
総合評価
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powered by ブクログ池波正太郎の真田太平記に出てくる徳川家康と本多忠勝、加藤清正等の印象とはまるで違うのが面白い。司馬遼太郎のこの登場人物は好き、コイツは嫌い、と言うのも興味深い。
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ歴史小説だが、人物の考え方や性格までよく書き込まれていて、まるで史実を読んでいるよう。よく研究されている。だからこそ、より面白い。 家康や三成だけでなく、本多や直江らの策略も細かく豊富で、この時代に官吏政治ができていれば、もっと早くいい国が作れたのではないかと思ってしまう。 まだあと中巻、下巻があるのを思えば、関ヶ原の戦になるまでにまだかかりそうだ。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
豊臣秀吉の死で傾き始めた豊臣政権。簒奪のために謀略を巡らす徳川家康と豊家安泰を守ろうとする石田三成。前田利家の死後、加藤清正をはじめとする七武将の襲撃を避け、家康に保護された三成は佐和山へ。 三成より島左近が頑張っているけど、どうしても家康と正信には勝てない。とにかく嫌われまくる三成…。だいぶ不器用な人間…。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ豊臣家の行政をなす奉行や賤ヶ岳七本槍とよばれた武将らから徹底的に嫌われた石田三成というイメージどおりの三成像。 豊臣家の頭脳として、秀吉の没後、秀頼が成人になるまで豊臣家を守らなければと必死に家康に抵抗するが家康&本多正信コンビの奸計が悉く計画通りに進むのだ。上巻の後半は三成を佐和山城へ蟄居させたあとは家康がとうとう大阪城に入り、当主のように振る舞いはじめる。その傍若無人ぶりが悪どい。そして、前田利長に豊家に謀反の罪で討伐に向かう。言いがかりであることは誰の目にもわかっているのに豊臣恩顧の諸将たちはだれも異論を唱えない。 清正、正則よ!なさけない。と思ってしまう。
3投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ司馬遼太郎の太閤記、黒田官兵衛の話と続いての本書。天下分け目の決戦として名高いがイキナリ戦闘ではなく石田三成の登場、豊臣秀吉の晩年からと前段階を丁寧に描いている。主役が徳川家康と石田三成(個人的には島左近が主役だと思うけど)のためか太閤記から読んでいると秀吉の晩年が残根に思う。 一応は理由も書いてあるけど福島正則や加藤清正が三成を憎みすぎて全体が見えぬ将器なのも気になる。
11投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ豊臣秀吉の没後~関ヶ原の決着までの時代の移り変わりを、石田三成と島左近、徳川家康と本田正信という東西の主役の視点から描く。上中下巻の大作で、主人公だけでなく彼らと接する諸将に順にスポットライトを当てて人物を丁寧に照らし出している。 上中巻の人間ドラマが下巻の関ケ原の合戦で収束していく構図で、教科書的でない歴史の一面をたくさん知ることができた。
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ豊臣秀吉と石田三成の出会いの場面が、この物語のはじめに記されています。 秀吉の死後、徳川家康VS石田三成の対決は大変面白い。両者の人物描写は、真に迫るものがありました。お互いに考えていることの優劣つけがたしですが、なんといっても家康の策略は恐るべし。司馬遼太郎さんの描く家康像、かなり嫌なヤツです。石田三成のこともまだまだ良く分かっていないのですが、(彼自身の性格的な問題もあるようですが)何だかかわいそうになってしまいます。 家康には本多正信が、三成には島左近がついており、この二人もまたまたすごい。本多正信、島左近について今まで知りませんでした。 後半、前田利家亡き後の奥さんについて記されている場面、肝がすわっている様子が伝わり、あっぱれだなあと思いました。中・下巻で、家康と三成の戦いがどのように展開していくのか楽しみです。
26投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ初めて読了した司馬遼太郎作品 物語の全体的な流れと直接関係のない余談は、単体で楽しめばいいと分かってからは、読み進められました どこまでが創作なのかはわからないけど、「義」じゃなくて「利」で動く人たち、多数派工作、予想外の動きをする敵に「間違ってる!」と怒る三成に代替案がない感じ……今の組織と一緒でビックリでした
4投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ上巻は、秀吉の死以降、天下をとろうと策謀を巡らす家康陣営と、豊臣政権を守ろうとする三成、その間でそれぞれの信条や利害で蠢く武将たちを描いている。 行政官的な三成と、軍人的でもあり老練な政治家的でもある家康の対比が面白い。
0投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思った以上に読みやすい。歴史上の人物が生きていたんだなあ思わせる自然な筆致が印象的。少しずつ読んで歴史が楽しめるようになりたいな。
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ司馬遼太郎氏の戦国時代は読み応え満点です。 天下分け目の関ヶ原! 司馬遼太郎氏の本を読み始めてから、歴史好きになりました。
15投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ石田三成の目線で描かれた関ヶ原の合戦前。日本人なら誰でも知る一大決戦を司馬遼太郎の小説として読めるのがありがたく、徳川家康の狡猾さなど読み応えがあった。中下巻も楽しみたい。
1投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログまず、時代小説なのに非常に読みやすい。 もっとたくさん読みたい。 しばらくは司馬作品ばかりになるかも。 関ヶ原は家康VS石田三成は知っていたが、恥ずかしながらそれしか知らなかった。 豊臣秀吉死去の後、なぜ戦いが起こるのか。 各々の性格などが非常に丁寧に描かれており、ジワジワと関ヶ原に向かって行くのがドキドキする。 家康が本当に狸です。笑
1投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ石田三成が主人公、上巻は太閤秀吉の晩年〜没後家康が大阪城西ノ丸に移り住むまで。三成が家康の掌で転がされて歯痒い。(作者・司馬遼太郎の思う壺)加藤清正や福島正則等、歴史に名を残す面々の人間味溢れる描写は流石。
1投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログ何十年ぶりかで司馬作品を読んでみた。 とても読みやすくてしっくり来る。自分の歴史認識は司馬先生の作品で培われたものだから当然だよね。 いわゆる司馬史観にまみれているんだな。しかも中学、高校生の頃に読んだものだから、作品を小説としてではなく事実として認識していることが多い。さすがに今は、「小説ならでは」の記述を多少は認識できるようになったと思うけど…。どうかな。
0投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ特定の人物ではなく関ヶ原という戦全体を題とした本。 関ヶ原というと主に思い浮かぶのは石田三成と徳川家康だろうか。しかし読んでみると様々な人々の思惑が絡み合って関ヶ原が起こったのだということを知った。 特に驚いたのは島左近視点の多さであった。三成そっちのけで左近視点が描かれていたりした。 三成には過ぎたものが佐和山と島左近と言われているが、実際に大きな影響を与えたのだなと感じた。
10投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログ上中下とすべて読んだ上での感想だが、上が一番面白かった。関ヶ原の前に、ここまでの工作が行われていたとは。 徳川家康の狸親父っぷりが憎い。しかしこれくらいできないと、天下など手にできないし、手にできても収められないんだろうなも感じた。
1投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ日本史上まれにみる世紀の大決戦!などとはなはだダサい書き出しをお許しくださいませ。 以前から興味のあった本ではありますが、結末もおおよそのことも知っているから今更というのもありました。でも、今回これを読んで、裏のうちではこんなことがあったのかとぐんと興味が深まりました。まだ,上巻を読み終えたばかり、前半ペースが上がりませんでしたが、秀吉、利家が亡くなってからは一気にスピードが上がりました。 それにしても家康というやつは賢くて腹黒くて性悪でデブで嫌な奴ですなぁ。こんなやつがその後300年間も安泰な日本の祖を作り上げたのですかねぇ。 日本人は誠実で礼儀正しい民族だというけれど、それは一般大衆に言えることで、その昔にこんな正義感もないはかりごとだらけのまっとうでない大将が国を治めたりしたものだから、今の政治家もろくな奴がいないのかもしれない。(少し、司馬さんの大阪びいきも感じられたりして) さて、あと2巻楽しみに読みます。
0投稿日: 2023.09.20
powered by ブクログ「男の最大の娯楽といっていい、自分が興るかほろびるかという大ばくちをやることは」 ……引用は、石田三成の家臣、島左近の台詞から。三成は正論を振りかざすが故に諸将に嫌われ、「あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目がかならず出る」ように、利をもって諸将を手懐ける家康の立場を更に有利にしてしまった。しかし、“利”ではなく“義”で行動する者(島左近然り、上杉景勝、直江兼続然り)もいて、彼らは現世で栄えはしなかったものの、その生き方は後世に憧れの対象となる……果たして、どちらが男の幸せなのだろうか。
0投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ・秀吉の死後〜前田家人質 ・心情や時代背景の描写が細かく、時間を忘れて見入ってしまう。 ・まだまだ先は長いので続きが楽しみ。
1投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ大河ドラマに触発されて再読。 時代背景や人間模様がとても丁寧に書かれていてとても楽しいです。 人を動かすには、ついていきたいと思わせる力と、欲しい物を与える力が必要なんですね。
1投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログ天下分け目の関ヶ原の戦、その序章を描いている。太閤秀吉に忠義を尽くす三成と、虎視眈々と天下人を目指す家康の謀略の仕合は読んでてとても緊張感がある。三成はもっと上手く立ち振る舞えば加藤清正や福島正則らを味方にでてたのではと思うけど彼らも彼らで幼稚すぎる気がする。三成の側近島左近は味方としてとても頼もしい感じがして暗殺に来た忍びも返り討ちにする身のこなしや頭の良さとても伝わった。
2投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ関ヶ原の戦いの流れがよく分かりました。 徳川家康の戦略が凄すぎて、そりゃ勝つよなと思っていたけれど、戦いの展開が熱くて面白かったです。 石田三成は残念な言動に歯痒くなる所もあるけど、結末を含めてとても好きな人物になりました。 人物の描写、細かいエピソード、武将ギャグ含めて全部面白いまとめられています。 特に、最後の黒田如水と架空の人物の会話に救われた思いがして、司馬遼太郎のまとめ方がうますぎます!
