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エディプスの恋人(新潮文庫)
エディプスの恋人(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

167件)
3.7
37
55
42
16
3
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    七瀬シリーズ完結編。いやー、なかなか凄い内容でした。面白いかと言われると面白くはない。でも、とにかくスケールのデカイ話であることは間違いない。人間と宇宙意思の関係があまりにも人間的だったのがちょっと残念。

    0
    投稿日: 2011.11.19
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    こういうのを読んじゃうと、 ありふれた恋愛小説には満足しなくなるんじゃないだろうか。 三部作で完結だけど、その後が気になる! 七瀬さんなら…七瀬さんなら何とかしてくれるはずだ…!

    0
    投稿日: 2011.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「家族八景」を読んで、 「七瀬ふたたび」を飛ばして この「エディプスの恋人」読んでしまった・・・ そのせいなのか(?二作品目飛ばし読みの罰?)、 後半がいまいち盛り上がらず。 ・・・というか、最後もう2、3転転がって、 (私が勝手にイメージする)どこかシュールで現実的なオチ、 なおかつ人間の本質を捉えているような、 「おお~」という驚きと納得感で終わらしてくれるのかな? と期待していたので、なんだか拍子抜けのラスト。 中盤のぼんやりした感じのまま、終わってしまった。 でも、筒井さんの世界観はやっぱり好きなようなので、 次の作品にもチャレンジしてみようと思います。

    0
    投稿日: 2011.10.23
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    これはひどい(笑)冒頭~中盤まではミステリー風味で面白かったのに、オチの付け方がひどすぎる。前作の伏線回収もやっつけ仕事だし、「意志」の正体が明かされるくだりに至っては、寝言も大概にしろという感じ。 前二作よりも女性蔑視・女性嫌悪の雰囲気が強く、読んでいて疲れました。筒井先生にとって女って何なんだ…。 1970年代という時代の風潮が生々しく描写されているところはちょっと面白かったです。 しかし、三部作の第三作目とはとても思えない。七瀬ファンが書いた二次創作小説のようでした。

    0
    投稿日: 2011.10.10
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    大学の一般教養で履修した現代文学の課題図書だった。純粋に面白いが心理学の視点でみてみるとフロイトの「エディプス・コンプレックスで読み解けるというのが、図形の証明のようで、数学的な感性があって斬新だった。

    0
    投稿日: 2011.09.28
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    ナンジャコリャ。 前編のラストと繋がっとらんぞ(最後に繋がるけど)。 一作目が純文学、二作目がSFアクション、三作目はサスペンス、なのかな。 前二作に比べると薄味(冒頭の展開は言ってしまえば退屈)だが、衝撃は一番大きい。メタ的に収束。

    0
    投稿日: 2011.09.26
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    「七瀬三部作有終の美」 ユング派でいうところのグレートマザー。 そのエディプスコンプレックスなんだろうね。 宇宙の意思には逆らえない。全知全能の母。 いわゆるマザコンかなあ。

    0
    投稿日: 2011.09.16
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    もちろんの一気読み。 前作までとまた違う進み方。 世界が広がって、なのに自然なリアルな感じ。 あれ?なくなったんじゃってとこも最後にとんでもない方法ですっきり。 かわらず、精神感応者である七瀬を通して改めて自分をみせつけれれてしまう。汚いところ、弱いとこ。それがほんとに魅力。 なのともいえない後味。

    0
    投稿日: 2011.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話が壮大になり過ぎて、ちょっとついていけなかった。 前作まで面白かっただけに残念。もっと違う終わり方が良かったなぁ。これは「恋」ともいえないし・・・。

    1
    投稿日: 2011.07.16
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    七瀬三部作完結。1.2.3とまったく物語り形態が違っている。エディプスの恋人は宇宙、神、といった次元がまたひとつとびでちゃった感じ!

