
総合評価
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powered by ブクログ保本登が赤髭先生こと去定のもとで貧困家庭の現状を見て学んでいく。養正所という貧民でも利用できる医療機関で勤めることでいろいろな家庭環境にある患者と接し御目見医師を目指していた登の考えに変化が生まれていく。貧しいということだけでいろんな病気になりやすいし生きていくのも辛いし時代なんて関係ないんだなと、そういう人たちを救済するために小石川養正所があり多くの人を治療していくのが今後自分も見習わなければならない精神だ。
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログなんと2024年500冊目の読了でございます 突如目覚めた長期受刑囚か!というね そして500冊目に周五郎(うまい) 500冊読んだことも我ながら凄いと思いますがなにより500もレビューを書いたことが凄いです ちょっとした文豪ですわ最早 まぁかなりテキトーに書いてるんで出来るんですけどね はい、『赤ひげ』です いやーなんか思ってたのと違った 映像化作品のイメージが強過ぎたんやね なんかずっと違和感につきまとわれて大変だった お前ちょっと邪魔って途中何回か言って聞かせたんだけど最後まで居座るもんだから純粋に楽しめなかったです でも、これぞ時代小説!って思ったな 時代小説の定型を作った人なんだろうな〜とは思ったね
63投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ自分のボキャブラリーがないのもあるが少し読むのがしんどい作品でした。 個人的にあまり好きではないです。 ただ医療界に進むものとして患者との関わり方そういったところは見習っていきたいと思いました。
0投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログ大長編「樅ノ木は残った」しか読んでなかったので、有名な「赤ひげ」を読んでみた。 赤ひげ先生と見習い医保本登の関係がよい。
7投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ山本周五郎の連作時代小説『赤ひげ診療譚』を読みました。 『寝ぼけ署長』、『五瓣の椿』に続き、山本周五郎の作品です。 -----story------------- 給与は最低。 昼夜のべつなくこき使われる。 けれど“赤ひげ”先生こそ本物の医者だ! 幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長・新出去定の元、医員の見習勤務を命ぜられる。 不本意な登は赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。 傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く医療小説の最高傑作。 ----------------------- 文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』に1958年(昭和33年)3月号から12月号に連載された作品… 江戸時代中期の小石川養生所を舞台に、長崎で修行した医師・保本登と、実在した江戸の町医者・小川笙船(おがわ しょうせん)をモデルとする「赤ひげ」こと新出去定(にいできょじょう)を主人公として、患者との葛藤を描いたヒューマンストーリー8篇が収録されています。 ■狂女の話 ■駈込み訴え ■むじな長屋 ■三度目の正直 ■徒労に賭ける ■鶯ばか ■おくめ殺し ■氷の下の芽 ■解説 中田耕治 小石川養生所の“赤ひげ"と呼ばれる医師と、見習い医師との魂のふれ合いを中心に、貧しさと病苦の中でも逞しい江戸庶民の姿を描く、、、 幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる… 貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。 傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作……。 若き医生・保本が医師として、人間として成長する姿を描いた物語なのですが、師である赤ひげも完ぺきな意思ではなく、自分の力の及ばないことに悩みながら怒りながら奮闘するんですよね… そのあたりのバランスが良くて愉しめましたね、、、 そんな中でイチバン印象に残ったのは、オープニングを飾る『狂女の話』ですね… 保本が絶体絶命の危機に陥りますが、危ういところを赤ひげに助けられるミステリ仕立ての展開、オープニングに相応しい内容でしたね。 泣きそうになったのは『鶯ばか』ですね… 貧困の辛さ、悲哀、生きていることの意味等々、考えさせられるエピソードでした、、、 一家心中で助けられた母親が語る言葉、 「子供たちは死んでくれました、うちの人とあたしの二人なら、邪魔されずにいつでもどこでも死ねますからね、子供たちが死んでくれて、しんからほっとしました――こんなことを云っては悪いかもしれませんが、どうしてみんなは放っておいてくれなかったんでしょう、放っておいてくれれば親子いっしょに死ねたのに、どうして助けようなんてしたんでしょう、なぜでしょう先生」 「生きて苦労をするのは見ていられても、死ぬことは放っておけないんでしょうか――もしあたしたちが助かったとして、そのあとはどうなるんでしょう、これまでのような苦労が、いくらかでも軽くなるんでしょうか、そういう望みが少しでもあったんでしょうか」 胸がつまされて、何て答えて良いかわからないですよね… 示唆に富んだ作品でした。 以下、主な登場人物です。 新出去定(にいで きょじょう) 主人公。通称「赤ひげ」。 小石川養生所の責任者である壮年の医師。 保本登(やすもと のぼる) もう一人の主人公。 長崎で医学を学び江戸へ戻ってきたばかりの青年医師。 森半太夫 小石川養生所の見習い医師。 生真面目で、新出を尊敬している。 お雪 小石川養生所の賄所で働く。森を慕う。 津川玄三 小石川養生所の医師。登と入れ替わりで養生所を出る。 保本良庵 町医者。登の父。 保本八重 登の母。 天野源伯 公儀の表御番医。ちぐさ、まさをの父。 天野ちぐさ 登の元許嫁。 天野まさを ちぐさの妹。 おゆみ 狂女。小石川養生所にて隔離されている。 お杉 女中。おゆみの世話役。 竹造 小石川養生所の小者。
