
総合評価
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powered by ブクログ最後に圭ちゃんにも救いがみえて良かったな。 『じっと手を見る』の日奈もそうだったけど、ヒロインが男性に想われすぎの感。
0投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ恋愛小説はあまり読まないけれど、何かのおすすめで紹介されていたので読んだ。幼名馴染みのみひろと圭佑、裕太の関係がとにかくもどかしい!子供の頃は純粋な恋愛ができたけど、大人の恋愛となると、仕事や相手の家族、夜の悩みなどどれかが欠けるだけで歯車が狂いだす。その様子がリアルに描かれていて引き込まれた。みひろの両親、浮気相手など個性的な登場人物も物語に良いスパイスを加えている。
0投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログ不甲斐ない〜に続いて2冊目 だいたい同じ時系列のなかで3人の登場人物の目線で進んでいく。 商店街で育ったみひろと、圭ちゃん裕太兄弟。 タッチの南と達也と和也の関係性だな。 みひろが南そのもので共感できなかった。 きっと圭ちゃんは一生傷が残るよね。 商店街とか狭い世界で生まれ育ち人間関係を密に作り上げ成長するのはちょっと憧れてたけど、この本を読んで苦手だと気づいた。 本の内容は面白くサクサク読めた。
3投稿日: 2020.07.25
powered by ブクログもどかしいっ! この兄弟も、幼なじみの女の子も、 自分の気持ちを伝えられないことで、 自分が思ってもみないことを相手に 感じさせてしまう。 言葉の選び方やタイミング。 気持ちの伝え方を考えさせられた。 育ってきた環境で自分の伝えたいことが うまく伝えられなくなってしまったんだね。 親の影響力は、偉大だね。 それにしても、窪さんは、感情の描き方が うまいですねー。
9投稿日: 2020.06.24
powered by ブクログ窪美澄さん3作目。本当に読みやすくて好き。 お兄ちゃんむっつりだなぁ〜苦手なタイプだわ〜と思ったけど、最後は無意識にお兄ちゃんを応援してた。 "同情している、というポーズで自分の身を守りながら、皆が皆、他人の家で起こった火事に油を注いでいた" なんかぶっ刺さったなぁ。自分もそうゆう所あるよなと考えてしまった文章だった。 あー面白かった!!
66投稿日: 2020.06.20
powered by ブクログ窪美澄さんの本は 課題が示されていて内容に奥行きを感じます。 最初は、タッチ(の兄弟版)かよ!と思うような 女の子が2人に好意を持たれるという羨ましい設定に嫉妬して(笑)、素直に話にのめり込めなかったです。笑 ですが、だんだんと、子どもだとか、家庭、浮気、妊娠だとか、重いテーマを感じ、羨ましさより3人それぞれの悩む姿に感情移入していました。 この兄弟2人の純愛っぷりが素敵でした。 まっとうに女性を愛せる男性は絶滅危惧種だと思っていたので、希望をもらったと同時に、 こんな純粋な男性なかなかいないだろ。非現実的だわ。って思ってしまう私の心の汚れ具合、見てる世界、環境の汚らわしさと言ったら。。 男の人に多いはつらつとしてる方は私にはないものを持っていていいなぁと思うけれど、この2人のように何か悩みを抱えている男性(特に兄)に私はうつくしさを感じます。現実にあまりいないので新鮮でした。
7投稿日: 2020.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コロナ禍で知人に勧められた本、その4。 おかげさまで、窪美澄さんも初読。 みひろと、圭祐・裕太の兄弟は幼なじみ。 結婚を前提に既に同棲しているみひろと圭祐だが、セックスレスに悩むみひろは、ある日衝動的に裕太と関係してしまう。 …なんというか、おさまるべきところに皆がおさまって、力を抜いて生きていけるようになったようで、読後はほっとした。 それにしても、『交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説』と紹介されていては…たぶん手に取らないな… 間違ってないけれども、まだ刺激的すぎるかも。 恋愛小説の紹介文は、やたらと暑っ苦しいのだと、ようやくわかってきた。 三人以外にも、それぞれに悩みを抱えた登場人物が、大袈裟すぎずにリアルなのもうまい。 そして、皆が大家族のように、子供時代の事も、醜聞も筒抜けに知られている商店街という背景の組み合わせ。 これが山奥のムラ社会のストーリーだったら、古臭く息苦しくなりそうなのを、主に裕太の愛すべきキャラクターが救っている。 なんていい奴なんだ裕太! だからこそ、圭祐の鬱屈が気の毒にもなるんだけれど。 圭祐も、「優等生のお兄ちゃん」をやめて、みひろの手を離したことで、自然に愛情表現ができるようになりますように。
9投稿日: 2020.06.04
powered by ブクログふがいない僕は空を見てからの窪美澄さん2冊目。 窪さんの官能的な表現のうまさにはまぁ驚かされる。 “ 私のからっぽに栓をして欲しかった。限界ギリギリまで怒張した圭ちゃんで私のなかをこすり続けて甘い声をあげたかった。” 怒張した圭ちゃん、なんて表現普通に生きてたら聞いたことないのに、こんなにピッタリハマるなんてほんとにすごい! しかも、3人の違う視点で進む展開、同じ世界線のはずなのに、それぞれの視点でここまで物語が変わるものかとほんとに驚かされる。 恋愛ってほんとに都合よく進まなくて、理想と現実の乖離だったり、意志と行動が見合わなかったりがあると思います。 共感できるところも、なんでだよと思うこともあったけどリアルな恋愛模様が見れて面白かった。 全然まとめきれないけどすごい好きな作品でした。
8投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ恋愛モノから最近離れていたのですが、久々に読んでみました。 複数の登場人物から織り成される一つの物語は、人間らしい弱い部分が複雑に絡み合い、前進と後退を繰り返していきます。 物語に強いひねりがあるわけではないですが、それがリアルさを引き立て自分のリアルを考えざるを得なくなります(笑) 最後に尾崎世界観さんが解説をしてくれてますが、その秀逸な解説に圧巻されました。
0投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ窪美澄 著「よるのふくらみ」、2016.10発行(文庫)。同じ商店街で育った早川みひろと池内圭祐(2つ上の兄)・裕太(みひろと同級)兄弟の物語。みひろは圭祐と結婚する予定で同棲するも、性的満足が得られず裕太に魅かれていくという筋書き。交錯する3人の思いが主旋律ですが、この小説に厚みを加えているのが、圭祐・裕太の父の愛人マリアとその娘沙羅子、裕太と好き合うパチンコ狂いの里沙とその息子シヨウ君、そして圭祐をなぐさめる風俗嬢のミミ(京子)の存在です。
0投稿日: 2020.05.03
powered by ブクログ初窪美澄だと思う。 全ての表現が生々しく初め苦手系の小説かと思ったが、この人間らしさはむしろ心地がよかった。 人間と繋がることが怖くなるけど、それでも本当に好きな人と繋がることを求めてしまう、そんな小説。
3投稿日: 2020.04.20
powered by ブクログ面白かった。やっぱり窪美澄さんの作品は好き。 3人の恋愛模様が描かれ、複雑な気持ちにもなりながらも応援できるような物語だった。
0投稿日: 2020.04.10
powered by ブクログ今までに読んだことの無い主人公が誰か分からないような書き方で文学的に面白かった。 内容としてもすごく好き。性欲って不思議で人を時にめちゃくちゃにするんだね。 特に最後がいい。
1投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログおもしろい。けど、女っっ!!っていうかんじが結構強くてグロかった笑 生々しいのかな。 でも読みやすいし、終わり方もきれいで、爽快感はあった!
