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つぎはぎプラネット(新潮文庫)
つぎはぎプラネット(新潮文庫)
星新一/新潮社
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総合評価

49件)
3.6
8
11
17
4
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【目次】 SF川柳・都々逸 101句 知恵の実 環 ミラー・ボール 栓 狐の嫁入り タイム・マシン 太ったネズミ 見なれぬ家 文明の証拠 食後のまほう 黒幕 犯人はだれ? 未来都市 ねずみとりにかかったねこ 白い怪物 悪人たちの手ぬかり 夜のへやのなぞ 地球の文化 宇宙をかける100年後の夢 オイル博士地底を行く あばれロボットのなぞ 被害 宝の地図 インタビュー お正月 白い粉 夢みたい 正確な答 ゼリー時代 万一の場合 妙な生物 空想御先祖さま それはST・AR博士 オリンピック二〇六四 景気のいい香り ある未来の生活 二〇〇〇年の優雅なお正月 ビデオコーダーがいっぱい ちょっと未来の話 味の極致 ラフラの食べ方 魔法のランプ 上品な応対 ある未来の生活 すばらしき三十年後 屋上での出来事 おとぎの電子生活 夢への歌 最後の大工事 ケラ星人 ほほえみ ある星で 円盤 不安 太陽開発計画 魅力的な噴霧器 命名 習慣 L博士の装置 ふしぎなおくりもの お化けの出る池 解説:高井信

    0
    投稿日: 2024.12.20
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    単行本未収録作品をかき集めた一冊。 児童誌向の作品や企業PR誌への寄稿など、対象を絞り込んだものが多い。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    星新一のやわらかい文章が好き。 クスッと笑える短編がたくさんあり、短いものだと1ページに満たず。 私たちが生きている“今”はこの世界のたった一瞬なんだよなぁ。 便利になっていく一方で、変わらない部分もあったりとなんだか人って愛くるしいよなって感じ。 また星新一の本を読みたいと思う。

    0
    投稿日: 2023.05.06
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    星新一のショート・ショート。 本著は「星新一の単行本未掲載作品を集める」ことを目指したものであり、故に星新一が生前に請け負った広告やPRのための作品も多く収録されている。 広告であるからにはその題材やテーマが縛られているということである。それは一見、自由度が狭まるように思えるが、題材が縛られているからこそ彼の独創的な発想や切り口がむしろ際立つ。「ここからこの広告につながるのか」という新鮮な驚きがあった。 「デザイン思考」に関する本を読んでいると、完全に自由な条件よりも多少の制約があった方が良いものが生まれるということはよく言われることだが、これは実は簡単ではない。 その点、星新一は題材をSFという舞台装置に手際良く落とし込むことができる。これは彼の卓越したスキルと、引き出しの多さが為せる技だと言えるだろう。ここから学ぶことは多い。

    3
    投稿日: 2023.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは単行本未収録集らしい! やはりとても面白かった〜 するするって読めてしまう やや似ているような作品があったけど、やっぱり発想が面白い 2000年って出てくる作品があって、実現していることもあったけど、まだそこまで科学が発展してないところもあった。 星さんやドラえもんのような世界が実現したら本当に面白いんだろうなぁとどこかで思ってしまう ミラー・ボール 書簡で書かれてて、面白かった! 『恋文の技術』や、『桐島部活やめるってよ』的な新しい感じを受けた 狐の嫁入り その発想は無かった!本当にショートショートだけど面白い ビデオコーダーがいっぱい どんどん犯人に近づいていくのが面白い!

