
総合評価
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powered by ブクログ[どうして読もうと思った?] 文章を書きたいけどちょっと弱気になっている私に、読書会の主催者の方がおすすめしてくれたから。 [感想は?] 1つの話をいろいろな方法で書いていてそれはもちろん面白い。 だが、この本をさらに面白くしているのは、海外の本を「翻訳」しているからだ。 訳者の方が、いかに原文(フランス語)の面白さを日本語に置き換えるか、置き換えられない場合は、日本語のどんな特徴を活かせば面白くなるか、という別の部分が、面白さの大半を占めていた。 だから、いろいろな角度から文章を書けるようになりたい人だけでなく、翻訳を志している人或いは今実際にしている人も大変参考になる良書だと思う。 [余談] 訳者の方によると、著者のクノーは、仮原稿の際に、ものすごい数の下ネタを書いていたらしい。それらは削除されて出版されているけれど、それでも一部に「(同じバスに乗っている女性の)お尻が自分に触れることを想像する」というようなフレーズがある。これは当時は許されたかもしれないけれど、現代ではハラスメントにあたる文章だと思う。
0投稿日: 2026.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バスで起きた些細な出来事が99個の異なる文体で、繰り返される実験的作品。 本作を読んで、私は「物語」の多次元性を強く認識した。 「主体」の多層性に始まり、質料としての「言語」の解体、「作家」自身も遊戯余地のある「主体」と捉える視座。 「どう書くか、そして書いてるのは誰なのか?」 という表現への無限の問いを与えてくれた。 訳者あとがきでも、親切にほとんどの文体練習の文化背景や操作規則を解説してくれている。 それを読むと、グノーの文体練習が、実に逍遥の自由さ持ち合わせた遊戯かがわかる。 彼の「万物を創作の血肉にする」という転用への貪欲な姿勢を見習いたい。 「一度触れたもの全てを創作に転用する清々しさ」が私には必要だ。
0投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログ何かで見かけておもしろそうやん! って注文したら 3000円超で悶絶した本 1つの出来事を99通りで表現してて 99人の視点みたいでおもしろかったし よくこれだけ思いつくもんだと ちょっと震えた ついでによく翻訳できたなぁとも思う その言語でしかできない言葉遊びとか そういう「ならでは」が翻訳だと 表現できなさそうなのに すごいな…って単純に感じた 読み返すことが またいつかあるかもだし この本が本棚にあるの ちょっとシャレとるやん ってこっそり思っている 星は3つ
0投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログなんてことない出来事なのに、文体を変えるとまったく印象が変わる。 でも、単なる文体の変化というわけではなく、自由に文章で遊んでいるみたいだ。日本語に訳しているのを読んでるのだが、原文はどんな変化なのだろう。
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ面白かった! 読書を楽しむというよりは、音楽を楽しんでいるような感覚に似てるかも。まるで、変奏曲を聴いているような感じだなーと思ったら、この作者はバッハのフーガの技法を聴いて着想を得たらしく、なるほど… しかし、この本のアイデアもさることながら訳者の創意工夫がえげつない。すごい。日本語の奥深さがとめどない…
3投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログバスの中でいざこざを起こした男を、その後、別の場所で見かけた……という、単純な流れなのだが。99の文体で書くことによって、99通りの違った話になったように感じるという、面白い試みだった。普段親しんでいる文体だとわかりやすいが、読んだこともない文体だと、わかりにくいし、怖さもあるような気がして。面白かった!Xで見かけて読んだのだけど、本当に、Xの人たちは、どこでこんな面白い本を見つけてくるんだろうなぁ。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ日常のちいさいできごとを、99の文体で書き尽くす。「文豪がカップ焼きそばをつくったら」という文体遊びがしばらく前に流行りましたが、あれの先輩、おフランス版みたいな感じ。「カップ焼きそば」が面白いように、これもやっぱり面白い! 原著は1947年、翻訳本は、amazonで見ると1996年。淡いピンク(だった記憶、画像だと黄色っぽいけど)の表紙に細長い版型、ところどころに朱のインクを使った印刷もかわいかったなあ。なぜ過去形かというと、あまりにオシャレで面白くていろんな人に勧めた結果、今、私の手元にはないからです。がーん。 言語もフランス語も素人ですが、存分に楽しんで読めました。が、「カップ焼きそば」が日本人ならではの笑いでいっぱいだったように、もしかするとこれもフランス人にとっては、私が読む何十倍もおもしろいのかも。そしてこれを、他国人が読んでも楽しめるように翻訳するって、改めて思うととんでもないことですね。 なお、wikipediaによると「デジデリウス・エラスムスによる1512年の修辞学の手引き『De Utraque Verborum ac Rerum Copia』の、有名な33章を思わせる作品である。 」 そんな昔から言葉で遊んでたんですか、人類。
16投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログバスに乗っている帽子をかぶった男が、別の乗客に文句を言う。席が空いたのを見て、慌てて座りに行く。二時間後、別の場所で同じ男を見かける。その時は、連れの男が、帽子の男のコートに対して、ボタンを追加した方がいいと語っていた。 この本に書かれているストーリーは、これだけ。 1ページに収まる出来事を、99通りの文体で書いていく、タイトル通りの「文体練習」の本。 クノーの好奇心の高さや挑戦的な姿勢はもちろんのこと、訳者の方の苦労と努力が、訳者あとがきから察せられる。 原書のフランス語と、日本語の特徴の違いを考慮した上で、日本語での文体練習に自然となっている。 元はフランス語での試みなのに、日本語の奥深さ、無限の可能性を感じられる不思議。 私は最初から読んでもちんぷんかんぷんだったので、訳者あとがきの解説がありがたかった。 本文とあとがきの説明を照らし合わせて読むのがおすすめです。
8投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ原書のこだわりの凄さに加えて、翻訳の大変さにも驚嘆する。特に言葉遊びの文体は、訳者あとがきと解説を読みながら読んだほうが面白いし良い。 「2.複式記述」でいきなりのくどさに笑った。 「78.らぞなぞね」とか、解説を読まないと仕組みが分からなかった。
8投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログかなり不思議な本。 何気ない日常の一コマを、文体を変えることだけで表情が変わることに挑戦しているようだ。 文章による現代アートと呼んでもいいかもしれない。 これは一種の遊びであって、ストーリーではなく、この遊び心を受け入れることができるか好みが分かれるところ。 訳者があとがきで詳細に解説してくれているので、これは必読。 訳者自ら”貧弱な内容”と言っているように、内容を読ませると言うより、言葉の表現の面白さを理解すべきなのだろう。 訳者をもってしても”訳せない”所があるというように、各々の言語の特異性もあるだろう。 訳者が作者の意図を理解した上で、日本語での言葉遊びに置き換えるという、困難極まりない作業には敬意を払いたい。
1投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログシュールレアリスムな世界感。これだけ多く文体を変えて表現すると芸術になり、文章による芸術ってこういうものかなと思った。ただ、その芸術から何を読み取るのかは個人の知識、経験、感性も必要で、私にはまだまだ読み取れるものが無いために評価は2。それでもフランスでは広く愛読されていると書かれているので、フランス人がフランス語を愛し、芸術的であることが窺える。それにしてもこの芸術をさらに日本語訳にしようとした朝比奈さんを思うと、どれだけ時間がかかり、どれだけの分野の言葉を学んだだろうかと想像を絶する労力を思わされる。
0投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ下記のリンクで全てかかれているのだが、すごいものである。 https://1000ya.isis.ne.jp/0138.html
0投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ2007.8月 ダヴィンチの表紙で、松本潤氏が持っていた1冊。 シンプルな装丁と紹介文に惹かれて高校の図書館で借りた。 当時こういう本を始めて読んで衝撃を受けた。 同じ話が視点を変えるだけでこうも違って見えること、 もちろん文章の書き方も。 色々なことに気づかせてくれる一冊。
