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超AI時代の生存戦略
超AI時代の生存戦略
落合陽一/大和書房
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総合評価

129件)
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    最近1987年頃生まれの未来に対する考察に感心することが多い。イケダハヤトしかり佐藤航陽、そして本書の著者落合陽一。 私自身1980年生まれなのだが、我々の世代はおそらく団塊の世代に育てられたからだと思うが、考え方が高度成長期時代と大して変わらない。努力や継続することを何より貴いものとして、気合で頑張る。気合で頑張れない自分達よりも下の世代を見ては「下の世代は根性なしだ」と判断する傾向にある。 それに対して1986年以降の世代は、むやみに努力を重要視しない。それよりも自分の感性を大切にする。多様化した価値が当たり前の中で育っているから、ある意味自分で考えるということができている。 だから正直、同世代よりも1986年以降の著者の本のほうが面白いし刺激的である。本書もまた刺激的であった。 本書の中で印象に残ったフレーズは下記の通り。 ・ワークライフバランスは、一生をいくつかのサブセットに分けて考えることが可能であるということを許容した言葉であり、常時接続性の高い現代には親和性が低い。 ・昔はマスプロダクトの世界で全員が同じことをしていたので、経営者が政治と仲が良ければよかったけれど、今は全員がスモールビジネスをしている場合であるので、努めてマイノリティが声を出さないといけない。

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    投稿日: 2018.02.02
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    読んだタイミングが良かったのかもしれない。 これからの生き方を、自分の興味や好きなことに100%振ってしまってもイイのかな…。でも、世間体的に怖いな…。できれば、肩書き的にも世の中から認められる仕事と、趣味かよ的な仕事の二つを両立させられたらイイんだけど、そんなに器用じゃないしな…。と思っている時に読んだので、思いっきり勇気をもらいました。 一般人には理解できないようなファンタジー的AI時代描写ではなく、ごくシンプルに、これからを生きる上での基本的な考え方が書かれてあるように感じました。 だから、「わかるわかる」「やっぱりそうだよね?」と、自分の考え方を肯定してもらえる部分も多かったです。でも、ただそれだけじゃなく、その先を見せられるような、目から鱗な内容もたくさんあったので、ついメモ魔になってしまいました。 落合さんの文体は「THE理系」みたいな感じで、私には読みにくい(難しい)んだけど、タイトルや構成で分かりやすくしてくれていたので、比較的スイスイ読めました。 --- ここから内容引用 --- 【目から鱗】 ・ライフにおいても戦略を定めて人生価値を差別化する。差別化した人生価値を、仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代。 ・競争心を持つというのはレッドオーシャン的考え方。競争というゲームは機械の方が強い。競争心は邪魔。 ・一人一人がブルーオーシャン的考え方をしなくてはならない。「先を越された」「先を越されそう」だという事例があれば、自分がそこから先にどういう価値を足せるのかを考える。 ・「生活はすべてコンピュータに任せて、仕事はブルーオーシャンを攻める」「子育ては誰とも違う子育てをするけど、仕事はコンピュータの言うことを聞く」「もうすべて機械に任せて、趣味だけはブルーオーシャンで生きていく」など、すべての生活スタイルを許容することが重要。 ・趣味性は、生まれ持った肉体にひもづいたフェチズム。自分が拭い去れない、個性の裏返し。 ・人は、コミュニケーションのスキームでは非合理的なことを実は望んでいる。Twitterが140文字なのも、Instagramのストーリーが消えてしまうのも、LINEのスタンプで曖昧な会話をするのも、情報伝達に向いていない飲み会やランチ会をするのも非合理的な時間。 【私の考え方、間違っていないんだ】 ・会社でストレスレスの長時間労働をするよりも、ストレスのかかる私生活をすることのほうが問題。 ・今の時代「自分の価値基準とは何か?」という問いに対する答えが信仰心となる。人によっては「趣味に生きる」だったり「子育てをする」ということが信仰になり、信仰は行動の原動力になる。 ・趣味性と違う職業に就いていることは、理に適っていない。 ・自分のやったことを自動的に発信することはできても、それがどういう意味を持って、どういう価値を持っているかというのは、結局は自分自身でしか言えない。抽象的な意味は自分から発信していかなくてはいけない。 ・メディアとうまく付き合っていかないと、ちゃんと説明できないし、将来的には、発信しないことは喋れないことを意味する。自分は何と繋がっていくべきなのか、発信側と受け取り側の関係をしっかり作っていかないと、仕事にならない世の中になっていく。 ・自動運転が本格的に始まると、家や土地はあまり意味がなくなる。 ・子育てはコストのかかる趣味。義務としての子育てより、趣味としての子育てが残る。 【教訓的補足メモ】 ・どうやって普段の仕事に、ギャンブル的要素を取り入れていくのかが重要。 ・問題、解決、報酬という3つを回せられれば、なんだって遊びになる。 ・ギャンブル的報酬、コレクション的報酬、心地よさの報酬の、どの報酬で自分が喜ぶのかということを意識して、人生を遊びとしてデザインしていく。 ・何かの行動を起こす前段階で、自分らしさは必要ない。他人の猿真似でもいいからやってみる。最初から自分らしくしないといけないと考えていると、手を動かさないうちに老いてしまう。 ・人の心を動かすための言語は、人間の方がうまく話せる。 ・資格を取って最低限を保障した後は、何かしらニッチなことでもいいのでトップであることを示せ。 ・親ができることと言えば、放っておいても勝手にやるようになるところまで、どうやってもっていくか。子どもの報酬系回路を知っておくことは重要なファクター。

