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花咲舞が黙ってない
花咲舞が黙ってない
池井戸潤/中央公論新社
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総合評価

156件)
4.0
42
65
37
3
1
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    下っ端でも諦めずに意見を言ってけばいい方向に会社は進めるんだろうか。 もっと会社を良くしていくために自分ができることを精一杯やる。 舞の姿勢をすごいと思ったし、自分にはなかったから考えさせられた。 それと舞の姿勢を受け入れる次長と相馬さんとの関係性もすごくよかった。

    1
    投稿日: 2025.10.29
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    池井戸潤らしい、銀行を舞台とする痛快な経済小説。単純な勧善懲悪物ではなく、登場人物それぞれが深い。あの半沢直樹も登場、読み応え十分。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    正義を振りかざして権力者をギャフンと言わせる様は、現実の世界ではなかなかできないだけに痛快。ややストーリーの構成が浅いような印象がするのと、物語の回収が粗いように感じた。全体を通して読みやすい企業ミステリー。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    銀行が舞台なので、金融用語や専門知識が出てきます。 登場人物たちが、読者にも分かるように自然な形で説明してくれるので、難しい部分もスッと頭に入ってきます 専門知識がなくても安心して読める! 悪を暴くたびにスカッとする!そんな一冊です。

    2
    投稿日: 2025.10.03
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    オーディブルにて。 連作短編集だから仕方ないけど、どうしても半沢直樹シリーズと比べると一段下がってしまう。 でもその業界の知識がなくても楽しめる点では上かな。 次は何にしようか。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    若さが羨ましくなる。自分の中では、歳をとることは長いものに巻かれることとほぼ同義語になって久しいから、余計に羨ましいし哀しくなってくる。そんなに失うものなんてないはずなんだけどなぁ⋯。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    見ていないがドラマシーズン3の原作。内容が難しいシーンもあり集中して読まないと置いていかれそう。短編集だが最後に繋がっていく感じが良い。

    9
    投稿日: 2025.06.03
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    面白かった。 舞のまっすぐで誠実で、銀行を良くしたいという熱意、忖度やしがらみや権力など気にしない行動力には胸がすかっとするが、 現実なら飛ばされるだろうなぁと思いながら見てた、 すべての章がつながっていて、長編を読んでるかのような重厚感があった。

    0
    投稿日: 2025.05.28
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    ズバズバもの申す花咲に、上にはめっぽう弱い相馬のコンビがマッチしてて、最後にはやはり正義が勝つ。 ちょいちょい半沢直樹が出てくるのが◎

    8
    投稿日: 2025.05.22
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    東京第一銀行の激震、頭取から発表されたライバル行との合併。 臨店指導グループの花咲舞は、「組織の秘密」の箱を開けてしまう。 はっきり物申す舞と、弱気な相馬さんのかけあいが面白い。 ただ前作の「不祥事」と比較して、なぜか面白さは半減した感があります。 こちらも独立した物語で、連作短編集の形になっています。

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    『花咲舞が黙ってない』読めました〜!!でも個人的に『不祥事』の花咲舞の方がむちゃくちゃおもしろかったなぁ(^○^)♪ 今回は池井戸潤さんの描く銀行員といったらあの人!!が出てきて興奮してしまいました笑 花咲舞みたいにスッパリ潔い性格、羨ましく思います。

    30
    投稿日: 2025.03.04
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    ドラマは現在第7話まで放映されているが、ここまではほぼ原作に忠実な形で再現されている。(飲み屋で個人情報を大声で話すシーンが何話かにあるが、あれはありえないと思うが) 企業の論理は、世の中の当たり前とは異なる…多かれ少なかれ『事なかれ主義』で臭いものに蓋をすることに慣れてしまった我々?に、『お言葉を返すようですが!』と正論を説く花咲舞は痛快であり、溜飲を下げる。(このシーンはドラマでも目頭を熱くすることもある…) ライバル銀行との合併に伴い、なんとあの『半沢直樹』もゲスト出演。(演じるのは『劇団ひとり』なのでコントに見えてしまう) 企業の合併にあたっては、人事制度や給与体系、システムなどのルールをどうするか、それぞれのマウント取りや社内政治での暗躍等々、醜い争い、丁々発止とやりあうのは僕にも経験あるが、それによる浮き沈みなどサラリーマンは犠牲が伴うもの。ドラマはどこまでリアルに描くのか、ちょっと注目したい。 小説では相馬と花咲の臨店指導グループが目障りとなった役員が相馬を左遷させ、花咲舞1人になってしまうが、ドラマでは番組HPを見る限り、違った展開になっていくようだ。原作とドラマ脚本が異なることで、日テレは問題となったこともあったが、あまりにもご都合よくまとめて終わらせることがなければいいなあ。

    1
    投稿日: 2025.02.28
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    時折、半沢直樹が出てくるのがなんとも 2人に共通しているのはバンカーとしての誇りを貫いてるところかな

    8
    投稿日: 2024.12.08
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    解説にもあったとおり、池井戸先生が書く銀行を背景とした物語は、誰かに焦点をあてて物語が動く。「シャイロックの子供たち」でこの作劇法にハマり、どの物語がタイトルの主流となるのか予測しながら読み続けることに池井戸作品の楽しみがあるとこれを読んで確信しました。 半沢直樹もこれもドラマを観ていないので、原作として純粋に楽しめました。

    1
    投稿日: 2024.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このシリーズもドラマ化していたなんて全然知らなかった。(解説読んで初めて知った) ★4つはやや甘めかもしれませんが、短編が集まって最後の話に繋がる構成は最近よく見かけるものの、池井戸さんらしい感じで纏まっており、面白く読めました。

    1
    投稿日: 2024.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマからの〜ではないんだけど、 ずっと積んでた一冊。やっと読み終えた! バンカーとしての小さな正義が銀行の闇という巨大な悪と戦う。そして勝つ。 そんなド定番な構図をやはり期待せずにはいられない。ドラマで一世を風靡したあの人も今回は大きな難題に一石を投じる一幕も。痛快! これだから池井戸作品はやめられない!

