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ストロベリーライフ
ストロベリーライフ
荻原浩/毎日新聞出版
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総合評価

87件)
3.6
9
43
25
6
2
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    いいですねー、この作品。思わず野菜が食べたくなります。人生の乾いた疲れに、イチゴのみずみずしさがしみわたりました。そして、例のごとく農業っていいなって思ってしまいましたが、現実は大変なのでしょうね。今夜も美味しく野菜をいただきます!

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    広告代理店から独立した惠介が激減した仕事に焦っていた矢先、父が倒れたと実家から連絡が入り家族をつれて帰省した。そこで目にしたのは大きなビニールハウス。トマト栽培からイチゴ栽培に転身したことを知らされ苦労する母を見かねて単身、実家のイチゴ栽培を手伝うことになった。妻子とは離れて暮らすことになったがお互いを思いやっていることは伝わってくる家族物語。姉家族とも新しいことに挑戦するさわやかな物語でした。

    0
    投稿日: 2025.05.23
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    ストレートでとても読みやすかったです。 恵介の不器用だけど、闇雲に前に進んでいく性格も好感が持てました。 農家の仕事は全くの無知でしたが、こんなに手間暇かけ愛情を持って育てた作物が、立派に実り、人に美味しいと言って貰えるなんて、何よりもやりがいのある仕事だと改めて感じました。 1人ではやれる事が限られてしまう。昔ながらのやり方にこだわって視野も狭くなるけれど、これからは皆んなで自分の得意分野で協力していく時代なんだね。 これからの農業に少し明るい未来が見えた気がします。

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    静岡出身だったり、実家が農家だったり…他にもいろいろ…共感できることが多くて、方言がストレートに心に響いた。 もちろん、現実はこんな簡単じゃないけれど、圭介の気持ちも美月の気持ちもビシビシ伝わってきて最後はわかっていたのに泣けた。

    1
    投稿日: 2025.03.25
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    コロナ禍で、家の庭で、プランターでお花や野菜栽培を、初めてやってみました。きゅうり、レタス、ミニトマト、苺もやりました!本当、野菜も育てるのは、大変だなぁと思います!買った方が、楽だし、安いです、が、やっぱり、自分がそだてた、採れたてが、一番美味しいです。この小説の主人公の葛藤と大変さと、家の事情で悩んだ気持ちが、とても良くわかるような気がしました。面白かったです。

    17
    投稿日: 2025.03.15
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    東京でデザイナーとして働く恵介が、父親が倒れたことをきっかけに実家に帰り、イチゴ農家をすることに、兄弟の思惑に巻き込まれつつ、自分のやりたい事を成し遂げていく。

    1
    投稿日: 2024.07.30
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    仕事なんてどれも大変だ。 ましてや独立したデザイナーの仕事も酷しいと思う。 それに加え農業の厳しさの描写が、かなりリアルだった。だからこそ、一挙に読めた この人の母親に田舎でずっと兼業農家をしている人たちを重ねると、本当に頭が下がる。 休めばいいやんって思うが、身体は動いてないと休んでいる以上に疲れるらしい(うちの親がそうだ) そんなお母さん。 だからこそ、恵介もその気持ちがわかるのだろう。この物語は、 すてきなストロベリーライフが最終的に完成したが、これから先がまた大変だろう。 のちのこの家族みてみたい。 と、母が採ってくれた野菜を毎日いただきながら、本ばかり読んでる私は感謝の念を忘れてはいけない。

    8
    投稿日: 2024.07.28
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    独立はしたが、めっきり仕事の無くなったグラフィックデザイナー・恵介。ある日、故郷・静岡で農業を営む父が脳卒中で倒れ、収穫期真っ只中のイチゴの世話を”とりあえず”することにーーとくれば、ははぁ、いずれイチゴ狩り観光農園とか始めるのかね?と思ったら……まんま思った通りに展開しましたよ(笑)でもそこはやはり荻原作品、登場人物のキャラがみな立ってるのでその掛け合いが面白いし、夢のある読後感でほっこり和めるというか、優しい世界だな~と。家族小説であり、お仕事小説でもあって、軽いタッチで描かれるお話ですがなかなかに深いです。農業を”本業”にせず、みんなで”兼業”して継続していくーーなるほど、今の日本に、日本の農業に必要なことだなぁと思いました。

    0
    投稿日: 2024.05.31
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    農業など第一次産業が生活の基盤であることも、 それに従事している人が減っていることも知っている。 でも、自らはなかなかそこには飛び込めないんだよな。 フリーのグラフィックデザイナーの恵介が、父が倒れたことをきっかけに、やむにやまれず専業農家である実家の苺栽培を手伝うことに。 農家を継ぐ決意があるわけではないが日々生長する苺を放っておけない、という場面、私ならもう枯れてしまっても仕方ないとあきらめると思う。 自分の許容範囲を超えているから。 無理して一人で働く母が心配なのもあるのだろうけど、農家として働く両親を幼少期に見てきて植物に対する愛が心の奥にあったのだろうなと思う。 「たいていの人間は、自然が好きだと言うが、自然は人間なんて嫌いだろう」 この1文が心に残った。

    11
    投稿日: 2024.01.25
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    田舎と都会どちらのルーツもある私だからこその読みができたと思う 田舎に悩んでいる人、辛い人に読んで欲しいです

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    親父が倒れた。あまり興味がない実家の農業。 不平不満だらけの姉3人にかこまれた末っ子の恵介は、親父が退院するまで、実家の農業をなんとかしなければならない。 うまくいってない本業のフリーのグラフィックデザイナーの仕事。田舎暮らしを嫌がる妻との関係。 最後は、さすがの萩原浩ワールドで、暖かでホッコリとしたエンディング、さすがです。

    0
    投稿日: 2023.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    萩原浩にしてはいまいち面白くなかったかも・・・。いちご農家からしてらめっちゃ面白い本なんだろうなっていうくらい農業の記述がマニアック(本業の農家さんからしたら初歩中の初歩なんだろうけど。)だなと思った。

    1
    投稿日: 2022.06.13
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    なかなか読み進められなくて、二週間ギリギリで読み終えました。いつも読んでる本とは違うたんたんと進むストーリーがなかなか乗れなかったけど、読んでいくと主人公に魅力を感じたり、奥さんの気持ちもわかったり。。最後まで読んで私の知らない農業の世界を少し知れて、またほっこりして良かったなと思いました。

    0
    投稿日: 2021.04.05
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    読了が爽やかで希望満ち溢れてる最後がいい。 独立して仕事に苦戦しているグラフィックデザイナーの主人公が、倒れた父の代わりにやむなく始めた苺農家。 実際に作り手にならないと分からない事や、体感できない気持ち。 手探りの中、右も左も分からぬ農業に奔走して本当に大変だったろう。 飛んでいる蜂一つ見ても全てに経費が掛かり、その年の収穫が上手くいかなければ大赤字。 逆立ちしても覆せない天候にも振り回され…農家という生き方は自分の時間を費やしても費やしても、足りないのかもしれない。 地域のやり方に右倣えをやめてデザイナーだからこそ、他所から来たからこそ見つけた新しいやり方。 不安や後悔もある中、ひたむきに前だけみて進んでいく姿は、泥塗れだろうがきっと子供にとっては「格好いい姿」なのでは、ないだろうか。