0投稿日: 2023.05.26
powered by ブクログ何年ぶりかで読んだ。歴史の教科書では秀吉亡き後関ヶ原の合戦で徳川家康が石田三成に勝って江戸幕府を開いた、と簡潔に書かれるかもしれないけど、豊臣家一途の三成に家康があの手この手で謀略をしかける関ヶ原前夜の駆け引きも面白い。
0投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログ豊臣秀吉が没したあたりから話が始める。この上巻では主に石田三成に焦点が当てられ、特別に悪役に仕立てるでもなく過度に称賛するでもなく、でも良くも悪くも魅力のある人物として描いてゆく。「峠」と比較するともう少し随想的なところも多く、「空海の風景」と比較すると小説的な要素が多い。いかにも司馬遼太郎らしく、そして戦国時代の華々しい時期に比べると地味になりがちな時代とテーマを、面白く読みやすく描いている。
0投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ史実に特別詳しいわけではないが、人物像がよく伝わってきて、物語として楽しめた。 教科書では数行で完結されてしまう関ヶ原の戦いの幕開けを読めて、一気にそれがとてつもなく壮大なものに感じるようになった。 ここでの三成や家康の描き方と、他の作品の描き方を比べ、もっと自分の中で彼らへのイメージを深めていきたいと思った。 ちょうど大河も始まるので並行して楽しめればいいな。 早速昨日中巻を購入したので、この熱が覚めぬうちにすぐ読みます!笑
0投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ石田三成と徳川家康。 戦国3部作の中では信長、秀吉を魅力が劣ってるように感じ、2人の主人公にあまり好きになれず熱中出来なかった。
0投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ関ケ原3部作上巻、大戦の前。とっくにその勝敗は決していたんだという感想。三成は嘘のように青臭いし、家康とその謀臣は嘘のように狡猾に感じる。のちに260年続く江戸幕府の創始者だと思えば当然の能力なのかもしれないが。
1投稿日: 2022.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家康の時代や状況をむたした戦略家としての振る舞い、三成の正論のみで物事を考える弱さを感じた。 人心も含め、社会や時代を正しく判断し、行動することの難しさを感じるが、そのために歴史を学び、人を大切にすることの重要性を痛感する。
1投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログ日本史は高校受験までで、あまり基礎知識がない私には難しかった、、登場人物が多いのに関係図を作らないまま読み進めてしまい、そこが一番後悔している。ただ、江戸を行きた偉人たちの信念、策略、感覚を垣間見ることができ面白かった。 一旦三国志に路線変更しようかなぁ
7投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ歴史は苦手で(人の名が覚えられない)、特に日本史は一番避けていたジャンルなのだけど、全く読んだこともないと言うのも恥のような気がして、今更ながらの司馬遼太郎(笑) 偶々家にあったのが、関ケ原だったので読み始めたら、めっちゃ面白いじゃないですか?苦手な人名は、イメージでインプットしてどんどん読み進めて行ける。 秀吉から家康の時代ってこんなのだったのね、と初めて知るwww 頭でっかちな狐と、腹黒狸とその参謀。自然と、こっちが正義でこちらが悪と決めてしまい、狸が嫌いとなっている自分がいる。 エンターテイメント性が強いなあ。中、下巻を読むのが楽しみだ。
0投稿日: 2021.11.19
powered by ブクログ豊臣家に忠義を尽くす三成と自らの天下を狙う家康。 とにかく家康の狡猾な政治的手腕が光る。 この狸親父!と思うと同時に、 上手い、なるほどな、と感心してしまう。 まだ上巻だが、面白い。 行く末はいかに。
0投稿日: 2021.08.27
powered by ブクログなるほど、こういう流れがあったのか、と何やら勉強した気にさせてもらえた。 秀吉亡きあと、家康が天下人を目指し謀略、智略を巡らせる。正義、利害、どちらが人を動かすか。 司馬遼太郎が描く、教科書には無い日本史を読むことが出来る。日本史に詳しくない私。更に馴染みのない言葉が多く、読むのに時間がかかった。でも楽しい。 中巻へ進む。 読了。
18投稿日: 2021.08.04
powered by ブクログ事実は小説より奇なり、とはまさにこのこと。智略・謀略の限りを尽くし天下を簒奪しようとする家康と、それを防ごうとする石田三成。太閤がいなくなり、秀頼が幼いという状況では、だれもが自身の今後が心配になるはずであり、その人々の心の移ろいまでを利用した家康に軍配が上がったのだろう。
1投稿日: 2021.07.11
powered by ブクログ映画を見た後に3巻まとめて買って、そのまま積読。 1巻はまだ合戦前。秀吉も死んで、利家も死んで天下を手中に収めようとする家康と、秀吉の遺訓に従い秀頼を守ろうとする三成。 ここで誰かの行動が違ったら、歴史が違っていたんだろうなとは思うけど、家康と本田正信の謀略に抜かりはないから、どうなっても家康の世になっていたんだろうか。 オープニングの場面、映画もこうだったなと思い出す。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場する人物の容姿や性格の描写が巧みな事に加え、過去のエピソードもたくさん紹介してくれるので、読み終えて、新たに調べたくなった人物がたくさんいた。家康の凄さ、恐ろしさも改めて実感した。
8投稿日: 2021.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
~全巻通してのレビューです~ 天下分け目の合戦が中心と思いきや、合戦自体は下巻の半ばから始まっていて、大半は徳川家康と石田三成との対立、謀略、駆け引き等が描かれていました。 流石に関ケ原の合戦ともなると知ってることが多いかなと思いきや、知らないことが多かったです。 福島正則や黒田長政が三成憎しの理由で家康側に走ったことも知らなかったし、黒田長政が謀略に長けていたことも知ってるようで知らなかった。 小早川秀秋の裏切りや毛利が動かなかったことは知っていたが、島津と宇喜多秀家が西軍で島津は動かず、宇喜多は奮戦したことは知らなかった。 三成はイメージ通り文吏で大将の器でなく、性格的にも問題ありの人物でしたが、部下の島左近は武にも智にも優れいい人物でした。 大谷吉継はあまり出てこなかったけど、三成との友情からやむなく負け覚悟で西軍につき、合戦でも奮戦したのは読んでいて好感が持てましたね。
1投稿日: 2021.02.27
powered by ブクログ太閤秀吉の亡き後の豊臣政権の簒奪を巡って、徳川家康(関東255万石)と石田三成(近江佐和城19万5千石)との謀智・謀略戦が展開する司馬遼太郎の『関ケ原(上巻)』は、家康の家老・本多正信(ホンダマサノブ)と三成の家老・島左近勝猛(シマサコンカツタケ)による、人智を尽くした駆引きの妙が読みどころでもあります。<五大老・五奉行制度>をなし崩して天下を狙う家康の奸計と、豊臣恩顧の大名の鬱憤の傷口が大きく割れる合戦前夜の様相が克明に語られています。
