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レパントの海戦(新潮文庫)
レパントの海戦(新潮文庫)
塩野七生/新潮社
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総合評価

59件)
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11
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    三部作の中では、戦い自体はすぐに決する。コンスタンティノープルの陥落が五十日、ロードス島が六か月に対して、レパントの海戦は5時間。 今回もバルバリーゴはじめ魅力的な登場人物たちで一気に読み終えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    地中海の戦さの三部作、完。今回は短期間での海戦でら前の二作とはまた趣かが違っていて面白かった。あとがきにもき記載があったが、塩野さんのヴェネツィアの民への愛情を強く感じました。自分は正直一作目が1番ワクワクしたけど、二作、三作目のロマンスもまた素敵でした。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    地中海三部作の完結編。塩野さんのヴェネチア愛が溢れる最後の輝きのレパントの海戦。前も書いたのだが、スペイン無敵艦隊がイスラムの大国オスマントルコを倒したという教科書的なまとめは、あまりにもおこがましいと、感じる内容。アドリア海の女王ヴェネチアを抜きには勝利はなかっただろう。コンスタンチノープル陥落が最新兵器・大砲が勝利の決め手であったように、レパントではガレアッチァという砲撃ができる最新兵器が大きな意味を持っていた。アルマダの海戦が1588年だから、17年しかスペインの海軍の栄光は続かなかったんだなぁ。

    57
    投稿日: 2025.09.20
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    レパントの海戦って何という所から。1571年、ヴェネツィア、スペイン、ローマ教皇庁などが結成した「神聖同盟連合艦隊」が、地中海の覇権を握ろうとするオスマン帝国の艦隊とレパント湾で激突した戦い。ガレー船同士による最後の大規模海戦で、キリスト教勢力が「無敵トルコ」に初めて勝利した歴史的瞬間。 で、本書は地中海を舞台にした歴史三部作の完結編で、このキリスト教連合艦隊とオスマン帝国艦隊との壮絶な海戦を描いた作品。単なる戦記ではなく、歴史と人間ドラマの融合で、政治的な駆け引きや、各国の思惑、人物の心理描写に重点が置かれている。また、登場人物が魅力的。ヴェネツィアの参謀長バルバリーゴやスペイン王弟ドン・ホワンなど、歴史上の人物の描写に引き込まれる。 戦闘シーンの描写が迫力あるとか、そういう感じでもないが、寧ろ淡々とした感じにも見えるが、ガチャガチャさせず「歴史の教科書では語られない、人物の感情や葛藤」を描きながら物語を紡ぐのが塩野七生の筆力なのだろう。 私自身は歴史を学ぶために読んだところもあったが、それ以上の収穫があり、満足度の高い読書、

    71
    投稿日: 2025.08.09
  • 迫力の海戦シーン

    地中海海戦三部作の最終巻。ベネツィア共和国とスペインを主力とするキリスト教連合艦隊VSトルコ艦隊のガレー船同士のガチンコ大海戦。『村上海賊の娘』を彷彿とさせる海戦シーン。この戦いの中に『ドン・キホーテ』を書いたセルバンテスもいたらしい。トラファルガー海戦は知ってたけど、レパントは知らなかった。世界史勉強してないからなぁ。この十四年後に天正遣欧少年使節団がベネツィアを訪れたと聞いてやっと歴史が繋がった。ベネツィア艦隊参謀のバルバリーゴとフローラとの禁断の恋が美しくも切ない物語として花を添えている。

    0
    投稿日: 2024.05.13
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    2021/5/19読了 1571年10月7日、史上最後のガレー船による本格的な海戦となった〈レパントの海戦〉を巡るドラマ。ここで勝利したヴェネツィアは、勢力拡張の一途だったトルコ帝国に打撃を与え、以後70年余りの平和な時代を享受するが、歴史の表舞台は地中海から大西洋に移り、ヴェネツィアもトルコも徐々に衰亡に向かっていく。それよりも、対イスラムで一致団結するべきキリスト教国家の間で諍いが起き、好機を逸していく無様は、現在の大国間の対立で、地球規模の問題がなかなか解決に向かわないもどかしさにも通じるものがあるように思った。

    1
    投稿日: 2023.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前二作ですっかりヴェネツィア共和国推しになったのち、連合艦隊結成までの各国の足並みの揃わなさにキレ散らかしながら読んでいた。 バルバリーゴ死んじゃ嫌だ〜〜〜(;∀;)

    0
    投稿日: 2022.07.01
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    2011.1.5、調布図書館から借りて読んだ。 初めてのクルーズ旅行でヴェネツィアに行くため。歴史的背景などを知りたかった。

