
総合評価
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powered by ブクログしみじみいいなぁ、またじっくり読みたいと思ったので購入することにした。 私は経済学が好きなのだと思う。
0投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ経済学者は、経済学を超えて人々を幸せにするるために学問をし、行動、発信してきた人だということが分かった。ノーベル賞も取れたかもしれなくて、そうしたら、この人の業績が最も知られたと思うので残念。ミルトン・フリードマンの悪行がよく分かってよかった。
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログP.153-155辺りの“ブラジル・アマゾンのメディシンマン”の話が印象的。 ヒトは、“自分が良ければ良い”という自然や社会にとっての“ガン細胞”にしかなり得ないのか?… 増殖して自らの棲み家である自然をも破壊し、自ら同士でも殺し合い・憎しみ合いを繰り返す、自己学習すらしない悲しい存在なのか?… 思えば遠くへ来たもんだ…よろしく哀愁
0投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ著者宇沢弘文が遺した、これまでの講演やインタビューを1冊にまとめた本。宇沢は「社会的共通資本」という概念を生み出したことで有名であるが、これは著者がシカゴ大学で教鞭を取った時代に関連する。当時のアメリカは、第2次世界大戦で勝利して以後、覇権国家として君臨した。経済活動においては、ハイエクやフリードマンといった新自由主義(ネオリベラリズム)が主流であった。これは、ケインズ経済学と異なり、政府の介入をできる限り最小限に抑えて、個人が自由に活動できる経済体制である。しかし、本書を読むと、ハイエクとフリードマンの思想は、厳密には違うことがわかる。ハイエクはたしかに自由を重視したが、人間の理性について懐疑的な立場であった。それに対してフリードマンは、なんでも市場に任せればうまくいく、全てはお金に代えられる、という市場原理主義を信奉した。ちなみに、フリードマンは、共産主義から自由を守るために、ベトナム戦争における水爆の使用に賛同したり、麻薬の取り締まりに反対するなど、筋金入りの市場原理主義者であった。このように、個人の自由を重視するがゆえに、フリードマンはミクロ的な思想を注視する一方で、マクロ的な視点は、論文や発言から確認できない。これらの思想をふまえて、宇沢は以下のように主張する。「リベラリズムとは、本来、人間が人間らしく生きて、魂の自立を守り、市民的な権利を十分に享受できるような世界を求めて学問的営為なり、社会的、政治的運動に携わるということを意味する」と。 また、本書の後半で、「社会的共通資本」の意義についても語るが、なかでも自然に対する畏敬がうかがえる。森ひいては自然環境を守ることは、人間の生存にとって不可欠であり、人間の経済、文化、社会活動において重要な役割を果たす、ということを強調する。それ以外にも、戦後日本社会の矛盾、とりわけ日本の都市化と地方の過疎化について指摘する。著者曰く、日本の場合、20〜25%程度の農村人口が必要だといい、大切なのは、各国が持つ歴史と文化を守り、次の世代の人たちのためにも、協力的な解決であるという。興味深いことに、著者は中国を訪ねて、総書記を勤めた趙紫陽から、著者の主張に共感した。本書は石橋湛山とケインズについても触れるが、石橋湛山はヒューマニズムを重視しており、人間が人間らしく生きるための経済を考えたと賞賛する。以上から、宇沢弘文がどれほど自然と人間との共生を重視したのかがわかる。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ「社会的共通資本」の入門的な新書。 中でも数々の大学を行き来し、多くの学生を教えてこられたからこそであろうが、大学教育の章には力が入っているように感じられた。宇沢先生が逝去されて9年の月日が経つが、いまこそ必読の書だと思う。
1投稿日: 2023.05.10
powered by ブクログものすごく良かった。戦後の著名な経済学者が、市場主義経済を批判し、自然との共生、仏の心などを有してあるべき姿を語る。サステナビリティが重視されるようになった今だからこそ、目を通しておくべき本だと感じた。経済学者の立場から地球温暖化、生物多様性の保全にも尽力されており、主張がわかりやすい。
1投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ『人間の経済』 宇沢弘文 最近、仕事でESGに関連するサービスのプロモーターを担うことになったため、ESGについて調べているが、どうも懐かしい感覚になる。その感覚を突き詰めると、学生時代に読んだ宇沢弘文氏の『社会的共通資本』に行き着くことがわかり、改めて宇沢氏の著作をもっと読んでみようと思い、本書を手に取った。 本書は、エッセー的な側面も強く、宇沢氏の過去の仕事や思想的な遍歴を追体験するような本である。宇沢氏は、稀代の経済学者であるとともにヒューマニストであった。なんでも計算範囲に含めようとするイメージの強い経済学者の中でもトップを走る宇沢氏が行き着いた結論が「大切なものは決してお金に換えてはいけない(p51)」ということであることは非常に興味深い。