
総合評価
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powered by ブクログ40代独身女性のの半生をつづった長編。ストーリーの流れは面白いものの、それぞれのシーンの堀込みが浅く、イマイチ乗り切れなかった。
0投稿日: 2021.11.11
powered by ブクログ登場人物である子どもたち…複雑な家庭環境のなかで結果的には、幸せな道にたどり着いてホッとした。サクサク読めた。三兄弟の長男が言っていた、戦い方は人それぞれちがっていいという言葉が印象に残った。いつか、また再読したい。
1投稿日: 2021.10.30
powered by ブクログとってもいい本だったし評価も高くてなるほどと感じた。ただなんでか分からないけど眠くなる。 小さいながらに自分なりに戦ったり立ち向かったりと成長する部分もあり、背負うものも人それぞれあるなかでどんだけ他人に寄り添えるか。 『自分にできることとできないこと』を理解し、どうしてできないのか、あと何が必要なのかを考えることがとても大事だと思った。 自分が歳を重ねることを素敵に感じれる女性になりたいとおもった。
2投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ爽やかな静かな秋の澄んだ朝のような、心地よい雰囲気の漂う小説。 この方初めて読みました。 就寝前に読んでいたせいか、前半は眠たくて途中で読むのを止めそうになったけど、レビューで泣いたとうい感想を読んでいたので、最後まで読んで良かった。 なぜか心に染み入る。読んでる私の心の塊まで溶けていくような感覚を味わえた。心が緩んで涙になった感じ。
1投稿日: 2021.10.14
powered by ブクログ緻密に練られた伏線が散りばめられて食い入るように没入してしまう、読み返したくなる作品です。 サドルを先生に預けた理由がちょっとわからないのですが、同じようなイジメをされたと装った。という理解で合ってますかね?
1投稿日: 2021.09.28
powered by ブクログ読み終わってからの余韻がすごい。 悲しくて懐かしくてあたたかい。 夜の公園のシーンがもう泣けて泣けて。 遠回りしたけど幸せになってほしい。
4投稿日: 2021.08.25
powered by ブクログ言いたいことは多少あるものの、とても良い物語で胸を熱くしながら一気に読みました。森嶋3兄弟が本当に良い兄弟で素晴らしく、お兄ちゃんは残念でしたがせめて2人が幸せになって本当に良かった。
10投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログ瀬尾水樹がデザイナーとして自信のある仕事をできるようになるまでの過程が、多くの幼馴染との親密なやり取りを絡めて克明に描写してある読み応えのある小説だ.弟の徹、森嶋三兄弟との様々なエピソードはそれぞれ楽しめたが、同級生の堂林憲吾が登場して、さらに恩師の上田遠子先生を巻き込んだ話は良かった.幼かった森嶋悠人の成長、伸也の転身など微笑ましくエピソードが巧みに織り込まれており、楽しめた.
2投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ子ども時代のパートがとにかく泣ける。まっすぐで一生懸命な水樹と森嶋兄弟に何度も涙してしまった。 「人によって、闘い方はそれぞれ違うんや。だから、自分の闘い方を探して実行したらええねん」正浩の言葉がとっても心に響いた。
14投稿日: 2021.07.01
powered by ブクログよくあるような物語だったけど、ぐいぐい引き込まれて続きが気になって一気読み。そんな長い年月の思いや交流は、持ったことないな。どんどん人間関係を切り捨ててしまっている自分を振り返る。
3投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログ手のひらの音符 藤岡陽子さん。 とてもステキな 読んだ後、 読んで良かった。と、 余韻に浸れる物語でした。 泣けたし、 ハラハラしたけれど、 読み終わって、 前を向いて歩いて行こう。 私も頑張ろうと、 清々しい気持ちになりました。
3投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ家庭環境に恵まれない中でも、登場人物はグレることもなく、一生懸命に明るく生きていこうとする。どうしようもない運命の中でも、人と関わりながら前向きに生きていく。。みんなを応援したくなる、読み終わって「良かった」と思える本でした。
3投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログきのうのオレンジが良すぎて、期待しすぎたとこもあった笑 幼馴染の家族のような存在の信也。私にそういう人っていないから、すごく素敵な関係だなと思った 支え合ってそれぞれ頑張ってる感じ…
3投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログ読んでいて辛くなる部分も多かったけど、胸がぼおっと熱くなったり、むず痒くなったり、色々な気持ちにさせてくれた長編小説。読む人によって色々なメッセージが受け取れるんじゃないかと思う。自分は少しずつ読み進めたけれど、一気読みすればよかったな。ぱらぱらっと読める感じの話ではないので、体力がある時に一気読みするのがおすすめです。
4投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ特に前半はつらい、しんどいって思いながらも読むのを止められなかった。 そのときの別れがもしかしたら一生の別れかもしれないこと 自分の闘い方で闘うこと 後悔しないように生きたいものだけど、それにはいろいろと勇気が必要。 人との繋がりは、びっくりするほど簡単に切れてしまうものだと大人になってから実感している。 約束しなくても会える関係(同僚とか、学校とか)というのは普段は意識しないけどとてもありがたいものなんだなと思う。 「縁があれば必ずまた巡り会える」と若いときは信じていたけれど、縁だけではなくて、それを繋ぐための努力は必要だと思う。
3投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初、藤岡陽子作品。 いま気づきました。私はこの手の作品に弱い。途中から、涙が止まらなくなってくる。 いつの間にか失ってしまった何かを埋めてくれたのかもしれない。「本に救われた」って気持ちが少しわかる。 あの頃を懐かしむことなく、悔やむことなく。ただ時間の流れの中に感じ、閉じ込めてゆく。それは今も同じ。楽しむこともなく苦しむこともなく。自分をどうするかでもなく、どうしたいかでもなく…。 自分の気持ちに正直に生きる? 自分の闘い方を自分で決めていい? そんな難しいことをいとも簡単に通り過ぎてしまう主人公たちに感心する。そこまで言い切らなければいけないのは何故?って。 物語は、デザイナーの主人公・水樹から、デザイナーの仕事がなくなることから始まる。結局、信じてきた自分の土台が無くなった時に、”自分の闘い方”を意識するのかもしれない。今までに縋るのも解答。捨てるのも、足掻くのも、諦めるのも。 結局、価格競争に進むレミングスたちに染まることなく、自分が求めた”何か”を目指して、次世代に繋ぐことを、精一杯のバトンを繋ぐことを、”諦め”を伝染させないことを、選んだ水樹に涙しているのかもしれない。 「独りで生きるのは平気だけれど、時々はだれかと触れ合いたいと思った」最後まで、泣かせるエンディングでした。
6投稿日: 2021.05.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当の自分がいて、役割を演じている自分がいて。そのどっちが正しいなんてないんだけど、それでも本当の自分を出せる相手に巡り会えたらそれだけでももう幸せなのよ。 人なんてわずかな時間を生きているのだから、いまこの瞬間のある本当の心を大切にしなければ、なんのために生きているのかわからなくなってしまう。
6投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログずっと、積ん読となっていましたが、読みました! デザイナー水樹の転職物語と思いきや、過去と現在のいったりきたり。同級生、憲吾くんと結ばれるのか?あれあれ…えーっ!と驚かされる結末でした。人生なにが起きるかわからない。この本も涙涙でした。
