
総合評価
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powered by ブクログ20年前に読んだ時は、涙を流しながら感動した。 今回はそこまで、感動できなかった。 自分が多田さんより年老いたせいか、当時の印象よりチャラいな、こんなだったけかな。と。 とはいいつつ、やっぱり良書であることにはかわりないと思う。濃ゆい。
2投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オラシオンはさぞかっこいい馬なんだろうな、、と想像するとワクワク。皐月賞、NHK、そしてダービー。馬の仕上げの大変さなど改めて分かる。和具社長、馬主の久美子、ファームの博正、ジョッキー奈良。死神元秘書の多田。そして、誠。みな一生懸命生きている。すごくいい小説だった。
1投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ今の自分なら平八郎な誘われたら思い切って着いて行くだろうな。牧場を持ったり馬主になったりするのはちょっとした夢だよなぁ
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ競馬の小説だと紹介され、初めて読んだのが中学生の頃だったと記憶している。馬の物語というより、大半が人の物語であり、面白いとかんじなかった。 20年ぶりに読んだ今回は、この本の面白さを感じた。馬の物語ではありながら、人の物語であったからである。 多くの人の願い、祈り、欲望その他色々な人生を乗せて馬は走り、その走りに人は魅了され、また、人生が変わったり、何かを乗り越えるきっかけとなる。 そんな、競馬の本質というようなものが本書には描かれており、非常に楽しく読むことができました。
2投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感想 読み進めていくうちにどんどん続きが気になる展開だった。オラシオンという馬にかけた様々な人々の夢を見た。最後の最後まで分からない展開にシビれた。 ノーザンダンサー、プリンスリーギフト、ボールドルーラー、ダビスタ思い出す。種付けの方法が原始的なのにびっくりした。また、種付けが不発に終わるとお金がパァになるギャンブル性を含んでいることから、生産者の方もヒヤヒヤと、期待が入り混じった思いがある。人工的だが、自然も相手にする難しい競技だ。 あらすじ オラシオン号は3歳になり、吉永ファームで育ったことにより、立派な馬体になっていた。吉永会長は博正に、馬に良い環境を整えることで馬が強くなると教える。オラシオンを買い付ける時に、増矢が一芝居打って、懐を温めたことが和具にバレ、和具は厩舎を増矢から砂田に変える。 博正はトカイファームを大きくするべく、藤川老人が目をかけている牝馬を譲ってもらい、吉永ファーム門外不出の牡馬を500万円で掛け合わせてもらえる約束を取り付ける。 博正は一世一代の勝負をしたイェローマトロンおを受胎させたが、ハナカゲを病気で失う。和具も息子の誠を腎不全で亡くす。オラシオンがデビューした頃に和具工業は大手からの圧迫を受けて業績不振に陥る。 和具工業は結局、三栄電機に吸収合併され、和具は社長を退任する。その原因となったのが佃社長がオラシオンをどうしても欲しいという理由だった。オラシオンは順調に4連勝して皐月賞へと駒を進める。和具の秘書だった多田は自分が和具社長を裏切って、合併に加担したとして引け目を感じていた。 一方、オラシオンの騎手の奈良は、オラシオンをどう乗りこなせば良いのか悩んでいた。オラシオンのゴール前の異様な負けん気にも畏怖していた。 オラシオンは皐月賞、NHK杯を制していよいよダービーへ。和具はオラシオンがダービーを勝てば、トカイファームと一緒に牧場をやろうと決めていた。果たしてオラシオンはダービーを制することが出来るのか。
9投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ職場の先輩と競馬の話をしていた際に、おすすめされた一冊。レースの待ち時間にも競馬場でも読んでた。 上下巻を通して1頭の馬に携わっていく複数の人たちのお話。 読了後、競馬の残酷さとそれを上回る魅力を痛感し、 競馬が趣味、と言っときながら自分は本当に無知で上辺でしか競馬のことを考えてられていないことを恥ずかしく思った。 競馬、競馬と書いているが、 取り巻く人間模様も面白く、目を背けたいが共感してしまう部分やなるほど、と思った部分が多くあったため、 競馬をやってない人にも薦めたい。