1投稿日: 2020.03.10
powered by ブクログ1つ1つの言葉とか 表現にリアルさがあって人間味がある。 三人の視点から読めるから 三人の気持ちがわかるところが良い。 このままだと圭ちゃんが少し かわいそうな気がしたけれど ラストがとても良かったです。 読みやすくスラスラ読めました。
1投稿日: 2020.02.26
powered by ブクログ窪さん最高だ。 人間の切なさを描くのが馬鹿みたいに上手。 どんな人も頑張れって思える。 ふがいない僕はよりも良く感じた。 設定も難しくなくて読みやすい。
1投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログ圭ちゃんの人には言えない気持ちは辛く哀しいものだと思う みひろに対してちゃんと話せれば良かったのに 裕太の方が生きやすいし得な性格だ
1投稿日: 2020.01.25
powered by ブクログ窪美澄さん、2冊目。 前回読んだふがいないと同様に、いろんな人の目線でお話しが進んでいった。やはりおもしろいので、他にも読んでみる。
1投稿日: 2020.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とある商店街に暮らす兄弟と、幼馴染みの女の話。 兄弟は女(みひろ)が好きで、兄と付き合って、流産して、婚約破棄して、弟と最終的に結婚する。 っていう、簡単にいうとそんな話 その3人の視点で書かれてたから面白かった! 愛だけじゃなく、性欲に振り回されるみひろ。 性的な関係はなくても愛でどうにかなると思ってた兄。 兄の彼女であるみひろと、一線を越えたけど性欲暴走中だったみひろに怖さを感じて一度は逃げた弟。 3人の周りの人達も描かれつつ。 到底、普通じゃないぶっ飛び設定ではあったけど、感情移入できて最後泣いた 色々な登場人物が出てくる割に、ちゃんと人となりが伝わったのでしっくりきたしとてもよかったです!
1投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ内容を少し確認して手にしたけど、いまだにタイトルの意味がわからない。狭い幼馴染の人間関係と家族のトラウマ。世間の目。人の口には戸が立てられない。それが人を追い詰める。
0投稿日: 2019.11.16
powered by ブクログ兄弟で同じ女を好きになるという、あまり好きになれないシュチュエーションだったが、不思議とあまり嫌悪感なく読めた。登場人物は皆、何かしら抱えている。そこに引き込まれて行くのか、一気に読み終えてしまった。
0投稿日: 2019.10.23
powered by ブクログやっと最近、男女と性行為が切り離せないものだとわかった。 それが、やっぱりそうなんだよね、って思わせてくれた。
0投稿日: 2019.09.21
powered by ブクログ色んな意味でリアルです。 恋愛(結婚)は好きなだけでは難しい。 色んな相性がある中でどれか一つが合わないだけでも破綻する。 これってあるよな~、って考えさせられます。 非常に人間臭くて共感もできる作品でした。
1投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログ仮面の下にある本当の思いなど。 普段なら隠しとおせるはずなのに、ふとした瞬間に、ほころびから漏れ出してしまう。 本を閉じようと思うくらい生々しくて、痛かったけど、本当の思いと向き合ったなら、そこにはまたやわらかな優しさがきっとある。
0投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログ子供のキュンキュンさせようとしているような恋愛小説でなく、大人の恋愛小説が読みたくなって、本屋で探していたところ、中学生の時に面白そうだけど官能小説っぽいからまだ読むには早そうだと思って諦めた窪美澄さんの本が出てて、懐かしいし、もう読んでもいいだろうと思って読んでみました。 普段心のどこかでは思っているんだけど、絶対に表には出さないような感情が書かれていて、少し恥ずかしくなるくらい共感した。とても良かった。じめっとした小説だった。 本の中に出てくる、「誰にも遠慮はいらないの。なんでも言葉にして伝えないと。どんな小さなことでも。幸せが逃げてしまうよ。」っていうセリフを心の中で唱え、本当にそうだなあと反省した。時々思い出そう。 ほんでもって、尾崎世界観の解説がまたいい。家族や友人を携帯の保護フィルムの中に入った空気泡に例えようとか誰も考えつけへんやん。ほんま流石やなあって思った。
0投稿日: 2019.07.10
powered by ブクログ読みながら何度も涙が出た、何のためのだれのための涙なのかはわからないけど 解説も良かった ロックフェスと同じなのねとふっと笑ってしまったけど、でも分かる、尾崎さんの最後の言葉、まるで自分の言葉かと思った こんな出会いがあるから読書はやめられない
0投稿日: 2019.06.30
powered by ブクログ2019.06.08.読了 簡単に言うとタッチです。マンガの。。。 この手の題材は恋愛小説の極みなんですかね?! そりゃあタッチより深く掘り下げて複雑風な事柄も起きますが、まあ、タッチですよ 人間って基本的に許せない生き物だと私は思うんです。 そして時間が経てば忘れたふりができる生き物。 特に女性ですかね。 ここに登場してくる人物は、みんなが基本的に許すんです。さわやかに許すんですよ。そこに違和感を感じますね。ホントはいけないけど、不幸なこと嫌なことは一生忘れませんわ 追伸.最近翻訳物を多く読んでいたので、なんだかスラスラ読めました。ちょっとしたニュアンスやジョーク、翻訳者さんもかなり努力されてると思われますが、やはり日本人の作家さんの作品はまったき読みやすい
0投稿日: 2019.06.09
powered by ブクログ同じ商店街の幼馴染、圭祐、裕太兄弟とみひろ。 圭祐、裕太兄弟は幼い頃からみひろに恋心を抱くが、弟がみひろに気があることに気づいていた圭祐は、裕太より早くみひろに告白をし、同棲する。 みひろは圭祐の同棲生活に長い間セックスが無いことに悩み、同時にそんな自分に嫌悪感も抱いていた。 弟の裕太は、兄がみひろと同棲をを始めても、気持ちをなかなか断ち切れずにいた。 そんな時、みひろが兄とうまくいっていないことに気がつく、、、 どの登場人物の気持ちにものり移れるほど、その登場人物それぞれの気持ちが丁寧に描かれている。 みひろ目線、裕太目線、圭祐目線、それぞれの方向から物語は綴られていくが、どこか切なく、しかしどこか救われる、一言では簡単には表現出来ないような物語がこの一冊に詰め込まれていた。 まるでドラマか映画を見ているような、、、 そんな気持ちになる一冊だった。 恋愛小説はそれほど読まないが、これはそんな私にもなかなか良かったと思う。