    6
    投稿日: 2024.06.24
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    リアルでも言えるけど、私利私欲のために会社をダメにする人っているんだよなぁと 意外だったのが、この作品はドラマで使われたタイトルを本のタイトルにしたのね

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    2024.05.24 ★3.8 事務部臨店グループの相馬と花咲コンビシリーズ。 銀行内部の悪事を暴いていく勧善懲悪の短編集、かと思いきや、善悪だけでは計れない東京第一銀行の「組織」としての思惑もあり、一刀両断に出来ないこともある。 読者としてはやきもきさせられるが、花咲の完全なる「善」に救われもする。 昇仙峡調査役といい産業中央銀行との合併といい、続刊にも期待している。 ↓↓↓内容↓↓↓ その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役……このままでは我が行はダメになる! 花咲舞の正義が自行の闇に切り込む痛快連作短篇。

    0
    投稿日: 2024.05.24
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    東京第一銀行の跳ねっ返り行員・花咲舞は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。 そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇 『不祥事』の続編 今放送されているドラマをもう何話も観ているので 『不祥事』を読んだ時とは違い 私の頭の中でちゃんと花咲舞は今田美桜さん、相馬健は山本耕史さんが出て来てくれた 原作もとても面白かったです ドラマは原作とは少し違うところもあるけど ほぼ忠実だった(今観ているところまでのストーリーは…) ストーリーも登場人物も ドラマは上手く脚色されていると思いました 自分では言えないような事を言ってくれるから 花咲舞は面白いんだよね 半沢直樹も登場して 堺雅人さんが脳内に出て来たわ

    19
    投稿日: 2024.05.21
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    「不祥事」の続編。前作同様痛快なストーリー。七つの話から成る。第七話の「小さき者の戦い」は長く読み応えがある。あの「半沢直樹」が登場してくるのもおもしろい。個人的には第五話の「神保町奇譚」がよかった。 心に残った言葉 ・「世間に知られなければそれでいいなんてこと、ありませんよ」 「たとえその時傷つくとしても、過ちは過ちであり、ただしていくべきなんじゃないでしょうか。もし違うというのなら、この銀行という組織そのものが間違っていると思います」 ・「相手がどれだけ偉いとか、そんなこと関係ありませんよ」 ・「あなたの人生はあなたが決めればいい。だけどそれは、生きるためなら何をしてもいいという理由にはなりません。あなたは、自分のしたことについて、ただ自分勝手に正当化しているに過ぎない。あなたからすれば、裏切ったのは組織かも知れない。だけと、組織なんて、会社なんて、所詮そんなものなんじゃないですか。会社がなんとかしてくれるだなんて、そんなのは幻想です。勘違いした銀行員の、ただの甘えに過ぎません。いいかげん、目を覚ましてください!」 ・「あなたの頭の中は、お客様を大事にしようと思う気持ちなんて、欠片もないじゃないですか。お客様の夢や希望なんかどうでもよく、顧客を騙して儲けていると知りながら、そんな会社への融資で自らの実績を作ることしか考えない。与信判断が正しいかどうかという以前に、あなたは支店長ーいえ、銀行員として失格です」 ・「あなたは何のために仕事をしてるんですか」「簡単じゃないからあきらめるんですか。あなたはそれに見て見ぬふりをするんですか。本当にそれでいいんですか。そんなんだから、この銀行は良くならないんですよ」 ・どこに行ってもそれなりにやっていくのは大変なことだ。  日々苦労し、周りの人間関係に腐心しながら、何とかバランスを取って戦っているのが銀行員であり、ひいてはサラリーマンというものではないのか。 ・この組織のどこへ行っても、私は自分らしくあればいい。そのことを舞は、繰り返し思うのであった。

    24
    投稿日: 2024.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/4/28 最後のざまぁのためにヘイトためまくるパターンがしんどかったけど、これは短編連作なのでまだ楽でよかった。 ここまでじゃなくても会社にいると善悪の基準ちょっと狂ってくることあるよね。 会社に限らずか。 なんか閉じた場所に長くいると。 気を付けよと思ったりそこまで関係ないかと思ったり。

    0
    投稿日: 2024.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時代が銀行合併直前。合併することに緊張感を覚えているなかで、銀行員として正しい道を進もうとしている人たちの話でした。花咲舞と相馬が銀行の闇に踏み込み揉まれていきます。そんな中、要所で出てくるチーター(半沢直樹)の存在はとても面白かったです。 本全体として読みやすかったです。

    1
    投稿日: 2024.03.26
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    Amazonオーディブルで聴いた。 面白かった。 半沢直樹がチラッと出てきた。 杏主演のドラマは見てない。主演を替えてまたドラマ化するそう。 主演を替えてってのが何だかなぁと思うけど、どうせ見ないから関係ないか。 花咲舞や半沢直樹を読むと、銀行の支店長って結構偉いんだなぁと思う。 世間の常識に欠けるわたくし、その辺の「偉さ」がいまいちわからない(^_^;)

    1
    投稿日: 2024.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    合併を前に様々な問題が起きる、東京第一銀行。その中で信念を貫く舞が頼もしくもあり不憫でもある。 舞の熱さが上役には邪魔になることが多く、展開は非常に分かりやすい。 最後に舞の思いを汲んでくれる玲子と半沢。池井戸作品らしくスカッとした終結であった。

    2
    投稿日: 2023.08.05
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    引き続き分かりやすく読み応えもある ただ登場人物と役職の多さで、ん?と思う部分も多かった しかし花咲さんずっと怒ってるなぁー 爽快を通り越して、こんなに怒ってばかりだと心が疲れそうだなと逆に心配になる 半沢直樹出てきた時は繋がってるのか! と驚いた

    2
    投稿日: 2023.07.24
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    花咲舞、いいキャラです。半沢直樹、出てきた時の安心感。さすがです。 やはり、池井戸潤先生は読みやすいですね。

    2
    投稿日: 2023.06.25
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    銀行融資の行き先 銀行の合併問題は、あらゆる事項部署融資案件など吟味され合併の同意書が作成される。そんな中で銀行内部で問題案件「不祥事」を揉み消そうと役員関係者が動き始める。不当融資、「エリア51」など一部の役員しか知らない「闇融資」などが露出することになる。縦社会に生きるサラリーマンの宿命は上司には決して逆らえないと言うジレンマがある。勇気と正義を持って行動するには「首」以上に人生を賭けての勝負となる。

    7
    投稿日: 2023.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    池井戸潤らしい勧善懲悪の結末。 繋がりのある短篇で、読みやすいし、面白い。 半沢直樹も登場して、半沢直樹シリーズを読んだ人には感慨深いものがある。

    5
    投稿日: 2023.02.22
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    東京第一銀行の臨店指導グループを舞台に不正に斬り込んでいく小説。合併が進められる産業中央銀行の半沢直樹も登場し、池井戸潤の世界が繋がります。前作「不祥事」も読んでみたい。

