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あとかた(新潮文庫)
あとかた(新潮文庫)
千早茜/新潮社
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総合評価

96件)
3.9
15
48
24
2
0
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    千早茜さんの作品は好きだけど、この作品はあまりしっくり来なかったな。 不倫や浮気等自分が経験した事がないし、する気もないから登場人物達の気持ちに寄り添う事ができなかった。ただ、黒崎さんという得体の知れない人物が最後まで詳細不明で、本人視点の章もなく不思議なままで終わってしまって気になった。逆にその終わり方がこの作品の良さなのかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どことなくほの暗い雰囲気を感じる恋愛の連作短編集でした。不倫関係等描写されている関係性が個人的に受け付けないものが多くもやっとした気持ちになりましたが、受け入れられないはずの描写が何故か心に迫ってくるような気がします。夫と子供がいるのに年下の男と関係性を持ち、薬指にマジックで指輪を描かれる「ゆびわ」が印象的でした。

    0
    投稿日: 2025.12.22
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    目に見えないものは怖い。さびしい。 痛くても、辛くても、あたしは目に見える 愛のかたちが欲しい。求められている証が欲しい。 もし、千影さんが望むならあたしは 片目だってあげられるのに。

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    現代の男女の心のぽっかりあいた穴をこれほど切なく、痛々しく、綺麗な言葉に書かれているなんて。 結婚って何なんだろう、何が遺るんだろう、ああ、夫婦が同じ形に収まろうとすれば無理が生じる。でも何かを求めてしまって。その矛盾したような感情を男の目線、女の目線で描かれていてヒシヒシと皮膚を刺しました。 だからみんな他で穴埋めをしようとするのか、とか。 人って結局何を抱えてるかなんて他人には分からないし、もし結婚前にこれを読んでいたら踏みとどまったかもしれないです。

    2
    投稿日: 2025.12.13
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    とてもよかった 陰鬱さと希望のバランスがよくて、どうしようもない話ではあるんだけど、ポジティブな読後感を得た。

    0
    投稿日: 2025.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公は長く付き合った彼との結婚を前にして、つかみどころのない男との情事に堕ちていく。 一見、通り過ぎただけのようでいて、確かに残していったものがある、不思議な男。 そこから恋とも言い切れない、茫漠とした想いが交錯する、静かな物語が続く。 連作短編集は好きだ。 ここで繋がるのか、とはっと気づく瞬間が、なんとも言えない。 本書も、他にも気になる人物(たとえば「ほむら」の男の妻、「ねいろ」の水草くんとその元恋人など。)がいて、もっともっと物語が続けばいいのに、と思ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    半分くらいから一気に読んだ。この人の書く文章好きだなー! 読み終えたらなんだか温かい気持ちになった。水草くんのおかげだな。 積んでる他の作品もすぐ読みたい。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    恋愛の幸せなところじゃなくて、もっと暗くて難しくて嫌なところをこれでもかっていうくらい突きつけられる。表面上はなんてことない幸せを装ってる人も、みんなこういう気持ちを抱えているのかな。 人間は難しいし、特に恋愛がやっぱり難しすぎる。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    倫理観や社会性が欠如してる感じは千早先生っぽかった。 主人公の内面がメインで描かれるので、己の欲との向き合い方がダイレクトに表現される分、欲への向き合い方は(自分の欲が何かを自覚してるかどうかも含めて)人それぞれだなーと感じた。 千早先生の作品は淡々と日々が進んでいく印象があるが、この作品は割と感情の波が激しい作品だった気がする。 私は登場人物の中なら水草くんが好き。

    1
    投稿日: 2025.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自死したある男の周りの人間たちの話。当人目線が出てこない点では桐島部活やめるってよに通ずる部分がある。 ところどころいわゆる「イタい」「クサい」と表現したくなるような部分があって、薄めで読み流した部分もあったが、基本的には読みやすい文体のためスラスラ読めたし、夢中になって読んだ。 ほのかに女性がミステリアスで神格化されているきらいがあり、作者のwikiに村上春樹が好きというのを読んで少し納得した。 それぞれのストーリーをもっと長く読みたいと思った。もっとどろっとした感情の流れを長く読みたかった。 最初の話、自死した男と関係を持っていた女性の話が一番心に残った。登場人物のセリフの背景や心情を心から理解できたわけではないけれど、なんとなく共感する部分が多かった。「あなたもわたしも信じるものがない」みたいなセリフが一番胸に刺さった。信じるものがないと生きづらいし選択が難しい。 なんと呼べばいいかわからない感情、誰に伝えることもないから間違っていようが正しかろうがどちらでもいいけれど、あの時互いに必要としていたことは事実。その頃に灯された、消えない炎が今でも私のなかを満たす。素晴らしい表現だと思った。

    0
    投稿日: 2025.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者読み3作品めだけどやっぱり、言葉選びが本当に良い、素敵。あと、キャラクターも。 物語の中で関連しあった人達の作品集だったけど、最後まで黒崎が謎だったなあ。詳しく語らない方が美しいんだろうけど、過去や考え方、その時思ってたこと、知りたかったなあ全部の物語は違う人達の話だったけど、人がなにか遺したい、と思う気持ちっていうのがメインにあったのかな?子供だって、妻だって所詮他人って考え方、薄情でもあるし気楽な考え方だなと思った。 「ゆびわ」の話、最後は本当のさようならってことなのかな、明美が泣きじゃくってた描写すごく切なくて良かった

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    千早茜さんの文章が好きでちょこちょこ読んでいるのですが、2冊に1冊くらいの割合で現れる、貞操観念ゆるゆるで浮気相手に呼ばれたらすぐ会いに行っちゃう、だけど本命はキープしてます的な女性がすごく苦手です。今回も2人現れました… 1話目でうわぁ…と思いましたが、登場人物が少しずつ繋がっている連作短篇が割と好きなのでなんとか最後まで読めました。

    0
    投稿日: 2025.06.27
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    実体のない愛を形に遺そうと互いに傷付け合った__ ひとつ話を読み終える度、息継ぎをするかのように空気を吸い込みたくなる。人を愛することで、孤独や失望の渦に飲まれる息苦しさがあった。 連鎖短編集なので、登場人物たちが交錯していくのも面白かった!