14投稿日: 2019.05.18
powered by ブクログみひろと圭祐と裕太。そしてそこに関わる人たちのいろんな思いがぶつかり合ったりすれ違ったり、男と女ってほんと難しくて一筋縄ではいかないなぁって思った。 自分的には圭祐があまりにも不器用で見てられない感じで辛かったけど最後は幸せになれるのかなっていう終わりかたで良かった。 窪さんの作品は男女の微妙な難しい心理を上手く表してるなぁと思った。
2投稿日: 2019.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。他人が思っている自分の印象と自分が思っている自分の印象は全然違うんだなと思った。そこの描写が違いすぎて始めはそれぞれがどんな性格かわからなかったけど読み進めていくと少しわかってくる気がする。 それにしても、圭ちゃんが花瓶の水を頭からかけるのは意味がわからないし、大阪で意気消沈しているのも良くわからない。 圭ちゃんがすごく嫌なやつだった、でわたしの中では終わった。
3投稿日: 2019.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2014年の発売当時から何度も買い変え読み直していてもなお、 飽きることなく物語世界に浸れるから不思議だ。 僕の場合、好き過ぎるモノについては冷静に見ることができないのか、 レビューがうまく書けないことが多い。 多くを語らずとも好きなものは好き。 音楽も映画も小説も(人もか) 肌に合うか合わないか。 理屈ではないのだ。 圭祐とのセックスレスに悩む保育士のみひろ。 理想の家族を築く幻想にとらわれ、弱い自分と向き合えない圭祐。 みひろへの恋ごころをひた隠しにする圭祐の弟の裕太。 優等生な兄の圭祐、やんちゃな弟の裕太、 クールで凛としたみひろ。 商店街で商いをする店主の元に生まれた 三人の子供たちの恋と青春が 章ごとに語り手を変え綴られていく。 ひとつの大きな家族みたいに仲が良い商店街に店を持つ面々を見てると、 その鬱陶しくもあったかい関係に憧れる。 家族というものを知らない僕だからこそ、 昔から商店街のある町の活気やあたたかさに惹かれるのかもしれない。 それにしてもなんと生々しく、リアルな物語なのだろう。 自分勝手でズルくて打算的で どうしようもなく弱い三人なのだけど、 読むたびに三人それぞれが抱える『痛み』や『あがき』が胸に迫ってきて どうにも切なくなる。 そして僕がこの作品から感じ、 この小説に強く惹かれた最大の理由は 窪 美澄さんの文体に見え隠れする 官能的なエロティシズムだ。 もっと簡単に言えば、 あからさまにではないのだけれど、 小説に流れる空気感が『なんだかエロい』のである(笑) (皆川博子や小川洋子や川上弘美や服部まゆみの官能的なのに品がある文体に近い) カッコいい文体、お洒落な文体、軽妙洒脱な文体、硬派な文体、 『文体こそ、人なり』とはよく言ったもんだが、 窪さんが持つ、『色気のある文体』というのは それだけで粋だし、なかなか得難い魅力だと思う。 (わずか290Pの短い小説ながらストーリーも構成も素晴らしいのだけど、僕なんかはこの、そこはかとなく香る文体の色気だけで何度も読み返したくなる) そしてもう一点、この作品に僕がハマった理由を挙げるなら 脇役たちがどれもみな人間臭く、 本当に魅力的なのである。 『好きな人ができました』という書き置きを残し、 ある日突然出ていった、みひろの母。 裕太と恋に落ちるパチンコ中毒の小笠原さんと その息子のショウくん。 圭祐と裕太の父の浮気相手だったマリアさん。 圭祐が転勤先の大阪で出会う 風俗店で働くミミ(京子)。 ページを閉じたあとも 彼ら彼女らの行く末を案じ 想像せずにはいられない。 程度の差こそあれ、 誰もが自らの内に 自分では『どうしようもできない野獣(抗えないモノ)』を飼っている。 家族のような共同体の商店街の中も同じく。 そして、大人になればなるほど しがらみが多くなり、 ただ『好き』だけでは 恋愛ができなくなってくる。 (これは本当によく分かる) そんなジレンマに悩み、もがき続けた 幼馴染三人の物語。 生々しく官能的な描写から、 甘い蒸気が立ち上がってくるような恋の匂いにクラクラするロマンティックなシーンや、 日だまりの猫みたく思わずほっこりしてしまうエピソードなど、 巧みな構成と繊細な筆致で 読む人それぞれ、 好きなシーンが挙がるだろう幸福な小説だと思うが、 いかかだろうか(笑) (僕のたまらんシーンは、熱を出して寝込んだ小笠原さんを裕太が介抱する恋が生まれる瞬間を捉えたシーンと、物語後半、傷心の裕太が夜の商店街でみひろの後姿を見つけ再会するシーンかな。次点は物語のラストシーンの圭祐が下手な大阪弁で口説くシーン笑) 余談だが、みひろに吉岡里帆、圭祐に松坂桃李、裕太に池松壮亮で 映像化期待してます(笑)
28投稿日: 2019.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。 よかったという記憶だけで、ぼぼ失念してました。 なので改めて良い読書時間をもてました。 この作品大好きです。 各章それぞれ語り手が変わるため、各人の気持ちがきちんと伝わる。そのおかげでその中の誰か贔屓になることなく、最後までフラットな気持ちで読めました。 裕太とみひろはくっつくべくしてくっついた2人。 でも、佳祐との時間も決して間違いではなかったはず。 裕太にとっても里沙との時間は必要な時間だったはず。 それぞれの思いやタイミングが微妙にズレたことの結果と思うとかなり切ないです。 圭祐には今後きっと幸せな時間が巡ってくるでしょう。 そして商店街では、噂を呼ぶとは思うけど、みひろはいいお母さんになると思います。 最初から最後まで、裕太が魅力的でした。 高校生のメロンパンをかじりながら片手をポケットに入れた裕太を想像してキュンとしていたおばさんです(笑)
2投稿日: 2019.04.05
powered by ブクログ2019年11冊目。 「ふがいない僕は空を見た」に引き続き窪美澄作品読了。構成は似てるんだけど、メイン3人をそれぞれ主人公にして時間軸が流れていくところがおもしろい。だから6章まであるんやなと合点。それぞれの奥底に横たわる想いの純度が高い部分まで丁寧に描いていて、ドロっとしてるんだろうけど生ぬるいぬくもりがあるなぁと感じた。人間臭くて普段自分自身でも見ようとしてないところを肯定されるわけでもなく、ちゃんと受け止めていくところに共感できる。