    1
    投稿日: 2021.09.05
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    1571年西欧連合艦隊は無敵トルコを打ち破った コンスタンティノープルの陥落から118年 同時に地中海の時代から大西洋の時代に変わっていった 戦闘は西欧軍の圧勝 日本海海戦のよう ベネチアの地中海覇権を辛くも守れたが もはや単独ではなく、スペイン王が主体である これも世界史の変遷の一コマ

    2
    投稿日: 2021.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回も再読、初読みは「ボルジア」と同じ20年くらい前です。 西暦1571年、スペイン王フェリペ二世率いる西欧連合艦隊は、無敵トルコをついに破った。コンスタンティノープルの攻略から118年にして、トルコの地中海世界制覇の野望は潰えたのだ。しかし同時に、この戦いを契機に、海洋国家ヴェネツィアにも、歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始めようとしていた・・・。 (本著裏表紙あらすじより) 本書も2回目の読了です。 再読を始めた2017年3月から職場が変わり、その職場では昼休みに消灯する習慣があったこと。そして通勤時間が大幅に減ったことから読書に割いていた時間帯が激減した結果、読書離れが起きてしまい、読了が3年越しとなってしまいました。 面白くない訳ではないです。中世の地中海世界の覇権を巡る西欧諸国とトルコとの攻防。戦争だけでなく外交での駆け引きについての記述など単なる戦記にとどまらない面白さがあり、歴史好きには堪らないものがあります。 著者の他の作品に手を出したくなってきました。 来月からキンドル・デビューをするので読書の時間が増えてくると思うので、読書にも時間を割いていきたいです

    0
    投稿日: 2020.11.03
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    ヴェネツィアをはじめとしたキリスト教国が勝利を収めつつも、地中海世界の時代の終わり、十字軍の終焉、ヴェネツィアの落日を止めることにはならなかった、オスマン帝国とのレパントの海戦を描く。 海洋国家の栄光と落日というテーマは、やはり面白い。 人々の個性にもおおきくよって織り成されるダイナミックな文明と歴史のなかにおける国家を描きつつ、そこに生きる人間のことも忘れない、壮大でありつつも暖かく細やかな目配りが感じられる素晴らしい作品。 読みながら、翻って我が国は、私は、と考えたときに、歴史のなかの今、歴史のなかのわれわれということを意識させられる、歴史観の涵養にまさにふさわしい作品を書かれる作家であると思う。

    0
    投稿日: 2020.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    西欧の連合艦隊がトルコを破った歴史的海戦。 この一戦で大きく歴史が転換したわけではないが、西欧がトルコに一矢を報い、結果として歴史のキーポイントとなった。

    2
    投稿日: 2019.11.24
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    西暦1571年、スペイン王フェリペ二世率いる西欧連合艦隊は、無敵トルコをついに破った。コンスタンティノープルの攻略から118年にして、トルコの地中海世界制覇の野望は潰えたのだ。しかし同時に、この戦いを契機に、海洋国家ヴェネツィアにも、歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始めようとしていた――。 文明の交代期に生きた男たちを描く三部作、ここに完結!

    0
    投稿日: 2019.09.08
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    中世の地中海を舞台にした空前絶後の大海戦の物語。 コンスタンティノープル陥落、ロードス島攻防記に続く作品で、中世バトルの3部作の最後を飾る。 争うのはキリスト教の連合軍 VS イスラムのトルコ。 著者の視点は完全にヴェネツィア側に立脚していて、かなりヴェネツィア贔屓に描かれている。 人間模様もかなり踏み込んで描かれており面白いが、物悲しさが漂う作品になっている。 塩野七生ファンにおすすめです。

    0
    投稿日: 2019.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    西暦1571年、スペイン王フェリペ二世率いる西欧連合艦隊は、無敵トルコをついに破った。コンスタンティノープルの攻略から118年にして、トルコの地中海世界制覇の野望は潰えたのだ。しかし同時に、この戦いを契機に、海洋国家ヴェネツィアにも、歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始めようとしていた。文明の交代期に生きた男たちを壮大に描く三部作、ここに完結。 「コンスタンティノープルの陥落 」「ロードス島攻防記」から続く一作。 迫りくるオスマントルコ帝国の脅威に立ち上がったヴェネツィア共和国を中心とした地中海世界。 レパントの海戦は、ガレー船が主力を成す大海戦としては最後の海戦となったが、十字架を先頭にして闘われた最後の戦闘にもなった。 キリスト教勢が一枚岩にいかないのは相変わらずではあるが、薄氷を踏むような勝利を収めたにも関わらずその影響力を次に活かすことが出来なかった。 ヴェネツィア共和国もトルコ帝国もレパントの海戦を機に衰亡の一途をたどることになる。両国の力の衰退だけが原因ではなく、その後、西ヨーロッパ地域が世界の中心になり、地中海世界は歴史の主人公の座を降りた。