    0
    投稿日: 2011.07.07
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    「家族八景」「七瀬ふたたび」に続くシリーズ三部作最終章。 超能力を有する人々を狙う組織と七瀬達の最終決戦。

    0
    投稿日: 2011.06.22
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    好きな七瀬シリーズ。入りはいいものの、そこからしばらくがなんだか読みにくかったけれど、良かった。やはり魅力なのは人の汚いけれど自分にもある部分を精神感応者である主人公を通して見られること。また七瀬ふたたびを読み返したくなりました。

    0
    投稿日: 2011.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    七瀬ふたたびを先に読んでいたので、妙に気になって買いました。が、あれ?これで完結?どうなってんの?でも面白かったからいいやあ的なノリでした。で、話の内容を簡単に言えば良くも悪くも厨二病をこじらせた少年と七瀬がコスモになった…って言うお話です。年下攻め美味しいです、の私にはとってもイケる口でした。

    0
    投稿日: 2011.06.07
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    七瀬、ふたたび、に続き、読みました、 ああ、これもおもしろい。読んでいて、この作家すごいな、と思ったのは、久々です。 うわーおもしろいな、と思う作家はけっこういても、すごいな、という感覚になるのは久しぶりで、彼の世界を堪能できました。 家族八景も読まなくては!

    0
    投稿日: 2011.04.30
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    七瀬3部作の最終章。七瀬再びからの続きと聞いていたから、もっと追ってくる敵から逃げるみたいな鬼気迫るアクションかなーと勝手に想像していたけどそうじゃなくて拍子抜けした。(悪い意味ではなく)入り込むまでちょっと違和感があったけど、いったん入り込んだとんとんとーんと読める。難しい感覚を絶妙なバランス(説明しずぎるんじゃなく、難しすぎもしない)で書いちゃう漢字がさすが筒井康隆やなーって思います。

    0
    投稿日: 2011.04.24
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    七瀬三部作の三作目でもあり最終章。 舞台は学校に移り、火田七瀬はそこで働くことになる。 そこで見たのはある男子生徒の頭に当たるはずだった 野球ボールが直前で破裂するところだった。 超能力を確信した七瀬はその男子生徒を調べる うちに彼をとりまく「意思」に気づく。 だが同時に彼に対しても恋愛感情が芽生え始め・・・。 「意思」の正体には読んでくうちにうすうす わかりましたが、まさかあんな形になっているとは! って感じでした。 けど自分としては評価は2>1>3の順ですね。 話が大きすぎます・・・。

    0
    投稿日: 2011.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    七瀬三部作完結編。世界の偽物感•「意志」に操られる世界、に悩む七瀬。たとえ全て「意志」によって運命づけられた世界であっても、自分の存在するこの世界だけが唯一の現実なのか?『七瀬ふたたび』で仲間だった四人に対し、「この舞台での役割は何もない」と言い、七瀬が自ら「エディプスの恋人」を終わらせようとするところで、この世界があくまでも一つの小説の中のものであることを思い出させられる。解説では『虚人たち』が言及されていたが、「虚構」の思想は『朝のガスパール』など筒井の他の作品とも共通する。そして、それは具体的な視覚映像化するのは難しい。小説だからこそなせる技であると思う。『七瀬ふたたび』がよくドラマ化されるのに対して『エディプスの恋人』がドラマ化されない理由が良く分かった。

    0
    投稿日: 2011.03.14
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     うーん,見事.今年読んだ本のベストワンは,2007 に続いて,またもや筒井康隆氏の作品になってしまった.  数ヶ月前に購入し置きっぱなしにしてたが,今朝思い出し半日で読了.裏表紙の寸評を見て『超能力なーんていう陳腐なネタの話』と考えては大間違い.恥ずかしい表現を恐れずに言えば,究極には愛の物語であると思うし(しかも宇宙がいくつも入るくらいのとてつもないスケールの笑),涙を禁じえない単なるイイ話で終わらせもせず,ラストでは理屈で解消できない類の不安感を匂わせ幕を下ろす見事な手腕も,物語のレベルをまた一段と引き上げている.  もう30年以上前の作品だが,もちろん古臭さやノスタルジックな雰囲気なども微塵もない.名人芸ですね.

