
総合評価
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powered by ブクログテーマは良いが、思ったより読みにくかった。難しいという読みにくさではなく、個人的に分かりづらい書き方(淡白すぎるのか?)な気がした。解説にもあったが、この本はミステリー要素も感じるし、『オペラ座の怪人』に似た、ゴシック味も感じた。基本的に暗い調子で、話の筋だけなら最後の手紙部分だけで十分だが、友人側と本人側両方から見れる作りになっているのは凝っている。だが読んでいる時は、特に友人パートが分かりにくさを感じがちだったので、最後の手紙による告白が良かったと思った。なかなか建物の様子とか街並み、時代背景を理解できていないと、情景のイメージが付きにくかった。次第に薬を飲まずともハイドになってしまい、自分(ジキル)がハイドに乗っ取られていく様子は良かった。そしてハイドからジキルに戻るのが困難になっていくのも。次第に浸食されていくような恐ろしさや、ジキルはハイドのことを気にしているのに、ハイドはジキルのことを気にせずやりたいことをやりたいようにやってしまうこと。「ジキルとハイド」という言葉は有名だが、原作を読むと、その葛藤などが見れて、良い。
0投稿日: 2026.03.27
powered by ブクログ設定を知っていていて(裏表紙にネタバレあるし)読んでしまったのがよくなかった。 せめて裏表紙を読まずに、知識無しで読めたら違ったのか…? 有名な作品なので読んでおきたくて。 あの時代にこれを書けたってことがすごかったんだと思うけど、現代人が読んだらイマイチかも。 あの時代独自の書き方でもないし、奥深さと新しさもないので。
0投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ設定は知っていたけれど初めて読んだ。 人には確かに二面性(多面性)があるが、それをそもそも複数の人間が集まって一つの人間が構成されていると言う思考がまずおもしろい。というか思いつきそうなものだけどそれが軸になっているのが良い。しかも最終的には奥にしまい込んだ悪の部分がジキルを支配する。手記で第二の人格と言っていたが彼の本質は悪の部分でそれを塗り固めるためにジキルの善い部分が表出したのかも。アタスンがジキルを大切に思い、命を賭けてでも助けようとするところも良かった。
0投稿日: 2026.03.11
powered by ブクログ元祖二重人格ホラーサスペンスです。 正直に言うと、どんな小説でもオチが二重人格だと、夢オチと同じくらいすごくガッカリですが、著書のクオリティが世紀を跨いで愛されるほど高いので、真似したくなる気持ちもわからなくないです。
0投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログ新潮の大ネタバレ装丁でも、物語がするするとテンポよく展開するので、最後まで弛まずに愉しめた。 社会的地位や経済力のない破廉恥な私は、ジキル博士の苦悩とは無縁であるが、博士の抱く心理的相克には共感できる部分も多かった。 そして、ハイドのように倫理やモラルを意に介さず、反射的な感情に従って振る舞いたいと思ったことは、誰しもあると思う。私自身、電車の中で変なヤツを見たり、クレーム対応をしたりするときは、よくそう思う。 日常で、私の中のハイドが顔を出してこないことを願うばかりだ。
1投稿日: 2026.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品が世に出たときは、きっと内容の怪奇さと、人の心理の二面性をこんなに鮮明に書き出した、生々しい善と悪の心の葛藤の物語を、共感と驚きをもって多くの読者は絶賛し読まれたに違いない。 ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。 二重人格というだけでおおよそのことは想像できるし、今では二重人格どころか多重人格、解離性同一性障害等という一層複雑な病名まで知られてきている。 そんな物語なので、つい最近までストーリーも分かったような気分で改めて読もうとは思わなかった。 それが「2020新潮文庫100」でリストを見ているうちに、現代の多くは不遇な子供時代の心の傷や不幸な環境がつくりだしたという話が多い解離性の心の病気とは違って、これは意図してふたつの人格を作りだした話だ。 主人公が何時、どうやって、親友や雇人にも見分けられないほど異なった外貌を持つようになったのか。 深入りしなければ気にならないようなことだが、これは原作を読んでみないと、面白みは分からないのではないかと思った。 まず ハイドを作り出したジキル博士とは 二重人格を作り出した方法 ジキルとハイドの風貌の相違 お互いに対する認識 ジキル博士がハイドという人格になったことに周りはどう反応したか そんな子供じみた興味でじっくり読んでみた。 結論。 スティーブンソンさんの作り出したおどろおどろしい雰囲気の文章も素晴らしい。医学的には多分創作だと判りすぎる部分は大雑把に適度に緻密で読み過ごせる。 殺人を犯して平然としているハイドを、恐れと後悔から、元に戻そうとする、分離できない体にする薬づくりに没頭するジキルの懊悩。 恵まれた環境のジキルには優れた友人もいた。その友人たちは、反面隠し続けた二つの姿が明らかにされるかも知れない知性を備えた危険な友人たちだった。 中でもジキルに遺言を託されたアタスン弁護士、その遺言書がまたナニコレで興味深く面白い。 最後のジキルの告白の手紙で全貌を知るラニヨン博士。 ここでジキルの手紙を読んだラニヨン博士の手記は圧巻、博士は死ぬほどの恐怖に捕らえられる。 ついに分離が薬の作用でなく、絶え間なく起き始める。 その時周りも、薄々ジキルの人格が分離しているのではないかと気が付き始める。 ジキルは子供の頃から密かに隠していた野蛮な本能が形になったことで、快楽だけではなく、次第に制御しきれないハイドの悪が力をつけて心を蝕んでいく。 自分で招いたこととはいえ、親友に向けた告白文は哀れだ。 堂々とした風采のジキル博士が薬を飲めば小柄で目をそむけたくなるような悪の雰囲気を纏った男になる。 ハイドは肌の青白い、小人のような男だった。はっきりとした病名のあるものではないにしろ、なんらかの奇形を思わせる。不愉快な笑み、臆病さと厚かましさがないまぜになった異様な振る舞い、どこか壊れたようなしゃがれた囁き声。それらすべてがハイドを不快に見せている。 ジキル博士といえば 長身で、均整の取れた体つきをした、人当たりのいい五十代の男。それがジキル博士で、少しばかりの狡猾さはうかがえるものの、肝要と優しさがそれをはるかに凌いでいる。 その体格の違いが生活するには様々な不自由がある、そのところなど読む面白さが十分で、読んでよかった、面白かった。
1投稿日: 2026.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今となってはサスペンスやスリラーでお約束となってしまった二重(多重)人格ものだけど、当時はなかなか衝撃的だったのでは 本作のn番煎じのような話が映画で登場しすぎて、タイトルから既に展開が予測できてしまったが、それを全く知らない状態で読んでいたらめちゃくちゃ楽しめたのではと思う とはいえ、わかった状態でもハラハラを楽しみながらサクッと読める良作
0投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ新訳だけど、描写、セリフが難しく頭を整理しながら読むのが私にはなかなか困難だった。 有名なキャラクターなので、この物語の核となる「ジキルとハイド」の正体を知っていたけれど、当時、初めて読んだ人達はそれは衝撃を受けたんだろうな。 大切な友を失くし、真実を知ったアタスンのことを思うと心に重たいものを感じる。
0投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