2投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ最後の最後まで、どうなるかわからない小説だった。 様々な人の細かい心の揺れ動きが積み重なり、最後のオラシオンのダービーで集大成を迎えるという構成で、自分も物語の一員になったかのような読後感だった。 佐木がミステリアスなままだったが、彼には幸せになって欲しいと思う。
1投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログ人が生きていくには、重要な決断がいる時がある。和具平八郎は、最初の会社のピンチで、資金が足りない時に、手元にある金を競馬に注ぎ込んで、勝つことで会社のピンチを切り抜けた。運を天に任せる野蛮な勇気がある。その競馬で負ければ、会社も倒産していた。そして、会社の規模は大きくなり、今度は大きな会社に吸収合併される事態を迎える。思い切ってリストラするのか?倒産するのか?吸収合併されるのか?悩み続ける。日本の中小企業の経営者は、そんな悩みを常に持っているものだ。なるべく職員を残して、自らが退任する道を選ぶ。 和具平八郎は、オラシオンの馬主である。そのオラシオンを手に入れたいがために、平八郎の会社を乗っ取ろうとする奴がいた。しかし、あくまでもオラシオンは個人所有だった。手持ちの馬を売っても、オラシオンは売らなかった。なぜなら、オラシオンは娘久美子に譲り、また久美子は腹違いの弟誠に譲ったのだ。誠は、腎臓移植しなければ生きていけないという状況にあった。その希望がオラシオンだった。それぞれの祈りを抱えて、オラシオンはダービーを目指して走り続ける。 オラシオンの騎手の奈良は、苦しい記憶を抱えて、オラシオンに乗る。奈良は、ミラクルバードという馬に乗っていた。ミラクルバードは馬に蹴られて顔が歪んだ馬だったが、滅法強い馬だった。奈良はミラクルバードから、レースの運び方を教えてもらった。クラシックレースの皐月賞に、奈良は寺尾にかえさせられた。そして寺尾に「前にいてる馬の後ろに、ピタッとつけさすんや。行くに行かれへんから落ち着きよる。そうさしといてから外に出すんや」とアドバイスした。それを実行した寺尾は、レースで接触事故を起こして、馬も寺尾も死んでしまう。ミラクルバードは、顔を蹴られた経験から後ろにつくことでパニックに陥るのだ。奈良は、寺尾を殺したのは俺だと思った。そこから、奈良は立ち直って、死を恐れぬ騎手に一回り大きくなったのだ。オラシオンの心が読める奈良のリードは、走ることで死にいたることもあるという覚悟が必要だった。オラシオンの妙なくせ、それを常に心配した。 騎手の持つ独特の雰囲気や仕草、そして騎手仲間のさまざまな噂がなんとも言えない世界でもある。結局は、名誉、お金が絡むことによって、足を引っ張る醜い社会でもあるのだ。 そして、オラシオンは連勝して、ダービーに臨むのだった。 オラシオンを生み出したトカイファームの博正は、もっと牧場を広げ名馬を作りたいと思っている。そして、淡い恋心を馬主の久美子に抱く。久美子は、博雅をジャガイモと呼んでいた。その素朴な性質と優しい目に久美子も惹かれていく。ジャガ男とジャジャ馬の久美子の行方は。そして、和具平八郎はどう再起するのか?誠はどうなるのか? 牧草には、ケンタッキーブルーグラスがいいのか。いい馬を作るにはいい草がいる。いい草を作るにはいい土地がいるという指摘が重要だ。チモシー、オーチャード、レッドクローバー、ホワイトクローバーなど、みんな必要だ。
1投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログサラブレッドに関わる人々の思いを感じる事ができる作品。生産者の、願い(祈り)や血統への期待、未来への想いが伝わり、読後はより深く「競馬」というブラッドスポーツを楽しめるようになること必須。上下巻に渡る長編だが、中弛みする事なく最後にピークを持ってくる内容は圧巻。ダービー前のこの季節にぜひ!