3投稿日: 2019.03.11
powered by ブクログ学生時代から思いあっていた二人が、色々ありながら最後はくっつく話。 それだけ聞くと、少女漫画にもなりそうな展開。 でも、実際はくっついたり離れたりの心の揺らぎも、体の関係も色々あって、これがリアルかなと思わされた。
0投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログいやー、最高でしたね。窪さんの性について書いてる作品は本当に好きです。 僕は恋愛に奥手であり苦手である。それ故に恋愛や性行為を人生の第一主義としている人間が嫌いだったし、理解できなかったし、心のどこかで軽蔑していた。本作の圭佑と同じように性欲は人それぞれと頭では理解できていたけど、性欲なんか簡単に我慢できるだろう、セックスより他にやることはあるだろう、性欲に左右されるのは獣みたいだと、そういう気持ちは心の奥底、二層目に常にあった。しかし本作を読んで男女関係なく、性欲を我慢できない人間がいるのだと再認識した。 みひろが言っていたように「私の体は卵子に憑依されて突き動かされてるのかもしれない」と自信の性欲を我慢できない人間がいる。軽蔑せずにもっと理解したいと思った。 解説で尾崎世界観も言っていた「窪さんの作品は誰かと繋がっていたくなるから困る。諦めていた本当のことに向き合ってしまいそうで苦しくなる。見つけてしまった相手の気持ちを真っ直ぐに見つめて途方にくれる。大事にすればするほど、その人に近づけば近づくほどに許せなくなる」という言葉がとても良かった。
1投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログ商店街で育った兄弟と幼馴染の女の子の話。 窪さんの本は今まであまり好みではなかった。 気だるさと、諦めと、じっとりとした空気と、閉塞感が、1人ひっそりと読書する自分をどんどん暗い世界に引きずり込んでいく気がして。 今作読後感が良かったのは自分の心境のせいなのか? 他人を、自分を、許す。という事を、このじっとりした中で出来るのなら、私にも出来るのかも。と思わせてくれた。 圭ちゃんの胸の奥の箱がいっぱいになって息が出来なくなる前に、ミミに救われるといいなー。
0投稿日: 2019.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「雨のなまえ」「じっと手を見る」「よるのふくらみ」と、今年に入ってから窪さん連続で読んでる。読めば読むほど窪さんワールドにはまりこむ。読みだすと止まらないんだよね。 *ざっくりした感想 せつなくて、胸が苦しかった。せつないの強めのやつだったな。理想と現実というか。きゅんとしたり恋愛っていいなと思ったけど、結婚ってまた別次元なのかなとも思ったり。作品としてすごく好きだけど苦しかった。とてもリアル。 *具体的な感想 登場人物でいちばん好きだったのは裕太。バカで真っ直ぐで思いやりがある熱い男。みひろとの距離感が良かったな。みひろの彼である自分の兄が、みひろが求めているにも関わらずセックスができなくて、もどかしい想いを抱えていたけれど、とうとう我慢ができなくなり、裕太の部屋に突撃するシーンの勢いがすごかった。終わった後に牛乳飲むっていうのも生々しさに拍車をかけたな。 「汗をたっぷり吸い込んで薄っぺらになった敷き布団」という描写で裕太の部屋の雰囲気のイメージがぶわっとひろがった。 兄の圭ちゃんが父親の不倫相手のマリアさんを好きになってしまう気持ちがすごく共感できた。男じゃないけど、なんとなく。男の人って、胸がおおきくて、お母さんみたいで、自分を包み込んで許してやさしくしてくれるような人が好きなんかな。。て思った。どっかで甘えたい気持ちがありそうだな。 いちばん好きなシーンは、みひろが園児のお父さんに会いに行くときに裕太が引き止めるシーン。 「今日、男と会うだろ」「ああいうふうになるならさ」「相手するから」「今日みたいになったらさ、俺、使え」 この小説を読んで、ああリアルだなって思ったり、ややわびしくつらくくるしい気持ちになってしまったのは、みひろと結婚するはずだった兄の圭祐がどんどん落ちぶれてゆくように感じてしまったから。地元にも入れなくなり、大阪に行き、風俗嬢と仲良くなり。。みたいな。でもこれってほんとうに落ちぶれてるんだろうか?すこし差別入ってしまったかも。そうなってしまったきっかけが「セックスできなかったこと」だったのが辛いなと思った。別にそれが悪いわけじゃないのに。。でもそれはきっかけに過ぎず、それがなくてもみひろと圭祐はいつか別れてたかもしれないなと思ったりした。
0投稿日: 2019.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の涙腺の場所は、きっと他の人とずれてるんだと思う。私は、窪さんの本を読むたび、その温かなまなざしと大きな愛に包まれる心地がする。尾崎世界観の解説の、「誰かの罪が許される瞬間に立ち会える」、すごくしっくりくる。 窪さんの小説に出てくる登場人物は、みな普通で生々しい。ゆえにここまで深い共感が、自分の涙腺をゆするのだろう。
0投稿日: 2019.01.16
powered by ブクログ初めてこの作家さんの本を読んだ。ふつうの恋愛物語。 文体的に読みにくいところもなく、ライトノベルでもなく。 もう一冊くらい読んでみたいな、と思った。ただこの作品を読み直すこともないでしょう。
0投稿日: 2018.12.15
powered by ブクログ三人の視点で、物語を構成してるので、 感情移入しやすかった。 なんだか、恋愛って難しいなー。もどかしいなー。 ひとりひとりの人間の奥深さが愛しく感じた。 最後の解説、尾崎世界観も良かった!
1投稿日: 2018.12.07
powered by ブクログまどろっこしくて飛ばし読みしてしまいました。 でもこのまどろっこしい感じが、リアルなのかなと思うので、そのうちもう一回読んでみようと思っています。 みひろの気持ちはよく分かります。 でも、圭ちゃんと裕太のことは、最初よく分かりませんでした。 でも、圭ちゃんと裕太が一人称になっている部分を読むと、理解が進みました。 親の影響の大きさを、特に最後の方で感じました。
0投稿日: 2018.11.20
powered by ブクログ同じ商店街で幼なじみとして育った3人の抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する3人の想いと、熱を孕んだ欲望が溶け合う、至極のストーリー。普段閉じ込めて外には出さない感情が丁寧に書かれ、次第にその息苦しさが心地よく感じる。あなたは明日から誰と何をしますか?