2投稿日: 2021.05.05
powered by ブクログ初めましての藤岡陽子さん。最近『きのうのオレンジ』のおすすめレビューをよく見かけ、読みたいなぁと思ってました。この本はかな〜り前に買って積んだままになっていて、ようやく読みました。 この本を買った過去の私、グッジョブ! とても良かったです。 服飾デザイナーの水樹は45歳独身。転職し16年勤めてきた会社が服飾業界から撤退することを告げられる。そんな中、中高の同級生だった憲吾から、恩師の入院を知らせる電話がきて…よみがえる様々な思い出と現在とが入り混じり、葛藤しつつも新しい一歩を踏み出すまでが描かれています。 回想シーンはかなりつらく胸が痛くなることしばしばでした。決して裕福とは言えない生活、いじめ、抗えない別れや翻弄される時代の波…そんな中でも懸命にひたむきに生きていくことで大切な人の存在に気づき、乗り越えた困難の分だけ強く優しくなれる、そう思わせてくれる本でした。 あ、ちなみに内容は音楽とは関係ないです、念のため。
2投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ仕事のこと、家族のこと、社会、生き方、死、いろんなことが書かれていて、確かに人生はそうだなぁと思った。
6投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ記憶と後悔と時間は切なさを生む。 それぞれの登場人物の複雑な感情をうまく描いていると思う。 素晴らしく、心に残る文章もたくさんあった。 家族や友達、恋人。もちろん、お互い気遣いあって良好な関係を保てる関係は、素晴らしい。そして、その中に1人でも、本当の自分を見せられる相手が いるのなら、それはものすごく幸せなことなんだ、と思った。 良い読書体験ができました。
7投稿日: 2021.03.26
powered by ブクログ過去を捨て去らなければ今を生きられないとばかり思っていた。けど、過去が積み重なることで今は構築されていき、今もやがては過去となり未来の今へとなっていく。 自分の中で大切な想い出は閉じ込めるべきだというけど、なぜか恋愛は捨てるべきだと言われることが多い。その感覚自体に違和感とかは持ってなかったけど、良いものだとも思っていなかった。 しかし映画や小説ではときたま長年の恋愛が成就する瞬間を尊ぶことは多く、決して誤った行為ではないのではなかろうか。 それは年齢をいくら重ねようが、その行為に対する普遍的な価値は変わるはずもなく、それを客観的に間違っていると決めつける行為が間違っているのだと思う。
1投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ元気がもらえる素敵なお話でした。 それぞれが自分ができることを頑張ってそれが誰かの力になったり支えになったりする。 ただ途中ちょっと読むのが辛かった、、、
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カジュアロウ…で働くのも悪くないよ… つらかったり、暗かったりで読み進めるのがキツイ瞬間もあったけれど、最後は一気に読めた。 本当にやりたいことを見つけることも、それを職にすることもすごく難しい。 だから、結局、カジュアロウ…なんだけど。 その中で自分がやりたいことを見つけて、進んでいくのもまあ、ありかな。
4投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログ図書館本。 最初、題名を目にした時は音楽にまつわるお話なのかと思い込んでたが全く違った。 登場人物たちの境遇が辛くて、折れてしまいそうな状況下でも、皆がお互いを支え合って生きている。また、いくつになっても夢を追う姿にとても勇気付けられる。 そのなかで特に終盤の水樹と遠子先生の会話、信也の手紙は涙。 背中を押してもらいたい時、また再読したい。
1投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログすごく読みやすい本で、読んだ後幸せな気持ちになった。登場人物1人1人がすごく個性があって、みんな好きになった。
1投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
デザイナーという自分の愛する仕事の部署が無くなる事態に直面した、アラフォー女性の奮闘記。という一言でくくるのはちょっと違う。 事業継続のために仲間達と共に戦う主人公! 新たな世界を求め、40オーバーというハンデも何のその、世間の荒波に揉まれながら奮闘する働くキャリアウーマン!! な話ではありません← 何とかしなければならない。だけど、自分が何をしたいのか分からない。明確な方向性を定められない女性が、かつての同級生や恩師との邂逅を通して過去を振り返るお話。 決して優しいばかりの思い出ではない記憶を思い出しながら、ゆっくり自分のやりたいこと・進むべき道を模索していく女性の姿が、ゆっくりと丁寧に描かれます。 甘さの中にほろ苦さの後味残る、大人の女性の為のファーストラブストーリーです。 最後の数ページ、ようやく出会う彼と彼女が、作中で一度も言葉を交わした描写が無くて、何か余計にジーンとした(語彙)。 【内容まとめ】 デザイナーの主人公・水樹は、ある日突然、自分の部署が無くなると会社から通告された。就活しなきゃダメかしらと悩んでいるところへ、追い討ちをかけるように、かつて彼女に道を示してくれた教師が入院したと言う知らせが同級生から届く。めっきり帰ることの減った、久しぶりの故郷への帰省。懐かしい風景を見ながら、水樹は幼なじみ達との思い出に想いを馳せる。
3投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ過去と現在を交錯しながらの展開。 登場人物それぞれの立場や気持ちを思うと、色々な感情があふれて涙が止まりませんでした。 驚くほどマイペース、動作が遅くていじめにあっている悠人。ままならない現実との葛藤。それぞれの家庭環境。 いつも助け合って育ってきた三兄弟と水樹。 みんな何かしらを抱えて懸命に生きるなか、誰かの存在や一言に救われる事がある。 温かい読後感。 読了後に表紙を見てしみじみ♪♪ とても良い作品でした。 『人にはそれぞれ闘い方がある。今あかんかっても、それはこれからもずっとあかんということではない。』
2投稿日: 2021.01.14
powered by ブクログ何歳からでもやり直せる、そんな希望をもらえる本だった。 小さい頃から支え合ってきた水樹と信也。長いこと音信不通だったがいつも心のどこかで気にしていた。 信也も堂林くんも家族を恨む事なく、当たり前のように支えれる、それを犠牲になったとも思わない、すごい人だと思う。でも、二人とも心の支えがらあったから、がんばれたんだね。
1投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログお仕事小説的な出だしで先行きに興味をいだき出した途端、幼き頃の話が挿入され、それが考えていた以上に長く感じられて若干先行きに興味を失いつつ、更に高校時代の恩師を見舞う方向感に欠ける展開に。 しかし、貧しいながらも精一杯生きた子ども時代がしっかり根底に有りつつ、やり抜きたい仕事と向き合う真摯さや、人を想う揺るぎない気持ちが終盤で心地よく伝わり、うまく構成された小説だと感じた。 アパレル業界や、競輪業界もリアルに絵ががれ物語に深みを感じる。 家族愛、一途な恋愛、そして貫きたい仕事がうまくまとまって清々しい読了感を得ることができた。 個人的には主人公が置かれたアパレル業界を掘り下げ、仲間と奮闘するお仕事小説パートにもっと枚数を割いてほしいと感じた。
0投稿日: 2020.11.02
powered by ブクログじんわり感動する本。 家族の絆、友人との絆。 それぞれが相手を大切に想い、助け合いながら成長していく。 成長過程が美しく描かれた一冊。
0投稿日: 2020.10.23
