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沙高樓綺譚
沙高樓綺譚
浅田次郎/徳間書店
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総合評価

71件)
3.8
15
27
22
3
0
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    浅田次郎版の百物語。 功成り名遂げた人たちのみが沙髙樓に招待され、今まで誰にも言えなかった話をする。話し手は一切の誇張や嘘は禁止。聞き手は口外厳禁。 今で言えばストーカーやタイムリープの話などもあり、どれもそれなりに面白かった。秀逸なのは最初の「小鍛治」と最後の「雨の夜の刺客」。特に最後の話はとても人間臭く、不思議要素は一切なし。人間の生死や人生の分岐点を考えさせられる秀作だった。やはり浅田次郎はヤクザの話がやけに上手い。

    21
    投稿日: 2024.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    沙高樓綺譚 2024年3月25日読了 表紙のデザインと文庫本のあらすじに惹かれた一冊。 舞台は各界の名士たちが集い、それぞれの秘密を語り合う「沙高樓」。 我々凡人には手の届かないような、だからこそ憧れるような、 「沙高樓」に纏わりついた豪華で贅沢で秘められた雰囲気がとても好きだった。 本書の始まりの場所は、上野・東京国立博物館の展示室。 国宝である三振の刀剣を前に、今では身分違いとなってしまった旧友との再会からスタートする。春も深まった4月下旬。閉館した博物館を後にして、旧友がこう語りかけるのだ。 「ぜひあなたに聞いていただきたいお話しがあるのです」 そんな誘い文句に私たちは、「沙高樓」へと誘われる。 本書は4つのエピソードがあり、それぞれ全くちがった良さがあって面白い。 先述した旧友の小日向君が語る「小鍛冶」は、本書の雰囲気を色濃く反映したエピソードだ。 歴史ある名家に届いた失われたと思われた二振の名刀と、そこに隠された大きな謎。格調高いお家の、秘密のヴェールを剥ぎ取っていくようで、なんだかぞくぞくしてしまった。一番ミステリー色が強く、わくわく感とともに一気に読み終えた。 一方、最後のエピソード「雨の中の刺客」は、胸にじんわりと沁みるよさがある。 「マサミは俺に魔法をかけたんです。貧乏で無教養で、根性なしで体だって人並以下だった俺に、たった一日の記憶で一生食って行けるだけの力を、与えてくれたんです。」 このセリフにぐっときてしまう。すてきだなあ。こんな風に思える一日に出会えたことが幸せだっただろうなあと思う。でも同時に、一生会えない寂しさが目一杯詰まっていて、胸が苦しくなる。この言葉を読むたびに、なんだか泣けてしまうのだ。

    0
    投稿日: 2024.04.01
  • 浅田次郎の最高作

    浅田次郎は結構出来不出来の差がひどい作者であるが、この作品は短編集としては文句なしの最高作である。「蒼穹の昴」や「壬生義士伝」などの大作と比較しても全く引けをとらない。一話目のやや不思議な話、三話目の怪談めいた話、最終話のヤクザモノ、浅田次郎の得意分野が凝縮した形で表現されている。一話目に感銘を受けて、読後 日本刀に関する解説書を読み漁ったものである。

    0
    投稿日: 2022.10.28
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    宮部さんの百物語は中だるみかなあと思っていたところで 浅田さん版百物語、浅田さんはやはりすごいと再認識。

    0
    投稿日: 2021.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    厳選された名士たちが集い、決して表には出せない秘密を今宵限りと語り合う、五つの物語。 聞いてみるとどれもこれも人に言えない話ばかり。ずっと抱えてきたことを口にするのは痛みが伴うだろうと想像される。参加者の秘密を聞く度に重みが増していき、聴衆の一人となってそれを受け止めるのだ。 一話ごとの知識量が豊富で内容が濃く、非常に読み応えがあった。特に『立花新兵衛只今罷越候』の気迫に息を呑み、鳥肌が立った。面白い話だった。