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログあー好き、私は窪さんが好き。 全員どうしようもできない登場人物、胸が締め付けられる感じ、無さそうでありそうなリアルな話。全部が絶妙に書かれているところが、たまらなく良い。
0投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大人の恋愛って、想いだけじゃないんだよな。 世間体とか、性欲とか、そういう純粋じゃない色々なものが、誰が好きなのかって単純な想いを濁らせる。 ・・・違うな。 大人になればなるほど、誰が好きって想いは一直線じゃなくなるんだ。 裕太がみひろを想いながら里沙さんのことも大切に思っていたように、みひろが圭ちゃんを愛しつつも裕太に欲情したように。 でも…みひろのはちょっと認めたくないかも。 あのタイミングでみひろはもう既に圭ちゃんを愛していなかったんだ、きっと。 ていうか、裕太は幸福になれるのかな? 長い長い片思いは成就したけど、大丈夫かなー。 裕太イイ奴だから、幸福になってほしいんだけどな。
0投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログ幼馴染として一緒に育ったある兄弟と、一人の女の物語。 それぞれの目線で語られる物語には、当たり前だけれど他の人からは見えない一面が隠されている。この小説は、その一面をうまく拾い上げていて、だからこそ誰か一人だけに感情移入し同情することを許さない。 最後には、みんなに幸せになってほしいなあ、と願わずにはおれませんでした。 窪さんの言葉で描かれる人間関係は、とてもどろどろしている。あとがきの尾崎世界観さんの言葉を借りると、「ドロっとした血の塊のよう」である。 でも、そんな血を吐き出す行為こそが、人と繋がるということであり、わずかな幸福を噛みしめるために必要なことなのかもしれないな、と思いました。 ※ちなみに前後して読んだ「A2Z」は全く逆の感想を持ちました。つまり、「人間の感情なんて実際そんなに複雑じゃない」し、割と淡々と進んでいくものだ、と。ドロっとしたのとさっぱりしたのと。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これほど読む人によって視点が変わると思える本は今までなかった。 3つの視点から書かれているからだろう。だからこそ全てを客観的に見ることができたと思う。 メニューにのってあるドロッとしてそうなミックスジュースを頼んで見て、飲んで見ると意外にさっぱりしてた そんな感覚。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログ三人それぞれの視点から見ると、登場人物の印象が大分変わってくるのが面白い。最終的には兄に感情移入して、やり切れない感じが残った。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
窪さんの作品は、官能的ではありますが、その中に哀しさや切なさ、人としてのあるべき感情が隠されていて、とても共感させられます。 この『よるのふくらみ』も、兄と弟そしてみひろ、3人の視点から、この物語の切なさとやりきれなさを表現しています。わたしは特に、圭ちゃんの子を流産してしまったみひろのほっとした表情…それを見たときの圭ちゃんの気持ちを想像するといたたまれません。その感情を裕太に吐露する圭ちゃんの姿には心を揺さぶられました。誰が正しいわけではない、それが人と人が生きていくということなのでしょう。 そして、印象的だったのは川島さんですね…。決断を迫られ揺れていた裕太と偶然相対する、ヒステリックを起こした妻に逃げられ苦しい生活を迫られ最終的には命を落としてしまう…これは里沙さんとの未来を選んだ裕太の姿が重なりました。 セックスができない俺に、一人の男としてーなんていう権利があるのか、と自問する圭ちゃん。私自身としては、必ずそんな圭ちゃんと巡り合う女性がいると思います。そしてその子がミミであることを祈っています。 面白かったです。
0投稿日: 2018.09.26
powered by ブクログふがいない僕は空を見たで窪美澄さんデビューして、またこれを見かけた時に、あの本が忘れられなくて買ってしまった タイトルが全く率直だなあと思って手に取ったけど、ぜんぜん違ってちょっと恥ずかしい 登場人物たち誰でも、ふたりの、感情が静かにだけどぶつかりあう部分で、読んでて死んじゃいそうになるな、 やっぱりだれもが人間くさすぎて、今まで自分の中にあって表現出来てなかった人間っぽい感情が、この本で言葉を見つけてかたちになってでてきそう 読後はとりあえず、物語の余韻を解説の尾崎世界観にもっていかれて呆然とする笑 この解説は今後も人生のうちで何度も思い出すんだろうなーと思った
1投稿日: 2018.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
率直な感想としては、周りからの好奇な視線や羞恥心よりも勝る性愛の強さに若干ヒきつつも、そんな恋愛感情に突き動かされる人生も楽しそうだなぁと思いました。 まず兄弟で一人の女を奪い合うという設定が自分的にはあり得ない。リアル穴兄弟って感じ? ツッコミどころ満載だったけど、読んでいてイヤな気持ちにはならなかったし、他人の人生を疑似体験できたかなと感じたので☆4つ。
0投稿日: 2018.09.13
powered by ブクログ3人の視点から描かれていて、読みやすかった。 弱くて脆くてずるくて醜い。 でも人間って意外に強くて優しくて 愛らしい。
0投稿日: 2018.09.10
powered by ブクログじんわり。あたたかさとつめたさが両方心に残る。登場人物三人それぞれはあたたかく、混じり合うとつめたくもなる。最後はじんわり、前向きなかんじでした。
1投稿日: 2018.07.05
powered by ブクログ生物のしての本能と社会性との関係について考えさせられた作品。 女性の作家がここまで本能をストレートに表現しているのに官能小説的ではなく、むしろ哀しさと愛おしさを感じるのは、余計な意図を含ませずに素直に書いているからだろうか。
0投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭部分、読み慣れない性欲の生々しさに目を背けそうになりますが、それ以上に各視点で綴られる苦しくて切ない想いに心が引き摺られました。 一生のうち本当に好きになれる奴なんて何人もいない。 心に響く台詞と愛欲を抱えて生きる人物達に誰かを愛することの美しさを思い知らされました。
0投稿日: 2018.06.15
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そのむかし,当時の彼氏とセックスレスで,そういうメディアばっかり漁るように読んでいた.これもその一つ. みひろの,ただ抱きしめてくれたら満足で,いれなくてもいいなんて嘘,とか, わたしの性欲さえなければ幸せでいられたのだろうか,とか, 家族みたいだからしたいと思わない,って断られるところとか, 本当にいたいほどよくわかる.いつも泣きながら読んでいた. この物語は結局,レスの兄と別れて,弟を選ぶ.その結末に当時絶望した. けれど実際,いまになって振り返ると,やっぱりみひろの気持ちはよくわかる. だってたとえ,もしレスじゃなくても,みひろは圭ちゃんとうまくいかなかっただろう, うまくいかないことに目をつむって一緒に生きていくことが想像できるから. ちりちりと,小さなやけどみたいな,一瞬煙がたつだけで絶対に火はつかないような傷を,一生かけてつけられてしまうような気がする. その傷は,きっとレスじゃなければ自覚もできないくらい小さな傷で, つけている本人も,つけられている被害者も,気づくことはできない. それに気づかないことも,それはそれで幸せなんだろうけど, 一度自覚してしまったら,もうなかったことにはできない. こころとからだは別物にはできないし, 家族みたいに大切に思ってる,って言われても別に血で繋がっているわけでもない. 結婚したって所詮他人なんだし. みひろのどこまでも女性的なところ,すごく好きです. レビューを見ると,けっこうつまらないと言ってる人も少なくなくて興味深かった. 女はみんな,ほとんど,こんな感じだと思う.