    1
    投稿日: 2020.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親の病気からイチゴ農家を手伝うことになった東京に住むフリーのグラフィックデザイナー。 段々と農業にのめり込んでゆく。妻と息子は別別に暮らしながら、ただイチゴ狩りのお客様の「おいしい」のことば、たのしい笑顔を見るために・・・ そして開園日に訪れた、妻の言葉「大切なのはどこに住むかじゃなくて」、「誰と一緒にいるかだ」 どんな一等地に暮らそうが、どんな大邸宅に住もうが、幸せでなければ、そこは不幸な場所だ」 「やっぱり一緒に住もう。家族だから一緒にいよう。」 荻原浩氏の展開はいつも、こちら側をほっこりさせてくれる。 あとがきの「おいしいイチゴの見分け方」も参考になる。

    0
    投稿日: 2020.06.17
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    温かい話。 今年はこんな状況だったから苺狩りをすることは叶わなかったけど、来年は採れたての苺を食べたいな。

    0
    投稿日: 2020.05.05
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    いつもいく図書館の分室の、「今月入った本」に、面陳で置かれていた本。 可愛らしい表紙と「課題図書」とのラベリングに 「課題図書なのかー」 と、興味をひかれたけれど、一体だれを対象にした課題図書? 小学生では・・・ないよね、もちろん・・・。 ほんで、著者にも若干聞き覚えがあった。 この手の名前は少なくないので、誰かと誰かを混同してるんかな、と、思ったけれど、いやいや、違いました。 かれこれ私が1年以上リクエストし続けている(でもまだ手元に来ない)小説の作者でした。 (そしてその本も、もうすぐ手元に届きそう) まさか、違うタイトルから先に読むことになるとは・・・。もしこの小説を読んで、 「この著者、読めないわ・・・」 と、思ったら、1年以上もリクエストし続けてたのは一体何やってんちゅう話になるな・・・。 で、結果的には、めっちゃ面白かった。 付箋の数もすごいわ。(;^ω^) ひとつずつはがしていこう。 そして著者には独特の表現や言い回しがあった。そのあたりからも、著者は男性なのかなあ、と、思う。 このタイトルが直木賞受賞やとも知らんかったわ・・・。 読んで元気になる。最後のページを読んだときはホロリともなった。 いろんなことをはしょりすぎて 「うまくいきすぎ!」 ちゅうところもあるんかもしれへんけれども、読んで前向きになれる本ならいいんちゃうの、とも思う。 それにしても新しいハードカバーは、たまらんな・・・。 終盤で恵介が憂える「農業の在り方」に、ついては、もしかしたら多くの人がそう思ってるのかもなー。 某協との兼ね合いやしがらみが、もう立ち行かなくなってるのかも。 でも、農業というのも、自然を相手にする仕事なので、うまくいくかいかないかは毎年やってみないとわからないんやもんね・・・。 そのあたりを補てんするシステムでも、あるんやろう・・・。 (たぶん) ほんでこの協同組合は、ムラがあって、その中で他人に迷惑をかけないように暮らす、と、いうシステムもうまく利用してるね。 お互いにお互いを監視しあって新しいことをしないようにさせるというか、上司に歯向かわんようにさせるというか・・・。 私はわりとこの「ムラ」の中でこじんまりとやっていけるタイプなので、反対に自由を与えられると困惑するかもしれへんけど、未来は自由から生まれるのかもしれへんなあ。 私も現在ひじょうにストレスになっている気重業務がちょっとだけ似ているところもあって、先達がゴロッゴロおる。 そろそろ世代交代をせなあかんけれども、それに失敗しつづけてかれこれ十年ぐらいくれるんじゃないかしら・・・。 口やかましい世代はいい加減自分たちで動くのはしんどいので「若い人」へ任せたいけれど、その「若い人」の、やることが気にくわない。 「私の時代のころは」 と、いう枕言葉で、ああだこうだと文句をつけている(ように、私には見える)。 ほんまは、そういう年寄りの文句をええ塩梅でうながしつつ、なんだかんだ自分たちのやりやすいようにやっていくというのが、一番「できる人」なんかもしれへん。 でも、バブル世代というか、私ら世代は、あんまりガーガーやかましくいわれると 「じゃ、もう、やめるッス」 と、なりかねないのが現状(実際私もやめるしな・・・)。 そんな言われてまでやりたくネーヨ、みたいなね・・・。基本そういう考え方なので、そりゃあ先達に 「今時の若いもんは」 と、いわれるんやろうけどなあ。(;^ω^) (あくまで一般論として) ただ、正直私が思うのは、現在の50代くらいの方が、私ら世代のときに何かをやろうとして、その上の世代にガーガーいわれていたころよりも、 老人が元気である ・・・とは、思う。申し訳ないけども。 70代で現役とか、ザラですやん。ザラやけど、ある程度の肉体の衰えはあるわけで・・・。 口を出したい気持ちはわかるけども、ある程度は引いたらいいのに・・・、と、思うところもある(ほんますいません)。 何もいうな、口を出すな、じゃなくてね、ええ加減、第一線から退いても・・・ちゅうか・・・。 (あくまで気重業務の話です) 人って、年齢を重ねるごとに、人の話を聞かなくなる気がする。もうこれは、しょうがないんちゃうかな。 誰だって自分より若い人にああだこうだいわれても 「はあ・・・?」 ってなるでしょうよ。普段ふにゃふにゃの私でもたぶんなるよ。 ほんで、年齢を重ねると、「自分より若い人」のほうが増えてくるんやもの。 どいつもこいつも勝手ばっかり言いやがって、私が若いころは・・・ と、いいたくなる頻度も高くなるんちゃう・・・。 そうならないためにも、第一線を引くべきよ(気持ちの上で)。 がんばるお年寄りは大歓迎。 でも、文句ばっかりいうのは、歓迎しない。恐らく当人は「文句」じゃなくて「評価」もしくは「アドバイス」をしているつもりなのかもしれへんけどな・・・。 ところで、私もムスコには農業高校へ進学して、将来的には農業従事者になるのはどうかと期待している。 (たぶんならへんと思うけど) 今回、悶々としながら恵介が実家から離れられなかったのは、 「イチゴも生き物」 やったからやなと途中で腑に落ちた。 そうだそうだ、相手が生き物やから、なおのこと途中で放り出すことができひんかってんね・・・。 でもそれって、一番大事なことやもんね・・・。 私の仕事は「相手の見えない」仕事です。 ちゅうか、私はそれがひじょうに好き。他人の評価に異様に左右されるせいか、目の前で評価してくれる人がいないこの仕事がすごい性に合う・・・。 いやいや、いい評価をもらえたら嬉しいけども、それがリアルタイムでほしいかっちゅうたら、さほどそうでもない・・・。 ・・・と、思う・・・。 ・・・いや、そうでもないのかな。確かに、「いいね」を、押してもらいたいもんね。 目の前で評価されたらやりがいも生まれるし、ちゃんとやろうって思えるもの。 ・・・ちゅうことは、子どもの勉強も目の前で具体的に評価したらもっと違う結果が生まれるのか・・・。 (・・・と、頭では分かってはいるんやけども・・・) 家庭の在り方についても考えるところのある本やったね。 離れて暮らす=家庭が成り立たない と、いうわけではないんや。 ほんで、美月のさばさばした考え方も素敵。 正直、ヒナちゃんは他人の子でも(そしてフィクションでも) 「めっちゃうっとうしい。・・・が、こういう小学生、いてるいてる」 と、思うタイプやったけれど、そんな小学生に息子が振り回されているときの対処も 「あっさりしている! そして、割り切っている!!」 と、目から鱗やったし、 「先のことは先のこと」 と、して、とりあえず夕飯を作ろうとしたところも、えらいなあ~、と、感心した。 とはいえ、何から何までさらっと流せるほどには豪胆ではないらしいけれど、そこもまた、いい。 私なんか、気持ちでも行動でも、グズグズと周囲を伺ってばっかりやもん。 でも私も、ストロベリーライフを送ろう! もっともっといろんなことを一生懸命やって、これ以上ないほど知恵をしぼったならそれで失敗してもあとは笑うしかないもんね。 もうこれ以上何も出せません的な。 私はもうやりました的な自信があれば、グズグズと周囲を伺ってばかりじゃなくなるのかも。 排他的なムラの中で突出しないようにずっとすごしてきたけれど(@気重業務)私が気にするほどには、周囲は私を「突出しない人」とは認識してなかった気がする。 「どうせよそ者やろ」 くらいの距離感やったっぽい。 あっ、そうなの、と、思うと同時に、それやったらよそ者でいいか・・・、と、思う気持ちもある。 これまでいい子にいい子にしてたけど、いい子になるべく努力しててもべつにいい子認定されてなかったのなら、いい子にしておこうという気遣いはやめよう。いやべつに悪い子になるわけじゃないけど。 それよりも、もっと私が楽しいようにやっていこう。(あと半年やし) あれっ、そういう話、どこかでも聞いたな。(@しいたけ占い) 読了後がほんとうにさっぱりとしていた。 甘さと、それを追いかけるような酸味と・・・。こんな自然の味を、私は今子どもたちと出かけて味わうことがある。 これは今だけの楽しみなんやなあ、と、ぼんやりと思った。 この物語はこのあともいろんな展開があって、山あり谷ありなんやろうけれど、続きは知らなくていい(いい意味で)。 朝ドラにしたらいいのに・・・。(でた) しかしこの本を読んでいると、キュウリが食べたくなるよな・・・。 (イチゴちゃうんかい!) ほんで、チェシャキャットってもちろんチェシャ猫のことよね・・・。猫も英訳しちゃうんや・・・(どうでもいい)。 あと、「そこそこの男前」を、表現するのに、「EXILEの端っこで踊っていてもおかしくないタイプ」と、いうのはうますぎると思った。 女子ならAKB? アレェ、それは何か違う気がするな。笑 ■■■■ ■頑健 体ががっしりして、健康なこと。 ■口蹄疫 (こうていえき、学名 Aphtae epizooticae、英語: foot-and-mouth disease、通称FMD)とは、家畜伝染病のひとつ。 鯨偶蹄目(豚、牛、水牛、山羊、羊、鹿、猪、カモシカ、など蹄が偶数に割れている動物)およびハリネズミ、ゾウなどが感染する口蹄疫ウイルスによる感染症。 ■主枝(しゅし) 一番太い幹(主幹)から直接枝分かれし、木の骨格となる枝のことです。 そこから出る枝を「側枝(そくし)」といいます。 ■被覆(ひふく) 物の表面を他の物でかぶせ包むこと。 ■拗促音(ようそくおん) 拗音と促音。 ■花卉(かき) 花の咲く草。花を観賞用とする草。くさばな。 ■施肥 作物に肥料を与えること。 ■指触式 ■カタルシス 舞台の上の出来事(特に悲劇)を見ることによってひきおこされる情緒の経験が、日ごろ心の中に鬱積(うっせき)している同種の情緒を解放し、それにより快感を得ること。浄化。 ■育苗 主に農産物の苗を育てること。 (2017.06.04)

