだけで、われわれはこのおかげでロース肉やバラ肉などを食べることができるのだ。 昔はわが家でも、卵を産まなくなった鶏を、祖父が締めて殺して、そして食べていた。 最後の鳩を食べるシーンも命を余さずいただく、という意味で描いているのだろうけど、これは必要だったのかな? 野生の鳥獣は注意が必要です。まあ、カラスの死骸を食べていた恐るべきYouTuberもいたけど。

    30
    投稿日: 2026.02.21
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    始まりは衝撃だったけど、いいお話。おかんの手紙は読みかけて思わず本を閉じた。電車の中ではダメなやつ。食事、食べもの。毎日こんなに大切にできてなかったな。素敵な主人公。

    1
    投稿日: 2026.02.16
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    初、小川糸さん いいなぁ、こんなふうに料理を作ったことがない、私にとって料理は“義務”に近いです 毎日こんな気持ちで料理できたらシアワセだろうなぁ 食材や工程の描写がとてもよい、あたたかくて心地よくて気持ちが晴れてゆく そして出て来る人が結局みんないい人なのも癒される もし食堂かたつむりに行くことができるなら、ビールに合う一皿、ワインに合う一皿、そして日本酒でも一皿、最後にエスプレッソで小さなスイーツをいただけたら最高です! また別な作品で美味しそうな料理に出会いたいと思う、初・小川糸でした

    2
    投稿日: 2026.02.16
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    10年以上ぶりの再読。書き出しも最後もファンタジー小説みたいで、それを優しい空気とあったかいごはんの匂いが包んでる、そんな印象。

    0
    投稿日: 2026.02.16
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    「ライオンのおやつ」ぶり2作目に、小川糸さんの作品を読みました。 主人公や周りの人々が、料理を通して生きる活力を得たり、自分と向き合ったりしていく様はとてもよかった。 ただ、どうしても随所に散りばめられた下ネタ的ワードが、本当に必要なのか?と、、 わたしにとってはノイズに感じてしまった。この作品にとって大切な意味があるなら誰か教えてください、、、

    0
    投稿日: 2026.02.11
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    "食"は気づかないうちに生きる中での大切なきっかけとなってるのかもしれない。 人生=食、絶対に切り離せないからこそ、尊さを持ち、選び、命をいただくことに感謝する必要がある。

    1
    投稿日: 2026.02.11
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    小川糸さんの小説を初めて読んだ。とても温かくて、ほんのり切ない読了感だった。こんなに素敵な小説に出会えて嬉しいな、という気持ちで満たされた。 わたしも母親との折り合いが悪くて実家を出たけれど、距離ができたことで、母親なりの愛情表現が少しずつわかるようになり、親孝行をしたいという気持ちが芽生えるようになった。そのため、そうした自分の気持ちと、主人公の心情が少し重なった。 実家を離れてからは、お弁当や外食、自炊が増え、自分のために心を込めて作ってくれていたご飯の温かみが恋しくなっている。そんなタイミングだったこともあり、この物語はものすごく心に染みた。一方で、恋人や友人、家族にご飯を振る舞う機会も増え、自分が作ったご飯を美味しいと言って食べてもらえる喜びも感じる機会も増えた。そのため、自分の作ったご飯を美味しいと言って食べてもらえる温かみも思い出しながら読んでいた。 また最近、恋人と、山魚をその場で捌いて調理してくれるお店に行った。少し怖さもあったけれど、命のありがたみを強く感じる体験だった。本来であれば、日頃からそれくらい命に感謝すべきなのに、つい忘れてしまう。命や作ってくれた人、関わってくれたすべての人への感謝を込めていただきますやごちそうさまでしたを言うことの大切さを改めて感じた。 温かい食事や大切な人を大切にしながら過ごすことの大切さ、温かさを改めて感じさせてくれる小説だと感じた。