観劇予習のため。人為的に切り離された人格。こうも分かりやすく分離できる二つの相反した性質が、交じり合って中和されることもなくひとつの身体に同居していたなら、それを理性で抑制するにも限界はある。良い方向かどうかはさておき、最初の薬品に不純物さえ混ざっていなければ、運命もまた違っていたのではないかと考えてしまう。
0投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ名作なので読みました。善悪でなくとも、二面性という観点では、人間誰しも共感するんじゃないかな〜〜。しかもキャラのスイッチは自らの意思で行うというところが、人間の器用で弱い性質を表してるなと。長すぎないストーリーで鑑賞しやすかったです。
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログ最初はジキルとハイドを別人物だと思って読み進めていましたが、アタスンやラニヨンら(ジキルの旧友)のやりとりを通して少しずつ同一人物であるということが明らかになっていく、ミステリー小説として楽しめました。この作品が書かれた1800年代、産業革命以後のイギリス社会での人々の生活やキリスト教への信仰、社会的地位への関心が垣間見れたところも古典ならではで読んでよかったと思います。生まれ持った体は精神を作り上げた力の霊気や輝きにすぎないという表現からは肉体ではなく精神こそが自己の本質であると考えるジキル(作者スティーブンソン)の考え方が読み取れました。また、人々に賞賛され、幸福に生きられる「善」の自分でいたいという気持ちと、そうでなく人々に忌み嫌われ軽蔑されるがそれに罪悪感さえ抱くことのない「悪」の自分でいたいという欲望が一人の人間のなかで対立し、その苦痛と不安の狭間に居続けなければならないということも描かれていましたが、私にも共感できるなぁと思いました。最終章の「ヘンリー・ジキルが語る事件の全容」で物語の答え合わせがされて、点と点が繋がりスッキリします。 薬を飲めば他方の自分に変身できるというところはさながらプリキュアのようなファンタジー要素もあって面白かったです。
0投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ極端すぎる二面性に苦しむ主人公の姿が痛々しく描かれた作品です。 実社会でも、己の欲望を隠し抑えながら、日常を過ごす人間はたくさんいることを考えさせられました。 もし変身が現実的に可能であれば、誰しも普段と違う行動を試みようとすると思います。 そんな時、自分だったら何をするかな。と考えました。
1投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログとても古い小説なのに、今の時代に読んでも違和感はなかったです。寧ろ人間の根幹にある感情(と言うかそれ以前のもの)は何ひとつ変わらないんだとつくづく思いました。
0投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ無駄のないストーリーで非常に読みやすかった。 人間心理に踏み込んだジキル博士の独白が、単なる怪綺話で終わらず妙に現実を感じさせる余韻となっていて良かった。 弁護士アタスンをずっとアスタンと読んでいたことに話の終盤で気付き若干衝撃を受けた。。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ最近本を読んでいなかったのでリハビリのため、 薄めでかつ内容をなんとなく知っているこの本を読みました。 前半は主人公アスタンの謎解き 後半が種明かしパートになっています。 前半の謎解きパートは情景が目に浮かんでくるようで面白かったです。 後半も今までの行動の種明かしがされていてそちらも面白かったです。 が、結論を知っていたのでワクワク感はありませんでした。 ジキルとハイドを知らない状態でまた読んでみたかった、、
1投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
赤毛のアンに出てきたお話。ハイドが思った以上に悪いやつやった。舞台もあると知り、興味。肝心のところは、ほとんどの人がそうであるように知ってたので驚きはなかった。あまり、ジキルの告白にもついていけなかった部分はあった。ただ、あとがきに書いてあったように、ファンタジーのようにも、人格が分裂した人の話のようにも、善と悪の話のようにも思えるところが名作である理由なのだと感じた。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ不朽の名作をようやく読めた。 純粋な善人はいないし、純粋な悪人もいない。 最近ボディメイクに凝っている。 体にいいことばかりしていると、ふと悪いことがしたくなる。何事もバランスが大切。 じゃないと、いずれブレイクダウンする。必ず。
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『フランケンシュタイン』とかと同じで有名で何となくのイメージはあるけど、実際にはちゃんと読んだ人は少ない作品かな。はじめて読んだときはあまり面白いって感じではなかったけど、今回は楽しめた。ハイドがもっと無茶をするかと思ったけど、割りとあっさりしていたかな。善と悪を分けてしまうとやはりバランスが悪くなるんでしょうかね。2つを併せ持って人間なんだろうな~。
0投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログジキルとハイド、という名前はもちろん知っていたが実際に読んだのは初めて。 弁護士の主人公を軸に、ミステリーや怪奇要素もありつ善悪の境界に苦しむジキル博士の内省が描かれる終盤までとてもテンポが良かった。
0投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
善良な慈善家ジキルは幼少期から悪への渇望も抱えていた。その悪をハイドとして薬で別人格にすることが出来たが、ジキル側が善になる訳ではなく悪と善を兼ね備えていた。最初は薬を飲んでハイドになる、つまり元はジキルだったが繰り返すうちに逆に、元がハイドで薬を飲んでジキルになるようになってしまった。人の悪と善の両犠牲、善が悪に対して良心の呵責を感じ、悪が善を煩わしく思う。 それを分かりやすくジキルとハイドに分離したのがこの本。善良な老人を殺さずハイドのまま生きていけたら良かったのかなとも思ったが、多分純粋悪なハイドはあの老人を殺さなくともどこかのタイミングで刑法違反を起こしてたから関係ないな。 最後のジキルの独白がとてもよかった
1投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログIt was fascinating! I know it’s a classic novel, but I wish I had read it earlier. I think everyone has multiple personalities. When you talk with someone, you don’t always say what you really want to. Instead, you unconsciously try to be polite or maintain a pleasant conversation. We can all be like Jekyll and Hyde at any time, even without medicine. Especially now, with the internet, people can interact with others using different personas without any face-to-face contact. I’m sure there are many people like him around us.