2投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログ日本史上最大の決戦を発端から終結まで壮大に描く歴史小説第一部。豊臣秀吉の死がもたらす家来たちの瓦解模様。権謀術数の限りを尽くす徳川家康側の蠢き。策略が絡み合う姑息な偶像劇は非常に面白い。開戦前にも印象深いエピソードが無限に存在するとは目から鱗である。石田三成の憎まれ具合は歴代の偉人の中でもNo. 1なのではないか。本多正信という家康の腹心がどれほどヤバい参謀であったのかを思い知った。家康有利の風が吹く中で三成と左近はどう対抗していくのか。次巻も楽しみだ。
0投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ読み返しであり、またかの“関ケ原”なので、話の顛末はだいたい分かっているのだが、序盤の時点で石田三成は徳川家康に既に負けている。 もっとも、司馬がこのことを強調し過ぎているきらいはある。 司馬の歴史小説はしばしば横道にそれるのだが、実はこの横道が面白い。 家康が「乱になることを待ち、風雲に乗じて立ちあがるべく、虎視眈々と情勢を見ている不心得者がおらぬともかぎらぬ」と言ったのに対し、「家康自身のことである」と司馬がツッコミを入れているのには笑ってしまった。
0投稿日: 2020.12.06
powered by ブクログ豊臣秀吉死後から、関ヶ原合戦前夜までの上巻。 徳川家の執拗な、策謀家ぶりが際立つ。 如何にして、家康が石田三成を討つか。 そこに至るまでの、プロローグのような位置付けか。 今から、四十年以上前の作品とは思えないくらい、読みやすい作品。
0投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ「関ヶ原 上」 司馬遼太郎(著) 1966年 (株)新潮社 発行 1974年 6/20 新潮文庫 発行 2003年 9/25 80刷改版 2017年 4/25 104刷 2020年 9/18 読了 先般読了した「覇王の家 上下」の発行された 7年前に発行されたのがこの「関ヶ原」 戦国の世がまさに終わろとしている時代を 器で吞み込もうとしている徳川家康。 家康の嫌な面が思いっきりデフォルメして描かれています^^; もちろん真実はひとつなんだろうけど 見る角度によってこうも違うか? こうして見てみると270年続いた太平の世はなんだったんだろう…と思えてきます^^; あ。 まだ中巻下巻が残ってるけど。
7投稿日: 2020.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
150ページくらいで秀吉が死ぬ。 徳川家の暗殺・陰謀などを担った本田正信。 政治的策謀の話が多い。 島津の勇猛ぶり。言葉は通じない。 家康=吝嗇家、前田利家=蓄財家。 ともにケチ。 利家の未亡人が人質として江戸に行くところまで。 三成の家康家避難は現在では否定されている説だそう。
0投稿日: 2020.07.19
powered by ブクログ【感想】 いつの世も、いくら頭が切れていようが周りを巻き込むことの出来ない人間が日の目を見る事はない。 また、豪放磊落なだけでは天下を取る事は決して出来ないという事も、同時に学ぶことができました。 綿密に計画を練って、冷静に時世を見つめて運気が来るまでは決して不用意に動かず、また立てた計画をしっかりと実行するだけの資本(もとで)を準備した上で、試合が始まる前にはもう既に勝敗を決する。 まだ1/3が終わった段階ですが、なぜ石田三成が敗北し、徳川家康が勝利したのかがわかる内容でした。 ただ、家康のキャラの陰湿すぎる描き方に、筆者・司馬遼太郎はおそらく家康の事がキライなんだろうなという感じが垣間見えましたね(笑) 中巻・下巻が楽しみです。 【あらすじ】 東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。 秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。 【引用】 1.斬るには、斬るだけの舞台がいる。 また、斬るにしてもそれがご当家の為になるようにして斬らねばならぬ。その日がいつかは来る。 いま斬ったところで、一時の快をむさぼるだけのことだ。 2.諸大名はもちろん庶民ですら「もう豊臣政権はたくさんだ。太閤は死んでくれてよかった、あのまま外征が続けばどの諸侯の財産もからっぽになった」と思っていた。 加藤清正だけは違っていた。外征の最大の被害者だったが、その憤りのやり場が石田三成ただ一人にしぼられていた。 3.時勢が動くのだ、いろんな役回りの人間が要る。馬鹿は馬鹿なりに使い、狂人は狂人なりに役を与える。それが名将というものだ。 【メモ】 p21 三成は秀吉に仕えて以来、何度かの戦場を踏み、特に秀吉の天下継承戦ともいうべき賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦では、加藤・福島など「七本槍」に次ぐ武功をたてている。 しかし、戦場の血しぶきのなかでいきいきと働く駆け引き上手というわけにはいかない。 彼は自分の欠点を、島左近にて補おうとした。自分の秀才と左近の軍事的才能をあわせれば天下無敵と思ったのだろう。 p36 ・竹杖事件 三成を斬るという家臣たちに、家慶の幹部が。 「斬るには、斬るだけの舞台がいる。また、斬るにしてもそれがご当家の為になるようにして斬らねばならぬ。その日がいつかは来る。いま斬ったところで、一時の快をむさぼるだけのことだ。」 p42 おねねは陽気で利発で心が広く、秀吉が卑賤の頃からの妻だから、公私ともに秀吉のよき相談相手であった。 天下をとってからも誰それを大名に、あるいはどの国を与えるなどという時には、おねねは遠慮なく意見を言い、秀吉もその意見をよく用いた。 自然、おねねは単に奥方というだけでなく豊臣家における最大の政治勢力として諸侯から恐れられるようになった。 関ヶ原前夜に、もし彼女が「家康を討て」と諸侯に内命したとすれば、日本史は大きく変わっていたであろう。 が、事態はその逆であった。なぜそうなったかは、この物語の後の進展を待ちたい。 p47 秀吉の側室筆頭である淀殿は、三成らと同じく近江人である。 父は浅井長政、母は織田信長の妹・お市である。 父の長政は信長に滅ぼされ、その頭蓋骨に漆を塗られ、金粉をまぶして、酒宴の座興に供せられた。 その後、母とともに織田家に戻り、ついで母の再縁先である柴田勝家の元に行ったが、勝家も秀吉に滅ぼされて母・お市は福井の北ノ庄城で自殺した。 やがて秀吉の元に引き取られ、27歳で秀頼を生んだ。 p72 左近は三成とは違い、冷徹に時世をみている。 秀吉は晩年に至って外征を起こし、このため物価は高くなり、庶民は暮らしにくくなっている。 さらにその外征中、建築好きの秀吉は伏見城をはじめ、無用の城や豪邸を盛んに建て、民力を使いすぎた。 