    0
    投稿日: 2021.02.02
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    とにかく『小鍛冶』の話が好きすぎる。 日本刀好きにはたまらない!あの小狐丸の逸話をこう取り入れたのか、と心の中では拍手喝采だった。 『百年の庭』も、登場人物の語り口にグッと胸にくるものがあった。庭(自然)の方が立場が上、人間は僕。その考えを徹底して生きてきた老婆の語りは、音声を伴って聞こえてくるようだった。 すごく細かいところにはなるが、最後の一編、『雨の夜の刺客』の301ページに「ときどき洩らす広島弁は」とあるが、平成以降の広島出身者からすると「そんなに広島のヤクザって名を轟かせていたのか……?」と不思議な感覚がある。まぁ、レンタルビデオ店に行っても広島が舞台の任侠作品はたくさんあるので、きっと昭和の広島ヤクザはすごかったんだろう、きっと。

    0
    投稿日: 2020.05.12
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    手順前後で『草原からの使者』を先に読んでしまったが、沙高樓はこっちが本家。おそらくシリーズ化を決定付けたであろう第一作「小鍛冶」は傑作。さすがにこの緊張感とクオリティを全作に求めるのは酷というもので、サイコ・ホラーあり、幽霊譚あり、ミステリーあり、義侠小説ありとバラエティに富むものの、いずれも(水準遙かに以上とは言え)今一。 最近、浅田次郎ばっかり読んでいる気がするな。

    0
    投稿日: 2019.04.14
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    この人は実にいい。なぜ?  ・・・・解らない。何冊か読み足してみるとしよう。 「百年の庭」が秀逸 カバーデザインも又いい。

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    ある日、主人公は国立博物館に出かけた。目的は宝刀。閉館30分前の到着であった。千年の鉄色の前に30分は瞬く間に過ぎ、後ろ髪を惹かれる様に立ち去ろうとしたとき、目に留まったのは小竜景光、楠木正成の佩刀であった。あまりの美しさに目を奪われ閉館時間を無視することに決めたとき、ふいに横合いから名前を名を呼ばれた。振り向けば、旧知の小日向、現、三十四世徳阿弥家(刀剣の鑑定家元)であった。 小日向は、主人公をある会合に誘う。その会合は、沙高楼と呼ばれるビルの一室で開催される。 小日向曰く「高みに上り詰めた人は、誰もが必ず決して口にすることが出来ぬ秘密を持っているものです。そうした毒を吐き出す集いがここで催されるのです」。主人公は、この怪しげな会合、綺譚に加わる。 まずは、小日向が口火を切り、その後4人が各々の毒を吐き出す。なんとも不思議な話が展開する。それぞれの話は、荒唐無稽なようで、でもどことなく、あるかも知れぬというなんともいえない微妙な感じで到底要約できない。この歯切れ悪さが、気持ち悪い人は、読んでみてください。決して損はいたしません。

    0
    投稿日: 2018.10.23
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    今宵、打ち明けられるのは映画のカメラマンやガーデナー、おヤクザさんなど、心の内に隠していた行き場のないお話。刀鍛冶やガーデニングなど、浅田さんの引き出しの多さにも驚かされました。その中でも、1番最後の「雨の夜の刺客」は特に読んでほしい。まともすぎるくらいまともな人間の語る死生観は、目を背けてしまいたくなるほどの真実で、言葉の重みにうなり声をあげてしまいました。この短編を読むだけでも、この本を読む価値はある。

    0
    投稿日: 2018.05.07
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    「沙高楼」というサロン?で角界の名士たちが語る5つの物語。 外では話せない秘密、墓場まで持っていくべき秘密を「沙高楼」という幻想的な世界観の中で語るという設定。 ブラックっぽい話もあれば、お化けの話もあります。 語られる物語は以下の5つ 小鍛冶 糸電話 立花新兵衛只今罷越候 百年の庭 雨の夜の刺客 「小鍛冶」は刀の真贋を見極める鑑定士の話。本物と間違いないと思っていた刀の作者は実は..といった話 「糸電話」は一途に思いを寄せる女の話。語り手は精神科医。その女の行動は精神科医への恋心なのか、それとも復讐なのか.. 「立花新兵衛只今罷越候」は幽霊もの。池田屋騒動の映画撮影に紛れ込んでしまった立花新兵衛。勘違いしっぱなしの頓珍漢な会話がちょっと面白い。語り手はその映画のカメラマン。 「百年の庭」はブラック系。庭守として大金持ちの主人に使えた老女が語る半生。そして、最後で語られる今の主人への思い.. 「雨の夜の刺客」は任侠系。やくざの大親分が語る自らの秘密。ひょんなことからやくざの世界に巻き込まれ、そして、結果的に出世につながる事件の中での真相。5物語の中では一番わかりやすい作品です。 と、5つの物語がさまざまな語り手を通して語られていきます。当然、語り口調も変わり、まさに自分がその場で話を聞いているかのような感じ。でも、おどろおどろしていて、ちょっとなじめないです。さらにこの「沙高楼」の主人は女装のオーナー。 話し方とか雰囲気で、美輪明宏さんをイメージしてしまった(笑)