2投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[ブログで紹介] 【本書のポイント】 1800年代、ロンドンで高名な ヘンリー・ジキル博士は、 悪の性格が出てきてしまい、 調合した薬を飲んでハイドに「変形」します。 ハイドは暗い街中で非道な行動をします。 元に戻るためにまた薬を飲み、 やがて破滅に向かっていきます。 他には弁護士アタスンが主要な登場人物です。 しかし秘密を暴くのではなく、 博士自身の告白によって明らかになります。 最後は告白の章で突然終わっています。 文学作品として趣があるのでしょうが、 私は引き込まれることはありませんでした。 【レビュー詳細】 本書を読んだ理由は、 新潮文庫の100冊 2024 に選定されていたからです。 ジキルとハイドとは二重人格者の代名詞ですが、 小説の内容は知りませんでした。 1800年代、ロンドンで高名な ヘンリー・ジキル博士は、 自分の悪の性格が出てきてしまい、 自分が調合した薬を飲んでハイドに 「変形」 しました。 ハイドは暗い街中で非道な行動をします。 そして元のジキルに戻るために薬を飲みます。 やがて破滅に向かっていきます。 博士、親しい弁護士アタスンが主要な登場人物です。 アタスンと他の登場人物の書簡のやり取りなどから、 少しずつハイドについて明らかになっていきます。 そして、アタスンが博士の秘密を暴くのではなく、 博士自身の告白によってハイドの行動が明らかになります。 話しの最後はその告白 「ヘンリー・ジキルが語る事件の全容」 という多数のページの章で突然終わっています。 当時、守秘義務の規則はなかったと推測しますが、 アタスンは博士の正体は明らかにしなかっただろうと思いました。 スティーヴンソンは 「宝島」 も書いた有名な小説家です。 本書は文学作品として趣があるのでしょうが、 私は引き込まれることはありませんでした。 (2025.6.10) ※2025.2.23古本をネットオフに注文、2.27到着 kindle版ではなく文庫本を購入 表紙はイラストではなく赤の限定版 新潮文庫の100冊 2024:21冊目 2025.5.30読書開始、6.10読了
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024/10/30 読み始める前に、裏表紙に「なんとジキルが薬を使ってハイドになっていたのだ!」って書いてあっておい何ネタバレしてくれてんねん!って思ったけど、読んでみてわかった。メインテーマはそこではなく、二重人格の代名詞とも言われるジキルとハイドの二面性や内なる野望とそれを抑えようとする理性の葛藤が読んでいて面白かった! 短いから割とサッと読めるしスティーブンソンの代表作なので非常におすすめ。 ミステリーでもあり怪奇小説でもあり所々イギリスゴシックの雰囲気も読み取れるし、良作。1冊で楽しめる
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ有名だが、二重人格モノということ以外知らず初読。 ハイドになるために薬を使用し、姿形まで変わってしまうというので驚いた。 多重人格というよりは、素面の時は常識人だが酒飲むと性格が豹変する人に近い。 序盤は推理モノのようでもあるが...。 自身の快楽を満たすために生み出したハイドと、ロンドンの名士としての威厳を保ちたいジキルの間で揺れ動く葛藤が読みどころか。面白い。 古典だが、2014年の訳でとても読みやすかった
2投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書は全ての人間に秘められた2面性を題材に話が進んでいく。本の裏書でジキルとハイドは同一人物だと明かされており、その事を知った上で読んだのだが、最後に書かれた博士の独白を読んで全ての謎が解けた。 無秩序な自由や快楽を求める悪(ハイド)と、それを抑圧する善(ジキル)が1つの肉体で交錯し、最後には死を持って終わりを迎えてしまう。 訳者のあとがきも面白かった。
1投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ有名な小説らしいけど本屋でたまたま見かけて手に取ってそれまで全く知らなかった。ジキル博士とエドワードハイド、二人が実は同一人物でジキル博士は二重人格を持っていたことが話を読み進めていく中で明らかとなる。善の心を持つジキル博士は自分のうちなる心に衝動的な悪が存在することに気づき自身で薬品を開発して内なる悪を表に出すことに成功する。それがハイドでジキル博士とは姿形まで異なり一目見ただけで相手を不快にさせ恐怖させる顔つきになる。ジキル博士は薬品を飲み二人の人格を行き来するがそのうちハイドが主となり最後は自殺をして人生を終える。 誰もが悪の心を持っていると思っていてそれを表面化しないようにして生きているなか、ジキル博士は薬品によって表に出してしまい結果自身を不幸にしてしまうのが自業自得ではあるが最後の告白は切羽詰まったものを感じた。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心の中にある"善"と"悪"に翻弄されたジキル博士。 体の形などがすっかり変わることに関しては、非現実的な話で意外だったが、古典ホラーにしては読みやすかった。
0投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログサラッと読めるので楽しめました。 ただ、有名な作品のため、ネタがわかった上で読んでしまうのでミステリーとしての面白さは体験できなかったです。何も知らずに読んでいたら驚く部分も多かったんだろうなと思います。 ジギル/ハイドに実在のモデルがいたのは知らなかったです。
1投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ新潮文庫の100冊で購入しました。 ------------------------- 紳士と悪魔、 ふたつの人格。 ホラーの古典! ------------------------- ロンドンの紳士、 ジキル博士は薬を飲むと邪悪なハイドに変身してしまう。 どちらが本当の自分なのか。 葛藤と苦悩のなか、自分が自分でいられなくなる感覚。 130年前の作品ですが、 翻訳のせいか全く古さを感じず。 ミステリー要素もあって、 最後まで一気に読みました。
13投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログヴィクトリア朝時代のものということもあり、読んでいても理解し難いものはいくつかあったし、海外の方の名前なため、人物把握が読んでいて難しかった。 ジキル博士は自業自得といえば終わる話だが、人間一貫性を持って生きる難しさを改めて感じた。誰しも皆努力して生きてるし、我慢して生きている。 しかし、たまに仕事をしない人や、何もしない人もいる。この人たちはジキル博士と一緒だったのかもしれない。希望を持って自分を追い込んで頑張って分、希望を失った時にその反発が大きくなってしまったのではないか。自分から身を滅ぼしてしまったジキル博士は他の人でもなり得てしまうと思うと他人事に感じれなかった。
1投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログ名前はよく聞くが読んだのは初めてであった。 やはり古典名作と言われるだけあり、斬新な作りだった。 ミステリー要素もあるが、かなり薄くすぐ読めてしまう。しかし、内容はとても詰まっていた。 誰しもが抱えたことのある、建前の自分と本来の自分とのギャップ。 如何なる自分も本来の自分ではあるものの、知らず知らずのうちに、それぞれに明確な区別や優劣が出来てしまい、苦しんでしまう。
7投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ二重人格 表の顔と裏の顔 きっと誰しもあると思うと凄く怖くて、でもそれがまた魅力に感じる場合も。 130年も前の古典小説とは思えない。
0投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログ私が未熟なためかこの作品を最大限に楽しむことはできなかったと思う。 ジキルが薬を飲んだとき、天使が生まれる可能性もあったが実際にはハイドという悪魔が生まれてしまった。これって人間の本質なんじゃないかな。最後、悪に蝕まれてしまうというのも終わり方として良いと思う
1投稿日: 2024.07.22
powered by ブクログ名前やあらすじだけなんとかくだけ知っていたけど今更読了。 想像していた二重人格と違った。 葛藤やらなんやらの描写も一切無駄がなくてとても良い。
0投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多重人格の話しとは知っていたが そもそもの始まりは薬だとは知らなかったから驚いた。 また、中身だけでなく外見も変化するという点で 誰からも気づかれないからこそ抑制が効かなくなってしまい、悪が加速したのかなと感じた。 一度悪に手を染めると中々戻れない 人の弱さを感じた。
0投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ二重人格としてジキルとハイドという名前はよく知られている。 でも実際本を読んでみるとどうやら薬のせいのようです。 もちろんジキル本人が邪悪なことに心惹かれていたようですが。 薬漬けになりとうとう自分に戻れなくなった気の毒なジキル。 欲望にかられての結果ではあったとしても。 親友のアタスンが心配し相談に乗ろうとするが、さすがに無理ですよね。 最後の手紙で全てが明らかになります。 短編ですが内容は濃く、ある意味ミステリーでした。
7投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ世界で最も有名な二重人格者についての怪奇小説。 ゴシック小説でもありミステリーとしても読める気がする。 ジキル博士の友人の弁護士アタスンがハイド氏について調べる部分は探偵ものの証拠集めの段階で、後半のジキル博士の独白は謎解きのパートの二部構成ともいえそう。 ラストのジキルの独白による、善悪という人間の普遍的な二面性についての考察は面白い。 ジキルの持つ悪性からハイドという人格は生まれているし、ハイドの行う悪事を見てジキル自身の快楽が満たされていた。ジキル=善、ハイド=悪という完全な二元論ではなく、ジキルから悪性は生まれたものともとれる。 そんな人間の内面の複雑さを手紙の告白という形で綴られるのが印象的。
0投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ薬は例えであって、きっかけで、善と悪を行き来するのは人間の性質。悪の持つエネルギーはとてつもない。そして善は弱い、弱いからこそ強くもたないと。
1投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ人は欲望には勝てない。理性は欲望によって社会的に生きづらくなることを防ぐブレーキのようなものなのだろうか。いつでも、だれでも、我々の体は欲望に身を任せたいと感じているのだろう。禁欲的な教えなどいくらでもあるが、生物にとって必要不可欠なものである以上、それに従ってみることが案外良いことなのだろう。
1投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ノンストップで読み進めてしまう面白さ!が第一印象。 二重人格の代名詞とも呼ばれる本作。 恥ずかしながら、タイトルのみ知っていて、あらすじすら読まずに読んでみた。 これが功を奏し、とことん楽しみ、最初から最後まで読了。 人間の本質、核心をつく言葉の数々。 物語の中の手紙の形をとった告白が秀逸の一言。
5投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普通にミステリーとしても楽しめたし、 ただの二重人格というだけでなく、人間の善悪の二面性に焦点を当てているところが面白かった。 ジキル博士(表の人格)がハイド(裏の人格)に依存してしまっていくのは、普段自己を抑圧している人は特に共感できるのではないだろうか。
1投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ題名は知っていたものの、全く話を知らなかったので一読した。人間の2面性を極端化したのがこの作品だと思う。個人的に思うが、人間誰しも多面的な性格を持っていると感じる。しかし、それを自ら多面的な性格を意識的に乖離させないようとしているに違いない。そのストッパーが外れた時、本作のような悲劇を招くことはフィクションの話ではないのではないか?