4投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ図書館で借りる! 山本ナイルさんのSNSから興味 あまりタイプではなかったが、所々笑わせていただいた。 1つの出来事に対して99(正確には+3)の文章で表現されている。パラーっと読み飛ばしているところもあり。 訳者:朝比奈弘治のあとがきで、著者について表現力の幅広さを感じさせるとともに、ちんぷんかんぷんな文章も作成していることから言葉・文章の空虚さについて指摘している、めちゃ同感 私は、フィクションよりもノンフィクションがタイプ。ノンフィクションは私と同じ世界で生きてる人の実体験を体感できるのが魅力。だけど、当人が経験した事実をどこまで言葉で伝えられるかというのは、考えどころ。フィクション作品によっては、ノンフィクションよりありありと世界観が描き出されてるものもあるはず。そんな作品に出会ってみたいな。 どこまで〇〇で伝えられるかっていうのは、「写真」にも言えることだと思う 写真展とかあるけど、テーマとか解説がない限りアーティストの想いがわからない(イメージすることも必要なんだと思うけど) 本探しの旅は終わらないね 2、読みづらい 11、言葉をそのまま使うんじゃなくて、並列だったり逆説例えて使っているのがすごい面白い。 19.アニミズム→帽子が主語になってるの面白い 人じゃないのが主語の本読みたい 74.よめないやん、品詞に分けてる 80.事実とは真逆のことが書いてある、あり得なくて面白い
0投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログレーモンクノーとボリスヴィアンの関係が気になる 2023/10/10 追記 まさか山中智恵子とレーモンクノーが繋がるとは思わなかった。掘らないといけない。「ことば」
0投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログあるバスに乗った男の何の変哲もない一つのストーリーを99通りの文体で表現した1冊です。 1942年に12篇を書いた後、5年をかけてじっくり編み出されたそうです。 思わず声を上げて笑ってしまったり、夢中であっという間に読んでしまいますが、その表現の多様さに感動します。 お金のしくみの伝え方も、多くの方が試行錯誤を繰り返していますが、いろいろな表現方法があるのかもしれないなぁと思い、勉強会でご紹介しました。 (お金のしくみ塾生 一ノ瀬)
0投稿日: 2022.06.21
powered by ブクログ「嗅覚」の項に胸キュン。翻訳の手腕込みで。 その気になればこんなに文体を書き分けできるのか。 一介の喫語者として終始ウキウキして読んだ。 ラインやメールの文面に活かしてみよう。
1投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログ・原書の発想も凄いが、 翻訳のセンスが凄すぎる。 翻訳でこんなに味が出るとは… フランス語ができる人であれば、 合わせて原書も読んでみたら、 より楽しめそう。 ・本文はもちろん面白いが、 訳者のあとがきを最初に読んだのはよかった。 訳者が苦心したこと、 翻訳しながら考えたこと またそれぞれの章の注釈が書かれているので、 より味わって読むことができる。 ・書かれている文章の内容は同じ。 でも、書き方が違うとこんなに印象が変わるのかと驚かされる。 21区別 バスのなかで(風呂の話ではない)、わたしは、ひも(女に貢がせる男のことではない)を巻いた帽子(某氏ではない)をかぶった男を見かけた。 (ぶった男を見限ったのではない。)… 和訳センスが面白すぎる! 35語頭音消失 衝撃的。 たしは とで っぱいの スに った。 スの かには びが るで リンの うに がい かものが た。… これでも、なんとなく読めてしまうから不思議。 46音の反復 7行ほどの文章の中に ぶん と言う言葉が33回も出てくる。 洒落 になっている。 70語頭音付加 まある日の、ど小五ごろ、べ混雑した、さバスの、お後部デッキで、な私は、とある、お若者を、も見かけた。… 72だくでん ひらがなに、濁点を打ちまくった文章。 普通の日本語では、濁点が付かない所にも (例えば、うに濁点など)ついてるところが面白い。 役者あとがき 翻訳を通じて感じた事は 自分の無力さであり 日本語の無力さではなかった。 フランス語以上に、 日本語を探検する良い機会となった。 日本語は相当奥の深い柔軟な言葉である。 本文の中では一切説明しないこと もしもクノーが現代の日本人だったら、 どんな文体にしただろうかと想像しながら言葉を選ぶことを方針とした。
2投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログすごい。 言語にはこんな可能性とバリエーションとがあるのかと、感激した。 こんなふうに、言語自体にスポットを当てて考える機会が初めてでとても面白かった。 真剣に大人が言葉で遊んでいるのをみさせてもらった感覚。
0投稿日: 2021.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろいとかおもしろくないとかはよく分からない。 よくこんなたくさん書いたなというのが正直な感想。 読んでみてよかったとは思うが、もう一度読むことはなさそう。
0投稿日: 2020.12.27
powered by ブクログ20世紀フランスの作家レーモン・クノー(1903-1976)による実験的な作品、旧版1947年、新版1973年。ある単純な出来事を99の文体で書き表したもの。 一時期はシュルレアリスムや実存主義のグループと近かったこともあった。その後もミッシェル・レリスやジョルジュ・バタイユらとは交友が続いたという。1960年に発足した文学グループ「ウリポ」にて、言語遊戯などを通した文学実験を展開した。 □ 言葉が世界の像であり、世界が言葉の像であるならば、言葉遊びは世界をおもちゃにする遊び。言葉が世界と精神との境界接面であるならば、言葉遊びは精神をおもちゃにする遊び。世界も精神もいっぺんに笑って面白がってしまえる遊び。 もうひとつ、言葉のまえには読者がいる。読者も読書行為も、いっしょにパロディ化されて、そうしてみんな笑ってしまえる。そうした言葉の軽妙さ、つまり自由の軽妙さを味わえる。言葉をあいだにはさんで、世界も精神も、場所だとか属性だとかなくなって、描線もなくなって、中空に消失してしまいそう。ボルヘスみたいな高度の感覚。 読後、具体物のどんな影も残さないが、それでもこの本はなにがしかのものであって、それは言葉や読書がなにがしかのものであることと同じであると思う。そしてそれは、それ自体で、味わうに値するのだと思う。 「語られるべき内容がほとんどなくても、言葉は無限に増殖して一冊の本になることができるのだ」(p138,訳者)。
11投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログ同じ出来事をいろんな文体で書いてみた。というのは簡単そうだけど、その数、99。無茶な内容もあるけど、面白い。しかし、翻訳がうまい。ソネットなんか、驚異的。 しかし、ふだん、意識していないけど、内容にあった文体を書けるようになりたいなあ。
0投稿日: 2018.06.02
powered by ブクログとあるひとつの日常的な風景を99通りの文体で書き表してみました、といった内容の本。 文体、とはいってもアナリズムやリポリズム、自由詩、短歌、子音交換や複式記述(「頭痛が痛い」的な表現)、さらには確率論や幾何学を利用したものなど、「文体」とは言えない手法も混ざってはいる。 読んでいてまず感じるのは、「これ、本当に翻訳が大変だったろうなぁ」ということ。 あとがきを読むと「問題はひとつひとつのことばの意味ではなく、全体としての変換のルール」なのであり「翻訳の作業はほとんどゲームの様相を帯びてくる」つまり「ゲームのルールは原文に指定されており、そのルールを使ってどれだけ『日本語』で遊ぶことが出来るか」が大切であり、章によっては「元のルールを日本語に合うように修正したローカル・ルールによるもの」とのこと。 ここだけ抜き出してもわかりにくいかと思うが、実際に本書を読んでみると、実に的を射た表現だな、と思わせてくれる。 中には「これ、翻訳じゃなくて創作だよね」という章もある。 イギリス人がなまりの強いフランス語をしゃべっている、なんて文章を日本語に翻訳する、なんてことはどだい無理な話である。 それを、苦し紛れな手法もあるが、とにかく完訳しただけでも、物凄い労作であろうことには間違いない。 それにしても実に様々な文体(あるいは手法、はたまた変換方法)がある。 例えばスネイクマン・ショーの「こなさんみんばんは」や、テレビドラマ「トリック」で上田教授がよく口にしていた「ばんなそかな」、桑田佳祐が作る歌詞「You gotta(夕方)」や「I Could Never(愛苦ねば)」といった英語による日本語っぽい表現、さらに邪推すれば、業界用語と言われている「ギロッポン」「シースー」、そして「まいうー」すらも、この文体練習を元にしているのでは、なんて考えが浮かんでしまう。 要するに、上記のような「文体練習」も出てくるのであり、章によっては暗号の創り方にも使用できそう。 機械的な置き換えと思えるものもあるが、解説を読む限り「最終的にはクノーの言語感覚と遊びの精神によって制御されているのであって、けっして機械的な変換がなされているわけではない」とのこと。 面白い章もあれば、正直どこが面白いのかさっぱりわからない章もあるが、すべての章を読み終えて、結果として再認識できたのは、「日本語」という言葉の面白さ、柔軟性、特徴、欠点、そしてなんといっても奥深さであった。 蛇足ながら、僕はこの本をブックオフで税込で「1,750円」で購入した。 古本で集めた書籍の中では二番目に高い金額だった。 実際に定価でこの本を買おうとすると消費税8%で計算して「3,669円」になる(小数点以下切り捨て)。 変則的なサイズであり、ところどころ凝ったつくりにもなっているし、間違いなく労作なのだが、195頁の本としては、いささか高額なように思えるのだが……。