    0
    投稿日: 2019.06.07
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    『コンスタンティノープルの陥落』『ロードス島攻防記』(ともに新潮文庫)につづく三部作の最終巻です。 地中海を支配しつつあるオスマン帝国に対して、ヴェネツィア共和国を中心とする西洋諸国が戦いをいどみ勝利するも、その後の政治的な駆け引きにおいてなおも苦慮する立場に立たされる当事者たちの姿をえがいています。 司馬遼太郎の『坂の上の雲』に比較すると分量的にはかなり小さな作品ですが、東西文明の大きな潮流のなかで転換点をなす海戦を、何人かの登場人物の眼を通しつつも大きな視野のもとでえがききった作品だという点に、共通するところがあるように感じました。

    0
    投稿日: 2018.09.05
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    4/30 斜陽のヴェネツィアを生きる人々がいかに外交、軍事をつかってレパントの海戦を戦ったのか。 ヴェネツィア共和国が東地中海の主要な港を占拠し、海路を抑え、繁栄したさまを想像させる。共和国を支えた造船テクノロジー、元老院と十人委員会の政体、運河に支えられた文化も丹念に描かれている。

    0
    投稿日: 2018.04.30
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    資料を並べて西暦や人物や数字をとつきつけるのではなくて、その時代に確かに生きていた人として、親し気に人物像や服飾や土地に育む季節や文化などを織り込んでいくように書かれる塩野七生の文章が好きです。本文中に血を流さない戦争、血を流す戦争という名言がでてくるのですが、こうして三部作を通して読んでみると、教科書で暗記しただけの過去に起こった歴史の一片というようりは、今こうしているうちにも世界中でまきおこる血を流さない戦争と血を流す政治の多さに眩暈を感じつつ、この国の政治と外交はどうかとおもいはからずにはいらません

    0
    投稿日: 2018.04.13
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    後半の海戦だけでなく、前半の「血を流さない戦争」も面白い。ヴェネツィア外交官たちに課せられた任務の重圧もさることながら、その上をいく彼らの老獪さはまさに海千山千。海戦シーンは実際の戦闘時間に比例して短いがスピード感があり、目まぐるしく戦況が変化していく様が感じ取れる。

    0
    投稿日: 2017.11.27
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    ヴェネツィア共和国を中心としたキリスト教国家と、強大なイスラム教国家トルコとの海戦です。 十字の旗を掲げての最後の海戦であり、地中海覇権の分水嶺と言えます。 ヴェネツィアとトルコは地中海での貿易経済に依存していましたが、スレイマン没後のトルコでは反欧が盛り上がります。 血を流さない戦争、血を流す政治、血を流さない戦争を駆け抜けた二国ですが、経済を停滞させたことで自ら首を絞める結果に終わります。 地中海世界全体の緩やかな衰退が見える一冊。

    2
    投稿日: 2017.08.28
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    塩野七生さんの海戦三シリーズで、これは最終回。歴史小説は苦手だったけど、その意識をすっかり覆してくれた。 時代は1570〜71年、最後の大海戦がレパントで起こった。その戦争が起こるまでの動きや人物像は戦争がいざ始まる前の高揚感を高める。とにかく描写が素晴らしくて、映画のようなスペクタクルな場面を想像した。戦闘が始まる瞬間や各重要人物の動きなど、小説の最高潮に達する。