    0
    投稿日: 2010.12.25
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    七瀬シリーズ3部作の1つです。 七瀬は人の心を読めてしまう精神感応能力者(テレパス)で,名門私立高校の事務職員という設定です。 エディプスコンプレックスを持つ彼と恋に落ちてしまうのか。

    0
    投稿日: 2010.11.28
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    2010.10.21 読了 前二作より圧倒的に読みやすくなっているのは、七瀬の読む相手の心の動き、動いている様を描くのではなく、七瀬自身がすでに得心がいった後のことのように語っているからだろう。それはとりもなおさず、七瀬のテレパスとしての成熟でもあるし、読者である自分がこのシリーズに慣れてきたという証でもあるだろう。また、さらには、本書の核心である、女神の存在による操作ということも関係しているのかもしれない。それこそ、「意志」の意志によりすべてが収まりのいいように、分かりやすい方向へ進むように操られていたからとも言えるだろう。 三部作ということで、あのような終わり方をした『七瀬ふたたび』をどのように回収するのだろうと思っていたら、そうきたか、と。賛否はあるだろうが、そうでもしないと七瀬の復活はなかっただろう。しかし、すべてが「意志」の意志でしかないと考えると妙に納得できない自分もいる。あまりにも哀れじゃないか。

    0
    投稿日: 2010.10.21
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    七瀬三部作・完結編は、話のスケールが一回り大きくなってもはや神話の領域に入っている感じ。その分、相対的にこれまで魅力的だった七瀬の存在感が薄いのが残念。三部作といっても、単なる続き物ではなく七瀬というキャラを軸にそれぞれ違った「話」に落としこんであるところがうまい。

    0
    投稿日: 2010.10.17
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    ・8/1 またまた続けざまに筒井康隆.中学校時代に読んだので、殆ど内容を覚えてない.七瀬ふたたびの面白さには及ばなかった記憶があるが、難しかったからかもしれない.もう一度読み直せばかなり違って思えるかも. ・8/11 夏休み明けで久し振りに読書再開.前回殆ど読み進めていなかったから、今日から読み始めるようなものだろう.こんな話しだったような違ったようなという感じ.でも面白くなる予感. ・8/12 一気に読破.特に頼央の独白部分はかなり長く、一気に読んでしまった.気になる中心人物の名前が字こそ違うが智広だったことは覚えてなかった.なんか偶然を感じてしまう.いずれにしてもこの話しで全宇宙を司る自由意志という思想に至ったことを考えると、この作品は俺にとってかなり意味のあった、インパクトの強い作品なのかもしれない. ・6/18 読了.

    0
    投稿日: 2010.09.05
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    中学生の頃に読んだ七瀬三部作。最後のこの作品はあまりオチがどうだったかの記憶がなかった。 きっと、理解できなかったのだと思う。 今回、再読し、「これは凄い・・・」と思った。普通の人間でなく生まれた人間の、自分とは何か?なぜ生まれてきたのか?という哲学的な人間の存続に関するテーマが三部を通して、SFをモチーフにここで完結されている。 改めて、筒井康隆ってやっぱり凄い作家だなぁと思いました。

    0
    投稿日: 2010.08.27
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    まあ、面白いんだけどね。 こういう世界を違和感無く構築できるって言うのはやっぱり才能なのか。 でも俺は『家族八景』が一番好きだな。

    0
    投稿日: 2010.08.15
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    1、2作が面白かったので購読。作を重ねるごとに話が壮大になっていくが、それほど不自然でないところがすごいと思う。 前作までは七瀬の女性的な部分があまり描かれていなかったが、今回はそういった部分もあり、「冷静で強い女性」の印象があったが、この作品では、戸惑いや、気持ちを抑えきれず葛藤する場面などがあり、これまでとは違った七瀬が描かれていて、前作とは違った部分が見れて面白かった。

    1
    投稿日: 2010.07.15
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    七瀬シリーズ買いあさり。 七瀬ふたたびからの続編らしいんだけど、最後までつながりがわからず。 奇妙な高校生を好きになっちゃうわけですが、明らかに淫行だよなと思いつつ読みまくってましたが。 うーん、神様が親バカなのか。

    0
    投稿日: 2010.06.26
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    七瀬三部作完結編。 高校事務員として就職した七瀬は、ある男子生徒のまわりで奇妙な事件がつづいていることを知り、調査を開始する。やがて彼女はその背景に巨大な「宇宙の意志」が働いていることに気づくのだが…… 第一作はお手伝いさんがのぞいた心理劇、第二作は超能力者と弾圧者の戦いを描いた活劇だったが、第三作はSF+神話の壮大な枠組みをつかった七瀬シリーズ総まとめ。とはいえ、楽しんで読むのが吉。 賛否両論あると思いますが、ぶっ飛び加減はさすが筒井先生、としか言えないんだよなぁ。