0投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ山本周五郎全集11 長崎遊学から戻り、御目見医になると思っていた保本登が連れてこられたのは汚らしい貧民に医療を施す小石川養生所。 戸惑いながらも医員見習いとして赤ひげと呼ばれる新出去定に仕えるうちに世の中の底辺に生きる貧民の生きる姿や本当の善と悪を知り、医は仁術ということを学んでゆく秀逸な物語。
0投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログ「話を聞いてこい」という去定。身体ばかりではなく心の病もある。 「いま富栄えている者よりも、貧困と無知のために苦しんでいる者たちのほうにこそ、おれは却って人間のもっともらしさを感じ、本来の希望が持てるように思えるのだ」@去定。「もしあたしたちが助かったとして、そのあとはどうなるんでしょうか、これまでのような苦労が、いくらかでも軽くなるんでしょうか」@おふみ。 江戸時代の設定ですが、程度は違えど今の時代でも変わらないような気がします。
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ徳川幕府の施療院 「小石川養生所」の〝赤ひげ〟こと新出去定(ニイデキョジョウ)に反抗心を抱く、長崎遊学から江戸に戻った見習医員・保本登(ヤスモト ノボル)が、身分格差と貧困に喘ぐ最下層の男女に触れ合う〝赤ひげ〟の強靭な精神力で説得する姿を見て学び、成長していく8篇の連作小説です。 やがて〝赤ひげ〟を師と仰ぎ「小石川養生所」に骨を埋める決心をするまでの、魂のふれあいにこころ揺さぶられる山本周五郎の代表作です。
1投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ「さぶ」に続いて、青空文庫での山本周五郎作品。 「さぶ」と同じように、人情味あふれる話で、時代を超えて、正しく生きることを教えてもらいました。 しかも主人公は作品名の「赤ひげ」ではないところも「さぶ」と同様でした。 またいつか著者の作品を読みたいと思います。
6投稿日: 2020.12.17
powered by ブクログ素晴らしい本だと思います。 始めは、文章の流れを掴むのに苦労しましたが、本筋を理解できた後は物語の勢いに圧倒されながらも、大変感動しました。
0投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログ2018年の春くらいから、気分的には1年半くらい続いていた仕事上の繁忙期が終わりました。 虚脱。そして、けっこう嬉しいです。 読んだ本のメモも長らく途絶えていました。そもそも本を読むこともかなり減っていました。 # 「赤ひげ診療譚」山本周五郎 1958年 新潮文庫。 2018年の12月頃に仕事の都合で再読。 大昔から思っていたのですが、山本周五郎というと人情べたべたな小説家だと思われているかもしれませんが、 きちんと読んでみると時折実に胃液が逆流するほど残酷で素晴らしかったりします。 でも、いまどきそもそも山本周五郎を知らない人も増えていることと思いますが。ちょっともったいない。 ただ、好みもありますが、横山秀夫さんではないけれど、やはり大まかは短編の方が鋭い。 長編になると、甘さというか、センチメントが隠しきれなくなる傾向もあります。 ちなみに「赤ひげ診療譚」は1965年に黒澤明&三船敏郎で映画化されていて、国際的な賞も取っています。 何より山本周五郎が映画を見て「原作より面白い」と言ったという言い伝え?があるそうです。 まあ、マスコミ向けの気持ちもあったのかも知れませんが、僕は正直、映画「赤ひげ」はあんまり良いとは思えないんですよね。 我慢して見れば、さすがだな、すごいな、という箇所はいくつもあるのですが、ちょっとこのあたりから黒澤明さんの監督作品は、急速に「名作っぽい感じだけど、面白くない」という芸風に高まって?行きます。映画史的には、黒澤が三船を撮った最後の作品、というだけでも何かしらかの大きな意義があると思いますが。
0投稿日: 2019.11.28
powered by ブクログ考えてみたら、山本周五郎の著作を読むのは初めてだった。何十作も発表されているし、文学賞の名前にすらなっているのに。 もともと時代小説は好きだが、本書はとにかく面白かった。何がいいって、難しい当時の言葉も少なく、読みやすい。舞台は江戸時代の江戸。ストーリーは、見習いを終えたばかりのプライドの高い医者の卵が、養生所という貧しい人にほぼ無料で医療を施すところで働くことになり、最初は渋々であったが、先輩医師や患者とのやり取りを通じて成長していく、というもの。 人間の本質に迫る。養生所の所長の医者は、生まれながらに悪人などいない、貧しさや境遇や無知がそうさせるのだ、という考え方。主人公登は、様々な患者を診ながら、どう思うか。 さすがに、うまいな~とうならされた。これから、山本周五郎の小説をもっと読みたいと思う。
0投稿日: 2019.11.18
powered by ブクログ江戸時代の無料診療所で、性的児童虐待により精神不安になった患者、親に売られて売春婦として働く少女の性病治療、赤ひげ先生に感化されて上昇志向の若手医師が幕府の医師を断り、働き続けるこたなど。 悪い人でもその中から良い部分を引き出さなければなど庶民の社会生活や人間感情を描いている。
0投稿日: 2019.09.27
powered by ブクログ長崎での遊学を終えて江戸に戻った主人公の保本登は、小石川養生所で医員として勤務させられる。「赤ひげ」と呼ばれる新出去定のもとで、貧しい人たちへの医療活動を通じて人間として成長していく。
0投稿日: 2019.06.28