    9
    投稿日: 2025.06.17
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    なんだろう、言葉にできないなにかが心に残ってる。 生きることってなんとなくつらい、でも少し希望を感じられるというか。それでも人生は続いていくんだな、と。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    哲学的な言葉がグサグサ刺さった ーーー 「その時に思った。この男の名をあまり呼びなくはない、と。呼んだが最後、心に居ついてしまうような気がしたから。」 「待ち合わせ場所に向かう夜の闇は肌に柔らかかった。」 「留められないものを留めようとするから無理が生じる。それをやっと受け止められるようになったというのに。」 「望まれなかったから何もしませんでしたってのは、痛覚ないって言うから殴りました、と同じだ。」

    5
    投稿日: 2025.04.23
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    恋愛連作短編集ではあるけれども、どのお話も孤独の匂いが濃く、登場人物それぞれが、自分という個の在り方について真剣に向き合っているのが伝わってくる。 恋愛を含めた、生き方そのものの話。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    人と交流して、自分の存在価値を見出す。その行為がツラい。納得出来ない行動が多々あるが、人に依存する過程でやむなし、と思えてしまった。こういうループに入ると辛すぎる。

    6
    投稿日: 2025.03.18
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    つまらなさ過ぎて途中で読むのやめようか何度も思った。結婚してから不倫とかそういうの苦手になったかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    恋愛とは、他人には説明のつかないもの。 だけど誰かに伝えなくても、確実に自分の中に鮮やかな炎として残る。 この物語は連作短編という形式でなければ、八方塞がりで息苦しくなってしまいそうです。 孤独の渦に巻きこまれ、登場人物それぞれが寂しさだけをを漂わせているように見えるけれど、実はとても美しい物語なのだと思います。 終盤、少しの光が射してきてほっとします。 誰かを好きになることは、こんなにも尊いことなのだと気づかせてくれるような、今までに読んだことのない恋愛の世界に浸れるような、連作短編集でした。

    46
    投稿日: 2025.01.07
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    雰囲気がいい。さみしくて、とてもよかった。結婚した相手も、すきな男も、自分が産んだ子どもも、どんなに愛してる存在だとしても、なに考えてるかわからない。前向きなお話もあったけど、人は死ぬまでずっとひとりだなって思った。「生々しいのは嫌だよね」からの台詞、ちょっとどきりとした。読み終わったあとも黒崎についてぼんやりと考えてしまう。所詮は他人って、つめたいけど事実なんだろうな。

    0
    投稿日: 2024.12.10
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    自分としては「ねいろ」の最後の水草くんの言葉が印象的だった。 心のどこかでは望んでいるはずなのに、言葉としてカタチとして表せず自分の中にしまい込むようにする。 心の声を代弁してくれる人に出会えたらそりゃいいだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2024.11.20
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    「ほむら」「てがた」「ゆびわ」「やけど」「うろこ」「ねいろ」 6篇の短篇集。 はっきりと連作短篇を打ち出してはいないけれど、読んでいくと物語同士が繋がっていることが分かってくる。 人と人の関わりの物語なのに、そこはかとなく孤独の匂いが漂う。「一緒にいてもひとり」という言葉が読みながら頭に浮かんだ。 「ほむら」と「てがた」で色濃く登場し、他の物語でもうっすら存在を示すある男が、得体が知れなくて印象に残った。 飄々としていて、人や物事に対する執着が薄く、それなのに時々執念深いようなやや暴力的な姿を見せたりする。 その男が選んだ道のあとに残された「てがた」。男は一体、どのようなことを考えてその道を選んだのか。 タイトルの「あとかた」という言葉。「あとかたもなく」という表現の仕方もあるように、現実的な形として存在の証は残っていても、その人自身の存在感が透明に近くて、いなくなったあと「あとかたもない」ように感じてしまうこともある。 傷痕のように、見える形で残った「あとかた」も、気持ちのなかではだんだん薄れて、消えていってしまったりする。 全篇通じて、あとかたが残っているのにあとかたもないような、不思議な透明さが漂う小説だった。 今、自分のなかに見えないかたちで残る望まない「あとかた」も、そのうち消えていくのだろうか、と考えながら読み終えた。

    1
    投稿日: 2024.11.10
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    きっとハマる人にはハマるんだろうなぁ。微かなリンクが気になって一気読みしたが、最後の『ねいろ』と大学生の2人だけにちょっと救われた感じ。スッキリしない。特に不倫専業主婦が大嫌い。身勝手すぎて、傷ついた気になるなとムカつく。それにしても、全員美人すぎ。

    0
    投稿日: 2024.11.09
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    暗い海を見ていると引き込まれてしまいそうになる様に、「死」や「ネガティブな感情」は常にすぐ傍にあって、気付かないうちに飲み込まれてしまう…そんな人々を描いた短編集でした。 最後の作品に出てきた水草くんが発する「生への肯定感」が唯一の救いかな、と思いました。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    「私は安らぐ場所に違いない。厳しい現実から逃げられる場所なのだろう。でも非現実、虚構だ。一時の快楽と幸福を与えはするけど現実には何も生み出さない。」 実体のないこの関係性が、この物語が私は好きです

    5
    投稿日: 2024.10.08
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    千早さんの本、一つ目の章が心に刺さることが多いなと思います。 今作の「ほむら」は、結婚を控える主人公の女性と、どこか現実味のない年上の男性とのお話。変わらないために結婚することを決断した配偶者と、結婚しても変わるのだからと前向きにならない主人公。「変わらない」に執着するから生まれる現実味のない関係って身に覚えがあるなあ。

    0
    投稿日: 2024.08.14
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     ゆらゆら揺れ動く夜の空気みたいな、耽美的な恋愛小説。島清恋愛文学賞受賞作。  古今東西、多くの作家が「恋愛」という普遍的な情熱をテーマにした文学作品を残してきた。熱に浮かされるような感覚、利口に生きられない歓び、嫉妬するのに敢えて装う平静、相手と共有できる非日常の世界、愛する者に振り向いてもらえない地獄の苦しみ、世界を呪いたくなる惨苦、やがて訪れる静けさ、深い虚無感。  しかし現代の恋愛小説において、そのようなロマンティシズムは見受けられない。「恋愛」は本来もっているはずの性質を失い始めている。現代人の空虚は奥が深い。誰もが孤独を恐れつつ、人に傷つかない孤独な安全地帯に潜り込む。「かたち」あるものを求め、「かたち」が無ければ人間関係は成立しないと思い込む。そして「かたち」の中で他の誰とも想いを共有しにくくなったままに、慎ましく、淡々と、けれど元気を装い必死に生きる。  だからこそ本作で、「日々、同じかたちを保つため」結婚しようとしていた女が、密かに関わった別の男の中で、「かたちからゆるゆると滲みだしてしまう」姿にはっとする。愛してもいない、後腐れのない関係の男からの愛を、心底求めている自分に気付き涙する姿に、胸を打たれる。「だって、たとえ明日、世界が終わるとしても魚も人もきっと恋をするもの。惹かれた相手と一秒でも長く一緒にいたいと願うはずだよ。それは何かを遺したいからじゃなくて、生き物として当たり前の想いだから。」という言葉に救われる。  生きていれば、恋をする。恋をすれば当然苦しい。ならばいっそ苦しみ抜けば良い。生きているというのはそういうことだから。現代の冷たい世の中を俯瞰しつつ、その中で浮き彫りになった生きものとしての生の感情を、味わえる。