    0
    投稿日: 2010.05.19
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    七瀬ふたたびをよんだら、こちらも誘われた用に手にとり、購読。 中学生の頃、お金が無いはずだが、3部作のこれだけが、文庫になっていなくて、やむを得ず、単行本を買って読んだ記憶がある。 今読み返すと、深い一冊だ。 この世界の構築の矛盾性、神と宇宙、自分が存在する違和感は、七瀬だけでなく我々も感じてしかるべきだ。

    0
    投稿日: 2010.05.17
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    七瀬三部作完結。もう七瀬と会えないのねー。さみしい。 どんどんスケールが大きくなってきて、というか、宇宙への三段跳び。

    0
    投稿日: 2010.05.10
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    ようやく七瀬3部作を読みました。ハア~、七瀬がやるせない…。神様って昔っからわがままで気まぐれで意地汚いってのは相場だけどさ、ここまで七瀬の事否定しなくっても…と思っちゃいます。そして、七瀬には全てを否定する権利がない。生殺しで辛い。何が本当かわかんないもん。でも生きている限り、全ては「意思」の思うがままだから、仕方ないのか…。 それにしても、七瀬の気をひくためだけに、ノリオ達を生き返らせたのはムカつく! そして七瀬に否定されてあっさり消したのはもっと腹が立つ! 前作があんな終わり方だったからどうなるんだろうって思ってたけど、七瀬は結局しあわせになれないのかな。それでも彼と一緒でしあわせになれるかなぁ。

    0
    投稿日: 2010.04.26
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    七瀬三部作の中では、一番評価が低いです。 と言うか、これは完全に蛇足です。 七瀬がテレパスであることが物語に活きてこないし、「全能の神」みたいなモノが出てきてしまっては、もう何でもアリだ。 「七瀬ふたたび」のラストで死んだはずの七瀬の物語が、どう続くのかと思っていましたが、全く別の話と言っても良いものでした。 三部作だと思って読むと、がっかりします。 「家族八景」「七瀬ふたたび」で読み終わったほうが良いでしょう。

    0
    投稿日: 2010.03.29
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    七瀬シリーズ第3作。 精神分析の概念自体をそのまま小説にしようとよく考えたと思う。 そして、その構想がとてつもなく大きい世界を作り出している。

    0
    投稿日: 2010.01.28
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    長編。全2作との違いにちょっと戸惑った。 内容がハードに。 そしてラストあたりの展開にびっくりしながら読んだ。 当時、あまり好きになれなかったが、とても印象に残っている。 今読んだら、違う感想を持つことが出来そう。

    0
    投稿日: 2010.01.08
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    七瀬三部作の完結篇、とか何も知らんと買ってしまった。 前のふたつも読まんといかん。 うわー最後知ってもーて、仲間全員死ぬとか知ってもーて、それから読むとか(´・ω・`)やわ。 なんか、うん、姑こわい。って話でした。違うか。

    0
    投稿日: 2010.01.06
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    七瀬三部作の三作目となっているけれど、「家族八景」「七瀬ふたたび」で追った七瀬のその後を知りたいという期待は、大きく裏切られる。「七瀬ふたたび」のエンディング、滅びのイメージから、どうして七瀬は生き延びたのか?あんなに巨大な力で七瀬を追っていた存在の影もなく、高校の教務課に勤めながら、何事もなかったのように暮らしている風の七瀬。一体あの後どんな道をたどって‘今’にたどり着いたのか?その答えらしきものは物語の終わりにさらりと顔をのぞかせるけれど、それはこの物語にとってさほど意味のあるファクターではない。先の二作品で七瀬の存在感を大きく感じて、わくわく続きを待った身としては、残念。 「エディプスの恋人」で展開される筒井康隆流‘宇宙論’。この世の全てを思いのままに操る神の絶対性と、その神の前では‘無力’という力さえ持てなそうな人間の虚しさが共存する世界。ほんとうにこんな宇宙の中に生きているのだとしたら、笑うしかないほどに恐ろしい。描かれている神は、ある意味かなり人間臭い。でも、計り知れない絶対的な力を持ってる。だから、恐ろしいんだね。 崇高であるはずの神さえも、この世の中を通して想像すればこんな姿だろうと、リアルに虚構されている、そんな風に読めたりする。