    1
    投稿日: 2022.04.30
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    10年ぶりくらいに再読。 未来を描く作品が多かったが、 70年代に書かれたものが現代実現している ことの多いことに驚かされる。 今で言うYouTubeであったり、 リモート会議であったり、スマホであったりと、 それに近いものの話が多々あり、 著者が未来(現代)に与えた影響も 少なからずあるだろうと思った。 さすがですね。

    6
    投稿日: 2022.04.20
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    星新一さん没後に、それまで書籍にならなかった話を集めて発行されたものだそうで。 面白い話もありましたがいまいち夢中になれない物も多かったので半分ほど読んでやめてしまいました。

    0
    投稿日: 2022.03.15
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     星さんの未収録作品が読める! うかつにも本書を知らなかった。初版の時期は和田誠がご存命だから、カバーイラストを任せればよかったのにと思う。  読む。星新一が作品集から外した理由が見えてくる。児童向けは食い足りないし、未来の快適な1日を描く同工異曲の話が4つほどあった気がする。  しかし、作品の終りに掲載誌が明記されているのは興味深い。PR誌の依頼なのか、作者が合わせたのか、裏の事情が読み取れてくる。  解説。作品採択にまつわる苦労ばなしは面白い。

    2
    投稿日: 2021.09.01
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    中学生の頃一時期星新一さんの本には会ったことを思い出した!なんとも言えない星ワールドその名前のようにSF満載の日本ファンタジーの世界

    1
    投稿日: 2020.11.24
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    随分前衛的な作風だなと思いながら読んでたら1960年代の作品と知りびっくり。 星新一作品は初めてだけど独特過ぎる世界観にハマる読者が多いのも納得。 ショートショートだから当たり前と言えば当たり前だけど短い時間に頭の中に大量の物語が展開しすぎてちょっと混乱。 1日1〜2話づつちょっづつ読むと良いかも知れない。

    0
    投稿日: 2020.10.31
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    1億人の大質問!?笑ってコラえて!で紹介 文庫未収録の作品を集めた、ショートショートの神様のすべてが分かる、幻の作品集。

    1
    投稿日: 2020.04.02
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    星新一の、正式に書籍としてまとめられることのなかった短編を頑張ってかき集めたもの。 久々に星新一の本を読んでみようと手に取ってみたらこれだったので少し驚いたがこれはこれで楽しかった。 小学生向けの雑誌に掲載されていた短編も多くあり、学習事項と絡めて話を組み立てているのが面白かった。 まだ他の星新一をほとんど読んだことがなかったので他のものも読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2019.03.23
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    最近手塚治虫を読むせいか、どこか未来への想像力が薄い感じがしてしまう。でも、2000年にはこうなってたらいいなという夢を読むのは楽しい。

    0
    投稿日: 2017.06.11
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    民間のSF大会パンフへの寄稿などまで収録した「これでもか」の未収録作品集。 「もう、新作は読めない。」と思っていたところに棚ぼたのように降ってわいた、初めてなのに懐かしい感じがするショートショート集です。初期作品が多く、真正面から意外性があるひねりの利いたショートショートに大満足です。 星マリナとともに当文庫の作品収集に取り組んだ高井信の後書きもグッドです。コアなファンを極めればここまでになるのか。とライフワークとしての星新一ファンの姿勢がうらやましくも思えた解説でした。