    2
    投稿日: 2016.12.01
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    塩野七生の「コンスタンティノープルの陥落」「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」三部作の最後の一つ。 強大なトルコがキプロスを攻略して我が物とし、その後クレタ島を攻略してクレタ島は陥落寸前であった。トルコは東地中海の覇権を確保しつつあり、ベネチアは支配地域だったキプロスを失い、その上クレタまで失い、海洋通商国家としてトルコと通商関係を破棄ししてでも対決せざるを得ない状況にあった。 しかし、東の超大国トルコに対してヨーロッパの結束は心許ない状況であり、ローマ法王の権威は低くヨーロッパ各国が領土争いをしていたため、ローマ法王が対トルコの十字軍をなかなか結成できない状態だった。そういった中で、ベネチアが対イスラムの十字軍としてヨーロッパ各国をまとめ、トルコと対決するのは並大抵の努力ではなかった。 そのベネチア外交によるヨーロッパ各国の政治的駆け引き、そして決戦となるレパントの海戦がベネチアの男たちの活躍を通じて描かれている。 手こぎのガレー船が主体であった時代に、ベネチアの最新兵器である浮かぶ砲台とも言える重装備船からの砲撃はベネチアの海軍力の技術力と強さを見せつける。 結果的にガレー船による最後の大海戦となったレパントの海戦は、ヨーロッパ・キリスト教国連合艦隊の勝利に終わり、超大国トルコが負けるという歴史的転換点になる。特に負けることがなかった超大国トルコが負けたと言うことの精神的な側面は大きかったようである。 戦闘もさることながら、外交交渉も興味深い。ベネチアの外交官がトルコからの帰国報告で、「相手にどう思われているかよく考え、相手が強大だからといっても怯むことなく相手の弱点を突き、毅然とした態度を取ること。そして、こちらの強みを生かして、なめられないように交渉するということが重要である。しかしながら対トルコ外交は穏便に済まそうとして外交交渉が不十分であったために、トルコに野心を抱かせ領土拡張を許してしまった。」と述べている。 何とも現代の日本が二重写しとなり、時と場所は違えども何も変わりがないように思える。

    0
    投稿日: 2016.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

     『海の都の物語』シリーズの続きであり、ヴェネツィア共和国の衰退の一歩を描く海戦シリーズの最終巻。どのシリーズでもそうであったがヴェネツィア共和国の人たちの祖国愛の深さに感嘆されるばかりであった。イタリア本国や島々で活躍する人、コンスタンティノープルに残りトルコ相手に交渉する人、教皇を説得する人と様々な人々の模様を描きながら海戦本番に載せていく構成は流石であり、とても面白かった。  一度は失敗していても、次には成功させる。そのような粘り強い外交がヴェネツィア共和国繁栄の一因であったのであろう。そんな共和国がこの戦の後に衰退の一途をたどっていったというのは信じられないが、歴史であり国家というのはそういうものなのであろう。

    0
    投稿日: 2016.01.23
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    面白い。が、ローマ人の物語、十字軍に比べて数段劣る。地名がかなり頻出するが地図も巻末にしかなく、海戦も図を使えばより面白みが高まるのにもったいない。

    0
    投稿日: 2015.09.12
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    「男たち、かく戦えりー歴史の表舞台としての地中海世界の終焉 」 十字軍を冠したキリスト教世界とオスマントルコの戴くイスラム教世界の激突であり、「ガレー船同士で闘われた最大で最後の海戦」でもあった「レパントの海戦」。1571年10月7日決戦当日に至るまでの息詰まる顛末を、連合艦隊の主軸として闘ったヴェネチアの視点からドラマチックに描く。  西暦1600年わが国で「天下分け目の合戦」として名高い「関ヶ原の合戦」は、わすが半日で勝敗がついたことで知られますが、それに先んじること29年、地球の裏側の地中海でさらに短い5時間あまりで 勝敗を決したのがこのレパントの海戦でした。これまで海戦三部作としてあたかもその戦いに参加してきたかのような臨場感あふれる著者の描写に息をのんできました。その書き振りは完結編たる本編でもなお健在です。  白みはじめた東の空を背景に、まるで影絵のように、帆をあげた船が近づいてくる。だが、なぜか、はじめに視界にはいってきたのは一隻の船だけだった。しかし、それはすぐに、その一隻が二隻に分れ、さらに四隻に分れるような感じで視界いっぱいに広がっていった。  まさにその戦いの日、まだ明けやらぬ東の海上にトルコの艦隊を認めた連合艦隊の緊張感が伝わってくるようです。ここに激戦の幕が上がります。しかし、この決戦の日を迎えるにあたるまでの連合艦隊の編成は、地中海世界の覇権をめぐりトルコを宿敵としてきたヴェネチア、新興の王国としてヨーロッパの主導権を握りたいフェリペ2世のスペイン、更にはローマ教皇の思惑も絡んで一筋縄ではいきません。  そこにはまた、己が信仰の威信をかけた、というよりは、国の存亡を賭けた男たちの攻防がありました。ヴェネチア海軍総司令官ヴェニエル、参謀長で本編で唯一自らの副官の未亡人とのロマンスが語られているバルバリーゴ、ヴェネチア全権大使として敵陣コンスタンチノープルで孤独に闘い抜いたバルバロ。さらにはイタリア出身のもとキリスト教徒でありながら、イスラム教への義を貫いたトルコの海将ウルグ・アリに至るまで。それらが場所と時系列を追って描かれていくことにより、このクライマックスとしての海戦当日の描写が活きてくるのです。  このレパントの海戦を最後として、以後十字軍は出されることは無くなり、ヨーロッパの目は西の海へと向かうことになるのだと著者は言います。大航海時代への転換ですね。ここにローマを中枢に置く地中海世界の歴史的舞台としての終焉があり、その一つの大きな歴史の転換を描いた本書は海戦三部作の完結を飾るにふさわしい一大叙事詩となっています。