    0
    投稿日: 2016.06.25
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    個人的に平日の閉館前に行くことの多い国立博物館から始まる、百物語的な短編集です。  誰もいない展示室って、贅沢な緊張感も魅力のひとつ。

    0
    投稿日: 2015.08.30
  • 素面で乗り過ごすおもしろさ

     物語の背景設定が絶妙である。それぞれの編で語られる登場人物の名前を、今、世間を騒がせている人に変えてみても何ら違和感なく、現実にありそうな話の連続である。我々一般人とは遠い、限定された世界の話という設定だが、文中で語られる登場人物の心理状態は、一般人と何も変わらない。  語り手が人々を前に語るのを聞くという設定だが、その聴衆の中に自分も入り込んでいるような気持ちになり、それぞれの編を一気に読んでしまう。特に最後の編は、主人公である語り手の、当時の心理状態の変化の記述が絶妙で、朝の通勤電車の中で読んでいたのだが、夢中になって乗り過ごしてしまった。シラフなのに、これだけ引き込まれる展開の話は、久しぶりである。  間をおいて何度も読み返しているが、何回でも夢中になれるすばらしいstoryである。続編を量産して欲しいが、これだけの展開の材料を集めるのは、簡単ではないだろう。  一人の夜に一杯やりながら読むと、夢中になって手が止まり、杯が進まなくなります!

    2
    投稿日: 2015.08.28
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    高級マンションの最上階にある沙高樓という一室で胸に秘めていた思いを語る人々。5つの話はどれもその場息を潜めてで聞いているような気持ちになった。

    0
    投稿日: 2015.06.18
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    上流階級の謎めいた集まりで聞く話が、1章に1話ずつまとめられている。浅田さんの作品でこういったテイストのものは初めてだったが、面白い。やはり、浅田次郎さんはすごい作家だと思う。

    0
    投稿日: 2014.11.11
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    人には決して言えないことを沙高樓に集まった人たちが順に吐露し聴かせる。それぞれの語り部がどんな話をしてくれるのか? 独立した話の短編集であるが、設定が百物語の形式で進んでいく。それぞれの話は面白いがやっぱり最後のヤクザの話が一番リアルに思える。続編も出ているようなので近々読んでみたい。 高校のときに読んだアイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のようなミステリではないが、雰囲気は同じ。

    0
    投稿日: 2014.09.20
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    短編集。 沙高楼というサロンに集まる、名を成した人たちの秘密の話を聞き手の立場で読んでいく。 それぞれの話は面白いのだが好みというか、浅田次郎はじっくり読ませる長編の方がいい、なんとなく消化不良。 浅田次郎の短編で歩兵の本領はおもしろかったけど。

    0
    投稿日: 2014.01.21
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    浅田次郎版百物語。沙高樓に集まる人々が語る秘密に、ぐいぐい引き込まれる。章ごとにガラッと雰囲気が変化していく所も流石。

    0
    投稿日: 2013.07.23
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    貸してくれた友人以外にも本書が好きだと公言している友人がいるため、興味を持って読む。なるほどこういう話なんだ。小説というすでに架空の世界の中で、さらに他人の人生を盗み見るというような趣向がおもしろく、続きがあれば(あるんだけど)読みたくなるのがわかる。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天切り松からの流れで、浅田次郎のオムニバス。天切り松とはまた色の違う形でグッと世界に入り込む形で物語が進む。 『糸電話』や『百年の庭』のように背筋が寒くなる読後感もあれば、『雨の夜の刺客』のように任侠ものもある。天切り松と比べると、話し手が変わっていくため、舞台も時代も登場人物も手を替え品を替え、新鮮な心持ちでそれぞれの世界に入っていけるのが良い。