    0
    投稿日: 2016.02.17
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     ヤナーチェクの評論において、ミラン・クンデラが、「作者のあとに残された一切のものを掻き集めるという情熱の形で表れる」「忠実さ」について、批判しているのを思い出す。例えば、《棍棒体操のための音楽》のような重要でないものを「ヤナーチェク・ピアノ曲全集」に収録する「忠実さ」である。  クンデラはひとりの創作者として、創作者ヤナーチェクに同情している。しかし私は愚かな享受者である。ヤナーチェクの作曲したものなら、《棍棒体操のための音楽》でもありがたがって聴く。面白くないけれども。  そして神様には忠実にならざるを得まい。相手は「ショートショートの神様」だ。ということでできたのが『よせあつめプラネット』、もとい、『つぎはぎプラネット』、単行本未収録作全集に近いもの、である。改作されて複数ヴァージョンあるものをすべて収録まではされていないから「近いもの」である。  星新一のご息女とここに解説を書いている高井信らが、「あとに残された一切のものを掻き集める」作業をしたわけだが、その成り行きについて書かれた解説が苦労を偲ばせてなかなか面白い。まさに「情熱」。  冒頭に収められているのは「SF川柳・都々逸 101句」。星新一はこういうナンセンスが好きだったらしいが、当時の世相を反映していて、解説なしではわけのわからないものもある。作品が古びないように、時事的なことは書かないようにして作品を作っていたという星新一にとって、こういうのを収録されるのは不本意だと思うが、それをまた冒頭に持ってくるあたりに、編者たちの確信犯的自覚を読み取ることもできるだろう。どのみちいくら「神様」でも死んでいたら文句は言えないのだ。クンデラはまさにそのままならなさを怒っているのだが。  あとの作品は発表年代順に並べられている。1957年の同人誌『宇宙塵』収録作から始まるので、習作といえなくもないのだが、未熟な作品というわけでもない。アマノジャクなクイズが流行る話を新聞社への投書のみで描いた「ミラー・ボール」は、かなり長く、後の作風とはいささか異なるものの、アマノジャクにこだわるあたり、いかにも星新一らしくて面白かった。  しかし、である、その後、少年誌への寄稿作品が結構な数、続く。これはちょっとなあ……  そのうちエフ博士とかエヌ氏とかが出てきて、「二○○○年の優雅なお正月」。ボタンひとつで朝食が出てくるというのは冷凍食品のチン、テレビのチャンネルの数が50ほどもあって、だが、あまりおもしろいのはやってなかったとはなんたる慧眼。映画は4ミリフィルムになっていて、安く借りられる、欲しい商品があればテレビについているダイヤルで商品番号を回せばいい……、35年前の予測は結構実現されている。  1965年のソニーのPR誌に掲載された「ビデオコーダ−がいっぱい」。これも「YouTubeと監視カメラがいっぱい」にかえたらだいたい予測どおりだ。いやいやSF作家の仕事は未来予測ではないなどと、かつてさかんにいわれたものだが。  少年誌の収録作のほか、だいたい1970年初頭くらいまでの企業のPR誌用の「明るい未来」的な作品が多く、残念ながら全体的には《棍棒体操》といわざるを得ない。星新一未経験者は『ボッコちゃん』とか『エヌ氏の遊園地』とかから読むべきである。

    4
    投稿日: 2016.02.11
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    本を読むのは面白いって教えてくれた、星新一さん。5ベージのSF。シニカルな笑い。いい意味でスッキリできない読後感。 この本に収められている話は、星新一さんの中でも特に短いものが多い。本の後ろには、読破の証明書。星新一さんのサイン。 最近、雑貨なんかを置いてるオサレ本屋に『つぎはぎプラネット』置いてるの見るけど、星新一デビューには向かないかなぁ... 小学生向けの小説に違和感を感じるかも。 デビューはやっぱり『ボッコちゃん』だと思う❗️

    0
    投稿日: 2015.08.07
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    企業にも文章寄せていたんだなあ、というのは新しい発見だった。 あまのじゃくゲームの話が一番面白かった。

    3
    投稿日: 2015.06.14
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    同人誌、PR誌に書かれて以来、書籍に収録されないままとなっていた知られざる名ショートショート。日本人 火星へ行けば 火星人…… 「笑兎」の雅号で作られた、奇想天外でシニカルなSF川柳・都々逸。子供のために書かれた、理系出身ならではのセンスが光る短編。入手困難な作品や書籍、文庫未収録の作品を集めた、ショートショートの神様のすべてが分かる、幻の作品集。(裏表紙より) 過去に演劇で見たことがある「穴」の話を除けば、初めて読んだ星新一さんの作品です。 大きな夢がつまった小さな話が、スーパーボールが跳ねるようにポンポン飛んでくるような印象でした。 あと、この人の想像力ってすごい。まだまともな計算機さえ世間に出回っていなかった時代の人が、夢を織り込みつつもここまで現実的に未来を思い描くことができるものかと感心しました。願わくば、朝スッキリ起きられる薬が入った霧を顔に吹きかける装置が早く発明されることを願います。