1投稿日: 2023.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
額に白い星印を捺された漆黒の仔馬、オラシオン、祈り。 オラシオンの誕生、育成から宿命のダービー戦までの三年間。 二分何十秒かで決まる勝負の世界。 和具平八郎の私生児として15年間生きた誠は「お父さんの腎臓をください。お願いですから」と言いながら亡くなっていきました。 平八郎は「俺は生涯、俺を許さん」と言うほかありませんでした。 平八郎の秘書の多田は久美子と一線を越えようとして、手前で逃げられ、そして平八郎をも裏切ります。 そして騎手仲間の寺尾を殺したと思い込んでいる騎手の奈良がオラシオンに乗ります。 トカイファームの渡海千造は亡くなりますが、息子の博正と平八郎、久美子には共通の夢が生まれます。 オラシオンがスタンドに姿を見せたときのスタンドからの喚声と拍手。 オラシオン。何十年に一度の馬。 博正と久美子の夢は叶うのか。 最後のダービーの文章は、大変勢いがあり競技場の雰囲気が伝わってきて上手いです。 圧倒されました。 さすが!と思いました。 吉川英治文学賞受賞作。
63投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログ競馬を一度もやった事なかったけどやってみたくなる。久美子が牧場仕事やれるか?なんて野暮は言うまい^ ^
3投稿日: 2021.12.17
powered by ブクログ『風の向こうへ~』を読んだので、その関連で、名著とされるこちらの作品を読みました 『風の向こうへ~』は、騎手と競走馬との直線的青春物語であるのに対し、『優駿』は、競走馬の成長に博正、平八郎、久美子他複数の人達の人生模様が絡んだ大人の濃厚な物語でした ダービーってすごいんですね(*^^*)
2投稿日: 2021.12.01
powered by ブクログ映画版のラストしか知らなかったけど、非常に満足した作品だった。競馬に対する見方が劇的に変わった。おすすめの本を聞かれたときに紹介したい一冊になった。
0投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ血統だけでは勝てない。運も必要。人も頑張りだけで成功するわけではない。そこに軋轢、敵意、無力感が生じる。1頭の駿馬の誕生からの3年間は登場人物それぞれの生活、気持ちにどんな変化が起ころうと一途で清らかだった。久々に爽やかな読後感が得られた小説だった。2021.1.2
1投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ再読完了、やはり当方が読んだ古今東西のhorse racingものでNo.1。 古き良き時代から社台、もっといえばノーザン1強への競馬シーンとしてはあまり面白くないともいえる流れが背景に見え隠れするなど、リアリティという意味でも出色。 また、そんな知識無くとも人間ドラマとして結構重厚だし、ちょっとした推理的要素も兼ね備えている。 東京優駿が無観客で施行されることとなった今こそ読みたいMasterpieceであること、当方レベルでは何ですが保証します。
1投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログ恋人の名前の由来となった小説と聞いて読んだ。 日本語が美しい。特に心の内や、表情の意味を説明している箇所。三島由紀夫のそれに通ずるような感じ。 群像劇でストーリーに心揺れることはそんなになかったけれど、言葉の美しさで最後まで読み応えがあったから、これは純文学だと思う。(主観です) 以下、引用。(上巻&下巻) 多田の顔からは、嘲らしきものはまったくみつからなかった。さらには、勝ち誇っていることをあらわにしないために、人がしばしば己の顔に装着する無表情という仮面もかぶってはいなかった。いつもの、冷たいのか暖かいのか判別しかねる、笑みも怒気も苛立ちもない、明晰な顔があった。 そうしたさまざまな人間たちの顔つきが、どれもこれも、ただTOKIOの目には真っ当な仕事をしていないもののそれに映るのであった。裕福なはずの馬主たちも、私がないサラリーマンでしかない記者たちも、身なりの違いこそあれ、みなやくざな顔をしている、と多田は思うのである。(略)表情のどこかに共通したものが漂っていて、それに多田は「やくざ」という言葉を冠したのであった。