    0
    投稿日: 2013.04.16
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    深夜、摩天楼の片隅で、紳士淑女がこれまで誰にも話せなかった話、墓まで持ってゆくつもりだった体験を、情景も鮮やかにゆっくりと語り出す。 現代版百物語。生々しく、妖しく、そして不思議な世界へと誘う技巧は、さすが短編の浅田次郎。引き込まれました(^^)

    0
    投稿日: 2012.11.20
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    浅田次郎の短編が好きなので、ちょっと期待し過ぎた。 とは言え独特な世界観があり、日常から離れて楽しむことができた。

    0
    投稿日: 2012.09.28
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    連作短編集。浅田次郎は飛行機の機内誌等でエッセイは読んだことあったけど、小説を読むのはほぼ初めて。 不思議なサロン、「沙高樓」には各界のトップを極めた人々が集い、外では口にできない秘密の話をそれぞれ語っていく。「語り手は嘘をつかないこと、聞き手はここで聞いたことを決して口外しないこと」がルール。 短編によっては正直退屈なものもあったが、どの客が語る話もある種の狂気を漂わせていて、なかなか面白かった。 中で気に入ったのは「雨の中の刺客」。

    0
    投稿日: 2012.05.22
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    連作短編。 どの短編も秀逸な浅田節。 中でも「小鍛冶」と「雨の夜の刺客」が好み。 「雨の~」は苦しいほどに切なく、生命に満ちている。

    1
    投稿日: 2012.05.19
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    いろんな短編が読めてそのどれもが確信に迫りつつ読者に最後を想像させるような作り方になっていて、面白かったです。ストーカーに自分の世界を守る為に不要なものを排除するなど、たしかに他言無用の掟が必要ですね。

    0
    投稿日: 2012.03.05
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    いったいどこで読んだのだったっけ?刀の話は確実にどっかで読んだのだが。 昔ほどおもしろく浅田作品を読めなくなってしまった。

    0
    投稿日: 2012.03.04
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    それぞれに違う世界が、それぞれに底知れぬ趣を持って目の前にあり、ひとつひとつは短いものなのに、すごく満たされる読後感。 抱えてきたものを放ったり、抱えて行くものを誇示したり。 たくさんの光を浴びる人は、その分多くの闇をもつのだろう。

    0
    投稿日: 2012.02.24
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    各界で功名を遂げた人達が口に出すことが出来ない秘密を語る会。聞く側は決して他言しないというのが会の掟。5つ話はどれも奥深いが、糸電話や百年の庭は話しの最後に何とも気持ちが悪い感じが残った。立花新兵衛只今罷越候は新選組の池田屋事件の映画撮影で本物が幽霊となって撮影に参加しているといった内容。当時の武士の純粋さが切ない感じがする。雨の夜の刺客ではヤクザの親分が今に至るまでを語る内容で人殺しの場面などは残酷だが、何故か5つの話しの中で一番心にしみ込む。

    0
    投稿日: 2012.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか面白い設定。 刀鑑定職人の話は面白かった。あと、ヤクザの人殺しの話。人を殺すのはその状況に仕方なくなった人、人を殺すことが如何に難しいかを語る。今の法律(行政)がなかったら当然人殺しはもっと多く、それはある意味、本来の人間の姿なのかもしれないと思った。

    0
    投稿日: 2012.02.07
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    「沙高楼」という青山の超高層マンションの最上階に設けられた秘密めいた部屋で、地位や名誉の高い人々が集まり、めくるめく百物語を語り合う設定。 百物語というと、妖怪話を思い浮かべますが、、地位のある人が決して他の人に話せない秘密をその場限りで明かしていく。。そんな話です。 単なる秘密ではなく、日本刀の真贋に関する話だったり、戦後直後の日本映画撮影の話だったりして、日本の伝統や歴史に少し興味を持ちだした今の私には、そういう意味で興味の惹かれる話でした。 読んでいると、自分もその秘密めいた部屋で話を聞いている気分になるのが不思議です。