0投稿日: 2018.01.04
powered by ブクログ1つのちょっとした話が、99通りの文体で繰り返し語られる。同じ物語でもこんなに多様な表現の仕方があるのかと感動するような章もあれば、アナグラムなど「文体」とは言えない(しかも出来上がった文は意味不明)ものもある。暗号のような文も、試みとしては面白いと思う。 訳者のあとがきもかなりしっかりした分量があり、翻訳の裏話が読めるのも嬉しい。
0投稿日: 2016.09.02
powered by ブクログ2016.4.23市立図書館 日本で言えば井上ひさしあたりがやっていたような試み。一つの内容をさまざまな言葉遊びやパスティーシュなどで変奏してみせる文体見本帳。フランス語の原著を日本語に翻訳する段階で翻訳不能なものももちろんあるが、そこは訳者の工夫で日本語での似たような遊びに変換したりしていて(というあたりはルイス・キャロルやジェイムス・ジョイスの翻訳の苦労に通じる)、おもしろく読ませる。 こういうのをうまく訳して読者を楽しませることができたらまさに翻訳者冥利なのだろうなあ。
0投稿日: 2016.05.04
powered by ブクログレイモンクノー「文体練習」http://www.suiseisha.net/blog/?p=2346 読んだ。バス車中でいざこざを起こした男をその後しばらくしてから街角で見かけた、という話を103(99+おまけ4つ)の文体で表現した本。翻訳とは何ぞやということを考えさせられる。語学に堪能だったらなー(つづく 103つの書き分けを読むというよりは、ある同じ出来事を体験した103人から別々に話を聞かされているような感じで、微妙に異なる話から事実は何なのかを自分で組み立てるような面白さがある。軽くてふざけた薮の中みたいな。ただね訳者は翻訳の苦労を語らないで欲しい、興ざめするよ(おわり
0投稿日: 2015.12.01
powered by ブクログ何の変哲もない日常の一コマを、99種類の文章で描き出すっていう実験的な(?)一冊。原著はフランス語。 なにこれ、面白ー。変なことを考える人がいたもんだ、と思って読みたい本リストに入れたまま、ずっと忘れていた。。。 やっぱり面白かった。一朝一夕で99種類かけるようにならないよね。すごい。 もう、翻訳する人の苦労が推して知るべしだよ…超楽しそうだけど、想像しただけで涙出ちゃう。 原文のフランス語のものは、フランス語学習にも用いられるくらい有名な作品なんだって。 10. 虹の七色: こういうのすてき。どうやら原文も絶妙らしい。 23. あらたまった手紙: 夢野久作の少女地獄を思い出した。 63. 古典的: 枕草子きた…! 82. 聞き違い: 絶妙すぎ。笑 88. 罵倒体: なぜかジョジョを読んでいる気になる。 フランス語さっぱり分からんのが残念だなぁ。英訳されて売ってるのなら、それはそれで読み比べてみたい。 この本が更によかった点は、99編が終わった後に訳者の解説があって、ひとつひとつの要点とかを説明してくれているのです!苦労した点とか、ぶっちゃけもう訳せないんで枕草子にしました、とかいう話があってすごい興味深かった。 この朝比奈さん訳版の他に、松島さん訳版というのもあるらしい。是非読み比べてみたい。 こういうの好きな人には絶対おすすめな1冊! -- 前人未到のことば遊び。他愛もないひとつの出来事が、99通りもの変奏によって変幻自在に書き分けられてゆく。『地下鉄のザジ』の作者にして20世紀フランス文学の急進的な革命を率いたレーモン・クノーによる究極の言語遊戯がついに完全翻訳。
0投稿日: 2015.10.05ひとつのシンプルな出来事を、99通りの表現で語れますか?
ルイ・マルによって映画化された『地下鉄のザジ』の作者という説明が、 いちばんわかりやすいかもしれないレーモン・クノー。 でも、それは逆にレーモン・クノーの作家としての顔をわかりにくくしているかもしれない。 コレージュ・ド・パタフィジークやウリポといった言語実験的な会にメンバーとして参加し、 その中心人物としてさまざまな作品を発表した。 本書『文体練習』もそのひとつ。 「語り手がバスに乗っているとき、首が長く奇妙な帽子をかぶった一人の男ともう一人の乗客との口論を目撃する。そしてその2時間後に、サン・ラザール駅前でその時と同じ人物が、友人に『オーバーコートにもう一つボタンをつけるべきだ』と助言されているのを見かける」という1つのストーリーを、さまざまな表現方法によって99通りに書き分けるという摩訶不思議な作品。 話法を変えたもの、時制を変えたもの、方言、節をつける、オマージュ等々、 翻訳者による斬新な解釈と表現がまたひとつの作品として見事に成立している。 ひとが何かを語るということは、そう単純で簡単なことではないのかもしれない。
1投稿日: 2015.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常の他愛もない出来事を99通りの文章で 表現する究極の真剣な言葉遊び 著者と並びに翻訳者さんにも拍手! いつか原文が読めたらいいな(あくまで希望) 「訳者あとがき」から レーモン・クノーは1949年に彼の詩「きみが想像するなら」 "Si Tu T''imagines"をジュリエット・グレコが歌い大ヒットとなったのち 『地下鉄のザジ』が映画化され有名になる "Si Tu T''imagines"は「あなたがそのつもりでも」の 訳が一般的なよう 詩人ピエール・ド・ロンサールの「カッサンドルへのオード」から 着想を得て書いた詩、ということでロンサールも読みたい。。 追記 amazonの[Audible Audio Edition]のサンプルの音楽が面白かった http://www.amazon.com/Exercices-de-style/dp/B00TCL6GKG/ref=tmm_aud_title_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=
1投稿日: 2015.09.11
powered by ブクログ20150424読了。 同じ内容、同じ出来事を99の文体で書き表している。 同じ内容なのに、表現の仕方でこうも印象が変わるのか。 あー、こういう書き方あるある、というのを読みながらニヤリとしてしまった。 お気に入りは「91表現不能」。 どれもこれも翻訳が大変だったろうなと思う。
0投稿日: 2015.04.25
powered by ブクログひとつの話を色々な文体、角度から書く正に「文体練習」 文体のテーマに沿って面白い(なるほど的な)文章。私の今得たいと思っている多角的視点なのかなと思うし、人それぞれ異なると言うことになる。こんなにも人は違うのだなと思う。 本が好きな人と言うより、文が好きな人が面白いと感じる一冊。と、私も文章と言うものに魅力を感じているのだなぁと再認識する。 まあよくコロコロとこんなに文体を変えた表現が出来るものだ。
1投稿日: 2014.10.28
powered by ブクログ【読了メモ】(141019 18:32) レーモン・クノー著、朝比奈弘治 訳『文体練習』/朝日出版社/1996 Oct 31st/"exercices de style" by raymond queneau
0投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログ著者の発想と訳者の力量に感動する。これが好きな人は「みんなが<内容>を熟知している物語」を用いた 制約だらけの桃太郎 - ナナオクプリーズ http://7oku.hatenablog.com/entry/2013/03/23/220029 をお勧めする。 訳者あとがきで、筆者はいくつかのバリエーションにおいて文章の変換と文体の変換の2つをやっているので、文体変換アルゴリズム A を想定し、もとの文章に戻して、日本語に翻訳したのち、Aに対応する日本語版の文体変換アルゴリズム A’ を適用するという手順を踏んだ旨が書いてあって、ほー、と思った。あと引用にも書いたがバッハから連想したというのも、ほー、と。ショパンの変奏アルゴリズムが分かればバッハの主題もショパンになると思う。