(略)初めて社長の平八郎のお供で馬主席に身を置き、そこにうごめく人々を見た時、その言葉は躊躇なく彼の精神からすべり出て、確かな一つの固定概念となった。 菊島はときおり博正を見て、薄ら笑みを浮かべた。蔑みの笑みではなく、ある種の好意を含んだ笑みであった。 坊や、人間、何かことをやろうって決めた時にゃあ、必ずその行き脚をさえぎるような災が起こってくるもんだ。俺は学もねぇただのツマラねぇ馬喰だが、長生きしてるうちに、それが判ってきた。不思議なことだが、その災いってのは、自分の一番弱いところをついてくるぜ。それでみんな前に進めなくなっちまう。ところがこれも不思議なことに、ちくしょう、こんな禍なんかふっとばしてやらあ、俺は行くんだって腹括ったら、禍はいつの間にか消えちまう。
1投稿日: 2020.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはり競馬に疎いので、感情移入できず。 最後のダービーのシーンはもっと盛り上げてくれればよかったのに。
0投稿日: 2019.10.25
powered by ブクログ大人と子どもの間の、特有のまっすぐさをもった、不器用な若者。 生と死と、青春の煌きと哀しみ。光と陰の中を駆け抜けていく、命の輝き。 やっぱり、宮本氏のこういう作品が、私はとても好き。 宮本氏の作品の中で馬といえば、「星々の悲しみ」の「不良馬場」がとても印象的だったが、 この作品は一頭のサラブレッドと彼が生まれた牧場の若者が中心なので、競走馬というものがどんなものなのかということを作品を通してより深く知ることができ、そしてそれが物語の核になっている。 私のように競走馬についてほとんど何も知らなくてもとても感動するし、知っていればなお感動できる。 この物語の魅力は、なんといってもオラシオン(祈り)という名を授かった一頭の競走馬の成長していく様、 そこに夢をかける人々のドラマ(決して競馬というものをことさら綺麗に描いているわけではなく、人間の業の渦巻く世界の中で、しかし登場する人物たちは一頭の馬に人生を映し、夢を託すのである。)、 そして彼らを包み込むような北海道の雄大な自然の営みだ。 印象的な場面がある。牧場の青年・博正が、仔馬のオラシオンに語りかける場面。 何度読んでも泣けてきてしまう。 読み終わった時に、表面的ではなく、深い感慨を覚える。そういう作品は、そうそうない。 (最後の一文がまた秀逸。宮本氏の作品は、いつも余韻が絶妙。言葉と、言葉が織りなす文章の力を感じさせる。) 蛇足だが、☆−1の理由は、多田が気持ち悪い。その一点。久美子とのくだりは、必要だったのか? それにしても、久美子は一応この作品のヒロイン?(?の理由は読めばわかります)なのだが、 「青が散る」の夏子といい、宮本氏の書くヒロインって、 タカビーで、いいとこのお嬢様で、男ウケする容姿・性格で、でも弱いところがあって(主人公の男はそこにハマる)、奔放で、考えが(男からは)読めなくて、じゃじゃ馬で… これには、少なからず宮本氏の理想?経験?が反映されている気が。。。 男の人の書く(求める)女性ってやっぱこうなのね、と思わずにはいられない。その分、男の情けなさは際立っているのだけれど。 異性を描くのってやっぱり難しいんでしょうねぇ。 レビューブログ http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-509.html
1投稿日: 2019.09.09
powered by ブクログメモりたくなるような指南がたくさん出てきました。宮本輝の小説はそんなことがたくさんあります。ストーリーも楽しく読ませて頂きました。
0投稿日: 2019.08.11
powered by ブクログオラシオンとセントホウヤ、砂田厩舎と増矢厩舎、そしてトカイファームと社だ……吉永ファームの、ライバル関係が出来上がっていく過程に説得力があり、プロットが巧い。いけ好かない登場人物の中でキラリと光るツンデレおじさま、砂田のテキが本作最大の萌えどころだと思う。ただ皐月賞が読ませるだけに、最後のダービーの描写は尻すぼみ感が否めない。