    0
    投稿日: 2009.11.12
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    火田七瀬3部作の最終章ですが、他の方も書かれている通り3部作っていってもそれぞれ色合いがかなり異なるので通常の連作イメージで読むとがっかりしたり戸惑ったりしてしまう。私としては最初の作品「家族八景」が人間のいろんな本性を垣間見るという点に集中していてわかりやすく、一番好みだった。この「エディプスの恋人」は、全知全能/宇宙意思というようなあまりに大きすぎるものを扱っており、はっきりいえば「飛躍しすぎ」「哲学的過ぎ」の感が。。。人間としての存在意義そのものに踏み込んだ意欲作と思えなくはないが、そのために多くの読者の中で愛すべきキャラとして確立していた七瀬を使ったことは、おそらく七瀬ファンには辛いところだろう。

    0
    投稿日: 2009.11.08
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    家族八景で登場した七瀬が活躍する第3作です.前作の最後と 食い違うので,おやおやおや,と思ふところからスタートです. 今度は,なにやら現象を起こした少年の身の回りを調べるうち に・・・,という話です. なんか,前二つと違ってイマイチかなぁ・・・と思ひます.どちら かというとちょっとしたミステリィ風です.謎を解くのと,中 身を理解するのが主ですね... 2009.07.25(Sat)読了

    0
    投稿日: 2009.08.24
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    七瀬シリーズ完結編。 そうかー、そうなんだー。 なんだかモヤモヤする部分はなくはないけれど、 3冊でサクリと終わりにした潔さは評価したい。 あ、読み切りも拾わないと。 「俺に関する噂」収録だったかな?(私的メモ)

    0
    投稿日: 2009.08.04
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    「家族八景」「七瀬ふたたび」と続いた、 七瀬シリーズ最終章。 あんなに凛々しく、毅然と生きてきた七瀬たんなのに、 「意志」の力の元には、諦念あるのみか。 しかし、ここまで大きな話になるとは。 このシリーズは、生まれる前に書かれたものなのに、 今読んでも、全然面白い。

    0
    投稿日: 2009.07.21
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    うーん、七瀬三部作の完結編ですが、何ですかねえこの展開。2作目までとストーリーのつながりが全然ないオープニングから始まって、七瀬の性格もなんかこれまでと違って流されるままだし、仕舞いには神様的な話になるし、うーん、いまいちでした。なんかこれまでの流れをすべて否定するような終わり方はどうかと思います。これは3部作とはせずに、2部作プラス外伝くらいにしておくべきなんじゃないかなあ。ま、いいけど。

    0
    投稿日: 2009.06.16
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    七瀬三部作、最後の作品。 いよいよもって七瀬が神格化していますが、三作品の中では一番悲しい話でした。 筒井さんのこの七瀬シリーズに対しての区切り方は、凄いです。

    0
    投稿日: 2009.05.16
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    『七瀬ふたたび』もそうだけど、「なんだそれ」って思うような強引なストーリー展開だったなぁ。 『家族八景』が一番無理なく没入出来た感が。 いや、面白いんだけどね。

    0
    投稿日: 2009.05.04
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    他人に心を読むことが出来るテレパス能力を持つ女性・七瀬。七瀬三部作と呼ばれる最終作がこの作品である。しかし、初っ端から、前作とのつながりを期待していた読者はあっさり裏切られることになる。 七瀬はある高校の臨時職員として働いている。その高校に通う智広という少年。彼の周りでは不思議なことが起きる。彼はある絶対的で超絶的な強くて恐ろしい、時には残酷でさえある「意思」に守られている存在であった。それを調べていくうちに、七瀬は彼に、彼は七瀬に強く惹かれあっていく。 「『七瀬ふたたび』の後、七瀬はどうやって、どうして、こうなったの?」と当然とも思える疑問がずっと胸にあった。これはまったく別のパラレルワールドの話なのかもしれないと途中から感じ始めた。しかし、そうではなかったとわかった時の恐ろしさが、この本の面白さなのだろう。 今、自分が見ているものは本物か。 聞いていることは真実か。 自分は本当に自分なのか。 自分は本当に存在しているのか。

    0
    投稿日: 2009.01.20
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    前作(七瀬ふたたび)の続きと思って読み始めた。初めはあれ?まったく別の話?と思いきや…最後にやられました〜!