0投稿日: 2014.05.09
powered by ブクログ期待していたものとは違った。文体というのかね、これは。文体練習になってるところも結構あるんやけど、言葉遊びや言語操作といったほうが適切なものが多かった。翻訳でこれを作ったのはすごいけども、書き下ろしでこそ読んでみたいもんですわ。 意味がわからんものも多かったし、文字の色や大きさの違いが何を言いたいか全然分からんかった。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ一つの出来事を99通りの書き方によって表現してみました、という内容。よくやるよ、まったく……。翻訳した方もお疲れ様です。日本文の可能性を感じたい方はぜひどうぞ。楽しみ方は人それぞれ、解釈の仕方も人それぞれ。本棚に置いてあると、ふとした時に手に取りたくなる一冊です。そんな引力がこの本には働いていると、勝手ながら私はそう思いました。(この本自体もオシャレな作りなんですよ、本当に)
1投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログおもしろいです。 おんなじ文章が こんな風に変わってかけるんですね。 とても 参考になりました 自分でもやってみようと思います。 しかし…翻訳…大変だったでしょうね。
0投稿日: 2014.02.08
powered by ブクログ特に珍しくもないありがちな光景を、99の文体で表現するという言語実験を試みた作品。 翻訳にあたっての苦労は『訳者あとがき』に詳しいが、『枕草子』の文体模写やなんちゃって漢文など、訳文を読むだけでもその片鱗は伺える。 新訳版もあるが、凝った装丁は所有欲も満たしてくれる。
0投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログ凄い、凄すぎるぞこの本は。何でもない日常の一コマを、99の異なる文体で表現するというとんでもないコンセプト。読めば読む程、当たり前の風景にこれ程の多様な視点が存在するのだと驚愕し、表現によってこんなにも言葉は自由に遊び回れるのだと感嘆させられてしまう。翻訳も直訳的表現を抑え、意味よりも技巧を意向した訳によって逆説的に日本語の芳醇さを示し出し、丁寧な装丁は本作の意匠にぴったりの衣装となる。ここでは言葉が踊り、言葉が楽しんでいるのだ。最高のスキルとセンスとユーモア。いやぁ、豊かさってのはこういう事でしょう。
2投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログ一つの話を99通りに書くという冒険.ただ,この本ですごいのは,翻訳者の方かもしれない.69番の「リポグラム」は何のことか解らなかったけど,あとがきの解説を読んでビックリした. 単なる言葉遊びも多いけど,いくつかは「ああ,誰々の小説って,こんな文体だよなあ」と思えるのもあって,感心してしまう.
0投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログまずは作者のこの試みと、訳者の仕事を心から讃えたい。 解説を読むと訳者の苦労や工夫が良く分かる。素晴らしい。 内容は非常に面白く、いろいろ参考になるスタイルあり。 個人的に好きなスタイルは… 『遡行』 『合成語』 『区別』 『聞き違い』 結構最初の方のに偏ってるな…。 それはさて置き、好きなスタイルのなかでも『合成語』は最高だった。 マイベスト。 “ぐい押しわざ突き” “サン=ラザって” 訳者もニヤニヤしながら訳したに違いない。 惜しむらくは“伝達”という面で通じないスタイルがあることかな。 全スタイル普通に使っても通じる内容だったら文句なかった。 なのでその分★ひとつマイナス…と思ったけど、 コトバアソビの名に懸けて、やっぱりひとつプラスで★5つ(笑)。
0投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログまず発想がすごい。この作者さんは「バスで隣の乗客に文句を言っていた青年を、2時間後に再び見た」という何気ないストーリーを、98ものパターンで書き分けています。文字の並べ替え、口調、立場の違い、図版…。 訳者さんが日本語でも楽しめるような工夫をして、原文の解説をしてくださってるのもありがたかったです。デザインも素敵でした。
0投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログいかに自分がなんとなく文章を書いているかよくわかった。フランス語を見事に訳した朝比奈さんはすごすぎる…
0投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログ「文体練習」という名の通り、あるなんの変哲もない例文をただひたすら「キザっぽく」「無機質な感じで」「箇条書きで」「教科書のように」「ギャル語で」「比喩表現を使いまくって」「通行人Aを主人公にして」「全て倒置法で」など、思いつく限りの様々な文体でこねくり回した本。文体とはなんなのか、比較できるのが面白く、自分の文体を見直す手がかりにもなる。ベースとなる例文自体は本当にシンプルで短いので、次から次へと想像を超える文体たちに驚いているうちにサクッと終わってしまう。暇つぶしにもぜひ。
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ同じ状況を極力同じ文章で、文体を変えて書くというもの。日本風にアレンジして訳されているところもあり素敵です。 そういえばずいぶん前のダ・ヴィンチで嵐の松本潤がこの本を持ってきていましたが、時のトップアイドルがこれを持っていたと思うと…おしゃれだな〜
0投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログ『藪の中』ではないが、こうやって多角的な視点をもって一つの現象を描写していくということには、なんだかものすごい可能性が詰まっているような気がしてとても好きだ。それぞれの間の隙間というか、齟齬がとてもリズミカル。そしてオチも結構良い。
0投稿日: 2013.05.22
powered by ブクログ図書館の返却日がせまってきたので、ちょっとだけ目を通しておこうと開いたら、止まらなくなりました。「何これ? 意味不明!」というものもありますが、全195頁のうち、p137から始まる「訳者あとがき」にて詳しい解説があるのでご安心を。本棚にあって時々パラパラと読み返したら楽しいだろうなと思ったものの、本体価格3,398円とは……。
0投稿日: 2013.05.17
powered by ブクログ同じ手法で、自ら文章を書いてみれば、おそらく「書く」ということのとてつもない訓練になるのだろうなと思う。 今後の参考のために、文体一覧。 メモ、複式記述、控え目に、隠喩を用いて、遡行、びっくり、夢、予言、語順改変、虹の七色、以下の単語を順に用いて文章を作れ、ためらい、厳密に、主観的な立場から、別の種完成、客観的に、合成語、・・・・でもなく、アニミズム、アナグラム、区別、語尾の類似、あらたまった手紙、新刊のご案内、擬音、論理的分析、念には念を、無関心、ぼく、現在、・・・・・た、・・・・・ていた、アレクサンドラン、同一後の連続使用、語頭音消失、語尾音消失、語中音消失、俺はね、感嘆符、あのー、荘重体、俗悪体、尋問、コメディー、傍白、音の反復、白日夢、哲学的、頻呼吸、下手糞、無造作、偏った見方、ソネット、臭覚、味覚、触覚、視覚、聴覚、電報、歌の調べ、漸増方式による文字の置き換え、漸増方式による文節の置き換え、古典的、集合論、定義、短歌、自由詩、平行移動、リポグラム、英語かぶれ、語頭音付加、だぐでん、女子高生、品詞ごとに分類せよ、並べ替え、前から後ろから、固有名詞、らぞなぞね、ぱぴぷぺぽ、さかさま、ちんぷん漢文、聞き違い、いんちき関西弁、イギリス人のために、子音交換、植物学、医学、罵倒体、食べ物、動物たち、表現不能、モダン・スタイル、確率論、種の記述、幾何学、疑似農民ことば、間投詞、気取り、意想外・・・
0投稿日: 2013.05.10
powered by ブクログ面白かった。 ドラマチックでも何でもない1つの出来事を 99通りの書き方で表した本。 言葉遊びや実験的なものも含まれていて 中には解説を読まないと何がなんだか分からなかったり 読んでもよく分からないものもあるんだけれど(笑) でも面白い。 文章って色んな書き方があるんだなぁと、改めて感じられる本でした。 内容も大事だけど、書き方って大事だなぁ。 個人的には「語尾の類似」「アレクサンドラン」「古典的」「英語かぶれ」「イギリス人のために」辺りが好きだった。 「英語かぶれ」は、完全なるルー大柴的文章なんだけれど(笑) 解説を読むと日本語って面白い!と思う。 「イギリス人のために」は音読したくなるし、 最後の最後の「意想外」の最後の一文も意想外で良いな… 全編通して、フランス語から日本語に訳した翻訳者さんの苦労が偲ばれました。 よくぞこれを!グッジョブ!!