    1
    投稿日: 2026.02.08
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    本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、鍵をかけてきっちりとしまっておこう。誰にも盗まれないように。空気に触れて、色褪せてしまわないように。雨風にさらされ、形が壊れてしまわないように。 倫子 大事なものは、なんでも冷蔵庫の中にしまえばいいのよ。そして、必要な時にレンジでチンすれば大抵のものは平気なの。 ルリコ 作中に出てくる、大事なもの大切なものの解釈。真面目で慎重な娘とマイペースで大雑把な母親、2人の性格が色濃く出ている場面かなと思います。二人の関係が物語の主軸となっていたと感じます。母と娘の絡まった糸がほどけた証に倫子の声が戻る。とても、幸せな気持ちになりました。 私にとって母と娘の関係には、はっきりとした「親子の壁」があります。でもそれは冷たさではなく、親としての責任や人生経験へのリスペクトから生まれる大切な距離だと思っています。母は、私が最初に出会った一人の大人の女性でした。生き方や考え方に憧れた部分もあれば、思春期には反面教師として見た部分もあります。その両方があったからこそ、私は自分なりの価値観を育ててこられました。友達のように何でも話せる関係も素敵だと思うけれど、私にとって母との距離は「敬意」を含んだちょうどよい関係なのだと思います。

    9
    投稿日: 2026.02.07
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    心にじわじわ染み込む独特の話を書く作家さんですが、料理の苦手な私には今一つでした。と言うより、失礼ながら料理にもこんなに詳しい方とは思いませんでした。もう少し明るい話が読みたいです。

    1
    投稿日: 2026.02.04
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    ごはんの美味しそうな描写がたくさんあって、人と人との優しい繋がりを描く物語を想像しながら読み始めたら、実際には母と娘の仲直りを軸にしたお話だった。 序盤は少し独特の空気感があって、現実とは少し距離のある世界観に感じられて、なかなか物語に入り込めない部分もあった。 でも、あることをきっかけに、初めて母の過去を知って、自分の認識してた母と実際の母がだいぶ違ってることがわかる。 限られた時間の中で、自分にできる最大限の親孝行をして、空っぽになってしまったときにわかる母の真意。 人ってわからないな、と。 関係性とか、知っている期間とか、そういうの関係なくて、ちゃんと知ろうとしなくちゃわからないんだと思った。 ふわふわとしたファンタジーのような表現の中に、ときおり現実の重みや生々しさを感じさせる描写が差し込まれていて、不思議なバランスの文章世界だった。 番外編の短編は、より柔らかく幻想的な雰囲気が前面に出た、可愛らしく心が和むお話だった。

    1
    投稿日: 2026.02.02
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    小川糸さん、ライオンのおやつに続いて2作目。心があたたまる、けれど、、やっぱり悲しい。本作は後半まで美味しそうな料理と素敵なお話で、このまま幸せな気持ちで終わると思っていたのに…。おかんの病気からのエルメス、そして手紙。涙がこぼれ落ちそうになった。悲しい気持ちが強いまま終わってしまったので、巻末に短編小説がのっているんだけど、それは読まず、悲しみから顔を上げた倫子に私も便乗 。さ、ご飯作ろう!

    16
    投稿日: 2026.01.28
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    ライオンのおやつ以来のやさしくて繊細な文章はほんとに感情移入する、豚にも食材にもなれるような感覚 エルメスが姿を変えてみんなを元気づける、エルメスの命が継承され慈しまれる。 ふとしたきっかけで今はいろんな感情になってしまう人間だけど、原始から継承されている植物や動物が持つ根本的な力ってのはもっと重んじられてもいいな、慈しまれるべきなのかな、ご飯食べている時くらい全てを忘れて感謝しながら、背景を想像しながらいただくようにしたいな

    1
    投稿日: 2026.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらず小川糸さんは心温まるお話だった! 恋人に裏切られたショックで声をなくした主人公が田舎の故郷に帰って、そこで開いたお店で心を込めて料理を作って人を幸せにする、一方でお母さんとの確執が解れていって、お母さんからの最後の手紙はちょっと泣けた

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    ストーリーは展開が多少唐突で ぶつ切り感が否めないけれど、 料理の描写だけで読み甲斐があります。 食材の声が、私にも届くようでした。

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    小川糸さんの「生」の物語。 恋人に裏切られて声が出なくなった主人公が、ふるさとに戻って食堂かたつむりを運営することで、わだかまりのあった母との関係や自分の声を取り戻していく物語