    0
    投稿日: 2015.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大帝国トルコと海洋国家ヴェネツィアを軸にした、地中海世界中心の世の中が終わり始める大海戦:レパントの海戦。これをきっかけというように、地中海を中心にした経済・政治が衰退し始め、と同時にトルコ・ヴェネツィアも力にかげりを見せ始める。 世の中が移り変わる様を、多くの登場人物の目線で描き出す三部作の締めくくりです。 おもしろい!読み出したら止まりません。。。歴史は物語。いい作品でした。

    0
    投稿日: 2014.08.05
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    海戦の部分は物足りないが、それまでの盛り上げ方というか前振りはうまい。塩野さんはこれぐらいの長さの方が面白いのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2014.04.08
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    読了。 【購入本】 レパントの海戦 / 塩野七生 コンスタンティノーブルの陥落 ロードス島攻防記 ときて レパントの海戦 で三部作でございます。 ロードス島攻防記のスレイマンの次のスルタンの時代となります。 ヴェネツィア+ローマ法王+スペイン帝国 VS イスラムトルコ の系図。 主人公はおそらく塩野女史が一押しなのでしょう、アゴスティーノ・バルバリーゴ氏となっております。 地中海世界の勢力争いの歴史でございまして、 この三部作を読むにあたり、必ず、海の都の物語を先に読まなければならない。 他の専制国家とは違う、都市国家ヴェネツィアの政治形態がとても重要になります。 現在完結したローマ人の物語の続編的なお話。 「ローマ亡き後の地中海世界」の文庫化待ちとなっております。 たぶん上中下でくるんじゃないかなと思います。 その前にチェザーレボルジアの物語のほうに行くのもありかな。 ちなみに、 ローマの安宿にいたとき、次どこ行くのと一緒のドミトリーに泊まってたポーランド人に聞かれたときに、フィレンツェ ネクスト ヴェネツィアって言ったらヴェネツィアで?マークが出てたのでヴェニスと言ったらおーヴェニス!とか言ってたのはいい思い出。 フィレンツェはフローレンスじゃなくていいのか?と思ったのもいい思い出。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2014.03.10
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    ヴェネツィア衰退期の3部作の最後。世紀の大戦に勝ったのに、国の勢いの下り坂は止められないのか。かなしいなあ。

    0
    投稿日: 2014.02.20
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    トルコが西欧に負けたという程度の知識しかなかったレパントの海戦。戦争の発端がキプロスを巡るトルコとヴェネチアの争いであったが、ヴェネチアがローマ法王とスペイン王フェリペ2世を味方にした事で、戦いの姿はキリスト教VSイスラム教という宗教戦争の様相を呈してくる。 この作品は主にヴェネチアの視点で描かれている。バルバリーゴ、ヴェニエル、ソランツォ、ベルバロといった人物を中心に話が展開する。 スペインとヴェネチア、法王の間で「誰が総裁となるか」で意見がまとまらなかったが、最終的に総裁に決まった、若きドン・ホアンという人物の事もとても気になるところだ。

    0
    投稿日: 2013.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。前作の『ロードス島攻防記』は、登場するのが男たちばかりだったせいか、やや殺伐とした印象が残った。ところが、今度のこの『レパントの海戦』では、作者に余裕があるのか、バルバリーゴを軸に、フローラとその息子を登場させるなど、小説としてのふくらみを持たせたものになっている。そして、このことはまた老いたる猛将ヴェニエルをきわだたせる効果を生み、他の登場人物も含め、造形がより立体的なものになった。 しかし、レパントの勝利は、ヴェネツィアの、そして地中海の黄昏を告げるものだった。

