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それでも、日本人は「戦争」を選んだ
それでも、日本人は「戦争」を選んだ
加藤陽子/朝日出版社
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総合評価

260件)
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    授業を本にしただけあって、非常に読みやすい。 何故、日本が戦争をしたのかわかりやすく説明されている。 日清戦争から大陸を中心に日本を取り巻く情勢が開設されている。

    1
    投稿日: 2013.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後は意地で読み通した。あまりに「試験」的な見方でしか歴史を捉えていない自分を恥じた。歴史を学ぶこと、考えていくことは、これからどのように生きて何を選択してゆくのか、その最も大きな力となるのではないか。 →現代の社会状況に対する評価や判断を下す際、無意識に過去の事例からの類推を行ない、さらに未来を予測するにあたっては、無意識に過去と現在の事例との対比を行なっている。 ・日本は安全保障上の利益を第一目的として、植民地を獲得した⇔国内の過剰人口のはけ口として、また国内の失業問題の解決策として用いるという発想で、社会政策的な理由から植民地の獲得がなされる ・対ソ、対米としての日中戦争 ・故適って凄いな。 ・戦争とは相手国の憲法を書き換えるもの~ジャン・ジャック・ルソー

    0
    投稿日: 2013.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「史上最強の内閣」の参考文献と知り、ずっと積ん読だったのをようやく消化。 日清戦争も日露戦争も政治家も国民もノリノリで始めたイメージになってたのが訂正されたり。 いや~面白いですね。 歴史家の名前もたくさん紹介されてるけど、全く知らない…。もっと歴史を勉強したくなる! それにしても栄光学園の生徒さん賢い。シェイクスピアとか、10代の子ってふつうに読んでるものなの…?

    0
    投稿日: 2013.03.14
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    東大の文学部教授が中高一貫校の歴史研究部の学生にしたレクチャーをまとめたもの。五つの戦争(日清、日露、第一次世界、日中、第二次)へいたる経緯をわかりやすく解説している。因果関係を追い思考していく歴史学の面白さを若者に伝える本書。若者向けのこの手の本には「戦争?悲惨でしょ。もうしません!」で思考停止してしまっているものも少なくないのでよくなってみえる。ただ本書も後半は思考が感情に引っ張られているように思えなくもない。 世間は松岡洋右につらく当たるのが一般的だが、著者はそこがずいぶんと甘い。そういう見方もおもしろいと思った。

    1
    投稿日: 2013.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    近代史における日本の戦争の歴史に絡むのは韓国と中国である。 日本が安全保障を目的とするために日本の近海の外、朝鮮半島を安全保障とし、更にロシアが相手となると満州及び中国が安全保障となる。 過去の歴史から日本の戦争に絡むのは必ずこの二国であった。 日本の戦争は日本の安全保障と経済圏の確保であった。

    1
    投稿日: 2013.02.06
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    戦争とは、相手国の憲法を変えるもの、という指摘。また、憲法は大量に死者が出た時に変えざるをえないものである、と。我が国の憲法を変えようとする人々は、誰かに戦争で負けたのか、または大量の死者を出したのか、と考える。憲法メインの本ではないのだけど、歴史とは、特殊の中に普遍をみることだ、といわれれば、今の日本の特集の中の普遍とは何か、そんなヒントが「戦争を選んだ」ことにあるのかなと、いい気持ちはしない。 中高生の時代の社会科の先生の思想というのは、結構後々に影響が残るものだと思う。今はどんな先生がいるのか知らないけれど、僕達の頃に高校でこういう授業があったら、歴史認識、というものをもっとまじめに考えるようになったのだろうなあ。

    1
    投稿日: 2013.02.04
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    へー、というのも多少あり、何より感情的ではないこと、戦争という過去の営みを冷静に分析する意志、合理的であることへの信念みたいなもの、同時にだからこそ「わかり易くなくてはならない」という姿勢、好きです。  形式として、中高生との対話授業の活字化、というのが、そういう意志が込められている。考える素材がゴロゴロしていて、結論に飛びつかない、ある意味、価値付けるような結論がないのも、正しいことだと思う。何につけ安易に結論を求めるのは、ハウツー本的な、つまり自分で考えることの放棄。要は普通に、何でだろう、誰が儲かるんだろう、何がしたいんだろう、と考えることが大事だ、ということを、別に全く感情的にならずに、そっとつぶやいているような本。

    3
    投稿日: 2013.01.28
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    高校の教科書では分からない教訓が得られる。「真実の満洲史」の著者の宮脇淳子は、この本を「初めに結論を決めて、それに合うように都合のいい事だけを並べ立てるという、私から見ればひどい本です。」と批評している。

    1
    投稿日: 2013.01.14
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    知識がないと歴史を考えることはできないのは当然であり、著者はそういった意味での「暗記」を否定しているわけではないと思う。ただ出来事の羅列として歴史を考えたり、結果や倫理的観点のみから「戦争って良くないよね」と思うのは無意味ではないだろうか。その時代を生きたつもりで考えることが大事だ。 日本の近現代史を学ぶ上では勿論、一般的な歴史の学び方や、政治の考え方を見直すことのできる一冊。

    0
    投稿日: 2012.12.28
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    加藤陽子が、日清戦争から太平洋戦争終結までの歴史を、高校生との対話を通して行われた授業をまとめた一冊。 栄光学園高等学校の生徒のレベルの高さに、驚きつつも日本の未来に微かな希望がもてる一冊でもあった。 加藤陽子は、大東亜戦争を講義する前に、国民を戦争に動員するための社会契約及び、戦争終了後に於ける敗戦国の国体改造という現実を解説。 それによって、日本国憲法の原理及び、現在の日本の歴史的位置づけを、再定義している。 こういった解説は、一般的に講義する人間の歴史観に左右されるのであるが、加藤陽子はここでE.Hカーを持ち出す。 フラットな視線で歴史と対話するスタンスは、加藤陽子自身の宣言であり、栄光学園生徒との意識共有をはかることを目的としているのだろう。 例えば、日清戦争の項では、東アジアにおける西欧列強の進出と、華夷秩序のほころびから、外交問題・民衆・思想家・議会と内閣など、日清戦争に至る経緯を多角的に解説することで、一元的な歴史観で捉えない注意を払っているのも好感が持てる。 本書は全編を通して、明治維新以降、日本のターニングポイントとなった、様々な事件に対する理解を深めることができる一冊となっている。 個人的には、この時代を扱った書籍は、毎回同じポイントでため息が出る。 永田鉄山惨殺事件、熱河事変、ミッドウェイ海戦だ。 このあたりも、本書できちんと取り上げているだけではなく、歴史的文脈としてとらえているあたりが好感をもてた。 また、知識不足で知らなかったのだが、日中戦争に突入していた時期、国民党政府の戦略家にいた「胡適」という人物。 国民党政府が日本に勝つためには、二〜三年は負け続けて、日本の兵站を伸びきらせた上で、ソ連やイギリス・アメリカの参戦をひきだし、最終的に一挙に挽回するという、大胆な戦略を上申したという。 オセロで序盤勝ちすぎたがために、有効的に駒を置く場所が無くなり、終盤でほとんどひっくり返されるというのを見た事があるが、そんなイメージが浮かんだ。 全体的に非常に整理されてますし、文章も丁寧ですので、日本の近代国家の歩みを理解する上では非常に頼もしい一冊だと思います。

    2
    投稿日: 2012.12.11
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    読了。借り本。 それでも、日本人は「戦争」を選んだ。 東大教授が高校生への講義をまとめたもの。 日清戦争から太平洋戦争までの現代史です。 日清戦争へどうして入っていったのか 日露戦争のとき、政治と世論はどうだったか。 なぜ日中戦争がはじまり、アメリカ参戦の太平洋戦争に発展していったのか。 人と軍と政治と世論はどうだったかというのを当時の日記や手記、参考本などをつかいつつ高校生に語っている。 そんな本です。 この中高校生たちは歴史研究会とはいえよく知ってるよねーとか思いながら読んでました。私はまったく知らないことだらけでして、だいたいの流れはわかりますよ。こうなってこうなってこうなるみたいな感じで。でも私の知っていることは上っ面でしかないだということがよくわかります。 中高の歴史の授業はどうしても近代史過ぎたあたりからさらっとしてるというか、授業時間的に間に合わないというか。 まえにTwitterで授業での歴史という話題が出たときに、古代から始めると絶対近代現代史がおろそかになるから、古代中世と近代現代と分けて学ぶべきではないかとTweetしたことがありましたね。 中高生に科目増やすな死ねとか言われそうです。というか私が中高生なら言ってるとおもいますw まぁ今だから言えることでですヨネー。 リベラル過ぎるという前評判を聞きつつも授業ならこれくらいでいいのではないかなと思います。 右とか左とか言ってる人も一度読んでみるといいかもしれないし、 尖閣とか竹島とかやんややんや言ってるこの時期だからこそ読むべき本ではないかなーと思いますね。 いやーいい本を読みました。 貸していただきありがとうございました。

    1
    投稿日: 2012.11.22
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    タイトルに魅かれ、久々に小説やエッセイ以外の本を読んだ─── 子どもの頃から、歴史が好きである。 小学校のときに戦記物に興味を持ち、太平洋戦争の本などを片っ端から読んだ。 ノンフィクションの世界で、ガダルカナルの悲劇や、キッツ、アスカ島玉砕などの話を読み、その悲惨さに落涙した覚えがある。 大学受験も世界史を選んだ。 私の受験した大学は、世界史のなかでも重箱の隅を突くようなところしか出題しないので、通常の教科書の本文内を覚えるだけでは合格ラインに到達しない。 ページ脇の脚注の細かい説明部分などからの出題が多く、その部分を集中して覚えた。 だから、一般的な年号の丸暗記などをした記憶があまりない。 何処の出版社か忘れたが、『世界の歴史』という全12巻ほどの文庫を書店で見つけ、それを歴史小説のように読んで受験に備えた。 そのほうが、教科書を読むよりよほど日本や世界の歴史を大局的、相関的にとらえることができて、頭に入った。 私にとっては“歴史”はけっして暗記科目ではなかった。 この本で著者も「歴史は暗記ものではない」と断言している。 歴史的思考力とは、“日本や世界の歴史的事象についての因果関係を読み解き、それをしっかりと論述できることにある”と語っている。 歴史を学ぶのは、“年号や人物名、地名を暗記することではなく、歴史的事件が、どういう必然性で起こったか、その背景には何があったのか、そしてそれを踏まえた上でこれからの日本や世界の情勢を正しく理解し、認識するための手段“だということだ。 昨今、尖閣諸島問題や竹島問題で、中国や韓国との間の歴史的事実を今一度再確認しなければならない事態に直面している。 ──日本が何故に太平洋戦争に突入していかなければならなかったのか? このような時代にあっては、日清戦争から始まる日本の対外戦争に関する歴史的背景を正確に理解することは極めて重要なことだ。 正確な歴史的事実を知ることなく、雰囲気や、政治家の発言、マスコミの扇動に軽く流されてはいけない。 太平洋戦争、あるいはそこに至るまでの過程で、何をしてきたのかを正しく把握し、それを考慮した上で、現在の領土問題に自分なりの意見を持つのがあるべき姿ではなかろうか。 この本は、神奈川県の優秀な進学校、栄光学園の歴史好きな中高生に向けて、東京大学の教授が冬休みの期間中に行った自由講義がベースとなっている。 なので、文章も語り口調で分かりやすく、でも内容は奧が深い。 緊迫した国際情勢を迎えつつある現在、中高生のみならず、大人の方々にも読んで欲しい、なかなかの名著だと思う。

