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一路 (下)
一路 (下)
浅田次郎/中央公論新社
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総合評価

(139件)
4.2
45
60
21
0
0
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    中山道六十九次にわたる骨太な小説。 道中あれやこれやとトラブルが降りかかるが、さまざまな登場人物の機転や思いにより、つつがなく参勤を終える。 浅田次郎は、武士道と人情の狭間の感情や葛藤を描くのが上手だと思う。それらの根底にある「愛」の解像度が高く、色気を感じる。

    20
    投稿日: 2026.06.03
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    参勤交代で中山道を江戸に向け80余人で出立。御供頭として一路と側役の慎吾はともに父親を同時に亡くしており、それは放火による殺害と毒殺という噂もあった。そんな中で後見役の蒔坂将監と国家老由衣帯刀らの謀反計画を知るが、道中では易者と髪結が共をしており、宿、山道、峠などの情報を逐次一路に伝達して無難にこなしていく、その困難と苦労に一路の姿(一生懸命)を読み解くのは楽しい。参道での出来事に謀反を見抜く為に「殿様はうつけ」なのかどうか、そんな噂が舞う中、宿、農民、関所などでの対応は「見せ掛け」とも取れる仕草などが伺える。面白いのは、馬同士の気持ちの想像の会話、お姫様の初恋行動、葱の特効薬など、参道後、大出世するのはその「馬」なのだ。本文で見つけた気になる言葉:「武士の面目は他聞他目にあらず。常に自聞自目に恥じる事なきよう生きよ」「武士たるもの一心大切にすべきは、先祖代々の勤めに他ならぬ。己が分限をわきまえ、過ぎたるも、及ばざるも、罪と心得ねばならぬ」「武士はたとい義理を欠いても職分をまっとうせねばならぬ」

    5
    投稿日: 2025.12.13
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    読了と同時に「ここで終わったかー!」と叫んだ。まさかこういう終わりだったとは……。 上巻での不穏な空気を一気に回収。晴々しい結末だった。途中、馬だの鯉だのが話し出すので面食らうが、随所にこういったおかしみが仕込まれてるのでこれも愛嬌だろう。 それにしても登場人物に脇役などなく、何らかの役割を与えられて見事に活躍するので感心してしまった。伏線回収ものとしては素晴らしいのではないだろうか。浅田次郎を読んだのは今回が初めてだったが、最後まで面白く読ませてもらった。他作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    毎章事に問題が起こり、それが愉快に解決していくので読んでいて楽しい。解決の仕方も一辺倒でなく「あ、そうなるか」と得心する事が多く飽きない。数年後にまた読むと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    大事にするもの、時代の移り変わり、どのように生きていくか。最後の最後で、一路の名前から改めて考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    浅田次郎『一路』中公文庫 読了。父の急死により急遽家督を相続した供頭が参勤交代を差配する時代小説。「行軍、戦そのもの」と謳う家伝の古文書をただ頼りに道中の難事に立ち向かっていく。うつけ者(仮痴不癲?)の殿様はじめ登場人物の個性が光り面白い。一所懸命に自らの職分を果たすのみである。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    ドラマがすごく面白かった記憶で読んだけどこんな話だったっけ? もっと面白かったのになと原作だけど正直残念な気分。だいぶ前に観たきりなのであやふやだけど……

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    上巻に続き、面白い。 何より殿様が最高。 本作は、殿様が非常に魅力的でユーモアがある。 トイレに行きたくて、行列を置き去りにする場面は、声を出して笑った。 主人公は一路のようで、色々なキャラクターの心情が描かれるため、全く退屈しない。武士の生き様も垣間見え、要所要所で笑える。 浅田次郎先生、流石っす。 これは堂々と星は4つ。

    0
    投稿日: 2025.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!うつけのフリをする御殿様とそれを支える部下の侍たち、無事に江戸まで着到できてよかった。謀反を企んでいる後見人が助っ人に切られるところも個人的にはよかった!御殿様的には思うところがあったみたいだけど。。。この時代から上司のふわっとした言動に対して部下が忖度していたんだなー、この文化が今日まで続いているのかな?と思ったりもした。

    0
    投稿日: 2024.09.19
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    雪の和田峠越え、御殿様の急な病、行列のなかで進む御家乗っ取りの企み。着到遅れの危機せまるなか、一行は江戸まで歩みきることができるのか…。

    3
    投稿日: 2024.06.03
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    上巻にも増して、魅力的な登場人物が目白押し。誰しも必ず、好きなキャラクターが見つかると思う。(私は鶴橋と楢山儀右衛門を推します。) 郷里から江戸へ、タイトル通り寄り道なし、一直線の旅路を辿る物語で、結末は一件落着という言葉がしっくりきた。それでも、最後までちっとも単調に思わなかったのは、魅力的な人物が次々と登場し、人間ドラマがぎゅっと詰まっていたからだと思う。 本作は、憎しみや恨み、理不尽に対する無念に堪え、ひたすら真っ当に誠実に生き抜くことの大切さを教えてくれた。 上巻を読み終えて、充分「おもしろかったな」と思っていたが、下巻はさらに飛躍的におもしろくなった。これから読む方々には、期待を膨らませてほしい。

    2
    投稿日: 2024.02.16
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    概ね面白かった 大名や旗本の格式について知ることが出来た。武鑑なるものを見てみたい。 只、最後に一万石の加増を言われた際の断りの 理由や、参勤交代制度が近い将来無くなると聞いて一路が涙する部分等今ひとつわからないところがあった。

    0
    投稿日: 2024.01.30
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    上巻が色鮮やかな料理が小さな器に盛りつけられて寿司詰めのように飾られた籠膳であるならば、下巻はうな重のように大きな器にでーんと大物を盛りつけたような感じ。下巻は道のりがあとわずかでありながら、これまでの問題点が一気に噴き出してくる、それを解決せねばならないため一つ一つがじっくりこってり書き込まれているので上巻のようなテンポよさはない、しかしながらこれまで垣間見せていた御殿様の本来の姿が顕現し、あれやこれやが一気に大団円。これぞ時代小説の粋である。 タイトルの一路という名を背負った御供頭の名の由来も明かされすべてがきれいに、それでいてまったくの爽快感でもなくしんみりとした御殿様の幕引き口上、星4ではあるものの、上下巻通しては間違いなしの星5である。 あとがきの参勤交代とは行軍である、がまったくの作り物というこの発想がなにより秀でていた。浅田さん、流石!

    2
    投稿日: 2024.01.20
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    幕末に近いころの侍の物語、冒頭若くして父親が急逝し、参勤交代の行列をマネージするお供頭の仕事を急遽継ぐことになり、国元に戻ってみると人々は冷たく、味方は誰もいない。親からも何も教えられることなく、唯一手元に残った江戸初期の先祖の描き残した帳面を頼りに参勤交代を始めるのですが、徐々に色々なことが明らかになってきて、天候による悪路だったり、陰謀だったり、想定外のことがたくさん発生します。浅田次郎の人情というか、人間ドラマを描く手腕が光る作品でした。 主人公である一路はもちろんのこと、お殿様のキャラクターもすごいよかったです。 中仙道の各宿場町を描いていて、自分が住む近所にある宿場が舞台になっていてすごく街の昔の姿を見せてもらっているようで楽しかったです。

    0
    投稿日: 2023.12.16
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    純真で真っ直ぐな主人公とうつけを装った賢人の殿様、そして御家転覆を画策する殿の叔父・・・と、役者が揃った日本人が大好きないくつもの苦難を乗り越える勧善懲悪の物語。 時代劇の典型的なパターンと思いつつも、浅田さんが面白おかしく時にはズッシリと心に響くように描く物語にどっぷりハマってた。 「一路〜、アッパレ〜!」

    1
    投稿日: 2023.04.29
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    5.0 こんなにも心揺さぶられるとは…! 本当に面白かった。 一所懸命。 なんて重みのある一言だろう。 正義とは星ぞ。 いかに夜空の闇が広うても、正義が孤独であろうはずはない。 義のあるところ、必ず星ぼしは群れ集うて輝く。