1投稿日: 2018.06.06
powered by ブクログ移動時間にさくっと読みたくて購入した本。 尾崎世界観さんがレビューされてたので気になって手に取った。 初めての作家さんでしたが、なかなか好み。 同じ商店街で育った主人公と、彼女を取り巻く兄弟の大人の恋愛の話。それぞれの登場人物の目線で繊細に書かれているので誰の気持ちも理解出来て苦しかった。 またほかの作品も読んでみたいなあ。
0投稿日: 2018.04.25
powered by ブクログこんな恋愛、本当にあるかもしれない。 現実味を帯びているけど、でもなんとなく自分には起こりそうにも無いような。苦くて辛い恋愛小説だなと感じました。 想いが微妙にすれ違って、でも本当に相手が好きで、でも上手くいかなくて、読んでいて切なくなりました。 大人になって恋愛するってこういう感じなのかなぁ。
2投稿日: 2018.04.22
powered by ブクログ設定だけ見れば少女漫画だけど、登場人物の生々しさでちょうどよく息苦しい感じ。 視点が変わりながら話が進んでいくのもこの小説に合っていて良かった。 あと、兄圭祐の描き方が非常に良かった。この、何とも言えない人物像。完璧とはちょっと違う人間臭さ。
0投稿日: 2018.01.30
powered by ブクログ解説の始めはよくわからなかったけど、「許す」事に関する小説というところはしっくりきました。 人を許すってすごく難しいですよね。 裏切ったり、関係を壊すことは簡単なのに。
0投稿日: 2018.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同じ商店街で育った兄弟と幼なじみの女の子が大人になって、恋をして、悩んで、迷って……を三者三様に描いた作品。 彼らの気持ちが動くとき、じんわりと胸を締め付けられるように感情が動いた。 2017年最後にいい本に出会えた! オススメー!!
0投稿日: 2017.12.29
powered by ブクログ抑揚をかんじさせない世界観。それぞれの主人公がかかえる言葉に出来ない悩みが、共感できて、自分の救いにもなる。
0投稿日: 2017.12.03
powered by ブクログなんともモヤっとしてムラっとするけど、直接的なエロではなく、女性作家特有の内省的な性表現が作品全体に良い具合に練り込まれていました。 表題作の他に5編収録されているけど、作り的には、主人公と時間軸を変えて、小説全体でひとつなぎのストーリーって構成でした。 「よるのふくらみ」というタイトル的に、男と女のドロドロエロストーリーなのかと想像して読み始めてみたものの、実際のところはエロうんぬんよりも、割とはっきりとした重いテーマが盛り込まれている作品なんだなぁって思いました。 性欲、兄弟、夫婦、不倫、浮気、妊娠、子供、人妻、、 それぞれの事柄がそれぞれに、ちょっとづつ上手くいかないままに、それぞれの関係と混じりあっていく過程を表現するのが絶妙に上手いんですかね、、収録されているどの作品を読んでも、どれも違う角度からモヤモヤが来るというか、、、 テーマは重いのに嫌な気分になる訳でもなく、なんだかどことなく寂しくなるような良い小説でした。 結局最後はみんなが全てを受け入れたってことなのかな、、。
0投稿日: 2017.11.11
powered by ブクログ窪美澄さんの本は2冊目。前の、「ふがいない~」と似た感じ。限定的な人間関係の抑圧感というか、読んでいて酸欠になるような密度だった。
0投稿日: 2017.11.03
powered by ブクログ「愛の形」 なんて、安っぽい言葉だけど、それでも人はそれを探すのにいつだってご執心なのだ。 探しても探しても見つからない、そんな「絶対」みたいな、「神様」みたいな不安定であやふやなものを探すことが僕たちが生ていくうえでの命題なのかもしれない。 登場人物と自分を重ねながら読んで、こんな恋愛するんだろうなぁ、してきたなぁ。 そんなことを考えて、涙腺が緩む。 辛いけど、また立ち上がって、挫折して、そしてまた自分の形は変わらないと決め付けて、変わろうとする。 繰り返し、繰り返しで、僕たちは成り立っている。 後悔ないように生きることを教えてくれる大切な一冊。 文庫版あとがきの尾崎世界観さんがとても面白い。 ぜひご一読を。
0投稿日: 2017.10.18
powered by ブクログ長男としてみひろは許せん!(笑) 最後は圭祐も少し報われ(つつあっ)てよかったな。 窪氏の物語を読むといつも思ってしまうが、恋愛とはすれ違いと思い込みの交差点にあるんだな。本作でも強く強く、そう思わずにはいられかった。
1投稿日: 2017.10.16
powered by ブクログ商店街で育った男女のお話。家庭の事情やらも商店街の人たちみんなが把握していることとか、すごくありそうな話だと感じた。 なかなか自分の気持ちに素直になれないもどかしさを、それぞれの視点で描かれていて、読みやすかった。 女性にも性欲はあるのだと、大好きな人に抱かれたいのだと、まざまざと感じさせられた。
2投稿日: 2017.09.23
powered by ブクログとある商店街で育ったみひろ。同じ商店街で育った裕太と仲良く育つが、裕太の兄圭祐に告白され、結婚を前提に交際を続ける。 各章ごとにみひろ、圭祐、裕太等それぞれの視線で物語が進んでいく。 狭いコミュニティーで生活していく中での息苦しさがよく描かれている。
0投稿日: 2017.09.11
powered by ブクログ今年一番の本。大人の恋愛小説。主人公みひろの圭祐、裕太兄弟への揺れる心を描く。文章も3人を取り巻く登場人物の描き方も素晴らしい。章ごとに語る人が変わり、それぞれの心の内側が良く分かるため、人物が生々しく描かれているのは流石!「ふがいない僕〜」と同じ構成です。
1投稿日: 2017.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
性的な表現が多かった。生々しいのでそういうのが苦手な人はよくないかも。 ただ、そんな人間の正直なところがリアルに出てる良くも悪くも人間の本質に迫るものだと感じた。 そんな中、素敵な言葉が2つありましたので抜粋して書きます。 一生のうち本当に好きになれるやつはそう何人もいない、出会えないやつも多い、出会えただけで幸運 誰にも遠慮はいらない なんでも言葉にして伝える、どんな小さなことでも。幸せが逃げてしまう。 この2つの言葉は良かった!