1投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二重人格の物語としてあまりにも有名なので、ミステリー小説という面から見れば、トリックを知ってから読んで楽しみが減ってしまった感じはあるが、怪奇小説、そして、二元論の物語としてはとても面白かった 『ヘンリー・ジキルが語る事件の全容』の章で明らかになることだが、 × 薬を飲む→悪の自分が出てくる また薬を飲む→善の自分に戻る ⚪︎ 薬を飲む→普段押さえつけている自分が出てくる(善であろうと悪であろうと) また薬を飲む→2つの人格が入り混じったいつもの自分に戻る ↑このシステムなのが物語の深みを増してるなと思った 自分がもし薬を飲んだ時にどんな自分が現れてしまうのかちょっと興味ある 善と悪・心と身体の二元論について考えさせられた
1投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログ裏の自分を認めどこかで発散する正当な術を持たない限り、破滅へと進んでいく可能性がある。博士だけでなく、生きている全ての人に言えることのように思う。
1投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログあまりにも有名な小説なのに、未だきちんと読んでいなかった。 話は、ジキル博士の友人である弁護士アタスンによって語られる。単なる怪奇小説ではなく、人の中の様々な人格や善悪についても語られている。 非常に興味深く夢中になって読んだ。
0投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログミステリーとしての構成も良かったし、内容的にも面白かった。 ジキルではなく、ハイドが優位になっていく辺りは、示唆に富んでいると思う。 抑圧すればするほど表に現したくなるし、でも理性がそれを押しとどめる。人間は、それほど善良ではない。理性によって、善良なふりをしている。人間ほど怖いものはない。
1投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ二重人格という言葉以上に何も知りませんでしたが、初めて読みました。至って読みやすい一方で、いろんな思考を巡らせることのできる作品だったのは、失礼ながら意外でした。善と悪、真と偽、知性と欲望、、、いろんな対義語がありますが、果たしてこれは全く別物なのか、どこかで境目がなくなるものなのか、、、そして私の知っている二重人格と違い記憶を共有して見た目の変わるジキルとハイドは果たして本当に入れ替わったと言えるのか…スティーブンソン独特のストーリー重視の物語でした
3投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ多分、読んだのは今回が3回目と思う。 過去2回はあまりストーリーが良くわからなかった。 今回は流れとしては多少理解が進んだ。 2重人格のジキルとハイドであるが、 外見も善と悪の人格も全く異なる2つの人間の 間を薬品を飲んで行き来することができる。
0投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログ映画はちょっと血生臭いシーンがありましたが、小説はまだサラッとしててよかったです。 普通にサクサク読めて面白かったです。
2投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログジキルとハイドからの視点ではなく 第三者からの目線で語られるとはしらなかった ストーリーはわかってても読んで初めてわかるのが書き方だったってことは結構よくある
0投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2019/6/23読了 小学生でジュブナイル版を斜め読んで以来、か。ハイドへの変身(もしくはジキルに戻る事)を薬で制御出来なくなりつつある事に恐怖するジキル博士だが、ハイドに変身すると長年の有人であるラニヨン博士を利用し、変身の秘密までも明かしている。この事実に恐怖したラニヨン博士は、やがて死に至るのだから、ジキル博士は己の破滅に他人を巻き込んでもいたのだ。
1投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログ有名なお話ですが、ちゃんと本で読んだことなかったので読みました。 普通に面白かったです。イギリスっぽいちょっとダークな感じと、補足に補足を重ねるような書きっぷりがけっこう好みです。 内容自体は予想できちゃうし、特別感動したとかはなかったですがこれが1800年にかかれてたのであればすごい作品なのかもしれないです。 人間だれしも二面性みたいなものはありますから、誰もが共感できるし、それと同時に常に危うさも持ち合わせてるんだなぁと思いました。
1投稿日: 2023.08.30
powered by ブクログタイトルが有名で、内容も知る人ぞ知ると言った海外古典小説。 ジキル博士に託された遺言書をもとにハイドを探すアタスン。 ハイドの悪行を聴きつけ見つけ出すのだが・・・。 ネタバレを避けたいがゆえに、書けることがなさすぎるのですが、 いろいろと深い内容であり、訳者のあとがきによる解説や考察を 考慮すると、ジキル博士と言う人物像がいろいろと見えてくる。 ジキルとハイドの関係と言うのを語りたくなる衝動を抑えなければ、 もろネタバレしてしまうので、そこは語れず(笑)。 古典文学であり、日本おける純文学でもあるし、 1ページに対して文字がびっしりなことが、ページ数が少ないから、 すぐ読み終わるだろうと高を括って、読み始めると苦労する人もいると 思われます。そんな一人でした;;。
0投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログ心情や情景の描写が凝っててすごい! これは映画や舞台じゃなくて、小説で表現されるべきだと感じた。 「畏怖」の対象となるハイドの描写は全て抽象的。 これは読者によって「畏怖」を感じるものが多少違うからなのかなと思った。 他の描写は精細で濃密だから、しっかりと情景が思い浮かぶ。 読者の想像力で完成される作品。 人格が変わる瞬間、 恐怖や苦痛と同時に、甘美だと感じた心理描写が好きだった。 私も誘惑に負けてしまう気がする。 この着想は一度読んだら忘れられない。
4投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログ二重人格の代名詞としてはもちろん知っていた。だけどちゃんと読んだことが無かったので読んでみた。登場人物たちの苦悩がまどろっこしく感じあまり入り込めなかった。ただ、薬を飲んで変身する場面は映像で見てみたいと思った。
0投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログ図書館から借りてきた。 昔から名前は聞いたことあれど 読んだことはなかった。 4月にミュージカルを観に行くから 読んでみた。 読んでて思ったのは コナン・ドイル風?って。 コナン・ドイルは、この作者に影響を受けているらしいとあとがき。 悪の自分が理性のある自分を凌駕する… 1886年に出筆…よく考えて書いたものだな。 2023.2.9記
0投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログなんとなくあらすじは知っていた。 あっという間に読めましたが、外国人作家の作品の翻訳はもう少し何とかならないものか? 表現がわかりずらい。 今度原文を探して読んでみたいと思いました。