    0
    投稿日: 2012.01.22
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    はじめての浅田次郎体験。大変おもしろかった。短編集で、枕元において、眠る前に何度も、楽しんだ。特に、勤王志士が映画作りのセットに紛れ込んでくる話が、とてもおもしろかった。

    0
    投稿日: 2012.01.16
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    各界の名士さんたちだけが参加できる秘密サロン「沙高樓」で、他にはけして他言しないことを会則に各自が自分が見知って来た秘密を披露していくお話。 浅田さんのお話としては、中くらいの感じかな。 問わず語り形式だと、どうしても説教臭さが表に出てきちゃうね。

    0
    投稿日: 2012.01.13
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    浅田次郎は蒼穹の昴、この前読んだ終わらざる夏の大作と違って5つの掌篇からなる。日本刀鑑定士の徳阿弥に連れられていった高層・高級マンションは沙高樓という秘密倶楽部。その中の参加者は日本を代表する人々。そのメンバーが持ち回りでメンバーに実際自分の身に起こった話をしていく。その話に嘘は無し、聞いた人は他言無用。3篇目に出てくる立花新兵衛の話が面白かった。有名映画監督、有名キャメラマンの撮影時に幕末の志士として本物が出てきて、近藤勇に切られる、池田屋で。

    0
    投稿日: 2011.12.26
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    謎めいた主人のもとで語られる秘密の座談会。 浅田次郎らしい任侠ものの話や歴史物等も織りまぜつつ。コッチ系は知識不足で、あまり得意でないのでいまひとつ入り込めず。

    0
    投稿日: 2011.09.30
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     どの話もきれいにまとまっていて、さすがは浅田次郎なのですが、何か物足りなさを感じます。  江戸川乱歩や岡本綺堂と比べると、夢と現の境がはっきりしているんだと思います。そもそもこの舞台設定が必要なのかわかりません。  『立花新兵衛只今罷越候』と『雨の夜の刺客』は綺譚あるいは奇譚なのかはともかく、普通の短編集として捉えるなら、とても楽しめました

    0
    投稿日: 2011.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

     やっぱり浅田次郎は面白いなぁ。  趣向の違う短編集。  百年の庭と……いや、どれも全部面白い。

    0
    投稿日: 2011.03.25
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    刀鍛冶、精神科医、映画監督、造園師、ヤクザ組長といった「忙しいくせに退屈している人種」が、サロンに集まって秘められた話をしていくという百物語。何でもよく知っている作者の持ち味が出ており、話も一話完結で適度な長さでよい。■似合わぬ花を植えてはいけない。それは花を盗むよりも悪いことだ

    0
    投稿日: 2011.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅田次郎さん得意の”闇語りもの”の一冊、 ”天切り松 闇がたり”シリーズではたっぷりと唸らして頂いたが本作もシチュエーションを変え楽しまして頂きました。 『語られます方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべき様を語り、巌のように胸にしまいますことが・・・・』 読後感=巌に浸みる水のように・・ヒ・ミ・ツ・に!

    0
    投稿日: 2011.01.18
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    人は生きていれば、一度や二度は人殺しを考えた事がある。 なのにどうして人を殺さずにすんだのか。 運が良かったんじゃない。 人を殺すだけの器量がなかっただけの事。 人を殺すのは難しい。 こんな言葉がとても印象的でした。 大筋は、大手企業の会長が主催する沙?樓で、功名をとげ、地位を築いた人たちが人には決して言えぬ事を話しにくる場所。 誇大表現はせず、ありのままに話し、聞いたものは胸にしまい誰にも話さぬこと。 これが沙?樓の掟。 そこで色々な話が繰り広げされる。 私には解読能力があまりないせいか、なんとなくしか分からない部分もあったけど、 結構不思議な感じで、面白かった。 なんていうか・・・こういう話は好きです。 ************************* ☆あらすじ☆ 各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、 女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める?? やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。 卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。