    15
    投稿日: 2024.07.10
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    ひりひりとした6つの短編連作集。誰もが傷を負い、その痕跡が誰かを通して浮き立ってくる感じ。『さんかく』でも思ったけど、千早茜さんは語り手の転換がお上手だと思う。

    1
    投稿日: 2024.07.06
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    主人公(視点)が変わりつつ、全ての短編の登場人物に繋がりがある連作の短編集でした。私はこのタイプの作品が好きみたい。初めの章に出てくる男性が全編通してのキーパーソンなんだけど、その男性の視点の章が無いのがすごく良い。想像を掻き立てられます。詳しい説明がない分、ミステリアスで結局1番印象的な登場人物なのかも。「ほむら」が1番好きかなー。

    2
    投稿日: 2024.04.29
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    千早茜『あとかた』 2016年 新潮文庫 それぞれの愛にまつわる連作短編集。 身近ではないけどリアルに感じ、少し怖さも感じる生き様たち。 身近ではないといったけど、それは行動的や物理的なことの話で、実際の内情や心情においてはどうなのか。そこにリアリティーを感じてしまうのだろう。 また小池真理子氏の解説が秀逸で。まさにそうですね!と強く協調してしまいました。 僕は千早茜さんの世界観や紡ぐ物語は大好きだと改めて思いました。 味覚や触覚、湿度や温度を感じる素敵な作品でした。 #千早茜 #あとかた #新潮文庫 #読了

    6
    投稿日: 2024.04.24
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    この著者さんを読むのは2作目。 前回読んだ高レビューの本は私には全く響かなくてレビューすら書かなかったけれど、この本は好き本だった。 読んでよかった。 ふくらはぎまで、生ぬるいヌルヌルした水でがんじがらめにされてるような登場人物たち。 でも空からはたしかに微かに光が降りていて。 将来をどうしていくのかは日々の選択で変わってくるよね 光を見つけることが出来る環境とか自身のモチベーションとか偶然や必然の出会いとか。 みんながみんな、光を見つけられるわけでもない。 いろいろ私の人生も振り返ってしまいました。 オムニバス形式で、いろんな人の人生が絡んでるストーリーです。 1人の自死を選んだ男性から派生する人々のその後。 光が見える最後の2作品が私は好きでした

    39
    投稿日: 2024.04.13
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    短編集かと思ったら、1人の男で繋がってたんだと最後の最後で気づく。ちょっとわかりづらかった(私の読解力が低い)

    1
    投稿日: 2024.04.09
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    各章ごとに主人公は変わるけれど、登場人物が連鎖していく連作短編小説。内容は不倫とか、昼ドラみたいなちょっとドロドロ系っぽいけど、案外スラスラ読み進められた。

    0
    投稿日: 2024.02.14
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    短編集をあまり読み慣れていないが、連作集だったので世界観に没入しやすかった。各話主人公が異なり、視点が変わるので各々の思考・嗜好を味わえるのは短編の面白さだと思う。 性別・年齢・学歴が様々な人物たちの価値観の癖を理解できるくらいには、自分は大人になった気がする。ひとつ目の「ほむら」は難しかったので、まだまだガキだなとは思いつつ。 学生時代に、「大学4年の卒業前に自分が死んだら葬儀の参列者は最多になるに違いない」と思ったけど、死んだらそこでみんなの記憶が止まり忘れ去られるだけなので、生き続けた方が「あとかた」は残せるんだろう。良くも悪くも

    2
    投稿日: 2024.02.07
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    ゆらゆらと掴みどころがなく得体の知れないモテオジリーマンが突然自殺するシーンがあって、ちょっと想像がつかなかったね。社会に疲弊しきって自殺するようなオジサンってもうちょっとこう、かっこよさとはあんまりかけ離れたイメージあるけど、この物語の中の彼はなんかめちゃくちゃモテてましたよ。そういうもんなの?知らんけど。 いくつかの短編から成る本書でしたが、その自殺オジをはじめとして短編同士に共通して現れるキャラが何人かいて、そうやって話を跨いで登場する人達は何故かみんな揃って現実離れした性格でした(すれ違う男がみな振り返るほどの美少女が元同級生の高学歴男子大学生の家に居候しててセフレとか連れ込んでるけど、何故か家主の彼とはセックスしてなくて変にピュアなやり取りするくだりはラノベぽかった、作者女性なのに)。 全体的に読みやすい文章で、舞台となってる場所の地名が明言されてないから日本のどこにでもある小都市内の出来事として想像が容易く(それこそ作者出身の江別ぽさもあるし)、感情移入しやすいつくりになってるのは上手いと思いました。自分は固有名詞ゴリ押ししてる方が好きだけどね、そういえば最近知ったんだけど舞城作品によく出てくる福井県の西暁って地名、実在しないんだって。マジかよ。

    0
    投稿日: 2024.01.26
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    2013年に島清恋愛文学賞を受賞した作品です。 この賞は芥川賞や直木賞に比べると、あまりメジャーではないですが恋愛小説から選ばれる賞で、有名な方々が受賞されてます。 六つの短編集ですが、連作形式なので前作に登場した人物が次の話の担い手になってます。 好きな人になかなか本心をさらけ出せない、自身をみせてしまうと嫌われてしまうかも、という気持ちはわかるなぁと思いながら、色んな形の恋愛を表現できる千早さんの文章は素敵だなと思いました。

    17
    投稿日: 2023.12.30
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    【かたち】にとらわれた登場人物が葛藤していく連作短編集。 それぞれが思う生き方や考え方の【かたち】があって、その【かたち】にはまることの安心感や、はまらないことでの虚無感が痛々しく描かれていました。人間の内面を上手に描く千早さん、さすがです!

