
総合評価
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powered by ブクログ※物語の内容についての感想ではなく、ノベライズについての感想です。 他メディアのノベライズというものをそれほど多く読んだわけではないけれど、あまりうまいノベライズとは思えないまま読み終えました。 ト書きのような表現はおそらくわざとだと思うのですが、うまく機能しておらずただアニメ映画の場面を説明したまさに“ト書き”として本に起こされたとしか思えなかった。その割に登場人物の様子や心情に寄るシーンは普通の書き筋で、いっそセリフとト書きのみの方が統一感(個性が強すぎて難しいだろうけれど)があったのではと思うほどには違和感でした。 著者が書いたのではなく、書き起こしたように感じられるので、内容を汲むだけなら問題はなく、物語を滑らかに楽しむには微妙、といった一冊でした。 物語的には戦争モノであるという以上に何かあるわけではなく、恐らくこの作品の良さはイコール原作の漫画の良さに由来するのだろうな、と感じました。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ最初私は映画から入りました、そして小説もあるということで小説も読みました。映画では分からなかった細かな描写が読み取れて読んでよかったです、 私のお気に入りの小説なので今年の読書感想文はこれにしました、
4投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ一言で言い表すなら苦しい。 最初の方は方言がキツく、読みにくいなと思っていましたがその方がリアルで、、、。 途中から読むのが辛く恐ろしかったです。
0投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すずさんの、微笑ましいのんびりした生活が戦争によってあっという間に変わっていく。 お使いに行ったら妙な人攫いに遭い、そこで運命の男の子に出会う。 子供だけで浅瀬を歩いて親戚の家に遊びに行ったら、不思議な座敷わらしに出会う。 お兄さんを海難事故で亡くした幼馴染を気遣う。 急に来た嫁入りの話。 お義父さんもお義母さんも優しいけど、出戻りの意地悪なお義姉さんに虐められながら頑張るすずさん。 防空壕を作ったり、敵機が見えたあとに遅れてくる警報、「被害は極めて軽微」というラジオ放送など、戦争の中にも日常が見える。 そして、突然の晴美さんの死。 右手を失ったすずさんは、それでも一生懸命できる事をやる姿勢が凄い。 そして、8月6日。 笑顔で別れた家族は、お母さんは行方不明。お父さんは原爆症で亡くなり、妹さんも謎の目眩に…。 そんな中で、出会ったヨーコちゃん。お母さんと別れ、ずっと一人ぼっちだったのかと思うと、胸が締め付けられます。すずさんに会えて、本当に良かった…。 そして、このドラマ版は晴美さんが「ちむどんどん」の子役に、ヨーコちゃんが「舞いあがれ」の子役に登場していたのが凄く嬉しかった!
1投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ呉から見た原爆。おっとりしてちょっとおっちょこちょいで絵を描く事が得意な「すずさん」。呉にある家に嫁ぐことになり、ボケをかましながらも暮らしていく。ワンシーン毎は短く軽いタッチで進んでいくが戦時中の「生活や暮らし」というものがすずさんの目を通してリアルに伝わってくる感じ。アニメ映画にはなかったシーンもあり作品の深みも増して満足。内容知ってても最後らへんは泣いてしまうね…。人類はどこに向かうんだろうね…人と戦ったり、ウィルスと戦ったり、病と戦ったり、社会問題と戦ったり…戦いの連続。どう生きても何かしらの問題は浮上してくるよね。生きるって大変よ…。そんな中で自分はどう生きるか見直すいいきっかけになる作品かと思う。
5投稿日: 2021.02.09
powered by ブクログ僕は元来読み飛ばす癖があるのか、深読みが出来ないのか。ダメですね。 この小説を読みコミック(それにアニメ)で読み取れなかった部分が補完されて満足しました。
3投稿日: 2020.07.21
powered by ブクログ連綿と続いていく生活 朝と夜をなぞるだけの毎日で、ただただ消化していく時間。 学校や仕事で家を出て、終われば帰ってくる。そんな繰り返し続いていく毎日が詰まらないものと思っていた。 でも、そんなことはないんだと思わされる。 理不尽に大切なものを奪われたりしたことがないからか、当たり前に過ぎていく毎日を、当たり前に感じてしまってる。 それがダメだとか、昔を忘れないとかではないけど、昔は良かったではないけど、もっと大切に生きていきたい。
4投稿日: 2019.06.05
powered by ブクログ戦時中の人たちは本当に現代の私達とは比べものにならないくらい、タフだったと思う。 配給制の食料、竹槍の訓練、警報、防空壕、消火活動 それらが“日常”である日々は、どれだけのストレスを抱えて、神経を擦り減らして生活していかなければならないのだろう。 すずさんの、天然でぼんやりとした感じが大好きだったから、右手を失う事故があったあの日を境に、すずさんが変わってしまったのか悲しかった。 誰のせいでもないのに大切なものが失われて、奪われていく。明日は自分かもしれない。それでも今日を大切に大切に生きていこうとする人々の懸命な姿勢が丁寧に描かれた作品でした。 映画を先に見ましたが、細かな描写や聞き取れなかった方言の部分の補填用にノベライズ版も読んでみました。映画の中の風景がそのまま文章に落とし込まれたような感じで、非常に読みやすかったです。