powered by ブクログ著者初読。ブクログで出会った本。まずはタイトルとデザイナーが主人公という点に惹かれたけれど、とっても良かった。 全体としては服飾デザイナーになった水樹の現在と過去を、彼女の家族・幼馴染や担任だった先生など周囲も含めて追っていく流れ。 現在と過去がパッパッと切り替わりながら鮮やかに描写されており、アッというような様々な展開もあり、それが物語に惹きつけ飽きさせない。涙が滲むような場面も、心に残るような言葉も存分にあり、出会えて良かったと思える本。時間が経ったらまた読みたい。 ●印象的な言葉 ・人によって闘い方はそれぞれ違うんや。だから、自分の闘い方を探して実行したらええねん ・人は生まれ持った「性質」、環境や経験による「性格」、学びながら獲得していく「人格」の三層で成り立っている ・リレーは受け取る側にとっては、バトンをもらう時の順位よりも、どんな気持ちでそのバトンが渡されたか、そのほうが重要なんだ
20投稿日: 2020.10.17
powered by ブクログ初めての作家さんでしたが良い本でした。おススメです。 題名からして音楽の話かなと思っていたらデザイナーの話。(笑) 過去と現在を行き来するなかでそれぞれが繋がっていて 好きなことをひたむきに全力でやる姿が清々しいです。 小さい頃の貧乏な話やいじめの話、精神疾患の話も 私の過去の経験や身近な人でそれぞれ共感してしまいます。 ↓気に入った言葉 誰しもがいろんな難しいことをそれぞれの中に抱えていている。 本当の自分がいて、役割を演じている自分がいる。 どっちが正しいなんてないんだけど それでも本当の自分を出せる相手に巡り合えたら それだけでもう幸せなのだ。
18投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ藤岡陽子 著 ブクログの方の本棚から知り、読んでみたいと手に取った 藤岡陽子さんの作品は初めてです。 あらすじなどは知らずに読みだしたけれど、この家族に起因する物語に自然と入っていけた。 小説の冒頭は現在のデザイナーとして服飾関係の仕事の生業を描きつつ、天職のように感じ、服飾の仕事に没頭していた主人公の瀬尾水樹の描写から始まるのだが、服飾関係の仕事に暗い影がさし、服飾事業を撤退する方向へと話は進んでゆくが、物語は過去へと遡って引き継がれてゆく。 自分も、同じように、もう忘れていた過去のあの頃に久しぶりに引き戻されるような感覚に陥った。 はじめの第一歩みたいに…大人になったら、 一人で苦労して生きてきたように思えて、実は、過去になってしまった家族やまわりの家族、人達にしっかり支えられて生きてこれたことを思い出すきっかけになった良書だ。 “あの頃は良かったなぁ…”って振り返り懐かしむ気持ちではなく、あの頃、子どもだった自分達には抱えきれなかったこと。理不尽なことかどうかも判断出来ずに、ただ怯え、何か違和感だけ感じて上手く表現出来なかったこと。 家庭の事情も、子どもなりに子どもだから、懸命に耐えていた…耐えられたこと 近所の子どもと一心同体のような気持ちで乗り越えられたことなんか…大人になってはじめて、あの頃の自分達の気持ちを推し量り、理解出来るような…。 作品の中の主人公の水樹だけじゃなく、信也や悠人、正浩ちゃん、徹、堂林くんも、そんな子ども達が居たなぁ…なんて思い出す。 自分の中でも、母親が心の中心にいた時代があったなぁなんて事もつくづく思い出した。 子どもの頃はいつも近くにいた母なしでは生きていけないような気がしてたのに…母がいないと心細く感じていた頃もあったのに…。 大人になるにつれ、それは時々、煩わしくさえ感じる時もあった。親だから仕方なくやってるだけで、あれだけ愛情を持って育ててくれた恩なんて忘れて、自分のことに、精一杯で親の存在すら深く考えなくなっていたなぁ…って改めて思う。 二十歳くらいのある日、バスに乗ってたら、何処かのおばさんが、バスの中で独り言とは思えないわりと、大きな声で 「昔は、孝行したい時に親はなし。ってよく言ってたけど、今じゃ孝行したくもないのに、親が居るって時代になってしまったなぁ…」ってボヤいて苦笑していた。 私は思わず吹き出して「上手い事言うねぇ」なんて妙に感心していた。 でも、本当はその頃の自分は親がいなくなるなんて想像も出来なかったんだろうなぁって思う。 作品の中では、孝行息子の優しく、賢い正浩が…事故に遭う 不幸って突然やってくる 「正浩ちゃん?うん。お兄ちゃんが、こんなこと言うてたん憶えてへんか。 人にはそれぞれ闘い方がある、って。 俺はその言葉をよう思い出すんや。 今、あかんかっても、それはこれからも ずっとあかんということではない。 その言葉を思い出すと、 頑張ろう、 おれにもできるかもしれんって思えるんや」 子どもの時にしか言えないような、あからさまで純粋な言葉に胸が震えた。 私の中にも忘れられない 子ども時代の近所の治くんの思い出が蘇る。 色々、思い出を書いていたが、止めた。 きっと、皆んな、それぞれの思い出の中に心残る人がいる。 哀しみを隠して生きてる者もいる 一生懸命に平然を装って生きる事もある 作品の中の救いは、辛い事態の中でも、信じられる人がいた事。ちゃんと、自分の気持ちを推し量り応えてくれる人たちの存在。 絆を持ち続けられたこと。 「人なんてわずかな時間を生きているのだから、 いまこの瞬間にある本当の心を大切にしなければ、 なんのために生きているのか わからなくなってしまう」 手のひらの音符をしっかり、心に奏でよう。 そして、生きていこうって思えた。
31投稿日: 2020.09.27
powered by ブクログ中学生のバスケ部活物語を読んでライトノベルじゃないと感じたのも道理で、通底に家族をテーマにした手練れのストーリーテラーであることに得心。こういう作品こそ映像化してほしい。 【熱い心】 だからといっておれたちの世代が走ることをやめると、次の世代はもう走る気を完全になくすんじゃないか。 いま何かをやって、失敗したとしても、もっと若い誰かがうまく賢いやり方で成功させたなら、それはおれたちの成功ではないだろうか。
0投稿日: 2020.09.15
powered by ブクログ青天の霹靂なることに、時に人は遭遇する。特にそれが人生の後半にさしかかったころに起こったら、どうする? デザイナーの水樹は、勤める会社が服飾業界から撤退することを知らされる。45歳。ずっとデザイナーとして働いてきた自分に、他の仕事は考えられない。さりとて、この年齢で再就職も難しいだろう。 そんな水樹のもとに、中高時代の同級生、憲吾から恩師の入院を知らせる電話がくる。そして、故郷京都へと向かう。 恩師を見舞い、憲吾と話し、昔住んでいた団地を訪ねる中、小中高時代の記憶が蘇る。 貧しかったこと、いじめられたこと、傷ついたこと等色々な想い出が蘇ってくる。とりわけ幼馴染みの森嶋信也のことは水樹の心に今もなお大きな影響を与えている。 彼らとの日々を思い返し、また、憲吾との語らいを通し、水樹は希望を持って前に進んでいく。 そして、20年以上音信不通だった信也との再会。 悲しい場面もあるけれど、とても清々しいものを感じられる、一冊。 人と人との繋がり、関わり、その美しさを味わえる。
2投稿日: 2020.08.21
powered by ブクログ決して恵まれていた幼少期ではなかった主人公だったが、幼なじみとの想いが大人になってからある連絡から蘇る 進路決めの時に子供個人のことをよく見ていた恩師が素敵 「後悔してない」 個人的には日本の「糸へん産業」頑張ってほしいなぁ
0投稿日: 2020.08.21
powered by ブクログ主人公と年齢が近いからか、色々と考えさせられながら読み進みました。 「これで一生会えなくなると確信している別れは、この世にどのくらいあるのだろう。」 「おれたちの世代が走ることをやめると、次の世代はもう走る気を完全になくすんじゃないか。…次の世代を走る人には自分たちが見せる全力疾走が残るんじゃないだろうか。」 水樹と信也が、純粋なまま45歳になっていて、よかった。 遠子先生と憲吾も、正浩も悠人も徹も、みんな素敵な人たち。 みんながずっと幸せであって欲しいと思います。
0投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログ仕事 家族愛 恋愛 青春 学校 服飾業界で働く女性の現在と過去の話 様々な葛藤、不平等な世界を強く優しく生き抜く姿にとても惹かれました。 優しさが溢れる話で読み終わった後心温まります。