    0
    投稿日: 2013.09.23
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    1571年、スペイン王フェリペ2世率いる西欧連合艦隊は、無敵のオスマン帝国を破り、地中海世界制覇への野望を阻止した。無敵のトルコ神話を打ち破ったことで、西側諸国の精神的重要性は圧倒的であった。逆にトルコは地中海支配の喪失と陸の支配に動揺をもたらした。この戦いを契機に文明の交代期が起こり始め、海洋国家ヴェネツィアにも、歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始める。本書は、文明の後退期に生きた男たちを壮大に描いた3部作の完結編である。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    (1993.08.31読了)(1991.07.01購入) (「BOOK」データベースより) 西暦1571年、スペイン王フェリペ二世率いる西欧連合艦隊は、無敵トルコをついに破った。コンスタンティノープルの攻略から118年にして、トルコの地中海世界制覇の野望は潰えたのだ。しかし同時に、この戦いを契機に、海洋国家ヴェネツィアにも、歴史の主要舞台だった地中海にも、落日の陽が差し始めようとしていた―。文明の交代期に生きた男たちを壮大に描く三部作、ここに完結。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「イタリアだより」塩野七生著、文芸春秋、1975.06.20 「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10 「サロメの乳母の話」塩野七生著、中公文庫、1986.01.10 「海の都の物語(上)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「海の都の物語(下)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「コンスタンテイノープルの陥落」塩野七生著、新潮文庫、1991.04.25 「ロードス島攻防記」塩野七生著、新潮文庫、1991.05.25 「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10

    0
    投稿日: 2012.12.08
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     オスマントルコとキリスト教世界の攻防を描いた3作目。昔の海戦は人間どうしの白兵戦だったみたいです。この戦いののち、歴史の舞台は地中海から大西洋へ。歴史物はスケールが大きいね。

    0
    投稿日: 2012.09.30
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    塩野七生さんの代表作を久しぶりに読みました。もう20年前の著作。地中海のキプロス島を巡る領土問題ですが、いつの世の中も領土問題の解決は難しいんだなあと、妙に切実な気分になりました。

    0
    投稿日: 2012.09.12
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    さて、世界史では、レパントの海戦についてはどう習っただろう? 読了後、真っ先に思ったのがそれでした。キリスト教社会がトルコに勝った最初の戦争・・・だったっけ? と思って、ウィキペディアを引いてみたら、冒頭の説明文には「ヴェネツィア」という名はどこにも出てこない。たぶん、教科書にも出てこなかった。更に言えば、勝ったはずのキリスト教世界、負けたはずのトルコ、何を得て何を失ったのかを考えると、戦争の勝ち負けと、戦闘の勝ち負けはイコールではないことに、淋しさのような空虚感が漂う。 世界史の舞台が地中海から去り、国家のあり方も都市国家から領土型の国家へと移行する。ヴェネツィアという、隆盛を誇り、長く続いた国家の歴史を、しっかりとした史実の調査に裏打ちされた半フィクションの物語を追うことで、世界の動きが、確かな質感と当時の人々の息遣いを伴って迫ってくる。 恋愛エピソードは余分に感じたが、読了後は、エンディングのためには必要だったのだろうと頷ける。失ったものが多くとも、この海戦で、ヴェネツィアは確かに次の世代の平和をつかんだのだから。

    0
    投稿日: 2012.09.12
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    キリスト教世界vs.オスマン帝国の3部作の第3弾。前の2作と違って本作はヴェネツィアからの視点が強調されている。戦闘が始まるまでのキリスト教陣営の迷走っぷりと決戦の海戦シーンが見所。

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    投稿日: 2011.11.06
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    ローマ人の物語の作者でもある、塩野七生によるレパント海戦を描いた歴史物。小説タッチに近い。レパントの海戦に至る経緯と登場人物の動きと併せて描いている。キリスト教国(スペイン・ヴェネツィア・教皇)が一枚岩でなくいがみあっていたのが面白かった。確かに、スペイン的には北アフリカを攻略したいし、ヴェネツィア的には東地中海を攻略したいってのがあったからそらそうだわなぁwwと感じた。レパントの海戦を復習・整理するにはいい本だった。ただの事実の羅列になってしまいがちだけど、この作者にはなんか躍動感や物語チックな描写が出るので読みやすい。

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    投稿日: 2011.09.19
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    『コンスタンティノープルの陥落』から続くキリスト教VSイスラム教の戦いも第3ラウンド、ついに完結です!  地中海で勢力を誇っていたヴェネチアと大西洋に勢力を拡大していたスペインの連合艦隊が、レパントの沖でオスマントルコの艦隊を撃破します。  強大なオスマントルコを前に敗戦を重ねてきた西洋世界にもついに勝利の瞬間が訪れました。  海戦の模様や戦略上の解説もとても面白かったです。