    0
    投稿日: 2014.12.21
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    全集発刊後に発掘された作品集。PR誌等に掲載された1960年~1980年くらいの作品が多い。どこかで読んだことがあるような既視感のあるものもあった。テープという形状からディスクへ,カードへのイメージはつなかったのだろうな。これから50年後,記録媒体はカードではなく人体へのチップ埋め込みで触れるだけでいいとかになるのかも。これくらいなら今でもできそうだけど。

    0
    投稿日: 2014.10.31
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    星新一氏の本は中学生くらいの頃夢中になっていた。大人になってから読んでみてもやっぱり好き。「つぎはぎプラネット」は入手困難な作品や未収録の作品を集めたもの。私が生まれる前に描かれた未来の人々の日常には今も心がときめきます。

    2
    投稿日: 2014.09.02
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    書籍未収録だった作品を集めた単行本。 1960年代などに書かれた未来の生活についての物語が 興味深いなあ。 この頃の「未来」に今生きているんだなあ的な。 作品の中にさまざまな「未来の機械」が登場するけれど、 現代でも実現していないものは今読んでもわくわくするし、 形は違うけれど実現に近い状況になっているものを 見つけると何だか感動したり。 面白かった(^^*)

    0
    投稿日: 2014.09.01
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     星さんの文庫未収録作品を集めた幻の作品集。逆にいえば、星さんが文庫に「載せなかった」作品の数々が収録された文庫。  企業広告のPR文章やイベントのコピーなど、ショート・ショートの中でもごく短い作品が多い。そのため、尻切れトンボな話や万人受けしない話もあるが、それがむしろコアなファンにとっては垂涎もので、星作品コレクター向けの作品集のように思う。そんな私も一コレクター。ひさびさに星さんの世界を楽しめた。  個人的には、ショート・ショートは広告にも使えるんだなと気づかされ感心した。

    0
    投稿日: 2014.01.21
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    「文庫未収録作品を集めた幻の短編集」と銘打ってはいるものの、結局のところ、本書は星ファンにとってのコレクション的な位置付けなのだろう。 "星新一の作品"としてならばかろうじて読めるが、企業PR誌に書かれたものはあくまでもCM的な内容を出ないものだし、児童雑誌に向けて書かれたものは―著者の初期作品にあったような鋭い切れ味の風刺や毒が好きだった自分には―子供向けの内容でしかない。 とはいえ、ただ、50年前に作家が考えていた未来の生活様式で、既に現代において実現しているものがあるのは、なかなか興味深い。彼や、その時代の人々が理想と共に思い描いていた50年後の姿と現代とでは、相当に食い違っているのだろうが。 詳しくはこちらに。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-10-31

    0
    投稿日: 2014.01.19
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    星新一の未収録作品、入手困難作品などが収められ、デパートの広告や、企業の広報誌に載った作品も含まれます。子ども向けのお話も多数ありますが、子ども向けと言っても、切れ味の良さは変わりません。個人的には、「知恵の実」と「魅力的な噴霧器」が面白かったです。収集にあたっての苦労話も解説に書かれており、読み応えのある作品集だと思います。