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    2026.1.1読了 食を通して想いを伝えるという素晴らしさ、命のありがたみに焦点が当たった作品かなと思います 個人的には読み進めるのに苦労して何度も中断してやっと読み終わりました。 主人公や周囲の人物描写がもっと細かいと入り込めたかもしれません。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    2025.12.28 小川糸さんの小説の中で1番ピンとこなかった作品かも。お母さんとの確執も結局よくわからんし、家を飛び出したわりに、戻ってきて店を始めるなんて甘えてるなあと感じたし…。 そして料理があんまり美味しくなさそうで小川さんの作品にしては珍しいなと。 登場人物の行動ほとんどにハテナマークがつく感じでした。 最後、エルメスを振る舞うシーンではどこかの小学校で飼育していたブタのPちゃんを食べる食育授業について思い出しました。

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    食べることは命をいただくこと。 私も今まで以上に食材に感謝したいなという思い。 熊さんのやさしさ、みんな食堂かたつむりの想いを受け取っていい方向に進むところ(これはご飯の力で勇気が出たり活力が湧くからだと思う)が微笑ましかった。 そして最後のふくろうの謎とおかんからのお手紙は私も大号泣。おかんも倫子も不器用だけど愛があるんだね。

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    あたりまえに食べている毎日の食事は、命をいただいているんだということに気づかされる。 読んでいて辛くなる場面もあったけれど、食べることが好きな私にとって、そういうことに気づかせてくれる作品は、食事をより価値あるものにしてくれる。 おかんからの手紙もよかった。 食が好きだから読み進められたけれど、そうでない人には読むのが辛い作品かもしれない。

    0
    投稿日: 2025.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    倫子が心を込めて丁寧に料理を作っていっている様が伝わってきて、ほっこりした気持ちになりました。ゆったりした空気感の中で、読者の心もほぐされていくような気がします。破天荒な人かと思いきや、実は娘のことを大切に想ってくれていたことが分かるおかんの手紙には心動かされました。心を込めて作られた料理は人に生きる力を与えてくれる、その思いが強くなりました。

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    食べること、生きること、死ぬこと。 やさしい物語の顔をしながら、 容赦なく命の重さを突きつけてくる一冊。 あらすじやネタバレレビューを読んで展開を知っていたのに、つらすぎて涙が止まらなかった。 読み飛ばしはしなかったけれど、味わって読む余裕はなかった。 物語の冒頭、 インド人の恋人がすべてを持ち去って消えるという展開は衝撃的だった。声を失うほどの出来事なのに、主人公はそれを悲観的に捉えていない。強い人なのかと思ったけれど、それは「向き合わない」ことで保たれていた強さでもあった。 私は自分を弱い人間だと自認していた。 倫子のように切り替えられず、 悲しみや痛みに真正面から向き合い続けてしまい いなくなった大切な人のことを 何年も考え続け、理解しようとするからだ。 だけど、どんなに切り替えが早く強く見える人でも、”向き合えない“ってだけかもしれない。 どちらが強い・弱いではなく、 その人なりの生存戦略なのだと思わされた。 向き合うことにも、向き合わないことにも、 きっとバランスが必要なのだと思う。 おかんを失った倫子と同じように、 私は昔から「命を感じる食べ物」が苦手だった。 都会で育ち、料理は好きだけれど、 鶏や豚を自分でしめることはきっとできない。 自然の中で生きているという実感が、ほとんどない。 エルメスにとってあの選択が本当に良かったのか、 私にはわからない。でも、食べるという行為が 命を引き受けることなのだとしたら、 その覚悟もないまま生きている自分は 生物として脆弱している。 小川糸さんの作品はいつも、 料理のあたたかさや人の心、 ささやかな幸せに包まれているのに、 同時に、生きること・死ぬことという 逃れられない生物の宿命を静かに、でも鋭く突き刺してくる。この柔らかさの中にある残酷さが、 必要なメッセージとして流れ込んできた。

    3
    投稿日: 2025.12.15
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    登場人物の一人ひとりのエピソードが微笑ましい。 食を通じて主人公の気持ちが変化していくのがポイント

    0
    投稿日: 2025.12.08
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     壮大な命の物語。母親、豚のエルメス。細部に渡る、きめ細やかな料理の描写。恐れ入るばかり。最後に希望が待っていた。 