    2
    投稿日: 2012.11.08
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    【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=10901191 ★2012年SIST読書マラソン推薦図書★ ★図書館だよりNo.40沼倉先生紹介図書★

    0
    投稿日: 2012.10.25
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    やはり歴史とは、その時代時代の人々の営みの集積であり、有機的で重層的なつながりの中にある。また発生した出来事は当時のコンテキストに照らしてみれば必然であったとわかる。さらにそうした出来事は時に自分にのみ都合よく物事を解釈しようとする人間と人間の誤解・すれ違いから起きる。こうしたことを史料をもとに実証していくのが歴史学である。 こうした著者・加藤陽子さんのスタンスがとても小気味よく、凡百の本とは一線を画すものとなっているのであろう。 しかし「日本切腹中国介錯論」をあの時代に訴え得た胡適という人は知らなかった。背筋が寒くなるほどの切れ者だ。こういう人を生むことができる土地だからこそ、中国はあのような歴史を育んでこられたのではないか。

    1
    投稿日: 2012.10.17
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    題名のとおり、なぜ日本人が当時戦争という道を選択したかが詳しく語られます。しかも高校生に対して語っているのでわかりやすい。読んでいると、最近の高校生すごすぎ!と思ってしまう。私の若いころは戦争についてなんて考えもしなかったもんね。この本の詳しい内容はこちらからどうぞ。 http://pinvill.cocolog-nifty.com/daybooks/2012/07/post-08ac.html

    0
    投稿日: 2012.10.13
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    【あとがきより抜粋】 本屋に行きますと「大嘘」「二度と謝らないための」云々といった刺激的な言葉を書名に冠した近現代史の読み物を目にします――しかし、そのような本では戦争の実態を抉る「問い」が適切に設定されていない――つまり史料と史料が含む潜在的な情報全てに対する公平な解釈がなされていない――ため、このような本をいくら読んだところで、本当の充足感とカタルシスは得られません――時間とお金の無駄遣いです―― 【以下、通常の(?)歴史観からすると驚くべき分析の抜粋。まさしく、あとがきにある通り、史料と史料が含む潜在的情報に基づいて、的確かつ公平な分析と解釈が成されている】 ◎日露戦争は、極東の海に海軍を保てるかという「ロシアの経済事情や安全保障観」に起因する。 ◎日露戦争における諜報戦の肝は明石元二郎によるものより、むしろ中国の農民による地道な諜報活動の成果が大きい。 ◎なにかと嫌われることの多い山県有朋。しかし彼氏の内閣時に、商工業者・産業家・実業家が議会に登場する基盤を作り、選挙権を持つ人が二倍に増えた。 ◎松岡洋右は連盟脱退直前においても妥協案を見いだすことを提案していた――が陸軍の暴走により全ての調整はご破算になってしまった 【戦後~戦中~戦前史を調べると、毎回痛感することは「結局この国は過去と向き合っていないことに起因するのだろうか、全く同じ問題を繰り返している」ということだ。以下、その例】 ◎第一次世界大戦後の国家改造論の機運が高まる。そこで唱えられたこととは―― 「官僚外交の打破」 「民本政治組織の樹立」 「国民生活の保障」 「税制の社会的改革」 「形式教育の解散」 「既成政党の改造」 ◎満州移民に関して 満州移民は、32年頃から試験的に始まっていたのだが、結局、その過酷な実情が地方村民に露呈してしまい、移民に応募する人々は38年頃から如実に減っていた。そこで国や県は、村ぐるみで満州に移民すれば 「特別助成金」 「別途助成金」 を 「ムラの道路整備」 や 「産業振興」 のためにあげますよ、という政策を打ち出す。これを「分村移民」というのだが、助成金をもらわなければ経営が成り立たない村々が移民助成を担当する主事の熱心な誘いにのせられて応じていったのである。 【その他】 昨今の嫌中・嫌韓の根本にあるのは、彼の国々に対する侮蔑の感情によるところが大きいように思う。ようするに「舐めている」わけだ。それは太平洋戦争中と変わらないもののように思える。しかし、その実情はというと――勿論、舐めてかかれるような相手では、ない。恐ろしく緻密かつ肝の据わった人材はゴマンといる。 ◎日中戦争時、中国は、アメリカとソ連がこの紛争に干渉してくれるのを望んでいた。その方法とは――当時の駐米国大使である胡適氏曰く「中国が日本との戦争をまずは正面から引き受け、2、3年負け続けることだ」 つまり、「苦戦を堅持していれば、世界中の人が中国に同情、満州に駐在した日本軍が西方や南方に移動しなければならなくなり、ソ連はつけ込む機会がきたと判断するだろう。英米は香港・フィリピンの権益に脅威を感じ、利益保持の為、海戦が迫ってくるだろう」と「予言」しているのである。

    0
    投稿日: 2012.09.17
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    日経の社説に取り上げられた本。 高校生におこなった授業を本にしたものだが、大人でも十分に読み応えのある本。

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    投稿日: 2012.08.30
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    こういう歴史の授業を早いうちからやって欲しいですね。 中学校の歴史授業は高校受験のための授業になっていますし、 高校の歴史授業は大学受験のための授業になっています。 それも日本がどういう国であって、どういう過程を経て今に至るかの勉強が大事だと思います。 なぜ、どうして、歴史の転換期が起きたのか?など深く掘り下げて授業をやって欲しいものです。 また、歴史を学ぶことによって、歴史の中から見えてくる、自然科学や数学などの関わり、音楽の関わりなどをそのつど勉強すればいいのです。 受験勉強の歴史のように年代や事柄を丸暗記するのではなく、 なぜ・どうして・そのようなことになったのかを掘り下げれば理解力も高まるはずです。

    1
    投稿日: 2012.08.24
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    非常に面白かった。日清日露一次大戦を通じて国内に起こった様々な変化、各国の思惑がとても丁寧に記されている。 特にパリ講和会議における日本の人種平等案、朝鮮半島の三・一独立運動、国際連盟に反対するアメリカ議会の3つの関係など考えたことも無かった。ウィルソンの理想が朝鮮半島に及ぼした影響(と当時の世界の雰囲気)、また日本の植民地経営が世界からどのように見られていたか(それが妥当かどうかは分からないけど)、などを私は知らなかったんだなぁ。 あと胡適の「日本切腹、中国介錯論」は衝撃。水野廣徳の論と合わせて読むと味わい深い。別に反戦平和とか抜きにして、この日本は米中露を相手に戦争をしてはいけないのだなぁと感じますよ、うん。 最後に。タイトルが秀逸ですね。「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」。歴史が科学だと述べているものの、タイトルは叙情的というか。

    0
    投稿日: 2012.08.20
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    「歴史家は特殊の中に普遍を見る」という点において、「歴史は科学である」という点に納得。歴史は物語であり情報でもあるが、そこから何を教訓として学ぶか?はインデックスの仕方によっても変わるという点は今後留意したい。 栄光学園の歴史研究部に向けて行った授業のまとめ本で、平易というか会話形式で書かれているので、少々読み難い感じもするが、人によっては読みやすいのかもしれない。内容的には中高生にはちょっとハイレベルでは?という感じではあるが、ある程度日本史やった人ならスンナリ読める内容ではある。 著者は歴史の暗記的側面に否定的ではあるが、やはり固有名詞は暗記しないとそれらを題材とした論理構成も不可能なのでは?暗記あってこその論理である。

    0
    投稿日: 2012.08.18
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    もともとの興味が少ないので,歴史は難しく感じる. 「暗記」ではなく,「因果関係や流れ」と言われるものの,結局歴史の流れはゆらぎが大きく最終的にどうつながったかは覚えるしかない. また,できるだけ客観的に判断できるデータを自分の視点で解釈できるようになるまでは,多くの視点からの著書を複数読むことが重要だろう. そのモチベーションのためには興味が必要だ.難しい.

    0
    投稿日: 2012.08.16
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    きっかけ:「坂の上の雲」好きの上司に薦められて。 日清戦争、日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争について、どのような背景で日本が関わってきたのかを、エピソードなどを交えて読みやすくまとめていた。 日本の近代史で出てくる人物名が、単なる記号ではなく、それぞれ悩みつつ歴史的なイベントに関わってきたことがわかった。高校生くらいが読むのが一番役に立つと思う。 読んでいる最中、「日本が満州権益のみにとどめておけば・・」と何度も思うほど、歴史の分岐点がわかりやすく示されていた。 以下、気になった点の抜粋。 ・重要な決定を下す際に、結果的に正しい決定を下せる可能性が高い人というのは、広い範囲の過去の出来事が、真実に近い解釈に関連付けられて、より多く頭に入っている人、ということになります。 ・敗北したドイツと、勝利した英仏の、国家や社会の差というのは、ここに上げた11項目ぐらいだったのではないかと。(普通選挙、身分的差別の撤廃、官僚外交の打破、民本的政治組織の樹立、労働組合の公認、国民生活の保障、税制の社会的改革、形式的教育の解散、診療度・朝鮮、台湾、南洋諸島当地の刷新、宮内省の粛正、既成政党の改造) ・一般的に、知的訓練を受け、社会科学的な知識を持っている人間は、外国への偏見が少なく外国に対する見方が寛容になる傾向があります。 ・国家防衛の責任を連盟に一部分担させることは自らの政権維持にとって重要。 ・歴史の必然に対して、個人の資質がいかに大きな影響を持つかということ。

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    投稿日: 2012.08.15
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    高校生向けに語った内容がもとになっているのでわかりやすい。歴史から学ぶこと、現在の日本の状況、外交に携わる人間のあるべき姿、情報の統制といった様々なことを、日本人や外国人の伝記や手記から考えさせられた。