1投稿日: 2022.07.26
powered by ブクログこれ、世界で初めて読んだ人絶対衝撃的だっただろうなぁと思った。 姿形を変える新薬を開発してしまうなんて話、きっと忘れられないと思います。
0投稿日: 2022.07.04
powered by ブクログ二重人格者の物語であるとは知っていたものの、詳細はまったく知りませんでした。名作と言われている文学作品なので読んでみようと手にとった本。 二重人格者が主人公かと思いきや、その友人が主人公。なので冒頭は、正義漢とした弁護士とその親戚が、たまたま見かけた悪人を異様に罵っている場面から始まり、何の話やねん……と本を閉じかけたが、最後まで読んで良かった! 予想の斜め上をいく展開でおもしろかったです。 二重人格というより見た目まで変身しちゃうファンタジー感とか、殺人事件の真相に迫ろうとするも謎の手紙を渡されたりするミステリー感とか、文学作品というわりに堅苦しさゼロで一気読み。 ジキルが自身の中に潜む裏の顔に悩む様子や、ハイドにのっとられていく心情の変化は、読んでいてちょっと泣きそうになりました。それを友人に打ち明ける友情もみどころあり。 訳者あとがきまでおもしろかったです。
5投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログ「ジキル博士とハイド士」は、読んだ記憶があるけど、たぶん、児童用リライトだったのですね。 さすがに、目新しさは無いのです。薬で善良なジキル博士が邪悪なハイド士に変身する怪奇小説のイメージが強かったですが、もう少し深いところ、人間の二面性に対する苦悩を追ったもの。 怪事件が立て続き、周囲はハイド士を怪しむ。薬の効き目も思うようになくなる。 最後にジキル博士の遺書による告白。善良なジキル博士の中に潜んでいた邪悪な存在。その奔放さに溺れていく。多重人格でなくても、自分の二面性を認識することもある。 もはや「ジキルとハイド」日本語としても、多重人格障害の代名詞。熟語的風格さえあるのです。
34投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ「二重人格」の話でありながら、アタスンとジキルの友情物語であると思った。アタスンは、殺人者であるハイドの存在に恐怖しながらも、ハイドに関わるジキルを心配し向き合おうとしたり、ハイドが閉じこもっている部屋に突入したりした。そんなアタスンはとても勇敢で、友人思いだなと思った。 ジキルの部屋からハイドの声が聞こえた時に、アタスンが言った「ああ、あれはジキルの声じゃないーーハイドだ!」というセリフはとても臨場感があった。 ハイドのいる部屋にアタスンが突入しようとした時に、ハイドが言った「アタスン」「後生だからやめてくれ」は、殺人者として捕まることを恐れていたと言うよりも、(友人のラニヨンには知られたが)大切な友人に、薬で身も心も醜くなった自分を知られてしまうのは嫌だ、という、ジキルとしての思いが溢れてしまったのではないかと思った。
0投稿日: 2022.06.07
powered by ブクログ有名な小説ながら読んだ事が無かったので読んだ ページ数もそんな多くないので、すぐ読み終えた! 終わり方が少し後味残る以外は良かった 率直に言えば自分には悲しい話しのように感じた ジキルは生まれつき裕福で勤勉で期待された人で だからこそ、もう1人の自分に凄く悩んだだと思う 人は皆んな表と裏の面が絶対あるし その2つの面も自分と認めてあげるのか ひたすら否定して隠していくのか 凄く難しい問題だと思う 建前の自分と心の中の本当の自分 誰しもがハイド「悪」になる可能性がある訳だし
1投稿日: 2022.04.22
powered by ブクログ二重人格者の例えとしてジキルとハイドがよく出てくる。 実際に読んでみると確かにそうなのだが、 本質的には誰しも善悪や裏表と言ったのもが共存していて相反するものの乖離の葛藤を表現したものと感じました。 有名な本なので、 ページ数も少ないし読んでも損はない本だと思う。
0投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
題名は聞いたことあったのに、実際読んだことなかった。話の内容も知らなかったから、最初から楽しんで読むことができた。人間は2つから成り立つ。ジギルとハイドまでの二重人格とまでは行かずとも、二面性を持っている人は結構多いと思う。周りから認知され、慕われているジギル、その反面人を殺したり非道徳的で恐れられる存在のハイド。自分の二面性を分けて生活できる。道徳から解放され自由に行動できる。その誘惑に負けてしまったジギル。結果的には自業自得の結果となってしまった。最後の手紙が彼が死んでしまった後というところが余計に悲しい。ラニヨンとアタスン彼らの友情もとても良いものだった。
0投稿日: 2022.02.09
powered by ブクログページ数はそこまで多くなく2、3時間でサラッと読めるので、短時間で名作を読んで見たい方にはおすすめです。 タイトルがとても有名な作品なので読みたいと思っていました。 ストーリーを通しては二重人格に焦点を当てており、人間に潜む裏表の描写が興味深いです。 ただし個人的にはそれ以上に、主人公(?)のアタスンと表の顔のジキル博士という老紳士2人の上品な友情のストーリーとして読んでいて心に響きました。
4投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログ最後の博士の独白が痛烈。 人のために尽くすことを喜びとすることができる優れた人間でありながら、一方で快楽主義という退廃嗜好を持ち合わせてしまった哀れな博士の末路。 しかし博士は極端な例であって、人は誰でも善と悪の側面を持っている。自分で言うと、向上心あふれるプラスのエネルギーに満ちた「私」と、ひたすらに怠慢を貪るダメな「私」だ。二側面とも一人の「私」だが、後者を切り離してしまえば、もっと成長できるだろうにな、と思ったりする。でもそれはできない。望ましい部分も、そうでない部分も、うまく折り合いをつけて生きていくしか無いのだろうなぁ、などと考えてしまった。
1投稿日: 2021.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二重人格の代名詞とも呼ばれているくらいなので、ミステリーにある先の読めないスリルはあまりなかった。でもあとがきを読むと実はモデルとなる人物がいたそうで、周りに分からないくらい別人として生きるなんて嘘みたいだけどそれが過去にあったと思うとゾッとした。
1投稿日: 2021.09.15
powered by ブクログ通常時の自分と泥酔しているときの自分を思い浮かべた お酒も限界がわからず、もう1人の自分が気づいたら顔を出している 翌朝、寝覚めると記憶はないが、身体は動いている 境目がわからない、そして、お酒の中毒性に無意識にやられている お酒の飲み方について考えさせられる本でした お酒を飲まなくても食事してくれる人や会って話をしてくれる人を大切にしたいですね
1投稿日: 2021.06.15
powered by ブクログ中学生でも読めそうな、サクサク進む息抜き小説! 二重人格と知らずに読んでいたら、どんでん返しみたいでもっと面白いのかも…? 二重人格だってことは有名すぎるしその上で読む人がほとんどだろうから、そこは仕方ないか! 先がわかってるので、2周目みたいな心持ちで安心して読めるぞ!