    0
    投稿日: 2023.04.27
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    巻末の地図を見たら、美濃から江戸まで、中山道で行く旅はかなりハードに感じるが、一行の行く冬の道もかなり厳しそうである。迫る将監も脅威だが、御殿様も相変わらずだし、乙姫始め道中で出会う人々はいいキャラ揃いで面白さとハラハラさのバランスよし。

    0
    投稿日: 2023.04.25
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    涙あり笑いあり。読んで満足。 やっぱりな!と思わせたり、まさかあなたが!という部分もあり。お見事! でもなあ、やっぱり壬生義士伝の方が好きかな。

    0
    投稿日: 2023.04.11
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    「浅田次郎」の長篇時代小説『一路〈上〉〈下〉』を読みました。 『終わらざる夏』、『残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉』、『王妃の館』に続き、「浅田次郎」作品です。 -----story------------- 〈上〉 父の急死により家督を相続、交代寄合蒔坂家の御供頭として、江戸への参勤行列を差配することになった「小野寺一路」、十九歳。 家伝の『行軍録』を唯一の手がかりに、中山道を一路、江戸へ――。 「浅田次郎」がおくる、時代エンターテイメント。 〈下〉 中山道を江戸へ向かう「蒔坂左京大夫」一行は、次々と難題に見舞われる。 中山道の難所、自然との闘い、行列の道中行き合い、御本陣差し合い、御殿様の発熱…。 さらに行列の中では御家乗っ取りの企てもめぐらされ―。 到着が一日でも遅れることは御法度の参勤交代。果たして、一路は無事に江戸までの道中を導くことができるのか! 〈解説〉「檀ふみ」 ----------------------- 「中央公論新社」の総合雑誌『中央公論』の2010年(平成22年)1月号から2012年(平成24年)11月号に連載された時代小説、、、 第3回「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞した作品… 観てはいませんが、2015年(平成27年)にはNHK BSプレミアム『BS時代劇』にて「永山絢斗」主演でテレビドラマ化されているらしいです。  ■其の壱 御発駕まで  ■其の弐 左京大夫様御発駕  ■其の参 木曽路跋渉  ■其の四 神の里 鬼の栖(すみか)  ■其の五 風雲佐久平  ■其の六 前途遼遠  ■其の七 御本陣差合  ■其の八 左京大夫様江戸入  ■地図 蒔坂左京大夫参勤行列が歩んだ中山道  ■解説 「一路」の一所懸命 檀ふみ 1862年(文久2年)師走、参勤交代の全てを取り仕切る供頭(ともがしら)「小野寺家」の嫡男で19歳の「小野寺一路(おのでら いちろ)」は、国元、西美濃田名部郡の屋敷で父親が失火で命を落としたとの報せを受け、急きょ田名部へ戻る… 田名部の地を治める「蒔坂左京大夫(まいさか さきょうのだいぶ)」は無役の旗本で、石高は7500石と決して多くないが、大名と同等に扱われる交代寄合表御礼衆を務めるため、隔年の参勤を果たさなければならなかった、、、 殿様からの拝領屋敷を焼失したという大失態は家名断絶にも等しい不祥事だったが、参勤の出立が間近に迫っていたため、重臣の「蒔坂将監(まいさか しょうげん)」や家老の「由比帯刀(ゆい たてわき)」の口添えにより、一路は家督を相続し供頭としての務めを果たすこととなった… しかしながら、一路は江戸で生まれ育ち田名部の地を知らないだけでなく、まだ若く現役だった父から仕事について何も教わっていなかった。 焼け跡から見つかった文箱から、先祖が記した約230年前の参勤の記録「行軍録」を見つけた「一路」は、古すぎて参考にならないと一度は諦めかけるが、旅籠で出会った易者の助言で、時代を経て省略されてきた古式床しい行列の作法を復活させようとする… 親戚からも家中の仲間らからも徹底して協力を拒まれる中、仕立てた羽織一式を人目を忍んで届けてくれた許嫁の「国分薫」に初めて会う、、、 つつがなく務めを終えるようにと祈ってくれた美しい「薫」に心を奪われた一路は、行列を何事もなく成功させ、その暁には「薫」を娶りたいという思いを一層強くさせる… 行列に不手際があればお家取り潰しは確実、古文書の「参勤交代は行軍、戦そのものである」との言葉を胸に、背水の陣の覚悟で臨み、一所懸命におのれの本分を全うしようとする「一路」に、真冬の中山道の難所が立ち塞がり、難題は次々と振りかかる。 雪深い峠越え、殿様の発熱による到着の遅れ… そして、何よりも重大な難事は、「将監」らが主君「左京大夫」の命を狙う陰謀を企てていることだった、、、 いやぁ… 久しぶりに時代小説を読みましたが、笑えて、泣けて、面白くて、感動できる、そんな魅力たっぷりの作品でしたね。 父親の急逝により、参勤交代の全てを取り仕切る供頭という大役を任されることとなった若侍の「一路」が人間として成長する姿、一所懸命に自らに与えられた役割を全うしようとする姿に感動できたし、 「一路」が古式床しい行列の作法を復活させようとすることに応え、御殿様を支えよう・守ろうとする行列関係者たちの和や絆… 忠義・忠節を重んじる考え方に共感したし、 私利私欲のために主君「左京大夫」の命を狙おうとする「将監」等の謀略が、物語に冒険活劇要素を加え、懲悪勧善的な面白さが愉しめたし、 「左京大夫」の、うつけ・馬鹿呼ばわりされても、愛すべき田名部の民のことを常に考えて行動・判断する姿に魅力を感じるし(江戸屋敷留守居役で老齢の「楢山儀右衛門(ならやま ぎえもん)」も同じような魅力を持っていましたね)、トップとしての苦悩も巧く描かれていて、奥の深い重層的な物語に仕上がっていると感じました。 時代小説も面白いですねー 以下、主な登場人物です。 【蒔坂家(田名部)】 「小野寺 一路(おのでら いちろ)」  参勤道中の全てを取り仕切る供頭を代々務める小野寺家の嫡男。19歳。  江戸で生まれ育ち、故郷というべき田名部にも一度も帰ったことがなく、  父・弥九郎から仕事について何の引き継ぎもしていなかった。  北辰一刀流の免許皆伝、東条学塾の塾頭まで務めた穎才。 「蒔坂 左京大夫(まいさか さきょうのだいぶ)」  蒔坂家39代当主、14代左京大夫。西美濃田名部郡を領分とする7500石の旗本。  交代寄合 表御礼衆。  江戸在勤の折は、3日と開けず芝居に通い、  過去には役者の出待ちをしているところを町方に見つかり謹慎処分を下されたこともあるなど、  「うつけ者」と見なされている。 「国分 七左衛門(こくぶ しちざえもん)」  勘定役。薫の父。小野寺弥九郎とは昵懇の間柄だった。 「国分 薫(こくぶ かおる)」  七左衛門の娘。  一路とは親同士が決めた許嫁で、一路は顔も知らなかったが、美しい顔立ちで、  皆から冷たくされる中、道中羽織を仕立てて忍んで旅籠まで届けてくれた。 「栗山 真吾(くりやま しんご)」  供頭添役。  前年の秋に父が卒中で急死し、  一路と同じく仕事の引き継ぎを全くやっていない状態で参勤に挑む。 「佐久間 勘十郎(さくま かんじゅうろう)」  蔵役。  前年までは30人徒士の行列だったため参加したことはなかったが、  一路が取り仕切る今年は50人となったため、駆り出され、  派手な衣装を身に着けて道中先触れを務める。  おつむの足らない武辺者とされているが、面倒な世事に関わらないために、  あえて馬鹿なフリをしている向きもある。 「矢島 兵助(やじま ひょうすけ) / 中村 仙蔵(なかむら せんぞう)」  10俵3人扶持の組付足軽。同い年の従兄弟同士。  兵助は「猿(ましら)の兵助」の異名を取るほど身軽。  7つ下の真吾とは又従兄弟で、子供の頃からひ弱でいじめられっ子だった真吾を気にかけてきた。 