    4
    投稿日: 2022.12.24
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    「池井戸潤」が銀行の臨店指導グループの活躍を描いた痛快連作集『花咲舞が黙ってない』を読みました。 「池井戸潤」作品は、昨年11月に読んだ『民王』以来ですね。 -----story------------- あの人気キャラクターの最新作 。 花咲舞が黙ってない 『読売新聞』好評連載がいきなり文庫に! 東京第一銀行の跳ねっ返り行員「花咲舞」は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。 そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇 ----------------------- 日本テレビ系ドラマ『花咲舞が黙ってない』放送終了後の2016年(平成28年)1月17日から10月10日まで『読売新聞』朝刊に連載された作品、、、 本作でもヒロイン「花咲舞」のパワフルさは健在… 仕事に対する真摯な姿勢は相変わらずかっこよく、彼女の快進撃にぐいぐい引き込まれ、毎日仕事を頑張っている会社員をはじめ、あらゆる人に元気を与えてくれるお仕事小説です。  ■第一話 たそがれ研修  ■第二話 汚れた水に棲む魚  ■第三話 湯けむりの攻防  ■第四話 暴走  ■第五話 神保町奇譚  ■第六話 エリア51  ■第七話 小さき者の戦い  ■解説 ―花咲舞の物語、東京第一銀行の物語― 村上貴史 『たそがれ研修』は、取引先の飲食店レッドデリの内部情報が、競合他社の喰らうど亭に漏洩した事件を巡る物語、、、 「花咲」と「相馬」が事件を追うと、業務統括部の副部長「畑中康晴」に辿り着き、情報が漏れた理由が明らかになる… 数十年、必死に銀行のために働いてきた管理者が、銀行に裏切られたと感じたときの気持ちはわからなくもないけど、共感はできないな。 タイトルの『たそがれ研修』は、シニア管理者向けの、銀行に頼らず第二の人生を切り拓くことを求められる研修です… 確かにモチベーション下がるかもしれませんね。 『汚れた水に棲む魚』は、新橋支店の主要取引企業アクアエイジとの小切手の資金化問題を巡る物語、、、 「花咲」と「相馬」は、アクアエイジの銀行口座の不自然な資金の流れに疑問を持ち、反社会的勢力のマネーロンダリングに使われていることを明らかにする… でも、その反社会的勢力をアクアエイジに紹介したのは、元新橋支店の支店長だった。 清濁併せ呑むと言えば聞こえがイイですが… やはり不正は許せないですね。 『湯けむりの攻防』は、別府の老舗旅館白鷺亭への融資問題を巡る物語、、、 黒川温泉や湯布院などのライバルとの競争力をつけるため、白鷺亭は別府温泉の町おこしを目的に10億円の追加融資をメインバンクの東京第一銀行にお願いするが、なかなか融資が決まらず、「花咲」と「相馬」は打開に向けた力添えを依頼される… そんなタイミングで東京第一銀行と産業中央銀行との合併を突如発表され、同じ頃、産業中央銀行が白鷺亭へ融資することがすんなりと決まる。 その陰には、産業中央銀行の若手ホープ「半沢直樹」の巧妙な策略が… これにより合併後の別府支店統廃合では、産業中央銀行の方が優位なポジションに立つことができたのだ、、、 うーん、ここで「半沢直樹」が登場するとは… 驚きましたね。 『暴走』は、四谷支店で住宅ローンを断った人物が暴走事故を起こした事件から企業不正が明るみになる物語、、、 ミキサー車運転手の「富樫研也」は、東京第一銀行に住宅ローンを断られた後、世の中への不満を理由に新宿駅東口繁華街で三十人超の重軽傷者を出す暴走事故を起こす… その頃、四谷支店の主要取引先で150億円の新規融資をした直後だった舟町ホームの手抜き工事による不正が発覚し、融資が回収不能となるが、東京第一銀行と同じく舟町ホームに融資をしていた産業中央銀行は、不正が発覚する直前に150億円の融資を全額引き上げていた。 「花咲」と「相馬」は、この謎を調べるうちに、暴走事故と舟町ホームとの繋がりが明らかになっていく… 自らの成果のために不都合な真実を隠そうとするなんて、許せないですねぇ。 『神保町奇譚』は、寿司屋で隣り合わせた年配の女性の亡くなった娘さんの通帳のお金が数千万円単位で動いていたという事件を巡る物語、、、 娘さんは、医療系のベンチャー企業バイオテクスに勤務していたが、娘さんの死後に倒産… 社長の「平岡秀紀」は東京大学で研究をしていた優秀な人物だったが、倒産後、行方をくらましていた。 「花咲」は意外なところから「平岡」がバイオブレインという医療系のベンチャー企業を立ち上げ、上場予定だということを知る… 他の作品とは趣が異なり、心が温まるような作品で、本作品の中で一服の清涼剤のような役割を担っていましたね。 『エリア51』と『小さき者の戦い』は、二話で本書全体の4割程度を占める内容で、大手電機会社の東東デンキが巨額の粉飾決算をしていたとスクープが出た事件を発端に、東京第一銀行内に潜む闇が暴かれる物語、、、 東東デンキへの融資を担当していた東京第一銀行の第3営業部は、東東デンキの不適切会計を事前に知っていたが、問題を黙認するだけでなく、東東デンキに対し隠蔽を指示… 「花咲」と「相馬」は真相に近付くが、彼等の報告書は社内の圧力により葬られる。 いずれ隠蔽工作が暴かれることくらいは想定できた第3営業部が、なぜそのような判断をしたのか… 異動した(左遷された)「相馬」が融資課長を務める希望ヶ丘派出所に臨店指導に赴いた「花咲」は、クセのある所長「小安」が直々に取り扱っていたシマタニ不動産への3億円の運転資金融資が東東デンキの株式投資に使われ、インサイダー取引により巨額の利益を生み、その金は東京第一銀行会長「高橋」が懇意にしている民政党幹事長「石垣信之介代議士」の政治資金となっていたことに気付く、、、 真実を知った「花咲」は再度報告書を仕上げ… 『湯けむりの攻防』に続き、産業中央銀行の若手ホープ「半沢直樹」が登場し、事件の解決に一役買うという展開でした。 物語のラストを飾るに相応しい重みのある二篇でしたね… 物語のテンポも良いし、個性ある登場人物一人ひとりが存在感があるし、それに「花咲舞」の啖呵の痛快さが加わり、愉しく読める一品でした、、、 続篇を期待したいですね。 以下、主な登場人物です。 「花咲 舞(はなさき まい)」  東京第一銀行 事務部本臨店指導グループ。相馬健は代々木支店時代の上司。 「相馬 健(そうま けん)」  東京第一銀行 事務部臨店指導グループ調査役。  優秀な融資係だったが、課長代理として栄転した赤坂支店で当時の副支店長と衝突し出世コースから外れた。  代々木支店時代の部下が花咲舞だった。  優秀なテラー(窓口担当者)で、代々木支店時代は人気の花形テラーだった。 「芝崎 太一(しばざき たいち)」  東京第一銀行 事務部次長。 「辛島 伸二朗(からしま しんじろう)」  東京第一銀行 事務部長。 「昇仙峡 玲子(しょうせんきょう れいこ)」  東京第一銀行 企画部特命担当調査役。 「紀本 平八(きもと へいはち)」  東京第一銀行 企画部長。 「吉原 俊二(よしわら しゅんじ)」  東京第一銀行 営業第三部長。 「菊川 春夫(きくかわ はるお)」  東京第一銀行 専務取締役。 「羽田 重康(はた しげやす)」  東京第一銀行 副頭取。 「牧野 治(まきの おさむ)」  東京第一銀行 頭取。

