Reader Store
こころの処方箋
こころの処方箋
河合隼雄/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

295件)
4.1
104
80
62
5
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まだ人間関係で悩んでないからあまり自分にはささらなかったな〜 これから悩むことがあったら再読してみたい

    1
    投稿日: 2025.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「努力によってものごとは解決しない、とよくわかっているのだけど、私には努力ぐらいしかすることがないので、やらせて頂いている」 とか、 「自立ということは、依存を排除することではなく、必要な依存を受け入れ、自分がどれほど依存しているかを自覚し、感謝していることではなかろうか。依存を排して自立を急ぐ人は、自立ではなく孤立になってしまう」 とか。 肩の力がふっと抜けるような言葉がたくさん。 でも、きっと忘れてしまうから、本棚に置いてまた思い出したら読みたいです。 河合隼雄さんの本は初めて読んだのですが、この本はエッセイでわかりやすく、サラッと読めました!

    9
    投稿日: 2025.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    時代背景の違いはあれど、人の悩みの本質は変わらないものだなも思いました。また、それらは普遍的であって、自分だけが特別ではないことを教えられます。1項目4ページで書かれているため、物足りなさは否めませんが、こころを優しく包んでくれる本でした。

    1
    投稿日: 2025.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    購入した本 2024年新潮文庫の夏で購入した本。 当時、悩み事が多かったためこちらを購入してみたが個人的に抽象的な表現が多く、内容が頭に入りづらかった。

    2
    投稿日: 2025.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    日本の心理学の権威と言っても過言ではないおなじみの人による、専門書ではない心理随筆、と思った。 「あの頃は良かった」という人を真正面から論駁している(しかも書かれた時期からして人生の正午はとっくに過ぎた時期ではなかろうか)ことに、驚きと「こんな人いるんだな」という気にさせられた。 内容は当たり前で読んでる時も当たり前だよなーと思っていた。が、あとがきで作者も常識を述べたとあって、ちゃんと分かってる人で助かった…………となった。

    1
    投稿日: 2025.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    159カワイ 人の心について悩んだときにおすすめの本 ロングセラーだけあって、どの世代にも寄り添ってくれる言葉がつづられている。 臨床心理学者の河合先生が「こころの処方箋」という題で月1新刊ニュースに掲載されていたものに書き加えた本で 「人の心をわかるはずがない」という先生が、「読者が心の底では知っていることを」言語化してくれているので、共感を得たり、納得でき安心するのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2025.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勉強会界隈の人がおすすめしてたので買ってみた いいこといっぱい書いてあった気がするのにもうなにも思い出せない やっぱり脳が死んでるっぽい

    1
    投稿日: 2025.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大丈夫だよって言ってもらってるようです。おそらく10年以上前に買ったのですが、価格400円でした。本書読んだ後には言いにくいのですが、いい時代だったと思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.08.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #こころの処方箋 #河合隼雄 #新潮文庫 #読書記録 忙しくて落ち着いて読書する時間がなかったので、 たっぷり読書する盆休み。 時代がすごいスピードで進んでいて、 その進歩に乗っかるのも大事なんだけれど やっぱり本当に大事なことは変わらずそこにある。 そのことを思い出させてくれる一冊。 目次を眺めるだけでもホッとする、家におきたい本でした。 最近よく見る、 こうやったらこうなりますよ、という本でないのがいい。 のんびりゆっくり分からないことにも 向き合っていけばいいのだなあ。 谷川俊太郎さんのあとがきも最高でした。 #PrescriptionForTheHeart #HayaoKawai #ShinchoBunko #ReadingLog I've been busy and haven't had much time to sit down and read, so I spent my Obon holiday reading a lot. The world is moving at a rapid pace, and while it's important to keep up with that progress, the things that are truly important remain the same. This book reminds me of that. Just looking at the table of contents is comforting, and it's a book I'd love to have at home. I like that it's not one of those "if you do this, this will happen" books you see so often these days. It's good to take your time and face things you don't understand.Shuntaro Tanikawa's afterword was also great. translated by Google

    3
    投稿日: 2025.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ショートショートになっていて読みやすい。 示唆に富みすぎておぼえられないのでスマホのメモを片手に読む。誰が買った本なのか不明だが、家の本棚を眺めてみたらあったので読み始めた。 以下ネタバレ。 この子は不良だとか、それは母親の愛情不足が原因だとか、このような決めつけや固定観念を捨てて対応すると本質が見えてくる。 ふたつよいことさてないものよ。吉と凶は相殺されるということか。 イライラするのは自分に都合の悪いことが心に引っかかってるから。 急がば回れ。 自己を殺しきれずに生殺しになった自己が溜まりすぎると時として大反逆を犯して周りに迷惑をかける。 100点を狙うべきところでは98点でもダメ、100点を取りに行くこと。そうでないところは60点ぐらいで良い。何でもかんでも100点を狙うのは良くない。  相手を理解するのは命懸けでやること。 努力は免罪符。 説教はする方の精神衛生。 自立と依存、自立は依存を排除してできるものではない。依存してることを認識して感謝することが自立。親が子を甘やかしすぎるのは子への依存。

    21
    投稿日: 2025.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ●2025年6月7日、グラビティの読書の星で紹介してる女性がいた。 【こころの処方箋/河合隼雄】の感想について 「読了 前に読んだ「そううつ大学」が良すぎたので 追加で購入 いいこと書いてあるけどしんどい時に読むには 難しすぎるかなと言う印象」 →そううつ大学はおそらく「躁鬱大学」

    1
    投稿日: 2025.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルが有名過ぎて読んだ気になっていた。 ふたつよいことさてないものよ。 きっと逆もまた真なのだろう。 悪いことだって続かないはず。 人間万事塞翁が丙午、吉兆はあざなえる縄のごとし、 その心持ちで過ごしていれば、少しは冷静でいられる…のか? 良いことがあった時に手放しで喜べない気もするのだけれど、喜んだ後に兜の緒を締めよってことか。 自立の話など刺さるエピソード満載のエッセイだった。

    2
    投稿日: 2025.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    河合隼雄の本。とても面白かったです。 人生のいろいろな場面における心の持ち方、喜怒哀楽のさばき方を、丁寧な解説とやさしい例をもって解説してくれます。非常にわかりやすいです。 過去のもやもや感があったときには、この本を通してある程度スッキリしそうです。 未来のいろいろな局面でも、この本の内容をしっかりと見に付けて、うまく反応できるように在りたいものです。 それ以外では、年令を重ねて経験を積むことで、様々な解釈の仕方が身についていくような気がします。

    2
    投稿日: 2025.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者自身の確信に裏付けられた、悩みへのアドバイス集。著者の日々の仕事から得られた深く広い見識が垣間見える。

    1
    投稿日: 2025.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ツイッターで「#この新潮文庫がすごい総選挙」がはじまって、自分の手元の蔵書をながめてみて(こういうときブクログで検索できるのほんとに便利!)、あるべき本がないと気づいて登録。学生時代から持ち歩いている本だけど、2011年以降に読み返していなかったということか。

    1
    投稿日: 2025.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいるときは、 “表現が固いのか、まわりくどいのか、 目が文字の上をすべるな〜、、 しっくりくるような、こないような、、” と大部分をなんとなく読みつつ、 時々むむ、、!と唸る表現がある、といった具合。 あとがきで「皆が腹の底でわかっている、常識を書いた本」と評価されているのを見て、 ただ単に自身の経験と思考が至っていなかったことを実感。 人生の歩みを重ねるなかで、 しっくりくる箇所が増えていくといいな、と思う。 70-80歳くらいにはすべてが腹落ちするだろうか。 「心の新鉱脈を掘り当てよう」「のぼせが終るところに関係がはじまる」の項がぐっときた。

    3
    投稿日: 2024.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ふたつよいことさてないものよ」 良い言葉だ。 勤め先で異動があり平日勤務から特定勤務になった。夜間勤務や祝日手当が付き、給与は増えたが家族と過ごす時間は減った。 不安を感じたとき、この言葉を思い出して気持ちを落ち着けたい。