    9
    投稿日: 2023.11.22
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    千早茜さんが好きで、過去作品をを読むべく手に取った1冊。 10年前の作品なのか… 湿気の多い雨の季節のような、 肌にじとっとまとわりつく湿っぽさが凄まじい。 テーマもテーマなので、これは好き嫌いが分かれるかもしれない。 短編集だけど登場人物が繋がっているので、 様々な人の視点から他の場面の事実が描かれ、 そういうことだったのかと後から気付く。 人って本当に都合が良い。 とにかくさらっと読めてしまう。扱う内容的にこの軽さがちょうど良い。 そして表現の繊細さはやはり秀逸。 食事の描写も、エッセイを読んだ後なのでなおのこと注目してしまった。 何気なく登場する花の花言葉が意味を持っていたり、とにかく細かい。 エッセイを読んだ後だからこそ、この著者はきっとここまで…と思って読んだけど、まさにその通り。 他作品もぜひ読みたい。

    7
    投稿日: 2023.10.22
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    読みやすくスルスル読めました。 全体的に暗くて切なくて…その雰囲気が好きでした。 うろこは比較的明るい内容でした。

    11
    投稿日: 2023.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薄く関わりあった短編集。1番好きだったのは「うろこ」。なんとも健気な雰囲気で終わる。ガリベン君とハーフの美女はこの先結ばれるのだろうか。ずっとガリベン君は傷ついたこのこが捨てたコンタクトレンズを拾っていて欲しい。

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    千早茜さんの本が好きで読んだ。 やっぱり面白かった〜恋愛のリアル、共感できるところが結構あった 特に「うろこ」が好きだった

    6
    投稿日: 2023.07.23
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    なにかしらのかたちを欲しがってしまうよねー、ほんと とても好きだったので他の作品も読んでみようと思いました

    1
    投稿日: 2023.07.11
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    とっても好きな作品でした。 結婚適齢期になって周りが次々と結婚していくなか焦る気持ちや、収入の安定しない形で夢を追う夫婦を「可哀想」に思いながらも羨む、とある女性の気持ち。家庭環境に難がありながらも必死に勉強をして有名国立大学に進学したものの、本当の自分を見られている気がしなくて、少しでも努力を怠れば自分が自分でなくなってしまうかもしれないという漠然とした不安と付き合っている男子大学生の気持ち。……そんな彼らの心情描写があまりに生々しく、自分を重ねて読んでしまいました。 不倫を描いたお話も多かったですが、読み終えた後には不思議と暖かさが広がるような心地がしました。 連作短編集となっていて、一話ごとに別話の登場人物が垣間見える瞬間にも、ワクワクしながら読むことが出来ました。

    7
    投稿日: 2023.07.03
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    "男ともだち"のハセオ然り、茜さんが描く爛れた感じの人物が渋くて個人的には刺さる。今回で言うところのサキちゃん、千影さん。それぞれの強い信念のようなものに惹かれる一方で、実は内面に脆さを抱えているあたり人間味があって好き。

    4
    投稿日: 2023.06.18
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    登場人物が変わっていくオムニバス形式の小説。 婚約者がいるのに別の男性に抱かれる私。ただ彼は実体があまりないように感じる。変化を恐れる私に彼は変化しないことなんてあり得ないと諭してくる。 恋愛は恋愛でも綺麗な恋愛ではなくて歪んでいるものばかりの短編集だった。 結婚って何なんだろうなぁ。 不倫もする人はするししない人はしないって聞くし。 男の人のが浮気するイメージはあるけど女の子もこういうのを見てると案外軽くしてしまうものなのかなぁ難しい。

    0
    投稿日: 2023.06.11
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    難しいなぁ〜。 言いたいことは理解出来ますよ。でも、共感とかじゃないんだよなぁ〜。率直に表現すると『面倒い』かなぁ。この独特な表現が著者が評価される点なのでしょうか?好き嫌いが強めに分かれる作品だと思いました。

    33
    投稿日: 2023.06.09
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    連作というのか、短編集だけど、登場人物がつながっている。 短編集は気軽に読めて好きだが、読み足りないと思うことも多いので、前に出てきた登場人物のその後が知れるのはすごく嬉しい。 基本的には不倫などの一般的に賛同しかねる関係の人たちの話ではあるが、沼る前に相手から別れを告げられたり、色々な分かれ方をする。 配偶者に知られた、というような描写がないのも良い。 羨ましい、と思うような描写もなくだから一歩引いて読めて良かったのかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.06.07
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    やってることは綺麗じゃないのに 文と表現力が綺麗すぎて内容が美しく見えて悔しい気持ちになった。 好きじゃないジャンルだと思ってたのに 捲る指は止まらない。 多分また読み返しそう。そしたら感じ方違う気がする。他の作品も見たいな。

    2
    投稿日: 2023.04.18
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    恋愛の連作短編集。何かしら「あとが残る」ような恋愛達。千早さんの本の中ではわりと暗めな恋愛をしているほうだと思いました。(そして私の印象に残りづらい)

    0
    投稿日: 2023.03.22
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    美しく繊細な文章で描かれる、遺せないもの、がテーマの恋愛連作短編集。 丁寧な心情描写と、人のどうしようもない部分を共感性を持たせながら描いていくところが良かった。寂しさ、ままならない心、痕跡と、消えてしまうもの、それぞれの愛の形。仄暗く哀しい中にも、優しい煌めきを感じる物語で、恋愛の関係性において背中を押してもらったような気持ちもあった。めちゃくちゃ好きだった。

    7
    投稿日: 2023.02.03
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    直木賞を受賞された千早茜さんの作品を読んでみたくて、過去候補作になったというこの作品を読んでみた。 初めは文学的な文体に少し入り込めず、距離を置いて読んでしまっていたけれど、連作で一人一人の想い、ストーリーに徐々に引き込まれていった。特に最後のうろことねいろ。 さきちゃんの無であり、でも正直な生き方、一見強く見える千影さんの葛藤、いろんな人の視点で描かれているからこそ、強く見える人も普通に抱えている想いがあることに改めて気づく、そんな作品だった。 他の作品も読んでみよう。

    2
    投稿日: 2023.01.22
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    最後の小池真理子の解説も含めて、最高だった。 何度でも読み返したい作品。 千早茜の表現がとにかく好き。