    0
    投稿日: 2010.10.19
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    「沙高樓」で世の高みに登りつめた人々が語る不思議な話。 この夜「沙高樓」では5人が語るが、一番始めの「小鍛冶」が好き。 どの話もちょっと怖くて切ない、でも心にジーンと沁みわたる。

    0
    投稿日: 2010.10.05
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    浅田次郎ならでは。 沙高樓に集う面々が、自分の身に起こった不思議な出来事を、包み隠さず披露するというお話。 浅田次郎らしく、短編仕立てにまとまっています。

    0
    投稿日: 2010.07.25
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    各界の名士が高層ビルの最上階に集まりミステリアスな話を語り合うという設定の短編集。 それぞれの話が深く、恐ろしく、美しい。

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    投稿日: 2010.01.22
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    浅田次郎さんって、刀の鑑定してる人ですか?映画撮る人ですか?園芸家なんですか?もしかしてヤクザだったんですか?と、聞いてみたくなってしまう本です。どのジャンルにも精通していて、なのにどっこも説明的でなく、重大な秘密を誰かと共有してしまったような読了感。語り口だけでこんなに面白いのは、浅田次郎さんならではです。

    0
    投稿日: 2009.11.28
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    「沙高樓へようこそ」 ここは各界の重鎮が、己の口にはとても出せぬ話を暴露し、胸の内にとどめる場所。 外の世界では他言無用、それは規則を破ることになる。 短編を集めて話される内容は、とても興味深いものばかり。 もしかしたら現実にも存在するかもしれない……? 一編を読み終わった後に、思わず誰かに話したくなってしまう、そんな本。

    0
    投稿日: 2009.09.08
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    浅田次郎と言えば、時代小説のイメージが強く、 内容としては「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」の方が圧倒的に面白い。 しかし、本書は彼の独特な視点から、5つの物語が繰り広げられており、 彼の多岐にわたる分野での造詣の深さを思い知らされた。

    0
    投稿日: 2009.05.06
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    -自分の毒を吐くかわりに、他人の吐いた毒を呑まねばならない- その道の一流の人だけが抱えるとんでもない「秘密」の物語を聞いてみませんか?好奇心を刺激するとっておきのミステリー集。

    0
    投稿日: 2009.04.27
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    浅田版百物語ですね。ここまで必要なんか?と思うくらい細かい専門知識が出てくるところはさすがですね。「立花新兵衛只今罷越候」とか好きだなぁ。でもやっぱり秀逸なのは「雨の夜の刺客」。「糸電話」は怖い…。

    0
    投稿日: 2009.02.18
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    2009/2/8読了 都会の高層ビルの最上階に各階の名士が集って、それぞれの秘密を語り合うサロン。。どれもなかなか赴きのある話でしたが、特に「立花新兵衛只今罷越候」が面白かった。。 それにしても女主人のイメージがなんとなく自分としては三輪さんになっちゃうんですけど。。

    0
    投稿日: 2009.02.15
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    久しぶりに電車を降りて歩きながら読んだ。彼は「糸電話」「百年の庭」に私が興味を持つと思ったようだが、まったく逆だったのが面白い。t→n 

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    投稿日: 2009.02.03
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    主人公の目を通し、各界の著名人が密かに集う秘密サロンでの、その場限りの秘密の話を紹介するストーリー。一見すると長編であり、連作の短編集的でもあり、その実は各ストーリーには何の関連もない、不思議話(怖かったり、悲しかったり)を集めた1冊というかんじでしょうか。各語り手は、それぞれの世界の第一人者(もしくはそれに準じる)という設定なのですが、私のような知識の浅い人間が読むと、ホントにその道の玄人が語っているような錯覚を覚えます。作品中に我が地元の人物が登場してました。なんかうれしい。

    0
    投稿日: 2009.01.26
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    一気読み。 ひゃー味ある〜 さまざまな分野での成功者が集って、おのおのが胸に秘める話を一つずつする。 それぞれ上り詰めるまでには、凡人にはあり得ないような流れがあった。 ガーデナーの話が私にはいまひとつわからなかった。