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    投稿日: 2012.08.10
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    この本はすごい。歴史嫌いの私が、「歴史っておもしろい!」と思うほど。 "第9回小林秀雄賞受賞" なのだそうな。 日清戦争から太平洋戦争までの日本について、事実に基づいて物語りを綴る本書。単に、いつ、何が起こったか? という話ではなく、一つ一つの日本の意思決定に、誰がどんなことを考え、どのように動いたのか? 他の人はどうだったのか? 中国ではどう考えられていたのか? そしてドイツやイギリス、アメリカはどのような考えで、何が起こっていたのか? が語られていて、「だから、日本はこうした。」となっているのだ。小説を読むようにおもしろい。これぞ "史実は小説より奇なり" だ。高校生への特別授業の記録らしいので、優しい語り口調で丁寧な、とても読みやすい文体。著者の加藤陽子氏の先人への敬意も感じる、素晴らしい一冊だ。 "愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ" のだそうだが、この本なら学ぶ価値がある。未来は過去の失敗以外の選択をすることで作りあげてゆくもの。本書は、過去の人が置かれている状況を踏まえつつ、当時の人たちが何を考え、他の選択肢と比較してどうだったのか? を記録に基づいて説明されている。これであれば、過去の状況を鑑みつつ、現在に置き換えて、あるいは自分の立場に置き換えて考察することもできる。興味深いばかりでなく、実に有意義な内容だ。 一般の学校の教科書は試験対策用でしかなく、生きてゆくために学ぶところは少ない。なので、大人になると多くのことは忘れられてしまうのだな。もったいないことに…。 戦争は "誰それが悪い" などという単純な話ではない。その時代を必死に生きた人たちの価値観や考え方、情報のあり方や周りの状況によって起こる派生事象なのだ。だから興味深く、学ぶ価値がある。 # SSM (ソフトシステム思考) というヤツなのだが、ちゃんと学んだことがないので、多くは語るまい…。(^^; "それでも、日本人は「戦争」を選んだ" のは、けして無謀だったり、馬鹿だったりしたからではない。今を生きている我々と同じように、日々、悩みながら、考えながら、行動した結果なのだ。あなたが「上司にどう報告しようか?」「仲間に伝える情報を整理しなきゃ!」と考えたの同じように…。 "未来に遺すべき一冊" に出会えたことに感謝。m(__)m

    0
    投稿日: 2012.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明治以降、日本が経験した戦争〜日清、日露、第一次世界大戦、満州事変と日中戦争、そして太平洋戦争。それぞれの時代にその時々の為政者の立場と社会的、経済的な欲求があった訳で、軍部の独走に国民が嫌々巻き込まれた、という訳ではなさそうです、残念ながら。 人間の歴史は戦争の歴史といえます。国家間の鍔迫り合いに長じた欧州諸国と、そこに遅れて入って行った日本、近代化に遅れて混乱の後に共産化したロシアと中国、独自に西太平洋の利権を狙う米国と、非常に複雑で難しい時代であったこの100年間は、日本が悪かった、正しかった、そういう単純化できるものではなさそうです。戦争について考えるのは誰にとっても難しい。個人のスケールでの「戦争の悲惨さ」については映画や文学などによってリアルに想像が出来るけれど、国家としての「政治の一形態としての戦争」をリアルに想起できる人間は少ない。 「戦争は怖い」「戦争は良くない」と分かっていても戦争は起きてしまう。 人類は未だそれを止める方法を知らないし、少なくない国が、まだまだ止める気はない。 日本は戦争をしないで60年以上やってきたけれど、それは自覚的な方法論があった訳ではなく、たまたま好条件が重なったにすぎない。 だから不安だし、憂鬱になるのです。

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    投稿日: 2012.07.28
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    戦争に進む道のりを細かく説明した本。単なる戦争反対じゃなく、進んでしまった背景や空気を中立に説明している。

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    投稿日: 2012.07.16
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    面白かった。いい本だ。分かりやすいし、当時の人がなにを考えていたのかを追える。大上段に立つのではなく。 正直に言うと、日露戦争から満州事変までの間の歴史は、表層はともかく、深層(その当時の人々がなにを考えてそういう選択をしたのか)はよく分からなかったので、ありがたい。 その上で、日本近現代史の疑問点で、この本を読んでもやはり分からなかったことを二点。 (1)明治日本はなぜそこまでロシアを恐れたのか 朝鮮半島は日本の脇腹につきつけられた短刀であるというように言われる。そしてその短刀をはねのけるために、日清戦争・日露戦争がある。一面的な見方だけど、その側面はあるだろう。 しかし、なぜ? 幕末や明治初期なら分かる。つまりは内戦期だったわけで、そこで外国がちょっかいを出してくる危険性は大いにある。 しかし、明治も半ばをすぎれば国家統治は安定するし、そうなると島国であるというのは強い。ウラジオストクや旅順にロシア太平洋艦隊があったところで、その程度で上陸戦を仕掛けて日本を屈服させるのは不可能だろう。 朝鮮半島がまるごとロシアの植民地になって、釜山にロシア太平洋艦隊が配備されたって、それは変わらないと思う。 無防備でいいとは言わないけど、そこまでロシアを恐れなければならなかった理由が分からない。 (2)日中戦争の戦争目的 是非や勝算は別問題として、各作戦レベルでの判断は分かるのだけど、そもそも中国と戦争をして、勝ったとして、その後どうしたかったのだろうか。そもそも、中国を相手に戦争をして勝つとはどういう状態を指すのだろうか。 上海に油田があるわけでもないし、北京に錫やゴムがあるわけでなし。人口は大きいけど、貧乏な農民を山ほど抱え込んで労働力でござい、っていって問題が解決するのなら、そもそも日本は苦労していないだろう。 「中国を完全な傀儡国家にして、というよりも中国を日本にしてしまって、その大兵力でソ連と大地上戦を戦い、日本はアメリカとの海軍決戦に集中する」とでも考えていたのだろうか。可能性はともかくとして、そういうことならばまだ分からなくはないが、現実的とは思えないし、そのために行動していたというようにも見えない。 歴史をあとづけ講釈してみてもしょうがないのだけど、素直に分からない。

    0
    投稿日: 2012.07.16
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    「日本が中国を侵略する。中国が日本に侵略されるという物語ではなく、日本と中国が競い合うという物語として過去を見る。」p84。単に戦争責任を追及したり否定するだけではなく、当事者たちの立場を振り返って歴史を理解しようというお話。中高生に語りかけている(ただし登場する中高生のレベルは超絶的に高い)ので平易な文章になっている。 日清戦争は朝鮮をめぐる清と日本の争い、日露戦争は満州と挑戦をめぐるロシア(ドイツ・フランスが財政支援)と日本(イギリス・アメリカが財政支援)の争いという代理戦争としてのとらえ方。 日露戦争では、1920年に調印された日英同盟の影響が大きい。 スタンフォード大学のピーティー先生の言葉「日本の植民地はすべて、その獲得が日本の戦略的利益に合致するという最高レベルでの慎重な決定に基づいて領有された。」が興味深い。欧米の植民地拡大目的は、貿易と宣教であった。 日清、日露、第一次世界大戦、日中戦争という戦争の流れの中で、日本にとっては朝鮮や清が常に戦略的に重要であったことが間違いないが、アメリカとの関係が悪化していった経緯が今一つピンとこなかった。もっと勉強が必要。 当時の人物の手紙や日記など一次資料を取り上げて考察する手法は歴史を学ぶ姿勢として正しいと感じた。中国のエリート胡適「日本切腹、中国介錯」論には驚いた。肉を切らせて骨を断つ捨て身の国策。そこまで考えていた人物が実際いたとは。

    1
    投稿日: 2012.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中高生を対象に近現代日本史を授業したのを纏めた一冊。指導者が戦争を選んだ経緯を概観する。左派から評価の厳しい一冊だが、最低限の基礎知識は身に付けることができるから、高校で近現代史を端折られた学生は読んでも損ではない。

    0
    投稿日: 2012.06.08
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    日清戦争から太平洋戦争までの日本人の選択を、東大の先生が高校生と考えた一冊。対話(講義)式で、難しい内容も理解へとすんなり導いてくれる、面白い内容でした。…中高生の時代、まじめに考えなかった中高年ですがorzとりあえず、日本は戦争しちゃ駄目な国ってことが、思い切り分かりました。

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    投稿日: 2012.05.31
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    東大の先生が高校生に対しておこなった講義の講義録となっており、非常に読みやすい。 日清戦争から太平洋戦争まで、何を求めて戦争に至ったのか、戦争の結果何が変わったのか、分かりやすく説明されている。 題名から想像すると、民衆の世論がどのように変遷していったか、について書かれているかと思ったが、ほとんどは、政治家や専門家の考え方についてであった。 結構率直な意見がそのまま書かれており、批判的に読む人もいるかも知れないが、読者に考える余地を残してくれていて、いろいろ考えるきっかけとなった。

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    投稿日: 2012.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人類は本当に様々なことを考えながら、大きな災厄を避けられずにきた。 その過程を、日清戦争から、太平洋戦争までを通して中学生に分かる授業という形式で描かれている。 気になった箇所を挙げると シュタインの主権線と利益線

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    投稿日: 2012.05.21
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    当時の様々な視点から歴史を考えているのでとても面白かった。 なぜ日本は無謀にも戦争の道へ進んでいったのかという問いにわかりやすく答えてくれた。

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    投稿日: 2012.05.15
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    烏兎の庭 第四部 箱庭 5.5.12 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1205.html#0505

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    投稿日: 2012.05.06
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    東大教授が高校生を対象に行った講義。5日間で日清戦争から太平洋戦争まで。概論は割愛、通説を転倒する視点を次々投げつけていく…容赦なく高度な内容。ついていくのが大変で続けて2度読んだ。良書。

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    投稿日: 2012.05.03
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     日清戦争から第二次世界大戦までを、相手国とこのような駆け引きがあって戦争に発展した、と教科書では深く理解することができなかった内容が書かれています。  坂の上の雲を読みながらこの本を読みましたが、時代背景がよく理解できたように思います。  歴史から学ぶ大事さを理解することを著者により促されました。

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    投稿日: 2012.04.08
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    歴史に興味のある人なら面白いだろう。大学教授に特有の「私は知識があるのよ」的な書き方はちょっとイヤだった。

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    投稿日: 2012.03.10
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    「あの戦争」とは何だったのか?何故、日本人は戦争を選び、そして敗れたのか?太平洋戦争をはじめ、日本が経験してきた戦争について、様々な史料に基づきながらも、中高生との対話形式と言う分かりやすい文書で書かれた本書は、今までとは全く違った戦争の歴史を教えてくれた。 遠いヨーロッパの戦争だったはずの第一次世界大戦が日本にもたらした大きな影響や、胡適・水野廣徳の思想、真珠湾奇襲攻撃は何故もたらされたのか、松岡洋右は本当に国際連盟を堂々退場したのか。などなど。小林秀雄賞受賞。