「蒔坂 将監(まいさか しょうげん)」  左京大夫の後見役、叔父(正しくは先代の従兄弟の子)。  男子に恵まれなかった先代左京大夫の養子に入った矢先に、  側室が懐妊し当代が生まれ、廃嫡された。  当代からは実の兄のように慕われている。 「由比 帯刀(ゆい たてわき)」  蒔坂家家老。 「伊東 喜惣次(いとう きそうじ)」  側用人。  長年、将監の元で禄を食んできたため、左京大夫より将監に忠義が深い。 「ぬい」  左京大夫の側室。将監の娘。左京大夫からは内心では嫌われている。 「辻井 良軒(つじい りょうけん)」  医師。大坂の適塾で蘭方医術を修め、先年の夏に召し抱えられた。年は27、8。  将監と帯刀にお家のためと騙され、一路の父と七左衛門に毒を持ったが、  うつけ者呼ばわりされている左京大夫の真の聡明さに気付き、  医師としての本分を全うしようと思い直す。 【行列関係者】 「空澄(くうちょう)」  田名部陣下の浄願禅寺の住職。  弥九郎の死後、江戸までの道中を往復し、行列の出発後は先行して一路の助けとなる。 「朧庵(ろうあん)」  田名部のほとんどの宿で投宿を断られた一路が、  街道の端の博打場も兼ねる旅籠で出会った道中筮(易者)。  一路の面相が大変優れていると褒めちぎり、  参勤道中についても庶民の立場からの忌憚のない意見を伝える。 「丁太(ちょうた) / 半次(はんじ)」  筋骨隆々の双子の馬喰。  行列の先頭で家康から下賜されたと伝わる朱塗りの槍を持つ役目を任せられる。 「新三(しんざ)」  髪結い。鼻筋の通った細面の顔立ちに、剥いたゆで卵のような肌をしている。  一路に腕を見込まれ、道中髪結いとして行列に付いていく。 「ブチ」  丁太と半次が市場で売り切れなかった斑馬。殿様の替え馬となる。 「白雪(しらゆき)」  殿様の愛馬。名前の通り、白雪のように美しい白馬。何度も参勤道中を経験した老馬。 【中山道中の人々】 「スワ」  馬籠宿で生まれ育った。  前年の暮の大火事で両親を亡くし、スワは庄屋に、6つになる弟は中津川の遠縁に引き取られた。 「檜山 角兵衛(ひやま かくべえ)」  福島関所番頭。  与川崩れを迂回せずに渡ったという一路の言を信じなかったが、現場を見て変心し、  行列が谷に捨てざるを得なかった宝物類を拾い集め、宿場まで届けた。 「大賀 伝八郎(おおが でんぱちろう)」  下諏訪宿の宿場役人。  幕閣に参与していた主君、諏訪因幡守の小姓として江戸詰めだったが、  5年前、20歳の時に、父の急逝に伴い、宿場役人の家督を継いだ。  「鬼の栖」の異名を取る和田峠を急ごうとする一路を諌める。 「内藤志摩守 正誠(ないとう しまのかみ まさあきら)」  信州佐久郡岩村田藩1万5千石の当主。17歳。奏者番。  10歳の時に父が自害したため、若くして祖父の跡を継いだ。  内藤家と蒔坂家は江戸の本所屋敷が隣同士で交誼が深く、  病に臥せていた先代が左京大夫に正誠の行く末を託し、  自身も幼くして家督を継いだ左京大夫は兄のように正誠を導いた。  血筋及び先代である祖父の功績により、父祖代々の念願であった築城を許され、  陣屋大名から城主大名になったことで、ふてぶてしい態度が一層悪化した。  家督を継ぐ前の名は「?一郎(ひいちろう)」。 「浅井 条右衛門(あさい じょうえもん)」  内藤家家臣。軽々しい言動が多い正誠を諌めるが、聞き入れられない。 「乙姫(おとひめ)」  加賀藩前田慶寧の才色兼備の妹。  実母ではないが、父の正室は11代将軍・家斉の娘。国元で育ったが、  輿入れに相応しい年齢(16歳)になったため、江戸下屋敷へ移り住むことになる。  行列は300人余に達し、速度も遅いため、  時には休憩や見物を兼ねて渋滞した後ろの旅人らを先に通らせる。  蒔坂家が早駆けで行列を追い抜いていった際、一路に叶わぬ恋をし、身に付けていた簪を与える。 「鶴橋(つるはし)」  乙姫のお付女中。  女としての幸せ(=恋が成就すること)を体験できないまま老境を迎え、  乙姫の叶わぬ恋をせめてもの思いで応援する。 「板倉主計頭 勝殷(いたくら かずえのかみ かつまさ)」  上野国安中城主。42歳。  武芸の基礎は駆け足であるとの信条の持ち主で、自分や家来はもちろん、領民にも駆け足を奨励する。  先代の頃から始まった、  城下から碓氷峠頂までの7里を走って往復する「安中の遠足(とおあし)」は名高い。  口癖は「よおっし!」。 「根本 国蔵(ねもと くにぞう) / 石塚 与八郎(いしづか よはちろう) / 海保 数馬(かいほ かずま)」  安中藩家来。走術の免許皆伝、直近の遠足で好成績を残した3人の武士。  「風陣の秘走」で、左京大夫の発熱による江戸到着遅延の知らせを、  松井田から江戸表までの32里を三刻半で届けるよう命じられる。 「ひぐらしの浅(あさ)、又はひぐらし浅次郎(あさじろう)」  その日暮しの博打打ち。色男。  元は田名部生まれの武士で、郡奉行を務めていた父があらぬ罪を被せられ、一家もろとも放逐された。  遠縁を頼って、隣国彦根で田畑を買ったが、父母は流行病で死去。  秋の終わり頃に、浅次郎の恩人である貸元の親分が、  彦根を訪れた七左衛門から将監一派の企みと行列の助っ人になってほしい旨を依頼され、  将監は浅次郎の親の仇も同然だからと任される。  父から「田名部と関らぬよう」言い残されているため、煩悶する。 「黒岩 一郎太(くろいわ いちろうた)」  牧野家の道中供頭。19歳。急な卒中で昏倒した父親に代わり、供頭の大役を初めて任される。  父から役目の引き継ぎもしていなければ、道中にお供したこともなく、父は卒中で口が利けない、  頼みの綱の添役は、前任者が尊皇攘夷にかぶれて出奔したため代役であるという、  一路と似た境遇の持ち主。 「牧野遠江守康哉(まきの とおとうみのかみ やすとし)」  信州小諸藩1万5千石藩主。井伊直弼の肝煎りで若年寄に抜擢されたが、  桜田門外の変後に罷免された。  3年間の激務がたたって体を壊し、領分で死にたいという意思を公儀に認められ、  小諸へ戻る途中、深谷宿本陣で田名部と差し合い(宿泊藩が重複すること)になる。 「井上河内守(いのうえ かわちのかみ)」  寺社奉行。氷川神社参拝の折に左京大夫と行き合う。 「海老沢 吉三郎(きちざぶろう)」  大宮宿代官支配の公事方手付(領民の揉め事を裁量し、領内の治安に携わる助役)。  代官の留守中に氷川神社の参道で蒔坂家家来2名が討死する事態に見舞われる。 【江戸の人々】 「すず」  左京大夫の正室。笑顔が地顔。  歴代の妻は高家や同格の交代寄合、大名家から輿入れする倣いだったが、  実家は1200石の両番筋、父親は書院番組頭。  向島の下賤な出会茶屋で逢瀬を重ねていたが、妊娠していることが分かり、  父が蒔坂家に乗り込み祝言を上げた。  決して美人ではないが、見ようによっては美しく、使用人たちとともに台所で立ち働き、  子育ても人任せにしないため、家中では大変人気がある。 「楢山 儀右衛門(ならやま ぎえもん)」  蒔坂家江戸屋敷留守居役。77歳。 「せつ」  一路の母。 「神崎 又兵衛(かんざき またべえ)」  すずの父。作事奉行。左京大夫が最も苦手な一人。  蒔坂家の行列が江戸に到着したのと同日、大目付(諸大名の監督)への昇進と、  道中奉行兼任の内示が下る。 「松平豊前守(まつだいら ぶぜんのかみ)」  老中。丹波亀山藩5万石の藩主。  楢山儀右衛門とはかつて寛永寺の茶会で知り合って以来、茶の道の師と仰いでいる。 「徳川家茂(とくがわ いえもち)」  将軍。優秀な人材を求めて、左京大夫の真の姿を御庭番に探らせる。  左京太夫が江戸に到着した日、おしのびで市中へ行き彼の様子を見つめていた。

    0
    投稿日: 2023.02.28
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    下巻に入ってからは一気読みでした。 お殿様の奇行が笑えて笑えて  でもその裏にある想いに泣ける アッパレー浅田次郎!