p127 ・秀吉と家康の関係 信長の死後、明智光秀を討ったという「資格」によって秀吉は織田家の遺産を継承し、それに反対する北陸柴田勝家を討滅し、残る勢力は家康だけになった。 信長の遺児の信雄(のぶかつ)が家康の元に走り、これと同盟して秀吉と対抗したのが、世にいう小牧長久手ノ合戦である。 このふたりの関係は、秀吉もつとめたが、家康も哀れなほどにつとめた。 互いに怖れ、機嫌をとりあい、 (いつあの男が死ぬか) と密かに思い合ってきたに違いない。 p231 諸大名はもちろん庶民ですら「もう豊臣政権はたくさんだ。太閤は死んでくれてよかった、あのまま外征が続けばどの諸侯の財産もからっぽになった」と思っていた。 加藤清正だけは違っていた。 外征の最大の被害者だったが、その憤りのやり場が石田三成ただ一人にしぼられていた。 p289 (時勢が動くのだ、いろんな役回りの人間が要る。馬鹿は馬鹿なりに使い、狂人は狂人なりに役を与える。それが名将というものだ。) 家康と正信は、同時にそんなことを考えている。 p327 本多正信は、奥の一室にあって、密かに伺っている。 (利家は、おそらく殺されるものと思ってきたであろう。自分が殺されることによって、旗上げの機会を掴もうと思ってやってきたに違いない。なんの、そうはいかぬわ) 徳川家はじまって以来の贅沢な接待も、家康・正信の練り抜いた作戦であった。 p509 (力じゃな。。。) 本田正信老人は、行列の中にまじり、しみじみと思った。なぜこうもうまくゆくのか、と我ながら感嘆する思いである。 (策謀というが、それには資本(もとで)が要るわさ。それが力であるよ) 力無き者の策謀は小細工という。いかに智謀をめぐらせても所詮はうまくゆかない。 それとは逆に大勢力をもつ側がその力を背景に策謀を施す場合、むしろ向こうからころりと転んでくれる。
42投稿日: 2020.07.13
powered by ブクログ会社のすごい人が面白いと言っていたので読んでみた。 要所要所で知ってる人物が出てくるので読みやすい。 三成嫌われすぎだろ笑 左近かっこいいね
1投稿日: 2020.07.08
powered by ブクログ上中下巻をたっぷり使い、秀吉亡き後の豊臣家(西軍)と、知略を巡らせていよいよ天下を取ろうという家康とこれに群がる諸大名(東軍)との駆け引きや戦闘をつぶさに記した名著。石田三成、三成の懐刀の島左近、徳川家康、その謀臣本多正信を中心に、戦国の世の最後の戦いに至るまでの道筋とその結果を丁寧に紐解いて見事な筆致で描き出してくれているので、膨大な情報量にも拘らず、するすると吸収しながら頷きながらぐいぐい読みました。大河ドラマ「真田丸」を書いた三谷さんは、司馬さんのこの本をきっと読んでいるでしょう、と思いました。一人一人の性分、生まれたタイミング、地理的条件、残された史料をどれだけ読まれたのだろうと途方にくれながら、緻密な調査によって再構築されてゆく人間模様と濃い霧のようで見えるけれど掴むことのできない勢力地図が鮮やかに目の前に甦ってくるようで、時間はかかりましたが大変満足しながら興奮しながら読みました。歴史の教科書よりずっと面白いし、人間というものの強さ弱さ、裏切りと忠義、を楽しみながら学べます。何かひとつの出来事か、誰か一人の行動が違っていたら、歴史は変わっていたのではないかと思うような薄氷を踏みながら進むような展開に、史実なので結果は動かないのが分かっていても、ハラハラドキドキしながら最後まで興味を失うことなく、大変満足して読了しました。
6投稿日: 2020.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
司馬遼太郎の幕末ものを読んでいると関ヶ原でどちらについたかが、江戸泰平の世の200年のあり方を決めた、なんだったら倒幕のエネルギーの源であった、その証拠にのんべんたらりと過ごしてきた幕府、御三家の弱腰よ、負けるに決まっている(会津はとばっちりだけど)という記述があるので選んでみました。 が、家康が卑怯で陰険でオリジナリティもなく英雄の器ですらないのに、こんなやつが勝つなんて許せない、でも勝たないと200年の平和はやってこないわけで。でもだからといって豊臣政権を保持するのが正解だとも割り切れないわけで。何がこんなに悔しいって、魅力的な主人公石田三成、島左近がうまうまと利用されて負けていくのが悔しい。勝つには暗殺するしかなかったと思う。歴史変わるけど。 当たり前ながら戦国末期なので、この時代詳しくなさすぎて、豊臣政権確立までの前提がわからない。ので、国盗り物語まで遡ろうと思います。でないと家康が出てくるだけで不快すぎて読み進められないっ! 煉獄の主人公は若き日の石田三成で、へいくゎい者として大活躍である。織田信長は怖い。ほんと怖い。左近もふらりとどこかへ行ってしまうし。これも幕末ものの何かでよんだもので、関東のひとは東照大権現と呼ぶけれど、上方の人は家康と呼び捨てにするそうな。 名刀と名家と陸地戦の戦略に興味を持ちました。なんとなく武士の時代は文化が貧相であったという印象があれど、そうでもないのかもという感想。
0投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ正義を掲げて人から嫌われる、石田三成の不器用さが切ない。 たぶん石田三成の周りにいる良き理解者(島左近や初芽、直江兼続など)も、石田三成の不器用さの裏にある忠義や優しさを強調する良き人物だったのかとも思う。 一方で、謀略に長け、時代劇にでてくる典型的古狸のような徳川家康・本多正信は、完全に悪役のよう。全てが計算され、感情が余り見えないせいか、悪役っぷりが止まらない。
0投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログ三献茶のエピソードから始まるあたり、司馬遼太郎の三成への愛を感じる。実務に長けながらも秀吉への恩義篤く、義に殉じた三成。明智光秀や河井継之助、土方歳三といった司馬遼太郎好みの人物に通ずるものがある。
0投稿日: 2020.03.22
powered by ブクログ司馬遼太郎がまとめた、関ケ原の戦いを最後にした、石田三成と徳川家康の戦略の立て方をまとめた本。 上では、小さいころの話から前田利長が徳川家に人質を送るまで。 石田三成の正義を重視し人の気持ちを省みないやりかたと徳川家康の老獪なやり方の対比の表現が心に残る。
0投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ初めて読破した歴史小説である。 映画で岡田君演じる関ヶ原が公開されていたので、興味を持って購入した。 石田三成と徳川家康の合戦について、双方に主体をあてて、計画までも詳しく論述されていて、話に引き込まれていった。合戦といえども、両者の駆け引きであり、頭脳戦なのだなと思った。
1投稿日: 2019.09.20
powered by ブクログ上巻は石田三成と徳川家康を中心として話が進められる。 石田三成の正義が勝つか、徳川家康の謀略が勝つか。 歴史を見ればわかるとおり、正義は必ず勝つ、とは行かないけれど、豊臣秀吉死後の天下分け目の合戦である関ヶ原を通しての徳川幕府の変遷を知るのは面白い。 日本史の教科書ではたかだか2ページの記載だけれど、丁寧に歴史を追っていくと新しい発見があるものです。