    1
    投稿日: 2022.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【東京第一銀行】 花咲舞 事務部臨店指導グループ。 相馬健 事務部臨店指導グループ調査役。花咲舞の上司。 芝崎太一 事務部次長。 辛島伸二郎 事務部長。執行役員入りが確実視されている。 奥平光彦 赤坂支店長。 鳴沢宏樹 赤坂支店融資課長。 八代 赤坂支店。レッドデリ担当。 佐竹 新宿支店副支店長。 畑仲康晴 業務統括部副部長。 手嶋 融資部担当調査役。花咲舞と同期。 紀本平八 企画部長。牧野頭取の腹心。 昇仙峡玲子 企画部特命担当調査役。 小倉哲 業務統括部部長。元銀座支店長。 西原清孝 銀座支店長。 皆川隆一 銀座支店営業課長。 坂野元 銀座支店融資担当。アクアエイジの融資担当。 前浜規男 別府支店長。相馬の大学の先輩。 牧野治 頭取。 三宅翔太 四谷支店ローン担当者。 仲下小夜子 四谷支店融資課。相馬と舞がよよぎしてんに勤務していた頃の同僚。 埜村康一 四谷支店長。 川村尚之 四谷支店舟町ホーム融資担当。 菊岡 神保町支店債権回収担当。 木口憲吾 営業第三部調査役。玲子と同窓同期。 杉下未玖 虎ノ門支店のベテランテラー。舞が中野支店に勤務していた頃の先輩。 横川 虎ノ門支店長。 吉原俊二 東京デンキを担当する営業第三部長。 丸太芳彦 元京都支店長。刺殺された。 高橋 会長。 林田 常務。 羽田重康 副頭取。 上野 広報部長。 菊川春夫 専務取締役。 小安明 希望ヶ丘出張所所長。 舟木翔太 希望ヶ丘出張所。 木村恵理香 希望ヶ丘出張所。 園山敏幸 希望ヶ丘出張所営業課長。 高本 東京デンキ担当チーム調査役。 入江 シマタニ不動産融資担当。融資部部長代理。 【産業中央銀行】 景山 頭取。 半沢直樹 企画部企画グループ調査役。 小牧健次郎 四谷支店融資課長。 【その他】 室井不動産 キッチンデリ 喰らうど亭 王様キッチン アクアエイジ 田沼社長 井本友康常務 シンバシサービス 佐藤完爾 八坂 老舗旅館の白鷺亭社長。 瀬戸 ホテル鶴菊専務取締役。 福田 老舗旅館金鱗荘。 野本昭 老舗旅館を経営。 富樫研也 暴走事件の犯人。 舟町ホーム 大手の建設業者。 津山浩紀社長。五十四歳。 かと勘 神保町の寿司屋。 老婦人 麹町の方で金属の専門商社オオタニ産業を経営している奥様。五年前に娘を亡くした。 大谷奈保子 ベンチャー企業バイオテクスに勤務中、脳の病気で亡くなる。 平岡秀紀 バイオテクス社長。 桝岡佳奈 舞の学生時代の友人。大手薬品会社大京製薬の研究職に就いていたがベンチャー企業のバイオブレインに転職。 室岡絵美 舞の学生時代の友人。通信系の中堅企業に入社。 船越澪 舞の学生時代の友人。証券会社で営業をしている。 市村 東東デンキの元経理課長。 梶田貴一 東東デンキ副社長。 堀江育生 東東デンキ取締役経理部長。 島谷 シマタニ不動産社長。 石垣信之介 代議士。民政党幹事長。 浜岡 東京第一証券。

    1
    投稿日: 2022.12.08
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    ■ Before(本の選定理由) ドラマにもなったメジャータイトル。 ■ 気づき 臨店班、という舞台とキャラ設定が魅力。 池井戸潤らしい銀行エンタメ。 ■ Todo 続編もあるのかしら? 花咲舞が主任に上がるくらいの話も読んでみたい。

    4
    投稿日: 2022.11.03
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    すごく面白かったです。 不祥事を先に読むべきだったのかもしれませんが、、、ドラマの影響でこちらをとってしまいました。 後追いで読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2022.10.08
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    最後の2話の躍動感が凄い 最初の方は正直そんなに心踊る感じではなかった どこに行ってもそれなりにやっていくのは大変な事だ

    0
    投稿日: 2022.07.29
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    なんだろう。半沢直樹が出てきた時の安心感。正義が絶対勝つと言わんばかりのヒーローのようだった。 花咲舞と相馬コンビも良いね 半沢直樹を読み返さなくてはなりました(n回目)

    2
    投稿日: 2022.06.22
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    狂咲こと花咲舞が活躍する銀行活劇って所ですかね。相方の上司の相馬さんも控えめで好きですが。 あとは、劇中にあの半沢直樹が何回か出てくる場面がありテンション上がりますね、知っている人は特に。 シリーズとして読みたいです。

    1
    投稿日: 2022.06.14
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    東京第一銀行と産業中央銀行、合併前の話。 半沢直樹シリーズの前段階のようなもので 凄く引き込まれました。 半沢直樹シリーズ、もう一度読み直したくなりました。

    1
    投稿日: 2022.05.15
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    半沢直樹と繋がりがある。産業中央銀行と第一銀行が合併する前の話で、花咲舞がスカッといろいろ解決してくれる様はまさに半沢直樹と似たものを感じる。

    1
    投稿日: 2022.04.25
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    花咲舞シリーズの2弾目。 半沢直樹が出てきた時点で若干冷めたと いうか、 半沢が出る必要ないくらいに面白いと 思ってましたが、 出たら出たで、半沢シリーズに続く形で 面白かったですねー。笑 でもこのコンビ復活してくれないかなぁ。

    9
    投稿日: 2022.03.22
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    後書きを読むと、実はドラマの後追いなんだとか 「不祥事」が原作で次がドラマで、その次がこれ 何事にも物おじしない花咲舞はかっこいいけど、憧れるけど、 と、逆説がついてしまう。自分の人生を動かすほどの力と勇気がないなと、未熟な自分も再認識。 同期とか友達でもちょっとひやっとしてしまう、わたしは小さいかな。

    1
    投稿日: 2022.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ3冊目にしてもやはりハマることができないこちらの銀行シリーズ(笑) 池井戸潤さんが私のハマらない作家さんなわけではないけど銀行のいざこざにはあんまり興味がないんだと思う。 半沢直樹ブームからも結構経ったなぁ。

    0
    投稿日: 2022.03.18
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    ・東京第一銀行本部 事務部事務管理グループに所属する花咲舞と相馬健のコンビがさまざまな問題を解決していく物語。