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    投稿日: 2018.02.01
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    2018011 AI時代到来にあたっての哲学的な考え方の一冊。 落合陽一氏は30代前半とまだ若いにも関わらず、しっかりした考え方の持ち主だと実感しました。AIと言うとホワイトカラーの仕事がAIに置き換わりコモディティ化を通り越して価値がなくなっていくなんて書く本もありますが、大切なのは悪いことだといって思考を停めるのではなく、それを生かすためには何をすべきなのかと言う行動力なのではと感じました。 本書ではAI社会の到来は人間らしい生活を取り戻すチャンスであり、目的と結果さえ決めればAIがそれをやっていく。ひとの仕事は0から1を考えたりより抽象的な思考にシフトしていく。 どんなに悲観しても時代は進む訳だし、最大限活用して少しで幸せになる努力をしていきたい。

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    投稿日: 2018.01.31
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    報酬・趣味・ストレスの出所、つまり自分を知ることが何よりも大事。その上でブルーオーシャン(ニッチ)を目指すことが重要なのかな。

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    投稿日: 2018.01.20
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    多様性がコンピュータとインターネットのおかげで成立して行く世界では暗黙知を持つ人間こそが資本になってく。 自分にとっての幸福の柱と長期的な方向性を確立して言語化できるようにしておかなきゃ危ない

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    投稿日: 2018.01.19
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    デジタルネイティブ達は、筆者のような新しい感性で、次の日本を作って行ってくれるに違いない。とは言え、人生100年計画を考えると、我々おじさん達も謙虚に新しいテクノロジーを学び、時代の変化について行くだけの知識を蓄え、自ら行動して行かなければならない。

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    投稿日: 2018.01.14
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     テクノロジーは日夜進化し続けている。かつて人がやっていた仕事を機械が、AIが代替していることは明らかだ。そして代替する範囲は増え続けている。  では、この先に人はどう生きるのか?  最初はテクノロジー系文書特有のカタカナ語が目につくのだが、骨子は明らかで、自分が何に楽しみを感じ、何をストレスと感じるか。きちんと把握して生きようというもの。おおざっぱに言えばたぶんそういうこと。  むかし、金持ち父さん貧乏父さんを読んだ時に、ラットレースをしていることに気付かないまま走り続けているネズミ(私のことだ)の比喩にびっくりしたけれど、お金ではなく、テクノロジーと満足度に関しては、同じ事を言っているように思った。  個人的にはもう少し物語要素が欲しい。

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    投稿日: 2018.01.11
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    一歩間違えば、意識高い系。 だけどしっかりした実績とアウトプットによって、その言説の信頼性を担保している。 目次流し読みしただけだが、いくつか気になるタイトルがあった。 ただ頭いい人特有の、端的に書いてあるので、時間あるときにちゃんと考えながら読みたい。

    0
    投稿日: 2018.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    超AI時代の時代性解読とスキルやマインドセット解説書 シンギュラリティをディストピアと思わないで未来に向かうための一冊。 以下、気になったところメモ 対面のオーディオビジュアルコミュニケーションはスマホに転換 ビジョンはコミュニティに分節 人機一体に向けた方法論の研究 ワークアズライフ 個人のキャラが生活に根ざした労働メソッド 好きなことで価値を生み出すスタイルへ 仕事も生活もストレスコントロール コミュニティは30人が限界 意思決定と責任感 グローバルとローカルを交互に パイを広げる、アワードの多様性 コンピュータと同じ土俵に上がらない 仕事になる趣味を三つ 三つの報酬 ギャンブル、コレクション、心地よさ 仕事はプレゼンベースで スカスカのプレゼン資料作成から仕事に取り掛かる フレームワーク仕事術との連関 機械には苦手な人への伝達 モチベーション、使った結果、抽象化した意味 自分の優位性を発信 技能、地域性、キャラ、特殊性 掛け算で更なる優位性 法律を地方ベースでつくる 専門家のスタンス 専門分野を絶えずチェック 発信を欠かさない メディアアクセスの時間を気にする 知識はググれる程度のザックリ感 忘れる能力が創造性を生む 資格取得だけではレッドオーシャン 業界トップレベルを目指す、情報収集 酒飲みなど、あえて壊すメリット 身体性は人間の特徴 悪い習慣は他の報酬に置き換える 自分が帰属しているコミュニティの友達は仕事に直結 自動運転と出勤 移動コストと不動産 趣味としての子育て 習い事の自発性 放置でも勝手にやるところまで持っていく デジタルネイチャー 生歌とボーカロイドとダウンロード音声と音声ロボの境目がなくなっていく デカルト 方法序説では宗教から哲学へのシフト AIでは人間性から次の科学や哲学へ移行 宗教はVR 生み出されたテクノロジーは発展したまま戻らない