    0
    投稿日: 2023.01.12
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    下巻に引き続き、とっても面白かった! シリアスでも逆でも語り口が淡々としてて、それがまた癖になる。 下巻でも沢山の困難が発生して、主人公はすごく必死だし、逆にお殿様はますますよく分からない人物になっていく。 最後色々なことが明らかになるけれど、締めくくりの一路の名前の意味にはグッときた。

    5
    投稿日: 2022.12.18
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    ようやく読み終えた! 時間をかけずに、一気に読んだ方が絶対いいな。 思い返すと上巻から、個性あふれる人々、降りかかる災難、、など色々あったなぁとしみじみ。 もう1回読み直したい。

    0
    投稿日: 2022.11.13
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    一所懸命。 今の政治家や官僚ら、国を動かす人たちは何でこうなったたのか。 私心のない公僕であつてほしい。

    0
    投稿日: 2022.09.22
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    参勤交代を一所懸命に遂行する主人公を通して、藩の人間模様、そして武士の矜持を余す事なく描かれている。藩主とは何か?、武士の生き様とは何か?参勤交代の存在意義とは何か?を考えさせられる秀作である。

    1
    投稿日: 2022.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    馬も含め、たくさんの登場人物それぞれに見せ場があって面白い。特に御殿様の聡明さが格好よかった。困難はありつつも全体的にハッピーな感じでとんとんと話が進むので、ハッピーエンドを期待しつつ安心して読み進めることができる良い本だった。★4

    0
    投稿日: 2022.07.18
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    本書は一路の物語ではなく、お殿様こと左京大夫の物語だと感じました。彼の懐の深さ、自分の分をわきまえ、それを一所懸命に勤めようとする姿は立派でした!

    0
    投稿日: 2022.04.20
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    浅田次郎作品らしい綺麗な日本語と心意気のある登場人物が多く出てきた。エンターテイメント性もあり読んでいて面白い作品。

    0
    投稿日: 2022.03.27
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    上下巻読了。 テンポがよくあっという間に読んでしまった。 経験がなくとも信念をもつことの大切さ。 迷った時に頼りになる仲間たちの大切さ。 なにより、失敗しても大丈夫という寛容さ。 この寛容さが現代にはないよなぁって。 どうなんだろうねそれは。と思いながら読了した。

    0
    投稿日: 2022.03.20
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    面白くってほろっとさせる。 言葉は難しいところもあったけど気持ちは伝わりました。 本当に読んでよかったと思う話でした。

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    投稿日: 2022.01.15
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    ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶壺に追われてとっぴんしゃん の茶壺の意味がわかった! 嬉しい。 殿様同士の友情?が、素敵。 江戸時代の末期に、さ迷う?お姫様行列が切ない。

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    投稿日: 2021.10.09
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    上下とも読破。理不尽に大役を任されながらも、一所懸命に任務を遂行していく。木曽路に連なる峰々のごとく難題が押し寄せるが、道中を歩進めるように一つ一つ乗り越えてゆく。その姿に、何か忘れかけていた大事なことに気付かされる。 ストーリーが素晴らしいこともさることながら、著者が古文書好きということもあり、普段なかなか見ることのできない表現を発見することができる。今まで見たこともない漢字・言い回しなのに、なぜか懐かしく、すっと腑に落ちるような表現。今でこそ「古い」とされる表現も、江戸時代が200年以上続いたことを考えると、日本語の歴史を俯瞰した時に、今の表現技法はごくごく最近になってからのものであろう。古来からの表現に共感するように日本人は進化したのだろうか。

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    投稿日: 2021.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔ここは宿場町でした〜なんて聞いたことあったけど、宿場町ってなに??と思っていました。 この本を読んで、そりゃお金は落ちるし栄えるわけだ〜と納得。 現代人からすれば、江戸初期も中期も後期もひっくるめて江戸時代だけど、300年も続くなかで制度やしきたりが変化していくのが面白かった。 武士の合言葉の一所懸命がかっこよくて、これからわたしの座右の銘にしたい。

    0
    投稿日: 2021.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もう本当に面白くって、体力さえもてば一気に読みたかったくらい。 途中に昼寝やうたた寝が何度か入ってのは、あくまでも体力がもたなかっただけで、面白くなかったなんてことは全然ない。 突然父を亡くしたことにより、家業の『参勤交代の供頭』をすることになった一路。 失敗するとお家取りつぶしになるかもしれないというプレッシャーと戦いながら、無事に参勤交代を終えられるように奮闘する。 殿様はうつけ者と名高い蒔坂左京太夫。 殿さまの意を汲み、しかし失敗は許されない、綱渡りの毎日。 しかし読み進むにつれ、殿さまはうつけ者などではないのでは?と思えてくる。 殿さまの言葉が持つ重みを充分知ったうえで、直接言葉にしないようにして自分の想いを伝えるなんて、並大抵の殿ではできないと思う。 でも、うつけ者だったのも事実なのだ。 出来のいい叔父を差し置いて自分が家督を継ぐことが本当に正しいのか?と悩んだあげく、何とか穏便に叔父に家督を譲ろうと考えた手段が「うつけ者作戦」なのだ。 この本、表紙が面白いんだよね。 内容に即したイラストなんだけれど、「葱かよ…」「葱かよ…」のあとの、葱背負った殿様。 これが、泣けてくるくらいいいシーンなのよ。 殿さまの気も知らないで、乗っ取りを企む叔父は、幕閣内に「うちの殿は大バカ者のうつけ者だ」と噂をばらまくけれど、見る目のある人は左京太夫の誠実さと器の大きさと頭の回転の良さをちゃんとわかっている。 世の中は捨てたもんじゃないな。 ただ気になったのは、表紙のセリフと本文のセリフが一か所だけ違っていたこと。 本文では「ならば誤解がある」となっているけれど、多分表紙の「ならば誤読がある」が作者の意だと思う。 単なる誤植なのか、それとも推敲のうえ「誤解」にしたのかはわからないけれど、「お前は考え違いをしているぞ」という意味のセリフのもとにあるのは、「先祖の言葉を読み違えているぞ」ということなのだから、どちらでも間違いではない。 どちらかというと「誤解がある」法が日本語として正しい気もするけれど、「誤読」の方が気分だな。 図書館の休館で上巻との間に2ヶ月ほど空いてしまったのが本当に惜しい。 一気呵成に読み終えて、いろいろなもやもやをすっきりさせたかった。

    1
    投稿日: 2021.08.14
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    なぜだろ?緊迫感が無いまま、終わってた。最初から、どう考えても敵が勝つイメージが沸かず、帯にあるような一気読みとは、なりませぬ。

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    投稿日: 2021.06.16
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    歴史小説だから仕方ないけど、言葉が難解で頭に入らないところがあった。それでも、武士や殿様について、知らなかったことがたくさんあったのが分かってよかった。