1投稿日: 2021.05.31
powered by ブクログ人間の内部の善と悪、それらが混ざり合って人格として現れる。外面がどんなに良くて誠実に見えても砂粒くらいには悪の部分がある。善良そうに見える人たちの闇の部分、葛藤を描いていた。 「二つの人格が別々の個体に収められていたら。その人間の人生は耐え難き悩みのすべてと無縁のものとなるのではないか。この相容れない二本の薪が一つの束にくくりつけられていることこそが人類の呪いではないか。」 善と悪、それらが拮抗する事で生じる葛藤の哲学。 普通は自分の中の悪の部分を感じたらそれは良くない事、あってはならない部分として抑制し、無いことにするけど、それも含めて自分は二面性を持つと認識したジキル博士は素直な人間だと感じた。 悪の人格が出ると誰もが不快と感じるほど顔貌が変わって身長も変わり、善と悪の対比が視覚的になって良い。 アタスンがハイドの部屋に突撃するシーンの臨場感半端ない。文才。 最後のジキル博士の告白が良かった。 無知なもので、タイトルくらいしか知らなかったから帯でジキルとハイドが同じ肉体なのは隠してほしかったな、、 それだとミステリーに目が行きがちになってそうだけど。
0投稿日: 2021.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
有名すぎて今まで読んだことがなかった。 ジキルがハイドの姿を見たとき、嫌悪でなく歓迎の気持ちを持った というのが人間らしい。 これもまた自分なんだと手記に綴っていて、印象深かった。多面性があるからこそ人間なんだと思うけど、ジキルがそうだったように、人間の苦悩というのもずっと続くんだなと思いました。
1投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ読む前は「ジキルとハイド」と言われたら、二重人格者を表すこと、その物語があるという程度しか知識がありませんでした(笑) 文庫本でとっても薄いのに、読んでみるとミステリーであり、哲学でもあり…想像以上に濃い内容でした。 ところどころ理解することが難しいところもありました。特に最後のジキルの手紙はじっくり読む必要があると思います。
1投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ有名なお話 読む前からどういう話か知っているから、驚きはなかったけど、知らずに読んだらわからないだろうなと思う。 ミステリーとして、面白かった 最後のジキル博士の手記は、哲学的で、うまく咀嚼できてないので、読み返しするかも
5投稿日: 2020.12.22
powered by ブクログおもしろい。 世界で一番有名な二重人格者だと思うが、確かに自分の中にあるものは単体ではなく、複数だと気付かされる。 時と場合により色んな自分が顔を出し、それら全てひっくるめて自分だと思う。だから苦しいときもあり、それら全て含めて人間だと思うのだが、ある特定の感情が単独で動き出したら恐怖と呼べるのではないか。むしろ色んな自分がごちゃまぜになっていて、互いを牽制し合い、調和し、うまくバランスを取っている。この方が人間として安定している状態と言えないか。だから色んな自分がいていいのだと安堵していい。 最後のジギルの手記は衝撃である。あの苦しみと恐怖はこの世のものとは思えない。自分に恐怖するほど怖いものはない。恐怖が自分の中にあるのだから、逃れることはできない。このジギルの恐怖の叫びは必読だろう。 誰しも自分の中に善と悪がいる。完全な善、完全な悪などいるのだろうか。悪がひょっこり顔を出したときの恐怖は誰にでも経験し得るのだ。
1投稿日: 2020.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生で一度は読まねばと思っていた古典作品の一つです。 二重人格の代名詞的本だと思っていたので、人の精神的な部分を掘り下げていく本なのかと思いきや…! 見事に裏切られました!!! 意外にもミステリー感満載ではないですか!! しかもちょっとしたファンタジー要素までついてくるという…(現代の二重人格と言えば、性格とか普段着るものとかは変わっても、まさかそもそも骨格まで変わると思わない。笑) 古典作品にしては分量も多くないので、テンポよく一気読みできます!! これを機に、もっと古典作品を読んでみようと思いました。
1投稿日: 2020.09.20
powered by ブクログジキル博士の遺言書には、「ヘンリー・ジキル死亡の際には、財産はすべて友人であり恩人であるエドワード・ハイドに送られる」と書かれていた。 ジキル博士は、皆に好かれる親しみやすさと才能を持った紳士である。 彼の小切手を預かったアスタンはその内容に不信感を抱いた。 そこに書かれたハイドと言う名の男は、見るものすべてに不快感を与える憎悪に満ちた顔をしている。 背が低く軽薄そうな笑み浮かべているハイドとジキルが友人だなんて考えられない。 不審に思ったアスタンは、ジキルとハイドの関係性を調べることにした。 アスタンは街で見かけたハイドの後を尾けるうちに、ハイドの異常な行動を目にするようになる。 またハイドは人を殺した殺人者であることが判明し、事件は大きくなる。 ————- 「ジキル博士と殺人者ハイドの接点はなんだろう?」と考えているうちに、どんどんとストーリーは進み、ジキル博士のおかしな発言や人前を避けるような行動に「おや?」と思うことが増えた。 すべての謎はジキル博士の最後の独白で解ける。 善の中に隠れた悪を具現化してできた存在のハイドに自分を乗っ取られるなんて、ジキル博士は考えてもみなかっただろう。 罪を犯すと、必ず自分に返ってくる。 どんな善人であっても、心の見えないところでは人に言えない衝動を抱えて生きているのかもしれない。 人生に役立つ深い教訓が得られるのも、ジキルとハイドの面白さだと思った。
26投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログ2020/09/09 二重人格、善だと思ってた自分が悪の自分にいつの間にやら勝てず押しやられていく時のジギルは怖かっただろうな。善悪曖昧になってる、両面持ち合わせてるのが人間なのに、善と悪という完全に別物の人格・ジギル、ハイドと名をつけて分けてしまったことで、ハイドに侵された時、善であったはずの自分が保てなかったのかな。
0投稿日: 2020.09.09
powered by ブクログ善悪を持ち合わせていることを尊いと思う作品。人相も変わるので、ファンタジー要素もあって面白かった。読んでよかった。
6投稿日: 2020.09.08
powered by ブクログ男なら誰もが考えることのメタファーなのではと思った。理性と狂気の闘いは、理性にとってアンフェアなものであると感じられた。
1投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログジキルとハイドが主役かと思ったら、弁護士のアタスンが主役だった。アタスン目線で一連の出来事が語られる。ハイドは誰なのか、ジキルとハイドの関係、ジキルの不可解な言動など謎が多く、ミステリー風味だ。有名な話なので真相は分かっているのだが、アタスンがどういう風に真相にたどり着くのか気になって、飽きずに読めた。比較的短い話だし、読みやすかった。 「運命や人生の重みというのは、永遠に人間の肩に乗っており、それを振り払おうとすると、もっと重く恐ろしい重荷として戻ってくるだけだ。」(p.116) ジキルの言葉が印象に残った。