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    投稿日: 2018.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    来るべきAI時代をどう生きるか。まことしやかに語られている「AIに支配される脅威」という論調に無暗に踊らされることなく、AIと上手に共存するべく前向きに考えよう。そのために必要な物事の考え方とは?を語った一冊。 AIを使い倒すことで無用な作業時間を削減し、空いた時間で非合理を楽しもう。その中で、自分に効く遊び(報酬系統)を見定め、ワークとライフのバランスを取るのではなく、ワークアズライフとなるような独自の道を進むべし。人間は「こうあるべき」という「べき論」は意味をなさなくなる。自分自身の「人生の指針」をしっかり持つことが重要、ってな内容。 自分自身がエモく感じることって何かを、しっかり考えて行きたいと思います。

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    投稿日: 2017.12.29
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    結局何が言いたいのか分からなかった。(私が馬鹿なだけなのかもしれない)グローバルとローカル。現代で必要なのは資格を取って大きな分野中で競走するレッドオーシャンよりもオンリーワンを活かしてナンバーワンになるブルーオーシャンの方が活躍しやすいのは分かる。AIに合理的な仕事をさせて、人間にとって必要な非合理的な行動は人間が担う方法と、AIを支配する側の人間になる方法。そのどちらも良くてあとは個々人の仕事のやりがいとそれに伴う報酬(ギャンブル的な報酬、コレクション的な報酬、心地良さの報酬)を吟味して職業を選択する必要がある、というのも分かる。でも、結局私たちはどうしろと言うのだ。「遊び」が取り入れられた職業を選択すべきとあったが、新卒で企業に勤めるとなるとそれは土台無理な話になる。起業でもしないと無理だろう。じゃあ私たちは企業に背を向けて起業するべきなのか(決してギャグじゃない)というとそういうことでもない。企業に勤めている人でも企業を利用して自己実現を成し遂げた人もいるし、企業理念を成就させたいと本気で思ってる人もいる。だから「遊び」を活かせる場所はどこなのかは一概に言えないし、正解はどこにも存在しない。私たちは今AIの洪水が押し寄せる汀渚に座していて、波に向かってダッシュ&サーフィンするか全力で逃げるか、あるいは波に飲み込まれた時なりの対策を練って浮き輪か酸素ボンベでも用意するかの選択を迫られている。この本はそういう危機みたいなものをチラつかせただけで解決策は何も教えてくれなかった。(そういう本なのだ、と言われたらそれまでなのだけれど…) あと、横文字多すぎてよく分からない部分が多かったし、文脈が微妙に間違っているところも目立っていて残念だつた。 軽い好奇心?程度に読むのが吉かもしれない。