    2
    投稿日: 2023.01.02
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    短編集であり、すべてのお話が絡み合っている。 そして、そこが非常に面白い。 星影って、そういえば深く考えたことがありませんでした。 影じゃないじゃん。。。 奥が深いです。 小説って、このようなところを深堀するところに醍醐味があるのかもしれません。 しかし、みんな影?陰?を持っているかも、です。 人は誰しも言わないだけで何か抱えているものがあって、悩んでいるのかな。 言えなくって、でも、最後に思い返すところ、いいですね。 「ハンバーグが食べたい」 のところです。 よかった、と思いました。 千早さんの作品は、、、なんかいいです。 ドラマにできるんじゃないかあ。ちょっとダークな(影ね)部分があって、面白そう。

    26
    投稿日: 2022.12.28
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    心の機微が美しい 連作短編の本作は、それぞれの登場人物が少しずつシンクロし合っている。 夢物語ではない、リアルすぎる今っぽい恋愛と他人との繋がり。愛だけじゃない、カラダだけじゃない、孤独を抱えた彼らはあえて孤独を癒さない、癒せるとも思っていない。他人によって埋められるものではないとみんな、分かっているのだろう。 全編にわたって貫かれる繊細な心情描写と切なさと諦観、そしてかすかな光が胸を打つ。何度も読み直したい。

    0
    投稿日: 2022.12.09
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    【2022年62冊目】 千早茜さんの綴る言葉や世界観がとても好きで、本作の短編集もじんわりと沁みるなと思いながら拝読しました。なんだか青い空気感を漂わせた話の数々。別々の話かと思ったら、細く細く繋がっているのも良かったです。

    1
    投稿日: 2022.10.28
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    短編。 婚約中に不倫していた相手が自殺したことを知り、生前一緒に行った旅行で焼き付いた思い。 自殺した上司が残した手形を思い出しながら、仕事と妻と幼い子供にいっぱいいっぱいになる俺。 夫や母にバイトと噓をついて子供を預けて、ゆびわを外して男に会いに行く私の気持ち。 中学生のときに関係を持った男につけられた背中の痕を抱えたまま、ずっと孤立しているあたしと、一緒に住まわせてくれている同級生の松本の思いと二人の関係。 流産してしまった自分よりも世界の困っている人を優先させる恋人にたいする寂しさを隠しながら生きるわたし。 孤独が染みるねえ。生きるって大変。

    0
    投稿日: 2022.10.07
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    連作の短編集。 黒崎という男性と、婚約者がありながら関係を持つ女性。 黒崎の部下の男性。 部下の男性の妻と、若い男の恋。 その若い男の隣室に居候している女性。 居候させている、男性。 居候している女性が慕っている、フィドルを演奏する女性。 それぞれの視点で描かれる、愛。結婚。家庭。 もっと自分勝手でいいんだよと、この作品に言われているような気持ちになりました。少なくとも、恋愛においては。 それが自然で、且つ、素敵な事なんだと。 短編ごとにクオリティーにバラつきがあるのでこの評価ですが、読んでよかったと思います。 2014年9冊目。

    1
    投稿日: 2022.09.27
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    人は孤独で寂しがり屋で、繋がりたいのに、距離を置いて、時々突き放す。自分が傷つかないように立ち回ってみても、思いもよらぬところで誰かを傷つけて、傷つけられている。「自分」が何者かよく見失うし、誰かに委ねてしまいたい衝動にもかられる。それを、どこかでギリギリ保っている。そういう危うさが潜んでいる。自分を通過した人のことを思いながら、別の人を通過させる女のズルさ。無責任に、潔癖に、心理的に、物理的に縛る男もまたズルい。互いにそのズルさを許容した時に交わされる情というものは確かにあるのかもしれないと思った次第。

    1
    投稿日: 2022.04.24
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    久々にヒリヒリする恋愛ものを読んだ。当たり前だけど物語の中では主人公だけではなく他の登場人物達も、人からの影響を受けて同時並行的に変化していっているんだなと感じられた作品。

    0
    投稿日: 2022.04.22
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    かたちの無い愛を、かたちのあるものに残すことに焦点を当てた短編集。 この作品の登場人物はどれも繋がっている。生きている空間(距離)がとても近くて各々に関わりがある。 でもそれぞれの空間(世界)は一つ一つ全く違って独立している。それでも浮遊した愛はなんだか似た存在のように感じる。 「ゆびわ」は特に鳥肌がたった話。

    7
    投稿日: 2022.04.07
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    各章の主人公の語りが、淡々としていてどこか他人事なのがどこか切ない。どの話もグレーがかった彼らの日常をみているようで、でも最後に少し色味がついておわるような印象を受けた。 彼らは皆孤独を感じているが見て見ぬふりをし、無意識のうちにその寂しさを埋めようともがいてる(その結果さらに無力を感じる)。そして最後、自認するところで物語が終わっているようだ。フロム的に言うところの、人の孤立を克服したいと言う欲求の強さがよく描かれているか。 主人公たちが気づきを得るのは大体周りの人との会話だったが、特に印象に残ったセリフのメモ。 「望まれなかったから何もしませんでしたってのは、痛覚ないっていうから殴りました、と同じだ。人のせいにしてる。」 ちょっと飛びすぎな気もするが。他の人の感情は一生真の意味で知ることはできず、共感も優しさも結局尺度は自分、と考えると優しさは自己満足であって正解か。(考えは持ち越し)

    1
    投稿日: 2022.02.11
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    「あとかた」という言葉は、「あとかたもなく消える」というように「消える」という言葉をつれてくる。無ではなく消。消えてしまったあとに、存在していたことをまざまざと知らしめる、人と人との間には、そのような、かたちとして留まらない恋だとか愛だとかがある。 読んでいてそんなことを考えた。

    17
    投稿日: 2022.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よかった。 千早茜さんの本はなんとなく寂しくて好き。 こういう話を読みたかったのでなお満足。 連作短編集は、私の中でよくあるものになってしまって最近の気分は長編なのだが、この作品は一見繋がってると思わないような感じでよかった。

    0
    投稿日: 2021.12.05
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    連作短編集で、それぞれのお話がつながってる。 みんなそれぞれ心に傷や痛みを抱えてるんだけど、それさえも綺麗と思えるようなお話でした。

    2
    投稿日: 2021.09.28
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    現代の恋愛を描いた短編連作集。読み進めるごとに彼の彼女の姿が浮き彫りになっていく。読む手が止まらなくなる。 傷つきたくないから踏み込まない、遺すべきもの、それぞれの愛のかたち...。チリチリ、チクチクする気持ち...。しばし余韻に浸ろう。