powered by ブクログ善悪の区別が難しい人間性を味わい深く綴る、一編。赤ひげ務める小石川療生所に勤務することになる安本登の心の変化と赤ひげの人間性をテーマにしながらも短編としても共に興味深く読める。人間、善と悪にはしっかり区別できないほど複雑ではあるがもって生まれた個性は普遍であるとも語られるところに共感する。少々癖のある文体で、狂女おゆみの件等語られることなく最後が少しあっけないのが気になった。
0投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ三船敏郎主演映画「赤ひげが」があまりにも面白かったので原作を読んだが、映画も凄かったけど原作はもっと凄かった。読んで良かった。
0投稿日: 2019.02.05
powered by ブクログ山本周五郎、円熟の娯楽作。ミステリー仕立ての各編も読ませるが、通して読むと保本登の成長譚としても楽しめる。赤ひげが随所に見せる医術観は、異常とも言える領域に到達しつつある現代医学に警鐘を鳴らしているようだ。
1投稿日: 2018.12.21
powered by ブクログNHKドラマに触発されて読了。それまでいくつか読んできた山本周五郎作品は肌合いが悪かったのですが、これは抜群によかった。赤ひげこと新出去定を弱者のために清貧に甘んじる医師として展開する話かと思っていたがさにあらず、鼻っ柱の強いエリート医師保本登という青年医師の成長物語である。 そして、彼が成長する過程で遭遇する数々の患者のエピソードが狂女の話(少女期の性的虐待)・駆け込み訴え(手の施しようのない末期がん)・むじな長屋(運命とシアワセのありよう)・三度目の正直(LGBT)・徒労に賭ける(売春と貧困)・鶯ばか(子連れ心中で親のみ助かる)・おくめ殺し(恩顧と忘恩)・氷の下の芽(毒親)と、江戸期に絞らずいまなお通用する普遍的なものがズラリ。 この作品で描かれているのは、医者の活躍ぶりでなく、貧しい患者を取り巻く社会や人間の病巣である。黒澤映画を見てからでも十分楽しめる。こんなにすごいストーリーテラーとは知らなかった。
0投稿日: 2018.12.03
powered by ブクログ2018年9月17日、読み始め。 「狂女の話」を読んだ。(50頁迄) NHKの土曜時代ドラマで放映されているので、少々興味を持った。この土曜時代ドラマは、全8回なので、おそらく、原作の8作が、一作ずつ放映されるのだろう。 赤ひげは、かつて読んだような気がするが、多分、途中までしか読んでいないと思う。そして、今回も途中まで読んで、終わり。
3投稿日: 2018.09.18
powered by ブクログ黒澤明の映画をはじめ何度もテレビドラマになった「赤ひげ」。江戸の貧しい人たちのために医療を捧げる強面の医者、新出去定(にいで・きよじょう)を中心とした小石川療養所の物語だ。長崎留学から戻ったばかりの若き医者、保本登が、去定先生(赤ひげ先生)を見ながら医者の仕事に目覚め成長していく。当初は医師としての出世を目指し貧しく忙しい診療所を嫌っていたが、次第に患者の心の声を聞くようになっていくのが心地よい。
0投稿日: 2018.08.23
powered by ブクログ赤ひげが理想化され過ぎているが・・・ 沖縄にもゴロゴロいる投薬オンリーの藪医者の方々に是非読んで頂きたいものです。
0投稿日: 2018.06.30
powered by ブクログ誰も好き好んで貧乏なんかやらない。貧乏ゆえに助け合いの精神が生まれ、逆に卑屈な感情から世捨て人にもなる。医者と言えど神様ではないから、全ての人を救えるはずがなく、医行為自体が徒労と見られる時も多々ある。しかし、その徒労と見えることに自分を賭ける人の生き様は美しい。何度読んでも唸ってしまう作品だ。
0投稿日: 2018.02.13
powered by ブクログ映画にもなった作品です。貧しい庶民の苦しさと富裕層の豪奢な生活のコントラストが、医者の目を通して克明に浮き彫りにされます。心に響く作品です。
0投稿日: 2018.01.26
powered by ブクログ宮部みゆきの小説「淋しい狩人」を読んでいた時にエピソードの一つに登場した本で、すごく印象に残ったので取り寄せ読んでみることにした。 一言で言い表すならば、傑作ですね。 この本が出版されてから半世紀以上経過しているが、作品の魅力は全く衰えていない。 おそらく今後数十年たっても読み継がれていく稀有の傑作小説だろう。 主人公である医学生 保本登は、長崎遊学から戻ったばかりで医学を出世のための手段としか見ていない。 また、許嫁がいたが遊学中にほかの男と駆け落ちしてしまい、このことが彼の心に影を落としている。 彼が赴任した小石川養生所には、赤ひげと呼ばれる名物医長がいる。 赤ひげは一見して無頼漢のような雰囲気をもつが、高い知性と高度な医療技術そして人生の酸いも甘い理解している稀有の男であり、日夜世の下層で生活する街の人々の診療に邁進している。 当然、主人公の保本はこの赤ひげに最初反発するが、次第に彼のものの考え方に傾倒していき彼自身の人格も次第に人として成長していく。 全部で八篇の短編からなる本書は、赤ひげと保本が様々な境遇の町の人を患者として診療する過程で、その人々の生活が明らかになっていくという形式で、現代的に言えばサイコスリラーのはしりの様なものから、胸が張り裂けそうになる悲恋の話、ちょっとおかしな話等バラエティーに富んでいる。 しかし、どの話にも共通するのが、現代よりはるかに生活が厳しかった江戸時代の下層の人々の生きざまのリアリティーであろう。 フィクションであるが、あたかも実際に存在した人々のように感じられる。 善良なもの、悪人、弱いもの、苦しんでいる者、様々な人間がいて存在するが、作者の彼らへの眼差しは優しい。 最後に保本は重大な決断をし、自らの人生を有意義なものにしようとする。 そこに至るまでの彼の人としての成長は見ていて心地よかった。 今後百年でも読み継がれてほしい本である。
0投稿日: 2018.01.02