    0
    投稿日: 2022.03.10
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    眼鏡壊れました(現在は新しいのしてます) あの真ん中にある鼻に当たるところの部品?あれの右側が割れてしまって直接金具が鼻に当たってる状態です 地味に痛かったです 調べたら鼻パッドっていう名前らしいです つまりは『鼻パッド右が壊れてない』なんちて さて『花咲舞が黙ってない』です う〜んちょっと微妙 なんか主人公の花咲舞が前作ほど生き生きしてなかったような気がしちゃったんですよね 13年ぶりの続編に半沢直樹登場とちょっと商業主義的な感じもしちゃったりして…まあ半沢直樹シリーズが好きな人にはうれしいサプライズなんでしょうね  結論! わしもいよいよ半沢直樹シリーズに手を出すか! いや先に下町ロケットか? (結論出てない)

    24
    投稿日: 2022.03.01
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    前回の不祥事の続編。相変わらずテンポ良く不正を暴いていく花咲舞が痛快。半沢直樹の登場はやはりテンションが上がった。 ここまで競争意識のある環境ではないもの、この本を読むと仕事を頑張ろうって気になれる。

    0
    投稿日: 2022.02.23
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    花咲舞シリーズ第2弾! サラリーマンは、ツライなぁ〜特に銀行は、「出世!出世!出世!」みたいやし。 自身が、そんな出世コースみたいなのから、大きく外れて生きてるから、「そこまでして、しがみつかんでも…」って思ってまうわ。 そんな出世命の銀行で、不正とか調査する2人。花咲舞、相馬健。 そら、やり難いわな。 あかんもんは、あかん!と潔い花咲さんのようにはなれんのか… 更に切れ者の企画部特命担当 昇仙峡玲子さん。銀行合併というしんどい仕事。こっちのあかんの事を綺麗にするか、無かった事にするかとか、汚れ作業的な… 合併先にはあの切れ者バンカーが!  半沢直樹! 有名どころが、出てくると誰が主役か分からんようになる… こんなドロドロな銀行内に正義はあるのか… やっぱり、あかんもんは、あかんし、いずれは… 自分の仕事に誇りを持って生きてくれ〜

    32
    投稿日: 2022.01.29
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    ドラマ「半沢直樹」の話が入ってくるので、途中から花咲舞なのか、半沢直樹なのかわからなくなってくる。テンポがいいので、どんどん読み進められる。銀行の裏側にはドロドロしたことがたくさんあるんだと思った。

    1
    投稿日: 2022.01.25
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    ★★★ 今月8冊目 なんと半沢直樹も登場。今回のは短編というより一つの物語。 池井戸読むとまじでこんな保身とかキャリア人間いるのかよと思う

    1
    投稿日: 2021.12.28
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    ラストまで勢い落とさず読めました。 「不祥事」の続編だけど、これだけでも十分楽しめます。花咲、相馬はじめキャラが粒だっていてストーリーも追いかけやすいです。

    2
    投稿日: 2021.12.15
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    1に続く銀行ミステリー。池井戸潤の世界でお馴染みの東京中央銀行が誕生したときの話。二つの銀行それぞれの派閥や軋轢がひしめく中を奮走する花咲舞はかっこいい!

    0
    投稿日: 2021.08.11
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    2021/7/11 読了 始めは小さな事件だったが、最後はとても大きな事件になっていく。 銀行って大変だなぁ。 そして、あの人が登場してくるとは思わなかった。 そうするとあっちにも花咲舞は出てくるのか?

    1
    投稿日: 2021.07.11
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    2読目。心でわかっていても正しく進めない時に。 ドラマ見てなくても、目に浮かぶようにイメージできるのは何故?

    0
    投稿日: 2021.06.13
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    半沢直樹ファン必見。 東京第一銀行と産業中央銀行の合併前が描かれている。 半沢直樹が主役の舞台では、既に合併後の世界が描かれているが、なぜ中野渡頭取が行内融和を目指しているのかが鮮明にわかる。 紀本、牧野、そして皆ご存知のあの人物が登場。 楽しませてくれること間違いなし。

    0
    投稿日: 2021.05.30
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    テレビも小説も面白いですね。 他にも銀行を舞台の小説はあるけど池井戸潤が1番面白いと思います。 続きが読みたいですね。

    0
    投稿日: 2021.05.02
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    安定の面白さ。 いつもの銀行の話なのでマンネリ化はあるものの、 どうやって悪を懲らしめるのか、 この勧善懲悪の内容を楽しく読んでしまいます。 短編が7話あるが、 それが1つの長編に繋がっている流れが、 読みやすくて、好きです。

    1
    投稿日: 2021.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    痛快の銀行エンタメ。とてもテンポ良く、明快なストーリーでひたすら楽しめる。まさかの半沢直樹登場&大活躍も嬉しい。

    0
    投稿日: 2021.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマ後にそのタイトルをもとに書き下ろした小説らしく、同作者のキャラクターである半沢直樹が途中ゲストとして出てくる展開が素敵。銀行が舞台の物語であり、職業として銀行というものを全く知らない自分にとって、想像のつかない世界であったが、読み進めるうちにその世界観も含めてハマっていく。

    0
    投稿日: 2021.03.08
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    いつもながら楽しめたが、話が割ととっ散らかってごちゃごちゃしてた感が残った。半沢直樹まで登場するとは驚き。

    0
    投稿日: 2021.02.06
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    楽しめた。 花咲舞は女性版半沢直樹だな。 その半沢直樹も登場。だったら半沢直樹シリーズに、この後花咲舞が出てきたりするのか?

    0
    投稿日: 2020.12.20
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    池井戸氏が描く銀行小説は、常に世間の常識より派閥の意向を重視する出世欲とつまらないプライドの塊みたいな人が登場する。 毎回そんな人たちが最後は痛い目に遭う勧善懲悪物語なので読んでいるとスッキリするのだけれど、本当にこれが銀行の標準的な姿だったら残念だと思う。 花咲舞みたいな正義感と行動力を併せ持つ人が自分の会社にいたら、直接関わりたくないけど見ていたら楽しいだろうな。

    0
    投稿日: 2020.12.16
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    テレビが先だったので、何となく避けてたのですが、読んでみたら面白かった。 さかのぼって、シリーズ買います。

    0
    投稿日: 2020.12.12
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    ドラマは見てません。 短編集的な作品で非常に読みやすく読んだあとも痛快な気持ちにしてくれる作品でした。 半沢や紀本といったキャラクターが出てくるのも面白かったです!