    1
    投稿日: 2021.04.14
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    参勤交代を通して武士の矜持、意地、気概が伝わるお話しで、殿様、上士、下士、お姫様、それぞれの立場を完うするべく一所懸命に生きようとしている。当時の人々の生き様なんだろう。時代背景的には幕末でこれが最後の参勤交代だったのが物悲しい。浅田さんらしい普段目にしない漢字や読み方が多く、立ち止まることがあったが、それも何だか上下巻楽しめました。

    4
    投稿日: 2020.12.26
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    とにかく(下)は面白かったです。笑ったし、涙も出ましたし、本当に良かったです。加賀百万石のお姫様の恋の話がありますが、ここの部分は本当に好きでした。お姫様の可愛さと、侍従の女性の強さの対比に心が温かくなるような感じがしました。また、主人公の許婚の女性の優しさと強さもステキでした。参勤交代と聞くと武士のイメージが強いですが、それを支える人たち、無事に勤めを終えることを願う人たちがいるからということを考えさせられました。いつの時代もかげながら応援する人たちは強いなぁっと思いました。 最後まで読むと、うつけ者と言われているお殿様のすばらしさが分かります。非常に頭の回転の良いお殿様だと思いました。お殿様と聞くと、ちょっと自分とは違うような雲の上のような人の印象ですが、非常に人間味があり面白いお殿様が描かれています。 この作品はぜひ読んで欲しいです。笑って、泣いてと忙しいですが、それができる作品です!

    9
    投稿日: 2020.12.20
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    舞台となったのは1861年。皇女和宮が降嫁のため中山道を通って江戸へ向かった同じ年の暮れ。 …今から160年ほど…ほんのちょっと前のお話し。 永く太平の世の続いた江戸時代も前の年の3月に桜田門の変が起こるなど、天下騒乱の兆しがみられる頃、突然の父の死により参勤交代の御供頭勤めることになった主人公小野寺一路が、知識も経験もない中、屋敷の火事にも焼け残った『行軍録』という200年以上前の江戸初期の参勤交代の手順書をもとに、古式かつ勇壮で大胆な行列中山道をひた進む。 宿場や難所ごとのエピソードを涙と笑いで連ねた『お武家様版 中山道中膝栗毛』的な物語は、複線でドラマ「水戸黄門」に出てきそうなお家騒動の影もちらつかせながら、ジェットコースターのように突き進む。 主人公一路や取り巻きの奮闘もさることながら、道中行程が深まるにつれて“お殿様”の個性が光り出すさまがとても清々しい。 難しいことはさておいて、いい気持ちになる物語でした。

    0
    投稿日: 2020.08.27
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    初めて浅田次郎の本を読んだ。さすが有名人気の作家。読みやすく面白かった。主役でない主人公が題材でも、人気作家にかかればこんなに面白いのかと。それでいて、将軍は将軍たる素晴らしさを描けている。一所懸命。一路。私とは縁遠い…

    0
    投稿日: 2020.08.03
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    読み終えたーっ! 読み応えたっぷりだった。 行列は国元を出発し、中山道を通り、途中11の宿場町で宿泊しながら江戸へと向かいますが、そのすべての宿場町での、すべての道中での、1日1日の出来事が描かれていて、圧倒されました。蒔坂家の参勤交代のすべてが描かれています。だから、行列に同行しているような、側で様子を伺っているようで、凄く面白いです。特に宿泊した宿場町でのそれぞれの出来事が、すべて面白かった。 将監による御家のっとりの企み、またその結末に、将監を慕っていたお殿様の姿がさびしく見え、少しかわいそうに思えました。 あまたの困難を乗り越え、行列を差配し、無事に江戸へと到着した一路に、「本当にお疲れさま」と労いたいです。国元に帰ったら、許嫁と一緒になって、幸せに過ごしてほしいです。 独特の言葉がたくさんでてきて戸惑うことも多かったけれど、御家のっとりの企みや参勤道中の数々の出来事にハラハラさせられ、凄く面白い作品でした。

    7
    投稿日: 2020.07.25
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    さすがに浅田次郎!何を読んでも面白いですね、 中国を舞台にしたシリアスな小説のファンなのですが 時代物も文句なしに面白いです。 (NHKBS 永山絢斗主演でドラマ化されてました) ちなみにこの文庫本のカバー画は細密描写を得意にしている山口晃。 都市鳥瞰図や合戦図などの大作でメジャーな方ですが 大河ドラマ「いだてん」のタイトルバックに使われた東京の俯瞰図がこの方の作品でした。

    0
    投稿日: 2020.07.06
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    星は4+。ハラハラドキドキで面白いの一言につきる。浅田次郎の「鉄道員」や「地下鉄に乗って」などの徹底的に泣かせる作品も好きだが「プリズンホテル」や本作のようにちょっとコミカルだが、それでもふと感涙を誘う作品もいい。

    0
    投稿日: 2020.06.16
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    小野寺一路率いる、蒔坂家参勤行列も後半戦。 艱難辛苦、無理難題を乗り越え、無事に江戸へ辿り着くことができるのであろうか。 笑い、涙、その他諸々、ハチャメチャな浅田節が炸裂。

    0
    投稿日: 2020.04.28
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    中山道を江戸に向かう旗本一行の道中記の下巻。いくつものトラブルを乗り越え、謀略に対峙し、自らの役目を果たそうとする御供頭に共感し、エンディングに向けて一気に読み進めた。

    0
    投稿日: 2020.04.26
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    上・下巻、とてもストーリーに引き込まれて楽しかった☆彡 続きが読みたくなるような余韻を残して終わらせるのがたまらない!

    0
    投稿日: 2020.04.18
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    爆裂参勤交代 クライマックスの危機一髪、個性的な登場人物 中山道の宿場の描写。下巻は怒濤の行進と一緒に一気読みだった

    0
    投稿日: 2020.03.21
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    感想は上下合わせてのものです。 19歳にして参勤交代の御供頭を仰せつかった主人公。失敗したらお家断絶という背水の陣で臨むが様々な難題が・・・ そこそこ重苦しいテーマがありながらとにかく、こう、軽い。一つのエピソードごとにサクサクと物語が進みます。お家騒動という大きなテーマもあるにはありますが、なんだろうなあ。ひたすら軽い。いい意味でも悪い意味でも。 登場人物もごく一部を除き基本的にみんな善人なので嫌な気分にはあんまりならないってのも大きいかな、と。 ただ個人的には文量の割にはもうちょっと読み応えがあってもよかったなーと。

    0
    投稿日: 2020.02.04
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    参勤交代の労苦も、さることながら、殿様等、一路達、人物らの、心情や思いやる心とか、笑いながらも、ほっこりしたり、宿場町や、道中の情景が、次々と思い浮かび、旅に、出たくなってしまった!!

    0
    投稿日: 2020.02.03
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    ところどころにグッとくる場面が散りばめられていて、その一方でシャレの効いたコミカルな場面もある。 能ある鷹は爪を隠すというけれど、御殿様の能力をひけらかさず、自分の役割に徹する生き方がかっこいい。 檀ふみさんの解説にあった、浅田次郎の思う「一所懸命」の回答がステキでした。

    0
    投稿日: 2020.01.28
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    自分の領分の中で命をかけて「一所懸命」に頑張る武士達の物語。笑いと感動、ユーモアとシリアスが絶妙なバランスでとても面白かった。 急速に変わっていく時代の中、変わらずにいることに批判も起こるが、時代に上手く乗ることだけが生き様では無いことを物語を通じて感じる。

    2
    投稿日: 2019.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが浅田次郎、面白かった。 でも伊東くんには生きてて欲しかったし、御殿様は大は小を兼ねるで、国政で活躍して欲しかったなぁ。

    1
    投稿日: 2019.12.15
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    面白かった! さすが浅田次郎、将監の末路はあっさりだったし 浅次郎は自分?とか思いつつ 登場人物にも入り込めて楽しかった。 乙姫エピソードは謎…