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    投稿日: 2012.03.05
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    東大の教授である著者のヒトが5日にわたって中高生を相手におこなった歴史の講義をまとめた本で、明治維新以後、国家の近代化を図る日本が、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争を経て、太平洋戦争で敗戦するまでの経緯を、各局面での当事者の心情も踏まえながら細かく教えてくれています。 タイトルやオビにある、フツーのニッポン人が「それでも、戦争を選んだ」理由については、「陸軍に煽られた」としか語られていないのでそこは肩透かしを喰らったカンジですが、いろいろベンキョーになった本でした。 とくに強く感じたのは、ニンゲンっていうのは、戦争をくりかえしていたかつてのニホンがそうであったように、仕掛ける側にあるときは極めて戦略的に物事を推し進めるようにできてるのに対し、いまのニホンのように、平時においてはなーーんにもしない傾向がある、ということ。 なんか子供のころ、あの手この手を駆使して同級生の背中に「バカ」って書いた紙を貼ったら、4時間目くらいにやっと気づいたソイツが「だれだよ~」とか半笑いで紙をはがしていたというようなことがよくありましたが、そんなカンジ。 中国やロシアがあれだけ戦略的に仕掛けてきているのに、わが国のエラいヒトらがまだ「平時」だとおもっているようでは、すぐにやられちゃうとおもうよ。まじで。 実際いま、「バカ」って貼られてる状態だとおもう。 そういうイミでも、有事、平時に関わらず、国の中枢を担うヒトは優秀な戦略家じゃないとホントは務まらないんじゃないでしょうか。 あと。戦争で直接国民の命を預かる立場にあったことも影響しているのでしょうが、あの時代に国を動かしていたヒトらはみな、ジブンの意思を貫くことに命がけだったようだし。 そんな、能力と覚悟をもった優秀なやつらをもってしても、70年前のニホンは戦争に突き進んでいってしまうワケですが、いまのやつらみたいに、能力も覚悟もないやつがヒトの上に立っちゃあダメだろ。やっぱり。 まあまあ。 そんなことをいろいろ考えさせてくれたのでオモシロかったのですが、講義の風景をそのまま書き起こしてあるような本なので、中学生時代「体育を含め全教科居眠り制覇」という肩書きをもつホド根っからの授業ぎらいの私にとっては1、2ページ読んじゃあ眠くなるタメ、読み進めるのにすげえ苦労しました。 戦争反対。 ヒトが死ぬるから。 http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1632.html

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    投稿日: 2012.02.12
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    「満州開拓移民」の歴史・・・分損移民を進める特別助成金、補助金獲得に狂奔する村々の動き、・・・原発立地の助成金と同じではないのか?

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    投稿日: 2012.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

     日清戦争から始まる50年以上の連続した戦争状態に、なぜ明治維新後の日本は突入してしまったのか。そこに至るまでの国内事情を紹介しながら、高校生に対して問いかけ、一緒に考えていく。  とにかく、ここに登場する高校生のレベルが高く、そのことにも驚かされます。  2007年末から翌年に、中高校の歴史研究部員向けに実施された集中講義の講義録。日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変・日中戦争、第二次世界大戦と、明治維新以降になぜ戦争が立て続けに起きたのかという問いに対して、日本の安全保障政策、他国の情勢、日本の国内事情を関連付けて説明している。高校生を対象とした講義なのだけれど、受講する高校生の知識レベルも高いので、内容的にはかなり専門的だと思う。さらに口語調なので、個人的には文章の論理性が理解しにくい部分もあった。  当時の日本の安全保障上無視し得ない国は、ロシアと清だったらしい。特に、シベリア鉄道を敷き、不凍港を獲得すべく南下圧力を強めるロシアは脅威だった。もしロシアが朝鮮半島を勢力下におけば、日本の死命は制されてしまう。シュタインの指南を受けた山形有朋は、朝鮮半島を日本の影響下におくことを目指して策動する。そのためには、過去の経緯から周辺国と朝貢関係にあった清の影響力をも減らさなければならない。このような論理によって、日本は清との戦争に突入した。  日清戦争は、日本の国内政治にも意外な影響をもたらす。三国干渉の結果、遼東半島を清に返還することになった政府を弱腰と見た世論は、自由民権運動を活発化させ、国政の行方が選挙により定まる方向へと向かうことになる。  日清戦争で朝鮮半島に足がかりを作り、ロシアに対する防壁を構築することに成功したかに見えた日本だったが、清がロシアに近づく結果を招き、ロシアは満州を勢力下において、朝鮮半島にも手を伸ばしてくることになる。ロシアの強硬姿勢もあり、外交による解決が望めなくなった日本は、満州の巨大な市場を列強諸国に開放するという名目で列強諸国を味方につけ、朝鮮半島支配による日本の安定化を目指してロシアとの戦争に突入する。  日露戦争に勝利することはできたものの、賠償金を取ることもできない政府に世論は憤る。当時の有権者は直接税15円以上を納める男子に限られていたが、戦費負担の増大により納税負担が増えた結果、有権者の多様化を引き起こし、これは国政の行方にも影響を与えていくことになる。  このような議論が3章以降も展開されることになる。日本の安全保障という基本的な政策を実現しようとして、最善と思われる手を打っていったにも拘らず、それが次の戦争にもつながり、さらに内政にも有権者の多様化という形で影響を与えていくという、これまで自分がはっきりと自覚していなかった歴史のつながりが明らかになり、面白かった。

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    投稿日: 2012.01.25
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    (「BOOK」データベースより) 普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、「もう戦争しかない」と思ったのはなぜか?高校生に語る―日本近現代史の最前線。

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    投稿日: 2012.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか読み終わらないし、繰り返し2~3回読まないと頭に入っていかないのが悲しかった。高校生にはとても及ばない自分の頭脳。残すは太平洋戦争。いつ読了するのだろうか。 個々の戦争を日本人はどのようにとらえていたのか、その意識を形成したものは何なのか。 歴史を学ぶことの面白さと同時に、歴史を教えることの難しさを強烈に感じさせられた。

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    投稿日: 2012.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今週おすすめする一冊は、加藤陽子著『それでも、日本人は「戦争」 を選んだ』です。東大で歴史を教える著者が、名門私立高校栄光学 園の生徒を相手に、日本の近現代史を教えた5日間の講義録です。 副題には「普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、『もう戦 争しかない』と思ったのはなぜか?」とあります。この刺激的な問 いに導かれながら、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事 変、太平洋戦争を軸に、最先端の研究成果をちりばめた日本史の最 前線が語られます。 歴史というと堅苦しいイメージがありますが、高校生に対する講義 をそのまま文章におこしたものですから、語り口は平易で、とても わかりやすいです。また、一方的な講義ではなく、生徒への問いか けをベースにした対話式の授業なので臨場感があり、「大正天皇は 鉄道オタクだった」等の小ネタや、鍵となる政治家達の顔写真も満 載なので、最初から最後まで実に楽しく読めます。 冒頭、9.11テロに対するアメリカの対応と日中戦争期の日本の対応 を比較しながら、この二つの「戦争」が驚くほど似た構造にあるこ とが指摘されます。また、リンカーンの「人民の、人民による、人 民のための」という有名な言葉と日本国憲法の類似性を引き合いに 出しながら、憲法の意味や戦争の意味が語られていきます。 このような比較と相対化を行いながら、全く異なるように見える事 象の底に流れる共通性に気づくのが「歴史的なものの見方」であり 「視角」だと著者は述べます。そして、そのようなものの見方は、 たとえば「なぜ310万人もの人が犠牲となる戦争を日本は行なっ てしまったのか」というような「問い」に深く心を衝き動かされた ときに初めて生ずるものなのだ、と言います。 切実な「問い」が歴史的なものの見方を生む。つまり、「問い」を 持つことで、歴史を今に生かすことができる、歴史を、今、ここに いる一人の人間として生きることができるようになる、ということ だと思います。それは、歴史を自分の外にあるものでなく、自分の 中にあるものとして読み直すということだと思うのです。その時、 過去の持つ意味が変わり、現在や未来と地続きになる。「問い」に はそのような力があるのだということを本書は教えてくれます。 優れた教科書・教育書であるだけでなく、リーダーシップ論や戦略 論としても得るところの多い一冊です。是非、読んでみてください。 ===================================================== ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文) ===================================================== ある意味、2001年時点のアメリカと、1937年時点の日本と が、同じ感覚で目の前の戦争を見ている。相手が悪いことをしたの だから武力行使をするのは当然で、しかもその武力行使を、あたか も警察が悪い人を取り締まるかのような感覚でとらえていたことが わかるでしょう。(中略)一見、全く異なるはずの国家に共通する 底の部分が見えてくる。歴史の面白さの真髄は、このような比較と 相対化にあるといえます。 こういった共通性は、ある一定の視覚から眺めていなければ見つけ ることができなかったわけです。(中略)歴史的なものの見方がで きるかどうかという場合、こうした、歴史的なものの見方に気づけ るかどうか、が問われているところになります。 では、どうしたら、こうした視角、歴史的なものの見方ができるよ うになるのでしょうか。この点こそが、歴史という学問の最も肝要 な部分です。 歴史的なものの見方というのは、いきおい、国家や社会のなかに生 きる自分という人間が、たとえば、なぜ310万人もの人が犠牲と なる戦争を日本は行ってしまったのか、なぜ第一次世界大戦の悲惨 さに学ぶことなく戦争は繰り返されたのだろうか、という「問い」 に深く心を衝き動かされたときに初めて生ずるものなのだと思いま す。つまり、悩める人間が苦しんで発する「問い」の切実さによっ て導かれてくるものなのだと私には思えるのです。 中高生のハートをつかんで日本史の方向に向かせるには、歴史上に 生きた人々が発した、根源的な「問い」が生まれた現場を見せると ころからスタートするしかないのではないでしょうか。 歴史とは現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話(E.H.カー) 一つの事件は全く関係のないように見える他の事件に影響を与え、 教訓をもたらすものなのです。しかも、ここが大切なところですが、 これが人類のためになる教訓、あるいは正しい選択であるとは限ら ない。 政治的に重要な判断をしなければならないとき、人は過去の出来事 について、誤った評価や教訓を導きだすことがいかに多いか、とい うことです。 これを逆にいえば、重要な決定を下す際に、結果的に正しい決定を 下せる可能性が高い人というのは、広い範囲の過去の出来事が、真 実に近い解釈に関連づけられて、より多く頭に入っている人、とい うことになります。 私たちには、いつもすべての情報が与えられているわけではありま せん。けれども、与えられた情報のなかで、必死に、過去の事例を 広い範囲で思いだし、最も適切な事例を探しだし、歴史を選択して 用いることができるようにしたいと切に思うのです。歴史を学ぶこ と、考えてゆくことは、私たちがこれからどのように生きて、なに を選択してゆくのか、その最も大きな力となるのではないでしょう か。 戦争への道を一つひとつ確認してみると、どうしてこのような重要 な決定がやすやすと行なわれてしまったのだろうと思われる瞬間が あります。 ドイツ軍の捕虜となったアメリカ兵の死亡率は1.2%にすぎません。 ところが、日本軍の保書となったアメリカ兵の死亡率は37.3%にの ぼりました。これはやはり大きい。日本軍の捕虜の扱いにひどさは やはり突出していたのではないか。(中略)このようなことはなに から来るかというと、自国の軍人さえ大切にしない日本軍の性格が、 どうしても、そのまま捕虜への虐待につながってくる。 私たちは日々の時間を生きながら、自分の身のまわりで起きている ことについて、その時々の評価や判断を無意識ながら下しているも のです。また現在の社会状況に対する評価や判断を下す際、これま た無意識に過去の事例からの類推を行ない、さらに未来を予測する にあたっては、これまた無意識に過去と現在の事例との対比を行な っています。 そのようなときに、類推され想起され対比される歴史的な事例が、 若い人々の頭や心にどれだけ豊かに蓄積されファイリングされてい るかどうかが決定的に大事なことなのだと私は思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●[2]編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 連休最終日の今日は、急に思い立って、家族で秩父に行ってきまし た。何だか無性に綺麗な空気が吸いたくなったのです。 いつも通りまずは三峯神社にお詣りしました。幸い、天気に恵まれ ましたが、標高1,102mにありますから、さすがに寒く、零下3度! 手袋をしていないと指がちぎれてしまいそうです。でも、いつもな がら、本当に気持ちの良い場所で、気持ちが晴れ晴れしてきます。 3歳の娘も、最初は、「眠い。抱っこ」とぐずついていたのに、み るみる元気になっていきます。不思議なものです。小さい人ほど、 場所の持つエネルギーに敏感なのでしょう。 神社の周囲にはよく手入れのされた気持ちのよいヒノキ林がありま す。凍って盛り上がった土を踏みながら、その林の中を散策したの ですが、そこら中にヒノキやモミの幼樹が育っているのに気づきま した。冬で緑が少ない分、常緑の針葉樹の芽生えが目につくのです ね。倒木や切り株の上にもいっぱい芽吹いていました。それらはと っても瑞々しく、特に、モミは、今、芽吹いたばかりというような 生命力に溢れていて驚きました。およそ冬には似つかわしくない。 でも、よく考えてみると、幼樹にとっては、他の植物が枯れてしま う冬こそが成長のチャンスなのかもしれないですね。周囲が枯れれ ば、小さくても光を浴びることができる。皆がじっと息をひそめて いるような時が、葉を伸ばし、幹を伸ばすチャンスなのでしょう。 木々はいつも次代を準備している。そして、次代の候補達はこんな に寒くても休むことなく成長している。自然は本当に凄いです。