    0
    投稿日: 2009.01.20
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     各界の名士が集う「沙高譚」。各々の名誉のため、命のため、もしくは平和と秩序のため口にすることができなかった秘密を語る―千夜一夜物語のような怪しくも不思議な5編。「糸電話」はちょっと怖かった。「立花〜」は「活動写真の女」を彷彿とさせます。私は「百年の庭」が一番好きでした。美しい庭を舞台にした、一人の女性の怖ろしいまでの「愛」の秘密です。  ―お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸にしまうことが、この会合の掟なのです―

    0
    投稿日: 2008.12.28
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    世の高みに登りつめた人々がお互いの禁忌なる秘密を語り合う『沙高楼』を舞台とした連作短編集。 ミステリー、ファンタジーあるいはホラー。 解釈によって様々な側面をかもす洒落た物語構成が逸脱。 続編も早く文庫化していただきたいところ。

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    投稿日: 2008.09.20
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    すっごく面白かった。さすが浅田次郎! 読み終わったあと、最後のカバーに浅田次郎がニヤっと不敵な笑顔の写真が。 「どうだ?面白かっただろ〜」と言っているように見えて、なんか心憎い。 世の中のトップの人たちが人に言えない話しをする。百物語っていうより、浅田次郎版「デカメロン」だよね。 小鍛冶 名刀を鑑定する人と造る人 糸電話 大名の落胤の凜ちゃんと、精神科医の話 立花新兵衛只今罷越候 池田屋襲撃の話 百年の庭 庭守のロマンチックな恋物語 雨の夜の刺客 ヤクザの大親分が出世する話 素晴らしい「ものがたり」でいて、場面の詩情も素晴らしい名作ばかり。 ほんっと、浅田次郎はすごいよなあ。

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    投稿日: 2008.07.13
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    名士が集うサロン「沙高樓」で今宵語られたのは「決して他人にもらすことのできない話」が五つ。 結末がはっきりしないという読後感も、そういう話だと思えば案外わかりやすいのだろうと思います。設定もタイプも全く違うそれぞれの話は読み応えがありました。

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    投稿日: 2008.06.04
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    多分人はこれをオチが無いとかって言うんだろうなあ。確かに明確なオチは無いに等しいけれど、人の話ってそうじゃないかな、と思う訳で。特に秘密なんて、他の人から見れば大したこと無かったり、特に専門的な事は重大さが理解されにくい。でもあえてその専門専門で微妙なラインを持ってくる。それを話のオチに付ける。これはリアルな内緒話だ。

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    投稿日: 2008.03.19
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    財や名誉を為した者達が一室に集い「決して人には言えない秘密」を開陳し合う現代版百物語の様な短編集。ミステリ的な趣があるが、恐らくミステリではない。明瞭なオチを期待してはいけない。聞いた後に余韻を残すような不思議な話が続く。浅田次郎という作家の懐の広さというか抽斗の多さ、そして洗練された文章作法に感服。

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    投稿日: 2007.11.22
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    『語られます方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。』 どうして、他人の秘密はあんなにも甘美なものなのだろうか。

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    投稿日: 2007.10.14
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    装丁に一目惚れしました。浅田さんにしては珍しいミステリ色の強いお話。『百年の庭』の語り手であるおばあちゃんが怖いや。

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    投稿日: 2007.03.17
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    5つの奇妙な?話。 まぁよくできてて面白かった。 ちょっとしっくりこなかったりもするんだけどね。 昔は新撰組は悪党だったのね。そりゃそうか。 ちょっと悲しいけど。

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    投稿日: 2007.02.12
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    2007/2/4 読了。 浅田版百物語。 小鍛冶:幻の刀鍛冶。 糸電話:女性の執念。 立花新兵衛只今罷越候:映画撮影に現れたゴースト 百年の庭:庭守、ゴーストガーデナー。 雨の夜の刺客:組長の追想。 個人的には小鍛冶が好き。 どれも不思議な浮遊感とリアルさ。

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    投稿日: 2007.02.08
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    生涯にただひとつだけ、人に話すことのできない秘密を語り合う綺談会の物語。刀剣やガーデニングといった著者の引き出しの多さを実感させてくれる一冊。多彩な語り口も楽しめるので、続編の『草原からの使者』もぜひ読んでみたい。