    0
    投稿日: 2020.04.26
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    はじめは『ツヨシしっかりしなさい』かと思った。東京でデザインの仕事をしていた恵介は、父が倒れたのを機に静岡の実家の苺ハウスを手伝うことになる。妻は都会育ちで手タレをしているので、夫は静岡、妻子は東京の別居暮らしをしながら、恵介は農業に次第にのめり込む。農業の描写もかなり詳しく書いてあるのだけれど、正直別居生活で夫婦はうまくいくのだろうかとそっちが気になってしょうがなかった。物語としてはいつもの安定のほのぼのとした荻原さんの作品という感じ。私はこの作者だと、ちょっとブラックさを感じる作品の方が好みだ。

    0
    投稿日: 2020.03.16
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    2020年3月8日読了 グラフィックデザイナーとして働き、独立後お世辞ながら忙しいとは言えない日々が続いていた主人公が、父の病気をきっかけにイチゴ栽培に出会うことで物語は進展していく。 父、夫、農家の長男等々の様々な人の側面が、農業という環境に出会うことで、考え方が変わっていく。 うまく行くかはわからないし、やってることが正解かもわからない。でも、現状を受け入れつつ、試行錯誤を重ねて前を向いて歩んでいる主人公に、今自分の人生に悩んだことがある人は共感できるはず! やっぱり、やってみないわからないことってあるんだなーって気がします。新しいことをやることへの勇気をもらえる作品です! 新しいことをやると過去のものが疎かになるなんてことはなくて、むしろ本当に自分が必要に成るものが見えてくるって終わり方がとても好きです。 この作者さんの作品を初めて読んだので、違う作品も読んでみたい!

    0
    投稿日: 2020.03.08
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    グラフィックデザイナーとして独立して東京で働く恵介。 いちご栽培を営んでいた父親が倒れる。 見て見ぬ振りができず、イチゴ栽培を手伝うが次第に本気になっていく。 妻も恵介の気持ちが伝わっていく、と言うか折れるしかないよね。 この間スーパーで大粒のイチゴ398円で売ってた。安! 甘くて美味しかった!

    0
    投稿日: 2020.02.06
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      ストロベリーライフ (毎日文庫 お 1-1) 作者:荻原 浩 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2019/11/18 メディア: 文庫     デザイナーとして独立したが、家族の関係で農業(苺づくり)に足を突っ込む事となった主人公。 苺づくりに取り組んでいくことによって、家族との関係や、家族の問題が、解決されていく、、、と言うファミリーストーリー。 ほのぼのした雰囲気のストーリーで結末も心温まる良い作品でした。   農業というのは、尊い仕事ではあるが、生産性を向上させないと先行きは苦しいでしょうね。しっかり考えるべき課題があると、今回のストロベリーライフを読んで気づかされました。

    0
    投稿日: 2020.02.02
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    農業なんてかっこ悪い。 と思っていたはずだった。 イチゴ農家を継げと迫る母親。 猛反対の妻。 志半ばのデザイナーの仕事はどうする!? 夢を諦めるか。 実家を捨てるか。 恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

    0
    投稿日: 2020.01.18
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    田舎の父が倒れ、 ちょうど独立した仕事がうまくいってなかった 恵介は田舎に戻り、いちご農家の実家の 手伝いをはじめてから次第にいちご栽培に ハマっていく。 ストーリーが淡々としているというか、 いまいちテンポがよくなく、 あまり入り込めなかった。 もうちょっと面白いかと思ったけど期待外れ。