3投稿日: 2019.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
演技派の老将家康と正義溢れるど直球三成の静かな闘いが描かれる。 太閤の死後、堂々と法を破る家康に怒り心頭の三成。三成に怒りの矛先を向ける武闘派の清正。三成の相談役にして親父の島左近。主に4人の視点から物語が展開していく。 家康派が次々に策を仕掛ける中、ついに三成は奉行の座を退けられ、家康が天下の台所、大阪城に腰を据えた。武の力を使い争いを起こさんとする家康の次の標的は金沢の大大名だった。。。
0投稿日: 2019.01.28
powered by ブクログ・大きなテーマを考える役割を、参議院が担えばいいのでは。昔の元老院のように、元総理のような人を揃えて、その下に優秀な実行部隊をおく。 ・江戸幕府は、臨機応変な人材の登用によって作られていた。田沼意次、柳沢吉保、新井白石などは本来偉くなれるような家柄ではないのに、スカウトされて地位を得た。 ・村八分は実はよくできたシステムで、ある意味奇人を受け入れる仕組み。すべてを排除するのではなく、家事と葬式は別ということにしていたから。 ・GDPが上がると、自殺者も増える。格差が拡大するために、相対的な貧乏が増えるから。
0投稿日: 2018.12.09
powered by ブクログ家康と正信の奸物ぶりが禍々しく。到底ここまでして人の心を操り江戸幕府が開かれたのか…と感心するほどの謀略である。朝鮮出兵が一回でもしくは、行われなかったらと思うと些細なきっかけが大きなうねりを生むものだと感じる。さて、宝寿院殿が関東に人質に出され、次はいよいよ三成と兼続の挙兵。ワクワクしながら次へ
0投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログ司馬遼太郎の代表作である「竜馬がゆく」に引けを取らない、人物描写とストーリー展開の面白さ。主人公は、石田三成と徳川家康であり、それぞれの参謀である島左近、本田が物語に色を添える。著者が描写しているのは、今も昔も変わらない日本人の性癖、空気を読み、正義よりも利害で行動するその他大勢の姿だろう。幕末、そして太平洋戦争と舞台を変えながらも、メッセージは一貫している。 ストーリ展開がスリリングで、次どうなるかとページをめくる手が止まらないが、如何せん読後感が良くない。それはひとえに、石田三成の不器用さ、そしてそれを巧みに操り外堀を埋めていく徳川家康の陰湿とも言える狡猾さの描写が見事だからであろう。歴史的事実として、その後の結果を知っているだけに、虚しさすら感じる。いま読んでる、幾度となく、取引先の企業で繰り広げられる政治の世界を思い出されてしまう。それほどもまでに、日本人の本質を捉えているということであろう。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ「関ヶ原(上)」(司馬遼太郎)を読んだ。 そりゃそうだけど『1600年天下分け目の決戦』ったっていきなり合戦が始まるわけではないよな。 そこに至るまでの道のりがわかりやすく描かれてます。 おそるべし本多正信。おそるべし徳川家康。 このままじゃあ石田三成さん負けちゃうよ。がんばれ。
0投稿日: 2018.07.06
powered by ブクログ青臭い正義感で融通の利かない石田三成と、老獪狡猾で諸将をたらしこんでいく徳川家康。互いに異なる知恵のあり方が面白い。
0投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログ歴史ものは全然読まないし、武将も知らないけど、楽しく読めた!! 作者の好みや趣味で人物像が書かれているんだろうけど、個性があって面白い。 島左近って初めて知ったけど、かっこいい人物だなー。 中以降も楽しみ!!
0投稿日: 2018.03.13
powered by ブクログしっかりと歴史を復司馬さんの筆にかかると登場人物が生き生き。 それにしても、家康の変わり様は凄い。前作の覇王の家からの変わり様。
4投稿日: 2018.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
石田三成を主人公にした作品。秀吉の死後、肥大化していく家康を抑えるため、大戦に臨む。超大物島左近は、三成の清廉潔白純粋さに引かれ?、家臣となり、大活躍する。秀吉は子供が少なく、福島正則ら遠い親戚らを優遇するが、同人らは戦闘の現場にいないのに口うるさく、秀吉の寵愛を受ける三成を嫌悪し、家康は、福島らが深く慕う北政所を懐柔し、家康側に取り込み、対三成の急先鋒に配置する。小山会議では、その福島に反三成の姿勢を鮮明化させ、いずれにつくか迷っているものらを家康側につける。一発逆転を狙って真田昌之が三成側につき、家康部隊の足留めに成功すること、黒田長政が家康側につき福島を手なずけるも、父親の如水は、混乱に乗じて九州の大部分を平定し、日本統一を狙ってたことから、家康を暗殺しない息子に物足りなさを感じることなど、関連英雄も数多く登場し、読みごたえあり。
0投稿日: 2018.01.30
powered by ブクログ関ヶ原古戦場には二回ほど散策。(笹尾山、大谷吉継陣地跡、松尾山等) 位置関係が把握できているので理解しやすい。
0投稿日: 2017.12.31
powered by ブクログ映画が見たい!から始まり、原作読んでないと映画についていけないというレビューをみて大人買い。 石田三成の印象が革命的に変わった。歴史の教科書からは見えてこない天下分け目の舞台裏がとにかく面白い。 時代に適していたのは家康だけど、私は三成の性格がいとおしくさえ感じている。 映画もなかなか迫力があって、家康がすごく狸でおすすめ。
3投稿日: 2017.11.10正義とは
映画を見て、関ヶ原のことを自分が分かっていないことを知り、この原作を読んだのですが、上中下3巻一気に読める面白さでした。 亡くなった秀吉との約束(遺言)を守ろうとする正義(石田三成)は負けた。 正義が強大な悪(家康)に敗れたとも言えるが、単純ではない。 北政所(ねね)が家康を助けたのには、それだけの理由があったのだろう。司馬は触れていないが、秀頼の正当性がなかったからだと思う。 秀吉の天下自体が、主君の不幸で転がり込んだもの、利益誘導で俄かに増やした恩顧大名に支えられたもので、脆かった。 朝鮮出兵は、疲弊だけをもたらし、大名も庶民もうんざりしていた。家康なら平和や安寧が期待できた(実際にそうなった)。 石田三成は、支える人の気持ちを汲むことができず、無用の敵を作った。大将としての格も経験もなく、戦術としての失策が多かった。 これだけの悪条件がありながら、西軍にも勝機は十分あった、歴史は不思議で面白い。
0投稿日: 2017.10.22
powered by ブクログ久しぶりの歴史物。 天下分け目の「関ヶ原」はあまりにも有名ですが、本編では豊臣秀吉亡き後の乱世にあって、天下取りを目論む「徳川家康」と秀吉の意を継ぐ重臣「石田三成」を主として、その謀議・謀略・策謀が面白く描かれていました。 日本史上、あまり石田三成が注目される人物であったかとは思いませんでしたが、本書では彼の正義感が家康の反感を買い、関ヶ原の合戦へと進んでしまったことを上手く語っている。 続編にさらに期待です!