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    投稿日: 2012.01.05
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    講義形式で書かれていたのが読みにくかったが、内容としては良かった。 日本の近代史において、先人たちがとってきた行動とそれを取り巻く内外の環境の因果関係、さらにその結果なにが起こったかを理解できた。

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    投稿日: 2011.12.27
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    日中戦争の時期においてアメリカは、中国の巨大な市場が日本によって同船されることを恐れた。 せっかく敵であった日本が倒れたというのに、中国は共産化してアメリカの市場になることはなかった。 シュタインは、日本がとるべき道に関して、いくつかのヒントをくれた。 主権の及ぶ国土の範囲を主権線といい、 次に、その国土の存亡に関係する海外の状態を利益線と呼ぶことを教えた。 相手が使った論理をそのまま使って反論するというのが、外交上一番効く。 水野廣得は、日本は経済が大事。 国家の重要物資の8割を海外に依存している国なのだから、生命は通商関係の維持にある。 現代の戦争は必ず持久戦、経済戦となるから、日本は戦争する資格がない。

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    投稿日: 2011.12.24
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     中高生でも読めるくらいの内容だけど,とても良い本。歴史を後から見て断罪するだけではいけない。普通の日本人が当時どのように思い,行動していたのか,そういう想像力をもって考えることの大切さを教えてくれる。時期が来たら,子供にも読ませたいと思う。

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    投稿日: 2011.12.19
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    太平洋戦争に関する章は良く理解できるのは、それだけ知識があるためか。それ以外の章でも取り上げられる個々の内容は理解できるのだが、それらをひとつのテーマ(題名)にまとめて理解しようとすると今ひとつピンとこない。  太平洋戦争の理解を考えるとまだまだ関連文献の読み込みが足りないのかもしれない。

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    投稿日: 2011.12.18
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    問いlを抱いて歴史を俯瞰することの意味を知った。自分にとって都合のよい事例に囚われてしまいがちである。評価や判断を下す際の類推、想起するための歴史的な事例が真実に近い形での解釈の蓄積とファイリングされていることが大切。なるほど歴史は科学なのだ。戦争へと動いた事実を正確に捉え、これからを見据え評価・判断していくことが必要なのだろう。

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    投稿日: 2011.12.18
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    東大教授が私立栄光学園の生徒(中学一年から高校二年生)に5日間で行った講義内容。もっと、学校では近代史に力を入れるべきだなと思う。それにしても、栄光学園の生徒のレベルの高さには脱帽。

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    投稿日: 2011.12.01
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    当時のあらゆるデータを分析し、当時の世界各国の思惑を客観視することで『なぜ戦争に進んだのか?』をつきつめた本である。 あらゆる歴史的事象の裏側に着目するという切り口で書かれていて、非常に面白かった。

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    投稿日: 2011.11.07
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    日本史の勉強も考察もほとんどしてこなかった私にとって、日清戦争~第二次大戦の各国の状況・思惑を掘り下げて学ぶよい機会となった。ある事象に関わるいろいろな人物についてそれぞれ時間軸を遡り、また戻ることで人物の言動に納得感を与えてくれる。軍部への国民の期待が高まっていく様は、覚えておかなくてはいけない。また、歴史を学ぶ楽しさも教えてくれる。歴史上のある事象が、思わぬところで後の事象に影響を与えている、ということを意識させられた。

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    投稿日: 2011.11.05
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    よくまとまっている。 高校生レベルとあって、日本史を勉強している人間としては流れを確認する程度の内容。 もう少し巨視的な観点、つまり思想的側面からの考察が欲しかった。

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    投稿日: 2011.11.04
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    日本の来し道 久しぶりに読み応えのある良い本に出会いました。といっても「図書分類210番日本史」を読んだのはこれも久しぶりですが… 高校生相手の講演からの本なので、日清戦争から第二次大戦にかけての日本国民や内閣・軍部の考え方がとてもよくわかりました。

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    投稿日: 2011.11.02
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    高校生に向けた講義録。 加藤先生のお話もとてもわかりやすかったが、学生たちも受け答えが凄い。デキル学校の学生は違うな~。 大人も読んで考えて、失敗を学んだ方が良いね。 性懲りも無く、度々暴走して、大きく失敗を繰り返してるけどさ。

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    投稿日: 2011.10.31
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    私たち中高年の世代が、いまの政治や外交にうまく立ち往けないのは、歴史教育で明治以降の近代史をしっかり学び考えることがなかったからではないか、と思います。思想的なものは様々かもしれませんが、もう少し最近の先代の政治、外交の苦労を学んで活かすべきだと、本書を読んでつくづくかんじます。

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    投稿日: 2011.10.28
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    横浜の栄光学園の生徒有志に対して5日間に渡って行われた特別授業の書籍。日清戦争、日露戦争、第一次大戦、満州事変と日中戦争、第二次大戦の5章構成。当時の社会状況や国際社会において日本がおかれていた状況を、中学生でもわかるように説明。(栄光の生徒達の質問やコメントのレベルの高さには瞠目)。何故、日本が戦争につきすすんんだのか、突き進まざるを得なかったのか、ということ詳述。(売り飛ばさず、自炊して持ち歩きたい本。)

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    投稿日: 2011.10.15
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    【76】 実は小学校以来日本の近現代史を勉強していないので、実に為になった本。この後に、「坂の上の雲」を読むつもりだったので、タイミングとしても絶妙だった。とはいえ、満州事変以降はやはり感覚的に理解するのが難しかった。 以下メモ 序章 日本近現代史を考える ・9.11と日中戦争の類似性=攻撃側に戦争の意図がない ・膨大な戦死者⇒新たな憲法/国家目標を必要とする ・戦争とは相手国の基本原理/憲法を変えるもの ・歴史から学ぶということと歴史の誤用 1章 日清戦争 ・主導線と利益線⇒朝鮮半島を参加に入れる必要があるのか?独立を担保すればよいのか? ・戦後の三国干渉による遼東半島の返還が政府への失望、普通選挙運動へ 2章 日露戦争 ・満州の権益を廻る攻防(背景:日清戦争後の中露接近) ・(露)満州を守るために朝鮮半島を抑える(日)生命線である朝鮮半島を死守→満州の市場開放がプロパガンダ ・ポーツマス条約で「韓国における卓絶なる利益」「満州の開放」 ・戦費調達のための増税⇒選挙権の拡大 3章 第一次世界大戦 連合国:セルビア・イギリス・フランス・ロシア 同盟国:オーストリア・ドイツ・トルコ ・戦争の意義 1)露・独・墺の三王朝が放崩壊 2)国際連盟の設立 3)植民地への批判 (日本の対外政策はここまでは安保上の理にかなっていた) ・日本は英米からの牽制に関わらず、日英同盟を理由に強引に参戦  ⇒独領が日本の戦略上重要だった   南洋諸島:日米関係の悪化を見越して   山東半島:北京を抑えるために 4章 満州事変と日中戦争 ・ソ連崩壊前の日露協定のグレーゾン ・対ソ戦、対米戦の為に満州の確保が不可欠 ・列強は経済的な権益は認めるものの軍事・主権については認めず ・リットン調査団⇒国際連盟脱退(意図していなかった) ・胡適「日本切腹、中国解釈論」 5章 太平洋戦争 ・日本のシナリオ:独ソ和平を仲介⇒独の戦力が対英に集中⇒英が屈服⇒米も停戦へ ⇒何重もの希望的観測と資本主義国ではないソ連への期待があった ・対ソ上の日独接近が中ソの接近を生んだ ・日本は持久戦が出来ず、速戦即決しかなかった ・なぜ、日本側にも被害者意識があるのか? 2011.10.19読了