    1
    投稿日: 2019.05.19
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     コミカルなエンターテイメント小説にして、骨太な時代小説でもありました。面白かった! 登場人物、というか、「キャラクター」と称した方がしっくりくるような個性的な面々の、それぞれの視点や思惑や矜持が次々と現れては、真冬の厳しい参勤交代の旅路を時に賑やかに、時に切なく彩ります。  筆者がノリノリで書いているだろうことが伝わってくるギャグ色が強い場面は、腹筋が震えて大変でした。上巻に続き下巻でも、「くそッ」「葱かよ…」「バカ」など、名言迷言が飛び出す飛び出す(笑) 一文一文が秀逸すぎてアッパレです。  一方で、終盤の一路や伊東らを筆頭とした、この時代、その身分だからこその苦悩も真正面から描かれていて、一度の参勤交代の中に、各々の人(馬)生、各々の「一路」が凝縮されているかのようでした。  それにしても……御殿様、好きだなぁ……いっそこの方をメインにしたスピンオフが読みたい……(笑)

    1
    投稿日: 2019.03.14
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    いろいろな障害があったけど、終えてみればあっという間の参勤交代。 何事にも「一所懸命」が大切。

    1
    投稿日: 2019.02.06
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    ・8/23 読了.結末は案外あっさり終わってしまった.特にどんでん返しも劇的な場面も無く.前半の方が読み応えあったかな.

    1
    投稿日: 2018.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻も楽しかった。やはり浅田先生、大興奮の面白さである。感動に涙した回数でいうと、圧倒的に上巻のほうが多いが、下巻も人間ドラマから目が離せず、蒔坂左京大夫が段々かっこよく見えてくるから不思議。左京大夫に限らず、主人公の小野寺一路を始め、登場人物すべてがイキイキしていて、その魅力は悪役も含めて全員を好きになってしまうほど。好きな登場人物を上げればキリがないのだが、下巻では特に国分七左衛門の義理堅い男臭さが書き出されていてよかった。思わず声に出して笑う場面も数多くあり、泣いたり笑ったりと感情を揺さぶられまくる良書。

    2
    投稿日: 2018.05.26
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    時代は幕末、縮小傾向にあった参勤交代を古式に則って、成功させようとする一路であった。道中、御家乗っ取りの策略もあり、トラブルつづきではあるが苦難を乗り越え、無事に役目は果たせるのだろうか・・・痛快時代劇

    1
    投稿日: 2018.05.05
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    更にハラハラドキドキの下巻。 上巻で絶望まっただ中だった一路は知らぬが仏、 実は救いたい、救ってくれた人々が・・・。 最後の方は殿様の左京太夫が実は影の主人公? は~まったく、最後までドキドキ楽しく読めました♪ 実は、図書館で単行本も借りてきました。 何故って?文庫だと、山口晃画伯の楽しい表紙が 悲しいことになっているからです。 いやあ、この表紙絵の複製、マジ欲しいです♪

    1
    投稿日: 2017.10.14
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    面白かった。丁度祭りの接待の世話をしてるので、一路の立場と自分を重ねて、気持ちを奮い立ててます。到着後の話は、急に勢いが無くなる感じで、もう少し丁寧に描いて欲しかった。

    0
    投稿日: 2017.09.30
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    読みにくかったが、なんとか最後まで読めた。コメディはいるのか?と疑問を感じるが、懸命さは伝わってきた。

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    投稿日: 2017.06.07
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    面白かった 参勤交代を中心にしたコメディ?時代小説 読みにくそうな時代小説も浅田次郎のテンポよい展開によって、あっという間に読みきりました。 いよいよ下巻です 下巻では、さらにトラブルに見舞われます。 12月の中山道ですから、吹雪ふくめて自然の猛威のなか、江戸を目指すことになっています。 そういった自然との闘いや、御殿様発熱、御本陣差し合いなどなど、 1日も遅れることが許されない参勤交代のなかで、いかに対応していくかが面白いです。 老馬が死んでしまうくだりとか、 うんこがしたい御殿様が走るあたりとか、 若くてわがままな志摩守を御殿様がたしなめるあたりとか、 乙姫さまの初恋?とか 御殿様発熱で到着が遅れるのを早足で伝えてもらうところとか、 そして、いよいよ人情&クライマックスが、御殿様と将監の船の上での会話。 そして、浅次郎の台詞、さらには浅次郎と勘十郎の別れ。 江戸に到着した御殿様と上様とのご対面 上様の御庭番は実は道中筮の朧庵で、御殿様の本質を見定めていたとか 鯉に台詞をしゃべらせるあたりとか 下巻はいくつかの複線をすべて回収して、ちょっぴり悲しい物語になっています。 そんな本書のメッセージとしては 「一生懸命」ではなく「一所懸命」 自分の領分を力を尽くして耕す! 長いたびを通して、御殿様と主人公一路の思いがよくわかります。 本書は上下巻の表紙をあわせると、登場人物とその主な台詞が描かれています。 これを見るだけでもまた面白い!! お勧め!!

    0
    投稿日: 2017.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一路下巻。 上巻に比べたら男臭さとか義理人情がやや強めかなという感じがした いや~しかしながら面白い。 まっこと面白い!! あと上巻より泣けるところ多かったかもなー 上様も江戸居留守役もなかなかのいい意味での曲者で 参勤交代とはこれぞ!という感じ。 乙姫のちょいと切ない恋(一瞬で終わってしまうののも一期一会か)もよし 風邪ひいて葱食べたり貼ったりするのもまた昔からある知恵。 うんこがしたい蒔坂左京太夫(殿様)の風の如く走る様や 浅次郎と勘十郎の別れがぐっときたし。 白雪(老馬男)とブチ(若馬女)の悲しい別れ→ここ泣ける そして上様の御庭番は実は道中筮の朧庵でしたって、一番びっくり。 最後にまさかやたらと鯉がしゃべるとは思いもよらなかった あとは将監を中心とした黒幕さんたちは本当に黒幕だったのかい?と思うような 殿様の言い分も分からんでもない。 爽快感あふれるとても良い作品だった。

    0
    投稿日: 2017.02.15
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    後味の良いすっきりとした話。 参勤交代に纏わるエピソードなんですが、お家事情や大名の在り方に触れられており読んでいて楽しい。 実際のところ悲しみも苦悩も描かれているんですがあくまできれいに表されているので、楽しい という感想が一番である。

    0
    投稿日: 2017.02.05
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    攘夷攘夷の風が吹き始めた時代の参勤交代。参勤交代の意味すら分からずにしきたりだからで進めてきたが、温故知新で初心に返る事で新たな意味が見えてきた。面白かった。

    0
    投稿日: 2017.01.30
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    悪天候との戦い 加賀100万石の御姫様の恋 そしてお家乗っ取りのたくらみ・・・ 数々の困難が一行を襲う お殿さまと一路の行く先は?? トイレのための雪山韋駄天には大笑い(笑) 行く先々で心強い味方が現れるのは あまりにご都合主義だけど、そこがまたいいんだろなぁ 面白かった!

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    投稿日: 2017.01.20
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    主人公や御殿様サイドに都合の良い展開が続くけどそれが面白いんだ。でもお家騒動の結末は余りにもあっけなくて、ちょっともやっと… ドラマ見とけば良かった。

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    投稿日: 2016.12.17
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    現状より振り返り、古式に則る事が、組織人の心を動かすきっかけに…。ひたむきさ、謙虚さ、、皆"一所懸命"の"行軍"の完結。とにかく面白く、笑いあり、涙ありが一路一直線に続く♪。

    0
    投稿日: 2016.11.02
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    下巻。 何人かの扱いがドラマとは最初から異なっていたので、まあそうだよなあと読み進んでいましたが 違いすぎて笑える。 これはこれでいいのですが、ドラマは本当にうまいことテレビ用に改変したなあと感心する。 重要なキャラクターの出番がなかったことにされていたり、人の生死の扱いが変わっていたり。 しかし最終的にはきっと大団円なんだろうなという安心感がとてもいい。 世知辛い世の中、きれいに終わるのは心落ち着くから。 ……お殿様の正妻の今後を考えると鬱々しちゃうけどね!