    0
    投稿日: 2019.12.04
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    20190914 田舎の父が倒れたと聞き、あわてて故郷へと帰った恵介。いつの間にか父母が始めていた苺の栽培を継ぐのか、やめてしまうのか。妻子と離れ母の手伝いをするうちに、恵介は苺のことばかりを考えるようになっていく。 後から入ってきた訳ではなく、元々が農家の息子であるからこそのリアリティー。そんなにうまく行くことばかりではないだろうけれども、成果が目の前に見える喜び。スーパーで山積みされている野菜だって、誰かが一生懸命育ててくれたものなんだよなぁと思うと、あんなに安くて大丈夫なのかと不安になってくる。本論とは関係ないが、食品ロスはなくさないといけないなぁと改めて反省した。

    0
    投稿日: 2019.09.15
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    いい!萩原さんは優しい。登場人物が皆いい。 恵介さんは広告代理店勤務。静岡のお父さんが倒れたので、戻り、苺農園を継ぐ話。 最初はいやいや、でも、苺は世話をしなければダメになってしまう。その一心で始めた。苺は大きい方が美味しいんだそう。デコボコ、ずんぐりむっくりした方が甘いんだそう。

    0
    投稿日: 2019.09.05
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    嫌いだった…農業も田舎暮らしも。でも、そこに本当の自分はいた。父親の入院をきっかけに、主人公は人生や家族を見つめ直す。 頑張っている主人公を応援したくなります。 イチゴ農家の目線では、ツッコミ所満載ですが…,。

    1
    投稿日: 2019.08.24
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    カメラマンから 急に 静岡の実家で いちご農家の仕事を手伝い始めた主人公 恵介 実際に仕事してみると 大変さにヘトヘトでボロボロになる。 僕も 会社員としての定年を真近に控え 実家のみかん農家を手伝っている現状と重ねて あるある認識を共有しつつ 楽しく なるほどと思いながら読み終えました。 恵介はハッピーエンドっぽくこの物語を終えたが 僕のみかん農家人生はどうなるんだろうか? そんな思いを巡らせている今日この頃です。

    0
    投稿日: 2019.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体の内容は良いが最後の苦労が報われそうな所をもうちょっと書き込みが欲しい。 せっかく読んだのでそこのサービスは欲しいな。

    0
    投稿日: 2019.03.27
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    最初は話のテンポが遅く、主人公がグダグダだったので読むのをやめようかと思ったら、後半から面白くなってきた。 仕事や家族との向き合い方にハッとさせられた。 読み終わるとイチゴが無性に食べたくなる話。

    0
    投稿日: 2019.03.21
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    会社を辞め、独立した人間は誰しも、一度ならず思う。 電話は怖い。 グラフィックデザイナーの恵介は、独立した今思う。 もっと怖い物がある。 それは、鳴らない電話だ。 腕には自信があった。 だが、仕事がない。 起業には向いていなかったのだろうか? フリーランスは自由ではなかった。 そんなある日、静岡の実家の母から電話が入る。 「おおおおお、お父さんが倒れただよ」 4人姉弟の末っ子ながら長男の恵介は、2年前に父と喧嘩して以来、実家に帰っていない。 苺農家の跡取りだけはいやだった。 格好いい仕事がしたくて、美大に入学するために、故郷を後にした。 だが、困る。 嫌で嫌でしょうがなかった苺農園がなくなるのも。親父に死なれることも。 東京と静岡を往復するつもりが、いつのまにか別居状態で、恵介は素人ながらイチゴにかかりきりになっていく。 仕事にいかに取り組むのか。 家族にいかに向き合うのか。 争えない血と、伝えられないもどかしさと、目の前の現実の中で、恵介は道を切り開いていく。 環境ではない。自分なのだ。 苺を通して、人生に大切なことがたくさん伝わる好著。

    0
    投稿日: 2019.01.11
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    当たり前だけど、何気なく食べている野菜や果物がいかに手間をかけて育てられているか改めて認識させられた。

    0
    投稿日: 2019.01.03
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    青臭いと野菜を嫌がる子どもに「本当の味を知らないから野菜が嫌いなんだ」と語るシーンが『美味しんぼ』にあった。農業従事者の減少については、あちこちで取り沙汰されている。じゃあどうするという問いに、一つの答えを示した作品。 綿密に勉強をして執筆されたことが伝わるリアルな農業の実態と、育てた生き物への愛情がストレートに伝わる主人公の語り口がよかった。

    1
    投稿日: 2018.10.21
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    独立したグラフィックデザイナーが、父親の病気を機に、実家のいちご栽培を手伝う羽目になり、いつの間にかのめり込んでいく・・・。いちご栽培のノウハウ、農家の実情、作物に向き合う時の心情などがリアルで面白くて・・・・あれ?どこかで聞いたような話と思ったら、萩原さんの初エッセイ「極小農園日記」だった。(←こちらもぜひ!) 望月恵介がこんなにもいちごにのめり込んでしまうのは、萩原さん自身の愛がそうさせるのか・・・などと、裏も表もわかったような気になって、面白く読みました。

    0
    投稿日: 2018.07.21
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    偶然図書館で見つけた本。 農業に新しい風。昔からの農家の人たちには受け入れられにくいのかもしれないけど、こういう改革っていいなと思った。

    0
    投稿日: 2018.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    相続争い、離婚と先には未来の無い話にはならず。ストロベリーライフというくらいだからやっぱりまとまるストーリーだ。途中は特に事件もなくテンポは無かった。もう一つ何かスパイスを効かせて欲しかった。

    0
    投稿日: 2018.03.27
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    わりと想像したまんまの展開と結末。もうちょっと予想を裏切ってほしかった。多少は嫌なキャラクターもいるけど、徹底的に悪い人間は出てこないし、なんかNHKでドラマ化するために作ったような物語。

    0
    投稿日: 2018.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?夢を諦めるか。実家を捨てるか。恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ! 明日への元気がわいてくる人生応援小説 * 荻原さんらしい、コミカルでハートフルな読みやすい作品。農家さんの苦労や忙しさも丁寧に描かれ、キレイにまとまったお話です。ただ…まあ、男性には夢のあるお話でしょうが、妻の立場から言ったらとんでもない!!(笑)「離れ離れで暮らそう、でも、家族でいてくれ」のまま終わってくれれば素晴らしかったのですが、結局女が折れるのねってことで評価としては「普通」の☆3で。

    1
    投稿日: 2018.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    荻原さん、さすがの安定感です。 東京在住で妻子持ちのフリーのグラフィックデザイナーが、父の病気を機に家業のいちご栽培を手伝ううちに。。。。というお話。 なんだか農業に関心があるのかなという書きっぷりです。調べてみたら荻原さんは元フリーのコピーライター、趣味は家庭菜園だそうで、そのあたりがこの作品を書くきっかけになり、色々調べられたようです。 主人公の恵介がたった数日の経験でそれまで嫌っていた農業を受け入れるようになったり、離婚の危機かと思われた妻・美月が翻意をしたり、ちょっとご都合主義的な感じも無きにしも非ずなのですが、全編を通して感じさせる前向きで暖かな雰囲気がそんなことをスルーさせてしまいます。 もう一つ、文章の最後に落語で言う「オチ」のようなものをつける手法が多く使われ、コミカルな仕立てになって居ます。最近はあまりなかった気がしますが、デビュー当時のスラップスティックものの時に荻原さんが良く使っていた私の好きな手法なのです。