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    投稿日: 2011.10.13
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    (2011.09.30読了)(2011.09.22借入) 二年前のベストセラーですが、まだこれから読もうという人が絶えないようです。僕もその一人です。二周遅れの長距離ランナーというところですが、めげずに走り切りたいと思います。 この本は、歴史好きの中学生3名と高校生14名を相手に行った5日間の講義をもとに作られました。テーマは、明治から昭和にかけて日本が戦った5つの戦争です。どうして戦うことになり、戦争の結果どうなったのかということなのですが、随所で、聞き手に問いかけて、出てきた答えをうまく活用しながら進めています。 生徒たちは、僕より優秀です。僕の場合は、太平洋戦争については、かなりの数の本を読んでいるのですが、それ以外は全く知りません。明治から昭和までを読まねばと思わせてくれました。 章立ては、以下の通りです。 序章、日本近現代史を考える 1章、日清戦争 2章、日露戦争 3章、第一次世界大戦 4章、満州事変と日中戦争 5章、太平洋戦争 ●報償(21頁) 相手国が条約に違反したなど、悪いことをした場合、その違法行為をやめさせるため、今度は自らの側が実力行使をしてもいいですよ、との考え方です。中国が日本との条約を守らなかったから、守らせるために戦闘行為を行っている、というのが当時(1939年)の日本軍の言い分でした。 ●北清事変(156頁) 1900年、北清事変が起こってしまう。これは、「扶清滅洋」をスローガンとした排外的な団体である義和団が中国各地で勢力を得て引き起こした農民闘争です。外国勢力の象徴として義和団の対象となったのが、各国から派遣されていた宣教師でありまして、宣教師の首を斬ってしまうというような残酷な事件も起こった。また。北京にあった各国の公使館を包囲してしまう。これが義和団の乱で、これに乗じて、なんと清国政府は、列国に宣戦布告をしてしまうわけです。政府が関与してからの義和団の乱は北清事変と呼ばれることになります。 ●日露戦争(166頁) 日露戦争に関しては、どちらが戦争をやる気であったかという点では、ロシアの側により積極性があったのではないか・・・。戦争を避けようとしていたのはむしろ日本で、戦争を、より積極的に訴えたのはロシアだという結論になりそうです。 ●第一次世界大戦後(207頁) この戦争の結果、日本国内においてたくさんの「国家改造論」が登場して、とにかく日本は変わらなければ国が滅びる、とまでの危機感を社会に訴える人々や集団がたくさん生まれました。 どんな要求が挙がって来たのか。 1、普通選挙 2、身分差別の撤廃 3、官僚外交の打破 4、民本的政治組織の樹立 5、労働組合の公認 6、国民生活の保障 7、税制の社会的改革 8、形式教育の解散 9、新領土・朝鮮、台湾、南洋諸島統治の刷新 10、宮内省の粛正 11、既成政党の改造 ●第1次大戦の欧州の借金(241頁) 各国のアメリカへの借金は天文学的な数字でした。何と1985年までの返済計画が書かれている。60年以上返済しなければならなかったほど、英仏はアメリカに借金をしていた。イギリスは42億ドル、フランスは68億ドル、イタリアは29億ドルものアメリカに対する戦債がありました。 ●大東亜戦争の目的(339頁) 来たるべき戦争は英米蘭に対するものであって、その戦争の目的は、東亜、つまり東アジアにおける英米蘭の勢力を駆逐、追い払って、帝国の自存自衛を確立し、あわせて大東亜の新秩序を建設するにある ●暗号解読(353頁) 最近の研究によりますと、日本も意外や意外、かなりの暗号を解いていたことがわかります。「日本軍のインテリジェンス」小谷賢著、に詳しく書かれています。 (2011年10月4日・記)

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    投稿日: 2011.10.04
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    日本近現代史のうち、避けては通れぬ戦争をテーマにしている。多面的な考察をわかりやすく説明する講義内容は圧巻。生でこの講義を聞いてみたかった。

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    投稿日: 2011.10.04
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    これも1ヶ月ぐらい前に買ったのを先週読み終わったもの。単に平和、ということをうたっているわけではなく、なぜ戦争というものが起きたのか?を人間考察や組織考察から著者の知識から読み解いたものとして興味深かった。明治維新以降の日清戦争から第二次世界大戦終戦までという、一連の戦争を中国やヨーロッパ、アメリカなどの諸外国との外交を含めて、「人」にフォーカスしながら、ある高校の歴史クラブの生徒への講演の記録としているところがわかりやすかった。おすすめです☆

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    投稿日: 2011.09.25
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     圧倒的な戦力差があったにもかかわらず、なぜ日本は太平洋戦争を開戦したのだろうか。当時その報を受けた知識人、政治学者の南原繁氏はその時の感想を短歌にしている。 人間の常識を超え 学識を超えて起これり 日本 世界と戦う  この意味するところは、人間の常識、学問から導かれる当然の帰結というものを超えて戦争は起こされた。日本は世界を敵にしてしまった。という嘆きだ。  つまり当時から既にその圧倒的実力差というのは自覚されていた。ということがわかる。こうした絶対的な差というものを政府、軍部当局はさして隠そうともしなかった。むしろそうした差を精神の力で乗り越えてこそ大和魂なのだという向きすらあった。したがって、国力の差を自覚することと、差を知ってもなお戦争に賛成することは別のこととして考えなければならない。  さて、戦争は開始するにあったっては、天皇の承認がなければならない。当時の軍令総長永野氏が御前会議で説得の材料としたのは、なんと大阪冬の陣の教訓であった。安心して油断してる隙に攻められて滅ばされるより、緒戦の大勝に賭けるかという二者択一を迫ったのだ。そこには、戦争は起こるという前提がある。協定による事態の収束というものはなかった。確かにこれだけで戦争に向かったのなら、頭がおかしいとしかいいようがないが、実は日本軍は表向きは日中戦争といいながら、せっせと太平洋戦争に向けて軍需品を貯めていたのだ。準備不足のアメリカを不意打ちにして短期戦に持ち込み勝利を収めればそのまま勝てるかもしれないという考えがあってのことだったのだ。戦後四半世紀以上たって生まれた若者はあまり、戦争に対する知識や教訓に触れることがないように思う。近現代史を学ぶにあたって、戦前の思考がどういったものか知るというのは、先人たちと同じ轍を踏まないためにも必須だと思う。

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    投稿日: 2011.09.15
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    非常に面白かった。 大学受験時代の東進ハイスクールの歴史の授業以来の面白さだった。 特に、第一次世界大戦以降の政治家同士の駆け引きは非常にドラマチック。歴史は、かなり高次なレベルで展開される物語であり、それ自体が非常に面白いと再認識した。 もちろん、筆者は、歴史学の重要性を伝えようとしているのだが、それは十分に伝わってくる。理想主義的なものではなく、戦略的、学術的なレベルで、歴史と向き合う事の重要性をひしひしと感じる。 歴史は、死者にそむくことができない。だからこそ、死者を大量に生み出す装置である戦争は、とても影響力の大きい事象なのだろう。

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    投稿日: 2011.09.14
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    中高生向けとのことだが、中学生に理解可能な著作ではない。高校生もかなり文献を読み込んだ人でないと、この著作の理解も自分なりの評価も伴わないであろう。

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    投稿日: 2011.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と日本が関わってきた出来事について、 当時の政府や軍部の考え、国民の状況、個々の出来事の前後での変化等が分かりやすい。

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    投稿日: 2011.09.01
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    再読。 前回読んだ時に自分の知らなさ具合にがっかりし、 少しずつではあるけどこの時代の戦争の様子を知っていく中で思う事は、 歴史は続く時間軸の線上に起こっている事柄なんだ、 という事でした。 まだまだ分からない事知らない事だらけですが。 でも、同じように思った事も。 この授業を受けている中高生達の、 歴史好きのレベルは頭が下がる、って事。 打てば響く、教える方も楽しいんだろうな。 自分の学生の頃の社会科の授業って、面白かったかな?

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    投稿日: 2011.08.29
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    普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、「もう戦争しかない」と思ったのはなぜか? 日清戦争から太平洋戦争まで、戦争の根源的な特徴、戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響と変化などを解説。高校の講義を書籍化。

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    投稿日: 2011.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日清戦争から太平洋戦争まで、良く語られている。 太平洋戦争に入る際に軍が楽観的予測をたてて、超楽観的に戦争終結のシナリオを書いていたというのも初めて知った。 しかし、アマゾンの書評にもあったが、 第二次大戦について評するならば、以下のような社会情勢に全く触れられていない。 (1)ブロック経済により、持たざる国であるドイツと日本が経済的に追い込まれていったこと。 (2)日中戦争の激化に伴い、日本はABCD方包囲陣により、経済はさらに悪化し、アメリカの石油禁輸により、エネルギーが枯渇することが必然となったこと。        等、 第二次大戦は殖民地を持たざる国と持てる国の闘いだったという側面にふれられていない。

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    投稿日: 2011.08.17
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    明治あたりから日本は戦争するしかなかったという世の中だったとなんとなく知ってましたが、その辺をわかりやすく解説してくれてる本。日清戦争から書いてくれてるので、その辺からよくわかります。第一次世界大戦で世の中はかなり変わってたんだな、と驚き。 戦争映画とかも大事だけど、こういった全体を見るようなのを知っとかないと、全体像はわかんないよなあと思う。

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    投稿日: 2011.08.14
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    先の戦争の話になると、つい最近までは「国民はみな戦争に反対だったのに、軍部が暴走して国を破滅に導いた」というステレオタイプな理解がまかり通っていたものであるが、当時の外交的事実を丹念に追いながら、「それは違う」と客観的に示してくれたのが本書である。著者は東大の教授だが、本書は高校生への特別講義の講義録であるため、一般人にも非常に分かりやすく書かれている。オススメ。 まあ、空襲で焼け野原にされて、原爆まで落とされた後にインタビューされれば、100人中100人が「あの戦争は国民はみんな反対じゃった!」と答えるに決まっているのであるが、それを歴史の正式な解釈としてオーサライズしてしまうのは良くない、ということである。戦前世代が多数派を占めているうちは、「アナタたち途中までは戦争賛成だったでしょう!」と一般市民を面罵するわけにもいかず、この話題は戦後最大のタブーになっていたんだけど、月日を経てようやくあの戦争を客観的に解釈できるようになってきた、ということだね。結構なことである。

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    投稿日: 2011.08.14
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    外交の最終手段とも云われる戦争が、ワンフレーズで書かれるような単純な理由でおきるはずはないと分かっているものの、きちんと分かろうとすると途端に大変な労力が必要になり、諦めてしまいがちです。 この本には、諦めずにきちんと分かろうとすることで、歴史のダイナミズムに接することが出来るの だと教えられた。だからこそ、この本に書かれていることを総て鵜呑みにしてはいけないのだろうと思う。