powered by ブクログ何を今更という感じもありますが、突如周五郎を読みたくなって、久しぶりの再読です。 周五郎さんの円熟期の作品であり、かつ映画やテレビ番組にもなった有名な作品です。 やはり周五郎です。全体に暗いトーンながら、その底に暖かさを感じさせる物語です。 けれど、今回読み直してみて、やや説教臭さが気になりました。多くは赤ひげの独言としてつぶやかれるのですが. ”あえて言わせている”という感じなのです。 評価が低くなるのは再読のせいかもしれません。また、周五郎=高得点という私の図式の中で、この作品に少し違和感を覚えたせいかもしれません
0投稿日: 2017.11.16
powered by ブクログ17年秋にBSプレミアムで船越英一郎、中村蒼でドラマ化。赤ひげって話は前から知ってたけど、読んだのは初めてで、赤ひげが主役と云うより登の成長物語って初めて知った。
0投稿日: 2017.10.22
powered by ブクログ・あらすじ 幕府の御番役というエリートコースを歩むべく長崎遊学から戻った青年が貧者を相手に治療を施す小石川養生所の医師「赤ひげ」に呼び出され、見習い勤務を命ぜられる。理想とかけ離れた現実に、青年は激しく反発するが、赤ひげの真の医師としての信念、最下層の悲惨な境遇の人々との触れ合いを通し、青年は医師として、一人の人間して大きく成長してゆく。 ・感想 話の骨子としてはヒューマンドラマにありがちな設定とも言えるが、読み終えた後に本が付箋だらけになり、自然と分厚くなっていた。ついつい拾いたくなる(使命感すら覚える)台詞がこの本にはたくさん詰まっているのだ。山本周五郎の作品には思わず身が震えるような台詞がぽろっと忍ばせてあるのは読者ならご存知の通りだが、とりわけこの本はそれが多い。本作の舞台が底の底とも言える最下層の人々にスポットライトが当ててあるからかもしれない。「赤ひげ」こと新出去定は、この世の最低最悪の場所とも言えるところで立派な医師をしている。助けたところで見返りはない。患者から感謝の言葉ではなく罵声を浴びることさえもある。パトロンである幕府は、下層の実情には目もくれず予算をカットし自分達に回す。くそったれ。そんなサイテーな世界にいながら赤ひげが医師であり続けるのは何故だろう?それは彼が医師だからだと思う。病で苦しんでいる人がいれば助けるのが医師の使命である。単純である。単純だけれど実行に移すのは難儀である。とりわけこんな環境ならなおさらだ。それだけに胸を打つものが大きい。人間嫌いになりそうになるが人間は素晴らしいものだ、と山本周五郎の作品を読む度に感じる。聖人とも称せる赤ひげは余りに理想的な人物かもしれないが、自分が人間嫌いにならずに済んだ事に感謝したい。
0投稿日: 2017.08.23
powered by ブクログ医療問題以前に、人間の心や貧困の改革がなければ、その問題は解決しない。そう思った。 所詮、人間の生命力次第で医療はなんの力もない(そんな感じだったかな)という言葉は正しいと思ったが、同時に、死にゆく病というのは生命力ではどうしようも出来ないとも思った。
4投稿日: 2017.01.25
powered by ブクログ幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され医員見習い勤務を命ぜられる。 貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。 傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く。
0投稿日: 2016.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1964年発売 時代物だからではなく 少しも古くささを感じない。 それどころか 出てくる人々の人也が 今現在でも通じる 常識と情を持ち合わせており 少しの違和感も無い。 ページ的には少しも多くない本なのに 一人の若い医師がしっかりと 成長していく様が生き生きと書かれており、 鬼籍に入ってもなお 名の残る作家の表現力は 素晴らしいと改めて感動した。
1投稿日: 2016.07.22
powered by ブクログ江戸時代に実際に存在し、病気の治療だけでなく貧困民の生活保護までカバーしようという志の下建てられた「小石川養生所」。そこで無骨ながらも、病気だけでなく社会悪や人の心の弱さにまで目を向けようと奮闘する赤ひげ先生の姿は、現代にも通じるところが多々あると思いました。
0投稿日: 2016.02.14心にしみる作品
長崎で医学の勉強をして江戸に帰ってきた若い医師の保本登は、小石川養生所で見習い医として働くことになります。幕府の御番医になるつもりで長崎へ遊学した彼には、「養生所」の勤務はとても不本意なことでした。そんな彼は、医長である「赤ひげ」に対し反抗的な態度をとります。しかし、「赤ひげ」の患者への接し方をまじかで見るうちに、次第に赤ひげに引き付けられ、「医」というものを真剣に考えるようになり、医師として人間として成長して行きます。 8編からなる短編集の形式をとっていて、ひとつひとつの話が独立していながら連続性がある小説です。 なんて表現したら良いかわかりませんが、一つ一つのお話が、隙がなく、心にしみる作品だと思います。
2投稿日: 2015.12.29
powered by ブクログ主人公の心情の変化を引き起こす、赤ひげ先生の懐の深さ、人間らしさすてきでした。 狂女の話と、三度目の正直の話が印象的でした。 昭和34年の作品ということでしたが、社会的に恵まれない人々の心情や、奉仕の心など、古く感じることはありませんでした。
0投稿日: 2015.12.16
powered by ブクログ男と女の愛憎の話し、人間の悲哀が書かれ、診療のはなしが主体と思ったが大違い。人間の業の深さを感じさせる。非常に感銘深い良書。
0投稿日: 2015.11.28
powered by ブクログ100刷を超える世代ほ超えて読み継がれた秀作である。清貧な名医「赤ひげ」新出去定に呼び出された遊学から戻った保本登の診療にまつわるあれこれの話である。『三度目の正直』『徒労に賭ける』が特に良かった。貧しさ、正義、因業、欲望、愛欲が作者の巧みな筆で生き生きとまざまざと描かれている。作者の没年のあとに生まれたのが残念である。これも因業か。
0投稿日: 2015.10.23黒澤映画の原作、原作はやっぱり素晴らしい!