0投稿日: 2013.04.29
powered by ブクログ偉大な訳業。巻末の解説も詳しい。 訳者のいうとおり、日本語でやれば違う広がりがあるだろう。 他ジャンルへの展開としては、マット・マドン『コミック 文体練習』というのもある。これも快作。
1投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログ読み始めたら、コレは、なんと言う本だ。 というより、本じゃない。 フランス語が原文なのに 日本語におしゃれに訳されている。 良くぞここまで訳したよ。 日本語の選び方がうまくて、おしゃれだ。 物語は 『ある日、バスのなかでソフト帽をかぶった26歳くらいの男が隣の乗客が押してくるので腹をたてるものの、その口調はたいした剣幕ではなくて、別の席があくとそそくさと座る。その2時間後、サン・ラザール駅前のローマ広場でその男をまた見かけた。連れの男がいて「君のコートにはもうひとつボタンがいるね」と言っているのが聞こえた。』 というだけなのであるが、 それが、様々な編集方法で繰り返される。 物語を 昆虫の目のように たくさんの眼で みている。 小さな出来事が まるで宇宙のように膨張していく。 たえまない ひるまない しつこいほどに くりかえしているが 繰り返していない。 遊んでいるけど 真顔でぶつかっている。 血のにじむような努力をして いや 知のにじむような努力をして 書き連ねている。 ひとつの物語が 99の物語に 再現される。 あーぁ。 私は いままで 一つの物語しかかけなかったのだろう。 ひとつの物語が 99の物語に なる無限の可能性。 身体が ゾクゾクした。 読み終わったとき なかなかでなかった 大きなウンチが ドンとでたような快感さえ覚えた。
6投稿日: 2013.03.25
powered by ブクログ同じ出来事を99通りの文体で描かれている作品。 文体、文章、言葉の無限の可能性を感じる素晴らしい作品。
0投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログクノーの力量は勿論のこと、日本語で読むという意味では翻訳者の努力の結晶。人により好き嫌いあると思うけど、パラッと目を通して気に入れば是非一気に読んでほしい。"文体"でどこまで実験できるか、想像を超えた遊びが待ってる。
0投稿日: 2013.02.10
powered by ブクログ途中で飽きが来たので、少し間があいたが、再読してみると、止まらなくて、一気に読んでしまった。翻訳された朝比奈弘治さんが、「翻訳作業はほとんどゲームの様相をおびてくる。」で、とあとがきに書かれているか、読むのもゲームだった。本文の終了後に解説があるので、クイズの答を見る様な感覚で照らし合わせながら読むと楽しいかもしれない。
1投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ以前、某有名編集トレーニングを受けた際に勧められたが、まったく記憶から抜け落ちていた。たまたま好きなサイトで勧められたのを見て購入。 正直ちゃんとは読んでいない。 読むと言うよりも眺める感じ。さらに言うとぱらぱらするだけで、色や構成を楽しむだけのこともある。でも、とにかく面白くて刺激はされる。 よくマーケティングのアイディア出しで、ひとつのアイディアを逆に見たり展開したり、縮小したり対象を変えたり、というトレーニングに基づいた方法論を試す事があるが、これはまさにそのお手本。要するにマーケであろうが文学であろうが、なにか与えられた条件をさまざまに分析して展開すると、全く別のものが生まれるという、材料の調理のしかたなのだなぁなんて思ってみていた。 例えば料理もそうだろうし、美術や音楽にもこの展開、使えるんだろうなぁ。 レイモンドクノーに捧げる芸術、なんてタイトルで、それぞれをピックして素材は一緒で解釈だけの違う展示会なんてあったら楽しいだろうな〜。あたしもそれなら、見てみたいなぁ。
1投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ他愛無い出来事のメモをいろんな文で書くだけ。視点や記述の仕方で練習、楽しむ言葉遊び。 じわじわきた。
1投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただの言葉遊びの本ではない。 同じ出来事を複数の人が見たときの、羅生門的な食い違いを練習の形で再現している。この本を読んで、人生を多角的に見ることができるようになったと共に、発言の際に単なる言葉遣いだけでなく何に言及し何に言及しないかに気を配るようになった。
1投稿日: 2012.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楽しい読み物。 著者も楽しんでいそう。 装丁がしゃれている。 一つ一つの文章のレイアウトの工夫も遊びがある。 軽やかでリズミカル。 ユニークで凝っている。 …だったと記憶している。 持ってはいないが、出来るなら、本棚に飾りたい本。ピアノの上とかでも良さそう・・・。 気が向いたときに開いて、にやりとするのが楽しみになりそう。 仏語の原文で、読んでみたいものである。 日本語で「文体練習」を作ったらどんなだろう。
1投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ頭がぐにゃぐにゃになってしまう…。 たいした中身のない短いメモを、ありとあらゆる語調、記法で99+@回繰り返すだけ。それがじわじわとハマってくる。 これだけの表現ができるんだという言葉の豊かさと同時に、空虚でひどく貧相な部分を露呈してもいる。 電車の中など公共の場所で読むのはおすすめしません。一人の時にこっそり(できれば声に出して)読むのがいいと思います。変な文章がツボに入ってしまった時のくすぐったさがたまらない。全然関係ない時に思い出して笑ってしまいそう。
2投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
他愛もないひとつの出来事が、99通りものヴァリエーションによって変幻自在に書き分けられてゆく。20世紀フランス文学の急進的な革命を率いたクノーによる究極の言語遊戯が遂に完全翻訳された。前人未到のことば遊び。 出典:Amazonより 静かにニヤリとする感じ. 後ろ3分の1は訳者あとがき. ある場面がこんなにもバラエティに富んだ表現に生まれ変わるとは、侮ってはいけない、ことば・認識.作ろうと思えばもっとたくさんの文章を創ることができるだろう.例えば「子どもの視点」とか「猫の視点」とか.原本はもちろんすばらしいのだろうが、訳は秀逸.訳本なのに、「いんちき関西弁」なんて!