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    投稿日: 2017.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今、時代はどこに向かおうとしているのか? あらゆる分野がデジタルによってアップデートされていく時代に適応して生き残るのか? それともテクノフォビア(テクノロジー恐怖症)として絶滅していくのか? これからの生き方を考えるための、強力な参考書です。 これまでの著書に引き続き、独特の”落合陽一”節がリズミカルに繰り広げられる必読の一冊。 ※ちなみに、研究者・テクノロジストらしく横文字が多い文章であるため、普段そういった単語に距離のある方は少し読みにくいかもしれません。 内容は一貫して、デジタルネイチャー(計算機自然)と著者が呼ぶ時代(ユビキタス社会の更に先)に向かっていく我々の生き方、働き方、価値感の持ち方についての著者の持論の展開(前著からのアップデート)です。 個人的には、とても賛同するところが多いため、 本作もスルスルと腹落ちしました。 人間と人工知能が共存する世の中で生きていくために考えるべきことは、 自分が、何をして(何を創造して)何をしない(何を効率化する)のかである。 それはつまり、人工知能に何をやらせて、自分が何を生み出すのかを、意思を持ってきちんと決めていくということ。これが生き方の戦略になる。 どういう戦略が正しいかは、個人個人によって違う。けれど、どんな戦略にしろ、自分の中に指針を持たなければ、主体的に生きていけない時代がもうそこまで来ている、ということをもっと危機感を持って受け止めなければいけないと感じました。 ちなみに作者は、かなりクセがすごい人物だと思いますが、非常にクレバーで核心をついた議論をされているため、注目しておくべき方だと思っています。 落合氏の本を一冊目に読むなら、前著の「これから世界をつくる仲間たちへ」の方がおすすめです。 (多分文章校正も前著の方がしっかりされている) 【以下、引用メモ】 P32 ワークとライフの関係性は完全に「バランス」ではなくなった。これからは「ワーク”アズ”ライフ」、つまり差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時だ。 P33 「ワークとライフ」の対比でとらえるのではなく、「報酬とストレス」という捉え方のほうかわ今の働き方を象徴している。 Pローカルとグローバルというのは、人生をそこに置く上ではその優劣を比べるものではないものだ、と考えることが重要だ。そのに差はなく、「どちらもよい」が正解である。 P58 自分が「個体として何が好きなのか」というのを考えていくことが大事で、理想的には、趣味性が高いものを仕事にして、それによってストレスフリーで多くの利潤が発生している、という状況が継続性があって望ましい。それは非合理なモチベーションからはじまるから、機械よりもオリジナリティが高いことができる。 P62 一度、自分の仕事の中で「どこがギャンブル的なのか」ということを意識してみるのを進めたい。これはストレスと報酬関係を明記するということだ。 P67 報酬がわかってないと継続性がなく、続けることができず、それ限りになってしまうのでワークアズライフとしてキャリアデザインが難しい。 P70 好きで何かを続けていく理由を細かく分解すると、そのギャンブル、コレクション、快楽のどれかに誰もが集約されるだろう。 P120 とにかく、もう今、個人がバラバラになったのだから、もっと政治に興味を持たないと、そ依存に関わってくる。 P127 ざっくりとフックがかかっている状態、おぼろげにリンクが付いているような状態が、これからの時代に理想的な知識の持ち方だと思う。これはどういう仕組みで、思いつきから実装までたどり着くことができるのか、ということさえ押さえておけば、個別の細かいところはその都度調べたりしながら作ることができるということだ。 P128 荒俣宏氏が、「創造性というのは、忘れる能力にかなり依存する」というようなことを言っていて P189 今、この世界は「べき」では語れず「思う」としか言えない。

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    投稿日: 2017.12.10
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    AIが存在感を増していく世界でどう立ち回るべきか著者の考えが述べられている。 本書の感想を書くのは非常に難しい。テキトーにレビューを書くのは気がひけるし、改めて精読して考えをまとめようと思うほどの内容でもない。 そんなこんなで何度か書いては消しを繰り返しこのレビューを書いている。 本書の要は「機械と人間が戦うことはない。いつも人間同士が戦う。これからはテクノロジーを扱える人間と扱えない人間の争いである。だからテクノロジーを使いこなせるようになろう」といったところか。 個別具体的な内容は多くのビジネス書と似たりよったりで、テクノロジーの進歩する社会を前提として書いている点が新しい。 ・ニッチな市場を探す。 ・内的動機を探す。 ・ツールは使いこなす 等々だ。 さすがに「子育ては娯楽になる」なんて言説はぶっ飛んでいると思ったが、本当にシンギュラリティに到達すれば人間同士で付き合ったりすることもなくなるのかもしれない。

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    投稿日: 2017.11.25
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    シンギュラリティ(技術的に大きな変化点。本書ではAIが人間を凌駕するタイミング)以後に必要なポイントが上げられているエッセイのような書。タイトルから想像するような AI活用の予測や直接的な対策は登場せず、行動や思想などの領域における示唆が中心。 著者はデジタルネイティブ世代、ミレニアル世代のビジョナリーといえる。個々によりニッチトップで埋められたタイル上の未来をイメージしているようだ。正直、文章はこなれていないし、表現が直接的でないので、内容が掴みにくい。しかしその分、この世代の空気を感じることができるのではないか。

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    投稿日: 2017.11.21
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    最近注目の落合さんの一冊。 語り口調な書き方で凄く読みやすいので、今AIがどうなってるかざっと知りたい人にはオススメ。 AIが進むからこそ改めて人間性というものを考え直してどうやって生きていきましょうか、という話。

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    投稿日: 2017.11.16
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    落合先生の本。非常に興味深い内容ばかり。他の先生も共通して言っていることは、ライフワークとライスワーク。生産的な趣味を持ち、所得元の分配。または本業との相乗効果。