    0
    投稿日: 2020.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    銀行に入れば一生安泰と言われていた時代は終わりを迎えようとしていた。この花咲舞が黙っていないは、そんな時代の物語である

    1
    投稿日: 2020.10.09
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    「花咲舞が黙ってない」はテレビドラマで見たのが最初で、小説も読んでみたいとずっと思ってました。 いくつかの短編集になっており、ライトな読み口なのは、新聞連載にあたって誰でも読みやすいように配慮されてのことだとか。 東京第一銀行と産業中央銀行の合併の話など、先に半沢シリーズを読んでいた人はもっと楽しめたのではないかと思います。 花咲舞の登場は、過去に出版された「不祥事」が最初だといいます。 ドラマの影響などで、花咲舞を先に知って、「不祥事 」に興味を持つ読者も多いのではないかと思いました。

    9
    投稿日: 2020.04.23
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    あの池井戸潤だから読んだ。 痛快小説、女版のバンカー、 不正を暴きスカッとする、単純に娯楽。 必ず悪が暴かれるお約束で、安心して読める 水戸黄門的、くるぞくるぞという安心感。

    1
    投稿日: 2020.03.29
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    半沢直樹シリーズで舞台となる銀行が合併する直前の物語。自分の正義を信じて動く主人公の女性バンカーの姿と最後に正義が勝つところは半沢シリーズと同じで安心感と爽快感がある。半沢直樹がいい所でカッコよく登場するところもよかった。

    0
    投稿日: 2020.03.11
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    急な半沢直樹の登場ににんまり。 ドラマはすごい好きで見てたもんだが、 本作のはあんまり記憶にないんで、やってないかも。 他のと違って、無駄な説明がくどくないのが読みやすい。 まだまだ、自作を期待したい。

    4
    投稿日: 2019.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    半沢さんが登場するとは知りませんでした。図書館にあったのと、ドラマになっていた記憶があったので読んでみたのですが、黙っていないのは、ラストだけで、そこまでは納得できない事もぐっと耐えるあたり、銀行員らしいな、と感じました。猪突猛進な所もあって痛快でもあり、少ししんみりと心が温かくなる話もあり。楽しめました。

    4
    投稿日: 2019.12.09
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    久しぶりの池井戸潤です。やっぱり痛快ですね。金融の組織的犯罪にドキドキしながら、舞と相馬さんのどこか心温まるやり取りになごみます。二人の訪れるお店の様子を読んでいると、お刺身に日本酒が飲みたくなってしまいます。順番が逆になってしまいましたが、「不祥事」も読まなきゃです。

    5
    投稿日: 2019.12.07
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    タイトル同様、ドラマの原作。 小気味良くよかったのだが、最後に半沢直樹が出て来て、え?この後どうなるの?どこかで続き読めるの??と、戸惑った。

    3
    投稿日: 2019.11.13
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     新聞の連載の時にリアルタイムで(?)読んでいたけど、途中から読めなくなってしまったので、文庫化されて嬉しい。  途中どうなっちゃうんだろうと、ドキドキして読み進めたけれど、落ちるところに落ちたって感じ?まさかの方が2回も出てきて、そして2回目においてはあの有名な顔が自然と思い浮かんだ。してやったり。  「神保町奇譚」が異彩でほんわかする話だった。いったん一呼吸おけたような感じ。  相馬さんとのコンビが何気に良かったので、このままになってしまうのか、それとも……??花咲舞の話は前にも出ていたのがあったみたいなので、今度読んでみよう。

    4
    投稿日: 2019.08.31
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    勧善懲悪のストーリーは、スカッとするのだが、正直「不祥事」の方が面白かった。半沢や中野渡(名前だけだが)が登場するのは、半沢シリーズを読了した者には心躍る。しかし、連続して読むと飽きる。忘れた頃に触れるのが無難だろう。 「何が間違っていたのか、何が足りなかったのかー。失敗したときに原因を追究するからこそ、次につながる。いまは変えられなくても、未来は変えられるじゃないですか」

    3
    投稿日: 2019.07.29
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    ドラマは興味を持たなかったがふと手にって見たらなかなか読み応えあった 半沢直樹が出てくる バンカーという言葉、使ってて恥ずかしくないのかな

    3
    投稿日: 2019.07.02
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    さる都市銀行の「臨店班」に所属する、いささか直情径行すぎる女性社員・花咲舞と、若いのに故あってちょっと世を拗ねたげな先輩・相馬健のコンビが活躍する「痛快逆転劇」。 持ち前の正義感と行動力、情報力で苦境を打開する、いかにも池井戸潤ワールドって感じだけど・・・オレはやっぱビジネス小説は苦手だなあ。 「半沢直樹」もさりげなく(渋すぎる立ち位置で)出て来て、なるほどこういう人か、と思わさる。

    0
    投稿日: 2019.07.01
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    池井戸氏の著書で、テレビドラマにもなったシリーズの本。 他の本に比べて読み応えは少ないので、個人的にはオススメしない。

    0
    投稿日: 2019.07.01
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    池井戸潤『花咲舞が黙ってない』中公文庫。 花咲舞シリーズらしいのだが、たまたまこの文庫のみをもらったので。7話収録の連作短編集。 なるほど『不祥事』の続編であったか。存在は知っていたけど、読んでいない。東京第一銀行で臨店指導を行う花咲舞が自らの信念の元に銀行内に蔓延る悪を成敗しようと孤軍奮闘する。無論、そんな花咲を疎んずる役員や役付きもおり、一筋縄で行かないところにリアリティがあり、面白さがあるのだ。 今の社会や企業では決して正義だけが勝つとは限らない。悪い奴はいずれ痛い目に会うと、学校教育で教わったが、そんなのは全くの嘘である。本当に悪い奴は甘い蜜を吸い、のうのうと生きて天寿を全うするのだ。だからこそ花咲舞や半沢直樹みたいな主人公の小説は好まれるのだ。その半沢直樹も本作にちょい役で登場している。 本体価格740円 ★★★★★

    20
    投稿日: 2019.06.07
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    ドラマの前に『不祥事』は読んでいて、ドラマもおもしろかった。このタイトルの本が出ると聞いて、買った。 銀翼のイカロスを先に読んでいたから、時代が前後するけど、面白かった。ドラマを見ていたからか、どうもこの話が昭和の物語という感じがしない・・(笑)

    2
    投稿日: 2019.06.04
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    久々の池井戸作品。 あー、スッキリ、スカッとした。 同じ女性として、舞ちゃんのように、上司にハッキリ正論を言えたらいいなあ。(叶わない願望) ドラマみたやらないかなー 半沢直樹の友情出演?も良かったぞ。

    2
    投稿日: 2019.06.01
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    連作短編の形をとりながら大きな話でもあり、池井戸氏らしい展開を楽しめました。続編予定は今の所ないようだけど、続編が出たら読みます。

    1
    投稿日: 2019.05.30
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    前作は短編だった気がするが、今回は長編ではないが一冊の中で色々と関連していて面白かった。 半沢直樹登場は読者へのサービス精神だと思うが個人的には不要かなと感じた。