    2
    投稿日: 2024.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #31奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こころ」で紹介された本です。 「暁天ビブリオバトル」と銘打ち、図書情報館を離れ、南都七大寺のひとつ大安寺にて朝7時30分から開催しました。 2013.8.17 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1005.html?sp

    1
    投稿日: 2024.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    評価をつけようか迷ったけれど、敢えてつけないでおこうかな。 タイトルの「処方箋」に惹かれて購入してみたけれど 今の自分にはまだちょっと内容が心にあまり響かなかった。 けれど、誰かの心にはきっと響く作品だと思う。 この本はいろんな世代の悩みや問題に対してちょっとしたヒントをくれるから。 作者が本の中で人の心はわからないと言っていたけれど、その通りだと思う。  介護職をしていて色んな人と関わる中でとてもそれを痛感する。だからこそ人の心を少しでも分かって寄り添えたらな。 ◉本の中で気になったところメモ ・やりたいことはまずやってみる。 →やってみると意外と他のことも両立してやれる ・好きなことをやっている時はそんなに疲れない ・説教の効果はその長さと反比例する →長引くと聞く側は集中力切れるし、端的に言ってくれる方が確かに効いてるかも ・物事は努力によって解決しない →目先の目標や解決、利益は努力だけで得ることが できるとは限らないから軽い気持ちで努力していく ぐらいがいいのかも。 ・灯を消す方がよく見えることがある。 →目先を照らすのに役立つ灯(他人から与えられるもの、考え)を敢えて消すことで見えてくるものも あるという考え。 ・うそは常備薬、真実は劇薬 →真実を言うのって確かに勇気がいるし、難しい。 ・羨ましかったら何かやってみる →羨んでばかりの自分に1番響いたかもしれない。 何かやってみてそこにエネルギーを注げば、妬みや羨んでばかりの気持ちは発散できるかも!

    26
    投稿日: 2024.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    https://note.com/yuri_ninaru/n/na0a8bf64ac41?sub_rt=share_b かなり古い本 とはいえ古くさい内容ではない ルーツはここからきているのかなと思った

    0
    投稿日: 2024.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お気に入りの一冊となりました。 気持ちの持ちようによって、 人生の味わい方って変わってきますね。 できるだけ、自分の機嫌が取れるような ものの考え方をしていきたいと思います。

    3
    投稿日: 2024.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    河合隼雄先生の名著。目次を読むだけで面白い。食指が動くタイトルを数えてみたら22/55もあった。それぞれ4P、5分もあればひとつのお話が読めてしまうのも素晴らしい。好きなタイトルは 1.人の心などわかるはずがない 2.ふたつよいことさてないものよ 3.100%正しい忠告はまず役に立たない 最初の3つであった。これだけでも充分面白い。そして役にたってしまうお話なのである。

    10
    投稿日: 2024.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    河合隼雄先生がやさしく読み解く心の問題が扱われていて、読んでいて自分の気持ちが和らいでいくのを感じた。心が元気になります。

    3
    投稿日: 2024.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても読みやすい文章で苦なく読めました。何かを言い切るわけじゃなく大前提として「人間の心などわかるはずがない(冒頭のエッセイ)」というところから、それぞれのエッセイを書いているように思える。 そして谷川俊太郎の解説もとても良かった。 個人的に好きなのは p.37 それぞれの人間がそれぞれの場所で違った生き方をしていても、その根を深くおろしてゆくと、地球の中心というところで、すべてが一点において交わることができる。 p.61マジメも休み休み言え p.93 解決などというのはしょせん、あちらから来るものだから、そんなことを「目標」とせずにせいぜい努力でもさせて頂くというのがいい(ものごとは努力によって解決しないより) p.206 のぼせが終わるところに関係がはじまる。

    11
    投稿日: 2024.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    解決するはずのない努力を続けることによってなにかの免罪符にしようとしているのではないか 「耐える」だけが精神力ではない いろいろ文句を言うことによって、人間はうまく安定を保っていることが多いのではなかろうか。 「忙しいから」という免罪符がなくなって困るので、不機嫌になるかすぐに何か「忙しく」なる種を探してくるのではなかろうか。 大切なことは、……自殺をとめることばかりに熱心になること、それは、この人の「死んで生まれ変わろう」とするせっかくの動きを止めてしまうことになる。 最終宣告としての自分の意見ではなく、「そのあとどうしたいか」まで言わないと意図は伝わらない。

    2
    投稿日: 2024.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1990年前後の雑誌のコラム?なので、なんとなく語り口から懐かしい昭和の香りがする。臨床の経験を高らかに語るわけでもなく、時折こんなこともあったと例に出す程度であとはつらつらと心にまつわるさまざまなことが書いてある。どれも数ページずつの短いコラムなので、ちょっとした合間にも読みやすい。

    2
    投稿日: 2024.04.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    日本のユング派心理学の第一人者である河合隼雄氏が、平易な言葉で綴った55章の「常識」。 「人の心などわかる筈がない/物事は努力によって解決はしない/耐えるだけが精神力ではない…」 本書の「処方箋」は、奇抜なものではなく、きわめて「常識」的な内容です。「常識」というと、知っていて当然というか、言わずもがなというか、あまりポジティブに捉えられていないと思います。が、言わずもがなのことを本当に言われないまま大人になると、意外に「常識」が身についていないことがある。本書を読むとそれが沁みてきます。

    0
    投稿日: 2024.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    臨床心理学を専門にしている河合先生が「人のこころなどわかるはずがない」とおっしゃっている。とても説得力がある。私などがわかるはずがないww なにか気が楽になりました。河合先生が呪文のように唱えるという「ふたつよいことさてないものよ」もとてもよいですね。私も唱えよーと思いました。さっと手に取って何度も読みたい本。

    10
    投稿日: 2024.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20年ほど前の本だが、現代にも通じると感じた。 時代が進んでも、人間の本質は変わらない…ということなのだろう。 どの項目も非常に興味深いものだった。更に項目がそれぞれ4ページほどでまとめられているので読みやすい。 ときおり混ざるユーモアも読みやすさに大きく貢献している。 折に触れて読み返したい1冊。

    0
    投稿日: 2024.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何か、疲れたら癒やされる本。人の心ってそんなに単純じゃないよ、ほんとにそうなの?って思うことが当たり前なんだよって言ってくれてる感じがする。

    1
    投稿日: 2024.03.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思い込みを外す、いっぺん高いところから見る自分を作る、極端にブレるのは良いけど、その後、冷静に中庸に戻ってくる。分からなくても焦らない、そんなものである。自分にもアリアリの話ばかり。「ふたつよいことさてないものよ」。なるほど。

    0
    投稿日: 2024.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「処方箋」とあるためどのような心理学の本かと思って読み進めてみたが、筆者はことごとく「答え」を出さない。 誰でも心当たりのある様々な事例に対し、やらないことはよくないが、やりすぎることもよくない、と述べる筆者。ではどうすればいいのか思うが、筆者も「これが難しいところである」などと話を〆る。 心理カウンセラーとして多くの人と接した筆者でも簡単に答えを出すことができない、ということを理解して日々悩みながら生きることが大事なのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2001年12月5日刊行された「河合隼雄著作集 第2期 1巻『コンプレックスと人間』」には河合さんを応援する人々のエッセイ(冊子)が付属しています。その中に、宇宙飛行士の毛利衛さんが書いた「こころの処方箋」に関しての、大変おもしろいエピソードが語られています、以下全文です。 最初のミッションが社会的な使命だとしたら、今回は自分のプロの宇宙飛行士としてのプライドへの挑戦だった。ジェット機の操縦やサバイバル訓練なども含め、NASAの宇宙飛行士としての資格を取るための2年近くの多岐にわたる訓練。それは、ダフさを誇っていた自分の精神的余裕を想像以上に失わせるものだった。すでに宇宙経験があるゆえから来るプライドと、アメリカ人の若い闘争心に負けまいとする競争心を毎日奮い立たせることの厳しさであった。最初のミッションに比べ楽しみよりは苦しみの連続だった。家族も日本と米国に別れ別れになり一家の団らんはまるでなくなっていた。 ある日、それを見かねた家内が日本に帰国の折、河合隼雄さんの『こころの処方箋』を5冊買ってきた。家中、私の手の届く至る所に置いてあった。河合さんの他の本は以前にもフムフムといくつか読んではいた。しかし、これほど身近に置かれては、トイレやベッドに入るごとに目を通さざるを得ない。55編の作品を収めており、1編5分から10分で読めるので忙しい訓練の予習の合間でもすっと気分転換になる。内容は簡単で人間として当たり前のことに、当たり前のように気づかせてくれる。 この本は、すぐさま私のナイトキャップ、いやバイブルになった。恥ずかしながら分別のつく50歳になって、人間として当たり前のことの多くに改めて気づかされた。その結果、若いNASAの宇宙飛行士達との競争から落ちこぼれることもなく、何とか2回目の宇宙飛行に漕ぎつけた。最後は自信を持って楽しみ、NASAからも高く評価される地球観測ミッションに参加できた。 河合先生にお会いしたときに、家内へ書いていただいた、「ふたつよいことさてないものよ」のサインは額に入れベッドサイドに置かれている。(もうりまもる.宇宙飛行士、日本科学未来館館長) 私:『こころの処方箋』を5冊買ってきた!!どんな顔の奥さんなんだ!? 残念ながらネット上に、奥さんの映像は見つかりませんでしたが、このエピソードはおもしろいですよね。「奥さん、やるな~」と奥さんにエールを送りたい気分になりました。