6投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログリレーの思い出が前半と後半にでてくる。 どちらも、順位よりも全力でいけ諦めるなと言う人がいた。 奇跡がおこらなくても、必死で走るからバトンをもらった人も必死で走る。 人の全力を笑うやつは最低や、放っておけ。 そこから、日本の話になり、 今の日本はだめだと思っている事がだめだと。 自分が全力で生きないと後に続く人が走れない。 順位よりも成功よりも、全力でやることが残る。 分かったように人生諦めムードの私だったけど、希望のでてくる幸せな物語だった。
0投稿日: 2020.07.15
powered by ブクログ3年ぶりに開いた。 誰かと出会って、誰かから思われて、誰かを思って。願わくば、誰かの役に立てることを願って。そうやって、人生が紡がれているよなと思う。
0投稿日: 2020.07.14
powered by ブクログデザイナーの瀬尾水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。 45歳独身、何より愛してきた仕事なのに…。 途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。 お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。 −――― 高校3年生の体育祭のリレーで、自分にバトンを繋いで「優勝」へ導いてくれた彼。 「音符」の刺繍のついたシューズバッグをプレゼントしたとき、喜んでくれた彼。 自転車のカゴに大量のゴミを投げ捨てられるといういじめを受けたとき、躊躇なくそのゴミを掴んで投げ捨ててくれた彼。 東京の専門学校に進んで以来会えなくなっていた彼 森嶋信也にどのように再会するのか、できるのかというのが物語の中心になっている。 最後の場面は、水樹も信也も45歳。 「独りで生きるのは平気だけれど、時々はだれかと触れ合いたい」(p.358)、そう願って生きる希望を探していく1人の女性を描いた、温かい小説だった。 「教師っていうのはみんなが思っているよりもよほど純粋に、教え子のことを想ってるもんよ」(p.79) 「たとえばいま全力で何かをやって、それがことごとく失敗したとしても次の世代を走る人には自分たちが見せる全力疾走が残るんじゃないだろうか。何とかしようとあがいている姿を見ていた、もっと若い誰かが、自分たちよりうまく賢いやり方で何かを成功させたなら、それはおれたちの成功ではないだろうか」(p.310)
0投稿日: 2020.06.14
powered by ブクログLCで父が死に兄は交通事故死 弟は発達障害 母親が再婚したらバブルが弾けて 夜逃げ でも頑張って競輪選手 ないだろう!
1投稿日: 2020.05.29
powered by ブクログ決して恵まれていたとは言い難い幼少期から、数々の出会いと経験を経て辿り着く場所。人と人とを繋ぐ絆と持ち続ける思いが人生を豊かにするのだと、胸が熱くなりました。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ不幸な生い立ちに胸を痛める場面も多いです。でも、読み進めていくと要所要所で、「あ〜よかった」「そうだったのか!」と心温まる場面があります。人とのご縁、大事にしたいなと思います。
1投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログ「自分の闘い方を探して実行する」「自分に合ったやり方をみつけたら、とことんそれをやる」がこの物語の軸です。 どの登場人物も弱い部分や欠点があるけど自分に合った闘い方を知り全力で立ち向かおうとしています。物語の内容は暗い部分が多いですがそばにいなくても誰かを思いやる描写が多く心が温まる作品でした。 仕事やこれからの進路に迷っている人にお勧めしたい本です。
0投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログ大きな山があるわけでもない。ストーリーも全体的に暗い内容。でも、読み終わって心が暖かくなる。 心に響く言葉も多い。性質、性格、人格。なるほど。
0投稿日: 2020.04.15
powered by ブクログ人を思いやる心、家族を大事に想う気持ち。そこを自然と心に取り込んでくれる温かい気持ちになる小説だった。 みんな表面上は何も大変な思いをせずに幸せを掴んでいるように見えたりするけど、実際はその人の人生の背景を知らないだけで色々辛い思いをしてきて今がある。 他人を想うって簡単に見えて信念を持っていて強くないと出来ないのかもしれない。そんなことまで思わされた。
0投稿日: 2020.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何かを始めるのに遅いことはないと気づかされました。 私は、当たり前に高校卒業して大学生になりました。中学卒業後、高校卒業後に働くという選択肢は私にはありませんでした。この本に出てくる人物たちとは時代も違うと思いますが、大学まで卒業することが普通だと教えられてきたからです。きっと、大学卒業してどこか会社に就職して、結婚したら一度辞めるのだろうな、と思っています。だけど、折角なら何かやりたいこと、好きなことを仕事にして、この本の登場人物のように輝きたいと思いました。 ただ、方言で喋る箇所が少し読みづらかったです。
0投稿日: 2020.03.03
powered by ブクログ諦めずに頑張る姿勢、それを支えてくれる人、辛い過去を乗り越えて強く生きていこうとする決意。この作品を読むと前向きな気持ちになれました。
0投稿日: 2020.02.11
powered by ブクログバトンをつなぐ、自分にも言えることだな。小学校の私、中学校の私、高校の私、大学生の私…。ちゃんとバトンをつながなきゃな~。
3投稿日: 2020.01.17
powered by ブクログまず、新潮文庫100選を読んで抽選に当たった本です。ありがとうございます。前向きで暖かい、幸せな気持ちになれるこの本から新しい年を始めます。 服飾業界のデザイナーの夢を持ち続けて実現させてきた。実績もある35歳の水樹。突然会社が方向転換して業界から撤退することになった。中途採用で難関を切り抜けてきたがまだまだ愛着がある。仕事は好きだ。 落ち着かない将来の方向に、迷いに迷っていた時、京都の母校から連絡が来る。水樹の困難な夢の実現に後押しをしてくれた恩師が入院している、治癒の難しい病気で、命が残り少ないかもしれない。クラスで集まってお見舞いに行こう。 まだ30代半ばでまた将来の道に迷っている、才能を見つけてくれた。上京し好きな道に進むきっかけを与えてくれた美術の先生に、間に合ううちに会わなくてはならない。 そうして水樹の記憶の底から懐かしい時間が蘇ってくる。 集合住宅の真上、二階の家族とは特に親しかった。年が近い三人兄弟との思い出。中でもいつも気にかけてくれて、前向きで元気をくれた同級生の信也はどうしているだろう。 お見舞いの連絡が彼一人だけが取れないらしい。どこでどう暮らしているのか、心を寄せ音符を刺繍したシュース入れを渡した、淡い思い出恋しい心が蘇る。 多感な頃、経済的にも苦しかった。それでも頑張って服飾の道に進んだが。あのころ信也の家庭はより苦しかった、頼りになる秀才の兄が弟をかばって事故で死んだ。母親は入院していた。あの苦境からどうして暮らしているのか。 思い出の地で先生は重い病にやはり衰えも見えたが、秀才で将来を嘱望されていた同級生が地元に残って公務員になり先生に付き添っていた。二人の親密な様子に先生との絆が見えた。 水樹はそれぞれの苦悩と希望が織り込まれたあの時代、将来の進路に悩んだ時代を思い出し、信也を探すことにする。 節目を過ぎるとき同じ悩みを持つ、青春時代をどう生きたか、懐かしさと戻りたくない思いがある。その中からもう一度やり直せたらと思うことがある。あの時代をどう生きたか、埋もれていた時間に帰ってもう一度歩みだすことができるとしたら。今からでもまだ間に合う。 状況は違っても時間の流れは様々顔を変えながら過ぎていく。初心という言葉がある。 そういうこと。 そんな話だった。 迷いながら生きていくこと、埋もれてしまっていた時に還り、新たに希望を見つけた水樹の、過ぎてしまったと思っていたあの時代の思い出が、厳しく優しく、暖かく胸に迫る。