    1
    投稿日: 2019.05.03
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    池井戸潤の花咲舞が黙ってないを読みました。 前作不祥事では、各店舗で起きている問題を持ち前の正義感で解決してきた花咲舞ですが、今回は銀行のトップの不正に遭遇してしまいます。 舞が不正の報告書を上げてもトップの指示で握りつぶされてしまうのでした。 それでも、果敢に戦う舞でしたが、一番の理解者でもある上司の相馬調査役が場末の営業所に異動させられてしまうと、手詰まりの状態になってしまいます。 会社組織に所属する社員はトップの不正に遭遇すると正論を通すのが難しくなるという描写は頷けます。 今回はゲストで半沢直樹が登場し、最後に一矢報いてくれるのですが、後味の悪いエンディングになっていました。

    3
    投稿日: 2019.04.25
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    氏ならではの勧善懲悪で胸のすく展開です。 銀行合併準備の最中、花咲舞務める側の東京第一銀行の秘密が暴露され、度重なる業績悪化を招く取引先の大型倒産で終盤は収拾がつくのか不安になるほどの展開になるも、上手くまとめてくる。 パンドラの箱のスケールが割とケチな内容だったり最後の解決があっさりだったりするが読了感は悪くない。 不祥事の続編なので時代はバブル崩壊後10年の設定で、同時代の人物、半沢直樹が大事な場面で重要な役を果たしてくれる。 解説にて知る、題名の所以に納得する。

    1
    投稿日: 2019.04.03
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    「不祥事」の後、花咲舞シリーズの続編はないと勝手に勘違いしていました。本屋さんでたまたま見つけて即購入、一気に読み終えました。 7話からなる短編集ですが、全て最後の7話「小さき者の戦い」への序曲に思えます。 最後の話は今までのような花咲舞がスカッと切る案件ではなく、銀行そのものの屋台骨に影響する会長絡みの問題で、それにまつわる色んな立場の人間が、立場の正義があり、今回はどう収めるのか、無理なのかと思いながら読み進めていくと、ライバル銀行の半沢直樹まで関係してきて、あっと驚く展開になる。 銀行統廃合の時系列からするとテレビで有名になった半沢直樹シリーズの前の段階の設定らしい。そうなるとまだ読んでない半沢直樹シリーズも読んでみたくなった。

    5
    投稿日: 2019.02.24
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    テレビドラマ『花咲舞が黙っていない』と同名の小説だが、ドラマの原作は『不祥事』という連作短篇集で、本書はその続篇らしい。が、ドラマは観ていない。 同じ池井戸潤原作のドラマ『半沢直樹』はたまたま観てハマり、原作も読んだので、図書館でたまたま見つけた本書を借りて、読んでみた。 本作の舞台は、半沢直樹シリーズの舞台であった東京中央銀行の合併前の一つ、東京第一銀行である。そこの臨店指導グループに勤める「狂咲」こと花咲舞が上司である相馬健と共に銀行内の不正を暴いていく短篇集となっており、物語が進むにつれ、行内の闇に迫っていく。 軽快なテンポで楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2019.01.11
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    半沢直樹が出てきて、おお!っと思った。隠蔽などの悪質なことは、見つかり次第速やかに謝罪することが誠意だ。誠意は生活する上でとても大切。みんな自分のためにと思って、その場しのぎをするけれど、結局隠しきれることなんてないと早く気付くべきだ。正義は勝つ。そういう社会であってほしい。銀行も、政治家も、みんな。

    1
    投稿日: 2019.01.07
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    タイトル通り、東京第一銀行の『花咲 舞』が活躍する本作は、池井戸作品『不祥事』の続編。 一応短編集の形ですが、通して長編としても楽しめます。 その日、東京第一銀行に激震が走った。牧野頭取から発表されたのは、ライバルの産業中央銀行との合併であった... 社内の隠蔽工作や行内政治力学に翻弄される花咲たち。 刻一刻と近づく合併に向け、決して知られざる銀行の闇が、その姿を現しつつあった。 あの半沢 直樹(元産業中央銀行)も登場し、最後に重要な場面で活躍します。 半沢直樹シリーズは、『銀翼のイカロス』まで、4作出ていますか、本作は、合併前の話なんですね。 その他様々なキャラクタが登場しますが、企画部の紀本部長の懐刀"昇仙峡 玲子"調査役は、社内政治に翻弄される役ですが、最後の最後に、バンカーとしての意地と正義を見せます(喝采)。 とても楽しめる一冊です。 ぜひ、続編を。

    2
    投稿日: 2018.12.30
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    銀行の不正とそれを正す臨店の担当者の話。 テレビドラマの花咲舞が黙ってないは同じ著者の不祥事という本。 これはその続編。

    1
    投稿日: 2018.12.21
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    池井戸潤得意の銀行が舞台。 不祥事という本がテレビドラマ化された時に花咲舞が黙ってないと名付けられて、そのままこの続編の題名になったそうな。 題名通り、花咲舞という女性銀行員があるべき銀行を目指して暴れまわる話。 社会の汚れた部分を許さない正義感の強い主人公とうだつのあがらない上司のコンビが面白い。 まさに痛快連作短編で楽しく読めました。

    1
    投稿日: 2018.11.29
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    花咲舞シリーズ第2弾 「不祥事」から14年かけての続編。 第一話 たそがれ研修 第二話 汚れた水に棲む魚 第三話 湯けむりの攻防 第四話 暴走 第五話 神保町奇譚 第六話 エリア51 第七話 小さき者の戦い バブル崩壊後の話。 東京第一銀行の臨店指導部の相馬と花咲は、組織の闇の部分の案件に巻き込まれていく。 組織をとるか、正義をとるか、意外な人物も活躍し、不正をただす。 ドラマ化された後、続編として新聞に連載されたものの文庫化。 またドラマ化してほしいです。 でも大杉漣さんの演技は見れない。

    1
    投稿日: 2018.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3.5 半沢シリーズの東京産業銀行に合併する前の、東京第一銀行時代の話。不祥事からの続き。臨店指導Gの花咲とその上司相馬が銀行内の不正にぶつかっていく。産業中央銀行との合併話やその経過が分かるとともに、半沢調査役、紀本部長、中野渡謙企画部長など若い時代の半沢シリーズの登場人物などが出ていてつながりも面白い。最初は、不祥事にあるような小さめの話からエリア51になぞらえた会長と大手企業、政治家との癒着など銀行の根幹を揺るがす話までスケールが上がっていく。社内の不正を暴き、報告を上げていたことが役員の逆鱗に触れ、相馬が異動させられるところは切ない感じ。最期には昇仙峡玲子と半沢によって、花咲の報告書が出て、トカゲの尻尾きりになろうとしたコンプラ諮問会が予定調和から真剣勝負になり、不正が公になった。現実的にはバランスが重要なのだろう。 たそがれ研修、趣味もなく家庭を顧みずに働いても。自分がどう生きたいのか、銀行頼みじゃなく自分の力で切り開いてと言われたと。一方で、そもそも会社が何とかしてくれるなんてのは甘えであり、幻想だ。 欠陥住宅の案件で、保身に走る支店長埜村に、ローンを組んで欠陥住宅を買わされた顧客に想いを馳せろという花咲の言葉。一番大きな目標と目的を常に心に思いを馳せることが重要。