環境資本や、制度資本等の人間がこれまで社会で守り続けてきた社会的共通資本というものは、決してお金という単一の軸で推し量ってはならない。この一説を読んで、今同時進行で読んでいる内田樹氏の『レヴィナスの時間論』を想起した。レヴィナスのまた、なんでも一望できる光を当てて、統一的に物事を説明しようとする西洋哲学へのアンチテーゼともいう形で、他者論を展開した人物であるからである。敬虔なユダヤ教徒であるレヴィナスは、神の思考を人間が理解できるような尺度で推し量ることへの自制を求める。この世には我々の記号体系や言語が全く通じない他者があり、それらを他者のまま受け入れることの哲学を、レヴィナスは展開したのである。まさに、環境資本や制度資本などを、お金という統一的な尺度で推し量ることは、デカルトやベーコンにはじまる西洋の近代哲学の帰結であろう。そうした中で、我々の尺度では測れない社会的共通資本を、そのまま受け入れることを宇沢氏は我々に求めているように感じる。 しかしながら、全くの他者と言う形では、あさましい人間には対策をすることができない。環境への負荷を一定のレベルで資本主義の世界に落としこむ必要性もある。そんな中で、まさに2022年の現在、カーボンプライシングやカーボンニュートラルが叫ばれる30年以上前に、宇沢氏は炭素税のアイデアを世界に発信している。ただ、炭素税を課税することは産業構造の形もあるため、発展途上国に対しての平等に反するため、それぞれの国が持続的に発展できるよう係数をかけた「比例的炭素税」であるべきとも述べている。さらにその課税によって集まったお金を大気安定化国際基金として、一定の割合で発展途上国の熱帯雨林の維持、農村の維持、代替エネルギーの開発費用などに充てようというアイデアも展開している。この宇沢氏のアイデアは、エネルギー消費大国であるアメリカに否決され、排出権取引という形に変えられてしまう。排出権取引は、そもそもの排出権の割り当てに恣意性が働くゆえに、環境への対策とは異なる国力のある大国に有利に働いてしまうこともあり、根本的解決にはならないという点を宇沢氏は指摘している。現在のESGに関する動きとみると、よりミクロなビジネスの領域で、環境負荷という形で外部化されたコストをどのように価格に反映させるかという議論がさかんになっているところを見ると、宇沢氏の先見性には驚くばかりである。私はビジネスマンであるために、なんとかこのようなミクロなビジネスの枠組みの中で、環境負荷を価格に反映させる動きを加速させたいと考えているが、そのような思想的源流はやはり宇沢氏のアイデア(特に『自動車の社会的費用』)にあると思う。次回は、『環境問題を考える』と読もうと思う。巷のESG解説本も興味深いが、GWこそこのような骨太の本を読んでみたいと思う。
2投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログこの人が奨めるのだから間違いなかろう、ということで経済は苦手なのだが手に取ってみた。東京大学から36歳でシカゴ大学の経済学部教授になりベトナム戦争への反発もあって東京大学の教授に転じられて長く経済学の第一線で活動されてこられた方で風貌も特異なことから自分には理解できない難解なことを話される方、という決めつけをしておりこれまで触れたことがなかったのだがここまで分かりやすい話をされる方だとは思ってもみなかった。元々は数学者になるはずがより社会の問題に関わりたいという意向で経済学に転じられたという経歴らしく、公害問題や環境問題に対し具体的な関与をされて来られたところも素晴らしい。「富を求めるのは、道を開くため」というのが経済学者としての基本的な姿勢とのことで同じシカゴ大学の経済学者フリードマンをはじめとする市場原理主義とは一線を画す考えを提唱、実戦されようとして来られたようで本作品でもいくつかの印象深いエピソードが紹介されている。いわばSDGsのような言葉ができる前からそのような考えを提唱されてきたわけで不学を恥じたので著作をいくつか読ませてもらいたいと思いました。お酒が好きでアドバイスを求められたローマ法王に対して酒の勢いもあって説教をしてしまったなど人間臭いエピソードも魅力的。面白かった。これはおすすめです。
1投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ経済学者かくありきという感じ。SDGsが生まれる前からよほどサステナビリティと生命の幸福を追求してきた学者。
1投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログ2021年4月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2021/0401-10058.html
1投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログ市場原理主義、フリードマンの批判がとても良かった。排出権取引に至るアメリカのスタンスを見るとすさまじい。 学問、医療、農村などの記述は共感する。ただどうすればいいのか、社会的共通資本は改めて理解しておきたいと思った。
1投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログFacebookで勧められた宇沢弘文の考え方を表した良書.資本主義が金という単一の評価に基づいていることを批判している.