    0
    投稿日: 2016.10.14
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    なんのために参勤交代をするのか? 学校で習った事がすべてではないと最近思っていましたが、その考えを深める1冊になりました。

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    投稿日: 2016.09.22
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    「一所懸命」「真実一路」。 何事にもひたむきに。 上巻に引き続き面白かった。 一路が仕えるお殿様以外にもたくさんの個性的なお殿様が登場する。 特に「安中の遠足」の板倉のお殿様は脳筋である。←おい。(「安中の遠足」、土橋章宏の「幕末まらそん侍」を思い出した。) 下仁田ネギって肉厚で美味しいよね。「葱かよ」って言われるけど。 乙姫さまのはかない初恋。 ちょっとモテてるんじゃないか?一路。 能ある鷹は爪を隠す。江戸留守居役は狸。 安政の大獄の翌年の話でもうすぐ幕府自体がなくなってしまう。 ただ新しい時代が来てもこの面々は逞しく誠実に生きて行くんだろうな。と思った。

    0
    投稿日: 2016.08.19
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    久しぶりに氏の長編を読了。いつもの浅田節に酔いしれました。決して読者を裏切らないサービス精神。少々落ち込んでいる自分の精神状態もおかげさまで、少しは前向きに頑張ろうという気になりました。 いつものことながら、ケレン味があり過ぎる展開に人物造形ではあるが安心して読め、カルタシスが得られる。「蒼穹の昴」位までは、本当に良く読んでいた記憶があるが、その後しばらく離れているので、未読の作品も沢山ある。また、楽しみが増えた。

    3
    投稿日: 2016.08.07
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    みんなとても人間として良く出来た人達で。 それそれの立場からその思いが綴られていて 色々と思う所があった作品。 しかして、ここまで勧善懲悪であって良いのか? そこまで完全に人は割り切れるものなのか?

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    投稿日: 2016.07.19
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    浅田さん作品で、悪役がこうも悪役たらしいのはめずらしい。浅次郎の役割が浮いている気がしたけど、他の人たちが手を汚す終わりはしっくりこない。収まりのいい終着なのかなあ。 ほろりとくすりが溢れるいい本だった。表紙が秀逸。

    0
    投稿日: 2016.06.08
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    上巻に続いて・・ 参勤交代の行軍とか人物表現とか、感心することしきり。 普段使いにはない言葉にうなづいてばかりです。

    0
    投稿日: 2016.05.31
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    (前)からのつづき。 派手過ぎず、堅すぎず、なんとも言えない絶妙で傑作な時代小説。 スピード感も伏線も泣かせる話も、馬をしゃべらせるユーモラスさも、なんとも全てが絶妙で非の打ち所無し。 細かいレビューや感想はどうでもいいや。 文句無し五つ星!(あれ?初めて五つ星つけたかな…?)

    0
    投稿日: 2016.04.28
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    下巻は殿様が主人公な感じ。 上巻のハチャメチャな流れでいくかと思いきや、 真面目にまとまってチョット残念。 けど面白いのは間違いなし。

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    投稿日: 2016.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に比べると少し盛り下がっちゃった感じがする。 浅次郎の登場とか、最後の川を渡る場面に一路も勘十郎も真吾までも殿と別行動とか、ちょっと都合良すぎる気がしたかな。 でも読み終えた今、皆のその後がとても気になる。もっと読んでいたいと思える作品だった。

    0
    投稿日: 2016.03.19
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    【大団円。】 もう少しラストで、道中を共にしたそれぞれの「一路」を掘り下げてほしかった気もします。 ともあれ、とても楽しいお話でした♪ お殿様、あっぱれです。

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    投稿日: 2016.03.15
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    時代劇コントか?と思うほど笑いのツボが多い。殿様と配下の武士たちのやり取りが絶妙だ。その一方で、アクションあり、サスペンスあり、涙あり、そして武士の矜持あり、読者の心を揺さぶるあらゆる要素が満載であった。一路の二文字には、己に与えられた使命をひたすらに一所懸命歩み続けることが人生であると、そんな意味が込められている。

    0
    投稿日: 2016.02.20
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    おもしろかったです。が、最後の悪役の結末がちょっとあっさりし過ぎではないかと思いました。ええ!?そういう終わり方?みたいな。でも全体的に良かったです。

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    投稿日: 2016.01.05
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    下巻では怒濤の展開を期待したのだが…上巻と同じようなテンションで所々盛り上がるがそこまででは個人的にはなかった。一つ一つのエピソードにはほっとするものばかりで楽しめるが、個人的にはもっとはらはらドキドキしたかったのが正直な感想。ただ、それぞれのキャラクターがそれぞれ一所懸命に働いていることが、最後の最後の所で分かる。それを思って上下巻を振り返ると、なるほどみんなそれぞれの領分を一所懸命生きていた。最後にその事に気付くことで、この作品全体の意味を感じる事ができた。

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    投稿日: 2015.12.25
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    参勤交代も後半。 大雪の峠越えから江戸まで。 おもしろかったが、最後が馬で終わるのはないでしょ。 許嫁との話とかで〆たらいいのに。

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    投稿日: 2015.12.18
  • あぁ、せつない!

    上巻を読んだ後の下巻への期待たるや「早く読みたい!」と思うと同時に、読み終わった後の虚脱感に襲われるという相容れない感情が、数日の間心の中でせめぎ合っていたが「読みたい!」という感情が、どんどん膨らんで行き、結局購入してすぐさま読み始めた。わずか数日間、現(うつつ)の世に舞い戻っていたこの身が、「あっ!」と思う間もなく小野寺一路の元へ舞い戻ってしまった。「ふむふむ・・」「なに?」「おー、こうきたか♪」「いや、それはないだろう!!」などと一人ごちながら読み進むうちに、老眼と結膜炎とドライアイに侵された眼(まなこ)が、悲鳴を上げ始めた。どんなに眼が悲鳴をあげようが、「読みたい!この先どうなるか知りたい!」というおのれの欲求が、しょぼつく眼を叱咤激励し、御供頭である小野寺一路とともに、行列に付いて行く。というほどに、読み進むうちに感動し、笑い、そしてドライアイでひりつく眼をうるませてくれた。時に、「この登場人物は著者では無いのか?」とあからさまに楽しませてくれたり、姫の淡い恋がどうなるかハラハラさせつつも、脇役がしっかりと落としどころをわきまえている所たるや、まさに「アッパレェー!」である。しかし、最後は・・・せつない。江戸時代に生きた人々の有り様が、まるで目の前に見えているような、特に謹厳実直なまでに御殿に仕えなければならない侍や、国の主である殿様の心情がひしひしと伝わってきた「一路 下巻」を、「一所懸命」読ませていただいた。さて、また上巻から読むとするか。

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    投稿日: 2015.11.30
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    201511/面白かった!取り巻く人々(動物も)の個性や心情が丁寧に書かれてて、単純に主人公至上な物語ではないとこがいい。参勤交代モノとして、こっちも超高速もどっちも楽しかった。

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    投稿日: 2015.11.22
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    だんだんお殿様が格好よく見えてきた... いや、格好いいぞ!? おーとーのーさーまー!(歓喜)←大団円

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    投稿日: 2015.11.21
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    参勤交代の大変さがよくわかりました。 宿場、宿場で様々な出来事が次から次へと押し寄せて・・・ それも心温まる結末で楽しかったです。

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    投稿日: 2015.11.21
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    上下に分ける必要あったのか。 長すぎて、かつ必然性のないエピソードが多すぎて、パラパラで論点がボケてしまった感じ。 例えばアッパレェーって言う○○の○○が、○○に○○する必然性って全く無いし、伏線ですらないし、他のエピソードとも関連性もないし、さっぱり意味不明。 エピソードごとに見れば、それなりに笑えて面白い。 お殿様、好き。 なので残念な作品でした。