黒澤映画の大ファンなんですが、この本はおろか山本周五郎氏の本も一冊も読んだことがありませんでした。 映画は三船敏郎の圧倒的な存在感と加山雄三の初々しさがとても印象的な作品で日本映画屈指の名作なんですが、あたりまえの話し、原作も素晴らしい! 映像のイメージにとらわれることなく読めました。これは著者の圧倒的な筆力だと思います。 今、流行りのエンタメ小説にも負けないエンターテイメント性、それでいて今の小説には少なくなった含蓄の深さを感じさせる小説でした。 人生を生きて行く上で、「あっ!この文章大事だ、線引いとこう!」そんな箇所がいくつもあり、まさに人生の参考書になります。わくわくする参考書なんてないですけどね。 小説と映画、どちらも名作。 そんな数少ない作品ではないでしょうか。
2投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログまどろっこしくて、高校時代に『樅ノ木は残った』を挫折して以来、何故かしら山本周五郎とは全然縁がなく、現在に至っていた。 しかし、齢五十を越えて読む山本周五郎は実に心地佳い。 そうか。山本周五郎は、若造の高校生なんぞが読んではいけない、それなりの人生経験を持つ大人のための小説だったのだ。
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログ赤ひげのもとで働くことになった傷心の青年医師。彼のひねくれた心が次第にほぐれていく様子が面白い。患者の話をひたすら聞いて、赤ひげ先生の思いを聞いて、医者の仕事は聞くことが大事なんだな。 赤ひげ先生は、罪はその人自身ではなくつきつめれば貧困のせいだという。 だけど、最後に登も言っていたが、どんな環境にいたって人間として立派な人もいれば、裕福でも最悪な人柄の人もいる。 最後の2人のやりとりがまたいい。これからも2人言い合いながら診療を続けていくんだろうな、もっと読みたいなと思った。
1投稿日: 2014.09.05
powered by ブクログ赤ひげの所に「気違い女」が入院してきた。しかし、男に蹂躙され、悲しい思いを持ち続けた女は夜叉として関係した床を刺殺するので、隔離されているのであった。 いろんな患者もいろんな生活苦で悩んでいる。
0投稿日: 2014.05.17
powered by ブクログ樅の木は残った以来の山本周五郎作品だと思う。 空気感の描写が独特で、ふわっとしている感じに馴染めない印象があったが、人気作家である理由が本作品でわかった気がする。 もっといろいろな作品が読みたくなった。 時間を空けてから再読してみたい。
0投稿日: 2014.05.12
powered by ブクログ主人公は赤ひげ先生じゃなくて、そこに新しく入った医師。初めは嫌厭してたのに赤ひげ先生や医師としての使命(?)に改心していくところが興味深かった。 貧困とは心も病むものだというのは初めて知ったかも。生きていくのにお金に不自由しないというのは、かなりいい世界なんだな。
0投稿日: 2014.05.01
powered by ブクログ2013/11/22 思っていた感じとは違ったけど、とてもいい作品。 仕事がすごく忙しくて読むのにかなり時間がかかったので、次読む時はもう少し集中して読みたい。 保本がどんどん変わっていく姿がいい。
0投稿日: 2013.11.23
powered by ブクログ幕府の藩医というエリートコースを歩むべく、長崎で医学を学んだ保本登は、小石川養生所の赤ひげと呼ばれる医長、新出去定に呼び出され、医員としてはたらくことになる。そこでは貧しい人々に医療を施しており、決して綺麗な仕事ではないため、登は去定に反発するが、次第に去定の人間性に惹かれ、養生所を去って良くなっても残ることを決意する。 実は、登がちぐさに裏切られ、ここで頭を冷やせってことだったんだけど… 駄々っ子みたいに反発してた登が心を開いて、汚い仕事も進んでやるようになるところがすごい。 多少、去定がスーパーマンみたいな所もあるけど、ここまで人情味あふれる作品って素晴らしいと思う‼ 温かみがあって、ホントに素敵な作品*\(^o^)/*
0投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログ赤ひげって、もっと温和な仁者をイメージしてたけど、こんなに力強い描かれ方をしてるとは。 子供が自ら命を絶つシーンは涙無くては読めなかった。
0投稿日: 2013.07.09
powered by ブクログ「赤ひげ」を主人公とせず、社会の底辺を生きる人々と、それを見つめる人物の成長とを描く。でも「赤ひげ」という人間のことは最後までわからず、その出自は描いて欲しかった。あとラストがあっさりしすぎ。もっと盛り上げられたのでは。
0投稿日: 2013.07.08
powered by ブクログ昔の日本、日本史の中の「日本」は戦国の世を駆け抜けた武将や殿さまを題材にしたものは多いかもしれない。 しかし、この本の日本は想像もできないほどリアルな貧困と、そこで生活する人々が詳細に描かれていることが魅力の1つだと思いました。 もちろん、お話的にもすごく楽しく読めました。 登場人物たちの人間臭さが好きです。
0投稿日: 2013.06.10
powered by ブクログ舞台は、江戸時代の小石川養生所。 刊行から54年経った今でも素晴らしい作品でした。 江戸時代ということをあまり意識せずに読めるので、歴史物が苦手な私でも、最後まで楽しかったです。
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ「俺の名前は保本登。自分で言うのもナンだが長崎で最新の医学を学び、将来を約束されたエリート医師だ。ところがどっこい、江戸に戻った俺が放り込まれたのは小石川のちっぽけで汚い養生所。オイオイ何の冗談だ? しかもなんだよ、あの新出去定とかいういけ好かない医長はよお。まったく、冗談じゃないぜ...」一話完結の連作短編という形式のせいか展開などに雑ではないけど荒い部分や、少し説教くさいところがあるのが惜しいとも思うのですが、連続TVドラマを一気に見る感覚で楽しめました。ちょっとの空き時間や通勤時向きの小説ですね。
0投稿日: 2012.11.22
powered by ブクログ山本周五郎の八編からなる連作短篇集。 主人公の登は、長崎遊学後、幕府の御目見医の席が用意されているはずだったのだが、なぜか小石川養生所の見習医として働くことになってしまう。養生所に来たばかりの主人公登は、“赤ひげ”と呼ばれる養生所の医長、新出去定に対して強く反発していたが、赤ひげの下、最下層の人々の苦しみや赤ひげの考え方に触れるうちに、貧しい者を救う養生所の医師という仕事にやりがいを感じるようになっていく。 赤ひげのブレのない姿勢と、登の成長していく姿が清々しかった。