1投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログ”生まれる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように早く、嵐のように烈しく名馬の天命をたずさえて生まれますように。”北海道の小さな牧場で生を受けた一頭のサラブレッドオラシオン。北海道の大自然が育む緑と光の原野の中で育ち、順調に競走馬への道を歩み始める。そして生産者、馬主、騎手、調教師等の命をモチーフにしたそれぞれの物語が、最終章のダービーに向かって一気に駆け抜ける。。特徴は、北海道の雄大な自然から、レース展開や騎手の駆け引きまでをきめ細やかな筆致にて描く。そして各章毎に、登場人物の視点を小気味よく切り替えて、それぞれが抱える人生の悲哀がダービーを駆け抜けるオラシオンの一点に集約されるよう伏線を絶妙にばらまいている事。文字を追う毎に、映像がくっきりと浮かんでくるリズム感の良さは圧巻です。 凛々しさと清冽さを感じる唯一無二の5★作品ですよ〜。
2投稿日: 2016.11.27
powered by ブクログ幾つかの死が存在し、それと対比して生が語られる 人は苦悩の中で生きて死ぬ。 だがオラシオンに挫折は無く 全てがハッピーエンド、そこは拍子抜け。余生も種牡馬入りが保証され 大金持ち万歳 ダービーでの敗北を予想していた。ハズレ
1投稿日: 2016.10.19
powered by ブクログ物語は、牧場、騎手、馬主、社長、秘書と様々なシーンの主人公が、それぞれの想いを胸に精一杯生きた生き様が交錯する展開にグイグイ惹かれた。 また話の流れも色々人が死んだり予想外の展開に驚きの連続で一気読みでした。 余談だけど、若い頃、競馬に没頭して、北海道にわたり馬に乗っていた頃を思い出した。物語の時代は物心ついてないけれど、メチャメチャ勉強したので、色んなワードに心踊りました。単枠指定、阪神3歳S、数え年、ノーザンダンサー系が席巻とか、、、 牧場に行きたくなってきたなぁー
3投稿日: 2016.08.05
powered by ブクログ上巻を読んでしまったので仕方なく飛ばし読み。 馬のキャラクターでも書き込んでいてほしかったくらい、人間の方には魅力がない。
0投稿日: 2015.11.15
powered by ブクログ読了後、しばし呆然となった。ここで終わるのか。登場人物それぞれに、ここから長い長い物語があるかの如き錯覚を覚える。彼らが皆生きているかのように思えて、その後の人生を知りたくなる。 多田は平八郎の元へ往くのか? 博正と久美子はくっつのか? 二人ともまだ21だから、作中影も形も出てきていない誰かと落ち着いてもおかしくない。奈良騎手の恋はいかに。 そしてオラシオン! 皐月賞・ダービーを勝ったなら、次は当然菊花賞。京都3000をどうやって勝つのか。淀の混雑はとんでもないことになるのではないか。有馬はどうする。ディフェンディングチャンピオンとして迎える翌年ダービーではどんな勝ち方を見せてくれるのか…… そんなことをつらつら考えてしまうぐらい、登場人物が活き活きしている。
1投稿日: 2015.02.15
powered by ブクログ宿命の血を引いて生まれた一頭のサラブレッドが、関わったすべての人間たちをその苛烈な運命の渦に巻き込みつつ、最後には生きることへとふたたび駆り立ててゆく。レースシーンの、胸が圧迫されるかのような緊迫した描写が見事。ちなみに、映画版では多田時夫を演じた石橋凌がはまり役だった。
1投稿日: 2014.12.13極上のカタルシス
北海道の小さな牧場で生まれたオラシオン。彼は間違いなく主人公だが、彼の視点で描かれるシーンはない。それでも、読後に最初に想うのはオラシオンの気持ちだ。 そして次に、本作の世界から離れ、登場人物と別れることの寂しさだ。 宮本輝の醍醐味はカタルシスだ。本作でも、極上のカタルシスを味わえることを保証する。
0投稿日: 2014.10.17
powered by ブクログ馬の本なんてとっつきにくいなーと思って読んだけど、おもしろかった!上下一気に読める。 そして、競馬場に行って本物の馬を見たくなった。今見たら、みんなオラシオンに見えてしまうかも。 登場人物や物語の筋は、流転の海シリーズに似ている気がした。熊吾と平八郎とか。。。
1投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ上巻同様、グイグイ惹き込まれながら読了。 昔ってこんなんやったんやなぁと感慨に浸りながら、社台ファームの隆盛期にも触れることができたのがよかったかなと。
0投稿日: 2014.05.24
