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白い巨塔(一~五) 合本版
白い巨塔(一~五) 合本版
山崎豊子/新潮社
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総合評価

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  • 人は何に生きるか

    言わずと知れた名作。特に理由はなく敬遠していたがふと思い立って、同じ作者の「不毛地帯」に続き購入。ラスト3冊は一晩で読んでしまった。元来3巻までで執筆されたものが、あまりの反響に続編として作成されて計5巻となったとのこと。続編部分である意味勧善懲悪的な結末が補われたことには賛否両論あるのかもしれないが、財前五郎という人物を最後まで描き切ったものとして個人的には納得。財前五郎は憑かれたように外科医としての頂点を目指すが、自らの傲慢さが招いた陥穽に陥り、非業の死を遂げる。「財前は、自分が一番信頼している人間は里見で、女として愛しているのはケイ子だと思った。」の一文は財前の孤独を示すとともに、死に臨んで初めて澄んだ目で自らを見つめる財前の姿を浮かび上がらせ心を打った。

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    投稿日: 2016.08.14