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ再読。学生時代に読んだ時は赤ひげ先生の言葉があまり心に響きませんでした。 今回は自分自身、登より赤ひげの年齢に近くなったのでズシンと心に響きました。それを確かめれただけでも再読の価値があったと言えますね。 何冊周五郎作品を読んだかにもよると思いますが、作者の哲学の集大成が語られていると言っても過言ではないような気がします。 読めば読むほど赤ひげ先生がとっつきにくい存在からカッコよくて立派な存在に変わるのだと思います。 病院(診療所)を舞台としているだけに、単なる人情話だけでなく命の大切さや人間の本質を問うより厳しい物語となっています。 主人公・登の成長はサイドストーリーともなっている恋物語の行方で読者に通じるところが楽しいですね。 作者は天国から読者に対して、現代においても人間は精神的に貧乏であってはならないと読者に諭してくれているのだと思います。 3回目はもっと早く読もうと思っています(笑)
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログ久しぶり(多分約20年ぶり?)に読み返した、やはり良作。 改めて感じたのは山本周五郎は単なる人情もの作家ではないということ。 人間の暗い面を徹底的に見つめ、それを見事にストーリーに昇華させている。 単なるストーリーテラーではないところにこの作家の真骨頂があると思われる。
1投稿日: 2012.08.06
powered by ブクログ1964年初版。以前読んだのはたぶん30年以上前。貧しい民に尽くす赤髭先生の物語という印象しか記憶になかったが、むしろ、栄達を望む若き医員の目から見た出来事や赤髭像。記憶とはいい加減なものなのか、その当時の読解力なのか。しかも、連作短編の多くの事件や患者はサイキックトラウマ・・・。 周五郎が権力を嫌い、常に貧しい世界に生きる人間の真相を見つめる作家と言われている原点のような作品だからこそ、既に80版を超えているのだろう。 御番医・栄達を望み長崎遊学から戻り小石川養生所勤務となる医員。そこには最下層の貧民に尽くす「赤髭」が。彼に反抗しながらも、権力・政治の愚かさに憤り民の側に立つ医療を貫く赤髭の強靭な精神に惹かれていく。 「われわれがまずやらなければならないことは、貧困と無知に対するたたかいだ、貧困と無知とに勝ってゆくことで、医術の不足を補うほかはない。」 やはり名作。
1投稿日: 2012.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集というか、連作ですね。 山本周五郎作品はずっと読もうと思っていたのですが、なぜか読んでおらずようやく読破しました。 最近ありがちなほのぼの人情系ではなく、人間の二面性をしっかり描いた骨太な作品でした。 厳しい現実を目の当たりにしながら成長してゆく主人公や、陰が見え隠れする赤ひげ先生が、好感触でした。
1投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ赤ひげの、「どんなに罪深い人間も、人間が悪いのではない。罪を犯す環境や貧しさが悪いのだ」と自分に言い聞かせる姿が人間くさくていい。けっして悟った人間ではなく、悩みながら理想を追い求めて全力で闘う赤ひげに心を打たれる。
1投稿日: 2012.01.05
powered by ブクログどちらかと言えば、短編は苦手なんだけど、 これは登場人物が最初から最後まで一貫してたから読みやすかった。 っていうか、これは短編とは言わないのか!? 昔から、いや昔だからこそ(?)世の中色々大変な人達が一杯いるんだなぁ~。 少々のことで文句を言ってはいけないね。(^^;)
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ以前から読みたいと思っていた本。医者なので医療に関する本は手に取ってしまうのですが、この本は秀逸。医者とはどうあるべきか、人間として、そして医療従事者として。それを強く訴えてくる本です。医療ヒューマニズムの古典的名著です。
0投稿日: 2011.11.06
powered by ブクログ山本周五郎びいきの親父の本。初めて読んだけど面白かった。医療モノと思いきや人間ドラマがつまってます。キャラクターが魅力があって心理描写が細かい。先の展開がどうなるかわからなくて面白く読めます。あとひとつひとつの話が独立してるので読みやすいです。また実家から勝手に借りてこようw
1投稿日: 2011.11.04
powered by ブクログ全1巻。 時代小説。 若者らしい野心を持った 自意識過剰な主人公が、 「赤ひげ」先生や貧乏な患者との交流を通して 成長していく物語。 藤沢周平の「獄医立花登手控え」シリーズは、 この主人公を意識して描かれたらしい。 納得。 成長の過程がややあっけなく、急で、 少しうそんって思った。 山本先生らしく、 特に盛り上がりが凄い訳じゃなく、 たんたんと続いていく感じ。 名著とされているけど、 個人的には普通だった。 もちょい年取ってから読んだらまた違うかも。
0投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログ名言 ①人生は教訓に満ちている。しかし万人にあてはまる教訓はひとつもない。 人は悪くない。環境が人をかえるのだという信念のもと善意で治療にあたるあかひげ。短編各々がさまざまな人生模様を一つのテーマに沿って物語が静かに進んでいく。幸せとは。改めて考えさせられる!
0投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログ出会いは高校時代、何度読んでも泣いてしまう。大好きな一冊。 ほんと、すばらしい作品だなぁ。好き嫌いあるだろうけど、わたしにとってはベストオブ一冊のひとつ。 「駆け込み訴え」「鶯ばか」のおはなしが特に好きです。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ読んだかも覚えていない本。ただ、山本周五郎さんの「さぶ」を読んで、他の本も…と手に取った昔の本が捨てられずにあったのが出てきたって感じ。
0投稿日: 2011.08.22
powered by ブクログ面白かった。主人公の青年の成長が無理なく描かれている。主人公と結婚する娘さんの描写も好ましかった。もうちょっと長いお話だったらもっと良かった。この話をもっと長く読んでいたかった。
0投稿日: 2011.06.12