2投稿日: 2019.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「この世界の片隅に」こうの史代原作・蒔田陽平著、双葉文庫、2016.10.16 246p¥610C0193(2019.02.01読了)(2019.01.28借入)(2017.02.14/7刷) マンガの『この世界の片隅に』を読んだついでにアニメ映画のノベライズ版も読んでみることにしました。アニメ映画は残念ながら見ていません。 内容は、マンガとほぼ同じようです。とは言え、マンガでは、直接ストーリーには関係の無いカルタやスローガン、時代風俗のようなものがありましたが、この部分は、アニメ版では省かれたようです。 また、マンガ版では詳しく描かれていなかった周作とリンの関係や晴美さんがの死亡の場面が詳しく描かれています。広島に原爆が投下された直後の地面の振動の様子もマンガでは描かれていなかったように思うのですが、アニメ版では詳しく描かれているように思います。従って、物語としては、アニメ版の方がわかりやすい気がします。 昭和8年の章で、すずが料理屋に海苔を納めに行きますが、納めに行く前に海苔を一枚使ってしまいます。マンガ版では、料理屋さんが一枚足りないと言っている場面があったように記憶しますが、ノベライズ版では省かれています。 【目次】(なし) 1 昭和8年12月22日 2 昭和10年8月15日 3 昭和13年2月18日 4 昭和18年12月26日 5 昭和19年2月23日 6 昭和19年3月28日 7 昭和19年4月17日 8 昭和19年4月20日 9 昭和19年6月15日 10 昭和19年7月1日 11 昭和19年8月 12 昭和19年9月 13 昭和19年9月18日 14 昭和19年9月24日 15 昭和19年11月 16 昭和19年12月 17 昭和20年2月 18 昭和20年2月26日 19 昭和20年3月19日 20 昭和20年4月3日 21 昭和20年5月5日 22 昭和20年5月14日 23 昭和20年6月21日 24 昭和20年6月28日 25 昭和20年7月1日 26 昭和20年7月 27 昭和20年7月28日 28 昭和20年8月6日 29 昭和20年8月15日 30 昭和20年9月17日 31 昭和20年10月6日 32 昭和20年11月 33 昭和21年1月 34 昭和21年1月 ☆関連図書(既読) 「夕凪の街 桜の国」こうの史代著、双葉文庫、2008.04.20 「この世界の片隅に(上)」こうの史代著、双葉社、2008.02.12 「この世界の片隅に(中)」こうの史代著、双葉社、2008.08.11 「この世界の片隅に(下)」こうの史代著、双葉社、2009.04.28 (2019年2月4日・記) (「BOOK」データベースより)amazon すずは広島の江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、18歳で呉に嫁いだすずは、戦争が世の中の空気を変えていく中、ひとりの主婦として前を向いて生きていく。だが、戦争は進み、呉はたびたび空襲に見舞われる。そして昭和20年の夏がやってきた―。数々の漫画賞を受賞した原作コミック、待望の劇場アニメ化。戦時下の広島・呉を生きるすずの日常と軌跡を描く物語、ノベライズ版。
2投稿日: 2019.02.04
powered by ブクログ2017年1月17日(火)にbookstudio姫路店で購入。同日読み始めて31日(火)に読み終える。原作の漫画よりも小説化されたこちらの作品の方が登場人物の心の動きや情景などをイメージしやすくてよかった。ただ、やっぱりリアリティーが感じられず、私にはぴんとこなかった。残念。
2投稿日: 2019.01.22
powered by ブクログドラマ化され、話題となっている漫画のノベライズ版作品。戦争によって大切な人を失う辛さがひしひしと伝わり、戦争の怖さ、もうこれ以上戦争は起こらないで欲しいことを願うものである。すずは18歳で嫁ぎ、戦中の混乱期を懸命に生きようと生活を始めた矢先、戦争で家族を失い、絶望の淵に立たされていたが、それでも前を向き、笑顔を忘れずに失った家族の分まで生きていくために懸命に生活しているすずの姿に心打たれるものだった。作中のすず達のおかげで現在の平和な生活をあるのも忘れてはならないと感じる。
2投稿日: 2018.09.21
powered by ブクログ2018/07/29読了 ストーリー把握 というような 物語を映像としてしっかり理解できていないというのはよろしくないが 生き方、時代、なんといっても生き生きとした その物語の上で生きているすずさんたち登場人物の生きざまよ。 すずさんという一人の一般人から世界を見、時代を見つめる作品。 映画もまたアップグレードするらしいので、見てみたいです。リンさんのこともとても気になりますし。
2投稿日: 2018.08.05