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    投稿日: 2011.07.12
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    約半年かかって、3部作を読了。3部作の中で最も迫力があり、作者の思い入れが感じられた。今まで無敵艦隊vsトルコ海軍という図式でしか教えられて(そして教えて)こなかったが、真に活躍したのはヴェネツィア海軍だという作者の主張があからさまに出ているところが興味深かった。ただ、高坂正堯が解説で少し疑義を述べているようにこれはこれで一つのフィクションとして楽しんだほうがいいのかも・・他の3部作と比べて、トルコ側の視点がほとんどないのも気になるところかなあ・・

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    投稿日: 2011.06.04
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    世界史の教科書などでは、オスマン帝国に対するキリスト教国側の初めての勝利として扱われるレパントの海戦ですが、その実情は・・・。キリスト教国側から見るとこれが勝利か?といえるほど、歯がゆい内容です。局地戦では確かに勝利していますが、全体を見るとオスマン帝国はあまり損害を受けていません。またこの物語にもヴェネツィア共和国が深くかかわっているのですが、いわゆる大陸型の国家が絶対王政を確立したこの時代で、都市国家であるがゆえの力不足に悩む姿が印象的でした。 読了日 2007年5月

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    投稿日: 2011.04.09
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    ~裏表紙より~ 西暦1571年、スペイン王フェリペ二世率いる西欧連合艦隊は、 無敵トルコをついに破った。 コンスタンティノープルの攻略から118年にして、 トルコの地中海世界制覇の野望は潰えたのだ。 しかし、同時に、この戦いを契機に、海洋国家ヴェネチアにも、 歴史の主要舞台だった地中海にも、 落日の陽が差し始めようとしていた。。。 文明の交代期に生きた男たちを壮大に描く三部作、ここに完結! ~感想~ 第二部の『ロードス島攻防記』を読み終えたのが、 実に10数年前、やっと完結できました(*`д´)b 最近イタリア住みの人と仲良くなったせいか、 イタリア人に対しての評価が著しく落ちている今日この頃です。 ただ、この小説に出てくるヴェネチア共和国。 歴史上最も長く続いた共和国であり、 「最も高貴な国」と呼ばれてたそうな。 その高貴さを示す、トルコから戻ってきた外交官が言う、 『国家の安定と存続は、軍事力によるものばかりではない。  他国が我々をどう思っているかの評価と、  他国に対する毅然とした態度によることが多いものである。』 ってセリフに要約されている気がした。 この言葉、今の日本の政治家に聞かせたいもんだわ。 おしまい。

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    投稿日: 2011.02.03
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    これはスペインに行く途中の飛行機の中で読んでましたw 前の「コンスタンティノープルの陥落」の次のお話で、 東ローマ帝国の首都・コンスタンティノープルを落とし、118年間そこの地域の覇権を握り続けていたオスマントルコが、ついにヨーロッパ連合軍によって撃退される「レパントの海戦」の様子を描いてます。 ヨーロッパ連合軍を最初に組閣したのが当時のスペインの国王(名前忘れたw)だったし、 レパントの海戦といえばスペインの「無敵艦隊」という名前が由来した事件でもあったので、 勉強がてら飛行機の中で読んでました^^ そして読み終わったあと自分がまさに物語の背景となった スペインにいるっていう事実! 飛行機降りて感動て体が震えてましたw 単発で読んでも十分面白いですが、 前の「コンスタンティノープルの陥落」と続けて読むとなお楽しめますよ! ちなみにこのシリーズは全部で3部作で ①コンスタンティノープルの陥落 ②ロードス島攻防記 ③レパントの海戦 の順になってます。 さっきと同じく私が読んでた本は韓国の実家にあるのでw 中央図書館での貸し出しか、 アマゾンでの購入をおススメします(^ω^)

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    投稿日: 2011.01.04
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    レパントの海戦を読み終わる。一連の三部作では深謀遠慮なやり取りに引き込まれました。 ドン・キホーテのセルバンテスも参加したらしいとのこと。この会戦後の1585年に日本から天正少年使節がヴェネツィアに訪問。 1453年コンスタンティノープルの陥落 1522年ロードス島攻略 1571年10月7日レパントの海戦

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    投稿日: 2010.11.21
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    最後のガレー船艦隊対ガレー船艦隊の海戦となったレパントの海戦を、西洋側の視点、特にヴェネツィアを中心とした視点から描く。海戦以前の様々な政治情勢から、実際の戦闘に及ぶまでを、鮮明な描写で丹念に再構成している。平易な文章で読みやすく、かといって情報量が少ないわけではない。一気に読んで余韻に浸れる。