0投稿日: 2020.01.07
powered by ブクログするする読めた。けど、ここぞっていう山場がない(クライマックスもそこまで盛り上がった印象がない)ので、そういうわかりやすい面白さはないかも。いろんな形のそれがあるよね、っていうお話かな。
0投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログキーワードは家族。 今では疎遠になりがちな近所の人たちとの濃厚な人付き合いに懐かしさというか憧れを感じた。 貧しい暮らしの中で育った子どもたちの苦しい境遇と、それに負けない心の強さと絆の強さが印象的だった。
3投稿日: 2019.12.16
powered by ブクログ仕事に打ち込んできた女性が突然、場を失うことになり‥? 40代での再出発と、再会。 水樹はデザイナー、45歳独身。 会社が服飾業から撤退することになり、途方に暮れる。 そんなところへ同級生の憲吾から連絡が入り、恩師の入院を知ります。 ひさびさの帰省に、幼馴染たちとの記憶が蘇るのでした。 近所に住んでいた三兄弟のこと。 中でも気になる信也とは、上京後は連絡が取れなくなったままだった‥ それぞれに家庭の事情を抱え、それぞれの人生を頑張っていたことが、しだいにわかってきます。 切ないすれ違いも‥ 今の状態からまた出直しを模索するうちに、これまでの経験を活かすことも考えられるように。 しみじみとした温もりと、リアルな苦労が書き込まれ、心あたたまるラストへ。 心に沁みる物語です。
18投稿日: 2019.11.14
powered by ブクログう~ん、色々切ない。届かない想い...。届くのが遅すぎる。でもそれでいいんだと。これはもう率直に受け止めるしかないなぁ...。他作品も読んでみたくなる一冊。
2投稿日: 2019.11.03
powered by ブクログ40代も半ばになると、新しいことに挑戦する意欲もなくなってきて、つい毎日を無難に過ごしていきたくなる。でもこの小説の主人公水樹は失職という転機に、幼いころから家族同然で付き合ってきた友人信也との思い出、恩師遠子先生の温かい励まし、同級生憲吾の新たな挑戦に影響されて、自分らしさをあきらめることなく、新たな生き方を見つけていくことができた。 じーんときたのは、自転車のサドルが無くなったというエピソードの真相が遠子先生から明かされた時。あと信也が水樹に宛てた手紙の内容を読んだときに、これは愛だなと涙が出そうになった。これほど相手のことを思えるなんてすばらしい。悠人も自分のやりたいことができて本当に良かった。たくさん苦労した分、信也、悠人兄弟には幸せになってほしい。
1投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログ引き込まれて読了。 最初のリレーの中の幼なじみ水樹、信也、健吾。水樹の回想の中、この3人の其々の関係性、そして其々の家族の模様に心を揺さぶられた。
1投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログ信也の不器用な優しさがグッとくる。手のひらの音符は、水樹が10歳のとき、信也を元気づけるために手作りしたシューズいれに着いていたフェルトの音符。2人が高校3年で、水樹が東京の専門学校に行く際、慎也が取れた音符をボンドでくっつけていたところ、直せないか?と水樹に見せた。 水樹が音符を触っていると、音符が落ちて、手のひらの上に丸まった。 この本のタイトルはそのシーンからきている。 行動の裏に隠れた大切な人を思いやる気持ちや、感動し思わず涙するシーンもあり、読んでいるうちに心が暖かくなった。 最後は競輪選手となった45歳の信也が、競輪の大会で優勝したのか、どうなったのか分からないまま勝負の熱を残したまま物語は終わっている。
10投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ悲しいけど心温まる本 ☆家族ってそうなんだ。その形がなくなったとしても心から離れることはなく... ☆ 小さかった頃、競輪場をただギャンブル好きの男たちが集まる場所だと思っていた。でも今はここに集まる人たちが、金だけではない何かを懸けに来ているのではないかと思うように ブレーキのない自転車に誇り、強い目をしてゴールを目指す選手の走りに、不平等な世の中でくすぶる自身の熱を託しているのかもしれないと。
1投稿日: 2019.09.23
powered by ブクログ良かった! 困難な環境に育った二人が幼いころから励ましあい認め合い共に成長してきた。 それぞれの夢を追い、離れ離れになってしっまった時を経て、また再開する場面には涙涙。 夫々のやり方で人生を歩んでいけばいいのだと感じさせる。感動の1冊。
1投稿日: 2019.09.23
powered by ブクログさくさく読めた。映画化されそう。 しかしちょっと内容が暗かったなー どちらかというと「パワーをもらえる小説!!!」っていうより、「落ち込んだ人に寄り添ってくれる小説」って感じ。 先生の一言と、手紙の最後で2回くらい泣きそうになった。
0投稿日: 2019.09.10
powered by ブクログ誰もが持っているキラキラとした、あるいは苦く閉じ込めてしまいたい自分だけの思い出のお話。登場人物それぞれが、生き生きと描かれているので、自分の周りの人物に当てはめて読めた。それぞれの初恋や将来の夢との折り合いのつけ方が過去と現在の視点から語られ、最後まで読むとじんわりと完成する。荒唐無稽なストーリーよりも感情移入できる心理描写派の人にオススメ。
1投稿日: 2019.09.09
powered by ブクログ一生懸命生きるってこういう事なのかなって感じさせられた。 登場人物一人一人が一生懸命生きてきた軌跡を現在の話の合間合間に挟んでいったから、現在のシーンより回想シーンが多くなったのだろう。 真っ直ぐで、優しくて、器用すぎて不器用で、素直なのに素直になれなくて、細かな心の動きや変化が丁寧に表現されていてこちらの心まで揺れ動く1冊でした。
1投稿日: 2019.09.06
powered by ブクログこれ、全く期待してなくて しかも、途中挫折しかけたけど 最後まで読んで良かった!!! 45歳、独身の水樹は、 自社が服飾業界からの撤退を知らされる。 途方にくれていた水樹が、 過去を振り返っていき、それが今に繋がる物語。 思い出ぽろぽろ的な感じかと。 途中から、感情移入してしまい、 登場人物それぞれの幸せを願わずにはいられませんでした。 みんなそれぞれの世界で苦しんで戦ってるんだなあと。 電車内でほろり。苦笑 一生懸命が報われてほしいし、家族や友達、恋人って言うものって、と考えさせてくれました。
1投稿日: 2019.08.13
powered by ブクログ現実はこんなにうまくはいかないよなぁなんて野暮なこと言わせないくらい、水樹と彼女の周りの人たちにまつわるエピソードの一つ一つがあまりにもリアルで、だから彼らが何とか生き延びて無事に大人になって、それなりに幸せややりがいを得ていることに、素直に拍手を送りたくなった。 しょうもない体裁や外聞が気になって迷いが生じている時なんかに読み返したい。
0投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大切なものは、なかなか手放せない。 デザイナーの水樹は、会社が服飾から撤退することを告げられる。これからの道に迷った水樹に、中高の同級生で、地元の公務員として働く憲吾から、恩師の入院を知らせる電話があった。彼女は、家の事情で進学をあきらめ就職するつもりでいた水樹が、服飾の道に進むことを後押ししてくれた人であった。過去を思い返す水樹は、幼い頃近所に住んでいた正浩・信也・悠人の三兄弟のことを思い出す。幼くして亡くなった優秀な正浩、周りに馴染めずいじめられていた悠人、そして、いつも悠人を守っていた不器用な信也。音信不通になった彼らのことを思っていた水樹は、憲吾や上田先生と話しながら、これからの自分について決断を下す。 温かく、切ない。ギャンブル好きだった、決して良い人とは言えない父への思い。そんな父を愛していた母への思い。影など感じなかった憲吾の抱えていた荷物。優秀で優しかったのに、死んでしまった正浩のこと。父を亡くし、兄を亡くし、子どもから目をそらした母に失望し、いじめられる弟を、不器用に守ろうとした信也。淡い想い。人生は決して平坦な道ではなく、恵まれた環境に生まれたなかったハンデもあるけれど、水樹がここまで歩んできたのは、高校生までの人生の出会いに原点があったのだろう。何度も目頭が熱くなり、最後にはすがすがしい気持ちになった。 時代のせい、環境のせい、うまくいかないことを何かのせいにすることは簡単だ。でも、自分のやりたいことをやる勇気は、苦しさの中にあった小さな光のかけらから生まれるのかもしれない。それは、小さな光でも、人生すべてをかけて追い求める大きな夢となる。時代も場所も環境もすべて超えて。 舞台が京都、しかも向日市ということで、なんとなく感じがわかるのも、この物語に惹かれるひとつの要素だったかもしれない。