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    投稿日: 2011.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    賢い中高生向けの講義を本にまとめたものです。 解り易く書かれているんでしょうが・・・私には難しくて。しっかり読みこまないといけないな、と思いました。 (が、借り物なので、読み込む時間はなかったw) 特に日清戦争~第一次大戦までは、私は基礎知識が足りないので、あまりピンとこなかったです。難しい・・・。 しかし、満州事変からは私の好きなところなので、サクサクと読めましたw 逆に、知っているからこそ、もうちょっとここにも言及してほしかったな、なんて欲が出たりしましたw 世界的な視野で戦争が語られていましたが、個人的には、日本の軍部が台頭していった経緯なんかももうちょっと書いてくれると嬉しかったです。ってこれは本当に勝手な意見ですがw ですが、具体的な数値によるデータが織り込まれていて、そこはとても面白かったです。たとえば、アメリカの南北戦争での死者数が18万4594人なのに対して、太平洋戦争でのそれは9万2540人と、2分の1だったんだそうです。これは学校では習わないことなので、とても面白く感じました。 日本人にとって、第二次世界大戦といえば一大事で、「もう戦争はこりごりだ、平和な世界を作っていこう」と思わせるようなことだったのに対して、アメリカにとってのそれは、位置づけとしては数ある戦争の一つなんだなあと思いました。勝ったということもあるでしょうが。 だから、というわけではないけど、第二次大戦後も戦争をしているのかな、なんて考えたりしました。 あと面白かったのは、「臨時軍事費」。今じゃあ考えられないけど、当時は当然陸軍省と海軍省があって、軍事費が計上されていた。あ、防衛省があって国防費が出されているんだから、考えられないってことはないか。 んで、その「臨時」というのはいつを指すのかというと、開戦日から講和条約の締結日を一年度とするらしいです。 つまりは1937年の日中戦争の開戦から、1945年の11月にやっと決算に至ったという。そんな臨時費が計上されていたら、今だったら世論は猛反発、国会議員が袋叩きに合いそう(国会議員が悪いのではないとしても)です。 ちなみに使われた金額は、今の価値にすると、20兆4800億円・・・気が遠くなりそうな金額です。うーん、今が戦争を許す世の中じゃなくてよかった、としみじみ思いました。そして今こうして平和な世の中があるのは、この頃の経験によるものなので、先人の失敗があってこそですね。勉強になりました。 そして、個人的なんですが、引き揚げに関する名著として、安部公房の『けものたちは故郷をめざす』が紹介されていたので嬉しかったです。(安部公房ファン、同作は一番好きといっても過言ではない!)

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    投稿日: 2011.07.02
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    高校生向けの講義を本にまとめたもの。すごくわかりやすく、また、いかにも語りかける様子で書かれていてよい。おすすめです。

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    投稿日: 2011.06.21
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    昭和史をきちんと学校で教わった事がないから、結構初めて聞く事が多くびっくりした。 とても分かりやすく、著者の講義を生で聴けた中高生がうらやましい。 私もこの本をきっかけに少しずつ昭和の歴史についてもっと深く知って行きたい。

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    投稿日: 2011.06.13
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    東大教授で、日本近現代史、とくに戦争の背景について書いた多くの本を出している加藤陽子先生が、高校生(栄光学園という高校は知りませんが、相当レベルの高い学校らしい。しかもその中の歴史研究部員というから、全国の高校生の中でも歴史の知識や理解力に関してはトップレベルでしょう。実際読んでみてもそう感じました。)を対象に5日間にわたって日清戦争から太平洋戦争まで日本が経験してきた戦争について、その背後関係や為政者たちの動向をつぶさに、そして客観的に(右にも左にもよらず)わかりやすく説明してくれます。先生の本は以前に岩波新書の『満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史⑤』を紹介してますが、両著に先生の歴史に対する姿勢が通底しています。 では本書の内容に入りましょう。日本は日清戦争以来中国と深く関わり合いながら1945年を迎えますが、それを「侵略・被侵略」の関係で歴史を見てはかえって見えにくくなる、互いに競い合うという視点から見ていかなければならないといっています。また、先生は日本の植民地拡大をアメリカの学者マーク・ピーティ先生の説を引いて「近代植民地帝国の中で、これほどはっきりと戦略的な思考に導かれ、また当局者の間にこれほど慎重な考察と広範な見解の一致が見られた国はない。日本の植民地はすべて、その獲得が日本の戦略的利益に合致するという最高レベルでの慎重な決定に基づいて領有された」(192頁)とのべ、商業的・宗教的・社会政策的な理由から植民地を拡大させていった欧米植民地帝国との差異を指摘しています。確かに、戦争遂行など最重要課題は当時の日本の最高レベルのインテリジェンス達が決めていたはずで、単に「領土的野心」とか「陸軍の暴走」で片付けてしまっては見るべきものが見えなくなってしまいます。現在を生きる我々は後出しじゃんけんのように、当時の政策を「無謀」とか「精神主義」とか言って批判しますが(もちろん当時もそういって戦争に反対している人も大勢いました)、当時の政策担当者たちも日米の差はもちろん考えていましたし(それが結果として正しかったかどうかではなく)、その優秀な頭脳でさまざまな可能性を取捨選択しながら、私達が知っているような歴史をたどっていったのです。国際連盟を脱退した松岡洋右だって、さまざまな本では批判されがちですが、本書を読めば彼もギリギリの選択の中から行動をしたことが分かります(実は彼は政府に「妥協して連盟にとどまる」よう訴えていた!)。今後日本近現代史を学んでいく若者達にとって、本書は最初の段階で読むべき基本図書となることは間違いありません。いや、日本近現代史にかぎらず、歴史や政治に興味のある人は必ず目を通すべき本だと確信します。

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    投稿日: 2011.06.08
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    従来の歴史観を壊すことなく、少し違った視点からの歴史の見方を与えてくれたような気がして大変興味深かった。

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    投稿日: 2011.05.19
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    どうして日本はアメリカと戦争をしたのかが知りたいと思ってて、そしたらこの本を見つけて、まさにストライクな内容だった。しかも、日清戦争まで遡って知ることができた。分かり易く解説してあるし、文句無し。

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    投稿日: 2011.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    語りかける講義形式なのでとても読みやすい上、「日本を中心とした天動説ではなく、中国の視点、列強の視点も加え」と前書きにある通り新鮮な視点が豊富で、飽きずに読めた。 この本では詳しく語られないあのこと・こんなこともどんどん興味が湧いてきたので、読書の幅が広がりそう。 聴講者は高校生とはいえ歴史に詳しい人たち(歴史研究部のメンバーが中心らしい)なので、基礎から説明されているわけではない。その点ご注意。

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    投稿日: 2011.05.09
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    こんな授業を受けることのできた中高校生がうらやましい! この本は歴史を学ぶことの重要性を教えてくれます。 歴史は過去のことでありますが、現在は過去の連続の延長線にあり、そしてその過去を築いてきた人はまさに現在と変わらない人間です。 歴史は覚えるものではく、考えるもの。その時代の人たちがどのように考え、生きてきたかを知ることが、まさに歴史を学ぶ意義と言えるのではないでしょうか。 ちなみに史実の信憑性や、解釈の違いについては知識を持ち合わせていないので「なるほど」と思うしかありませんでした。

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    投稿日: 2011.04.06
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    東大の先生が高校生相手に分かりやすく授業するというコンセプトですが、もちろん大人でも十分すぎる。 数々の文献なども引用し、分かりやすく説得力のある内容でした。

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    投稿日: 2011.04.06
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    4章途中まで読了. 歴史は暗記物だという認識を改めてくれた. 歴史とは特殊の中に一般性を見出していく学問.見出したものを教訓として現在・未来に活かしていくことが歴史を学ぶ上で本当は必要.

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    投稿日: 2011.03.23
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    高校生向けの戦争の歴史だということで読んでみたところ、想像以上に本格的な内容でした。日本の歴史を肯定するのでもなく、自虐的に振り返るのでもなく、客観的な事実から詳細に描かれています。時間を空けて再度読んでみたい。

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    投稿日: 2011.03.22
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    これは面白い。 明治から始まる近現代史の日本の戦争。 記録、資料、手紙、などを駆使し、なぜ戦争が起きるのか、なぜ日本人は戦争を選んだのか。 その時の諸外国との関係性、外交などを中心として、論じていく。 点で見ていても何も分からなかったものが、点と点を繋ぎ線にし、線と線を集め面となり、面と面が集まり立体と化す。 見事な本でした。

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    投稿日: 2011.03.15
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    日清戦争から太平洋戦争までを、東大教授が高校生向けに授業をして、それを本にしたもの。授業の言葉そのままで書いてあるし、「それでは、日露戦争によって、日本国内では何が変化したでしょうか」というような質問の部分は自分も一緒になって考えることで、授業を受けている気分になってのめりこむことができました。でも、自分がまだよく近現代史の流れをつかんでなくて、ちょっとついて行かれない部分もあったので、少し勉強してからもう一度、読みこみたいと思います。もう一度しっかり読んで、しっかり理解したい、そう思わせる本です。

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    投稿日: 2011.03.01
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    日清戦争~第二次大戦という過酷な時代について解説した本です。 東大で教鞭をとる著者が、中高生に対して行った講義をまとめた形式になっていて、あたかも自分もその場で授業を受け、解説を聞いている気分になれ、とても読み易くなっていました。 本書に一番面白みを感じたのは、よく知られる政治家、軍人に限らず、名も知られぬごく普通の一般人の手記、日記なども取り上げ、当時の日本国民がどのようにその時代を生き、戦争を体験したかというところをよく解説している点でした。

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    投稿日: 2011.02.23
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    日清戦争から語り起こされる中高生向けの講義。かなり細かい戦略・作戦の検討がなされていて、それが面白いところであり不満なところでもある。 「軍部の暴走」とか「狂気の沙汰」とか、ステロタイプな切り取り方では見えてこないものがあるというのは本当にその通りだと思う。一次資料を丹念に当たってこられた学者さんならではの鋭い指摘が随所にある。戦争末期に株価が上昇している会社があったとか、補助金目当ての満州集団移住に異を唱えた村長さんがいたとか、実に驚かされた。 あえて「不満」といったのは、この講義は、歴史に興味を持つ非常に優秀な中高生が相手だからこそ成り立ったもので、この内容を咀嚼し好奇心を刺激される若い人がいったいどれくらいいるのだろうか、という思いが頭を離れなかったからだ。 ある程度史実を知り、歴史の流れに自分なりのイメージを持っている大人には新鮮だ。評判になっているのもそうした人たちの間で、ではないだろうか。いや案外これくらいどんどん読んじゃう高校生も結構いるのかもしれず自信はないけど。 お恥ずかしい話だが、私はつっかえつっかえ読んだのである。はるか昔の話とはいえ、史学科卒で、しかも現代史専攻だったんだけど…。 栄光学園の生徒さん達にはもう感心しまくり。歴史に詳しいのはもちろんだが、「リチャード三世」といわれてすぐに「シェイクスピア」と出てくるところなんかもう参りました。

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    投稿日: 2011.02.20
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    戦争は「悪い人が起こしたこと」ではなく、当時の社会が選び追いこまれていったものなんだ。中国やソ連や欧米との関係、社会情勢など広く見ていくと空気がわかるようだ。内容もハイレベルで密度が高い。噛めば噛むほど味がでそうな本。高校生向けの講義なので言葉は平易だが、その分要点がつかみにくい。惜しむらくは私にはこの本を読みこなすだけの歴史知識がないことだ。復習したい。