    4
    投稿日: 2023.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心のあり方が理論的に書かれてあったので少し視野が広がった。 ふたつよいことさてないものよの考え方は良いなぁと思った。 感謝される者こそ強いというところが印象的だった。相手にしてもらったということを認められた上で感謝できるから。翻って、自分が尽力したのに感謝されない時はうやむやすることもあるが、相手がそこに至っていないと考えると自分も救われる部分があるのかなと思った。 自立と孤立の違いを考えたことがなかったけれど、改めて読みながら考えるとひとりというところは共通するが根本として異なるんだなとわかった。自立は、ひとりであるがそれが成り立つ元に他に信頼できる物事があることが前提としてある。そこが印象的だったし、他人を、自分を自立させようと思った時に役立つかもしれないと思った。

    4
    投稿日: 2023.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の心などわかるはずがない ふたつよいことさてないものよ 楽しいことをする 道草によってこそ道の味がわかる 1人でも2人、2人でも1人で生きるつもり たましい 「幸福」になるためには断念が必要

    0
    投稿日: 2023.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新たな「心の鉱脈」を掘り起こそう、「昔は良かった」は進歩がない人のセリフ、など割と常識的なことをサクッと言ってくれる懐の広さから、よく河合隼雄さんの本で見られる「自殺願望とは生まれ変わるサインである」という緊張感のあるメッセージがとても効いてくる。精神を「殺す」サインを待つ仕事って、なんて大変なんだろうと思うが、柔らかな文章の裏に見られるこの迫力はそんな日々の仕事に裏付けられていたんだろうなと想像する。

    1
    投稿日: 2023.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    河合隼雄氏の名著。今更ながら手に取る。 本には読み時というものがあると思っている。身体が不足した栄養素を補うように、その時自分が欲した本、読みたい本というものにははずれがない。 その出会いも、偶然性に満ち溢れた必然的なもので、いつも運命を感じてロマンティシズムに浸りたい気持ちになる。 脱線。 同書は、55つの短編からなる。 著者は臨床心理士で日本ユング派の大家であり、京都大学でも教鞭をとられ、日本の心理療法の礎を築いた偉大な人物…という紹介は不要。 そういった肩書よりも、文章からあふれ出るやさしさやあたたかさが親しみ深い。 世の中で生きていくうえで、どうしたって人間は躓いてしまう。他人から見たらホントに小さな石ころでも、転ぶときは転ぶ。もしかしたら、他の人には石ころすら見えていなくて、なんで転倒したのかすら気づいてもらえないこともある。 ささくれ立った「こころ」を、氏の視点で導いてもらい、ちょっと良くなってほっとする。 全快に傷がなくなるわけではないけれど、人生はそういうもので、それでいいと思える。 心理分析家であるのに、一番初めの話が『人の心などわかるはずがない』というところからして、安心する。「河合さんがわからないなら、私にもわかりっこないのだ」と。 書かれている話はどれも劇的なことではない、自分の凝り固まった思考をやわらかくするような、別の考え方を知れる。 「ひとつよいことされないものよ」という呪文を教わった。なにか良くないことが起きたときそう思って、つぶやく。たったそれだけのことで、心の在り方が変わってくるから、人間って単純で面白いのだ。

    2
    投稿日: 2023.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    メンタル系の本は心が病んでから読んでましたが、こちらの本は平常心の時に読んでみました。 病んでからよりも、平常心の時に読んだ方が自分を俯瞰できていいですね。 万が一、メンタルが超病んでしまった時に「あぁ、こういう事なのか」と、ある程度自己解決できる知識を備える事ができるのではないかと思います。 (何か嫌な事があった時に、普通にしているとマイナス100くらいまで落ち込むところを、マイナス10くらいの痛みで済ませる事ができるのでは?と思います) 知っているのと知らないのとでは、生きやすさって違うよなぁ、と感じました。 こちらの書籍は、読んでいるうちに過去の出来事が頭に浮かんでくるもので、自然と自分の経験と著者のアドバイスを照らし合わせてました。 「あの時のあれはそういう事だったのか」、「なるほど、あの人のKYな態度はそういう事だったんだね」等、当時は解決できなかった心のモヤりが解消できました。 (具体的な事例は伏せますが) 読書なのにスポーツをした後のような爽快感を感じる事ができました。 章の始まり(ページの右上)には全部違うハートが書かれているのが興味深かったです。 人の心は千差万別という事でしょうか。

    5
    投稿日: 2023.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    羨ましかったら何かやってみる やさしい言葉で端的にこころのもやもやを言語化してくれていると思った。 悩みがあるとき、その時々の状態でこの本を開いて自分なりにこの本の言葉をこころに処方してやりたいなと思った。

    0
    投稿日: 2023.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    金言がたくさんあって、メモするのが大変だった。 臨床心理学者としてたくさんの人と向き合ってきた筆者だからかける、人の心を深く見るための心構え。などなど。 今一番響いたのは 「物事は努力によって解決しない」という言葉。ついつい、努力してこの課題を解決せねばと考えがちだが、せっかく生きていくなら、努力してた方がいい暇つぶしになるし、それで結果が出たのなら運がよかった、くらいの心持ちでやっていこうと思う。 何度も読み返したい一冊。

    2
    投稿日: 2023.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    河合さんの一つ一つの言葉から、人柄がはっきりと見えて、自分の心に安らぎをもたらしてくれた。 とっても良い作品。これから、何かに悩んだ時に、ふと手に取りたくなる。

    2
    投稿日: 2023.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    <ふたつよいこと、さてないものよ>、である。人間の心の有り得べき姿というものを、みな知っている筈なのに、何かあると頭から吹っ飛んでしまう。そういう時は、しっかり常識的な考え方の著者による、常識的なことを書いた本を読むのがよろしい。

    2
    投稿日: 2023.03.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いわゆる一般的な常識というものを再確認したい方には薦められるかもしれない。ただ、時代が少し昔なので、現在向けられている心理学の流行りとはズレが生じるかもしれない。ただし、大変わかりやすい表現で文章を述べられているため、共感できる部分もあるかもしれない。逆を言えば、腑に落ちない点もある。

    2
    投稿日: 2023.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こころの持ち方や考え方を教えてくれる本。 一通り読んでみて、例え話のうまい人だなと思った。 こころの問題や悩みを何か別のものに例えて説明してくれるのだが、だいたいがばっちりはまっているように聞こえて納得してしまう。 例え話は、あくまでも例えなのであって、根拠になるわけでも論理的であるわけでもないのだけれど、そんなものかなと思って気が休まる。 そういう効果があれば十分なのではないかなと思う。

    0
    投稿日: 2023.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本も私にとって必要な本でした この本は再読して、もっと理解したいと思います 二つ良いこと さてないものよ 初めて聞くフレーズで、なかなか覚えられなかった言葉でしたが、最初の方に出てきて、何度もそこを読みました これは良い言葉を教えてもらった!と思いました 当たり前のことや、毎日の生活で気づいてないことに気づける本です