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    投稿日: 2017.09.23
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    ワークライフバランスではなく、ワークアズライスの時代。 多様な社会に向けて、違う方向への「自分は自分の道を行く」考え方が当たり前だけど必要って中で、 仕事になる3つの趣味を持つ。 その後に続く、【ドキドキすること】×【報酬があること】ということをヒントにこれから進めていけたらなーと。 内容に一貫性があって良書だと。 ってか著者と同い年…。。。

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    投稿日: 2017.08.27
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    読みやすく、今の世の中を俯瞰的に網羅している。 いくつか主観的な意見もあるように感じるが、それもふくめて抽象化したあいまいな状況をくみあわせて考えるのが、人間の価値なのかもしれない。 今後の人間の歩む指針としては興味深い。

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    投稿日: 2017.07.28
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    「個々人がそれぞれの夢や目標を持って生きることが正当化され、それがむしろ望ましい時代になっている」という事実について、より深い視点で論を展開している。 AIによって取って代わられることのない仕事をするには、コモディティ化される仕事ではなく、ブルーオーシャン的な仕事をしていく必要がある。 コモディティ化されうる仕事は、必ずAIに取って代わられる。そう言う仕事はレッドオーシャンの中で競争せざるを得ない仕事であり、これはストレスフルである。 ブルーオーシャンこそがストレスなく生きられる道だ。 ブルーオーシャンを生きるということは、他人と比較しない、絶対価値の中で生きられるということでもある。ブルーオーシャンの中でトップを走ることは、自分のアイデンティティを高める最良の方法だ。 個人的に心に残ったのは、ブルーオーシャンに取り組もうとするが、すでに先行者がいる場合、「猿真似でもいいからやってみる」、「今あるものに自分なりに何を付け足せるか考える」という考え方をした方が良い、という一節。ニッチを無理やり見つける必要は薄いということだかろうか。 本書は大体以上のようにまとめられるかと思う。

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    投稿日: 2017.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■要約: これからはワーク・アズ・ライフが重要 一人一人が責任感を持てるのは30が限界。それ以降は責任がうやむやになる 出口を意識して思考する 自分が主体だと思っているからストレスがたまる  他人と比べないことが重要 今後は身体性こそが重要。身体が資本 ■行動: 物事をどんどん言語化する プレゼンベースで思考する 身体を鍛える

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    投稿日: 2017.06.05
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    超AI時代の生存戦略 超AI時代の生き抜く上で、競争戦略本の名著ブルーオーシャン戦略を持ち出して、生き残るためには「レッドオーシャンのトップ」になるか「ブルーオーシャン」を開拓するかということが書かれている。これは非常にうなずけた。自分は体育会の部活に所属しているが、体格に恵まれていない選手がベンチに入るにはこの二つが有効であることは経験上理解できる。これ以外の「そつない選手」はベンチに入れないという事実は、「そつない」人間は機械と同じ付加価値しか出せないという本文の記述に合致していた。面白かったのが、人間と遊びという章で、なぜものごとを続けられるかという三つの要因だった。「ギャンブル性」「コレクション性」「心地よさ」が三つなのだが、例えばバレーでいえば、スパイクやサーブはギャンブルで入るか入らないかわからないのが面白いし、サーブは効果率として数字で表れるので長期的にはコレクション性も帯びる。そしてなんといってもボールを思いっきり叩くのは心地よいし、実はものすごいスパイクをレシーブした瞬間もそれに勝るとも劣らず心地よい。物事を続けるためには、この三つを抑えればと良いという。他には、合理化されていく世界で、非合理こそ価値があるというもので、ラインスタンプや飲み会がなくならないのはそれらが究極の非合理だからであるという。自ら身体を壊すということが今後はより価値を持つという記述には、伊藤計劃の「ハーモニー」を感じさせるものがあった。

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    投稿日: 2017.05.31
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    いままでの2冊とは少し趣向が変わってビジネス書なのだが、今〜数十年先の人工知能と共に生きる時代を少し先取りしたビジネス書といった感じ。 -- 「クリエイティブなことをしてすごす」というあやふやな結論は存在しない 一人ひとりが責任感を感じる組織の大きさは30人くらいまで 「競争をする」というゲームが決まると、データさえあれば機械のほうが強くなる 自分の仕事の中で「どこがギャンブル的なのか」を意識してみる 報酬のデザインの中で一番自分に向いているものを選ぶべき 研究 評価を得られる:ギャンブル的 作品が残る:コレクション的 作品自体が快感的 ゼミはスライド不要:データを見せながらしゃべるほうが聞いている人の頭に残りやすい プログラマ:人のロジック→機械のロジック 研究者:機械のロジック→人のロジック

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    投稿日: 2017.05.12
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    AIと言えば、ヒトを超えるか否かの論点で取り上げられることが多い昨今ですが、このままAIとヒトの対立構造で捉えていては未来像ひいてはヒトの在り方すらも見失ってしまうのではないかとつい危惧してしまいます。本書もAIを通してヒトの本質の再定義を促してくれる様な一冊です。

