
総合評価
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powered by ブクログ著者、姜尚中さん(1950~)の作品、ブクログ登録は3冊目になります。 で、本書の内容は、「BOOK」データベースによると、次のとおり。 ---引用開始 太平洋戦争が始まる年、許婚の父を訪ねて18歳の母は単身、朝鮮から日本に渡った。熊本で終戦を迎え、「在日」の集落に身を寄せる。そして、祖国の分断。正業に就くことも祖国に還ることもできない。貧困に喘ぎながら生きることに必死だった他の在日一世たちとともに、忍従の日々を過ごす。ひたむきに、「家族」を守るためにー。かけがえのない母の記憶をたどり、切なる思いをつづった著者初の小説。 ---引用終了 p170 最近お亡くなりになった、元プロ野球選手の張本さんのことが、書かれています。 著者のお母さまは、息子たちに野球選手になって欲しかったようです。 以下、その箇所を引用します。 ---引用開始 母には息子たちに期待したことがあった。それは、どちらかが野球選手になって欲しいということだった。 「張本さんは偉かよ。あがん苦労ばして、立派な選手になってオモニに親孝行してあげとるけんね。野球ができれば、チョーセンも、ニホンもなかけんね。野球選手なら、実力勝負たい。テツオもそがんなればよかばってん---」 ---引用終了 そして、韓国語を学習中のため、その辺を少々。 ・강상중 カンサンジュン 著者名 ・어머니 オモニ 母 ・아버지 アボジ 父 ・할머니 ハルモニ 祖母
98投稿日: 2026.09.19
powered by ブクログ帚木蓬生『三たびの海峡』と併読した。 小説としての技巧という点ではさすがに帚木に軍配が…などとても失礼なことを思いながら読み始めたが、書かれていることのあまりの切実さに何度も泣きそうになってしまった。 戦中台湾を観光した大阪の人の旅行記で、台湾の人が「東京弁を話すことには恐れ入る」と書いていたのを読んだことがあるが、それと似たことで、朝鮮からやってきた人たちが、九州で暮らし九州のことばを話していたということがある、ということに改めて気付かされた。 朝鮮から来た人たちが、徒歩の詩や茶摘みの歌を愛誦しているシーンがあったが、それは中国語読み/日本語歌だったんだろうか。 現在では、国境線が今の形になるまえの世界が忘れられている気がするが、そこで切り捨てられるものには、とてつもない悲惨と共にとてつもない豊穣さがあるのではないかと思った。
0投稿日: 2026.07.01
powered by ブクログ戦争で大変な時代に文字が読めなくても商売が出来るご両親はやっぱり著者と同様に頭が良かったんだと思います。赤ちゃんに食べ物を与えられなくて亡くなったのはどれだけ悲しかったことでしょう。戦争の悲惨さがよく画かれてます。表紙の母の字の書道も母の字がふっくらしていて、お母さんが少しぽっちゃりしていて優しい方だっだんだろうなと想像しました。
0投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログ戦争は本当に罪深いものだと思いました。平和な世の中では考えられないようなことが起こり、誰もが辛い思いをして必死で生きてきたのですね。 先人達の並々ならぬ努力に頭が下がります。
0投稿日: 2023.11.13
powered by ブクログ어머니、オモニ、母…どんだけ苦労されたんだろう。うちは、日本語の「お母さん…」「オカン…」より「어머니…」という響きに胸がキュンとなる。在日という言葉は日本人にはわからないほど深くて複雑で、残酷やねん。いや、誇り…かな。そう思った本でした。
1投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログ激動の時代を生き抜いた、著者のお母さんの自伝。これでもか!これでもか!と色々な災難や不運に見舞われても、"何とかなる、何とかなるばい"と前向きに逞しく生きた様は国籍とか関係なく、胸を打たれた。
4投稿日: 2017.09.11
powered by ブクログ在日コリアンで、政治思想史家の著者が、異国の地で生きた母(オモニ)への思いを語っています。 日本と運命を共にする決意をした著者の叔父の生き方や、戦後に万日山のバラックで貧困生活を送ったこと、また、子どもの頃に「チョーセン」という言葉の響きや、祖先を祀る母の姿に恥ずかしさを覚えた自身の過去を取り上げつつ、やがて韓国を訪れることでみずからのルーツを見つめなおし、母の生き方に対する思いも変わっていった経過が、真摯に綴られています。 ただ、内容自体は著者の自伝である『在日』(集英社文庫)と重なるところが多く、少し期待外れに感じたところもありました。
0投稿日: 2014.03.04
powered by ブクログ著者のお母さんの話です。 戦時中から戦後の苦しい時代を生きているだけでも大変だとは思うけれど、さらに朝鮮から日本に嫁に来た著者のお母さんは、想像するだけでも苦労しただろうと思います。 在日朝鮮人から見た日本も垣間見れて、とても興味深い一冊でした。
1投稿日: 2013.12.07
powered by ブクログ永野鉄男から姜尚中へ。日本で生まれ育ったけれど「日本人」じゃない、でもじゃあ自分は何者なんだ、っていう問い。母国以外で生まれ育ったたくさんの人たちがずっと持っているものなんだろうな。「アイデンティティ」、とカタカナで書くと簡単なものに思えるけれど。その向こう側に複雑な歴史や思いがあるんだってことは覚えておかなきゃ、と思う。
1投稿日: 2013.12.05
powered by ブクログ2013.11.5 2〜3日で読み終えた。姜尚中の本は初めてだが文章もなかなか。登場人物が魅力的で、時代背景とともによく描かれているね。
1投稿日: 2013.11.05
powered by ブクログ18歳で日本で働く著者の父に嫁いできた母。戦中戦後の時代を生き抜いてきた在日の人々の物語。 怒りや悲しみの感情表現が激しく、著者にとっての存在感の大きさが心に伝わる内容。 チョーセンという表記にオヤ、と思う。自分の根が朝鮮にも日本にも持てないような哀しさを感じる部分もあった。著者が自分の存在規定をとり戻す過程も触れている。祖国にも日本に対しても複雑な感情があるんでしょうね。 釜山近くの鎮海や熊本の風景が良かった。 著者の「在日」も読まなければ。
2投稿日: 2013.08.03