    16
    投稿日: 2023.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【読もうと思ったキッカケ】 村上春樹氏の『職業としての小説家』を読んだ際に、村上春樹氏が唯一河合隼雄氏だけが深い共感を感じることが出来た人物と書いていたので、興味を持ったのがキッカケ。 【読了後、感じたこと】 恥ずかしながら、『職業としての小説家』を読むまで、著者である河合隼雄氏のことは全く存じ上げなかった。経歴としては京大教授として、日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。 本の構成は、55章からなり1章が4ページ構成に区切られているので、隙間時間に読むことも出来る為、かなり読みやすい構成だった。 読了後に最初に感じたことは、「この本は、今後の人生で何回かは読み返すだろうな」と思ったほど、自分の中に著者の言葉が素直に身体に沁み渡った。 また、難解な言葉が全くなく、終始平易な言葉で語ってくれているのが読みやすかった。 【特に心に残った章】 1章 『人の心などわかるはずがない』 臨床心理学の専門家の著者が、人の心など分かるはずがないと思っており、「人の心がいかに分からないかということ、確信を持って知っていることが、専門家の特徴である」と言い切ってしまうところが、清々しくもあり、心に響いた。 3章 『100%正しい忠告は役に立たない』 「己を賭けることもなく、責任を取る気もなく、100%正しいことを言うだけで、人の役に立とうとするのは虫がよすぎる」 自分のことを言われている様で、身につまされる心持ちになった。 10章 『イライラは見とおしのなさを示す』 「イライラは、自分の何か、多くの場合、何かの欠点に関わることを見出すのを防ぐために、相手に対する攻撃として出てくることが多いのである」の文章が新たな発見で、イライラしているのは、他人のせいでは無く、相手の表面上の欠点から感じれる、深層にある自分の欠点を隠すことにより、自分の心に矛盾が生じ、その心の矛盾を解消する為に、イライラするのかと自分の中で腑に落ちた。 20章 『人間理解は命がけの仕事である』 「私は、他人を真に理解するということは、命がけの仕事であると思っている。このことを認識せずに、「人間理解が大切だ」などと言っている人は、話が甘すぎるようである。 この章が最も心に響いたので、この章だけでも気になった方は読んで欲しいと思います。

    44
    投稿日: 2023.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で読了後、文庫本で買い直した。 たまに読み返してやる気をもらいたい。 「理解ある親」をもつ子はたまらない、 自立は依存によって裏づけられている、 物が豊かになると子育てが難しくなる、 など、新しい見方を知り、面白かった。 やりたいことは、まずやってみる。 分かってはいるけど実行に移せない。 でも頑張りたい。

    3
    投稿日: 2022.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本におけるユング心理学の研究を確立したあまりにも有名な筆者が、1988年から4年ほど連載したものに書き下ろしを加えた55の心の「処方箋」。著書もあとがきで述べられていますが、多くは「常識」的なことが書かれています。ただ、何となく分かっていたことを、的確な筆致で一章ごとに各4ページにまとめてくださっており、心にストンと落ちます。また、30年以上も前の書籍でありながら現代にも通じるアドバイスであることに敬服です。 特に心に残ったものの中から、以下の5つを紹介します。 第5章「『理解ある親』をもつ子はたまらない」 真の理解などということは、ほとんど不可能に近いという自覚が必要である。そんな難しいことの真似ごとをやるよりは、まず自分がしっかり生きることを考える方が得策のように思われる。 第12章「100点以外はダメなときがある」 ここぞというとき100点をとっておけば、それ以外は60点でいいのだ。平均点は80点以下でも、その効果はまるで違ってくるのである。(中略)100点はときどきでいいのである。 第21章「ものごとは努力によって解決しない」 一切の努力を放棄して平静でいられる人は、これは素晴らしくて、何の言うこともない。(中略)しかし、われわれ凡人は、努力を放棄して平静でなどいられない。いらいらしたり、そわそわしたり近所迷惑なことである。そんな状態に陥るくらいなら、努力でもしている方が、まだしもましである。それにひょっとして解決でも訪れてきたら、嬉しさこの上なしである。 第47章「二つの目で見ると奥行きがわかる」 ものごとの「奥行き」を知るためには、二つの異なる視点をもつことが必要だと言えそうである。ひとつの見方だけだと、平板な見方になってしまって、立体像が浮かびあがってこないのである。(中略)そのときの状況に応じて必要と感じられる、二つの目の組み合わせ(甘い目と厳しい目、主観と客観等)により、状況を立体的に把握しようとすることが大切である。 第48章「羨ましかったら何かやってみる」 自分にとって実に多くの未開発の部分があるなかで、特に何かが「羨ましい」という感情に伴って意識されてくるのは、その部分が特に開発すべきところ、あるいは、開発を待っているところとして、うずいていることを意味しているのである。(中略)「羨ましい」感情が強いとき、自分のなかに何かが未だ注目されずに捨てられているはずだと思って、探してみたり、いろいろ試みてみたりするのは、それほど悪くはない。そのためにエネルギーを消費する方が、他人に愚痴をまき散らしたり、他人の足を引っ張るためにエネルギーを使うよりは少しはましだと思われる。 23年前に購入した本を何度めかに読んでみました。読む時の自分の状況や立場によって、必要な「処方箋」はその都度違うと思います。今後もちょくちょく手に取りたい一冊です。

    5
    投稿日: 2022.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心理学、楽しい 後書きにも常識を言葉にした文章とあったけれど、既に自分にとって理解していることと、新たな視点を得たものとどちらもあった。 自分の中としっかり向き直って、まさに「言葉から出て言葉に出る」経験をして得たこと、友達や親に影響されて気づいたこと、 そして最近自分の中で考えていても、なかなか終着点や悩み自体が分からなくなっていた物事がトピックとして含まれていて嬉しかった 自立ということは、依存を排除することではなく、必要な依存を受けいれ、自分がどれほど依存しているかを自覚し、感謝していること〜 人間の信頼が存在する上での「どっぷり」 個性と大いにかかわるものとして、創造の源泉となる どっぷりつかるのと溺れることは似ているから、恐怖感が伴う 適切な感謝 一人でも二人、二人でも一人で生きるつもりができているか、それをどの程度やっているかについて自ら知っていること 心と魂 内的権威 ふたつよいことさてないものよ

    4
    投稿日: 2022.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1988年から1991年に書かれた物なので、感覚的に古いかなと思って読み始めたが、出来事は古いけど、心の処理の仕方は人間は普遍のようで、古さ新しさは関係なかった。自分の芯がブレそうな時に、書名通り「処方箋」として手元に置いておきたい本だ。1章が4ページなので、ちょっとした時間に、読めるのも良かった。 イライラは見とおしのなさを示すという章は、夫婦が例に出ているが、親子にも当てはまり、親としての自分の気をつけなければいけない点を思い知った。

    1
    投稿日: 2022.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    p89「努力によって、ものごとは解決する」という考えのために、自らを不必要に苦しめているのだ。 (中略)それは、解決するはずのない努力をし続けることによって、何かの免罪符にしているのではないか、と思わされることがある。それは、何の努力もしないで、ただそこにいる、ということが恐ろしいばかりに、努力のなかに逃げこんでいるのではないか、と感じられるのである。(中略)しかし、われわれ凡人は、努力を放棄して平静などで居られない。いらいらしたり、そわそわしたり近所迷惑なことである。そんな状態に陥るくらいなら、努力でもしている方が、まだしもましである。(中略)こう考えて、まあ努力でもさせて頂こうかとやっていると、解決が簡単に訪れないからといって、起こる気も嘆く気も起こってこない。

    1
    投稿日: 2022.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一つ一つが短い章なので読みやすい。精神科医だけど小難しい事を言わないでわかりやすく書いてくれているところも好きなポイントです。