    2
    投稿日: 2014.01.15
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    数十年前に書かれた話が現実になる、というのがSFの醍醐味だが、星新一の的確な未来の描写にはやはり唸らされる。 加えてソニーや九電などの企業PR誌に寄稿した話は時代背景も含めて彼のアンテナ感度の良さも感じられてなお興味深い。 未収録作品ばかりを集めた作品集であり、粗削りな話、オチの弱い話なども散見されるがファンなら楽しめる作品かと思う。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    内容(「BOOK」データベースより) 同人誌、PR誌に書かれて以来、書籍に収録されないままとなっていた知られざる名ショートショート。日本人火星へ行けば火星人…「笑兎」の雅号で作られた、奇想天外でシニカルなSF川柳・都々逸。子供のために書かれた、理系出身ならではのセンスが光る短編。入手困難な作品や書籍、文庫未収録の作品を集めた、ショートショートの神様のすべてが分かる、幻の作品集。

    0
    投稿日: 2013.12.29
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    かつて、星新一の作品を読みあさっていた頃のことを思い出しながら読みました。 今でも一番好きな作家さんです。

    0
    投稿日: 2013.12.26
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     “ショートショートの神様”と呼ばれた星新一の、文庫に載せられなかった数々の名作がこの一冊にまとめられたようです。帯には「幻の作品集」と紹介されていて、思わず手に取ってしまいました。星新一は学生の頃を最後に、読むのは本当に久しぶりで、ずいぶん昔に読んだのにそれでも記憶に残っているお話が多い作家さんでしたので、わくわくして読みました。  結果的に言うと、一番面白かったのは最後の解説でした。  解説というタイトルではなく、本当の解説です。勿論、星新一さんのお話自体はその時代に書かれたお話だと考えると、その想像力・独創力は素晴らしいものがあるし、全て楽しく読ませていただきました。まあ、その中で面白かったお話は「魔法のランプ」というお話で、とっても短かったですが、簡潔で何ともシュールなブラックユーモアが効いていました。  で、解説が一番面白いと思ったのは、この本を作ろうとした人たちの想いが書かれていたからです。こんなに素敵な解説は初めて読みました。とにかく皆、星新一のファンで、未収録作品を集めるべく四苦八苦する様が懇々切々と書かれているわけです。上から目線ではなく、何だか微笑ましくて感動してしまったわけです。  みなさん、この本を含めた文庫本を全て読めば星新一の作品をコンプリートできるそうですので、ぜひご一読を! [ペンンーム・ringo]

    0
    投稿日: 2013.12.23
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    子供向け雑誌,或いは特定企業のPR誌に書かれたものは秀逸.当時の子供達にとって,この世界はどのように琴線に触れたのだろう.羨ましい.

    0
    投稿日: 2013.12.16
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    書籍未収録の短編集。 子供向け、企業PR小説など、 ほかの作品集とは毛色が違うSSが多い。 同様のものを期待するとアテが外れるかも。 星新一のすべてを読みたい!人には欠かせないが、 そうでもない人にはそうでもない一冊。

    0
    投稿日: 2013.12.11
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    完成度という点ではやはり既刊に劣る印象。新刊がきっかけで星さんに興味を持たれた方は、「ボッコちゃん」などの王道から入られた方がいいでしょう。星ファンにとっては、編者の方々の苦労をつづったあとがきまで含めて、好奇心も感慨も満たされる作品集だと思います。また引用元が載っているので、執筆意図がわかるのも既刊にはない楽しさです。個人的には「宝の地図」が好き。次は「進化した猿たち」シリーズの復刊をお願いします!

    0
    投稿日: 2013.12.04
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    星新一氏の単行本未収録作品を集めた本。 最初、星氏が単行本に入れなかった物を読んでもいいのかと戸惑いましたが、誘惑に負けて購入。だって、星さん好きですもの(笑)ですが、読み始めのころはイマイチ。文体も知っている星さんのものとは違う気がしたし、作品の統一感もなかったしで、なんとなくがっかりしましたが、良く考えたら、あちこちのPR誌等で書いたものを集めた、「つぎはぎ」なので仕方ないかと。 しかも、中盤に差し掛かってくると、違和感の中にも星さんらしい表現がたくさん。もう何もいいますまい(笑)やはり読んで良かったです、