3投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログごくありふれたつまらないエピソードを、99+3種類の文体(?)で綴った言葉遊びの本。数式まで出るとは恐れ入る(笑) 言葉は空虚、と訳者が述べていたけれど、その空虚さが好きなんだ。
1投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログ短いストーリーを変幻自在に書き分けるアイデア集。 読み物というよりは、図鑑のような本。 クリエイティブな人は読んでおきたい一冊。 今になっては斬新さはないが、日頃から目に、耳に、しているセンスの良い作品はレーモン クノーのアイデアを自然に取り入れていることに気付かされた。
1投稿日: 2012.08.17
powered by ブクログ他愛のないひとつの出来事が、99通りものヴァリエーションによって変幻自在に書き分けられていく・・・ 出来事は本当に他愛のない、くだらないものなんです。 意味だったりストーリーだったり求めたところで、意味のない作品です。 でも、読んでいるととっても面白い。 言語遊戯の本だとかいろいろ説明されていますが、そんなことはほっといて読んでみてください。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログクノーさんも凄いけど、訳者の人もお疲れ様すぎるなこれはwどんどん言葉が解体されて意味をなさなくなっていった末の99章目の仕掛け、感動してしまった。ただの言語実験集じゃなくて、立派に物語体験した充足感に満たされました
1投稿日: 2012.01.28
powered by ブクログほんの数行のストーリーを、99の文体で書くという試み。面白い!楽しい!百科事典とか、資料集とか、そんな感覚。
1投稿日: 2011.10.31
powered by ブクログ堅苦しい本ではありません。同じ文章が何通りにも書き換えられて一冊の本になっているそのすごさ!表現の可能性を見せてくれる本です。
1投稿日: 2011.08.24
powered by ブクログ読み方次第で得れるものはまったくの皆無からそれこそ99個程もある、でもまったく中身のない不思議な本。 同じでき事を99の言い回しで記載したアート。
1投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログ同じことを何度も何度も繰り返し書いてある、ただそれだけなんだけれど、 それだけじゃない。 その同じことを、字体を変えたり、表現方法を変えたり、主体を変えたりして繰り返す。 だから新鮮と言えば新鮮で、つまらないと言えばつまらない。 読む、本ではないけれど、楽しい本ではある。 言葉の多様性、表現のなんたるかを考えるに適した本。
1投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログ「Story Seller 2」の伊坂さんの小説を読んで、再読。 はじめは新鮮で、だんだん課題をやっている気分になり、正直読み切るのは大変だっけど、達成感は大きい。 文章そのものと、印刷での表現がいろいろ試されていて面白い。 p130~の付録部分もいい。 高いけど、購入して手元に置いておきたい本。
1投稿日: 2011.06.18
powered by ブクログこれはとても画期的な試みに基づいた本。 一つのなにくわぬ情景を記したセンテンスを、物語、会話、手紙、電報、詩、戯曲、古語、客観的、主観的、メモなど、さまざまな文体表現法(スタイル)によって書かれた文章が掲載されています。 表現のバリエーションを感じる、興味深い試みですね。 著者が遊び心と茶目っ気だけでなく、並々ならぬ文章力を持っていないと、こうしたものは作れなかったことでしょう。 読んでいるだけで、文章力を高める勉強になると思います。 まさに、目からウロコが落ちた気分になりました。 これは、文章の粋を極めたものですが、文章ごとに異なる表現で映像化しても、おもしろいものが作れそうな気がします。
1投稿日: 2011.05.10
powered by ブクログ万華鏡のような本。くるくる、きらきら…。 同じ材料からどんどん違う模様が作り出されていく。 あまり懇つめて読むと酔ってしまいそうな本。 言葉は生き物。自在に操る著者とそれを日本語にした訳者に拍手♪訳者のあとがきを読んでさらに拍手! バッハの研究をしている恩師が薦めてくれた一冊。 帯文の 『文体練習』がもつリズムと響きは、『フーガの技法』から生まれた。バッハの音楽を文学にしたなら、きっとこんな作品になるに違いない。 彼はきっとこの文句に惹かれて『文体練習』と出会ったのでしょう。私は先生に惹かれて『文体練習』と出会いましたよ。 センセイの家からこの本はうちへ出張してくれています。
1投稿日: 2011.02.23
powered by ブクログずっと前に読んでいてふと思い出した本。 一つのストーリを様々な文体で書き分けた不思議な本。それだけで一冊分をまとめている。
1投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ究極の言葉遊び。名前通り文体の訓練には最適です。 同じ文章を99通りの文体で書くレーモンさんに脱帽。訳者の朝比奈さんには拍手。読み物としても笑い所があって面白いので、興味のある方は是非一読を。
1投稿日: 2010.11.30
powered by ブクログ文体ひとつひとつが個性的。 伝え方の多様性にとても面白みを実感できる作品でした。 驚いたのは、日本語は元々言い回しが多いと思いますが、フランス語がこんなに遊べる言語であるということです。 フランス語は読めませんが、原作の文体を隣に並べて眺めてみたい気持ちになります。
2投稿日: 2010.11.05
powered by ブクログなんてことない出来事が、あらゆる言葉や文体、技法で、 何通りにも書き分けられていく。 言葉の持つ力に圧倒されました。 原書を読んでみたいのですが、フランス語。 さっぱりです。 英語なら「まだ」マシなんだけど、多分。 朝日出版社の言葉で、 「バッハの音楽を文学にしたら、 きっとこんな作品になるに違いない」 とあるけど、本当にそうだろうなあ。
2投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログ最近『さまざまな空間』で知って,すっかり好きになってしまったフランスの作家,ジョルジュ・ペレック。ペレックと一緒に「ウリポ」という名前で活動していたのがレイモン・クノー。実は映画を観たことがあるルイ・マルの有名な『地下鉄のザジ』の原作者でもあったということを後から知って驚いた。映画としてもかなり奇異な作品だが,それの原作があるとは。 まあ,フランスといえば,シュルレアリスムのお国柄だし,文学においてもアラン・ロブ=グリエなど前衛的,実験的作家が多いので驚くべきことではないが,本作の試みもなんともユーモアがきいていて思わず笑ってしまうのだ。本書はその名の通り,文体の練習をしているだけ。とても小説とはいいがたいもので,むしろメタ小説といえるのかもしれない。本書は99の断章から成っている。そして,その99の文章は全て同じ出来事を記述しているのだ。一応,語り手がいる。 その語り手が乗り合わせたバスのなかに,首が長く奇妙な帽子をがぶった若者がいる。とても混みあった車内で,彼はある乗客に文句を言う。何度も足を踏みつけていることに対して。しかし,文句をいったきり,彼は空席を見つけて逃げるように座ってしまう。ここまでが第一の場面。それから2時間後,第二の場面でやはり語り手はバスに乗っているのだが,バスの外にまたその若者を見つけるのだ。今度は似たような男と一緒にいて,その男に若者は着ているコートのボタンの位置がおかしいから付け直した方がいいと意見されている。という2つの場面だけ。 この出来事について99種類の文体で記述をするという試み。99の書き方にどんなものがあるかは説明するのが大変なのでやめておくが,本書を読み終えると,フランス語から日本語へと翻訳した訳者の苦労が身にしみる。でも,日本語そのものも面白く,日本語を読みながらフランス語ではどんな表現だったのかを想像するのも面白い。そして,訳者はそれらのことを言い訳も含むように,60ページ弱も費やして「訳者あとがき」を書いているのだ。例えば,原著では「ギリシア語法」と題した断章は,「古典的」と題して,枕草子風な文体で書いているのだ。これは翻訳というより解釈である。 小説というのは一般的に,物語そのものを楽しむものである。文体というのは,ビュフォンの「文は人なり」という言葉にあるように,また英語ではstyleという語を使うように,個人が身につけたものだとされる。小説における文体とはその作家の個性であり,ミュージシャンの歌声の質のように,読者が感覚的にその作家を好きかどうか判断するものであるともいえる。音楽は他人の作った歌を唄ったり,独自のアレンジをすることで別の表現を生むが,文学では同じストーリーを別の作家が別の文体で描くということはそう多くない。そういう意味でも,本書の試みはいろんな意味合いを含んでいる。 その意味合いは,もちろん文学批評としても極めて真面目に論じることができる。しかし,それをこうして創作の場で,パロディたっぷりでやっているところがいいのかもしれない。そして,それを日本語に翻訳した朝比奈氏に感謝を。
0投稿日: 2010.10.04
powered by ブクログ巨匠ルイ・マル監督によって映画化された「地下鉄のザジ」の作者レーモン・クノーによる言語遊戯。 とある昼下がりバスの中での出来事を99通りの方法で書き分けていく、という趣向。 これは、日本語に翻訳した人がすごい!朝比奈弘治、おそるべし。彼のあとがきもよい。いくつか引用したので、ご覧ください。私のレビューより、彼の言葉のほうが説得力あり!