0投稿日: 2019.06.17
powered by ブクログ読み進んで行く内にとても心が澄んでくる本です。 厳しい現実の只中で自分の心と向き合って生きる。 人生が輝く刹那の美しさを味わえる一冊でした
0投稿日: 2019.06.16
powered by ブクログ主人公の服飾のデザイナー美樹は、独身の45歳です。勤めている会社が服飾業から撤退すると社長から聞かされ、何よりも愛していたお仕事ができなくなると、途方に暮れます。そんな時、中高の同級生の憲剛から、恩師で美樹の人生に大きな影響を与えた美術の先生が入院したと電話があります。お見舞いに京都へ帰省する最中、懐かしい記憶が蘇ります。同じ団地に住んでいた幼馴染の3兄弟、特に信也のことが。主人公の回想シーンを中心に、人生、家族、障害、いじめ、そして現在の仕事のことが前後しながら語られます。静かに泣いて心が温かくなります。
0投稿日: 2019.06.08
powered by ブクログデザイナーの水樹は、 自社が服飾業から撤退することを知らされる。 45歳独身、何より愛してきた仕事なのに。 途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。 お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。 幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。 <あの頃>が、水樹に新たな力を与えてくれる。 人生に迷うすべての人に贈る物語。 ************************************** こんなに物語に入り込み、読み出したら止まらず、読み返すこともなく、読み終わる小説も稀。 この先が気になる訳でもなく、ミステリーでもない。 ただただ、淡々と現在・過去・未来とバランスよく織り込まれて、物足りなく感じることもなく、面白かった。 本を読んでると、自分がもしこの場面にいたら、とか考えるねんけど、これは客観的に第三者として読み進めてた。 場面によっては、ジーンときたり、悲しくなったり、いろんな感情が湧いて出た物語やった。
6投稿日: 2019.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
入り~序盤の平坦な感じがとっつきにくく感じたが、終盤にかけてとんとんと勢いが増す。たんたんとした語り口や説明口調が多い。だからこそメッセージがダイレクトに伝わってくる。登場人物が不遇なのにみんな人格者。主要な人たちはみんな性格が性格がいい。時代とかちょっとした運命のいたずらとか不運とか、ふりかかる火の粉を互いにささえあって乗りきる。 自分だけの戦い方をそれぞれ身に付ければいい。諦めムードは下の世代に伝染してしまうから、順位なんかいいから私たちにできるのは熱いバトンを繋ぐことだ。ずっと好きな人ができなかったのではなく、この人がずっと好きだったんだ、などのメッセージが読んだ人にまっすぐ届く。がんばっている人の、がんばりたい気持ちに素直にこたえる、いい小説。
0投稿日: 2019.05.07
powered by ブクログ読むのは2回目だが全く内容を覚えていなかった。一生懸命生きる人たち。「自分に合ったやり方を見つけたら、とことんそれをやったらええんや。無理することはないって」「人は急に歳を取るわけやないんや。おれたち子供はゆっくりと、歳を取っていくんや」(正浩)
0投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
失敗したくないなと思うときにセレクト。リストに追加しなければならない作家さんが一人増えました。次作はどれから読もうかと楽しむ時間も増えました。
0投稿日: 2019.04.30
powered by ブクログ一度しかない自分の人生をどうやって進んでいくか 水樹の会社が服飾業から撤退する事になった。 デザイナーの水樹は紹介で通販の会社に転職が決まる。しかし今後の自分の身の振り方、自分の思いとは違ったことによって水樹は悩む。懐かしい友人、恩師に会いに行き最終的に自分のやりたいことを決め、決まっていた通販の会社も断った。 自分の今の状況とリンクしているせいか1ページ1ページが重く伸し掛かった。 バタバタした中で読んだため一ヶ月近くかかってしまったけど何かと自分の中に残るものがある。 一度しかない自分の人生、考え込まずに前に楽しく進んでいこう。
0投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
哀しいことがつづいて苦しくなるけどラストはハッピーエンドで良かった。 読み終えた後ほんわかする話でした。 みんなが小さい頃からの夢を叶えられたことは素敵です。 でもけっこうみんな早死にするなー
0投稿日: 2019.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読む前と比べて勇気が出るような小説でした。 信也の真っ直ぐな行動に勇気づけられていた水樹。 また信也も水樹に支えられていたと思います。 カメムシ事件は「お前らが言ってるのこういうことだぞ」という信也の思いが込められていて、自分だったらどのように行動していただろうと考えていました。 また、サドル事件では信也の優しさに鳥肌がたちました。 ★4.2 2019/2/19
0投稿日: 2019.02.19
powered by ブクログ良かった。読みやすかったし、心にも響いた。 しかしなぁー45歳の主人公、兄、友達、皆独身とかそのあたりは現実的じゃないよなぁと思った。 ま、でも小説だからそれぐらい夢見ても良いのか。 先生は、今働いてる別の部の渡辺さんにイメージ重なるなぁと。 ・独りで生きるのは平気だけれど、時々は誰かと触れ合いたいと思った。同じ景色を見て、一緒に笑ったり泣いたり、幸せを感じたり。手を握り、体の重みを感じたかった。でもそのだれかはあなたとしか考えられなくて、不器用で救いようがないと思いながら、自分らしいと思って生きてきた。人なんてわずかな時間を生きているのだから、いまこの瞬間にある本当の心を大切にしなければ、なんのために生きているのかわからなくなってしまう。
0投稿日: 2019.02.17
powered by ブクログいや〜、驚きました。とてもいいですね。 今までこの作家さんを知らなかったことを後悔。 展開のテンポが良く、幼少期の回想シーンの一つ一つの会話文に温かさがあります。主人公は貧しいながらも、周りの同級生やその兄弟と強く、たくましく育っていく。幼少期の舞台となるのはとある団地ですが、様々な出来事が重なり、妙に身近に感じさせられます。 また、この物語は、大人になる過程で気づかなかったことを気づかせてくれました。 「人はいつだって知らないうちに一生のさよならをしている。これで一生会えなくなると確信している別れは、この世にどれくらいあるのだらう」 一期一会という言葉がありますが、そんな大切な出会いと別れの中で、もう二度と会えなくなってしまう人もいる。だからこそ、そういう人との今の時間を大切にしよう。もし、大切な人と長く会えていないのなら、どんな手を尽くしてでも会おうとしよう。 読んでいる時、何度も涙してしまいました。みなさんにおすすめしたい一冊。
0投稿日: 2019.02.04
powered by ブクログ支え合った子供時代,ほのかな恋が27年の時を経て出会うそれまでの不運と奇跡.きっと早くに死んでしまった兄の正浩がずっと守っていたのでしょうか?信也の壊れ物のような純粋な優しさに胸が締め付けられました.