    11
    投稿日: 2021.08.17
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    千早茜の描く物語は、救いだ、といつも思う。 彼女の物語に登場する人々は絶望的なくらい不安定で脆いのに、つよい。駄目になってしまわない、救いがある。 決して堕ちない救いがそこにあるから、嬉しくてほっとして、どこか羨ましくてつらい。 孤独と愛と向き合う、6話の連作短編集。 愛と、「何かを遺すこと」はどうしていつも一括りにされるのだろう。何も遺せなくても、そこに愛があったことは真実で、素晴らしいことなんだ、って。 「ゆびわ」のラストが声が出そうになるくらいつらかった。 友達の店を手伝っている、と夫に嘘をつき、子どもを預け、年下の男の部屋に通っている女性。 何も遺せなくても、何も遺してはならなくても。 “まるいあたたかみが胸を締めつけてくる”という表現が秀逸すぎて鳥肌がたつ。決して振り返ってはならない。 あとラストの「ねいろ」がたまらなくよい。 千影さんの愛を全肯定してくれる水草くん。何も遺せなくても、大義名分なんてなくても、ただ愛したい。 “たとえ明日、世界が終わるとしても魚も人もきっと恋をするもの。”

    3
    投稿日: 2021.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

     「わるい…」シリーズから流れて著者の小説を手に取った。  単純に6編の短編集ではない。  不思議と登場人物の存在感に空虚さや希薄さを感じる小説だ。もちろん現実の世界にいてもおかしくない登場人物をしっかり描いているのになぜだろう。読み手の問題なのか、著者の表現のしかけなのか。他の小説も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2021.05.25
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     全て良かったけど、『てがた』が一番好きだった。屋上に座って、ひょいっと飛び降りられるような人が現実で自殺の実行力なり衝動性があるのかどうかは微妙なところだけど、人は見かけによらないというショックを受ける美しい設定だと感じた。『ねいろ』で「はじまりに戻りたかったのだろう」みたいな描写があり、その解釈自体はかなりしっくりきた。  『やけど』と『うろこ』はきゅんきゅんできる良いセット。サキと松本、それを見守る千影さんや啓介のいる世界が温かかった。

    0
    投稿日: 2021.03.05
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    黒崎という男に関わった人達と、その配偶者・同居人・知り合いの話。 『ほむら』…主人公の女が性交中、黒崎に放った言葉が気になる。結局明かされることはなく。 『てがた』…仕事にかまけて子供のことは放りっぱなしの洋平。黒崎の部下。仕事頑張るのは良いことやけど…ねえ? 『ゆびわ』…洋平の妻・明美。こいつが1番いい性格してると思う(笑) 『やけど』…黒崎に囲われていたサキ。色々と暗い過去を背負って生きている。この子は幸せになってほしい。 『うろこ』…サキの同居人・松本。この子も色々大変な人生を送ってる。幸せになってほしいパート2。 『ねいろ』…サキがパブで知り合ったフィルド弾きの女性・千影。幸せになってほしいパート3。 明美のセフレ・イナダ、千影の恋人・立川、黒崎の話も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2021.02.10
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    連続して千早作品を読んでみた。 短編集だが一つ一つの物語がリンクしてる感じは湊かなえの「告白」や伊坂作品に近い感じ。 女性作家が書くこの手の作品は女性特有の価値観で書かれてるものが多くて好きではないが、この作品は男性目線での感情や心情がとても繊細に描かれてて共感が持てる。 決してハッピーエンドではないが読後感がとても良く穏やかな清らかな気持ちになる。 他作品もとても楽しみ❗

    1
    投稿日: 2020.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「恋愛連作短編集」とあり、ある短編に登場した人物が別の短編で他の形で登場する。とりわけ、1編目に出てくる男はあちこちに出てくる。物語に登場した時はそんな気配もなく、川上弘美の『ニシノユキヒコの冒険』の主人公のような、太宰治のような、女性の間をゆらりとするような人物に感じたのが、ページが進むごとにそれだけではない面が見える。ふわりふわりとした印象だった男性はその自死ゆえに、意外なほど人々にその影響を残す。ほんの一文、一言出てきただけの人物が、別の章では語り手として登場する。 同じ作者の『西洋菓子店プティ・フール』とは雰囲気も読後感もまるで異なる。他の作品ももう少し読んでみよう。

    1
    投稿日: 2020.10.08
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    傷だらけの登場人物たち。 この本は恐らく出会うべき時というものがある本なのだろうと思う。 どれもこれも痛々しく生々しい物語であって、なかなか感想が湧きにくい。 傷だらけであるからこそ、愛してくれる他者を深く激しく求めてしまうのだろう。 そのあり様は極めて暴力的であって、本来欲しいはずの共感や理解、愛情とは正反対にも映る。 他者と交流すること、会話をすること、愛することはひょっとしたらどこか互いに傷を付け合うことなのかもしれない。 この痛々しい、生々しい物語に言葉がなかなか出てこない。 ひょっとしたら、出会うべき時に出会わなかった本だったのかもしれない。 こういう本は恐らく、出会うべきタイミングがあるのだろう。 時間を置いてまた再読したいし、出会うべき人もきっといる本だと思う。

    3
    投稿日: 2020.07.29
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    著者の恋愛観は一貫している。果たしてそれが愛と呼べるのか不確かなものの中にこそ本質が潜んでおり、暴力すらも愛との境界は曖昧だということを。

    4
    投稿日: 2020.07.06
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    千早茜さんは最初に読んだ「魚神」が何とも不思議な味わいだったが、2冊目に読んだ本作は、現実にありそうな設定の連作短編で、こっちの方が好きかもしれない。 最初の「ほむら」に出てくる飄々とした「男」がとても魅力的だった。次の「てがた」では語り手の上司である黒崎として登場したので、この時点でこの短編集はこの男を取りまく人物たちが、だんだんと男の輪郭を作っていく構成なのかなと思った。川上弘美の「ニシノユキヒコ」みたいな。 が、全然違って、「ゆびわ」「やけど」「うろこ」と話の中心は別の人物たちに移っていき、結局、このかなり特異な存在の黒崎については、それ以上のことは語られないまま終わる。 何だか釈然としない。 「ゆびわ」以降も悪くはなかったけど、今風のふつうの恋愛短編になってしまった。一人だけ異世界に住んでいるような黒崎の話をもっと読みたかった。