powered by ブクログいやあ。流石に名作ですね。 罪を犯したことの無い人間が人を裁く、と言う一文はひどく重たいです。人を恨まず、無知と貧困を憎む。なかなかどうして出来ることではありませんが…。とても重たい話だと思いました。
0投稿日: 2011.05.12
powered by ブクログ同著者の「ねぼけ署長」とともに、学生の頃から愛読した。これまで何回読んだか分からない。 不本意ながら小石川療養所に勤めることになった長崎帰りの若い新米医者が「赤ひげ」先生こと、新出去定(にいできょじょう)の医師としての態度に触れ、やがて療養所に尽くそうとなるまでを描く。 抑えた筆致ながら、新出去定の口を借りてのヒューマニズム、おそらく著者の信条なのでもあろう、弱者や悪者、貧しい者は其れ自身の罪ではない、社会全体の罪であるといった主張が語られ、読む度に静かな感動を得る。なお、同様の考えは、上記の「ねぼけ署長」でも、様々な事件の解決とともに語られている。 また、本書を原作とした黒澤映画「赤ひげ」も必見であると思う。
1投稿日: 2011.04.13
powered by ブクログ時代小説はこれが初めてだったけど、この小説はすんなり読めて、登場人物の心境の変化が手に取るようにわかり、物語りの奥行きが深いと思った。 しばらく山本周五郎にはまりそうです。
0投稿日: 2011.03.20
powered by ブクログ人間らしい「周五郎」は、人の心を穏やかにさせ、本来人が持っているリタの気持ちを蘇らしてくれる(^-^) 荒々しいいろいろな欲がある人間が、一人の悟った赤ひげ先生と出会い、心も思考も変化して行く。私も火ダネを持ち、少しでもお役に立てるような人になりたい(^-^)
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ出世街道を行くはずだった医者の卵がなぜか、主に貧しい人の診療を請け負っている診療所へ行くことに。 不満たらたらだった主人公が、診療所のボスの生き方に影響を受けていくお話。 患者達と関わっていくうちに、主人公の考え方が変わっていく。 2010/12 読了
0投稿日: 2010.12.26
powered by ブクログ読み終わった後、すばらしくおいしいご飯を食べ終わった気分になりました。 ブラックジャック(手塚治虫)が人生の教科書の人はオススメです。 私は池波ファンで、同じ作品を何度も読んでいましたが、山本周五郎を友人から薦められ、読んでからは一気にはまってしまいました。
0投稿日: 2010.11.30
powered by ブクログあらすじ(裏表紙より) 幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作。
0投稿日: 2010.06.29
powered by ブクログ人生は教訓に満ちている、しかし万人にあてはまる教訓はひとつもない。殺すな、盗むな、という原則でさえ絶対ではないのだ。 人間ほど尊く美しく、清らかで楽しいものはない。だがまた人間ほど卑しく汚らわしく愚鈍で邪悪でいやらしいものはない。 世の中は絶えず動いている。すべてが休みなく、前へ前へと進んでいる。それに就いてゆけないもののことなど構っていられない、だがついてゆけないものはいるのだし、彼らも人間なのだ、今富栄えているものよりも、貧困と無知のために苦しんでいる者たちの方にこそ、入れはかえって人間のもっともらしさを感じ、未来の希望が持てるように思えるのだ。
1投稿日: 2010.02.18
powered by ブクログ改めて読むと結構男女間のことも書いてあったんだなぁとしみじみ。昔は赤ひげ先生と主人公のやり取りばっかりが頭に残っていたけれど。
0投稿日: 2010.01.07
powered by ブクログとても感動した。 素直に読める本。 山本周五郎の地味だけれどブレナイ正当性あふれる生き方を書くのでとてもすがすがしい。
0投稿日: 2009.12.27
powered by ブクログ小石川植物園の外塀を見て興味を持ったのが最初の読むきっかけ。大岡越前の時代に、薬草園つきの診療所。それからDVDを観て、原作を読んだ。黒澤作品にも感動したけど、原作もしっかり読み応えがあって、黒澤作品にひけをとってなくてよかった。
0投稿日: 2009.10.16
powered by ブクログ「赤ひげ」こと新出去定の価値観は、 性格こそ正反対とも言える 「寝ぼけ署長」の五道三省のそれと そっくりだと思った。 ただ、新出去定はあくまでも 主人公の登視点で語られる「人物」の一人であり、 この話は登が診療所で体験していく出来事によって 成長していく過程が主として書かれている気がする。 去定が体験してきた「師や友を裏切ること」は、 これからまさに登が体験していくことになるからこそ、 敢えて話の中で明らかにしなかったのかもしれない。
0投稿日: 2009.07.30
powered by ブクログ単語がちょこちょこ難しいけど、 人の心の躍動が楽しめる本。 赤ひげの誰をも助ける気持ちの強さに主人公も変えられていくのが楽しいです。
0投稿日: 2009.07.15
powered by ブクログ構成がおもしろくて、読みやすかった。熱い人情と幕閣政治の矛盾に対する怒り、でも冷静な判断力を持ち合わせた赤髭は、人間味にありふれていて、絶対愛すべきキャラクターだ。
0投稿日: 2009.06.25
powered by ブクログいやはや、こんなに面白くて一気に読んでしまう小説だったとは。 お見それしました、山本周五郎。 初の山本周五郎作品だったのですが、是を機に数ある作品を端から読み倒したい!と思わされてしまいました。 江戸時代の話なのですが、赤髭先生の言葉は、現代でも多くの人の胸に響くはずです。 時々時代設定を忘れて、貧困や情欲や人間の浅ましさを現す様な、現代の情景が浮かんできました。 誰かが多くの人の為になるやるべきことがあるし、その誰かになるには、強い意志や確固たる信念が必要だけれど、それはそれを身につける事が出来る全ての人間に可能な行為なのだと思います。 出来れば江戸時代の江戸の街の地図を手元に置いておくと、もっと楽しいかもしれません。 東京自体に詳しくないので、どこの事を言っていて、それが遠いのか近いのかさっぱり把握出来なかったので、距離感覚が掴めなかった点が残念でした。
1投稿日: 2009.06.19
powered by ブクログhttp://plaza.rakuten.co.jp/bombyxmori/diary/200901210000/ 青年成長物。
0投稿日: 2009.02.19
powered by ブクログ天地静大を勧めてくださった先生が貸してくださいました。 その後自分で買いました^ω^ 登の変化が好きです^^