    0
    投稿日: 2022.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を図書館で予約していたことなど、すっかり忘れていた。しかし、学期末の課題に忙殺され荒んだ心を癒すにはぴったりの処方箋だと思って読んだ。 河合隼雄さんの著書は入試の現代文や小論文で頻出であり、私がこの本の存在を知ったのも高校生のときだった。当時心が荒んでいた私は、『心の処方箋』いうタイトルに強く惹かれてこの本を図書館で予約したのだった。が、人気すぎて、なかなか順番がまわってこなかったため、受験までに読むことは叶わなかった。そして、晴れて大学生となった私は『心の処方箋』にすがりついてでも合格を勝ち取りたかった自分を完全に忘れ、のうのうと怠惰な学生生活を送っていたのだった。情けない。 読んでみて、今のタイミングで読むのが正解だったと思った。受験生の時よりも大学生になった今の方が、交流関係が広くなった分、人間関係であったり、自分の立ち位置だったりで悩むことが多くなった。たぶん高校生の自分では刺さらなかった言葉が、今の自分には深く刺さるようになっている。一年前に予約しておいてくれた高校生の自分に感謝したい。

    0
    投稿日: 2022.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    臨床心理学者である著者が、1988年から1991年まで連載していた人気エッセイに加筆した名著。1章4頁程度なので,その日の気分で好きなところを好きなだけ読める,常備薬のような1冊です。著者の誠実さ,懐の深さに,何度でも読み返したくなりますよ。

    0
    投稿日: 2022.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすいが頭に入りにくい。途中までは納得できるものの、急に理論的になって??になるところもあった。

    0
    投稿日: 2022.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書いてあることは、わたしにとっては既知のことばかりで、だけど、初めて心を癒すためにこの本をとった人にとっては、ふむふむふむとなる本だと思う。 既知のことばかり、と書いたけど、この本が悪いとかではなく、いーろんな種類の小説、本、エッセイを読むと自然と書かれていることがまとまっているというかんじ。 _φ(・_・ 一人でも生きて行ける人間が二人で生き お互いに助け合ってゆくところに 楽しみが見出せる これはわたしも心がけたいこと。 その人がいないと生きていけない、と、その人がいなくても生きていける、が薄くでも深く重なるような人と、生きていきたいな。

    0
    投稿日: 2022.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    PMSが訪れる度、自分の機嫌の取り方を模索する日々。 最近では、イライラし始めた時に自分を客観視出来るまでには至ったものの、まだまだ冷静では居られない。 つい勢いに任せて言葉を発しそうになる。 「近づくな、危険。」と書いた札でもぶら下げておきたい気分になる。 そんな時イライラしたままでも良いので読み始めると、書いてある事をすんなり受け止められる訳ではないけど、なんとかなく気持ちが落ち着いてくる。 そんな一冊。

    0
    投稿日: 2022.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「心の処方箋」は、未知の可能性に注目し、そこから生じてくるものを尊重していくうち生まれてくるーと結ばれる第1項・人の心などわかるはずがない。で始まる。 わからないとおっしゃりながら、多くの(55項)普遍的な悩み事にわかりやすいアドバイスがなされる。 「フムフム」と読んでいったら、後書きで、「フムフム」は自分の知っている事が書いてあるからです。常識を書きました。と、行動まで読まれていた。 ○マジメも休み休み言え ○嘘は常備薬・真実は劇薬 中でもこの2項は、生き方を楽にしてくれそうだ。 平成4年刊行で、多少家族関係あたりの考え方に古さを感じるところもあったけれど、社会に出る前や家庭を持つ前などに一読も良いかもしれない。

    26
    投稿日: 2022.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「逃げるときはもの惜しみしない」 「機構維持」のための仕事で、真っ先に思い浮かんだのが会社での飲み会だ。大人数での飲み会はとにかく苦手で基本参加しないが、たまには参加した方がいいのかもなぁと思った。でも参加をするなら、覚悟を決めて参加をしないと…と考えるだけでかなり億劫だし憂鬱。利益を得ることは簡単じゃないよなぁ、と機構維持のための仕事を文句を言わずにやっている次席を見て思う。 「すべての人が創造性を持っている」 いったいどれだけの人が「私が生きた」と思うのだろう。人任せにしないで、自分で選んで進んでいく。それが積み重なったものが人生を作るのならば、なんて素敵なことだろう。全部自分で選んだオンリーワンかつ、produced by私!全部自分で責任を負うのはすごく辛いし苦しい。辛くて人に舵を委ねそうになったら、これを思い出そう。

    0
    投稿日: 2022.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の優しさと客観性を大事にしている姿勢が滲み出ている文章だ。 1つ1つのトピック自体が面白いんだけど、読んでいくうちに体が軽くなったり心が弾んだりして、自分がスッキリした気持ちになる。 自分にとって良いカウンセラーとはこういう人なのかもしれない。 …なんて感じましたわ

    3
    投稿日: 2022.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    黙っているのではなく、もし、ものを言い始めたのなら、そこから困難な話し合いを続行していく覚悟が必要と思われる 自分の上のような生き方をしない、と決心した場合、その方向を20度とか30度変更するのではなく、180度の変化をしているのが多いと思われる 昔は良かったとは進歩についていけぬ人の言葉である

    0
    投稿日: 2022.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心理学者である作者が、心の負担を軽減するための考え方を自身の経験を基に綴っています。 章がすごく細分化されているのでとても読みやすい。 何よりも、学者らしからぬフランクな言葉遣いで、あくまでも考えを押し付けるのではなく自分の考えを参考までに紹介しているスタンスにすごく好感が持てます。 基本的には当たり前のことが書いてあるもののいかに当たり前のことに普段気付いてないかが分かりました。 ストレス社会真っ只中の人は是非一度読んでみて下さい。 「どんなことも違う視点から見るだけで随分と楽になる」 positive thinking!!

    0
    投稿日: 2022.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1章1章が簡潔で読みやすい。本書には何かに悩んでいる人に対する特効薬や秘策が書かれているわけではない。むしろ、悩んだり、もがき苦しんだり、試行錯誤することが当たり前であり、これらのことを通じて自分なりに答えを見出すことの重要性に気が付かせもらった。夫婦関係、子育て、職場での人間関係などなど誰にでも当てはまる唯一の正解などないのだから、安易な解決策に逃げず、時に立ち止まり、大いに悩むことをよしとすることで、前向きな気持ちになることができる。文書も簡潔で読みやすいため、読みやすい文章の参考にもなると思った。

    0
    投稿日: 2022.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    深夜、目が覚めてしまったとき、3話〜4話読んで、そして寝ました。 知っていると思っていた日常をどう見るか、感じるか、気づきに満ちあふれていて。 そう、心の旅、千一夜物語のバージョンツーではと思いました。

    0
    投稿日: 2021.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みたてのほやほやである。 理由は分からないが、まるで眠れず、朝の5時からコインランドリーで選択をしている。 その間に、この読みかけの本を読了した。 語り口がとても読みやすく、しかも、意外なところを衝かれて、目からうろこというか、なるほどと思わせられるところがいくつもあった。 あとがきで著者自身は、常識を本にして売っているというようなことを述べているが、僕は馬齢だけ重ねて、常識が本当にともなっていないので、本当に示唆、教示されることが多かった。 読みやすいので、スーッと読んでしまったが、これから毎日、寝る前に一章ずつエンドレスで、繰り返し読み続けようかと本気で思う思っている。 もちろん、河合隼雄の著作はこれを読むのが初めてだったのだが、これから他の本も折に触れて読んでいきたい。