    1
    投稿日: 2018.10.08
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    東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、行内に巣食う巨大な不正に巻き込まれることに! 組織の論理に染まらず筋を通そうとする花咲舞の気風の良さは相変わらず心地よい。本作には銀行を舞台とした池井戸作品のもうひとりのヒーローである半沢直樹が登場。映画で言う「カメオ」的な出演かと思ったけれど…! (B)

    1
    投稿日: 2018.09.29
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    舞台が2000年前後なのに、東芝の不適切会計や、建設会社の手抜き工事など、数年前に話題になった事件がネタに。 前作『不祥事』よりも文章が滑らかでこなれた感じがする反面、時代劇のような舞の啖呵切るシーンが少なめ。半沢直樹まで登場し、もはやスターシステムの感がある。 いまのところ続編はない模様。 上司の相馬の事なかれ主義が面白いが、サラリーマンの悲しさですねえ。

    1
    投稿日: 2018.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018.8.12.池井戸さんらしく面白かったが、途中、半沢直樹が登場するなど少々、しらける場面があった。テレビに毒されて欲しくないなあと思った。

    2
    投稿日: 2018.08.31
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    花咲舞、臨店グループの跳ねっ返りが時々狂咲舞になり、銀行内の極秘情報に侵入問題や不正を暴き見事な度胸と感で対処する場面は1サラリーマンでは出来ないことを、気持ちよくさせてくれる面白さが満点、痛快な小説に仕上がり池井戸先生のいいものが出ています。また読み返してみたい作品でした。

    2
    投稿日: 2018.08.28
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    相変わらずの面白さ。 負けるかと思いきや最終的には勝った形ですっきり。 別作品からのゲストも活躍していて盛り上がる。 逆に今回の作品の登場人物が別の作品で敵役になっているようで、読み返すのも面白そう。

    2
    投稿日: 2018.08.28
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    半沢直樹まで登場/2018/8/9 2023.1.9再読 見事に前回読んだのを忘れていた 面白い

    1
    投稿日: 2018.08.09
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    「花咲舞が黙ってない」の新作(ドラマのタイトルをそのまま小説のタイトルにしている)。 何と半沢直樹が出て来る❗花咲舞の銀行(東京第一銀行)と半沢直樹の銀行(産業中央銀行)が合併する。 本編のストーリーは舞の銀行の会長の悪事を暴く話だが、最後に半沢直樹が暴いてくれる。

    1
    投稿日: 2018.07.02
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    ドラマで人気だったのですね テレビに疎い私は全く知りませんでした 痛快でさささーと読みました 半沢直樹さん!えっ?! ≪ 隠蔽が まかりとおるよ どこもかも ≫

    1
    投稿日: 2018.06.23
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    原作がテレビでドラマ化され、そのタイトルで今度は作品が出された。原作者によって承認されたというところでしょう。 テレビドラマ便乗のノベライゼーションのような作品かと思ったら、銀行合併という大きいテーマになり、相馬は左遷されてチームは解散する、半沢直樹は登場するなど読み応えがある。

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    投稿日: 2018.06.02
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    メガバンク誕生前夜、熾烈な合併交渉が進む中、花咲舞は自行の存続を揺るがしかねない大スキャンダルを知る。跳ねっ返り女子行員が活躍する痛快連作短篇。

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    投稿日: 2018.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    花咲舞が だ~~っまってない!!! はぁ~、面白かった。 半沢直樹も友情出演的に出てた。ぃよ千両役者! 銀翼のイカロスの東京第一銀行サイドのお話しね。 産業中央銀行との合併を控え権力争いに明け暮れる東京第一銀行で 臨店指導グループとして不祥事を質す花咲舞と相馬の活躍を描く。 銀行員の矜持たるものを問い続ける全7編の痛快短編集。 第一話 たそがれ研修 かつて情熱と希望に満ちた銀行員が、数十年の奮闘の末、出世コースから外れ、 退職間際に私利私欲のために起こした情報漏洩事件。 「会社がなんとかしてくれるだなんて幻想です。いいかげん目を覚ましてください!」 第二話 汚れた水に棲む男 「清濁併せ呑む。しかしそこに一線を引くのが経営者に求められる資質だと思います。」 経営危機に瀕し反社会的勢力の資金援助を受けて以後、資金洗浄を続ける融資先の社長。 その手引きが東京第一銀行の現役部長だったことを突き止めたが、隠蔽されてしまう。 「この貸しはきっちり利息を付けて返してもらいます。私たちは銀行員ですから。」 第三話 湯けむりの攻防 別府温泉街が町興しに10億円の融資を依頼するが東京第一銀行は融資を渋る。 その最中 別府温泉では東京第一銀行と産業中央銀行の頭取同士による合併話が極秘裏に 進められていた。 たかが金貸し、されど金貸し。金貸しの凄みを持つ男 半沢直樹が登場。 第四話 暴走 街中で暴走する凶行に及んだ男は東京第一銀行に融資を断られヤケになっていた。 事件の背後には自らの実績作りのために融資先の不正に目を瞑った理不尽な支店長がいた。 「なに勘違いしたこといってるんですか!あなたは銀行員として失格です。」 第五話 神保町奇譚 神保町の寿司屋で出会った上品な老夫婦。亡くなった娘の銀行口座が動いていたという。 不審を抱いた舞と相馬が業務時間外にそれとなく調べてみると、ベンチャーキャピタルの 横暴に振り回された会社が再起を図るにあたっての、社長と社員達の固い結束があった。 第六話 エリア51 ごく一部の役員しか知らない東京第一銀行の闇融資 エリア51案件。 東京第一銀行が大口融資先の粉飾を隠蔽した事実を報告書で問題提起した舞と相馬だが、 会長案件として握り潰され、さらに相馬が飛ばされてしまう。 「銀行から出てしまえばただの人。」唾棄すべきエリート意識、選民思想そのものだ。 第七話 小さき者の戦い いよいよ本丸の不祥事が暴かれる!しかし自浄作用は効いていない。 舞と相馬の報告書を使って本丸を叩き潰したのは半沢直樹だった。 その報告書は舞の想いに突き動かされた昇仙峡玲子から秘かに渡されたものだった。 銀行員の矜持をもつ、次世代を担う若者たちの活躍が大きな不正を正す。

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    投稿日: 2018.04.22