2投稿日: 2010.06.16
powered by ブクログ翻訳はかなりがんばっている。日本に古来からある文体を駆使している。「枕草子」風のところなど、かなり笑わせてもらった。しかし読めば読むほど、言語で読みたいなあ、という気分にさせられるのだ。いや、決して翻訳が悪いというわけではなく。
0投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログバスの中で首の長い変な帽子を被った若者が 隣の客に文句をつけた後そそくさと空席に座り、 さらにその若者が別の場所で友人にコートのボタンについて 指摘されているのを見た。というだけの物語を99の文体で。 隠喩を用いて、擬音、荘重体といった文法的なものから 語尾の類似、音の反復、古典的、リポグラム、 イギリス人のために、のような言葉遊び、 さらには哲学的、集合論、医学、動物たちまで。 造本・本文レイアウト:仲條正義 これはすごい。同じ内容の文章を様々な文体で言い換えていくという それだけと言ってしまえばそれだけなんだけれども その文体の発想のバリエーションが途方もないです。 99+3つの文体があるのですが あとがきによればたびたび改変が加えられていたようで 実際にはもっとたくさんの文体を考えていたクノー。 さらにすごいのはこれを翻訳した朝比奈さんです。 原文にはフランス語ならではの言い回しや洒落や フランス人の共通認識である古典なんかが 存分にベースに使われているのを全て日本人向けに訳し直すという 膨大な作業を成し遂げています。 そして日本人にとってはほぼ直訳の文体よりも 大幅に改編された言葉遊びのほうがきっと面白いはず。 枕草子や短歌、全てに濁点をつける、女子高生言葉、 ばび語、エセ関西弁にエセ漢文。よくぞこれだけ。 ルイス・キャロルの作品も訳してくれないかなぁ。英語だけど。 そして装丁の見事さにも言及しておきたいです。 「あしふみの 長きバス首 さわげども のちのボタンは さん=らざりけり」
0投稿日: 2010.02.07
powered by ブクログあまりにもユニーク。ところどころ赤インクが使われてたり鏡文字があったり活字の配置が凝ってたりして、本としてのつくりも楽しいです。
1投稿日: 2009.10.28
powered by ブクログかなりイケてる本。 紙媒体の未来を感じさせる本。 傑作だ。 デザイン含め、訳がうますぎる。
1投稿日: 2009.09.10
powered by ブクログどうってことない1つの出来事を99通りの表現に書き換えて語る、発想力の宝箱みたいな本。 つまるところ、ストーリー性のない言葉遊びの本なんですけど、それが面白い。 また、装丁がすごくユニークでページ数の数字が逆さだったりフォントや文字の色が変わったりもする。 著者もさることながら日本語に訳した人の仕事に感動しました。
1投稿日: 2009.07.31
powered by ブクログすんげぇ気合と手間のかかった言葉遊びだ。 もう全然意味ない文章が多いですけど、これだけバリエーションを考えられるってのが凄い。 「イギリス人のために」だか「イタリア人のために」のところなんて目ん玉飛び出そうになりました。もはや職人技・・・!! デザインもこじゃれててよかったです。 09.07.26
0投稿日: 2009.07.26
powered by ブクログこの本は無人島に持ってきたい一冊クラスの良い本です。 著者レーモンクノーは「地下鉄のザジ」っていう話を書いたフランス人です。 「バスで同乗した男に、二時間後に広場でまた会った。その時は友達と歩いていて、友達にコートのここにボタンをもう一つつけなよと言われてた」 つていう情景を99の文体で書いてる本です、装丁がもの凄くいい、縦長。中には電気回路のような図の文体で、この情景を書いたりしてて、面白い。これどこからでも読めるし、何度読んでもいい。いろんな思考の手口が載ってる。
0投稿日: 2009.05.23
powered by ブクログ訳した人が偉大。 同じストーリーを99通りの文体で書いた本。 結構笑えます。 原書は、私にはちょっと難しかったです。 知り合いのフランス人のおばちゃんから「これ意味なーいデスネ」と批判されましたが、だからこそ、すごい本。 装丁も好きなんですが、高くて手が出せません。
0投稿日: 2009.05.11
powered by ブクログ一つの些細な出来事をあらゆる文体、あるいはあらゆる視点と角度から書かれた文章で表現されています。 もともとはフランス語だったのを訳されているのですが、(もちろん私は原書は読んでいませんが)原書のニュアンスを残しつつ日本語に訳されていて驚愕します。73番目なんて女子高生バージョンで ねぇねぇぇ、この前さあぁ、お昼にぃ・・・でもぉ、やっぱしぃ、・・・・ って感じなんです! 一つの事実が語り方によってこれ程までに変わってしまうのは書き手(表現者)によって受け手を自由自在に操ることもできるということとですよね。イメージというものはいかに不安定なものなんだろうと実感しました。
0投稿日: 2009.02.25
powered by ブクログ同じ内容を99の方法で表現している いんちき関西弁とか女子高生とか 何が一番びっくりって全部で195ページのこの本 3,398円もしました。 よく、買ったな。
0投稿日: 2009.01.27
powered by ブクログすごい本です。これも編集学校でおすすめされたのですが、 ある出来事を99通りに言い換えると、どうなる?という本です。 すげーーー!かっけーーー!!! と声をあげたくなる本です。
0投稿日: 2009.01.06
powered by ブクログ勉強モノ?と思われる方も多いと思いますこのタイトル。私も父に勧められて読んだのですが、とにかくおもしろい(“尾も白い”わけではない)!簡単に言えば、あるひとつの事実を、様々な人がそれぞれの主観や独断や偏見を用いて考察(と言えば堅い感じもしますが)したものです。…うーん、分かりにくかったかな。1人の人間が書く文章って、よく読んでみると(欲を読んでみたわけではない)、なかなかその人の癖が分かるものです。それをこんなにも様々な角度から書き上げてしまう著者、そしてそんな難しいものを日本語にユーモラスに訳した(英語の掛詞をそのまま日本語に直してもいまいち分かりづらかったりしませんか?)訳者さんに敬意を表さずにはいられません。 不思議の国のアリスやマザーグースなどの言葉遊びが好き!という方は絶対に楽しめると思います。もちろん、そうでない方も存分に。 ちなみに、上の文章に意味不明な言葉のようなツッコミのようなものが()にはさまれているのに気づきました?本文に収録されている文章の型を少し真似てみました。ついつい笑ってしまうのですが、なんだかただ笑うだけでも、ものすごく頭を使った気にさせてくれる本なのです。
0投稿日: 2008.10.02
powered by ブクログレーモン・クノー作曲、朝比奈弘治(訳者の方です)編曲といった所。 中身も装丁も格好良い! 0924-0926 ///// 前人未到のことば遊び。他愛もないひとつの出来事が、99通りもの変奏によって変幻自在に書き分けられてゆく。『地下鉄のザジ』の作者にして20世紀フランス文学の急進的な革命を率いたレーモン・クノーによる究極の言語遊戯がついに完全翻訳。
0投稿日: 2008.09.24
powered by ブクログとにかくすごい本です。「フーガの技法」文章版だと思っていただければよいかと。 ある単純な光景があります。通勤のバスでの光景と、同じ人を2時間後に街角で偶然見かけたときの光景。これが、300字ほどの「メモ」の形で提示されてるのが、1番目。その後、次々に99個の文体で書き分けていくのです。あるときは、控えめに。あるときは、指定の単語を使って。あるときは、図示して。あるときは、哲学的に。あるときは、戯曲風に。あるときは、嗅覚で。あるときは、確率論で。あるときは、植物学的に。あるときは、品詞分解して。あるときは、いんちき関西弁で(これは訳者の人のお手柄。原文だとどこかの訛りのある仏語とかで書いてあったのかしら)。それは、まさに「文体練習」。