0投稿日: 2019.01.26
powered by ブクログ全ての登場人物が非常に丁寧に描かれている。 テーマは家族。 純愛小説でした。 読み終わるのが残念なぐらい、よい本でした。
21投稿日: 2019.01.15
powered by ブクログ貧しさの中で心豊かに育つ水樹と幼馴染の三兄弟、境遇は違ってもやはり苦しさを背負う同級生の憲吾。 読んでいて辛くなるくらいだったけど、皆、逆境に負けないので、とにかく幸せを祈らずにいられなくなる! 他の作品も読んでみたい。
1投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログ読み始めてすぐに「何なのーっ?この強靭な心を持って生きていく人達は!!Σ(゚ロ゚;)話が美しすぎて、薄汚れている私には眩しすぎる!(-_-;)」と挫折しそうになった(^^;)けれど一気に読めちゃった(#^.^#)この作家さん初読みだけれど、凄い人だ!(*゚Д゚*)
0投稿日: 2019.01.11
powered by ブクログ読んでいて時々感情が高ぶってきて大変だった! 人生に迷っている人、そんな人に読んでほしい作品。 物語だからだけど、、でも実際に起こるのではないかと期待してしまう(笑) 人と人の出会いは奇跡なのは事実だけど。
0投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログ本の帯に書かれていた「良い小説を読むとしあわな気分になれます!」まさにそれ。 読ませるなぁ。どんどん読み進みたくて。でも終わるのもなんか寂しく最後の方はちょっと読んでは休み、ちょっと読んでは休みしました。 でも終わっちゃった。 大事件が起きるような話ではないんですがなぜかとても惹きつけられるものがあります。 是非読んでみてください。
1投稿日: 2018.12.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恩人と旧友との再会から自分の人生を振り返り、強く関わりのあった人たちへの思いを語りながら物語は進んでいく。恵まれない環境と不幸な出来事からキャラクターたちが現在どうなってるのか気になって終盤までガーッと一気に読んでしまった。人生思い通りにいかない、周りの人と比べて落ち込んじゃう時などに読むと前向きになれる小説です。
0投稿日: 2018.11.14
powered by ブクログ特別に劇的なストーリーというわけでもなく、 ごく日常にありそうな物語ですが、 誰の人生の岐路などにありそうなものばかりのせいか 一つ一つのシーンが胸に深く沁み込んで来ました。 貧乏だった家庭生活、将来への不安、 故郷への想いなど様々な悩みや不安がありましたが、 その時々には優しい母親や幼馴染の三兄弟や友達が 寄り添っていて現代にはあまり見かけない 素朴さの中にも優しさや逞しさが混在されていて 昭和の背景も感じられました。 特に進路に関しては主人公の将来を見据えて 熱心に進路指導されていた先生にはとても共感できました。 後からこの先生の経緯については吃驚させられましたが、 慎ましく芯のしっかりとした先生だったからこそ 今までのことは許せてしまいました。 故郷というのは、大切な人がいるから戻りたくなるものだ。 だから母がいなくなってからは、 京都に帰ろうという気持ちが起こらないでいた。 むしろ新幹線に乗ると、体を壊してかたの母のことを思い出すので、 避けるようにな気持ちもあった。 という一節がありますが、 この心境が今まで自分ではあまり気が付いていなかったですが、 まさに同じ心境だと思い心を見透かされた思いになりました。 けれど自分だけがこんな思いを抱くのは無いのだと思い 少し救われた気持ちになりました。 主人公の水樹のように何度も仕事でくじけそうになった時でも、 どんなきっかけでまた再びやり直そうと思ったり、 昔の仲間に会ったり、思い直すことによって それをまた糧にしていこうと力が貰えました。 遠くにいる家族や懐かしい学生時代の友達、 そして共に過ごしたそれぞれの時代の同級生などに 今はどうしているのかと思って会いたくなったり、 連絡をしたくなる気分になります。 三人兄弟のそれぞれの個性に惹かれ、 特に信也のことは最後まで気になってしまい どうなるかと思いましたが、 何年もの想いがこんな形になって実って 本当に良かったと心から思えました。 人にはそれぞれ闘い方がある。 今あかんかっても、 それはこれからもずっとあかんということではない。 その言葉思い出すと、頑張ろう、 おれにもできるかもしれんって思えるんや。 という言葉もとても印象的で 苦しい時にはこの言葉を思い出してみようと思いました。 読み終えてからとても幸せな気持ちに一杯になり、 何から書いて良いのか分からなくなるほど 心がとても満たされて優しい気持ちになる作品でした。 藤岡さんの作品は初めてですが、 心理描写や情景の描写がとても細かく 心に優しく温かく入り込み、 そしてとても読みやすかったので他の作品も読んでみたいと思います。
0投稿日: 2018.11.07
powered by ブクログ東京で服飾デザイナーとして働く主人公は、40代半ばで人生の岐路に立つ。そして同時期に、高校時代の恩師が不治の病であることを知らされる。物語は主人公が高校生だった頃や、子供時代を過ごした団地の風景に切り替わり、登場人物が抱えたそれぞれの人生の重荷が、現在の物語を通じて、解きほぐされていく。 自身の家族、幼馴染の兄弟、同級生と恩師、運命は俯瞰できるほどに収れんされ、物語は結末する。 いかにも、といった感じの物語で、読了直後「これは北上次郎さんが好きそうだな、解説は北上次郎さんかな」と思ったらその通りだったので、小さくガッツポーズ。
0投稿日: 2018.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋でなんとなく手に取り読み始めた。 初めての作家さんだけど、読み易かった。 30代主人公女性の学生時代の先生が亡くなりそうになって動き出す作品。 年代が近く、主人公を応援したくなる。 主人公と幼なじみの男の子の最後。 なんだか心が温かくなるような物語であった。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ誰にでも、誰も知らない、人生というドラマがあって。 お互いに知っている、道が交わった出来事なんて、きっと数え切れる程で。 何が自分なのか、本当の気持ちは何なのか。 そんなことを考える本。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ朝日新聞文芸欄のよく売れている本で紹介されていた、著者は報知新聞のスポーツ記者を退職し海外で看護活動などを経て作家に。 本作競輪シーンでは号泣しそうだった。