0投稿日: 2008.12.20
powered by ブクログ面白い!夏に読むと少し肌寒ささえ感じるかもしれないが 人のあたたかさも見事に表現されている。山本周五郎は本当にすごいな。
0投稿日: 2008.05.23
powered by ブクログ友達のお母さんに勧められて読んだ本。ずっと前に読んで内容を忘れてしまった…。でも、読みやすかったと思う。時間があれば読み返そう。
0投稿日: 2007.07.22
powered by ブクログ樅の木は残ったを入れたかったけど、画像データがないみたいなのでこっちを。赤ひげも素晴らしいけど、私はやっぱり樅の木。仲代達也がやったドラマもよかったんだよね〜。
0投稿日: 2007.03.31
powered by ブクログこれも確かドラマで見てから読んだと思う。周五郎さんが描く物語は、どれも人間味あふれていて、人っていいなぁと思わせます。
0投稿日: 2007.02.13
powered by ブクログ山本周五郎。なぜかみんなあんまり知らないんだよな。ものすごくいい小説家だと思います。人の心の機微をうまく捉えてるし、それが読んでる人にじわじわ伝わってくる。あんまり本を読まない人には、小説のいいとこが分かるので、読んでみてほしい小説家のうちの一人。
1投稿日: 2007.02.06
powered by ブクログ「医は仁術だと?仁術どころか、医学はまだ風邪ひとつ満足に治せはしない、病因の正しい判断もつかず、ただ患者の生命力に頼って、もそもそ手さぐりをしているだけのことだ、しかも手さぐりをするだけの努力さえ、しようとしない似而非医者が大部分なんだ」と赤ひげ、去定は断じる。
0投稿日: 2007.01.26
powered by ブクログ山本周五郎といえば、「樅の木は残った」「長い坂」そして「赤ひげ診療譚」だろう。いやまだまだあるけれど、これも文句なしにおもしろい。五つ☆では足りない。もっとあげたい。 ☆☆☆☆☆☆でも足りない(と勝手に私が思っている・・・何しろ好きなもので) 最初にこの作品に触れたのは、NHKのドラマだったと思う。誰が演じていたかは覚えていない。 何年かして、映画を見た。これは三船敏郎、加山雄三が演じていた。 長崎遊学から江戸に戻り、幕府の御目見医の席に着くはずだったエリート医師の卵、である登が、どういうわけか庶民、貧民の施療院、小石川養生所にまわされることとなる。 患者は汚い貧しい貧乏人ばかり。医者としての挫折感を味わい、さらに婚約者に背かれた心の傷を受けた登は、全く反抗的な態度をとり、なかなか養生所になじまない。 しかし養生所の患者や、巷の患者にふれ、赤ひげの指導についていくうち、徐々に変化し成長していく物語だ。 「赤ひげ診療譚」・・・ああ、お医者の話ね。と、私も読み始め思いだしたが、その実、それのみならず、これはやはり山本周五郎の江戸の庶民の世界を描いた話だった。 長編ではあるけれど、それぞれテーマのちがう8つの短編からできている。現代でも通じるトラウマの話、うつ、貧困、でも、その底に貧しい人々に対する赤ひげの、作者の、人間愛、やさしさが満ち満ちていて登が、名誉、富をけって、この養生所に残る決意をするラストが待っている。 彼はまた、こうして赤ひげ2号になっていくだろう、ことを思うと、何ともたのもしい。
0投稿日: 2007.01.20
powered by ブクログ「医」とは何なのか? っていうのを考えさせてくれるきっかけになった。 山本周五郎は人情ものでほろりとさせてくれるすげー作家だなぁ。
0投稿日: 2006.11.19
powered by ブクログ山本周五郎といえば、「樅の木は残った」「長い坂」 そして「赤ひげ診療譚」だろう。 いやまだまだあるけれど、これも文句なしにおもしろい。 五つ☆では足りない。 もっとあげたい。 ☆☆☆☆☆☆でも足りない(と勝手に私が思っている・・・何しろ好きなもので) 最初にこの作品に触れたのは、NHKのドラマだったと思う。 誰が演じていたかは覚えていない。 何年かして、映画を見た。これは三船敏郎、加山雄三が演じていた。 長崎遊学から江戸に戻り、幕府の御目見医の席に着くはずだった エリート医師の卵、である登が、どういうわけか 庶民、貧民の施療院、小石川養生所にまわされることとなる。 患者は汚い貧しい貧乏人ばかり。医者としての挫折感を味わい、さらに婚約者に背かれた心の傷を受けた登は、 全く反抗的な態度をとり、なかなか養生所になじまない。 しかし養生所の患者や、巷の患者にふれ、赤ひげの指導についていくうち、 徐々に変化し成長していく物語だ。 「赤ひげ診療譚」・・・ああ、お医者の話ね。 と、私も読み始め思いだしたが、その実、それのみならず、 これはやはり山本周五郎の江戸の庶民の世界を描いた話だった。 長編ではあるけれど、それぞれテーマのちがう8つの短編からできている。 現代でも通じるトラウマの話、うつ、貧困、 でも、その底に貧しい人々に対する赤ひげの、作者の、人間愛、やさしさが満ち満ちていて 登が、名誉、富をけって、この養生所に残る決意をするラストが 待っている。 彼はまた、こうして赤ひげ2号になっていくだろう、ことを思うと、 何ともたのもしい。
0投稿日: 2006.10.09
powered by ブクログ江戸時代版ブラックジャック先生というか。 赤ひげ先生はスゴイいい人だと思うよ。 人情派というのとはまた違うけれど、一見つっけんどんでも 懐の深い、暖かい人。
0投稿日: 2006.09.22
powered by ブクログ名作に違いありません。山本周五郎の書く人間のにんげんにんげんしてるところが好きです。というよりもほっとするというか…、いかにも。
0投稿日: 2006.06.26
powered by ブクログこの本から「山本周五郎ワールド」にはまってしまいました。 「義理・人情モノ」が大好きな人は一読!! 少々読み難い文体ですが、内容がすんなり入ってくるので、スラスラ読めます。
0投稿日: 2006.05.18
powered by ブクログ第7回: 山本周五郎 『赤ひげ診療譚』 http://ameblo.jp/pippu-t-takenoki/entry-10002488126.html
0投稿日: 2005.08.23
powered by ブクログ小石川養生所で王の如く君臨する謎の多い名医赤ひげ。長崎からの遊学から戻り、いいなづけに裏切られた保本登は失意にまみれたまま赤ひげの下で勤務医として働くことになるが…。 無人島に持って行くならこの本と決めています。(笑)徒労に終わることを知りながらも目前の患者を黙々と診療する赤ひげに心を奪われます。
0投稿日: 2005.06.22