    2
    投稿日: 2017.12.18
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    すぐ入り込み一気に読了。 東京でデザイナーをしていた農家の長男が、田舎の父が倒れたことで、苺を見捨てることもできず、育て始め、、という現実にありそうな話し。 重くならず、大変なことも笑いに変え、軽快に進むので、ありかなーと思ってしまう。 姉三人という設定も両親のキャラもよかった。

    0
    投稿日: 2017.10.26
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    ‹内容紹介より› 農業なんてかっこ悪い!そう思っていたけど… つぶれかけたイチゴ農家と家族の再生を賭けて、ど素人の長男がイチゴづくりに挑む。 果たして、その味は⁉ 第63回青少年読書感想文全国コンクール高等学校の部、課題図書。 ーーーー 主人公の望月恵介は、広告代理店から独立したフリーのグラフィックデザイナー。息子の銀河と妻(元、手のパーツモデル)との3人暮らし。 仕事も思うように依頼がなく、妻のパートにも頼りながら生計を立てていましたが、実家から「父が倒れた」と連絡があり、急いで静岡に帰ります。 そこには年老いた父と母が何とか切り盛りしていた畑とイチゴがありました。 成り行き上イチゴ栽培を手伝うことになりますが、妻からは「いつまで農業の手伝いをしているの?」と詰め寄られ、三人の姉からは「遺産(土地)を独り占めできると思うな」と警戒され、そして肝心のイチゴ栽培も悩みばかり。 次第にイチゴ栽培に熱中してゆく恵介でしたが、美月はそんな夫の姿にイライラしはじめ……。 4人兄弟の末っ子長男として、頑固おやじやワーカホリック気味の母、三人の癖の強い姉たちという望月家の復活をかけた恵介のチャレンジが始まります。 農家の「お仕事小説」としても、家族小説としても楽しめる作品でした。 特に、「ただ栽培して市場に出荷する」という流れにとどまらず、「生産者が見える商品」から、「消費者が見える生産現場」へと方針を転換するあたりは、小説とはいえ現在の新しい農業の形を表しているようにも感じました。

    0
    投稿日: 2017.10.23
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    農家を離れ東京でグラフィックデザイナーをする恵介のUターン奮闘記。ストーリーはありがちだが、この作品の最大の魅力はキャラクターにある。東京との対比が、より田舎の濃くて愛らしい人物像を浮かび上がらせ、恵介のお母さんにいたっては最高のエンターテイナー。ぜひ実写版を観たい。

    0
    投稿日: 2017.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2017高校課題図書&初読作家さん。 37歳男性主人公にしては 語尾に ちょっとした 若者言葉が 覗いてたけど、読みやすく サクサクと 進めていけた。 私が 一番 共感できたところは… 「自分が遊びたい時だけ子どもと遊んで、それを子育てだなんて言わないで」 その通り!!

    0
    投稿日: 2017.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほぼ予想通りのお話だったけど苺の育て方や農家の方の栽培法の研究とかとても面白かった。 もっと大胆なおわりかた…大勝負するとかあるかと思ったけど、これからも着実に広げて行くだろうなぁと想像させるラストはとても心地よかった。 頑張る人が報われる正しい世の中になりますように。

    0
    投稿日: 2017.10.12
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    東京の広告代理店から独立して2年。最初はリーマン時代より3倍多い月収を稼いでいたのだが今では閑古鳥が鳴く状況。そんな中、実家の父親が脳梗塞で倒れてしまい、主人公の望月恵介は実家の農業を継ぐのだが…という話で苺農家の大変さ、家族の問題など色々あるが最後はハッピーエンド。静岡の富士山が見える田舎で農業も悪くない気がする。

    0
    投稿日: 2017.09.30
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    すてきなお話でした。よんですっきり、元気が出ました。 おそらく農家こそ「ブラック」な職場なんだと思います。でもその中で何にやりがいを見いだし、働いていくか。実際には身体的な、金銭的な苦労からやめてしまうことも多いんだと思いますが、この話の望月農園のように展開したり、家族が集まり始めたりする「夢」もいいものだな、と思ったりしました。

    0
    投稿日: 2017.09.24
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    この作者、初めて読んだけどすごく好きです。 さじ加減とか、登場人物のメンタリティの選択が自分の好みにあってるのかな。 静岡のいちご産地にある高校に通っていたので、周りにいちごハウスがたくさんあり、友達にはもちろんいちご農家の人もおり、家族用といちご狩り用は分けて作ってるなどのいちご農家あるあるの記憶も蘇って個人的にとても楽しめた。父の方言も、すごく感じ出てる‼︎因みにうちの父の一人称も「おら」。 何より、作物を作ることの醍醐味を知ってそれに捉えられていく、今までの自分と調和してそれを実現していくのがすごくいい‼︎二者択一ではなく、何かを犠牲にするのではなく、農業を楽しんで向き合っていくのがすごくいい‼︎頑張れ望月農園‼︎

    0
    投稿日: 2017.09.20
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    高等学校の課題図書とあったのでもしかして、と思ったけれど、予想通り文章が今時というか。 「くいっ」 「無理。」改行 など、私には合わず、どうしても読み進めることができなかった。 苺の作り方には興味があったのだけれど。

    0
    投稿日: 2017.09.19
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    9月-6。4.0点。 グラフィックデザイナーの主人公。静岡のイチゴ農家の父親が倒れる。 姉が三人おり、農家をどうするのかと話し合い。 考えがまとまらぬまま手伝う主人公。 妻の理解も得られず、慣れない農業に苦労する。 さすが。面白い。ほろりとこさせるのはいつものこと。

    0
    投稿日: 2017.09.15
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    農業の後継とそれに関わる家族の葛藤を描いた物語で すでにこたろうどんが素敵なレポを書かれています。 この作品、この夏の高校生の課題図書に選ばれているので 興味を持ち、読んでみました。 広告代理店を辞めて都内で フリーのグラフィックデザイナーとして独立した恵介。 仕事が軌道にのらず焦っている所へ 静岡の実家で農業をしている父親が倒れたという知らせが入ります。 あわてて妻・美月と息子・銀河を伴って帰郷し、 父親が入院している病院へ行きました。 恵介の3人の姉たちはもう到着しており、 父親は脳梗塞で倒れたとのこと。 命をとりとめたけれど、3カ月の入院生活が必要とのことで 父親がやりかけている、苺栽培をどうしょうかと 長男である恵介は悩み出します。 末っ子だけれど長男であるがため、 幼いころから家を継ぐことを強いられ、 農業が面白くなくてデザインの勉強に走り、 家を飛び出た恵介だったのです。 けれど恵介は、高齢となった母が一人で黙々と 苺栽培の仕事をしているのを見るとほっておけず、 父が残した資料を見ながら恐る恐る苺の世話をはじめます。 それは父が良くなって退院しても続けられ、 妻と子供たちを東京に置いて 単身赴任のような形で実家で農業をしている形となりました。 苺栽培は順調に行き、 イチゴ狩り農園を始めるまでになりましたが・・・ 離れ離れになっている妻と子供のことはどうするのか、 苺を育てながら恵介は思い悩んでいたのです・・。 なるほどね~。 日本の将来を担う高校生たちは 農業というものをどのように捉えるかなあ。 小農家の生産に捉われずに イチゴ狩りというアイデアで大々的に打ち出す度胸の良さは 頭の柔らかい年代の者にしか出来ないことだろうと思いました。 農園のホームページには 情報を載せているブログがあり、そのタイトルは 「ストロベリーライフ」と名付けられています。 タイトルも明るい感じでいいですし、 家族や一族全員で苺栽培に取り組む様子は 明るい未来を想像させて、とても温かな気持ちになりました。 高校生がどんな感想を持ったのか、 課題図書の感想文も読んでみたいものだと思いました。