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    投稿日: 2017.05.10
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    落合さんの『超AI時代の生存戦略』やっと読めた。自分が担当させてもらってた「デジタルネイチャーと幸福な全体主義」に比べるとテーマも内容も読み易い。個としてコモディティ化しないための実践論が詳述されている。誰が読んでも一つは必ずヒントが見つかる良書。

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    投稿日: 2017.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    将来、AIが人間を越えうる時に備え、 新しい時代でもしっかりそれに沿える生き方をしよう。 AIが単純作業はどんどんできてしまうから クリエイティブに生きよう、という主張は抽象度が高く、 思考停止と言わざるを得ないというのが著者の主張。 そうではなく、時代の生き方に則した 考え方のフレームワークを持つことが大切。 この本は、それを提供することをテーマに掲げる。 これから生き残るためのキーワードは “ワークアズライフ” つまり、仕事と私的時間の境界は曖昧になっていく。 そして、これからは何のバランスを意識すべきかといえば “報酬とストレス”のバランスである。 ストレスマネジメントという考え方は一層大切になるし プライベートな時間にもストレスが多いというのは ひたすらに働くこと以上にいささか問題になる。 そういう潮流を踏まえこれからは仕事にも趣味性や遊びを 盛り込む考えが必要になる。 人は、どんな時に楽しいと思うのか、 3つの要素を上げるならば ・ギャンブル性 ・コレクション ・心地よさ であり、これらを意識しながら、 自分の仕事がどこに該当をするのか、またさせられるのかを理解する。 自分の継続性のために遊びを意識するという考えが大切。 趣味やすきなことを自分の仕事に生かそうとする考えも大事。 そしてこれからは、ブルーオーシャンを目指して 皆それぞれ違うのだというのが、より当たり前にならなければいけない。 人と競い合うと、モチベーションは不安定なる。 そうじゃなくて、自分にとって何が好きか、何が価値のあるものか、 何が生活を律しうるのかを明確にして、淡々と信じた道を進むことが大切。 そこの価値観に優劣はない。 無駄を省くことに一切妥協しない。 無駄に見えて無駄じゃない非合理なものが大切になってくる。 問題解決のための合理的なものと分けて考えたほうが良い。 遺伝子レベルの欲求を理解し、違うところでバランスを取ってやろう。

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    投稿日: 2017.05.09
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    確かになぁ…ってことが多い。 ・ブルーオーシャンを探すクセをつける。他人と違うことをやっていくことを基本として、それが正しいと信じること。競争心とは真逆の考え方。 サーベイをして、その人、そこから自分がどういう価値を足せるかを考える。 ・信仰を持って個人がエッジをきかせてやっていく。ブルーオーシャンを歩くことに抵抗がなくなる。 ・ただアニメを見ていたい…そこから得られる衝動は何か ・自分の仕事の中でギャンブル的なものは? ・ギャンブル、コレクション、心地よさ ・「売り込みをする人」の居場所。作った後にマーケティングをしても売れない時代。開発分野かがこれからの居場所。 ・会社を使い倒す。利潤の再投下を見る ・そんなことをやってなんの意味があるんだ?という根性論に敏感になり、無くしていく ・会議は、あるフレーム、あるゴールに向かって、どうやって最適解を求めるかを考える場。フレームとゴール設定が必要。 ・オーディオとビジュアルの重要性 ・プレゼンベースの仕事。情報伝達のための仕事設計。スカスカのプレゼン資料を作ってから仕事を始める。 ・自分しかリーチしてない専門的な事を発信する。例えば自分の話+コミュニティの事を発信する。(ジム情報やボルダリング情報の発信など)

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    投稿日: 2017.05.04
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    人口知能が広く使われるようになる未来(シンギュラリティの2040年)に向けて、テクノロジーによる専門的かつ独占的なタスクの民主化を礼賛しつつも人間はこのままではいけないと生活習慣、働き方そして生き方はどのように考えれば良いかを考察します。「AIの時代になったら人間はクリエイティブな仕事をすれば良い」というありがちな結論を切り捨てて、機械を使う側になるか、機械に組み込まれるかの問題だと看破し、米国企業によるインターネットの支配を初期の東インド会社のそれと弾劾する。父親(落合信彦氏)譲りのアグレッシブな言動と希望に満ち溢れた展望が痛快でかつ勇気付けられます。

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    投稿日: 2017.04.23
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    専門用語が分からなくても読みやすい。哲学的、実用的な内容も多く、変化を恐れず前に進め、というメッセージが込められているように思った。