0投稿日: 2008.07.13
powered by ブクログダ・ヴィンチ2008年7月号で松本潤が紹介していた本。一つの事象を99+αのスタイルで書き綴ってあります。声に出して読むと更に面白いです。ブックデザインも素晴らしいので、ただ眺めるだけでも、飾っておいても良いと思います。少し高価ですが、それだけの価値はある良書です。
0投稿日: 2008.07.12
powered by ブクログこれは、ものすごく面白い本だった。ある一つの、何の変哲もない文章を、99通りの文体で表現するという、バカバカしいことに大真面目に取り込んだ作品。 単に文体を変えただけのものもあれば、物語の話者を変えたもの(話者が「帽子」になることもある)、演劇風にしてしまったもの、数学的に記述したもの、など実に様々な実験をおこなっている。 一つの出来事を表現するのに、こんなにも多様な方法があるという自由さに、まず感動させられる。そして、同じ出来事の表現でも、視点や手法が違えばまったく異なる印象を読者に与えるのだということにも、驚かされた。 単純な一つのメモを素材としてすら、ここまで豊富なバリエーションが生み出せるのだから、世の中の出来事の記述ということでいえば、それこそ、言葉には無限の可能性があるのだということを教えてくれた作品だった。 原文で読むことが出来れば、さらにずっと面白いに違いないのだけれど、原書では理解出来ないのが残念だ。それでも、これだけ原文に忠実になるように工夫を凝らして日本語に意訳した、翻訳者の人はすごいと思う。 装丁にも凝っている分、値段が高いのが難点で、文庫化されて廉価版が出てさえいれば、たくさんの人におススメをしたいと思う本。 【特に好きだった文体】 5・遡行 11・以下の単語を順に用いて文章を作れ 12・ためらい 14・主観的な立場から 15・別の主観性 19・アニミズム 43・尋問 44・コメディー 52・偏った見方 59・電報 64・集合論 74・品詞ごとに分類せよ 80・さかさま いったいそれがどこだったのか、よく覚えていないのですが・・教会だったか、ごみ箱だったか、納骨場だったか?ええと、多分、バスの中だったような?そこに何かがあって・・ええと、でも、何があったのでしょう?卵?絨毯?大根?それとも、骸骨?そう、たくさんの骸骨です。ただ・・骨のまわりには肉もあって、生きていたような・・多分そうだったんじゃないかと思います。つまり、バスの中にいる人々。そのなかに一人(それとも二人?)、何やら目立つ乗客がいて、でも、なぜ目立っていたのやら・・誇大妄想?脂肪太り?憂鬱症?そうですねえ・・もう少し正確に言えば・・何かこう、若さ、しかも、ひょろ長い・・長かったのは何だったかと言うと・・鼻?顎?親指?いや、首です。(12・ためらい)(p.14) その男は相乗り乗客に「ぐい押しわざ突きしないで欲しい」と言ったあと、あわて飛んで席取り走った。あとときの別所で、わたしはその小癪者が知らず人といっしょに、サン=ラザっているのを見た。(17・合成語)(p.20) いかれぽんちの集合をZとし、ZとC'の共通部分を考えれば、その元はただひとつであり、{z}という形であらわされる。このzの足のうえに、y(zとは異なるC'の任意の元)の足を全射することにより、元zが発したことばの集合Mを導くことができる。(64・集合論)(p.89)
0投稿日: 2008.07.07
powered by ブクログバスに首の長い男がいて、乗客と揉め事を起こす。 二時間後、偶然またその男を広場で見かける。 ↑の無味無臭な出来事を99通りの変奏により色づけされながら書き分けられる。言葉遊び・表現の多様性・可能性が読んでいて面白い。この本から、四方八方の様々な視点を与えられたように感じる。 内容:☆☆☆☆☆ + 装丁: ☆ 計:☆☆☆☆☆☆
0投稿日: 2008.06.28
powered by ブクログ言葉遊び。 他愛も無いひとつの物語を99通りの変幻自在な文体で書き綴る。 究極の文体遊戯。装丁も素敵です。 text by tori
0投稿日: 2008.06.25
powered by ブクログ【08.6/図書館】これはもしかして1読目より2読目、2読目より3読目の方が、より味わい深くなるんじゃなかろうか? 原文なんて読めないから、何とも言えないけれど、しかし訳者の苦悩と格闘が目に見えるようで、それが報われるだけの内容の本になっていると思う。
0投稿日: 2008.06.24
powered by ブクログあとがきを読む前に急いで書き付けておきたい。 いま強烈にジャック・ブーヴレスの「言うことと、なにも言わないこと」というとても人を食った似非形而上学的著作のことを思い出す。この本は一読したところメタフィジクスなフレーズや単語に溢れ、何か解らないけれど深遠なことが記されているかのような本だが、その実、この本の真の狙いは訳も解らず小難しい言葉をひねくり回している人々を、そしてそんな人々を構成員とするいわゆる学術的集団、学会を皮肉る為に周到に用意されたインチキなのである。個々の論文は然るべき手続きを経て公に「認められる」という栄誉すら受けた。 この「文体練習」はこのロジックで言うならば更に過激である。書かれている内容は一切不問であるとわざわざ断っておいて、文体の変化だけを楽しめという。つまりは、このパロディ的可笑しみが解りますかねと突きつけられているのだから。そう構えておいて実は元の話のシュールさ本書の魅力です、などと言う余地が無い程に文体変化によってテーマは繰り返され、繰り返されることで意味を完全に失ってしまうゲシュタルト的崩壊に至る。 シュールと言えば、この本のシュールさは一方で明白で、ミシェル・レリスの「夜なき夜、昼なき昼」を彷彿とさせる。しかし変奏として捉えてみればクラシカルでもある。 どうあがいても変奏の波に引き込まれざるを得ない。ああ、こんなことを面白がっていいのだろうか。裏に隠された意味が、あるいは裏の裏に秘められたメッセージがあるのではないだろうか、という恐怖に襲われながら頁を繰る。 そして当然得られることのない解答。変奏曲を巡る旅の終わり。しかしどうしてもその先に、作者のにやにやが待っているような気がする。まったくもって厄介な本を読んでしまったなあ、と唸る。
0投稿日: 2008.03.26
powered by ブクログ同一の短文を様々な比喩を用いて、それぞれ別の表現に展開していきます。言葉のおもしろさに気づきます。海外書籍の日本語訳ではありますが、ただでさえも訳が難しい内容にも関わらず、よくここまで日本語向けに対訳したなという意味でもすばらしいです。 ラーメンズ小林賢太郎氏の愛読であるのも納得です。
0投稿日: 2007.12.04
powered by ブクログ1つの事柄を99通りに言い換えた、言うなれば言葉遊びの本。でも結構文章書く上で参考になるのでは。原書はフランス語の教科書として使われる事もあるらしいし。なかなか洒落た読書でした。しかしこれ寝る前に読むもんじゃないね。カフェオレでも飲みながら、なんてのが合ってると思います。あるいは外で読みながら、出来事を「ドッグのシットをブルーのブーツでステップしちまった」(70番「英語かぶれ」)とか「吾が革靴 踏みにじりけり 犬の糞」(付録「俳諧」)とか本文に倣って言い替えてみるのも楽しいかも。それにしても訳者の苦労は察するに余りあります。その苦心がにじみ出ている訳者の解説も必読。
0投稿日: 2007.11.20
powered by ブクログすごいなあ、勉強になるなあと思う反面、ここまで徹底していると笑えてくる。それにしても恐ろしい! 個人的に幾何学がとても楽しい。
0投稿日: 2007.06.30
powered by ブクログ2007/4 図書館で借りた。 あんまり内容を知り過ぎないうちに借りたので二三篇読むうちに、意図がつうじておもしろくなってきた。 ただ、まあ、なんだ、こじつけも幾らかまじってるよなあとは思う。
0投稿日: 2007.04.20