    1
    投稿日: 2021.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1 人の心などわかるはずがない 2 ふたつよいことさてないものよ 3 正しい忠告はまず役に立たない 4 絵に描いた餅は餅より高価なことがある 5 「理解ある親」をもつ子はたまらない 6 言いはじめたのなら話合いを続けよう 7 日本人としての自覚が国際性を高める 8 心のなかの自然破壊を防ごう 9 灯台に近づきすぎると難破する 10 イライラは見とおしのなさを示す 11 己を殺して他人を殺す 12 100点以外はダメなときがある 13 マジメも休み休み言え 14 やりたいことは、まずやってみる 15 一番生じやすいのは一八〇度の変化である 16 心のなかの勝負は51対49のことが多い 17 うそからまことが出てくる 18 説教の効果はその長さと反比例する 19 男女は協力し合えても理解し合うことは難しい 20 人間理解は命がけの仕事である 21 ものごとは努力によって解決しない 22 自立は依存によって裏づけられている 23 心の新鉱脈を掘り当てよう 24 健康病が心身をむしばむ 25 善は微に入り細にわたって行なわねばならない 26 「耐える」だけが精神力ではない 27 灯を消す方がよく見えることがある 28 文句を言っているうちが華である 29 生まれ変わるためには死なねばならない  …  ある悩みのために来談し、心理療法を継続しているときに自殺未遂をされた人があった。それを機会にして、急激に悩みの解決が訪れてきたが、その後、その人が、「死ぬほどのところをくぐらなかったら、よくならなかったと思います」と言われたのが印象的であった。端的に表現すると、人間は生まれ変わるためには、死なねばならないのだ。と言って、それは身体の死に到ってはならず、あくまで象徴的に行わねばならない。 30 同じ「運命」でも演奏次第で値段が違う 31 ソウル・メーキングもやってみませんか 32 うそは常備薬 真実は劇薬 33 逃げるときはもの惜しみしない 34 どっぷりつかったものがほんとうに離れられる 35 強い者だけが感謝することができる 36 勇気にもハードとソフトがある  …  …しかし、日本の男性で伝統的な生き方にどっぷりつかってきた人は、男が女に礼を言うということは、その人の「人生観」の解体につながるのである。解体、つまり死の恐怖の伴うことなのだから、そこに「勇気」が必要なのも当然である。  さて、問題解決のための「ソフト」であるが、それはどうなっているのか。まず、そのような行為に「勇気」が必要と認識したこと自体が、ソフトの開発の第一歩ではなかろうか。馬鹿げたことだがやらぬと仕方ない、と思っているのと、「勇気ある行為」と思うのとでは、取り組む姿勢が異なるであろう。それは、外見的にはやさしいことかも知れない。しかし内面における対決という点で、それは「恐ろしい」ことなのである。それは単に「妻に礼を言う」ということではなく、自分の今まで生きてきた人生観や世界観の改変をさえ迫ることなのである。そこに、内面の機構のあらたな開発、つまり、ソフトが必要になる。 37 一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり 38 心の支えがたましいの重荷になる 39「昔はよかった」とは進歩についてゆけぬ人の言葉である 40 道草によってこそ「道」の味がわかる  …  今から考えてみると、このような道草によってこそ、子どもは通学路の味を満喫していた、と思えるのである。道草をせず、まっすぐに家に帰った子は、勉強をしたり仕事をしたり、マジメに時間をすごしたろうし、それはそれで立派なことであろうが、道の味を知ることはなかったと言うべきであろう。  ある立派な経営者で趣味も広いし、人情味もあり、多くの人に尊敬されている人にお会いして、どうしてそのような豊かな生き方をされるようになりましたか とお訊きしたら、「結核のおかげですよ」と答えられた。  学生時代に結核になった。当時は的確な治療法がなく、ただ安静にするだけが治療の手段であった。結核という病気は意識活動の方は全然おとろえないので、若い時に他の若者たちがスポーツや学問などにいそしんでいることを知りつつ、ただただ安静にしているだけ、というのは大変な苦痛である。青年期の一番大切な時間を無駄にしてしまっている、という考えに苦しめられるのである。  ところが、自分が経営者となって成功してから考えると、結核による「道草」は、無駄ではなかったのである。無駄どころか、それはむしろ有用なものとさえ思われる。そのときに経験したことが、今になって生きてくるのである。人に遅れをとることの悔しさや、誰もができることをできない辛さなどを味わったことによって、弱い人の気持がよくわかるし、死について生についていろいろ考え悩 んだことが意味をもってくるのである。 41 危機の際には生地が出てくる 42 日本的民主主義は創造の芽をつみやすい 43 家族関係の仕事は大事業である 44 物が豊かになると子育てが難しくなる 45 権力を棄てることによって内的権威が磨かれる 46 権力の座は孤独を要求する  …  権力の座にある者は孤独に耐えねばならない。しかし、自分の「権威」を守ろうとして権力を行使すると、それは孤独ではなく孤立になってしまう。孤立してくると、何とか関係を持つために権力ずくで「つき合い」を求めたりするので、その関係はますますややこしいものになってくる。孤独に耐える力のある人は、団子のようにひとつにかたまる人間関係ではなく、権力のある者とない者との区別を明らかにしつつ、人間としては適切な関係を維持することができるはずである。それに、ときとして権力を棄てる経験をもつようにすると、ますます人間関係は洗練されてくるだろう。 47 二つの目で見ると奥行きがわかる  …  …甘い目と厳しい目と両方の目で見ていてこそ、この高校生の立体像が浮かんでくるし、この高校生にしても無理していいことばかり言う必要はなくなるのである。  二つの目で見ると言っても、疲れたときなどに目の焦点が合わず、ものが二重に見えたりすることがある。それと同様に、二つの目によって二つの像が並列的に見えているのは駄目で、ひとつの像として把握することが必要なのである。カウンセラーというのは、常に二つの目で人を見ることが出来ねばならない。 48 羨ましかったら何かやってみる 49 心配も苦しみも楽しみのうち  …  心配や苦しみも楽しみのうちなどと言っても、その渦中にあるときは、心配に打ちのめされたり、苦しみからも逃れようとのたうち廻ったりで、楽しみどころではないかも知れない。しかし、そのような状況から抜け出した後で、思い直してみると、「やっぱり楽しみのうちだったかな」と思えたりしてくる。このような経験を重ねてゆくと、心配や苦しみに対して他の人よりは落ち着いて受け入れられるようになるだろう。 50 のぼせが終るところに関係がはじまる 51 裏切りによってしか距離がとれないときがある 52 精神的なものが精神を覆い隠す 53 「知る」ことによって二次災害を避ける 54 「幸福」になるためには断念が必要である 55 すべての人が創造性を持っている

    0
    投稿日: 2021.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何かを言うことは最後通告のように行い実はそれが話の始まりであることに気づかないことが多い まさにその通り… 言い逃げじゃなく、主張をもって話し合いを継続することを心がけないとなぁ

    0
    投稿日: 2021.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい好き。人間の考え方、精神、心の動きについて心理療法家の方が優しい語り口調で分かりやすく噛み砕いて説明してくれてるから、そうだよな....!と納得しながら理解し直すことが出来る。何度も読みたくなる一冊。

    1
    投稿日: 2021.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著名な臨床心理学者の話。 冒頭、「人の心などわかるはずがない」からスタートしており、好感が持てました。 ふむふむと頷きながら且つ自分の人生を振り返りながら、話半分の姿勢(良い言葉として使用!)で読むと良いと思います。 さて、学んだことを整理していきます。 1.人の心はわからないことを自覚する ⇒よく聞く言葉ですが、専門家は”確信”をもって知っているとのこと。また、人間は絶えず変化することを理解しておく「あの人、昔と変わったなぁ・・180度変わってしまった・・」は当たり前なのです! 2.子どもを完全に理解することはできない。ぶつかることを避けてはいけない ⇒子供と真剣にぶつかることができる親になりたい。もしかしたら、非行少年の多くが、ぶつかってゆける存在(親)を求めているのでは?子供のためにも、親は力強く生きよう。いつか子供に胸を貸してあげられるように。 3.危機の際には生地が出てくる ⇒人の気質は、生まれた時からある程度決まっている。他人からは「楽天家」と言われる私だが、おそらく自分の生地は「心配性」だと思う。だけど、それで良いのだと背中を押してくれる。私は、これからも「楽天家を目指す心配性」で在り続けよう! 〇【さいごに】 著者のあとがきに記されているように、この本は「常識」が大半です。ただ、素敵な言葉・考えさせられる「常識」がぎゅっと詰まっています! 何度も読み返したい作品でした!