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    投稿日: 2017.04.23
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    超AI時代の生存戦略』 -シンギュラリティ〈2040年代〉に備える34のリスト  落合 陽一 著  大和書房  2017/03 200p 1,300円(税別)  プロローグ インターネットの身体化から、シンギュラリティ前夜へ  1.超AI時代の「生き方」  2.超AI時代の「働き方」  3.超AI時代の「生活習慣」  エピローグ ユビキタス社会からデジタルネイチャーへ 【要旨】インターネット、SNS、AI、IoT、そしてVRやARなど、次々と新しい デジタル技術やその関連サービスが登場、普及する現代。それに伴い、人々 の意識や考え方、生活の仕方や働き方、生き方が変わらないという方が無理 があるだろう。では、具体的にどのように変化する、あるいは変えていけば いいのか。本書では、今やメディアで引っ張りだこの若き天才研究者が、こ の問題について各々が考えるヒントを提供している。AIの進化によるシンギュ ラリティ間近な現代と近未来を「超AI時代」と名づけ、その時代性を読み解 くとともに、必要とされるスキルやマインドセットを解説。著者は筑波大学 助教でデジタルネイチャー研究室を主宰する。メディアアーティストとして 活躍し、VRコンソーシアム理事、一般社団法人未踏理事、電通ISIDメディア アルケミスト、博報堂プロダクツフェローなど多数の肩書きを持つ。   ------------------------------------------------------------ ●「人間らしいクリエイティブな仕事」ができるのはアメリカだけ  将来、人工知能に職が奪われたら人間はどうやって暮らしていったらいい ですか? ベーシックインカムが導入されて働かなくてよくなるから好きな ことをして暮らせばいいんですか? こういった質問を講演するたびに受け た。これに対して、僕は次のように述べてきた。 『インターネットは新たな産業を多数生み出したが、その多くは情報化と脱 物質化、機械化によるコストカットであり、特殊技能や特権価値の民主化で あった。それによって産業の一部は衰退し、一部は大きくなった。しかし、 日本について考えれば、世界を制するようなソフトウェアプラットフォーム を持っていない。これはつまり、一方的に私たちの国の持つ特権は他国に対 して「民主化」されてしまう』 『では、この世界のどこにベーシックインカムで暮らせるローカルが存在す るか。それはアメリカにある。クリエイティブな活動をすることで余暇を潰 すことで生きていくような世界は、そしてそれを可能にするほどの富が集ま る場所は、そこにしかないだろう。他のローカルでは機械の歯車として人間 も働き続けるのだ。富を生み出すために、インターネットの端末に混ざって 生きていかなければならない。少なくとも日本ローカルに暮らす私たちは、 機械との親和性を高めコストとして排除されないようにうまく働くか、機械 を使いこなした上で他の人間から職を奪うしかないのだ』  日常の思考に関して、コンピュータ時代の思考ではどうなるのかを熟考し てみた。そういう思考の過程でいくつもの問いが生まれてくる。働き方はど う見直されるべきか、人の過ごし方はどうやって変わっていくのか、それら のベースの考え方をどう変えるべきか。 ●ワークライフバランスではなくワークアズライフを  ワークライフバランス(=仕事と生活のバランス)。今の社会に即すと、 僕はこの言葉にとても違和感をおぼえる。いつでもどこでも情報と繋がり、 それゆえにいつでも仕事とプライベートが混在するような世界になった今、 ワークがライフでない時点で、言葉が実生活と矛盾しているのではないかと 感じるわけだ。  私たちは21世紀になり、24時間、誰とでもコミュニケーションを取れるよ うになった。そのおかげで、時差的なものが取っ払われてしまい、昔は寝て いる時間は働かなかったし、地球の裏側の人と仕事をすることもなかったわ けだが、今なら何時でも働くことが可能だ。  今の社会において、雇用され、労働し、対価をもらうというスタイルから、 好きなことで価値を生み出すスタイルに転換することのほうが重要だ。それ は余暇をエンタメで潰すという意味ではなく、ライフにおいても戦略を定め、 差別化した人生価値を用いて利潤を集めていくということである。  これまでは24時間のうち、8時間は働いて、8時間は寝て、残りをどう切 り分けるかということが一つの考え方だった。しかし今、その線がなくなっ てきてしまったので、「その切り分けのない状態で、なるべくストレスなく 動くにはどうしたらいいのだろう?」ということがより重要になった。スト レスマネジメントの考え方である。  たとえば、今の時代であれば、1日4回寝て、4時間おきに仕事しても生 きていける。そういった時代背景は、グローバル化とインターネット化と通 信インフラの整備によって、ワークライフバランスという言葉は崩壊したこ とを意味している。