    0
    投稿日: 2017.08.08
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    相変わらずこの作家は語り口が軽妙。それでいてテーマはわかりやすくて、農業従事者にはひたすら感謝の念がわく。明るいお母さんも、頑固なお父さんも、それぞれに事情をかかえたお姉さんたちもなんだか一生懸命生きていて魅力的だった

    0
    投稿日: 2017.08.05
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    フリーで広告業を営む恵介、父の病気をきっかけに実家の苺栽培を手伝うことになった。 いいお話でした。 最近、立て続けに話題の作家さんの農業関係の本を読みましたが、どれも大団円ですが、この本も例に漏れずハッピーエンド。 気持ちのいい読後感を持ちました。 高校の課題図書どのこと。 この本をきっかけに、農業ビジネスに興味を持つ学生が増えたらいいなと思います。 手タレが理由で、農業を手伝えない美月。 かえって潔くて羨ましいかも。

    0
    投稿日: 2017.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    広告デザイナーだった主人公が、父が倒れたとの知らせに静岡の実家に帰る。 トマト農家なのでとりあえずは収穫…→イチゴに転換? イチゴ作りの苦労、実家の家族との関係、近所のイチゴ農家との関係、東京に残した妻子の問題…ちょっと長くてくどい気もしたけれども、少しだけ馴染みがあるので読みやすかったかな。 読了感は爽やか。 ちょっと足を延ばすと石垣イチゴのハウスへ行けるところに住んでたことがあるので、少し雰囲気近いところで親近感ありました。 (たぶんみえる富士山の形が違うだろうけれど) また、農家と家庭菜園とでは訳が違うけれど、イチゴの鉢植えをもらって育ててたら、ランナーが伸び、地面に着地させてしまったら、どんどん増殖してしまった経験も(^^;)

    0
    投稿日: 2017.07.04
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    読み終わり、爽やかな 本当に清々しい気持ちになった。 それと同時に野菜や果物の ありがたみがしみじみ…… 今まで値段が高いと思って 行ったことのなかった苺狩り。 今年は絶対行くぞ~!

    3
    投稿日: 2017.06.24
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    荻原さんの本を読んだ後の清々しい読了感はどうしてだろうか?きっと登場人物に悪人がいないからだろうか? 先日イチゴ狩り行ったばかりなので、いちご農家の日常について詳しく説明されており、とても印象ぶかく読み終えた。読んでからイチゴ狩りに行っていれば、きっともっと美味しく食べられたのかな?いろんなところに目を配らせてイチゴ狩りができたと思う。 高校生の課題図書になっているようだが、高校生の感想文を読んでみたい気がする。

    1
    投稿日: 2017.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イチゴが食べたくなる。富士山が見たくなる。 イチゴは大好きだけど、栽培方法なんて深く考えないので、この本を読むと勉強になるし、1粒1粒を大切に味わって食べようと思える。イチゴすげー。

    0
    投稿日: 2017.06.02
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    萩原浩さんのタッチがちょっと好きです。 意気揚々と独立をして、うまくいかずやさぐれている時の様子や、家計を支える奥様の様子、子供との微妙な関係、どれもこれも付箋として散りばめているが、それを意識させないのはとっても感じがいいです。 親父が倒れた→家業を継ぐ、という結構パテパテな展開だが、そのアプローチに周りの利害が絡んで面白く感じます。 「農業は大変だな」と、「楽しい」のメリハリがいいです。 賛否両論ありますが、物語がハッピーエンドで終わっているのが、読んだ後の気持ちを楽しくさせてくれます。

    0
    投稿日: 2017.06.01
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    父親の入院という事態に、イチゴ農家の実家の手伝いを始めた広告デザイナー。 最初は仕方なく始めたイチゴ栽培であるが、その魅力に取りつかれ、やがて本腰を入れることになる。 イチゴ栽培については、著者自ら体験したかのように真に迫った描写で、また、主人公たちが収穫したイチゴを食べる場面は、思わずつばを飲み込みたくなるほど・・・ 自然相手のイチゴ作りの苦労、夫婦の問題、姉たちとの絡み、近所の農家との付き合い、問題は山積するが、最後はすべてハッピーに。 「読んでいるだけで幸せな気分に浸れる」は、森沢明夫著『ヒカルの卵』のレビューに使ったフレーズだけど、この作品にも使いたい。 表紙帯の「人生応援小説」とは、言いえて妙。 数年前に、自宅の庭でイチゴを栽培したことがあったが、今年はまた取り組んでみるか。

    5
    投稿日: 2017.05.24
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    農業をテーマに、新しい可能性を見せてくれるストーリーだとおもう、うまいなあ。この方の作品は、映像が浮かぶ。脳内で映画を観るように読める。映画監督のような視点で、カットワークだったり視点や奥行きを考えて、物語を作るような想像力なんだろうなあ。惹きこまれる。 絶対継がないとおもっていた苺農家の実家の父が倒れたことで、やむにやまれず手伝っていたはずの苺栽培に使命とやりがいを見出していく恵介。嫁はもちろん反対。中盤の会話 「俺、しばらく静岡に帰ろうと思うんだけど、いいかな。」 「それは…いいけど。帰る、じゃないでしょ。」 「え?」 「『帰る』じゃなくて『行く』って言って。」 「あ…うん、行こうと思う。」 このときの夫婦のやりとりから、いろんなことがそれぞれにあり、、、、雄大な富士山をバックに、ラストシーンがほんとに輝く。 一概に、農業は大事、家族は一緒にいることが大事、という簡単で薄いメッセージではなく、その先にある、自分の大事なものを見つめたうえで生きようという姿勢へと、背中を押すような。直接農家に関わりがあるひとでなくても、迷い揉まれながら生きているひとなら、どこか心の琴線に触れるとおもう。うまいなあ、ほんと大好き荻原作品。大満足でした。

    0
    投稿日: 2017.05.08
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    静岡で富士山の見えるイチゴ農家という設定がうれしい。 農業人口の減少、後継者問題、家族のあり方などすぐに解決できることではないけど、心温まりほっこりする読後感。荻原さんの文章だからかなぁ。 そろそろイチゴも終わる頃だけど、スーパーで298円の「章姫」見っけ。なるべく大粒のを選んで買ってきた(笑)

    0
    投稿日: 2017.04.12
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    荻原浩さんの「ストロベリーライフ」、2016.9発行です。荻原さんの野菜栽培小説、新しい世界に期待感いっぱいで読みました。でも、メリハリがなく淡々とした展開で、いつかクライマックスがと思いながら読んでるうちに読了とあいなりました。