    2
    投稿日: 2013.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星新一の『単行本未収録作品集」(「星新一ショートショート全作品読破認定証」付きw)。 ショートショートだけではなく、日本SF大会のプログラムや企業の広報誌に掲載されたもの、子ども向け読み物、川柳なども収められている。中・高生のころ読んでいた作風とは違ったものも多かった。 形態はやや違うけど、現在実現している技術(インターネット、スマホ・タブレット、顔認証、VODなどのようなもの)も多数あって改めてオドロク。

    0
    投稿日: 2013.11.18
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    久しぶりに星さんの作品を読んだが、この方の発想力は素晴らしいものがある。1篇読んだだけでもそのすごさがわかると思うが、この作品数を考慮して読むとなおさら実感する。本当にこれから起こり得そうなことが書かれているものもあったが、これを最近ではなく何十年も前に執筆しているというのが本当にすごい。

    0
    投稿日: 2013.11.15
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    収集、記録としての貴重さを否定するものではないけれど、確かに「落ち穂拾い」の感を拭えない。企業のPR誌などに書いたものは、その企業や製品のCM感強いしね。 それが出来るのも才能ではあるが。 「ビデオコーダーがいっぱい」などはその後の発達を予言していたことの証明でもあるし、「魔法のランプ」には、星作品に時々現れるシニカルな感じ(私はそこを好んでいるのだけれど)が漂う。

    0
    投稿日: 2013.11.12
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    星新一作品を散々読みあさったオールドファン向け、かな。 小冊子やらなんやらかんやら、いろんな媒体に作品を発表しておられたのですね。発表先の客層(?)に応じて、オチのつけ方や毒の量も変幻自在。 昔は企業PR誌がたくさんあったのだなぁ。

    1
    投稿日: 2013.10.31
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    落ちのない話が多々あり、それが少々拍子抜けした。 やはり最後にあっと驚くイベントがないと面白みにかける。 それにしても星さんは色んな小冊子に書いていたんだ。 ミニミニで書いてくれると出版物側に取っては ページ埋めに最適だったのかも知れない。

    0
    投稿日: 2013.10.31
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    未発表のショートショートが集められた一冊。亡くなられてからだいぶと経って、また読めるとは思いませんでした。すでに発表された作品の原型となった作品もあるようですが。また違った味わいがありそうで。 子供向けの理科系ミステリのような作品がいくつかあったのが印象的。子供のころにこれを読めていたら、理科が好きになったかもなあ……と思いました。

    0
    投稿日: 2013.10.19
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    みんな大好き(嫌いとは言わせません)星新一の短編集。 発掘モノから定番モノまで。 初めて「国語の教科書の作品で面白い」と思ったのは星新一の ショートショートでした。

    0
    投稿日: 2013.10.06
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    SF作家である星新一(1926-1997)の文庫未収録作品集。 率直に云って、面白くなかった。 ショートショート1001篇を達成した星さんは、その後、自らの作品を普遍性を帯びた【寓話】たらしめるべく、延々と改訂作業を続けてきた。作中に於いて時事風俗を扱うことを避け具体的な固有名詞の使用を控え、以て時代的地理的制約に塗れた通俗性を脱色し、透明ゆえに鋭い人間・文明批評としての作品を残してきた。 本作に収録された作品は、これまで書籍等に未収録だったこともあり、こうした内容上・用語上の磨き上げを経てないものが多いのではないかと想像する。それが本書のつまらなさにつながっているように思えてならない。ひょっとすると、星さんは、こうした形で自らの作品が世に出ることを望んでいなかったのかもしれない。 編集部註が必要な星作品だなんて、それはもはや星作品ではないとすら思う。小学生向けに書かれた作品はいま読めばどれも退屈であるし、ちょっと気の利いた話かと思っても、それが業界PR誌に掲載されたものと分かってしまえば、一気に鼻白んでしまう。そこには、星さん特有の皮肉の利いた当該業界への批評性は無い。 何とも残念な「幻の作品集」であるが、逆にここから、今までに文庫収録されてきた作品を改めて評価する視点を得ることができるだろう。その意味では本書にも意味があると云える。 その中で一篇を挙げるとするならば、「環」という作品である。この作品は、諸々の重力を振り切った見事な【寓話】となっている。 中学時代は星新一ばかりを読んでいた。本人がどこかで書いていたが、太宰治の文体に影響を受けたという。高校に入ってから太宰の文章に初めて触れたのだが、そのときどこか懐かしみがあると思った感触が今でも言語触覚に残っている。それは、星新一の読書体験から逆輸入されてきた感覚だったのだ。 10年ぶりの星新一の物語を、何よりその物語を星の【寓話】たらしめている文体を、楽しみにしていたのだが期待外れだ。 【寓話】になり損ねた望まれざる"星屑"たち。