    7
    投稿日: 2021.09.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の心はわからない ふたつよいこと さてないものよ ふたつわるいことも さてないものよ 言い始めたのなら、話し合いを続けよう 心の新鉱脈を掘り当てよう 灯を消す方がよく見える 生まれ変わるには死なねばならない 道草によってこそ、道の味がわかる 家族関係の仕事は一大事 やりたいことは、まずやってみる

    1
    投稿日: 2021.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすかったし、わたしに言われてる!なことがいっぱいあった。 わたしに言われてる!感はきっとたくさん人が感じること。 常識を書いてるってご本人が書かれていたけれど、こんなに読みやすく書けることがすごいなぁ

    3
    投稿日: 2021.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    健全なこころを育むために、どんなことを考え行動すべきかを誰にでも分かりやすい平易な文章でフムフム ( ・ω・)と受け入れながら読むことができます。 同じ河合さんの本でも「無意識の構造」とは印象がまったく異なる本でした。 p.235  河合さんがよく口にされる言葉が三つある。ひとつは「分かりませんなあ」、もうひとつは「難しいですなあ」、そして三つめは「感激しました」である。  「分かる」だけが答えに近づく道ではなことを、河合さんの「分かりませんなあ」は指し示してくれるが、それは言葉を失っていいということではない。そこのところを、河合さんは上田閑照の言をひいて「言葉から出て言葉に出る」と言っている。  河合さんは大変な学者であるにもかかわらず、万人に「分かる」言葉で語る。その重みは常にクライアントを通して実人生とのかかわりを失わないところから来るのだろう。河合さんは世界中の学者たちから学んだのと同じくらい、いやそれ以上のものをクライアントから学んでいるのではないだろうか。 → とても楽しそうなので、自分も安易に「分かりませんなあ」「難しいですなあ」「感激しました!!」を口ぐせにしてみます。谷川詩人の言葉に感激しました!!

    4
    投稿日: 2021.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    臨床心理学者の河合隼雄氏の著書。「心の処方箋」というのは、生きていく上で避けられないトラブル、家族や友人との付き合い、感情の起伏、喜怒哀楽などについて、こう考えると多少楽になるのでは無いかという河合氏からの提案のようなもの。55の提案はどれも言われてみるとその通りであるし、そういえばそうだったという「常識」ばかり。ただ、トラブルに目も心も奪われていると、こういう常識を忘れて余計に落ち込んだり、対応を誤ったりする。「二つ良いこと、さて無いものよ」「灯台に近づきすぎると難破する」「真面目も休み休みいえ」など、一読の後は目次だけでも時々読み返すと良い。

    1
    投稿日: 2021.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    (1992年初版とのこと) 中学受験の国語の問題で、この本から出題されることが多く、対策として読んだのが初めでしたが、小学生でもわかるくらいなので平易な文章で、その後も折に触れ手に取っていました。しばらくしてから文庫を買って再読しました。内容が古びないということは、心の問題には普遍的なものがあるということなのかもしれません。

    2
    投稿日: 2021.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2つの目を持つ意識、善悪や、自分他者など。   100%正しい忠告は役に立たない。 イライラするのは見通しがつかないから。より理解しようとしてみる。 休み休み。 ソウルメーキング、自分がどんな人生を歩むのか、歩んだのか。 適度に感謝する。 1人でも2人でも生きていけるようにする。 道草によってこそ、道の味わいがわかる。 羨ましいと感じた時は何かしてみる。 精神的なものが精神を覆い隠す。

    5
    投稿日: 2021.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    職場でこの本の話題が出たので読み返しました。優しい言葉が心を撫でたり守ってくれたりしてくれてるような感覚になります。

    4
    投稿日: 2021.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    働き始めてから2.3回読んだかな。あまり私の参考にはならない話ばかりだったけど、本を通して、河合隼雄さんの言葉を聞くことができるから、古くなった紙の質感の本ってプライスレス

    7
    投稿日: 2021.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心が落ち込んでいる時に読むということだが、まだ自分の中ではこの本をきっかけにした向上は感じられていない。まだ読み返す必要があると感じている

    4
    投稿日: 2021.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心が弱ってる時に「そんな辛い目にあってるのだね。よしよし、そんな辛い気持ちの時はこんな風に考えてみれば楽になるよ」といったことが書いてあると期待して読み始めたので、最初の感想は「思ってたんと違う」 古くさくてちょっと読み難いと思いながら、読み進めるうちになんだか楽しくなってくる。おっとりしたインテリなおじいちゃんが、気の向くままに含蓄のあるお話をしてくれるのを毎日楽しみに聴きに行くような気持ち。

    4
    投稿日: 2021.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    "子どもを真に理解することは、大変素晴らしいことである。しかし、真の理解などということは、ほとんど不可能に近いほど難しいという自覚が必要である。そんな難しいことの真似ごとをやるよりは、まず自分がしっかりと生きることを考える方が得策のように思われる。"(p.29) "スポーツに「耐える」ことを期待しているのは、どうも人生全般について、日本人は「耐える」ことが好きなためではなかろうか。勝利を得るためには、耐えや苦しみがなければならない、と決めこんでいる。"(p.111) "高校野球の時期が来ると夏物一掃の大安売のように、心、魂、精神などという言葉の投げ売りが開始される。「いいプレーだな」と思っているときに、アナウンサーや解説者が精神の大安売をやってくれるとゲンナリする。 純真 な球児などというイメージを誰が売りものにし出したのか知らないが、それを保持するために「連帯責任」という陰湿な方法によることになる。ある生徒が非行をしたといって、その学校の生徒たちが野球に出場できない、というのがどうして教育的か。"(p.214)

    0
    投稿日: 2021.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【きっかけ】 河合隼雄 【気づき】 言語化のプロ 【コメント】 現代科学からわざとはみ出る形の語り口がええな。 本という形で大衆の治療をしてくれてありがと!ほんまヨゥ考えてんな! 亡くなられてから存在を知って悲しい気持ちだ

    1
    投稿日: 2021.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の心なんてものはそうたやすくは理解できないものだと、いろんな事例によって説明されたような内容だった。でも、そう考えれば気が楽になる面もあるので読んでよかった。

    3
    投稿日: 2021.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと古臭いかな?って思う点もあったけれど、あとがきにもあったように「常識」を言語化した納得がいくものばかりで、付箋やメモだらけになった。(常識という言葉は好きではないけど、ほかにうまい表現が見つからないので) 迷った時、何かに囚われた時、わからなくなった時にまた開きたいと思う本でした。

    3
    投稿日: 2020.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あと書きに記載されているように、 今から32年前に連載していたコラムが本書の原型になっています。 確かに題材になっている話題や例え話に ところどころ「その時代」を感じさせるものもありますが、 32年経った令和の時代に読んでも 「なるほど。」と筆者の言葉に感嘆せずにはいられません。 それだけ、令和の時代を生きるわたしたち現代人にとっても 本書に書かれていることは目から鱗の内容ばかりだと思います。 思うに、「こころ」の悩みの本質は 今も昔も変わっていないのではないかと、わたしは思います。 昔に比べたら個人の価値観、習慣、生活様式などは 多様性を増したように感じますが、 人間の本質的な部分は、枝分かれすることはあっても 元を辿れば同じところに辿り着くのではないでしょうか。 それこそユングが提唱した「集合的無意識」といった概念が わたしたちの深層心理に確かにあるのだと感じます。 その無意識下での心の動きを、 わかりやすい言葉で、かみ砕いて説明しているのが本書です。 著者は日本人として初めてユング研究所で 分析心理学を本格的に学んだ心理学者であり、研究者です。 人間の「本質」と「心理」に関する彼の分析は、 分析心理学の本家であるユングに劣らず、極めて秀逸だといえるでしょう。

    0
    投稿日: 2020.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ふとモヤモヤを抱えた時に読みたくなる、表題通り「処方箋」のような本。 読むときの状況によって、刺さる章が変わる。 書かれていることはどれも当たり前のことだけど、丁寧な表現で綴られているので、ストンと受け入れられる。