    0
    投稿日: 2017.04.11
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    直木賞作家・荻原浩によるデュアルライフ30'sの新しい兼業農家の解を提示する作品。メモ。 (1)農家にとって作物の収穫は娯楽ではなく労働。 (2)大抵の会社では失敗を恐れ失点しない人間が出世する。でも自分が作るからには常にベストを目指したかった。 (3)農家はいわば自由業で土地が元手の起業家だ。忍耐力と繊細さにおいて女性は農業に向いている気がする。 (4)人には他人に認められたいという欲求がある。おそらくそれが全ての仕事の原動力だ。 (5)順序立てて理論を構築してから喋ろうとするから男は女に口で負けるのだ。 (6)連作障害。土に各々の植物の根を好物にしている特定の病原菌や害虫が増えること。同じ植物は同じ養分を欲しがるから土の中の養分が偏る事等が原因の障害だ。輪作によるそれを防ぐ。 (7)柑橘類やバナナ、パイナップル等は体温に近い温度の方が甘味を強く感じられるのだが、苺や梨や林檎、といった果糖の多い果物は冷やした方が甘くなる。

    0
    投稿日: 2017.04.09
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    萩原浩さんは安心して読めます 気楽にゆったり楽しみました 「騎士団長殺し」の後だったからよけい(笑) 農家は大変だなあ 生きもの相手は ≪ 甘くても ストロベリーライフ 命がけ ≫

    0
    投稿日: 2017.03.13
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    農家はすごい。食べものを作る、育てる。 おなじみの萩原節で、いろいろたくさん大切なことを教えてくれる本。 2017/1/31

    0
    投稿日: 2017.03.01
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    フリーでデザイナーをしている恵介。独立後は順調とはいえないなか、農家を営んでいる実家の父親が倒れたとの連絡が。当面嫌々ながら手伝うことにした恵介だが、奥さんは反対し子供と東京へ戻る。右も左も分からぬ中、恵介はイチゴ栽培に取り掛かる。 話の展開としてはなんとなく想像していたような流れだが、テンポよくユーモアを交える荻原ワールド。もちろん農業は簡単なものではないのだろうが、前向きなのがいい。ラストは荻原さん節でよかった。

    3
    投稿日: 2017.02.05
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    まさに大衆小説 エンターテイメント小説で、 愉快な気持ちのまま 最後までスイスイと読めた 暗澹となる局面は無くて 淡々と進み、 これにて一件落着ー!!的な大団円を迎えておしまいに。 薄味で哲学は希薄、軽い作品 軽さを 悪く捉えるか エンターテイメントとして楽しむかは 読み手次第 気軽に読めて楽しむエンタメ小説でした

    0
    投稿日: 2017.02.02
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    実家の農業から逃げるように上京して18年、広告会社勤務からグラフィックデザイナーとして独立を果たした主人公、恵介。 父親が倒れたことから実家の静岡でイチゴを育てる羽目になってしまう。 タイトルから予想されるストーリーですが、独立した後のどん詰まり感や、実家、家族への想いがすっと入ってきて読みやすかったです。 同窓生のガスもけっこういい味出してました。 ラストはそうそう上手くいくかどうかわからないとは思いつつも、とてもいい感じ。

    0
    投稿日: 2017.01.25
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    農業を営む両親は高齢で 後継者は決まっていない。 身につまされる設定。 荻原さんらしい大団円。 現実もこうならいいんだけどねー。 【図書館・初読・1/24読了】

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    元々がフリーのデザイナーという所に親近感を感じながら読み進める。 物語のほとんどが苺の栽培方法だが、それについて全く無知な私でも飽きない文章力。大変なことは承知の上で、苺を育ててみたくなった。 奥田英朗の「向田理髪店」のように地方の雰囲気が、また農家・農業の様子が伝わってくるいい作品だった。

    0
    投稿日: 2017.01.24
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    +++ 直木賞受賞第一作の最新長編小説。 明日への元気がわいてくる人生応援小説! 農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。 イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。 志半ばのデザイナーの仕事はどうする!? 夢を諦めるか。実家を捨てるか。 恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ! デビューより20年、新直木賞作家がたどりついた〈日本の家族〉の明るい未来図。 懐かしい笑顔あふれる傑作感動長編。 +++ フリーになって、仕事の依頼もまばらになり、先行きに不安を感じ始めている36歳のグラフィックデザイナーの恵介が主人公である。妻とは仕事でデザイナーと手タレとして出会った。実家は静岡で農業を営んでいる。ある日、母から父が倒れたという電話があって実家に帰り、家族の様子と農作業の状況を目にして、葛藤はあったものの、しばらく手伝うことになる。専門家に言わせれば、いろいろ難をつけるところはあるのだと思うが、恵介がいちごに愛を感じるようになっていく様子は、思わず応援したくなるし、兄弟間の思惑のすれ違いや、地域のほかの農家の反応や、いちご農家の同級生との関係も、逆境も追い風も含めて愉しんだ。根本的に何かが解決したとは言い難い部分もあるが、少なくとも妻子との関係には光が見えてほっとした。この先の物語が読みたいと思わされる一冊である。

    0
    投稿日: 2017.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無理をせず、知らない間にのめり込んでしまって、そして、消費者に喜んでもらう。 そして、知らない間に家族の関係、地元や仕事の仲間が増えていく。イチゴが取り持つ不思議な縁でどんどん幸せになっていくかけがえのないストロベリーライフ。感動しました。

    0
    投稿日: 2017.01.13
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    明日1/11より読み始めます。楽しみ。 「業界」にいた方ならではのアイデアやストーリーがとても好きです。テンポや文章も荻原節が相変わらずで。 でも、いつもと違いページをめくるスピードが加速度的にアップしていかなかったかなあ。 苺の育て方とか、ハウス内の描写とか、図や写真があると理解しやすかったかも。(それでは育て方マニュアルになってしまうか。。。) ラストは清々しかったなぁ。 P165:父親から物静かで逃げ出すことのないペット(苺)を軽い気持ちで預かったのはいいが、思いのほか手がかかり、しかもいっせいに子ども(ランナー)を産みはじめてしまった P257:子どもと一日中一緒にいるのは大変だ。「自分が遊びたい時だけ子どもと遊んで、それを子育てだなんて言わないで」いつかの美月の言葉が身に沁みた。 P343:気づいたのだ。「大切なのは、どこに住むかじゃなくて、誰と一緒にいるかだ・・・・」

    0
    投稿日: 2017.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事のないフリーのデザイナーが、父親が倒れたのを機に、農業を営む実家でイチゴ栽培に取り組む奮闘記。 都会育ちの妻とのすれ違いや、取材に基づく農家の苦労話はあるものの、結局はいい方向に進むんだろうなという予想を裏切ることなくゆるりと進んでいく。マンガのような人物たちに、作者らしい小さなギャグを散りばめて、良くも悪くもぬくぬくとした作品だ。 仕事という観点から言えば、農業もグラフィックデザインも、今の時代そんなに甘くはない。主人公のように、大企業の看板を背負っているからこそ力も発揮できるのに、フリーランスになっても才能を過信して不相応なプライドを捨てられない人、いるものね。 すべてうまくいくなんて甘すぎる結末だけれど、前向きに夢を持とうという気持ちになれるので、お正月気分の抜けない時期に読むにはいいかも。ちょうどイチゴもおいしい季節になったことだし。

    0
    投稿日: 2017.01.08
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    結果が見えていたんだけれど #涙腺やられた #電車の中で目頭うるうる #かなりヤバかった #紅ほっぺ #しずおかけん #静岡県 #富士山のありがたみをあまり感じない静岡県人 #あって当たり前(笑)

    0
    投稿日: 2017.01.02
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    荻原さんらしい安定した穏やかな内容でした。仕事と真剣に向き合い、両親の高齢問題を考える時が来た時、家族はどう思うのか。イチゴのように甘酸っぱい人生。ラストは心が温まりました。