0投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログ2020/07/21 【感想】 あらすじを読んだ時点で今まででいちばん読みたくなった作品 ジキルとハイドのイメージは「完全に善と悪が切り離されている」だったけど「善くありたい気持ち(完全な善ではない、保身)と無理やり抑圧された悪」に変わった ジキルがいつなんどきハイドに変わってしまうかわからないと怯える表現が真に迫ってた 読みやすく、理解できないところもなく楽しめた
2投稿日: 2020.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジキルは、世間的には美徳とされる自らの性質を嫌悪していた。彼は、ハイドになることによって抑えつけられていた自身の快楽への欲望を開放した。誰もが羨むような能力も社会的地位も有しているにも拘らず、必ずしも幸福でなかったのかもしれない。快楽へ向かうことを禁止し続けることによって自分を保っていたジキルにとって、自らを快楽に開放することに恐怖を抱いていたからこそ、自分の中に快楽を欲するもうひとりの自分を持ち、聖域として守り続けていた。しかし、一度、薬の力でハイドを解き放ったとき、自分を保っていた均衡が同時に崩れてしまう。本当に恐ろしいのはハイドに見られる無秩序な欲望の開放ではなく、無理やり自分を規律していた一見まともに見えるジキルがそのような狂気を抱えていたことなのではないか。
2投稿日: 2020.07.21
powered by ブクログ本作は二重人格の代名詞という言葉でよく謳われる名作であるが、読み終えるとその言い回しに若干疑念を抱いた。二重人格というと、確立された二つの人格が自発的に現れ出てしまうものというイメージがある。しかし本作では、2つの人格の出現時間を薬によってある程度能動的にコントロールしている。また、そもそもこの小説のテーマは人間の内面が抱えている矛盾を分離したらどうなるかということである。したがって、通常私達の思う二重人格とは、乖離があるように感じた。 ジキルは、「私は途方もない二重人格者であった」と言っているが、私はそうは思わない。全ての人間に当てはまるかは分からないが、多くの人間が矛盾した内面を抱えていると思う。自分という肉体の中に、別々の人格が混在しているが、どれも本当の自分であり、二重人格とは非なるものだと思う。しかし、2つの自分の葛藤を抱えるジキルの独白は、私にとってとても納得し、共感のできるものであった。人格の葛藤に苦しみ、分離してみたいと思うジキルの感情も、非常に親近感を覚えるものであった。自分の抱える葛藤や特性を、冷静に、正確に、包み隠さず独白する小説の最後の部分に、この作品の魅力を感じた。生まれ持った特性によって人とは違った苦しみを抱えるいうことが確かにあるのだと実感し、慰めになった。 ジキルとハイドは、裏表紙のあらすじを読むとほとんどの展開の予測がついてしまうため、勿体ない。二重人格の代名詞!と知っているだけで、展開予測の楽しみがほとんどなくなってしまう。名作であるが故の弊害だ。
2投稿日: 2020.02.12
powered by ブクログ夏休みの図書館からの紹介本、「古典作品」の一つとして読みました。 どうしても、鹿賀丈史の舞台の筋書きの印象が強く、舞台の展開と原作との差に違和感を覚える部分もありましたが、ひといきに読み切ることができる作品でした。 文体は少し「古さ」や「固さ」を感じさせるものでしたが、その独特の雰囲気が作品の持つ「善と悪の二面性」というテーマによく合っていたと思います。 自身の欲求とどのように付き合うか、ということだけでなく、信仰や人生観、人生哲学について考えるきっかけにもなる作品ではないでしょうか。
5投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログ田中西二郎氏の訳を読んだがこちらの方が読みやすかった。 注記が必要ないような翻訳が見事だった。 こちらを読めば田中西二郎氏の訳の方は読まなくて良かった。
0投稿日: 2018.12.29
powered by ブクログいつも欲望と理性の狭間で揺れている。それが人間だ。 職場、家庭、友人、SNS。他人と共生していく社会で、欲望や理性と闘う場面は多い。一体どこまでが我欲にしか過ぎなくて、どこまでだったら微笑んで許されるのか。その葛藤に苦しむ。 欲望のまま生きる人間は愚かではなく、単に自分に素直であるともいえる。100%自己を抑圧するのは、人間の本能を考えると無理をしている状態なのだから。なんでも、ボーダーラインを見極めることが大切なのかもしれない。生きるって、むずかしいね。
0投稿日: 2018.07.31
powered by ブクログいつのまにか始まった “息子の本を借りるシリーズ” 昔からタイトルは知ってたものの読んだことなかった。冒頭はなんか入り込めないが、徐々に怪奇的要素が増し、最後の「ヘンリー・ジキルが語る事件の全容」は感動的だ。 「人間はひとつから成り立つのではなく、ふたつから成り立つ(p114)」が深い。
0投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログ名前が知っているが読んだことはない稀代の名作。 ジキル博士とハイド、その謎を解明しようとする主人公サスペンス。 めちゃくちゃ面白い。イギリスの霧が立ち込める情景が絵に浮かぶと共に英国紳士の立ち振る舞いも見えてくる。 単なる謎とき解決!ではなく、細やかな心理描写に人が1人で最後を迎えるときの心の動きが際立つ。 また時を空けて読むと違う感想を持ちそう。 名作と言われる作品は読む価値があると再認識しました。
0投稿日: 2018.02.12短い中に凝縮された奥深いテーマ
名前はよく知っているのに中身は知らないという本を最近になって読み始めています。 これも二重人格の代名詞ともなっているぐらい有名なのに、実は初読みです。 わずか150ページ足らずの中編小説にも関わらず、サスペンスタッチの大変読みごたえのある奥深い作品でした。 やはり名作と言われるものは、それなりの理由がありますね。 あまり知られていませんが、作者のスチーブンソンは吉田松陰の伝記を世界で初めて書いた人だそうです。
0投稿日: 2017.08.16
powered by ブクログ昔、小学生向けの本を読んだきりだったので、結構思い違いをしている部分も多かったです。 イメージとして善と悪・ジキルとハイドだと思っていたけど、(作中でも書かれてるけれど)実際は善悪と悪。あと、二重人格という設定だけ覚えていて、薬で容姿を変えているのをすっかり忘れていたり。 裏のあらすじに怪奇小説と書かれてたのだけど納得。
1投稿日: 2017.06.17
powered by ブクログ名作に関しては、肌の合うデザイン、訳のものを見つけ次第読むことにする。 感想にすべて思ったより、の枕がつく。 思ったよりごちゃごちゃしていない。どろどろしていない。 思ったよりわくわくする、面白い。 短編~中編の活字量にして、過不足なく綴られる物語。 アタスンの憂慮、医師の絶望、ジキル博士の危うい両面。 ジキル博士の告白では、まるで自業自得だというのに身につまされる好奇心と自制の鬩ぎ合い。しかもそれは、博士のアタスンに対する残り僅かな虚栄心という粉飾がまぶされていて。 また読み返すこともあるかもな、と思える名作は数少ない。それだけ時代の隔たりを感じさせないのだろう。こんな文章が書けたらな、と思う。
0投稿日: 2017.05.18