    0
    投稿日: 2025.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『食堂かたつむり』を読み終えて、涙が止まらなかった。 本を読んでここまで声を上げて泣いたのは、生まれて初めてだと思う。 “命はどれほど大切なものなのか”という問いが、静かに、だけど強く胸の奥に突き刺さった。 物語が進むにつれて、お母さんの倫子への愛情が少しずつ明らかになっていく。 派手に示される愛じゃない。 人目につかないところで、そっと積み重ねられてきた愛。 その存在に気づいた瞬間、胸が締め付けられて、最後の手紙ではもう涙を抑えられなかった。 エルメスのシーンは言葉にできないほど心を揺さぶられた。 様々な事情を理解したうえで、自ら解体されるために歩み寄る姿は、残酷で、優しくて、尊くて、悲しくて… 大切な存在の死を経験したことのある人なら、きっと涙せずにはいられないと思う。 そして、料理によって人が幸せになっていく描写がとても好きだ。 「料理は祈りそのもの」という言葉が強く心に残った。 誰かのために作る料理は、“幸せになってほしい”という願いの形なんだと気づかせてくれる。 読み終えた今、胸にぽっかり穴が空いたような寂しさと、確かに温かいものが残っている。 『食堂かたつむり』は、間違いなく大切な一冊になった。 出会えて本当に良かった。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    同棲していたインド人にすべてを持ち去られた倫子。ショックで声も失い、失意で山あいの故郷に戻る。おりあいのよくない母親から借金をし、食堂を始める。 『食堂かたつむり』。1日1組限定、メニューのない食堂。 料理は本当に美味しそうで、一度食べてみたくなるほど。 いろんなひとたちが、うさぎが倫子の料理に癒されていく。 でも豚のエルメスを食べてしまうとは… そこまでしなくても… なんとなく、料理で終わってしまったような。 倫子の声も最後まで戻らないまま。 母・ルリコもあっさり亡くなり、本当の親子関係も見れないまま。 何か物足りなさを感じる。

    12
    投稿日: 2025.11.29
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    この本を読まないまま死ななくてよかった。途中から泣いてばっかりだった。読んだことがないのに懐かしくなるような小説。母娘の確執は深く語られないけれど、食器を引き合いに出して語られる「おかんと私の価値観は正反対」という言葉が効いている。 作者の小川さんについては全然わからないけど、食べることも作ることも好きなんだなあと伝わってきた。いくら料理が上手くても、飲食店のトイレが汚いとすべてが台無しになる、という一言の説得力よ。紹介されるひとつひとつのメニューも、ほとんど野菜だけで味を整えるジュテームスープも、そしてエルメスを解体するシーンも、食材に、食事という行為にリスペクトがないと思いつかないし書けないはず。文章を書くのが好きなだけでは小説家にはなれないと実感した。 はじまりから絶望的な展開に違いないのに、どこか現実感がなく、軽やかでもある。それは後半にかけても変わらず、でも心は動かされるし、悲しくなるし、あたたかくもなる。この空気を醸し出しているのが文体なのか、のどかな舞台なのかわからないけど、またこの世界に浸りたくなるだろうと思った。

    2
    投稿日: 2025.11.25
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    恋人に裏切られたショックで声を失った主人公。行き場もなく故郷へと帰り、昔からそりのあわないスナックアムールで働く母と飼い豚のエルメスと暮らすことに。主人公は母に頼み込み、大好きな祖母の影響やこれまでの仕事の経験をいかして夢だった食堂かたつむりを始めます。主人公はお客さんを面接(筆談)し、それぞれのことを想い、祈りをこめて料理を作ります。主人公が作る料理に対する細かな描写、その料理が起こす奇跡、母との関係性の変化など、声がなくても伝わるものがあると認識させてもらえる一冊でした。

    1
    投稿日: 2025.11.18
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    優しい感動が静かに湧いてくる。 風景や料理の描写が丁寧。特に料理は本当に食べてみたくなる。 料理ひとつ、食材ひとつにも、感謝の気持ちをもって丁寧に味わうようにしたい。 改めて「いただきます」「ごちそうさま」という言葉の大事さを実感。 毎日を丁寧に生きようって気になった。

    18
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいて優しい気持ちになれた。命の大切さを料理を通して伝えてくれる作品。 仲が悪いおかんに料理を食べさせて、最後は自分に作って声が戻るんだなと予想できてしまうところが合わなかった。 安直な展開といえばそれまでかもしれないが、自分にはこういった優しい作品は合わないのかもしれないと感じた。