    0
    投稿日: 2008.12.23
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    凄いなぁ・・・・! 続編だと思って買ったら違った・・・・・かと思ったら続編でした! 最後で物凄いスケールがでかくなった。大胆な決着つけたなぁ〜・・・・・。 シリーズ一作目・家族八景が地球の中心に向かうようなモノだったのに、この広がり方は凄い。 そして、相変わらず濃い。心理描写が凄く綿密。 だけど、刺激的でさらさらと読めるってゆー絶妙なバランス。

    0
    投稿日: 2008.12.04
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    七瀬シリーズの第三部 このシリーズはどれも面白く読みやすい 人間自分以外の考えは聞かなければわからない 自分のことすらよくわからない 案外となりのあの人はテレパスかも そんなことを考えるとワクワクする う〜ん人生は楽しい

    0
    投稿日: 2008.11.26
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    4に近い3。 理不尽だろー(笑)これは評価割れるだろうな。精神感応能力者である七瀬はここに来て、神の視座までも得たわけだ。てかもう何でもありやんw  でも唯一神的位置づけでありながら、多神教の神々のような性格を持って描かれてるのは発想として面白かったな。筒井康隆、かなり遊んでるなーと思った。前2作の読者の期待とか、そういうのを一切捨象してしまっているのが如何にも筒井らしい。何とも手厳しいわ。 まあ何より理不尽だと思ったのはあのシーンだけどね。別人が入れ替わるとかないだろ!てかそもそも感情の生まれ方から理不尽だよなー。今確固としたものがあるなら切欠なんかどうでもいいとは思うけど、これは流石に葛藤に苛まれそうだ。 確かに七瀬が恋愛をするには、こういう手法はかなりしっくり来るかなとは思う。でもテレパスである彼女の普通の恋愛を見たかったなって残念な思いがあるわ。テレパスという設定も2部にもまして生かしていないと思うし・・・。 と、かなりネガティブに書き綴ったけど非常に面白い部類ではあるよ!前2作の方が好みだったのは間違いないが。

    0
    投稿日: 2008.11.17
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    うん。ちょっとトラウマ入るなこれ。世界が彼女に操られているというか。それに納得していいのか七瀬。壮大すぎてよくわからん笑。

    0
    投稿日: 2008.11.10
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    ずっと七瀬に恋をしてほしいなあと思ってたんだけど、こういう恋じゃないんだよなあ。テレパスゆえの切なさみたいのが読みたかったんだけどなあ。でもこれはこれで毒々しくていいと思います。筒井さんにしか書けなかろう。

    0
    投稿日: 2008.11.06
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    よく考えると、これも話がちょっとエロだった。筒井氏だから仕方ない(?)のか。ただ中学生には、生徒を誘惑する女性教師・七瀬も、七瀬に嫉妬する全能神(女性)もまだ理解できなかったことをここに告白いたします。ただ、なんとなくエンディングシーンの夕焼けが綺麗だったことだけは胸に残ってます。 そういえば、『七瀬ふたたび』とは別の意味で、全能神にも人格がありえるんだ! と目からウロコを落としてくれた本かもしれない。で、これってハッピーエンドなんだろうかね。

    0
    投稿日: 2008.10.29
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    七瀬3部作の完結編。 結末は、エスパー七瀬のキャラクターを超えた、大げさに言えば普遍的な問題提起にまで達していて、「エスパー七瀬」への大衆的な続編要望に対する辛辣な回答にすらなっていると感じました。 その点で本作は極めて筒井的であり、「残像に口紅を」で発揮されるような、筒井の常套句、「虚構」への眼差しがかいま見られる。

    0
    投稿日: 2008.09.16
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    七瀬シリーズのラスト第三弾。このラストはいただけなかった。筒井作品が好きな人には申し訳ないが心底がっかり。きっとテーマが壮大になりすぎて収まりが着かなかったのかもしれないと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2008.01.06
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    七瀬シリーズ『家族八景』『七瀬ふたたび』に続く3作目。もう、行くところまで行った感じ。ついていけないや。

    0
    投稿日: 2007.08.03
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    シリーズものと知らないで読んじゃった作品 しかも完結作だとは・・・なのでちょっと意味分からない内容でした 今度前作読んでおこう