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    投稿日: 2006.10.14
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    地位や名誉や肩書きがあるせいで、へたな話を外ですることができない。 そんな人たちが集まって、身の上に起こった出来事で、 普通の人たちには話すことができないことを、 嘘・誇張なく話をし、話を聞いた人は決して他言してはならない。 そんなルールの、≪沙?樓≫と名がつけられた部屋で行われる会合。1話目の「小鍛冶」(こかじ)と、 5話目の「雨の夜の刺客」が好き。

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    投稿日: 2006.08.16
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    浅田次郎の沙高楼綺譚を読みました。沙高楼という場所で5つの不思議な物語が語られます。語られていることと、実はその後ろに語られていない別の真実がある、という描き方は気に入りました。怖い話もあり、結局コメディタッチになってしまったものもあり、浅田次郎らしい短編集で楽しめました。

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    投稿日: 2006.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    刀剣の鑑定を商売としていたわたしが、国立博物館で、旧知の鑑定家・小日向賢吉(徳阿弥談山)と会い、"面白い会合"に誘われるところから話が始まる。 小日向君に連れられて訪れた沙高樓とは、各界で名をはせた著名人が、今まで誰にも話す事が出来なかった秘密の話を語る場所であった…。 ちょっと不思議な、そして、ちょっと不気味でもある5つの話。 結構好きです。<この手の話。 続篇も出ているようなので、文庫化されたら是非読みたいな、と。 それはそうと、沙高樓の女装の主人が、どうしても美●明宏氏に思える(笑)。

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    投稿日: 2006.05.18
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    どの話も深くてひきこまれていく。とくに小鍛冶が好き。続編の「草原からの使者」も読みたい!文庫版になるまで待てるやろか…。 2006/1/31(Tue)読了

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    投稿日: 2006.02.02
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    2005/12/4購入・12/10読了 (小説) 高層ビルの最上階にある「沙高樓」。ここでは地位も名誉もあるその筋では皆一流の人々が集まり、命をかけても決して人には語れない秘密を「百物語」風に順に語っていく短編集。怪談ではなく、刀鍛冶や造園業やアウトローの世界などいずれも奥深く非常に興味深い。個人的には「小鍛冶」と「雨の中の刺客」が好き。唯一怪談風な「立花新兵衛…」もとても小気味良い。

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    投稿日: 2005.12.14
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    私は、浅田次郎の真骨頂は「蒼穹の昴」だと思っているけど、短編集もなかなか良い。 この短編集は、各界の著名人たちが一話ずつ語っていくという形式で、浅田次郎の博学さを効果的に使って、上質の短編集に仕上げてある。 浅田次郎の良いところは、語り口が平易なのに、人としての本質を伝えようとしていることだと、しみじみ思う。

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    投稿日: 2005.12.13
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    各界の名士たちが集う「沙高楼」。世の高みに登りつめた人々が、ミステリアスな女装の主人に誘われ、秘密を披露しあう。稀代のストーリーテラーによる息を呑む驚愕の物語。 1.小鍛冶2.糸電話3.立花新兵衛只今罷越候4.百年の庭5.雨の夜の刺客------------------まさに綺譚。美輪明宏氏を彷彿とさせる女装の主人。個人的には「小鍛治」「百年の庭」がお気に入りです。(2005/11/26読了)

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    投稿日: 2005.11.28
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    百物語風の集いを舞台に、いろいろな人が綺譚を語るという展開のおはなし。 自分的には、最初のお話の「小鍛冶」が好きですね。 単に自分が日本刀の持つ美しさを好きだというだけの話なのかもしれないけれど、展開が面白いのです。 それにしても、浅田さんは、美術とやくざを一緒にまとめてしまうってのが、恐ろしいところ。 でも、最後の最後まで読むと、一本貫いているものがある。 それは、不器用な、しかし実直な人生、決してきらびやかではない人生にスポットライトを当てるってこと、かな。

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    投稿日: 2005.11.10
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    世の高みに登りつめた人たちが集う「沙高樓」 ミステリアスな女装の主に誘われそれぞれの秘密を 披露するという・・・ドキドキワクワクの展開がgood!

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    投稿日: 2005.05.07