1投稿日: 2017.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三成が秀吉に抱え入れられる過程や、正義、道理を重んじすぎて疎んじられ、周りの諸侯から距離を置かれる様子。反対に、憎らしいほどの演技と知略をもって天下に座そうと企て、世の中を動かしていく家康。この時代、噂でこそあれ力を持つものに味方し、何の悪気も無い浅井長政、前田家が陥れられ、人の考え、動きを読むことに長けたものが出世していく。時勢を読み、家の存続に誰と結ぶが適当か、それを実現させる術は、そういう頭の使い方が、大河の放送とも相俟っておもしろく読めた。
0投稿日: 2017.10.14
powered by ブクログー関ケ原という、とほうもない人間喜劇もしくは「悲劇」(p10)ー約1年ぶりに読む司馬さん本だけに、冒頭から炸裂する司馬さん節に懐かしさと安堵感を覚える。あくまで天下簒奪の手続きとして豊臣家を二分する大乱を欲する家康、彼の三成らに対する人物評が面白い。謀略に謀略を重ね、時代の風はあっという間に家康へと吸引する。中巻へ。
0投稿日: 2017.09.25
powered by ブクログ東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。
1投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ読めば読むほど、 家康ってやな奴だわ〜〜。 歴史小説読んでいつも思うんだけど、 特に男性作家が書いたものは 必ずと言っていいほど濡れ場が入ってる。 あれ、いらないわー‼︎
0投稿日: 2017.08.17
powered by ブクログ言うまでも無くこの夏に公開される映画の原作。 関ヶ原の戦いを描いた小説で最も有名な書であり、 多くの三成ファンと家康アンチを生み出し、 家康ファンには忌み嫌われる書でもある 笑 太閤秀吉の死後、天下人への野心を抱く徳川内府。 石田治部少輔は正義感と太閤への忠誠心から、 徳川内府を討つべく味方を作り挙兵の準備をする。 だが、彼は徳川内府の掌の上で踊っているに過ぎなかった… 現実はこのように単純明快では無かったのだろうが、 とても分かり易く、魅力的なストーリーである。 関ヶ原の戦いは1600年という分かり易い年に起きた 小学生でも知っている分かり易い天下分け目の戦いだが、 実は様々な人々の思惑が入り乱れた複雑な事件である。 分かり易いようで実は複雑な関ヶ原の戦いを分かり易く 楽しめるようにしたこの小説は間違いなく傑作である。
0投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログ日本史の復習、映画の予習として…実に久しぶりの司馬遼太郎。やっぱり安心して読める。いつの世も同じ、利害でのみ動く権力者周辺の人間模様が、可笑しくもあり、哀れでもある。家康のタヌキぶりも、とても分かり易い。
0投稿日: 2017.08.10
powered by ブクログ初めての司馬遼太郎作品。 真田丸以来、石田三成や大谷吉継のことをもっと知りたくなりたどり着きました。 この本を読んで感じたが、徳川家康や本多正信の人の心を操る技術。 大名の正義感や忠誠心、出世したいなど色々な感情を計算して、思いのままに、自分の思う方向に導いていく様子はゾクゾクとしました。 見栄や理想論を追い求める人と、人の心の強さも弱さも知り尽くして現実的に目標を実現していく人。 なんだか経営にもつながります。 400年以上前の話ですが、人の心ってそんなに変わらないものですね。
0投稿日: 2017.06.10
powered by ブクログ三成を主人公に据えた司馬関ヶ原。実直な三成に好感が持てるものの、もっと上手くやれないのかとやきもきすること必至。島左近がかっこいい。
0投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログ歴代の大河とかからチョイスしてイメージして読んだ配役。 徳川家康:津川雅彦 石田光成:山本耕史(江守徹も捨てがたいが) 島左近:夏八木勲 豊臣秀吉:笹野高史 本多正信:近藤正臣 加藤清正:新井浩文 福島正則:蟹江敬三 藤堂高虎:一岡裕人 黒田長政:松坂桃李 直江兼続:妻夫木聡 前田利家:小林勝也 芳春院:松嶋菜々子 初芽:有村架純
0投稿日: 2017.05.05
powered by ブクログ再読。 何度読んでも十分楽しめる。 群像劇好きの私にはもってこい。 策謀、謀略がドンドンはまっていくのに快感すら感じる。 ささ、次巻へ。
0投稿日: 2017.02.22
powered by ブクログあまりにも有名な大合戦について、諸大名の生き残りを賭けた、謀策、立ち回りが、生々しく描かれている。 人間は利に従って動くとする家康と、秀吉に対する義を主張する三成の対比が鮮やかすぎる。人間関係とは、リーダーとは、人望とは、を考えさせられる、さすがの作品です。
0投稿日: 2017.02.15
powered by ブクログすごいな~。やはり、司馬遼太郎作品ってこんな感じなのかしらと読み進めながら思いました。そして、家康ってきっとこうだったんだよね~。笑大河の中の家康ってこんな感じではなかった気もする・・・笑『真田〇』
0投稿日: 2017.02.04
powered by ブクログ奥付を見ると,驚きの111刷! 驚異のベストセラー. 上巻は秀吉の最晩年から,家康が大阪城入りして前田を陥れるまで.感想は下巻にて.
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログ「関ヶ原」と銘打っているものの、 合戦としての関ヶ原はほとんどサブと言ってよく、 関ヶ原に出陣する武将のキャラクターを描くことが 主眼と言って差し支えないと思う。 そういった意味で、石田三成・島左近コンビと 徳川家康・本多正信コンビを両陣営の主役に置き 両軸から秀吉死後から関ヶ原に至るまでの 時間軸と各武将の動きがわかりやすかった。 とはいえ、時間軸に沿って進行しているとは言いがたく、 様々な武将のエピソード紹介や人物評が多すぎて ストーリーが散逸になっており、 全体としてのまとまりに欠いているのがやや難。
0投稿日: 2016.08.01
powered by ブクログ2016年4月12日読了。図書館から回収した、年代物の文庫本上中下巻の、上巻。天下人・秀吉の死により動き出す最有力大名・家康。彼の野望を止められるのは五奉行の一人・石田三成しかいないが、「へいくゎい者」と評判の三成にはあまりに敵が多く・・・。ちょうどNHK大河ドラマでは『真田丸』がやっており家康と真田昌幸が駆け引きを繰り広げているが、こちらの家康と本多正信の陰謀コンビの陰湿さも相当なもの。非常に切れる頭脳・行政能力を持っていながらも理念ばかりを重視し、「人を懐柔する」ことが全くできない三成が家康に追い詰められ、(家康と、石高も位も違いすぎることもありしょうがない面もあるが)上巻から早くも苦しみ、彼を補佐する島左近も葛藤を抱える状態。中巻から挽回なるのか!?(まあ、ならないんだけども)
1投稿日: 2016.04.13
powered by ブクログ裏表紙のあらすじもレビューも何も見ずに、誰が主人公かも知らずに借りても、それでも面白いの。間違いなく。 2016_024【読了メモ】(160401 12:32) 司馬遼太郎『関ヶ原』上巻/新潮文庫/1973初版、2003八十刷改版、2011 Nov 15th 102刷
0投稿日: 2016.04.01
powered by ブクログ最後まで読みきったので、3冊分まとめて感想。 前半は中だるみもあったけど、中巻の後半からは、怒涛の流れ。とても面白かった。 大谷吉継と島左近がかっこよかった。 正義が勝つ、なんてことはなくて、強いだけでも賢いだけでもだめ、正論だけを言い続けてもだめで、ずるさとかしたたかさとかが必要なんだな、となんだか少し哀しくなりました。
0投稿日: 2016.01.23