    0
    投稿日: 2016.12.22
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    作者らしく明るくハッピーなお話です。 主役を取り巻く姉たちのキャラが個性的で憎めない。 微妙な夫婦関係もありますが、どろどろした話にならず、何とかまとまってました。 天気のいい日に富士山を眺めているように、爽やかに読めました。

    0
    投稿日: 2016.12.09
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    実家の父が倒れたのがきっかけにグラフィックデザイナーとして独立し、東京で働く長男が農業を手伝うが、デザイナーの仕事の面で苦悩する中、デザイナーの仕事とは違う発見もあり、農業も良いと思うようになる。妻や息子のことで葛藤しながら、農業を守ろうと姉妹らとともに家業に勤しむ。農業に取り組む内に、父親の気持ちを理解したり、デザイナーの仕事で培ったノウハウや義兄がitに精通している強みを生かすこと等多様な農業形態を編み出し、家族の絆も感じたりして良かった。新たなスタートを切った農園の今後に期待。

    0
    投稿日: 2016.11.20
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    新鮮味の無い良くある新規就農話で、栽培技術の説明に終始しドラマが無かった。現実はこんな簡単に生産販売出来ない、農業をチョット舐めているように感じた。

    0
    投稿日: 2016.11.18
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    荻原さんらしいコミカルで優しい物語でとても面白かった。老父が倒れ実家のイチゴ農業を手伝うことになったCGデザイナーの主人公。都会っ子の嫁に理解を得られずも農業にのめりこんで行き、次第に「みんなでできる農業」を模索していきます。実は私の母方の実家が、まさに静岡県のイチゴ専業農家で姓も望月(笑)静岡にはとても多い苗字なのです。子どもの頃は長期休暇には小遣い稼ぎに手伝っていたので、イチゴ農業の全てが懐かしく、ハウスの湿度や甘い香りまで思い出しました。新しい農業の形と家族の絆、微笑ましく泣けました。

    1
    投稿日: 2016.11.14
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    農業に携わる方々には頭が下がる。 (農業に限らず一次産業の方々は、生活の基盤を担ってくださっているのだし。) でも、この作品には、どうにものれなかった。 主人公の行動が、どうにも中途半端に思えてしまって。 なので、あのラストにも、なんだか釈然としないまま。 個性豊かな3人の姉たちや、母親はなんともユニークで楽しかっただけに、残念。 自慢しいなガスくんも、どこか憎めない(笑) あ~、イチゴが食べたくなっちゃった。

    0
    投稿日: 2016.11.11
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    グラフィックデザイナーが実家の苺農園を始める。ほとんど苺農園の話でひねりがないな~ 2016.10.28

    0
    投稿日: 2016.10.28
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    ふむ・・・なんちゅうか、まぁ、荻原さんらしいのかな?w なんか、苺尽くしの苺まみれになった気分www いろいろあるけど家族っていいな、みんなそれぞれだけど夫婦っていいな、と思えるような奮闘記。 ま、こーんなに何でもいろいろ上手くいっちゃったりしないのが現実なんだって、わかっちゃいるけどさw

    0
    投稿日: 2016.10.25
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    初読みの作家さん。都会でフリーのグラフィックデザイナーをしている主人公がひょんなことから田舎にUターン,嫌いだった農業をする羽目に。農業のリアルと家族のあり方をほのぼの描き,ひいては「生きる」ことを考えさせる。最後は大団円,爽やかな読後感。

    0
    投稿日: 2016.10.23
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    田舎を嫌い農業を嫌い都会に出たはずが、父親の病気で家業のいちご作りを手伝うことになる。不本意のはずが引き込まれ、更に発展させようとする。人生のターニングポイントは何気なくやってくる。家族も巻き込み助け合い、生きていくことを考えさせられる。

    1
    投稿日: 2016.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

     『海の見える理髪店』で、5回目の候補にして第155回直木賞を受賞した、荻原浩さん。本作は受賞後第1作であるが、何のひねりもない話だ。  広告代理店から独立したデザイナーの恵介。仕事が減って悩んでいたところへ、静岡で農業を営む父が、心筋梗塞で倒れたと連絡が入る。妻子と共に駆けつけた恵介は、妻子を東京に戻し、父が手がけたイチゴ栽培を手伝うことに。ところが、戻る予定はどんどん先延ばしになり…。デザイナーの夢はどうする? 何より、家族をどうする?  何のひねりもない話と書いたが、つまらないわけではない。ただし、『海の見える理髪店』で荻原浩を知った読者が本作を読むと、拍子抜けするかもしれない。一部例外はあるものの、大きな波風が立つことなく、物語りが静かに進む。これこそが荻原浩さんの作風なのだから。  物語を複雑にする要素はある。3人の姉を持つ恵介だが、特に上の2人は苦手。何より、農家を継ぐのが嫌で東京へ飛び出した。決して良好ではない家族関係だが、妙にこじらせるような演出はない。恵介は、ひたすらイチゴ道に邁進するのみ。  デザイナーの仕事は、PCさえあればどこでもできる。半ば開き直って、妻の美月と息子の銀河を放っておく恵介には、正直全面的に共感はできない。それで俺の女神なのだは、ないんでないの? とにかく、恵介は新しい目標を見つけた。デザイナーの経験や人脈も生かし、イチゴ農家に新たな風を吹き込もうとする恵介。  荻原浩さんの過去の作品で言えば、『愛しの座敷わらし』に似ている。クライマックスらしいクライマックスがない、イチゴ農家の地道な日常の積み重ね。読者の心理は、妻の美月の心理に近いかもしれない。もうしょうがないわねえ。よくできた妻を持ったものだ。  恵介と家族の物語がメインとはいえ、高齢化に悩む日本の農家への応援歌という側面もあるだろう。農家が頑張っているから、我々は米や野菜や果物が食べられる。当たり前の事実に思いを馳せつつ、農家がきちんと収益を上げられるしくみが必要だと感じる。  今回も、ひねりはなくてもほっとした。直木賞作家になっても、荻原浩は変わらない。

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    投稿日: 2016.10.14
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    父が倒れたため、実家の農作業をちょこっと手伝うだけと思って帰省。ちょっとのはずだったのに、イチゴにはまちゃったのね〜。 努力が成果となって現れる農業、そりゃ、俄然ヤル気になるわな(笑)。近所の農家と足並み揃えてというよりも独自にあれこれ考えて発展していくのもアリだと思う。購入するほうも**さんのイチゴという風に名指しで買えるようになるといいのに。って産直市ではそんな感じなんだけどね。 1回買って食べて美味しかったら、同じ人が育てた野菜をしつこく購入しているもん。へへ。

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    投稿日: 2016.10.12
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    実家に戻ったデザイナーのイチゴ農家奮闘小説。 作者らしい、ユーモアと優しさとで包まれたお仕事小説でした。 もうちょっとイチゴ農家の描写があってもよいと思いますが、絶対的な悪役も出てこないし、安心して読める作品でした。

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    投稿日: 2016.10.09
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    最初はなかなか読み進められなかったけど、 途中からこのイチゴ農園が一体どうなって行くのか、 イチゴを育てるためにはどうしていかなきゃいけないのかが凄く気になってしまって止まらなかった。 小さな人物設定も最後は素敵な伏線回収となって感動的なラストでちょっとうるっときました。

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    投稿日: 2016.09.27