1投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ「国富論」のなかにあった"There is no wealth, but life."を「富を求めるのは、道を開くためである」と訳し、基本姿勢とした。 ヴェブレンや石橋湛山に共感。 ヴェブレンの最も重要な考え方である、金融制度は経済的な生活が円滑にいくために存在しているのであって、そこで売り買いをして儲けるためではない。また企業は永続的なもので、皆がそこで仕事を持ち生活していくための基礎になっているのだから、儲けばかりをもとめて簡単に売ったり買ったりしてはいけない、ということ。 ケインズの「一般理論」ではこの考えをそのまま使っているところがあると指摘。 社会的共通資本は、いかに自然を大事にして、自然の恵みを十分に享受できるような制度を作らなければいけないか。医療や教育、自然環境が大事な社会的共通資本だが、もう一つ付け加えるなら「平和」こそが大事な社会的共通資本。 こうした考えがベースにあることから、ミルトン・フリードマンのように市場原理主義に対して酷評。
0投稿日: 2020.10.19
powered by ブクログ日本の経済学者ではあるが、経済だけでなく、様々なことに造詣が深く、示唆に富んだ講演の書籍化。宇沢弘文の社会的共通資本を知るのに、入門編としてちょうど良い。平易な言葉で、より良い経済活動のあり方、倫理的経済のあり方について述べており、初心者にもおすすめ。
3投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ2020.25 社会的共通資本の補足的な本。 よかったのは、 「あるアフリカの民族には、 「宗教」「文化」「自然」が同じ言葉である」 ということ。 僕たちが捉えている以上に、 文化や宗教、自然は深いもの。
1投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログ学生時代からずっと気にはなりつつも、恥ずかしながら、宇沢弘文教授の著作を読むのはこの歳になって初めてだと思います。 テーマは「社会的共通資本」。 読んでみての印象ですが、理論や論考で塗り固められているような内容を予想していたのですが、大いに(いい意味で)裏切られました。宇沢教授の自伝的なテイストも漂う内容で、それを辿っていくだけでもとても興味深いものでした。 久しぶりにとても楽しい本でしたね。
1投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログ新自由主義(市場原理主義)は、水や大気、教育や医療といった分野についても、自由市場を追求していくものであり、宇沢は強く反対。新自由主義とは、簡単に言えば、すべては換金可能ということ。お金さえ持っていれば大切なものはいつでも買い戻せるはず。一方、宇沢は、大切な物はお金に換えてはいけないと諭す。
1投稿日: 2020.01.06
powered by ブクログ難しい経済学の話が苦手な私にも、宇沢氏の弱者に対する眼差し、その根底にある氏の経歴、体験に触れることができます。一方で、日本の先行きについて暗澹たる気持ちにさせられる内容も多い。一読をおすすめしたい1冊です。
1投稿日: 2019.04.04自分と社会と人類に、責任をもつということ。
それを良心というのであれば、まさに、日本の良心と言えると思います。その上、分かりやすい! 分かり易すぎて、あっという間に読み終わってしまって、勿体ない。 自分と社会に責任を持っていると自分では思ってらっしゃる方が多くって、その社会が、自分の周囲の人の、今日明日の、なのよねえ。。。せめて三代先の人類まで考えてほしい、三人の子持ちとしては。 レビューになってない? なってないです。一言、読むに値する本です。
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログ居住まいを正して読む本 宇沢節全開。石橋湛山から連なる日本の経済思想の流れがわかる。こういうのはアメリカでは全く受けないだろうなと思うが、その人がシカゴ大学の教授だったのだから感慨深い。 死後遺稿を集めたもので、若干まとまりに欠ける。過去の事件や現在の社会問題について気の向くままに語っていて、まるで宇沢教の信者向け経典のようだが、論理的展開は過去の論文を追えばよいということか。
1投稿日: 2018.10.29
powered by ブクログ宇沢哲学がコンパクトにまとまっていると思います。石橋湛山やヴェブレンに共感する姿勢に氏の一生を通じて辿り着いた哲学がみてとれます。経済学部出身の私としては、経済学とは何ぞやということを30年振りに考えさせられました。