powered by ブクログ映画を観て,色々考えさせられたので,もうちょっと詳しい背景を知りたいと思い,まずは小説版を読んでみました。 映画ではカットされていた,周作さんとリンさんのエピソードも述べられていました。 このエピソードはあった方が,作品としても深みが増すと思います。 実は心に残るセリフもあり,映画を一度観ただけでは流してしまっていたなあと少し反省。 声高にテーマを主張していないのに,心に訴えかけてくる素晴らしい作品です。 一度訪れたことのある呉の街を,また訪れたくなりました。 次は原作である漫画を読んでみます。
3投稿日: 2017.04.09
powered by ブクログ映画がまだあまり評判になっていない時に観て 圧倒された こうの史代さん、大好き コミックも読みたかったのだけれど、リンさんのことが映画ではカットされていると聞いて読んだ やはりよかった すごい この映画はすごいよね もう一度観てみたい ≪ 大切なもの 失くして生きる 片隅で ≫
2投稿日: 2017.03.25戦時中の話なのに、なぜかほのぼのする物語
太平洋戦争前後の広島を舞台にした主人公すずの物語。 もっとボロ泣きする話かと思ったら、意外にそうでもなかった。 むしろ笑いのほうが多いかも。 それはすずの天然キャラに救われているのかもしれない。 すずを取り巻く人たちもみんな優しく、殺伐とした雰囲気や理不尽さに憤ることもない心温まるストーリー。 親しい人が死んでいったり、自らも右手を吹っ飛ばされたりしているのに、いつまでも悲嘆にくれることなく、常に前向きに生きてるすずの姿に元気をもらえる。 ただ、ノベライズ専門の作家さんだから仕方ないのかもしれないが、描写がちょっと粗雑かな。 アニメを観ていないと情景がイメージしづらい。
0投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ「この世界の片隅に」の映画を見に行って、すごくよかったのですがよくわからなかったところがあったので、ノベライズを読みました。 映画で私がわからなかった所は、あの時代に、口元にほくろがあるくらいの情報でどうしてすずを探せたのか、映画冒頭に出てくる大柄な妖怪みたいなものは人さらいなのか?そして妖怪なのか人間なのか・・・ ノベライズを読んでもわからなかったけれど、すずの世界に引き込まれました。 嫁ぎ先で義理の姉に辛い思いをさせられ、さらに絵をかくのが好きだったのに利き手の右手を失い、絶望を味わっても自暴自棄にならずに、どこかのほほんとしたすずに憧れます。
2投稿日: 2017.03.05
powered by ブクログ映画、原作コミック、そしてこの小説版を読んだわけだけど、読めば読む程にどんどん色々な気付きがある。映画を一回見て気付かなかったことが二回目で気付き、原作コミックを読んでさらなる気付きがあり、そして小説を読んでさらに気付く。そんな作品。
2投稿日: 2017.02.15
powered by ブクログ広島。戦争の影響で食べるものが無かったり、家族が亡くなったり、そんな厳しい状況の中にも日常があり、炊事洗濯もするし、笑いだってある。 ぼーっとしてるうちに周作の嫁になったすずの、かわいらしさ、悲しみ、強さ。淡々と描写されるだけに胸にくるものが。 よく笑う子だった晴美のために「この先ずっと、うちは笑顔の容れもんなんです」というすず。 リンさんの存在が辛く、苦しい。 戦争だめ。
2投稿日: 2017.02.11
powered by ブクログ映画を見て、あまりに圧倒され、心を動かされたのです。あのホワッとした絵の中に、今まで見たどんなドキュメンタリーよりも空襲を目のあたりにし、あの頃の日本で暮らした人々そのままを描いていました。 映画ではすずたちの心の動きの何もかもを明確に言葉で表現される訳ではないから、自分で読み取るものがすべてです。どうしても知りたくて原作を買い求めました。 そして、映画はどうしても端折りますからね。 読んでみて、この本の中にはわたしが映画で感じることが出来なかったもう一つ大事なテーマがありました。 それには気づけなかった。 そういえば、あの数秒のシーンにその情報を盛り込んだり、結果のシーンだけで中身を含めようとしていたりしていたのか、と思い返します。 そしていろいろ見落としてる。 もう一度、映画を観たいなあ。
2投稿日: 2017.01.08
powered by ブクログ映画のノベライズ。映画を観ていないので比較はできませんが、良い作品と思います。戦争モノは、読むたびに新たに知ることが多くて、自分の知らない当時の人々の生活を知ることになり勉強にもなりました。時間が出来れば、映画のほうも観てみたいと思わせてくれる作品でした。
2投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
基本的には映画ベースなのですが、 この小説の良いところは、リンさんとのからみや、周作さんとリンさんのなれそめにも触れられているところです。いや、映画のリンさん比率の少なさに悲しがっていた身としては嬉しい限りです。 やっぱりこれでも泣けてしまうし。 知多さん、おじさんもなのか、ということもわかりましたし。
2投稿日: 2016.11.27
powered by ブクログたとえ戦時中であっても、たとえ愛する人を亡くしても、人は日常を生きていかなければならない。一人の女性の平凡な物語にこれほどハラハラしたのも初めて。電車の中とかで読むとヤバイです。涙腺崩壊します。
3投稿日: 2016.11.11