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    投稿日: 2010.10.26
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    これは塩野さんにしてはさすがに失敗作じゃないのかな。今からすると (同シリーズはみなそうだが) スペインとかトルコとかいう名称がさすがに古くさく感じさせ、色恋が出てくるあたりも苦しい。

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    投稿日: 2010.10.23
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    オスマン・トルコ帝国によるキプロス攻撃。ヴェネツィアの求めに応じた第1回の艦隊は戦わずして分裂。第2回の艦隊による進撃。参謀長バルバリーゴの愛。ヴェネツィア、教皇ピオ5世、スペイン王フェリペ2世の思惑。それぞれの国の対立。艦隊司令官ドン・ホアンとヴェネツィア軍司令官ヴェニエルの対立。レパントの海戦。  2010年8月21日読了

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    投稿日: 2010.08.21
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    歴史の転換点だなー。もっと船団の配置とか図であればよかったけど。昔の人物をいきいきと描いていて、面白く読めた。

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    投稿日: 2010.04.13
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    歴史的には非常に大きく、けれどその後が続かなかったという意味では空しくもある戦いの物語。 個人的には挿入される恋愛話が取ってつけたような感じがして途中までは少し違和感があったけれど、最後の最後でそういうことかと納得。 ただあくまでもメインは戦う男たちなので、女性自体の描写はまあオマケというか。添え物という感じ。

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    投稿日: 2010.01.17
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    評価4.0 トルコvsヴェネツィア・スペイン。歴史の曲がり角に生きた男達の壮大な叙事詩。三部作ここに完結 ちょっとだけ恋愛仕立て

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    投稿日: 2009.03.12
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    塩野さんの本ではじめに読みきったのはこれです。 さきにチェーザレも手をつけてたんですが厚くて挫折しました。

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    投稿日: 2009.02.10
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    オスマントルコとヴェネツィア、西欧諸国連合によるガレー船同士の戦い”レパントの海戦”をテーマとした、『地中海戦記』三部作の第三弾。時間を忘れて読んでしまった。

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    投稿日: 2008.03.14
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    地中海三部作第三弾。三部作中では最高の出来。前二作と違い、塩野氏らしい歴史叙述の割合が再び増えていて、作品全体のまとまりが良い。また、外交から戦争に至るまでの流れの描写の見事さには目を瞠る思い。 レパントの海戦の戦闘描写は「海の都の物語」では簡潔にしか描かれていなかったため、白熱の戦闘シーンがしっかり描かれていたのも嬉しかった。

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    投稿日: 2007.05.29
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    『地中海戦記』三部作の第三弾。 シリーズ、完結。 勉強にもなり、小説としての面白さもあり、オススメのシリーズ。

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    投稿日: 2007.02.03
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    塩野七生の三部作と言われるキリスト世界とイスラム世界の対決を都市国家ヴェネチアから見た連作歴史小説の完結編。双方合わせて400隻を越す歴史上最大の海戦が幕を開けます。200隻を越す船団はどんなに壮観だった事でしょう。ガレー船の旋回、激突、甲板になだれ込んでの白兵戦、もう頭の中は妄想で一杯です。

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    投稿日: 2007.01.11
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    オスマントルコ帝国とヴェネツィア、西欧諸国連合によるガレー船同士の戦い”レパントの海戦”を中心に描かれた作品。コンスタンティノープルの陥落から続く3部作の第3弾

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    投稿日: 2006.10.27
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    海戦モノ3部作の最後。オスマントルコ帝国のヨーロッパ侵入を阻み、ヴェネツィア共和国を中心とする地中海世界の終演を招いた世界史の一大事件を華麗な筆致で描き出す。好きな少女漫画の川惣益巳「サラディナーサ」の時代がリンクしていてより人物に感情移入できた。

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    投稿日: 2006.06.08
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    古代から、ローマの一時代を除いて中世まで、世界の文化の中心はオリエントであり続けた。 それがオリエントから西欧へパワーシフトが起こる転換点となった戦い。

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    投稿日: 2004.11.15
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    塩野七生さんの大河3部作の第3作目。本書はロードス島攻防記の後。スペインのフェリペ2世によるトルコ艦隊撃破と、それを境に変化を見せ始める貿易都市ヴェネツィアをモチーフにしている。 戦記ものとしてのおもしろさは前作同様。だが、前作と違って事前に人物一人一人に焦点を当てることがない為、全編戦記という感じで、淡々としすぎている感じもある。ただそれはそれで、歴史書的なおもしろさがあって、そういったものが好きな方には良いのではないかと思う。

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    投稿日: 2004.10.07