    0
    投稿日: 2006.12.07
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    もし自分の人生が、神の作った演劇だとしたらどうしますか? もしある日、知らない男から「宇宙の秩序を一緒に守ってくれ」と言われたらどうしますか? 自分の感情までもが神の意志だとしたら・・・? 前作で殺されたはずの七瀬が生きていたので、あたしはてっきり『エディプスの恋人』は七瀬3部作の2作目だと思ってた。 そしたら『エディプス〜』が最終章だった。 最後まで読んでその理由が分かった。 この続編書いてほしいなぁ。 でも20年以上経ってるから、続編はないでしょうね。 小学生の頃にこの本を読んで、あたしも『超絶対者』になりたいなぁと夢見ていた(ゎ あなたもぜひ、不思議な体験をしてみてください♪

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    投稿日: 2006.10.01
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    あー怖かった(笑)…と小学生当時思ったけど、今になってみると非常に現実感を感じる、超能力者たちの話。他人事で終わらせられない…。でもやっぱり怖かったよね。

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    投稿日: 2006.09.28
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    七瀬シリーズ3作め。はじめて読んだのは中学生だから5年ぶり位に再読、昔より衝撃を受けた。終盤が一気にスゴイ所まで飛んでいく!壮大過ぎる!この終わり方、七瀬が不憫でならないけれど個人的には好きです。運命に振り回される七瀬の、とびきり魅力的で悲劇的な最期。

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    投稿日: 2006.08.08
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    最後の方の謎が明らかになっていく部分付近で、筒井さんの実力を感じます。独特の感性とモノの捉え方で痛く感じ入りました。

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    投稿日: 2006.07.24
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    第二段で完結したように見えたのに、なぜ第三弾が出てきたのか。それは最後の最後で解き明かされ、衝撃でした。とともに、引っ張って引っ張って最後に明かすその技量はすごいと思いました。これは3つとも続けて読んだ方がいいです。3つの関連性や、話のスケール発展に伴う書き方の違いなどが巧妙に描かれていて、とても素晴らしい作品です。

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    投稿日: 2006.07.15
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    七瀬三部作の三巻目。これを読み終えたら、前作『七瀬ふたたび』の結末が複線のように思えます。っていうかそうなのか。

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    投稿日: 2006.07.04
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    ええ、そうくるか!!独立した話だと思ってたらやられました。うーん、でも最後は釈然としないなあ。もやもや。七瀬が気の毒で。

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    投稿日: 2006.06.20
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    「七瀬三部作」の3作目。 俗に七瀬三部作は 1作目は「家族」を嘲笑し、 2作目は「国家」を嘲笑し、 3作目は「神」を嘲笑しているのだそうです。 「神」を嘲笑する。 それってさ・・・ホラ・・・アレよね・・・・。 そんな展開でした・・・・。 最後に向かっていくにつれ、 神を嘲笑することの難しさを知りました。うはー。

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    投稿日: 2006.02.07
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    3部作の3作目。長編。2作目の(衝撃的な)終わり方の続きを書く。2作目とのつなげ方が無理矢理な感じがするが、つまらないという訳ではない。しかし、2作目で終わらせて欲しかったという思いがあるため、2作目が好きな人には勧められません。

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    投稿日: 2006.02.03
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    七瀬三部作第三弾。「エディプスコンプレックス」という言葉に初めて触れたのがこの本。しかしシリーズなのに3作共テイストが違うところが筒井氏の魅力でもあります。

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    投稿日: 2006.01.27
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    斬新な表現方法があって面白かった…のだけれど、アマゾンのレビュアーとまったく正反対の感想になったのは、前二作をすっとばして読んでしまったためか。たぶん、ラッキーだった。

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    投稿日: 2005.11.29
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    七瀬シリーズの最終章。まさに完結編。賛否両論ある最終章。ほとはらは受け入れられました。賛成も反対も、それだけ惹きつける物があるということの現れ。無関心が一番辛いから。

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    投稿日: 2005.10.07
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    七瀬シリーズ完結編。ようやく読めました。うーん、ここまで話が大きくなるとどうなんだろう。七瀬が好きなだけに、「七瀬」である意味は果たしてあったのだろうか、とかちょっと思った。

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    投稿日: 2005.05.11