powered by ブクログ何時ものテンポの良いストーリー展開でアット言う間に宮本ワールドに引き込まれ、気がつくと一気読みでした。 比較的古く、特に阪神淡路大震災以前の作品のせいか、人間のズルさが強調されている感じで、震災後の作品と比べて若干大衆性と言うか、現実感が強い作品。 まだまだ、kindle本が有るので、これからも読み続けたい作家の一人です。
1投稿日: 2014.02.02
powered by ブクログ登場人物一人一人の人生がそれぞれに描かれていて、人の様々な思いが読み取れた。感動するほどではなかったが、後から余韻がじんわりとくる。
0投稿日: 2014.01.22
powered by ブクログオラシオンという、一頭のものすごく強い馬を取り巻く人たちの壮大なるドラマ。ほぼフィクションであるが、実在する人物(大牧場の父と息子たち)も描かれており、楽しめる。最後は共同馬主制度の創成期についても書かれ、馬主として今後どうしていくかということを考えさせられた。
1投稿日: 2013.09.11
powered by ブクログ一頭の馬、競馬にかかわる人々の人間模様が絶妙に描かれている。 下巻になるとより読み進めたくなり、一気に読破した。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログ吉川英治文学賞。 北海道のトカイファームという小さな牧場で生まれた「額に白い星印を捺された漆黒の仔馬」。「オラシオン(祈り)」と名付けられた競走馬が、周囲の人々から様々な想いを託され日本ダービーに出走する。 単に馬の出世物語ではなく、馬の血統・遺伝と人を対比し、それを取り巻く人の命の繋がり、尊厳を描く。 「母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり」
1投稿日: 2013.04.07
powered by ブクログ競馬のことを知らなくても、競走馬とそれに関わる人たちの運命や、かすかな心の動き、息づかいを十分に楽しむことができる。 専門用語もふんだんに使われていて、かつそれを説明するような表現も全くないため、意味が分からないまま読み進めて行くことになるが、それでもここまで入り込むことができるのは、作者の巧みな表現力があってのことだろう。いちいち興ざめな解説をされると、流れがつかめず、客観的に読んでしまうことがある。
1投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ優駿「オラシオン」を巡る人々の群像劇。 読み終わった後に残る、あの爽やかな読後感はなんとも言えません。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻に来て、出ました。怪物オラシオンの「馬じゃない」ほどの俊足。 まさかこのまま・・・勝ち続けました。 「馬はロマンだ」って言っても、なかなか手に取る様にみえるものではないので、こうやって御伽草子の屏風みたいに見せてくれたことに驚き。
1投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ馬主の電機メーカーはついに吸収合併。しかもその遠因はオラシオンの獲得にあった。また、馬主の娘が事実上の馬主となる。その娘も父の隠し子について気づく。さらに父の秘書も。動揺する娘と秘書の危険な逢引、そして寸前での娘の祈り。また、オラシオンの生産者のガンによる他界。オラシオンを追い、新聞記者を辞めて、競馬情報の世界で一山当てようとしている男とその愛人。そして、「オラシオン」に祈りを込めた青年。かれらの「祈り」を込めて、オラシオンは日本ダービーに臨む。しかし、体調は万全ではない。疲れが残っているようだ。その異常に、馬主の娘が気付く。そして、「ゲートオープン」・・・・騎手の不安な気持ち、そして、予想外のレース展開、果たしてオラシオンは、日本ダービーを獲得できるのか? 調教師にとっても、日本ダービー獲得は初めての経験だ。人気馬で倍率が1.1倍。関係者の「思い・祈り」をパワーにオラシオンはターフを走る。「電光掲示板の結果は如何に!!」 夢を描く青年の「オラシオンがダービーに勝ったら」という決意。そして、その青年を見守る老ばくろうの「何かやるぞ、と決意した時には、必ずそれを『止めよう』とする力が働くんだ。でもそれを、なにくそっ、って撥ね退けてやる時、物はうまく行くんだ。」