    0
    投稿日: 2020.02.17
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    低温火傷。 そんな言葉がしっくりくる温度。 千早さんの綴る世界はそんな感じ。 ふわふわと漂っているように見えて 時にとても冷たく、時に燃えるように熱い。 現代人の微妙にアンバランスな心理の表裏を巧みに描く人だ。 短編集だが、終始 人との繋がりに形を持たせたいのに形にしてしまうのが怖かったり、はたまたどう遺せば最善なのか、曖昧な形ないものに翻弄されながら日々を送る主人公たちの話。 ゆらゆら不安定な心情描写がどこかリアル。なんだよなぁ。 収録タイトル ほむら / てがた / ゆびわ / やけど / うろこ / ねいろ

    2
    投稿日: 2019.08.09
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    再読でも面白かったです。 自分の恋愛観にしっくりくる恋愛小説は川上弘美さんのものだな、と思っていたのですが、千早茜さんのものもかなりしっくりくることに気付きました。 千早さんの恋愛小説は、表面は冷淡なくらい淡泊なのに、底の方では温度の高い青い炎が揺らめいている印象です。 空虚感を持っていても、それでも、誰かと一緒に生きていこうとか、傷付いても人と関わっていこう、という思いも抱きます。 それでもいいよ、という赦しというか、こんな自分でも生きていてもいいかも、と思います。 お話は「やけど」「うろこ」が好きです。藤森と松本のこれからは明るい気がして。 千影さんも好き。皆さん幸せになれたらいいなと思いました。

    2
    投稿日: 2019.07.03
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    1行目からすっと引き込まれました。 日常をつつがなく生きるために言いたいことに蓋をしたり、本心から目を背けたり、欲しいものを欲しがることをやめているのかもしれない。 人の決して表に出さない部分や自分でも気づいていない本心や欲望が、生々しくて読んでいてヒリヒリしました。 サキちゃんと松本くんの話がとてもよかった。 それぞれの人物のことをあまり描き過ぎず曖昧なままで、その後どうなったかも描かれていない。 個人的にはストレスになる種類の短編集なのですが、だからこそぬるぬるとした余韻が残る1冊でした。

    2
    投稿日: 2019.05.18
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    あとかた 千早茜さん。 第二十回島清恋愛文学賞受賞 登場人物が次々に物語の主役になる短編集。 それぞれの気持ちが、伝わった 。 おもしろかった。

    1
    投稿日: 2019.05.16
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    恋愛において人それぞれの内面的な視点が描かれていて面白かった。私が実際に出会ったことがなくても、励まされることばが確かにある

    2
    投稿日: 2019.02.14
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     結婚を前にしながら浮気をしている女性たちの短編集。若干いびつな心情が丁寧に語られていて、共感しながら読み進めることができました。特に『ほむら』が好きです。 またそれぞれの作品から他の作品の後日談的なものが語られ、不意に嬉しくなったり悲しくなったり、単純に読みきれない本作に翻弄をされてしまいました。ふとしたときに読み返したくなるような、複雑な読後感でした。

    0
    投稿日: 2018.06.30
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    ほむら・てがた・ゆびわ・やけど・うろこ・ねいろ 少しずつ絡まるそれぞれの物語が心地よい。 とてもよかった。

    1
    投稿日: 2017.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現代の恋愛模様を描いた連作短編集。 6つの短編が静かにしっとりと絡み繋がり、各々の登場人物の秘かな想いが徐々に明るみになっていく様が見事に描かれている。 千早さんと言えば、摩訶不思議な妖しい世界観の物語しか読んだことがなかったのでとても新鮮で、男女間の微妙な気持ちのズレ等の描写に説得力があり共感が持てた。 また各章のタイトルが全てひらがな3文字で統一され、その付け方が絶妙で的を得ているものだった。 人は「かたち」あるものをつい求めてしまい、それ故孤独感や虚しさが一層深まっていく。 それでも誰かを好きになるってやっぱり凄いことなんだよね。 ラストの彼の何気ない一言は彼女の頑なな心を溶かしてくれた気がする。

    0
    投稿日: 2017.08.17
  • 短編でもあり

     パートナーそれぞれの立場からとか,たまたま隣に住んでいるとか,少し ずつ重なりをもつ短編が続いていきます。つい最近読んだこの作家の「から まる」という作品と同じ形式です。話の内容としては「からまる」の方が好 きですが,違う立場からの描き分けがうまい。力量が感じられます。

    0
    投稿日: 2017.07.06
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    千早茜さんはたまに読むと、がっつり引きずりこまれる作家さん。 今回は初めての短編連作集。 正直、なんだかこなれてしまった感が。 鶴の恩返し、よろしく、自ら血を流しながら描いている印象を勝手に抱いていたので。うん。 一番響いたのは「ねいろ」。 「ゆびわ」も終わりに近づくにつれハマった。 でもなんかもやもやと輪郭のない不穏な感じが、千早茜さんぽかったかも。

    1
    投稿日: 2017.06.21
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    読んでいくとすべての登場人物がどこかでつながっていて、読みながらそれに気づいていく 『よるのふくらみ』のような、語り部が変わっていくスタイルの話 私は最後の「ねいろ」で泣きました

    0
    投稿日: 2017.03.06
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    「からまる」を読んでから気になっている作家さん。 短編の中で登場人物が重なり合っている構成が、わたし好み。 「からまる」もそうだけど、なんとなく登場人物が影というか闇というか…なんとも言い難いものを抱えていて、作品の中でそこが現れてくるたびに引き寄せられてしまう。…でも。こういう闇ってたぶん誰でも少しは抱えているもので、だからこそ引き寄せられてしまうのかもしれない。短編1ではいい顔してるサブ、でも2でその人に焦点当たると複雑な思考。人間臭さ、あるよね。 ・かたちを、とどめる?壊す?作る?、いずれも変化すること。拒みつつ、どうにもできないことも理解する。 ・しあわせのかたちにこだわって、結局何がしあわせなのか ・やけどとうろこは対。若いからこそ先が楽しみ。 【かたちなんて何回壊してもいい。膿んで腐って、それすらも乾いてしまって、諦めきった頃にあんがい欲しかったものなんてぽろりと転がっているのかもしれませんよ】