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    投稿日: 2011.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     政経の先生がちょっと前に紹介してくれた本。  栄光学園の歴史研究部の中高生に対して行った講義を収録しているので、平易な言葉が使われていて、わかりやすかった。  そして、歴史とは、基本的に暗記するものであると思われがちだが、そういった捉え方とは違う捉え方で見ることができる。今までとは違う歴史に対する認識を得ることができたと思う。 やはり、学問とはこういうものであるべきだと改めて認識した。

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    投稿日: 2011.02.04
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    歴史好きの優秀な高校性を相手に、大学の先生(女性)が日清戦争から太平洋戦争までの歴史を、最新の研究成果も取り入れながら分かりやすく説明している。と言うことなのですが、そんなに分かりやすい感じはしません。まぁ、研究者らしく客観的な事実の説明が多く、ある見方で断定的に論じていないので、結局なんでなの?、と言う説明はあまりない。 日本近代史って意図的なのか学校じゃあんまり教えてくれないので、単に事実を学ぶのには読みやすくていいかと思います。ちょうどNHKで同じようなテーマの特集をやっているので、そちらの方が面白いかな。 戦争の時、日本人は政府にも相当苦しめられ、最後の1年は外地で玉砕したり本土上陸だのロシアのシベリア侵攻だの原爆投下だの受けてたので被害者意識が強いけど、外国人捕虜の扱いやら中国での行いは客観的に非常に悪かったのは事実のようです。

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    投稿日: 2011.01.27
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     びっくりした。今まで自分がいかに教科書の視点(何年に何が起こった)からしか歴史を見ていなかったかが痛いほどわかってしまった。 「高校生向け」=易しい本、ではない。優秀な高校生の歴史研究部員に向けた講義をまとめたものなので「ささっと」理解するのは難しいかもしれないけれど、丁寧に説明されているので、わたしのような歴史音痴でも、ゆっくりかみ砕いていけば何とかついていける。 「起こったこと」をただ順に説明するのではなく、質問を投げかけて相手に考えさせながら、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変と日中戦争、そして太平洋戦争をさまざまな角度から捉え直す。軍人だけでなく、民間人の日記なんかも引用してあって、その時代の雰囲気を垣間見られたのも興味深かった。  太平洋戦争のところで原爆の話がほとんどなかったのがちょっと残念だったけれど、それでも十分に読み応えがある。

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    投稿日: 2011.01.20
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    日清戦争~第二次世界大戦まで。中~高校生との授業形式になっています。 史実に基づいて当時の人や物や国や組織の動きを解説していることと、学生さん(ただし彼らめっちゃ賢い)との対話形式になっていることで、受験勉強のような暗記科目としての歴史ではなく、とても理解しやすいものでした。 右とか左とかそういうのは抜きにして・・ 面白かったのは、最後の学生さんのお話のように、松岡洋右と胡適ですね。へぇぇと。 終わり方がちょっと気になりますね。反省が十分になされていない、と。

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    投稿日: 2011.01.15
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    興味はあったんだけど、厚みがあるし、偏向した内容だったら嫌だなと、ちょっと躊躇ってた。小林秀雄賞の橋本治さんの推薦文を見かけて、ならば安心と手に取る。 栄光学園の中高生への講義をまとめたもの。読みやすい。政治家や市井の人の手紙や日記などコツコツ調べ、当時の状況を明らかにしている。アカデミックな研究とはこういうものかと感心。 僕自身自分、一つの事件や社会現象のような歴史の転換点があったように思っていた。例えば、日ロ戦争後の日比谷焼打ち事件で国民が国民の生命より領土と金を求めるよう変質したような。でも、そんなことはなくて、日清、日ロ戦争から一貫して日本は侵略戦争を続けていたし、軍人たちは勝手な謀略を繰り返していたことを知った。 その後は、蒋介石を相手とせず、と云って、まともに中国との戦争に向き合わず、現場で暴走する軍部に引きずられる。強い態度と取っていれば、中国が妥協してくると思っていたら、国際連盟を除名が避けられないようになり、除名されるぐらいならと、自ら脱退せざるを得なくなる。ブレーキの効かない崖っぷち外交の顛末の情けなさ。 真実に至る態度とは、余計な思い入れを排除して、事実に向き合うこと。若い読者に歴史から学ぶ態度を教えてようとしていますが、著書の考えを押し付けるようなところは少なく、むしろ若い学生に自分で考えることを促しているよう。 僕自身、日本の近代について、まだまだ疑問は尽きません。

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    投稿日: 2011.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校時代までは歴史を学ぶ意味をよく把握していなかったため、近代史などに関して深く学んでこなかった。 今回、この本を読んで「歴史とは科学だ」というE・H・カーというイギリスの歴史家の人の言葉がとても印象的だった。 戦争は正しかったのかというような結果に対する議論ではなく、これから起こりうる外交上の問題、安全保障の問題に対する考察として歴史は非常に大事であると感じた。 また、現在の尖閣問題や北方領土の問題は確実に戦争の起因になってもおかしくないということを改めて実感した。

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    投稿日: 2011.01.08
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    推薦課題でこの本を読むことになり、苦労しながらも読み終えました。 日本人がなぜ戦争という道を選んだのか。 それはやはり、海に囲まれた島国が生き残るのには必要不可欠だったからなのではないかと思います。 こんな小さな国が現在のような進化をしたのは、悔しいことですが戦争をして、世界と張り合ったからではないでしょうか。 もちろん戦争を全面的に肯定するわけではありません。 戦争責任の話を少し置いて考えてみると、もし日本が戦争をしなかった場合どうなっていたのか。 先制攻撃をしなければどうなっていたか。 それを考えてみると、やはり日本という島国はなかったかもしれないと思うのです。 もちろん戦争は悪です。 しかしそんな一面ばかりを議論していては何も変わらない。 この本はそれを気づかせてくれました。 今の人たちが、昔の人々の犠牲の上に存在していることを理解すればそれだけでいいのかもしれない。

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    投稿日: 2011.01.08
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    http://www.h-yamaguchi.net/2011/01/post-4b66.html 結局、太平洋戦争の何が間違いだったのかを知りたい。 どこをどうするべきだったのか。 今の日本社会には、その点において明確な社会的合意が無いような気がする。

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    投稿日: 2011.01.04
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    仕事で恩給について調べたり、坂の上の雲にはまって、日本が犯してきた戦争についてより知りたいと思って読み始めた。 日清戦争から太平洋戦争まで章毎に資料を引用し、作戦を立てた参謀や実際に戦争にいった人たちだけでなく、一般の人にも注目している。 この一冊を通して、歴史は暗記するものでは決してないこと。 そして、歴史は人が作り上げてきたものということ。がほんとによくわかった。 戦争は意味がないものはないと思うけど、これまで犯してきた戦争はほんとなら不必要なものだとは思うけど、そこから社会が変わったりするんだなぁ。。残念だけど、それが日本人が日本がたどってきた道だ。 戦いに頼らない、そんな世の中に、世界中がなればいいなぁと思う、 2010年、最後に読んだ一冊。

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    投稿日: 2010.12.31
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    東大の教授である筆者が栄光学園にて5日間特別講義をした内容を書籍化したもの。 日清、日露、第一次世界大戦、日中、第二次世界大戦の5つについて当時の情勢、文化、特に軍部の動きなどを事細かに解説し、何故戦争が起きたのかを語っている。 学園の生徒との対話形式の叙述はわかりやすく、また考えさせられる。 語り口も軽やかでほとんど知識が無くても内容についていけるようになっている。 本書では何より、実際の感覚とのズレを意識的に認識させられる点が面白く、自分、ひいては普通に(授業として)歴史を学んだ人間がある種の思い込みを持って戦争を理解してることが明らかになる。また、学校の歴史の授業がいかに学ぶ生徒にわかりやすく“改竄”してあるか(理解を早めるという意味合いも勿論含まれる)が見えてくる。 勉強になる、というより、これを機会に歴史をもう一度勉強したくなる、そんな歴史書。 戦争ものの著作が好きな人ならお腹いっぱいになること請け合い。 近現代史に興味が無い人(自分も含め)も、引き込まれる非常に良質かつセンシティブな事実やデータが満載で、是非とも一読をオススメしたい。

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    投稿日: 2010.12.08
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    20101020 加藤陽子 高校生向けの特別講座を基にした本。 割と中立的な本だと思う(左翼も右翼も怒りそう) 色々調べても結局、戦前の各勢力(庶民・知識層・官僚・政治家・ 資本家・軍の上中下層・活動家、の力関係がはっきりとは わからないので、なんとも言えん。 でも右翼や左翼が主張していることが怪しいのは確実。

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    投稿日: 2010.11.27
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    いろいろなところで、加藤陽子著のこの本が紹介されているので読んでみた。 読書にあたっての今回の私の課題は、 ・著者や私の思想的な気持ちは置いておき、中立的な視点で読み進める ・偏っていると思わる記述があってもとりあえず読む である。 18世紀のルソーが「戦争とは相手国の憲法を書き換えるもの」と見抜いていたことが紹介されている。 無条件降伏型の二次大戦のことだ。一次大戦以前の有条件型の戦後処理とは大きく異なる。 →いつまで国全体が間接的に占領されるのだろうか。 著者が「天皇制」という3文字の言葉を使っている。 この意味はウィキペディアの検索結果レベルで恐縮だが、 “「天皇制」という用語は「君主制」を意味するドイツ語のMonarchieの和訳とされ、 本来はマルクス主義者が使用した造語であった。”と書かれている。 東大の先生だから上のように考えているだな、と思い先に進む。 歴史の誤用: 外交政策の形成者(makers of foreign pollicy)は、信じていることの影響を受ける 政策形成者(policy makers)は、通常歴史を誤用する 人々は重要な決定を下すときに、参照に値する過去の出来事を頭の中で検索する。 左右のどちらかに偏った一方的な見方は、歴史のインデックスを引き出すときに 正常に働かなくなるので、してはいけない。 19世紀後半~20世紀前半までの外交の一つの手段として、 結構あたりまえのように使用されていたようだ。 戦争の前から後を通じて、ある程度の国力のある国どうしが 経済問題を解決するために起こしたもの、という印象が強く残った。 そして付帯してイデオロギーが活用されたに過ぎないとも感じた。 いつの世も世界経済は、人が金・資源・食料をテーマにした 取引が中心となっている気がする。

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    投稿日: 2010.11.14
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    日清戦争から太平洋戦争までの日本の戦争の背景、国際状況、国内事情(特に政党政治の駆け引き)、目指した利権、得られた利権、等々についての栄光学園で5日間にわたり講義した記録。戦争行為の是非は戦果等に逸れることなく、国際間の紛争を解決する手段としての戦争ついての事実認定を積み上げていく。  リンカーンのゲティスバーグ演説(人民の。。。)が日本国憲法の前文に取り込まれていたとは。

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    投稿日: 2010.11.04