という、太平洋戦争も生き抜いた老人の何気ない、でも重い言葉。 「オラシオン」のレース結果は?そして青年の夢は?最後の日本ダービーの結末に集約される。 読後も、競馬場の歓声が聞こえて来る様なさわやかな本。長い様で、「上・下」巻、一気に読めます。 また、馬主の娘と秘書が一線を越えようとする時に、「オラシオン」と言う名の意味が分かる。その謎解きも面白い。また対抗馬の名前、その騎手と娘との、嫌な関係。全部、オラシオンを中心とした人間関係に集約される。 「あとがき」に評されている様に、読後とても「さわやかな」本です。夏の北海道の緑の草原を吹きぬける風を感じる本。そして、乗馬した時の疾走感を感じる本です。
2投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ2012.8.21読了。 中心にいる物言わぬ馬のスピードとあいまって、取り巻くひとびとの人生の凝縮、加速は凄まじい。
1投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後のダービー戦は燃えました!!! オラシオンがスタートボックスに入った時、奈良はいつもとようすが違うことを察知しましたが、読んでいる私まで、大丈夫か?ここでダメになってしまうのか?とハラハラしました。 オラシオンの内側に入る癖がこんな重要な場面で出てくるなんてと思いましたが、最後は運よく優勝を勝ち取れてほっとしています。 輝さん、こんなところに種をまきよって・・・!笑 博正、久美子、平八郎、多田、奈良、そして読者の誰もが、このダービー戦ではオラシオンの勝利を心から<祈った>のではないでしょうか。 奇跡としか言えないこのサラブレットが、千造という小さな産馬者の夢から生まれ、様々な人の手によって育てられていく。 そして、オラシオンに関わる人々のヒューマンドラマが幾重も重なり合いながらダービー戦での勝利へと祈りが一つになった。 輝さんは複数の人のドラマを一つの物語に描くのが上手ですが、優駿ではその構成が秀逸です。 氏の作品の中でも、久々に興奮する小説に出会ったような気がします。 唯一、トカイファームの今後や博正と久美子の将来について書かれていないのがの心残りです。 ですが、きっと博正は平八郎と事業を発足し、手元に多田を置いて新しいスタートを切ったのではなかろうか、と勝手に想像しております。 また、博正と久美子の関係も相変わらず縮まりそうにないが、いずれ時を経て共にトカイファームを大きな牧場にしていくのではないだろうかと、そんな空想を広げ、私の中で優駿を終わらせたいと思います。
3投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログ《いのち》を主題に、走るために生まれてきたサラブレット『オラシオン』に関わる人々の人間としての業を考えさせられる。馬、犬、人の出産のシーンから始まり、生きていく中で、幾つかの死も訪れる… それぞれの人生の中で、悩み、苦しみ、決断し夢を生きてゆく。 勇気と夢が湧いてくる。
1投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ競馬のしくみについて、予備知識ゼロだったがおもしろかった。サラブレットになるのはほんの一握りで、その命のために多くのお金がつぎ込まれる事実に驚愕。人間はなんて欲深いのでしょうか。馬をめぐる人々の欲望と、命の誕生を操作されるサラブレットの美しさと悲しさ、尊さが対照的。 欲にまみれた人間ばかり出てきますが、牧場の息子のまっすぐな気質がよかったです。シベチャリ川を見てみたい。
1投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログマキバオー的なストーリーを想像してたが、サラブレッドの成長物語というよりは競馬を軸にした人間ドラマといったかんじだった。
0投稿日: 2011.12.12
powered by ブクログ宮本輝さん作品は大好きですが、とくに圧倒されました。絶対先にオチやネタばれを見ないよう心がけて読んでました(笑)。 とくにラスト20頁は、本物のレースを見てるくらい興奮しました~。 登場人物たちの生き様が、生々しいです。
1投稿日: 2011.10.05