    1
    投稿日: 2025.11.04
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    同棲していた恋人に全てを持ち去られ、衝撃から声も失ってしまう。故郷に帰りそこで1日1組だけをもてなす食堂を始める。 途中まではお客さんそれぞれのエピソードとお料理に癒されていたけど、まさか最後でこんなにしんみりとするなんて。 作中描かれている自然の情景なんかが食べ物の香りとか色で表現されているのもよかった。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    倫子が作った料理を通して、人々の感情が動かされていく素敵な物語だった。エルメスのシーンはしんどかったけど目を背けてはいけない内容で、心に刻まれた。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    料理で人を幸せにできるって最強だよね。母からの手紙はグッとくるものがあった。 そして、たしかに評価が分かれそうな、なんだか不思議な余韻が今ある。

    2
    投稿日: 2025.10.26
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    こんな食堂が実在したらいいな、どの料理も食べる人の生活環境や年代性格が考慮されて、その人に合った料理を考えてくれて、料理は全て美味しそう。幸せな時間なんだろうなと。倫子のようにやりたいことを見つけ、実行する生き方がうらやましい。 ただ、結末はびっくりだった。これが動物の運命なのかもしれないが、切なくなってしまった。途中で読むのをやめようと思ったぐらいに生々しい場面あり、、、。でもうるっと感動したり、ホッとしたり、最後まで複雑な感情が入り乱れた。

    1
    投稿日: 2025.10.22
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    再読。 命を頂くこと。 それはみんながわかっていることだけれどサラッと流される風潮があるがこの物語ではしっかりと描かれていることに好感が持てた。 人によってはどうしてこんな場面を描くのだろうと疑問に思うかもしれないけれどやっぱりどうしたって必要だと私も思う。 何もかも失って人生のどん底に突き落とされた主人公が料理や出会う人々を通して、また人生を歩み始める元気を取り戻していく姿は、今何かにつまずいてしまっている人にも、新たに何かを始める人にも勇気を持たせてくれるだろう。

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    小川糸さん好きになったきっかけの本。 昔単行本で読んですごく好きだった記憶があったんだけど文庫化されてたから購入して久々に! 倫子が作る料理がどれも本当に美味しそうであったかくて。優しい気持ちになれる大好きなお話です。 食堂かたつむり、私も行ってみたいなぁ。 エルメスの最期はとても丁寧に描かれていて、命をいただくということを考えさせられる。 おかんからの手紙のところはボロボロ泣きながら読んだ。 文庫限定の番外編チョコムーンもとっても良かった!倫子の料理を食べる側の人の話も読んでみたいと思ってたので嬉しかった。

    6
    投稿日: 2025.10.20
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    あたたかい作品だった。料理の工程が細かく書かれていて作者が自分で体験したのかな?母とのすれ違いで、結局最後まで素直になれない親子の不器用さ。喋れなくても伝わる誠意、それが仕草や行動だけじゃなくて料理にも現れている。主人公の気遣い、思いやりの心、料理を作るだけではなく食べる人のさらに先のことを考えていて、こんな食堂があればいってみたい。最後の物語もあたたかかった。心が疲れた時に読みたい作品。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    恋人に全てを持ち去られるところから始まる物語なので、恋愛をメインとした物語かと思いきや、意外と親子の関係性について考えさせる作品だった。 何もかもをリセットした状態から、自分と、他人と、動物と、自然と、向き合っていく物語。

    9
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公が地元の田舎に引っ越すところから物語がはじまるのでもうこの時点で引き込まれた。これ好きだなって思った。 好きな本はやっぱりところどころ印象に残ったシーンがよく記憶に残っていて、 彼氏にありとあらゆる物を盗まれて絶望するところ(主人公は反応薄く感じたけど読んでいる私の方がショックだった)や、お店を開いてそこに訪れる人たちの物語の雰囲気の良さ、自然豊かな環境、飼っていた豚を解体して食事にしていただくところなど全てがもう魅力的で素敵で読んでいてとても楽しかったし癒された。 解体するところは辛く感じたけど、ものすごく食事に対する意識について考えさせられた。 辛いけど実際当たり前に食べているのだから、こういう仕事をしてくださる方がいることや食べられる動物たちのことを考えるきっかけって必要だなって思った。 可哀想だから食べない、とはならないけどスーパーとかに並べられる肉そのものだけ見ていてもパッと解体される様子が結びつかなくて、感謝の気持ちって忘れてしまいがちなことなので時々思い返したいなと思う。 初めての小川糸さんの作品だった。 この本を読んでもっと小川糸さんの本読みたい!って思った。有名なだけあって本当に素敵な物語だったな。