2投稿日: 2017.08.25
powered by ブクログ「みひろ」も、奔放な彼女の母も、マリアさんも、里沙さんも、彼女たちは一見違うタイプのようだけれど全員どこまでも女だ。 生ぬるいやさしさよりも求められることを選ぶ女。 そんな彼女たちに男たちがアクセントを加える。 そして、露呈する「恥ずかしい部分」。 でも、そっと拾ってくれる人がちゃんといる。 残酷で、やさしい、そんな話。 釈然としない結果も、読み手しだいなのだろう。
2投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログ精神とは独立したものではなくて、肉体的なあれこれとどうしようもなく結びついたものなんだと、窪美澄さんの小説の中で感じる。 親しい人の知らない見えない一部によって結びついたり離れたり。 わけも分からず、導かれるように、丸ごとの大きな流れの中に今日も身を浸す。 ほんの少しだけ他人の人生をしょっと背負ったような不思議な勘違い的体感を経て じゃあ自分の人生はどうだろう、自分の人生の周囲の人達にはどんな見えない一部があるのだろうなんて。 その見えない一部がどんな風に作用して自分に降りかかってくるだろう。 何を取り零すだろう。 分からないまま生きる。
0投稿日: 2017.08.23
powered by ブクログ人間が生きていく上で、切っても切り離せない「性」。 「性」に翻弄される、3人の男女の物語。 兄弟で一人の女性を取り合い、想いは複雑に交差していく。 セックスとは?愛とは?生きるとは? 絡まる想いの糸がほどけるとき、三人はそれぞれの結論をだす。
1投稿日: 2017.08.23
powered by ブクログ痛い。心のどこかが。そして、やさしい。 恋愛の、タイミングの重要さ、一瞬で終わる脆さ。 汚い と 尊い が交錯する。 いつも感情は一言では伝えられないのに、過ぎていく言葉は一瞬で、それの答え合わせもできないまま口から弾き出されていく。その重さと、思考と表情(みていないのにね)が生々しくて、夏の匂いが肌にまとわりつくんだよな。 そして尾崎世界観の解説が好きだった。
1投稿日: 2017.08.22
powered by ブクログ幼馴染のみひろと圭佑、裕太の兄弟、3人の恋愛小説。しっかり者だがインポテンツの長男圭佑、みひろと婚約するが破局、そして奔放な次男裕太と結婚。。。みひろの母の不倫、圭佑裕太の父の不倫と、狭い社会のリアルな恋愛事情が描かれる。大阪に転勤した圭佑は、風俗嬢と付き合い教会へ、終了。生きてる空気が伝わるが、弟が兄の婚約者と結婚、どんな理由があろうともゲスい。
0投稿日: 2017.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物それぞれが小さな秘密を抱えている。とても生々しくて目をそらしたくなる。でも、それが ほんとうのこと なのだろうなとも思う。 p.25 私のからっぽに栓をしてほしかった。 p.104 同情している、というポーズで自分の身を守りながら、皆が皆、他人の家で起こった火事に油を注いでいた。 p.120 今思えば、あの人を見た瞬間、僕はもうあの人に心のどこかを強くつかまれてしまったのだ。だけど、そのみひろの震えるような声を聞いていたら、そう思った自分が急に恥ずかしくなった。そして、自分の気持ちをしまい込んだ。心の奥にあるいつもの場所に。鍵付きの小さな箱の中に。 p.134 誰にも遠慮はいらないの。なんでも言葉にして伝えないと。どんな小さなことでも。幸せが逃げてしまうよ p.197 2人の女のことが俺の頭の中で溶け合い、混じり合い、その境目がよくわからなくなっていた。さて、どうしたらいいのだろう。そう思いながら、すぐには答えを出そうとしない自分の汚さにちょっとがっかりもしていた。 解説(尾崎世界観) どんなに繋がっていても相手を疑ってしまう瞬間がある。繋がっていることすら信じられなくなってしまうとき、信頼が甘えに形を変えて裏切りや憎しみに取り囲まれるとき、どうしても楽をして孤独に逃げてしまう。それでも、生きている以上は誰かと繋がっていなければいけない。いつだって喜びや安心は、誰かと繋がっている状態でしか得られなかったから。 窪さんの作品を読むと、誰かと繋がっていたくなるから困る。諦めていた本当のことに向き合ってしまいそうで苦しくなる。そして、そのことに安心する。
2投稿日: 2017.08.04
powered by ブクログ人なら誰しも経験があるだろう、みっともない恋の思い出とか思い返しても身悶えするような恥ずかしさとか、そんなままならない感情を、窪さんの文章は的確に表現してくれる。人は基本的に優しくできている。各パートのタイトルも秀逸。最初は好感もてなかった圭祐、幸せになってほしいなあ……。
1投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログなかなか読まないタイプの小説で、新鮮だった。視点が順番に変わっていくので、飽きずに一気に読めた。ちょっと狭い世界でドロドロ過ぎなので、読み終わってすっきり感はない。
0投稿日: 2017.07.29
powered by ブクログ2017.7.5 私のからっぽに栓をしてほしかった。 これはすごい。みひろの気もちに共感できてしまう自分がこわいくらい女だって自覚する。 好きだって気持ちだけでは納得できないくらいに、女にも性欲があるんだって思う。
2投稿日: 2017.07.26
powered by ブクログ人を好きになるって、悲しくて、うれしいことなんだな、自分ではどうにもコントロールできない相手の気持ちや、タイミングや、状況や、やはりコントロールできない自分の気持ち、さまざまなものが絡み合っている。
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログ「誰にも遠慮はいらないの。なんでも言葉にして伝えないと。どんな小さなことでも。幸せが逃げてしまうよ。」子供の私にそう教えてくれる人がいれば、私はもっと自由な大人になれたのかな。 ちょっと不器用で不自由な、大人達の恋のお話。 好きかも。
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログ本の帯通り大人の恋愛の物語だった。おもしろくて素敵なお話だった。本当の気持ちを隠してはいろんなことができないとよくわかった。気持ちを無理に隠すのはやめないと。
0投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログ私のからっぽに栓をしてほしかった。 この一文で読もうとおもい、この一文でもういいかなとおもった 一人称が章ごとに変わるのだが 女性作家特有の描写の細やかさが男性目線のときにどうにも浮いてしまって頭に入ってこなかった男性同士の会話ややり取りがリアリティに欠けて、この作品を丸々一本女性の主人公で書いてくれていたら私はもっと好きな作品だったかもしれない渡辺ペコで視覚化できる感じで好みだったかもしれない
0投稿日: 2017.07.20
powered by ブクログ2人の兄弟と1人の女性の視点から書かれている。全くタイプの違う兄弟。それぞれに惹かれて行く女性。商店街のコミュニティーで育てられた3人。地域コミュニティーの良さと窮屈さも、丁寧に書かれている。常々思うけれど、幼少の頃の親からの影響は本当に大きい。でもそれぞれをどう消化するかは、その子ども次第だと。この小説もそれぞれが親の影響を強く受けているけれど、それぞれが幸せを掴んでいきそうなラストで、読後感がよかった。