2投稿日: 2017.08.28
powered by ブクログ新自由主義(リベラリスト)の観点から世界を切り取る経済学者の未来へのメッセージ。その内容は経済資本と世界の潮流、医療、教育、自然、農業と多岐にわたる。 各項目についてさらっと心に残ったところを。。 「経済について」 世界はパックスブリタニカ(帝国主義時代)の後にパックスアメリカーナ(市場原理主義)(共産主義もあった)となった。いずれも倫理の面から問題のある経済政策であり、両方とも失敗した。これからは社会的共通資本という聖域を持つ資本主義とするべきである。 「医療について」 イギリスのNHS政策のように当初は国民皆保険制度のようなものであったにも関わらず、財政支出を抑えるようにした結果、しわ寄せは現場にかかり、優秀な医師は育たず、医療システムそのものを揺るがすようになっている。またこれには悲しいかなアメリカからの経済抑制政策による負債も絡んでいる。。 「教育について」 デューイの三原則(教育の役割) ・人間としての共通理念や生き様を学ぶ ・教育機会の平等 ・子供の長所を伸ばしながら、社会的にバランスの取れた人間にする 「環境と経済」 排出権取引というシステムの横暴さ。 自然と共に感謝を持って生きること。 経済は仏教のように社会をよりよくする、優しくする方向へ向かわなくてはならない。 最後に工学で生きる私に刺さった言葉 「工学はもともと、全ての人々が豊かな文化的香りの高い生活を営むことができるように、自然も社会も安定的に持続的に維持できるように社会的インフラストラクチャーを作るのが目的ではないか。その工学を勉強した学生たちが、ただひたすら金儲けを求めて自分の人生を送ろうとすることほど悲しいことはない・・・」
1投稿日: 2017.08.17
powered by ブクログ私は大学時代、経済学部に所属していたが、この人の本をもっと早く読んでみたかったと思う。 形而上学的な経済学、古典派、市場原理主義をズバッと批判し、「人の心」が大事だと説く。 こんなにも感受的に、 環境、医療、教育問題に心を配り、世の中のことを憂う経済学者が居るなんて知らなかった。 当該著書は、理論的なところは省いているため、「社会的共通資本」についての本をしっかり読んでみたいと思った。
1投稿日: 2017.07.25
powered by ブクログ「世のため人のために」、という言葉があるが、宇沢氏ほど、 これを実践した方は、稀だろうと思います。 世界的な経済学者でありながら、どこまでも、社会的弱者のために行動され、 社会的矛盾と闘い、そして、悩み苦しみぬいた生き方は、 後世を生きる私たちにとっては、かけがえないメッセージとなっています。 どうやったって、社会は良い方向に変わらないし、やはり、お金が幸福になる上で、 もっとも、確実な手段だと、小学生でも思うようになりました。 まさに、消費者です。 ソニー生命が2017年3月21日~3月27日の7日間全国の1000名の中高生に対し、「 中高生が思い描く将来についての意識調査」をインターネットリサーチで実施した結果、 「日本の10年後の将来のイメージ」の調査で、 「明るい」と答えた中学生は39%、高校生は、わずか31%です。 かなり衝撃的な結果ではないでしょうか。 過半数以上が、日本の将来に対して、悲観的な予測をしている。 そして、「将来の夢」に対しての回答は、 中高生の第一位が、「安定した毎日」です。 平和な世界を実現するなら、おお!なりますが、 将来の夢が、安定って、、、今の日本社会は、病的だということでしょうか? 宇沢氏が、この結果を見たら、どう思うのでしょうか?そしてどう行動するのでしょうか? 日本は戦後、奇跡的な経済成長で確かに豊かになりました。その恩恵を少なくない人が受けました。 しかし、それと引き換えに宇沢氏が提言した社会的共通資本(森林・大気・水道・教育・報道・公園・病院など 産業や生活にとって 必要不可欠な社会的資本)を崩壊させていった過程でもあります。 儲けの論理で、これらを考えると、確かに社会が歪むだろうということは、誰だって理解できます。 この著作を読むと、氏がいかに日本を愛していたかよくわかります。 自分の才能を自分のためだけに使うのではなく、社会の健全な発展と弱者救済のために使う。 今、「普通」でいることさえ、厳しいですし、明日、経済基盤をなくす自体も当たり前になりましたが、 個人、個人が、動かなければ、結局の所、社会は健全にはならないと、 当たり前なことを、この著作から学びました。
1投稿日: 2017.06.06