powered by ブクログかなり読み応えがあった。登場人物が多いので、理解して読み進めるのが難しかった。家康がどうしても狡賢く感じて、光成に肩入れしてしまい結果を知っているにもかかわらず応援してしまった。律義者の光成、どうしても憎めない。 逃げ切った島津義久あっぱれ。
0投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログ若いころから夢中になった司馬遼太郎の中でもマイベスト、最高傑作の一つ。最近、ランニングイベントで何度か関ヶ原を訪問し、あらためて古戦場や諸将の陣跡などを巡り印象の新鮮なうちに再読した。 秀吉没後の権力の座を目論む家康の深慮遠謀と、それに一人立ち向かい義を貫く三成という生き方。そしてそれぞれの個性とお家の事情を抱えた諸将の思惑。日和見、裏切り、そして義を貫く死闘。これらが最終的には関ケ原の一角に集まって日本史上最大の決戦が行われる。 主役、脇役、数々の逸話、合戦に至るまでのプロセス、すべて面白いが、決戦に敗れ捕らえられた後の三成の最後まで貫いた生き方が大好き。この作品で大の三成びいきになりました。
2投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログ関が原に至る駆け引きで、物語序盤。 登場人物は、ほとんどがおなじみの武将ですが、全て、正統派な描かれ方。 というか、この本でこう描かれたから、それぞれの武将の基本のイメージになったと言うべきなのでしょう。
0投稿日: 2015.10.18戦国小説の定番
清洲会議を読んで以来、戦国時代の小説に興味を持ちました。日本史はあまり勉強しなかったため、中学程度の知識しかなく、石田三成はほとんど知らない状態でした。安土桃山から江戸へと変わる関ヶ原の戦いで結果は既に分かるのですが、それでも石田三成や徳川家康に関わる物語がおもしろく書かれていると思います。もうすでに10年以上まえのものですが、今読んでもおもしろいです。どこまでが本当で、どこからがフィクションなのか分からないが、人間模様に読み応えありです。家康や部下の本多正信の知恵は、社会人になる前に読みたかったなぁと思いました。もう、社会人になってかなり経ってしまいましたが。 まだ、(上)しか読んでないですが、(中)(下)も読みたいと思います。
3投稿日: 2015.09.08
powered by ブクログ日本史に暗い私もさすがに関ヶ原の勝者がどちらであったかは存じているので読んでてつらい。 左近さんが三成さんのことを大好きなのが、読んでいて楽しい。大勢が「ムカつく!」と思っている三成の尊大さを左近さんは「凛としてる、惚れた!」と思い、諫言すると「知らん」と言って首をかしげる三成さんのしぐさを左近さんは「ひどく可愛い」と思う。左近さんなんなの、っていうかしばりょ先生なんなのって思いました。
0投稿日: 2015.07.27
powered by ブクログ天下分け目の大戦「関ヶ原の合戦」のお話。太閤記読んでからようやく読み終えた。戦を巡る人間模様がドロドロ感満載で、それだけに三成の真っ直ぐさが美しく見えるし、物悲しさが引き立つ。 三成の考え方は数学的で、世の中には曲がらない理があって、そのルールに従えばその通りの結果が出るよ、と考えている。今回ならそれは「義」であって、戦闘の常道であって1+1はそりゃ2でしょ?てな感じで。 ところが世の中はルール無用で「5だもーん‼︎」と言い出す事もある訳で、その度に「⁈⁈」とテンパっていく三成はなんだか気の毒になってくる。 一方の家康は、答えになるためのパーツを作り出していき、それを一つ一つ組み立てていく感じ。買収工作も実際は色々失敗もあっただろうけど、家康は軌道修正して答えに近づけたんだろうなぁと。 でも結局そんな二人の戦も白痴金吾の裏切り一発でケリがつくと言うなんだそりゃと言うオチでおしまい。小牧長久手も信雄単独コロリで幕とかだし世の中そんな物なのかもしれないなぁ。 そう思うと「そんな事ある訳ない」を警戒し続け、相手がそう思う事をやってのけたのが家康の勝因なのかもしれないなぁ。信雄ショックを活かしてるのかもしれないなぁ。 司馬遼太郎の作品って、どっちかって言うと弱者を主人公にしてるのが多いのかな? 家康と正信のコンビが腹黒の悪人みたいに見えなくもないけど、勝たなきゃ仕方ないしね。三成は何処かで勝てないと思ってたんじゃねぇの?その上でせめて筋だけは通したいと思ったのでは、とか思いました。
0投稿日: 2015.06.02
powered by ブクログ私は石田三成が嫌いではなく、徳川家康があまり好きでない。そういう人向けな関ケ原。でも一生懸命頑張る三成がかわいそうすぎて、読むのがちと辛かった。 これを読むとなぜ家康が好きでないか分かった気がする。我慢強いとこなど尊敬するところはあると思うけれど、大奥を作った家系だし、結構な確率で碌でなしを排出しているし、ガチガチの身分制度をを創りあげた人だからという理由であった。それ以外にも何かがと思っていたけど、まさしく、この本に描かれている通り、子供も同僚も全ての人を駒扱いする所だと分かった。本多忠信も非常に、嫌な人間として描かれている。 ただ四角四面になりがちな私にとっては、三成が頑張れば頑張るほど、追い詰められていく様子はかわいそうだった。それに真面目すぎて嫌われるのを島左近が諌めるのが、まるで自分が言われているようで痛かった(^^;) 改易された小早川家にも同情して、あぶれた浪人の再就職先を斡旋したり、引きとったりしているのに、表では三成の讒言のせいだと言われたり、三成は本当にかわいそう。私も真面目なだけで、悪い人ではないんじゃないかと思う。
0投稿日: 2015.05.26
powered by ブクログご存じ関ヶ原の合戦の顛末である。司馬遼太郎氏は、この物語では、石田三成よりの立場にある。三成を徳川打倒に引っ張り出すために、家康が上杉征伐で関東へ引き上げたのはご存じの通り。そして、三成挙兵を見て、徳川方の武将を増やしたのも有名な話。しかし私はここに家康の陰湿さを見る。 生き方が不器用だった三成を家康が打ち負かすのは大谷吉継が予言した通り。大義は三成にあった。歴史のIFに溢れたこの事変は実に興味深い。もう一つの歴史を書いてみたくなるのは私だけではないだろう。
0投稿日: 2015.05.13
powered by ブクログ2015.3.14 やはり司馬遼太郎は面白い。 当時の武士は、江戸時代とは違い、義ではなく、利で動いていた。三成と家康は、根本にその違いなのかもしれない。
0投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログ大阪で五年暮らしたおかげで、司馬遼太郎さんという小説家さんは、 「大阪人なんだよなあ。いちども東京に住んだことないんだよねえ」 という、当たり前の視点を持てるようになりました。 司馬遼太郎さん、というある意味、巨大な思想家とまで言える娯楽小説家を愉しむ上では、美味しい経験。大阪人なんですよねえ。 秀吉、豊臣、好きなんですよね。太閤さん。 そして、その反対に、大嫌いなんですねえ…家康。微笑ましいほどに…。 1964年~1966年に週刊誌連載された司馬遼太郎さんの歴史小説です。 大昔、うーん、多分30年くらい前に読みました。今回ご縁があって再読。まずは上巻。 「豊臣秀吉が死ぬ直前から、関ヶ原の戦いまで」 という時間帯を、石田三成と徳川家康、対立するふたりを中心にかなり群像劇的に描いた小説です。 いつも通り、時折作者司馬さんがエッセイ風に顔を出しながらも、1590年代の大坂伏見を歩くジャーナリストの報告を聞くかのような臨場感…。と、騙されて楽しんでいると、ぐぐぐっと大俯瞰に、歴史の、日本の姿までさらっと考察しちゃう。 そんなぶん回され方に酔いしれる、読書の快楽。 上巻は、秀吉の死の直前から始まる。 徳川家康が、秀吉の衰弱と死を見越して、虎視眈々と天下の実権を狙っている。 それを感じていても、衰弱した秀吉は、自分の一子、まだ幼児の秀頼を立てるよう、もはや祈るように頼むしかない。 秀吉の優秀な官僚であり、秀吉に拾われ、無から大名になった石田三成は、家康が憎くてたまらない。 しかし、家康は圧倒的に実績も家柄も武将としての能力も名声も、そして策謀でも世論操作でも上手。 