    0
    投稿日: 2017.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ほむら」から連なる6つの短編。登場人物が緩やかに繋がり、それぞれの視点から物語が紡がれていく。 誰もが孤独で、愛を渇望し、それでいてそんな自分の気持ちにすら気づいていない。物わかり良く、相手のためと自分の気持ちに無意識に蓋をして・・・このザラリとしたほの昏い雰囲気が心地よい。 「ゆびわ」のラスト、遊びの関係のはずが、やはりどこまでも愛を求めていることに気づいた明美の涙がいい。

    2
    投稿日: 2017.02.06
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    誰かを愛していること、又は誰かに愛されていることで、自分の存在を確認できる。そんな男女の愛の影を切なく描く恋愛連作短編集。 松本と藤森の不器用な若者二人の物語が秀逸。ゴールデンタイムのドラマでは演出できない、一瞬の心の変化の描き方が素晴らしい。「今日、藤森が帰ってきたら笑おう、と思った。藤森の笑う顔が見たいから」…涙が出た。

    1
    投稿日: 2016.09.09
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    千早茜3冊目。アンソロジーとかでも見かけるからもっと読んでるつもりだったけど3冊目。千早さんの連作はわりと好きな感じ。ずっとざわざわしてて最後の話でなんとなくまとまる。でも大団円ではない。今回も盛大にからまってた。みんなもふだんからからまってんのかな。わたしはいつも積極的にからまりに行くけど、気がついたらつるんって追い出されているので、うらやましいです。

    0
    投稿日: 2016.08.26
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    連作短編集。ひとりの男から始まり、男とつながりのある登場人物たちの視点に変わり物語が続いていく。 目に見えないかたちを追い求め、目に見えるかたちを遺したいと思う現代の恋愛を描く。 イナダがマジックで描いた黒い指輪、冗談の中に埋もれる真実。水草の「たとえ、明日世界が終わるとしても魚も人もきっと恋をするもの」という件が良かった。

    1
    投稿日: 2016.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <内容> 実体がないような男との、演技めいた快楽。結婚を控え”変化”を恐れる私に、男が遺したもの(「ほむら」)。 傷だらけの女友達が僕の家に住みついた。僕は他の男とは違う。彼女とは絶対に体の関係は持たない(「うろこ」)。 死んだ男を近くに感じる。彼はどれほどの孤独に蝕まれていたのだろう。そして、わたしは(「ねいろ」)。 昏い影の欠片が温かな光を放つ、島清恋愛文学賞受賞の恋愛連作短編集。 (カバーあらすじより引用) <感想> 非常に個人的なことではあるが、28歳である今、周囲の結婚ラッシュの前半戦がほぼ終わりを迎えつつある。 結婚を控える友人たちの悩みに対し、そうなのかと相づちを打つなかで、僕の中にまで形づくられた「もやもや」。 ラベルをつけるのが難しい、それらのもやもやを整理してくれるような小説を探していたときに、本書と出会うことができた。 本書は主人公の異なる6つの短編集であるが、登場人物が立場を変えながらゆるやかに関連し、物語は連動している。 結婚を目前にして、出会った男と浮気を重ねてしまう女性を主人公にした『ほむら』。 子どもが生まれ、変わりゆく家庭に困惑する男が、突然自殺した上司について回想する『てがた』。 家庭や夫への不満を昇華しようとし、いつのまにか不倫にはまっていく女性を描く『ゆびわ』。 傷にすがり、生きがいを覚える少女とその友人のつかの間の同居生活を描いた『やけど』。 その少女に対する気持ちの変化を、少年の視点から鮮やかに描写した『うろこ』。 彼とのすれ違いの生活が、奔放な人々と出会い、自分の孤独と向き合う『ねいろ』。 本書の登場人物は、それぞれがそれぞれに寂しさ、満たされないむなしさのようなものを抱えている。 解説の中で「現代的な不全感」という言葉で表されるその「もやもや」を、彼らは心のままに軽々しく誰かにぶつけたりはしない。ぶつけることができないのかもしれない。 その理由は『ほむら』の中での「信じるものがないんじゃないかな。あなたも僕も」という台詞に集約されている気がする。 かたちにならない「不全感」が、人と関わり合うなかで、やんわりとかたちを成していく。 そして、かたちなきものがあったという痕跡だけは、それぞれの中に「あとかた」として確かに残っている。 その跡形を様々なモチーフを使って嫌みなく表現していく作者の力に驚いた。 これらの物語を恋愛小説と冠していいのかどうかはわからないが、現代をリアルに描いた小説として秀作だと思う。

    1
    投稿日: 2016.03.15
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    ぐっとくるものがない。 そう思っていた。 だが、アルコールを入れた瞬間に文章がするすると溶けるように入ってきた。 自身の無い嘘ばかりの生き方を持っている自分にとっては、正直になればなるほど訴えかける話かもしれない。

    1
    投稿日: 2016.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    島清恋愛文学賞受賞の恋愛連作短編集。決して、甘くはない。ほろ苦い恋愛小説なので、沈んだ時に読むのがぴったりな感じがした。甘々な恋愛小説もいいのだが、この作品のような恋愛小説も粋な感じがして非常に良い。装丁がアーティスティックでお気に入り。千早茜は苦手意識が強い作家で避けてきたのだが、これを機に再読したりしたいかもと思ったりしている。

    0
    投稿日: 2016.02.10
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    恋愛がテーマの連作短編集だけど、どの作品も恋愛における甘さや浮き立つようなところがなく、ほろ苦く、孤独で、寒々とした印象が残る感じ。 サキちゃんと松本君の大学生コンビの話と最後の千影さんの話は微かに明るさが見えるかな? まだ25歳なのに、急いで結婚した明美さん夫婦の話は、こういう夫婦は熟年離婚しそうだなあと読みながら思った。 文章が端正でとても好みだったので、この作者さんの話をもっと読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2016.02.08
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    「からまる」がとても好きだったため、書店で平積みされてるのを見て購入。 水の中にいるような、ふわふわとした気分になる。心地よい。 繋がったり、離れたり、遺したり、遺せなかったり。変わっていくのは必然で、それを受け入れてなお繋がっていたいのかな、なんて。 千早茜さん、とても好きな作家さんになりました。

    0
    投稿日: 2016.02.04
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    第20回島清恋愛文学賞受賞作。 淡々とした文体で描かれているが、登場人物同士の関係は何処か歪。その歪さが切なさの源になっているのだろうか。 正直、デビュー作の『魚神』を読んだ時は、作風がこういう方向性に変化するとはまったく予想していなかったので、新鮮だ。

    0
    投稿日: 2016.01.29