これからは「ワーク“アズ”ライフ」、つまり差別化し た人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたも のが生き残る時代だ。 ●コミュニティを作って「自分の道」を“淡々と”進むのが重要  「人間が人間らしく生きる」という概念は、近代になって発達した概念だ。 そして、私たちが今、新しいパラダイムに差し掛かっているというのは間違 いない。主体的であるという人間性、自ら思考するゆえに人間であるという 考え方は、近代以降に獲得されたものなので、今、次の主体なき人類の時代 に移ってきているとも言えるわけだ。  全員が全員、平等にインターネットの端末で繋がったときに、主体じゃな く相対を意識した考え方に移ってくるだろう。もしくは、主体が得られる程 度に人間の属するコミュニティが分割されるかもしれない。というのも、一 人一人が責任感を感じられるレベルは、だいたい30人くらいが限度だと言わ れている。  全世界の他のすべての人と比べて「自分らしい」というのと、あるコミュ ニティの中で「自分らしい」というのを比べると、後者のほうはすぐに実現 可能だから、人はコミュニティに逃げ込みやすい。一度枠でくくってしまえ ば、おのずと特徴が出てくるからだ。  どこかにコミュニティを作って、そこで自分らしければいいのではないか という「世界を狭める考え方」をすれば、自分らしさが定義できる。つまり、 コミュニティを決めるほうが自分らしさを探すことよりも重要なのかもしれ ない。また、戦略的にはコミュニティを探すのではなく、コミュニティを作 る発想が重要であるのは、ブルーオーシャン戦略の基本である。  今、私たちは、多様化した社会に向かって、違う方向に生存戦略を進めて いる。たとえば、研究でもそうだが、全員が全員、違う方向に向かってやっ ていることに広い視点で意味がある。音楽業界でも、ミュージシャンそれぞ れが何かで1位を取っていれば、全員が違う方向を向いて全体の多様性が担 保されていくわけだ。それらは、特定の1個のパイを奪い合うのではなく、 パイをどうやって広げようか、という超AI時代の人間全体の生存戦略だ。  そうした中では、「淡々とやること」というのが、すごく重要になる。「自 分は自分の道を信じてやらないといけないし、他人は関係ない」ということ だ。今まで言われていきた、「自分は自分の道を行く」というのは、競争の 上でどういうキャラクターを付けていくかという話だった。しかし今、その 意味ではまったくなく、これからやらないといけないことは、全員が全員、 違う方向に向かってやっていくことを当たり前に思うということだ。つまり 一人一人がブルーオーシャンな考え方をしなくてはいけない。  ここで重要なのは、「競争をする」というゲームが決まると、データさえ あれば機械のほうが強くなるということだ。機械はデータから計算可能なの で機械のほうが強くなる。それはチェスや将棋の例を見ると明らかだ。けれ ど、ブルーオーシャンの考え方で、何をやるかが決まっていない状況では人 間は機械に十分に勝てるということだ。 ●「ざっくりとフックがかかっている」知識の持ち方が理想  暗記するためにノートにひたすら書いたり、何回も唱え続けたりすること はないけれど、ざっくりとフックがかかっている状態、おぼろげにリンクが 付いているような状態が、これからの時代に理想的な知識の持ち方だと思う。  この感覚は、これから必要な創造性にとって、もっとも重要な状態になっ ていると思う。つまり、「2つのものが抽象的なイメージで合わさったら、 どういう答えになるんだろう?」というように、おぼろげなものが重なるこ とによって、人間にしかできない想像力が出てくるのだ。  あらゆるものを、「ググればわかる」というレベルの状態で頭の中に保持 しておく知識の付け方がすごく重要だ。そのためには、「一度は自分で解い てみたことがある」という状態がベストで、「ただ、頻繁に使用してはいな いから、あまり詳しいことはわからないんだけど……」という状態が実は理 想なのだ。専門的なことは一度すべて大学で習ったり、専門書を読んだりし たことはあるけれど、完全には覚えていない、というフックがかかった状態 を目指そう。 コメント: 著者の落合陽一氏は父親であるジャーナリスト・落合信彦氏の 影響で、幼い頃からドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの著作などを読 みふけっていたそうだ。とくに本書の「自分らしさ」に関する論考に、ニー チェの思想の足跡を見てとれるのではないだろうか。ニーチェは、キリスト 教の神など既存の外在的な概念・価値観を否定し、その上で自らの実存を探 るべきとした。落合氏も、競争のルールなど外在的基準から逃れて自分でコ ミュニティを作り、その上で「自分らしさ」を探るべき、と主張している。 競争のルールが目まぐるしく変わる現代や近未来では、落合氏の言うような かたちで自分らしさを見つけていくしか方法がないのかもしれない。変化に 「対応」するのではなく、変化を受け入れた上で、流されないための自分ら しさを見いだすことが、有効な「生存戦略」になるのだろう。

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    投稿日: 2017.04.15