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    投稿日: 2015.11.10
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    読了。左京大夫の正体が明らかになっていくのが面白かった。その反面、将監が左京大夫の正体に最後まで気づかない。 それにしても魅力的な登場人物ばかりだ。特にひぐらしの浅次郎。誰がモデルかは言わずもがな。

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    投稿日: 2015.11.04
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    登場人物それぞれがいい味出してる、出しまくってる。 そしてそれぞれが、おのれの務めをただ『一所懸命』に。

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    投稿日: 2015.11.02
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    帯文(裏表紙):”果たして、一路は無事に江戸までの道中を導くことができるのか!” 目次:其の四 神の里 鬼の栖(承前)、其の五 風雲佐久平、其の六 前途遼遠、其の七 御本陣指合、其の八 左京大夫様江戸入、地図 蒔坂左京大夫参勤行列が歩んだ中山道、解説 「一路」の一所懸命 壇ふみ

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    投稿日: 2015.11.02
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    書店巡りをしていたら、浅田次郎の文庫本が平積みされていました。 上下二巻の大作、それも時代小説ということで、迷わずレジに持ち込み読んでみることにしました。 時代は幕末。 19歳の若侍、小野寺一路が主人公です。 突然の父親の死により国もとに帰ることになった一路は、父親のお役目を引き継ぐことになります。 そのお役目とは、「参勤道中御供頭」。 江戸に向かう行列を取り仕切ることになった彼ですが、若くして突然亡くなった父親からは、何の引き継ぎも受けていません。 残されていたのは、御供頭の心得が書かれている古文書。 この古文書を片手に、参勤道中を采配することになった一路。 その行く先には数々の困難が・・・という始まり。 中山道を歩いて江戸に向かう、参勤道中。 その間に起こる様々なトラブルと、それに向かって奮闘する主人公の活躍が、ユーモア溢れた筆致で軽快に描かれています。 しかしただのドタバタ劇にしないのが、浅田次郎。 父親の死もからむ、根深い家中の対立。 その謎解きを大きな流れに据えて、読者を先へ先へと導きます。 さらに、主人公を囲む登場人物たちも多彩。 途中で遭遇してしまう他藩との折り合いなど、参勤道中とはいかなるものなのだったかを、具体的にイメージして読むことが出来ました。 そしてキーポイントとなっているのが、幕末という時代設定。 激動の世の中で、優秀な人材を諸藩から登用しようとする幕府の動きが、背後でこの物語を包み込んでいます。 エンターテイメントとして純粋に楽しみたい読者にも、何らかの知識や考えるきっかけが欲しい読者にも、どちらも楽しめる作品になっています。 「文豪」というと、格調高い文章で人生の教訓を諭すような作家さんをイメージしていました。 しかし21世紀の文豪とは、このように「当たり柔らかで、芯が硬い」文章を書く人のことなのかもしれないなと、感じた作品でした。 まだまだ新作を出し続けている作家さんをなので、これからも作品をチェックしていきたいと思います。 『一路(上)』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4122061008    .

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    投稿日: 2015.10.25
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    うつけの振りをしたお殿様。 終盤、泣けてくる。 あの時代の生き方、ことばの紡がれかたがぐっとくる。 参勤交代ってほんとうに大変だったのね。 高速参勤交代も合わせて読んでみようかな。

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    投稿日: 2015.10.16
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    お家乗っ取り騒動を巡る謀反のなかで 無念の死を遂げた参勤交代供頭の父の跡を継ぎ 難所を越え、、謀反の刃からお殿様を守りつつ 江戸までの道を歩む一路 古式に則りお役を務める一路には これでもかと言うほど難題が降りかかってきますが その都度。お殿様の言葉に救われたり 味方が現れ手を差し伸べます それも一路の一所懸命さが 困難な道を切り開いているようです 下巻の一言は 亡くなった父が一路の夢に現れて ともにふるさとの夜空を見上げながら 一路にかけた言葉です “見よや、一路。星はひとつに見えてひとつではない。 目を凝らせば、その耀いにはあまたの星が群れておる。 正義とは星ぞ。いかに夜空の闇が広うても、 正義が孤独であろうはずはない。義のあるところ、 必ず星ぼしは群れ集うて輝く。” 今の世の中にも 背中を押してくれる言葉です。

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    投稿日: 2015.10.13
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    浅田次郎の一路を読みました。 西美濃田名部郷の蒔坂左京大夫に仕える小野寺一路は父親を実家の火災で亡くしてしまいます。 一路は参勤交代の御供頭として田名部郷に戻ります。 しかし、一路は父親から参勤交代の御供頭の仕儀については全く教えてもらっていなかったのでした。 焼け跡から先祖伝来の行軍録を見つけ出した一路は行軍録に記載されているとおり古式に則り参勤交代の行列をすすめようと考えます。 なぜか一路を助けてくれる人が次々と現われて、参勤交代の行列は何とか御発駕することが出来たのでした。 木曽路にさしかかったとき、一路はお家乗っ取りの陰謀の話を聞きます。 一路の父親も策略により殺されてしまっていたのでした。 一路は参勤交代の行列を遅れずに江戸に到着させることが自分の責務と考えて一所懸命責務を全うしようとします。 うつけ者を演じているけど実は賢主名君であるお殿様蒔坂左京大夫がいい味を出しています。 実は一路ではなく、お殿様がこの物語の主人公なのではないか、と思ってしまいます。

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    投稿日: 2015.10.11
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    一路たちの一行が無事に江戸までたどり着くことを応援しながら読み進めた。 歴史小説にあるまじき軽快さでストーリーはどんどん進むが、下巻の終盤に至って少々失速した感が。 上様の御庭番が道中筮だったことが一番驚いた。 2015/10

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    投稿日: 2015.10.02
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    浅田次郎さんの時代物 好きだなあ これも上下一気読み 山場がたくさんあり楽しませてもらった 一路も道中共に苦労する人もかっこよすぎ 悪役もなかなか 江戸幕府崩壊の後もこの藩は大丈夫そう ≪ 中山道 一路の向こう 一所懸命 ≫

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    投稿日: 2015.09.28
  • 思い知らされます

    売り言葉に買い言葉、ツーと言えばカー?(笑)など、普段の生活でポンポンと相手の言葉に反応して言葉を返している自分が恥ずかしくなる。 相手の心中を察し、思いやり、言葉を選び、媚び諂う事なく敬意を示す。武士って格好良すぎて憧れます。 そんな気にさせてくれる作品。読むべし! どんな大団円が待っているのかと思いきや・・・ ”一路” 最後まで泣かせていただきました。

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    投稿日: 2015.09.24
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    創作ストーリーに過ぎぬとしりつつも、悠久の時を超えて主人公と一体感を味わう至福の読書時間。なるほど浅田次郎は稀代の悪人である。時間泥棒。

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    投稿日: 2015.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ユーモアをふんだんに盛込みつつドラマチックなストーリーにしたてる、浅田さんらしい小説でした。 帯の煽り文句はちょっとどうかと思うけど、実際楽しかった。 でも将監側の人たちの顛末はあっさりしていて寂しかった。 できれば最後まで血は流さずに終わって欲しかったなーと、この時代では無理な期待を抱いてしまっていました。 それだけキャラクターに愛着が湧いていたってことか。 「一所懸命」が身にしみます。 これはドラマにも期待!

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    投稿日: 2015.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは素直に面白い。ザ時代劇。時代劇に期待するすべての要素が盛り込まれた話。すべての登場人物がいかにも時代劇としてこうあるべきという立ち位置と性格で配され、そこに参勤交代というよく知ってはいるが、どうやってこなしていたのかという詳細がわかっていないものを、主人公とともに紐解きながら語られるので、それだけでも十分に楽しい。それにもまして一番はお殿様であろう。武将は神秘でなければならないということを体現しようとするお殿様。でも時代は幕末の動乱の時代幕開けで武士の権威が凋落する一方であり、その後、どうなったのかは語られないが、このような武士が武士として範を保っていられたのであれば、もう少しその後の時代は変わった展開があったのであろう。

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    投稿日: 2015.09.13