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    SSではないくらい短いのも沢山あるが、輝く作品がいくつかあってよかった。全体的な質はやはりあまりよくないので星4つ

    0
    投稿日: 2013.09.17
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    様々なテーマによるショートショートが集まっていて、それぞれの短編が掲載された最終的な目的やテーマを知ったとき、思わず唸ってしまうようなスパイスがあったり、心がほっこりするようなものもあり、マイペースに楽しく読んだ。SF川柳・都々逸も、後から本人のツッコミがありおもしろかった。

    2
    投稿日: 2013.09.16
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    星新一の様々な年代の未収録の作品をまとめた文庫。 年代がばらけているし、発表している媒体も様々なので、作品の面白さはまちまちです。 が、(私にとっては)新作を今になって読めるとは思っていなかったので、これらを集めた努力に敬意を評します。 ありがとうございます。

    0
    投稿日: 2013.09.09
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    過去の未来はヤッパリ未来、良くも悪くも懐かしい。されど、10代の頃に読んでた時より、星さんのニヒルさがわかる気がする。

    0
    投稿日: 2013.09.09
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    最初読み始めて感じた違和感は、星さんを読み始めたのが中学生だったから、あの頃分からなかった事がわかる様になり、あの頃感じた場所と違う所に感じる事があるからなのだと思った。 企業のPR作品などは、時代を感じる反面、内容は今でも綺羅星のごとくである。

    0
    投稿日: 2013.09.08
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    同人誌、PR誌などに書かれて、書籍に収録されていなかった作品集。特に「屋上での出来事」という銀行のPR誌に掲載されていたという作品は、この様な形でお金に関する考え方を訴えるとは…という新鮮な驚きがあります。 広告、販売促進等に携わる方にも参考になる作品集ではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.09.07
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    星新一が亡くなって15年、まさか新刊が出るとは。 星新一ファン向けです。ある種の懐かしさを想起させるような。

    0
    投稿日: 2013.09.03
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    久々の星新一氏の新刊。「つぎはぎプラネット」とはなんて絶妙な題名を付けたんだと感心した。 本人が書いた作品だから当然なのだか、星新一テイストが溢れていて懐かしさを感じながら読む事が出来ました。 相変わらずの透明感というか、無機質な雰囲気は最近巷に上梓されている他の作家とは一線を画しているので、「星新一の前に星新一なく、星新一の後に星新一無し」と言ったところでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    2013/8/31 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2013/11/26〜12/2 出張先で移動中の南海電車内で読了。 星さんの未収録作品のほぼ全集。漏れていたのには、それなりの理由があったのかな、という作品が多い。中高生時代、良く読んだものだが、こちらが歳をとったせいか、往時の感動はなかったが、それはそれで良いのだ。作品としては、『文明の証拠』,『魅力的な噴霧器』が良かった。最後には、全作品読破認定証までついている。これで新作が読めないかと思うとやはり寂しい。

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    投稿日: 2013.08.31