powered by ブクログ自分の中に眠る悪の誘惑に抗えない、哀しい男。 申し分ない名声と財産という光が強いほど影となっている欲望は肥大するのだろう。
0投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログ初めて読んだが、思っていた内容と少し違った。 二重人格者の欲望が、なぜかこちらにも伝わってくる。葛藤や欲望などの感情が文字によって鮮明に表されている。
0投稿日: 2016.10.08
powered by ブクログ謎を解くサスペンス、多重性人格という先見性のある題材、群像劇・・・どれをとっても一級品。直接的には関係ない人物の描写から始めて徐々に核心に進み、当事者の告解で終わるという構成。人間に宿る葛藤を「ファウスト」よろしく克明に描く写実性。至福の150ページだった。「ドグラ・マグラ」の元ネタの一つとしても読めそう。
0投稿日: 2016.10.07
powered by ブクログ有名な話なのであらすじは既に知っていたが、その上で読んでもなかなか面白かった。 トリックは古典的で、翻訳も少し不自然なところがあったが、ジキルの焦りとハイドの粗暴さはよく伝わってきた。
0投稿日: 2016.09.06
powered by ブクログ久しぶりに直感で読みたいと思った本でした。 僕は本に関する直感はけっこう当たるのですが、今回もとても面白く読めました。 この本のオチだけは知っていたのですがそこに至る過程は知らなかったので、とても面白かったです。 この本は久しぶりに何度でも読みたいと思いました。
0投稿日: 2016.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ジキルとハイド」なんか聞いたことあると思って、なんとなく手に取った一冊。あとがきにあるようにSFやファンタジーかと想定していたがメインは怪奇小説であり、薬で変身するSF的な要素や事件のミステリー要素もあり、それでいて二重人格という自分とは全く関係ないようで少しわかるようなテーマを扱う読み応えのある内容だった。関係ないようで少しわかるというのは、私も他人によく見られたい・尊敬されたい・嫌われたくないと思うことが多々あるからで(人間誰しも考えたことがあるはず)、その延長線上にあるのがジキル博士がこじらせた二重人格であると思う。今まではジキルが薬でコロコロ人格を入れ替える程度の物語だと思っていたがジキルは最後まで苦悩、葛藤し、現実世界の二重人格者のようでとても現実味を帯びていた。だからこそ薬で変身すること自体に大してSFを感じず、二重人格というテーマにのめりこめたんだと思う。また、書かれた時代と翻訳であることが原因だと思うが、読み慣れるまで読みづらさを感じた。でも思ったより量はなく、こんな内容だからイッキに読めて読書のペースを取り戻せた気がする。 他の方のレビューをみてハイドの心情を知りたいということにとても共感した。気になる。
0投稿日: 2016.06.25
powered by ブクログ人間の内なる天使と悪魔を具現化した物語。先日、先輩と呑み屋でタバコについて話していたが、タバコはやり始めた際は、自分を律することができると思うが何時しかそれが難しく、気付けばタバコを吸っているという。ジキルとハイド然り、一度快楽へ身を赦すと、理性が身体を再支配するにはとても厳しい。人間の深遠なる内部に迫る作品であることが現代でも色褪せない不朽の名作たる所以だろう。
0投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログ作者のロバート・L・スティーヴンソン(1850~1894年)は、スコットランドのエディンバラに生まれ、移住したサモアで没した小説家で、本作品のほか、『宝島』などの冒険小説、児童文学作品を残している。 1885年に執筆された本作品は、二重人格を題材にした代表的な小説といわれ、「ジキルとハイド」という語は、解離性同一性障害(旧称の二重人格)の代名詞として、現在でもしばしば使われる。 本作品は、「訳者あとがき」でも述べられているが、様々な読み方のできる小説である。二重人格を題材にした怪奇小説として、最後に謎が解き明かされるミステリーとして、二重人格というだけでなくジキルとハイドが姿かたちまで変えるファンタジーとして、善悪について語られた道徳的な小説として。。。 そして、現代の我々にとっては、「ジキルとハイド」=二重人格、即ち二人が同一人物であることが読む前からわかっているのだが、それでも、その怪奇小説・ミステリーとしての面白さは大きく損なわれていない。 しかし、やはり本書で最も読み応えがあるのは、後段の「ヘンリー・ジキルが語る事件の全容」に綴られた、ジキルとハイドの二面性の綱引きであろう。一般には、「ジキル=善、ハイド=悪」と単純化されるが、本書の中で、ジキルは“純粋な善”ではなく“悪への欲求を理性により抑えた善”であり、それゆえに最後には“純粋な悪”であるハイドに降伏してしまうのであるが、その二氏の葛藤が詳しく描かれており、いつの間にかジキルに自分の身を映していることに気付くのである。 「ジキルとハイド」の言葉は知っていても、原作を手に取る意味はある。 (2016年4月了)
1投稿日: 2016.04.23
powered by ブクログ『宝島』でも知られるスティーヴィンソンの作である。 二重人格の代名詞のように使われる「ジキルとハイド」だが、意外に原作を読んだことがない方も多いのではないだろうか。かく言う自分も、リライトはともかく、原作は初読である。 かたや、教養高く、高潔な紳士、ジキル博士。 こなた、見るからに邪悪で粗暴、ついには重犯も犯すハイド氏。 この2人が抱える怖ろしい秘密が、ジキル博士の友人、アスタンによって徐々に明らかになっていく。 スティーブンソンは44歳で早世したが、ストーリーテラーとして大衆に愛され、同世代や後世の大作家にも評価されている。 本作も140ページほどとさして長くないが、ゴシックホラー的なおどろおどろしい雰囲気もあり、「探偵」役であるアスタンが秘密に迫っていくミステリの要素もあり、秘密の実験室で謎めいた薬が匂う、錬金術を思わせるようなマジカルな妖しさもある。アスタンとジキル博士の間の、古き佳き時代の紳士らしい友情も独特の味わいである。 鮮烈な幕切れは、すぱりと職人芸的な見事さで、読者の心に余韻を残す。 いくら何でも古めかしすぎ、と思う部分もあるが、現在でも現役で文庫本が出ているだけあって、相当の読み応えがあり、また読む人の年齢やそのときどきの状況によって、さまざまな読み方ができそうでもある。 邪悪な精神がそれに応じた醜悪な外見を纏うというのが、なかなか斬新な発想のように感じたが、一方で、こういうのを突き詰めていくと魔女狩りとか外見による差別につながっていくんだよな、と思わないでもない。 時間をおいて読み返すと、また新たな発見がありそうでもある一編である。 *きっかけは、テレビでやっていた「映画ドラえもん 宇宙英雄記」を見たことですw 悪役が、イカの怪物の「イカーロス」、アメーバみたいに姿を変える「メーバ」、金ぴかの野獣みたいな「オーゴン」とベタな名前の中に、一見、常識人っぽい外見の「ハイド」。「この名前はどっから来てるの?」と高校生のムスメが聞くので、「そりゃ外面がよくて実は悪い奴だから、『ジキルとハイド』から取ってるんじゃないの」というと、『ジキルとハイド』を知らなかった模様。「えー!?」とは思ったけど、そういえば自分も原作読んだことないわ、とちょっと愕然(^^;)。この機会に読めてよかったですw
0投稿日: 2016.04.06