そして秀吉が死ぬ。 家康はどんどん権力を増し、横暴を尽くす。 それは挑発である。石田三成をして怒らせ、家康に対して兵を起こさせる。 そこで合戦に持ち込んで、戦場で勝利して、そのままその勢いで幼児・秀頼から権力を奪ってしまう。 そういう青写真を描く。 それは罠。罠なんだけど、三成もまた、合戦に持ち込んで家康を倒す以外に、秀頼=豊臣家=自分自身の正義感の、立つ瀬が無い。 家康が世論を操作する。 陰謀を重ね、無いところに謀反があるように噂を起こす。 そして、自衛、復讐、正当防衛という美名のもとに、武装して強権を作っていく… もともと、人当りにカドがある三成は、家康の策謀にはまり、首都大阪の行政官を追われ、挙兵の意を秘めて自領・佐和山へ落ちていく…。 という流れ。 実はこれ、司馬さんの嫌悪する昭和陸軍、関東軍が日本全体を戦争に引きずり込んだ陰謀に似ているんですよね。 (そしてまた…何やら2015年の日本の政治にも…?) 閑話休題それはさておき。 この小説が、強烈に悪役・家康の強大さを描きます。 蟷螂の斧のような三成。 滑稽なまでの負け犬。 その負け犬の意気地を描きます。 なんというか… 「スター・ウォーズ エピソードⅠ~Ⅲ」のような。 あれも、実は結局、悪役パルパティーンが正義の騎士たちに、陰謀を重ねて勝利して天下を取るまでのオハナシなんですね。 壮大な、悪漢小説。ピカレスク・ロマン。 ただ…司馬さんには、とことん、家康への愛は無いですねえ。 家康が、あるいは徳川の子孫の人たちに気の毒なくらい(笑)。 確かに、陰湿だとは思います。 だって、天下取ったあと、秀吉の墓、「豊国神社」まで破壊しちゃうっていうのはねえ。すごいですねえ。 やっぱり、天下を 家康=江戸=現東京=役人(武士)の町、 に奪われた、 関西=大阪=秀吉の足元=商家の町、 としては、生理的に本能的に、ダメなんでしょうねえ。家康。 で、この小説が実はきわめてエンターテイメント。 言ってみれば、高倉健さんヤクザ映画パターンなんですね。 悪役の狡さ、強さ。 かなわぬまでも刃向う者たちの美学。 強烈に散るカタルシス。 なんだかんだ、散文的に、客観的に語っているようで、「関ヶ原」「城塞」という、 「作者が大嫌いな家康の勝利を描く作品」 は、どちらも家康を憎みストレスをためながら、最後に、その家康にあと一歩とせまりながら散っていく男たちの姿に酔いしれる興奮なんですね。 前回読んだ時、そんな印象を子供ながら持ちました。 今回、再読では、作者のそこに向かって行くエンターテイメントの手管に感心しながら、先が愉しみ。 上巻は、コトの発端から、高倉健映画的に言うと。 とにかく悪玉が強くて悪くて、善玉(とその仲間)が、徹底的にヤられ、嬲られ、耐えて苦しむ時間帯でした。 さあて、中巻はどう愉しませてもらえるか。 司馬さんのいつものパターン、 「序盤にお決まりのように架空の美女キャラが出てきて、主人公と恋仲及びエッチな場面を演じる」 という王道もご愛嬌。 (恐らく、週刊誌連載という形式上、ともあれツカミのための一つ覚えなんでしょうかね…(笑)) たいてい、こういった場合は中盤から終盤にかけて、燃えるごみを捨てちゃうみたいにそのキャラが忘れられてしまうんですけどね。 そんな破綻をものともせずに、力技で押しちゃうんですよね。司馬さん。
10投稿日: 2015.02.13
powered by ブクログ軍師官兵衛を見て、関ヶ原をもっと知りたいと思い読破。 三成の人間らしさ、女性や領民に評判がいいのに武将を敵に回しすぎる。
0投稿日: 2015.02.03
powered by ブクログ軍師官兵衛の影響を受けて、関ヶ原を描いたほんを読みたいと思い、この本を手にとりました。ここ数年で大河に取り上げられた利家や兼続などが登場するが、司馬史観とイケメン俳優が演ずる武将像が少しずれているので、他の人が描いた関ヶ原もよんでみたい。
0投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログ山本兼一著「修羅走る 関ヶ原」を読んで、思い出したのが司馬小説「関ヶ原」。分厚い文庫本3冊のボリュームで、多くの歴史上の人物が登場するが、司馬先生の芸術的構成にかかれば、苦なく読み続けることができる。 で、1日で上巻を読み終える。まだ関ヶ原の戦いははじまらず、豊臣秀吉の死によって、石田三成対徳川家康の局地冷戦の勃発段階だ。1官僚に過ぎない三成が、大政治家家康を排除しようと無謀なる挑戦をしかけるが、そのことごとくを家康ははねのける。知恵がありすぎるために、機敏に動きすぎて我慢ができない三成の性格を、逆手に取る家康のあまりの老獪さに、三成ガンバレと叫んでしまう。 唯一、三成の知恵が家康を上回ったのが、加藤清正たちの暗殺に逃れるために敵対する家康の屋敷に逃げ込んだ場面だろう。家康としては、憎き三成をかくまうしかない。三成とすれば会心の一手だった。しかし、家康はそれをきっかけにして、三成を大阪から追放してしまう。三成の優越感は一瞬だった。 三成がどんなに知恵を振り絞っても勝てない巨人、家康。司馬遼太郎が説く関ヶ原の戦いは戦前からすでに勝負がついていた。
0投稿日: 2014.12.21
powered by ブクログ上巻では主に秀吉死後の家康と三成の対立、そして家康が謀略で天下を狙いに行く、関ケ原直前の話が詳細に盛り込まれていた。 晩年に天下を狙えるチャンスを得た家康が、本多正信と一緒になって謀略を巡らして大戦を起こそうとしている姿には凄みが感じられた。 それとは対照的に三成は戦国の世には珍しい物事を利害でなく善悪で動く男。戦国の世でなくば、きっと幸せな人生を送ったに相違ないであろう。
0投稿日: 2014.11.22
powered by ブクログ秀吉亡き後の天下取りをめぐって、それぞれの思惑、智才、謀略、腹の探り合い等々。駆け引きがすごく面白く一気に読破。特に家康と本田正信の智略がすごい(笑)今、放送中の大河も丁度同じくらいのシーンをやっているので、その補足的な感じで読むのもオススメ(但し、話は三成を軸にして展開しています)
0投稿日: 2014.11.21
powered by ブクログ天下分け目の大決戦、関ヶ原の戦いの舞台裏を描いた壮大な作品。主人公は石田三成、対戦するのは徳川家康。戦い自体の勝敗は、始まる前から誰の目にも明らかだったという。 登場人物が多く、途中まで誰が東軍で誰が西軍か分かりづらいが、それぞれの人物像や思惑が鮮やかに描かれているので、整理されてくる。 家康は常に冷静に、どう動けば、誰をどう動かせば自分にとってベストの結果が出るのかを考えて戦略を立てている。政治家としての手腕は彼を超える人がいないと誰もが認めた。本書は人間関係もしくは経営学の参考書として現在でも十分に参考になると思う。 石田三成は生真面目で潔癖症ゆえ、柔軟性に欠け人から嫌われるが、本書を読むとなぜか憎めず、むしろ負け戦に挑む姿を応援したくなってくる。頼みの毛利や島津が実は裏で家康と結んでいたり、小早川に裏切られたり、肝心な戦のときに体調を崩したりと不憫でならない。 一番の信頼者である側近、島左近の最期の突撃。客観的に主人を見守りながら、穏やかに「負けでござるな」と言う箇所は胸が痛んだ。大谷吉継の最期も壮絶で強烈に印象に残る。怒涛のラストは感動の一言。 石田三成が命を掛けた「義」と徳川家康の実業家的な「利」が対照的である。読んで良かったし、今後も読み返したい作品となった。
0投稿日: 2014.11.10
powered by ブクログ歴史を勉強し直したいと思い読み始めた。 上巻は秀吉が亡くなり家康が天下を取っていく策略が詳しく描かれているが、関ヶ原の合戦はまだ。 石田三成についても詳しく描かれている。
0投稿日: 2014.10.11
powered by ブクログビジネス本読んでいたら、人間関係の重要性を学ぶ本として紹介されていたので手に取りました。調略と聞くとどうしても悪い人が陥れるイメージがありますが、人が人にナビイテいく心配りをいかに一手一手進めていたかが良く伝わってくる作品だなと思います。中も楽しみです。
0投稿日: 2014.09.07