    3
    投稿日: 2020.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1.人の心などわかるはずがない 人の心がいかにわからないかということを、確信を持って知っているところが、専門家の特徴である 「わかった」と思って決めつけてしまう方が、よほど楽なのである。 2.ふたつよいことさてないものよ ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられる ふたつわるいこともさてないものよ 人間はよいことずくめを望んでいるので何か嫌なことがあると文句のひとつも言いたくなってくるが、そんなときに 全体の状況をよく見ると、なるほど上手くできていると微笑するところまでゆかなくても、苦笑ぐらいして、無用の腹立ちをしなくてすむことが多い 10.イライラは見通しのなさを示す イライラは、自分の何かー多くの場合、何らかの欠点に関わることーを見出すのを防ぐために相手に対する攻撃として出てくることが多いのである 11.己を殺して他人を殺す 「己を殺す」生き方の好きな方は、自分が殺したはずの部分が生殺しの状態で、うめき声をあげて近所迷惑を生じていないかとか、自分が殺した部分が、思いがけずに生き返って、他人を殺すために活躍していないか、などと考えてみることが必要であろう。 12.100点以外はダメなときがある 努力を続けてきた、という人の中には、常に80点以上の努力を続けている人がある。たしかにその人の平均点は人並み以上どころか大変に高い。ところが100点以外はダメ、という時も80点をとっていては駄目なのである。 いつも100点を狙っている人は不要な努力を払っている分だけ不機嫌になったり他に対して攻撃的になったりしがちになるものだ。100点はときどきでいいのである。

    6
    投稿日: 2020.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    知人の薦めではじめて読んだ河合隼雄さんの著書。決して押し付けがましくない、柔らかで優しい提言の数々。核心をつくというより心にスッと馴染む感じだ。 特に気になったのは22・「自立は依存によって裏づけられている」、35・「強い者だけがかんしゃすることができる」。きっとその時々で響く内容も変わってくるだろう。 心が不自由さを感じたとき、人間関係に行き詰まったとき読み返したい良書。

    3
    投稿日: 2020.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「嘘は常備薬、真実は劇薬」。 いろいろ納得できないことがありましたが、この言葉で私のもやもやはスッキリに変わりました。

    3
    投稿日: 2020.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寝る前に読むとよく眠れる。著者とお茶でも飲みながら会話している気持ちになり、とてもリラックスできる。 ただ、刺激は少ないのであくまでも寝る前の時間潰しにおすすめ。

    0
    投稿日: 2020.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やさしくて温かい言葉で、生きる上での苦しみや辛さを和らげてくれる、そんなエッセイ集。 決めつけたり頑なに主張することなく、それでいて真理をついた深い観察と思索から紡ぎ出された文章は、しなやかで強い。 100%正しい忠告は役まずに立たない マジメも休み休み言え 灯を消す方がよく見えることがある 思わず笑ってしまうような表現だが、心底納得できる。人間らしさとは何かを、生身の人間を通じて学び、それを実学に落とし込む才能の持ち主だったのだろう。 忙しない日々に落ち込まないためにも、心に刻み続けたい一冊である。

    3
    投稿日: 2020.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私たちは自身の潜在的な心の声でさえなかなか気づけずにいる ましてや他人の心なんてそう簡単にわかるはずもない それが当たり前で、すぐに悩みを解決できるなんていう思い上がりや期待はかえって危険 それでも例えばこんな話がある、こんな風に考えてみては、というヒントの数々 対面でカウンセリングされているような優しい語り口だけれど、一歩引いたところから客観的に見るドライさもあって、押し付けがましくない言葉がすっと心を軽くしてくれる

    4
    投稿日: 2019.11.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とくに医療や介護で『ナラティブ』という言葉をよく聞くようになり、本書を知り読んでみた。 心のバランスの取り方と言い換えてもいいかもしれない。「わかり合うことはむずかしいけれども、わかり合うことを試みることが大事」「昔は良かったは選択肢が少なかった」という話は考えさせられた。 本書を読むと、発行されている多くの本が影響を受けているのではないかと感じる。2019年現在のヒット『ケーキの切れない少年たち』を読んで感じる人がいたら、こちらを読むことをお勧めする。

    0
    投稿日: 2019.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく面白い本ということではないけれども、なんとなくうまくいかないときが、自分の想像以上にことがうまく行き過ぎているときにも読んだら良いのかなと思う本かと思います。同じ言葉を発するにもバックグラウンドがあるかないかで重みは全く異なるきがします。

    0
    投稿日: 2019.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ◆自分のこころと向き合える55篇◆ 「真面目も休み休み言え」「嘘は常備薬、真実は劇薬」「のぼせが終わる頃に関係が始まる」「幸福になるためには断念が必要である」など、心に浸みることばが満載です。 物事は考え方次第で気持ちが楽になると教えてくれる、何度でも読み返せる心に優しい1冊です。

    0
    投稿日: 2019.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    臨床心理学者で多くの患者とき向き合ってきた河合さんの、優しく重みのある言葉が、悩める心にすっと入り込んで気持ちが楽になる本。 生きていくうえで、分からないことだらけだけど、考え方の癖やこれまでの自分の常識を見つめ直し、物事の捉え方や生き方に示唆を与えてくれる良本。 手元に置いておきたい1冊。

    0
    投稿日: 2019.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心理学者として日本で最も有名じゃないかと思うのだけれど、著作はほとんど読んだことがなかった。何となく読み始めたら、滋養に溢れたスープのように、痩せた心に染み込んできた。 「言いはじめたのなら話合いを続けよう」 相手に文句を言ってそれで終わりにしないで、ちゃんと話し合うべき。(確かに) 「灯台に近づきすぎると難破する」理想を目指していたのに、その理想になったら難破してしまう。理想なしで生きるのは味気ないけど、理想は人生を照らす灯台に過ぎず、到達点ではない。(なるほどー) 「己を殺して他人を殺す」 自分のやりたいことを後回しにして己を殺し生きてきた人が、他人に害を与えるようになってしまった。己を殺すといっても殺し切ることは出来ず、半殺しになった部分が後で復活する。こういう人は自分の考えや欲望を殺して生きているつもりだが、周囲から見ると勝手なことをしている。言わばチグハグ。(当てはまる知り合いがいる。でもこれ読んでって渡しても自分のことだとは思わないんだろーなー) 「100点以外はダメなときがある」 努力してるのに報われないという人がいる。そういう人は絶対に失敗してはいけないというときに80点しか取れない。そうでなく絶対必要な時に100点を取り、そうでない時には60点で良い。(うーむ、名言じゃ) 「一番生じやすいのは180度の変化である」 大酒飲みが、酒をピタッとやめるような真逆の変化は起きやすい。でも元にも戻りやすい。20度変わるよりも楽だから。(そーなのかー) 「心の中の勝負は51対49のことが多い」 表面的には2対0で圧倒的にこうだと思える人でも、心の中では極めてビミョウなことが多い。(ふむふむ) 「どっぷりつかったものがほんとうに離れられる」 人間関係でも趣味でも離れるには一度どっぷりつかる必要がある。そうすれば適度な距離がとれるようになる。中途半端だから心残りがするのだ。どっぷりつかるのと溺れるのは違う。溺れる人はあちこちしがみつき、離れられない。(うーむ。確かに確かに) というような名言の数々でクラクラしてきた。凡百の自己啓発本とは、月とスッポンだった。

    4
    投稿日: 2018.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    視野を広く持つことの大切さ、難しさを感じることの出来る1冊だった。 心理学の抽象性の難しさを感じたし、そしてそれを易しい文章で表現できるのはなかなか簡単なことではないだろうと思った。

    0
    投稿日: 2018.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上手く、人生にというものに立ち向かっていくための、55の考え方が載っている本でした。 もう一回読むときは、ランダムでパラパラと読んでみたら、一回目の読んだ時とは違う「なるほどね」が聞こえてくるかもしれないです。

    0
    投稿日: 2018.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいるだけで、心がホッとする一冊。 哲学的であるところが良かった!! 隙間時間に是非オススメ

    0
    投稿日: 2018.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勧められて読んでみたが読みやすく非常に良い本だと思った。この人は人間というものを理解しようとしてきた人で、それだからこそ当たり前の事実を説得力のある言葉で語れるんたと思う。「人の心などわかるはずがない」この言葉こそこの本の主張するところであり、さりとてそこに沈殿するのではなく命をかけて人間を理解しようとする姿勢が素晴らしいと感じた。また折に触れて読み返したい。

    1
    投稿日: 2018.08.13