    1
    投稿日: 2025.09.24
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    めちゃくちゃ飯テロ小説です。シンプルだから読みやすいし、登場する料理はどれも匂いが漂ってきそうなほど美味しそうすぎて、お腹が空いてしまいます。読む前にお腹いっぱいにさせておくか、読みながらおやつを摘んだ方がいいです。続編出してくれないかな〜。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    シンプルいい話。 人を救うことは、すなわち自分を救うことなのかもしれない。 誰かの笑顔をみて嬉しいっていいな〜人のためになる仕事っていいな〜って羨ましくもなる。 夢中になることがあれば、悩んでたことも忘れるよね。暇は良くない。。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    「食」について考えさせられる話。 食べるということ、生きるということは様々な生命との関わりの中で成り立っていて、その一つ一つに感謝しないといけないんだなと気付かされる。 そして何より主人公が営む食堂が本当に素敵でわくわくした。自分でもこだわりのお店を開きたくなった。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    小川糸さんのことはこの小説を読む前から知っていた。雑誌『天然生活』で小川さんのすてきなライフスタイルが何度も取り上げられていたからだ。森の中の一軒家で、夜になれば蜜蝋キャンドルに火を灯し、寒くなれば薪ストーブで暖を取る生活。もちろん食事は地元の旬の食材をふんだんに使った手料理だ。それは絵に描いたような「ていねいな暮らし」で、憧れると同時になんてバイタリティのある人なんだろうと感心した。そんなユニークな人が描いた小説が面白くないはずがない。期待をこめて読んでみたが、果たして期待以上だった。 大筋としては「恋人に去られたショックで失声症になった若い女性が、田舎に戻って食堂を開くことになる。温かい手料理で客のおなかと心を満たしてゆく過程で、自らもまた癒されていく」という物語だ。母と娘の確執、そして和解もテーマとなっており、長編であるにもかかわらずぐいぐい読ませるパワーがある。 正直、メロドラマめいた展開や、自然体を通りこして卑猥に傾きがちな表現には、自分の好みではないと感じる部分も多かった。しかし、TVドラマ風のふわふわしたストーリーに対して、倫子のインテリアへのこだわり、大地に根ざした料理の数々、そして「いのちをいただく」ことへの覚悟と執着など、細部には異様なまでの具体性とリアリティがあり、美点が欠点(と私が感じる所)をはるかに凌駕していると感じた。自分で手を動かして額に汗した経験のある者にしか書けない、頭ではなくハートで書いた物語だ。 私自身料理が好きということもあり、物語抜きで料理パートだけでも十二分に楽しむことができた。読むと料理を食べたくなる小説は多いが、読むと料理を作りたくなる小説は稀ではないだろうか。これはそういう稀な小説のひとつだ。

    10
    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    命をいただくってことは、そういうことなんだとわかりつつ エルメスのところがどうしても受け入れられず、、そこから読めなくなってしまった。 お肉になるはずだったエルメスを引き取って可愛がっていたのに、自分の余命を知った途端「エルメスを最後に食べよう」って…。 「あの子にとっても、その方が幸せなの。アタシがいなくなったら、あの子だって悲しむし。」って 幸せだって勝手に決めつけるなんて、完全に人間のエゴだと思ってしまいます。 私だって毎日お肉を食べて生きているくせにね。

    11
    投稿日: 2025.09.02
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    不遇の境遇ながら、主人公の女性の心の中は非常に澄んでいて清々しい。それでいて彼女の感性がとても素晴らしいので暗い話になっていない。人間の再生の話なのだが、当然の様に彼女を応援したくなるし、彼女の周りの人達も彼女の再生を手助けしてくれる人ばかりで、とにかく読んでいて気持ちが良い。料理の描写も丁寧だし、豚の解体シーンやその他のシーンも彼女の解釈が非常に意味深いので読んでいるこちらが高尚なものに触れている気にさせてくれる。最後の最後まで清々しく読めて読後感も良い。

    0
    投稿日: 2025.08.29