0投稿日: 2017.06.25
powered by ブクログのどがつかえる。最初の章でどきどきして、男の人に期待して、だけどそう上手くはいかなくて、やっぱり世の中は丸くバランスを取りながら回っているからどこかで誰かが欲求を飲み込んでいる。読んだあと、リアルに飲み込まれそうになって思わず布団をかぶりました。人間は生々しいものだって、ゆっくり説かれている感じ。でもなんだか作中ふわふわしていてつかみどころもない感じ…… みひろ視点は生々しくて鬼気迫る感じがしたんですが、男性視点は少し弱い気もしました。もう少しリアルさがあってもよかったかも。 でも、読んでよかったです。
0投稿日: 2017.06.11
powered by ブクログ自分の気持ちを見て見ぬふりして、自分が本当に手に入れたいものから目を逸らして、そうして大人になってしまった圭祐、みひろ、裕太。 大切な人を守るのが自分の責任だと強く信じ、「兄」であり続けようとする圭祐。 誰かに守られたいんじゃなくて、一人の女性として向き合ってほしいみひろ。 大好きなみひろを目の前にその思いを伝えられず、いつまでも彼女を待ち続ける裕太。 そんな三人が自分の思いを抱えきれなくなったとき、彼らの生活が静かに壊れ、それぞれが自分の罪に苛まれることになる。 みひろのことを最後まで好きになれなかったなあ。マリアの罪の償い方が潔かったからこそなおさら。
0投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログセックスレス、離婚、不妊、婚約破棄。歳を重ねると割と身近に発生するコンテンツになってきたりするから、最近こういう恋愛モノを読んでもあまり揺さぶられなくなってきたんだけど、心にドロッと流れ込んでくるような快感を欲して窪美澄さんチョイス。クリープパイプの人の巻末解説が意味分からなすぎて、そっちの方が衝撃だった。
0投稿日: 2017.05.09
powered by ブクログ生きにくい、息がしにくい。 そんな時に読めば「わがまま」でも生き抜こうと思えるかもしれない。 単なる恋愛小説だとは思えない作品。
0投稿日: 2017.05.07
powered by ブクログ久しぶりの恋愛小説。有隣堂のおすすめコーナーに平積みにされているのをなんとなく購入。 もっと若い頃にこういう本もたくさん読んでたら、もっと自分に優しくできたのかもしれないと思う。 それぞれの悩みや考えない勢いの描写が読んでて辛くなるところもあったけど、最後まで読んでよかった。
0投稿日: 2017.04.24
powered by ブクログ1人の女性とその幼なじみの兄弟2人の三角関係。 1つ1つの描写や登場人物の心情がとてもリアルだった。 20から30代にかけて微妙に、でも確実に変わっていく女の人の心の動きがとてもよく表されていたと思う。 またオムニバス形式でそれぞれの心情が語られていくので、3人それぞれに感情移入してしまってすごく切なかったけれど、全員が愛しく感じました。
0投稿日: 2017.04.23
powered by ブクログひたすらに切ない。 誰が悪いとか、そういうんじゃなくて そういうんじゃないから責められなくて。 自分や相手の気持ちに向き合いながら 本物を見つけてく。
0投稿日: 2017.04.23
powered by ブクログ生々しくて、性の話をしているのに意図的なやらしさがない。 人間らしいどろどろとした感情の方にフォーカスされている。 愛と恋とは別物だし、恋と性もまた違う。 けれどそのみっつは複雑に絡まりあって、ときに寄り添い、ときに反発しあい、それでも離れることなく近くにいる。 人間って悩ましい生き物だな。 でもどれだけ滑稽でも、醜くも美しく、生きていくものだな。 そんなことを思った連作短編集
0投稿日: 2017.04.08
powered by ブクログとにかく読み始めより世界観に引き込まれる。 そして同じ感情にさせていくところは窪美澄さんのすごいところだと思う。
0投稿日: 2017.04.02
powered by ブクログセックスと夫婦の関係をテーマに、相手を「許す」という心の葛藤を描いた作品。 緻密な心理描写に、「ああ、私生きているな」と実感がもてる。窪美澄らしいなと本作でも感じる。
0投稿日: 2017.03.26
powered by ブクログふとした言葉が、自分の今までの何かと重なったりして、ドロッと血のように体に流れる、そんな感覚を何度も感じた。 彼氏の弟を好きになったりとか、本の内容と同じ経験は全く無いのに、なぜか生臭い、リアルな、体に入って残るようなこの感覚は、読んだ人ならわかってもらえるはず。 結局、人と人との繋がりとか、男と女とか、恋とか愛っていうのは、頭で考えるんじゃなくて、本能で感じるものなんですね。
0投稿日: 2017.03.18
powered by ブクログ久しぶりにオーソドックスな小説を読んだ気がする。 女性の描く恋愛小説というのは男性と違いなにか血なまぐさいというかドロドロした印象を持つことが多く、この本も主人公の一人であるみひろが主観のときにはそれが感じられた。 大きく心を揺さぶられることなどはなかったが面白く読むことができた。
0投稿日: 2017.02.28
powered by ブクログ見て見ぬふりをしてしまえるような感情や欲しいものに対して、わざわざ気付いて自覚して葛藤して、だめな自分を律しようとしながらも、一度芽のでたものには抗えない人たちのストーリー。 自覚してしまった想いは簡単には捨てられないもんね。それぞれの苦しんでいる理由がとても人らしくて、感情移入しやすかった。
0投稿日: 2017.02.23
powered by ブクログ性欲は動物にとって必要不可欠なものだけど、様々な厄介ごとを持ち込む。 うまく付き合っていかないと、不純な感情は巨大に膨れ上がり、自制が利かないぐらい狂暴になって破滅へと向かう。 そんな性欲に振り回される人間のダメさ・だらしなさが痛々しいほど赤裸々に描かれている。
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ心の闇 心の声 ほんとうの気持ち って感じで、あまり、ハッピーにはならないけど共感したい人が読むとぐっとくるかも
0投稿日: 2017.02.21
powered by ブクログ同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐・裕太兄弟。家族が抱える問題に子供ながら正面に向き合った彼らが、大人になってから迎えるそれぞれの事情。交錯する三人の想いが読み手の心を揺さぶる恋愛小説。 感情移入したのは圭祐。子供の頃に出会った父の愛人との関わりが、後の彼の人格を形成したと思う。長年に渡って守る強さを求められ壊れそうになった彼が、偶然出会った風俗嬢のミミ。男は弱い生き物だからこそ、ふくらみを感じる女性を自分だけの女神と感じる。
0投稿日: 2017.02.09
powered by ブクログ各視点のオムニバス風な作り 愛のカタチ… SEXという男女の関わりの大事さを個人個人で語る。 夫婦とは。男と女とは。SEXの関わりとは。 家族って。浮気ってホントに悪いの? 色々考えさせられた。 最初、僕には全くなかった考えが半分以上あって 体が、頭が、拒否反応。 けど、あーそーいう考えもあるのかと受け入れたら、ストンと落ちてきた。 人との関わりって難しい。。。 人との温もりって難しい。。。
0投稿日: 2017.02.05