powered by ブクログ北海道・静内の小さな牧場、トカイファームで主人が一世一代の博打に出て産まれた青毛の馬。 クロと呼ばれたその馬はやがてスペイン語で「祈り」という意味の『オラシオン』と名付けられる。 生産者の愛情、厩舎の思惑、馬主の過去未来、ジョッキーの恐怖等々。あらゆる感情がその馬に乗せられながらオラシオンは恐ろしく強い馬に成長していく…。 競馬は一度もやったことないが、この馬を取り巻く人間ドラマが幾重にも重なり描かれていることに感動。 もちろんレースシーンも息を呑むほどリアルに描かれていて感動。 こんなに夢中になれる小説は久し振りに読んだ。 本当にこれは凄い小説ですよ。あっぱれだ。
1投稿日: 2011.09.19
powered by ブクログ展開がある程度予定調和なのは否めないけれど、上巻での丁寧な人物描写を土台に描かれてるので全然白けることもなく。 祈りとは、誰かを思い、どこまでも信じることと知る
1投稿日: 2011.09.12
powered by ブクログ良い小説を読んだなー、と素直に思った。一頭のサラブレッドを軸にした群像劇ともいえる。宮本輝の作品中でも一番好きだ。
0投稿日: 2011.03.23
powered by ブクログ牧場主、馬主、騎手、調教師。それぞれが、それぞれの立場で馬と関わり、時には汚い手を使い、時には命さえかけ、ひとたびとらわれれば2度と抜け出すことのできない競馬の世界の中で、馬よりもはるかに長いそれぞれの人生を歩み続ける。 競馬というギャンブルが持つ永遠のテーマがここには記されています。
1投稿日: 2010.09.23
powered by ブクログ宿命を背負って生きる馬と、馬を愛する人たち、金儲けに躍起になる人間。 これでよかったんだなって最後はジーンと感動がこみ上げてくる。
0投稿日: 2009.07.08
powered by ブクログこの本はみんなが主役の本でした。 宮本輝はうまかった。。。ボクはエンディングも好きだったし、最後まで楽しめました。
0投稿日: 2008.07.11
powered by ブクログ書きたい事、大好きな場面は沢山ある。 久美子が最後に抱き合うところ、その中でもずば抜けて好きだ。 久美子がオラシオンを「クロ」と呼ぶ事で涙が出そうになる。なんか感動する。
0投稿日: 2008.06.14
powered by ブクログこれはもう何度か読んでるんですが、時間がたつと細部を忘れてしまっています。 宮本輝にどっぷりなので、これも勢いで再読。 オラシオン(祈り)と名づけられたサラブレッドに魅せられ、一緒に夢を育んでいく周囲の人間の物語です。 映画化もされているので宮本輝さんの著書の中ではよく知られていますね。 (斉藤由貴、緒方直人) とても読みやすく御薦めの一冊です。
1投稿日: 2008.04.15
powered by ブクログ題名からわかるようにお馬さんの話。 しかも競走馬の話なので、興味のない世界に始めは全然進まなかった。 しかし、やはり宮本輝。 登場人物の描写にひきつけられ…行ったこともない北海道の牧場の風を感じている気分になりながら… サラブレッドの走りっぷりのように最後の直線コースは一気に読んでしまった
1投稿日: 2007.09.01
powered by ブクログオラシオンという名のサラブレットを軸に展開される物語。 色々な読み方ができると思いますが、個人的には平八郎という魅力的な経営者が印象に残りました。
0投稿日: 2007.06.27
powered by ブクログ物語はダービーへ向けて一気に 盛り上がっていきます。 ダービーが近づくと毎年この作品を 思い出します。
1投稿日: 2007.05.12
powered by ブクログ余談ですが、この本を読んだ後、映画版をみたらヘナヘナ〜と床にへたり込んでしまいそうになった思い出があります。
0投稿日: 2006.11.28
powered by ブクログ騎手はもう無理だから、牧場主か馬主、調教師になってみたい。それもたぶん無理だから、せめて競馬場に行ってみたい。馬の走る姿を見てみたい。万馬券を当ててみたい。
0投稿日: 2006.08.01
powered by ブクログ下巻は特に競馬用語が多く、競馬を知っている人の方が楽しめる作品だと思った。勝負の世界のさまざまな駆け引き等も知ることができた。
0投稿日: 2005.08.15
powered by ブクログお馬さん好きでも何でもない人でも すごく面白く読めます。テンポもよくお見事としか言いようがない。 あっという間に読めますよ。
1投稿日: 2004.10.14