0投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログ再読。 生まれた境遇、家庭環境などから、我慢を強いられていた元同級生の水樹と信也、憲吾。 それでも彼らは、長い時間を掛けて強い大人になった。 … 水樹と憲吾の境遇にもかなりきついものを感じましたが、信也の境遇には胸が詰まりました。 なぜ彼ばかり、と。 それでも、そこに屈することなく立派に大人になった信也。 どうしても母目線で見てしまい、目頭が熱くなりました。 子供たちの夢を摘んでしまうことだけはしては行けないと思います。 夢を叶えるために手を差し伸べられる大人でいたいと、改めて思いました。
3投稿日: 2018.10.01
powered by ブクログ切なく暖かく、前向きな気持ちになれる物語。 水樹と三兄弟のシーンがずっと続けばいいのにと願いながら読んだ。
0投稿日: 2018.09.11
powered by ブクログこの本の存在を知ったのは、2015年末。 ブクログのお友達のレビューを読んでのこと。 「読みたい!」と思った私は、すぐさま読みたい本リストに登録。 でも、そこからなかなか出会えなかった。 2016年に文庫化されたものを、ようやく手に入れた。 読みたいと願っていた本だったので、何にも邪魔されない時を狙い、満を持して(笑)、三連休にどっぷりこの本に浸っていた。 あぁ…、良い本でした。 心が震える本はたくさんある。 でも、私にとってこの本は、その表現だけでは表しきれないように感じた。 まるで、自分の体がスポンジになってしまったようで… 本を読んでいる間中、『手のひらの音符』ををぐんぐん吸い上げていくような… そして、ずっと満たされているように感じた。 完全にこの本にノックアウトされてしまったわけだが、これは私が主人公の水樹(45歳)が生きた時代を体験してきているからだと思う。 平成から次の時代へ移ろうとする今、戦争ははるか昔のことで、想像すら難しくなっている。 昭和30年代生まれの私ですら、戦争を感じて生きてきたことなどない。 でも、昭和30年代はあの戦争が終わってまだ20年。 親の世代はみんな生きることに必死だったと思う。 デザイナーの水樹は45歳まで独身で、仕事一筋に生きてきた。 ある日突然、その仕事から離れなければならない事態が起こる。 そんな時、懐かしい友から恩師の入院を知らされた。 恩師を見舞うことで、自分の過去を振り返る水樹。 そこには大切は人たちが確かにいた。 そして、自分が大切にしていたものがあったはず… 水樹の幼いころの思い出、中学・高校時代。 読みながら、ずっと涙がにじんでいた。 タイトルの「手のひらの音符」の意味が分かった時には、涙腺崩壊。 読み終わった後もしばらく、余韻に浸っていた。 最近、紀伊国屋の新刊コーナーに『手のひらの音符』が並んでいた。 新聞の書評にも取り上げられたりしていて。 どうしてだろう?と思ったら、「新潮文庫の100冊 2018」に選ばれていた。 藤岡さんの本を新たに1冊手に入れた。 楽しみ。
17投稿日: 2018.08.19
powered by ブクログ大げさな感動はなかったけど、なんかいい。 ストーリーがほんわかしているわけじゃないけど、読み終わったときに、ふわっとした幸せを感じた良い本。
0投稿日: 2018.08.16
powered by ブクログ少し前に朝日の書評に載っていて、先の3連休の旅の友に買ってみたが、車中では景色を眺めるか寝ているかで、先に読み始めた一冊も終えられず、この本は持って出たまま持って帰った。 まあ、そんなことはどうでもいいか。 会社が事業撤退することになり、40歳半ばまで積み上げてきた自分の仕事がなくなることになった服飾デザイナーの水樹。 残りの人生を考えなければならない折に入った恩師の入院を知らせる同級生からの電話をきっかけに、幼い頃に過ごした町や父母や、何より近所の幼馴染みの兄弟の記憶が甦る…。 紀伊国屋のポップには“心が弱くなった時に読む本”みたいなことが書いてあったが、確かにそう。 『人によって、闘い方はそれぞれ違うんや』とか『たとえばいま全力で何かをやって、それがことごとく失敗したとしても、次の世代を走る人には自分たちが見せる全力疾走が残るんじゃないだろうか』なんて台詞には、今の私でもハッとさせられる。 だけどもなぁ、結構人生頑張って来て、もうこの歳になって、改めてこういう本を読んでもうひと頑張りしようかという気持ちになることを、拒否したい自分がいるのも、またそうなんだよな。 この本でそういう気持ちになる自分に少し残念、だけど、どちらかと言えば、まあよく頑張ったと思うよ。 そろそろ頑張らない生活をしたいが、甘いかなぁ…。
5投稿日: 2018.07.28
powered by ブクログ一生懸命に生きる登場人物に夢中になり、みんなに幸せになってほしいと思って読みました。あっという間に読めました。 幸せな気持ちになりました。
0投稿日: 2018.07.03
powered by ブクログ悲しい過去をいくつも乗り越えてきたからこそ、現在の困難にも向かっていけるそんな心の強さの大切さを気づかせてくれる。過去と現在を往還するストーリー構成はとてもよく計算されている。タイトルの謎も中盤にある伏線を最後に飽かしていくことで納得できるものになっている。 この作家の作品はもう少し読んでみたいと思った。
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログなんかのサイトで紹介されていたのと、近所の書店で「おすすめ!」ポップがつけられていたことで購入。もちろん、初著者。 とてもいい。 人の全力を笑う人は最低。 人にはそれぞれ自分の闘い方がある。 諦める気持ちは伝染する。 いちいちうなずきながら読了。
2投稿日: 2018.05.03
powered by ブクログうーん。過去と今が上手く絡まってとても読みやすい。 すごく感動!という話ではないが、読み終わるとしんみりする。 たぶん何度か読むことになるだろう。 (p. 116) 「ボールを投げてくる奴の顔を見ながら逃げる。これが悠人の闘い方や。人によって、戦い方はそれぞれ違うんや。だから、自分の闘い方を探して実行したらええねん」
0投稿日: 2018.05.03
powered by ブクログ音楽の話かと思うようなタイトルだけど違います。 帯の「幸せな気分になれる」というのを見て、幸せな気分になりたかったから読んでみたけど、結局よく分かりませんでした。 登場人物たちの過去は私には想像しきれない重さですが、そんな子供たちもそれぞれの場所で大人になり、生きていく。回想シーンが多くて私も一緒になって小学生の頃を思い返していました。 みんな元気かな?
0投稿日: 2018.04.18
